JP6530953B2 - 屋根の吹き飛び防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根の吹き飛び防止構造に関する。
従来、建物内に収納された水素ガスボンベからのガス漏れに起因する爆発により引き起こされる爆風によって、コンクリート壁が周囲へ飛散することを防止するために、屋根を吹き飛ばして爆発ガスを上方に放出させる水素ガスボンベ建屋がある(例えば、特許文献1参照)。
また、屋根が爆風によってバラバラになって飛散しないように、建物から屋根全体を爆風で一体的に浮き上がらせる構造とする水素貯蔵建屋がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−227200号公報 特開2008−057185号公報
上記特許文献1に記載の水素ガスボンベ建屋では、建屋の外側に屋根が吹き飛ぶ。また、上記特許文献2に記載の水素貯蔵建屋では、建物から屋根全体を浮き上がらせる構成としているため、屋根が建物の周囲へ脱落する。また、屋根全体をバラバラにさせないで一体的に浮き上がらせるために、屋根の強度を大きく設定する必要がある。
本発明は、上記事実を考慮し、簡易な構成により、爆発に伴って屋根が建物の外側へ吹き飛ぶことを防止することを目的とする。
本発明の第1態様の屋根吹き飛び防止構造は、ガス供給設備を貯蔵する建物の上部開口を覆う屋根と、前記屋根の上面から離して前記建物の上部へ架け渡された架け渡し部材と、を有する。
第1態様の屋根吹き飛び防止構造によれば、ガスが何らかの原因で爆発したとき、建物の上部開口へ向かう爆圧で屋根が浮き上がり、浮き上がった屋根は建物の上部へ架け渡された架け渡し部材に当る。
したがって、屋根が建物の外側へ吹き飛ぶことを防止でき、屋根が周囲に脱落することもない。
また、架け渡し部材は屋根の上面から離して架け渡されているため、浮き上がった屋根が架け渡し部材に当るまで、爆圧の一部が、屋根と上部開口の間から放出される(屋根は架け渡し部材に当るまで爆圧の一部を吸収する)。このため、架け渡し部材を屋根の上面に載置する構成と比較すると、架け渡し部材の断面積を小さくするなどして、強度を小さくすることができる。
したがって、簡易な構成で、屋根が建物の外側へ吹き飛ぶことを防止できる。
本発明の第2態様の屋根吹き飛び防止構造は、第1態様の屋根吹き飛び防止構造において、前記屋根は屋根板材を幅方向に並べて構成され、前記架け渡し部材は前記幅方向へ架け渡されている。
第2態様の屋根吹き飛び防止構造によれば、架け渡し部材を屋根板材が並べられた方向へ架け渡すことで、爆圧で屋根板材が浮き上がったとき、壁体の間に架け渡された1つの架け渡し部材に、浮き上がった複数の屋根板材が当たることになる。
このため、少数の架け渡し部材で、屋根板材が建物の外側へ吹き飛ぶことを防止できる。
本発明の第3態様の屋根吹き飛び防止構造は、第1態様又は2態様の屋根吹き飛び防止構造において、前記屋根の上面には、前記架け渡し部材を支持する支持部材の支持部が位置している。
第3態様の屋根吹き飛び防止構造によれば、架け渡し部材の自重の一部が支持部材の支持部に支えられ、架け渡し部材の垂れが抑制される。
また、強風時に架け渡し部材がバタつくことが防止される。
本発明に係る屋根吹き飛び防止構造によれば、簡易な構成により、爆発に伴って屋根が建物の外側へ吹き飛ぶことを防止することができる。
本発明の第1実施形態における屋根吹き飛び防止構造の平面図である。 本発明の第1実施形態における屋根吹き飛び防止構造を正面からみた立断面図である。 本発明の第1実施形態における屋根吹き飛び防止構造を側面からみた立断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態における屋根吹き飛び防止構造の架け渡し部材を示す部分立断面図であり、(b)は本発明の第1実施形態における屋根吹き飛び防止構造の架け渡し部材を示す部分平面図である。 本発明の第1実施形態における屋根吹き飛び防止構造の屋根浮き上がり状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態における屋根吹き飛び防止構造の屋根浮き上がり状態を示す立断面図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照しながら、第1実施形態の屋根吹き飛び防止構造について説明する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態における屋根吹き飛び防止構造は、一例として、地盤90の上に、鉄筋コンクリート製の壁体21、22、23と、鉄筋コンクリート製の床版25で構築された建物20に適用される。
なお、図2は、図1に示したA−A’で示される立断面図であり、図3は、図1に示したB−B’で示される立断面図である。
(建物)
図2及び図3に示すように、建物20は、ガス供給設備10を格納する格納庫として使用される。
床版25からは、壁体22が対向して立ち上げられている。この壁体22の間には、壁体22より高さの低い壁体21が設けられ、さらに、壁体21と対向して、壁体21より高さの低い壁体23が設けられている。
これらの壁体21、22、23により、床版25の上にガス供給設備10を格納する部屋15が構成されると共に、建物20の上部には矩形状の上部開口26が形成される。
壁体21、23の上部には、上部開口26を覆う屋根30が架け渡されている。屋根30は、壁体23側へ傾斜しており、壁体23の外側へ雨水を流すようになっている。
なお、本実施形態において、壁体21は壁体22よりも高さが低く構成されているが、壁体21と壁体22は同じ高さで構成してもよい。この場合、屋根30は、壁体21の側面から壁体23の上部に架け渡される。
壁体21には、開口部27が形成され、建物20内の部屋15への出入り口となっている。なお、開口部27は、防爆扉で閉じられており、ガス供給設備10から漏れたガスが爆発したときに、爆圧が開口部27から建物20の外側へ放出しない構成である。
また、壁体21、22、23と、床版25は、ガスが爆発したときの爆圧に耐えうる剛性とされている。
(屋根)
図1に示すように、屋根30は、屋根板材としての鋼製折板31を、壁体21、23の上部に複数枚架け渡し、隙間なく幅方向Wに並べて構成されており、上部開口26を覆っている。
なお、幅方向Wは建物20の長手方向を示し、図1、2において矢印Wで示している。
また、屋根30が上部開口26を「覆っている」とは、屋根30が上部開口26の上部を完全に被覆している状態や、屋根30と壁体22との間に僅かに隙間が空いている状態も含む。
図3及び図4(a)に示すように、鋼製折板31は、幅方向Wに波型のリブが連続して構成されており、鋼製折板31の下側には、屋根受け部材70(アングル)が壁体21、23にボルト72で固定されている。
なお、図1、図2においては、鋼製折板31の波型形状を省略している。
屋根受け部材70には、鋼製折板31にボルト接合された幅方向Wへ延出するタイトフレーム74が溶接されている。
屋根受け部材70とタイトフレーム74との溶接部分は、所定の圧力で破断するように強度が調節されており、ガスが爆発したときには、爆圧によって壁体21、22、23が破壊する前に、溶接部分が破断して鋼製折板31を浮き上がらせる。
(架け渡し部材)
架け渡し部材は、複数本のワイヤ46(鋼製の撚り紐)をターンバックル45で連結した連結ワイヤ40として構成されている。
連結ワイヤ40は、屋根30の上面から離間して、壁体22の間に幅方向Wに沿って2本架け渡されている。また、2本の連結ワイヤ40は、屋根30の奥行き方向Dの中心線Mの両側に架け渡されている。
なお、奥行き方向Dは建物20の短手方向を示し、図1、3において矢印Dで示している。
図4(a)、(b)に示すように、連結ワイヤ40を構成する終端のワイヤ46の一方の端部は、折り返して円環状に形成され、クランプ43で加締めて引掛部41が形成されている。
クランプ43は、金属製(例えばアルミ合金)の円筒状部材であり、圧縮設備を用いてワイヤ46を加締めている。
また、ワイヤ46同士が連結される部分は、折り返して円環状に形成され、クリップ44で加締めてジョイント部42が形成されている。
クリップ44は、金属製(例えばステンレス鍛造品)の留め具であり、ワイヤ46の重ね合わせ部分を、一定間隔を置いて複数箇所加締めている。
ジョイント部42は、ターンバックル45の係止孔45aに係合されており、複数のワイヤ46が、ターンバックル45を介して連結され、連結ワイヤ40となっている。
(支持部材)
図1〜図3に示すように、支持部材50は、鋼製折板31のリブ頂面31aにボルト接合された台座51を備えている。台座51の上部には、連結ワイヤ40を支持する支持部52が設けられている。支持部52はアングルとされ、奥行き方向Dに沿って設置されている。
支持部材50は幅方向Wの中央部に配置されており、支持部52は、上面に連結ワイヤ40が載置されて、連結ワイヤ40の荷重の一部を支持している。
(固定具)
図4(a)、(b)に示すように、固定具60は、壁体22に固定された固定部材61と、固定部材61に挿入するかんぬき部材62で構成されている。
固定部材61の、ベースプレート61dは壁体22の外側面にボルト61fで固定されている。ベースプレート61dには2枚の平板61bと、底板61cが溶接されている。
ベースプレート61dには、貫通孔61eが形成され、壁体22を貫通する貫通孔22aと連通している。
平板61bには、それぞれ貫通孔61aが設けられている。
かんぬき部材62は、貫通孔61aよりも小径とされた外径を有する棒鋼で、平板61bの上方から、貫通孔61aを貫通して落とし込み、底板61cの上に載置することができる。
(ガス供給設備)
ガス供給設備10は、本実施形態においては、圧縮水素を貯蔵するタンクである。なお、ガス供給設備とは、爆発(爆轟や爆燃)する可能性のあるガスを内在するタンク、配管、バルブ及び容器並びにこれらを2つ以上組み合わせたものを含む。
(施工方法)
次に、図4(a)、(b)を参照しながら、連結ワイヤ40の施工方法について説明する。
連結ワイヤ40を構成するワイヤ46の一方の端部には、施工に先立って、予めクランプ43で加締められた引掛部41が形成されている。
まず、ワイヤ46の、引掛部41が形成されていない端部を、固定部材61の平板61bの貫通孔61aから、壁体22の貫通孔22aに通す。
次に、壁体22の内側面側からワイヤ46を引っ張って、円環状の引掛部41と、貫通孔61aとを重ねあわせる。
次に、貫通孔61a、引掛部41にかんぬき部材62を落とし込む。これにより、かんぬき部材62に引掛部41が係合し、引掛部41の水平方向、及び上下方向の移動が拘束される。
次に、ワイヤ46の引掛部41が形成されていない端部をターンバックル45の係止孔45aに通したあと、折り返して円環状にし、重ね合わせた部分をクリップ44で加締めてジョイント部42を形成する。
ワイヤ46が3本以上ある場合は、それぞれのワイヤ46を連結する部分にジョイント部42を形成し、ターンバックル45で連結する。
更に、ターンバックル45を操作して連結ワイヤ40に張力を与えることで、壁体22に連結ワイヤ40が架け渡され、施工作業が終了する。
(作用)
第1実施形態の屋根吹き飛び防止構造は、上述したように構成されており、以下その作用について説明する。
図5及び図6に示すように、第1実施形態の屋根吹き飛び防止構造によれば、ガスが何らかの原因で爆発したとき、爆風EP(図6参照)が発生する。
このとき、爆風EPによる爆圧によって、壁体21、22、23が破壊される前に、壁体21、23と鋼製折板31とを締結する溶接部分が破断して、鋼製折板31を浮き上がらせる。このため、壁体21、22、23の破壊を抑制することができる。
連結ワイヤ40は、屋根30の奥行き方向Dの中心線Mの両側に架け渡されている。このため、爆圧をうけて浮き上がった鋼製折板31を2箇所で押さえることができるため、確実に鋼製折板31が建物20の外側へ吹き飛ぶことを防止できる。
連結ワイヤ40は、引掛部41を固定具60のかんぬき部材62に引掛けるだけで水平方向への移動を拘束することができる。このため、施工が容易である。また、連結ワイヤ40が何らかの原因で破損したときにも、ワイヤ単位で交換できる。
固定具60のベースプレート61dは、壁体22の外側面にボルト61fで固定されているので、連結ワイヤ40に張力が加わったとき、固定具60は、壁体22の外側面へ引っ張られる。このため、ボルトが抜けることなく、連結ワイヤ40を確実に保持することができる。
鋼製折板31は、幅方向Wに波型のリブが連続して構成されているので、幅方向Wの剛性が弱く、奥行き方向Dの剛性が強い。このため、ガスが爆発したときには、幅方向Wに容易に変形して、図6の矢印で示すように、爆圧を建物20の外部へ放出できる。また、奥行き方向Dには容易に変形しないので、確実に連結ワイヤ40に当って、建物20の外側へ吹き飛ぶことを防止できる。
支持部材50の支持部52はアングルとされ、奥行き方向Dに沿って設置されているので、上面に載置された連結ワイヤ40が奥行き方向Dに動いても、連結ワイヤ40が支持部52から脱落することはない。
このため、強風時においても連結ワイヤ40と鋼製折板31とが接触することが抑制されるので、連結ワイヤ40がバタつくことが防止される。また、連結ワイヤ40と鋼製折板31の相互の擦れによって鋼製折板31の塗装が剥がれて屋根30の耐久性に影響を与えることを抑制できる。
また、例えば台風時など、開口部27から建物20の内部に強風が吹き込んだときには、部屋15側から、鋼製折板31に吹き上げ力が作用する。このとき、支持部材50が連結ワイヤ40を下から押し上げようとするが、連結ワイヤ40が突っ張ることにより、鋼製折板31が浮き上がることが抑制される。
このため、本実施形態の屋根吹き飛び防止構造は、強風時の屋根の吹き上げ対策としても有効である。
[他の実施形態]
本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
例えば、屋根30は、鋼製折板の鋼製折板31を幅方向Wに並べて構成されているものとしたがこれに限られない。
例えば、鋼製折板31はプレキャストコンクリート製の板等であってもよい。また、屋根全体が、RC造等により一体的に形成されたものであってもよい。このような場合でも、ガスが何らかの原因で爆発したときには、屋根30が浮き上がろうとするが、連結ワイヤ40によって、屋根30が建物20の周囲へ脱落することを抑制することができる。
また、連結ワイヤ40は、壁体22に架け渡されているものとしたがこれに限られない。例えば、壁体22の外側に支柱を立て、支柱間に架け渡すものとしてもよい。この場合、壁体22の上端を屋根30よりも高くする必要がないので、壁体22の上端を屋根30で覆う構造とすることができる。これにより、建物20の雨仕舞が良くなる。
あるいは、建物20の内部を仕切る仕切壁(界壁)で屋根30を区画して、仕切壁と壁体22との間や、仕切壁同士の間に連結ワイヤ40を架け渡してもよい。この場合、仕切壁を防爆壁として機能させることができるので、ガス供給設備10の上方にある屋根30のみを損傷させることができる。また、連結ワイヤ40の固定スパンが短くなるので、連結ワイヤ40が吹き飛びを防止する鋼製折板31の数が少なくなり、連結ワイヤ40が損傷しにくくなる。
また、連結ワイヤ40の端部は、円環状に形成してクランプ43で加締めた引掛部41とされていたがこれに限られない。
例えばジョイント部42と同様、クリップ44で加締めてもよいし、連結ワイヤ40自体を円環状に形成せず、円環状の端子を接続してもよい。クリップ44で加締めるものとすれば現場で加工することができるので、資材管理が容易である。円環状の端子を接続するものとすれば円環部分の直径を一定にすることができるので、品質管理が容易である。
また、連結ワイヤ40は、2本架け渡されているものとしたがこれに限られない。
例えば鋼製折板31が軽い素材であったり、想定される爆発の規模が小さい時は1本でもよいし、逆に、鋼製折板31が重い素材であったり、想定される爆発の規模が大きい時は、3本以上であってもよい。
また、連結ワイヤ40は、幅方向Wに沿って架け渡されているものとしたがこれに限られない。
例えば、連結ワイヤ40を屋根30の上に斜めに架け渡してもよいし、格子状に架け渡してもよい。
連結ワイヤ40を屋根30の上に斜めに架け渡せば、鋼製折板31を幅方向W、奥行き方向Dのいずれの方向に並べても、鋼製折板31が浮き上がった際には、連結ワイヤ40に当る。したがって、鋼製折板31を並べる方向に関わらず、鋼製折板31が建物の外側へ吹き飛ぶことを抑制できる。また、連結ワイヤ40を格子状に架け渡せば、鋼製折板31が建物20の外側へ吹き飛ぶことを抑制する効果を、さらに高めることができる。
また、架け渡し部材は連結ワイヤ40で形成されているものとしたがこれに限られない。
例えばPC鋼棒などの線状部材や、アングルやチャンネルなどの型鋼を用いて、強度を大きくしてもよい。強度を大きくすることで、大きな爆発の爆圧にも耐えることができる。あるいは、架け渡し部材の本数を少なくすることができる。
また、架け渡し部材の強度が大きくなると剛性が高まるので、架け渡し部材が自重によって垂れたり撓んだりすることを抑制できる。しがたって、強風時のバタつきを抑える効果を高めることもできる。
この場合、架け渡し部材は、ボルト接合や溶接などによって、壁体22に設置したアンカー部材等に固定すればよい。
また、支持部材50は、台座51が鋼製折板31の上面に固定され、支持部52に連結ワイヤ40が載置されているものとしたがこれに限られない。
例えば、台座51を建物20の内部に設けられた仕切壁の上面に固定して、鋼製折板31の上面から突出させた支持部52に、連結ワイヤ40の上下方向の移動を拘束して支持するものとしてもよい。
このように構成すれば、支持部材50が鋼製折板31ではなく建物20の躯体に固定されるので、支持部材50の固定強度を高めることができる。また、支持部材50が鋼製折板31と一緒に吹き上げられることがないので、強風時の吹き上げ防止の効果を高めることができる。この場合、支持部52を、アングルではなく有孔のプレートで形成し、プレートの孔に連結ワイヤ40を貫通させるものとすればよい。
10 ガス供給設備
20 建物
21、22、23 壁体
26 上部開口
30 屋根
31 鋼製折板(屋根板材)
40 連結ワイヤ(架け渡し部材)
50 支持部材

Claims (2)

  1. 屋根板材を幅方向に並べて構成され、ガス供給設備を貯蔵する建物の上部開口を覆う屋根と、
    前記屋根の上面から離して前記建物の上部に前記幅方向へ架け渡された架け渡し部材と、
    を有する屋根吹き飛び防止構造。
  2. ガス供給設備を貯蔵する建物の上部開口を覆う屋根と、
    前記屋根の上面から離して前記建物の上部へ架け渡された架け渡し部材と、
    を有し、
    前記屋根の上面には、前記架け渡し部材を支持する支持部材の支持部が位置している、
    屋根吹き飛び防止構造。
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