JP6533602B1 - 形態変化玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】変化に富んだ形態変化玩具を提供すること。【解決手段】作動装置と、前記作動装置によって所定の動作を行う動作部品とを備えた形態変化玩具において、手動によって第1位置と第2位置との間で可逆的に移動して第1位置と第2位置とで前記形態変化玩具の外観を変化させる可動部品と、前記可動部品を前記第2位置に移動させたときに前記可動部品と前記作動装置又は前記動作部品と連結して前記可動部品を動作させるとともに、前記可動部品を前記第1位置に移動させたときに前記可動部品と前記作動装置又は前記動作部品との連結を解除する連結作動機構とを備えている。【選択図】図5

Description

本発明は形態変化玩具に関するものである。
形態変化玩具として、人形の形態である第1の形態及び第1の形態とは異なる形態である第2の形態に、自動で又は遠隔操作により相互に変形可能なロボット玩具であって、第1の形態から第2の形態へ変形する変形手段と、第2の形態から第1の形態へ変形する変形手段と、第1の形態及び第2の形態のいずれの形態においても移動可能な移動手段と、を備えたものが知られている。
特開2014−144211号公報
しかしながら、上記形態変化玩具においては、動作の観点から見ると、形態の変化の前後において走行をするだけなので、面白みに欠けるという問題がった。
本発明は、形態変化後に他の動作が付加され面白みのある形態変化玩具を提供することを目的としている。
第1の手段は、
作動装置と、前記作動装置によって所定の動作を行う動作部品とを備えた形態変化玩具において、
手動によって第1位置と第2位置との間で可逆的に移動して第1位置と第2位置とで前記形態変化玩具の外観を変化させる可動部品と、
前記可動部品を前記第2位置に移動させたときに前記可動部品と前記作動装置又は前記動作部品とを連結して前記可動部品を動作させるとともに、前記可動部品を前記第1位置に移動させるときに前記可動部品と前記作動装置又は前記動作部品との連結を解除する連結作動機構と、前記動作部品の1つとして脚部と、を備え
前記可動部品は、前記脚部を接地させたままで前記第1位置から前記第2位置まで他の部分に対して引き出し可能に構成され、
前記脚部を接地させたままで、前記可動部品の前記第1位置で前記作動装置によって前記脚部が歩行動作をするとともに、前記第2位置で前記作動装置によって前記脚部が歩行動作をするとともに前記可動部品が動作することを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記連結作動機構は、前記作動装置に予め連結されて配置されたカムと、前記可動部品に連結され、前記第2位置で前記カムに係合し前記第1位置で前記カムとの係合を解除するカムフォロアとを備えることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記連結作動機構は、前記作動装置に予め連結されて配置されたスライド体と、前記可動部品を摺動自在に保持する枠体に回転自在に支持され、一端が前記可動部品の溝に予め係合し、他端が前記第2位置で前記スライド体の溝に係合し前記第1位置で前記スライド体の溝との係合を解除するレバーとを備えることを特徴とする。
第4の手段は、第1の手段において、前記可動部品は上下方向に延在する軸を中心に回動する刃状羽であり、前記刃状羽は前記第1位置での外縁が前記第2位置で内縁となるように回動し、前記連結作動機構は、前記作動装置に予め連結されて配置されたスライド体と、前記刃状羽の前記内縁に設けられ前記第2位置で前記スライド体に係合し前記第1位置で前記スライド体との係合を解除する突起とを備えることを特徴とする。
本発明の形態変化玩具によれば、可動部品を手動で操作することによって、その可動部品も動作させることができるので、変化に富んだ走行玩具が得られる。
第1実施形態の形態変化玩具の形態変化前を示した斜視図である。 第1実施形態の形態変化玩具の形態変化後を示した斜視図である。 第1実施形態の形態変化玩具の脚部作動機構を示した平面図である。 第1実施形態の形態変化玩具の上角の作動機構を示したもので、上角の収納状態を示した模式図である。 第1実施形態の形態変化玩具の上角の作動機構を示したもので、上角の突出状態を示した模式図である。 第2実施形態の形態変化玩具の形態変化前を示した斜視図である。 第2実施形態の形態変化玩具の形態変化後を示した斜視図である。 第2実施形態の形態変化玩具の大砲作動機構を示したもので、大砲の収納状態を示した断面図である。 第2実施形態の形態変化玩具の大砲作動機構を示したもので、大砲の突出状態を示した断面図である。 第2実施形態の形態変化玩具の脚作動機構を示した側面図である。 第2実施形態の形態変化玩具のスライド体を作動させるための機構を示した平面図である。 第3実施形態の形態変化玩具の形態変化前を示した斜視図である。 第3実施形態の形態変化玩具の形態変化後を示した斜視図である 第3実施形態の形態変化玩具の脚部作動機構を示した一部切欠き斜視図である。 第3実施形態の形態変化玩具の刃状羽の作動機構を示した斜視図である。 第3実施形態の形態変化玩具の顎とスライド体との係合構造を示した斜視図である。 第4実施形態の形態変化玩具の形態変化前を示した斜視図である。 第4実施形態の形態変化玩具の形態変化後を示した側面図である 第4実施形態の形態変化玩具の上顎作動機構を示した側面図である。
以下、本発明に係る形態変化玩具の実施形態を図面に示した実施の形態に基づいて説明する。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「作動装置」と言うときは、動力源と、所定の動作部品を作動させる個別の作動機構と、動力源から個別の作動機構に動力を伝達する動力伝達機構とを含む。また、「可動部品」とは動作部品のうち形態変化に寄与する部品を言うものとする。
(第1実施形態)
図1及び図2に示した形態変化玩具1は、カブトムシを模したもので、胴部2、頭部3、脚部4及び角部5等の各構成部分を有し、胴部2に動力源としてのゼンマイを備えている。
この形態変化玩具1は、図1に示した状態で、動力源によって頭部3の下角(動作部品)5aが上下に振られ、脚部(動作部品)4が作動して前進する。
また、図2に示すように、手動によって頭部3及び胴部2の上側部分から上角(可動部品)5bを前方に露出させて形態を変化させると、動力源によって脚部4が作動して前進するとともに、上角5bが上下動する。
図3は脚部4の作動機構6を示している。脚部4は、左右前脚4a、左右中脚4b及び左右後脚4cによって構成され、このうち左右中脚4bは胴部2に固定されている。また、左右前脚4aは連結棒6aによって互いに連結され、左右後脚4cも連結棒6bによって互いに連結されている。そして、それぞれの連結棒6a,6bの中間部は、軸6c,6dによって回転自在に胴部2に支持されている。
また、前側連結棒6aにおいて軸6cに対して外れた位置(例えば左側位置)と、後側連結棒6bにおいて軸6dに対して外れた位置(例えば右側位置)には、連結棒6eが回転自在に連結されている。この連結棒6eの中間には、孔(図示せず)が形成されている。一方、胴部2には、歯車6fが回転自在に支持されており、この歯車6fの下面の偏心位置に偏心軸(図示せず)が突設されている。そして、この偏心軸は連結棒6eの孔に係合している。
また、胴部2の中央には、動力源としてのゼンマイ(図示せず)が設置されている。このゼンマイの出力軸7は、上下方向に延設されており、その出力軸7には、歯車7aが固定して設けられている。そして、この歯車7aは上記歯車6fに噛合している。
この脚部4では、ゼンマイ動力によって歯車7aが回転すると、それと噛合する歯車6fが回転し、それに伴って、偏心軸に係合している連結棒6eが揺動する。これによって、前後連結棒6a,6bが軸6c,6dに対して互いに反対方向へ揺動し、前脚4aの左右一方の脚が前方へ移動し、前脚4aの左右他方の脚が後方へ移動し、また、後脚4cの左右他方の脚が前方へ移動し、前脚の左右一方の脚が後方へ移動する。このようにして、この形態変化玩具1は前進する。
図4は下角5aの作動機構8を示している。下角5aは基端の軸8aによって支持されている。軸8aは頭部3のフレームに回転自在に支持されており、下角5aが自重によって常時下方に付勢されている。軸8aにはブラケット8bが固着されている。一方、出力軸7の上端部には円板カム8cが固着されている。この円板カム8cの周面と上記ブラケット8bとの間には作動片8dが前後動可能にフレームに配置されている。そして、作動片8dはブラケット8bによって常時円板カム8cの周面に当接されている。
この下角5aの作動機構8によれば、出力軸7の回転によって、円板カム8cが回転し、円板カム8cの周面の山が作動片8dに向かうときには、作動片8dが円板カム8cに押されて前方に移動する。すると、作動片8dの先端がブラケット8bを押圧し、ブラケット8bが図4において時計方向に回転し、それによって下角5aが上方に回転する。また、円板カム8cの周面の谷が作動片8bに向かうときには、ブラケット8bへの押圧力が解放されるため、下角5aが自重によって図4において反時計方向へ回転し、作動片8bが円板カム8cの周面に当接しながら後方に移動する。
図4及び図5は、上角5bの作動機構9を示しており、図4は上角5bが胴部2及び頭部3の上部を構成する上部カバー2a内に収納されている状態を示し、図5は、その上角5bが前方に突出された状態を示している。
上部カバー2aは回動体2cを介して胴部2に取り付けられている。回動体2cは軸2bによって胴部2に回転自在に取り付けられている。上部カバー2aと一体のスライド体9aは前後方向に移動可能に回動体2cに支持されている。このスライド体9aは横断面(スライド方向に対して水垂直な断面)が下方に解放されたコ字形に形成されている。このスライド体9aの後端には、下方に延びるカムフォロア9bが形成されている。
上角5bは、その基端が軸9cによってスライド体9aに回転自在に支持されている。そして、この上角5bは、図4に示すように、スライド体9a内に折り畳まれて収納されている。一方、出力軸7の上端面には端面カム9dが形成されている。この端面カム9dは、後述するように、スライド体9aのカムフォロア9bに当接可能に形成されている。
図4に示すように、形態変化前は、上角5bがスライド体9aに収容され、スライド体9aが後方へ押し込まれた状態にあり、カムフォロア9bは端面カム9dから離反している。
上部カバー2aを上方に開き、上角5bを軸9cを中心に時計方向に回転して、その上角5bを引き出すと、それに伴ってスライド体9aが上部カバー2aに対して前方に移動する。すると、図5に示すように、カムフォロア9bが端面カム9dに当接する。この状態では、一体である上部カバー2a、上角5b及びスライド体9a(これらを上角アッセンブリという)は、カムフォロア9bによって開いた状態に維持される。
上角アッセンブリは、端面カム9dの回転に伴って上下動する。即ち、カムフォロア9bが端面カム9dの山に当接している場合には、図5に示したように、上角アッセンブリは最上位置にあり、端面カム9dの谷に達すると自重で軸2bを中心として反時計方向に回転して降下する。
(第2実施形態)
図6及び図7に示した形態変化玩具10は、カメを模したもので、胴部11、頭部12及び脚部13等の各構成部分を有し、胴部11内に大砲14を収容している。また、形態変化玩具10は、胴部11に動力源としてのモータを備えている。
この形態変化玩具10は、図6に示した状態で、動力源によって脚部(動作部品)13が作動され前進するとともに、頭部(動作部品)12が上下に振られる。
また、この形態変化玩具10は、図7に示すように、胴部11の上側部分を形成する上カバー11aを上方に開き、大砲(可動部品)14の先端を露出させ、その大砲14を前方斜め上方に引き出して形態変化をさせると、動力源によって脚部13が作動して前進するとともに、その大砲14を動力源に接続させ、それによって大砲14を前後方向に出没させる。
図8は脚部13の作動機構15を示している。脚部13は、左右前脚13a及び左右後脚13bによって構成されている。
左右前脚13aの中間部15aの裏側には軸孔150aが形成され、この軸孔には、胴部13に設置された回転体(図示せず)の偏心軸151aが嵌合されている。また、左右前脚13aの上端部15bの裏面には長孔150bが形成され、この長孔150aには胴部11に固設した軸151bが挿入されている。さらに、左右前脚13aの下端部の軸15cには、接地部材13cが回転自在に支持されている(図10参照)。
一方、左右後脚13bの中間部15dの裏側には軸孔150dが形成され、この軸孔には胴部11に固設した軸151dが嵌合されている(図10参照)。また、左右後脚13bの下端部の軸15dには、接地部材13dが回転自在に支持されている。
また、左右前脚13aの下部と左右後脚13bの上部は、連結棒15fによって互いに連結されている。
この脚部13の作動機構15によれば、左右前脚13aは中間部15aの裏側の回転体が回転することによって、偏心軸15aを介して、前脚13aが揺動する。このような前脚13aの動作は、連結棒15fを介して後脚13bの上部に伝達され、後脚13bが軸15dを中心に揺動する。したがって、前脚13aが前方方向に揺動されたときには、後脚13bは後方に揺動する。
ところで、この脚部の作動機構15では、左右の前脚13aの上記偏心軸は、互いに180度の位相差をもって位置している。即ち、左前脚13aが前方に揺動されるときには、右前脚13aが後方に揺動する。これを繰り返すことによってカメは前進する。
また、このカメ10は、図8に示すように、頭部の作動機構16を備えている。この作動機構16では、前脚13aの前部に突出片16aを備えている。一方、頭部12は軸16bによって胴部11に揺動自在に支持されており、頭部12の後部に舌片16cを備えている。この頭部12の舌片16cは前脚13aの突出片16aに対向するように位置されている。そして、前脚13aが前方へ揺動されると突出片16aも前方へ移動し、その突出片16aで舌片16cを押圧する。したがって、頭部12は軸16bを中心にして上方(時計方向)に回転する。上動された頭部12は、前脚13aの後退とともに、自重によって下方(反時計方向)に回転する。
また、カメ10は、大砲の作動機構17を備えている。大砲14は胴部11の上部に位置しており、前後方向に長尺な枠体17a内に収容されている。枠体17aは、その基端が軸17bによって回転自在に胴部11に支持されており、大砲14はこの枠体17aに摺動自在に保持されている。枠体17aの底部にはレバー17cが回転自在に支持されている。このレバー17cの上端にはカムフォロア17dが配設され、下端には係合ローラ17eが配設されている。そして、カムフォロア17dは大砲14の後端に縦方向に形成した溝14aに係合されている。
一方、枠体17aの底壁に対向する胴部11には、前後方向へ摺動するスライド体17fが配設されている。このスライド体17fは、上方に開口する溝17gを備えている。この溝17gは後述の突起17eに嵌合可能に構成されている。
また、スライド体17fには、図11に示すように、開口170eが形成され、この開口170eには、作動装置に連係された軸10bに固設された回転ローラ10cの偏心軸10dが挿入されている。
そして、この大砲の作動機構17によれば、図8において枠体(上カバー)17aを上方(時計方向)に開き、手で大砲14を引き出す。すると、図9に示すように、レバー17cの係合ローラ17eがスライド体17fの溝17gに嵌合する。したがって、その後は、レバー17cがスライド体17fの移動に伴って揺動し、カムフォロア17dを介して大砲14が出没する。この動作は、カメ10が前進している間中継続される。
(第3実施形態)
図12及び第13図に示した形態変化玩具20は、恐竜を模したもので、胴部21、頭部22、脚部23及び刃状羽24等の各構成部分を有している。この形態変化玩具20では、胴部21に動力源であるモータを備えている。
この形態変化玩具20は、図13に示した状態で、動力源によって脚部(動作部品)23が作動され、さらに上顎及び顎22a(動作部品)が連動して上下に振られ、目22bが前後に揺動する。
また、図11に示すように、胴部21に上部に配設した刃状羽24を前方に張出すように回転させることによって形態変化をさせると、その刃状羽(可動部品)24を動力源に連係させて揺動させる動作が加わる。
脚部23の作動機構25は、図14に示すように、歯車列26を介してモータ等の動力源に連係された回転板26aを受容するとともに、回転板26aの偏心軸26bに長孔を介して嵌合し、それらによって略上下方向に揺動される連結板27と、その連結板27に突設させた軸27a,27bに長孔28a,28bを介して連係されるとともに、偏心軸26bに回転自在に嵌合する連結体28とによって構成されている。そして、連結体28の下部には足28cが配設されている。
この脚部の作動機構25によれば、回転板26a及び偏心軸26bによって作動される連結板27と偏心軸26bの回転運動によって作動される連結体28によって、足28cが地面から離れ、次いで前方に移動して再び接地する運動を行い、この運動を左右脚で交互に行うことによって前進する。
この実施形態の恐竜20は、目の作動機構29を備えている。図15に示すように、目22bは、胴部の上部へ延び、前後方向に往復動されるスライド体29aの先端に配置されている。スライド体29aには中間部に溝カム29bが形成されている。その溝カム29bに歯車列26の最終歯車26cの偏心位置に立設されたピン26dが挿入されている。そして、作動装置に連係され偏心回転するピン26dによってカム溝29bを介してスライド体29aが前後に往復動し、目22bが往復動する。
また、この恐竜20では、顎の作動機構30を備えている。顎の作動機構30では、顎22aが軸22cによって頭部22に回転自在に支持されている。そして、この顎22aの端部22dは、図16に示すように、スライド体29aに係合されている。
また、この恐竜20では、図15に示すように、スライド体29aの移動域両側に刃状羽24の基端が回転自在に支持されており、基端には突起24aが形成されている。
この突起24aは刃状羽24が後方に収容されているときは、図14に示すように、スライド体29aから離反した状態にあり、前方に向けて回転すると、図15に示したようにスライド体29aに係合する。したがって、刃状羽24は、スライド体29aの運動に伴って進行方向に向かって前後に揺動する。
(第4実施形態)
本発明に係る他の形態変化玩具50は、図17に示すように、ワニを模したもので、胴部51,頭部52,脚部53等の各構成部分を有している。この形態変化玩具50では、胴部51に動力源であるモータを備えている。
この形態変化玩具50は、図17に示した状態で、動力源によって脚部(動作部品)53が作動する。
また、このワニ50は、図19に示すように、頭部52の上顎52a及び胴部51の上部(背部)51aが一体化されており、それらのアッセンブリ54は、後端部が軸55によって胴部51に回転自在に支持されている。そして、頭部52を前方へ引き出すことによって、脚部53の作動機構に連動して上顎(可動部品)52aを大きく開いたり閉じたりする。
脚部の作動機構55は、図7に示した脚部作動機構15とほぼ同様な構造を備えており、したがって、同じ部品には、同符号を付して説明を省略する。
この脚部の作動機構55では、図18に示すように、左右前脚13aの下部と左右後脚13bの上部は、連結板56によって互いに連結されている。
この脚部の作動機構55によれば、動力によって回転される偏心軸15aによって前脚13aが揺動する。このような前脚13aの動作は、連結板56を介して後脚
13bの上部に伝達され、後脚13bが軸15dを中心に揺動される。したがって、前脚13aが前方方向に揺動されたときには、後脚13bは後方に揺動し、この動作を繰り返すことによってワニ50が前進する。
また、このワニ50は、上顎の作動機構57を備えている。この作動機構57では、図19に示すように、前後方向に摺動するスライド体58を備えている。軸55はこのスライド体58に配設されている。そして、図19に示すように、頭部52の上顎52aと胴部51の背部51aとからなる上部アッセンブリ54の基端が軸55に回転自在に保持されている。
上部アッセンブリ54は、図17の通常状態でスライド体58(図19)が胴部後方に位置し、胴部51上に載置されている。
頭部52を前方へ引き出すことによってスライド体58を前方に移動させる。すると、上部アッセンブリ54の基端が連結板56に係合する。
このように上部アッセンブリ54の基端が連結板56に係合されると、その後は、連結板56の動作によって作動され、上部アッセンブリ54が軸55を中心にして上方に(時計方向に)回転する。
なお、連結板56の押圧量によって上部アッセンブリ54の上方への回転量が決定される。したがって、上部アッセンブリ54と連結板56との係合位置は、それらを考慮して適宜箇所に設定される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記本実施形態の形態変化玩具では、形象物として、カブトムシ,カメ,恐竜,クワガタ,ワニを示したが、他の生物または架空の生物等であってもよい。
また、手動で作動させる構成部品として角,大砲,羽,上顎を示したが、その他の構成部品であってもよい。
1 形態変化玩具(カブトムシ)
4 脚部(動作部品)
5a 下角(動作部品)
5b 上角(可動部品)
6 脚部の作動機構
8 下角の作動機構
9 上角の作動機構
10 形態変化玩具(カメ)
12 頭部(動作部品)
13 脚部(動作部品)
14 大砲(可動部品)
15 脚部の作動機構
16 頭部の作動機構
17 大砲の作動機構
20 形態変化玩具(恐竜)
23 脚部(動作部品)
24 刃状羽(可動部品)
25 脚部の作動機構
29 目の作動機構
30 下顎の作動機構
50 形態変化玩具(ワニ)
53 脚部(動作部品)
54 上部アッセンブリ(可動部品)
57 上顎の作動機構

Claims (4)

  1. 作動装置と、前記作動装置によって所定の動作を行う動作部品とを備えた形態変化玩具において、
    手動によって第1位置と第2位置との間で可逆的に移動して第1位置と第2位置とで前記形態変化玩具の外観を変化させる可動部品と、
    前記可動部品を前記第2位置に移動させたときに前記可動部品と前記作動装置又は前記動作部品とを連結して前記可動部品を動作させるとともに、前記可動部品を前記第1位置に移動させるときに前記可動部品と前記作動装置又は前記動作部品との連結を解除する連結作動機構と、前記動作部品の1つとして脚部と、を備え
    前記可動部品は、前記脚部を接地させたままで前記第1位置から前記第2位置まで他の部分に対して引き出し可能に構成され、
    前記脚部を接地させたままで、前記可動部品の前記第1位置で前記作動装置によって前記脚部が歩行動作をするとともに、前記第2位置で前記作動装置によって前記脚部が歩行動作をするとともに前記可動部品が動作することを特徴とする形態変化玩具。
  2. 前記連結作動機構は、前記作動装置に予め連結されて配置されたカムと、前記可動部品に設けられ前記第2位置で前記カムに係合し前記第1位置で前記カムとの係合を解除するカムフォロアとを備えることを特徴とする請求項1に記載の形態変化玩具。
  3. 前記連結作動機構は、前記作動装置に予め連結されて配置されたスライド体と、前記可動部品を摺動自在に保持する枠体に回転自在に支持され、一端が前記可動部品の溝に予め係合し、他端が前記第2位置で前記スライド体の溝に係合し前記第1位置で前記スライド体の溝との係合を解除するレバーとを備えることを特徴とする請求項1に記載の形態変化玩具。
  4. 前記可動部品は上下方向に延在する軸を中心に回動する刃状羽であり、前記刃状羽は前記第1位置での外縁が前記第2位置で内縁となるように回動し、
    前記連結作動機構は、前記作動装置に予め連結されて配置されたスライド体と、前記刃状羽の前記内縁に設けられ前記第2位置で前記スライド体に係合し前記第1位置で前記スライド体との係合を解除する突起とを備えることを特徴とする請求項1に記載の形態変化玩具。
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