JP6529537B2 - 駆動装置及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばレンズ等の光学素子を保持する保持部材をラックとリードスクリューを用いて駆動する駆動装置及び光学機器に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置では、レンズや光学フィルタ等の光学素子を保持する保持部材に取り付けたラックをリードスクリューに係合させ、リードスクリューの回転に応じて保持部材を光軸方向に駆動する技術が知られている。
例えば、レンズを保持する変倍群移動枠に形成された一対の軸穴にラックの両端に設けた軸をそれぞれ嵌め込んで変倍群移動枠に対してラックを回転可能に支持し、変倍移動枠とラックの間にはコイルばねを取り付けた技術が提案されている(特許文献1)。
この提案では、コイルばねの一端を変倍移動枠に掛止し、他端をラックに掛止することで、ラックを回転させる回転モーメントを発生させてラックをリードスクリューに付勢している。これにより、ラックとリードスクリューとの間にガタが生じないようにして最適な付勢状態を実現し、好適な回転動作が行われるとしている。
特開2012−93497号公報
しかし、上記特許文献1では、変倍移動枠にラック及びコイルバネの組み付ける際に複数の方向からの作業が必要となるため、作業性が悪く、時間を要し、組立コストの増加を招く可能性がある。
具体的には、ラックの両端の軸を変倍移動枠の一対の軸穴に嵌合させる際、ラックの一方の軸を変倍移動枠の一方の軸穴に形成された切欠き部に一対の軸穴の軸線に対して斜め方向から挿入する作業が必要となる。
また、ラックの一方の軸を前記切欠き部を介して変倍移動枠の一方の軸穴に挿入した後に、ラックの他方の軸を変倍移動枠の他方の軸穴に対して一対の軸穴の軸線方向から挿入する作業が必要となる。
更に、コイルバネの一端を変倍移動枠に掛止する方向の作業、及びコイルバネの他端をラックに掛止する方向の作業が必要となる。この場合、組立途中でコイルバネの両端がバネ掛け部から外れてしまう作業ミスが発生しやすい。
そこで、本発明は、光学素子を保持する保持部材に対してラック及び捩りコイルバネを一方向からの作業で容易に組み立てることができるようにして、組立作業性を大幅に向上させることができる駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の駆動装置は、光学素子を保持する保持部材と、前記保持部材に固定される支持部材と、送りねじを有する駆動部と、前記保持部材に一端が回転可能に支持され、前記支持部材に他端が回転可能に支持されており、前記送りねじに係合して、前記送りねじの回転を前記保持部材の軸方向の移動に変換するラックと、第1バネ脚部が一端に設けられ、第2バネ脚部が他端に設けられており、前記第1バネ脚部が前記ラックに設けられた第1バネ掛け部に掛止され、前記第2バネ脚部が前記保持部材に設けられた第2バネ掛け部に掛止されて前記ラックを前記送りねじに係合する回転方向に付勢する捩りコイルバネと、を備え、前記ラックには、前記第1バネ掛け部に前記第1バネ脚部を誘導する第1バネ誘導部が設けられ、前記保持部材には、前記第2バネ掛け部に前記第2バネ脚部を誘導する第2バネ誘導部が設けられ、前記第1バネ誘導部と前記第2バネ誘導部の少なくとも一方は、前記捩りコイルバネの組み付け方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、光学素子を保持する保持部材に対してラック及び捩りコイルバネを一方向からの作業で容易に組み立てることができるようにして、組立作業性を大幅に向上させることができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係るレンズ駆動装置を示す斜視図、(b)は(a)に示すレンズ駆動装置の駆動部を除いた分解斜視図である。 (a)はラック支持部材の斜視図、(b)はレンズ移動枠の斜視図である。 ラックの斜視図である。 レンズ移動枠へのラック及び捩りコイルバネの組立時の状態を示す要部斜視図である。 レンズ移動枠へのラック及び捩りコイルバネの組立後の状態を示す要部斜視図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るレンズ駆動装置の斜視図、(b)は(a)に示すレンズ駆動装置の駆動部を除いた分解斜視図である。 (a)はラック支持部材の斜視図、(b)はレンズ移動枠の斜視図である。 ラックの斜視図である。 レンズ移動枠に対するラック及び捩りコイルバネの組立方法を説明する図である。 図9のラックの回転軸側から軸方向に見た図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係るレンズ駆動装置を示す斜視図、図1(b)は図1(a)に示すレンズ駆動装置の駆動部を除いた分解斜視図である。図2(a)はラック支持部材の斜視図、図2(b)はレンズ移動枠の斜視図である。図3(a)はラックの斜視図、図3(b)は図3(a)に示すラックを反対側から見た斜視図である。なお、本実施形態では、デジタルカメラ等の撮像装置のレンズ鏡筒に用いられるレンズ駆動装置を例示するが、撮像装置以外の光学機器に用いられる駆動装置であってもよい。
本実施形態のレンズ駆動装置は、図1に示すように、光学素子の一例としてのレンズLを保持するレンズ移動枠1を備え、レンズ移動枠1の正面側には、ラック支持部材4がビス等で固定されている。レンズ移動枠1は、本発明の保持部材の一例に相当する。レンズ移動枠1とラック支持部材4との間には、ラック2が捩りコイルバネ3とともに回転可能に取り付けられる。なお、本実施形態では、光学素子の一例としてレンズを例示したが、これに限定されず、各種の光学フィルタであってもよい。
レンズ移動枠1は、ガイドバー5によってレンズLの光軸方向に移動可能に支持され、捩りコイルバネ3で付勢されたラック2の歯が駆動部8を構成するリードスクリュー7aの不図示のリード溝に係合する。駆動部8は、モータベース6にモータ7により回転駆動されるリードスクリュー(送りねじ)7aが回転可能に支持されている。モータ7によりリードスクリュー7aが回転駆動されることで、リードスクリュー7aの回転がラック2を介してレンズ移動枠1の光軸方向の移動に変換される。
レンズ移動枠1には、ラック支持部1aが設けられ、ラック支持部1aに設けられたラック支持穴1bには、ラック2に設けられた一方の回転軸2aが回転可能に嵌合される。また、レンズ移動枠1には、ラック支持部材4のラック支持部4aに当接する当接面1cが設けられ、当接面1cには、位置決めピン1dが設けられている。位置決めピン1dは、ラック支持部4aに設けられた位置決め穴4cに嵌合される。ラック支持部4aには、ラック支持穴4bが設けられ、ラック支持穴4bには、ラック2に設けられた他方の回転軸2bが回転可能に嵌合される。ラック2の回転軸2aと回転軸2bは、同軸上に配置されて、レンズLの光軸と回転軸2a,2bの回転軸線とは略一致して配置されている。
ラック支持部材4には、図2に示すように、レンズ移動枠1への取付け面4dが設けられており、取付け面4dには、レンズ移動枠1に設けられた振れ止めピン1eと係合する振れ止め穴4eが設けられている。また、取付け面4dには、ビス穴4fが設けられており、ビス穴4fを通したビス等をレンズ移動枠1に設けたビス止め穴1hに締結することで、ラック支持部材4がレンズ移動枠1に固定される。
ラック2の取付け位置の位置精度を向上させるためには、ラック支持部材4のレンズ移動枠1への位置決め位置は、ラック2の回転軸2bの近傍で行うのがよい。そのため、本実施形態のように、ラック支持部4aとのレンズ移動枠1の当接面1cを回転軸2bの近傍に設けて、当接面1cに位置決めピン1dを設けるのがよい。
ラック支持部材4は、板金部材等で構成され、捩りコイルバネ3の付勢力で使用上問題となる変形をしない剛性を有する。ラック支持部材4のレンズ移動枠1への固定は、ラック2の回転軸2bの付近にスペースがなければ、本実施形態のように、ラック2の回転軸2bから離れた位置で固定しても良い。
なお、ラック支持部材4は、捩りコイルバネ3の付勢力で使用上問題となる変形をしない剛性を有していれば、樹脂の成形品であっても、プレス加工で製造する板金部材等の金属製品であっても良い。ただし、撮像装置のレンズ鏡筒等おいて、集光の強いレンズの後方でレンズ移動枠1が使用される場合は、レンズ移動枠1が樹脂の成形品だと、太陽等の光量の強い光源を撮影すると、入射光がレンズ移動枠1の表面に集光した際に表面が損傷してしまうことがある。このような場合は、ラック支持部材4を板金部材にすることで、取付け面4dによって、レンズ移動枠1の表面に集光することによる損傷を防止することができる。
ここで、ラック支持部材4は、ラック2の他方の回転軸2bの支持機能とレンズ移動枠1の集光による損傷からの保護機能の2つの機能を兼ねることで、部品点数の増加をなくすことができる。同様に、レンズに入る不要光線やレンズ移動枠1の表面での反射光が問題となる場合も、ラック支持部材4に遮光機能を兼ねさせることで、部品点数の増加をなくすことができる。
また、ラック支持部材4が金属の場合は、ラック支持部材4と捩りコイルバネ3が当接すると、使用時に捩りコイルバネ3がラック支持部材4と摺動した際に、金属部品同士の摺動により摺動音が問題となることが懸念される。そのため、ラック支持部材4が金属で、レンズ移動枠1とラック2が樹脂である場合は、本実施形態のように、ラック2とレンズ移動枠1の間に捩りコイルバネ3を配置し、ラック支持部材4に捩りコイルバネ3を当接させないようにするのが望ましい。
また、ラック支持部材4が板金部材である場合に、板金の厚みによってはラック2の回転軸2bとラック支持穴4bが係合する長さが十分に確保できない可能性がある。この場合、ラック支持穴4bをバーリング加工で形成することで板厚以上にラック2の回転軸2bとの係合長さを長く取ることができる。
捩りコイルバネ3は、コイル部をラック2の回転軸2aに通した状態でラック2とレンズ移動枠1との間で圧縮された状態で取り付けられ、コイル部によりレンズ移動枠1に対してラック2を回転軸2a,2bの軸方向に付勢する。また、捩りコイルバネ3の一端には、バネ脚部(第1バネ脚部)3aが設けられ、他端には、バネ脚部(第2バネ脚部)3bが設けられている。バネ脚部3aは、ラック2のバネ掛け部(第1バネ掛け部)2cに掛止され、バネ脚部3bは、レンズ移動枠1のバネ掛け部(第2バネ掛け部)1gに掛止されている(図4及び図5参照)。これにより、レンズ移動枠1に対してラック2が回転軸2a,2bの軸周りのリードスクリュー7aの方向に付勢される。
レンズ移動枠1には、組立時にバネ掛け部1gにバネ脚部3bを誘導するバネ誘導部(第2バネ誘導部)1fが回転軸2a,2bの軸線と平行な方向に対して傾斜して設けられている。また、ラック2にも、組立時にバネ掛け部2cにバネ脚部3aを誘導するバネ誘導部(第1バネ誘導部)2dが回転軸2a,2bの軸線と平行な方向に対して傾斜して設けられている。
また、レンズ移動枠1には、捩りコイルバネ3の付勢力によるラック2の回転を規制する回転規制部1i(図2(b)参照)が設けられている。回転規制部1iにより、組立時に捩りコイルバネ3の付勢力によりラック2が回転してバネ掛け部2cがバネ脚部3aから離れ、捩りコイルバネ3がチャージされなくなることを防ぐことができる。
ラック2には、図3に示すように、通常の使用時にリードスクリュー7aのリード溝に係合する本歯部2eと、衝撃を受けた際に本歯部2eに代わってリードスクリュー7aのリード溝に係合する対向歯部2fが設けられている。
以上のように、本実施形態では、ラック2の軸方向の両端を支持する2箇所のラック支持部1b,4bがレンズ移動枠1とラック支持部材4に別れて設けられているため、ラック2のレンズ移動枠1への組立作業を回転軸2a,2bの軸方向に行うことができる。また、捩りコイルバネ3を回転軸2aに通す作業も回転軸2a,2bの軸方向であるため、レンズ移動枠に対するラック2および捩りコイルバネ3の組立作業をそれぞれ一方向の作業で容易に実現することが可能となる。
次に、図4及び図5を参照して、レンズ移動枠1に対するラック2及び捩りコイルバネ3の組立方法について説明する。
図4は、レンズ移動枠1へのラック2及び捩りコイルバネ3の組立時の状態を示す要部斜視図である。図5は、レンズ移動枠1へのラック2及び捩りコイルバネ3の組立後の状態を示す要部斜視図である。
本実施形態では、レンズ移動枠1に対して、捩りコイルバネ3、ラック2、及びラック支持部材4の順にラック2の回転軸2a,2bの軸線と略平行となる一方向からの作業で組立を行う。組立には、レンズ移動枠1を保持する受け台100が用いられる。なお、図4及び図5では、受け台100の形状の一部を簡易的に示している。受け台100は、レンズ移動枠1との間に、捩りコイルバネ3、ラック2、及びラック支持部材4をそれぞれ回転軸2a,2bの軸線に略平行に落とし込み、レンズ移動枠1への取り付け位置の近傍に誘導する挿入領域を形成する。
挿入領域は、レンズ移動枠1への取り付け位置の近傍に各部品を誘導するために、バネ脚部3a,3bの組立時に変形可能なスペースを確保した上で、捩りコイルバネ3、ラック2、ラック支持部材4の外形との隙間をできるだけ小さくしたものが望ましい。ただし、捩りコイルバネ3の外形は、ラック2の外形よりも小さいため、挿入領域に落とし込むだけではラック2の挿入スペース内で移動可能となり、ラック2やラック支持部材4と同様に取り付け位置の近傍に誘導できない。そのため、受け台100には、ガイド穴100bを設けるとともに、組立時に、捩りコイルバネ3により付勢された状態でレンズ移動枠1の支持穴1bを通り、ガイド穴100bを移動可能なバネガイド棒100aを設けている。
組立に際して、まず、受け台100に保持されたレンズ移動枠1に対して捩りコイルバネ3をバネガイド棒100aに外挿する。ここで、捩りコイルバネ3は、まだ自然状態にあるため、バネ脚部3aとバネ脚部3bとのなす角度は、組立後より開いた状態にあり、バネ脚部3aとバネ脚部3bとの間のコイル部の軸方向長さは、組立後より長い状態にある。また、捩りコイルバネ3のバネ脚部3aは、受け台100と当接し、バネ脚部3bはバネ誘導部1fと当接する状態となる。
次に、捩りコイルバネ3の後側からラック2を挿入し、ラック2の後側からラック支持部材4を挿入すると、ラック2の回転軸2aによりバネガイド棒100aが軸方向に押され、バネガイド棒100aは、受け台100のガイド穴100bを移動する。このとき、ラック2の回転軸2bは、ラック支持部材4のラック支持穴4bに挿入され、レンズ移動枠1の位置決めピン1dと振れ止めピン1eは、それぞれラック支持部材4の位置決め穴4cと振れ止め穴4eに挿入されていく。また、バネ脚部3aは、受け台100に当接した状態で、回転軸2a,2bの軸線と略平行な方向に対して傾斜するバネ誘導部2dに当接する。
次に、ラック支持部材4によりラック2を回転軸2a,2bの軸方向に押し込んでいく。このとき、捩りコイルバネ3のコイル部を圧縮する弾性力を利用して、バネ脚部3a,3bは、バネ誘導部2d,1fの傾斜面に沿ってバネ脚部3aとバネ脚部3bとの間の捩り角度を閉じる方向に変形する。そして、捩りコイルバネ3のバネ脚部3a,3bは、それぞれバネ掛け部2c,1gに誘導される。
最後にラック支持部材4を組立方向に最後まで押し込み、レンズ移動枠1の当接面1cにラック支持部材4の当接部4aを当接させた状態でラック支持部材4をレンズ移動枠1にビスで固定することで組立が完了する。
このように、本実施形態では、捩りコイルバネ3をラック2の回転軸2aに挿入する方向の作業もレンズ移動枠1に対する捩りコイルバネ3、ラック2、ラック支持部材4の組立方向も回転軸2a,2bの軸方向と略平行な一方向の作業で行うことができる。また、組立作業の際に、バネ脚部3a,3bがバネ掛け部2c,1gに同時に掛止されるので、従来のように、バネ脚部3a,3bを掛止するために別方向の組立作業を必要としない。
以上説明したように、本実施形態では、レンズLを保持するレンズ移動枠1に対してラック2及び捩りコイルバネ3をラック2の回転軸2a,2bの軸方向と略平行な一方向からの作業で容易に組み立てることができる。これにより、組立作業性を大幅に向上させることができるレンズ駆動装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
次に、図6乃至図10を参照して、本発明の第2の実施形態に係るレンズ駆動装置について説明する。図6(a)はレンズ駆動装置の斜視図、図6(b)は図6(a)に示すレンズ駆動装置の駆動部を除いた分解斜視図である。図7(a)はラック支持部材の斜視図、図7(b)はレンズ移動枠の斜視図である。図8(a)はラックの斜視図、図8(b)は図8(a)に示すラックを反対側から見た斜視図である。
本実施形態のレンズ駆動装置は、図6に示すように、光学素子の一例としてのレンズLを保持するレンズ移動枠11を備え、レンズ移動枠11の正面側には、ラック支持部材14がビス等で固定されている。レンズ移動枠11とラック支持部材14との間には、ラック12が捩りコイルバネ13とともに回転可能に取り付けられる。
レンズ移動枠11は、ガイドバー5によってレンズLの光軸方向に移動可能に支持され、捩りコイルバネ13で付勢されたラック12の歯が駆動部8を構成するリードスクリュー7aの不図示のリード溝に係合する。駆動部8は、モータベース6にモータ7により回転駆動されるリードスクリュー7aが回転可能に支持されている。モータ7によりリードスクリュー7aが回転駆動されることで、リードスクリュー7aの回転がラック12を介してレンズ移動枠11の光軸方向の移動に変換される。
レンズ移動枠11には、ラック支持部11aが設けられ、ラック支持部11aに設けられたラック支持穴11bには、ラック12に設けられた一方の回転軸12aが回転可能に嵌合される。また、レンズ移動枠11には、ラック支持部材14のラック支持部14aに当接する当接部11cが設けられ、当接部11cには、位置決めピン11dが設けられている。
位置決めピン11dは、ラック支持部14aに設けられた位置決め穴14cに嵌合される。ラック支持部14aには、ラック支持穴14bが設けられ、ラック支持穴14bには、ラック12に設けられた他方の回転軸12bが回転可能に嵌合される。ラック12の回転軸12aと回転軸12bは、同軸上に配置されている。
本実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、レンズ移動枠11に対して、ラック12、捩りコイルバネ13、ラック支持部材14は、ラック12の回転軸12a,12bの軸方向と略平行な一方向のみの作業で組立が行われる。
ここで、レンズ移動枠11、ラック12、捩りコイルバネ13、ラック支持部材14は、上記第1の実施形態のレンズ移動枠1、ラック2、捩りコイルバネ3、ラック支持部材4と基本的構成は略同一であるが、相違部分があるため、相違点についてのみ説明する。
ラック支持部材14には、上記第1の実施形態のラック支持部材4と異なり、回転誘導部14gが設けられている。回転誘導部(第1回転誘導部)14gは、ラック12の回転軸12a,12bの軸方向から見てラック12と重なる位置で、かつ組立後のレンズ移動枠11に対するラック12の回転方向の取付け角度ではラック12と当接しない位置に設けられている。
レンズ移動枠11には、上記第1の実施形態のレンズ移動枠1と異なり、回転軸12a,12bの軸方向と略平行な方向に対して傾斜する面を有する回転誘導部(第2回転誘導部)11jが設けられている。回転誘導部11jは、組立時にラック12のバネ誘導部12dと当接し、かつ組立後のレンズ移動枠11に対するラック12の回転方向の取付け角度ではラック12と当接しない位置に設けられている。
ラック12には、上記第1の実施形態のラック2と異なり、回転軸12a,12bの軸方向と略平行な方向に対して傾斜する面を有する回転誘導傾斜部12g(図8参照)が設けられている。回転誘導傾斜部12gは、ラック12をレンズ移動枠11に組み付ける際に、ラック支持部材14の回転誘導部14gと当接する。
次に、図9及び図10を参照して、レンズ移動枠11に対するラック12及び捩りコイルバネ13の組立方法について説明する。
図9(a)は、レンズ移動枠11へのラック12、捩りコイルバネ13及びラック支持部材14の組立開始時の状態を光軸に対して直交する方向から見た部分側面図である。図9(b)は、レンズ移動枠11へのラック12、捩りコイルバネ13及びラック支持部材14の組立後の状態を光軸に対して直交する方向から見た部分側面図である。図9(c)は、レンズ移動枠11へのラック12、捩りコイルバネ13及びラック支持部材14の組立後にラック12にリードスクリュー7aを挿入した状態を光軸に対して直交する方向から見た部分側面図である。図10(a)乃至図10(c)は、それぞれ図9(a)乃至図9(c)のラック12の回転軸12b側から軸方向に見た図である。
組立の際には、まず、レンズ移動枠11に対して、捩りコイルバネ13を挿入し、捩りコイルバネ13の後側からラック12及びラック支持部材14を挿入する。ここで、組立開始時の状態では、ラック12は、バネ誘導部12dが自然状態の捩りコイルバネ13のバネ脚部13aに当接するように、レンズ移動枠11に対して、回転方向の取り付け角度が図10(a)で示す取り付け角度Aの位置で挿入される。
その後、ラック12に対して、ラック支持部材14を挿入すると、ラック支持部材14の回転誘導部14gがラック12の回転誘導傾斜部12gに当接し、ラック12のバネ誘導部12dがレンズ移動枠11の回転誘導部11jに当接する。これらの2箇所の当接により、レンズ移動枠11に対するラック12の取り付け角度は取り付け角度Aに対して捩りコイルバネ13で付勢される方向に回転しないように回転規制がされる。
さらにラック支持部材14を押し込むと、回転誘導部14gが回転誘導傾斜部12gの傾斜面に沿って移動すると共に、バネ誘導部12dが回転誘導部11jの傾斜面に沿って移動する。これにより、ラック支持部材14を押し込む力が図10(a)の矢印方向にラック12を回転軸12a,12bの軸周りに回転させる力に変換される。
そして、ラック支持部材14のラック支持部14aがレンズ移動枠11の当接面11cに当接する位置まで押し込まれると、ラック12は、図10(b)の取り付け角度Bまで回転する。この状態では、まだラック支持部14の回転誘導部14gがラック12の回転誘導傾斜部12gに当接し、ラック12のバネ誘導部12dがレンズ移動枠11の回転誘導部11jに当接した状態である。
そのため、この状態でレンズ移動枠11にラック支持部材14を固定すれば、前述した2箇所の当接部によりラック12が捩りコイルバネ13により付勢される方向に回転するのを防ぐことができる。よって、ラック12のレンズ移動枠11への回転方向の取り付け角度を取り付け角度Bの状態に保持することができる。取り付け角度Bは、図10(c)に示すように、ラック12にリードスクリュー7aを挿入した使用時の取り付け角度Cと近い角度とする。それにより、ラック12にリードスクリュー7aを挿入する際に、捩りコイルバネ13の付勢力によりラック12がリードスクリュー7aを挿入しにくい角度に回転してしまうことを防ぐことができ、組立性が改善される。
このとき、ラック支持部材14の回転誘導部14gはラック12の回転誘導傾斜部12gと当接せず、ラック12のバネ誘導部12dもレンズ移動枠11の回転誘導部11jと当接しない状態となる。したがって、使用時に余計な当接箇所により、ラック12とリードスクリュー7aに対して、余計な摩擦負荷が加わることを防ぐことができる。
なお、本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に、ラック支持部材14は、ラック12の回転軸12bの支持以外に、レンズ移動枠11の表面の保護、あるいは遮光部材の機能を兼ねさせることで、部品点数の増加をなくすことができる。また、前述した当接部は、ラック支持部材14とラック12、あるいはラック12とレンズ移動枠11の組み合わせの少なくともいずれか一方にあれば良い。
以上説明したように、本実施形態では、組立時にレンズ移動枠11に対するラック12の回転方向の取り付け角度を使用時の取り付け角度の方向に回転させることができる。その他の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
L レンズ
1 レンズ移動枠
1f バネ誘導部
1g バネ掛け部
2 ラック
2a,2b 回転軸
2c バネ掛け部
2d バネ誘導部
3 捩りコイルバネ
3a,3b バネ脚部
4 ラック支持部材
7a リードスクリュー

Claims (6)

  1. 光学素子を保持する保持部材と、
    前記保持部材に固定される支持部材と、
    送りねじを有する駆動部と、
    前記保持部材に一端が回転可能に支持され、前記支持部材に他端が回転可能に支持されており、前記送りねじに係合して、前記送りねじの回転を前記保持部材の軸方向の移動に変換するラックと、
    第1バネ脚部が一端に設けられ、第2バネ脚部が他端に設けられており、前記第1バネ脚部が前記ラックに設けられた第1バネ掛け部に掛止され、前記第2バネ脚部が前記保持部材に設けられた第2バネ掛け部に掛止されて前記ラックを前記送りねじに係合する回転方向に付勢する捩りコイルバネと、を備え、
    前記ラックには、前記第1バネ掛け部に前記第1バネ脚部を誘導する第1バネ誘導部が設けられ、前記保持部材には、前記第2バネ掛け部に前記第2バネ脚部を誘導する第2バネ誘導部が設けられ、
    前記第1バネ誘導部と前記第2バネ誘導部の少なくとも一方は、前記捩りコイルバネの組み付け方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記保持部材には、前記ラックの回転を規制する回転規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記支持部材には、前記支持部材を前記ラックに組み付ける際に前記ラックを回転させるための第1回転誘導部が設けられ、
    前記ラックには、前記支持部材を組み付ける際に、前記第1回転誘導部が当接する回転誘導傾斜部が前記支持部材の組み付け方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記保持部材には、前記支持部材を前記ラックに組み付ける際に前記ラックを回転させるための第2回転誘導部が設けられ、
    前記ラックには、前記支持部材を組み付ける際に、前記第2回転誘導部が当接する傾斜部が前記支持部材の組み付け方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記支持部材は、前記保持部材の表面を保護する機能および遮光する機能の少なくとも一つの機能を有する部材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 光学素子を保持する保持部材をラックと送りねじを用いて駆動する駆動装置を備える光学機器であって、
    前記駆動装置として、請求項1乃至のいずれか一項に記載の駆動装置を備えることを特徴とする光学機器。
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