JP6531993B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、刈取穀稈を脱穀装置に搬送するフィードチェンを備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインでは、刈取装置の駆動・停止状態を切換える刈取クラッチとフィードチェンの駆動・停止状態を切換えるフィードチェンクラッチを設け、刈取クラッチを作動させるモータとフィードチェンクラッチを作動させるモータを独立して設けていた(特許文献1参照)。
特開2015―126739号公報
しかし、従来の構成においては、刈取クラッチを駆動するモータとフィードチェンクラッチを駆動するモータを独立して設けていたので、この2つのモータを制御する制御プログラムが複雑になり、2つのモータを配置することによって脱穀装置の前側の空間が狭くなり、モータの故障に起因する不具合の発生が多くなる問題があった。
そこで、本発明は、単一のモータによって刈取クラッチとフィードチェンクラッチを作動させる構成として、脱穀装置の前側に形成される大きな空間を確保し、モータの故障に起因する不具合の発生を抑制し、制御プログラムを簡素化して誤作動を防止することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を配置し、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を収穫する刈取装置(3)を配置し、該刈取装置(3)の後側左部に穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を配置し、前記刈取装置(3)の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部(5)を配置したコンバインにおいて、
前記脱穀装置(4)の左壁に開口した扱口に沿って穀稈を搬送するフィードチェン(26)を設け、前記脱穀装置(4)にエンジン(E)の回転を伝動する第1伝動経路(A)と、前記走行装置(2)と刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第2伝動経路(B)を設け、該第1伝動経路(A)の上流側に、前記エンジン(E)の回転を脱穀装置(4)の唐箕軸(34)に伝動する第1クラッチ(32A)を設け、該第1クラッチ(32A)の下流側に、前記唐箕軸(34)に伝動されたエンジン(E)の回転をフィードチェン(26)に伝動する第2クラッチ(44)を設け、前記第2伝動経路(B)の上流側に、前記エンジン(E)の回転を増減速する無段変速装置(52)を設け、該無段変速装置(52)よりも下流側に、前記無段変速装置(52)により増減速されたエンジン(E)の回転を刈取装置(3)に伝動する第3クラッチ(55)を設け、前記脱穀装置(4)の前側に単一のモータ(15)を配置し、該モータ(15)の作動によって第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)の接続状態と接続解除状態を切換える構成とし、
前記操縦部(5)に第1クラッチ(32A)の接続状態と接続解除状態を切換えるクラッチレバー(13D)と、前記無段変速装置(52)の変速比を調節する変速レバー(13A)を設け、前記脱穀装置(4)の前部に通常刈取モードと手扱モードを切換える手扱レバー(21)を設け、
前記クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続状態に切換えられ、前記変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸の回転が停止し、前記手扱レバー(21)の操作により手扱モードに切換えられた場合には、前記モータ(15)が一方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続状態に切換えられる構成としたことを特徴とするコンバイン。
請求項2記載の発明は、前記クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続解除状態に切換えられた場合、又は前記変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸が回転を開始した場合、又は前記手扱レバー(21)の操作により通常刈取りモードに切換えられた場合には、前記モータ(15)が他方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続解除状態に切換えられる構成とした請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を配置し、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を収穫する刈取装置(3)を配置し、該刈取装置(3)の後側左部に穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を配置し、前記刈取装置(3)の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部(5)を配置したコンバインにおいて、
前記脱穀装置(4)の左壁に開口した扱口に沿って穀稈を搬送するフィードチェン(26)を設け、前記脱穀装置(4)にエンジン(E)の回転を伝動する第1伝動経路(A)と、前記走行装置(2)と刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第2伝動経路(B)を設け、該第1伝動経路(A)の上流側に、前記エンジン(E)の回転を脱穀装置(4)の唐箕軸(34)に伝動する第1クラッチ(32A)を設け、該第1クラッチ(32A)の下流側に、前記唐箕軸(34)に伝動されたエンジン(E)の回転をフィードチェン(26)に伝動する第2クラッチ(44)を設け、前記第2伝動経路(B)の上流側に、前記エンジン(E)の回転を増減速する無段変速装置(52)を設け、該無段変速装置(52)よりも下流側に、前記無段変速装置(52)により増減速されたエンジン(E)の回転を刈取装置(3)に伝動する第3クラッチ(55)を設け、前記脱穀装置(4)の前側に単一のモータ(15)を配置し、該モータ(15)の作動によって第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)の接続状態と接続解除状態を切換える構成とし、
前記操縦部(5)に第1クラッチ(32A)の接続状態と接続解除状態を切換えるクラッチレバー(13D)と、無段変速装置(52)の変速比を調節する変速レバー(13A)と、機体の走行を停止する駐車ブレーキ(5A)を設け、前記脱穀装置(4)の前部に通常刈取モードと手扱モードを切換える手扱レバー(21)を設け、前記クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続状態に切換えられ、前記変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸の回転が停止し、前記手扱レバー(21)の操作により手扱モードに切換えられ、前記駐車ブレーキ(5A)の操作により機体の走行が停止した場合には、前記モータ(15)が一方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続状態に切換えられる構成としたコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続解除状態に切換えられた場合、又は前記変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸が回転を開始した場合、又は前記手扱レバー(21)の操作により通常刈取りモードに切換えられた場合、又は前記駐車ブレーキ(5A)の操作により機体の走行の停止が解除された場合には、前記モータ(15)が他方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続解除状態に切換えられる構成とした請求項3記載のコンバインである。
請求項5記載の発明は、前記モータ(15)の出力軸(15A)に一側を径方向に延在したプレート(16)を設け、該プレート(16)の一側部に第3クラッチ(55)を操作するワイヤ(17)と前記第2クラッチ(44)を操作するロッド(18)を連結した請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバイン。
請求項1記載の発明によれば、脱穀装置(4)にエンジン(E)の回転を伝動する第1伝動経路(A)と、走行装置(2)と刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第2伝動経路(B)を設け、第1伝動経路(A)の上流側に、エンジン(E)の回転を脱穀装置(4)の唐箕軸(34)に伝動する第1クラッチ(32A)を設け、第1クラッチ(32A)の下流側に、唐箕軸(34)に伝動されたエンジン(E)の回転をフィードチェン(26)に伝動する第2クラッチ(44)を設け、第2伝動経路(B)の上流側に、エンジン(E)の回転を増減速する無段変速装置(52)を設け、無段変速装置(52)よりも下流側に、無段変速装置(52)により増減速されたエンジン(E)の回転を刈取装置(3)に伝動する第3クラッチ(55)を設け、脱穀装置(4)の前側に単一のモータ(15)を配置し、モータ(15)の作動によって第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)の接続状態と接続解除状態を切換える構成としたので、脱穀装置(4)の前側に大きな空間を確保でき、他の部品を効率よく配置することができる。また、モータ(15)の故障に起因する不具合の発生を抑制し刈取・脱穀処理の効率を高めることができる。
また、操縦部(5)に第1クラッチ(32A)の接続状態と接続解除状態を切換えるクラッチレバー(13D)と、無段変速装置(52)の変速比を調節する変速レバー(13A)を設け、脱穀装置(4)の前部に通常刈取モードと手扱モードを切換える手扱レバー(21)を設け、クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続状態に切換えられ、変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸の回転が停止し、手扱レバー(21)の操作により手扱モードに切換えられた場合には、モータ(15)が一方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続状態に切換えられる構成としたので、制御プログラムを簡素化して誤作動を防止することができ、また、補助作業者が手扱レバー(21)を手扱モードに切換えて、手扱ぎ作業を安全に行なうことができる。なお、この場合、無段変速装置(52)の出力軸の回転が停止しているので、第3クラッチ(55)が接続状態に切換えられても刈取装置(3)の駆動は停止している。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続解除状態に切換えられた場合、又は変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸が回転を開始した場合、又は手扱レバー(21)の操作により通常刈取りモードに切換えられた場合には、モータ(15)が他方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続解除状態に切換えられる構成としたので、手扱モードから通常の刈取作業が可能な状態に戻すことができる。
請求項3記載の発明によれば、脱穀装置(4)にエンジン(E)の回転を伝動する第1伝動経路(A)と、走行装置(2)と刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第2伝動経路(B)を設け、第1伝動経路(A)の上流側に、エンジン(E)の回転を脱穀装置(4)の唐箕軸(34)に伝動する第1クラッチ(32A)を設け、第1クラッチ(32A)の下流側に、唐箕軸(34)に伝動されたエンジン(E)の回転をフィードチェン(26)に伝動する第2クラッチ(44)を設け、第2伝動経路(B)の上流側に、エンジン(E)の回転を増減速する無段変速装置(52)を設け、無段変速装置(52)よりも下流側に、無段変速装置(52)により増減速されたエンジン(E)の回転を刈取装置(3)に伝動する第3クラッチ(55)を設け、脱穀装置(4)の前側に単一のモータ(15)を配置し、モータ(15)の作動によって第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)の接続状態と接続解除状態を切換える構成としたので、脱穀装置(4)の前側に大きな空間を確保でき、他の部品を効率よく配置することができる。また、モータ(15)の故障に起因する不具合の発生を抑制し刈取・脱穀処理の効率を高めることができる。
また、操縦部(5)に第1クラッチ(32A)の接続状態と接続解除状態を切換えるクラッチレバー(13D)と、無段変速装置(52)の変速比を調節する変速レバー(13A)と、機体の走行を停止する駐車ブレーキ(5A)を設け、脱穀装置(4)の前部に通常刈取モードと手扱モードを切換える手扱レバー(21)を設け、クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続状態に切換えられ、変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸の回転が停止し、手扱レバー(21)の操作により手扱モードに切換えられ、駐車ブレーキ(5A)の操作により機体の走行が停止した場合には、モータ(15)が一方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続状態に切換えられる構成としたので、制御プログラムを簡素化して誤作動を防止することができ、また、補助作業者が手扱レバー(21)を手扱モードに切換えて、手扱ぎ作業を安全に行なうことができる。さらに、無段変速装置(52)の調整不良によって無段変速装置(52)の出力軸の回転した場合においても駐車ブレーキ(5A)よって機体の走行は停止するので、補助作業者と機体の衝突を回避することができる。なお、この場合、無段変速装置(52)の出力軸の回転が停止しているので、第3クラッチ(55)が接続状態に切換えられても刈取装置(3)の駆動は停止している。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明による効果に加えて、クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続解除状態に切換えられた場合、又は変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸が回転を開始した場合、又は手扱レバー(21)の操作により通常刈取りモードに切換えられた場合、又は駐車ブレーキ(5A)の操作により機体の走行の停止が解除された場合には、モータ(15)が他方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続解除状態に切換えられる構成としたので、手扱モードから通常の刈取作業が可能な状態に戻すことができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、モータ(15)の出力軸(15A)に一側を径方向に延在したプレート(16)を設け、プレート(16)の一側部に第3クラッチ(55)を操作するワイヤ(17)と第2クラッチ(44)を操作するロッド(18)を連結したので、単一のモータ(15)で第2クラッチ(44)と第3クラッチ(55)を遠隔操作することができる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの正面図である。 コンバインの背面図である。 図1の要部の拡大図である。 手扱レバーの説明図である。 刈取クラッチの説明図である。 脱穀装置を前後方向に沿って縦断した左側面図である。 刈取クラッチを操作するワイヤとフィードチェンクラッチを操作するアームを駆動するモータの説明図である。 フィードチェンクラッチの説明図である。 脱穀装置を前後方向に沿って横断した平面図である。 コンバインの伝動機構図である。 コントローラの接続図である。 エンジン用コントローラとアクセルセンサの電気回路図である。 コンバインの起動方法の説明図である。 モータの第1駆動方法の説明図である。 モータの第2駆動方法の説明図である。
以下、本発明について図面を参照しつつ説明する。なお、理解を容易にするために、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明する。
図1〜5に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後側左部に刈取装置3で収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられている。また、刈取装置3の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられ、操縦部5の後側に脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク6が設けられ、グレンタンク6に貯留された穀粒は、グレンタンク6の後側下部に連通された排出オーガ7によって外部に排出される。
操縦部5には、操縦席11が設けられ、操縦席11の前側には、前側パネル12が設けられ、操縦席11の左側には、左側パネル13が設けられている。左側パネル13には、走行装置2の走行速度の増減を行う変速レバー13A、通常刈取モードと手扱モードの切換えを行うモードスイッチ13B、図15等に示すアクセルセンサ72の主回路に設けられた可変抵抗81の抵抗値を変更する抵抗ダイヤル13C、及び刈取装置3と脱穀装置4を駆動する刈脱レバー(請求項における「クラッチレバー」)13Dが設けられている。
変速レバー13Aは、走行用油圧式無段変速装置(請求項における「無段変速装置」)52に伝動されたエンジンEの回転数の増減と回転方向の変更を行なう。すなわち、前側傾斜姿勢に変速レバー13Aを移動した場合には、走行用油圧式無段変速装置52内で伝動されたエンジンEの回転数を増速し、中立姿勢に変速レバー13Aを移動した場合には、走行用油圧式無段変速装置52内で伝動されたエンジンEの回転数を減速して回転を停止し、後側傾斜姿勢に変速レバー13Aを移動した場合には、走行用油圧式無段変速装置52内で伝動されたエンジンEの回転数を反転し、且つ減速する。
変速レバー13Aの前側傾斜姿勢、中立姿勢及び後側傾斜姿勢は、変速レバー13Aの下部に装着されたセンサ14Aによって検出されている。なお、変速レバー13Aの前側傾斜姿勢の場合には、センサ14Aが正転方向に所定角度回転してセンサ14Aの出力は前側状態となり、変速レバー13Aの中立姿勢の場合には、センサ14Aが中立になりセンサ14Aの出力は中立状態となり、変速レバー13Aの後側傾斜姿勢の場合には、センサ14Aが逆転方向に所定角度回転してセンサ14Aの出力は後側状態となる。
モードスイッチ13Bが手扱モードの場合には、モードスイッチ13Bの出力はON状態となり、モードスイッチ13Bが通常刈取モードの場合には、モードスイッチ13Bの出力はON状態となる。なお、手扱レバー21の回転状態を検出するセンサ24をモードスイッチ13Bとして使用することもできる。
刈脱レバー13Dは、エンジンEと唐箕軸34の間に設けられた脱穀クラッチ(請求項における「第1クラッチ」)32Aの接続状態の切換えと、トランスミッション53とカウンタ軸55の間に設けられた刈取クラッチ55の接続状態の切換えを行なう。すなわち、前側傾斜姿勢に刈脱レバー13Dを移動した場合には、脱穀クラッチ32Aが接続されてエンジンEの回転が唐箕軸34に伝動され、また、刈取クラッチ55が接続されてトランスミッション53に伝動されたエンジンEの回転がカウンタ軸55に伝動さる。一方、後側傾斜姿勢に刈脱レバー13Dを移動した場合には、脱穀クラッチ32Aの接続が解除されてエンジンEの回転が唐箕軸34に伝動されなくなり、また、刈取クラッチ55の接続が解除されてエンジンEの回転がカウンタ軸55に伝動されなくなる。
刈脱レバー13Dの前側傾斜姿勢と後側傾斜姿勢は、刈脱レバー13Dの下部に装着されたセンサ14Bによって検出されている。なお、刈脱レバー13Dの前側傾斜姿勢の場合には、センサ14Bが正転方向に所定角度回転してセンサ14Bの出力はON状態となり、刈脱レバー13Dの後側傾斜姿勢の場合には、センサ14Bが逆転方向に所定角度回転してセンサ14Aの出力はOFF状態となる。
図2に示すように、操縦者が脚部を載上する操縦部5のフロワの左側部には、駐車ブレーキ5Aが設けられている。駐車ブレーキ5Aは、走行装置2のブレーキの作動を行なう。すなわち、駐車ブレーキ5Aが踏み込まれた場合には、走行装置2のブレーキが作動して走行装置2の前進走行、又は後進走行が停止する。一方、駐車ブレーキ5Aの踏み込みを解除した場合には、走行装置2のブレーキの作動が解除して走行装置2の前進走行、又は後進走行を行なう。これにより、駐車ブレーキ5Aを踏み込むことによって、変速レバー13Aを中立姿勢しても走行用油圧式無段変速装置52からトランスミッション53にエンジンEの回転が伝動される不具合時に確実に走行装置2を停止することができる。
駐車ブレーキ5Aの踏み込み状態と踏み込み解除状態は、駐車ブレーキ5Aの下部に設けられた、センサ14Cによって検出されている。なお、駐車ブレーキ5Aの踏み込み状態の場合には、センサ14Cの出力はON状態となり、駐車ブレーキ5Aの踏み込み状態解除された場合には、センサ14Cの出力はOFF状態となる。
刈取装置3の昇降フレーム3Aの後部には、昇降フレーム3Aの回転状態を検出するセンサ14Dが設けられている。通常刈取モードの場合には、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50〜350mmで行なわれ、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50mm未満の場合、又は刈取装置3の下部の高さが土壌面から350mm超の場合には、刈取装置3による穀稈の収穫が困難にあるために、補助作業者による手扱モードが行なわれる。
センサ14Dが、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50mm未満の場合、又は刈取装置3の下部の高さが土壌面から350mm超の場合に対応する所定の回転角度になった場合には、センサ14Dの出力はON状態となり、刈取装置3の下部の高さが50〜350mmの場合に対応する所定の回転角度になった場合には、センサ14Dの出力はOFF状態となる。
刈取装置3の昇降フレーム3Aの前後方向の中間部と機体フレーム1は、昇降シリンダ(図示省略)で連結されている。これにより、昇降シリンダのロッドを伸張することによって、昇降フレーム3Aの後部を中心として刈取装置3を上下方向に昇降することができる。昇降シリンダには、ロッドの伸張長さ状態を検出するセンサ14Eが設けられている。
センサ14Eが、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50mm未満の場合、又は刈取装置3の下部の高さが土壌面から350mm超の場合に対応する昇降シリンダのロッドの伸張長さ状態になった場合には、センサ14Eの出力はON状態となり、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50〜350mmの場合に対応する昇降シリンダのロッドの伸張長さ状態になった場合には、センサ14Eの出力はOFF状態となる。
図6に示すように、脱穀装置4の前側には、手扱レバー21が設けられている。手扱レバー21の後部は、脱穀装置4の前部に設けられたブラケット22の左右方向に延在する支軸23に回転自在に取付けられている。また、ブラケット22には、手扱レバー21の回転状態を検出するセンサ24が設けられており、支軸23には、コントローラ71とアクセルセンサ72の間に設けられた手扱レバー21の回動姿勢によって抵抗が変化する可変抵抗82が設けられている。
図7に示すように、通常刈取モード、すなわち、刈取装置3によって収穫された穀稈を刈取装置3の後部に設けられた搬送装置25によって、脱穀装置4の左壁の開口部に設けられたフィードチェン26に引継ぐモードの場合は、手扱レバー21は、支軸23を中心として反時計方向に回動して、フィードチェン26の上側に位置する搬送装置25の後部と挟扼杆27の前部の間に形成された空間Sを閉塞する。これにより、刈取装置3によって収穫された穀稈の脱落、滞留を防止して、収穫された穀稈を搬送装置25からフィードチェン26に効率よく引継ぐことができる。なお、通常刈取モードでは、手扱レバー21の後部とセンサ24は離間してセンサ24の出力はOFF状態となる。
一方、手扱モード、すなわち、補助作業者によって収穫された穀稈をフィードチェン26に上載するモードの場合には、手扱レバー21は、支軸23を中心として時計方向に回動して、フィードチェン26の上側に位置する搬送装置25の後部と挟扼杆27の前部の間に形成された空間Sを開放する。これにより、補助作業者は収穫した穀稈を効率よくフィードチェン26に載上することができる。なお、手扱モードでは、手扱レバー21の後部とセンサ24は当接してセンサ24の出力はON状態となる。
図8に示すように、ベルト54がトランスミッション53の出力軸53Aに支持されたプーリ53Cと刈取装置3にエンジンEの回転を伝動するカウンタ軸56に支持されたプーリ56Aに巻回されている。ベルト54の張力は、テンショアーム57によって操作され、テンションアーム57は、テンションアーム57の上部に接続されたワイヤ17を介してギヤボックス40の近傍に設けられたモータ15によって操作されている。
モータ15の回動によりワイヤ17の前端部が上側に移動した場合は、左右方向に延在する支軸58を中心としてテンショアーム57が反時計方向に回転して、テンショアーム57のローラ57Aがベルト54に当接してベルト54の張力が所定以上となって出力軸53Aに伝動されたエンジンEの回転がベルト54を介してカウンタ軸56に伝動される。
一方、モータ15の回動によりワイヤ17の前端部が下側に移動した場合は、支軸58を中心としてテンショアーム57が時計方向に回転して、テンショアーム57のローラ57Aがベルト54から離間してベルト54の張力が所定未満となって出力軸53Aに伝動されたエンジンEの回転がベルト54を介してカウンタ軸56に伝動されなくなる。なお、刈取クラッチ55は、テンショアーム57の回動と状態に対応し、支軸58を中心としてテンショアーム57が反時計方向に回転している場合は、刈取クラッチ55は接続され、支軸58を中心としてテンショアーム57が時計方向に回転している場合には、刈取クラッチ55の接続は解除される。
図9に示すように、脱穀装置4の下前部には、エンジンEの回転を刈取装置3に伝動する刈取クラッチ55とフィードチェン26に伝動するギヤボックス40を駆動するモータ15が固定されている。これにより、一つのモータ15でエンジンEの回転を刈取装置3に伝動する刈取クラッチ55と、エンジンEの回転をフィードチェン26に伝動するギヤボックス40を操作することができ、部品点数を削減することができる。なお、モータ15に替えてワイヤ17を操作するワイヤ用モータとクラッチアーム41を操作するクラッチアーム用モータを個別に設けることができる。
図10に示すように、モータ15の出力軸15Aには、プレート16が支持されている。プレート16は、一端部が出力軸15Aに固定され、他端部は出力軸15Aから外径方向に向かって延在している。プレート16の他端部には、左右方向に延在するピン16Aが形成されており、ピン16Aには、ワイヤ17の後端部とクラッチアーム41が連結されたロッド18の下部が取付けられている。
クラッチアーム41の中間部は、左右方向に延在する支軸42に回転自在に支持され、クラッチアーム41の後部は、ギヤボックス40を操作する操作ピン40Aに係合している。
モータ15の出力軸15Aが正転方向に略180度回転した場合は、プレート16の他端部が略11時の方向に位置する。これにより、ワイヤ17の後端部が上側に向かって移動しワイヤ17の前端部が下側に移動して、テンションアーム57のローラ57Aがベルト54から離間し刈取クラッチ55の接続が解除される。また、ロッド18の下部が上側に向かって移動しクラッチアーム41が支軸42を中心に時計方向に回転して、操作ピン40Aがギヤボックス40の内側に向かって移動しギヤボックス40の接続が解除される。
一方、モータ15の出力軸15Aが正転方向に略180度回転した位置から逆転方向に略180度回転した場合には、プレート16の他端部が略5時の方向に位置する。これにより、ワイヤ17の後端部が下側に向かって移動しワイヤ17の前端部が上側に移動して、テンションアーム57のローラ57Aがベルト54から当接し刈取クラッチ55が接続される。また、ロッド18の下部が下側に向かって移動しクラッチアーム41が支軸42を中心に反時計方向に回転して、操作ピン40Aがギヤボックス40の外側に向かって移動しギヤボックス40が接続される。
図11に示すように、操作ピン40Aがギヤボックス40の内側に向かって移動した場合は、操作ピン40Aの下部と出力軸40Eに沿って左右方向に移動する可動ギヤ40Dの右部が係合する。これにより、可動ギヤ40Dの右部と出力軸40Eの右端部に外嵌されたギヤ40Cの左部が係合されず、揺動軸39に伝動されたエンジンEの回転が出力軸40Eに伝動されない。
一方、操作ピン40Aがギヤボックス40の外側に向かって移動した場合には、操作ピン40Aの下部と可動ギヤ40Dの右部の係合が外れる。これにより、出力軸40Eに外嵌されたスプリング40Fによって可動ギヤ40Dがキヤ40Cに向かって移動して、可動ギヤ40Dの右部とギヤ40Cの左部が係合して、揺動軸39に伝動されたエンジンEの回転が出力軸40Eに伝動される。なお、揺動軸39に伝動されたエンジンEの回転は、揺動軸39の左端部に支持されたキヤ40Bと、ギヤ40Bと噛合っているギヤ40Cと、可動ギヤ40Dを介して出力軸40Eに伝動される。
図12に示すように、ギヤボックス40の出力軸40Eの左端部に支持されたギヤ43は、フィードチェン26を駆動する駆動スプロケット26Aの内周部に内嵌される。これにより、ギヤボックス40の出力軸40Eに伝動されたエンジンEの回転が駆動スプロケット26Aに伝動されてフィードチェン26が駆動する。また、フィードチェン26の前部を左外側に向けて引出してギヤ43と駆動スプロケット26Aの接続を解除することができる。これにより、フィードチェン26と挟扼杆27の間に挟まった異物等を安全に除去することができる。
<伝動機構>
次に、伝動機構について説明する。図13に示すように、エンジンEの回転は、脱穀装置4に伝動される第1伝動経路Aと、走行装置2と刈取装置3に伝動される第2伝動経路Bと、グレンタンク6と排出筒7に伝動される第3伝動経路Cに分岐して伝動される。
(第1伝動経路A)
エンジンEの出力軸31の回転は、ベルト32等を介して唐箕33が支持された唐箕軸34に伝動される。唐箕軸34の回転は、ベルト35等を介して脱穀装置4の2番処理胴35A、扱胴35B及び排藁搬送装置35Cに伝動される。また、唐箕軸34の回転は、ベルト36等を介して脱穀装置4の1番移送螺旋36A、2番移送螺旋36B、排塵ファン36C、排藁カッタ36Dに伝動される。さらに、唐箕軸34の回転は、ベルト37等を介して揺動選別装置38が支持された揺動軸39に伝動される。
揺動軸39の回転は、揺動軸39に支持されたギヤ40Bと、ギヤ40Bに噛合うギヤ40Cと、出力軸40Eに支持された可動ギヤ40Dを介して増減速されて出力軸40Eに伝動される。また、クラッチアーム41でギヤ40Cと出力軸40Eに沿って移動する可動ギヤ40Dの係合を操作することによりフィードチェンクラッチ(請求項における「第2クラッチ」)44が形成されている。さらに、出力軸40Eの回転は、キヤ43と駆動スプロケット26Aを介してフィードチェン26に伝動される。
扱胴35Bは、フィードチェン26によって搬送されてくる穀稈を脱穀する装置であり、排藁搬送装置35Cは、扱胴35Bで脱穀された排藁を排藁カッタ36Dの上側に搬送する装置であり、2番処理胴35Aは、2番移送螺旋36Aで揚穀された二番物を扱胴35Bに再供給する装置である。また、唐箕33は、扱胴35Bによって脱穀された穀粒を選別する揺動選別装置38に選別風を送風する装置であり、1番移送螺旋36Aは、揺動選別装置38によって選別された穀粒をグレンタンク6に揚穀する装置であり、2番移送螺旋36Aは、揺動選別装置38によって選別された二番物を2番処理胴35Aに揚穀する装置であり、排塵ファン36Cは、脱穀装置4の藁屑等を外部に送風する装置であり、排藁カッタ36Dは、排藁穀稈を切断して外部に排出する装置である。
ベルト32が巻回されるプーリ45は、唐箕軸34の右部に支持され、ベルト35が巻回されるプーリ46は、唐箕軸34の右端部に支持され、ベルト36が巻回されるプーリ47は、唐箕軸34の左端部に支持され、ベルト37が巻回されるプーリ48は、唐箕軸34におけるプーリ45の左側に隣接した部位に支持されている。これにより、伝動負荷が大きい扱胴35Bに回転を伝動するベルト35を介して唐箕軸34に加わる曲げ荷重による唐箕軸34の変形を防止して耐久性を向上させるとともに、伝動効率を向上させることができる。
(第2伝動経路B)
エンジンEの出力軸31の回転は、ベルト51等を介して走行用油圧式無段変速装置52に伝動される。走行用油圧式無段変速装置52の回転は、トランスミッション53に伝動されて増減速される。
トランスミッション53の伝動上流側に位置する出力軸53Aの回転は、ベルト54を介してカウンタ軸56に伝動される。また、ベルト54は、出力軸53Aに支持されたプーリ53Cとカウンタ軸56に支持されたプーリ56Aに巻回され、テンションアーム57でプーリ53Cとプーリ56Aの間のベルト54の張力を操作することにより刈取クラッチ(請求項における「第3クラッチ」)55が形成されている。
カウンタ軸56の回転は、刈取装置4の刈刃装置59A、引起装置59B及び搬送装置25に伝動され、トランスミッション53の伝動下流側に位置する出力軸53Bの回転は、走行装置2に伝動される。これにより、走行装置2の走行速度と刈取装置4の搬送装置25の搬送速度等をシンクロさせることができ、圃場の穀稈の収穫、及び収穫された穀稈の搬送を効率よく行うことができる。
なお、刈刃装置59Aは、圃場の穀稈の株元を切断する装置であり、引起装置59Bは、刈刃装置59Aによって株元が切断された穀稈を搬送する装置であり、搬送装置25は、引起装置59Bによって搬送された穀稈の姿勢を変更してフィードチェン26に引継ぐ装置である。
(第3伝動経路C)
エンジンEの出力軸31の回転は、ベルト61等を介してグレンタンク6の排出螺旋61A、及び排出筒7の排出螺旋61Bに伝動される。なお、排出螺旋61Aは、グレンタンク6から落下してくる穀粒を排出筒7に搬送する装置であり、排出螺旋61Bは、排出螺旋61Aによって搬送された穀粒を外部に排出する装置である。
<第1コントローラ>
次に、操縦部5の後部に設けられた刈取装置3、脱穀装置4等の駆動状態を制御するコントローラ65について説明する。図14に示すように、コントローラ65の入力側には、左側パネル13に設けられた通常刈取モードと手扱モードのモードを切換えるモードスイッチ13B、左側パネル13に設けられた変速レバー13Aの姿勢を検出するセンサ14A、左側パネル13に設けられた刈脱レバー13Dの姿勢を検出するセンサ14B、操縦部5のフロワに設けられた駐車ブレーキ5Aの踏み込み状態を検出するセンサ14C、刈取装置3の昇降フレーム5Aの後部の回転角度を検出するセンサ14D、機体フレーム1と昇降フレーム5Aの間に設けられた昇降シリンダのロッドの伸張長さを検出するセンサ14E、及び脱穀装置4の前部に設けられた手扱レバー21の回転状態を検出するセンサ24が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。
一方、コントローラ65の出力側には、脱穀装置4に設けられた補助作業者に警告を行なうブザー4A、コントローラ71とアクセルセンサ72の間に設けられたコントローラ71に入力電圧を操作するスイッチ83、及びフィードチェンクラッチ44と刈取クラッチ55の接続状態を操作するモータ15が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
<電気回路図>
次に、エンジンEに設けられた通常刈取モードと手扱モードに応じてフィードチェン26の搬送速度を制御するコントローラ71について説明する。図15に示すように、コントローラ71の入力側には、可変抵抗81と可変抵抗82により電圧降下された電圧、エンジンEに設けられたエンジンEのシリンダ内の圧力を検出する圧力センサ84、及びエンジンEに設けられたエンジンEの出力軸31の回転数を検出する回転センサ85が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。
一方、コントローラ71の出力側には、エンジンEのシリンダ内に軽油を噴射する第1〜3ノズルの開口部の開閉を行う第1〜3ソレノイド86〜88が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
図15に示すように、通常刈取モードでは、アクセルセンサ72の主回路の可変抵抗81によって電圧降下、例えば2Vの電圧降下が行われて、コントローラ71の入力側のGND端子とOUT端子の間に3Vの電圧が入力される。これにより、第1〜3ソレノイド86〜88が駆動して第1〜3ノズルの全ての開口部が開口してエンジンEの出力軸31の回転数が高速に維持される。
一方、モードスイッチ13の出力がON状態、又はセンサ24の出力がON状態になり、すなわち通常刈取モードから手扱モードに切換えた場合には、コントローラ65によってスイッチ83の接続が解除される。スイッチ83の接続が解除された場合には、可変抵抗82によって電圧降下、例えば2Vの電圧降下が行われた後に、アクセルセンサ72の主回路の可変抵抗81によって所定の電圧降下、例えば2Vの電圧降下が行われて、コントローラ71の入力側のGND端子とOUT端子の間に1Vの電圧が入力される。これにより、第1〜3ソレノイド86〜88の内、例えば第1ソレノイド86だけが駆動して第1ノズルの開口部を開口してエンジンEの出力軸31の回転数が減速され低速になる。
これにより、モードスイッチ13BをON状態、又は手扱レバー21を回動させてセンサ24をON状態にして通常刈取モードから手扱モードに切換えた場合には、エンジンEの出力軸31の回転数を低速にして、フィードチェン26の搬送速度を低速し、脱穀装置4のブザー4Aを鳴らして警告を行ない補助作業者の補助作業の安全性を高めることができる。
<コンバインの起動方法>
次に、コンバインの起動方法について説明する。図16に示すように、ステップS1においてエンジンEを始動して、ステップS2に進む。一方、エンジンEが始動しない場合には、ステップS1を繰り返す。
ステップS2において、コントローラ65は、センサ14Bの状態を判断する。センサ14BがON状態、すなわち、刈脱レバー13Dが前側傾斜姿勢であると判断した場合には、ステップS3に進む。一方、センサ14BがOFF状態、すなわち、刈脱レバー13Dが後側傾斜姿勢であると判断した場合には、ステップS2を繰り返す。
ステップS3において、脱穀クラッチ32Aを接続し、ステップS4に進む。これにより、エンジンEの回転が脱穀クラッチ32A等を介して脱穀装置3の扱胴35B、揺動選別装置38等に伝動される。なお、この状態では、フィードチェン26は停止している。
ステップS4において、コントローラ65は、センサ14Aの状態を判断する。センサ14Aが前側状態、又は後側状態、すなわち、変速レバー13Aが前側傾斜姿勢、又は後側傾斜姿勢であると判断した場合には、ステップS5に進む。一方、センサ14Aが
中立状態、すなわち、変速レバー13Aが中立状態であると判断した場合には、ステップS4を繰り返す。なお、変速レバー13Aが前側傾斜姿勢に移動した場合には、走行装置2は前進し、変速レバー13Aが後側傾斜姿勢に移動した場合には、走行装置2は前進する。
ステップS5において、コントローラ65は、ギヤボックス40に固定されたモータ15を駆動してモータ15の出力軸15Aを逆転方向(出力軸15A軸心視で反時計方向)に略180度回転させる。モータ15の出力軸15Aが逆転方向に略180度回転すると、出力軸15Aのプレート16に取付けられたワイヤ17の後端部が下側に向かって移動し、又、出力軸15Aのプレート16に連結されたクラッチアーム41が支軸42を中心として反時計方向に回転する。
ワイヤ17の後端部が下側に向かって移動すると、これにより、ワイヤ17の前端部が上側に向かって移動してテンションアーム57のローラ57Aをベルト54に当接してベルト54の張力を所定以上、すなわち、クラッチアーム41が接続状態になり、トランスミッション53の出力軸53Aの回転がベルト54を介してカウンタ軸56に伝動されて刈取装置3が駆動する。
また、クラッチアーム41が支軸42を中心として反時計方向に回転すると、これにより、クラッチアーム41が係合するギヤボックス40の操作ピン40Aが外側に向かって移動して、ギヤ40Cと可動ギヤ40Dが係合、すなわち、フィードチェンクラッチ44が接続状態になり、揺動軸39の回転がギヤ40B、ギヤ40C、及び可動ギヤ40Dを介して出力軸40Eに伝動され、出力軸40Eの回転は、ギヤ43を介して駆動スプロケット26Aに伝動されフィードチェン26が駆動する。
<モータの第1駆動方法>
次に、モータ15の第1駆動方法について説明する。図17に示すように、ステップS11において、コントローラ65は、センサ14Bの状態を判断する。センサ14BがON状態、すなわち、刈脱レバー13Dが前側傾斜姿勢であると判断した場合には、ステップS12に進む。一方、センサ14BがOFF状態、すなわち、刈脱レバー13Dが後側傾斜姿勢であると判断した場合には、ステップS11を繰り返す。
ステップS12において、コントローラ65は、センサ14Aの状態を判断する。センサ14Aが中立状態、すなわち、変速レバー13Aが中立状態であると判断した場合には、ステップS13に進む。一方、センサ14Aが前側状態、又は後側状態、すなわち、変速レバー13Aが前側傾斜姿勢、又は後側傾斜姿勢であると判断した場合には、ステップS12を繰り返す。
ステップS13において、コントローラ65は、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態を判断する。モードスイッチ13がON状態、又はセンサ24がON状態、すなわち、手扱モードであると判断した場合には、ステップS14に進む。一方、モードスイッチ13がOFF状態、又はセンサ24がOFF状態、すなわち、通常刈取モードであると判断した場合には、ステップS13を繰り返す。なお、ステップS12とステップS13の実施順序を逆さにして、ステップS13の次にステップS12を実施することもできる。
第1駆動方法では、ステップS13において、コントローラ65は、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態を判断しているが、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態に替えて、センサ14Cの状態を判断することもできる。この場合、センサ14CがON状態、すなわち、駐車ブレーキ5Aが踏み込み状態であると判断した場合には、ステップS14に進み。一方、センサ14CがOFF状態、すなわち、駐車ブレーキ5Aの踏み込みが解除されている状態であると判断した場合には、ステップS13を繰り返す。
また、第1駆動方法では、ステップS13において、コントローラ65は、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態を判断しているが、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態に替えて、センサ14Dの状態を判断することもできる。この場合、センサ14DがON状態、すなわち、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50mm未満の場合、又は刈取装置3の下部の高さが土壌面から350mm超であると判断した場合には、ステップS14に進み。一方、センサ14DがOFF状態、すなわち、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50〜350mmであると判断した場合には、ステップS13を繰り返す。
さらに、第1駆動方法では、ステップS13において、コントローラ65は、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態を判断しているが、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態に替えて、センサ14Eの状態を判断することもできる。この場合、センサ14EがON状態、すなわち、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50mm未満の場合、又は刈取装置3の下部の高さが土壌面から350mm超の場合に対応する昇降シリンダのロッドの伸張長さ状態であると判断した場合には、ステップS14に進み。一方、センサ14EがOFF状態、すなわち、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50〜350mmの場合に対応する昇降シリンダのロッドの伸張長さ状態であると判断した場合には、ステップS13を繰り返す。
ステップS14において、コントローラ65は、脱穀装置4の左壁に設けられたブザー4Aを所定の時間、例えば約30秒間起動して警報を行ない、ステップS15に進む。これにより、操縦者と補助作業者に通常刈取モードから手扱モードにモードが切り替わったことを告知することができる。
ステップS15において、コントローラ65は、コントローラ71とアクセルセンサ72の間の可変抵抗82と並列して設けられたスイッチ83の接続を解除して、ステップS16に進む。これにより、コントローラ71の入力側のGND端子とOUT端子の間の入力電圧を低くして、エンジンEに供給される軽油量を少なくしてエンジンEの出力軸31の回転数を減速することができる。
ステップS16において、コントローラ65は、ギヤボックス40に固定されたモータ15を駆動してモータ15の出力軸15Aを逆転方向(出力軸15A軸心視で反時計方向)に略180度回転させ、ステップS17に進む。モータ15の出力軸15Aが逆転方向に略180度回転すると、出力軸15Aのプレート16に取付けられたワイヤ17の後端部が下側に向かって移動し、又、出力軸15Aのプレート16に連結されたクラッチアーム41が支軸42を中心として反時計方向に回転する。
ワイヤ17の後端部が下側に向かって移動すると、これにより、ワイヤ17の前端部が上側に向かって移動してテンションアーム57のローラ57Aをベルト54に当接してベルト54の張力を所定以上、すなわち、クラッチアーム41が接続状態になり、トランスミッション53の出力軸53Aの回転がベルト54を介してカウンタ軸56に伝動される。但し、ステップS12によって変速レバー13Aが中立姿勢にあるので走行用油圧式無段変速装置52からトランスミッション53にエンジンEの回転は伝動されないのでカウンタ軸56は停止状態を維持する。
また、クラッチアーム41が支軸42を中心として反時計方向に回転すると、これにより、クラッチアーム41が係合するギヤボックス40の操作ピン40Aが外側に向かって移動して、ギヤ40Cと可動ギヤ40Dが係合、すなわち、フィードチェンクラッチ44が接続状態になり、揺動軸39の回転がギヤ40B、ギヤ40C、及び可動ギヤ40Dを介して出力軸40Eに伝動される。なお、出力軸40Eの回転は、ギヤ43を介して駆動スプロケット26Aに伝動されフィードチェン26を駆動する。
モータ15に替えて、ワイヤ17を操作するワイヤ用モータとクラッチアーム41を操作するクラッチアーム用モータを個別に設けることができる。この場合、コントローラ65は、ワイヤ用モータを駆動してワイヤ17の後端部が下側に向かって移動させ、且つ、クラッチアーム用モータを駆動してクラッチアーム41が支軸42を中心として反時計方向に回転させる。
ステップS17において、コントローラ65は、センサ14Bの状態、センサ14Aの状態、又はモードスイッチ13B若しくはセンサ24の状態を判断する。センサ14BがOFF状態、センサ14Aが前側状態若しくは後側状態、又はモードスイッチ13B若しくはセンサ24がOFF状態であると判断した場合には、ステップS18に進む。一方、センサ14BがON状態、センサ14Aが中立状態、並びモードスイッチ13B及びセンサ24がON状態であると判断した場合には、ステップS17を繰り返す。
ステップS18において、コントローラ65は、ブザー4Aを起動して警報を行なって、ステップS19に進む。これにより、操縦者と補助作業者に手扱モードから通常刈取モードにモードが切り替わる準備に入ったことを告知することができる。
ステップS19において、コントローラ65は、可変抵抗82と並列して設けられたスイッチ83を接続して、ステップS20に進む。なお、スイッチ83の接続を所定の時間経過後に行なうこともできる。これにより、コントローラ71の入力側のGND端子とOUT端子の間の入力電圧を高くして、エンジンEに供給される軽油量を多くしてエンジンEの出力軸31の回転数を増速して定速にすることができる。
ステップS20において、コントローラ65は、モータ15を駆動してモータ15の出力軸15Aを正転方向(出力軸15A軸心視で時計方向)に略180度回転させ、ステップS21に進む。モータ15の出力軸15Aが正転方向に略180度回転すると、出力軸15Aのプレート16に取付けられたワイヤ17の後端部が上側に向かって移動し、又、出力軸15Aのプレート16に連結されたクラッチアーム41が支軸42を中心として時計方向に回転する。
ワイヤ17の後端部が上側に向かって移動すると、これにより、ワイヤ17の前端部が下側に向かって移動してテンションアーム57のローラ57Aをベルト54から離間してベルト54の張力を所定以下、すなわち、クラッチアーム41の接続が解除状態になり、トランスミッション53の出力軸53Aの回転がベルト54を介してカウンタ軸56に伝動されなくなる。
また、クラッチアーム41が支軸42を中心として時計方向に回転すると、これにより、クラッチアーム41が係合するギヤボックス40の操作ピン40Aが内側に向かって移動して、ギヤ40Cと可動ギヤ40Dの係合が外れ、すなわち、フィードチェンクラッチ44の接続が解除状態になり、揺動軸39の回転がギヤ40B、ギヤ40C、及び可動ギヤ40Dを介して出力軸40Eに伝動されなくなる。
ステップS18からステップS20の実施順序は、任意に設定することができ、例えばステップS20の次にステップS18を実施し、ステップS18の次にステップS19を行なうこともできる。
ステップS21において、コントローラ65は、ブザー4Aを停止する。
<モータの第2駆動方法>
次に、モータ15の第2駆動方法について説明する。モータ15の第1駆動方法と同一駆動方法については同一番号を付して説明を省略する。
図18に示すように、ステップS13において、コントローラ65は、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態を判断する。モードスイッチ13がON状態、又はセンサ24がON状態、すなわち、手扱モードであると判断した場合には、ステップS13Aに進む。一方、モードスイッチ13がOFF状態、又はセンサ24がOFF状態、すなわち、通常刈取モードであると判断した場合には、ステップS13を繰り返す。
第2駆動方法では、ステップS13において、コントローラ65は、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態を判断しているが、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態に替えて、センサ14Dの状態を判断することもできる。この場合、センサ14DがON状態、すなわち、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50mm未満の場合、又は刈取装置3の下部の高さが土壌面から350mm超であると判断した場合には、ステップS13Aに進み。一方、センサ14DがOFF状態、すなわち、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50〜350mmであると判断した場合には、ステップS13を繰り返す。
第2駆動方法では、ステップS13において、コントローラ65は、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態を判断しているが、モードスイッチ13B、又はセンサ24の状態に替えて、センサ14Eの状態を判断することもできる。この場合、センサ14EがON状態、すなわち、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50mm未満の場合、又は刈取装置3の下部の高さが土壌面から350mm超の場合に対応する昇降シリンダのロッドの伸張長さ状態であると判断した場合には、ステップS13Aに進み。一方、センサ14EがOFF状態、すなわち、刈取装置3の下部の高さが土壌面から50〜350mmの場合に対応する昇降シリンダのロッドの伸張長さ状態であると判断した場合には、ステップS13を繰り返す。
ステップS13Aにおいて、コントローラ65は、センサ14Cの状態を判断する。センサ14CがON状態、すなわち、駐車ブレーキ5Aが踏み込み状態であると判断した場合には、ステップS14に進み。一方、センサ14CがOFF状態、すなわち、駐車ブレーキ5Aの踏み込みが解除されている状態であると判断した場合には、ステップS13Aを繰り返す。これにより、変速レバー13Aを中立姿勢に移動した場合に、走行用油圧式無段変速装置52の調整不良によってトランスミッション53の出力軸53Bの回転が走行装置2に伝動されて走行装置2が前後進するのを防止することができる。
1 機体フレーム
2 走行装置
3 刈取装置
4 脱穀装置
5 操縦部
5A 駐車ブレーキ
13A 変速レバー
13D 刈脱レバー(クラッチレバー)
15 モータ
15A 出力軸
16 プレート
17 ワイヤ
18 ロッド
21 手扱レバー
26 フィードチェン
32A 脱穀クラッチ(第1クラッチ)
34 唐箕軸
44 フィードチェンクラッチ(第2クラッチ)
52 走行用油圧式無段変速装置(無段変速装置)
55 刈取クラッチ(第3クラッチ)
A 第1伝動経路
B 第2伝動経路
E エンジン

Claims (5)

  1. エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を配置し、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を収穫する刈取装置(3)を配置し、該刈取装置(3)の後側左部に穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を配置し、前記刈取装置(3)の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部(5)を配置したコンバインにおいて、
    前記脱穀装置(4)の左壁に開口した扱口に沿って穀稈を搬送するフィードチェン(26)を設け、
    前記脱穀装置(4)にエンジン(E)の回転を伝動する第1伝動経路(A)と、前記走行装置(2)と刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第2伝動経路(B)を設け、
    該第1伝動経路(A)の上流側に、前記エンジン(E)の回転を脱穀装置(4)の唐箕軸(34)に伝動する第1クラッチ(32A)を設け、該第1クラッチ(32A)の下流側に、前記唐箕軸(34)に伝動されたエンジン(E)の回転をフィードチェン(26)に伝動する第2クラッチ(44)を設け、
    前記第2伝動経路(B)の上流側に、前記エンジン(E)の回転を増減速する無段変速装置(52)を設け、該無段変速装置(52)よりも下流側に、前記無段変速装置(52)により増減速されたエンジン(E)の回転を刈取装置(3)に伝動する第3クラッチ(55)を設け、
    前記脱穀装置(4)の前側に単一のモータ(15)を配置し、該モータ(15)の作動によって第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)の接続状態と接続解除状態を切換える構成とし、
    前記操縦部(5)に第1クラッチ(32A)の接続状態と接続解除状態を切換えるクラッチレバー(13D)と、前記無段変速装置(52)の変速比を調節する変速レバー(13A)を設け、前記脱穀装置(4)の前部に通常刈取モードと手扱モードを切換える手扱レバー(21)を設け、
    前記クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続状態に切換えられ、前記変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸の回転が停止し、前記手扱レバー(21)の操作により手扱モードに切換えられた場合には、前記モータ(15)が一方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続状態に切換えられる構成としたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続解除状態に切換えられた場合、又は前記変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸が回転を開始した場合、又は前記手扱レバー(21)の操作により通常刈取りモードに切換えられた場合には、前記モータ(15)が他方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続解除状態に切換えられる構成とした請求項1記載のコンバイン。
  3. エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を配置し、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を収穫する刈取装置(3)を配置し、該刈取装置(3)の後側左部に穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を配置し、前記刈取装置(3)の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部(5)を配置したコンバインにおいて、
    前記脱穀装置(4)の左壁に開口した扱口に沿って穀稈を搬送するフィードチェン(26)を設け、
    前記脱穀装置(4)にエンジン(E)の回転を伝動する第1伝動経路(A)と、前記走行装置(2)と刈取装置(3)にエンジン(E)の回転を伝動する第2伝動経路(B)を設け、
    該第1伝動経路(A)の上流側に、前記エンジン(E)の回転を脱穀装置(4)の唐箕軸(34)に伝動する第1クラッチ(32A)を設け、該第1クラッチ(32A)の下流側に、前記唐箕軸(34)に伝動されたエンジン(E)の回転をフィードチェン(26)に伝動する第2クラッチ(44)を設け、
    前記第2伝動経路(B)の上流側に、前記エンジン(E)の回転を増減速する無段変速装置(52)を設け、該無段変速装置(52)よりも下流側に、前記無段変速装置(52)により増減速されたエンジン(E)の回転を刈取装置(3)に伝動する第3クラッチ(55)を設け、
    前記脱穀装置(4)の前側に単一のモータ(15)を配置し、該モータ(15)の作動によって第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)の接続状態と接続解除状態を切換える構成とし、
    前記操縦部(5)に第1クラッチ(32A)の接続状態と接続解除状態を切換えるクラッチレバー(13D)と、無段変速装置(52)の変速比を調節する変速レバー(13A)と、機体の走行を停止する駐車ブレーキ(5A)を設け、前記脱穀装置(4)の前部に通常刈取モードと手扱モードを切換える手扱レバー(21)を設け、
    前記クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続状態に切換えられ、前記変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸の回転が停止し、前記手扱レバー(21)の操作により手扱モードに切換えられ、前記駐車ブレーキ(5A)の操作により機体の走行が停止した場合には、前記モータ(15)が一方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続状態に切換えられる構成としたことを特徴とするコンバイン。
  4. 前記クラッチレバー(13D)の操作により第1クラッチ(32A)が接続解除状態に切換えられた場合、又は前記変速レバー(13A)の操作により無段変速装置(52)の出力軸が回転を開始した場合、又は前記手扱レバー(21)の操作により通常刈取りモードに切換えられた場合、又は前記駐車ブレーキ(5A)の操作により機体の走行の停止が解除された場合には、前記モータ(15)が他方向に回転駆動して第3クラッチ(55)と第2クラッチ(44)が接続解除状態に切換えられる構成とした請求項3記載のコンバイン。
  5. 前記モータ(15)の出力軸(15A)に一側を径方向に延在したプレート(16)を設け、該プレート(16)の一側部に第3クラッチ(55)を操作するワイヤ(17)と前記第2クラッチ(44)を操作するロッド(18)を連結した請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバイン。
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