JP6531879B1 - 接点開閉器 - Google Patents

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Abstract

接点開閉器1の第1消弧グリッド26bは、第1可動接点24b及び第1固定接点22bを挟んで対向する一対の対向面261b及び262bと、可動接触子25及び第1固定接触子23bと第1可動接点24bの可動方向を横断する方向である横断方向において対向するとともに一対の対向面261b及び262bを連結する連結面263bとを有し、連結面263bには、第1可動接点24bの可動方向に沿って伸びる2つの長孔265bが並列して形成されている。

Description

本発明は、電源と負荷との間に配置される接点開閉器に関し、詳しくは、可動接点及び固定接点の周囲を囲う三面にて構成され、これら可動接点と固定接点との接点開極時に発生するアークを引き寄せ分断する消弧グリッドの構造に関するものである。
従来、例えば特許文献1に記載の接点開閉器が知られている。この接点開閉器では、可動接点及び固定接点の周囲を囲む四面のうち一面を開放した三面で構成された金属製の消弧グリッドが配置されている。これにより、接点開極時に可動接点と固定接点との間に発生するアークに電磁力が作用し、アークは、これら接点上から消弧グリッドに引き寄せられ、伸長され、分断される。このようにして、接点開極時に発生したアークを速やかに遮断することができる。
また、従来、例えば特許文献2に記載の接点開閉器が知られている。この接点開閉器でも、可動接点及び固定接点の周囲を囲む四面のうち一面を開放した三面で構成された金属製の消弧グリッドが配置されている。消弧グリッドには単一の長孔が形成されている。これにより、接点開極時に発生するホットガスが当該単一の長孔から接点開閉器の外部へ排出されることにより、アークの遮断性能を高めることができる。
特開平9−231854号公報 特開昭59−103223号公報
ところで、接点開極時に発生するアークが接点上から消弧グリッドまで引き寄せられて引き伸ばされ、消弧グリッドに移動して分断された際、消弧グリッド上のアークは、当該消弧グリッドを流れる電流により発生する電磁力によってさらに駆動される。上記従来の接点開閉器では、消弧グリッドを流れる電流の流路が制御されていなかったため、消弧グリッドに移動したアークが当該消弧グリッド上で不規則に移動し、一度分断されたアークが再び互いに接触し、分断される前の状態に戻ってしまうことがあった。すなわち、上記従来の接点開閉器では、消弧グリッドに移動したアークを完全に分断することができず、接点開極時に発生するアークを遮断する性能が不足することがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、可動接点及び固定接点の接点開極時にこれら接点上に発生するアークの遮断性能をより高めることのできる接点開閉器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の接点開閉器では、固定接点が設けられる固定接触子と、可動接点が設けられ当該可動接点を固定接点と接触及び非接触とすることが可能な可動接触子と、可動接点と固定接点とが接触及び非接触する方向である可動接点の可動方向に沿って伸び可動接点及び固定接点の周囲を囲う三面にて構成され、可動接点と固定接点との接点開極時に発生するアークを分断する消弧グリッドと、を備え、消弧グリッドの三面は、可動接点の可動方向を横断する方向である横断方向において可動接点及び固定接点と対向する連結面、当該連結面に連結される他面とを有し、連結面には、可動接点の可動方向に沿って伸びる2つの長孔が並列して形成されていることとした。
この発明に係る接点開閉器によれば、接点開極時に発生したアークを消弧グリッドに引き寄せ、引き寄せられたアークが消弧グリッド上を移動した時に当該アークを介して消弧グリッドを流れる電流の流路を2つの長孔の間に集中させる。電流が集中することにより消弧グリッド上でアークが分断される方向の電磁力が強化され、アークを素早く分断することができるようになる。そして、アークの分断後に当該アークがグリッド上を駆動されると、2つの長孔の間を流れる電流によって当該アークの駆動が加速される方向、すなわち、可動接点の可動方向に平行で且つ可動接点及び固定接点から離れる方向の電磁力が発生するとともに、これら2つの長孔を迂回して外側を流れる電流によって当該アークの駆動が減速される方向、すなわち、加速される方向と反対方向の電磁力が発生するようになり、それぞれの電磁力が均衡し、分断されたアークがその分断された状態を維持することができるようになる。これにより、高いアーク遮断性能を発揮する接点開閉器を得ることができるようになる。
図1は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、全体の正面構造を模式的に示す正面図である。 図2は、 図1のA−A線における断面構造を模式的に示す断面図である。 図3は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、可動接触子、第1固定接触子、及び第1消弧グリッドの構造を、右方向から示す斜視図である。 図4は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、可動接触子、第1固定接触子、及び第1消弧グリッドの構造を、図2における前方向から示す図である。 図5は、図4のB−B線における断面構造を示す断面図である。 図6は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、第1消弧グリッドの構造を下方向から示す斜視図である。 図7は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、第1消弧グリッドの構造を上方向から示す斜視図である。 図8Aは、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。 図8Bは、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。 図9は、図8AのC−C線における断面構造を示す断面図である。 図10Aは、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、可動接触子が第1固定接触子から最も離間した状態におけるアークの状況を示す図である。 図10Bは、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、分断され始めたアークの状況を示す図である。 図10Cは、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、分断されたアークの状況を示す図である。 図11Aは、図10Aに対応する図であり、可動接触子が第1固定接触子から最も離間した状態における電流発生状況を示す図である。 図11Bは、図10Cに対応する図であり、アークが分断された状況において第1消弧グリッド上に形成される電流路を示す図である。 図11Cは、アークの駆動が進んだ状況において第1消弧グリッド上に形成される電流路を示す図である。 図12は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1の第1変形例について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。 図13は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1の第2変形例について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。 図14は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1の第3変形例について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。 図15は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1の第4変形例について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。 図16は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態2について、第1消弧グリッドの構造を下方向から示す斜視図である。 図17は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態2について、第1消弧グリッドの構造を上方向から示す斜視図である。 図18は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態2について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。 図19は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態3について、第1消弧グリッドの構造を下方向から示す斜視図である。 図20は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態3について、第1消弧グリッドの構造を上方向から示す斜視図である。 図21は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態3について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。 図22は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態4について、第1消弧グリッドの構造を下方向から示す斜視図である。 図23は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態4について、第1消弧グリッドの構造を上方向から示す斜視図である。 図24は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態4について、第1消弧グリッドの構造を、図1における右方向から示す図である。 図25は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態5について、可動接触子、第1固定接触子、及び第1消弧グリッドの構造を、右方向から示す斜視図である。 図26は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態5について、可動接触子、第1固定接触子、及び第1消弧グリッドの構造を、図1における前方向から示す図である。 図27は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態5について、可動接触子、第1固定接触子、及び第1消弧グリッドの構造を、右方向から示す一部断面図である。 図28は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態5について、可動接触子、第1固定接触子、及び第1消弧グリッドの構造を、図1における右方向から示す断面図である。 図29は、本発明に係る接点開閉器の実施の形態6について、第1消弧グリッドの構造を、図1における下方向から示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明に係る接点開閉器の実施の形態1について、図1から図11Cを用いて詳細に説明する。なお、各図において、説明の便宜上、同一の部材や部位、又は相当する部材や部位については、同一の符号を付して説明する。また、図1は、実施の形態1について、全体の正面構造を模式的に示す正面図であり、図2は、図1のA−A線における断面構造を模式的に示す断面図である。これら図1及び図2に図示するように、前後方向、上下方向、及び左右方向を、互いに直交する方向として定義する。すなわち、後述する可動接点と固定接点とが接触及び非接触する方向である可動接点の可動方向を前後方向とし、前後方向を横切る方向である横断方向であって可動接触子の長手方向に沿う方向を上下方向とし、前後方向を横切る方向である横断方向であって可動接触子の短手方向に沿う方向を左右方向として、それぞれ定義する。また、前後方向とは、互いに反対方向を示す前方向及び後方向の総称であり、上下方向とは、互いに反対方向を示す上方向及び下方向の総称であり、左右方向とは、互いに反対方向を示す左方向及び右方向の総称である。
接点開閉器1の全体構成について説明する。図1及び図2に示すように、接点開閉器1は、例えば三相電源用に構成された接点開閉器であり、隣接する第一相消弧室21a、第二相消弧室21b、及び第三相消弧室21cの3つの消弧室等を有する接点部1Aと、この接点部1Aが収容する可動接触子25を電磁力によって前後方向に駆動する操作コイル35等を収容する駆動部1Bと、を備えて構成されている。なお、接点開閉器1は、上下対称に構成されており、かつ、各相について同一の構造を有している。第1固定接触子23a〜23cには、端子231a〜231cを介して、図示しない三相電源のうち一相の配線がそれぞれ接続され、第2固定接触子23d〜23fには、端子231d〜231fによって図示しない負荷の配線がそれぞれ接続される。図2は、上述の通り、図1のA−A線における断面構造を模式的に示しているため、第二相消弧室21bの内部を示した図となっているが、第一相消弧室21a及び第三相消弧室21cも、第二相消弧室21bと同一の構造となっている。そのため、以下では、第二相消弧室21bの構造について主に説明し、第一相消弧室21a及び第三相消弧室21cの構造について重複する説明を割愛する。
詳しくは、接点部1Aを構成する第二相消弧室21bは、図2に示すように、主に、第1固定接点22bが設けられた第1固定接触子23bの一部と、第2固定接点22eが設けられた第2固定接触子23eの一部と、第1可動接点24b及び第2可動接点24eが設けられた可動接触子25と、第1可動接点24b及び第1固定接点22bの近傍に備え付けられた第1消弧グリッド26bと、第2可動接点24e及び第2固定接点22eの近傍に備え付けられた第2消弧グリッド26eと、駆動部1Bと連結されて可動接触子25を駆動する駆動軸27とを、例えば樹脂材にて形成されたアークカバー28の内部に収容している。
このうち、第1固定接触子23bは、例えば、銅やアルミ等の導電材料、又はこれらを母材とした合金等から形成されており、図2では、図示の便宜上、前後方向に均一な厚みを有するとともに、前後方向から見て長方形状に形成されている。詳細な形状については後述する。また、第1固定接触子23bの長手方向(すなわち上下方向)の先端部のうち上方向に位置する先端部には、図2では図示しない端子231b(図1参照)が設けられており、当該第1固定接触子23bの長手方向(すなわち、上下方向)の先端部のうち下方向に位置する先端部には、例えば銀、又はその合金等の金属にて前方向から見て円板状に形成された第1固定接点22bが設けられている。同様に、第2固定接触子23eの長手方向(すなわち、上下方向)の先端部のうち下方向に位置する先端部には、図2では図示しない端子231e(図1参照)が設けられており、当該第2固定接触子23eの長手方向の先端部のうち上方向に位置する先端部には、例えば銀、又はその合金等の金属にて前方向から見て円板状に形成された第2固定接点22eが設けられている。
また、可動接触子25は、例えば、銅やアルミ等の導電材料、又はこれらを母材とした合金から形成されており、図2では、図示の便宜上、前後方向に均一な厚みを有するとともに、前後方向から見て長方形状に形成されている。可動接触子25の長手方向の先端部のうち上方向に位置する先端部には、例えば銀、又はその合金等の金属にて後方向から見て円板状に形成された第1可動接点24bが当該先端部の後方向の表面に設けられており、可動接触子25の長手方向の先端部のうち下方向に位置する先端部には、例えば銀、又はその合金等の金属にて後方向から見て円板状に形成された第2可動接点24eが当該先端部の後方向の表面に設けられている。すなわち、可動接触子25に設けられた第1可動接点24b及び第2可動接点24eは、第1固定接触子23bに設けられた第1固定接点22b及び第2固定接触子23eに設けられた第2固定接点22eと、前後方向にそれぞれ対向するように配置されている。また、可動接触子25の長手方向の中央部には、後方向へ突出するバネ受部25aが形成されている。可動接触子25は、駆動軸27によって前後方向に駆動されることにより、上下方向の先端部にそれぞれ設けられた第1可動接点24b及び第2可動接点24eを、第1固定接触子23bに設けられた第1固定接点22b及び第2固定接触子23eに設けられた第2固定接点22eに、それぞれ接触及び非接触とすることが可能に構成されている。
また、第1消弧グリッド26bは、例えば鉄等の磁性体によってプレスによって成形されており、前方向に伸びる2つの取付部264bを有する。第1消弧グリッド26bは、第1固定接点22b及び第1可動接点24bの近傍に配置されるように、例えば絶縁体等によって形成されたアークカバー28に当該取付部264bが取り付けられる。第1消弧グリッド26bは、第1可動接点24bと第1固定接点22bとの接点開極時にこれら第1可動接点24bと第1固定接点22bとの間に発生するアークを電磁力で駆動するものである。同様に、第2消弧グリッド26eは、例えば鉄等の磁性体によって形成されており、前方向に伸びる2つの取付部264eを有する。第2消弧グリッド26eは、第2固定接点22e及び第2可動接点24eの近傍に配置されるように、アークカバー28に取付部264eが取り付けられる。第2消弧グリッド26eも、第2可動接点24eと第2固定接点22eとの接点開極時にこれら第2可動接点24eと第2固定接点22eとの間に発生するアークを電磁力で駆動するものである。第1消弧グリッド26bは、第1可動接点24b、可動接触子25、第1固定接点22b、及び第1固定接触子23bと電気的に接続されておらず、同様に、第2消弧グリッド26eも、第2可動接点24e、可動接触子25、第2固定接点22e、第2固定接触子23eと電気的に接続されていない。
なお、第1可動接点24bと第1固定接点22bとの接点開極時にこれら第1可動接点24bと第1固定接点22bとの間に発生するアークは、図2中の上方向(すなわち、第1可動接点24b及び第1固定接点22bから見て第2可動接点24e及び第2固定接点22eと反対方向)に、電磁力によって駆動される。また、第2可動接点24eと第2固定接点22eとの接点開極時にこれら第2可動接点24eと第2固定接点22eとの間に発生するアークは、図2中の下方向(すなわち、第2可動接点24e及び第2固定接点22eから見て第1可動接点24b及び第1固定接点22bと反対方向)に、電磁力によって駆動される。
また、駆動軸27は、当該駆動軸27の内部に接圧バネ29を有し可動接触子25に連結されているとともに、駆動部1Bを構成する後述の可動鉄心34に接続されている。アークカバー28は、絶縁体によって直方体形状に形成されている。
一方、駆動部1Bは、図2に示すように、取付台31と、ベース32と、固定鉄心33と、可動鉄心34と、操作コイル35と、引き外しバネ36とを有して構成されている。このうち、取付台31は、凹部31aを図2中の前方向に有する箱状に例えば絶縁材料によって成形されている。ベース32も、取付台31と同様、凹部32aを図2中の後方向に有する箱状に例えば絶縁材料により成形されている。これら取付台31及びベース32が互いに向き合うように配置されることで凹部31a及び凹部32aによって空間が構成され、当該空間には、固定鉄心33、可動鉄心34、操作コイル35、及び引き外しバネ36が収容されている。このように、取付台31及びベース32は、固定鉄心33、可動鉄心34、操作コイル35、及び引き外しバネ36を覆う構造となっている。なお、ベース32には第1固定接触子23b及び第2固定接触子23eが取り付けられるため、当該ベース32の成形材料として、例えば合成樹脂にガラス材を添加した材料等、耐熱性及び絶縁性に優れた絶縁材料を用いることが望ましい。
また、固定鉄心33は、例えば鉄などの磁性体によって、図1における左方向から見た断面形状が前方向に向けて2つの凹部33aを有するE型形状に形成されている。可動鉄心34は、固定鉄心33と同様、例えば鉄等の磁性体によって、図1における左方向から見た断面形状が後方向に向けて2つの凹部34aを有するE型形状に形成されており、接点部1Aを構成する上記駆動軸27と連結されている。固定鉄心33及び可動鉄心34が互いに向き合うように配置されることで凹部33a及び凹部34aによって空間が構成されており、操作コイル35及び引き外しバネ36は当該空間内に収容されている。引き外しバネ36は、可動鉄心34を固定鉄心33から前後方向において遠ざける方向(すなわち前方向)にバネ力を発生するように、固定鉄心33と可動鉄心34との間に操作コイル35を介して配置されている。なお、本実施の形態1では、可動鉄心34を固定鉄心33から前後方向において遠ざける方向にバネ力を発生するように、固定鉄心33と可動鉄心34との間に操作コイル35を介して配置したが、操作コイル35を介する構造でなくとも、可動鉄心34と固定鉄心33を引き外す力を作用させることができれば、引き外しバネ36の配置方法は任意である。
図3は、実施の形態1について、可動接触子25、第1固定接触子23b、及び第1消弧グリッド26bの構造を、右方向から示す斜視図である。図4は、実施の形態1について、可動接触子25、第1固定接触子23b、及び第1消弧グリッド26bの構造を、図2における前方向から示す図である。図5は、図4のB−B線における断面構造を示す断面図である。これら図3〜図5を併せ参照しつつさらに説明する。なお、これら図3〜図5は、三相電源のうち一相の電源側について、第1可動接点24bが設けられた可動接触子25、第1固定接点22bが設けられた第1固定接触子23b、及びこれらの近傍に設置された第1消弧グリッド26bの位置関係を示しているが、当該三相電源のうちの一相の負荷側、他の二相の電源側及び負荷側についても、同一の構造であるため、ここでの重複する説明を割愛する。
第1消弧グリッド26bは、例えば鉄等の磁性体材料、あるいは、例えば銅等の非磁性体材料によって、均一の板厚に形成されている。また、第1消弧グリッド26bは、図3〜図5に示すように、可動接触子25の長手方向(すなわち、上下方向)の延長上に配置されており、第1可動接点24b及び第1固定接点22bの周囲を囲む四三面を有し、換言すれば、第1可動接点24b及び第1固定接点22bの周囲を囲む、前後方向から見てコの字状の形状にて形成されており、第1可動接点24bの可動方向(すなわち、前後方向)に沿って伸びている。詳しくは、図3に示すように、第1消弧グリッド26bは、一対の対向面261b及び262bと、これら一対の対向面261b及び262bを連結する連結面263bとを有している。左右方向における右方向の対向面261b及び左右方向における左方向の対向面262bは、第1可動接点24b及び第1固定接点22bを左右方向において挟んで互いに対向する面であり、連結面263bは、可動方向を横断する方向である横断方向(すなわち、上下方向)において可動接触子25及び第1固定接点22bと対向する面である。なお、詳しくは、図6〜図9を用いて後述するが、第1消弧グリッド26bは、連結面263bの前後方向の端部のうち後方向の端部に、第1返し部266bが形成されている。
第1固定接触子23bは、図4に示すように、前方向から見て左右方向の幅が変化する長方形状に形成されている。詳しくは、第1固定接触子23bの上下方向の先端部のうち上方向の先端部は、左右方向の幅W1にて形成され、当該先端部には、端子231bが形成されている。第1固定接触子23bの上下方向の先端部のうち下方向の先端部は、左右方向の幅W2(<幅W1)にて形成され、当該先端部には、第1固定接点22bが形成されている。さらに、図5に示すように、第1固定接触子23bには、第1消弧グリッド26bを構成する連結面263bの前後方向の端部のうち後方向の端部に形成された第1返し部266bと前後方向において対向する位置に、当該端部に向かって前方向へ突出する突起部232bが形成されている。なお、第1可動接点24bの表面と第1固定接点22bの表面との前後方向における離間距離をL1とし、第1返し部266bと突起部232bと間の前後方向における離間距離をL2とすると、可動接触子25が第1固定接触子23bから最も離間した状態における離間距離L1は、離間距離L2よりも長くなる。また、図5において長さL4として示す区間は、図5では不図示の2つの長孔265bが形成されている区間である。
また、図4に示すように、実施の形態1では、可動接触子25及び第1消弧グリッド26bは、可動接触子25と第1消弧グリッド26bの対向面261bとの間の離間距離d1、可動接触子25と第1消弧グリッド26bの対向面262bとの間の離間距離d2、可動接触子25と第1消弧グリッド26bの連結面263bとの間の離間距離d3がそれぞれ等しくなるように、配置されている。なお、これら離間距離d1〜d3が全て等しくなるように配置しなくても良いが、アーク発生時に生じる第1固定接点22b及び第1可動接点24bの消耗に偏りを無くすためには、離間距離d1及び離間距離d2が等しくなるように配置することが望ましい。また、可動接触子25、第1消弧グリッド26b等の製造上のばらつきを十分に小さくすることができる場合、離間距離d1及び離間距離d2よりも離間距離d3を短くしてもよい。これにより、第1消弧グリッド26bの連結面263bに発生したアークを引き寄せやすくすることができる。
図6は、実施の形態1について、第1消弧グリッド26bの構造を下方向から示す斜視図である。図7は、実施の形態1について、第1消弧グリッド26bの構造を上方向から示す斜視図である。図8A及び図8Bは、実施の形態1について、第1消弧グリッド26bの構造を下方向から示す図である。図9は、図8AのC−C線における断面構造を示す断面図である。これら図6〜図9を併せ参照しつつ説明する。
図6〜図9に示すように、第1消弧グリッド26bの連結面263bには、可動方向(すなわち、前後方向)に沿って伸びる2つの長孔265bが形成されている。また、第1消弧グリッド26bの連結面263bには、可動方向における端部のうち第1固定接点22bに近い端部に、横断方向(すなわち上下方向)において第1固定接点22bと反対側に折り返され、可動方向において第1可動接点24bに向かって伸びる第1返し部266bが形成されている。詳しくは、図5に示すように、第1返し部266bは前後方向の長さL3にて形成されており、当該長さL3は第1返し部266bが2つの長孔265bを覆わない長さに設定されている。すなわち、第1返し部266bの前後方向の端部のうち前方向の端部と長孔265bの先端部T2とは、前後方向における位置がほぼ同一となるように設定されている。また、第1消弧グリッド26bの連結面263bには、2つの曲率部267b及び268bが第1返し部266bに左右方向に隣接して形成されている。
図8Aに示すように、2つの長孔265bは、第1消弧グリッド26bの連結面263bの中心軸であるC−C線に対して線対称の位置に形成されている。また、2つの長孔265bは、前後方向の長さL4及び左右方向の幅W3にてそれぞれ同一の形状に形成されており、連結面263bの上方向の表面から下方向の表面まで貫通する貫通孔である。また、2つの長孔265bは、前後方向に互いにずれることなく並列にかつ互いに平行に形成されている。
また、2つの長孔265bは、前後方向において第1固定接触子23bよりも可動接触子25の側に形成されている。2つの長孔265bの先端部T1及びT2のうち前後方向において第1固定接触子23bに近い方の先端部T2は、可動接触子25が第1固定接触子23bから最も離間した状態で、可動接触子25の先端部25bと横断方向(すなわち、上下方向)において対向する位置に形成されており、2つの長孔265bの先端部T1及びT2のうち前後方向において第1固定接触子23bから遠い方の先端部T1は、図5に矢印A2にて示した先端部T2が形成された位置から長さL4だけ前方向に離間した位置に形成されている。
また、図8Bに示すように、2つの長孔265bは、左右方向における離間距離zが、2つの長孔265bのうち左右方向において左方向に位置する長孔265bの先端部T2と曲率部267bとの間の最短の離間距離xとし、2つの長孔265bのうち左右方向において右方向に位置する長孔265bの先端部T2と曲率部268bとの間の最短の離間距離yとした場合に、「z<x+y」となるように、形成されている。このように、後述する主電流路の最も狭い箇所の幅が、後述する2つの迂回電流路のそれぞれの最も狭い箇所の幅の和よりも小さくなるように、2つの長孔265bの間の離間距離zが設定されている。また、2つの長孔265bは、左右方向における離間距離zが、第1消弧グリッド26の板厚tとした場合に、「t<z」となるように、2つの長孔265bの間の離間距離zが設定されている。
以上のように構成された実施の形態1の閉極動作について主に図2を参照して説明する。可動接触子25が第1固定接触子23b及び第2固定接触子23eから最も離間した状態において、図示しない電源から操作コイル35に駆動電流が流され励磁されると、固定鉄心33に発生した電磁力により、可動鉄心34が引き外しバネ36に抗して固定鉄心33に吸引され、可動鉄心34に接続された駆動軸27も固定鉄心33の方へ移動する。すると、駆動軸27に連結された可動接触子25に設けられた第1可動接点24b及び第2可動接点24eは、第1固定接触子23bに設けられた第1固定接点22b及び第2固定接触子23eに設けられた第2固定接点22eに向けて移動し、それぞれ接触する。
第1可動接点24b及び第2可動接点24eが第1固定接点22b及び第2固定接点22eにそれぞれ接触した後も、可動鉄心34及び当該可動鉄心34に接続された駆動軸27は固定鉄心33に向かって移動を続ける。しかし、第1可動接点24b及び第2可動接点24eが第1固定接点22b及び第2固定接点22eにそれぞれ接触しているため、可動接触子25の移動が制限される。移動を続ける駆動軸27の内壁と可動接触子25に挟まれた接圧バネ29が縮むことにより、可動接触子25は、可動鉄心34の方向、すなわち後方向へ加圧される。
したがって、第1可動接点24b及び第2可動接点24eは、第1固定接点22b及び第2固定接点22eの方へ加圧され、これら接点間の接触抵抗が十分低い状態で、第1可動接点24b及び第2可動接点24eと第1固定接点22b及び第2固定接点22eとがそれぞれ接触する。これにより、第1固定接触子23b、第1固定接点22b、第1可動接点24b、可動接触子25、第2可動接点24e、第2固定接点22e、及び第2固定接触子23eは、電気的に接続された状態となり、回路が閉じた状態となる。すなわち、回路に電流が流れる。
次に、実施の形態1の開極動作について、図2に加え、図10A〜C及び図11A〜Cを併せ参照しつつ説明する。図10A〜図10Cは、実施の形態1について、第1可動接点24bと第1固定接点22bとの間に発生するアークArcを遮断する過程を順に説明するための図であり、図11A〜図11Cは、アークArcに起因して第1消弧グリッド26b上に電流路が形成される過程を順に説明するための図である。なお、図10A及び図11Aに示す状況→図10Bに示す状況→図10C及び図11Bに示す状況→図11Cに示す状況といった過程にて、第1可動接点24bと第1固定接点22bとの間に発生したアークArcが遮断される。また、これら図10A〜C及び図11A〜Cは、三相電源のうち一相の電源側について、第1可動接点24bが設けられた可動接触子25、第1固定接点22bが設けられた第1固定接触子23b、及びこれらの近傍に設置された第1消弧グリッド26bの位置関係を示しているが、当該三相電源のうちの一相の負荷側、他の二相の電源側及び負荷側についても、同一の構造であるため、ここでの重複する説明を割愛する。
図示しない電源から操作コイル35へ駆動電流の供給が停止されると、操作コイル35の励磁が停止され、固定鉄心33と可動鉄心34との間に発生していた吸着力が減衰し消滅する。すると、可動鉄心34は、引き外しバネ36のバネ力により、固定鉄心33から離れる方向、すなわち前方向へ移動する。そのため、可動鉄心34に接続された駆動軸27も固定鉄心33から離れる方向へ移動し、駆動軸27と連結して可動接触子25も固定鉄心33から離れる方向へ移動する。そのため、第1可動接点24b及び第2可動接点24eは第1固定接点22b及び第2固定接点22eからそれぞれ離れることとなる。
第1可動接点24b及び第2可動接点24eが第1固定接点22b及び第2固定接点22eからそれぞれ開離を始めると(すなわち、接点開極時)、第1可動接点24bと第1固定接点22bとの間、及び第2可動接点24eと第2固定接点22eとの間には、それぞれ高温のアークが生じる。アークは導電性を有する放電であり、アークを消滅させることにより、回路電流を遮断し、開極状態にすることができる。
図10A及び図11Aに、可動接触子25が第1固定接触子23bから最も離間した状態におけるアークの発生態様、及びこのときの第1消弧グリッド26bを流れる電流の経路を示す。ただし、この状態では、第1消弧グリッド26bは第1可動接点24b及び第1固定接点22bと電気的に絶縁されているため、当該第1消弧グリッド26bに電流は流れない。
第1消弧グリッド26bは、上述した通り、磁性体にて形成されていることから、接点開極時に発生したアークArcを引き寄せる。特に、本実施の形態1では、第1消弧グリッド26bは、第1可動接点24b及び第1固定接点22bの周囲を囲む構造を有し、磁性体で形成されていることから、当該第1消弧グリッド26b内の磁気抵抗が小さい。そのため、発生したアークArcによって第1消弧グリッド26bに形成される磁束の多くが当該第1消弧グリッド26bの内部を通過する。すると、アークArcと第1消弧グリッド26bとの間における空間(すなわち、第1消弧グリッド26bの内側の空間)の磁束密度はその反対側の空間(すなわち、第1消弧グリッド26bの外側の空間)における磁束密度よりも相対的に小さくなり、アークArcには、主に、可動接触子25の延長方向で第1消弧グリッド26bに向かう方向(すなわち、上方向)に、電磁力が作用する。これが駆動力となり、アークArcは、第1消弧グリッド26bに向かって動き出す。
アークArcが第1消弧グリッド26bに向かって駆動されると、アークArcと第1消弧グリッド26bの連結面263bとの距離が小さくなり、アークArcに作用する第1消弧グリッド26bの連結面263bに向かう方向への電磁力がさらに大きくなる。これにより、アークArcは、加速度的に、第1消弧グリッド26bの連結面263bに引き寄せられ、第1消弧グリッド26bの連結面263bに接触し、分断が始まる。第1消弧グリッド26bの連結面263bにアークArcが接触して当該アークArcの分断が始まると、第1消弧グリッド26bは、アークArcを介して第1可動接点24b及び第1固定接点22bと電気的に接続される。そのため、第1消弧グリッド26b内に回路電流が流れるようになり、第1消弧グリッド26b(特に連結面263b)上に回路電流の電流路が形成される。図10Bに、このときの分断され始めたアークArcM及びアークArcSの位置関係を示し、図10Cに、分断されたアークArcM及びアークArcSの位置関係を示す。なお、交流回路の場合、回路電流は、図示しない電源から負荷の方向及びその逆方向の双方向に流れるが、図10A〜C及び図11A〜Cでは、第1可動接点24bから第1固定接点22bの方向に流れる電流について示している。ちなみに、逆方向の回路電流に対しても、アークArcの駆動方向は同じである。
図11Bに、アークArcが分断されたとき(図10C)の第1消弧グリッド26bの連結面263b上に形成された電流路を示す。電流路は、2つの長孔265bによって制限され、これら2つの長孔265bの間が第1消弧グリッド26bの連結面263b上の主電流路となり、アークArcMの走行路となる。この主電流路を流れる電流Gは、2つの長孔265bによって電流密度が高められるため、可動接触子25又は当該可動接触子25に設けられた第1可動接点24bと第1消弧グリッド26bとを短絡するアークArcMを、当該電流Gとは逆方向に、すなわち、第1固定接点22bから見て第1可動接点24bの方向(すなわち、前方向)へ駆動する電磁力が強化されることになる。これにより、アークArcMは、第1消弧グリッド26bと第1固定接触子23b又は当該第1固定接触子23bに設けられた第1固定接点22bとを短絡するアークArcSと引き離され、アークArcの分断が促進される。
アークArcの駆動がさらに進むと、図11Cに示すように、第1消弧グリッド26bの連結面263b上には、2つの長孔265bの間を流れる電流Gの電流路である主電流路が形成されるだけでなく、2つの長孔265bを迂回して外側を流れる2つの電流GR及び電流GLの電流路である迂回電流路も形成される。電流GRは、2つの長孔265bのうち右方向に位置する長孔265bの前方向の先端部T1、当該長孔265bの右方向、及び当該長孔265bの後方向の先端部T2を辿る。一方、電流GLは、2つの長孔265bのうち左方向に位置する長孔265bの前方向の先端部T1、当該長孔265bの左方向、及び当該長孔265bの後方向の先端部T2を辿る。アークArcMが前方向に十分駆動されていない状態(すなわち、図11Bに示す状態)においては、電流Gの電流路の長さが短く電気抵抗が小さいため、第1消弧グリッド26b上を流れる電流の大部分は主電流路を流れる。アークArcMが前方向に十分駆動された状態(すなわち、図11Cに示す状態)においては、電流Gの電流路の長さが長くなり電気抵抗が大きくなるため、電流GR及び電流GLとして、迂回電流路にも電流が分流し始めることとなる。
電流GR及び電流GLは、図11Cに示すように、アークArcMの近傍において電流Gと逆方向の電流成分を含む。そのため、電流Gと同じ方向の電磁力、すなわち電流GによるアークArcMの駆動力と逆方向の電磁力を発生させ、電流GによりアークArcMを駆動する力と均衡するようになる。すると、アークArcMは、分断された後、第1消弧グリッド26bの連結面263b上において前方向に駆動された位置に保持されることになる。一方、分断されたアークArcのうち、第1消弧グリッド26bと第1固定接触子23bとを短絡するアークArcSは、第1消弧グリッド26bの後方向の端部に形成された第1返し部266bと第1固定接触子23bに形成された突起部232bとの間に保持されることとなる。このようにアークArcM及びアークArcSが分断された状態を維持することができるため、一度分断されたアークが再び互いに接触し分断される前の状態に戻る従来技術のような事態が生じなくなる。
以上説明した本実施の形態1の作用効果について説明する。本実施の形態1の接点開閉器では、コの字状の形状に形成された第1消弧グリッド26bを構成する連結面263bに、前後方向に沿って伸びる2つの長孔265bを並列して形成することとした。これにより、接点開極時に発生したアークArcを第1消弧グリッド26bに引き寄せ、引き寄せられたアークArcが第1消弧グリッド26bの連結面263bに移動した時に当該アークArcを介して第1消弧グリッド26bの連結面263bを流れる電流Gの流路を2つの長孔265bの間に集中させる。電流Gが集中することにより第1消弧グリッド26bの連結面263b上でアークArcが分断される方向の電磁力を強化することにより、アークArcをアークArcM及びアークArcSに分断することができるようになる。そして、アークArcの分断後に当該アークArcが第1消弧グリッド26bの連結面263b上を駆動されると、2つの長孔265bの間を流れる電流Gによって当該アークArcを前方向に駆動する電磁力が発生するとともに、これら2つの長孔265bを迂回して外側を流れる電流GR及びGLによって当該アークArcMを後方向に駆動する電磁力が発生するようになり、分断されたアークArcMがその分断された状態を維持することができるようになる。これにより、高いアークArc遮断性能を発揮する接点開閉器を得ることができるようになる。
また、三相同時の電流遮断時には、いずれか一相においてアーク駆動ができても、他の二相のアーク駆動が不十分、あるいは、駆動が遅れる場合には、十分な遮断性能が発揮できない場合があった。これに対し、本実施の形態1の接点開閉器では、最初にアークの分断及び駆動が完了した相はその状態でアークを保持することができ、他の相においても、アークの分断及び駆動が完了するとアーク遮断が完了する。そのため、本実施の形態1の接点開閉器は、単極において高い遮断性能を発揮するとともに、三相同時遮断においても高い遮断性能を発揮することができる。
また、本実施の形態1では、第1消弧グリッド26bは均一の板厚に形成されており、当該第1消弧グリッド26bの連結面263bに形成された2つの長孔265bは、左右方向における離間距離zを、2つの長孔265bのうち左右方向において左方向に位置する長孔265bの先端部T2と曲率部267bとの間の最短の離間距離xとし、2つの長孔265bのうち左右方向において右方向に位置する長孔265bの先端部T2と曲率部268bとの間の最短の離間距離yとした場合に、「z<x+y」となるように、形成しいた。第1消弧グリッド26bの板厚が均一であるため、離間距離が大きいほど電流が流れやすい。そのため、離間距離zを離間距離xと離間距離yとの和よりも小さく設定することにより、アークArcが駆動した際に電流GR及び電流GLが十分流れるようになり、アークArcをより安定させることができる容易になる。
消弧グリッドをプレスによって成形すると、エッジが残り、当該エッジにアークがこう着し、アークが消弧グリッド上を移動することを妨げてしまい、ひいては、アーク遮断性能を低下させてしまうおそれがある。その点、本実施の形態1では、第1消弧グリッド26bは第1返し部266bを有する構造であるため、アーク遮断性能を低下させることがなくなる。
また、本実施の形態1では、2つの長孔265bは互いに平行に形成されていた。これにより、アークArcが駆動した際に電流GR及び電流GLを整流することができ、ひいては、アークArcの遮断性能をより向上することができる。
また、本実施の形態1では、第1消弧グリッド26bを、第1可動接点24b、可動接触子25、第1固定接点22b、及び第1固定接触子23bと電気的に接続されていない、すなわち電気的に非接続とした。これにより、第1可動接点24bと第1固定接点22bとの間に接点開極時に発生したアークArcを、可動接触子25の先端部25bと第1消弧グリッド26bの連結面263bとの間のアークArcM、第1消弧グリッド26bの第1返し部266bと第1固定接触子23bの突起部232bとの間のアークArcSとに、分断することができるようになる。
なお、本発明に係る接点開閉器は上記実施の形態1の形態に限られない。第1消弧グリッド26bの連結面263bに形成した2つの長孔265b間の主電流路の断面積と、これら2つの長孔265bを迂回して外側を流れる迂回電流路の断面積を調整することにより、接点開極時に発生したアークArcを分断状態にて維持しやすくすることができる。
具体的には、実施の形態1の第1変形例について第1消弧グリッド26b1の構造を図12に示す。この図12に示すように、第1変形例では、第1消弧グリッド26b1の連結面263b1に、いわゆるL字形状にて2つの長孔265b1を互いに向き合うように形成している。詳しくは、2つの長孔265b1のうち左右方向において左方向に位置する長孔265b1は、当該長孔265b1の前後方向の先端部T1及びT2のうち第1固定接触子23b(図12では不図示)から遠い方の先端部T1に、右方向に突出する第1突部C11を有するL字形状に形成されている。同様に、2つの長孔265b1のうち左右方向において右方向に位置する長孔265b1は、当該長孔265b1の前後方向の先端部T1及びT2のうち第1固定接触子23b(図12では不図示)から遠い方の先端部に、左方向に突出する第2突部C12を有するL字形状に形成されている。この第1変形例では、接点開極時に発生したアークArcが第1消弧グリッド26b1に接触することによって2つの長孔265b1の間に形成される主電流路は、多くの電流を流すことができ、アークArcの分断を促進する。分断されたアークArcMが駆動され、当該アークArcMが第1突部C11及び第2突部C12間を前方向へ通過すると、電流路の断面積が小さくなるため、主電流路へ流れる電流が阻害され、第1消弧グリッド26b1上でアークArcMの前方向への駆動力が低下する。このようにして、アークArcを、アークArcM及びアークArcSに分断した状態をより保持するという効果を奏することができる。ちなみに、第1突部C11及び第2突部C12が請求の範囲に記載の第一突部及び第二突部にそれぞれ相当する。
また、実施の形態1の第2変形例について第1消弧グリッド26b2の構造を図13に示す。この図13に示すように、第2変形例では、第1消弧グリッド26b2の連結面263b2に、いわゆるT字形状にて2つの長孔265b2を互いに向き合うように形成している。詳しくは、2つの長孔265b2のうち左右方向において左方向に位置する長孔265b2は、当該長孔265b2の前後方向の先端部T1及びT2のうち第1固定接触子23b(図13では不図示)から遠い方の先端部T1と、第1固定接触子23bから近い方の先端部T2との間のほぼ中央に、右方向に突出する第3突部C21を有するT字形状に形成されている。同様に、2つの長孔265b2のうち左右方向において右方向に位置する長孔265b2は、当該長孔265b2の前後方向の先端部T1及びT2のうち第1固定接触子23b(図13では不図示)から遠い方の先端部T1と、第1固定接触子23bから近い方の先端部T2との間のほぼ中央に、左方向に突出する第4突部C22を有するT字形状に形成されている。この第2変形例によっても、第1変形例と同様の効果を奏することができる。さらに、第2変形例は、第1可動接点24b(図13では不図示)により近い位置でアークArcの分断状態を維持したい場合に適しており、第1可動接点24bの開極距離を大きく設計できない場合に有効である。ちなみに、第3突部C21及び第4突部C22が請求の範囲に記載の第一突部及び第二突部にそれぞれ相当する。
2つの長孔の形状については、上記第1変形例及び第2変形例にも限られない。要は、2つの長孔がそれぞれ1組の長辺を有しており、2つの長孔のうち一方の長孔は、当該一方の長孔が有する1組の長辺のうち他方の長孔に近い長辺から当該他方の長孔に向けて突出する第一突部を有し、2つの長孔のうち他方の長孔は、当該他方の長孔が有する1組の長辺のうち一方の長孔に近い長辺から当該一方の長孔に向けて突出する第二突部を有し、これら第一突部及び第二突部が互いに向き合っていれば、上述の作用効果を奏することができる。
また、本発明に係る接点開閉器は上記実施の形態1の形態(変形例を含む)に限られない。第1消弧グリッド26b〜26b2によりアークArcが分断され、その後、アークArcMが駆動されると、2つの長孔265b〜265b2の前後方向において前方向に、分断されたアークArcMが保持されるようになる。分断されたアークArcMをこの位置において保持することがアーク遮断性能を高めるために重要である。
具体的には、図14に、実施の形態1の第3変形例について、第1消弧グリッド26b3の構造を示す。この図14に示すように、第1消弧グリッド26b3の連結面263b3には、2つの長孔265bの先端部T1及びT2のうち前後方向において第1固定接触子23b(図14では図示略)から遠い方の先端部T1から前後方向において前方向にさらに離間する位置に、上下方向において下方向へ突出する例えば半球状の突起C31が形成されている。なお、突起C31は、例えば、2つの長孔265bの前方向の先端部T1との離間距離がこれら2つの長孔265b間の離間距離よりも短い位置に形成されている。突起C31は、電界が高く、電子放出されやすい。そのため、当該位置に突起C31を形成することにより、分断されたアークArcMを当該突起C31に集中させることができるようになり、ひいては、分断されたアークArcMを保持する効果を奏することができる。なお、突起C31の形状は、半球状に限らず、形状は任意である。また、こうした突起C31に代えて、例えばプレスの打ち抜き等によって形成された例えば丸孔等の貫通孔としてもよい。打ち抜かれた際の切断面に形成されたエッジは、突起C31と同様に、電界が高く、電子放出しやすい。そのため、突起C31と同様の作用効果を得ることができる。なお、丸孔に限らず、角孔等の貫通孔でもよい。要は、エッジが形成されていればよい。
また、本発明に係る接点開閉器は上記実施の形態1の形態(変形例を含む)に限られない。図15に、実施の形態1の第4変形例について、第1消弧グリッド26b4の構造を示す。この図15に示すように、第1消弧グリッド26b4は、連結面263b4の前後方向の端部のうち後方向の端部に上記第1返し部266b(図15では不図示)を有しており、当該第1返し部266bには、左右方向においてほぼ中央に、上下方向からみて矩形状の切欠きN1が例えば打ち抜き等によって形成されている。打ち抜かれた際の切断面に形成された切欠きN1のエッジは、上述した丸孔のエッジと同様に、電界が高く、電子放出しやすい。そのため、分断されたアークArcSを当該切欠きN1のエッジに集中させることにより、アークArcSの駆動を促進することができるようになる。また、接点開極時にアークArcとともに発生するホットガスのガス抜けが促進されるため、第1返し部266bを走行するアークArcSの駆動を促進させることができる。このように、実施の形態1の第4変形例によれば、第1消弧グリッド26b4に接触し分断されたアークArcのうち、第1消弧グリッド26b4と第1固定接触子23b(図15では不図示)とを短絡するアークArcSの駆動を促進し、遮断性能を高めることができる。
実施の形態2.
本発明に係る接点開閉器は、実施の形態1(変形例を含む)の構成に限定されるものではない。以下、本発明に係る接点開閉器の実施の形態2について、図16〜図18を参照して説明する。図16は、実施の形態2について、第1消弧グリッド26b5の構造を下方向から示す斜視図である。図17は、実施の形態2について、第1消弧グリッド26b5の構造を上方向から示す斜視図である。図18は、実施の形態2について、第1消弧グリッド26b5の構造を下方向から示す図である。これら図16〜図18に示すように、実施の形態2の構成も、上記実施の形態1の構成に準じた構成となっている。そのため、ここでの重複する説明を割愛する。
図16〜図18に示すように、実施の形態2の第1消弧グリッド26b5を構成する対向面261b1及び262b1には、実施の形態1(変形例を含む)とは異なり、前後方向の端部のうち第1固定接点22b(図16〜図18では不図示)に近い方、すなわち後方向の端部に、第1固定接点22bに向かって湾曲する内曲げ部B1及びB2がそれぞれ形成されている。内曲げ部B1及びB2は、前後方向のほぼ中央において互いに左右方向に最も近接する形状に形成されている。また、本実施の形態2の第1消弧グリッド26b5を構成する連結面263b5には、実施の形態1(変形例を含む)のように2つの曲率部267b及び268bが第1返し部266bに左右方向に隣接して形成されているのではなく、2つの切欠きN21及びN31が第1返し部266bに左右方向に隣接して形成されており、対向面261b1には、内曲げ部B1よりも前方向側の位置に下方向に沿って伸びる切欠きN22が形成されており、対向面262b1には、内曲げ部B2よりも前方向側の位置に下方向に沿って伸びる切欠きN32が形成されている。これら切欠きN21及び切欠きN22、並びに、切欠きN31及び切欠きN32は、それぞれ連続して形成されている。そして、第1消弧グリッド26b5は、内曲げ部B1及びB2の前後方向のほぼ中央部分が第1固定接点22bと左右方向において対向するように配置されている。
本実施の形態2においても、接点開極時に発生するアークArcが駆動される方向は、可動接触子25(図16〜図18では不図示)の延長方向で第1消弧グリッド26b5に向かう方向(すなわち、上方向)である。しかしながら、接点開極時に発生するアークArcを繰り返し遮断する場合において、当該アークArcが駆動される方向が単一の方向になると、第1可動接点24b、第1固定接点22b、可動接触子25、及び第1固定接触子23b(図16〜図18では不図示)の消耗が偏ってしまい、消弧室の寿命が短くなることがある。
この点、本実施の形態2では、第1消弧グリッド26b5が内曲げ部B1及びB2を備えることから、アークArcをこれら内曲げ部B1及びB2に低頻度で引き寄せることができる。そのため、アークArcが駆動される方向を分散させ、繰り返し遮断する場合であっても、第1可動接点24b、第1固定接点22b、可動接触子25、及び第1固定接触子23bの消耗が偏らないようにすることで、消弧室の寿命を長くすることができるようになる。
また、接点閉極時に流れる電流が小さい場合においては、接点開極時に発生するアークArcは、第1消弧グリッド26b5に接触するだけで、遮断可能である反面、電流が小さいことで電磁力が小さいため、アークArcの駆動に時間がかかり、結果的に、遮断時間が長くなる場合がある。
この点、本実施の形態2では、第1消弧グリッド26b5が内曲げ部B1及びB2を備えることから、これら内曲げ部B1及びB2が接点開極時に発生するアークArcを素早く引き寄せ、接触することで、早期に遮断することができるようになる。したがって本実施の形態2では、幅広い電流域に対して高い遮断性能を発揮することができるようになる。
実施の形態3.
本発明に係る接点開閉器は、実施の形態1(変形例を含む)の構成、及び実施の形態2の構成に限定されるものではない。以下、本発明に係る接点開閉器の実施の形態3について、図19〜図21を参照して説明する。図19は、実施の形態3について、第1消弧グリッド26b6の構造を下方向から示す斜視図である。図20は、実施の形態3について、第1消弧グリッド26b6の構造を上方向から示す斜視図である。図21は、実施の形態3について、第1消弧グリッド26b6の構造を下方向から示す図である。これら図19〜図21に示すように、実施の形態3の構成も、上記実施の形態1の構成及び上記実施の形態2の構成に準じた構成となっている。そのため、ここでの重複する説明を割愛する。
図19〜図21に示すように、実施の形態3の第1消弧グリッド26b6は、実施の形態1(変形例を含む)及び実施の形態2のように第1返し部266bの前後方向の長さL3が2つの長孔265bを覆わない長さに設定されているのではなく、連結面263b6の第1返し部266b1が前後方向の長さL5にて形成されており、当該長さL5は第1返し部266b1が2つの長孔265bの一部を覆う長さに設定されている。すなわち、本実施の形態3の第1返し部266b1の前後方向の長さL5は、実施の形態1の第1返し部266bの前後方向の長さL3と、2つの長孔の前後方向の長さL4との関係が「L3<L5<L3+L4」となるように設定されている。
第1消弧グリッド26b6は、第1可動接点24b及び第1固定接点22bの周囲を囲む四面のうちの一面を開放した三面を有し覆うことにより、接点開極時にこれら第1可動接点24b及び第1固定接点22bの間に発生するアークArcが当該第1消弧グリッド26b6の外部に噴き出すことを防止し、アークカバー28等の樹脂材がアークArcの熱によって損傷を受けることを防ぐ。第1消弧グリッド26b6の連結面263b6に2つの長孔265bを形成することでさらにアーク遮断性能を向上させることができる一方で、当該2つの長孔265bから噴き出るアークArcにより周辺の樹脂材が損傷してしまうことも考えられる。
この点、本実施の形態3では、連結面263b6の第1返し部266b1の前後方向の長さを、2つの長孔265bの一部を覆う長さに設定した。これにより、2つの長孔265bから噴き出るアークArcにより周辺構造物が損傷することを防ぐ機能と、2つの長孔265bを形成することによるアーク制御によってアーク遮断性能を高める機能を両立することができるようになる。
なお、2つの長孔265bは、接点開極時にアークArcとともに発生するホットガスを素早く排気し、アークArcの冷却性能を高める効果をするため、この効果を損なわないようにするべく、第1返し部266b1の前後方向の長さL5を、2つの長孔265bの一部を覆う長さに設定することが好ましいが、2つの長孔265bの全部を覆う長さに設定してもよい。すなわち、本実施の形態2の第1返し部266b1の長さL5を、実施の形態1の第1返し部266bの長さL3と、2つの長孔の前後方向の長さL4との関係が「L5≧L3+L4」となるように設定することとしてもよい。この場合、連結面263bと第1返し部266b1との間に上下方向に間隙を設けることが望ましい。
実施の形態4.
本発明に係る接点開閉器は、実施の形態1〜3の構成に限定されるものではない。以下、本発明に係る接点開閉器の実施の形態4について、図22〜図24を参照して説明する。図22は、実施の形態4について、第1消弧グリッド26b7の構造を下方向から示す斜視図である。図23は、実施の形態4について、第1消弧グリッド26b7の構造を上方向から示す斜視図である。図24は、実施の形態4について、第1消弧グリッド26b7の構造を右方向から示す図である。これら図22〜図24に示すように、実施の形態4の構成も、上記実施の形態1〜3の構成に準じた構成となっている。そのため、ここでの重複する説明を割愛する。
図22〜図24に示すように、実施の形態4では、第1消弧グリッド26b7を構成する一対の対向面261b2及び262b2に、前後方向に沿って伸びる長孔269bがそれぞれ形成されている。詳しくは、長孔269bは、前後方向の長さL6にて形成されており、当該長さL6は、連結面263b5に形成された2つの長孔265bの前後方向の長さL4よりも長く形成されている。また、長孔269bの前後方向の先端部のうち前方向の先端部T3の前後方向における形成位置は、2つの長孔265bの先端部T1の前後方向における形成位置とほぼ同一となっている。また、本実施の形態4では、上記実施の形態2と同様に、連結面263b5には、曲率部267b及び268b等は形成されておらず、2つの切欠きN21及びN31が第1返し部266bに左右方向に隣接して形成されている。また、対向面261b2には、内曲げ部B1よりも前方向側の位置に下方向に沿って伸びる切欠きN22が形成されており、対向面262b2には、内曲げ部B2よりも前方向側の位置に下方向に沿って伸びる切欠きN32が形成されている。これら切欠きN21及び切欠きN22、並びに、切欠きN31及び切欠きN32は、それぞれ連続して形成されている。これにより、接点開極時に発生するアークArcを、第1消弧グリッド26b7を構成する一対の対向面261b2及び262b2に駆動する際、アーク遮断性能を高めることができるようになる。
実施の形態5.
本発明に係る接点開閉器は、実施の形態1〜4の構成に限定されるものではない。以下、本発明に係る接点開閉器の実施の形態5について、図25〜図28を参照して説明する。図25は、実施の形態5について、可動接触子25、第1固定接触子23b1、及び第1消弧グリッド26b8の構造を、右方向から示す斜視図である。図26は、実施の形態5について、可動接触子25、第1固定接触子23b1、及び第1消弧グリッド26b8の構造を前方向から示す図である。図27は、実施の形態5について、可動接触子25、第1固定接触子23b1、及び第1消弧グリッド26b8の構造を、右方向から示す一部断面図である。図28は、実施の形態5について、可動接触子25、第1固定接触子23b1、及び第1消弧グリッド26b8の構造を右方向から示す断面図である。これら図25〜図28に示すように、実施の形態5の構成も、上記実施の形態1〜4の構成に準じた構成となっている。そのため、ここでの重複する説明を割愛する。
図25〜図28に示すように、実施の形態5では、第1固定接触子23b1は、左右方向から見ていわゆるコの字形状に形成されている。詳しくは、第1固定接触子23b1には、上下方向における端部のうち下方向の端部に、上下方向における端部のうち上方向の端部に向かって伸びる第2返し部233bが形成されている。また、第2返し部233bの前後方向において前方向の表面には第1固定接点22bが形成されている。このようにして、当該第1固定接触子23b1に形成された第1固定接点22bと可動接触子25に形成された第1可動接点24bとが互いに対向するように構成されている。
また、図27に示すように、第1消弧グリッド26b8の連結面263b7には、前後方向に沿って伸びる2つの長孔265b3が前後方向の長さL7にて形成されている。2つの長孔265b3の前後方向の長さL7は、2つの長孔265b3の先端部T1及びT2のうち前後方向において第1固定接触子23b1から遠い方の先端部T1が、可動接触子25が第1固定接触子23b1から最も離間した状態で、可動接触子25の先端部25bと上下方向において対向する位置に形成されるとともに、2つの長孔265bの先端部T1及びT2のうち前後方向において第1固定接触子23bに近い方の先端部T2が、第1固定接点22bと上下方向において対向する位置に形成される長さに設定されている。また、連結面263b7の第1返し部266b1は前後方向の長さL5にて形成されており、当該長さL5は第1返し部266b1が2つの長孔265bの一部を覆う長さに設定されている。これにより、接点開極時に発生するアークArcが第1消弧グリッド26b8に接触した後のアークの駆動を促進することができるようになる。
実施の形態6.
本発明に係る接点開閉器は、実施の形態1〜5の構成に限定されるものではない。以下、本発明に係る接点開閉器の実施の形態6について、図29を参照して説明する。図29は、実施の形態6について、第1消弧グリッド26b9の構造を、図1における下方向から示す図である。これら図29に示すように、実施の形態6の構成も、上記実施の形態1〜5の構成に準じた構成となっている。そのため、ここでの重複する説明を割愛する。
図29に示すように、実施の形態6では、第1消弧グリッド26b9の連結面263b8には、前後方向に沿って伸びる3つの長孔265b4が形成されている。3つの長孔265b4は、それぞれ同一の形状に形成されており、連結面263b8の上方向の表面から下方向の表面まで貫通する貫通孔である。3つの長孔265b4は、前後方向に互いにずれることなく並列にかつ互いに平行に形成されている。また、3つの長孔265b4のうち中央に位置する長孔265b4は、その中心が中心軸D−Dと一致するように形成されており、3つの長孔265b4のうち左端及び右端に位置する長孔265b4は、中心軸D−Dに対して線対称の位置に形成されている。このような構造を有する第1消弧グリッド26b9では、3つの長孔265b4の間のうち一方が主電流路となり、3つの長孔265b4の間のうち他方と3つの長孔265b4を迂回する外側が迂回電流路となる。なお、図29では、便宜上、中央の長孔と左方の長孔の左右方向における離間距離z1及び中央の長孔と右方の長孔の左右方向における離間距離z2をほぼ等しく図示しているが、中央の長孔と左方の長孔との間が主電流路となる場合のためには、3つの長孔265bのうち左方向に位置する長孔265b4の先端部T2と曲率部267bとの間の最短の離間距離x1とし、2つの長孔265bのうち右方向に位置する長孔265b4の先端部T2と曲率部268bとの間の最短の離間距離y1とした場合に、「z1<z2+x1+y1」となるように、3つの長孔265b4を形成する。中央の長孔と右方の長孔との間が主電流路となる場合のためには、3つの長孔265bのうち左方向に位置する長孔265b4の先端部T2と曲率部267bとの間の最短の離間距離x1とし、2つの長孔265bのうち右方向に位置する長孔265b4の先端部T2と曲率部268bとの間の最短の離間距離y1とした場合に、「z2<z1+x1+y1」となるように、3つの長孔265b4を形成する。このような構造によっても、接点開極時には発生するアークの遮断性能を高めることが可能である。
上述した実施の形態1〜4(変形例を含む)では、第1固定接触子23bには、第1消弧グリッド26b〜26b7を構成する連結面263b〜263b6の前後方向の端部のうち後方向の端部に形成された第1返し部266b〜266b1と前後方向において対向する位置に、当該端部に向かって前方向へ突出する突起部232bが形成されていたが、この構造に限らない。上述した実施の形態5の第1固定接触子23b1のように、突起部232bを割愛した構成としてもよい。
上述した実施の形態1〜5(変形例を含む)では、第1消弧グリッド26b〜26b8を構成する連結面263b〜263b7には、前後方向に沿って伸びる2つの長孔265b〜265b3が並列して形成されていたが、長孔の数については2つに限られない。上述した実施の形態6のように、第1消弧グリッド26b9の連結面263b8には、前後方向に沿って伸びる3つの長孔265b4が並列して形成されていてもよく、さらには、3つにも限らず、4つ以上であってもよい。すなわち、少なくとも2つの長孔が形成されていればよい。なお、複数の長孔が偶数の場合、実施の形態1〜5のように、複数の長孔を、中心軸を挟んで線対称の位置に形成するとよく、長孔が奇数の場合、実施の形態6のように、複数の長孔のうち中央に位置する長孔をその中心が中心軸と一致するように形成し、複数の長孔のうち他の長孔を、中心軸に対して線対称の位置に形成するとよい。
上述した各実施の形態(変形例を含む)においては、2つの長孔265b〜265b4は互いに平行に形成されていたが、互い平行な構造に限らない。2つの長孔265b〜265b3は、例えば、下方向から見ていわゆるハの字状に形成されていてもよい。
上述した各実施の形態(変形例を含む)においては、第1消弧グリッド26b〜26b9は、連結面263b〜263b8の可動方向における端部のうち第1固定接点22bに近い端部に、横断方向において第1固定接点22bと反対側に折り返され可動方向において第1可動接点24bに向かって伸びる第1返し部266b〜266b1を有していたが、この構造に限られない。第1返し部266b〜266b1については、長孔265b〜265b4の一部又は全部を覆う長さに形成されていてもよく、あるいは、長孔265b〜265b4を覆わない長さに形成されていてもよい。また、そもそも、第1返し部266b〜266b1を割愛した構造としてもよい。
上述した各実施の形態(変形例を含む)においては、連結面263b〜263b8の板厚が均一であった。そのため、2つの長孔265b〜265b3は、左右方向における離間距離zが、2つの長孔265b〜265b3のうち左方向に位置する長孔265b〜265b3の先端部T2と曲率部267bあるいは切欠きN21との間の最短の離間距離xとし、2つの長孔265b〜265b3のうち右方向に位置する長孔265b〜265b3の先端部T2と曲率部268bあるいは切欠きN31との間の最短の離間距離yとした場合に、「z<x+y」となるように、形成されていた。あるいは、3つの長孔265b4は、中央の長孔と左方の長孔の左右方向における離間距離z1及び中央の長孔と右方の長孔の左右方向における離間距離z2が、3つの長孔265b4のうち左方向に位置する長孔265b4の先端部T2と曲率部267bとの間の最短の離間距離x1とし、3つの長孔265b4のうち右方向に位置する長孔265b4の先端部T2と曲率部268bとの間の最短の離間距離y1とした場合に、「z1<z2+x1+y1」となるように、あるいは、「z2<z1+x1+y2」となるように、形成されていた。しかしながら、曲率部267b及び268bや切欠きN21及びN31等が形成されていない場合もあれば、連結面263b〜263b9の板厚が均一でない場合もある。
曲率部267b及び268bや切欠きN21及びN31等が形成されていない場合には、例えば、2つの長孔265b〜265b3を、左右方向における離間距離zが、2つの長孔265b〜265b3のうち左方向に位置する長孔265b〜265b3を構成する左方の長辺と連結面263b及び対向面262bの境界との距離x’(図示略)とし、2つの長孔265b〜265b3のうち右方向に位置する長孔265b〜265b3を構成する右方の長辺と連結面263b及び対向面261bの境界線との距離y’(図示略)とした場合に、「z<x’+y’」となるように、形成すればよい。同様に、3つの長孔265b4を、中央の長孔と左方の長孔の左右方向における離間距離z1及び中央の長孔と右方の長孔の左右方向における離間距離z2が、3つの長孔265b4のうち左方向に位置する長孔265b4を構成する左方の長辺と連結面263b8及び対向面262bの境界との距離x1’(図示略)とし、3つの長孔265b4のうち右方向に位置する長孔265b4を構成する右方の長辺と連結面263b8及び対向面261bの境界との距離y1’(図示略)とした場合に、「z1<z2+x1’+y1’」となるように、あるいは、「z2<z1+x1’+y2’」となるように、形成すればよい。
また、連結面263b〜263b9の板厚が均一でない場合には、2つの長孔265b〜265b3の間に形成される主電流路における最小の断面積が、2つの長孔265b〜265b3の外側に形成される複数の迂回電流路それぞれにおける最小の断面積の総和よりも小さくなるように、2つの長孔265b〜265b3の間の離間距離zを設定すればよい。あるいは、3つの長孔265b4の間のどちらか一方に形成される主電流路における最小の断面積の総和が、3つの長孔265b4の間の他方に形成される電流路における最小の断面積と3つの長孔265b4の外側に形成される複数の迂回電流路それぞれにおける最小の断面積との総和よりも小さくなるように、3つの長孔265b4の間の離間距離z1及びz2を設定すればよい。
上述した各実施の形態(変形例を含む)においては、第1消弧グリッド26〜26b9は、連結面263b〜263b8と、当該連結面263b〜263b8に連結される他面として一対の対向面261b〜262b2とを有していた。すなわち、連結面と当該連結面に連結される他面とのなす角が90度である、前後方向から見てコの字状の形状に形成されていた。しかしながら、コの字状の形状に限らない。他に例えば、連結面と当該連結面に連結される他面とのなす角が鈍角(例えば90度よりも大きく135度よりも小さい角度)である形状に形成することとしてもよい。この形状によっても、コの字状の形状に準じた効果を奏する。
上述した各実施の形態(変形例を含む)においては、第二相消弧室21bの電源側を対象として説明したが、第二相消弧室21bの負荷側、第一相消弧室21aの電源側及び負荷側、第三相消弧室21cの電源側及び負荷側についても、同様の効果を奏する。
なお、本発明は、当該発明の範囲内において、各実施の形態を任意に組み合わせたり、実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は、接点開極時に発生するアークの分断を促進し、高い遮断性能を安定的に発揮できる接点開閉器の実現に好適である。
1 接点開閉器、1A 接点部、1B 駆動部、21a 第一相消弧室、21b 第二相消弧室、21c 第三相消弧室、22b 第1固定接点、22e 第2固定接点、23a〜23c 第1固定接触子、23d〜23f 第2固定接触子、24b 第1可動接点、24e 第2可動接点、25 可動接触子、25a バネ受部、25b 先端部、26〜26b9 第1消弧グリッド、26e 第2消弧グリッド、27 駆動軸、28 アークカバー、29 接圧バネ、31 取付台、31a 凹部、32 ベース、32a 凹部、33 固定鉄心、33a 凹部、34 可動鉄心、34a 凹部、35 操作コイル、36 引き外しバネ、231a〜231f 端子、232b 突起部、233b 第2返し部、261b〜262b2 対向面(他面)、263b〜263b8 連結面、264b,264e 取付部、265b〜265b4 長孔、266b,266b1 第1返し部、267b,268b 曲率部、269b 長孔、A1〜A2 矢印、Arc〜ArcS アーク、B1,B2 内曲げ部、C11 第1突部、C12 第2突部、C21 第3突部、C22 第4突部、C31 突起、G,GL,GR 電流、N1〜N32 切欠き、 T1〜T3 先端部。

Claims (21)

  1. 固定接点が設けられる固定接触子と、
    可動接点が設けられ当該可動接点を前記固定接点と接触及び非接触とすることが可能な可動接触子と、
    前記可動接点と前記固定接点とが接触及び非接触する方向である前記可動接点の可動方向に沿って伸び、前記可動接点及び前記固定接点の周囲を囲う三面にて構成され、前記可動接点と前記固定接点との接点開極時に発生するアークを分断する消弧グリッドと、
    を備え、
    前記消弧グリッドの前記三面は、前記可動接点の可動方向を横断する方向である横断方向において前記可動接点及び前記固定接点と対向する連結面と、当該連結面に連結される他面とを有し、
    前記連結面には、前記可動接点の可動方向に沿って伸びる2つの長孔が並列して形成されている
    ことを特徴とする接点開閉器。
  2. 前記2つの長孔は、前記可動接点の可動方向において前記固定接触子よりも前記可動接触子の側に形成されている
    請求項1に記載の接点開閉器。
  3. 前記2つの長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子に近い方の先端部は、前記可動接触子が前記固定接触子から最も離間した状態で、前記可動接触子の先端部と前記横断方向において対向する位置に形成されている
    請求項2に記載の接点開閉器。
  4. 前記2つの長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子に遠い方の先端部は、前記可動接触子が前記固定接触子から最も離間した状態で、前記可動接触子の先端部と前記横断方向において対向する位置に形成されており、
    前記2つの長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子に近い方の先端部は、前記固定接触子の先端部と前記横断方向において対向する位置に形成されている
    請求項1に記載の接点開閉器。
  5. 前記2つの長孔は、前記連結面の前記可動方向の中心軸に対して線対称の位置に形成されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  6. 前記2つの長孔は互いに平行に形成されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  7. 接点開極時に前記可動接点と前記固定接点との間に発生するアークが前記連結面に接触することに起因して当該連結面の前記2つの長孔の間に形成される主電流路における最小の断面積が、前記アークに起因して前記連結面の前記2つの長孔の外側に形成される複数の迂回電流路におけるそれぞれの最小の断面積の総和よりも小さくなるように、前記2つの長孔の間の離間距離が設定されている
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  8. 前記連結面の板厚は均一に形成されており、
    前記主電流路の最も狭い箇所の幅は、前記複数の迂回電流路のそれぞれの最も狭い箇所の幅の和よりも小さくなるように、前記2つの長孔の間の離間距離が設定されている
    請求項7に記載の接点開閉器。
  9. 前記2つの長孔のうち一方の長孔は、当該一方の長孔が有する1組の長辺のうち他方の長孔に近い長辺から当該他方の長孔に向けて突出する第一突部を有し 、
    前記2つの長孔のうち他方の長孔は、当該他方の長孔が有する1組の長辺のうち一方の長孔に近い長辺から当該一方の長孔に向けて突出する第二突部を有し、
    前記第一突部及び前記第二突部が互いに向き合って形成されている
    請求項7又は8に記載の接点開閉器。
  10. 前記一方の長孔は、当該一方の長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子から遠い方の先端部と当該一方の長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子に近い方の先端部との間に、前記第一突部を有するT字形状に形成されており、
    前記他方の長孔は、当該他方の長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子から遠い方の先端部と当該他方の長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子に近い方の先端部との間に、前記第二突部を有するT字形状に形成されている
    請求項9に記載の接点開閉器。
  11. 前記一方の長孔は、当該一方の長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子から遠い方の先端部に、前記第一突部を有するL字形状に形成されており、
    前記他方の長孔は、当該他方の長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子から遠い方の先端部に、前記第二突部を有するL字形状に形成されている
    請求項9に記載の接点開閉器。
  12. 前記連結面には、前記2つの長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子から遠い方の先端部から前記可動接点の可動方向において前記固定接触子からさらに離間する位置に、突起部が形成されている
    請求項1〜11のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  13. 前記連結面には、前記2つの長孔の先端部のうち前記可動接点の可動方向において前記固定接触子から遠い方の先端部から前記可動接点の可動方向において前記固定接触子からさらに離間する位置に、貫通孔が形成されている
    請求項1〜11のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  14. 前記消弧グリッドは、前記連結面の前記可動接点の可動方向における端部のうち前記固定接点に近い方の端部に、前記横断方向において前記固定接点と反対側に折り返され前記可動接点の可動方向において前記可動接点に向かって伸びる第1返し部を有する
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  15. 前記第1返し部は、前記2つの長孔の少なくとも一部を覆っている
    請求項14に記載の接点開閉器。
  16. 前記第1返し部には、切欠きが形成されている
    請求項14又は15に記載の接点開閉器。
  17. 前記固定接触子は、前記第1返し部と前記可動接点の可動方向において対向する位置に、当該第1返し部に向かって突出する突起部を有する
    請求項14〜16のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  18. 前記他面には、前記可動接点の可動方向における端部のうち前記固定接点に近い端部に、前記固定接点に向かって湾曲する内曲げ部が形成されている
    請求項1〜17のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  19. 前記他面には、前記可動接点の可動方向に沿って伸びる長孔が形成されている
    請求項1〜18のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  20. 前記可動接触子及び前記固定接触子は、前記消弧グリッドと電気的に非接続となっている
    請求項1〜19のいずれか一項に記載の接点開閉器。
  21. 前記他面は、前記可動接点及び前記固定接点を挟んで対向する一対の対向面である

    請求項1〜20のいずれか一項に記載の接点開閉器。
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