JP6532632B1 - 電磁界計測装置および電磁界計測方法 - Google Patents

電磁界計測装置および電磁界計測方法 Download PDF

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Abstract

受信信号を重畳するための送信光を生成する基準光源(102)と、受信信号を送信光に重畳して受信光を生成する電気光学プローブ(101)と、送信光の周波数との周波数差が制御された局発光を生成する複数の局発光源(105,107)と、送信光の周波数と局発光との周波数差を制御する位相同期回路(106,108)と、送信光の送信光路と、受信光の受信光路とを分離するサーキュレータ(103)と、分離された受信光路を複数の光路に分岐させる分波器(104)と、分岐された受信光と、局発光とを合波する複数の合波器(110,111)と、合波された受信光と局発光とをヘテロダイン検波する複数の光電変換器(112,113)と、位相同期回路(106,108)に同期基準信号を入力する周波数可変発振器(109)と、光電変換器(112,113)からの出力電力の測定、および周波数可変発振器(109)の発振周波数の制御を行う信号処理部(114)とを備える。

Description

この発明は、電磁波の電界の空間分布を測定する空間電磁界測定に関する技術であって、特に広帯域の電磁界計測を行う技術に関するものである。
近年の通信容量の増大に伴い、ミリ波(30GHz〜300GHz)またはテラヘルツ波(100GHz〜10THz)などの高周波の電波の利用に関心が寄せられている。高周波の電波計測では、電波をアンテナで受信し、受信した電波をミキサ等で周波数変換した上で計測する手法が存在する。当該手法では、計測装置の動作周波数が高くなる程、個々の部品の動作周波数帯域の問題から計測が困難になるという問題があった。そこで、近年、電気光学を利用した計測手法が注目されている。
例えば、特許文献1に記載された電磁波測定装置では、発振周波数が異なる二つの光を受けて、受けた各光の周波数の差の周波数を有する被検出電磁波を生成して電気光学プローブへ放射する光電磁波変換部と、光電磁波変換部で生成された被検出電磁波が照射された電気光学結晶内で、発振周波数が異なる二つの光の成分を変調し、変調サイドバンドの光を生成する電気光学プローブを備えている。これにより、特許文献1に記載された電磁波測定装置は、被検出電磁波の周波数と、電気光学結晶で変調される被変調光の周波数とが同期し、電磁波を広帯域に高感度に検出する。また、特許文献1に記載された電磁波測定装置は、光の周波数をシフトして光電磁波変換部へ出力する光シフタを備えることから、光電磁波変換部での検波周波数を低周波としている。
特開2017−15703号公報
特許文献1に開示された電磁波測定装置では、被検出電磁波の周波数が高周波であった場合にも、光電磁波変換部におけるヘテロダイン検波信号は低周波となり、光電磁波変換部の光電変換器に計測帯域が狭帯域の安価な機器を適用することができる。しかし、特許文献1に開示された電磁波測定装置の被検出電磁波は測定系が生成する信号であり、外来の電磁波に対して上述した構成を適用することができない。
即ち、EMC(Electro-Magnetic Compatibility)対策を行うための評価技術として、外来のノイズの周波数が未知である場合も存在し、外来のノイズの周波数が未知である場合には、電磁波の計測に上述した特許文献1に開示された構成を適用することができない。
そのため、特許文献1に開示された電磁波測定装置では、外来の周波数が未知の電磁波に対しては広帯域の周波数範囲において光源の周波数の掃引を行う必要があり、電磁波を広帯域に高感度に検出することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、広帯域の空間電磁界の計測において、狭帯域の計測機器を適用し、電磁波を広帯域に高感度に検出することを目的とする。
この発明に係る電磁界計測装置は、受信信号を重畳するための送信光を生成する基準光源と、受信信号を送信光に重畳して受信光を生成する電気光学プローブと、基準光源が生成する送信光の周波数との周波数差が制御された局発光を生成する複数の局発光源と、基準光源が生成する送信光の周波数と、局発光源が生成する局発光との周波数差を制御する位相同期回路と、送信光の送信光路と、受信光の受信光路とを分離するサーキュレータと、サーキュレータが分離した受信光路を複数の光路に分岐させる分波器と、分波器の光路で分岐された受信光と、局発光とを合波する複数の合波器と、合波器で合波された受信光と局発光とをヘテロダイン検波する複数の光電変換器と、位相同期回路に同期基準信号を入力する周波数可変発振器と、光電変換器からの出力電力の測定、および周波数可変発振器の発振周波数の制御を行う信号処理部とを備えるものである。
この発明によれば、広帯域の空間電磁界の計測において、狭帯域の計測機器を適用し、電磁波を広帯域に高感度に検出することができる。
実施の形態1に係る電磁界計測装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る電磁界計測装置の電気光学プローブの一例を示す図である。 実施の形態1に係る電磁界計測装置の基準光源および第1の位相同期回路の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る電磁界計測装置の第1の光電変換器の機能を示す図である。 実施の形態1に係る電磁界計測装置の信号処理部の構成を示すブロック図である。 図6Aおよび図6Bは、実施の形態1に係る電磁界計測装置の信号処理部のハードウェア構成例を示す図である。 図7Aおよび図7Bは、実施の形態1に係る電磁界計測装置の電磁界計測におけるスペクトル図である。 実施の形態1に係る電磁界計測装置の信号処理部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電磁界計測装置の構成を示す図である。 実施の形態2に係る電磁界計測装置の信号処理部の動作を示すフローチャートである。 図11A、図11B、図11Cおよび図11Dは、実施の形態1および実施の形態2に係る電磁界計測装置の電磁界計測におけるスペクトル図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の構成を示す図である。
電磁界計測装置100は、空間電磁界を受信信号として、電気光学プローブ101を用いて計測することを目的としている。
図1に示すように、電磁界計測装置100は、電気光学プローブ101、基準光源102、サーキュレータ103、分波器104、第1の局発光源105、第1の位相同期回路106、第2の局発光源107、第2の位相同期回路108、周波数可変発振器109、第1の合波器110、第2の合波器111、第1の光電変換器112、第2の光電変換器113、信号処理部114、および記憶装置115を備える。
電磁界計測装置100の各構成を詳細に説明するにあたり、受信信号、送信光、受信光および局発光を次のように定義する。
電気光学プローブ101が受信する信号を受信信号Aとする。基準光源102から出射される光を送信光Bとする。電気光学プローブ101において、受信信号Aによって変調された光を受信光Cとする。第1の局発光源105から出射される光を第1の局発光Dとし、第2の局発光源107から出射される光を第2の局発光Eとする。
電気光学プローブ101は、受信信号Aを送信光Bに重畳するためのEO(Electro Optical)素子である。電気光学プローブ101は、複屈折性媒質において電場の強さに比例して屈折率が変化するポッケルス効果、または2次の電気光学効果であるカー効果を用いて、光の偏光、位相変調を発生させる。偏光または位相変調を受けた受信光Cを、ファイバで伝送して電気変換する場合、信号伝送時のファイバ内の擾乱によって、受信信号Aの劣化が起こる。電気光学プローブ101は、ファイバ内の擾乱を防ぐための機構を備える必要がある。擾乱を防ぐための機構として、偏光コントローラまたはファイバノイズキャンセラが挙げられる。一方、ファイバ内の擾乱を除去する方法として、素子にマッハツェンダー型(MZM:Mach-Zehnder Modulator)構造の干渉光路を設けることが考えられる。MZM構造の干渉光路を有した電気光学プローブ101を図2に示す。
図2は、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の電気光学プローブ101の一例を示す図である。
図2で示したMZM構造の干渉光路では、導波路101aを光入力後に2分岐し、第1の導波路101bおよび第2の導波路101cに分ける。第1の導波路101bを光学結晶101dで構成する。光学結晶101dには、受信信号を導くための受信アンテナ101eおよび電極101fが付随している。このような構造とすることにより、第1の導波路101bと、第2の導波路101cでは、受信信号に応じた位相差が付く。第1の導波路101bおよび第2の導波路101cの端面には反射ミラー101gを設け、当該反射ミラー101gで反射された第1の導波路101bおよび第2の導波路101cの光は、再度合波される。この際、第1の導波路101bおよび第2の導波路101cの光は、位相差に応じた干渉が発生し、位相変調が強度変調に変換される。当該効果により、位相擾乱の影響を抑制した電気光学プローブ101が構成される。
図1で示した電磁界計測装置100は、偏光、位相または強度のいずれの変調への変換を行った場合にも、信号を取得することができるが、上述した強度変調への変換を行う構成を適用するのが望ましい。また、電気光学プローブ101は、MO(Magneto-Optical)効果を用いた信号取得方法も同様に使用できる。
基準光源102は、受信信号Aを重畳するための送信光Bを出射する光源である。一例として、DFB−LD(Distributed Feedback Laser Diode)が挙げられる。基準光源102のスペクトル幅は、できるだけ狭いことが望ましい。
サーキュレータ103は、送信光路と受信光路とを分離する。送信光Bおよび受信光Cは、サーキュレータ103と電気光学プローブ101との間は同一光路を通過するが、受信光Cはサーキュレータ103を透過した後、分波器104に入力される。
分波器104は、サーキュレータ103で分離された受信光路を分岐させて複数の受信光とする。受信光路の分岐数は、局発光源の数に基づいて設定される。図1の例では、第1の局発光源105および第2の局発光源107と、局発光源が2個であることから、受信光路を2本に分岐させる。
なお、図1および後述の説明では、第1の局発光源105および第2の局発光源107の2個の局発光源を設置する場合を示しているが、局発光源の設置数は、2以上の任意の数で構成可能である。
第1の局発光源105および第2の局発光源107は、受信光Cを周波数変換するための局発光を発生する光源である。第1の局発光源105および第2の局発光源107の一例として、DFB−LDが挙げられる。第1の局発光源105および第2の局発光源107のスペクトル幅は、できるだけ狭いことが望ましい。第1の局発光源105は、第1の位相同期回路106によって、基準光源102との周波数差が制御されている。第1の局発光源105が発生させる第1の局発光Dと、基準光源102の送信光Bとの周波数差が、周波数可変発振器109の発振周波数Δfに保たれている。
第2の局発光源107は、第2の位相同期回路108によって、第1の局発光源105との周波数差が制御されている。第2の局発光源107が発生させる第2の局発光Eと、第1の局発光源105の第1の局発光Dとの周波数差が、周波数可変発振器109の発振周波数Δfに保たれている。
これらをまとめると、送信光Bの周波数をf、周波数可変発振器109の発振周波数Δfとすると、第1の局発光Dの周波数fは、以下の式(1)で表され、第2の局発光Eの周波数fは、以下の式(2)で表される。
=f+Δf (1)
=f+2Δf (2)
第1の位相同期回路106は、基準光源102と第1の局発光源105との周波数差を制御し、基準光源102の送信光Bと第1の局発光源105の第1の局発光Dとの位相を同期させる。第2の位相同期回路108は、第1の局発光源105と第2の局発光源107の周波数差を制御し、第1の局発光源105の第1の局発光Dと第2の局発光源107の第2の局発光Eとの位相を同期させる。
図3は、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の基準光源102および第1の位相同期回路106の構成例を示す図である。
基準光源102は、電流源102aおよび半導体レーザ102bを備える。基準光源102は、周波数fの送信光Bを第1の位相同期回路106に出射する。また、第1の局発光源105は、周波数fの第1の局発光Dを第1の位相同期回路106に出射する。
第1の位相同期回路106は、合波器106a、光電変換器106b、位相比較器106cおよびループフィルタ106dを備える。
合波器106aは、基準光源102から出射された送信光Bと、第1の局発光源105から出射された第1の局発光Dとを合波する。光電変換器106bは、合波器106aで合波された送信光Bおよび第1の局発光Dをヘテロダイン検波し、差周波信号を位相比較器106cに入力する。位相比較器106cには、周波数可変発振器109から、位相制御の同期基準信号として、発振周波数Δfの信号が入力される。位相比較器106cは、光電変換器106bから入力された差周波信号と、周波数可変発振器109から入力された同期基準信号との位相比較を行い、誤差信号をループフィルタ106dに入力する。
ループフィルタ106dは、誤差信号から不要な高周波発振成分を取り除く。ループフィルタ106dは、不要な高周波発振成分を取り除いた誤差信号を、基準光源102の電流源102aにフィートバックする。基準光源102の半導体レーザ102bは、電流源102aの電流で制御され、ループフィルタ106dからフィードバックされた誤差信号に応じて、発振周波数が変化する。第1の位相同期回路106から基準光源102への誤差信号のフィードバックにより、基準光源102の送信光Bと第1の局発光源105の第1の局発光Dとの周波数差が、周波数可変発振器109の発振周波数Δfに保たれる。
周波数可変発振器109は、後述する信号処理部114によって決定された発振周波数で、第1の位相同期回路106および第2の位相同期回路108に同期基準信号を入力する。周波数可変発振器109の発振周波数が、信号処理部114によって可変であることにより、第1の局発光源105および第2の局発光源107の第1の局発光および第2の局発光の周波数も追従させて変化させることができる。周波数可変発振器109の一例として、周波数シンセサイザが挙げられる。
第1の合波器110は、分波器104で分岐された受信光Cと、第1の局発光源105から出射された第1の局発光Dとを合波する。第2の合波器111は、分波器104で分岐された受信光Cと、第2の局発光源107から出射された第2の局発光Eとを合波する。合波器の数は、局発光源の数と同一となる。
第1の光電変換器112は、第1の合波器110で合波された受信光Cと第1の局発光Dをヘテロダイン検波する。第2の光電変換器113は、第2の合波器111で合波された受信光Cと第2の局発光Eをヘテロダイン検波する。光電変換機の数は、局発光源の数と同一となる。第1の光電変換器112および第2の光電変換器113は、図4に示す機能を備える。
図4は、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の第1の光電変換器112の機能を示す図である。
第1の光電変換器112は、光電変換機能および周波数フィルタ機能を備える。光電変換機能により、受信光と局発光を光入力とし、ヘテロダイン検波が行われる。周波数フィルタ機能により、ヘテロダイン検波後の信号の周波数の選択が行われる。一般的に、受信信号Aが広帯域である場合、当該受信信号Aを直接検波すると、光電変換器の周波数フィルタ機能として広帯域性が求められ、光電変換器のコストが増加する。しかし、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の第1の光電変換器112および第2の光電変換器113は、基準光源102を用いた中間周波数でのヘテロダイン検波を行うことから、安価で狭帯域な光電変換器で構成することができる。
信号処理部114は、第1の光電変換器112および第2の光電変換器113の出力電圧値を測定して記憶装置115に記憶させる。また、信号処理部114は、周波数可変発振器109に対して周波数を変化させる指示を出力する。これにより、電磁界計測装置100は、周波数可変発振器109の周波数の掃引を行うことができる。また、信号処理部114は、周波数可変発振器109の発振周波数を記憶装置115に記憶させる。
図5は、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の信号処理部114の構成を示すブロック図である。
信号処理部114は、第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dを備える。
第1の電力測定部114aは、第1の光電変換器112から入力される電気出力の出力電力を測定し、記憶装置115に記憶する。第2の電力測定部114bは、第2の光電変換器113から入力される電気出力の出力電力を測定し、記憶装置115に記憶する。周波数制御部114cは、周波数可変発振器109の発振周波数の変化量を決定し、決定した変化量分変化させた発振周波数を周波数可変発振器109に設定する。スペクトル合成部114dは、周波数可変発振器109の周波数の掃引が終了すると、記憶装置115から発振周波数および出力電圧を取得し、掃引した全周波数帯域のスペクトルを合成して再構築する。
記憶装置115は、信号処理部114の第1の電力測定部114aおよび第2の電力測定部114bから入力された出力電力の情報を記憶する。また、記憶装置115は、周波数制御部114cから入力された、周波数可変発振器109の発振周波数の情報を記憶する。
次に、図6で示した信号処理部114のハードウェア構成例を説明する。
図6Aおよび図6Bは、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の信号処理部114のハードウェア構成例を示す図である。
電磁界計測装置100の信号処理部114における第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dの各機能は、処理回路により実現される。即ち、信号処理部114は、上記各機能を実現するための処理回路を備える。当該処理回路は、図6Aに示すように専用のハードウェアである処理回路100aであってもよいし、図6Bに示すようにメモリ100cに格納されているプログラムを実行するプロセッサ100bであってもよい。
図6Aに示すように、第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dが専用のハードウェアである場合、処理回路100aは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dの各部の機能それぞれを処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
図6Bに示すように、第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dがプロセッサ100bである場合、各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ100cに格納される。プロセッサ100bは、メモリ100cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dの各機能を実現する。即ち、第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dは、プロセッサ100bにより実行されるときに、後述する図8に示す各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ100cを備える。また、これらのプログラムは第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dの手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
ここで、プロセッサ100bとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などのことである。
メモリ100cは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク、フレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、ミニディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクであってもよい。
なお、第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114b、周波数制御部114cおよびスペクトル合成部114dの各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、電磁界計測装置100における処理回路100aは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
次に、電磁界計測装置100を用いて広帯域の受信信号の電磁界を計測する方法を、図7および図8を参照しながら説明する。
図7は、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の電磁界計測におけるスペクトル図である。
図7Aは、送信光Bのスペクトルを示している。送信光Bの周波数はfである。
図7Bは、送信光Bに受信信号Aを重畳した受信光Cのスペクトルを示している。観測帯域fは受信光Cの帯域を示している。周波数fの送信光に、周波数が単一ではない受信光Cが重畳されると、図7Bに示すスペクトルとなる。電磁界計測装置100は、図7Bに示すように、周波数が単一の受信信号ではなく、広帯域に広がっている受信信号の電磁界の計測を目的としている。
図7Cは、第1の合波器110が、受信光Cに第1の局発光Dを合波し、受信光Cに第2の局発光Eを合波する場合のスペクトルを示している。送信光Bの周波数fと、第1の局発光Dの周波数fの周波数差はΔfであり、送信光の周波数fと第2の局発光Eの周波数fの周波数差は2Δfである。第1の合波器110は、周波数fの送信光Bと、周波数fの第1の局発光Dとを合波し、第1の光電変換器112がヘテロダイン検波を行う。同様に、第2の合波器111は周波数fの送信光Bと、周波数fの第2の局発光Eとを合波し、第2の光電変換器113がヘテロダイン検波を行う。この時、第1の光電変換器112は、図4で示した周波数フィルタ機能を有することから、受信光Cの一部のみを取得する。同様に、第2の光電変換器113は、周波数フィルタ機能を有することから、受信光Cの一部のみを取得する。第1の光電変換器112および第2の光電変換器113が受信光Cの一部のみを取得する状態を図7Dに示している。図7Dで示した第1の光電変換器112および第2の光電変換器113の出力信号の帯域2fPDにおけるfPDは、第1の光電変換器112および第2の光電変換器113の帯域を示している。受信光Cの観測帯域fの全帯域の信号を取得するためには、図7Eに示すように、第1の局発光源105および第2の局発光源107の周波数を掃引する必要がある。
そこで、信号処理部114は、図8のフローチャートで示す処理を実行する。
図8は、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の信号処理部114の動作を示すフローチャートである。
まず、周波数制御部114cは、受信光Cの観測帯域fを決定し、周波数可変発振器109の発振周波数Δfのステップごとの変化量である周波数δfを決定する(ステップST1)。ここでδfは、測定結果における周波数分解能を決定する要因であり、第1の光電変換器112および第2の光電変換器113の帯域fPDと同程度とする。次に、周波数制御部114cは、周波数可変発振器109の発振周波数Δfに初期値Δfを設定する(ステップST2)。周波数制御部114cは、第1の局発光源105および第2の局発光源107の個数Nに応じて、以下の式(3)の条件を満たすか否か判定を行う(ステップST3)。
N×Δf≦f (3)
ステップST3の判定は、電磁界の計測を続けるか否かの判定である。
上述した式(3)を満たす場合(ステップST3;YES)、周波数制御部114cは周波数可変発振器109の発振周波数として周波数Δfを設定する(ステップST4)。周波数可変発振器109に発振周波数として周波数Δfが設定されると、第1の電力測定部114aは第1の光電変換器112の出力電力を測定し、第2の電力測定部114bは第2の光電変換器113の出力電力を測定する(ステップST5)。第1の電力測定部114aおよび第2の電力測定部114bが測定する電力は、受信光Cの観測帯域fのうち、第1の光電変換器112および第2の光電変換器113の帯域に相当する信号である。第1の光電変換器112および第2の光電変換器113の帯域は、受信光の測定結果における周波数分解能を決定する一つの要因である。第1の光電変換器112および第2の光電変換器113の帯域は狭い程分解能が上がるが、帯域が基準光源102、第1の局発光源105および第2の局発光源107のスペクトル幅と同等程度となると、基準光源102、第1局発光源105および第2の局発光源107の雑音が支配的となる。そのため、第1の光電変換器112および第2の光電変換器113の帯域は、基準光源102、第1の局発光源105および第2の局発光源107のスペクトル幅の10倍以上の幅を有していることが望ましい。
第1の電力測定部114aおよび第2の電力測定部114bは測定した出力電力値を記憶装置115に記憶させ、周波数制御部114cは現在周波数可変発振器109に設定している周波数Δfを記憶装置115に記憶させる(ステップST6)。その後、周波数制御部114cは、周波数可変発振器109の周波数を、1ステップ分(周波数δf)変化させる(ステップST7)。その後、フローチャートは、ステップST3の処理に戻る。
一方、上述した式(3)を満たさない場合(ステップST3;NO)、スペクトル合成部114dは、記憶装置115に記憶された出力電力値および発振周波数の情報を取得する(ステップST8)。スペクトル合成部114dでは、ステップST8で取得した出力電力値および発振周波数を用いてスペクトルの合成を行い、受信光の観測帯域fの全帯域のスペクトルを生成する(ステップST9)。その後、フローチャートは処理を終了する。
ステップST9の処理によって生成されたスペクトルを図7Fに示している。図7Fは、信号処理部114によって受信光の観測帯域fにおける電磁界のスペクトル情報を示している。
電磁界計測装置100の構成例として、観測帯域f=50[GHz]、光電変換器の帯域ΔfPD=100[MHz]、周波数可変発振器109の発振周波数が、Δf=100[MHz]〜10[GHz]であった場合、局発光源の個数N=10で、観測帯域fの全帯域の測定を行うことができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、受信信号を重畳するための送信光を生成する基準光源102と、受信信号を送信光に重畳して受信光を生成する電気光学プローブ101と、送信光の周波数との周波数差が制御された局発光を生成する複数の第1の局発光源105、第2の局発光源107と、送信光の周波数と、局発光との周波数差を制御する第1の位相同期回路106、第2の位相同期回路108と、送信光の送信光路と、受信光の受信光路とを分離するサーキュレータ103と、分離された受信光路を複数の光路に分岐させる分波器104と、分岐された受信光と、局発光とを合波する複数の第1の合波器110、第2の合波器111と、合波された受信光と局発光とをヘテロダイン検波する複数の第1の光電変換器112、第2の光電変換器113と、第1の位相同期回路106、第2の位相同期回路108に同期基準信号を入力する周波数可変発振器109と、第1の光電変換器112、第2の光電変換器113からの出力電力の測定、および周波数可変発振器109の発振周波数の制御を行う信号処理部114を備えるように構成したので、狭帯域の光電変換素子を利用することができ、電磁界測定装置の低コスト化を実現することができる。また、被検電磁波の周波数が単一ではなく、未知であった場合にも、受信信号の全帯域においてスペクトルを生成することができる。
また、この実施の形態1によれば、電気光学プローブ101は、マッハツェンダー型構造の干渉光路を有し、受信信号による位相変調を強度変調に変換するように構成したので、受信信号の強度変調として光に重畳することでファイバ内の位相擾乱を無視することができる。よって、電磁界測定装置の高感度化を実現することができる。
また、この実施の形態1によれば、分波器104は、電気光学プローブ101が生成した受信光を、第1の局発光源105、第2の局発光源107と同数の受信光路に分岐させるように構成したので、受信光を複数の光路に分離することができ、周波数の異なる中間周波数への周波数変換を可能とする。これにより、電磁界測定装置の広帯域化に貢献することができる。
また、この実施の形態1によれば、第1の合波器110、第2の合波器111および第1の光電変換器112、第2の光電変換器113は、第1の局発光源105、第2の局発光源107と同数設けるように構成したので、受信光を複数の光路に分離することができ、周波数の異なる中間周波数への周波数変換を可能とする。これにより、電磁界測定装置の広帯域化に貢献することができる。
また、この実施の形態1によれば、第1の光電変換器112および第2の光電変換器113は、狭帯域な周波数フィルタとして機能するように構成したので、電気的なフィルタを用いることなく測定周波数を選択することができる。これにより、電磁界測定装置の構成の簡易化、低コスト化に貢献することができる。
また、この実施の形態1によれば、信号処理部114は、第1の光電変換器112、第2の光電変換器113の出力電力を測定する第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114bと、周波数可変発振器109の発振周波数を設定する周波数制御部114cと、第1の電力測定部114a、第2の電力測定部114bが測定した出力電力と、周波数制御部114cが設定した発振周波数とを用いてスペクトルの合成を行い、受信信号のスペクトルを生成するスペクトル合成部114dとを備えるように構成したので、広帯域な受信信号を、観測周波数を掃引可能な狭帯域フィルタで分割しながら測定し、再度合成することにより、広帯域信号を復号することができる。これにより、電磁界測定装置の広帯域化に貢献することができる。
また、この実施の形態1によれば、第1の位相同期回路106、第2の位相同期回路108は、周波数可変発振器109から入力された同期基準信号に基づいて、基準光源102が生成した送信光と、第1の局発光源105、第2の局発光源107が生成した局発光との周波数差を、一定値とする制御を行うように構成したので、局発光で得られる中間周波数を掃引することができる。これにより電磁界測定装置の広帯域化に貢献することができる。
実施の形態2.
この実施の形態2では、高周波帯における周波数分解能を向上させる構成を示す。
図9は、実施の形態2に係る電磁界計測装置100Aの構成を示す図である。
実施の形態2に係る電磁界計測装置100Aは、図1に示した実施の形態1の電磁界計測装置100の周波数可変発振器109に替えて周波数可変発振器120を設け、さらに周波数固定発振器121を追加して構成している。以下では、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
周波数可変発振器120は、実施の形態1と同様に、信号処理部114によって決定された発振周波数で、第1の位相同期回路106に第1の同期基準信号を入力する。周波数固定発振器121は、第2の位相同期回路108に第2の同期基準信号を入力する。これにより、周波数可変発振器120の周波数をΔfv、周波数固定発振器121の周波数をΔfcとすると、第1の局発光源105の周波数fは、以下の式(4)で表され、第2の局発光Eの周波数fは、以下の式(5)で表される。
=f+Δfv (4)
=f+Δfv+Δfc (5)
また、局発光源をN個用いた場合、N番目の局発光源の第Nの局発光の周波数fは、以下の式(6)で表される。
=f+Δfv+(N−1)Δfc (6)
次に、電磁界計測装置100Aの動作について説明する。
図10は、実施の形態2に係る電磁界計測装置100Aの動作を示すフローチャートである。
また、以下では実施の形態1に係る電磁界計測装置100と同一のステップには図8で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
周波数制御部114cは、周波数可変発振器120の発振周波数の周波数Δfvに初期値Δfvを設定する(ステップST2a)。周波数制御部114cは、周波数Δfvが、以下の式(7)の条件を満たすか否か判定を行う(ステップST3a)。
Δfv<Δfc (7)
ステップST3aの判定は、電磁界の計測を続けるか否かの判定である。
上述した式(7)を満たす場合(ステップST3a;YES)、周波数制御部114cは周波数可変発振器120の発振周波数に周波数Δfvを設定する(ステップST4a)。周波数可変発振器120の発振周波数に周波数Δfvが設定されると、第1の電力測定部114aは第1の光電変換器112の出力電力を測定し、第2の電力測定部114bは第2の光電変換器113の出力電力を測定する(ステップST5)。第1の光電変換器112および第2の光電変換器113は測定した出力電力値を記憶装置115に記憶させ、周波数制御部114cは現在周波数可変発振器120に設定している周波数Δfvを記憶装置115に記憶させる(ステップST6a)。その後、周波数制御部114cは、周波数可変発振器120の周波数を1ステップ分(周波数δf)変化させる(ステップST7a)。その後、フローチャートは、ステップST3aの処理に戻る。
一方、上述した式(7)を満たさない場合(ステップST3a;NO)、ステップST8の処理に進む。
図11は、実施の形態1および実施の形態2に係る電磁界計測装置100,100Aの電磁界計測におけるスペクトル図である。
図11Aおよび図11Bは、実施の形態1に係る電磁界計測装置100の電磁界計測におけるスペクトル図を示している。図11Aは、第1の合波器110が受信光Cに第1の局発光の周波数fの第1の局発光を合波し、受信光Cに周波数fの第2の局発光を合波した場合のスペクトルを示している。また、図11Bは、図11Aに対して周波数可変発振器109の周波数をδf変化させ、受信光Cに周波数fの第1の局発光および周波数fの第2の局発光を合波したスペクトルを示している。図11Aおよび図11Bを比較すると、周波数可変発振器109の周波数をδf変化させると、N番目の局発光源では周波数がN×δf変化する。よって、低周波数と高周波数では周波数分解能が変化する。即ち、図11Aと図11BのΔfは可変である。また、図11Aおよび図11Bにおいて、周波数可変発振器109の周波数を掃引した場合に、領域Xにおいて周波数のオーバーラップが発生する。周波数のオーバーラップが発生する場合、同一の周波数データを2回以上取得することとなり、信号処理が複雑となる。
図11Cおよび図11Dは、実施の形態2に係る電磁界計測装置100Aの電磁界計測におけるスペクトル図を示している。
図11Cは、第1の合波器110が受信光Cに第1の局発光の周波数fの第1の局発光を合波し、受信光Cに周波数fの第2の局発光を合波した場合のスペクトルを示している。また、図11Dは、図11Cに対して周波数可変発振器120の周波数をδf変化させ、受信光Cに周波数fの第1の局発光および周波数fの第2の局発光を合波したスペクトルを示している。図11Cと図11Dでは、第1の局発光源105と第2の局発光源107の周波数差は一定であり、基準光源102と第1の局発光源105との差周波のみを掃引するため、低周波数から高周波数まで周波数分解能が一定である。即ち、図11Cおよび図11DのΔfcは固定値である。また、図11Cと図11Dでは、周波数分解能が一定であり、ΔfvとΔfcとが上述した式(7)の関係を満たすことから、第1の局発光源105と第2の局発光源107から得られるデータとして、周波数のオーバーラップが発生しない。
以上のように、この実施の形態2によれば、受信信号を重畳するための送信光を生成する基準光源102と、受信信号を送信光に重畳して受信光を生成する電気光学プローブ101と、送信光の周波数との周波数差が制御された局発光を生成する複数の第1の局発光源105および第2の局発光源107と、送信光の周波数と局発光との周波数差を制御する第1の位相同期回路106および第2の位相同期回路108と、送信光の送信光路と、受信光の受信光路とを分離するサーキュレータ103と、分離された受信光路を複数の光路に分岐させる分波器104と、分岐された受信光と、局発光とを合波する複数の第1の合波器110および第2の合波器111と、合波された受信光と局発光とをヘテロダイン検波する複数の第1の光電変換器112および第2の光電変換器113と、送信光と局発光との周波数差を制御する同期基準信号を第1の位相同期回路106に入力する周波数可変発振器120と、複数の局発光の周波数差を制御する、発振周波数が固定値である同期基準信号を第2の位相同期回路108に入力する周波数固定発振器121と、第1の光電変換器112および第2の光電変換器113からの出力電力の測定、および周波数可変発振器120の発振周波数の制御を行う信号処理部114とを備えるように構成したので、狭帯域の光電変換素子を利用することができ、電磁界測定装置の低コスト化を実現することができる。また、被検電磁波の周波数が単一ではなく、未知であった場合にも、受信信号の全帯域においてスペクトルを生成することができる。低周波数から高周波数に渡って、均一な周波数分解能で計測することができる。
上記以外にも、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る電磁界計測装置は、高周波電波が利用されている空間における電磁界を計測するのに適している。
100 電磁界計測装置、101 電気光学プローブ、101a 導波路、101b 第1の導波路、101c 第2の導波路、101d 光学結晶、101e 受信アンテナ、101f 電極、101g 反射ミラー、102 基準光源、102a 電流源、102b 半導体レーザ、103 サーキュレータ、104 分波器、105 第1の局発光源、106 第1の位相同期回路、106a 合波器、106b 光電変換器、106c 位相比較器、106d ループフィルタ、107 第2の局発光源、108 第2の位相同期回路、109,120 周波数可変発振器、110 第1の合波器、111 第2の合波器、112 第1の光電変換器、113 第2の光電変換器、114 信号処理部、114a 第1の電力測定部、114b 第2の電力測定部、114c 周波数制御部、114d スペクトル合成部、115 記憶装置、121 周波数固定発振器。

Claims (11)

  1. 受信信号を重畳するための送信光を生成する基準光源と、
    前記受信信号を前記送信光に重畳して受信光を生成する電気光学プローブと、
    前記基準光源が生成する前記送信光の周波数との周波数差が制御された局発光を生成する複数の局発光源と、
    前記基準光源が生成する前記送信光の周波数と、前記局発光源が生成する前記局発光との周波数差を制御する位相同期回路と、
    前記送信光の送信光路と、前記受信光の受信光路とを分離するサーキュレータと、
    前記サーキュレータが分離した前記受信光路を複数の光路に分岐させる分波器と、
    前記分波器の光路で分岐された前記受信光と、前記局発光とを合波する複数の合波器と、
    前記合波器で合波された前記受信光と前記局発光とをヘテロダイン検波する複数の光電変換器と、
    前記位相同期回路に同期基準信号を入力する周波数可変発振器と、
    前記光電変換器からの出力電力の測定、および前記周波数可変発振器の発振周波数の制御を行う信号処理部とを備えた電磁界計測装置。
  2. 受信信号を重畳するための送信光を生成する基準光源と、
    前記受信信号を前記送信光に重畳して受信光を生成する電気光学プローブと、
    前記基準光源が生成する前記送信光の周波数との周波数差が制御された局発光を生成する複数の局発光源と、
    前記基準光源が生成する前記送信光の周波数と、前記局発光源が生成する前記局発光との周波数差を制御する位相同期回路と、
    前記送信光の送信光路と、前記受信光の受信光路とを分離するサーキュレータと、
    前記サーキュレータが分離した前記受信光路を複数の光路に分岐させる分波器と、
    前記分波器の光路で分岐された前記受信光と、前記局発光とを合波する複数の合波器と、
    前記合波器で合波された前記受信光と前記局発光とをヘテロダイン検波する複数の光電変換器と、
    前記送信光と前記局発光との周波数差を制御する同期基準信号を前記位相同期回路に入力する周波数可変発振器と、
    複数の前記局発光の周波数差を制御する、発振周波数が固定値である同期基準信号を前記位相同期回路に入力する周波数固定発振器と、
    前記光電変換器からの出力電力の測定、および前記周波数可変発振器の発振周波数の制御を行う信号処理部とを備えた電磁界計測装置。
  3. 前記電気光学プローブは、マッハツェンダー型構造の干渉光路を有し、前記受信信号による位相変調を強度変調に変換することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁界計測装置。
  4. 前記分波器は、前記電気光学プローブが生成した前記受信光を、前記局発光源と同数の前記受信光路に分岐させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁界計測装置。
  5. 前記合波器および前記光電変換器は、前記局発光源と同数設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁界計測装置。
  6. 前記光電変換器は、狭帯域な周波数フィルタとして機能することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁界計測装置。
  7. 前記信号処理部は、前記光電変換器からの出力電力を測定する電力測定部と、前記周波数可変発振器の発振周波数を設定する周波数制御部と、前記電力測定部が測定した前記出力電力と、前記周波数制御部が設定した発振周波数とを用いてスペクトルの合成を行い、前記受信信号のスペクトルを生成するスペクトル合成部とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁界計測装置。
  8. 前記位相同期回路は、前記周波数可変発振器から入力された前記同期基準信号に基づいて、前記基準光源が生成した前記送信光と、前記局発光源が生成した前記局発光との周波数差を、一定値とする制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁界計測装置。
  9. 前記信号処理部が測定した前記出力電力、および前記信号処理部が制御した前記発振周波数を記憶する記憶装置を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁界計測装置。
  10. 基準光源が、受信信号を重畳するための送信光を生成するステップと、
    電気光学プローブが、前記受信信号を前記送信光に重畳して受信光を生成するステップと、
    複数の局発光源が、前記送信光の周波数との周波数差が制御された局発光を生成するステップと、
    位相同期回路が、前記送信光の周波数と、前記局発光との周波数差を制御するステップと、
    サーキュレータが、前記送信光の送信光路と、前記受信光の受信光路とを分離するステップと、
    分波器が、前記分離された受信光路を複数の光路に分岐させるステップと、
    複数の合波器が、前記光路で分岐された前記受信光と、前記局発光とを合波するステップと、
    複数の光電変換器が、前記合波された前記受信光と前記局発光とをヘテロダイン検波するステップと、
    周波数可変発振器が、前記位相同期回路に同期基準信号を入力するステップと、
    信号処理部が、前記光電変換器からの出力電力の測定、および前記周波数可変発振器の発振周波数の制御を行うステップとを備えた電磁界計測方法。
  11. 基準光源が、受信信号を重畳するための送信光を生成するステップと、
    電気光学プローブが、前記受信信号を前記送信光に重畳して受信光を生成するステップと、
    複数の局発光源が、前記送信光の周波数との周波数差が制御された局発光を生成するステップと、
    位相同期回路が、前記送信光の周波数と、前記局発光との周波数差を制御するステップと、
    サーキュレータが、前記送信光の送信光路と、前記受信光の受信光路とを分離するステップと、
    分波器が、前記分離された前記受信光路を複数の光路に分岐させるステップと、
    複数の合波器が、前記光路で分岐された前記受信光と、前記局発光とを合波するステップと、
    複数の光電変換器が、前記合波された前記受信光と前記局発光とをヘテロダイン検波するステップと、
    周波数可変発振器が、前記送信光と前記局発光との周波数差を制御する同期基準信号を前記位相同期回路に入力するステップと、
    周波数固定発振器が、複数の前記局発光の周波数差を制御する、発振周波数が固定値である同期基準信号を前記位相同期回路に入力するステップと、
    信号処理部が、前記光電変換器からの出力電力の測定、および前記周波数可変発振器の発振周波数の制御を行うステップとを備えた電磁界計測方法。
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