JP6533138B2 - 面材の支持構造、建具、面材の支持方法および建具の組立方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の取付構造は、ガラス板の下辺の下端面の適宜位置をセッティングブロックによりサッシ枠の下枠の見込み面に保持させて装着し、ガラス板の縁部における両側面とサッシ枠の見付け面との間に不定形充填材を少量ずつ充填して硬化させて弾性スペーサー小片を形成することによって、構成されている。
また、セッティングブロックを配置した下辺を除く他の3辺は、枠体の見込み面に対する直接的な支持構造を持っていない。このため、建具の運搬時における振動や衝撃を受けたりした際、ガラス板がセッティングブロックを配置していない3辺の方向において移動し、製品品質が低下する懸念がある。
さらに、開閉窓の場合、建物に設置した後の開閉動作による衝撃によりガラス板が左右方向に動いてしまう可能性もある。
このため、ガラス板の4辺全ての端面をセッティングブロックで支持しようとすると、都度現物に合わせた厚みのセッティングブロックを選定する必要があって手間がかかる。しかも準備できるセッティングブロックの厚みの設定パターン数には限度があり、全ての製品においてガラス板の端面とサッシ枠の見込み面との間をセッティングブロックで完全に埋めることは難しい。
また、すべり出し窓や開き窓、上げ下げ窓等の窓種によってはガラス板の4辺の端面を全てセッティングブロックによって支持しなくて良い場合も有るが、上記と同様な問題が生じる。
また、スペーサー材が硬化状態で枠材の室外見付け片部および室内見付け片部と面材との間に配置されるため、面材が枠材に対して面外方向に位置決めされる。これにより、運搬時の振動や衝撃で枠材が転ぶことを防止でき、製品品質の低下を抑えることができる。
さらに、不定形状態から硬化する硬化性を有したスペーサー材を枠材と面材との間に配置することで、面材と枠材との隙間が製品仕上がり寸法のばらつきによって変動した場合であっても、スペーサー材を不定形状態で面材と枠材との間に配置して硬化させることで、前記変動を吸収できる。従って、前述した製品仕上がり寸法のばらつきに応じたセッティングブロックの選定作業等の手間をなくすことができ、面材の支持作業が容易となる。
なお、面材の支持は、面材の面内方向および面外方向への移動を枠材に支持することを意味し、面材の鉛直荷重を支持することに限られない。
また、下框および面材間にセッティングブロックが配置される場合には、スペーサー材の硬化前であっても、当該セッティングブロックによって面材の荷重を支持でき、下框に対する面材の位置決めを容易に行える。また、スペーサー材は、下框の室外見付け片部、室内見付け片部および見込み片部と面材との間に配置されるので、当該スペーサー材の硬化後、面材の面内方向のガタツキや下框の面外方向の転びを抑制できる。
また、一方の縦框および面材間にセッティングブロックが配置される場合には、スペーサー材の硬化前であっても、当該セッティングブロックによって面材の一方の縦框に対する面材の位置決めを容易に行える。また、スペーサー材は、一方の縦框の室外見付け片部、室内見付け片部および見込み片部と面材の縦縁部との間に配置されるので、当該スペーサー材の硬化後、面材の面内方向のガタツキや一方の縦框の面外方向の転びを抑制できる。
このような構成によれば、建具を次のように組み立てることができる。先ず、下框をセッティングブロックを介して面材の下縁部に沿って配置し、一方の縦框をセッティングブロックを介して面材の縦縁部に沿って配置することで、下框および一方の縦框に対する面材の位置決めを容易に行える。次に、上框に不定形状態のスペーサー材を付着して当該上框を面材の上縁部に沿って配置し、他方の縦框に不定形状態のスペーサー材を付着して当該他方の縦框を面材の縦縁部に沿って配置することで、前述した本発明の面材の支持構造を構成できる。このようにして、下框、上框、左右の縦框および面材を容易に組み立てる
ことができる。
また、スペーサー材を硬化前に枠材の室外見付け片部および室内見付け片部と面材との間に枠材の見込み方向に連続して配置することで、硬化後に面材が枠材に対して面外方向に位置決めされる。これにより、運搬時の振動や衝撃で枠材が転ぶことを防止でき、製品品質の低下を抑えることができる。
さらに、面材と枠材との隙間が製品仕上がり寸法のばらつきによって変動した場合であっても、不定形状態のスペーサー材を面材に押し付けて変形することで、前記変動を吸収できる。従って、前述した製品仕上がり寸法のばらつきに応じたセッティングブロックの選定作業等の手間をなくすことができ、面材の支持作業が容易となる。
加えて、スペーサー材を枠材に付けるので、例えば、面材と枠材とを互いに位置決めしてから当該面材と枠材との間にホットメルト接着剤などの不定形充填材を注入する場合と比べ、枠材を面材に押し付けるだけでよく、面材の支持作業が容易である。
また、セッティングブロックによって枠材の見込み片部と面材とを位置決めをした状態でスペーサー材を硬化させることができる。
また、上框を面材の上縁部に取り付ける場合にスペーサー材を硬化前に上框に付けることで、例えば、上框と面材の上縁部との間にホットメルト接着剤などの不定形充填材を注入する場合と比べ、上框を面材の上縁部に押し付けるだけで容易に支持作業を行える。
さらに、他方の縦框を面材の縦縁部に取り付ける場合にスペーサー材を硬化前に他方の縦框に付けることで、例えば、他方の縦框と面材の縦縁部との間にホットメルト接着剤などの不定形充填材を注入する場合と比べ、他方の縦框を面材の縦縁部に押し付けるだけで容易に支持作業を行える。さらに、このように上框、他方の縦框を面材に押し付けるだけで、前述した本発明の面材の支持構造を構成でき、本発明の面材の支持構造の作用効果と同様の作用効果を発揮できる建具を組み立てることができる。
このようにして、下框、上框、左右の縦框および面材を容易に組み立てることができる。
このような構成によれば、下框にスペーサー材を硬化前に付ける場合には、スペーサー材は、下框の室外見付け片部、室内見付け片部および見込み片部と面材の下縁部との間に下框の見込み方向に連続して配置されるので、当該スペーサー材の硬化後、面材の面内方向のガタツキや下框の面外方向の転びを抑制できる。また、下框にスペーサー材を硬化前に付けて面材の下縁部に押し付けることによって下框を面材の下縁部に沿って容易に配置できる。
また、一方の縦框にスペーサー材を付着する場合には、スペーサー材は、一方の縦框の室外見付け片部、室内見付け片部および見込み片部と面材の縦縁部との間に硬化前に一方の縦框の見込み方向に連続して配置されるので、当該スペーサー材の硬化後、面材の面内方向のガタツキや一方の縦框の面外方向の転びを抑制できる。また、一方の縦框にスペーサー材を硬化前に付けて面材の縦縁部に押し付けることによって一方の縦框を面材の縦縁部に沿って容易に配置できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、本実施形態に係る建具である引違い窓1は、建具の枠体である窓枠2と、面材である内外の障子3,4とを備えている。障子3は外障子とされ、障子4は内障子とされる。また、窓枠2には、障子3,4よりも室外側の部分に網戸5が設けられている。なお、窓枠2は、従来から用いられているものであるため、説明を省略する。
障子3,4は、互いに略同様に形成されているので、以下、障子3の各構成について説明し、障子4の各構成の説明を省略する。
下框11の上側の溝部は、室外見付け片部21、室内見付け片部22の対向面211,221およびガラスパネル15の端面に対向する見込み片部23の対向面231によって形成されている。見込み片部23および室外見付け片部21、室内見付け片部22のうち見込み片部23よりも上側部分は、断面コ字状に連続して形成されている。
上框12の対向面231とガラスパネル15の上縁部152の端面との間には、図2に示すように、スペーサー材52が配置されている。上框12およびガラスパネル15間のスペーサー材52は、上框12の長手方向に沿って間隔を隔てて複数配置されている(図5(B)参照)。
戸先框13の対向面331とガラスパネル15の縦縁部153の端面との間には、図3に示すように、セッティングブロック51が配置されている。戸先框13およびガラスパネル15間のセッティングブロック51は、戸先框13の長手方向に沿って間隔を隔てて複数配置されており、セッティングブロック51間の位置(戸先框13の長手方向においてセッティングブロック51の位置とは異なる位置)には、スペーサー材52が配置されている(図5参照)。
召合せ框14の対向面431とガラスパネル15の縦縁部154の端面との間には、図3および図4(A)に示すように、スペーサー材52が配置されている。召合せ框14およびガラスパネル15間のスペーサー材52は、召合せ框14の長手方向に沿って間隔を隔てて複数配置されている(図5(C)参照)。
スペーサー材52は、不定形の樹脂材を硬化させたセッティングブロックである。スペーサー材52は、変形可能な液体状態(不定形状態)から硬化する硬化性を有しており、硬化後は固体となるものである。また、スペーサー材52は、液体状態において枠材に付着する程度の付着性と、付着箇所に留まることができる程度の粘性を有する。
スペーサー材52を構成する不定形の樹脂材としては、シリコーン系、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂及びエポキシ樹脂を混合したもの等を用いることができる。不定形の樹脂材は、液体状の状態から硬化して固体状の状態となる一般的な充填材であってもよく、例えば、ホットメルト接着剤や紫外線硬化型シリコーンのように固体化すするまでの時間が1〜2分程度と短いものであってもよい。また、不定形の樹脂材の完全硬化後の硬度は45度(ショアD)程度であってもよい。
本実施形態では、スペーサー材52は、反応性ポリウレタンホットメルト(ホットメルト接着剤の一つ)からなるものとする。この反応性ポリウレタンホットメルトに関し、施工温度範囲は100〜160℃(好ましくは150〜160℃)、オープンタイムは約1分(被着材に塗布したときから温度が下がって粘着性がなくなるまでの接着可能時間)、硬度は約45度(規格:ISO868 デュロメータタイプD(ショアD))、である。また、反応性ポリウレタンホットメルトは、空気中の水分(湿気)によって硬化(湿気硬化)する特性を有しており、硬化後は加熱しても軟化、溶融しない。
なお、スペーサー材52は、召合せ框14とガラスパネル15との間に連続して隙間なく配置されるのと同様に、上框12とガラスパネル15との間に上框12の見込み方向に連続して配置され、また、戸先框13とガラスパネル15との間に戸先框13の見込み方向に連続して配置される。
以下、本実施形態に係る建具である引違い窓1の組立手順の一例を、図5を参照して説明する。なお、図5は障子3の室内側を示している。
本実施形態では、障子3,4を框組みしてそれぞれ構成し、当該障子3,4を横方向に移動可能に窓枠2に嵌装して、引違い窓1を組み立てる。
障子3,4の組立手順は略同様であるので、以下、障子3の組立手順について説明し、障子4の組立手順については説明を省略する。
具体的には、図5(A)に示すように、下框11の対向面231にセッティングブロック51を載置し、セッティングブロック51の上にガラスパネル15の下縁部151を載置する。
具体的には、図5(A)に示すように、戸先框13の対向面331にセッティングブロック51を接着し、液体状態のスペーサー材52を塗布する。このとき、セッティングブロック51間にスペーサー材52を配置する。続いて、戸先框13の下端部を下框11の戸先側の端部に取り付ける。このとき、図5(B)に示すように、セッティングブロック51は縦縁部153の端面に当接し、液体状態のスペーサー材52は縦縁部153に押し付けられて変形し、前述した通りに配置される。
ここで、ガラスパネル15は、下框11および戸先框13に対して相対的に接近されることで位置決めされる。その後、スペーサー材52は温度低下して硬化し、セッティングブロックとして機能する。なお、ガラスパネル15に対する下框11および戸先框13の位置は、スペーサー材52の硬化前であっても、セッティングブロック51によって位置決めされている。
具体的には、図5(B)に示すように、上框12の対向面231に液体状態のスペーサー材52を塗布する。続いて、上框12の戸先側の端部を戸先框13の上端部に取り付ける。このとき、図5(C)に示すように、液体状態のスペーサー材52は上縁部152に押し付けられて変形し、前述した通りに配置される。その後、スペーサー材52は温度低下して硬化し、セッティングブロックとして機能する。ここで、ガラスパネル15の上下位置は、下框11と下縁部151との間にセッティングブロック51が配置され、かつ、上框12と上縁部152との間にスペーサー材52が配置されて硬化することによってガタツキなく位置決めされる。
具体的には、図5(C)に示すように、召合せ框14の対向面431に液体状態のスペーサー材52を塗布する。続いて、召合せ框14の下端部を下框11の召合せ側の端部に取り付け、かつ、召合せ框14の上端部を上框12の召合せ側の端部に取り付ける。このとき、液体状態のスペーサー材52は縦縁部154に押し付けられて変形し、前述した通りに配置される。その後、スペーサー材52は温度低下して硬化し、セッティングブロックとして機能する。ここで、ガラスパネル15の左右位置は、戸先框13と縦縁部153との間にセッティングブロック51が配置され、かつ、召合せ框14と縦縁部154との間にスペーサー材52が配置されて硬化することによってガタツキなく位置決めされる。
このようにして、障子3を組み立てる。
(1)本実施形態では、面材の支持構造は、枠材(上框12、戸先框13、召合せ框14)とガラスパネル15との間にスペーサー材52を配置する面材の支持構造であって、枠材12,13,14は、室外見付け片部21,31,41と、室内見付け片部22,32,42と、見込み片部23,33,43とを有しており、室外見付け片部21,31,41、室内見付け片部22,32,42および前記見込み片部23,33,43によって、ガラスパネル15が配置される溝部が形成されており、スペーサー材52は、液体状態から硬化する硬化性を有しており、硬化状態で室外見付け片部21,31,41、室内見付け片部22,32,42および見込み片部23,33,43とガラスパネル15との間に枠材12,13,14の見込み方向に連続して配置されることを特徴とする。
上記構成を有するため、スペーサー材52が硬化状態で枠材12,13,14の見込み片部23,33,43とガラスパネル15の縁部152,153,154との間に配置されるため、ガラスパネル15が枠材12,13,14に対して面内方向に位置決めされる。これにより、運搬時の振動や衝撃でガラスパネル15が枠材11〜14に対して上下左右方向(面内方向)に揺動する(ガタつく)ことを防止でき、製品品質の低下を抑えることができる。
また、スペーサー材52が硬化状態で枠材12,13,14の室外見付け片部21,31,41および室内見付け片部22,32,42とガラスパネル15の縁部152,153,154との間に配置されるため、ガラスパネル15が枠材12,13,14に対して面外方向に位置決めされる。これにより、運搬時の振動や衝撃で枠材12,13,14が転ぶことを防止でき、製品品質の低下を抑えることができる。
さらに、液体状態から硬化する硬化性を有したスペーサー材52を枠材12,13,14とガラスパネル15との間に配置することで、ガラスパネル15と枠材12,13,14との隙間が製品仕上がり寸法のばらつきによって変動した場合であっても、スペーサー材52を液体状態でガラスパネル15と枠材12,13,14との間に配置して硬化させることで、前記変動を吸収できる。従って、前述した製品仕上がり寸法のばらつきに応じたセッティングブロックの選定作業等の手間をなくすことができ、ガラスパネル15の支持作業が容易となる。
(2)戸先框13の見込み片部33とガラスパネル15の縦縁部153との間には、スペーサー材52のほか、戸先框13の長手方向においてスペーサー材52と異なる位置にセッティングブロック51が配置される。このため、セッティングブロック51によって戸先框13の対向面331とガラスパネル15の縦縁部153とを位置決めした状態でスペーサー材52を硬化させることができる。
(3)下框11の見込み片部23およびガラスパネル15の下縁部151間と、戸先框13の見込み片部33およびガラスパネル15の縦縁部153間とには、セッティングブロック51が配置されており、上框12およびガラスパネル15の上縁部152間と、召合せ框14およびガラスパネル15の縦縁部154間とには、前述した面材の支持構造が構成される。このため、引違い窓1を次のように組み立てることができる。先ず、下框11をセッティングブロック51を介してガラスパネル15の下縁部151に沿って配置し、戸先框13をセッティングブロック51を介してガラスパネル15の縦縁部153に沿って配置することで、下框11および戸先框13に対するガラスパネル15の位置決めを容易に行える。次に、上框12に液体状態のスペーサー材52を付着して当該上框12をガラスパネル15の上縁部152に沿って配置し、召合せ框14に液体状態のスペーサー材52を付着して当該召合せ框14をガラスパネル15の縦縁部154に沿って配置することで、前述した面材の支持構造を構成できる。このようにして、下框11、上框12、戸先框13、召合せ框14およびガラスパネル15を容易に組み立てることができる。
(4)障子3,4の組立てにおいて、スペーサー材52を枠材12,13,14に付着するので、例えば、ガラスパネル15と枠材12,13,14とを互いに位置決めしてから当該ガラスパネル15と枠材12,13,14との間にホットメルト接着剤などの不定形充填材を注入する場合と比べ、枠材12,13,14をガラスパネル15に押し付けるだけでスペーサー材52を変形して配置でき、枠材12,13,14とスペーサー材52との間にホットメルト接着剤などの不定形充填材を別途注入する必要がない。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、戸先框13とガラスパネル15との間にセッティングブロック51が配置されるが、このセッティングブロック51を省略してもよい。この場合、召合せ框14とガラスパネル15との間にセッティングブロック51を配置してもよい。
また、上框12とガラスパネル15との間にスペーサー材52が配置されるが、これに加えて、セッティングブロック51を配置してもよい。
さらに、召合せ框14とガラスパネル15との間にスペーサー材52が配置されるが、これに加えて、セッティングブロック51を配置してもよい。
また、前記実施形態では、引違い窓1を建具としたが、例えば、すべり出し窓を建具として構成する場合には、戸先框13の設けられるセッティングブロック51を省略し、スペーサー材52だけを付けてもよい。
Claims (6)
- 枠材と面材との間にスペーサー材を配置する面材の支持構造であって、
前記枠材は、室外見付け片部と、室内見付け片部と、見込み片部とを有しており、
前記室外見付け片部、前記室内見付け片部および前記見込み片部によって、前記面材が配置される溝部が形成されており、
前記スペーサー材は、不定形状態から硬化する硬化性を有しており、硬化状態で前記室外見付け片部、前記室内見付け片部および前記見込み片部と前記面材との間に前記枠材の見込み方向に連続して配置され、
前記枠材の見込み片部と前記面材との間であって、前記枠材の長手方向において前記スペーサー材と異なる位置には、セッティングブロックが配置される
ことを特徴とする面材の支持構造。 - 下框、上框、左右の縦框および面材を框組みしてなる障子を備え、
前記下框、前記上框および前記左右の縦框は、前記面材の周縁に配置される枠材としてそれぞれ構成されており、
前記下框、前記上框および前記左右の縦框のうちの少なくとも一つの枠材と前記面材との間には、セッティングブロックおよび不定形状態から硬化する硬化性を有するスペーサー材が配置されて請求項1に記載の面材の支持構造が構成される
ことを特徴とする建具。 - 請求項2に記載の建具において、
前記下框の見込み片部および前記面材の下縁部間と、前記左右の縦框のうちの一方の縦框の見込み片部および前記面材の縦縁部間とには、前記セッティングブロックが配置されており、
前記上框および前記面材の上縁部間と、前記左右の縦框のうちの他方の縦框および前記面材の縦縁部間とには、前記面材の支持構造が構成される
ことを特徴とする建具。 - 枠材と面材との間にスペーサー材を配置する面材の支持方法であって、
前記枠材は、室外見付け片部と、室内見付け片部と、見込み片部とを有しており、
前記室外見付け片部、前記室内見付け片部および前記見込み片部によって、前記面材が配置される溝部が形成されており、
前記スペーサー材は、不定形状態から硬化する硬化性を有しており、
前記見込み片部と前記面材との間にセッティングブロックを配置し、
前記スペーサー材を、硬化前の不定形状態で前記枠材のうち当該枠材の長手方向において前記セッティングブロックと異なる位置に付け、
前記枠材に付けた前記スペーサー材を、前記面材に押し付けることによって変形して、前記室外見付け片部、前記室内見付け片部および前記見込み片部と前記面材との間に前記枠材の見込み方向に連続して配置する
ことを特徴とする面材の支持方法。 - 下框、上框および左右の縦框のうちの少なくとも一つの枠材と面材との間にスペーサー
材を配置する建具の組立方法であって、
前記枠材は、室外見付け片部と、室内見付け片部と、見込み片部とを有しており、
前記室外見付け片部、前記室内見付け片部および前記見込み片部によって、前記面材が配置される溝部が形成されており、
前記スペーサー材は、不定形状態から硬化する硬化性を有しており、
前記下框は、その見込み片部に成形されたセッティングブロックを設け、当該セッティングブロックを介して前記面材の下縁部に沿って配置し、
前記左右の縦框のうちの一方の縦框は、その見込み片部に前記セッティングブロックを設け、当該セッティングブロックを介して前記面材の縦縁部に沿って配置し、
前記上框は、当該上框に硬化前の不定形状態の前記スペーサー材を付け、当該スペーサー材を前記面材の上縁部に押し付けることによって変形して、前記上框の前記室外見付け片部、前記室内見付け片部および前記見込み片部と前記面材の上縁部との間に前記スペーサー材を前記上框の見込み方向に連続して配置し、
前記左右の縦框のうちの他方の縦框は、当該他方の縦框に硬化前の不定形状態の前記スペーサー材を付け、当該スペーサー材を前記面材の縦縁部に押し付けることによって変形して、前記他方の縦框の前記室外見付け片部、前記室内見付け片部および前記見込み片部と前記面材の縦縁部との間に前記スペーサー材を前記他方の縦框の見込み方向に連続して配置する
ことを特徴とする建具の組立方法。 - 請求項5に記載の建具の組立方法において、
下框および一方の縦框のうちの少なくとも一方の枠材に硬化前の不定形状態のスペーサー材を付け、当該スペーサー材を前記面材に押し付けることによって変形して、前記スペーサー材を前記枠材の前記室外見付け片部、前記室内見付け片部および前記見込み片部と前記面材との間に前記一方の枠材の見込み方向に連続して配置する
ことを特徴とする建具の組立方法。
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