JP6528667B2 - セラミックコアのバリ取り方法、バリ取り装置、及びセラミックコアの製造方法 - Google Patents
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Description
図3、図4は、本発明にかかるバリ取り装置の第1実施例を示す。この実施例のバリ取り装置10は、図2に示すように、プレス成形されかつ予め着磁されたセラミックコア1における、鍔部3、3の内側に発生したバリ4を除去するために用いられる。
図5は、本発明の第2実施例を示す。この実施例は、セラミックコア1の4箇所のバリ4を連続的に除去できる装置10Aを示している。すなわち、ワイヤソー20の下方に、上面がS極の第1の姿勢制御用磁石15と、上面がN極の第2の姿勢制御用磁石16とが、ワイヤソー20の長手方向に隣接して配置されている。プレス成形後のセラミックコア1(4箇所にバリ4を有し、予め着磁されている)をワイヤソー20の始端部に供給すると、第1の姿勢制御用磁石15の吸着力によってセラミックコア1はそのN極が下向きになるように姿勢制御され、N極側のバリ4がワイヤソー20に接触する。この状態で、ベルトコンベア30の操作片33によってセラミックコア1を右方向に搬送すると、N極側のバリ4が除去される。
図6は、本発明に関連するセラミックコアの別の例を示す。このセラミックコア5も、図1と同様にフェライトコアであり、プレス成形により製造される。成形後のセラミックコア5は、図6の(a)のように、巻芯部6の両端に矩形状の鍔部7、7を有するが、巻芯部6の断面は非矩形である。具体的には、巻芯部6の断面は中央部が厚肉6aで、両端部が薄肉6bである。バリ8a〜8dは巻芯部6の薄肉部6bの側面に沿って上下方向に伸びている。つまり、側方から見たとき、バリ8a〜8dの一部が厚肉部6aと重なっている。このようなセラミックコア5のバリ8a〜8dを除去して、図6の(b)に示すようなバリのないセラミックコア5'を得ることが目的である。
図11は、本発明の第4実施例を示す。第4実施例のバリ取り装置10Dでは、ワイヤソー20の両端を供給リール24及び回収リール25に連結し、これらリール24、25をそれぞれモータ26、27によって連続駆動するように構成してある。ワイヤ駆動機構は、供給リール24と回収リール25とのほか、ワイヤソー20をセラミックコア1の通過ラインへ導くガイドプ―リ28、29を備えている。また、ワイヤソー20に所定のテンションを付与するテンショナ23を備えていてもよい。この場合には、ワイヤ駆動機構が独立して駆動される。その他の点については第1実施例(図2)と同様であるため、同一符号を付して重複説明を省略する。
図12は第5実施例のバリ取り装置10Eを示す。第1実施例では、ワイヤソー20上にセラミックコア1をその鍔部3の隙間が下方を向くように載置した例(図3参照)を示したが、この実施例ではガイドテーブル13上にセラミックコア1を横向きで載置している。つまり、鍔部3の隙間が横方向を向くように載置している。ガイドテーブル13は非磁性体で形成されている。ガイドテーブル13上には、一定間隔をあけてワイヤソー20が配設されている。ガイドテーブル13上には、ワイヤソー20と平行に延びる姿勢制御用磁石15が、例えばそのS極がワイヤソー側を向くように固定されている。セラミックコア1は図12の左右方向に着磁されており、ワイヤソー20がセラミックコア1の鍔部3の右側の隙間に挿入されている。姿勢制御用磁石15のS極がワイヤソー側を向いているため、セラミックコア1の鍔部3のN極が右側(姿勢制御用磁石15側)を向くように姿勢制御されている。つまり、セラミックコア1のバリ4がワイヤソー20と接触した姿勢を保っている。セラミックコア1を図示しない移動機構(例えば図3に示すベルトコンベア30など)によって紙面と垂直方向に搬送することで、ワイヤソー20との摩擦によりセラミックコア1のバリ4を除去することができる。
図13は第6実施例のバリ取り装置10Fを示す。第1実施例では、ベルトコンベア30の操作片33でセラミックコア1を押しながら搬送する例を示したが、この実施例ではワイヤソー20上に複数のセラミックコア1を並べて載置し、ワイヤソー20を矢印方向に連続駆動しながら、先頭のセラミックコア1を一定位置に設けられたストッパ35により衝止したものである。ワイヤソー20は、複数のガイドプ―リ28、29によって姿勢制御用磁石15上に一定空間をあけて平行にかつテンションをもって配設され、モータ26により駆動される駆動プーリ24により矢印方向に連続駆動される。ワイヤソー20とセラミックコア1との摩擦によりセラミックコア1はワイヤソー20に連れて左方向に移動しようとするが、セラミックコア1の端部がストッパ35により衝止されているので、セラミックコア1の移動は阻止される。そのため、セラミックコア1とワイヤソー20との相対移動によりバリ4が除去される。
2、6 巻芯部
3、7 鍔部
4、8a〜8d バリ
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F バリ取り装置
11、12 ガイド壁
13 ガイドテーブル
15、16 姿勢制御用磁石
20 ワイヤソー(切削工具)
21 加振装置
22 ガイドプ―リ
23 テンショナ
30 ベルトコンベア(移動手段)
31 ベルト
32 プーリ
33 操作片
Claims (13)
- セラミック粉末をプレス成形することにより巻芯部の両端に鍔部を有する形状に成形されたセラミックコアにおける、前記鍔部の内側に生じるバリを除去する方法であって、
前記セラミックコアに対して、前記巻芯部の軸線方向に対して直交方向でかつ前記バリの伸びる方向と非直交となる向きに着磁するステップと、
前記セラミックコアの鍔部間の隙間より細く、かつ前記鍔部と平行な方向に延びる切削工具を準備するステップと、
前記切削工具に対して間隔をあけて、切削工具側に一方の磁極が向くように姿勢制御用磁石を配置するステップと、
前記切削工具が前記鍔部間の隙間に挿入され、かつ前記セラミックコアの一方の磁極が前記姿勢制御用磁石の一方の磁極と異極で対向するように、前記セラミックコアを前記切削工具上に配置するステップと、
前記姿勢制御用磁石の磁気吸着力により、前記セラミックコアが前記バリと前記切削工具とが接触した姿勢を維持しながら、前記セラミックコアと切削工具との間に前記切削工具の長手方向の相対移動を生じさせて、前記バリを前記切削工具により除去するステップと、
を備えるバリ取り方法。 - 前記切削工具はワイヤソーである、請求項1に記載のバリ取り方法。
- 前記切削工具に対して振動を与えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のバリ取り方法。
- 前記切削工具の長手方向に沿って前記姿勢制御用磁石より前記セラミックコアの移動方向下流側に、追加の姿勢制御用磁石を配置するステップであって、前記追加の姿勢制御用磁石は前記切削工具側に前記姿勢制御用磁石の磁極とは異なる磁極が向くように配置されている、ステップと、
前記姿勢制御用磁石と対向する位置にある前記セラミックコアが前記追加の姿勢制御用磁石と対向する位置へ移動する際に、前記セラミックコアを反転させるステップと、
前記追加の姿勢制御用磁石の磁気吸着力により、前記セラミックコアが前記バリと前記切削工具とが接触した姿勢を維持しながら、前記セラミックコアと切削工具との間に前記切削工具の長手方向の相対移動を生じさせて、前記バリを前記切削工具により除去するステップと、
をさらに備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のバリ取り方法。 - 前記切削工具の長手方向に対して平行移動する操作片により、前記セラミックコアの鍔部の後面を押すことにより、前記セラミックコアを切削工具の長手方向に移動させることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のバリ取り方法。
- 前記セラミックコアの巻芯部の断面はその中央部が厚肉で、両端部が薄肉に形成されており、
前記バリは前記巻芯部の両端部側面に沿ってかつ前記中央部と重なるように伸びており、
前記セラミックコアの着磁方向は前記セラミックコアの対角方向である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のバリ取り方法。 - セラミック粉末をプレス成形することにより巻芯部の両端に鍔部を有する形状にセラミックコアを成形するステップと、
成形されたセラミックコアに対し請求項1〜6のいずれか1項に記載のバリ取り方法を実施するステップと、
前記バリ取り方法を実施したセラミックコアを焼成するステップと、を含むセラミックコアの製造方法。 - セラミック粉末をプレス成形することにより巻芯部の両端に鍔部を有する形状に成形されたセラミックコアにおける、前記鍔部の内側に生じるバリを除去する装置であって、前記セラミックコアは前記巻芯部の軸線方向に対して直交方向でかつ前記バリの伸びる方向と非直交となる向きに着磁されている、装置であり、
前記鍔部の間の隙間より細くかつ直線状に延びる切削工具であって、前記鍔部の間の隙間に挿入可能な切削工具と、
前記切削工具に対して間隔をあけて、切削工具側に一方の磁極が向くように配置された姿勢制御用磁石であって、その磁気吸着力によって前記バリと前記切削工具とが接触する向きに前記セラミックコアを吸着する姿勢制御用磁石と、
前記バリを前記切削工具と摺接させるために、前記セラミックコアと切削工具との間に前記切削工具の長手方向の相対移動を生じさせる移動手段と、
を備えるバリ取り装置。 - 前記切削工具は、金属ワイヤに砥粒が固着されたワイヤソーである、請求項8に記載のバリ取り装置。
- 前記切削工具に対して振動を与える加振装置を有することを特徴とする、請求項8又は9に記載のバリ取り装置。
- 前記切削工具の長手方向に沿って前記姿勢制御用磁石より前記セラミックコアの移動方向下流側に配置された、追加の姿勢制御用磁石であって、前記切削工具側に前記姿勢制御用磁石の磁極とは異なる磁極が向くように配置されており、前記姿勢制御用磁石と対向する位置にある前記セラミックコアが前記追加の姿勢制御用磁石と対向する位置へ移動する間に前記セラミックコアを反転させる、追加の姿勢制御用磁石をさらに備えている、請求項8〜10のいずれか1項に記載のバリ取り装置。
- 前記移動手段は、
前記切削工具の長手方向に対して平行移動する操作片を所定間隔で取り付けた連続搬送体と、
前記連続搬送体を一方向に連続駆動する駆動装置と、を備え、
前記操作片により前記セラミックコアの鍔部の後面を押すことにより、前記セラミックコアを切削工具の長手方向に移動させる、請求項8〜11のいずれか1項に記載のバリ取り装置。 - 前記切削工具の長手方向と平行に、前記セラミックコアの少なくとも一方の鍔部の外側面を摺動自在にガイドするガイド部材が設けられていることを特徴とする、請求項8〜12のいずれか1項に記載のバリ取り装置。
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