JP6533381B2 - スケジュール管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の走行スケジュールを管理するスケジュール管理装置に関する。
設備の故障等によって、経由地点の支障が発生し、その経由地点を使用予定であった車両の遅延が見込まれる場合などに、遅延短縮のため、他の経由地点を代わりに使用するように車両の走行スケジュールを変更するケースがある。また、同一の経由地点を、あらかじめ決められた順序で使用する予定の2車両について、そのうちの1車両が緊急対応等で計画と異なって走行し、結果として計画の順序を守ることができなくなった場合、いずれかの車両が他の経由地点を使用するようにスケジュールを変更するケースがある。これまで、経由地点の支障や順序を守れなくなる状況に対する、車両のスケジュール変更は指令員によって行われていたため、指令員の負担になっていた。
スケジュール変更時の指令員の負担を軽減するため、スケジュール変更案の作成と提案を行うシステムがこれまでにも開発されてきた。例えば特許文献1には、各車両が自律的に支障を検出・経路変更案を作成し、これを受信した中央装置が採否を判定することで、指令員の負担を軽減する技術が開示されている。
特開2011−020578号公報
スケジュール変更によって、遅延車両や順序を守れなくなった車両の経由地点を変更する際、場合によっては変更先の経由地点を元々使用する予定であった他の車両に影響を与えることで、スケジュール変更した車両の遅延や順序を守れない状況は回復するが、代わりに他の車両の遅延が発生してしまう可能性が存在する。
特許文献1に記載の技術では、変更先を元々使用する他の車両に与える影響を考慮していないため、提案されたスケジュール変更を実施した場合に、スケジュール変更対象ではない他の車両に遅延が発生してしまう可能性があった。
開示するスケジュール管理装置は、走行経路を走行する車両の運行を妨げる阻害要因を検出するスケジュール変更要因検出部、並びに、検出した阻害要因に応じて、経由地点変更を含むスケジュール変更が必要となるスケジュール変更対象車両を特定し、スケジュール変更対象車両の走行に関する実績情報、スケジュール変更対象車両の変更先経由地点を走行する計画であった他の車両の走行に関するスケジュール情報、および予め記憶された他の車両の走行による制約条件に基づいて、スケジュール変更対象車両の変更先経由地点およびその変更先経由地点の走行時刻を決定し、決定した変更先経由地点および変更先経由地点の走行時刻を含む、スケジュール変更対象車両のスケジュール変更案を作成するスケジュール変更案作成部を備える。
開示するスケジュール管理装置によれば、スケジュール変更対象外の車両への影響を考慮した、経由地点変更のスケジュール変更提案を作成できる。
鉄道列車の運行を対象としたスケジュール管理システムの構成図である。 スケジュール管理装置のDBを含めた処理部の構成図である。 スケジュール情報DBのテーブルの構成例である。 実績情報DBのテーブル構成例である。 設備情報DBのテーブル構成例である。 スケジュール変更提案を作成する処理フローチャートである。 鉄道列車の運行における、スケジュール変更提案の出力画面例である。 鉄道列車の運行における、スケジュール変更提案の詳細の出力画面例である。 専用道を走行するバスの運行を対象としたスケジュール管理システムの構成図である。 専用道を走行するバスの運行における、スケジュール変更提案の出力画面例である。
図1は、鉄道列車の運行を対象としたスケジュール管理システムの構成図である。
スケジュール管理装置101と列車運行記録装置103は、ネットワーク102を介して接続されている。列車運行記録装置103は、車両(列車)が走行した結果を実績情報としてネットワーク102を介してスケジュール管理装置101に送信する。
スケジュール管理装置101は、処理装置(CPU)111、記憶装置(メモリ、ハードディスク)112、入力装置(キーボード、マウス)113、表示装置(ディスプレイ)114、通信装置115を備えるコンピュータである。記憶装置112は、スケジュール変更案を作成するアプリケーションプログラムや、列車運行記憶装置103など他装置と通信を行うためのソフトウェアプログラム、アプリケーションプログラムが使用するためのデータ、当該データを格納するデータベース等を管理するソフトウェアプログラム、等を含んでおり、処理装置111によって処理される。入力装置113は、処理装置111で実行される処理に対する入力を行う。表示装置114は、処理装置111の処理結果や、記憶装置112に格納されたデータを表示する。通信装置115は、ネットワーク102を介して列車運行記録装置103と通信を行う。
図2は、スケジュール管理装置101のDB(データベース)を含めた処理部の構成図である。
スケジュール情報DB201は、車両の走行スケジュールの情報を格納するDBである。スケジュール情報DB201内に格納されるデータについては、図3にて説明する。
設備情報DB202は、車両が停車する停車地点や、車両が経由する経由地点などの地点間の接続関係を示す情報と、経由地点を同時に走行可能な車両数を示す情報を格納するDBである。設備情報DB202内に格納されるデータについては、図5にて説明する。
実績情報DB203は、スケジュール管理装置101がネットワーク102を介して列車運行記録装置103から受信した、車両の走行実績に関する情報を蓄積するDBである。実績情報DB203内に格納されるデータについては、図4にて説明する。
スケジュール変更要因検出部204は、スケジュール情報DB201と実績情報DB203を参照して、車両の遅延や、計画された車両の走行順序を守れない状況など、スケジュール変更が必要な要因があるか否かをチェックし、スケジュール変更が必要な場合には、スケジュール変更案作成部205を起動する。
スケジュール変更案作成部205は、スケジュール変更要因検出部204から受け取ったスケジュール変更要因を解消するために、経由地点変更を含むスケジュール変更が必要な車両(スケジュール変更対象車両)を特定し、設備情報DB202を参照して、スケジュール変更対象車両に対する、経由地点変更を含むスケジュール変更案を作成する。
このとき、スケジュール変更対象車両の変更先の経由地点について、走行方向判定部206は、スケジュール情報DB0201を参照して、変更先の経由地点を使用する予定であった他の車両を抽出する。走行方向判定部206は、抽出した他の車両と、スケジュール変更対象車両とが、走行方向が同じか否かを判定する。走行方向判定部206は、走行方向が異なる場合は、抽出した他の車両がその経由地点を使用する時間帯をスケジュール変更案作成部205に通知する。スケジュール変更案作成部205は、通知された時間帯に対応したスケジュール変更案を作成する。走行方向が同じ場合は、同時使用可能車両数判定部207が、設備情報DB202を参照して、変更先の経由地点の同時使用可能車両数の余裕(スケジュール変更が必要とされた時点の、同時使用可能車両数と現状の車両数との差異)を計算し、これをスケジュール変更案作成部205に通知する。スケジュール変更案作成部205は、変更先の経由地点の同時使用可能車両数以内の車両数とするようにスケジュール変更案を作成する。スケジュール変更案の作成方法については、図6にて説明する。
スケジュール変更案評価部208は、スケジュール変更案作成部205で作成されたスケジュール変更案に従ってスケジュールを実行した場合の車両(スケジュール変更対象車両と、他の車両のスケジュールに影響する場合は他の車両も含む)の将来の運行状況を予測し、予測結果に基づいてスケジュール変更案がスケジュール変更要因の解消に有効か否かを判定する。有効である場合、スケジュール変更案評価部208は、スケジュール変更提案管理部209を実行する。
スケジュール変更提案管理部209は、スケジュール変更案評価部208で有効と判断されたスケジュール変更案を、画面表示部210に出力する。また、画面表示部210から、スケジュール変更案が承認されたという情報を受け取った場合に、スケジュール変更案をスケジュール情報DB201に反映する。
画面表示部210は、スケジュール情報DB201に格納されているスケジュール情報、および、スケジュール変更提案管理部0209から受け取ったスケジュール変更提案を表示装置114の画面上に出力する。また、画面表示部210は、出力したスケジュール変更提案が承認された場合に、スケジュール変更案をスケジュール情報DB201に反映するように、スケジュール変更提案管理部209に通知する。
メッセージ管理部211は、列車運行記録装置103から、通信処理部212を介して実績情報を受信し、実績情報DB203に格納する。
通信処理部212は、ネットワーク102を介して、列車運行記録装置103から受信したメッセージを、メッセージ管理部211に送信する。
以上説明したように、図2は処理内容を分かり易く説明するために、各処理部を分けて図示しているが、図6を用いて後述するように、スケジュール管理装置101の処理を実現するために一体として実行される。具体的には、スケジュール変更要因検出部204およびスケジュール変更案作成部205が主体となり、他の処理部はこれらに含まれる(ソフトウェア構造上は、たとえばサブルーチンとして動作する。)。
図3は、スケジュール情報DB201のテーブルの構成例である。
スケジュール情報を示すレコードは、車両の停車地点に関する情報を格納する。車両番号301は、走行する車両を一意に識別するための番号である。停車地点302は、車両番号301で特定される車両の走行経路上の停車地点である。なお、レコードは、車両が走行経路上で停車する順に並べられている。図3の例では、車両番号1の車両は、a→b→cの順に停車地点を移動する。
計画到着時刻303と計画出発時刻304は、車両番号301で特定される車両が、停車地点302に到着する予定の時刻と停車地点302を出発する予定の時刻である。予測到着時刻305と予測出発時刻306は、車両番号301で特定される車両が、停車地点302に到着すると予測される時刻と停車地点302を出発すると予測する時刻である。たとえば、ある車両がある停車地点において乗客の乗降に時間を要して、計画出発時刻よりも遅れてその停車地点を出発した場合には、その車両の次の停車地点の予測到着時刻と予測出発時刻は、計画到着時刻と計画出発時刻よりも後の時刻になることが想定される。このように、予測到着時刻305と予測出発時刻306は、車両の走行実績によって変化する。
到着側経由地点307は、車両が停車地点302に到着する際に経由する地点である。出発側経由地点0308は、車両が停車地点302を出発する際に経由する地点である。各停車地点の間には経由地点は必ず1つ存在するものとし、ある停車地点の出発側経由地点と次の停車地点の到着側経由地点は、同じ経由地点である。車両の走行経路上の出発地からの最初の停車地点については到着側経由地点が設定されず、最後の(到着地直前の)停車地点については、出発側経由地点が設定されない。図中では、経由地点が設定されない箇所は、「−」と表記している。経由地点は、各停車地点の間の物理的に特定の地点を必ずしも示すものではなく、各停車地点の間で必ず車両が走行する物理的に任意の地点に対応する。また、経由地点は、各停車地点の間に距離(停車地点間の距離未満)を持った区間に対応させてもよい。
図4は、実績情報DB203のテーブルの構成例である。
実績情報を示すレコードは、車両の停車地点を実際に走行した結果に関する情報を格納する。車両番号401は、実際に走行した車両の車両番号である。停車地点402は、車両が走行した停車地点である。実績到着時刻403と実績出発時刻404は、車両が停車地点402に実際に到着した時刻と停車地点402を実際に出発した時刻である。これらの実績情報は、図3に示したスケジュール情報DB201に格納されている車両の停車地点における計画到着時刻および計画出発時刻と比較され、車両が停車地点に遅れて到着または出発したかが認識される。
図5は、設備情報DB202のテーブルの構成例である。
設備情報DB202は、停車・経由地点接続情報501と同時使用可能車両数情報502と運転時間情報503を有する。
停車・経由地点接続情報501は、車両が走行する停車地点と経由地点との間の接続関係に関する情報である。停車・経由地点接続情報501を示すレコードは、ある停車地点511について、停車地点511に行くことが可能な(到達可能な)前後の停車地点及びその際に使用することが可能な(使用可能な)経由地点、並びに、停車地点511から到達可能な前後の停車地点及びその際に使用可能な経由地点に関する情報である。
停車地点511は、停車・経由地点接続情報501のレコードで定義する接続関係の元となる(定義対象の)停車地点である。進入元情報512は、停車地点511に到達可能な停車地点と、その際に使用可能な経由地点の組である。進出先情報513は、停車地点0511から到達可能な停車地点と、その際に使用可能な経由地点の組である。
同時使用可能車両数情報502は、経由地点を同一時刻に同時に使用可能な車両数である。車両の走行する方向が同一の場合は、ある停車地点から次の停車地点までの経路に、複数の車両を走行させることが可能であり、この本数(車両数の単位を「本」とする。)を同時使用可能車両数と呼ぶ。同時使用可能車両数は、経由地点と走行方向によって決まる。同一経由地点であっても、走行方向によって同時使用可能車両数が異なるケースが存在する。たとえば、鉄道の単線区間の場合、車両の走行する方向が異なる場合は、車両同士が衝突してしまうため、ある経由地点を通る停車地点間の経路を同一時刻に同時に走行可能な車両は1本となる。進入元停車地点521、進出先停車地点522、及び経由地点523によって、多くの場合は進入元停車地点521および進出先停車地点522の組は経由地点523と1対1対応しているので、その場合は経由地点523によって、同時使用可能車両数が決められる。同時使用可能車両数524は、進入元停車地点521、進出先停車地点522、経由地点及び513で指定された場所または経由地点513で指定された場所を、進入元停車地点521から進出先停車地点522に向かう方向で走行する場合の同時使用可能車両数である。
運転時間情報503は、各停車地点間を車両が所定速度(例えば、各停車地点間に対応して定められた平均速度)で走行する時の所要時間を格納する。進入元停車地点531、進出先停車地点532、及び経由地点533によって、運転時間は決められる。運転時間534は、進入元停車地点531、進入先停車地点532、及び経由地点533で指定された停車地点間の経路を、進入元停車地点531から進出先停車地点532に向かう方向で走行する場合の運転時間である。
図6は、スケジュール変更提案を作成する処理フローチャートである。
スケジュール変更要因検出部は、実績情報DB(203)に含まれる実績情報とスケジュール情報DB(201)に含まれるスケジュール情報から、スケジュール変更要因を検出する(ステップ601)。
ここでスケジュール変更要因として例えば、線路の支障、先行車両待ち、計画された車両の走行順序を守れない状況などが存在するが、これに限らない。線路の支障とは、信号機の設備故障などの原因で、一部の走行区間がある時間、使用不可能となることを指す。先行車両待ちとは、ある停車地点間の経由地点を走行する車両が、経由地点に到着する、または経由地点を出発する時刻が、当初予定よりも遅くなることによって、経由地点を車両よりも後に使用する予定の車両に、遅延している先行車両を待つことによって、遅延が発生することを指す。計画された車両の走行順序を守れない状況とは、同一の経由地点を、あらかじめ決められた順序で使用する予定の2車両について、そのうちの1車両が緊急対応等で計画と異なって走行し、結果として順序を守ることができなくなった場合を指す。
スケジュール変更要因検出部は、は、スケジュール情報DBに格納されている各車両の将来の位置を予測し、検出されたスケジュール変更要因の影響を受ける車両を抽出し、抽出した車両の中から、経由地点変更を含むスケジュール変更によってスケジュール変更要因の影響の回避が期待できる車両を特定する(ステップ602)。スケジュール変更には、経由地点の変更以外にも、例えば停車地点の変更、計画到着時刻、計画出発時刻の変更などがあるが、これらに限るものではなく、スケジュール情報DBに含まれるデータ項目の値を変更するものであれば、任意の変更方法を含めることができる。
スケジュール変更案作成部205は、抽出した各スケジュール変更対象車両に関して処理を実行する(ステップ603)。スケジュール変更案作成部205は、設備情報DB(202)の停車・経由地点接続情報501を参照し、スケジュール変更対象車両の、変更対象となる経由地点について、変更先の経由地点の候補を抽出する(ステップ604)。変更先の経由地点の候補を抽出できない(存在しない)場合には、このスケジュール変更対象車両の経由地点を変更できないので、スケジュール変更案作成部205は、次のスケジュール変更対象車両に処理を移す(ステップ605)。
スケジュール変更案作成部205は、変更先の経由地点の候補が存在する場合には、各経由地点の候補に対して以下のループ処理を実行する(ステップ606)。スケジュール変更案作成部205の一部として処理を実行する走行方向判定部206および同時使用可能車両数判定部207は、対象とする変更先の経由地点を、スケジュール変更対象車両が走行可能な時間帯が存在するかを判定する(ステップ607)。
ステップ607は、制約充足問題として定式化可能である。求める変数は、スケジュール変更対象車両の経由地点の直前の停車地点から経由地点への予測出発時刻t1、経由地点から経由地点の直後の停車地点への予測到着時刻t2の2つである。これら2つの変数t1およびt2について、以降に説明する制約を満たす解が存在する場合には、t1〜t2が変更先の経由地点を走行可能な時間帯となる。
満たすべき制約は、変更先の経由地点の直前の停車地点から直後の停車地点まで変更対象車両が走行するのにかかる時間が、運転時間情報503の運転時間Mrtよりも長くなければならない。この制約は、t2-t1≧Mrtと定式化される。
車両は一般に早発(計画された時刻よりも早く出発すること)が禁止されていることから、経由地点の直前の停車地点を出発する予定の時刻は、スケジュール情報に格納された計画出発時刻0304(Plt)より後であるという制約を満たす必要がある。この制約は、t1≧Pltと定式化される。
スケジュール変更対象車両の変更先経由地点と同じ経由地点を、スケジュール変更対象車両と逆の方向に走行する予定の車両の、経由地点の直前の停車地点から経由地点への予測進出時刻をrdt1、経由地点から直後の停車地点への予測進出時刻をrdt2とすると、経由地点変更対象車両と、逆の方向で走行する予定の車両とは、同一時間帯に前記経由地点を同時に使用することはできないという制約を満たす必要がある。この制約は、rdt2<t1∨t2<rdt1と定式化される。
ある時刻sdt1から他のある時刻sdt2までの時間帯に、スケジュール変更対象車両の変更先経由地点と同じ経由地点を、スケジュール変更対象車両と同じ方向に走行すると予測される車両の本数を、N(sdt1,sdt2)とすると、経由地点変更対象車両と、同じ方向に走行する予定の車両とは、同一時間帯に同時使用可能車両数情報502で定められた本数以上に同時に使用することはできないという制約を満たす必要がある。この制約は、経由地点の同時使用可能車両数をCapとすると、N(sdt1,sdt2)+1≦Capと定式化される。
各停車地点間の経由地点を使用する車両は、経由地点を走行中に、同一経由地点を走行する他の車両を追い越すことができないため、対象の経由地点の直前の停車地点から経由地点に出発する順番と、経由地点から直後の停車地点に到着する順番、すなわち経由地点への進入の順番と経由地点からの進出の順番が同一であるという制約を満たす必要がある。この制約は、同一の経由地点を走行する予定のスケジュール変更対象でない車両の直前の停車地点から経由地点への予測出発時刻をot1、経由地点から直後の停車地点への予測到着時刻をot2とおくと、(t1>ot1∨ot2>t2)∧(ot1>t1∨t2>ot2)と定式化される。
スケジュール変更案作成部205は、これらの制約をすべて満たす、変数t1およびt2の値を探索し、解が存在しない場合には、変更先の経由地点を元々走行する予定であった他車両の使用予測時刻を修正して(ステップ608)、ステップ607に戻り、スケジュール変更対象車両が走行可能な時間帯が存在するかどうかを判定する。元々走行する予定であった他車両の使用予測時刻の修正は、スケジュール変更対象車両に対するスケジュール変更の制約を緩和することを意味する。ステップ607において走行可能な時間帯が存在する場合には、スケジュール変更案作成部205は、スケジュール管理装置が有するワークエリア(作業記憶領域)に、走行可能な時間帯t1〜t2を保持する(ステップ609)。
スケジュール変更案作成部205は、変更先の各経由地点の候補すべてについて走行時間帯の決定が終了した後、ステップ609で保持しておいた走行可能な時間帯とステップ608での他車両の使用予測時刻の修正量とに基づいて、変更後経由地点を決定する(ステップ610)。変更後経由地点を決めるための指標としては、変更可能な走行時間帯の、変更対象車両の計画時刻に対するずれ(遅れ)時間や、ステップ0608での、他列車の使用予測時刻の修正量などがあるが、これらに限るものでなく、変更対象車両の計画時刻に対するずれ(遅れ)時間や、他の車両による経由地点の使用予測時刻の修正量を用いる指標であれば、例えば全ての他の車両の使用予測時刻の修正量の総計値や平均値などの任意の指標を用いることができる。
スケジュール変更案作成部205は、スケジュール変更対象車両の経由地点を、ステップ610で決定した経由地点へ変更するスケジュール変更案を作成する(ステップ611)。各スケジュール変更対象車両に対するスケジュール変更案の作成が終了した後、スケジュール変更案作成部205の一部として処理を実行するスケジュール変更案評価部208は、作成したスケジュール変更案をスケジュールに反映した場合に、ステップ601で検出したスケジュール変更要因を回避するのに有効か否かを判定する(ステップ612)。有効か否かの判定の際には、例えばスケジュール変更要因が先行車両待ちの場合、スケジュール変更対象車両の将来の状態を予測した結果と、作成したスケジュール変更案をスケジュールに反映した上でスケジュール変更対象車両の将来の状態を予測した結果とを比較し、遅延が低減されているかを確認するなどの方法があるが、これに限らない。ステップ612で有効であると判定された場合には、スケジュール変更案作成部205の一部として処理を実行するスケジュール変更提案管理部209は、作成したスケジュール変更案を提案として出力し(ステップ614)、有効でないと判定された場合には、作成したスケジュール変更案を破棄する(ステップ613)。
図7は、鉄道列車の運行における、画面表示部210が表示装置114に出力する、スケジュール変更提案の出力画面例である。鉄道列車の運行の場合は、停車地点は各駅の番線に対応し、経由地点は駅間を結ぶ線路上のある場所に対応する。
スケジュール変更提案の出力画面701は、スケジュール表示画面702とスケジュール変更提案表示画面703を有する。スケジュール表示画面702は、横軸を時刻、縦軸を駅ならびとして、列車の走行経路とその予測到着時刻および予測出発時刻を走行グラフとして表示する。走行グラフ704は列車1の予測走行時刻をグラフ表示したものであり、走行グラフ705は列車2の予測走行時刻をグラフ表示したものである。図7では、列車1が、駅Bから駅Cに向かって経由地点β(図示しないが、駅Bから駅Cへの途中地点)を使用して走行する際に遅延が発生し、その影響で、同じく駅Bから駅Cに向かって、列車1と同じ経由地点βを使用して走行する列車2も遅延している状況において、列車2の駅Bから駅Cに向かう際に通る経由地点を、他の経由地点αに変更することで、列車2の遅延を解消するスケジュール変更提案が出るケースを想定する。シンボル706は、列車2の駅Bから駅Cに向かう経由地点に対して、経由地点変更提案が出ていることを示す。スケジュール変更提案表示画面703には、スケジュール変更提案の内容、承認ボタン(707)、拒否ボタン(708)、および詳細ボタン(709)が表示される。承認ボタン(707)の押下に応じて、表示されているスケジュール変更提案がスケジュールに反映される。拒否ボタン(708)の押下に応じて、表示されているスケジュール変更提案が破棄される。詳細ボタン(709)の押下に応じて、表示されているスケジュール変更提案の詳細表示画面を表示する。詳細表示画面は図8で説明する。
図8は、鉄道列車の運行における、画面表示部210が表示装置114に出力する、スケジュール変更提案の詳細の出力画面例である。
画面表示部210は、画面801にスケジュール変更提案が対象としている付近の路線図と、スケジュール変更提案の対象列車と対象列車の関連列車の走行経路を表示する。画面801の表示は、Beforeタブ(802)とAfterタブ(803)とに切り替え可能である。画面表示部210は、Beforeタブ(802)を押下した状態では、画面801には、スケジュール変更提案内容が反映される前の状態を表示する。画面表示部210は、Afterタブ(803)を押下した状態では、画面801には、スケジュール変更提案内容が反映された後の状態を表示する。画面801は前記Beforeタブを押した状態を示しており、画面0806はAfterタブを押した状態を示している。承認ボタン(804)の押下に応じて、スケジュール変更提案管理部209は詳細を表示中のスケジュール変更提案をスケジュールに反映する。拒否ボタン(805)の押下に応じて、スケジュール変更提案管理部209は表示中のスケジュール変更提案を破棄する。
図9は、専用道を走行するバスの運行を対象としたスケジュール管理システムの構成図である。
スケジュール管理装置101の構成は、実施例1の構成と同一である。スケジュール管理装置101は、ネットワーク102を介して、バス運行記録装置901と接続される。バス運行記録装置901は、無線ネットワーク903を介して受信した各バスの走行実績情報を集約し、スケジュール管理装置101に送信する。バス902は、位置測定器921を搭載しており、位置測定器921はバス902が走行した停車地点と、その停車地点の到着時刻と出発時刻を測定する。位置測定器0921での測定結果は走行実績情報として、バス902に搭載された無線端末022によって、無線ネットワーク903を介してバス運行記録装置901に送信される。
図10は、専用道を走行するバスの運行における、画面表示部210が表示装置114に出力する、スケジュール変更提案の出力画面例である。
スケジュール変更提案の出力画面1001は、バスの現在位置表示画面1002とスケジュール変更提案表示画面1007を有する。バスの現在位置表示画面1002は、バスの走行経路と、走行経路上を走行中の全バスの位置とを地図上に表示する。シンボル1003はバスの停留所を表しており、停車地点に対応する。シンボル1004はバスが経由する場所を表しており、経由地点に対応する。シンボル1005はバスの位置を表している。シンボル1006は、車両4に対してスケジュール変更提案があることを表している。スケジュール変更提案表示画面1007には、スケジュール変更提案の内容、承認ボタン(1008)、および拒否ボタン(1009)が表示される。承認ボタン(1008)の押下に応じて、表示されているスケジュール変更提案がスケジュールに反映される。拒否ボタン(1009)の押下に応じて、表示されているスケジュール変更提案が破棄される。
本実施形態によれば、スケジュール変更対象外の車両への影響を考慮した、経由地点変更を含むスケジュール変更案を作成できる。
101:スケジュール管理装置、102:ネットワーク、103:列車運行記録装置、111:処理装置、112:記憶装置、113:入力装置、114:表示装置、115:通信装置、201:スケジュール情報DB、202:設備情報DB、203:実績情報DB、204:スケジュール変更要因検出部、205:スケジュール変更案作成部、206:走行方向判定部、207:同時使用可能車両数判定部、208:スケジュール変更案評価部、209:スケジュール変更提案管理部、210:画面表示部。211:メッセージ管理部、212:通信処理部。

Claims (2)

  1. 走行経路を走行する車両の運行を妨げる阻害要因を検出するスケジュール変更要因検出部、並びに、
    検出した前記阻害要因に応じて、車両が停車する停車地点を結び、車両が経由する経由地点の変更を含むスケジュール変更が必要となるスケジュール変更対象車両を特定し、前記スケジュール変更対象車両を含む各車両の走行に関する実績情報およびスケジュール情報、および予め記憶された他の車両の走行による制約条件に基づいて、前記スケジュール変更対象車両の1以上の変更先経由地点および当該変更先経由地点の前後の前記停車地点の予測到着時刻および予測出発時刻を決定し、決定した前記変更先経由地点および前記変更先経由地点の前後の前記停車地点の前記予測到着時刻および予測出発時刻に基づいて、前記スケジュール変更対象車両のスケジュール変更案を作成するスケジュール変更案作成部と、
    作成されたスケジュール変更案が前記阻害要因を解消しているかを評価するスケジュール変更案評価部と、
    前記スケジュール変更案評価部が、前記スケジュール変更案が前記阻害要因の解消に有効であると評価した場合に、前記スケジュール変更案を表示装置に表示する画面表示部と、を備え、
    前記スケジュール変更案作成部は、前記スケジュール変更対象車両が走行する方向、前記他の車両が走行する方向、および予め記憶された前記他の車両の走行方向に関する制約条件に基づいて、対象とする変更先経由地点を、前記スケジュール変更対象車両が走行可能な時間帯が存在するかを判定し、該判定の結果、走行可能な時間帯が存在する場合、前記スケジュール変更対象車両の前記変更先経由地点および前記変更先経由地点の前後の前記停車地点の前記予測到着時刻および予測出発時刻とを決定する
    ことを特徴とするスケジュール管理装置。
  2. 請求項1に記載のスケジュール管理装置であって、
    前記スケジュール変更案作成部はさらに、前記制約条件を満たす前記変更先経由地点が存在しない場合に、前記他の車両の走行による前記制約条件を緩和し、前記スケジュール変更対象車両の前記変更先経由地点および前記変更先経由地点の前後の前記停車地点の前記予測到着時刻および予測出発時刻を決定することを特徴とするスケジュール管理装置。
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