JP6532013B2 - イベント用発光装置及び該装置を用いた情報処理システム - Google Patents

イベント用発光装置及び該装置を用いた情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、広くイベント等に使用される発光装置に関し、より詳細には、通信機能を備えた発光装置及び当該発光装置を含むシステムに関する。
従来、イベントやセレモニーにおいては、ロウソク(キャンドル)を使ったキャンドルリレー等の演出が行われてきた。
かかるキャンドルリレー等の演出は、電子機器を用いて疑似的に実施されている(非特許文献1、2)。
すわなち、非特許文献1、2には、電子機器用アプリケーションソフトウェアであって、当該ソフトウェアをインストールして特定の高周波音を出力する特定のサイトにアクセスして当該高周波音を受信すると疑似的に聖火を貰い受けることができ、その聖火はアクセスした電子機器の表示画面上にロウソクの炎(ないし、火、明かり)として表示され、同ソフトウェアがインストールされている他の電子機器に近接させると高周波音の伝達により炎を疑似的に伝搬させることができる演出技術が開示されている。なお、当該電子機器に表示されたロウソクの炎は、画面上のワイプ操作等によって消すことができる。
また、情報通信可能な電子灯篭も提案されている(特許文献1)。
すなわち、特許文献1には、電子装置内蔵型灯籠であって、灯部に配置される灯部電子表示装置3と、情報表示板7と、誘導無線用送受信装置4と、監視用カメラ6Aと、テレビカメラ6Bと、スピーカ9Aと、マイク9Bと、緊急用呼出ボタン9Cと、各種センサ9Dと、無線も含めた各種通信制御装置と、情報コンセント8と、監視制御装置と、放送装置24と、照明装置25と、電源装置13とが実装され、灯部の他に、近傍を通る人に情報を報知する情報報知手段を備えたことを特徴とする電子灯籠が開示されている。
チームラボ株式会社,「つながるキャンドル」,2014年5月21日,インターネット<http://candle.team-lab.com/> Team Lab Inc.,アプリケーションソフトウェア「つながるキャンドル」,2013年11月15日、インターネット<https://play.google.com/store/apps/details?id=com.teamlab.connectingcandles>
特開2000−315404号公報
しかしながら、非特許文献1、2に開示された技術は、情報伝達可能な電子機器をさらに有効に活用したコミュニケーションツールとして改善の余地がある。また、特許文献1に開示された装置は、種々の情報伝達が可能ではあるものの、情報伝達を受けた者同士が一緒に楽しめるといった多様なコミュニケーションを実現したり、コミュニケーションによる「演出」にまで高めたりすることはできなかった。
特に、イベントやセレモニー等においてキャンドルやキャンドルリレーを模した電子機器を用いる場合には、従来行われてきた炎や火の伝達といったモチーフの実現に加え、電子機器の長所を生かした多彩な演出等が期待される。
そこで、本発明の一実施形態にかかる発光装置は、複数の発光装置と前記発光装置の発光に関するコマンド信号を発信する1以上の発信装置とからなる情報処理システムにおける発光装置であって、前記発光装置は、発光部とコマンド信号受信部と時計部ないし計時部と制御部とを少なくとも備え、前記コマンド信号には、少なくとも残点灯時間情報が含まれ、前記制御部は、前記発信装置から発信されたコマンド信号を前記コマンド信号受信部によって受信した後に、前記コマンド信号に含まれる前記残点灯時間情報から残点灯時間を読み出すとともに、前記時計部ないし計時部に前記残点灯時間をカウントダウンさせるよう制御することを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態にかかる発光装置は、複数の発光装置と前記発光装置の発光に関するコマンド信号を発信する1以上の発信装置とからなる情報処理システムにおける発光装置であって、前記発光装置は、発光部とコマンド信号受信部と時計部ないし計時部と制御部とを少なくとも備え、前記コマンド信号には、少なくとも前記発光部の発光ないし点灯を遅延させるための遅延時間情報が含まれ、前記制御部は、前記発信装置から発信されたコマンド信号を前記コマンド信号受信部によって受信した後に、前記コマンド信号に含まれる遅延時間情報から前記発光部の発光ないし点灯開始の遅延時間を読み出すとともに、前記時計部ないし計時部に前記遅延時間をカウントダウンさせるよう制御することを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる発光装置等によれば、従来のキャンドルリレーを模した信号伝達のみならず、リレー情報を受けた者同士が一緒に楽しむことができ、さらには、電子機器の長所を活かした多彩なコミュニケーション演出が可能になるという特段の効果を奏する。
本発明の一実施形態にかかるシステムの全体構成例を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置の外観構成を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるイベント用発光装置の外観構成のバリエーションを説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるシステムに含まれる発信装置の外観構成を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置の機能ブロックを説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるシステムに含まれる発信装置の機能ブロックを説明する説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるシステムに含まれる代替的な発信装置としてのタブレット端末の外観構成及び機能ブロックを説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置の受信時の動作フローを説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置の送信時の動作フローを説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるシステムに含まれる発信装置の動作フローを説明するフローチャートである。
本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置及び該装置を用いたシステムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に、本発明の一実施形態にかかるシステムの全体構成例を示す。情報処理システム10は、その典型的な構成として、情報管理サーバ101と、発信装置102と、発信装置102から信号ないしデータを受信可能なイベント用発光装置103a〜103jとで構成される。また、付加的に、図に示されるようなPC(コンピュータ)ないしタブレット端末105a〜105bを設けることもできる。また、図示されていないが、パソコンやタブレット端末以外にも、携帯電話、携帯情報端末(PDA)等の各種情報処理装置(以下、総称して「ユーザ端末」とも言うこともある)を含むことができる。
これらのサーバ及び装置や端末間は、図1に示されるように、専用回線やインターネット109等の公衆回線で相互に通信可能に接続されている。なお、回線は有線であっても無線であってもよく、無線の場合、図示しない基地局や無線ルータ等を介してインターネット109に乗り入れ、更に回線を介して情報管理サーバ101と相互に通信可能に接続することができる。
なお、本願の出願時点での携帯電話や携帯情報端末ないしタブレット端末等のユーザ端末は、PCに比肩する処理能力(通信処理速度や画像処理能力等)を備えているものも多く、小型のコンピュータとも言うべきものである。
また、本発明の実施に必要なソフトウェアないしプログラムは、通常、サーバやPC、携帯情報端末の記憶部におけるHDDないしSSD等にインストールないし記憶され、あるいは、発信装置や発光装置のROM等のメモリに格納される。そして、ソフトウェアないしプログラムの実行時には、必要に応じて記憶部内のメモリ上にその全部又は一部のソフトウェアモジュールないしプログラムモジュールとして読み出され、適宜CPUにおいて演算実行される。
なお、演算実行は必ずCPU等の中央処理部で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
また、情報管理サーバ101のハードウェアブロック構成も、基本的にはPCを採用することができる。なお、本発明はこれに限定されるものではないが、情報管理サーバ101は、必要に応じてそのハードウェアスペックを向上させるにあたり、複数のPCを並列的に作動させることによって大規模データの処理に適した構成をとることもできる。
図2に、本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置の外観構成を示す。図2(A)において、イベント用発光装置21は、本体部211と発光部212とからなり、模式的にロウソクないしキャンドルの形状をしている。その典型的な大きさは、円筒形状の本体部211の直径が35〜40mm程度、本体部211の底部から発光部212の頂部までの高さが25〜35mm程度である。
構造上は、本体部211と発光部212とをABS樹脂やポリプロピレンプラスチック等で一体的に成型してもよいし、2つの部材を別々に成型し(この場合、異なる素材を使用したり素材の透明度等を異ならしめたりすることができる)、ねじ込み等によって結合するような構成としてもよい。
そして、本体部211内部には、電池を格納するための電源ボックスや信号処理を行うためのマイコン、赤外線通信ユニット等が収納されており、発光部212には図示しないLED等の発光素子がセットされている。また、本体部211には、図示しない電源ON/OFFスイッチを設けることができ、さらに、充電可能な二次電池を電源として採用する場合には、充電のためのソケットを設けることもできる。
本体部211に取り付けられたボタン213は、後述する信号ないしデータを送信するための送信ボタンである。
また、本体部211の側部には、発光部212とは別の発光部214a〜214fが設置されており、各発光部には図示しないLED等の発光素子がセットされている。
これら発光部の数は、1以上の任意の個数を採用することできる。図2(A)において例示的に示された発光部212や214a〜214fは、後述するように様々な設置形態を採用することができ、また、後述する様々な発光演出を行うことができるように構成されたものである。
図2(B)には、図2(A)に示したイベント用発光装置21の代替的な装置が示されている。同図(B)のイベント用発光装置25はカードデバイスとして実装され、カード本体部251の任意の位置に、信号ないしデータを送信するための送信ボタン252(ボタン213に対応するボタン)が組み込まれている。また、同図(B)に示されるように、本体部251の上面中央部には、円形状に8個の発光部253a〜253hが設置されており、後述する様々な発光演出を行うことができるように構成されている。発光装置21と同様に、発光装置25に設置される発光部の数や設置位置も任意である。
なお、図示しないが、カード本体部251には、イベント用発光装置21と同様に、電源ON/OFFスイッチを設けることができ、さらに、充電可能な二次電池を電源として採用する場合には、充電のためのソケットあるいはプラグを設けることもできる。
なお、イベント用発光装置21、25のハードウェアブロック構成例については、図5を参照して詳述する。
図3に、本発明の他の実施形態にかかるイベント用発光装置の外観構成のバリエーションを示す。図3(A)には、立体ハート型のイベント用発光装置31が示されている。1以上の任意の数の発光部や送信ボタン等(不図示)を任意の位置に設置することができる。同様に、図3(B)には、くちびる型のイベント用発光装置32が示されており、図3(C)には、サムアップ型のイベント用発光装置33が示されている。いずれの発光装置においても、1以上の任意の数の発光部や送信ボタン等(いずれも図3において不図示)を任意の位置に設置することができる。
本発明にかかるイベント用発光装置の形状は、上記の他にも様々な形態のものを採用することができる。
図4に、本発明の一実施形態にかかるシステムに含まれる発信装置の外観構成を示す。図4(A)において、発信装置41は、本体部411と発光部412とからなり、必要に応じて受脚部413を設けるなどして、全体としては模式的に篝火の形状をしている。その典型的な大きさは、本体部411の直径が350〜450mm程度、本体部411の底部から発光部412の頂部までの高さが400〜500mm程度であり、受脚部413を含めた全長は1500〜1850mm程度である。
そして、本体部411内部には、電源部や信号処理を行うためのマイコン、赤外線通信ユニット、ネットワーク通信モジュール等が収納されており、発光部412には図示しないLED等の発光モジュールがセットされている。
図4(B)には、図4(A)に示した発信装置41の代替的な形態が示されている。同図(B)の発信装置42は、発信装置41と同様に本体部421と発光部422とからなるが、全体的な大きさは発信装置41の本体部411及び発光部412よりはやや小ぶりとなる。そして発信装置42には、持ち手423が取り付けられて携帯に容易な構成となっている。この持ち手423を含めた発信装置42の全長は、一例として、500mm〜800mm程度である。発信装置41が設置型であるのに対し、発信装置42は携行容易に構成されている。
本発明にかかる発信装置は、上記の形態の他にも、マッチ棒型、マッチ箱型、ランプ型など、様々な形態のものを採用することができる。
また、図4(C)に、図4(A)及び(B)に示した発信装置のさらに代替的な装置が示されている。同図(C)の発信装置45は、タブレット端末である。発光部は、タブレット装置のディスプレイを使用するか、あるいは図示しないスロット又は接続ポートに図示しない外付けの発光モジュール等を接続して発光させることができる。
なお、発信装置41、42のハードウェアブロック構成例については、図6を参照して詳述する。発信装置にタブレット端末45を代替させる場合には、少なくとも図6に示したハードウェアブロック構成を含むものであればよい。
図5に、本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置21等を構成するハードウェアの機能ブロック図を示す。発光装置21等の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びこれらのハードウェア及びソフトウェアの連携動作によって実現されている。
図5において、ハードウェアブロック全体としての発光装置50は、筐体501内に、マイコンユニット502と、赤外線発光/受光モジュール503と、メモリ504と、入出力I/O505と、スイッチ506と、発光LED507と、時計部/計時部508と、電源ないし電池509とが組み込まれている。
なお、入出力I/O505、及び/又は、赤外線発光/受光モジュール503のうちの発光モジュールは、製造上のコストに鑑みて省略することができる(例えば、赤外線発光モジュールを省略した発光装置は、信号ないしデータ受信専用のデバイスとなる)。
また、マイコンユニット502、赤外線発光/受光モジュール503、メモリ504(及び入力力I/O505)の全部又はそのほとんどを1つのユニットにまとめたモジュール(一例として、maxim社製赤外線モジュール内臓型16ビットマイクロコントローラ「MAXQ610」など)を採用することもできる。
スイッチ506には、電源ON/OFF用スイッチや信号(データ)送信スイッチ等が含まれ、発光LED507には、1以上のモノクロLED(単に明滅を表現可能な発光デバイス)やフルカラーLED(RGBの3色をそれぞれ出す3つのLEDが1つのLEDケースに格納されたデバイス)が含まれる。
また、時計部/計時部508は、時刻やタイマー等を計時するためのICであり、電源509には、ボタン電池や充電可能な二次電池を採用することができる。
なお、時計部/計時部508には、装置50の電源が入っている場合には電源509からの電源供給を受けるが、装置としての電源が切られている場合であっても内蔵電池から電源供給を受けて時刻やタイマーカウントを刻み続けることができる計時専用の集積回路を採用することもできる。
図6に、本発明の一実施形態にかかる発信装置41等を構成するハードウェアの機能ブロック図を示す。発信装置41等の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、並びに、これらのハードウェア及びソフトウェアの連携動作によって実現されている。
図6において、ハードウェアブロック全体としての発信装置60は、筐体601内に、マイコンユニット602と、赤外線発光/受光モジュール603と、メモリ604と、入出力I/O605と、スイッチ606と、発光LED607と、時計部/計時部608と、電源ないし電池609とが組み込まれ、さらに、インターネットなどのネットワークとの通信が可能なネットワーク通信モジュール610が組み込まれる。
図7に、本発明の他の実施形態にかかるシステムに含まれる代替的な発信装置としてのタブレット端末の外観構成(同図(A))及び機能ブロック(同図(B))を示す。図7(A)において、タブレット端末(情報処理装置)70は、筐体部701とディスプレイ702と筐体701の下部中央部に設けられたハードウェアボタン703とからなる。ディスプレイ702は典型的には液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、文字や画像など様々な情報を表示することができる。また、ディスプレイ702にメニューボタンやソフトウェアキーボードを表示させ、これを指ないしタッチペン(不図示)等で触れることによりタブレット端末70への指示(コマンド)とすることができる。この点で上記ハードウェアボタン703は必須の構成要素ではないが、本発明の説明の便宜上、一定の機能を担うボタンとして実装されている。もちろん、これらハードウェアボタン703を、ディスプレイ702の一部に表示させたメニューボタンで代替させることも可能である。
また、ディスプレイ702には、マルチタッチ入力パネルが組み込まれており、タッチ入力パネル上でのタッチ入力位置座標が入力デバイスインタフェース(不図示)を介してタブレット端末70の処理系(CPU等)へ送信され処理される。そして、このマルチタッチ入力パネルは、パネルに対する複数の接触点を同時に感知することができるよう構成されている。この検出(センサ)については様々な方法で実現することができ、必ずしも接触センサに限られず、例えば、光学式のセンサを利用してパネルに対する指示点を抽出することも可能である。さらに、センサには、接触式のセンサや光学式のセンサのほか、人の肌の接触を感知する静電容量方式のセンサを用いることも可能である。
また、図7(A)には現れていないが、タブレット端末70は、マイクやスピーカを備えることもできる。この場合にはマイクより拾ったユーザの声などを判別して入力コマンドとすることも可能である。さらに、図7(A)には現れていないが、タブレット端末70の背面等には、CMOS等のカメラデバイスを実装することができる。
図7(B)に、図7(A)に示したタブレット端末70を構成するハードウェアの機能ブロック図を例示する。端末70の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、並びに、これらのハードウェア及びソフトウェアの連携動作によって実現されている。
図7(B)において、発信装置としてのタブレット端末のハードウェアブロック全体としての機能ブロック75は、大別すると、図7(A)の各装置における図示しないハードウェアボタン、そして、マルチタッチ入力パネル(図7(A)のディスプレイ702や図7(B)の表示部7504に設けられる)や、図示しないマイク等で構成される入力部7501と、プログラムやデータ等を記憶するためのハードディスク、RAM及び/又はROM等で構成される記憶部7502と、プログラムによって様々な数値計算や論理演算を行うCPUによって構成される中央処理部7503と、ディスプレイ702等で構成される表示部7504と、チップや電気系統等の制御を行うための制御部7505と、インターネットにアクセスするためのスロットや光通信を行うためのポート、及び通信インタフェースから構成される通信インタフェース部7506と、スピーカやバイブレーション等の出力部7507と、時刻管理やタイマー等の計時を行うための時計部ないし計時部7508と、CMOS等のイメージセンサからなるセンサ部7509と、装置内の各モジュールに電源を供給するための電源部7510とからなり、これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(図7(B)においては、便宜上各線が適宜区分された結線7511としてひとまとめに表す)によって接続されている。
なお、センサ部7509には、タブレット端末の位置を特定するためのGPSセンサモジュールを含めることとしても良い。また、センサ部7509を構成するCMOS等のイメージセンサによって検知された信号は、入力部7501において入力情報として処理される。
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、記憶部7502を構成するハードディスク等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部7502内のメモリにその全部又は一部のプログラムモジュールないしソフトウェアモジュールとして読み出され、適宜CPU7503において演算実行される。
なお、演算実行は必ずしもCPU等の中央処理部7503で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
次に、図8〜10を参照して、本発明の一実施形態にかかるシステムに含まれる各装置の動作フローを説明する。本発明の一実施形態にかかるシステムは、上述した装置による連携動作によって、イベントやセレモニー等においてキャンドルやキャンドルリレーを模した電子機器を用いた単なる炎(のモチーフ)の伝達に留まらず、電子機器が備える通信機能を活かした新たなコミュニケーション演出をユーザに提案するものである。
まず、図8に、本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置の受信時の動作フローを示す。イベント用発光装置(103a〜103j、21、25、31〜33)は、ロウソクやキャンドルを模してLEDライトを点灯させることができるほかに、次の機能を有することが特徴となっている。
[本発明の基本概念]
(1)赤外線発光/受光モジュール等の通信ユニットを介して、所定のプロトコルを有する信号ないしデータ(主として、イベントコマンド。以下、「EventCMD」という)の送受信を行う。この信号ないしデータ(主として、EventCMD)は、後述するように、他のキャンドル(他のイベント用発光装置21、31等)や篝火やトーチ(発信装置41等)から受け渡される(受信する)ものであって、必要に応じて他の発光装置へ送信伝達することもできる。
(2)上記EventCMD中の所定のプロトコルには、点灯(発光)パターンを定義することができる。
(3)典型的には、信号ないしデータの受信完了の合図として発光部(LED)の火が灯されるが、後述するように、タイマー機能によって点灯時刻(点灯開始時間)を正確に遅らせることができる(正確性の一例として、10ms以内の誤差)。かかる点灯時刻の指定や点灯開始の遅延時間情報は、EventCMD内に定義することができる。
(4)信号ないしデータのオプションとして、点灯(発光)パターンが定義される上述のEventCMDの他に、発光装置それ自体の識別ID(以下、「キャンドルID」、「CID」という)を追加することができる(具体的には各発光装置のメモリに自身のCIDが保持される)。そして、このCIDをEventCMDの中に取り込み他の発光装置へ送信したり、同様に他の発光装置のCIDを受信したりして、自身のメモリ内に記憶保持することができる。
図8のステップS801において、発光装置21等の電源スイッチがオンにされると、ハードウェアとしての動作が開始される。しかしながら、この電源スイッチのオンによって必ず発光部(LED)が点灯するという訳ではない。つまり、電源スイッチのON/OFFは発光部の点灯/消灯を意味するのではない。後述するように、その発光装置がEventCMDを保持しており、かつ、EventCMD中の点灯(発光)タイミング条件が満たされているか否かによって発光部の点灯/消灯を決定することができる。例えば、発光装置がEventCMDを保持しており、かつ、EventCMD中の点灯(発光)タイミング条件が満たされていれば発光部は点灯し、発光装置がEventCMDを保持していないか、あるいは、EventCMDを保持していても点灯(発光)タイミング条件が満たされていなければ、点灯(発光)しないように制御することができる。
また、装置の実装態様によるが、ステップS801における発光装置の電源をオンにする前に、既に他の発光装置や発信装置からEventCMDを受け渡されて自身のメモリに記憶されており、かつ、電源オフによってもその情報を維持させる場合には、電源オン後には、点灯(発光)タイミング条件が満たされれば発光部は発光する。一方で、電源オフによってEventCMDを破棄する仕様にする場合には、最初の電源オン時には(EventCMDは保持されていないので)、発光部は必ず消灯した状態となる。
ステップS801において起動状態に入った発光装置は、ステップS802でスイッチがオフにされると、ステップS811へ進み、メモリに記憶されているEventCMD等の情報を消去(あるいは、保持フラグを解除)して終了する(ステップS812)が、そうでない場合(ステップS802において、No)にはステップS803へ進む。なお、ステップS811は、他の実施形態においては省略することができる(この場合、発光装置の電源をオフにしてもEventCMD等の情報は保持される)。
次に、ステップS803においては、発光装置が既に保持しているEventCMD等を送信するための送信ボタンが押下されたかどうかの判断がなされる。押下された場合(ステップS803において、Yes)、ステップS804へ進み、信号ないしデータの送信処理が行われる(図9を参照して後述)。ステップS803においてNoの場合は、ステップS805へ進む。
ステップS805では、発光装置が既に保持しているEventCMDに基づくイベントないし動作指示が発生したかどうかが判断される。イベントないし動作指示の詳細はプロトコルの具体例を含めて後述するが、このイベントないし動作指示には、大別して次のものがある。
(1)プロトコルによって定義された発光パターンに基づく発光指示
(2)プロトコル定義による発光タイミング(発光時刻)条件が満たされたこと(時計部ないし計時部を使って判断される)による遅延発光指示
(3)上記(1)及び(2)の組み合わせ
(4)発光時間の延長(タイマーの加算ないし更新)
(5)タイマーやユーザ操作による消灯指示
なお、上記(4)及び(5)の「タイマー」は、発光装置が備える時計部ないし計時部によって実現され、予め定められた時刻になるか所定時間が経過したことによって消灯指示となる。また、ユーザ操作による消灯とは、一例として、発光装置の受光部に入光する光をユーザが一定時間遮る(遮断する)ことによって消灯指示とされる。あるいは、発光装置に加速度センサ(不図示)が搭載されている場合には、ユーザが発光装置を振る(ワイプ動作)することによって消灯指示とすることも可能である。
ステップS805において、イベントないし動作指示があった(Yes)場合には、ステップS806へ進み、上述した発生イベントないし動作指示に基づく発光動作、遅延発光、消灯動作を行う(詳細プロトコルについては、後述)が、そうでない(ステップS805において、No)場合には、ステップS807へ進む。
ステップS807では、EventCMDが受信されたかどうかが判断される。これは、他のキャンドル(他の発光装置)や篝火やトーチ(発信装置41等)から送信される信号ないしデータである。
このとき、EventCMDの送受信は、装置同士が一定距離内に近づいている状態で送信元の発光装置の送信ボタンが押下される(あるいは、送信側の装置の送信ボタンを押下して装置同士が一定距離内に近づく)と、近接無線通信により実行される。なお、通信方式は、赤外線等の近接無線通信のほか、従来のように高周波音を使用することもできることは言うまでもない。
そして、このEventCMDを受信する(ステップS807において、Yes)と、ステップS808へ進み、そうでない(ステップS807において、No)の場合はステップS802へ復帰する。
典型的には、ステップS802、ステップS803、ステップS805、及びステップS807は、イベントドリブンな割り込み処理としてサイクリックに巡回監視制御されている(イベントハンドラ)。一方で、ステップS804やステップS806は、イベントハンドラには組み込まれない独立した処理系として実装することもできる。
次に、ステップS807においてEventCMDが受信されたと判断されてステップS808に進むと、ここでは、受信側発光装置が、ステップS807において受信した受信EventCMDに基づいてコマンドを登録ないし更新すべきかどうかが判断され、コマンドを登録ないし更新する必要がない場合(ステップS808において、No)には、ステップS810へ進むが、ステップS807にて受信したEventCMDに基づいてコマンドを登録ないし更新する(コマンドの一部又は全部を書き換える)必要がある(ステップS808において、Yes)場合には、ステップS809に進み、EventCMDが新たに登録され、そのコマンドの一部又は全部が実行されるか、あるいはコマンドの内容が更新処理され、必要に応じて更新されたコマンドの一部又は全部が実行される。そして、ステップS810へ進む。
ここで、コマンドの実行とは、即時の発光(点灯)指示と判断されれば発光部を発光ないし点灯させ、所定時間経過後の発光(点灯)指示と判断されれば所定時間経過後に発光ないし点灯させるようにタイマーを起動させる。あるいは、コマンドの内容の更新処理には、発光(点灯)時間の加算処理ないし更新処理や、発光(点灯)パターンの変更処理などが含まれる。
ステップS810では、EventCMDを送信してきた発光装置(他の発光装置又は発信装置)に自身のCIDを返信する。これは、送信元の発光装置に、自身がいかなるCIDを有する他の発光装置へEventCMDを送信したかを記録させるためである。
なお、このステップS810の処理は、必ずしも本発明の必須の要件ではなく必要に応じて割愛することができる。
図9に、本発明の一実施形態にかかるイベント用発光装置の送信時の動作フローを示す。既に図8を参照して説明したように、本動作フローは、図8のステップS803及びステップS804の詳細フローとなる。発光装置の送信時には、送信元の発光装置の送信ボタンを押下し、他の発光装置に対して一定の距離内に近づくなどして近接無線通信処理が開始される。送信元の発光装置からは、EventCMDが送信される(必要に応じて自身のCIDを送信することもできる)。
なお、受信専用のイベント用発光装置の場合には、本動作フローによる送信時動作は行われない。
図9のステップS901においてスイッチがオンされる(図8のS803において、Yesに対応)と、ステップS902に進み、まず送信元の発光装置内にEventCMDが既に保持されているかどうかがチェックされ、保持されていない(No)場合は送信処理ができないので終了する(ステップS907)。見かけ上は何も起こらないことになるので、このとき、何らかのメッセージを出すこととしてもよい(例えば、発光部を一定時間アラート点滅させるなど)。
ステップS902において、EventCMDが保持されている(Yes)場合には、送信元の発光装置のメモリからこのEventCMDを読み出す(ステップS903)。
次に、ステップS904では、読み出したEventCMDに基づいて送信用コマンドを生成する。例えば、発光(点灯)までカウントダウンされている遅延発光指示コマンドであれば、送信先の発光装置の将来の発光タイミングを合わせるために、送信元の発光装置内の現在のカウント値を送信用コマンドに含ませるなどの処理がなされる(時刻指定による遅延発光指示コマンドであれば、発光開始時刻そのものが送信用コマンドに組み込まれる)。そして、ステップS905へ進み、生成されたコマンド(CMD)を既知の赤外線通信規格等のプロトコルに従って送信先発光装置へ送信する。
なお、ステップS906において、送信先の発光装置から当該発光装置のCIDを受信し、メモリに保存/登録することもできる。このCIDの授受は、送信先発光装置から見た場合の図8のステップS810において返信されてきたCIDの受信動作である。これによって、送信元の発光装置は、自身がどんなCIDを持つ発光装置へEventCMD等を送信したかを保持するために受け手の発光装置のCIDを保存/記録することができる。
そして、送信処理を終了する(ステップS907)。
[EventCMD等の送受信の具体例(コマンドプロトコルの具体例)]
ここで、図8〜9の動作フローを踏まえたEventCMDの中身(プロトコル)について説明する。EventCMDは、発光装置の発光タイミングや発光パターン、消灯を制御するためのコマンドであり、基本的には、発信元の発光装置から発信先の発光装置へ同じEventCMDが送信される(カウントダウン式のタイマー情報が含まれる場合には、常時カウントダウンが進められているので完全に同一のEventCMDが送信されるわけではない)。これらのコマンド例は、下表のとおりである。
(1)発光指示コマンド(残点灯時間付き)
Figure 0006532013
上表の例では、送信元CIDと、点灯(点滅)パターンPattenと、消灯までの時間”CountDownOff”といった3つのデータフィールドを含むコマンドプロトコル(コマンド構文)が例示されている。各データフィールドは、一例として、1〜数バイトの長さを有する(以下、各データフィールドをどの程度の長さにするかは設計事項であり本発明の本質ではないので、詳細には説明しない)。
また、上表のコマンドでは、キャンドルリレーが行われた場合の各発光装置の点灯時間が有限となる例が示されている。つまり、消灯までの時間を意味する”CountDownOff”に、有限の点灯時間(例えば、秒単位で表わされる、0〜65535までの数値)が定義されてタイマーによってカウントダウン処理され、消灯までの時間が管理される。
また、点灯パターンには、発光装置の発光部としてフルカラーLEDが採用されている場合には、受け取ったEventCMD(表現コードとも言うべき点灯パターンが定義されていることになる)に従った、色やゆらぎの強弱でロウソクの明かりを表現することも可能となる。例えば、青いトーチ(青く発光する発信装置)から火をもらうときに、何等かの表現コードが含まれるEventCMDが受け渡されれば、受け取ったロウソク(発光装置)側でも同じ青の光が点灯するようなキャンドルリレーを実現できる。このような特定の表現コードで定義される個別の点灯パターンがリレーされることにより、「自分(達)が取ってきた(貰い受けた)特別の明かり」という認識を持ったり共有したりすることができるようになる。
また、点滅パターンには、何秒ごとに一定の明滅パターンを繰り返すなどといった次の(a)〜(d)のようなパターンを採用することもできる。なお、(a)〜(d)における1〜8の番号は、例えば、図2(B)に示された発光装置25上に設置された8つの発光部253a〜253hにそれぞれ対応するものとする。
(a)60秒ごとに、1→2→3→4→5→6→7→8の順に0.1秒ずつサイクリックに各発光部を点灯させる(LED点灯が回転するように見える)。このとき、点灯色が指定されていれば指定の色で点灯させる。かかる点灯順序や点灯色の指定は、”Patten”において定義される。
(b)360秒ごとに、「1234」→「3456」→「5678」の順に0.3秒ずつサイクリックにそれぞれの発光部群を点灯させる(LEDの帯が回転するように見える)。このとき、点灯色が指定されていれば指定の色で点灯させる。かかる点灯順序や点灯色の指定は、”Patten”において定義される。
(c)30秒ごとに、1だけが他の発光部よりも3倍時間点灯するように制御する。
(d)”PATTERN”として何も点灯させないという明示的な指定を行う。
本発明は、次に述べるものに限定されるものではないが、1つの発光部の点灯/消灯の時間は30ms程度がひとつの目安となり、1つの点灯(点滅)パターンの長さは、6秒〜10秒程度に設定される。
例えば、ここまでに述べたスケールのパターン表現を指定するためには、コマンド中のデータフィールドにて表現される記号数字としては、64進数表現(0-9,a-z,A-Z,_,*)で、最大18桁程度あれば足りる(不足している場合には、桁数を増やせば良い)。
(2)残点灯時間の加算/書き換えコマンド
Figure 0006532013
上表のコマンドは、消灯までの時間(CountDownOff)を延長したり上書したりするためのコマンドである。残点灯時間が100(点灯時間は残り100秒で、1秒ごとにカウントダウンされている)のとき、送信元発光装置から”ADD100”という指示が含まれたコマンドを受信した場合には、残点灯時間は、この瞬間に200(200秒)に増加される(そして、そこから再びカウントダウンされる)。また、”REST150”という指示が含まれたコマンドを受信した場合には、残点灯時間は150(150秒)に書き換えられる(そして、そこから再びカウントダウンされる)。以降、他の発光装置等から何らコマンドを受信することなくカウントが「0」になった場合には、発光装置は消灯する。
そして、”ADD”コマンドと”REST”コマンドの使い分けとしては、いれか一方のコマンドのみを使用することとしても良いし、発光装置から発光装置へ明かりのリレーが行われる時には”ADD”コマンドによる所定時間の点灯延長処理がなされ、発信装置から発光装置へ明かりのリレーが行われるときには”REST”コマンドによる点灯時間(例えば、最大点灯時間)への書き換え処理が行われるといった使い分けも可能である。
また、重要なポイントとして、(1)発光指示コマンド(残点灯時間付き)と(2)残点灯時間の加算/書き換えコマンドとがどういった条件で受け渡しされるかという点がある。
一例としては、明かりがついている発光装置から明かりがついていない発光装置へは、(1)の発光指示コマンド(残点灯時間付き)が送信され、明かりがついている発光装置から明かりがついている発光装置へは(2)の点灯時間の加算/書き換えコマンドが送信されるという処理が行われる。この場合は、通常に考えると、最大2パスの処理(1回目のやりとりでは(1)の発光指示コマンドの送受信の試み、2回目のやりとりでは(2)の点灯時間の加算/書き換えコマンドの送受信となる)がなされることになるが、後述のように処理すれば1回の送受信処理で済ませることができる。
つまり、(1)の発光指示コマンド(残点灯時間付き)及び(2)の点灯時間の加算/書き換えコマンドが1つの結合コマンドとして同時に発信されることとし、受け手の側の発光装置においては、未だ明かりがついていなければ(1)のコマンドを実行し、既に明かりがついている場合には(2)のコマンドを実行するように制御する。
そして、残点灯時間を有する明かりが付いている発光装置同士、その発信側と受信側とを交互に入れ替えながら発信側の残点灯時間がゼロにならないうちに(2)の点灯時間の加算/書き換えコマンドの受け渡しを行った場合には、実質的に(互いのバッテリーが持続する限り)、互いの明かりを灯し続けることが可能となる。
以上、上述の2パスの処理の場合であっても、1パスの処理の場合であっても、EventCMD受信後の判断処理動作は、図8のステップS808〜S809や、図9のステップS903〜S905において実施される。
(3)遅延点灯(点滅)コマンド
Figure 0006532013
上表のコマンドは、コマンドを受信した時点で直ちに所定の点灯(点滅)パターンを実行するのではなく、所定の時間経過後に点灯(点滅)させるという遅延点灯(点滅)コマンドである。かかるコマンドを受信した発光装置は、所定時間後の一斉点灯を目的とする場合が多いため、上記残点灯時間の加算/書き換えコマンドを受信した場合には無視する(図8のステップS808において、Noの制御とする)ことができる。
こうしたデータを受け取ったり他のキャンドルに渡したりするとき、単に「x秒ごと」という時間間隔情報のみが伝送されるのではなく,「x秒ごと,残りy秒」のように、作動開始までの時間情報も伝送されるので、かかるタイマー情報を有する特定のキャンドル(発光装置)や松明(発信装置)から明かりをもらったキャンドル(発光装置)は、一律に(同期して)同じ点灯(点滅)パターンを開始させることが可能となる。
かかる演出が可能になれば、あくまでも一例であるが、イベント会場などで、特定のファンを押す人達のキャンドル(発光装置)は、あるタイミングで同期して点灯(点滅)する、という興趣ある演出効果を発揮することが可能となる。
図10に、本発明の一実施形態にかかるシステムに含まれる発信装置の動作フローを示す。発信装置は、篝火やトーチをモチーフとしたEventCMDの送信手段であり、自身のCIDを保持することができ、かつ、EventCMDをキャンドル等としての発光装置に付与(送信)することをその主な役目とする。本発明は、これに限定されるものではないが、発信装置のEventCMDの送信は、発光装置の場合のように「送信ボタンの押下」によるものではなく、常時送信し続ける実施形態が好適である。つまり、EventCMDを保持して発光部が発光している発信装置にキャンドル(発光装置)を近づけると、所定距離内に入った時には必然的に近接無線通信が開始され、発信装置から発光装置へEventCMDが引き渡される。その際、それまでEventCMDを保持していなかった発光装置は、このEventCMDを受信すると共に、EventCMDからデコードされたコマンドを実行して適切なタイミングで発光部を発光(点灯)させたり消灯させたりする。
以下、図10を参照して動作フローを説明する。
図10のステップS1001において処理を開始すると、ステップS1002へ進み、発信装置内にEventCMDが既に取得されているかどうかがチェックされ、取得されていなければ、ネットワーク通信モジュール610を介して情報管理サーバ101へアクセスし、EventCMDを取得する。このとき、詳細説明は割愛するが、どの発信装置(CIDによって特定できる)に対して、どんなEventCMDを割り振るかは、情報管理サーバ101で管理されており、認証処理を含めて適宜処理される。
また、ステップS1002において、カウントダウン式のEventCMD(点灯/消灯までの時間がカウントダウン式に定義されている上表の”CountDownOn”や”CountDownOff”といった指定項目が含まれるEventCMD)の場合には、必要に応じてカウントダウンを開始する。
ステップS1002でのEventCMD取得については、発明の理解の容易のためにほぼ自動的な処理として記載したが本発明はこれに限定されるものではく、適宜手動による操作が含まれていても良い。
ステップS1002において、発信装置がEventCMDを取得すると、スイッチがオフ(ステップS1003において、Yes)にされない限り、EventCMDを送信し続け(ステップS1004)、一定距離に近づいてきたキャンドル等としての発光装置がEventCMDを受信した時に当該発光装置から返信されてくるACK信号を待つ(ステップS1005において、NoとなってステップS1004へ復帰するループ)。
また、ステップS1004において、カウントダウン式のEventCMDの場合には、必要に応じてカウントダウンが継続されている。
あるいは、ステップS1004において、残点灯時間の加算/書き換えコマンド("ADD”や”REST”)を生成させる場合には、発光指示コマンド(残点灯時間付き)等と共に、あるいは、発光指示コマンド(残点灯時間付き)等に替えて残点灯時間の加算/書き換えコマンドを生成処理させることができる。
なお、ステップS1003においてスイッチがオフにされる(Yes)と、処理は終了する(ステップS1006)。
ステップS1005において、発光装置によるEventCMD受信があった場合、ステップS1006へ進み、EventCMDを受信した発光装置からのCID返信によって得られる送信先発光装置のCIDを受信し、これをメモリに記憶し、及び/又は、この受信CIDを自身のCIDと共に情報管理サーバ101へアップロードすることができる。そして、発信装置及び/又は情報管理サーバでは、この送信先発光装置のCIDリストを記録管理することができる。
なお、ステップS1005及びS1006は本発明の本質的な構成ではなく、適宜割愛することができる。この場合、発信装置は自身のEventCMDを如何なる発光装置が受け取るのかを感知することなく、所定のEventCMDを常時発信し続けることになる。
(本発明の特段の効果)
以上に述べたイベント用発光装置及び該装置を用いたシステム等によれば、発光装置の点灯(点滅)パターンには様々なものを定義することができ、また、キャンドルリレーによってそのパターンが引き継がれていくため、いわば「自分の持っている炎(明かり)」と「他人が持っている炎(明かり)」とを区別して、同じ明かりを持つ者同士の連帯感を高めることができるという特段の効果を奏することができる。
(その他の応用例)
以上に述べたイベント用発光装置及び該装置を用いたシステム等では、主として発光装置や発信装置の発光部(LED)による明かりの表現によって多彩なコミュニケーション演出を図ることを示してきたが、同様のアイデアに基づいて、発光部による明かりのパターンによってではなく、図示しないスピーカから発せられる音のパターンや図示しないディスプレイに表示される1以上の数字の組み合わせによって本発明と同様の効果を奏することもできる。
また、本発明にかかる点灯(明滅)パターンは、ユーザ自身が自身のPCやタブレット端末において作成することもできる。そして、ユーザが作成した点灯(明滅)パターンは、例えば、ユーザ端末を介して情報管理サーバ101にアップロードすることができ、情報管理サーバ101では、アップロードされてきた点灯(点滅)パターンが既に使われていないかどうかをチェックして、重複登録を回避するように制御することもできる。この場合、明かりを貰い受けたユーザは、その点灯パターンをPC等に入力ないし読み込ませて情報管理サーバ101へ問い合わせすることにより、そのパターンの作成者情報にアクセスするように管理制御することもできる。かかる機能は、情報発信者の宣伝や広告等に有効である。
以上、具体例に基づき、イベント用発光装置及び該装置を用いたシステム等の実施形態を説明したが、本発明の実施形態としては、システム又は装置を実施するための方法又はプログラムの他、プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモジュール等の形態であっても良い。
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装された別の処理ユニット(DSP等)によってその一部又は全部が実施される構成とすることもできる。
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
10 情報処理システム
101 情報管理サーバ
102 発信装置(篝火、トーチ)
103a〜103j 発光装置(キャンドル)
105a〜105b PCないしコンピュータ/タブレット端末
109 公衆回線(専用線、インターネット等)

Claims (4)

  1. 複数の発光装置からなり、前記複数の発光装置間で前記発光装置の発光に関するコマンド信号を送受信する情報処理システムにおける発光装置であって、
    前記発光装置は、発光部とコマンド信号送信/受信部と時計部ないし計時部と制御部とを少なくとも備え、
    前記コマンド信号には、少なくとも残点灯時間情報(消灯までの時間情報)を含む発光指示コマンド信号が含まれ、
    前記制御部は、前記複数の発光装置のうちの点灯状態にある発信側の発光装置から発信された発光指示コマンド信号を前記複数の発光装置のうちの消灯状態にある受信側の発光装置の前記コマンド信号受信部によって受信した後に、前記発光指示コマンド信号に含まれる前記残点灯時間情報から残点灯時間を読み出すとともに、前記受信側の発光装置を点灯状態にして前記時計部ないし計時部に前記残点灯時間をカウントダウンさせるよう制御し、前記残点灯時間がゼロになった場合には、前記受信側の発光装置を消灯状態に制御するものであって、
    前記カウントダウン制御中の前記受信側の発光装置は、消灯状態にある他の受信側の発光装置へ前記発光指示コマンド信号を送信することにより、前記他の消灯状態にある受信側の発光装置を点灯状態に制御させる
    ことを特徴とする発光装置。
  2. 前記コマンド信号には、前記残点灯時間の加算または書き換えコマンドがさらに含まれ、
    前記制御部は、前記残点灯時間の加算または書き換えコマンドが含まれたコマンド信号を前記コマンド信号受信部によって受信した後に、前記コマンド信号から前記残点灯時間の加算または書き換え情報を読み出すとともに、前記時計部ないし計時部に前記残点灯時間の加算または書き換えをさせるよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 複数の発光装置からなり、前記複数の発光装置間で前記発光装置の発光に関するコマンド信号を送受信する情報処理システムにおける発光装置であって、
    前記発光装置は、発光部とコマンド信号送信/受信部と時計部ないし計時部と制御部とを少なくとも備え、
    前記コマンド信号には、少なくとも前記発光部の発光ないし点灯を遅延させるための遅延時間情報を含む遅延発光指示コマンドが含まれ、
    前記制御部は、前記複数の発光装置のうちの点灯状態にある発信側の発光装置から発信された遅延発光指示コマンド信号を前記複数の発光装置のうちの消灯状態にある受信側の発光装置の前記コマンド信号受信部によって受信した後に、前記遅延発光指示コマンド信号に含まれる遅延時間情報から前記発光部の発光ないし点灯開始の遅延時間を読み出すとともに、前記時計部ないし計時部に前記遅延時間をカウントダウンさせるよう制御し、前記カウントダウンがゼロになった場合には、前記受信側の発光装置を点灯状態に制御するとともに、当該受信側の発光装置の残点灯時間のカウントダウンを開始し、前記残点灯時間がゼロになった場合には、前記受信側の発光装置を消灯状態に制御するものであって、
    前記残点灯時間のカウントダウン制御中の前記受信側の発光装置は、消灯状態にある他の受信側の発光装置へ前記遅延発光指示コマンド信号を送信することにより、前記他の消灯状態にある受信側の発光装置を遅延点灯させる
    ことを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の発光装置を含む情報処理システム。
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