JP6528509B2 - 定着部材、定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、本発明は、上記の定着装置を備えた画像形成装置にも係わる。
<定着部材>
本実施形態に係る定着部材は、一対の定着部材を備える定着装置によってトナー像を記録材に定着させる画像形成装置に用いる該一対の定着部材の少なくともいずれかの定着部材である。なお、このような画像形成装置の詳細は後述する。
(弾性体層)
本実施形態の加圧部材42に含まれる弾性体層422は、芯金421の外周表面上にロール状に形成される。なお、弾性体層は芯金421上に直接接して形成される場合だけに限られず、たとえば芯金421上に形成された他の層上に形成されてもよい。
本実施形態の定着部材に含まれる表面層は、弾性体層上(弾性体層の外側)に積層される。なお、表面層は弾性体層上に直接接して形成される場合だけに限られず、たとえば弾性体層上に形成された他の層上に形成されてもよい。
上記の定着部材(加熱部材および加圧部材)を構成する弾性体層、表面層、および、他の層(例えば、樹脂基材層)は、それぞれ添加剤を含むことができる。そのような添加剤としては、光硬化開始剤、導電性粒子(導電性フィラー)、各種フィラー(主として強度向上を目的とするもの)、各種改質剤(グラフト共重合体など)、有機溶剤、光安定剤、紫外線吸収剤、触媒、着色剤、帯電防止剤、滑材、レベリング剤、消泡剤、重合促進剤、酸化防止剤、難燃剤、赤外線吸収剤、界面活性剤、表面改質剤等を挙げることができる。
次に、上述の加圧部材42の製造方法について、図4(a)および(b)を参照して以下に説明する。尚、図4(a)および(b)は、本実施形態における加圧部材の製造工程を示す断面図である。
本実施形態の定着装置40は、上記で説明した定着部材(加熱部材41および加圧部材42)を備えたものであり、このような定着部材を備える限り、その他の構成は従来公知の構成を特に制限することなく採用することができる。
本実施形態の画像形成装置は、上記で説明した定着装置を備えたものであり、このような定着装置を備える限り、その他の構成は従来公知の構成を特に制限することなく採用することができる。以下、図5に基づき本実施形態の画像形成装置について説明する。図5は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す模式図である。
本実施例では、特定の置換基として「シロキサン結合を含む基」を有するPFA樹脂からなる表面層を有する加圧部材(定着部材)を作製した。
まず、内面のみにヒドロキシ基の付加処理が施されたPFA樹脂チューブ(商品名「GRC」、グンゼ株式会社製、直径30mm、厚み40μm)を用意した。
上記のようにして得たシロキサン結合を含む基を内表面に有するPFA樹脂チューブを用いて、上述の加圧部材の製造方法と同様に、液状シリコーンゴム射出成形システム(LIMS)を用いて、加圧部材を作製した。すなわち、円筒型の内面に沿って上記のPFA樹脂チューブを挿入セットし、別途用意しておいた液状のシリコーンゴム(商品名:X−30−3888−U、信越化学工業社製)を金型内の芯金と表面層の間の空間に流し込み、その状態を加硫することで加圧部材を作製した。
本実施例では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに付加する特定の置換基として、以下のような「シロキサン結合を2つ含む基」を用いた。それ以外の点は、実施例1と同様にして、実施例2の加圧部材(定着部材)を作製した。
まず、化学式(2−1)で示されるジクロロジメチルシラン1.29gとNaOMe0.54gをトルエン中、約1時間リフラックスさせた。次に、化学式(2−2)で示されるヒドロキシトリメチルシラン0.98gを徐々に加え、更に約1時間リフラックスし、反応を進行させることで、化学式(2−3)で示される化合物を得た。
本実施例では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに付加する特定の置換基として、以下のような「嵩高基」を用いた。それ以外の点は、実施例1と同様にして、実施例3の加圧部材(定着部材)を作製した。
まず、化学式(3−1)で示される実施例1で用いたヒドロキシ基の付加処理を施したPFA樹脂チューブと同様のPFA樹脂チューブ2.08gと、NaH1.98gとをトルエン中、約1時間リフラックスさせた。次に、化学式(3−2)で示される2‐クロロ‐2,4,4‐トリメチルペンタン12.23gを徐々に加え、更に約1時間リフラックスし、反応を進行させた。
本実施例では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに付加する特定の置換基として、以下のような「嵩高基」を用いた。それ以外の点は、実施例1と同様にして、実施例4の加圧部材(定着部材)を作製した。
本実施例では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに付加する特定の置換基として、以下のような「シロキサン結合を含む嵩高基」を用いた。それ以外の点は、実施例1と同様にして、実施例5の加圧部材(定着部材)を作製した。
本実施例では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに付加する特定の置換基として、以下のような「シロキサン結合を含む嵩高基」を用いた。それ以外の点は、実施例1と同様にして、実施例6の加圧部材(定着部材)を作製した。
本実施例では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに付加する特定の置換基として、以下のような「嵩高基」を用いた。それ以外の点は、実施例1と同様にして、実施例4の加圧部材(定着部材)を作製した。
本実施例では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに付加する特定の置換基として、以下のような「嵩高基」を用いた。それ以外の点は、実施例1と同様にして、実施例4の加圧部材(定着部材)を作製した。
本実施例では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに付加する特定の置換基として、以下のような「嵩高基」を用いた。それ以外の点は、実施例1と同様にして、実施例4の加圧部材(定着部材)を作製した。
比較例1では、表面層の作製に用いるPFA樹脂チューブに何も置換基を付加しなかった。それ以外の点は、実施例1と同様にして、比較例1の加圧部材(定着部材)を作製した。なお、PFA樹脂チューブとしては、実施例1と同様にヒドロキシ基の付加処理を実施したものを使用した。
上記で作製した実施例1〜6および比較例1の加圧部材(定着部材)に関して、以下の評価1〜3を行なった。
上記実施例1〜6および比較例1の各々で作製した加圧部材(定着部材)を、フルカラー複合機(商品名:「bizhub C754」、コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)の定着装置の加圧部材と交換したプリンタ試験機を用意した。該プリンタ試験機を、容積1m3のステンレス製チャンバー内に設置し、チャンバー内が67L/分で換気されるように設定した。
フルカラー複合機(商品名:「bizhub C754」、コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)に、実施例1〜6および比較例1の各々で作製した加圧部材(定着部材)をセットして、露光量等を適正化し、20℃、50%RHで、青色のベタ画像(シアン(C)の印字率が100%の画像)を、記録材であるプリンタ用紙(商品名:「J紙」、富士ゼロックス株式会社製、A4サイズ、)に10万枚印刷した。
Claims (8)
- 一対の定着部材を備える定着装置によってトナー像を記録材に定着させる画像形成装置に用いる該一対の定着部材のうち前記トナー像と接触しない側の定着部材であって、
前記定着部材は、ロール状の形状を有し、かつ、シリコーンゴムを含む弾性体層と、前記弾性体層の外側に積層された表面層とを含み、
前記表面層は、特定の置換基を有するパーフルオロアルコキシアルカン樹脂を主成分として含み、
前記特定の置換基は、シロキサン結合を含む基、および、嵩高基から選択される少なくとも1つの置換基である、定着部材。 - 前記シロキサン結合を含む基に含まれるシロキサン結合の数は1〜10である、請求項1に記載の定着部材。
- 前記嵩高基は炭素原子を含み、前記嵩高基の炭素数は5以上である、請求項1または2に記載の定着部材。
- 前記嵩高基の炭素数は40以下である、請求項3に記載の定着部材。
- 前記嵩高基がシロキサン結合を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着部材。
- 前記表面層の厚みが5μm以上、200μm以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着部材。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着部材を備えた定着装置。
- 請求項7に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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