JP6533081B2 - 核酸増幅装置 - Google Patents

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Description

本願は、核酸増幅装置に関する。
従来、DNA(Deoxyribonucleic Acid:デオキシリボ核酸)等の核酸にポリメラーゼ連鎖反応(PCR:Polymerase Chain Reaction)を起こさせて、核酸を増幅させる核酸増幅装置が知られている。また、核酸の増幅機構に加えて核酸の検出部を備え、増幅した核酸をリアルタイムに検出することができる核酸増幅装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような核酸増幅装置は、リアルタイムPCR装置と呼ばれている。
リアルタイムPCR装置は、DNAや蛍光物質等を含む反応試料の温度を制御してDNAを増幅させる。また、リアルタイムPCR装置は、反応試料を励起させる励起光を照射し、その際に反応試料から発生する蛍光に基づいて増幅されたDNAを測定する。
特開2010−81898号公報
上述した核酸増幅装置では、反応試料を収容する窪みが複数設けられている樹脂製の反応容器が用いられていた。また、反応容器は、一般にアルミニウムを材料とする反応ブロックの上に置かれ、反応ブロックの加熱、冷却によって反応試料の温度が制御されていた。
核酸は、所定の温度サイクルを繰り返すことで増幅する。効率よく核酸を増幅させるためには、温度サイクルにおいて反応試料の温度を目標温度へ到達させるために要する時間を短くすることが望ましい。本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、従来の拡散増幅装置には核酸の増幅効率を向上させる余地があることを認識するに至った。
本願はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、核酸の増幅効率を高める技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願のある態様の核酸増幅装置は、核酸を含む反応試料を収納する窪みが複数配列される反応容器を保持する保持部と、保持部の鉛直方向下方に配置され、保持部を加熱及び冷却して反応試料の温度を調節する温度調節部と、温度調節部の鉛直方向下方に配置され、温度調節部を放熱する放熱部と、放熱部の鉛直方向下方に配置され、放熱部側の空気を吸い込んで鉛直方向下方に吐き出し、放熱部を冷却するファンと、ファンの鉛直方向下方に入口が位置するように配置され、ファンと装置の外部とを接続する排気ダクトと、を備える。排気ダクトは、ファンから鉛直方向下方に進行する排気を水平方向に進行させて出口から排出し、排気ダクトにおける、排気の進行方向が鉛直方向下方から水平方向に曲がる領域を形成する部分は、排気の曲進方向の内側及び外側の少なくとも一方の壁面が、排気流れ方向の上流側よりも下流側が出口に近づくように傾斜した形状を有する。
本願によれば、核酸の増幅効率を高める技術を提供することができる。
実施の形態に係る核酸増幅装置を模式的に示す側面図である。 実施の形態に係る核酸増幅装置を模式的に示す平面図である。 実施の形態に係る核酸増幅装置の反応ユニットを模式的に示す斜視図である。 実施の形態に係る核酸増幅装置の反応ユニットの分解斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、実施の形態に係る核酸増幅装置を模式的に示す側面図である。図2は、実施の形態に係る核酸増幅装置を模式的に示す平面図である。図1及び図2では、核酸増幅装置1の内部を透視した状態が図示されている。また、構造の一部は断面図で描かれている。本実施の形態に係る核酸増幅装置1は、DNA等の核酸と蛍光物質等を含む液体状の反応試料の温度を制御して核酸を増幅させ、増幅した核酸の状態を光学的な測定方法により検出することができる装置である。
核酸増幅装置1は、本体15と、本体15の前方に取り付けられたカバー16とを備える。本実施の形態では、本体15及びカバー16は樹脂製である。本体15には、反応容器20、カバー22、反応ユニット100、制御部24、光源30、回転部31、フィルタ部32,33、モータ34、カメラ35、ファン150及び排気ダクト200が設けられる。
カバー16は、核酸増幅装置1の使用者が反応容器20を取替えられるよう、前後に移動可能に本体15に設置される。カバー16は、後方に移動した際に本体15の内部に収納される。図1では、カバー16が前方に移動された状態が図示されている。本体15とカバー16との間には、遮光部材(図示せず)が取付けられる。これにより、核酸増幅装置1の内部空間が遮光される。カバー16の内側には、反射鏡25、フレネルレンズ26が設置される。
反応容器20には、核酸と蛍光物質等を含む液体状の反応試料を収納する窪みが、複数配列されている。本実施の形態では、縦横等間隔で縦に6個、横に10個の計60個の窪みが反応容器20に形成されている。なお、窪みの数は特に限定されず、例えば縦に8個、横に12個の計96個の窪みが形成されていてもよい。反応容器20は、後述する保持部の熱を効率よく反応試料に伝えるために樹脂製の薄板からなる。反応容器20の裏面側は、窪みに応じた凸形状になっている。本実施の形態では、反応試料中の核酸は、蛍光物質が励起されると2種類の異なる波長の蛍光L1,L2を発生するように、蛍光標識されている。
反応ユニット100は、反応容器20を保持し、制御部24の指示に基づいて反応容器20の温度を調節する。反応ユニット100については後に詳細に説明する。
カバー22は、反応容器20を覆う部材である。カバー22により、反応容器20が加熱された際に反応試料が蒸発することを防ぐことができる。カバー22には、反応試料を励起させる励起光や、反応試料からの蛍光が透過するよう、光透過性のフィルム等が用いられる。
制御部24は、ハードウェア構成としてはコンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や回路で実現され、ソフトウェア構成としてはコンピュータプログラム等によって実現される。制御部24には、各種プログラム及びデータが記憶される。制御部24は、記憶されているプログラムを実行して、核酸増幅装置1の各部を制御する。例えば、制御部24は、核酸が増幅するように反応ユニット100による反応容器20の温度調節を制御する。また、制御部24は、光源30の点消灯やモータ34の回転、ファン150の駆動を制御する。なお、制御部24は、本体15の外部に設けられてもよい。
反射鏡25は、フィルタ部32,33からの励起光をフレネルレンズ26に向けて反射する。また、反射鏡25は、反応試料からの蛍光をカメラ35に向けて反射する。フレネルレンズ26は、反射鏡25で反射される励起光を、フレネルレンズ26の光軸に平行な状態に収束させて透過させる。
光源30は、本体15の側面(−Y側の側面)に設置される。光源30は、例えばハロゲンランプであり、励起光を含む光を照射する。
回転部31は、いわゆるターレット式の回転装置である。回転部31には、反応試料からの蛍光を観測する際に用いられるフィルタ部32,33が装着される。回転部31は、回転板60,61、及び回転軸62を有する。回転部31は、回転板60と回転板61との間に、例えば最大6つのフィルタ部を装着することができる。
回転板60は、カメラ35側に配置される。回転板60には、フィルタ部32,33が装着される位置に、蛍光を通過させる丸窓が設けられる。回転板61は、反射鏡25側に配置される。回転板61には、フィルタ部32,33が装着される位置に、励起光及び蛍光を通過させる角窓が設けられる。回転軸62は、回転板60,61と、回転板60,61に装着されたフィルタ部32,33とを回転させる。
本実施の形態では、フィルタ部33は、フィルタ部32が設置される位置から回転軸62周りに180度ずれた位置に装着される。回転部31は、フィルタ部32,33のいずれかを光源30と対向する位置に移動させ、光源30からの光をフィルタ部に入射させる。なお、「光源30と対向する位置」とは、光源30の光軸と、フィルタ部が有する光学フィルタとが交わる位置をいう。図2では、フィルタ部32が光源30と対向する位置にある状態が図示されている。
フィルタ部32は、蛍光L1を観測する際に用いられる。フィルタ部32は、箱状のフィルタキューブ70と、光学フィルタ71,73と、ダイクロイックミラー72とを有する。光学フィルタ71,73及びダイクロイックミラー72は、フィルタキューブ70に取り付けられる。
光学フィルタ71は、光源30からの光のうち反応試料を励起させる励起光を透過させるバンドパスフィルタである。ダイクロイックミラー72は、反応試料に励起光を照射すべく、光学フィルタ71を透過した励起光を反射鏡25に向けて反射する。ダイクロイックミラー72で反射された励起光は、反射鏡25でさらに反射され、フレネルレンズ26を透過して反応容器20に照射される。また、ダイクロイックミラー72は、励起される反応試料から発生する蛍光L1,L2を透過させる。光学フィルタ73は、ダイクロイックミラー72を透過した蛍光L1を選択的に透過させるバンドパスフィルタである。
フィルタ部33は、蛍光L2を観測する際に用いられる。フィルタ部33は、箱状のフィルタキューブ80と、光学フィルタ81,83と、ダイクロイックミラー82とを有する。光学フィルタ81,83及びダイクロイックミラー82は、フィルタキューブ80に取り付けられる。
光学フィルタ81は、光学フィルタ71と同様に、光源30からの光のうち反応試料を励起させる励起光を透過させるバンドパスフィルタである。ダイクロイックミラー82は、光学フィルタ81を透過した励起光を反射鏡25に向けて反射するとともに、反応試料からの蛍光L1,L2を透過させる。光学フィルタ83は、ダイクロイックミラー82を透過した蛍光L2を選択的に透過させるバンドパスフィルタである。
モータ34は、制御部24の指示により回転軸62を回転させる。モータ34は、例えばステッピングモータである。カメラ35は、蛍光L1,L2を受光して撮影する。この結果、核酸増幅装置1の使用者は、増幅された核酸の量等を検出することができる。
ファン150は、反応ユニット100の後述する放熱部を冷却する。排気ダクト200は、ファン150と核酸増幅装置1の外部とを接続する。ファン150及び排気ダクト200については後に詳細に説明する。
続いて、反応ユニット100、ファン150及び排気ダクト200の構造と配置とについて詳細に説明する。図3は、反応ユニット100を模式的に示す斜視図である。図4は、反応ユニット100の分解斜視図である。反応ユニット100は、保持部102、保持部ベース104、温度調節部106、及び放熱部108を主な構成として有する。
保持部102は、温調ブロックあるいは反応ブロックとも称され、反応容器20を保持する平板状の部材である。保持部102の一方の主表面には、反応容器20の裏面側の凸部が収納される穴が設けられる。反応容器20は、保持部102の一方の主表面上に裁置される。保持部102は、熱伝導性を有する。保持部102の材料としては、アルミニウム等の熱伝導性の高い金属を用いることができる。
保持部ベース104は、保持部102からの放熱を抑制するための断熱部材である。保持部ベース104は、上側パッキン114を介して保持部102上に設置される。保持部ベース104は、枠形状を有し、保持部102の周囲を覆う。保持部ベース104の中央の開口において、保持部102が露出する。
温度調節部106は、保持部102を加熱及び冷却し、これにより反応容器20中の反応試料の温度を調節する。温度調節部106は、保持部102の鉛直方向下方に配置され、熱伝導部材110を介して保持部102に熱的に接続される。熱伝導部材110は、シリコンシート等の熱伝導性を有する部材であり、保持部102と温度調節部106との間の熱伝達を仲介する。温度調節部106は、熱電素子プレート116と、基板118とを有する。熱電素子プレート116は、保持部102を6等分した領域のそれぞれを加熱及び冷却するための熱電素子(図示せず)と、保持部102の温度を検知する温度センサ(図示せず)とを有する。熱電素子は、例えばペルチェ素子である。温度センサは、例えばサーミスタである。
基板118には、熱電素子プレート116が搭載される。基板118は、コネクタ形状の外部接続端子118aを有する。外部接続端子118aに制御部24及びスイッチング電源28が接続される。基板118を介して、制御部24からの制御信号が熱電素子プレート116に送信され、また温度センサの出力信号が制御部24に送信される。熱電素子プレート116の熱電素子は、制御部24からの指示に基づいて保持部102を加熱及び冷却する。また、制御部24は、温度センサの出力値に基づいて熱電素子による加熱及び冷却を制御する。
放熱部108は、温度調節部106を放熱する部材である。具体的には、放熱部108は、温度調節部106の熱電素子を放熱する。本実施の形態の放熱部108は、複数の放熱フィン108aを有するヒートシンクである。放熱部108は、温度調節部106の鉛直方向下方に配置され、下側パッキン134及び熱伝導部材112を介して温度調節部106に接続される。熱伝導部材112は、シリコンシート等の熱伝導性を有する部材であり、温度調節部106と放熱部108との間の熱伝達を仲介する。
保持部ベース104、保持部102、温度調節部106及び放熱部108は、固定部材136a,136bによって固定される。
ファン150は、例えば軸流ファンである。図1に示すように、ファン150は、放熱部108の鉛直方向下方に配置され、放熱部108側の空気を吸い込んで鉛直方向下方に吐き出すよう姿勢が定められる。ファン150が駆動すると、本体15に設けられた複数のスリット15aから外気が取り込まれる。取り込まれた外気は、複数の放熱フィン108aの間を通過してファン150に吸い込まれ、ファン150から鉛直方向下方に吐き出される。外気が複数の放熱フィン108aの間を通過する過程で、放熱部108と外気との間で熱交換がなされる。これにより、放熱部108が冷却される。ファン150を、排気方向が鉛直方向下方になるように配置することで、ファン150の吸込面、あるいは開口面を熱電素子プレート116の主表面に対して平行にすることができる。これにより、放熱部108の全体を冷却しやすくすることができる。
排気ダクト200は、ファン150の鉛直方向下方に入口202が位置するように配置される。排気ダクト200の出口204は、本体15に設けられるスリット15bを介して核酸増幅装置1の外部に接続される。放熱部108の放熱フィン108aと熱交換して暖められた空気は、ファン150に吸い込まれ、排気ダクト200内に吐き出される。排気ダクト200は、ファン150から鉛直方向下方に進行する排気を水平方向に進行させて出口204から排出する。排気ダクト200を設けることで、ファン150から吐き出される温風を核酸増幅装置1の外部に速やかに排出することができる。
排気ダクト200における、排気の進行方向が鉛直方向下方から水平方向に曲がる領域206を形成する部分は、排気の曲進方向外側の壁面206aが、排気流れ方向の上流側よりも下流側が出口204に近づくように傾斜した形状を有する。また、排気ダクト200の領域206を形成する部分における、排気の曲進方向内側の壁面206bも同様に、排気流れ方向の上流側よりも下流側が出口204に近づくように傾斜している。本実施の形態では、壁面206aは外側に膨らむ湾曲面であり、壁面206bは平面である。
壁面206a及び壁面206bを、排気流れの下流側が上流側よりも出口204に近づくように傾斜させることで、排気の進行方向が鉛直方向から水平方向に変化する領域206において、排気が排気ダクト200の壁面に衝突して騒音が発生することを抑制することができる。
排気ダクト200は、少なくとも一部が金属板で形成される。本実施の形態では、壁面206bと、排気が水平方向に進行する領域208の上側の壁面208aとが金属板で形成される。壁面206bと壁面208aとは一体成形することができる。
また、核酸増幅装置1は、温度調節部106や制御部24、モータ34、カメラ35等に駆動電圧を供給するスイッチング電源28をさらに備える。スイッチング電源28は、壁面208a上に搭載される。したがって、スイッチング電源28は、壁面208aに熱的に接続される。スイッチング電源28は、核酸増幅装置1において代表的な発熱源である。したがって、スイッチング電源28を金属板で構成される壁面208aに熱的に接続することで、本体15内の温度上昇を効率よく抑制することができる。
続いて、核酸増幅装置1の動作について説明する。ここでは、一例として核酸増幅装置1を用いて核酸を増幅させ、蛍光L1を検出する場合を説明する。まず制御部24は、光源30からの光がフィルタ部32に入力されるよう、回転部31を回転させる。次に、制御部24は、反応試料中の核酸を増幅させるべく熱電素子の温度を制御する。これにより、熱電素子は、所定の温度サイクルで保持部102の加熱と冷却とを繰り返す。この結果、反応試料の加熱と冷却が繰り返され、核酸は増幅される。
光源30から出射される光に含まれる励起光は、光学フィルタ71を透過してダイクロイックミラー72で反射される。反射された励起光は反射鏡25でさらに反射され、フレネルレンズ26、カバー22を透過して反応容器20の反応試料に照射される。この結果、反応試料は励起され、蛍光L1,L2が発生する。蛍光L1,L2は、反射鏡25で反射されてダイクロイックミラー72を透過する。ダイクロイックミラー72を透過した蛍光L1,L2は光学フィルタ73に入射し、蛍光L1のみが選択的に光学フィルタ73を透過してカメラ35に入射する。この結果、カメラ35は、リアルタイムで蛍光L1を検出することができる。なお、蛍光L2を検出する場合には、フィルタ部33が用いられる。
以上説明したように、本実施の形態に係る核酸増幅装置1は、反応容器20を保持する保持部102と、保持部102の鉛直方向下方に配置され、保持部102を加熱及び冷却する温度調節部106と、温度調節部106の鉛直方向下方に配置され、温度調節部106を放熱する放熱部108と、放熱部108の鉛直方向下方に配置され、放熱部108を冷却するファン150と、ファン150の鉛直方向下方に入口202が位置し、ファン150と核酸増幅装置1の外部とを接続する排気ダクト200とを備える。
このように、排気ダクト200を設けることで、核酸増幅装置1の内部に温風が滞留することを抑制することができる。したがって、放熱部108を効率よく冷却することができる。そして、これにより、核酸を増幅させるための温度サイクルにおいて、反応試料の温度をより早く目標温度に到達させることができる。よって、核酸の増幅効率を向上させることができる。また、排気方向が鉛直方向下方になるようファン150を配置することで、ファン150の吸込面を熱電素子プレート116の主表面に対して平行にすることができる。これにより、放熱部108の全体を冷却することができるため、放熱部108をより効率よく冷却することができる。したがって、核酸の増幅効率をより向上させることができる。
また、排気ダクト200は、ファン150から鉛直方向下方に進行する排気を水平方向に進行させて出口204から排出する構造を有する。そして、排気ダクト200における、排気の進行方向が鉛直方向下方から水平方向に曲がる領域206を形成する壁面206a,206bは、排気流れ方向の下流側が上流側よりも出口204に近づくように傾斜する。これにより、鉛直方向下方に進行する排気が水平方向に方向転換する際に、排気が排気ダクト200の壁面に衝突して騒音が発生することを抑制することができる。
また、排気ダクト200は、少なくとも一部が金属板で形成される。これにより、本体15内の熱を金属板に放出することができる。この結果、放熱部108を効率よく冷却することができるため、核酸の増幅効率をより向上させることができる。また、スイッチング電源28は、排気ダクト200の金属板に熱的に接続される。これにより、本体15内の温度上昇を効率よく抑制することができる。この結果、放熱部108を効率よく冷却することができるため、核酸の増幅効率をより向上させることができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更などのさらなる変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれる。上述した実施の形態への変形の追加によって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態、及び変形それぞれの効果をあわせもつ。
上述した実施の形態では、核酸増幅装置1は、核酸の増幅機構と検出機構とを備えるが、核酸増幅装置1は核酸の増幅機構のみを備えてもよい。また、上述した実施の形態では、壁面206a及び壁面206bがともに傾斜しているが、壁面206a及び壁面206bの少なくとも一方が傾斜していれば、騒音低減効果を得ることができる。
1 核酸増幅装置、 20 反応容器、 28 スイッチング電源、 102 保持部、 106 温度調節部、 108 放熱部、 150 ファン、 200 排気ダクト、 202 入口、 204 出口、 206a,206b 壁面。

Claims (4)

  1. 核酸を含む反応試料を収納する窪みが複数配列される反応容器を保持する保持部と、
    前記保持部の鉛直方向下方に配置され、前記保持部を加熱及び冷却して前記反応試料の温度を調節する温度調節部と、
    前記温度調節部の鉛直方向下方に配置され、前記温度調節部を放熱する放熱部と、
    前記放熱部の鉛直方向下方に配置され、前記放熱部側の空気を吸い込んで鉛直方向下方に吐き出し、前記放熱部を冷却するファンと、
    前記ファンの鉛直方向下方に入口が位置するように配置され、前記ファンと装置の外部とを接続する排気ダクトと、
    を備え、
    前記排気ダクトは、前記ファンから鉛直方向下方に進行する排気を水平方向に進行させて出口から排出し、
    前記排気ダクトにおける、排気の進行方向が鉛直方向下方から水平方向に曲がる領域を形成する部分は、排気の曲進方向の内側及び外側の少なくとも一方の壁面が、排気流れ方向の上流側よりも下流側が前記出口に近づくように傾斜した形状を有することを特徴とする核酸増幅装置。
  2. 前記排気ダクトは、少なくとも一部が金属板で形成される請求項1に記載の核酸増幅装置。
  3. 前記温度調節部に駆動電圧を供給するスイッチング電源をさらに備え、
    前記スイッチング電源は、前記金属板に熱的に接続される請求項2に記載の核酸増幅装置。
  4. 前記温度調節部は、熱電素子を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の核酸増幅装置。
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