JP6531703B2 - ヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラム - Google Patents

ヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6531703B2
JP6531703B2 JP2016082860A JP2016082860A JP6531703B2 JP 6531703 B2 JP6531703 B2 JP 6531703B2 JP 2016082860 A JP2016082860 A JP 2016082860A JP 2016082860 A JP2016082860 A JP 2016082860A JP 6531703 B2 JP6531703 B2 JP 6531703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
movement
vehicle
head
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016082860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017193196A (ja
Inventor
貴也 川俣
貴也 川俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016082860A priority Critical patent/JP6531703B2/ja
Publication of JP2017193196A publication Critical patent/JP2017193196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6531703B2 publication Critical patent/JP6531703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

本発明はヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラムに関する。
従来より、ヘッドアップディスプレイシステムが供されている。ヘッドアップディスプレイシステムでは、運転者の前方に配置されているフロントウィンドウに映像を投映して表示情報を表示することで、運転中でも車両進行方向の風景から目を離さずに表示情報を運転者に確認させることが可能となる(例えば特許文献1及び2参照)。
特開2015−3707号公報 特開2015−77876号公報
しかしながら、車速や制限速度等の表示情報を表示するだけでは、運転者がそれらの関係を理解して速度調整の必要性を判断するのに手間が掛かり、走行環境に応じた細かい速度調整を支援するという目的には適さない。又、拡張現実(AR:Augmented Reality)表示の用途で風景と関連のない表示情報を表示すると、運転者の混乱を招く可能性があり、望ましくない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転者の混乱を招くことなく、走行環境に応じた細かい速度調整を適切に支援することができるヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラムを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、基準位置取得部(7a)は、車両の進行方向に沿って周期的に設置されている複数の基準物体の位置を取得する。自車両位置取得部(7b)は、自車両の位置を取得する。車速取得部(7c)は、自車両の車速を取得する。風景移動速度算出部(7d)は、複数の基準物体の位置、自車両の位置及び車速を用い、運転者がフロントウィンドウ(8)を通して目視する複数の基準物体のフロントウィンドウ上での移動速度を風景移動速度として算出する。目標速度取得部(7e)は、自車両の目標とする速度を目標速度として取得する。図形移動速度算出部(7f)は、車速、風景移動速度及び目標速度を用い、複数の基準物体と表示態様が類似する複数の図形のフロントウィンドウ上での移動速度を図形移動速度として算出する。映像作成部(7i)は、複数の図形が図形移動速度にしたがって移動する態様を示す映像を作成する。表示制御部(7j)は、映像作成部により作成された映像をフロントウィンドウに投映して表示情報を表示する。
車速、風景移動速度及び目標速度を用いて図形移動速度を算出し、複数の基準物体と類似する表示態様の複数の図形が当該図形移動速度にしたがって移動する態様を示す映像をフロントウィンドウに投映して表示情報を表示するようにした。現在の車速と目標速度との相対的な関係を、複数の図形がフロントウィンドウ上を移動する態様により運転者に提示することができる。
即ち、現在の車速が目標速度よりも遅ければ、図形移動速度を風景移動速度よりも遅くすることで、現在の車速が目標速度よりも遅い旨を運転者に提示することができ、加速操作を行うべきであるか否かを運転者に判断させることができる。一方、現在の車速が目標速度よりも速ければ、図形移動速度を風景移動速度よりも速くすることで、現在の車速が目標速度よりも速い旨を運転者に提示することができ、減速操作を行うべきであるか否かを運転者に判断させることができる。この場合、複数の基準物体と表示態様が類似する複数の図形を表示することで、風景と関連のある表示情報を表示することができ、運転者の混乱を未然に回避することができる。これにより、運転者の混乱を招くことなく、走行環境に応じた細かい速度調整を適切に支援することができる。
本発明の一実施形態を示す機能ブロック図 フローチャート フロントウィンドウ及びヘッドアップディスプレイの表示領域を示す図(その1) ヘッドアップディスプレイの表示領域を示す図(その1) ヘッドアップディスプレイの表示領域を示す図(その2) ヘッドアップディスプレイの表示領域を示す図(その3) ヘッドアップディスプレイの表示領域を示す図(その4) フロントウィンドウ及びヘッドアップディスプレイの表示領域を示す図(その2)
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。ヘッドアップディスプレイシステム1は、表示制御装置2と、投映器3とを有する。投映器3は、表示制御装置2から映像信号を入力すると、その映像信号に含まれる映像を運転者の前方に配置されているフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示する。
前方撮影カメラ4は、車両前方を撮影し、その撮影した映像を含む映像信号を表示制御装置2に出力する。前方撮影カメラ4は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等であり、単数であっても良いし複数であっても良い。
前方検知センサ5は、車両前方を検知エリアとして物体を検知し、その検知結果を含む検知信号を表示制御装置2に出力する。前方検知センサ5は、例えばLADAR(Laser Detection and Ranging)やLIDAR(Light Detection and Ranging)等であり、単数であっても良いし複数であっても良い。
ナビゲーションECU6は、車速を取得する機能、自車両の位置を取得する機能、自車両が走行中の道路に関する各種情報(例えば制限速度等に関する情報)を道路データから取得する機能等を有し、車速、自車両の位置、自車両が走行中の道路に関する各種情報等を含むナビゲーション信号を表示制御装置2に出力する。
表示制御装置2は、制御部7を有する。制御部7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びI/O(Input/Output)を有するマイクロコンピュータにより構成されている。制御部7は、非遷移的実体的記録媒体に格納されているコンピュータプログラムを実行することで、コンピュータプログラムに対応する処理を実行し、表示制御装置2の動作全般を制御する。
制御部7は、本発明に関連する機能として、基準位置取得部7aと、自車両位置取得部7bと、車速取得部7cと、風景移動速度算出部7dと、目標速度取得部7eと、図形移動速度算出部7fと、基準移動軌跡算出部7gと、図形移動軌跡算出部7hと、映像作成部7iと、表示制御部7jとを有する。これらの各部7a〜7jは制御部7が実行する表示制御プログラムにより構成されており、ソフトウェアにより実現されている。
基準位置取得部7aは、前方撮影カメラ4から入力する映像信号、前方検知センサ5から入力する検知信号、ナビゲーションECU6から入力するナビゲーション信号を用い、車両前方の複数の基準物体の位置を特定して取得する。具体的に説明すると、基準位置取得部7aは、自車両がトンネル内を走行中であれば、そのトンネル内の道路に沿って天井の左右に周期的に(即ち等間隔に)設置されている照明用の複数のライトを基準物体とし、その複数のライトの位置を特定して取得する。
自車両位置取得部7bは、ナビゲーションECU6から入力するナビゲーション信号を用い、自車両の位置を特定して取得する。車速取得部7cは、ナビゲーションECU6から入力するナビゲーション信号を用い、自車両の車速を特定して取得する。
風景移動速度算出部7dは、基準位置取得部7aにより取得された複数の基準物体の位置、自車両位置取得部7bにより取得された自車両の位置及び車速取得部7cにより取得された車速を用い、運転者がフロントウィンドウ8を通して目視する複数の基準物体のフロントウィンドウ8上での移動速度を風景移動速度として算出する。即ち、運転者がフロントウィンドウ8を通して目視する風景(景色)は、車両が走行中であれば、自車両の位置が物体の位置に近付くことにしたがって前方から後方に向かって流れるような動きとなる。この場合、車速が比較的速ければ、風景が前方から後方に向かって流れる速度は比較的速くなり、風景移動速度は比較的速くなる。一方、車速が比較的遅ければ、風景が前方から後方に向かって流れる速度は比較的遅くなり、風景移動速度は比較的遅くなる。
目標速度取得部7eは、前方撮影カメラ4から入力する映像信号やナビゲーションECU6から入力するナビゲーション信号を用い、自車両の目標とする速度を目標速度として取得する。目標速度は運転に適した適正速度である。具体的に説明すると、目標速度取得部7eは、例えば前方撮影カメラ4が撮影した道路上に設置されている制限速度標識の映像から解析された制限速度を目標速度として取得する。又、目標速度取得部7eは、道路データに記録されている制限速度や外部からナビゲーションECU6により受信されるVICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)情報から抽出された速度規制による制限速度等を目標速度として取得する。尚、目標速度取得部7eは、過去一定期間での平均車速、先行車両との車間距離、自車両が走行中の道路の路面状況等の様々な要素を含めて目標速度を取得しても良い。
図形移動速度算出部7fは、車速取得部7cにより取得された車速、風景移動速度算出部7dにより算出された風景移動速度及び目標速度取得部7eにより取得された目標速度を用い、複数の基準物体と表示態様が類似する複数の図形のフロントウィンドウ8上での移動速度を図形移動速度として算出する。図形移動速度算出部7fは、車速が目標速度と等しければ、図形移動速度を風景移動速度と等しい値で算出する。一方、図形移動速度算出部7fは、車速が目標速度よりも遅ければ、図形移動速度を風景移動速度よりも遅い値で算出し、車速が目標速度よりも速ければ、図形移動速度を風景移動速度よりも速い値で算出する。複数の基準物体と表示態様が類似するとは、例えば形状や色が類似することであり、自車両がトンネル内を走行中であり、複数の基準物体がトンネル内の照明用の複数のライトであれば、そのライトの形状や色に類似することである。図形移動速度算出部7fは、ライトが例えば四角形の形状でオレンジ色や白色により照明する構成であれば、図形を四角形の形状でオレンジ色や白色とし、その図形の移動速度を算出する。
基準移動軌跡算出部7gは、複数の基準物体のフロントウィンドウ8上での移動軌跡を基準移動軌跡として算出する。図形移動軌跡算出部7hは、基準移動軌跡算出部7gにより算出された基準移動軌跡を用い、複数の基準物体のフロントウィンドウ8上での移動軌跡を図形移動軌跡として算出する。
映像作成部7iは、複数の図形が図形移動速度算出部7fにより算出された図形移動速度にしたがって移動する態様を示す映像を作成する。具体的には、映像作成部7iは、図形の初期表示位置を決定し、その決定した初期表示位置から図形移動軌跡算出部7gにより算出された図形移動軌跡に沿って後続表示位置を決定し、複数の図形を後続表示位置にプロットすることで、複数の図形がフロントウィンドウ8上を当該図形移動軌跡に沿って移動する態様を示す映像を作成する。表示制御部7jは、映像作成部7iにより作成された映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示する。
次に、上記した構成の作用について図2から図8を参照して説明する。制御部7は本発明に関連して表示制御処理を行う。制御部7は、例えばイグニッションスイッチがオフからオンに切り換わる等の表示制御処理の開始条件が成立すると、表示制御処理を開始する。尚、制御部7は、例えば車速が一定速度以上であること、運転者が所定操作を行ったこと等を表示制御処理の開始条件としても良い。
制御部7は、表示制御処理を開始すると、車両の進行方向に沿って周期的に設置されている複数の基準物体の位置を取得したか否かを判定する(S1、基準位置取得手順に相当する)。制御部7は、複数の基準物体の位置を取得したと判定すると(S1:YES)、自車両の位置を取得し(S2、自車両位置取得手順に相当する)、自車両の車速を取得する(S3、車速取得手順に相当する)。
制御部7は、複数の基準物体の位置、自車両の位置及び車速を用い、運転者がフロントウィンドウ8を通して目視する複数の基準物体のフロントウィンドウ8上での移動速度を風景移動速度として算出する(S4、風景移動速度算出手順に相当する)。制御部7は、自車両の目標とする速度を目標速度として取得する(S5、目標速度取得手順に相当する)。
制御部7は、車速と目標速度とを比較し、車速が目標速度と等しいか否かを判定する(S6)。この場合、制御部7は、例えば目標速度の前後で所定範囲(即ち許容範囲)を設定し、車速が所定範囲内であれば車速が目標速度と等しいと判定し、車速が所定範囲外であれば車速が目標速度と等しくないと判定すれば良い。制御部7は、車速が目標速度と等しいと判定すると(S6:YES)、図形移動速度を風景移動速度と等しい値で算出する(S7、図形移動速度算出手順に相当する)。一方、制御部7は、車速が目標速度と等しくなく、車速が目標速度よりも遅いと判定すると(S6:NO、S8:YES)、図形移動速度を風景移動速度よりも遅い値で算出する(S9、図形移動速度算出手順に相当する)。又、制御部7は、車速が目標速度と等しくなく、車速が目標速度よりも速いと判定すると(S6:NO、S8:NO)、図形移動速度を風景移動速度よりも速い値で算出する(S10、図形移動速度算出手順に相当する)。
制御部7は、図形移動速度を算出する場合に、以下の2つの算出手順にしたがって図形移動速度を算出する。
(1)車速と目標速度との差に応じて線形的に変化する値で算出する手順
この場合、制御部7は、以下の算出式にしたがって図形移動速度を算出する。
図形移動速度=車速+(車速−目標速度)
即ち、制御部7は、車速が目標速度よりも遅く、例えば車速が50km/hであり、目標速度が60km/hであれば、図形移動速度を40km/hと算出する。一方、制御部7は、車速が目標速度よりも速く、例えば車速が70km/hであり、目標速度が60km/hであれば、図形移動速度を80km/hと算出する。
(2)車速と目標速度との差に応じて段階的に変化する値で算出する手順
この場合、制御部7は、車速と目標速度との差分の程度に応じて図形移動速度を算出する。制御部7は、例えば車速と目標速度との差分が0〜3km/hであれば、図形移動速度を車速と等しい値で算出する。一方、制御部7は、例えば車速と目標速度との差分が4〜10km/hであれば、図形移動速度を車速の20%増減した値で算出し、車速と目標速度との差分が11〜20km/hであれば、図形移動速度を車速の40%増減した値で算出する。
制御部7は、このようにして図形移動速度を算出すると、複数の基準物体と表示態様が類似する複数の図形が図形移動速度にしたがって移動する態様を示す映像を作成する(S11、映像作成手順に相当する)。この場合、制御部7は、複数の図形の個数を複数の基準物体の個数と同じとした映像を作成する。そして、制御部7は、このようにして作成した映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示する(S12、表示制御手順に相当する)。
制御部7は、表示制御処理の終了条件が成立したか否かを判定し(S13)、表示制御処理の終了条件が成立していないと判定すると(S13:NO)、ステップS1に戻り、ステップS1以降を繰り返して行う。制御部7は、例えばイグニッションスイッチがオンからオフに切り換わる等の表示制御処理の終了条件が成立すると、表示制御処理を終了する。尚、制御部7は、例えば車速が一定速度未満であること、運転者が所定操作を行ったこと等を表示制御処理の終了条件としても良い。
制御部7は、以上に説明した表示制御処理を行うことで、図3及び図4に示すように、自車両がトンネル内を走行中であれば、そのトンネル内の道路に沿って天井の左右に周期的に設置されている複数のライトと表示態様が類似する複数の図形が図形移動速度にしたがって移動する態様を示す映像をヘッドアップディスプレイの表示領域9に表示する。即ち、運転者がフロントウィンドウ8を通して目視する風景が視界の右側ではライトA1〜A6が前方から後方に向かって流れ、視界の左側ではライトB1〜B7が前方から後方に向かって流れる場合であれば、制御部7は、ヘッドアップディスプレイの表示領域9の右側ではライトと表示態様が類似する図形a1〜a6が前方から後方に向かって流れ、ヘッドアップディスプレイの表示領域9の左側ではライトと表示態様が類似する図形b1〜b7が前方から後方に向かって流れるように表示する。尚、制御部7は、運転者からのライトA1〜A6及びライトB1〜B7の見え方が順次大きくなるにしたがい、図形a1〜a6及び図形b1〜b7のサイズを順次大きくする。又、制御部7は、運転者の視線移動を極力避けるべくヘッドアップディスプレイの表示領域9をフロントウィンドウ8の右側下部に形成する。
この場合、制御部7は、車速が目標速度と等しければ、図形移動速度を風景移動速度と等しくして同期させる。即ち、制御部7は、図形a1が図形a6の位置まで移動するのに要する時間及び図形b1が図形b7の位置まで移動するのに要する時間が、それぞれライトA1がライトA6の位置まで移動するのに要する時間及びライトB1がライトB7の位置まで移動するのに要する時間と等しくなるように図形移動速度を調整する。換言すれば、制御部7は、図形がヘッドアップディスプレイの表示領域9上の運転者の視界に出現してから消失するまでの時間が、ライトがフロントウィンドウ8上の運転者の視界に出現してから消失するまでの時間と等しくなるように図形移動速度を調整する。
一方、制御部7は、車速が目標速度よりも遅ければ、図形移動速度を風景移動速度よりも遅くする。即ち、制御部7は、図形a1が図形a6の位置まで移動するのに要する時間及び図形b1が図形b7の位置まで移動するのに要する時間が、それぞれライトA1がライトA6の位置まで移動するのに要する時間及びライトB1がライトB7の位置まで移動するのに要する時間よりも長くなるように図形移動速度を調整する。又、制御部7は、車速が目標速度よりも速ければ、図形移動速度を風景移動速度よりも速くする。即ち、制御部7は、図形a1が図形a6の位置まで移動するのに要する時間及び図形b1が図形b7の位置まで移動するのに要する時間が、それぞれライトA1がライトA6の位置まで移動するのに要する時間及びライトB1がライトB7の位置まで移動するのに要する時間よりも短くなるように図形移動速度を調整する。
これにより、運転者は、運転中でも車両進行方向の風景から目を離さずに、即ち視線移動せずに現在の車速と目標速度との相対的な関係を判断することができる。運転者は、図形移動速度が風景移動速度と等しければ、現在の車速が目標速度と等しいと判断することができる。一方、運転者は、図形移動速度が風景移動速度よりも遅ければ、現在の車速が目標速度よりも遅いと判断することができ、加速操作を行うべきであるか否かを判断することができる。又、運転者は、図形移動速度が風景移動速度よりも速ければ、現在の車速が目標速度よりも速いと判断することができ、減速操作を行うべきであるか否かを判断することができる。
尚、以上は、制御部7が映像を作成する態様として、複数の図形の個数を複数の基準物体の個数と同じとした映像を作成する場合を例示したが、制御部7が以下に示す別の様々な態様にしたがって映像を作成しても良い。制御部7は、複数の図形の個数を複数の基準物体の個数から間引いた映像を作成し、その作成した映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。即ち、制御部7は、図5に示すように、図形a1〜a6のうちa2、a4を間引くと共に、図形b1〜b7のうちb2、b4、b6を間引き、間引かなかった残りの図形a1、a3、a5、a6、b1、b3、b5、b7を示す映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。
又、制御部7は、複数の図形がフロントウィンドウ8上を移動する態様を移動軌跡と共に示す映像を作成し、その作成した映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。即ち、制御部7は、図6に示すように、図形a1〜a6及び図形b1〜b7をそれぞれの移動軌跡m及び移動軌跡nと共に示す映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。
又、制御部7は、複数の図形の形状が移動軌跡の方向に拡張された映像を作成し、その作成した映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。即ち、制御部7は、図7に示すように、図形a1〜a6よりも移動軌跡の方向に幅広な図形a11〜a13及び図形b1〜b7よりも移動軌跡の方向に幅広な図形b11〜b14を示す映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。
更に、制御部7は、複数の図形が複数の基準物体に重畳された映像を作成し、その作成した映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。即ち、制御部7は、ヘッドアップディスプレイの表示領域9をフロントウィンドウ8の全体に形成する場合であれば、図8に示すように、図形a1〜a6及び図形b1〜b7がそれぞれライトA1〜A6及びライトB1〜B7に重畳された映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。
以上説明したように本実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
ヘッドアップディスプレイシステム1において、自車両の車速、風景移動速度及び目標速度を用いて図形移動速度を算出し、複数の基準物体と類似する表示態様の複数の図形が当該図形移動速度にしたがって移動する態様を示す映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示するようにした。現在の車速と目標速度との相対的な関係を、複数の図形がフロントウィンドウ8上を移動する態様により運転者に提示することができる。
即ち、現在の車速が目標速度よりも遅ければ、図形移動速度を風景移動速度よりも遅くすることで、現在の車速が目標速度よりも遅い旨を運転者に提示することができ、加速操作を行うべきであるか否かを運転者に判断させることができる。一方、現在の車速が目標速度よりも速ければ、図形移動速度を風景移動速度よりも速くすることで、現在の車速が目標速度よりも速い旨を運転者に提示することができ、減速操作を行うべきであるか否かを運転者に判断させることができる。この場合、複数の基準物体と表示態様が類似する複数の図形を表示することで、風景と関連のある表示情報を表示することができ、運転者の混乱を未然に回避することができる。これにより、運転者の混乱を招くことなく、走行環境に応じた細かい速度調整を適切に支援することができる。
本発明は、上記した実施形態で例示したものに限定されることなく、その範囲を逸脱しない範囲で任意に変形又は拡張することができる。
自車両がトンネル内を走行する場合を想定し、トンネル内に設置されている複数のライトを基準物体とする構成を例示したが、街灯が周期的に設置されている自動車専用道路等を走行する場合を想定し、複数の街頭を基準物体としても良い。即ち、複数の街灯と表示態様が類似する複数の図形がフロントウィンドウ8上を移動する態様を示す映像を作成し、その作成した映像をフロントウィンドウ8に投映して表示情報を表示しても良い。又、道路の路面に塗られている白線や道路に並設されているガードレール等の一部(例えば前方端)を基準物体としても良い。
車速が目標速度と等しくない場合に、現在の車速が目標速度よりも遅い旨や速い旨を示す警告音の出力を併用しても良い。
制御部7が映像を作成する態様として、幾つかの態様を組み合わせても良い。例えば複数の図形の個数を複数の基準物体の個数から間引いた上で、複数の図形がフロントウィンドウ8上を移動する態様を移動軌跡と共に示す映像を作成しても良い。
図面中、1はヘッドアップディスプレイシステム、7は制御部、7aは基準位置取得部、7bは自車両位置取得部、7cは車速取得部、7dは風景移動速度算出部、7eは目標速度取得部、7fは図形移動速度算出部、7gは基準移動軌跡算出部、7hは図形移動軌跡算出部、7iは映像作成部、7jは表示制御部、8はフロントウィンドウである。

Claims (11)

  1. 車両の進行方向に沿って周期的に設置されている複数の基準物体の位置を取得する基準位置取得部(7a)と、
    自車両の位置を取得する自車両位置取得部(7b)と、
    自車両の車速を取得する車速取得部(7c)と、
    複数の基準物体の位置、自車両の位置及び車速を用い、運転者がフロントウィンドウ(8)を通して目視する複数の基準物体の前記フロントウィンドウ上での移動速度を風景移動速度として算出する風景移動速度算出部(7d)と、
    自車両の目標とする速度を目標速度として取得する目標速度取得部(7e)と、
    車速、風景移動速度及び目標速度を用い、複数の基準物体と表示態様が類似する複数の図形の前記フロントウィンドウ上での移動速度を図形移動速度として算出する図形移動速度算出部(7f)と、
    複数の図形が図形移動速度にしたがって前記フロントウィンドウ上を移動する態様を示す映像を作成する映像作成部(7i)と、
    前記映像作成部により作成された映像を前記フロントウィンドウに投映して表示情報を表示する表示制御部(7j)と、を備えたヘッドアップディスプレイシステム(1)。
  2. 請求項1に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記図形移動速度算出部は、車速が目標速度と等しい場合には、図形移動速度を風景移動速度と等しい値で算出し、車速が目標速度よりも遅い場合には、図形移動速度を風景移動速度よりも遅い値で算出し、車速が目標速度よりも速い場合には、図形移動速度を風景移動速度よりも速い値で算出するヘッドアップディスプレイシステム。
  3. 請求項2に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記図形移動速度算出部は、車速が目標速度と等しくない場合には、図形移動速度を車速と目標速度との差に応じて線形的に変化する値で算出するヘッドアップディスプレイシステム。
  4. 請求項2に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記図形移動速度算出部は、車速が目標速度と等しくない場合には、図形移動速度を車速と目標速度との差に応じて段階的に変化する値で算出するヘッドアップディスプレイシステム。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記映像作成部は、複数の図形の個数を複数の基準物体の個数と同じとした映像を作成するヘッドアップディスプレイシステム。
  6. 請求項1から4の何れか一項に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記映像作成部は、複数の図形の個数を複数の基準物体の個数から間引いた映像を作成するヘッドアップディスプレイシステム。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記映像作成部は、複数の図形が前記フロントウィンドウ上を移動する態様を移動軌跡と共に示す映像を作成するヘッドアップディスプレイシステム。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記映像作成部は、複数の図形の形状が移動軌跡の方向に拡張された映像を作成するヘッドアップディスプレイシステム。
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    前記映像作成部は、複数の図形が複数の基準物体に重畳された映像を作成するヘッドアップディスプレイシステム。
  10. 請求項1から9の何れか一項に記載したヘッドアップディスプレイシステムにおいて、
    複数の基準物体の前記フロントウィンドウ上での移動軌跡を基準移動軌跡として算出する基準移動軌跡算出部(7g)と、
    基準移動軌跡を用い、複数の基準物体の前記フロントウィンドウ上での移動軌跡を図形移動軌跡として算出する図形移動軌跡算出部(7h)と、を備え、
    前記映像作成部は、図形の初期表示位置を決定し、その決定した初期表示位置から図形移動軌跡に沿って後続表示位置を決定することで、複数の図形が前記フロントウィンドウ上を移動する態様を示す映像を作成するヘッドアップディスプレイシステム。
  11. ヘッドアップディスプレイシステム(1)の制御部(7)に、
    車両の進行方向に沿って周期的に設置されている複数の基準物体の位置を取得する基準位置取得手順と、
    自車両の位置を取得する自車両位置取得手順、
    自車両の車速を取得する車速取得手順と、
    複数の基準物体の位置、自車両の位置及び車速を用い、運転者がフロントウィンドウ(8)を通して目視する複数の基準物体の前記フロントウィンドウ上での移動速度を風景移動速度として算出する風景移動速度算出手順と、
    自車両の目標とする速度を目標速度として取得する目標速度取得手順と、
    車速、風景移動速度及び目標速度を用い、複数の基準物体と表示態様が類似する複数の図形の前記フロントウィンドウ上での移動速度を図形移動速度として算出する図形移動速度算出手順と、
    複数の図形が図形移動速度にしたがって前記フロントウィンドウ上を移動する態様を示す映像を作成する映像作成手順と、
    前記映像作成手順により作成した映像を前記フロントウィンドウに投映して表示情報を表示する表示制御手順と、を実行させる表示制御プログラム。
JP2016082860A 2016-04-18 2016-04-18 ヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラム Active JP6531703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016082860A JP6531703B2 (ja) 2016-04-18 2016-04-18 ヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016082860A JP6531703B2 (ja) 2016-04-18 2016-04-18 ヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017193196A JP2017193196A (ja) 2017-10-26
JP6531703B2 true JP6531703B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=60155243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016082860A Active JP6531703B2 (ja) 2016-04-18 2016-04-18 ヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6531703B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09263216A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Toyota Motor Corp スピード感制御装置
JP5256075B2 (ja) * 2009-02-23 2013-08-07 スタンレー電気株式会社 速度感覚制御装置
US20110301813A1 (en) * 2010-06-07 2011-12-08 Denso International America, Inc. Customizable virtual lane mark display
WO2015111213A1 (ja) * 2014-01-27 2015-07-30 パイオニア株式会社 表示装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
WO2015114807A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 パイオニア株式会社 虚像表示装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP6304628B2 (ja) * 2014-05-12 2018-04-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置および表示方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017193196A (ja) 2017-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11181743B2 (en) Head up display apparatus and display control method thereof
CN111052733B (zh) 周围车辆显示方法及周围车辆显示装置
US8536995B2 (en) Information display apparatus and information display method
RU2704773C1 (ru) Способ и устройство управления отображением
JP6303428B2 (ja) 車両情報投影システム
JP2023159121A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および移動体
JP6836206B2 (ja) 表示制御装置、及び表示制御プログラム
US11525694B2 (en) Superimposed-image display device and computer program
JP2017091284A (ja) 車両用画像処理装置および車両用画像処理システム
JP6929177B2 (ja) 運転支援表示方法及び運転支援表示装置
US10913355B2 (en) Head-up display
BR112016019593B1 (pt) Aparelho de cálculo de autoposição e método de cálculo de autoposição
JP7310560B2 (ja) 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP2020201670A (ja) 認識装置、認識方法、およびプログラム
JP2012153256A (ja) 画像処理装置
JP6186905B2 (ja) 車載表示装置およびプログラム
KR101730740B1 (ko) 운전지원장치
JP2009230225A (ja) 車両用周囲監視装置
JP6531703B2 (ja) ヘッドアップディスプレイシステム及び表示制御プログラム
JP7223283B2 (ja) 画像処理ユニット及びそれを備えるヘッドアップディスプレイ装置
JP2005214730A (ja) 車両用画像表示装置、車両用画像表示方法及び車両用画像表示プログラム
JP2012118916A (ja) 車線変更診断装置、車線変更診断方法および車線変更診断プログラム
JP2020113066A (ja) 映像処理装置、映像処理方法、およびプログラム
JP2019206262A (ja) 表示装置
JP2018206210A (ja) 衝突事故抑制システム及び衝突事故抑制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190506

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6531703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250