JP3122781U - 演出用発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】具体的な情報表示を可能とし無線通信の簡素化と画質向上を図った、安価な演出用発光装置を提供する。
【解決手段】発光コントロール装置と発光装置とからなり、発光コントロール装置20は、フレーム番号コントローラ21の指示に基づきフレーム番号を送出し、発光装置10は、発光コントロール装置20から送出されたフレーム番号に基づいて、発光装置10内のデータメモリ14に予め記憶されているフレーム番号と関連づけられた階調データを読み出し、発光させるようにしたことを特徴とする演出用発光装置。階調データは、発光させる階調のデータを含み、発光装置の発光手段は単色もしくは複数の色を発光する発光部を備え、発光駆動制御手段は、階調データに基づいて発光手段の発光部を駆動制御する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、舞台、コンサート会場、スタジアム、催し物会場等において、ペンライトなどの発光装置を用いて電飾を行う演出用発光装置に関する。
近年、舞台、コンサート会場、スタジアム、催し物会場等において、ペンライトなどの電飾装置を用いて発光による視覚効果を高めるようにした演出が行われている。このような電飾装置としては、舞台や会場などの構造物にランプや発光素子等を配置し、これらを発光させることにより演出効果を得るものや、照明ランプやLED等を線や面状に配設しこれらを光らせたり点滅させたりして演出効果を得るものがある。また、ペンライトなどの携帯用の発光装置を観客に持たせ、発光装置を動かすことにより観客も一体となって視覚効果をあげるようにした演出方法もある。
さらに、特許文献1には、観客席を複数のブロックに分割し、各ブロックの観客が持つペンライトを各ブロック毎に異なる周波数で、点滅及び明るさに強弱をつけて発光させて演出効果を上げるようにした演出方法が記載されている。
特開昭62−40101号公報
しかし、特許文献1に記載された演出方法は、演出側からペンライトの発光状態を制御できるが、装置が大がかりになり簡易的な演出方法には適さないという問題点がある。
そこで、本考案は、複雑な動きや複雑な発光イメージを得ることができ、動的視覚効果を向上させるために複数の発光装置の発光を制御する演出用発光装置を提供することを目的とする。
また、本考案の他の目的は、複雑な動きや複雑な発光イメージの送信に伴う送信信号の複雑化をなくし、無線通信の簡素化と画質向上を図り、安価な演出用発光装置を提供することである。
本考案の請求項1の演出用発光装置は、発光コントロール装置と発光装置とからなり、発光コントロール装置は、フレーム番号コントローラの指示に基づきフレーム番号を送出し、発光装置は、発光コントロール装置から送出されたフレーム番号に基づいて、発光装置内のデータメモリに予め記憶されているフレーム番号と関連づけられた階調データを読み出し、発光させるようにしたことを特徴とする。
請求項2の演出用発光装置は、請求項1において、前記階調データは、発光させる階調のデータを含み、前記発光装置の発光手段は単色もしくは複数の色を発光する発光部を備え、前記発光駆動制御手段は、該階調データに基づいて前記発光手段の発光部を駆動制御することを特徴とする。
請求項3の演出用発光装置は、請求項1又は2において、前記演出用発光装置がペンライトであることを特徴とする。
本考案の演出用発光装置は、各アドレスごとの無線でのデータ通信は複雑になりコスト高となるということに鑑み、発光指令データを各アドレスごとの発光装置に記憶させておき、次に発光させるトリガー指令を送るだけで、前記発光指令データを発光装置のメモリから読み出し発光させるような簡略システムとしたことにより、発光コントローラ装置より送られるデータは、そのときのフレーム番号だけなのでデータ量が少なく、データ送受信に関わるシステムを簡素化できる。
図1は、本考案の演出用発光装置の一実施形態の説明図である。図中符号10は、本考案の演出用発光装置であり、符号20は本考案の演出用発光装置10を構成する発光コントロール装置である。
発光装置10と発光コントロール装置20とは、一体化されており有線によって接続される。なお、演出用発光装置を複数台用意する場合は、各発光装置を識別するためのアドレス(ID番号)を設定する。
発光コントロール装置20は、外部に備えられたフレームデータ作成手段22によって、個々の発光装置10について、フレーム番号毎の階調データを作成し、発光装置10の記憶手段14に書き込む。本実施形態の場合においてはフレームデータ作成手段22としてパーソナルコンピュータ(以下PCという)を用いることが望ましい。
また、発光コントロール装置20は、発光装置10の記憶手段14に書き込まれた階調データを発光装置10に所定時間間隔で実行(発光)させるため、フレーム番号を送出するフレーム番号コントローラ21を備え、フレーム番号コントローラ21から所定の間隔をおいて順次送出されるフレーム番号を送信する送信手段23を備えている。
フレーム番号コントローラ21としては、プログラムIC、パーソナルコンピュータ、クロックジェネレータ、手動カウンター、シーケンサーなどを用いことができる。
発光装置10は、発光コントロール装置20から送信されたフレーム番号を受信する受信手段15と、フレームデータ作成手段22によって作成された階調データを記憶する記憶手段(本実施形態の場合はデータメモリ)14とを備える。そして、受信手段15によって受信したフレーム番号と関連づけられた階調データを記憶手段14から読み出し、階調データに基づき発光駆動制御手段(本実施形態の場合はLED駆動回路)13により、発光手段(本実施形態の場合はLED(発光ダイオード))12を駆動制御させる。また、発光装置に電源を供給するバッテリー11を備える。
本実施形態においては、発光手段12は、赤色(R)を発光する赤色LEDR、緑色(G)を発光する緑色LEDG、青色(B)を発光する青色LEDBのそれぞれ発光部で構成されている。
発光駆動制御手段13は、予め記憶手段14に記憶されているフレーム番号と関連づけられた階調データに基づき、発光手段12を構成する赤色LEDR、緑色LEDG及び青色LEDBのそれぞれを、各色(R,G,B)の階調データに基づいた階調で点灯(駆動制御)させることにより、発光手段全体として、様々な輝度で複数の色を発光させることができる。
次に、本考案の演出用発光装置における階調データの作成方法の一例を説明する。まず、舞台、コンサート会場、スタジアム、催し物会場等における観客の配置を予め想定して、発光コントロール装置20の外部に設けられたフレームデータ作成手段22によりフレーム番号毎に各発光装置10毎の階調データを作成する。
すなわち、図2に示すように、フレーム番号と関連づけられた階調データを作成する。図2に示すデータメモリ表の最左列の上から下に示すのはフレーム番号であり、その右に3列示すのは、発光手段12の赤色LEDR(R)、緑色LEDG(G)及び青色LEDB(B)のそれぞれの輝度データである。
図2では、フレーム番号0000で、赤色LEDR、緑色LEDG及び青色LEDBの輝度データは、それぞれ000であるので、点灯させないという階調データが示されている。
次のフレーム番号0001では、輝度データは、赤色LEDRが256、緑色LEDGが128、青色LEDBが000であるので、赤色及び緑色をそれぞれの輝度で点灯させるが青色は点灯させないという階調データが示されている。
このようなフレーム番号に関連づけた階調データを各発光装置毎に作成し、発光装置の記憶手段14に予め書き込み記憶させておき、使用時(演出時)において、フレーム番号コントローラ21により所定の時間間隔でフレーム番号を送出することにより、発光装置の記憶手段14に記憶されている階調データを読み出し、階調データに基づく発光装置の発光手段12を、発光駆動制御手段13により駆動制御し点灯制御する。
なお、複数の発光装置について同じ階調データとすれば、複数台が同時に同じように点灯する。
ここで、フレーム番号とは、発光装置10を点灯させるある特定のフレームの一連動作の順番をいい、時間経過でフレーム番号の小から大に向かって順番に進行する。なお、フレームとは、発光装置の発光する場面の動きの1枚1枚を指す用語である。
本実施形態においては、図2に示すように、最初のフレーム番号0000から最後のフレーム番号0012というように、フレーム番号の小から大に順次データメモリ表に記録されている階調データを実行するようになっている。
なお、フレーム番号0000から最後の0012への移行は等間隔でなくてもよく、次のフレーム番号が送出される時間間隔は、フレーム番号コントローラ21によって制御される。
また、階調データとは、赤色LEDR、緑色LEDG及び青色LEDBをそれぞれの指定輝度で点灯(駆動制御)させるための階調を有するデータをいう。図2には、256階調で作成した階調データの場合を示した。
なお、フレーム番号に関連づけた階調データの発光装置の記憶手段14への書き込みは、PC上で作成して直接個々の発光装置の記憶手段14にデータ転送することもできるが、発光装置10の記憶手段14を発光装置から分離できるようにしておき、メモリチップとして交換可能にしておくこともできる。
また、フレーム番号に関連づけた階調データを発光コントロール装置20から送信し、各発光装置の受信手段15で受信させ、各発光装置10の記憶手段14に、書き込むこともできる。
この場合は、送信手段23及び受信手段15のそれぞれに、フレーム番号か階調データか、いずれのデータを受信するかの切替スイッチを設けておくことが好ましい。
発光装置10は、個々に異なったアドレスが与えられてもよく、複数の発光装置に同じアドレス(ID)を与えられていてもよい。
また、フレームデータ作成手段22での階調データの作成は、各発光装置10毎に行ってもよいが、舞台、コンサート会場、スタジアム、催し物会場等を複数のブロックに分割して、各ブロック毎に同じアドレスの発光装置として、同じ階調データとして作成することもできる。
なお、催し物会場等で表現する個々の発光装置による発光表現が膨大で複雑な場合、フレームデータ作成手段22により発光イメージをシミュレートしながら作成することが好ましい。
次に、本考案の演出用発光装置としてペンライトを用いて演出する場合の使用態様を図3を用いて説明する。
まず、異なったアドレス(ID)が設定された複数のペンライト(演出用発光装置)を用意する。図3のペンライトでは、000〜063(N=64台ペンライト)までのアドレスを設定している。
図3では、個々のペンライトが、催し物会場等において、縦16×横16のドットマトリックスとして配置されている。階調データ作成手段としてPC上で階調データを作成する場合においては、催し物会場等を想定しながら、PC画面上に16×16のドットマトリックスの発光点(発光手段とみなす)を配置して行う。
そして、舞台、コンサート会場、スタジアム、催し物会場等における演出開始ととに、発光装置10は、発光コントロール装置20から送信されたフレーム番号を受信手段15で受信し、受信したフレーム番号をデータメモリ14に送信し、データメモリ14は、フレーム番号との関連で予めデータメモリ14に記憶されている各色(R,G,B)の階調データを読み出し、その階調データに基づいてLED駆動回路13を駆動させ、赤色LEDR、緑色LEDG、青色LEDBの各LED12をそれぞれ指示階調で点灯させる。
このように、赤色LEDR、緑色LEDG、青色LEDBを個別に輝度の階調をつけることにより、フルカラー表示も可能となる。なお、上記実施形態では、発光装置としてのペンライトは、赤、緑、青の3色のLEDを備えたものとしたが、それ以上でも単色のものでもよい。
なお、発光装置10を発光させるトリガー指令は、前記演出開始とともに、音響、照明等をきっかけに、観客自身が個々のペンライトに付属する発光コントロール装置20の送信手段23に設けられたトリガースイッチを操作することにより、実行することができる。さらに、ペンライト内部に各ID毎に予め同期をとったタイマーを内蔵して、所定時刻を起点として発光コントロール装置20の送信手段23のトリガースイッチを作動させることもできる。
なお、通常、データメモリ表のフレーム番号0000から1ステップごとに順番に送出するが、催し物会場等における演出に合わせるため、フレームをブロック化してデータメモリ上でシーン管理し、あるシーンでは、フレーム番号0005〜0010を送出し、別のシーンでもフレーム番号0005〜0010を繰り返し送出するということもできる。
さらに、フレーム番号0001のみを100回繰り返すということもできる。また、フレーム番号の送出も一定の間隔だけではなく、あるフレーム番号までは0.1秒間隔、次のフレーム番号からは0.5秒間隔で送出するというようなことも、フレーム番号コントローラ21によって実行させることができる。なお、シーンとは、複数フレームのまとまった単位の発光場面をいう。
また、ペンライトのデータメモリ14に、いくつかの異なるシーンの階調データを記憶させておき、シーンの切り替えスイッチを設け、様々なシーンを選択することもできる。
本考案の演出用発光装置は、舞台、コンサート、競技、催し物会場等の観客席に観客に持たせるペンライトによって、任意の模様、画像、動画、文字等を生成することができ、舞台、コンサート、競技、催し物会場等の視覚的演出効果を向上させることができる。
また、本考案の演出用発光装置は、予めペンライトに階調データを予め記憶させておき、記憶させた階調データの読み出しはフレーム番号のみで実行できるシステムであるので、送受信のためのデータ量が少なく、発信・受信装置が安価となる。
また、マスゲームなどを想定した、ドットマトリックスをフレームごとに色分けされたスケッチブック状の面状発光体とすれば、フレーム番号によるページめくりの指示を発光コントロール装置から発信することにより、練習することもなく発光によるマスゲームを簡単に展開できる。
さらに、フレーム番号送出を高速で行うことにより動画表示も可能であり、フレームをブロック化(シーン管理)すれば、その時々に応じた表示も可能となる。
さらにまた、階調データの作成にあたっては、アドレスを縦、横別に区分けしたり、単なるイメージではなく、具体的な情報として表示するも可能となり、産業上の利用可能性が極めて大きい。
本考案の演出用発光装置の一実施形態の概略説明図である。 フレーム番号及び階調データの説明図である。 実施形態の、会場の観客席に対して割り振られたアドレスとペンライトの配置状態の説明図である。
符号の説明
10 ペンライト(発光装置)
11 バッテリー
12 LED(発光手段)
R 赤色LED(赤色発光部)
G 緑色LED(緑色発光部)
B 青色LED(青色発光部)
13 LED駆動制御回路(発光駆動制御手段)
14 データメモリ(記憶手段)
15 受信手段
20 発光コントロール装置
21 フレーム番号コントローラ
22 フレームデータ作成手段(PC)
23 送信手段(送信手段)

Claims (3)

  1. 発光コントロール装置と発光装置とからなり、発光コントロール装置は、フレーム番号コントローラの指示に基づきフレーム番号を送出し、
    発光装置は、発光コントロール装置から送出されたフレーム番号に基づいて、
    発光装置内のデータメモリに予め記憶されているフレーム番号と関連づけられた階調データを読み出し、発光させるようにしたことを特徴とする演出用発光装置。
  2. 前記階調データは、発光させる階調のデータを含み、前記発光装置の発光手段は単色もしくは複数の色を発光する発光部を備え、前記発光駆動制御手段は、該階調データに基づいて前記発光手段の発光部を駆動制御する請求項1記載の演出用発光装置。
  3. 前記演出用発光装置がペンライトである請求項1又は2に記載の演出用発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012146536A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Kyoraku Sangyo Kk 発光制御装置および発光制御システム
JP2014529844A (ja) * 2011-08-11 2014-11-13 レグラー リミテッド 照明効果を有する双方向性リストバンドおよび統合アンテナ
JP2016197574A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 国立研究開発法人産業技術総合研究所 イベント用発光装置及び該装置を用いた情報処理システム

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