JP6532094B1 - 表示処理装置、表示処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
液晶表示装置に表示される演出画像としては、背景画像や図柄画像といった主要な画像に加え、遊技結果を示唆する多種多様な予告画像が同時に表示され、非常に複雑な構成、構造を有するに至っている。
また、遊技機以外のゲーム機などにおいても映像表現はより複雑となっている。ゲーム機の高性能によって、大量の画像を高速に処理できるようになった結果、画面に表示されるオブジェクトも劇的に増加している。結果として、ゲーム用グラフィックの制作には大きな困難が伴う。
このため、遊技機に表示する演出画像やゲーム機等で使用するグラフィックの作成を支援するための支援装置では、画像を構成する様々なオブジェクトを含む複数のレイヤーを編集し、編集後の各レイヤーを重ね結合することによって表示用画像を作成する処理が一般に行われている。
例えば、特許文献1、特許文献2に開示の技術では、重ねたレイヤー(レイヤー群)を3D空間上に並べて表示し、カメラ位置(視点)をレイヤー群の上下左右方向に変更することで、レイヤー群の全体構造を視覚的に確認することが出来る。
上記文献に開示の支援装置によれば、利用者は、レイヤー群におけるレイヤーの組み合わせの順番や、各レイヤー上のオブジェクトを確認しながら、レイヤー上のオブジェクトを編集することが出来る。
さらに、レイヤーの数が多くなると、各レイヤーのオブジェクトの構成や、レイヤーの重ね順の確認はより困難になる。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、複数のレイヤーを重ねて構成された画像の構造をわかりやすく表示して、レイヤー相互の関係やレイヤー上のオブジェクトの把握をより容易とした表示処理装置を提供することを目的とする。
図1は、本実施形態に係る表示処理装置における画像表示画面を示す図である。
図1に示す画像表示画面1は、本実施形態に係る表示処理装置10と接続される表示装置(ディスプレイ)に表示される。
画像表示画面1は、複数のレイヤーを含むフレームを含む動画像の編集データ(本実施形態では一例として「プロジェクトデータ」と称する)を、読み込み対象として選択するための「プロジェクト選択」ボタン2と、読み込んだ編集データに含まれるフレームを時系列順に並べて表示するフレーム表示領域40と、フレーム表示領域40で選択されたフレームを構成する複数のレイヤー(画像レイヤー)から表示対象レイヤーを選択するための「レイヤー選択」ボタン3と、選択された表示対象レイヤーを重ねた画像を表示するための画像表示領域4と、を備えている。
「レイヤー選択」ボタン3による選択が行われない場合、フレームを構成する全てのレイヤーを重ねた画像が画像表示領域4に表示される。
図1の表示はあくまで一例に過ぎないが、本実施形態の表示処理装置10では、パチンコ機やパチスロ機などの遊技機や、その他ゲーム機において用いられる動画像を作成する際に、動画像を構成する1単位の画像(フレーム)について下記に説明する手法によってレイヤー構造の確認、レイヤー上のオブジェクトの確認を容易に行うことができる。
もちろん、図1のようなかたちによらず、動画像を1単位(1フレーム)毎に切り出したデータを用意し、それを順次読み込みながら本実施形態の手法によるレイヤー構造の確認を行うようにしてもよい。
一連の動画像は、一のレイヤー群からなるフレームが連続して(例えば、1秒間に60フレーム)表示されることで実現される。
本実施形態の表示処理装置10は、一連の動画像ではなく、1フレームを構成する多数のレイヤーの奥行き構造を容易に確認するためのものである。
動画像全体として構成を確認していくには、本実施形態に係る方法による確認作業を、1フレームずつ行っていくことになる。
表示処理装置10が備える編集ツール(画像編集手段)を呼び出して、レイヤー毎、あるいはフレーム単位で、画像の編集が行えるようにしてもよい。
「レイヤー選択」ボタン3がマウス等の入力手段を用いて選択(操作)されると、例えばレイヤー選択領域3aとしてのドロップダウンリストが表示されて、現在、画像表示領域4に表示されているフレームを構成するレイヤー群が一覧表示される。
レイヤー選択領域3aは、ボタン操作に応じて表示されるドロップダウンリストとしてはではなく、画像表示画面1内に常に表示されていてもよい。その場合、「レイヤー選択」ボタン3は不要である。
ここで、一例として、読み込まれたフレーム(レイヤー群)は、最も奥行き側から最も手前側までのレイヤーL1からレイヤーL10までの10のレイヤーから構成されているものとする。
図2(a)は、初期状態(最初に1フレーム分のレイヤー群を読み込んだ状態)におけるレイヤーの選択状態を示している。
図2(a)に示す状態では、ドロップダウンリスト3aにおいて全てのチェックボックスにチェックが入っており、全てのレイヤー(レイヤーL1からレイヤーL10)が表示対象となっている。
その結果、画像表示領域4には、レイヤーL1〜L10が、奥行き方向から順に、全て重ねられた画像が表示される。
この場合、表示処理装置10の利用者は、表示対象としたいレイヤーについてチェックボックスにチェックを入れていくことで、表示させたいレイヤーのみからなる画像を画像表示領域4に表示させることが出来る。
図2(b)に示す状態では、レイヤー選択領域としてのドロップダウンリスト3aにおいて、レイヤーL4、レイヤーL5、レイヤーL10のチェックボックスのチェックが外され、レイヤーL1、レイヤーL2、レイヤーL3、レイヤーL6、レイヤーL7、レイヤーL8、レイヤーL9のチェックボックスにチェックが入っている。
その結果、画像表示領域4には、レイヤーL1、レイヤーL2、レイヤーL3、レイヤーL6、レイヤーL7、レイヤーL8、レイヤーL9が、奥行き方向から手前側に順に、全て重ねられた画像が表示される。
この目盛り画像5は、読み込まれたレイヤー群、あるいはそこから表示のためにさらに選択されたレイヤーの数に応じた目盛り数を有する。
例えば、図2(a)のチェックボックスで選択されているレイヤー数が「10」である場合、目盛り画像5の目盛りは「0」から「10」までである。
なお、表示対象となるレイヤー数が多い場合には、表示される目盛りの数も、非常に多くなってしまう。その場合、下記(図5)で説明するように、目盛り画像5の一部のみが表示されるようにしてもよい。
さらに、目盛り画像5に隣接して、目盛りの値を指定するためのポインタ画像6が表示されている。
本実施形態の表示処理装置10では、目盛り画像5においてポインタ画像6で示される目盛りの値に応じた数のレイヤーが、画像表示領域4に表示される。
ポインタ画像6を移動表示する操作を順次行っていき、表示するレイヤーの数を漸減あるいは漸増させることで、オブジェクト(画像)を描画した透明なセル画用紙を重ね、セル画用紙を一枚ずつ捲って画像の重なり具合を確認する作業を画面内で再現することが出来る。
特に、本実施形態の表示処理装置10は、指定された目盛り画像5の目盛り値と同じ数の画像を前後に並べて画像表示画面1(表示装置)に表示させる。これにより、表示処理装置10は、レイヤーの順番と目盛りの数とを対応させて表示装置に表示するので、重ねて表示された各レイヤーの確認を容易にすることができる。
そして、表示処理装置10はマウス等の入力装置(操作手段)の操作に応じたポインタ画像6の移動表示を受け付け、目盛り画像5に対するポインタ画像6の位置に基づいて目盛り画像5の目盛り値の指定を受け付ける。
表示処理装置10は、指定された目盛り画像5の目盛り値に応じた数の画像を並べて表示装置に表示させる。
これにより、重ねて表示された各レイヤーの確認を、GUI(Graphics User Interface)を用いた直感的な操作によってより容易に行うことが出来る。
図3、図4は、ポインタ画像の移動に応じて変更されるレイヤーの表示数を説明する図である。
ここでは、図2(b)に示した操作によって、選択されたレイヤー群(フレーム)の中から7つのレイヤーが表示対象として選択された場合を説明する。
この場合、表示対象となるレイヤーが、下から(奥行き側から)順に7枚重ねて表示される。
すなわち、画像表示領域4において、奥行き側から手前側(下側から上側)に向けて、1枚目のレイヤーL1、2枚目のレイヤーL2、3枚目のレイヤーL3、4枚目のレイヤーL6、5枚目のレイヤーL7、6枚目のレイヤーL8、7枚目のレイヤーL9よりなる画像が表示される。
図中、説明のために各レイヤーをずらして表示しているが、実際には、必ずしもこのように表示されるとは限らず、同サイズのレイヤーが重なって表示される場合が通常である。このことは下記の説明においても同じである。
この場合、表示対象となるレイヤーが、下から(奥行き側から)順に6枚重ねて表示される。
すなわち、画像表示領域4において、奥行き側から手前側(下側から上側)に向けて、1枚目のレイヤーL1、2枚目のレイヤーL2、3枚目のレイヤーL3、4枚目のレイヤーL6、5枚目のレイヤーL7、6枚目のレイヤーL8よりなる画像が表示される。
この場合、表示対象となるレイヤーが、下から(奥行き側から)順に4枚重ねて表示される。
すなわち、画像表示領域4において、奥行き側から手前側(下側から上側)に向けて、1枚目のレイヤーL1、2枚目のレイヤーL2、3枚目のレイヤーL3、4枚目のレイヤーL6よりなる画像が表示される。
この場合、表示対象となるレイヤーが、下から(奥行き側から)順に1枚表示される。
すなわち、画像表示領域4において、1枚目のレイヤーL1の画像が表示される。
図4(e)は、マウス操作等によってポインタ画像6の表示位置が値「0」に移動された場合を示している。この場合、画像表示領域4に表示されるレイヤーはなくなる。
換言すると、小さい方の値に対応する数のレイヤーを重ねて表示させるとともに、さらに、その上に次のレイヤーを透過(半透明)表示させる。
例えば、図4(f)に示すように、ポインタ画像6が整数値「5」と整数値「6」の間の目盛り値を指し示す場合、最も奥行き側から5枚目までのレイヤーが重ねて表示されるとともに、その上に6枚目のレイヤーが透過表示される。
ポインタ画像6が整数値「1」と整数値「2」の間の値を指し示す場合、1枚目のレイヤーの上に2枚目のレイヤーが半透明表示される。
ポインタ画像6が整数値「2」と整数値「3」の間の値を指し示す場合、最も奥行き側の1枚目から2枚目までのレイヤーが重ねて表示されるとともにその上に3枚目のレイヤーが透過表示される。
ポインタ画像6が整数値「4」と整数値「5」の間の目盛り値を指し示す場合、最も奥行き側の1枚目から4枚目までのレイヤーが重ねて表示されるとともに、その上に5枚目のレイヤーが透過表示される。
これにより、本実施形態の表示処理装置10は、重なる画像を透過して確認可能となり、重ねて表示された各レイヤーの確認を容易にすることができる。
例えば、ポインタ画像6が整数値「6」と整数値「7」の間の目盛り値を指し示した場合、目盛り値が「6」に近いほど透明度が上がり、「7」に近いほど透明度が下がるようにすることが出来る。
もちろん、透過表示する(手前側の)レイヤーの透明度は、ポインタ画像6が指し示す整数値の間の目盛り値(小数の値)によらず、一定の透明度であってもよい。
特に、整数値の前後では、(整数値に吸い付くように)ポインタ画像6を整数値の位置に移動表示させる(マグネット表示)。
ポインタ画像6が、操作によって整数値同士の中間位置を示す場合には、上記のように、大きい方の整数値に対応するレイヤーを透過(半透明)表示させるようにしてもよい。
表示対象レイヤーに半透明レイヤーを含まない場合には、整数値の間の目盛り値が指し示されることによる本実施形態の半透明化を許可するが、表示対象レイヤーに半透明レイヤーを含む場合には、整数値の間の目盛り値が指し示された場合に半透明化を行わない(整数値に対応する数のレイヤーを重ねる)ように制御してもよい。
目盛り画像5に表示可能な目盛り数の上限を「5」とし、表示対象レイヤーの数が「10」であるとする。
表示可能な部分と、表示不可能な部分を含め、実質的に目盛り画像5の目盛りは「0」から「10」まで存在する。
すなわち、目盛り画像5のうち、「0」から「5」を含む部分が表示領域であり、それ以外の部分が非表示領域である。
この状態で、ポインタ画像6は、「0」から「5」までの目盛り画像5の目盛り値の間で移動表示が可能である。
例えば、図5(b)に示すように、目盛り画像5には、「3」から「8」までの目盛り値が表示される。「0」以降「3」未満の値、「8」以降の「10」までの目盛り値は非表示である。
すなわち、目盛り画像5のうち、「3」から「8」を含む部分が表示領域であり、それ以外の部分が非表示領域である。
この状態で、ポインタ画像6は「3」から「8」までの目盛りの値間の移動表示が可能である。
すなわち、目盛り画像5のうち、「5」以降から「10」を含む部分が表示領域であり、それ以外の部分が非表示領域である。
この状態で、ポインタ画像6は「5」から「10」までの目盛りの値間の移動表示が可能である。
ただし、例えば図5(a)の状態において、ポインタ画像6が移動範囲の下限(表示領域の下側)を超えて移動されようとした場合には、下限を超えた分だけ表示領域は下方に移動していく。ポインタ画像6の移動に追随した、表示領域のスクロール表示がなされる。
下方へのスクロール表示の結果、表示領域は、図5(b)のような状態となる。
新たな表示領域が設定されているので、図5(b)の表示領域内で上下にポインタ画像6を移動表示しても、表示領域は変更されない(スクロール表示されない)。
また、図5(b)の状態において、ポインタ画像6が移動範囲の上限(表示領域の上側)を超えて移動されようとした場合には、上限を超えた分だけ表示領域は上方に移動していく。すなわち、ポインタ画像6の移動に追随した、表示領域のスクロール表示が行われる。
移動範囲の上限(表示領域の上側)を超えたポインタ画像6の移動表示を続けると、図5(a)の状態に戻る。
図5(c)の状態において、ポインタ画像6が移動範囲の下限(表示領域の下側)を超えて移動されようとした場合、すでに目盛り画像5の最下部を表示しているので、表示領域のスクロール表示は行われない。
図5(c)の状態において、ポインタ画像6が移動範囲の上限(表示領域の上側)を超えて移動されようとした場合には、上限を超えた分だけ表示領域は上方に移動していく。ポインタ画像6の移動に追随した、表示領域のスクロール表示がなされ、図5(b)のような状態に至る。
これにより、表示処理装置10では、重ね合せるレイヤーの数が多くなっても、目盛り画像5の一部を拡大表示することにより目盛り値の指定を容易にすることができる。
図6(a)に示すように、表示処理装置10は、装置全体の制御を行う汎用のオペレーティングシステムを実行するとも情報配信処理を実現するプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11による処理のために各種のプログラムや一時データ、変数が展開されるRAM(Random Access Memory)12と、マウスやキーボード、タッチパネルなどの入力装置13と、プログラムやデータが格納されるHDD(Hard Disk Drive)14及び不図示のROM(Read Only Memory)と、液晶モニタなどの表示装置15と、を備えている。表示処理装置10は、表示装置15を含まず、任意の表示装置15と接続されてもよい。
表示処理装置10は、HDD14に替えて、SSD(Solid State Drive)等を備えていてもよい。
動画像データは、表示処理装置10とは異なるハードウェアにおいて格納されていてももちろんよく、表示処理装置10がネットワークを介して接続可能なファイルサーバに格納されていてもよい。
また、HDD14と、RAM12によって構成される記憶部には、表示対象レイヤー情報記憶部31、ポインタ位置情報記憶部32、及び表示レイヤー数情報記憶部33が設定される。
また、HDD14には、複数のレイヤーを含むフレームを時系列で並べた編集データとしての動画像データ(プロジェクトデータ)を1以上格納可能であり、適宜プロジェクトデータを呼び出して、表示装置15に表示することが出来る。
フレーム選択処理部21は、読み出されたプロジェクトデータに含まれるフレームを一覧表示するフレーム表示領域40を、画像表示画面1の一部として表示し、フレーム表示領域40においてフレームが選択されると、選択に係るフレームをプロジェクトデータから読み出す。
レイヤー選択処理部22は、RAM12に読み出されたフレームに含まれるレイヤーのうち、表示対象とするレイヤーを利用者に選択させるダイアログ画面(図2のドロップダウンリスト等)を、画像表示画面1の一部として表示装置15に表示し、選択されたチェックリストの情報をRAM12に格納する処理を行う。
表示レイヤー情報記憶部31には、表示対象レイヤーの奥行き方向の前後関係(重ね順)の情報も記憶される。
レイヤー選択処理部22による表示対象レイヤーの選択が行われなかった場合には、表示対象レイヤー設定処理部は、レイヤー群に含まれる全てのレイヤーを表示対象レイヤーとして設定し、レイヤー選択処理部22による選択が行われた場合には、その選択に係るレイヤーを表示対象レイヤーとして設定する処理を行う。
ポインタ表示処理部25は、目盛り画像5に付随して、ポインタ画像6を表示装置15に表示する処理を行う。
また、ポインタ表示処理部25は、マウス等の入力装置13を用いた操作に基づいてポインタ画像6を移動表示し、ポインタ画像6が指し示す目盛り画像5の目盛り値を、ポインタ位置情報記憶部32に格納する。ポインタ表示処理部25は、ポインタ画像の表示処理を行うとともに目盛り画像の目盛り値を指定する指定手段として機能しうる。
レイヤー表示処理部27は、表示対象レイヤー情報記憶部31に格納された表示対象レイヤー情報に応じたレイヤーを、表示レイヤー数情報記憶部33に格納された表示レイヤー数に応じた数だけ表示装置15上の画像表示領域4に表示する処理を行う。
なお、ここでは、プロジェクト選択処理部20によって、プロジェクトデータが読み込まれ、図1に示す状態でフレームが展開表示されているものとする。
ステップS101において、CPU11(フレーム選択処理部21)は、図1に示したフレーム表示領域40で一のフレームが選択されたか否かを判定する。
選択が行われたと判定した場合(ステップS101でYes)、CPU11(フレーム選択処理部21)は、ステップS102において、選択されたフレームのデータをHDD14からRAM12に読み出す。
次に、CPU11(表示レイヤー数決定処理部26)は、ステップS104において、表示対象として設定されたレイヤーの数を表示レイヤー数情報として設定し、表示レイヤー数情報記憶部33に格納する。
さらに、CPU11(ポインタ表示処理部25)、ステップS106において、目盛りの初期表示位置にポインタ画像6を表示する。
初期表示位置は、例えば、目盛り画像5の最大の目盛り値である。
そして、CPU11(レイヤー表示処理部27)は、ステップS107において、表示対象として設定されている全てのレイヤーを、最も奥行き側の1枚目から手前側に重ねて画像表示領域4に表示させる。
表示対象レイヤーの選択が行われたと判定した場合(ステップS108でYes)、CPU11(表示対象レイヤー設定処理部23)は、ステップS109において、選択されたレイヤーを表示対象として設定した表示対象レイヤー情報を、表示対象レイヤー情報記憶部31に格納する。
その後、CPU11は、表示対象レイヤー情報に基づいて、ステップS104〜S107の処理を実行する。すなわち、選択されたレイヤー数に応じた目盛り数の目盛り画像5を表示し、ポインタ画像6を初期表示位置に表示し、選択されたレイヤーを1枚目から手前側に重ねて表示する。
表示対象レイヤーの選択が行われたと判定した場合(ステップS108でNo)、CPU11は、何もせずに処理を終了する。あるいは、フレームの選択を待機する。
本実施形態の表示処理装置10では、図3、図4に示したように、ポインタ画像6の移動に伴って、ポインタ画像6が指し示す目盛り画像5の目盛り値に応じた数の表示対象レイヤーを重ねて表示する。
そして、目盛り画像5は、図5で説明したように、その一部が(拡大されて)表示されており、ポインタ画像6の移動に応じて、表示する領域を変化させていく。
CPU11(ポインタ表示処理部25)は、ステップS201において、マウス等の入力装置13によるポインタ画像6の移動操作がなされたか否かを判定する。
ポインタ画像6の移動操作がされていないと判定した場合(ステップS201でNo)、CPU11(ポインタ表示処理部25)は、そのまま処理を終了する。あるいは、CPU11は、ポインタ画像6の移動操作を待機する。
そして、CPU11(目盛り表示処理部24)は、ステップS203において、ポインタ画像6の移動量が移動範囲の上限以上であるか否か、すなわち、図2、図3における上方向に行われたマウス等操作によるポインタ画像6の移動が、図5に示した目盛り画像5の表示領域の上限を超えたか否かを判定する。
そして、CPU11(レイヤー表示処理部27)は、ステップS206において、決定した表示レイヤー数に基づいて、レイヤーを最も奥行き側から重ねて表示する。
すなわち、ポインタ画像6が現在の表示領域を超えて移動表示されようとすると、目盛り画像5は、それに追随し、表示領域を超えたポインタ画像6の移動量分だけ、スクロール表示される。
表示領域が目盛り画像5の上限に到達したと判定した場合(ステップS208でYes)、CPU11(目盛り表示処理部24)は、ステップS209において、目盛り画像5の表示領域の移動を固定する。これは、図5(a)の状態に相当する。
そして、CPU11(表示レイヤー数決定処理部26)は、ステップS205において、ポインタ画像6の目盛り画像5に対する位置情報に基づいて表示レイヤー数を決定し、CPU11(レイヤー表示処理部27)は、ステップS206において、決定した表示レイヤー数に基づいて、レイヤーを最も奥行き側から重ねて表示する。
すなわち、ポインタ画像6が現在の表示領域を超えて移動表示されようとすると、目盛り画像5は、それに追随し、表示領域を超えたポインタ画像6の移動量分だけ、スクロール表示される。
表示領域が目盛り画像5の下限に到達したと判定した場合(ステップS211でYes)、CPU11(目盛り表示処理部24)は、ステップS209において、目盛り画像5の表示領域の移動を固定する。これは、図5(c)の状態に相当する。
そして、CPU11(表示レイヤー数決定処理部26)は、ステップS205において、ポインタ位置情報に基づいて表示レイヤー数を決定し、CPU11(レイヤー表示処理部27)は、ステップS206において、決定した表示レイヤー数に基づいて、レイヤーを最も奥行き側から重ねて表示する。
CPU11(レイヤー表示処理部27)は、上記の処理により、ポインタ画像6の移動に合わせて逐次出力されるポインタ画像6の目盛り画像5に対する位置情報に合わせて、順次表示レイヤー数を変化させる。
また、3次元モデルのプレビューアとして用いたときに、3次元モデル単位の構成を分かり易く表示させることが出来る。
また、目盛り画像5は、図示したスケール状のものに限らず、ダイヤル状のものであってもよい。その場合、利用者は、マウス等の入力装置13を用いて、ダイヤルを回転させる操作を行うことにより、表示されるレイヤーの数を変更することが出来る。
レイヤー上の画像は、静止画像であっても、動画像(のフレーム)であってもよい。
実際には、必ずしも図1〜図3のように各レイヤーがずれて表示される必要は無い。
ただし、本実施形態の表示処理装置10を実現する場合に、レイヤーの重なり具合を強調表示するために図1〜図3のように各レイヤーを互いにずらして表示するようにしてもよい。
連続的にポインタ画像の移動表示を行うことにより、あたかも重ねられた画像を1枚ずつ捲りながら閲覧していくような操作感で、画像のレイヤー構造や、レイヤー上のオブジェクトの確認を容易に行うことが出来る。
Claims (12)
- 複数のレイヤーを重ねた画像を表示装置に表示させる表示処理装置であって、
前記複数のレイヤーの数に対応する数の目盛り値を有する目盛り画像を前記表示装置に表示させる目盛り画像表示手段と、
前記目盛り画像が有する目盛り値を指定させる指定手段と、
該指定手段によって指定された前記目盛り画像の目盛り値に応じて、前記複数のレイヤーのうち前記表示装置に重ねて表示させるレイヤーの表示数を決定する表示数決定手段と、
該表示数決定手段によって決定された前記表示数に応じた数のレイヤーを、奥行き側から手前側に重ねて前記表示装置に表示させ、最前面のレイヤーを透過表示させるレイヤー表示手段と、
を備えることを特徴とする表示処理装置。 - 請求項1に記載の表示処理装置において、
前記レイヤー表示手段は、前記表示数を示す目盛り値の間の目盛り値が指定された場合には、指定された目盛り値よりも大きい前記表示数を示す目盛り値に応じた数のレイヤーを重ねて前記表示装置に表示させる
ことを特徴とする表示処理装置。 - 請求項1に記載の表示処理装置において、
前記レイヤー表示手段は、前記表示数を示す目盛り値の間の目盛り値が指定された場合には、指定された目盛り値に近い前記表示数を示す目盛り値に応じた数のレイヤーを重ねて前記表示装置に表示させる
ことを特徴とする表示処理装置。 - 請求項1に記載の表示処理装置において、
前記レイヤー表示手段は、前記表示数を示す目盛り値の間の目盛り値が指定された場合には、指定された目盛り値よりも大きい前記表示数を示す目盛り値に応じた数のレイヤーを重ねて前記表示装置に表示させるとともに、前記指定された目盛り値が前記表示数を示す目盛り値に近いほど前記最前面のレイヤーの透明度を下げる
ことを特徴とする表示処理装置。 - 請求項3に記載の表示処理装置において、
前記レイヤー表示手段は、最前面のレイヤーを透過表示させ、前記指定された目盛り値が前記表示数を示す目盛り値に近いほど前記最前面のレイヤーの透明度を下げる
ことを特徴とする表示処理装置。 - 請求項4または5に記載の表示処理装置において、
前記最前面のレイヤー自体に半透明処理が施されている場合には、前記表示数を示す目盛り値の間の目盛り値が指定されたとき、前記最前面のレイヤーの半透明化を行わない
ことを特徴とする表示処理装置。 - 複数のレイヤーを重ねた画像を表示装置に表示させる表示処理装置であって、
前記複数のレイヤーの数に対応する数の目盛り値を有する目盛り画像を前記表示装置に表示させる目盛り画像表示手段と、
前記目盛り画像が有する目盛り値を指定させる指定手段と、
該指定手段によって指定された前記目盛り画像の目盛り値に応じて、前記複数のレイヤーのうち前記表示装置に重ねて表示させるレイヤーの表示数を決定する表示数決定手段と、
該表示数決定手段によって決定された前記表示数に応じた数のレイヤーを、奥行き側から手前側に重ねて前記表示装置に表示させ、前記表示数を示す目盛り値の間の目盛り値が指定された場合には、指定された目盛り値よりも大きい前記表示数を示す目盛り値に応じた数のレイヤーを重ねて前記表示装置に表示させるレイヤー表示手段と、
を備えることを特徴とする表示処理装置。 - 請求項1から7のいずれか一つに記載の表示処理装置において、
前記複数のレイヤーの重ね順を記憶する記憶手段を備え、
前記レイヤー表示手段は、前前記表示数決定手段によって決定された前記表示数に応じた数のレイヤーを、前記重ね順に基づいて重ねて表示する
ことを特徴とする表示処理装置。 - 請求項1から8のいずれか一つに記載の表示処理装置において、
前記複数のレイヤーのうち表示対象とする対象レイヤーを選択させる選択手段を備え、
前記目盛り画像表示手段は、前記選択手段によって選択された前記対象レイヤーの数に対応する数の値を有する目盛り画像を前記表示装置に表示させ、
前記表示数決定手段は、前記指定手段によって指定された前記目盛り画像の目盛り値に応じて、前記対象レイヤーのうち前記表示装置に重ねて表示させるレイヤーの表示数を決定する
ことを特徴とする表示処理装置。 - 目盛り画像表示手段と、指定手段と、表示数決定手段と、レイヤー表示手段と、を備え、複数のレイヤーを重ねた画像を表示する表示処理装置の表示処理方法であって、
前記目盛り画像表示手段が、前記複数のレイヤーの数に対応する数の目盛り値を有する目盛り画像を表示装置に表示させるステップと、
前記指定手段が、前記目盛り画像が有する目盛り値を指定させるステップと、
前記表示数決定手段が、前記指定手段によって指定された前記目盛り画像の目盛り値に応じて、前記複数のレイヤーのうち表示装置に重ねて表示させるレイヤーの表示数を決定するステップと、
前記レイヤー表示手段が、前記表示数決定手段によって決定された前記表示数に応じた数のレイヤーを、奥行き側から手前側に重ねて前記表示装置に表示させ、最前面のレイヤーを透過表示させるステップと、
を有することを特徴とする表示処理方法。 - 目盛り画像表示手段と、指定手段と、表示数決定手段と、レイヤー表示手段と、を備え、複数のレイヤーを重ねた画像を表示する表示処理装置の表示処理方法であって、
前記目盛り画像表示手段が、前記複数のレイヤーの数に対応する数の目盛り値を有する目盛り画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記指定手段が、前記目盛り画像が有する目盛り値を指定させるステップと、
前記表示数決定手段が、前記指定手段によって指定された前記目盛り画像の目盛り値に応じて、前記複数のレイヤーのうち前記表示装置に重ねて表示させるレイヤーの表示数を決定するステップと、
前記レイヤー表示手段が、前記表示数決定手段によって決定された前記表示数に応じた数のレイヤーを、奥行き側から手前側に重ねて前記表示装置に表示させ、前記表示数を示す目盛り値の間の目盛り値が指定された場合には、指定された目盛り値よりも大きい前記表示数を示す目盛り値に応じた数のレイヤーを重ねて前記表示装置に表示させるステップと、
を有することを特徴とする表示処理方法。 - 請求項10または11に記載の表示処理方法をコンピュータに実現させるプログラム。
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