JP6530162B2 - 両側面に2つの接触面部分を有する、無段変速機のための駆動ベルト用横方向エレメント - Google Patents

両側面に2つの接触面部分を有する、無段変速機のための駆動ベルト用横方向エレメント Download PDF

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Description

本発明は、無段変速機のための駆動ベルト用横方向エレメントに関する。駆動ベルトは、変速機の2つのプーリの周りに配置されている。駆動ベルトは、変速機プーリに接触するための複数の横方向エレメントと、これらの横方向エレメントを支持するための無端の坦持体とを備える。この坦持体は、唯一つの無端のフレキシブルな金属バンドであってもよいが、一般的には、互いに組み込まれた複数の上記バンドを有している。横方向エレメントは、坦持体の円周に沿って配置されている。この場合、横方向エレメントは、駆動ベルトの運動に関連した力を伝達することができる。この形式の駆動ベルトは、プッシュベルトとして公知にされている。
この形式の駆動ベルトは、横方向エレメントの中央凹部に取り付けられた単一の無端の坦持体を備えることが知られている。この凹部は、ベルトの半径方向外方を向いて開口している。しかしながら、通常、この形式の駆動ベルトは、横方向エレメントに設けられた2つの凹部に取り付けられた2つの坦持体を備えている。各々の凹部は、横方向エレメント、即ちベルトの軸方向又は横方向の両側を向いて開口している。本発明は、もっぱら、2つの坦持体を有するこの後者の駆動ベルトに関する。
この駆動ベルトの横方向エレメントは、横方向エレメントの軸方向又は横方向の両側に設けられた接触面を備える。この接触面は、変速機プーリ、即ち変速機プーリの各々の滑車と係合する。接触面は、半径方向外方に向かって互いに離れており、横方向エレメントの凹部から半径方向内方に配置されている。以下で使用される、上及び下という用語は、この互いに離れる方向に関連づけられている。このことは、下から上、即ち無端の坦持体に対して半径方向外方であるとして定義されている。
横方向エレメントは、下から上に向かって順番に、基部と、横方向エレメントの凹部の間に規定される中央部と、頂部とを備えている。この場合、中央部の寸法は比較的小さい。通常、駆動ベルトにおいて、基部は、駆動ベルトの内周側即ち半径方向内側に配置されている。頂部は、駆動ベルトの外周側即ち半径方向外側に配置されている。横方向エレメントは、2つの主要部表面も備えている。この2つの主要部表面は、実質的に互いに平行に延在し、横方向エレメントの厚さの分だけ離間されている。駆動ベルトにおける横方向エレメントの、正確な又は少なくとも有利な姿勢は、主要部表面が、実質的に、ベルトの周方向に対して垂直となる姿勢である。横方向エレメントの第1の主要部表面の少なくとも一部は、プッシュベルトにおける隣接する横方向エレメントの第2の主要部表面の少なくとも一部に当接する。横方向エレメントの第2の主要部表面の少なくとも一部は、プッシュベルトにおける別の隣接する横方向エレメントの第1の主要部表面の少なくとも一部に当接する。
基部は、横方向エレメントの接触面を有する。この接触面は、一般的に表面凹凸を有する。潤滑液をこの表面凹凸に塗布することができ、変速機の使用中には、この潤滑液を、凹凸内に収容し且つ/又は凹凸の突出部から離して搬送することができる。したがって、この表面凹凸は、横方向エレメントの接触面(の突出部)とプーリ滑車との間の油膜の形成を妨げることによって、駆動ベルトの横方向エレメントとプーリ滑車との有利な摩擦接触を実現する。表面凹凸は、多くの場合、突出部及び凹部、特にリブ及び溝を交互に配置するパターンの形態である。リブ及び溝は、互いに実質的に平行な配置で、横方向エレメントの厚さの分だけ延在している。
接触面に要求される表面積は、変速機の多くのパラメータによって決まる。この点において最も注目すべきは、使用中、駆動ベルトのプーリ滑車によって加えられる、標準的な圧力又は緊締圧力である。しかし当然ながら、表面凹凸の形状、各々の材質、表面仕上げ、及び必要とされる耐用年数特に駆動ベルトの耐用年数も、その中で役割を担っている。駆動ベルトの構成の各々から、接触面の上記表面積は、その半径方向寸法又は高さ方向寸法を変更することによって、特に影響を受ける。例えば欧州特許出願公開第0962679号明細書は、この後者の設計パラメータに関連しており、横方向エレメントの接触面の高さを最小にすることを要求している。
プーリ及びベルト間の摩擦接触における比較的高い接触圧で作動する、上述の公知の駆動ベルト構造の主たる長所は、少なくともより高い(高さが大きい)接触面を有する駆動ベルトを備える変速機と比較して、効率的な力伝達を可能にすることにある。特に、これによって、比較的高い摩擦係数と比較的低い滑り損失を達成することができる。しかしながら、同時に、プーリ滑車間で相対的に緊締された(横方向エレメントがピッチング回転する)とき、横方向エレメントの姿勢が好ましい半径方向の整列位置から逸脱し得ることは、上述の公知のベルト構造の短所となる。少なくとも、上述のようなピッチング回転に対する反力は、接触面の高さを減らすことによって減少する。すなわち、上述の公知のベルト構造において、横方向エレメント(の姿勢)は安定性を欠いており、好ましいその半径方向の姿勢に対して一度ピッチング回転すると、接触面は、プーリ滑車に接触点でのみ、有効且つ不都合に係合する。結果として、駆動ベルト及び/又はプーリの摩耗は増加し、付加的な摩擦損失が生じる。
本発明は、上述の公知の駆動ベルト構造によってもたらされる力伝達効率(の改良)に取り組むと同時に、上述の構造特有の、横方向エレメントの(付加的な)不安定さを大きく回避することを目的にしている。
本発明によれば、このような目的は、駆動ベルトの構造において、下述する請求項1の特徴部分の対象を包含することによって達成される。したがって、本発明によれば、横方向エレメントの両側面の各々は、2つの接触面部分を有している。この2つの接触面部分は、変速機プーリに接触するための表面輪郭又は表面凹凸と、上記2つの接触面部分の間に設けられた陥凹中央部とを備える。
したがって、横方向エレメントの基部の高さを全体として減じるというよりはむしろ、基部の両側面は、当該横方向エレメントの接触面部分(を結ぶ仮想直線)に対して、横方向エレメントの両側面の中央部を凹設することによって規定される2つの接触面部分を有している。有利には、これらの接触面部分は、それぞれ、横方向エレメントの両側面の末端部、即ち上部及び下部に設けられている。
本発明による上述の手段によって、各接触面の表面積、即ちその2つの部分を組み合わせた表面積は有利に小さく、即ち公知の連続的に形成された接触面に比較して減少するということが達成される。この場合、同時に、接触面の高さは有利に維持され、このことは、プーリ滑車に対する横方向エレメントのピッチング運動の観点では少なくとも効果的である。実際に、上述の手段によって、横方向エレメントの小さなピッチング運動が、本願発明によって提供される。なぜなら、陥凹中央部は、その結果として、プーリ滑車に(すぐに)接触しないからである。
当然、本発明による横方向エレメントの間隔が大きくなると、横方向エレメントの側面の陥凹中央部も、プーリ滑車に接触し得る。よって、本発明の別の態様に関連して、上記陥凹中央部は表面凹凸を有している。
本発明によれば、横方向エレメントの両側面の陥凹中央部は、その高さ全体の3分の1から5分の4、有利には約2分の1に亘る。前者の範囲は、上述の有利な効果を奏するために、実質的且つ一体的に定められている。
さらに本発明によれば、横方向エレメントの両側面の陥凹中央部は、実質的に横方向エレメントの両側面の高さの中央、又はその一層下方側に配置されている。このことは、プーリ滑車によって加えられた力が、可能な限り無端の坦持体の近くに位置する、横方向エレメントのいわゆる傾斜ラインの位置に又はその位置の近傍に集中するという、利点を有する。駆動ベルトの横方向エレメントの間に加えられた力自体は、傾斜ラインに集中している。有利には、2つの接触部分の全表面積、即ち横方向エレメントの両側面において凹設されずに残っている部分の全表面積の最大限80%が、陥凹中央部の上方に位置している。即ち、少なくともその20%が、上記陥凹中央部の下方に位置している。さらに有利には、上述の分布は、陥凹中央部の上方に2つの接触面部の60〜70%が位置し、陥凹中央部の下方に2つの接触面部の30〜40%が位置するということになる。
本発明の範囲内で、全ての横方向エレメントがその両側面の陥凹中央部を備える駆動ベルトを有することが可能である。しかしながら、連続した接触面として形成される両側面を有する従来型の横方向エレメントを、その中に含むこともまた一つの選択肢である。一つの駆動ベルトにおいて異なる形式の横方向エレメントを組み合わせることは、横方向エレメント及びプーリ間の相互作用により単調挙動を減らすことによって、騒音を低減するという利点を提供する。このような異なる形式の組み合わせは、騒音低減を最大にするため、規則的に異なる形式を交互に配置するか、又は異なる形式をランダムに混合するかのいずれかであってよい。
本発明は、図面を参照して、下述の本発明の詳細な説明に基づいて説明される。この場合、同一の参照符号は、同一の又は類似する構成要素を示している。
2つのプーリ上を走行する駆動ベルトを有する無段変速機の概略的な斜視図を提供する。 周方向で見た公知の駆動ベルトの横断面図を示す。 公知の駆動ベルトの横方向エレメントの、幅方向を向いた図を提供する。 基部の側面を概略的に示す、図2の公知の横方向エレメントの拡大図であり、変速機プーリに接触する表面凹凸を有する接触面を表している。 本発明の第1実施形態を、図4の実施形態に対応する拡大図で示す。 公知の駆動ベルトと比較した、本発明によって提供される、測定された出力効率増加量のグラフを表す。 本発明の第2実施形態を、図4及び図5の実施形態に対応する拡大図で示す。
図1における無段変速機の概略図は、2つのプーリ1,2上を走行する駆動ベルト3を示している。駆動ベルト3は、閉じた、即ち無端の坦持体31と、実質的に連続的な横方向エレメント32の列とを備える。横方向エレメント32は、坦持体31の周上に取り付けられるとともに坦持体31の円周に沿って配置されている。図示された位置において、上側のプーリ1は、下側のプーリ2よりも速く回転する。各プーリ1,2の2つの円錐滑車4,5間の距離を変更することによって、各プーリ1,2における駆動ベルト3のいわゆる走行半径Rが変更され得る。その結果として、2つのプーリ1,2間の回転速度比iが変更され得る。このことは、変速機の入力軸6及び出力軸7の間での回転速度差を変更する公知の手段である。
図2において、駆動ベルト3は、ベルトの円周方向又は延在方向Lを向いて、即ちその軸幅方向W及び半径高さ方向Hに垂直な方向を向いて、横断面で示されている。この図は、駆動ベルト3の横方向エレメント32を支持且つ案内する2つの坦持体31の存在を横断面で示している。この場合、駆動ベルト3の1つの横方向エレメント32が正面図で示されている。駆動ベルト3の横方向エレメント32及び坦持体31は、一般的には金属、通常は鋼で製造されている。横方向エレメント32は移動することができる、即ち横方向エレメント32は駆動ベルト3の延在方向Lで坦持体31に沿って摺動することができる。これにより、変速機プーリ1,2間で力が伝達されるとき、この力は、横方向エレメント32同士が互いに押圧し合い、横方向エレメント32同士が駆動ベルト3及びプーリ1,2の回転方向前方に互いを押すことによって伝達される。
坦持体31は駆動ベルト3をまとめて保持し、この特定の実施形態においては、坦持体31は、5枚の独立した無端のバンドから構成されている。無端のバンドは、坦持体31を形成するために、互いに同心的に組み込まれている。実際、多くの場合、坦持体31は、5枚よりも多い、例えば最大でも12枚又はそれ以上の無端のバンドを備えている。
図3に側面図でも示されている横方向エレメント32は、2つの切り欠き部33を備えている。この切り欠き部33は、互いに反対側に配置され、横方向エレメント32の反対側を向いて開口している。各々の切り欠き部33は、2つの坦持体31の1つをそれぞれ収容する。したがって、横方向エレメント32の第1部又は基部34は、坦持体31から半径方向内方に又は坦持体31の下方に高さ方向Hで延在しており、横方向エレメント32の第2部又は中央部35は、坦持体31の間に坦持体31と同じ(半径方向)高さで配置されており、横方向エレメント32の第3部又は頂部36は、坦持体31から半径方向外方に又は坦持体31の上方に高さ方向Hで延在している。各切り欠き部33の下部面又は半径方向内側面は、横方向エレメント32の基部34のいわゆる支持面42によって区切られている。支持面42は、ほぼ頂部36の方向で、半径方向外方又は上方を向いている。
駆動ベルト3の延在方向Lを向いている、横方向エレメント32の第1面又は後側主要部表面38は実質的に平坦である。その一方で、いわゆる揺動端部又は傾倒端部18は、反対側を向いて、横方向エレメント32の第2面又は前側主要部表面39に設けられている。高さ方向Hでの揺動端部18の上方において、横方向エレメント32は、側面から見て、実質的に一定の厚さを有する。揺動端部18の下方において、基部34は、横方向エレメント32の下面に向かって先細りになっている。揺動端部18は、一般的に、横方向エレメント32の前側主要部表面39における、僅かに湾曲した区分の形態で設けられている。駆動ベルト3において、横方向エレメント32の前側主要部表面39は、隣接する横方向エレメント32の後側主要部表面38と、揺動端部18の位置で接触する。この接触は、プーリ1,2の間で伸張している駆動ベルト3の直線部分と、変速機プーリ1,2の円錐プーリ滑車4,5間に配置される、駆動ベルト3の湾曲部分との両方で生じる。
横方向エレメント32は、前側主要部表面39で延在方向に突出するピン40と、後側主要部表面38内に設けられた孔41とを備える。第1の隣接する横方向エレメント32のピン40が第2の隣接する横方向エレメント32の孔41内に少なくとも部分的に差し込まれるという意味で、駆動ベルト3における2つの隣接する横方向エレメント32のピン40及び孔41は互いに係合している。これによって、2つの隣接する横方向エレメント間の相対移動及び/又は相対回転は、ピン40及び孔41に設けられた間隙に制限される。
プーリ滑車4,5と接触するための接触面37を形成している、横方向エレメント32の基部34における側面は、互いに対して角度φで方向付けられている。この角度φは、変速機プーリ1,2の円錐円板4,5の間で画定されたV字角度φに、少なくともほぼ対応している(図1参照)。
図4において、一方の側面及び接触面37が拡大図で概略的に図示されている。この図は、表面凹凸の存在を示している。公知の表面は、実質的に接触面37の全体を覆っており、突起部若しくは隆起部43と、谷若しくは溝44とを交互に配置することによって形成されている。突起部若しくは隆起部43と、谷若しくは溝44とは、前側主要部表面39及び後側主要部表面38の間を、互いに平行な配置で(部分的な)ベルトの延在方向Lに延在している。ここで留意すべきは、実際の表面凹凸の尺度は、図示の目的で図4(及び図5,7)に示されたものより微細であるということである。実際に、表面凹凸の輪郭は、一般的に、10μmから30μmの深さを有し、接触面37の高さ方向で1mm当たり5本から10本の溝44及び突起部43を有している。接触面37自体は、図4(及び図5,7)に示されたものよりも小さく、即ち4mmから8mmである。
本発明によれば、図4に類似した拡大図で図5に示されるように、接触面37は、2つの分離した部分37a,37bに設けられている。この2つの分離した部分37a,37bは、横方向エレメント32の各側面における中央部45によって、高さ方向で互いに分離されている。この中央部45は、表面凹凸の隆起部43の頂部によって規定された(横断面で破線によって表された)仮想平面に対して凹設されている。この技術的手段によって、即ち、公知の連続的に形成された接触面37を、2つの互いに分離された接触面部分37a,37bに分離することによって、駆動ベルト3と変速機プーリ1,2との間における横方向の摩擦力に基づく出力損失が減少され、出力伝達の効率を向上させることが発見された。
本発明によれば、横方向エレメントの両側面における陥凹中央部は、表面凹凸の突出部(の頂部)に対し、凹部の(底部の)深さよりも大きい距離又は深さで凹設されている。この距離又は深さは、最小でも約0.5mmに等しく、有利には最大でも0.5mmである。
図6において、本発明の有利な効果が、公知の駆動ベルトと比較した、本発明の駆動ベルト3によって測定された効率増加量Δηのグラフによって図示されている。このグラフは、変速比iに関連して測定された効率増加量Δηを、入力軸6において設定する3つの回転速度ωinと入力軸6に加えられた40NmのトルクTinとで示している。
図7に、本発明の第2実施形態が図示されている。この第2実施形態では、接触面部分37a,37bが表面凹凸を備えているだけでなく、横方向エレメント32の両側面において陥凹中央部45も備えている。この特定の実施形態において、陥凹中央部45の表面凹凸の隆起部43の頂部は、(仮想的な)凹形輪郭を形成する(破線によって表されている)。この後者の特徴は、陥凹中央部45がプーリ滑車4,5と接触するほどにまで横方向エレメント32がピッチング運動したとしても、横方向エレメント32とプーリ滑車4,5との有利な接触を提供する。
本発明の範囲が上述の実施形態に限定されるものではなく、その変更及び改良が、添付の特許請求の範囲で規定されたような本発明の範囲から逸脱しない範囲で可能であることは、当業者にとって自明のことである。
1,2 プーリ
3 駆動ベルト
4,5 円錐滑車
6 入力軸
7 出力軸
18 揺動端部
31 坦持体
32 横方向エレメント
33 切り欠き部
34 基部
35 中央部
36 頂部
37 接触面
37a,37b 分離部分
38 後側主要部表面
39 前側主要部表面
40 ピン
41 孔
42 支持面
43 隆起部、リブ
44 溝
45 陥凹中央部
L 延在方向
H 高さ方向
i 変速比
T トルク
W 幅方向
Δη 効率増加量
φ 角度
ω 回転速度

Claims (7)

  1. 2つの無端の坦持体(31)と、該坦持体(31)上に取り付けられる複数の横方向エレメント(32)と、を有する駆動ベルト(3)用の横方向エレメント(32)であって、
    前記横方向エレメント(32)の各々は、2つの主要部表面(38,39)を有し、前記2つの主要部表面(38,39)の間に厚さを有し、
    前記横方向エレメント(32)は、前記坦持体(31)から半径方向内方に配置される基部(34)と、前記坦持体(31)の間に配置される中央部(35)と、前記坦持体(31)から半径方向外方に配置される頂部(36)とを有し、
    前記基部(34)は、その両側面に、無段変速機のプーリ(1,2)と係合するための成形された接触面(37)を有している、横方向エレメント(32)において、
    前記接触面(37)は、2つの分離部分(37a,37b)を有し、該2つの分離部分(37a,37b)の各々は、前記横方向エレメント(32)の主要部表面(38,39)に対して略垂直方向に延在するリブ(43)及び溝(44)の列を、交互に配置することによって形成されており、且つ前記2つの分離部分(37a,37b)は、前記横方向エレメント(32)の両側面に設けられた陥凹中央部(45)によって互いに分離されており、
    前記陥凹中央部(45)は、前記接触面(37)の前記2つの分離部分(37a,37b)における前記リブ(43)の頂部によって規定された仮想平面に対して凹設されており、
    前記陥凹中央部(45)は、前記仮想平面に接触もしないし、交わることもなく、
    前記陥凹中央部(45)は、前記横方向エレメント(32)の各側面の、最小でも3分の1且つ最大でも5分の4に亘ることを特徴とする、横方向エレメント(32)。
  2. 2つの無端の坦持体(31)と、該坦持体(31)上に取り付けられる複数の横方向エレメント(32)と、を有する駆動ベルト(3)用の横方向エレメント(32)であって、
    前記横方向エレメント(32)の各々は、2つの主要部表面(38,39)を有し、前記2つの主要部表面(38,39)の間に厚さを有し、
    前記横方向エレメント(32)は、前記坦持体(31)から半径方向内方に配置される基部(34)と、前記坦持体(31)の間に配置される中央部(35)と、前記坦持体(31)から半径方向外方に配置される頂部(36)とを有し、
    前記基部(34)は、その両側面に、無段変速機のプーリ(1,2)と係合するための成形された接触面(37)を有している、横方向エレメント(32)において、
    前記接触面(37)は、2つの分離部分(37a,37b)を有し、該2つの分離部分(37a,37b)の各々は、前記横方向エレメント(32)の主要部表面(38,39)に対して略垂直方向に延在するリブ(43)及び溝(44)の列を、交互に配置することによって形成されており、且つ前記2つの分離部分(37a,37b)は、前記横方向エレメント(32)の両側面に設けられた陥凹中央部(45)によって互いに分離されており、
    前記陥凹中央部(45)は、前記接触面(37)の前記2つの分離部分(37a,37b)における前記リブ(43)の頂部によって規定された仮想平面に対して凹設されており、前記陥凹中央部(45)は、前記溝(44)の深さよりも大きい深さで凹設されており、
    前記陥凹中央部(45)は、前記仮想平面に接触もしないし、交わることもないことを特徴とする、横方向エレメント(32)。
  3. 前記陥凹中央部(45)は、成形された面を有することを特徴とする、請求項1又は2記載の横方向エレメント(32)。
  4. 前記陥凹中央部(45)は、略凹形の輪郭によって規定されていることを特徴とする、請求項1、2、又は3記載の横方向エレメント(32)。
  5. 前記陥凹中央部(45)は、基部(34)の半径方向中央、又は該半径方向中央よりも半径方向内側に配置されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の横方向エレメント(32)。
  6. 無端の坦持体(31)と、請求項1から5までのいずれか1項記載の横方向エレメント(32)とを有する駆動ベルト(3)。
  7. 2つのプーリ(1,2)と、請求項6記載の駆動ベルト(3)とを有する無段変速機。
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