以下、図面を参照して、本発明の実施形態の例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、本実施形態に係る第1通信装置10A、第2通信装置20A及び情報収集装置30Aが示されている。なお、第1通信装置10A、第2通信装置20A及び情報収集装置30Aを含む構成が、本発明の情報収集システムに対応する。
本実施形態に係る第1通信装置10Aは、第1車両に設けられており、図1に示すように、第1入力部12及び第1送信部14Aを備えている。第1入力部12は、第1通信装置10Aのユーザによる操作を受け付ける。また、第1送信部14Aは、第1入力部12で受け付けた操作に応じて、所定の情報(以下、「メッセージ情報」という。)を無線で第2通信装置20Aに送信する。
なお、本実施形態に係る第1通信装置10Aでは、メッセージ情報として、「右折情報」、「左折情報」及び「謝意情報」の3種類の情報を適用している。「右折情報」は、第1車両が右折することを予告する情報であり、「左折情報」は、第1車両が左折することを予告する情報であり、「謝意情報」は、第1通信装置10Aのユーザによる感謝の意を伝える情報である。また、本実施形態では、第1通信装置10Aが設けられる第1車両として自転車(以下、「対象自転車」という。)を想定しているが、これに限らない。例えば、第1通信装置10Aは、自動二輪車等の他の二輪車に設けてもよく、さらには、自動車等の四輪車に設けてもよい。
一方、本実施形態に係る第2通信装置20Aは、第1車両とは異なる第2車両に設けられており、図1に示すように、第1受信部22、第1提示部24A及び第2送信部26Aを備えている。第1受信部22は、第1通信装置10Aの第1送信部14Aによって送信されたメッセージ情報を受信する。また、第1提示部24Aは、第1受信部22によって受信したメッセージ情報を第2通信装置20Aのユーザに対して提示する。さらに、第2送信部26Aは、第1受信部22でメッセージ情報を受信した位置を特定可能な位置情報を、第1通信装置10Aとは異なる装置(本実施形態では、情報収集装置30A)へ無線で送信する。
なお、本実施形態に係る第2通信装置20Aでは、上記位置情報として、メッセージ情報を受信した位置を示す緯度及び経度を示す情報を適用しているが、これに限らない。例えば、上記位置情報として、上記位置を示す緯度及び経度に加えて高度の情報を適用してもよい。また、情報収集装置30Aによる情報収集の対象とする領域を所定サイズの矩形領域でマトリクス状に分割し、各分割領域の位置を該マトリクスにおける対応する行及び列の2つの情報で表すものとして、該2つの情報を上記位置情報として適用してもよい。また、本実施形態では、第2通信装置20Aが設けられる第2車両として自動車(以下、「対象自動車」という。)を想定しているが、これに限らない。例えば、第2通信装置20Aは、自転車及び自動二輪車等の二輪車に設けてもよい。
本実施形態では、第1通信装置10A及び第2通信装置20Aとして、スマートフォン(Smartphone)を適用しているが、これに限らない。第1通信装置10A及び第2通信装置20Aとして、例えば、スマートフォンを除く携帯電話機を適用してもよく、携帯電話機を除くタブレットPC(Personal Computer)等の携帯情報端末(PDA(Personal Digital Assistant))を適用してもよい。
一方、本実施形態に係る情報収集装置30Aは、予め定められた場所に設置されている情報収集センターに設けられており、図1に示すように、第2受信部32A、登録部34A、記憶部73及び生成部38を備えている。第2受信部32Aは、第2通信装置20Aの第2送信部26Aによって送信された上記位置情報を受信する。また、登録部34Aは、第2受信部32Aで受信した位置情報を記憶部73へ記憶(登録)する。さらに、生成部38は、記憶部73に登録された位置情報により特定される位置を地図上に表示した画像(以下、「地点表示マップ」という。)を示す画面データを生成する。本実施形態に係る情報収集装置30Aでは、情報収集装置30Aのユーザによる指示に応じて、生成部38によって生成された画面データにより示される地点表示マップを後述する表示部により表示する。
なお、本実施形態では、第1通信装置10Aの第1送信部14Aと、第2通信装置20Aの第1受信部22との間で行われる無線通信を、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)による近距離無線通信によって行っているが、これに限らない。例えば、上記無線通信を、BLEを除く近距離無線通信により行ってもよく、中距離無線通信や、遠距離無線通信によって行ってもよい。また、本実施形態では、第2通信装置20Aの第2送信部26Aと、情報収集装置30Aの第2受信部32Aとの間で行われる無線通信を、携帯電話会社が提供する公共のモバイル通信回線を用いて行っているが、これに限らない。例えば、上記無線通信を、専用の無線通信回線を用いて行う形態としてもよい。
ところで、本実施形態では、第1通信装置10Aが設けられている対象自転車が、第2通信装置20Aが設けられている対象自動車と同一の道路を、該対象自動車より先行して走行していることを想定する。
対象自転車が走行中に右折及び左折の少なくとも一方が可能な分岐点に接近し、かつ、右折又は左折を行いたい場合、第1通信装置10Aのユーザ(以下、「第1ユーザ」という。)は、第1通信装置10Aの第1入力部12に対して、所望の右折又は左折を示す操作を行う。この場合、第1通信装置10Aの第1送信部14Aは、第1入力部12で受け付けた操作に応じて、上述した右折情報又は左折情報を無線で送信する。
一方、右折情報又は左折情報の送信元である対象自転車に後続する対象自動車では、第2通信装置20Aの第1受信部22により、該対象自転車から送信された右折情報又は左折情報を受信する。そして、第2通信装置20Aでは、第1提示部24Aにより、第1受信部22によって受信した右折情報又は左折情報を提示する。これにより、対象自動車に乗車する第2通信装置20Aのユーザ(以下、「第2ユーザ」という。)は、先行して走行する対象自転車が右折又は左折することを把握することができる。そして、この場合、第2ユーザは、対象自動車の走行速度を減速させたり、第1ユーザに対して、了解した旨を示すジェスチャを行ったりすることができる。従って、このような対象自動車や第2ユーザの挙動により、対象自転車に乗車する第1ユーザは、第2ユーザが、自身が乗車する対象自転車が右折又は左折することを把握し、これに対応するための挙動を示したことを把握することができる。
そこで、第1ユーザは、第1通信装置10Aの第1入力部12に対して、第2ユーザに対する感謝の意を示す操作を行う。この場合、第1通信装置10Aの第1送信部14Aは、第1入力部12で受け付けた操作に応じて、上述した謝意情報を無線で送信する。
これに対し、対象自動車の第2通信装置20Aでは、第1受信部22により、対象自転車から送信された謝意情報を受信する。そして、第2通信装置20Aでは、第1提示部24Aにより、第1受信部22によって受信した謝意情報を提示する。これにより、第2ユーザは、自身の行動に対して第1ユーザが感謝していることを把握することができる。
また、第2通信装置20Aの第2送信部26Aは、対象自転車から送信された情報(本実施形態では、右折情報、左折情報及び謝意情報の何れかの情報)を第1受信部22により受信すると、該情報を受信した位置を特定可能な位置情報を、情報収集装置30Aに送信する。
これに対し、情報収集装置30Aは、対象自動車から送信された位置情報を第2受信部32Aによって受信し、登録部34Aにより、第2受信部32Aによって受信した位置情報を記憶部73へ記憶(登録)する。そして、情報収集装置30Aは、生成部38により、記憶部73に登録された位置情報に基づいて地点表示マップを示す画面データを生成し、該画面データにより示される地点表示マップを表示部によって表示する。
なお、第1通信装置10Aにおける第1入力部12は開示の技術に係る入力部の一例であり、第1送信部14Aは開示の技術に係る第1送信部及び送信部の一例である。また、第2通信装置20Aにおける第1受信部22は開示の技術に係る第1受信部の一例であり、第1提示部24Aは開示の技術に係る第1提示部の一例であり、第2送信部26Aは開示の技術に係る第2送信部の一例である。さらに、情報収集装置30Aにおける第2受信部32Aは開示の技術に係る第2受信部の一例であり、登録部34Aは開示の技術に係る登録部の一例であり、生成部38は開示の技術に係る生成部の一例である。
上述した第1通信装置10A、第2通信装置20A及び情報収集装置30Aは、図2に示すコンピュータ・システム90Aに含まれる第1端末50A、第2端末60A及びサーバ70Aによって各々実現することができる。本実施形態に係るコンピュータ・システム90Aは、ネットワーク80に各々アクセス可能とされた第1端末50Aと、第2端末60Aと、サーバ70Aと、を含んでいる。
第1端末50Aは、上述した対象自転車に設けられた端末であり、第1通信装置10Aに相当する。第1端末50Aは、CPU(Central Processing Unit)51、メモリ52、記憶部53、入力部54、表示部55、媒体読み書き装置(R/W)56、無線通信部57、近距離通信部58、及び後述する各種ボタン用のインタフェース(I/F)59を備えている。CPU51、メモリ52、記憶部53、入力部54、表示部55、媒体読み書き装置56、無線通信部57、近距離通信部58及びI/F59はバスB1を介して互いに接続されている。媒体読み書き装置56は、記録媒体96に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体96への情報の書き込みを行う。また、近距離通信部58は、第1送信部14Aにより通信を行う際に用いられるものであり、本実施形態では、上述したように、BLEにより近距離無線通信を行う。さらに、上述したように、本実施形態では、第1端末50Aとしてスマートフォンを用いているため、入力部54として、タッチ面が表示部55の表示領域に重ね合わされた状態で設けられたタッチパネルが用いられている。
一方、図3には、本実施形態に係る対象自転車92の構成の一例が示されている。図3に示すように、本実施形態に係る対象自転車92のハンドル94の中央部には、第1ユーザによって表示部55が視認可能な状態で第1端末50Aが設けられている。また、ハンドル94における第1ユーザの右手によって把持される側の該右手の親指に近接する位置には、該親指によって押圧操作されるボタン98Aが設けられている。また、ハンドル94における第1ユーザの左手によって把持される側の該左手の親指に近接する位置には、該親指によって押圧操作されるボタン98Bが設けられている。ボタン98Aは、右折する場合に第1ユーザによって押圧操作され、ボタン98Bは、左折する場合に第1ユーザによって押圧操作される。
また、ハンドル94の中間部で、かつ、第1端末50Aの近傍には、対象自転車92の前方を照明するための照明灯ユニット97が設けられており、照明灯ユニット97の上部には、ボタン98Cが設けられている。ボタン98Cは、感謝の意を示す場合に第1ユーザによって押圧操作される。
I/F59にはボタン98A〜98Cの各ボタンが接続されており、CPU51は、第1ユーザによるボタン98A〜98Cへの押圧操作の状況を個別に検出することができる。
さらに、記憶部53は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶部53には、第1端末50Aを第1通信装置10Aとして機能させるための第1情報通信プログラム53Aが記憶されている。第1情報通信プログラム53Aは、第1情報通信プログラム53Aが書き込まれた記録媒体96が媒体読み書き装置56にセットされ、媒体読み書き装置56が記録媒体96からの第1情報通信プログラム53Aの読み出しを行うことで、記憶部53へ記憶される。CPU51は、第1情報通信プログラム53Aを記憶部53から読み出してメモリ52に展開し、第1情報通信プログラム53Aが有するプロセスを順次実行する。
第1情報通信プログラム53Aは、第1入力プロセス53A1及び第1送信プロセス53A2Aを有する。CPU51は、第1入力プロセス53A1を実行することで、図1に示す第1入力部12として動作する。また、CPU51は、第1送信プロセス53A2Aを実行することで、図1に示す第1送信部14Aとして動作する。以上により、第1情報通信プログラム53Aを実行した第1端末50Aが、第1通信装置10Aとして機能することになる。
一方、第2端末60Aは、上述した対象自動車に設けられた端末であり、第2通信装置20Aに相当する。第2端末60Aは、CPU61、メモリ62、記憶部63、入力部64、表示部65、媒体読み書き装置(R/W)66、無線通信部67、近距離通信部68及びGPS(Global Positioning Systems)受信機69を備えている。CPU61、メモリ62、記憶部63、入力部64、表示部65、媒体読み書き装置66、無線通信部67、近距離通信部68及びGPS受信機69はバスB2を介して互いに接続されている。媒体読み書き装置66は、記録媒体96に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体96への情報の書き込みを行う。また、近距離通信部68は、第1受信部22により第1送信部14Aとの間で通信を行う際に用いられるものであり、第1送信部14Aと同様の通信仕様(本実施形態では、BLE)によって近距離無線通信を行う。さらに、上述したように、本実施形態では、第2端末60Aとしても第1端末50Aと同様にスマートフォンを用いているため、入力部64として、タッチ面が表示部65の表示領域に重ね合わされた状態で設けられたタッチパネルが用いられている。
また、GPS受信機69は、自機の位置を示す位置情報を出力する。このように、本実施形態に係る第2端末60Aでは、GPSを用いて自機の位置を特定しているが、これに限らず、例えば、ビーコン(Beacon)を用いた測位システム等の他の測位システムを適用して自機の位置を特定する形態としてもよい。
さらに、記憶部63は、HDDやフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶部63には、第2端末60Aを第2通信装置20Aとして機能させるための第2情報通信プログラム63Aが記憶されている。第2情報通信プログラム63Aは、第2情報通信プログラム63Aが書き込まれた記録媒体96が媒体読み書き装置66にセットされ、媒体読み書き装置66が記録媒体96からの第2情報通信プログラム63Aの読み出しを行うことで、記憶部63へ記憶される。CPU61は、第2情報通信プログラム63Aを記憶部63から読み出してメモリ62に展開し、第2情報通信プログラム63Aが有するプロセスを順次実行する。
第2情報通信プログラム63Aは、第1受信プロセス63A1、第1提示プロセス63A2A及び第2送信プロセス63A3Aを有する。CPU61は、第1受信プロセス63A1を実行することで、図1に示す第1受信部22として動作する。また、CPU61は、第1提示プロセス63A2Aを実行することで、図1に示す第1提示部24Aとして動作する。さらに、CPU61は、第2送信プロセス63A3Aを実行することで、図1に示す第2送信部26Aとして動作する。以上により、第2情報通信プログラム63Aを実行した第2端末60Aが、第2通信装置20Aとして機能することになる。
一方、サーバ70Aは、上述した情報収集センターに設けられたものであり、コンピュータ・システム90Aで取り扱う各種情報を統括的に保存して管理する装置であり、情報収集装置30Aに相当する。サーバ70Aは、CPU71、メモリ72、記憶部73、入力部74、表示部75、媒体読み書き装置(R/W)76及び通信インタフェース(I/F)部77を備えている。CPU71、メモリ72、記憶部73、入力部74、表示部75、媒体読み書き装置76及び通信I/F部77はバスB3を介して互いに接続されている。媒体読み書き装置76は、記録媒体96に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体96への情報の書き込みを行う。
また、記憶部73はHDDやフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶部73には、サーバ70Aを情報収集装置30Aとして機能させるための情報収集プログラム73A及びマップ作成プログラム73Bが記憶されている。情報収集プログラム73Aは、情報収集プログラム73Aが書き込まれた記録媒体96が媒体読み書き装置76にセットされ、媒体読み書き装置76が記録媒体96からの情報収集プログラム73Aの読み出しを行うことで、記憶部73へ記憶される。CPU71は、情報収集プログラム73Aを記憶部73から読み出してメモリ72に展開し、情報収集プログラム73Aが有するプロセスを順次実行する。
情報収集プログラム73Aは、第2受信プロセス73A1A及び登録プロセス73A2Aを有する。CPU71は、第2受信プロセス73A1Aを実行することで、図1に示す第2受信部32Aとして動作する。また、CPU71は、登録プロセス73A2Aを実行することで、図1に示す登録部34Aとして動作する。
一方、マップ作成プログラム73Bも、マップ作成プログラム73Bが書き込まれた記録媒体96が媒体読み書き装置76にセットされ、媒体読み書き装置76が記録媒体96からのマップ作成プログラム73Bの読み出しを行うことで、記憶部73へ記憶される。CPU71は、マップ作成プログラム73Bを記憶部73から読み出してメモリ72に展開し、マップ作成プログラム73Bが有するプロセスを順次実行する。
マップ作成プログラム73Bは、生成プロセス73B1を有する。CPU71は、生成プロセス73B1を実行することで、図1に示す生成部38として動作する。以上により、情報収集プログラム73A及びマップ作成プログラム73Bを実行したサーバ70Aが、情報収集装置30Aとして機能することになる。
また、記憶部73には、コミュニケーション情報記憶領域73C1が設けられている。CPU71が、コミュニケーション情報記憶領域73C1に記憶されたデータをメモリ72に展開することにより、コミュニケーション情報DB(データベース)が作成される。
図4に示すように、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBには、ID(Identification)、種類情報、時刻情報、位置情報及び機器情報が含まれる。
IDは、対象自転車92と後続する対象自動車との間でやりとりされたメッセージ情報を、予め定められた区分毎に分類するための識別情報である。
また、種類情報は、対応するメッセージ情報の種類を示す情報であり、時刻情報は、対応するメッセージ情報が対象自転車92と対象自動車との間で送受信された時刻を示す情報である。また、位置情報は、対応するメッセージ情報が対象自転車92と対象自動車との間で送受信された位置を示す情報である。さらに、機器情報は、対応するメッセージ情報が送受信された第1端末50A及び第2端末60Aの各機器を特定するために該各機器に予め付与された識別情報である。
図4に示されるコミュニケーション情報DBでは、例えば、IDとして「1001」が付与された期間において「右折情報」と「謝意情報」とがメッセージ情報として対象自転車92と対象自動車との間で送受信されたことを示す。また、図4に示されるコミュニケーション情報DBでは、例えば、「右折情報」が送受信された時刻が2015年1月19日の19時30秒であり、該送受信された際の位置が「(緯度1),(経度1)」であることを示す。そして、図4に示されるコミュニケーション情報DBでは、「右折情報」を送信した第1端末50Aの機器情報が「AB001」であり、該「右折情報」を受信した第2端末60Aの機器情報が「BB002」であることを示す。
なお、本実施形態に係るコンピュータ・システム90Aでは、第2端末60Aとサーバ70Aとの各装置の間で、上述したモバイル通信回線を含むネットワーク80を介して各種情報が送受信されるが、これに限定されるものではない。例えば、第2端末60Aとサーバ70Aとの間をオフラインとし、記録媒体96等を介して上記各装置間で情報の授受を行うようにしてもよい。また、コンピュータ・システム90Aでは、サーバ70Aを通信I/F部77により有線通信にて、ネットワーク80に接続された装置との間で各種情報の送受信を行っているが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ70Aを無線通信にて、ネットワーク80に接続された装置との間で各種情報の送受信を行う形態としてもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、図5を参照して、本実施形態に係る第1端末50A、第2端末60A及びサーバ70Aの各装置間で送受信される情報の時系列順での流れについて説明する。
第1ユーザは、乗車する対象自転車92が走行中に右折可能な分岐点に接近し、かつ、右折を行いたい場合、対象自転車92のハンドル94に設けられたボタン98Aを押圧操作する。これに応じて、第1端末50Aは、右折情報をメッセージ情報として第2端末60Aに近距離通信部58により無線で送信する。同様に、第1ユーザは、乗車する対象自転車92が走行中に左折可能な分岐点に接近し、かつ、左折を行いたい場合にはボタン98Bを押圧操作する。これに応じて、第1端末50Aは、左折情報をメッセージ情報として第2端末60Aに近距離通信部58により無線で送信する。
これに応じて後続する対象自動車に設けられた第2端末60Aは、受信したメッセージ情報を提示する。このため、対象自動車に乗車する第2ユーザは、上述したように、該対象自動車を減速させたり、了解した旨を示すジェスチャを行ったりする。これに応じて、第1ユーザは、照明灯ユニット97に設けられたボタン98Cを押圧操作する。これに応じて、第1端末50Aは、謝意情報をメッセージ情報として第2端末60Aに近距離通信部58により無線で送信する。
なお、本実施形態に係る第1端末50Aは、以上のメッセージ情報(「右折情報」、「左折情報」、「謝意情報」)を第2端末60Aに送信する際に、自機に予め付与された機器情報(以下、「第1端末機器情報」という。)も第2端末60Aに送信する。
一方、メッセージ情報を受信すると、第2端末60Aは、受信したメッセージ情報、第1端末機器情報、及び自機に予め付与された機器情報(以下、「第2端末機器情報」という。)をサーバ70Aに無線通信部67により無線で送信する。また、この際、第2端末60Aは、この時点でGPS受信機69によって得られる位置情報もサーバ70Aに送信する。以下では、第2端末60Aがサーバ70Aに送信するメッセージ情報、第1端末機器情報、第2端末機器情報及び位置情報を、「第1の第2端末送信情報」ともいう。
これに対し、サーバ70Aは、第2端末60Aから第1の第2端末送信情報を受信すると、受信した第1端末機器情報、第2端末機器情報及び位置情報を、コミュニケーション情報DB(図4も参照。)の対応する記憶領域に記憶(登録)する。なお、この際、サーバ70Aは、受信したメッセージ情報の種類を示す情報を、コミュニケーション情報DBの種類情報として登録する。また、この際、サーバ70Aは、内蔵された時計機能により計時されている、この時点の時刻を時刻情報としてコミュニケーション情報DBに登録する。さらに、この際、サーバ70Aは、上述した区分毎に異なるIDを、コミュニケーション情報DBに登録する。
次に、第1端末50A、第2端末60A及びサーバ70Aの各装置で実行される処理について、より具体的に説明する。第1ユーザは、対象自転車92に乗車するにあたり、第1端末50Aによって第1情報通信プログラム53Aを実行させることで、図6に示す第1情報通信処理が行われる。
第1情報通信処理のステップ100において、第1入力部12は、ボタン98A、98B及び98Cの何れかが押圧操作されたか否かを判定し、否定判定となった場合は後述するステップ120に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ102に移行する。
ステップ102において、第1入力部12は、押圧操作されたボタンがボタン98Aであったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ104に移行する。ステップ104において、第1送信部14Aは、右折情報及び第1端末機器情報を近距離通信部58により送信し、その後にステップ120に移行する。
一方、ステップ102において否定判定となった場合はステップ106に移行し、第1入力部12は、押圧操作されたボタンがボタン98Bであったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ108に移行する。ステップ108において、第1送信部14Aは、左折情報及び第1端末機器情報を近距離通信部58により送信し、その後にステップ120に移行する。
一方、ステップ106において否定判定となった場合はステップ110に移行し、第1入力部12は、押圧操作されたボタンがボタン98Cであったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ112に移行する。ステップ112において、第1送信部14Aは、謝意情報及び第1端末機器情報を近距離通信部58により送信し、その後にステップ120に移行する。なお、ステップ110において否定判定となった場合は、ステップ100の処理によって検出されたボタン操作が誤検出であったものと見なして、何ら処理を行うことなくステップ120に移行する。
ステップ120において、第1入力部12は、本第1情報通信処理を終了するタイミングとして予め定められたタイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ100に戻る一方、肯定判定となった時点で本第1情報通信処理を終了する。なお、本実施形態に係る第1端末50Aでは、上記予め定められたタイミングとして、ユーザによって本第1情報通信処理の終了を指示する指示入力が行われたタイミングを適用しているが、これに限るものではない。
一方、第2ユーザは、対象自動車に乗車するにあたり、第2端末60Aによって第2情報通信プログラム63Aを実行させることで、図7に示す第2情報通信処理が行われる。
第2情報通信処理のステップ200において、第1受信部22は、何れかのメッセージ情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合は後述するステップ226に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ202に移行する。
ステップ202において、第1受信部22は、受信したメッセージ情報が右折情報であったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ204Aに移行する。ステップ204Aにおいて、第1提示部24Aは、右折情報を表示するための画面として予め定められた右折表示画面を表示するように表示部65を制御する。
図8には、本実施形態に係る右折表示画面の一例が示されている。図8に示すように、本実施形態に係る右折表示画面では、右折を示す矢印画像65B1及びメッセージ(図8に示す例では「Right」)が表示される。従って、第2ユーザは、右折表示画面を参照することにより、前方を走行する自転車が右折しようとしていることを容易に把握することができ、対象自動車を減速させたり、了解した旨を示すジェスチャを行ったりする。なお、第2ユーザは、右折表示画面を表示部65から消去したい場合には、該右折表示画面の下段に表示されている「終了」ボタン65Cを指先にて指定する。これにより、表示部65から右折表示画面が消去される。
次のステップ206Aにおいて、第2送信部26Aは、受信した右折情報及び第1端末機器情報と、自機に付与されている第2端末機器情報と、この時点でGPS受信機69によって得られる位置情報とを、サーバ70Aに無線通信部67により送信する。ステップ206Aが終了するとステップ226に移行する。
一方、ステップ202において否定判定となった場合はステップ208に移行し、第1受信部22は、受信したメッセージ情報が左折情報であったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ210Aに移行する。ステップ210Aにおいて、第1提示部24Aは、左折情報を表示するための画面として予め定められた左折表示画面を表示するように表示部65を制御する。
図9には、本実施形態に係る左折表示画面の一例が示されている。図9に示すように、本実施形態に係る左折表示画面では、左折を示す矢印画像65B2及びメッセージ(図9に示す例では「Left」)が表示される。従って、第2ユーザは、左折表示画面を参照することにより、前方を走行する自転車が左折しようとしていることを容易に把握することができ、対象自動車を減速させたり、了解した旨を示すジェスチャを行ったりする。なお、第2ユーザは、左折表示画面を表示部65から消去したい場合には、該左折表示画面の下段に表示されている「終了」ボタン65Cを指先にて指定する。これにより、表示部65から左折表示画面が消去される。
次のステップ212Aにおいて、第2送信部26Aは、受信した左折情報及び第1端末機器情報と、自機に付与されている第2端末機器情報と、この時点でGPS受信機69によって得られる位置情報とを、サーバ70Aに無線通信部67により送信する。ステップ212Aが終了するとステップ226に移行する。
一方、ステップ208において否定判定となった場合はステップ214に移行し、第1受信部22は、受信したメッセージ情報が謝意情報であったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ216Aに移行する。ステップ216Aにおいて、第1提示部24Aは、謝意情報を表示するための画面として予め定められた謝意表示画面を表示するように表示部65を制御する。
図10には、本実施形態に係る謝意表示画面の一例が示されている。図10に示すように、本実施形態に係る謝意表示画面では、謝意を示す謝意画像(本実施形態では、笑顔を模した画像)65B3及びメッセージ(図10に示す例では「Thank You!」)が表示される。従って、第2ユーザは、謝意表示画面を参照することにより、前方を走行する自転車の乗車者が感謝の意を表していることを容易に把握することができ、了解した旨を示すジェスチャを行ったりする。なお、第2ユーザは、謝意表示画面を表示部65から消去したい場合には、該謝意表示画面の下段に表示されている「終了」ボタン65Cを指先にて指定する。これにより、表示部65から謝意表示画面が消去される。
次のステップ218Aにおいて、第2送信部26Aは、受信した謝意情報及び第1端末機器情報と、自機に付与されている第2端末機器情報と、この時点でGPS受信機69によって得られる位置情報とを、サーバ70Aに無線通信部67により送信する。ステップ218Aが終了するとステップ226に移行する。なお、ステップ214において否定判定となった場合は、ステップ200の処理によって受信したメッセージ情報が誤受信であったものと見なして、何ら処理を行うことなくステップ226に移行する。
ステップ226において、第1受信部22は、本第2情報通信処理を終了するタイミングとして予め定められたタイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ200に戻る一方、肯定判定となった時点で本第2情報通信処理を終了する。なお、本実施形態に係る第2端末60Aでは、上記予め定められたタイミングとして、ユーザによって本第2情報通信処理の終了を指示する指示入力が行われたタイミングを適用しているが、これに限るものではない。
一方、サーバ70Aの管理者は、所定のタイミングでサーバ70Aによって情報収集プログラム73Aを実行させることで、図11に示す情報収集処理が行われる。なお、本実施形態では、上記所定のタイミングとして、予め定められた時刻(本実施形態では、午前3時)が適用されているが、これに限るものではない。
情報収集処理のステップ300Aにおいて、第2受信部32Aは、第2端末60Aから第1の第2端末送信情報が受信されたか否かを判定し、否定判定となった場合は後述するステップ310に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ302Aに移行する。
ステップ302Aにおいて、登録部34Aは、受信した第1の第2端末送信情報からメッセージ情報を除いた情報と、該メッセージ情報の種類を示す情報と、この時点の時刻を示す時刻情報を、コミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
なお、この際、登録部34Aは、これらの情報を以下のようにコミュニケーション情報DBに登録する。すなわち、今回登録する位置情報が示す位置からの距離が所定距離内である位置を示す位置情報が既に登録されており、かつ該位置情報が登録された時刻からの経過期間が所定期間内である場合、該位置情報に対応するIDに対応付けて今回登録する情報を登録する。その他の場合、新たなIDを生成して、該IDに対応付けて今回の登録を行う。本実施形態では、上記所定距離として、該距離以内であれば、道路上の同一の分岐点においてメッセージ情報のやりとりを行っていると見なすことのできる距離として予め定められた距離(本実施形態では、5m)を適用しているが、これに限るものではない。また、本実施形態では、上記所定期間として、該期間以内であれば、道路上の同一の分岐点においてメッセージ情報のやりとりを行っていると見なすことのできる期間として予め定められた期間(本実施形態では、10秒間)を適用しているが、これに限るものではない。
次のステップ310において、第2受信部32Aは、本情報収集処理を終了するタイミングとして予め定められたタイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ300Aに戻る一方、肯定判定となった時点で本情報収集処理を終了する。なお、本実施形態に係るサーバ70Aでは、上記予め定められたタイミングとして、予め定められた時刻(本実施形態では、午前1時)が適用されているが、これに限るものではない。
一方、サーバ70Aの管理者は、所定のタイミングでサーバ70Aによってマップ作成プログラム73Bを実行させることで、図12に示すマップ作成処理が行われる。なお、本実施形態では、上記所定のタイミングとして、予め定められた日時(本実施形態では、毎月最終日の午前5時)が適用されているが、これに限るものではない。また、ここでは、錯綜を回避するため、サーバ70Aにおいて、マップの作成対象とする地域の地図を示す地図情報が記憶部73に予め記憶されている場合について説明する。
マップ作成処理のステップ350において、生成部38は、コミュニケーション情報DBから、メッセージ情報の種類情報として「謝意」が登録されている全ての位置情報を読み出す。次のステップ352において、生成部38は、上記地図情報を記憶部73から読み出す。そして、生成部38は、該地図情報に対して、該地図情報により示される地図上の、読み出した位置情報に対応する位置に所定のマーク75A(図13も参照。)を重畳させる処理を行う。この処理により、生成部38は、第1ユーザによって謝意が示された位置を特定することのできる地点表示マップを示す画面データ(以下、「マップ画面データ」という。)を作成する。
次のステップ354において、生成部38は、以上の処理によって作成したマップ画面データにより示される地点表示マップを表示するように表示部75を制御し、その後にステップ356に移行する。
図13には、本実施形態に係る地点表示マップの一例が示されている。図13に示すように、本実施形態に係る地点表示マップでは、上記地図情報により示される地図が、謝意情報がやりとりされた位置にマーク75Aが重畳された状態で表示される。従って、サーバ70Aの管理者は、地点表示マップを参照することにより、謝意情報がやりとりされた位置を容易に把握することができる。なお、サーバ70Aの管理者は、地点表示マップを表示部75から消去したい場合には、該地点表示マップの下段に表示されている「終了」ボタン75Bを、入力部74を介して指定する。これにより、表示部75から地点表示マップが消去される。
ステップ356において、生成部38は、本マップ作成処理を終了するタイミングとして予め定められたタイミングが到来するまで待機し、ステップ356において肯定判定となった時点で本マップ作成処理を終了する。なお、本実施形態に係るサーバ70Aでは、上記予め定められたタイミングとして、ステップ354までの処理が終了したタイミングが適用されているが、これに限るものではない。
以上、詳細に説明したように、本実施形態では、第1車両に設けられた第1通信装置の第1送信部により、操作を受け付ける第1入力部で受け付けた該操作に応じて、所定の情報を無線で送信する。また、本実施形態では、第2車両に設けられた第2通信装置の第2送信部により、第1送信部により送信された上記所定の情報を受信する第1受信部で該所定の情報を受信した位置を特定可能な位置情報を、第1通信装置とは異なる装置へ無線で送信する。このように、本実施形態によれば、第2車両が第1車両から所定の情報を受信したことをもって位置情報を送信している。このため、第1車両又は第2車両が何ら情報を受信することなく、単独で位置情報を送信する場合に比較して、車両間でコミュニケーションが行われた位置を特定可能な位置情報を収集することが可能となる。また、収集された位置情報は、より信頼性が高い位置情報とみなすことができる。
また、本実施形態では、上記所定の情報に、感謝の意を示す情報を含んでいる。従って、本実施形態によれば、感謝の意を示す情報を第2車両に伝達することができる結果、第2車両の乗車者に生じるストレスを軽減することができる。また、この感謝の意を示す情報を用いることで、譲り合いに関するコミュニケーションが行われた位置を収集することができる。
また、本実施形態では、情報収集装置により、第2送信部により送信された位置情報を第2受信部によって受信し、受信した位置情報を記憶部へ登録部により登録している。従って、本実施形態によれば、情報収集装置によって信頼性が高い位置情報を収集することができる。
また、本実施形態では、情報収集装置により、登録部によって登録された位置情報により特定される位置を地図上に示した画面データを生成部により生成する。従って、本実施形態によれば、該画面データを用いて画面表示を行うことにより、車両間でコミュニケーションが行われた位置を容易に把握することができる。
さらに、本実施形態では、第2通信装置により、第1受信部によって受信した所定の情報を第1提示部によって提示する。従って、本実施形態によれば、提示された情報を参照することにより、第2車両の乗車者は、第1車両から受信した所定の情報の内容を容易に把握することができる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。図14には、本実施形態に係る第1通信装置10B、第2通信装置20B及び情報収集装置30Bが示されている。なお、図14における図1に示す各装置と同一の構成要素については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図14に示すように、本第2実施形態に係る第1通信装置10Bは、第1送信部14Aに代えて、第1送信部14Aとは異なる送信処理を行う第1送信部14Bが用いられている点が第1通信装置10Aと異なっている。また、本第2実施形態に係る第2通信装置20Bは、第2送信部26Aに代えて、第2送信部26Aとは異なる送信処理を行う第2送信部26Bが用いられている点が第2通信装置20Aと異なっている。また、本第2実施形態に係る情報収集装置30Bは、第2受信部32Aに代えて、第2受信部32Aとは異なる受信処理を行う第2受信部32Bが用いられている点が情報収集装置30Aと異なっている。さらに、本第2実施形態に係る情報収集装置30Bは、登録部34Aに代えて、登録部34Aとは異なる登録処理を行う登録部34Bが用いられている点が情報収集装置30Aと異なっている。
第1通信装置10B、第2通信装置20B及び情報収集装置30Bは、図15に示すコンピュータ・システム90Bに含まれる第1端末50B、第2端末60B及びサーバ70Bによって各々実現することができる。以下、図15を参照して、本第2実施形態に係る第1端末50B、第2端末60B及びサーバ70Bの構成について説明する。なお、図15における図2のコンピュータ・システム90Aと同一の構成要素については図2と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態に係る第1端末50Bは、第2端末60Bに設けられているGPS受信機69と同様のGPS受信機59Bが新たに設けられている点が第1端末50Aと異なっている。GPS受信機59BはバスB1に接続されている。
また、第1端末50Bは、第1情報通信プログラム53Aにおける第1送信プロセス53A2Aが、第1送信プロセス53A2Aとは異なる送信処理を行う第1送信プロセス53A2Bとされている点が第1端末50Aと異なっている。CPU51は、第1送信プロセス53A2Bを実行することで、図14に示す第1送信部14Bとして動作する。これにより、第1情報通信プログラム53Aを実行した第1端末50Bが、第1通信装置10Bとして機能することになる。
一方、本実施形態に係る第2端末60Bは、第2情報通信プログラム63Aにおける第2送信プロセス63A3Aが、第2送信プロセス63A3Aとは異なる送信処理を行う第2送信プロセス63A3Bとされている点が第2端末60Aと異なっている。CPU61は、第2送信プロセス63A3Bを実行することで、図14に示す第2送信部26Bとして動作する。これにより、第2情報通信プログラム63Aを実行した第2端末60Bが、第2通信装置20Bとして機能することになる。
また、本実施形態に係るサーバ70Bは、情報収集プログラム73Aにおける第2受信プロセス73A1Aが、第2受信プロセス73A1Aとは異なる受信処理を行う第2受信プロセス73A1Bとされている点がサーバ70Aと異なっている。さらに、本実施形態に係るサーバ70Bは、情報収集プログラム73Aにおける登録プロセス73A2Aが、登録プロセス73A2Aとは異なる登録処理を行う登録プロセス73A2Bとされている点がサーバ70Aと異なっている。CPU71は、第2受信プロセス73A1Bを実行することで、図14に示す第2受信部32Bとして動作する。また、CPU71は、登録プロセス73A2Bを実行することで、図14に示す登録部34Bとして動作する。これにより、情報収集プログラム73Aを実行したサーバ70Bが、情報収集装置30Bとして機能することになる。
また、サーバ70Bの記憶部73には、コミュニケーション情報記憶領域73C1に代えて、コミュニケーション情報記憶領域73C2が設けられている。CPU71が、コミュニケーション情報記憶領域73C2に記憶されたデータをメモリ72に展開することにより、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBが作成される。
図16には、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBが示されている。図16に示すように、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBは、後述する確度情報が追加されている点が第1実施形態に係るコミュニケーション情報DB(図4も参照。)と異なっている。本実施形態に係るコミュニケーション情報DBでは、確度情報のデフォルト値として0(零)が設定されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、図17を参照して、本実施形態に係る第1端末50B、第2端末60B及びサーバ70Bの各装置間で送受信される情報の時系列順での流れについて説明する。
対象自転車92に設けられた第1端末50Bが、第1ユーザによる操作に応じて、右折情報、左折情報、謝意情報の何れかのメッセージ情報を第1端末機器情報と共に後続する対象自動車に設けられた第2端末60Bに送信する点は第1端末50Aと同様である。
また、対象自動車に設けられた第2端末60Bが、第1端末50Bからメッセージ情報及び第1端末機器情報を受信した場合に、該メッセージ情報、第1端末機器情報、第2端末機器情報及び位置情報をサーバ70Bに送信する点もまた第2端末60Aと同様である。しかしながら、本実施形態に係る第2端末60Bは、これらの情報に加えて、その時点の時刻情報をサーバ70Bに送信する点が第2端末60Aと異なっている。なお、この際に第2端末60Bは、内蔵されている時計機能により計時されている、この時点の時刻を時刻情報として取得する。以下では、第2端末60Bがサーバ70Bに送信するメッセージ情報、第1端末機器情報、第2端末機器情報、位置情報及び時刻情報を、「第2の第2端末送信情報」ともいう。
さらに、本実施形態に係る第1端末50Bは、第2端末60Bにメッセージ情報を送信した場合に、該メッセージ情報、第1端末機器情報、この時点の位置を示す位置情報、及びこの時点の時刻を示す時刻情報をサーバ70Bに送信する点が第1端末50Aと異なる。なお、この際に第1端末50Bは、この時点でGPS受信機59Bによって得られる位置を上記位置情報として取得する。また、この際に第1端末50Bもまた、内蔵されている時計機能により計時されている、この時点の時刻を上記時刻情報として取得する。以下では、第1端末50Bがサーバ70Bに送信するメッセージ情報、第1端末機器情報、位置情報及び時刻情報を、「第1の第1端末送信情報」ともいう。
これに対し、サーバ70Bは、第2端末60Bから受信した第2の第2端末送信情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DB(図16も参照。)の対応する記憶領域に記憶(登録)する。また、サーバ70Bは、第1端末50Bから受信した第1の第1端末送信情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DBの対応する記憶領域に記憶(登録)する。この際、サーバ70Bは、上述した区分毎に異なるIDをコミュニケーション情報DBに登録する。
ここで、本実施形態に係るサーバ70Bは、詳細は後述するが、第2端末60Bから受信した第2の第2端末送信情報の確からしさを示す確度情報を導出する。そして、サーバ70Bは、導出した確度情報を、対応する第2の第2端末送信情報の位置情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
次に、第1端末50B、第2端末60B及びサーバ70Bの各装置で実行される処理について、より具体的に説明する。第1ユーザは、対象自転車92に乗車するにあたり、第1端末50Bによって第1情報通信プログラム53Aを実行させることで、図18に示す第1情報通信処理が行われる。以下、本実施形態に係る第1情報通信処理について説明する。なお、図18における図6と同様の処理を行うステップには図6と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図18に示すように、本実施形態に係る第1情報通信処理は、ステップ104の処理の直後にステップ105Aの処理が追加されている点が第1実施形態に係る第1情報通信処理と異なっている。同様に、本実施形態に係る第1情報通信処理は、ステップ108の処理の直後にステップ109Aの処理が追加されている点及びステップ112の処理の直後にステップ113Aの処理が追加されている点が第1実施形態に係る第1情報通信処理と異なっている。
すなわち、本実施形態に係る第1情報通信処理のステップ105Aにおいて、第1送信部14Bは、メッセージ情報が右折情報とされた第1の第1端末送信情報を、無線通信部57によりサーバ70Bに送信し、その後にステップ120に移行する。また、本実施形態に係る第1情報通信処理のステップ109Aにおいて、第1送信部14Bは、メッセージ情報が左折情報とされた第1の第1端末送信情報を、無線通信部57によりサーバ70Bに送信し、その後にステップ120に移行する。さらに、本実施形態に係る第1情報通信処理のステップ113Aにおいて、第1送信部14Bは、メッセージ情報が謝意情報とされた第1の第1端末送信情報を、無線通信部57によりサーバ70Bに送信し、その後にステップ120に移行する。
一方、第2ユーザは、対象自動車に乗車するにあたり、第2端末60Bによって第2情報通信プログラム63Aを実行させることで、図19に示す第2情報通信処理が行われる。以下、本実施形態に係る第2情報通信処理について説明する。なお、図19における図7と同様の処理を行うステップには図7と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図19に示すように、本実施形態に係る第2情報通信処理は、ステップ206Aの処理に代えてステップ206Bの処理が適用されている点が第1実施形態に係る第2情報通信処理と異なっている。同様に、本実施形態に係る第2情報通信処理は、ステップ212Aの処理に代えてステップ212Bの処理が適用されている点及びステップ218Aの処理に代えてステップ218Bの処理が適用されている点が第1実施形態に係る第2情報通信処理と異なっている。
すなわち、本実施形態に係る第2情報通信処理のステップ206Bにおいて、第2送信部26Bは、メッセージ情報が右折情報とされた第2の第2端末送信情報を、サーバ70Bに無線通信部67により送信する。ステップ206Bが終了するとステップ226に移行する。また、本実施形態に係る第2情報通信処理のステップ212Bにおいて、第2送信部26Bは、メッセージ情報が左折情報とされた第2の第2端末送信情報を、サーバ70Bに無線通信部67により送信する。ステップ212Bが終了するとステップ226に移行する。さらに、本実施形態に係る第2情報通信処理のステップ218Bにおいて、第2送信部26Bは、メッセージ情報が謝意情報とされた第2の第2端末送信情報を、サーバ70Bに無線通信部67により送信する。ステップ218Bが終了するとステップ226に移行する。
一方、サーバ70Bの管理者は、所定のタイミングでサーバ70Bによって情報収集プログラム73Aを実行させることで、図20に示す情報収集処理が行われる。なお、図20における図11と同様の処理を行うステップには図11と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図20に示すように、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ300Aの処理に代えてステップ300Bが適用されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Aの処理に代えてステップ302Bが適用されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Bの処理とステップ310の処理との間にステップ304、ステップ306A及びステップ308Aの処理が追加されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。
本実施形態に係る情報収集処理のステップ300Bにおいて、第2受信部32Bは、第1端末50Bから第1の第1端末送信情報が受信されたか、又は第2端末60Bから第2の第2端末送信情報が受信されたか否かを判定する。ここで、否定判定となった場合は後述するステップ304に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ302Bに移行する。
ステップ302Bにおいて、登録部34Bは、受信した第1の第1端末送信情報又は第2の第2端末送信情報からメッセージ情報を除いた情報と、該メッセージ情報の種類を示す情報とを、コミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
なお、本実施形態に係る情報収集処理では、ステップ302Bの処理によってコミュニケーション情報DBに登録される情報が、第1端末50Bから受信された情報に基づく情報と、第2端末60Bから受信された情報に基づく情報との2種類の情報に分類される。以下では、第1端末50Bから受信した情報に基づく情報を「第1端末情報」といい、第2端末60Bから受信した情報に基づく情報を「第2端末情報」という。図16に示す例では、機器情報として第2端末機器情報が登録されていない情報(IDが‘1001’である情報における時系列順で1段目と3段目の情報)が第1端末情報である。また、機器情報として第2端末機器情報が登録されている情報(IDが‘1001’である情報における時系列順で2段目と4段目の情報)が第2端末情報である。
ステップ304において、登録部34Bは、本情報収集処理の実行が開始されてから所定期間(本実施形態では、3時間)が経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ306Aに移行する。
ステップ306Aにおいて、登録部34Bは、以下に示すように確度情報を導出する。
登録部34Bは、まず、コミュニケーション情報DBに登録されている情報のうち、第2端末情報を抽出し、該第2端末情報に含まれる位置情報が示す位置からの距離が所定距離内である位置を示す位置情報を含むとの第1条件を満足する第1端末情報を特定する。なお、本実施形態では、上記所定距離として、対象自転車92と対象自動車との間の車間距離として想定される最大距離(本実施形態では、5m)を適用しているが、これに限るものではない。
次に、登録部34Bは、特定した第1端末情報のうち、対応する第2端末情報に含まれる種類情報が示す種類と同一種類の種類情報を含むとの第2条件を満足する第1端末情報を特定する。次に、登録部34Bは、特定した第1端末情報のうち、対応する第2端末情報に含まれる時刻情報が示す時刻との期間が所定期間以内である時刻を示す時刻情報を含むとの第3条件を満足する第1端末情報を特定する。そして、登録部34Bは、特定した第1端末情報の数を、対応する第2端末情報の確度情報とする。なお、本実施形態では、上記所定期間として、サーバ70Bが第1端末50Bからメッセージ情報を受信した時点から、第2端末60Bから対応するメッセージ情報を受信した時点までの期間として想定される最大期間(本実施形態では、3秒間)を適用している。しかしながら、これに限るものではない。
図16に示す例では、例えば、IDが‘1001’である情報における時系列順で2段目の第2端末情報では、1段目の第1端末情報との間でのみ上述した第1条件〜第3条件が成立する場合、該第2端末情報の確度情報として‘1’が導出される。
次のステップ308Aにおいて、登録部34Bは、導出した確度情報を、対応する第2端末情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)し、かつ、対応する第1端末情報をコミュニケーション情報DBから削除する。
一方、ステップ304において否定判定となった場合は、以上のステップ306A及びステップ308Aの処理を実行することなく、ステップ310に移行する。
なお、本情報収集処理でコミュニケーション情報DBに登録した確度情報は、マップ作成処理(図12参照。)において、確度情報が1以上である第2端末情報のみを用いて地点表示マップを作成する等として利用することができる。
以上、詳細に説明したように、本実施形態では、第1通信装置の第1送信部が、さらに、所定の情報を送信した位置を特定可能な第2の位置情報を無線で送信し、情報収集装置の第2受信部が、さらに、第1送信部により送信された第2の位置情報を受信する。そして、本実施形態では、情報収集装置の登録部が、第1条件〜第3条件が成立した場合、位置情報の確からしさを示す確度情報の値を高くして該位置情報に関連付けて記憶部に登録する。これにより、確度情報を参照することによって、対応する位置情報の信頼性を把握することができる結果、該位置情報を効果的に利用することができる。
なお、本実施形態では、第2端末情報を変更することなく、確度情報をコミュニケーション情報DBに登録(更新)する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、確度情報を登録(更新)する際に、第2端末情報の時刻情報及び位置情報の少なくとも一方を、この際に消去する第1端末情報の対応する情報との平均値を算出し、該平均値に第2端末情報の対応する情報を更新する形態としてもよい。
また、本実施形態では、第1条件〜第3条件の3つの条件を用いて確度情報を導出する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、これらの条件のうちの1つのみ、又は2つの組み合わせを用いて確度情報を導出する形態としてもよい。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について説明する。図21には、本実施形態に係る第1通信装置10C、第2通信装置20C及び情報収集装置30Cが示されている。なお、図21における図1に示す各装置と同一の構成要素については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図21に示すように、本第3実施形態に係る第1通信装置10Cは、第1送信部14Aに代えて、第1送信部14Aとは異なる送信処理を行う第1送信部14Cが用いられている点が第1通信装置10Aと異なっている。また、本第3実施形態に係る第1通信装置10Cは、第3受信部16及び第2提示部18が新たに設けられている点が第1通信装置10Aと異なっている。
また、本第3実施形態に係る第2通信装置20Cは、第1提示部24Aに代えて、第1提示部24Aとは異なる提示処理を行う第1提示部24Bが用いられている点が第2通信装置20Aと異なっている。また、本第3実施形態に係る第2通信装置20Cは、第2送信部26Aに代えて、第2送信部26Aとは異なる送信処理を行う第2送信部26Cが用いられている点が第2通信装置20Aと異なっている。また、本第3実施形態に係る第2通信装置20Cは、第2入力部28が新たに設けられている点が第2通信装置20Aと異なっている。
また、本第3実施形態に係る情報収集装置30Cは、第2受信部32Aに代えて、第2受信部32Aとは異なる受信処理を行う第2受信部32Cが用いられている点が情報収集装置30Aと異なっている。さらに、本第3実施形態に係る情報収集装置30Cは、登録部34Aに代えて、登録部34Aとは異なる登録処理を行う登録部34Cが用いられている点が情報収集装置30Aと異なっている。
第1通信装置10C、第2通信装置20C及び情報収集装置30Cは、図22に示すコンピュータ・システム90Cに含まれる第1端末50C、第2端末60C及びサーバ70Cによって各々実現することができる。以下、図22を参照して、本第3実施形態に係る第1端末50C、第2端末60C及びサーバ70Cの構成について説明する。なお、図22における図2のコンピュータ・システム90Aと同一の構成要素については図2と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図22に示すように、本実施形態に係る第1端末50Cは、第2端末60Cに設けられているGPS受信機69と同様のGPS受信機59Bが新たに設けられている点が第1端末50Aと異なっている。GPS受信機59BはバスB1に接続されている。
また、第1端末50Cは、第1情報通信プログラム53Aにおける第1送信プロセス53A2Aが、第1送信プロセス53A2Aとは異なる送信処理を行う第1送信プロセス53A2Cとされている点が第1端末50Aと異なっている。また、第1端末50Cは、第1情報通信プログラム53Aに対して、第3受信プロセス53A3及び第2提示プロセス53A4が新たに設けられている点が第1端末50Aと異なっている。CPU51は、第1送信プロセス53A2Cを実行することで、図21に示す第1送信部14Cとして動作する。また、CPU51は、第3受信プロセス53A3を実行することで、図21に示す第3受信部16として動作する。さらに、CPU51は、第2提示プロセス53A4を実行することで、図21に示す第2提示部18として動作する。これにより、第1情報通信プログラム53Aを実行した第1端末50Cが、第1通信装置10Cとして機能することになる。
一方、本実施形態に係る第2端末60Cは、第2情報通信プログラム63Aにおける第1提示プロセス63A2Aが、第1提示プロセス63A2Aとは異なる提示処理を行う第1提示プロセス63A2Bとされている点が第2端末60Aと異なっている。また、本実施形態に係る第2端末60Cは、第2情報通信プログラム63Aにおける第2送信プロセス63A3Aが、第2送信プロセス63A3Aとは異なる送信処理を行う第2送信プロセス63A3Cとされている点が第2端末60Aと異なっている。また、第2端末60Cは、第2情報通信プログラム63Aに対して、第2入力プロセス63A4が新たに設けられている点が第2端末60Aと異なっている。CPU61は、第1提示プロセス63A2Bを実行することで、図21に示す第1提示部24Bとして動作する。また、CPU61は、第2送信プロセス63A3Cを実行することで、図21に示す第2送信部26Cとして動作する。また、CPU61は、第2入力プロセス63A4を実行することで、図21に示す第2入力部28として動作する。これにより、第2情報通信プログラム63Aを実行した第2端末60Cが、第2通信装置20Cとして機能することになる。
また、本実施形態に係るサーバ70Cは、情報収集プログラム73Aにおける第2受信プロセス73A1Aが、第2受信プロセス73A1Aとは異なる受信処理を行う第2受信プロセス73A1Cとされている点がサーバ70Aと異なっている。さらに、本実施形態に係るサーバ70Cは、情報収集プログラム73Aにおける登録プロセス73A2Aが、登録プロセス73A2Aとは異なる登録処理を行う登録プロセス73A2Cとされている点がサーバ70Aと異なっている。CPU71は、第2受信プロセス73A1Cを実行することで、図21に示す第2受信部32Cとして動作する。また、CPU71は、登録プロセス73A2Cを実行することで、図21に示す登録部34Cとして動作する。これにより、情報収集プログラム73Aを実行したサーバ70Cが、情報収集装置30Cとして機能することになる。
また、サーバ70Cの記憶部73には、コミュニケーション情報記憶領域73C1に代えて、コミュニケーション情報記憶領域73C2が設けられている。CPU71が、コミュニケーション情報記憶領域73C2に記憶されたデータをメモリ72に展開することにより、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBが作成される。なお、本第3実施形態に係るコミュニケーション情報DBは、図16に示した第2実施形態に係るコミュニケーション情報DBと同一のものであるため、ここでの説明は省略する。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、図23を参照して、本実施形態に係る第1端末50C、第2端末60C及びサーバ70Cの各装置間で送受信される情報の時系列順での流れについて説明する。
対象自転車92に設けられた第1端末50Cが、第1ユーザによる操作に応じて、右折情報、左折情報、謝意情報の何れかのメッセージ情報を第1端末機器情報と共に後続する対象自動車に設けられた第2端末60Cに送信する点は第1端末50Aと同様である。
また、対象自動車に設けられた第2端末60Cが、第1端末50Cからメッセージ情報及び第1端末機器情報を受信した場合に、該メッセージ情報、第1端末機器情報、第2端末機器情報及び位置情報をサーバ70Cに送信する点もまた第2端末60Aと同様である。しかしながら、本実施形態に係る第2端末60Cは、これらの情報に加えて、その時点の時刻情報をサーバ70Cに送信する点が第2端末60Aと異なっている。すなわち、本実施形態に係る第2端末60Cも、第2実施形態に係る第2端末60Bと同一の第2の第2端末送信情報をサーバ70Cに送信する。なお、この際に第2端末60Cは、内蔵されている時計機能により計時されている、この時点の時刻を時刻情報として取得する。
また、第2端末60Cは、第1端末50Cから受信したメッセージ情報に応じたメッセージ情報が第2ユーザにより入力された場合、該メッセージ情報を、第1端末50Cから受信した第1端末機器情報及び自機の第2端末機器情報と共に第1端末50Cに送信する。この際、第2端末60Cから第1端末50Cに送信されるメッセージ情報、第1端末機器情報及び第2端末機器情報を以下では「応答情報」ともいう。
なお、本実施形態では、第1端末50Cからのメッセージ情報に応じて第2端末60Cで第2ユーザにより入力されるメッセージ情報として、確認した旨を伝える「確認情報」及び気を遣わなくてよい旨を伝える「どういたしまして情報」が適用されている。
一方、第1端末50Cは、第2端末60Cからメッセージ情報、第1端末機器情報及び第2端末機器情報を受信した場合、これらの情報に加えて、自機のこの時点の位置を示す位置情報及びこの時点の時刻を示す時刻情報をサーバ70Cに送信する。なお、この際、第1端末50Cは、この時点でGPS受信機59Bによって得られる位置を上記位置情報として取得する。また、この際、第1端末50Cは、内蔵されている時計機能により計時されている、この時点の時刻を上記時刻情報として取得する。以下では、第1端末50Cがサーバ70Cに送信するメッセージ情報、第1端末機器情報、第2端末機器情報、位置情報及び時刻情報を、「第2の第1端末送信情報」という。
これに対し、サーバ70Cは、第2端末60Cから受信した第2の第2端末送信情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DB(図16も参照。)の対応する記憶領域に記憶(登録)する。また、サーバ70Cは、第1端末50Cから受信した第2の第1端末送信情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DBの対応する記憶領域に記憶(登録)する。この際、サーバ70Cは、上述した区分毎に異なるIDをコミュニケーション情報DBに登録する。
ここで、本実施形態に係るサーバ70Cは、詳細は後述するが、第2端末60Cから受信した第2の第2端末送信情報の確からしさを示す確度情報を導出する。そして、サーバ70Cは、導出した確度情報を、対応する第2の第2端末送信情報の位置情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
次に、第1端末50C、第2端末60C及びサーバ70Cの各装置で実行される処理について、より具体的に説明する。第1ユーザは、対象自転車92に乗車するにあたり、第1端末50Cによって第1情報通信プログラム53Aを実行させることで、図24に示す第1情報通信処理が行われる。以下、本実施形態に係る第1情報通信処理について説明する。なお、図24における図6と同様の処理を行うステップには図6と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図24に示すように、本実施形態に係る第1情報通信処理は、ステップ120の処理の直前にステップ114〜ステップ118の処理が追加されている点が第1実施形態に係る第1情報通信処理と異なっている。従って、本実施形態に係る第1情報通信処理では、ステップ100の処理が否定判定となった場合と、ステップ104、ステップ108及びステップ112の各処理が各々終了した場合に、ステップ114の処理に移行する。
本実施形態に係る第2端末60Cは、上述したように、第1端末50Cから受信したメッセージ情報に応じて第2ユーザによりメッセージ情報が入力された場合に、応答情報を第1端末50Cに送信する。
そこで、本実施形態に係る第1情報通信処理のステップ114において、第3受信部16は、第2端末60Cから応答情報が受信されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ120に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ116に移行する。
ステップ116において、第2提示部18は、受信した応答情報に含まれるメッセージ情報を表示するための画面として予め定められた応答表示画面を表示するように表示部55を制御する。
図25には、受信した応答情報に含まれるメッセージ情報が「どういたしまして情報」であった場合の本実施形態に係る応答表示画面の一例が示されている。図25に示すように、本実施形態に係る応答表示画面では、気を遣わなくてよい旨を示す画像(本実施形態では、謝意画像と同様の笑顔を模した画像)55B及びメッセージ(図25に示す例では「It’s OK!」)が表示される。従って、第1ユーザは、応答表示画面を参照することにより、後方を走行する自動車の乗車者が気を遣わなくてよい意志を示していることを容易に把握することができる。なお、第1ユーザは、応答表示画面を表示部55から消去したい場合には、該応答表示画面の下段に表示されている「終了」ボタン55Cを指先にて指定する。これにより、表示部55から応答表示画面が消去される。
次のステップ118において、第1送信部14Cは、第2端末60Cから受信した応答情報に加えて、上述した位置情報及び時刻情報を無線通信部57によりサーバ70Cに送信し、その後にステップ120に移行する。
一方、第2ユーザは、対象自動車に乗車するにあたり、第2端末60Cによって第2情報通信プログラム63Aを実行させることで、図26に示す第2情報通信処理が行われる。以下、本実施形態に係る第2情報通信処理について説明する。なお、図26における図7と同様の処理を行うステップには図7と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図26に示すように、本実施形態に係る第2情報通信処理は、ステップ204Aの処理に代えてステップ204Bの処理が適用されている点が第1実施形態に係る第2情報通信処理と異なっている。同様に、本実施形態に係る第2情報通信処理は、ステップ210Aの処理に代えてステップ210Bの処理が適用されている点及びステップ216Aの処理に代えてステップ216Bの処理が適用されている点が第1実施形態に係る第2情報通信処理と異なっている。
また、図26に示すように、本実施形態に係る第2情報通信処理は、ステップ206Aの処理に代えてステップ206Bの処理が適用されている点が第1実施形態に係る第2情報通信処理と異なっている。同様に、本実施形態に係る第2情報通信処理は、ステップ212Aの処理に代えてステップ212Bの処理が適用されている点及びステップ218Aの処理に代えてステップ218Bの処理が適用されている点が第1実施形態に係る第2情報通信処理と異なっている。
さらに、図26に示すように、本実施形態に係る第2情報通信処理は、ステップ226の処理の直前にステップ220〜ステップ224の処理が追加されている点が第1実施形態に係る第2情報通信処理と異なっている。従って、本実施形態に係る第2情報通信処理では、ステップ200の処理が否定判定となった場合と、ステップ206B、ステップ212B及びステップ218Bの各処理が各々終了した場合に、ステップ220の処理に移行する。
すなわち、本実施形態に係る第2情報通信処理のステップ204Bにおいて、第1提示部24Bは、右折情報を表示するための画面として予め定められた右折表示画面を表示するように表示部65を制御し、その後にステップ206Bに移行する。また、ステップ210Bにおいて、第1提示部24Bは、左折情報を表示するための画面として予め定められた左折表示画面を表示するように表示部65を制御し、その後にステップ212Bに移行する。さらに、ステップ216Bにおいて、第1提示部24Bは、謝意情報を表示するための画面として予め定められた謝意表示画面を表示するように表示部65を制御し、その後にステップ218Bに移行する。
なお、本実施形態に係る右折表示画面、左折表示画面及び謝意表示画面は、一例として図27に示すように、図8〜図10に示した各表示画面に対して「確認しました」ボタン65Dが追加されて表示される点が第1実施形態に係る各表示画面と異なっている。同様に、本実施形態に係る右折表示画面、左折表示画面及び謝意表示画面は、各表示画面に対して「どういたしまして」ボタン65Eがさらに追加されて表示される点が第1実施形態に係る各表示画面と異なっている。なお、図27では、謝意表示画面の一例が示されている。
第2ユーザは、これらの何れかの表示画面が表示部65によって表示されると、表示内容を確認した旨を示す場合は「確認しました」ボタン65Dを指先にて指定し、気を遣わなくてよい旨を示す場合は「どういたしまして」ボタン65Eを指先にて指定する。
なお、ステップ206B、ステップ212B及びステップ218Bの各ステップの処理は、第2実施形態に係る第2情報通信処理の同一ステップ番号が付されたステップと同一の処理を行うため、ここでの説明は省略する。
ステップ220において、第2入力部28は、「確認しました」ボタン65D又は「どういたしまして」ボタン65Eが指定されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ226に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ222に移行する。
ステップ222において、第2送信部26Cは、指定されたボタンに対応するメッセージ情報と、直前に第1端末50Cから受信した第1端末機器情報と、第2端末機器情報と、上述した位置情報及び時刻情報とを、サーバ70Cに無線通信部67により送信する。
次のステップ224において、第2送信部26Cは、指定されたボタンに対応するメッセージ情報を含む応答情報を作成して第1端末50Cに近距離通信部68により送信し、その後にステップ226に移行する。なお、該応答情報を受信すると、第1端末50Cが、一例として図25に示す応答表示画面を表示する一方、該応答情報に加えて、上述した位置情報及び時刻情報をサーバ70Cに送信する点は上述した通りである。
一方、サーバ70Cの管理者は、所定のタイミングでサーバ70Cによって情報収集プログラム73Aを実行させることで、図28に示す情報収集処理が行われる。なお、図28における図11と同様の処理を行うステップには図11と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図28に示すように、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ300Aの処理に代えてステップ300Cが適用されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Aの処理に代えてステップ302Cが適用されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Cの処理とステップ310の処理との間にステップ304、ステップ306B及びステップ308Bの処理が追加されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。
本実施形態に係る情報収集処理のステップ300Cにおいて、第2受信部32Cは、第1端末50Cから第2の第1端末送信情報が受信されたか、又は第2端末60Cから第2の第2端末送信情報が受信されたか否かを判定する。ここで、否定判定となった場合は後述するステップ304に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ302Cに移行する。
ステップ302Cにおいて、登録部34Cは、受信した第2の第1端末送信情報又は第2の第2端末送信情報からメッセージ情報を除いた情報と、該メッセージ情報の種類を示す情報とを、コミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
なお、本実施形態に係る情報収集処理では、ステップ302Cの処理によって登録される情報が、第1端末50Cから受信された情報に基づく第1端末情報と、第2端末60Cから受信された情報に基づく第2端末情報との2種類の情報に分類される。本実施形態に係る情報収集処理では、ステップ302Cの処理で登録される第1端末情報が、図16に示した第2実施形態に係る情報収集処理において登録される第1端末情報に対し、第2端末機器情報が追加される点が第2実施形態と異なる。従って、本実施形態に係る第1端末情報は、種類情報、時刻情報及び位置情報を除いて、対応する第2端末情報と同一の情報となる。
ステップ304において、登録部34Cは、本情報収集処理の実行が開始されてから所定期間(本実施形態では、3時間)が経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ306Bに移行する。
ステップ306Bにおいて、登録部34Cは、以下に示すように確度情報を導出する。
登録部34Cは、まず、コミュニケーション情報DBに登録されている情報のうち、第1端末機器情報及び第2端末機器情報が共通する第1端末情報及び第2端末情報の組み合わせを抽出する。次に、登録部34Cは、抽出した第1端末情報及び第2端末情報の組み合わせのうち、各々に含まれる位置情報が示す位置の間の距離が所定距離内であるとの第4条件を満足する組み合わせを特定する。なお、本実施形態では、上記所定距離として、対象自転車92と対象自動車との間の車間距離として想定される最大距離(本実施形態では、5m)を適用しているが、これに限るものではない。
また、登録部34Cは、特定した第1端末情報及び第2端末情報の組み合わせのうち、各々に含まれる種類情報が示すメッセージ情報が確認情報又はどういたしまして情報と、謝意情報との組み合わせであるとの第5条件を満足する組み合わせを特定する。さらに、登録部34Cは、特定した第1端末情報及び第2端末情報の組み合わせのうち、各々に含まれる時刻情報が示す時刻の間の期間が所定期間以内であるとの第6条件を満足する組み合わせを特定する。そして、登録部34Cは、特定した各組み合わせに含まれる第1端末情報の数を、該組み合わせにおける第2端末情報の確度情報とする。なお、本実施形態では、上記所定期間として、サーバ70Cが第1端末50Cからメッセージ情報を受信した時点から、第2端末60Cから対応するメッセージ情報を受信した時点までの期間として想定される最大期間(本実施形態では、3秒間)を適用している。しかしながら、これに限るものではない。
次のステップ308Bにおいて、登録部34Cは、特定した確度情報を、上記第4条件〜第6条件の各条件を満足した組み合わせにおける、対応する第2端末情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。また、登録部34Cは、第1端末情報をコミュニケーション情報DBから削除する。なお、この際、確度情報を登録する第2端末情報に対して確度情報がすでに登録されている場合があるが、この場合は、該登録されている確度情報に導出した確度情報を加算した値を、新たな確度情報としてコミュニケーション情報DBに記憶(更新)する。
一方、ステップ304において否定判定となった場合は、以上のステップ306B及びステップ308Bの処理を実行することなく、ステップ310に移行する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態では、第2通信装置が、第2入力部により操作を受け付け、第2通信装置の第2送信部が、さらに、第2入力部で受け付けた操作に応じて、第2の所定の情報を無線で送信する。これに対し、本実施形態では、第1通信装置が、第2送信部により送信された第2の所定の情報を第3受信部によって受信する。
また、本実施形態では、第1通信装置の第1送信部が、さらに、第3受信部で第2の所定の情報を受信した位置を特定可能な第2の位置情報を情報収集装置に送信し、情報収集装置の第2受信部が、さらに、第1送信部により送信された第2の位置情報を受信する。
そして、本実施形態では、情報収集装置の登録部が、第4条件〜第6条件が成立した場合、位置情報の確からしさを示す確度情報の値を高くして位置情報に関連付けて記憶部に登録する。これにより、確度情報を参照することによって、対応する位置情報の信頼性を把握することができる結果、該位置情報を効果的に利用することができる。
なお、本実施形態では、第2端末情報を変更することなく、確度情報をコミュニケーション情報DBに登録(更新)する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、確度情報を登録(更新)する際に、第2端末情報の時刻情報及び位置情報の少なくとも一方を、この際に消去する第1端末情報の対応する情報との平均値を算出し、該平均値に第2端末情報の対応する情報を更新する形態としてもよい。
また、本実施形態では、第4条件〜第6条件の3つの条件を用いて確度情報を導出する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、これらの条件のうちの1つのみ、又は2つの組み合わせを用いて確度情報を導出する形態としてもよい。
〔第4実施形態〕
次に本発明の第4実施形態について説明する。図29には、本実施形態に係る第1通信装置10A、第2通信装置20B及び情報収集装置30Dが示されている。なお、図29における図1及び図14に示す各装置と同一の構成要素については図1及び図14と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図29に示すように、本第4実施形態に係る情報収集装置30Dは、第2受信部32Aに代えて、第2受信部32Aとは異なる受信処理を行う第2受信部32Dが用いられている点が情報収集装置30Aと異なっている。また、本第4実施形態に係る情報収集装置30Dは、登録部34Aに代えて、登録部34Aとは異なる登録処理を行う登録部34Dが用いられている点が情報収集装置30Aと異なっている。
第1通信装置10A、第2通信装置20B及び情報収集装置30Dは、図30に示すコンピュータ・システム90Dに含まれる第1端末50A、第2端末60B及びサーバ70Dによって各々実現することができる。以下、図30を参照して、本第4実施形態に係る第1端末50A、第2端末60B及びサーバ70Dの構成について説明する。なお、図30における図2のコンピュータ・システム90A及び図15のコンピュータ・システム90Bと同一の構成要素については図2及び図15と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図30に示すように、本実施形態に係るサーバ70Dは、情報収集プログラム73Aにおける第2受信プロセス73A1Aが、第2受信プロセス73A1Aとは異なる受信処理を行う第2受信プロセス73A1Dとされている点がサーバ70Aと異なっている。また、本実施形態に係るサーバ70Dは、情報収集プログラム73Aにおける登録プロセス73A2Aが、登録プロセス73A2Aとは異なる登録処理を行う登録プロセス73A2Dとされている点がサーバ70Aと異なっている。CPU71は、第2受信プロセス73A1Dを実行することで、図29に示す第2受信部32Dとして動作する。また、CPU71は、登録プロセス73A2Dを実行することで、図29に示す登録部34Dとして動作する。これにより、情報収集プログラム73Aを実行したサーバ70Dが、情報収集装置30Dとして機能することになる。
また、サーバ70Dの記憶部73には、コミュニケーション情報記憶領域73C1に代えて、コミュニケーション情報記憶領域73C2が設けられている。CPU71が、コミュニケーション情報記憶領域73C2に記憶されたデータをメモリ72に展開することにより、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBが作成される。なお、本第4実施形態に係るコミュニケーション情報DBは、図16に示した第2実施形態に係るコミュニケーション情報DBと同一のものであるため、ここでの説明は省略する。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、図31を参照して、本実施形態に係る第1端末50A、第2端末60B及びサーバ70Dの各装置間で送受信される情報の時系列順での流れについて説明する。
本実施形態では、第2端末60Bとして、各々同一の構成とされた複数(本実施形態では、2台)の第2端末60B1及び第2端末B2が各々異なる対象自動車に個別に設けられ、かつ、各対象自動車が対象自転車92に後続して走行している場合を想定する。
対象自転車92に設けられた第1端末50Aは、第1ユーザによる操作に応じて、右折情報、左折情報、謝意情報の何れかのメッセージ情報を第1端末機器情報と共に、後続する2台の対象自動車に各々設けられた第2端末60B1及び第2端末60B2に送信する。
一方、各対象自動車に設けられた第2端末60B1及び第2端末60B2は、第1端末50Aからメッセージ情報及び第1端末機器情報を受信した場合に、第2の第2端末送信情報をサーバ70Dに送信する。
これに対し、サーバ70Dは、第2端末60B1及び第2端末60B2の各々から受信した情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DB(図16も参照。)の対応する記憶領域に記憶(登録)する。
ここで、本実施形態に係るサーバ70Dは、詳細は後述するが、第2端末60B1及び第2端末60B2から受信した情報に基づいて、該情報の確からしさを示す確度情報を導出する。そして、サーバ70Dは、導出した確度情報を、第2端末60B1又は第2端末60B2から受信した情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
次に、サーバ70Dで実行される処理について、より具体的に説明する。なお、本実施形態に係る第1端末50Aで実行される第1情報通信処理は第1実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、本実施形態に係る第2端末60B1及び第2端末60B2で実行される第2情報通信処理は第2実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
サーバ70Dの管理者は、所定のタイミングでサーバ70Dによって情報収集プログラム73Aを実行させることで、図32に示す情報収集処理が行われる。なお、図32における図11と同様の処理を行うステップには図11と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図32に示すように、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ300Aの処理に代えてステップ300Dが適用されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Aの処理に代えてステップ302Dが適用されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Dの処理とステップ310の処理との間にステップ304、ステップ306C及びステップ308Cの処理が追加されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。
本実施形態に係る情報収集処理のステップ300Dにおいて、第2受信部32Dは、第2端末60B1又は第2端末60B2から第2の第2端末送信情報が受信されたか否かを判定する。ここで、否定判定となった場合は後述するステップ304に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ302Dに移行する。
ステップ302Dにおいて、登録部34Dは、第2端末60B1又は第2端末60B2から受信した情報からメッセージ情報を除いた情報と、該メッセージ情報の種類を示す情報とを、コミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
なお、本実施形態に係る情報収集処理では、ステップ302Dの処理によって登録される情報が、第2端末60B1から受信された情報に基づく第2端末情報と、第2端末60B2から受信された情報に基づく第2端末情報との2種類の情報に分類される。この場合、第2端末60B1から受信された情報に基づく第2端末情報の第2端末機器情報は第2端末60B1に付与されたものとなり、第2端末60B2から受信された情報に基づく第2端末情報の第2端末機器情報は第2端末60B2に付与されたものとなる。
ステップ304において、登録部34Dは、本情報収集処理の実行が開始されてから所定期間(本実施形態では、3時間)が経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ306Cに移行する。
ステップ306Cにおいて、登録部34Dは、以下に示すように確度情報を導出する。
登録部34Dは、まず、コミュニケーション情報DBに登録されている情報のうち、第1端末機器情報が共通し、かつ、第2端末機器情報が共通でない第2端末情報の組み合わせを抽出する。次に、登録部34Dは、抽出した第2端末情報の組み合わせのうち、各々に含まれる位置情報が示す位置の間の距離が所定距離内であるとの第7条件を満足する組み合わせを特定する。なお、本実施形態では、上記所定距離として、上記2台の対象自動車の間の車間距離として想定される最大距離(本実施形態では、3m)を適用しているが、これに限るものではない。
また、登録部34Dは、特定した第2端末情報の組み合わせのうち、各々に含まれる種類情報が示すメッセージ情報の種類が同一であるとの第8条件を満足する組み合わせを特定する。さらに、登録部34Dは、特定した第2端末情報の組み合わせのうち、各々に含まれる時刻情報が示す時刻の間の期間が所定期間以内であるとの第9条件を満足する組み合わせを特定する。そして、登録部34Dは、特定した組み合わせに含まれる第2端末情報の数を、該組み合わせにおける第2端末情報の確度情報とする。なお、本実施形態では、上記所定期間として、サーバ70Dが同一の第1端末50Aからメッセージ情報を受信した複数の第2端末60Bから対応するメッセージ情報を受信する期間として想定される最大期間(本実施形態では、0.5秒間)を適用している。しかしながら、これに限るものではない。
次のステップ308Cにおいて、登録部34Dは、特定した確度情報を、第7条件〜第9条件の各条件を満足した組み合わせの何れか1つの第2端末情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。また、登録部34Dは、上記組み合わせの残りの第2端末情報をコミュニケーション情報DBから削除する。なお、この際、確度情報を登録する第2端末情報に対して確度情報がすでに登録されている場合があるが、この場合は、該登録されている確度情報に導出した確度情報を加算した値を、新たな確度情報としてコミュニケーション情報DBに記憶(更新)する。
一方、ステップ304において否定判定となった場合は、以上のステップ306C及びステップ308Cの処理を実行することなく、ステップ310に移行する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態では、情報収集装置の登録部が、第7条件〜第9条件が成立した第2端末情報の数が多いほど、確度情報の値を高くして位置情報に関連付けて記憶部に登録する。これにより、確度情報を参照することによって、対応する位置情報の信頼性を把握することができる結果、該位置情報を効果的に利用することができる。
なお、本実施形態では、第2端末情報を変更することなく、確度情報をコミュニケーション情報DBに登録(更新)する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、確度情報を登録(更新)する際に、第2端末情報の時刻情報及び位置情報の少なくとも一方を、この際に消去する第2端末情報の対応する情報との平均値を算出し、該平均値に第2端末情報の対応する情報を更新する形態としてもよい。
また、本実施形態では、第7条件〜第9条件の3つの条件を用いて確度情報を導出する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、これらの条件のうちの1つのみ、又は2つの組み合わせを用いて確度情報を導出する形態としてもよい。
〔第5実施形態〕
次に本発明の第5実施形態について説明する。図33には、本実施形態に係る第1通信装置10D、第2通信装置20C、第3通信装置20D及び情報収集装置30Eが示されている。なお、図33における図21に示す各装置と同一の構成要素については図21と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図33に示すように、本第5実施形態に係る第1通信装置10Dは、第1送信部14Cに代えて、第1送信部14Cとは異なる送信処理を行う第1送信部14Dが用いられている点が第3実施形態に係る第1通信装置10Cと異なっている。また、本第5実施形態は、第3通信装置20Dが新たに設けられている点が第3実施形態と異なっている。また、本第5実施形態に係る情報収集装置30Eは、第2受信部32Cに代えて、第2受信部32Cとは異なる受信処理を行う第2受信部32Eが用いられている点が第3実施形態に係る情報収集装置30Cと異なっている。さらに、本第5実施形態に係る情報収集装置30Eは、登録部34Cに代えて、登録部34Cとは異なる登録処理を行う登録部34Eが用いられている点が第3実施形態に係る情報収集装置30Cと異なっている。
本実施形態に係る第3通信装置20Dは、第2車両とは異なる第3車両に設けられており、図33に示すように、第4受信部22A及び第3送信部26Dを備えている。第4受信部22Aは、第1通信装置10Dの第1送信部14Dによって送信されたメッセージ情報を受信する。また、第4受信部22Aは、第2通信装置20Cの第2送信部26Cによって第1通信装置10Dに送信された応答情報を受信する。さらに、第3送信部26Dは、第4受信部22Aでメッセージ情報及び応答情報を受信した位置を特定可能な位置情報を、第1通信装置10Dとは異なる装置(本実施形態では、情報収集装置30E)へ無線で送信する。
なお、本実施形態に係る第3通信装置20Dでは、上記位置情報として、メッセージ情報を受信した位置を示す緯度及び経度を示す情報を適用しているが、これに限らない。例えば、上記位置情報として、上記位置を示す緯度及び経度に加えて高度の情報を適用してもよい。また、情報収集装置30Eによる情報収集の対象とする領域を所定サイズの矩形領域でマトリクス状に分割し、各分割領域の位置を該マトリクスにおける対応する行及び列の2つの情報で表すものとして、該2つの情報を上記位置情報として適用してもよい。また、本実施形態では、第3通信装置20Dが設けられる第3車両として自動車(以下、「第2対象自動車」という。)を想定しているが、これに限らない。例えば、第3通信装置20Dは、自転車及び自動二輪車等の二輪車に設けてもよい。
本実施形態では、第3通信装置20Dとして、スマートフォンを適用しているが、これに限らない。第3通信装置20Dとして、例えば、スマートフォンを除く携帯電話機を適用してもよく、携帯電話機を除くタブレットPC等の携帯情報端末(PDA)を適用してもよい。
第1通信装置10D、第2通信装置20C、第3通信装置20D及び情報収集装置30Eは、図34に示すコンピュータ・システム90Eに含まれる第1端末50D、第2端末60C、第3端末60D及びサーバ70Eによって各々実現することができる。以下、図34を参照して、本第5実施形態に係る第1端末50D、第2端末60C、第3端末60D及びサーバ70Eの構成について説明する。なお、図34における図22のコンピュータ・システム90Cと同一の構成要素については図22と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図34に示すように、本実施形態に係る第1端末50Dは、第1情報通信プログラム53Aの第1送信プロセス53A2Cが、第1送信プロセス53A2Cとは異なる送信処理を行う第1送信プロセス53A2Dとされている点が第1端末50Cと異なっている。CPU51は、第1送信プロセス53A2Dを実行することで、図33に示す第1送信部14Dとして動作する。これにより、第1情報通信プログラム53Aを実行した第1端末50Dが、第1通信装置10Dとして機能することになる。
一方、本実施形態に係る第3端末60Dは、第2端末60Cに比較して、記憶部63に、第2情報通信プログラム63Aに代えて、第3端末60Dを第3通信装置20Dとして機能させるための第3情報通信プログラム63Bが記憶されている点が異なっている。第3情報通信プログラム63Bは、第3情報通信プログラム63Bが書き込まれた記録媒体96が媒体読み書き装置66にセットされ、媒体読み書き装置66が記録媒体96からの第3情報通信プログラム63Bの読み出しを行うことで、記憶部63へ記憶される。CPU61は、第3情報通信プログラム63Bを記憶部63から読み出してメモリ62に展開し、第3情報通信プログラム63Bが有するプロセスを順次実行する。
第3情報通信プログラム63Bは、第4受信プロセス63B1及び第3送信プロセス63B2を有する。CPU61は、第4受信プロセス63B1を実行することで、図33に示す第4受信部22Aとして動作する。また、CPU61は、第3送信プロセス63B2を実行することで、図33に示す第3送信部26Dとして動作する。以上により、第3情報通信プログラム63Bを実行した第3端末60Dが、第3通信装置20Dとして機能することになる。
一方、本実施形態に係るサーバ70Eは、情報収集プログラム73Aにおける第2受信プロセス73A1Cが、第2受信プロセス73A1Cとは異なる受信処理を行う第2受信プロセス73A1Eとされている点がサーバ70Cと異なっている。また、本実施形態に係るサーバ70Eは、情報収集プログラム73Aにおける登録プロセス73A2Cが、登録プロセス73A2Cとは異なる登録処理を行う登録プロセス73A2Eとされている点がサーバ70Cと異なっている。CPU71は、第2受信プロセス73A1Eを実行することで、図33に示す第2受信部32Eとして動作する。また、CPU71は、登録プロセス73A2Eを実行することで、図33に示す登録部34Eとして動作する。これにより、情報収集プログラム73Aを実行したサーバ70Eが、情報収集装置30Eとして機能することになる。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、図35を参照して、本実施形態に係る第1端末50D、第2端末60C、第3端末60D及びサーバ70Eの各装置間で送受信される情報の時系列順での流れについて説明する。
本実施形態では、第1端末50Dが設けられた対象自転車92に後続して、対象自動車及び第2対象自動車の2台の自動車が走行している場合を想定する。なお、この際、対象自動車及び第2対象自動車は並走していてもよく、縦走していてもよい。ただし、この形態に限らず、例えば、第2対象自動車が停車していてもよい。
対象自転車92に設けられた第1端末50Dは、第1ユーザによる操作に応じて、右折情報、左折情報、謝意情報の何れかのメッセージ情報を第1端末機器情報と共に後続する対象自動車に設けられた第2端末60Cに送信する。この際、第2端末60Cへの情報の送信は、BLEによる近距離無線通信によって行っているため、該近距離無線通信での通信可能範囲内に第2対象自動車が存在していれば、第3端末60Dにおいても第2端末60Cと同様の情報が受信される。
対象自動車に設けられた第2端末60Cは、第1端末50Dからメッセージ情報及び第1端末機器情報を受信した場合に、第2の第2端末送信情報をサーバ70Eに送信する。また、第2端末60Cは、第1端末50Dから受信したメッセージ情報に応じたメッセージ情報が第2ユーザにより入力された場合、応答情報を第1端末50Dに送信する。この際、第1端末50Dへの応答情報の送信は、BLEによる近距離無線通信によって行っているため、該近距離無線通信での通信可能範囲内に第2対象自動車が存在していれば、第3端末60Dにおいても第1端末50Dと同様の情報が受信される。
これに対し、第3端末60Dは、以上の第1端末50Dと第2端末60Cとの間でやりとりされた情報を受信した場合、所定のメッセージ情報、第1端末機器情報、自機に予め付与された第3端末機器情報、位置情報及び時刻情報をサーバ70Eに送信する。なお、本実施形態では、この際に第3端末60Dからサーバ70Eに送信するメッセージ情報として、第1端末50Dと第2端末60Cとのメッセージ情報のやりとりを第3者である第3端末60Dが確認した旨を伝える情報である「見たよ情報」が適用されている。以下では、第3端末60Dがサーバ70Eに送信するメッセージ情報、第1端末機器情報、第3端末機器情報、位置情報及び時刻情報を、「第1の第3端末送信情報」という。
これに対し、サーバ70Eは、第2端末60Cから受信した第2の第2端末送信情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DBの対応する記憶領域に記憶(登録)する。また、サーバ70Eは、第3端末60Dから受信した第1の第3端末送信情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DBの対応する記憶領域に記憶(登録)する。
ここで、本実施形態に係るサーバ70Eは、詳細は後述するが、第2端末60C及び第3端末60Dから受信した情報に基づいて、第2端末60Cから受信した情報の確からしさを示す確度情報を導出する。そして、サーバ70Eは、導出した確度情報を、対応する第2端末60Cから受信した情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
次に、第1端末50D、第2端末60C、第3端末60D及びサーバ70Eの各装置で実行される処理について、より具体的に説明する。なお、第1端末50Dにおいて実行される第1情報通信処理は、図24に示す第3実施形態に係る第1情報通信処理において、該第1情報通信処理のステップ118の処理を実行しない点のみが異なるため、ここでの説明は省略する。また、第2端末60Cにおいて実行される第2情報通信処理は、図26に示す第3実施形態に係る第2情報通信処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
第2対象自動車に乗車する第3ユーザは、第2対象自動車に乗車するにあたり、第3端末60Dによって第3情報通信プログラム63Bを実行させることで、図36に示す第3情報通信処理が行われる。以下、本実施形態に係る第3情報通信処理について説明する。
第3情報通信処理のステップ250において、第4受信部22Aは、所定期間内に2種類のメッセージ情報を受信したか否かを判定し、否定判定となった場合は後述するステップ256に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ252に移行する。なお、本実施形態では、上記所定期間として、第1端末50Dと第2端末60Cとの間でメッセージのやりとりを行う期間として想定される最大期間(本実施形態では、5秒間)を適用している。しかしながら、これに限るものではない。
ステップ252において、第3送信部26Dは、受信した2種類のメッセージ情報が第1端末50Dと第2端末60Cとの間でやりとりされ得るメッセージ情報の組み合わせであったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ254に移行する。ステップ254において、第3送信部26Dは、第1の第3端末送信情報を、サーバ70Eに無線通信部67により送信し、その後にステップ256に移行する。なお、ステップ252において否定判定となった場合は、ステップ254の処理を実行することなく、ステップ256に移行する。
ステップ256において、第4受信部22Aは、本第3情報通信処理を終了するタイミングとして予め定められたタイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ250に戻る一方、肯定判定となった時点で本第3情報通信処理を終了する。なお、本実施形態に係る第3情報通信処理では、上記予め定められたタイミングとして、ユーザによって本第3情報通信処理の終了を指示する指示入力が行われたタイミングを適用しているが、これに限るものではない。
一方、サーバ70Eの管理者は、所定のタイミングでサーバ70Eによって情報収集プログラム73Aを実行させることで、図37に示す情報収集処理が行われる。なお、図37における図28と同様の処理を行うステップには図28と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図37に示すように、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ300Cの処理に代えてステップ300Eが適用されている点が第3実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Cの処理に代えてステップ302Eが適用されている点が第3実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ306Bの処理に代えてステップ306Dが適用されており、ステップ308Bの処理に代えてステップ308Dが適用されている点が第3実施形態に係る情報収集処理と異なっている。
本実施形態に係る情報収集処理のステップ300Eにおいて、第2受信部32Eは、第2端末60Cから第2の第2端末送信情報が受信されたか、又は第3端末60Dから第1の第3端末送信情報が受信されたか否かを判定する。ここで、否定判定となった場合は後述するステップ304に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ302Eに移行する。
ステップ302Eにおいて、登録部34Eは、受信した情報からメッセージ情報を除いた情報と、該メッセージ情報の種類を示す情報とを、コミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
なお、本実施形態に係る情報収集処理では、ステップ302Eの処理によって登録される情報が、第2端末60Cから受信された情報に基づく第2端末情報と、第3端末60Dから受信された情報に基づく第3端末情報との2種類の情報に分類される。この場合、第2端末60Cから受信された情報に基づく第2端末情報の第2端末機器情報は第2端末60Cに付与されたものとなり、第3端末60Dから受信された情報に基づく第3端末情報の第3端末機器情報は第3端末60Dに付与されたものとなる。ここで、本実施形態では、便宜上、第3端末機器情報を、コミュニケーション情報DBに第2端末機器情報として登録する。
ステップ304において、登録部34Eは、本情報収集処理の実行が開始されてから所定期間(本実施形態では、3時間)が経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ306Dに移行する。
ステップ306Dにおいて、登録部34Eは、以下に示すように確度情報を導出する。
登録部34Eは、まず、コミュニケーション情報DBに登録されている情報のうち、第1端末機器情報が共通し、かつ、第2端末機器情報が共通でない情報を抽出することで、第2端末情報及び第3端末情報の組み合わせを抽出する。次に、登録部34Eは、抽出した組み合わせのうち、各々に含まれる位置情報が示す位置の間の距離が所定距離内であるとの第10条件を満足する組み合わせを特定する。なお、本実施形態では、上記所定距離として、対象自動車と第2対象自動車との車間距離として想定される最大距離(本実施形態では、3m)を適用しているが、これに限るものではない。
また、登録部34Eは、特定した組み合わせのうち、各々に含まれる種類情報が示すメッセージ情報が謝意情報と見たよ情報であるとの第11条件を満足する組み合わせを特定する。さらに、登録部34Eは、特定した組み合わせのうち、各々に含まれる時刻情報が示す時刻の間の期間が所定期間以内であるとの第12条件を満足する組み合わせを特定する。そして、登録部34Eは、特定した組み合わせに含まれる第3端末情報の数を、該組み合わせにおける第2端末情報の確度情報とする。なお、本実施形態では、上記所定期間として、サーバ70Eが第2端末60C及び第3端末60Dから対応する情報を受信する期間として想定される最大期間(本実施形態では、5秒間)を適用している。しかしながら、これに限るものではない。
次のステップ308Dにおいて、登録部34Eは、特定した確度情報を、第10条件〜第12条件の各条件を満足した組み合わせにおける、対応する第2端末情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。また、登録部34Eは、上記組み合わせに含まれる第3端末情報をコミュニケーション情報DBから削除する。なお、この際、確度情報を登録する第2端末情報に対して確度情報がすでに登録されている場合があるが、この場合は、該登録されている確度情報に導出した確度情報を加算した値を、新たな確度情報としてコミュニケーション情報DBに記憶(更新)する。
一方、ステップ304において否定判定となった場合は、以上のステップ306D及びステップ308Dの処理を実行することなく、ステップ310に移行する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態では、第2通信装置の第2入力部が、操作を受け付け、第2通信装置の第2送信部が、さらに、第2入力部で受け付けた操作に応じて、第2の所定の情報を無線で送信する。また、本実施形態では、第1通信装置の第3受信部が、第2送信部により送信された第2の所定の情報を受信する。
ここで、本実施形態では、第3車両に設けられた第3通信装置により、第1送信部により送信された所定の情報、及び第2送信部により送信された第2の所定の情報を第4受信部により受信する。また、本実施形態では、第3通信装置により、第4受信部で所定の情報及び第2の所定の情報を受信した位置を特定可能な第2の位置情報を、第3送信部によって情報収集装置へ無線で送信する。
また、本実施形態では、情報収集装置の第2受信部が、さらに、第3送信部により送信された第2の位置情報を受信する。そして、本実施形態では、情報収集装置の登録部が、第10条件〜第12条件が成立した第2の位置情報の数が多いほど、確度情報の値を高くして位置情報に関連付けて記憶部に登録する。
これにより、確度情報を参照することによって、対応する位置情報の信頼性を把握することができる結果、該位置情報を効果的に利用することができる。また、確度情報を第3者からの情報を用いて求めているので、該確度情報により示される信頼性の精度が高い。
なお、本実施形態では、第2端末情報を変更することなく、確度情報をコミュニケーション情報DBに登録(更新)する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、確度情報を登録(更新)する際に、第2端末情報の時刻情報及び位置情報の少なくとも一方を、この際に消去する第3端末情報の対応する情報との平均値を算出し、該平均値に第2端末情報の対応する情報を更新する形態としてもよい。
また、本実施形態では、第10条件〜第12条件の3つの条件を用いて確度情報を導出する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、これらの条件のうちの1つのみ、又は2つの組み合わせを用いて確度情報を導出する形態としてもよい。
〔第6実施形態〕
次に本発明の第6実施形態について説明する。図38には、本実施形態に係る第1通信装置10A、第2通信装置20A、第3通信装置20E及び情報収集装置30Fが示されている。なお、図38における図1に示す各装置と同一の構成要素については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図38に示すように、本第6実施形態は、第3通信装置20Eが新たに設けられている点が第1実施形態と異なっている。また、本第6実施形態に係る情報収集装置30Fは、第2受信部32Aに代えて、第2受信部32Aとは異なる受信処理を行う第2受信部32Fが用いられている点が第1実施形態に係る情報収集装置30Aと異なっている。さらに、本第6実施形態に係る情報収集装置30Fは、登録部34Aに代えて、登録部34Aとは異なる登録処理を行う登録部34Fが用いられている点が第1実施形態に係る情報収集装置30Aと異なっている。
本実施形態に係る第3通信装置20Eは、対象自転車92及び対象自動車が走行する道路の歩道を歩行する歩行者(以下、「第4ユーザ」という。)が所持しており、図38に示すように、第3入力部29及び第3送信部26Eを備えている。第3入力部29は、第4ユーザによる操作を受け付ける。また、第3送信部26Eは、第3入力部29によって所定の操作が受け付けられた場合に、所定のメッセージ情報、その時点の位置を特定可能な位置情報、及びその時点の時刻を示す時刻情報を、第1通信装置10Aとは異なる装置(本実施形態では、情報収集装置30F)へ無線で送信する。
なお、本実施形態に係る第3通信装置20Eでは、上記位置情報として、その時点の位置を示す緯度及び経度を示す情報を適用しているが、これに限らない。例えば、上記位置情報として、上記位置を示す緯度及び経度に加えて高度の情報を適用してもよい。また、情報収集装置30Fによる情報収集の対象とする領域を所定サイズの矩形領域でマトリクス状に分割し、各分割領域の位置を該マトリクスにおける対応する行及び列の2つの情報で表すものとして、該2つの情報を上記位置情報として適用してもよい。また、本実施形態では、第3通信装置20Eを歩行者が所持していることを想定しているが、これに限らない。例えば、対象自動車とは異なる自動車に乗車する人が所持しているものとしてもよい。さらに、本実施形態では、第3通信装置20Eとして、スマートフォンを適用しているが、これに限らない。第3通信装置20Eとして、例えば、スマートフォンを除く携帯電話機を適用してもよく、携帯電話機を除くタブレットPC等の携帯情報端末(PDA)を適用してもよい。
第1通信装置10A、第2通信装置20A、第3通信装置20E及び情報収集装置30Fは、図39に示すコンピュータ・システム90Fに含まれる第1端末50A、第2端末60A、第3端末60E及びサーバ70Fによって各々実現することができる。以下、図39を参照して、本第6実施形態に係る第1端末50A、第2端末60A、第3端末60E及びサーバ70Fの構成について説明する。なお、図39における図2のコンピュータ・システム90Aと同一の構成要素については図2と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図39に示すように、本実施形態の第3端末60Eは、記憶部63に、第2情報通信プログラム63Aに代えて、第3端末60Eを第3通信装置20Eとして機能させるための第3情報通信プログラム63Cが記憶されている点が第2端末60Aと異なっている。第3情報通信プログラム63Cは、第3情報通信プログラム63Cが書き込まれた記録媒体96が媒体読み書き装置66にセットされ、媒体読み書き装置66が記録媒体96からの第3情報通信プログラム63Cの読み出しを行うことで、記憶部63へ記憶される。CPU61は、第3情報通信プログラム63Cを記憶部63から読み出してメモリ62に展開し、第3情報通信プログラム63Cが有するプロセスを順次実行する。
第3情報通信プログラム63Cは、第3入力プロセス63C1及び第3送信プロセス63C2を有する。CPU61は、第3入力プロセス63C1を実行することで、図38に示す第3入力部29として動作する。また、CPU61は、第3送信プロセス63C2を実行することで、図38に示す第3送信部26Eとして動作する。以上により、第3情報通信プログラム63Cを実行した第3端末60Eが、第3通信装置20Eとして機能することになる。
一方、本実施形態に係るサーバ70Fは、情報収集プログラム73Aにおける第2受信プロセス73A1Aが、第2受信プロセス73A1Aとは異なる受信処理を行う第2受信プロセス73A1Fとされている点がサーバ70Aと異なっている。また、本実施形態に係るサーバ70Fは、情報収集プログラム73Aにおける登録プロセス73A2Aが、登録プロセス73A2Aとは異なる登録処理を行う登録プロセス73A2Fとされている点がサーバ70Aと異なっている。CPU71は、第2受信プロセス73A1Fを実行することで、図38に示す第2受信部32Fとして動作する。また、CPU71は、登録プロセス73A2Fを実行することで、図38に示す登録部34Fとして動作する。これにより、情報収集プログラム73Aを実行したサーバ70Fが、情報収集装置30Fとして機能することになる。
また、サーバ70Fの記憶部73には、コミュニケーション情報記憶領域73C1に代えて、コミュニケーション情報記憶領域73C3が設けられている。CPU71が、コミュニケーション情報記憶領域73C3に記憶されたデータをメモリ72に展開することにより、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBが作成される。
図40には、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBが示されている。図40に示すように、本実施形態に係るコミュニケーション情報DBは、確度情報に代えて、傍観者数情報が適用されている点が第2実施形態に係るコミュニケーション情報DB(図16も参照。)と異なっている。本実施形態に係るコミュニケーション情報DBでは、傍観者数情報のデフォルト値として0(零)が設定されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、図41を参照して、本実施形態に係る第1端末50A、第2端末60A、第3端末60E及びサーバ70Fの各装置間で送受信される情報の時系列順での流れについて説明する。
本実施形態では、第1端末50Aが設けられた対象自転車92に後続して、対象自動車が走行しており、かつ、第4ユーザが対象自転車92及び対象自動車が走行している道路の歩道を歩行している場合を想定する。
対象自転車92に設けられた第1端末50Aが、第1ユーザによる操作に応じて、右折情報、左折情報、謝意情報の何れかのメッセージ情報を第1端末機器情報と共に後続する対象自動車に設けられた第2端末60Aに送信する点は第1実施形態と同様である。
また、対象自動車に設けられた第2端末60Aが、第1端末50Aからメッセージ情報及び第1端末機器情報を受信した場合に、第1の第2端末送信情報をサーバ70Fに送信する点もまた第1実施形態と同様である。
一方、第3端末60Eは、第4ユーザが対象自転車92の乗車者と、対象自動車の乗車者との間で良好なコミュニケーションを行ったことを目撃した場合、第4ユーザの操作に応じて、所定のメッセージ情報、位置情報及び時刻情報をサーバ70Fに送信する。なお、本実施形態では、この際に第3端末60Eからサーバ70Fに送信するメッセージ情報として、第1端末50Aと第2端末60Aとの良好なコミュニケーションを第3者である第4ユーザが目撃した旨を伝える情報である「見たよ情報」が適用されている。以下では、この際に第3端末60Eからサーバ70Fに送信されるメッセージ情報、位置情報及び時刻情報を、「第2の第3端末送信情報」という。
これに対し、サーバ70Fは、第2端末60Aから受信した第1の第2端末送信情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DBの対応する記憶領域に記憶(登録)する。また、サーバ70Fは、第3端末60Eから受信した第2の第3端末送信情報のうち、メッセージ情報を除く情報と、該メッセージ情報の種類を示す種類情報とをコミュニケーション情報DBの対応する記憶領域に記憶(登録)する。
ここで、本実施形態に係るサーバ70Fは、詳細は後述するが、第2端末60Aから受信した第1の第2端末送信情報及び第3端末60Eから受信した第2の第3端末送信情報に基づいて、第2端末60Aから受信した情報の確からしさを示す情報として傍観者数情報を導出する。そして、サーバ70Fは、導出した傍観数情報を、対応する第2端末60Aから受信した情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
次に、第1端末50A、第2端末60A、第3端末60E及びサーバ70Fの各装置で実行される処理について、より具体的に説明する。なお、第1端末50Aにおいて実行される第1情報通信処理は、図6に示す第1実施形態に係る第1情報通信処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、第2端末60Aにおいて実行される第2情報通信処理も、図7に示す第1実施形態に係る第2情報通信処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
第4ユーザは、上記歩道を歩行するにあたり、第3端末60Eによって第3情報通信プログラム63Cを実行させることで、図42に示す第3情報通信処理が行われる。以下、本実施形態に係る第3情報通信処理について説明する。
第3情報通信処理のステップ280において、第3入力部29は、予め定められた送信受付画面を表示するように表示部65を制御し、次のステップ282において、第3入力部29は、所定情報の入力待ちを行う。
図43には、本実施形態に係る送信受付画面の一例が示されている。図43に示すように、本実施形態に係る送信受付画面では、通常の画像65Fを表示し、かつ、該通常の画像65Fの下方に、「見たよ」ボタン65G及び「終了」ボタン65Cが表示される。第4ユーザは、これらのボタンが表示部65によって表示されると、第2の第3端末送信情報をサーバ70Fに送信する場合は「見たよ」ボタン65Gを指先にて指定し、本第3情報通信処理を終了する場合は「終了」ボタン65Cを指先にて指定する。「見たよ」ボタン65G又は「終了」ボタン65Cが指定されると、ステップ282の処理が肯定判定となってステップ284に移行する。
ステップ284において、第3送信部26Eは、「見たよ」ボタン65Gが指定されたか否かを判定することにより、第2の第3端末送信情報の送信が指示されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ286に移行する。ステップ286において、第3送信部26Eは、第2の第3端末送信情報をサーバ70Fに無線通信部67により送信し、その後に本第3情報通信処理を終了する。なお、ステップ284の処理において、否定判定となった場合は、第4ユーザによって「終了」ボタン65Cが指定されたと見なして、ステップ286の処理を実行することなく、本第3情報通信処理を終了する。
一方、サーバ70Fの管理者は、所定のタイミングでサーバ70Fによって情報収集プログラム73Aを実行させることで、図44に示す情報収集処理が行われる。なお、図44における図11と同様の処理を行うステップには図11と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図44に示すように、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ300Aの処理に代えてステップ300Fが適用されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Aの処理に代えてステップ302Fが適用されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。また、本実施形態に係る情報収集処理は、ステップ302Fの処理とステップ310の処理との間にステップ304、ステップ306E及びステップ308Eの処理が追加されている点が第1実施形態に係る情報収集処理と異なっている。
本実施形態に係る情報収集処理のステップ300Fにおいて、第2受信部32Fは、第2端末60Aから第1の第2端末送信情報が受信されたか、又は第3端末60Eから第2の第3端末送信情報が受信されたか否かを判定する。ここで、否定判定となった場合は後述するステップ304に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ302Fに移行する。
ステップ302Fにおいて、登録部34Fは、第2端末60A又は第3端末60Eから受信した情報からメッセージ情報を除いた情報と、該メッセージ情報の種類を示す情報とを、コミュニケーション情報DBに記憶(登録)する。
なお、本実施形態に係る情報収集処理では、ステップ302Fの処理によってコミュニケーション情報DBに登録される情報が、第2端末60Aから受信された情報に基づく第2端末情報と、第3端末60Eから受信された情報に基づく第3端末情報との2種類の情報に分類される。図40に示す例では、機器情報として第1端末機器情報及び第2端末機器情報の双方が登録されている情報(IDが‘1001’である情報における時系列順で1段目と2段目の情報)が第2端末情報である。また、第1端末機器情報及び第2端末機器情報が登録されていない情報(IDが‘1001’である情報における時系列順で3段目の情報)が第3端末情報である。
ステップ304において、登録部34Fは、本情報収集処理の実行が開始されてから所定期間(本実施形態では、3時間)が経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ306Eに移行する。
ステップ306Eにおいて、登録部34Fは、以下に示すように傍観者数情報を導出する。
登録部34Fは、まず、コミュニケーション情報DBに登録されている情報のうち、第2端末情報を抽出し、該第2端末情報に含まれる位置情報が示す位置からの距離が所定距離内である位置を示す位置情報を含むとの第13条件を満足する第3端末情報を特定する。なお、本実施形態では、上記所定距離として、対象自動車と上記歩行者との間の距離として想定される最大距離(本実施形態では、6m)を適用しているが、これに限るものではない。
次に、登録部34Fは、特定した第3端末情報のうち、対応する第2端末情報に含まれる時刻情報が示す時刻との期間が所定期間以内である時刻を示す時刻情報を含むとの第14条件を満足する第3端末情報を特定する。そして、登録部34Fは、特定した第3端末情報の数を、対応する第2端末情報の傍観者数情報とする。なお、本実施形態では、上記所定期間として、サーバ70Fが第2端末60Aからメッセージ情報を受信した時点から、第3端末60Eから対応するメッセージ情報を受信した時点までの期間として想定される最大期間(本実施形態では、5秒間)を適用している。しかしながら、これに限るものではない。
図40に示す例では、例えば、IDが‘1001’である情報における時系列順で2段目の第2端末情報では、3段目の第3端末情報との間でのみ上述した第13条件〜第14条件が成立する場合、該第2端末情報の傍観者数情報として‘1’が導出される。
次のステップ308Eにおいて、登録部34Fは、導出した傍観者数情報を、対応する第2端末情報に対応付けてコミュニケーション情報DBに記憶(登録)し、かつ、対応する第3端末情報をコミュニケーション情報DBから削除する。なお、この際、対応する第2端末情報に対して傍観者数情報がすでに登録されている場合があるが、この場合は、該登録されている傍観者数情報に導出した傍観者数情報を加算した値を、新たな傍観者数情報としてコミュニケーション情報DBに記憶(更新)する。
一方、ステップ304において否定判定となった場合は、以上のステップ306E及びステップ308Eの処理を実行することなく、ステップ310に移行する。
なお、本情報収集処理でコミュニケーション情報DBに登録した傍観者数情報は、マップ作成処理(図12参照。)において、傍観者数情報が1以上である第2端末情報のみを用いて地点表示マップを作成する等として利用することができる。
以上、詳細に説明したように、本実施形態では、第3車両に設けられた第3通信装置により、操作を受け付ける第3入力部で該操作を受け付けた時点の位置を特定可能な第2の位置情報を、第3送信部によって情報収集装置へ無線で送信する。
また、本実施形態では、情報収集装置の第2受信部が、さらに、第3送信部により送信された第2の位置情報を受信する。そして、本実施形態では、情報収集装置の登録部が、第13条件及び第14条件が成立した第2の位置情報の数が多いほど、確度情報(本実施形態では、「傍観者数情報」)の値を高くして位置情報に関連付けて記憶部に登録する。
これにより、確度情報を参照することによって、対応する位置情報の信頼性を把握することができる結果、該位置情報を効果的に利用することができる。
なお、本実施形態では、第2端末情報を変更することなく、確度情報をコミュニケーション情報DBに登録(更新)する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、確度情報を登録(更新)する際に、第2端末情報の時刻情報及び位置情報の少なくとも一方を、この際に消去する第3端末情報の対応する情報との平均値を算出し、該平均値に第2端末情報の対応する情報を更新する形態としてもよい。
また、本実施形態では、第13条件及び第14条件の2つの条件を用いて確度情報を導出する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、これらの条件のうちの1つのみを用いて確度情報を導出する形態としてもよい。
また、上記各実施形態では、対象自動車との間で近距離無線通信が可能な範囲内(以下、「通信可能範囲内」という。)に対象自転車92が1台のみ存在する形態に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、通信可能範囲内に対象自転車92が複数台存在する形態に本発明を適用してもよい。以下、通信可能範囲内に2台の対象自転車92が存在する場合における各種の形態例について説明する。なお、以下では、対象自転車に設ける第1端末、対象自動車に設ける第2端末、及びサーバの符号の末尾のアルファベットを省略し、「第1端末50」、「第2端末60」及び「サーバ70」と表記する。
まず、2台の対象自転車のうち、一方が対象自動車に先行して走行する対象自転車(以下、「第1対象自転車」という。)であり、他方が対象自動車に、たまたますれ違った対象自転車(以下、「第2対象自転車」という。)である場合について説明する。この場合、対象自動車は、第2対象自動車から送信されたメッセージ情報を受信してしまい、サーバ70に対して誤ったメッセージ情報を送信してしまう場合がある。
この場合に対処するため、一例として図45に示すように、第1対象自転車及び第2対象自転車の各々に設けられた第1端末50により、所定期間を隔てて同一のメッセージ情報及び第1端末機器情報を複数回(図45に示す例では、2回)送信する。これに対し、第2端末60は、同一のメッセージ情報及び第1端末機器情報が、送信された回数だけ受信された場合に、該情報が正規の情報であると判断する。
すなわち、第1対象自転車は対象自動車に先行して走行しているため、対象自動車は、第1対象自転車から送信された情報を送信された回数だけ受信でき、該情報は正規の情報であると判断することができる。一方、第2対象自転車は対象自動車とすれ違った後に遠ざかるため、対象自動車は、第2対象自転車から送信された情報を、送信された回数より少ない回数(図45に示す例では、1回)しか受信できず、該情報は非正規の情報であると判断することができる。
なお、この形態では、第1ユーザによる第1端末50に対する1回の操作で同一のメッセージ情報等を複数回送信する形態とすることが操作性や利便性の観点で好ましい。また、この形態の変形例として、一例として図46に示すように、第1端末50から複数回送付する情報の一部を第1端末機器情報のみとする形態としてもよい。この場合、第1端末50から送信する情報の量を低減することができる。
次に、2台の対象自転車のうち、一方が対象自動車に先行して走行する対象自転車(以下、「第3対象自転車」という。)であり、他方が対象自動車に後続して走行する対象自転車(以下、「第4対象自転車」という。)である場合について説明する。この場合、第3対象自転車及び第4対象自転車の各々の第1端末50から送信されたメッセージ情報に応じた表示を、対象自動車に設けられた第2端末60により行う形態が利便性の観点で好ましい。以下、この場合の形態例について説明する。
この場合、一例として図47に示すように、第1端末50として自機の位置を特定できるものを採用し、第1端末50からメッセージ情報として右折情報又は左折情報を送信すると共に、第1端末機器情報及び位置情報を第2端末60に送信する。これに対し、第2端末60では、受信した情報に基づいて、第3対象自転車及び第4対象自転車の、対象自動車を基準とした位置関係や、その後の挙動を示す挙動提示画面を表示部65により表示する。
図48には、挙動提示画面の一例が示されている。図48に示すように、この挙動提示画面では、自車の位置を基準とした第3対象自転車及び第4対象自転車の位置と、これらの対象自転車の挙動とを示す画像(図48に示す例では、平面画像)を表示する。この挙動提示画面を参照することにより、対象自動車に乗車する第2ユーザは、前方を走行する第3対象自転車の挙動に加え、後方を走行する第4対象自転車の挙動を把握することができる結果、より適切な運転や動作等を行うことができる。
また、上記各実施形態では、第1端末と第2端末との間でメッセージ情報を直接やりとりする場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、サーバを経由して、第1端末と第2端末との間でメッセージ情報をやりとりする形態としてもよい。なお、以下でも、対象自転車に設ける第1端末、対象自動車に設ける第2端末及びサーバの符号の末尾のアルファベットを省略し、「第1端末50」、「第2端末60」及び「サーバ70」と表記する。
まず、図49を参照して、対象自転車が2台であり、第1端末50として自機の位置を特定できるものを採用し、第1端末50から第2端末60に送信するメッセージ情報を、サーバ70を経由して第1端末50から第2端末60に送信する場合の形態例を説明する。
この場合、各対象自転車に設けられた第1端末50は、第1ユーザによりメッセージ情報を送信すべき操作が行われた場合、サーバ70に対して、該操作に応じたメッセージ情報、第1端末機器情報、位置情報及び時刻情報を、無線通信部57を介して送信する。これに対し、サーバ70は、第1端末50から受信した情報をコミュニケーション情報DBに登録する。
一方、対象自動車に設けられた第2端末60は、自車の位置を示す位置情報及びその時点の時刻を示す時刻情報を、これらの情報が示す位置及び時刻に所定範囲内で近い情報の問い合わせを示す問い合わせ情報と共に所定のタイミングでサーバ70に送信する。なお、上記所定範囲内としては、該範囲内となる情報であれば、自車にメッセージ情報を送信し得る車両から送信された情報であると見なすことのできる範囲として予め定められた範囲を適用することができる。また、上記所定のタイミングとしては、比較的短期間である所定期間(例えば、1秒間)毎のタイミングや、自車の進行方向における右折又は左折可能な分岐点との距離が所定距離(例えば、10m)以内となったタイミング等を適用することができる。
これに対し、上記問い合わせ情報を受信すると、サーバ70は、コミュニケーション情報DBから該情報と共に受信した位置情報及び時刻情報が示す位置及び時刻に上記所定範囲内で近い情報を検索し、第2端末60に通信I/F部77を介して送信する。そして、第2端末60は、サーバ70から受信した情報を用いて、一例として図48に示した挙動提示画面等を表示部65により表示する。
この形態では、第1端末50及び第2端末60に近距離通信を行う機能を設ける必要がないため、上記各実施形態に比較して、低コストで本発明を実現することができる。
次に、この形態の変形例として、図50を参照して、第2端末60から第1端末50に対して送信するメッセージ情報もサーバ70を介して第2端末60から第1端末50に送信する場合の形態例を説明する。なお、ここでは、錯綜を回避するために、対象自転車が1台のみの場合について説明する。
この場合、第1端末50から第2端末60へサーバ70を介してメッセージ情報を送信する部分については図49を参照して説明した形態と同様である。なお、この場合、第2端末60の表示部65に表示される挙動提示画面は、一例として図51に示すものとなる。
第2端末60から第1端末50に第1端末50からのメッセージ情報を確認した旨を示すメッセージ情報を送信する場合、第2端末60は、該メッセージ情報、受信した第1端末機器情報及び自機の第2端末機器情報をサーバ70に無線通信部67を介して送信する。
第2端末60からメッセージ情報、第1端末機器情報及び第2端末機器情報を受信すると、サーバ70は、これらの受信した情報を第1端末50に送信する。これに応じて第1端末50は、受信した情報を用いて、一例として図25に示した応答表示画面を表示部により表示する等といった処理を実行する。
また、上記各実施形態では、近距離無線通信を行う際に無指向性の通信により各種情報を周囲の車両に送信する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、近距離無線通信を行う際に各種情報の送信方向を制限する部材を用いて、情報の送信対象とする車両に向けて各種情報を送信する形態としてもよい。
また、上記各実施形態では、コミュニケーション情報DBに収集した情報の利用形態の一例として地点表示マップを作成する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、収集した位置情報をカー・ナビゲーション・システムに反映させることで、該位置情報により示される位置が集中している場所を車両が混雑しやすい場所として特定することができ、事故防止のために役立てることができる。また、収集した位置情報を用いて、信号機の設置位置を効果的に決定する、といった街づくりに役立てることができる。
また、上記各実施形態では、第1通信装置10がスマートフォンにより構成されている場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一例として図52に示すように、第1通信装置10を照明灯ユニット97に内蔵する形態としてもよいし、一例として図53に示すように、第1通信装置10の第1送信部14のみを照明灯ユニットに内蔵する形態としてもよい。この場合、照明灯ユニット97に内蔵されている、ライト97Aでの照明用の電源部97Bによる電力によって各種情報を送信することができる。
また、上記各実施形態では、地点表示マップをサーバにより表示する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、地点表示マップを第1端末や、第2端末により表示するようにしてもよい。この場合、サーバに表示部75が不要となるため、上記各実施形態に比較して、コンピュータ・システムを構築するためのコストを削減することができる。
また、上記各実施形態では、第1通信装置及び第2通信装置を別個に適用した場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1通信装置及び第2通信装置を単体で構成してもよい。この場合の構成例としては、一例として図1に示す第1通信装置10Aの第1入力部12及び第1送信部14Aと、第2通信装置20Aの第1受信部22及び第2送信部26Aとを全て備えた通信装置が例示される。この場合、1台の通信装置により、より低コストで本発明を実現することができる。
また、上記各実施形態では、第1情報通信プログラム53A、第2情報通信プログラム63A、情報収集プログラム73A及びマップ作成プログラム73Bを記録媒体96から媒体読み書き装置を介して記憶部に読み込む態様を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、これらのプログラムを、記憶部に予め記憶(インストール)しておく形態としてもよく、ネットワーク80を介して外部装置から記憶部にダウンロードする形態としてもよい。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の各実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
操作を受け付ける入力部と、
前記入力部で受け付けた前記操作に応じて、所定の情報を無線で送信する第1送信部と、
を有する、第1車両に設けられた第1通信装置と、
前記第1送信部により送信された前記所定の情報を受信する第1受信部と、
前記第1受信部で前記所定の情報を受信した位置を特定可能な位置情報を、前記第1通信装置とは異なる装置へ無線で送信する第2送信部と、
を有する、第2車両に設けられた第2通信装置と、
を含む情報収集システム。
(付記2)
前記所定の情報は、感謝の意を示す情報を含むことを特徴とする、
付記1に記載の情報収集システム。
(付記3)
前記第1車両は、自転車であり、
前記第1送信部は、前記第1車両に搭載される照明灯ユニットに内蔵されることを特徴とする、
付記1又は付記2に記載の情報収集システム。
(付記4)
前記第2送信部により送信された前記位置情報を受信する第2受信部と、
前記第2受信部で受信した前記位置情報を記憶部へ登録する登録部と、
を有する情報収集装置、
をさらに含む付記1〜付記3の何れか1項記載の情報収集システム。
(付記5)
前記情報収集装置は、
前記登録部により登録された前記位置情報により特定される位置を地図上に示した画面データを生成する生成部、
をさらに有する付記4記載の情報収集システム。
(付記6)
前記第1通信装置の前記第1送信部は、さらに、前記所定の情報を送信した位置を特定可能な第2の位置情報を無線で送信し、
前記情報収集装置の前記第2受信部は、さらに、前記第1送信部により送信された前記第2の位置情報を受信し、
前記情報収集装置の前記登録部は、さらに、前記第2受信部によって受信した前記位置情報及び前記第2の位置情報の各情報により示される位置の間の距離が所定の範囲内である場合に、前記位置情報の確からしさを示す確度情報の値を高くして該位置情報に関連付けて前記記憶部に登録する、
付記4又は付記5記載の情報収集システム。
(付記7)
前記第2通信装置は、
操作を受け付ける第2入力部、
をさらに有し、
前記第2通信装置の前記第2送信部は、さらに、前記第2入力部で受け付けた前記操作に応じて、第2の所定の情報を無線で送信し、
前記第1通信装置は、
前記第2送信部により送信された前記第2の所定の情報を受信する第3受信部、
をさらに有し、
前記第1通信装置の前記第1送信部は、さらに、前記第3受信部で前記第2の所定の情報を受信した位置を特定可能な第2の位置情報を前記情報収集装置に送信し、
前記情報収集装置の前記第2受信部は、さらに、前記第1送信部により送信された前記第2の位置情報を受信し、
前記情報収集装置の前記登録部は、さらに、前記第2受信部によって受信した前記位置情報及び前記第2の位置情報の各情報により示される位置の間の距離が所定の範囲内である場合に、前記位置情報の確からしさを示す確度情報の値を高くして該位置情報に関連付けて前記記憶部に登録する、
付記4又は付記5記載の情報収集システム。
(付記8)
前記情報収集装置の前記登録部は、さらに、前記第2受信部によって複数の前記第2通信装置の前記第2送信部により送信された前記位置情報を受信し、かつ、受信した複数の前記位置情報により示される位置の間の距離が所定の範囲内である位置の数が多いほど、該位置情報の確からしさを示す確度情報の値を高くして該位置情報に関連付けて前記記憶部に登録する、
付記4又は付記5記載の情報収集システム。
(付記9)
前記第2通信装置は、
操作を受け付ける第2入力部、
をさらに有し、
前記第2通信装置の前記第2送信部は、さらに、前記第2入力部で受け付けた前記操作に応じて、第2の所定の情報を無線で送信し、
前記第1通信装置は、
前記第2送信部により送信された前記第2の所定の情報を受信する第3受信部、
をさらに有し、
前記第1送信部により送信された前記所定の情報、及び前記第2送信部により送信された前記第2の所定の情報を受信する第4受信部と、
前記第4受信部で前記所定の情報及び前記第2の所定の情報を受信した位置を特定可能な第2の位置情報を、前記情報収集装置へ無線で送信する第3送信部と、
を有する、第3車両に設けられた第3通信装置、
をさらに含み、
前記情報収集装置の前記第2受信部は、さらに、前記第3送信部により送信された前記第2の位置情報を受信し、
前記情報収集装置の前記登録部は、さらに、前記第2受信部によって受信した前記位置情報が示す位置からの距離が所定の範囲内である位置を示す前記第2の位置情報の数が多いほど、前記位置情報の確からしさを示す確度情報の値を高くして該位置情報に関連付けて前記記憶部に登録する、
付記4又は付記5記載の情報収集システム。
(付記10)
操作を受け付ける第3入力部と、
前記第3入力部で操作を受け付けた時点の位置を特定可能な第2の位置情報を、前記情報収集装置へ無線で送信する第3送信部と、
を有する、第3車両に設けられた第3通信装置、
をさらに含み、
前記情報収集装置の前記第2受信部は、さらに、前記第3送信部により送信された前記第2の位置情報を受信し、
前記情報収集装置の前記登録部は、さらに、前記第2受信部によって受信した前記位置情報が示す位置からの距離が所定の範囲内である位置を示す前記第2の位置情報の数が多いほど、前記位置情報の確からしさを示す確度情報の値を高くして該位置情報に関連付けて前記記憶部に登録する、
付記4又は付記5記載の情報収集システム。
(付記11)
前記情報収集装置の前記登録部は、前記距離が所定の範囲内で、かつ、該距離の対象となる2つの位置を示す各位置情報を受信した時刻の差が所定の範囲内である場合に、前記確度情報の値を高くして前記記憶部に登録する、
付記6〜付記10の何れか1項記載の情報収集システム。
(付記12)
前記第2通信装置は、前記第1受信部によって受信した前記所定の情報を提示する第1提示部、
をさらに有する、
付記1〜付記11の何れか1項記載の情報収集システム。
(付記13)
前記第1通信装置は、
前記第3受信部で受信した前記第2の所定の情報を提示する第2提示部、
をさらに有する、
付記7又は付記9記載の情報収集システム。
(付記14)
自転車に搭載され、
操作を受け付ける入力部と、
前記入力部で受け付けた前記操作に応じて、所定の情報を無線で送信する送信部と、
を有する通信装置。
(付記15)
前記自転車は照明灯ユニットを有し、
前記送信部は、該照明灯ユニットに内蔵されることを特徴とする、
付記14に記載の通信装置。
(付記16)
前記所定の情報は、感謝の意を示す情報を含むことを特徴とする、
付記14又は付記15記載の通信装置。
(付記17)
操作を受け付ける入力部と、
前記入力部で受け付けた前記操作に応じて、所定の情報を他の通信装置に無線で送信する第1送信部と、
他の通信装置の前記第1送信部により送信された前記所定の情報を受信する第1受信部と、
前記第1受信部で前記所定の情報を受信した位置を特定可能な位置情報を無線で送信する第2送信部と、
を有する通信装置。
(付記18)
第1車両におけるメッセージ情報の送信操作によって、第2車両の動作に対するメッセージ情報が前記第1車両から無線送信されると、前記第1車両の位置、又は、前記第2車両の位置を前記第1車両、又は、前記第2車両から受信し、
受信した位置を地図上に示した画面データを生成する、
ことを特徴とするコンピュータを用いた情報生成方法。