JP2013204617A - 転がり軸受 - Google Patents

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JP2013204617A JP2012071192A JP2012071192A JP2013204617A JP 2013204617 A JP2013204617 A JP 2013204617A JP 2012071192 A JP2012071192 A JP 2012071192A JP 2012071192 A JP2012071192 A JP 2012071192A JP 2013204617 A JP2013204617 A JP 2013204617A
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Hiroshi Akiyama
裕志 秋山
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Abstract

【課題】保持器の玉保持部と玉とは微小ではあるが隙間が存在するため、何らかの原因により保持器が内外輪に対して偏芯すると、玉は円周方向に均等配置されていた状態が崩れて不均等配置となる。玉軸受においては玉がこのような不均等配置の状態で回転すると、騒音や振動が大きくなるという問題があった。
【解決手段】接触式シール部材の裏面に設けられた突起によって保持器が径方向に位置規制されるため、軸受の回転時における保持器の偏芯を防止でき、その結果、玉が周方向に不均等配置となることが無く、軸受の騒音や振動を防ぐことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は接触式シール部材を有する深溝玉軸受に関する。
一般的な深溝玉軸受は、図1及び図2に示すように、内輪1と外輪2との間に転動体としての複数の玉3が配設されており、複数の玉3は、波形保持器4や冠型保持器5を介して円周方向に略等間隔で転動可能に保持されている。
波形保持器の一例を図3に示す。このタイプの保持器では、リング状の玉保持部6と平坦部7とが周方向に交互に配置されている。玉保持部6は平坦部7から軸方向両側に膨出している。玉保持部6をなすリングの内面6aは、保持される玉3の球面よりわずかに大きな球面となっており、玉3の外表面が所定幅で玉を保持する球面6aにより覆われる構成となっている。一般的にこのタイプの保持器は、鋼板をプレス加工することにより一対の環状部品A,Bを形成し、これらをリベットCで複数箇所を結合することにより作製されている。
冠形保持器の一例を図4に示す。通常、このタイプの保持器は金型に溶融樹脂を注入して製造される。近年の軽量化、低騒音化および高速化等の要求に従い、ガラス繊維を含有させたポリアミド樹脂材等の射出成形品が多く使用されている。
この冠型保持器は、複数の玉3を円周方向に等間隔で転動可能に保持する玉保持部8が形成され、この玉保持部8の内周面の円周方向両端部には軸方向に突出する一対の爪部9が設けられている。また、一対の爪部9間には開口部10が形成されており、この開口部10から玉3を一対の爪部9を押し広げつつ、保持部8に押し込むことにより、玉保持部8内に玉3が微小なすきまを介して収納される。
このように保持器の玉保持部と玉とは微小ではあるが隙間が存在するため、例えば回転軸が水平に近い角度で軸受を設置した場合、保持器が重力によって下方に変位するなどの理由により保持器が内外輪に対して偏芯し、玉3は円周方向に均等配置されていた状態が崩れて不均等配置となる。転がり軸受においては、このように転動体が不均等配置の状態で回転すると、騒音や振動が大きくなるという問題があった。
特許第4605099号公報 特開2009−14044号公報
この問題に対しては、例えば特許文献1において玉軸受のシールド板の裏面に保持器の案内面を設け、軸方向の保持器位置を規制するという発明がなされている。また、特許文献2の発明は円錐ころ軸受のシールド板に案内面を設け、保持器を軸方向及び径方向に位置規制するものである。しかしながら、特許文献1、2の発明とも軸受内部の密封に非接触式のシールド板を用いており、長期間の使用では軸受内に異物が侵入する可能性がある。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、その目的は、接触式シール部材によって軸受内部を密閉することで異物の侵入を防止しつつ、シール部材の裏面に設けた突起を保持器の径方向の案内に用いることで保持器の偏芯を防止し、もって騒音が少なく寿命の長い玉軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は次の構成によって達成される。
内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動可能に配設される複数の転動体と、その転動体を略等間隔に保持する保持器と、前記外輪の軸方向両端部に装着された接触式シール部材とを備える転がり軸受であって、転動体として玉を用いる転がり軸受において、前記シール部材の裏面に前記保持器を径方向に位置規制するための突起を設け、前記保持器の内周面または外周面の少なくとも一方を該突起と摺動させることを特徴とする転がり軸受。
本発明に係る転がり軸受によれば、接触式シール部材の裏面に設けられた突起によって軸受の回転時における保持器の偏芯を防止できるので、軸受を立てた状態で設置し、使用した場合でも転動体が不均等配置となることが無く、軸受の騒音や振動を防ぐことができる。
また、軸受内の密閉性が高い接触式シール部材を用いることから、非接触式のシールド板を用いていた従来技術と比較して異物の侵入を防ぐことができ、長期間にわたって軸受の良好な作動を確保することができる。
波形保持器を有する一般的な深溝玉軸受の断面図である。 冠形保持器を有する一般的な深溝玉軸受の断面図である。 波形保持器の一例を示す図面である。 冠形保持器の一例を示す図面である。 本発明に係る深溝玉軸受の第1の実施例であって波形保持器を有する玉軸受の断面図である。 本発明に係る深溝玉軸受の第1の実施例であって波形保持器を有し、接触式シール部材の芯金に薄板を用いる玉軸受の断面図である。 本発明に係る深溝玉軸受の第1の実施例であって冠形保持器を有する玉軸受の断面図である。 本発明に係る深溝玉軸受の第2の実施例であって波形保持器を有する玉軸受の断面図である。 本発明に係る深溝玉軸受の第2の実施例であって冠形保持器を有する玉軸受の断面図である。 周方向に3箇所の突起を有する接触式シール部材を例示する図面である。 全周にわたって突起を有する接触式シール部材を例示する図面である。
以下、本発明に係る深溝玉軸受について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施例)
波形保持器を有する深溝玉軸受に対して本発明を適用した場合の例を図5に示す。本実施例の転がり軸受は、外周面に内輪軌道面1aを有する内輪1と、内周面に外輪軌道面2aを有する外輪2と、内輪軌道面1aと外輪軌道面2aとの間に転動可能に配設される複数の玉(転動体)3と、複数の玉3を円周方向に略等間隔に保持する波形保持器4と、外輪2の軸方向両端部にそれぞれ装着される接触式シール部材11、12と、図示しない潤滑剤とを備える。
接触式シール部材11,12は、一枚の円環板状体を所要の形状に加工してなる芯金13に、ゴムやエラストマー等からなる弾性材14を被覆して一体に成形され、全体が円環板状に形成される。そして、接触式シール部材11,12は、弾性材14の外縁部(固定端)が外輪2の軸方向両端部の内周面にそれぞれ形成される外輪シール溝2bに嵌合されることにより外輪2に支持固定され、また、弾性材14の内縁部(摺動端)が内輪1の軸方向両端部の外周面にそれぞれ形成される内輪シール溝1bに接触している。
この接触式シール部材11、12の裏面(軸受の内部に向く面。以下同じ)には、径方向に1箇所、周方向に少なくとも3箇所以上、または全周にわたって突起15が設けられている。該突起15は内周面(軸受の径方向で内側。以下同じ)15bが保持器4の外周面4a(軸受の径方向で外側。以下同じ)と接触する位置となっており、軸受の回転時には該突起の内周面15bと保持器4の外周面4aとを摺動させ、保持器4を回転自在としながら内外輪1、2と保持器4が同芯となるよう、保持器4を径方向に位置規制する。
突起15の周方向の配置については、保持器が波形保持器4であれば全周にわたって配置(図11)するのが望ましい。波形保持器4では保持器外周面4aの位置が軸受の幅方向に変動するため、幅方向で最も外側にある位置(玉保持部6の頂点付近)の保持器外周面4aを突起の内周面15bと摺動させる。
本実施例では突起15を図5に示すように接触式シール部材11、12の芯金13に形成している。一般的に芯金の成形はプレス加工にて行われるため、突起15の位置精度及び形状精度を確保し易いという利点がある。また、芯金を利用して突起15を形成する場合は図6に示す構造でも良い。この構造であれば芯金として従来のシール部材と同様の薄板を利用できるので従来と同等のコストで製造可能である。
冠形保持器5を有する深溝玉軸受に対して本発明を適用した場合の例を図7に示す。冠形保持器5であれば幅方向の特定の位置に全周にわたる外周面5aが存在するため、突起15は必ずしも全周にわたって存在する必要は無く、一定幅の突起が周方向に少なくとも3箇所あれば良い(図10)。この場合、それらは周方向に均等配置されているのが望ましい。
本発明では保持器の軸方向の位置規制は行わないが、これは保持器が軸方向に変位したとしても玉が不均等配置となる可能性は低く、軸受の騒音や寿命に大きな影響が無いためであり、また軸方向に位置規制すると接触部が増えるので摺動抵抗が増加し、軸受トルクの増大につながるためである。
(第2の実施例)
図8及び図9は本発明における第2の実施例を示している。図8は保持器が波形保持器4における実施形態を示しており、図9は冠形保持器5における実施形態を示している。
波型保持器を有する玉軸受における本実施例は図8に示すように、接触式シール部材11、12の芯金13の内縁近傍に保持器4を位置規制するための突起15を形成し、保持器4の内周面4bと突起の外周面15aを接触させて保持器4の径方向の位置規制を行っている。また冠形保持器を有する玉軸受における本実施例は図9に示すように保持器5の内周面5bと突起15の外周面15aを接触させて保持器5の径方向の位置規制を行っている。どちらの保持器であっても第1の実施例と比較すると、接触部が軸受の回転軸に近づくことで摺動時の相対速度が低下するため、摺動抵抗が減少するとともに保持器4の摩耗が抑制され、保持器寿命を延長させる効果が期待できる。
本発明に係る転がり軸受によれば、接触式シール部材11、12の裏面に設けられた突起15によって保持器の径方向の位置が規制されるため、軸受の回転時における保持器の偏芯を防止でき、その結果、玉3が周方向に不均等配置となることが無く、軸受の騒音や振動を防ぐことができる。
また、軸受内の密閉性が高い接触式シール部材11、12を用いることから、非接触式のシールド板を用いていた従来技術と比較して異物の侵入を防ぐことができ、長期間にわたって軸受の良好な作動を確保することができる。
1 内輪
1a 内輪軌道面
1b 内輪シール溝
2 外輪
2a 外輪軌道面
2b 外輪シール溝
3 玉
4 波形保持器
4a 波形保持器の外周面
4b 波形保持器の内周面
5 冠形保持器
5a 冠形保持器の外周面
5b 冠形保持器の内周面
6 玉保持部
6a 玉を保持する球面
7 平坦部
8 玉保持部
9 爪部
10 開口部
11、12 接触式シール部材
13 芯金
14 弾性材
15 突起
15a 突起の外周面
15b 突起の内周面
A、B 環状部品
C リベット

Claims (1)

  1. 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動可能に配設される複数の転動体と、その転動体を略等間隔に保持する保持器と、前記外輪の軸方向両端部に装着された接触式シール部材とを備える転がり軸受であって、転動体として玉を用いる転がり軸受において、前記シール部材の軸受内部に向く面に前記保持器を径方向に位置規制するための突起を設け、前記保持器の内周面または外周面の少なくとも一方を該突起と摺動させることを特徴とする転がり軸受。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103742543A (zh) * 2013-12-18 2014-04-23 宁波摩根轴承有限公司 一种轴承密封装置
JP2014114904A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Jtekt Corp 転がり軸受
JP2021014907A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 株式会社ジェイテクト 転がり軸受
CN115045907A (zh) * 2022-06-21 2022-09-13 海安亚鼎机电制造有限公司 一种具有耐热机构的轴承

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