JP6527441B2 - 軸流羽根車の製造方法 - Google Patents

軸流羽根車の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6527441B2
JP6527441B2 JP2015195200A JP2015195200A JP6527441B2 JP 6527441 B2 JP6527441 B2 JP 6527441B2 JP 2015195200 A JP2015195200 A JP 2015195200A JP 2015195200 A JP2015195200 A JP 2015195200A JP 6527441 B2 JP6527441 B2 JP 6527441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boss
blade
corresponding portion
axial flow
flow impeller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015195200A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017064765A (ja
Inventor
井谷 竜治
竜治 井谷
桂伍 勝見
桂伍 勝見
田中 厚
厚 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shinmaywa Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinmaywa Industries Ltd filed Critical Shinmaywa Industries Ltd
Priority to JP2015195200A priority Critical patent/JP6527441B2/ja
Publication of JP2017064765A publication Critical patent/JP2017064765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6527441B2 publication Critical patent/JP6527441B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Description

ここに開示する技術は、軸流羽根車の製造方法に関する。
下水処理場や貯水場等における貯留水の撹拌に好適な軸流羽根車として、例えば特許文献1には、モータ出力軸に駆動連結されるボス部と、ボス部の外表面に接合される複数の羽根とを備えたプロペラが開示されている。この特許文献1に係るプロペラの羽根は、所定の仰角で接合されるように構成されている。
また、羽根車の製造方法として、いわゆる消失模型を用いた精密鋳造が知られている。特許文献2には、羽根車の精密鋳造の一例として、成形型を用意して、消失模型を成形する工程と、消失模型の周囲に鋳型材料を付着させると共に、付着させた鋳型材料を固化させる工程と、鋳型材料内から消失模型を溶かし出すことによって、鋳型材料から成る鋳型を製造する工程と、この鋳型への注湯によって、羽根車を鋳造する工程とを含む製造方法が開示されている。
特開2002−346359号公報 特開2004−090047号公報
ところで、前記特許文献1のような軸流羽根車においては、その運転環境(例えば、汚水中の汚泥濃度)や性能要求等に応じて羽根の仰角が変更された、多数の仕様の羽根車を予め準備している。従来においては、ボス部とは別に羽根を板金により製作しておき、仕様毎に、その羽根を、ボス部に対し取付角度を調整して溶接等により取り付けていた。そのため、手間がかかり、製造コストが増大するという不都合があった。
一方で、例えば前記特許文献2に記載された、消失模型を用いた精密鋳造を採用しようとしても、羽根の仰角が異なる羽根車を製造するには、消失模型の形状を変更する必要が生じるため、消失模型の形状に応じた成形型を、仕様の数に応じて、多数用意することが求められる。このように鋳造によって軸流羽根車を製造しようとすると、異なる成形型を用意する必要が生じてしまい、製造コストが増大するという不都合がある。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軸流羽根車の製造方法において、製造コストを低減することにある。
ここに開示する技術は、回転軸に駆動連結されるボス部と、前記ボス部の外表面から延び、当該外表面に対して所定の取付角度で配置される複数の羽根とを備えた軸流羽根車の製造方法に係る。
この軸流羽根車の製造方法においては、前記軸流羽根車と同形状の消失模型を成形する工程と、前記消失模型の外表面に鋳型材料を付着させると共に、付着させた鋳型材料を固化させる工程と、前記鋳型材料内から前記消失模型を消失させることによって、前記鋳型材料から成る鋳型を製造する工程と、前記鋳型への注湯によって、前記軸流羽根車を鋳造する工程とを含み、前記消失模型は、前記ボス部に対応する部品として成形されるボス対応部と、前記ボス対応部に対して別体であり且つ、前記羽根に対応する部品として成形される羽根対応部とから組み立てられ、前記消失模型を成形する工程は、前記ボス対応部の外表面に対して所定の取付角度で前記羽根対応部を固定することにより、前記消失模型を成形する。
この構成によると、消失模型は、互いに別体として成形されたボス対応部と羽根対応部とから組み立てられると共に、羽根対応部を、ボス対応部に対して取付角度を調整して取り付けることにより、成形される。つまり、消失模型として、ボス部に対応する部分と羽根部に対応する部分とが予め一体化された模型を成形するのではなく、各部分に対応する模型を別々の部品として成形した上で、所定の取付角度で取り付ける。このように成形した消失模型を用いることによって、仰角が異なる羽根車を精密鋳造により製造することができる。前記製造方法においては、多数の成形型を用意しなくても、消失模型における羽根対応部の取付角度、ひいては、そうした消失模型に基づいて鋳造される軸流羽根車における羽根の仰角を変更することが可能になる。よって、製造コストを抑制することが可能になる。また、消失模型の段階でボス対応部と羽根対応部との角度調整を行って両者を取り付けることにより、従来のようにボス部と羽根部との角度調整を行って溶接等により取り付けて羽根車を製造することよりも、製造が容易になる。
尚、消失模型は、加熱によって、熔解又は焼失する材料から構成される模型であり、例えば、ワックス、発泡剤、及び、木材等から構成することが可能である。
尚、鋳型材料は、耐火性を有する材料であり、例えば、セラミックス等から構成することが可能である。
また、前記ボス対応部には、前記ボス対応部の外表面から凹陥する凹部が設けられる一方、前記羽根対応部には、前記凹部内に嵌め込まれることで、前記ボス対応部に対し取付固定される嵌合部が設けられ、前記嵌合部を前記凹部内に嵌め込むときに、前記羽根対応部の取付角度を調整する、としてもよい。
この構成によると、ボス対応部には凹部を設ける一方、羽根対応部には凹部内に嵌め込まれることで固定される嵌合部を設けることで、消失模型の組立を容易にすることが可能になる。また、嵌合部を嵌め込むときに取付角度を調整することで、羽根対応部を所定の取付角度に位置決めすることが可能になる。そのことで、羽根対応部の角度調整を容易に行うことが可能になる。
さらに、前記凹部は断面円形状に形成される一方、前記嵌合部は円板状に形成され、前記嵌合部を前記凹部内に嵌め込むときに、前記嵌合部の前記円板の中心軸まわりに回転することにより、前記羽根対応部の取付角度を調整する、としてもよい。
この構成によると、嵌合部を円板の中心軸まわりに回転させることにより、羽根対応部の取付角度を任意の角度に調整することが可能になる。そのことで、羽根対応部の角度調整をさらに容易に行うことが可能になる。
また、前記ボス対応部の外表面は、先端に向かって小径となる半球面状に形成される一方、前記羽根対応部の、前記ボス対応部の外表面に当接する取付面は、前記ボス対応部の外表面と同径の球面となるように形成され、前記凹部は、前記嵌合部が前記凹部内に嵌め込まれたときに、前記嵌合部の前記中心軸が前記ボス対応部の外表面に対応する半球の中心を通るように形成されている、としてもよい。
この構成によると、羽根対応部の取付面とボス対応部の外表面とを同径の球面とすることにより、羽根対応部の取付面を、ボス対応部の外表面に密着させることができる。さらに、嵌合部の中心軸が、ボス対応部の外表面に対応する半球の中心を通ることで、嵌合部を回転させたときに、羽根対応部の取付面は、ボス対応部の外表面に密着された状態に保持されることになる。よって、羽根対応部の取付面とボス対応部の外表面との密着状態を維持したまま、羽根対応部の角度調整を容易に行うことが可能になる。
また、前記凹部には、複数のボス側位置決め穴が設けられる一方、前記嵌合部には、前記羽根対応部を所定の取付角度に調整したときに、前記ボス側位置決め穴のいずれかと連続するように形成された少なくとも1つの羽根側位置決め穴が設けられ、互いに連続するように位置合わせされた前記ボス側位置決め穴と前記羽根側位置決め穴とに対して、前記消失模型と同一の材料から成る位置決めピンを挿通することにより、前記羽根対応部を、前記ボス対応部に対し所定の取付角度に調整及び固定する、としてもよい。
この構成によると、ボス側位置決め穴及び羽根側位置決め穴によって、羽根対応部の、ボス対応部に対する取付角度の候補を予め設定することができる。消失模型を成形するときには、ボス側位置決め穴と羽根側位置決め穴との位置合わせをすることだけで、その候補から選択した取付角度となるように、羽根対応部をボス対応部に取り付けることが可能になる。また、位置決めピンを用いることで、羽根対応部を所定の取付角度に保持することが可能になる。
さらに、位置決めピンは、消失模型と同一の材料から成るため、消失模型と共に消失させることが可能になる。
また、前記凹部には、ボス側凹凸部が設けられる一方、前記嵌合部には、前記羽根対応部を所定の取付角度に調整したときに、前記ボス側凹凸部に係合するように形成された羽根側凹凸部が設けられ、前記羽根側凹凸部と前記ボス側凹凸部とを互いに係合させることによって、前記羽根対応部を所定の取付角度に調整及び固定する、としてもよい。
この構成によると、ボス側凹凸部及び羽根側凹凸部によって、羽根対応部の、ボス対応部に対する取付角度の候補を予め設定することができ、消失模型を成形するときには、ボス側凹凸部と羽根側凹凸部とを係合させることによって、羽根対応部を所定の取付角度に調整すると共に、その取付角度に保持することが可能になる。
また、前記軸流羽根車の製造方法は、前記ボス対応部の成形型を用意して、当該成形型により前記ボス対応部を成形する工程と、前記羽根対応部の成形型を用意して、当該成形型により前記羽根対応部を成形する工程とをさらに含む、としてもよい。
この構成によると、ボス対応部を成形するための成形型と、羽根対応部を成形するための成形型とを1つずつ用意すれば、ボス対応部に対する羽根対応部の取付角度を調整して、所望の取付角度となった消失模型を成形することが可能になる。従って、取付角度が異なる多数の成形型を用意する必要がない。
また、前記軸流羽根車の製造方法は、前記羽根対応部を前記ボス対応部に取り付けた後に、前記羽根対応部と前記ボス対応部との間隙を、前記消失模型と同一の材料で埋める工程をさらに含む、としてもよい。
この構成によると、羽根対応部とボス対応部との間隙を埋めることで、羽根対応部の外表面とボス対応部の外表面とを滑らかに繋げることが可能になる。そのことで、完成品である軸流羽根車において、羽根とボス部との接続箇所が滑らかな形状になり、ここに加わる応力が緩和される。
以上説明したように、前記の軸流羽根車の製造方法によると、多数の成形型を用意せずとも、羽根の取付角度が異なる軸流羽根車を精密鋳造により製造することが可能になるため、製造コストを低減することが可能になる。
水中撹拌機を側面から視た側面図である。 軸流羽根車を正面から視た正面図である。 軸流羽根車を側面から視た側面図である。 ワックス模型の組み立てを概略的に示す説明図である。 一部を省略したワックス模型の斜視図である。 凹部、嵌合部、及び、位置決めピンの構成例を概略的に示す説明図である。 凹部、及び、嵌合部の変形例を示す図6対応図である。
以下、軸流羽根車の製造方法を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施形態の説明は、例示である。図1は、本発明の実施形態に係る軸流羽根車2を備えた水中撹拌機Mの側面図を示している。水中撹拌機Mは、例えば下水処理場や貯水場等における貯留水を撹拌するものである。貯留水には、汚泥が含まれる場合がある。水中撹拌機Mは、密閉型の水中モータ1と、水中モータ1の駆動軸と一体的に回転する軸流羽根車2(図1の破線を参照)と、軸流羽根車2の周囲を覆うドラフトリング3とを備えている。
水中モータ1は、ステータ及びロータからなる不図示のモータと、モータを覆うモータケーシング11とを備えている。モータの駆動軸は、ロータの中心に固定されており、回転軸Xmまわりに回転自在に支持されている。この駆動軸は、モータの回転駆動力を軸流羽根車2に伝達する。
また、図1に示すように、モータケーシング11には、ドラフトリング3が固定されている。このドラフトリング3は、軸流羽根車2の周囲を覆う円環状に形成されている。
図2は、軸流羽根車2を正面から視て示しており、図3は、それを側面から視て示している。軸流羽根車2は、図1〜図3に示すように、駆動軸の先端に固定され、水中モータ1の回転軸Xmに対し駆動連結されるボス部21と、ボス部21の外表面21aから延び、この外表面21aに対して所定の取付角度(以下、「仰角」とも称する)θで配置される3枚の羽根22とを備えている。軸流羽根車2は、いわゆるスクリュープロペラ状の外形を有しており、水中モータ1の作動に伴い回転する。軸流羽根車2は、回転軸Xm方向に貯留水が流れるような水流(軸流)を発生させる。
ボス部21の外表面21aは、軸流羽根車2の先端に向かって小径となる半球面状に形成されており、基端側をモータケーシング11に向けた姿勢で配置されている。また、ボス部21に対応する半球の中心Oは、回転軸Xm上に配置されている。
羽根22は、薄板状に形成されており、正面視では略C字状の外形を有している一方、側面視では斜めに延びている。詳しくは、羽根22は、図2に示すように、径方向の内方から外方に向かうに連れて、紙面時計回り方向に向かって湾曲している。また、羽根22は、図3に示すように、所定の仰角θ(つまり、ここでは、回転軸Xmに直交する面に対する角度)で斜め方向に延びている。尚、羽根22の基端部(径方向の内方端部)は、ボス部21の外表面21aと同径の円弧状に延びている。
水中撹拌機Mの設置対象、及び、その貯留水の状態等に応じて、仕様の異なる軸流羽根車22、具体的には、羽根22の形状は同じでかつ、羽根22の仰角θが異なる軸流羽根車22が、多数、準備されている。
次に、図4〜図6を参照しながら、軸流羽根車2の製造方法について説明する。この軸流羽根車2は、消失模型を用いた精密鋳造より製造される。この実施形態では、そうした精密鋳造の一例として、消失模型としてのワックス模型4を用いたロストワックス製法について説明する。
ロストワックス製法は、公知のように、軸流羽根車2と同形状のワックス模型4を成形する工程と、成形されたワックス模型4をスラリー(粘結材)に浸す工程と、ワックス模型4の外表面に耐火性を有する鋳型材料(例えば、セラミックス)を付着させると共に、付着させた鋳型材料を乾燥等により固化させる工程と、固化させた鋳型材料をワックス模型4ごと高温・高圧の蒸気で熱し、鋳型材料内からワックス模型4を消失させる(溶かし出す)ことによって、鋳型材料から成る鋳型を製造する工程と、製造された鋳型への注湯によって、軸流羽根車2を鋳造する工程とが、順次、実行されるように構成されている。
本発明の特徴とするところは、主に、ワックス模型4の成形工程にある。具体的に、本発明に係るワックス模型4は、ボス部21に対応する部品として成形されるボス対応部41と、ボス対応部41に対して別体であり且つ、羽根22に対応する部品として成形される羽根対応部42とから組み立てられる。そして、ワックス模型4を成形する工程は、ボス対応部41の外表面(以下、「ボス表面」とも称する)41aに対して所定の仰角θで羽根対応部42を固定することにより、ワックス模型4を成形するものである。
以下では、ボス対応部41及び羽根対応部42の構成と、ワックス模型4の成形工程とについて詳述する。ワックス模型4を成形する前後に行われる工程についても、適宜、説明を行う。
最初に、ボス対応部41及び羽根対応部42の成形工程について説明する。
製造者は、ワックス模型4を成形する前に、ボス対応部41の成形型を用意して、その成形型によりボス対応部41を成形する工程と、羽根対応部42の成形型を用意して、その成形型により羽根対応部42を成形する工程とを、順次又は並行して行う。詳しくは、各部品41、42を成形するための金型を設計及び作成して、その金型内に液状のワックスを圧入する。圧入されたワックスが固化することにより、ボス対応部41と羽根対応部42とを得る。前述の通り、羽根22の形状が同一である場合、羽根対応部42の成形型は、一種類を用意すればよく、ボス対応部41の成形型も、一種類を用意すればよい。
次に、ボス対応部41及び羽根対応部42の構成について説明する。
図4は、この実施形態に係るワックス模型4を一部省略して示している。ここで、図4の上側には、ボス対応部41に羽根対応部42を取り付ける前の状態が図示されており、同図の下側には、羽根対応部42を取り付けた後の状態が図示されている。ボス対応部41は、前述の如く、羽根対応部42とは別々の部品として、軸流羽根車2のボス部21に対応する形状を有するように成形されている。詳しくは、ボス表面41aは、図4に示すように、ボス部21の外表面21aと同様に、先端に向かって小径となる半球面状に形成されている。
ボス対応部41には、ボス表面41aから凹陥する3つの凹部43が設けられている。凹部43は、円形状の横断面を有するように形成されており(図5〜図6も参照)、ボス表面41aを含む球面の中心(以下、単に「ボス対応部41の中心」と称する)Oに向かって略円柱状に延びている。凹部43の円の中心を通る軸は、ボス対応部41の中心Oを通る。3つの凹部43は、図4の上側に示すように、ボス対応部41の中心Oの周りに、120°の角度間隔を空けて配置されている。
羽根対応部42は、前述の如く、ボス対応部41とは別体の部品として、軸流羽根車2の羽根22に対応する形状を有するように成形される。羽根対応部42は、羽根22と同じ数だけ成形される。よって、この実施形態では、羽根対応部42を3つ成形することになる(図4では1つのみを図示)。羽根対応部42は、羽根22と同様に、薄板状に形成されており、略C字状の外形を有している(図4参照)。
図5は、凹部43内に嵌合部44を嵌め込んだ状態を示している。図4〜図5に示すように、羽根対応部42の基端側には、羽根22に相当する本体部分から突出するように設けられかつ、ボス対応部41の凹部43内に嵌め込まれることで、ボス対応部41に対し取付固定される嵌合部44が、本体部分と一体に設けられている。嵌合部44の端面44bは、嵌合部44が凹部43内に取付固定されたときに、ボス表面41aと略面一になるように形成されている。つまり、この端面44bは、ボス表面41aと同径の球面となるように形成されている。
嵌合部44は、凹部43の内径に対して略同径の円板状に形成されている。よって、図5の矢印及び鎖線に示すように、嵌合部44を凹部43内に嵌め込むときに、嵌合部44の円板の中心軸Xvの周りに回転することにより、羽根対応部42の仰角θの調整が行われる。
羽根対応部42の基端側の端面、すなわち、ボス表面41aに当接する取付面42aは、ボス表面41aと同径の球面となるように形成されており、凹部43内に嵌合部44を嵌め込んだときに、ボス表面41aに密着させることができる。図4に示すように、ボス対応部41に設けた凹部43は、嵌合部44が凹部43内に嵌め込まれたときに、嵌合部44の中心軸Xvがボス対応部41の中心Oを通るように形成されている。そのため、取付面42aをボス表面41aに密着させた状態で、嵌合部44を中心軸Xvまわりに回転させたとしても、この取付面42aは、ボス表面41aに密着した状態に保持される。
次に、ワックス模型4の成形工程について説明する。
前述の通り、製造者は、成形型を用いて作成された前記構成のボス対応部41及び羽根対応部42を利用して、ワックス模型4を組み立てる。尚、ボス対応部41及び羽根対応部42の作成方法は、成形型を利用することに限定されず、適宜、別の方法を用いてもよい。
ここで、製造者は、ボス対応部41の各凹部43に、羽根対応部42を取り付ける。このときに、製造する軸流羽根車の仕様を満たすように、羽根対応部42の角度、つまり、迎角θを調整する。
こうして、ワックス模型4がボス対応部41と羽根対応部42とから組み立てられることとなり、ワックス模型4の成形工程が完了する。
製造者は、ワックス模型4の成形が完了した後(羽根対応部42をボス対応部41に取り付けた後)に、羽根対応部42とボス対応部41との間隙を、ワックス模型4と同一の材料で埋める工程を行う。ここでいう間隙には、嵌合部44と凹部43との間隙や、取付面42aとボス表面41aとの間隙等が含まれる。これにより、羽根対応部42の外表面と、ボス表面41aとが滑らかに繋げられる。
羽根対応部42とボス対応部41との間隙を埋めた後には、前述の如く、ワックス模型4の外表面に鋳型材料を付着させると共に、付着させた鋳型材料を固化させる工程、及び、鋳型材料内からワックス模型4を消失させることによって、鋳型材料から成る鋳型を製造する工程等が、順次、行われ、その鋳型を用いた鋳造により、軸流羽根車が完成することになる。
以上説明したように、ワックス模型4は、互いに別体として成形されたボス対応部41と羽根対応部42とから組み立てられると共に、羽根対応部42を、ボス対応部41に対する仰角θを調整して取り付けることにより、成形される。つまり、ワックス模型4として、ボス部21に対応する部分と羽根22に対応する部分とが予め一体化された模型を成形するのではなく、各部分に対応する模型を別々の部品41、42として成形した上で、所定の仰角で取り付ける。このように成形したワックス模型4を用いることによって、仰角θが異なる羽根車を精密鋳造により製造することができる。この製造方法においては、多数の成形型を用意しなくても、ワックス模型4における羽根対応部42の仰角θ、ひいては、そうしたワックス模型4に基づいて鋳造される軸流羽根車2における羽根22の仰角θを変更することが可能になる。よって、製造コストを抑制することが可能になる。また、ワックス模型4の段階でボス対応部41と羽根対応部42との角度調整を行って両者を取り付けることにより、従来のようにボス部21と羽根22との角度調整を行って溶接等により取り付けて羽根車を製造することよりも、製造が容易になる。
また、ボス対応部41には凹部43を設ける一方、羽根対応部42には凹部43内に嵌め込まれることで固定される嵌合部44を設けることで、ワックス模型4の組立を容易にすることが可能になる。また、嵌合部44を嵌め込むときに仰角θを調整することで、羽根対応部42を所定の仰角θに位置決めすることが可能になる。そのことで、羽根対応部42の角度調整を容易に行うことが可能になる。
また、凹部43は断面円形状に形成する一方、嵌合部44は円板状に形成することで、嵌合部44を円板の中心軸Xvまわりに回転させることによって、羽根対応部42の仰角θを調整することが可能になる。そのことで、羽根対応部42の角度調整をさらに容易に行うことが可能になる。
また、羽根対応部42の取付面42aを含む球面と、ボス表面41aを含む球面とを同径とすることにより、羽根対応部42の取付面を、ボス表面41aに密着させることができる。さらに、嵌合部44の中心軸Xvが、ボス対応部41の中心Oを通ることで、嵌合部44を回転させたときに、羽根対応部42の取付面42aは、ボス表面41aに密着された状態に保持されることになる。よって、羽根対応部42の取付面42aとボス表面41aとの密着状態を維持したまま、羽根対応部42の角度調整を容易に行うことが可能になる。
また、ボス対応部41を成形するための成形型と、羽根対応部42を成形するための成形型とを1種類ずつ用意すれば、ボス対応部41に対する羽根対応部42の仰角θを調整することにより、所望の仰角θとなったワックス模型4を成形することが可能になる。従って、仰角θが異なる多数種類の成形型を用意する必要がない。
また、羽根対応部42とボス対応部41との間隙を埋めることで、羽根対応部42の外表面とボス表面41aとを滑らかに繋げることが可能になる。そのことで、完成品である軸流羽根車2において、羽根22とボス部21との接続箇所が滑らかな形状になり、ここに加わる応力が緩和される。
<その他の実施形態>
図6は、ワックス模型4において、ボス対応部41に対する羽根対応部42の角度の調整を容易にする構成例を示している。図6は、凹部43及び嵌合部44を示している。この図において、ボス対応部41は、先端側を紙面上方に向けるように配置されている。図6に示すように、凹部43には、5つのボス側位置決め穴B1〜B5が設けられている一方、嵌合部44には、羽根対応部42を所定の仰角θに調整したときに、ボス側位置決め穴B1〜B5のいずれかと連続するように形成された5つの羽根側位置決め穴V1〜V5が設けられている。
詳しくは、ボス側位置決め穴B1〜B5は、図6の上側に示すように、凹部43の内底面43aから凹陥しており、円形状の横断面を有している。ボス側位置決め穴B1〜B5は、図例では、内底面43aの中心Obの周りに60°の角度間隔を空けて、紙面上側から順に反時計回り方向に配置されている。以下では、この配置の順番にしたがって、ボス側位置決め穴B1〜B5の各々を、第1ボス側位置決め穴B1、第2ボス側位置決め穴B2、第3ボス側位置決め穴B3、第4ボス側位置決め穴B4、及び、第5ボス側位置決め穴B5と称する場合がある。
ボス側位置決め穴B1〜B5と内底面43aの中心Obとの間の距離R1〜R5は、各位置決め穴ごとに、それぞれ異なっている。この実施形態では、内底面の中心Obから第1ボス側位置決め穴B1までの距離である第1距離R1は、内底面の中心Obから第2ボス側位置決め穴B2までの距離である第2距離R2よりも大きく、この第2距離R2は、内底面の中心Obから第3ボス側位置決め穴B3までの距離である第3距離R3よりも大きく、この第3距離R3は、内底面の中心Obから第4ボス側位置決め穴B4までの距離である第4距離R4よりも大きく、この第4距離R4は、内底面の中心Ob第5ボス側位置決め穴B5までの距離である第5距離R5よりも大きくなるように形成されている(R1>R2>R3>R4>R5)。
一方、羽根側位置決め穴V1〜V5は、図6の下側に示すように、嵌合部44における基端側の端面44aから凹陥しており、ボス側位置決め穴B1〜B5と略同径に形成された円形状の横断面を有している。羽根側位置決め穴V1〜V5のそれぞれは、ボス側位置決め穴B1〜B5のそれぞれに対応する。羽根側位置決め穴V1〜V5は、嵌合部44の中心軸Xvの周りに所定の角度間隔を空けて、紙面上側から順に時計周り方向に配置されている。以下では、この配置の順番にしたがって、羽根側位置決め穴V1〜V5の各々を、第1羽根側位置決め穴V1、第2羽根側位置決め穴V2、第3羽根側位置決め穴V3、第4羽根側位置決め穴V4、及び、第5羽根側位置決め穴V5と称する場合がある。
ここで、図6の下側において比較的小さいピッチで延びる鎖線は、羽根側位置決め穴V1〜V5の角度位置を図示するべく、嵌合部44の中心軸Xvから各位置決め穴V1〜V5の中心を通るように延びている。一方で、同図において比較的大きいピッチで延びる鎖線は、第1〜第5ボス側位置決め穴B1〜B5の角度位置との比較を行うべく、嵌合部44の中心軸Xvより60°の角度間隔で延びている。図6の下側に示すように、第1羽根側位置決め穴V1の角度位置は、第1ボス側位置決め穴B1の角度位置から反時計回り方向にΔθずれている。第2羽根側位置決め穴V2の角度位置は、第2ボス側位置決め穴B2の角度位置から反時計回り方向にΔθずれている。第3羽根側位置決め穴V3の角度位置は、第3ボス側位置決め穴B3の角度位置から反時計回り方向にΔθずれている。第4羽根側位置決め穴V4の角度位置は、第4ボス側位置決め穴B4の角度位置と同一である。第5羽根側位置決め穴V5の角度位置は、第5ボス側位置決め穴B5の角度位置から時計回り方向にΔθずれている。角度位置のずれの大きさは、それぞれ異なっており、この実施形態では、Δθ>Δθ>Δθ=Δθとなるように形成されている。
また、嵌合部44の中心軸Xvから第1羽根側位置決め穴V1までの距離の大きさは、前述の第1距離R1と同じであり、中心軸Xvから第2羽根側位置決め穴V2までの距離の大きさは、前述の第2距離R2と同じであり、中心軸Xvから第3羽根側位置決め穴V3までの距離の大きさは、前述の第3距離R3と同じであり、中心軸Xvから第4羽根側位置決め穴V4までの距離の大きさは、前述の第4距離R4と同じであり、中心軸Xvから第5羽根側位置決め穴V5までの距離の大きさは、前述の第5距離R5と同じである。
前述の如く、羽根側位置決め穴V1〜V5は、それぞれ、羽根対応部42を所定の仰角θに調整したときに、ボス側位置決め穴B1〜B5のいずれかと連続するように形成されている。例えば、嵌合部44の中心軸Xvから第1羽根側位置決め穴V1までの距離の大きさは、内底面の中心Obから第1ボス側位置決め穴B1までの距離の大きさと同じであるため、嵌合部44を凹部43内に嵌め込んだときに、第1羽根側位置決めV1と第1ボス側位置決め穴B1とが連続することとなる。Δθの大きさは、羽根対応部42が所定の仰角θに調整されるように設定されている。よって、羽根対応部42をその仰角θに調整したとき、第1羽根側位置決めV1と第1ボス側位置決め穴B1とが互いに連続することになる。逆に言えば、第1羽根側位置決めV1と第1ボス側位置決め穴B1とが互いに連続するように位置合わせすることにより、羽根対応部42を所定の仰角θに調整することが可能になる。
同様に、第2羽根側位置決め穴V2と第2ボス側位置決め穴B2とを互いに連続するように位置合わせすることにより、嵌合部44は、紙面時計回り方向にΔθだけ回転することとなり、羽根対応部42は、Δθの設定に応じた仰角θに調整される。
他の羽根側位置決め穴V3〜V5についても同様であり、羽根対応部42は、各位置決め穴の角度位置に応じた仰角θに調整される。
こうして、第1〜第5ボス側位置決め穴B1〜B5と、第1〜第5羽根側位置決め穴V1〜V5とによって、5通りの迎角θの候補が設定され、その内の1つを選択して、設定することが可能になる。
さらに、互いに連続するように位置合わせされたボス側位置決め穴B1〜B5と羽根側位置決め穴V1〜V5とに対して、ワックス模型4と同一の材料から成る位置決めピン5を挿通することができる。詳しくは、位置決めピン5は、ボス側位置決め穴B1〜B5、及び、羽根側位置決め穴V1〜V5と略同径であり、一端側をボス側位置決め穴B1〜B5のいずれにも挿通させる一方、他端側を羽根側位置決め穴V1〜V5のいずれにも挿通することができる。ボス側位置決め穴B1〜B5のいずれかに位置決めピン5を挿通させかつ、それに対応する羽根側位置決め穴V1〜V5に位置決めピン5を挿通させた状態で、羽根対応部42の嵌合部44を、ボス対応部41の凹部43に嵌め込むことによって、羽根対応部42のボス対応部41に対する角度位置が固定され、羽根対応部42は、ボス対応部41に対し所定の仰角θに調整及び固定されることになる。第1距離R1〜第5距離R5の長さは、互いに異なっているため、羽根側位置決め穴V1〜V5とボス側位置決め穴B1〜B5との間で組み違いが生じることは無い。
製造者は、ワックス模型4を成形する際には、最初に、鋳造される軸流羽根車2の仕様に応じて、羽根対応部42の仰角θを5通りの候補の中から選択する。
製造者は、仰角θを選択すると、その選択結果に応じて、ボス側位置決め穴B1〜B5のいずれかと、羽根側位置決め穴V1〜V5のいずれかとが互いに連続するように位置合わせする。一例として、ここでは、第1ボス側位置決め穴B1と、第1羽根側位置決め穴V1とが連続するように位置合わせするものとする。
具体的に、製造者は、位置決めピン5の一端側を第1ボス側位置決め穴B1に挿通した上で、第1ボス側位置決め穴B1の角度位置と第1羽根側位置決め穴V1の角度位置とが一致するように、嵌合部44を、羽根対応部42ごと中心軸Xvまわりに回転させる。
製造者は、位置合わせが完了すると、嵌合部44の取付面42aとボス表面41aとが密着するように嵌合部44を凹部43内に嵌め込みつつ、位置決めピン5の他端側を第1羽根側位置決め穴V1に挿通する。これにより、羽根対応部42は、選択された仰角θに調整及び固定される。
この構成では、ボス側位置決め穴B1〜B5、及び、羽根側位置決め穴V1〜V5によって、羽根対応部42の、ボス対応部41に対する仰角θの候補を予め設定することができる。ワックス模型4を成形するときには、ボス側位置決め穴B1〜B5の内のいずれかと、羽根側位置決め穴V1〜V5のいずれかとの位置合わせをすることだけで、その候補から選択された仰角θとなるように、羽根対応部42をボス対応部41に取り付けることが可能になる。また、位置決めピン5を用いることで、羽根対応部42を選択された仰角θに保持することが可能になる。
さらに、位置決めピン5は、ワックス模型4と同一の材料から成るため、ワックス模型4と共に消失させることが可能になる。
尚、前記の構成では、ボス側位置決め穴B1〜B5、及び、羽根側位置決め穴V1〜V5を凹陥した穴としているが、これらの一方、又は、双方を、貫通穴に構成してもよい。この構成では、ボス対応部41に羽根対応部42を取り付けた際に、位置決めピン5を挿通しない位置決め穴は凹陥することになるため、位置決め穴を塞ぐキャップをとりつけてもよい。キャップもまた、ワックス模型4と同一の材料で構成すればよい。
また、前記の構成例では、ボス対応部41の凹部43にボス側位置決め穴B1〜B5を形成する一方、羽根対応部42の嵌合部44に羽根側位置決め穴V1〜V5を形成し、互いに連続するように位置合わせされたボス側位置決め穴B1〜B5のいずれかと、羽根側位置決め穴V1〜V5のいずれかとに対して位置決めピン5を挿通することにより、羽根対応部42を、ボス対応部41に対し所定の仰角θに調整及び固定するようにしていたが、この構成には限定されない。ボス側位置決め穴、羽根側位置決め穴、及び、位置決めピンの数、配置、及び、形態等は、適宜、変更することが可能である。例えば、ボス対応部41に、位置決め穴を複数形成しておく一方(複数の穴は、その一部が互いに繋がっていてもよい)、羽根対応部42には、そのいずれにも対応する位置決め穴を、少なくとも1つ形成するようにしてもよい。
図7は、凹部43、及び、嵌合部44の変形例を示している。図7に示すように、この変形例に係る凹部45の内周縁には、三角波状の横断面を有するボス側凹凸部Bjが設けられている。一方で、同変形例に係る嵌合部46の外周縁には、ボス側凹凸部Bjに係合ように形成された、三角波状の横断面を有する羽根側凹凸部Vjが設けられている。そして、羽根側凹凸部Vjとボス側凹凸部Bjとを互いに係合させることによって、羽根対応部42を所定の仰角θに調整及び固定することになる。
この構成によると、ボス側凹凸部Bj及び羽根側凹凸部Vjによって、羽根対応部42のボス対応部41に対する仰角θの候補を予め設定することができ、ワックス模型4を成形するときには、ボス側凹凸部Bjと羽根側凹凸部Vjとを係合させることによって、羽根対応部42を所定の仰角θに調整すると共に、その仰角θに保持することが可能になる。
また、ボス側凹凸部Bj及び羽根側凹凸部Vjの構成は、図7に示すものには限られない。例えば、正弦波状や矩形波状の横断面を有するように設けてもよい。また、ボス側凹凸部Bj及び羽根側凹凸部Vjは、凹部45の内周縁や、嵌合部46の外周縁に設ける構成には限られない。例えば、凹部45の内底面45a、又は、嵌合部46の端面46aの一方から凸設させた部材と、他方から凹陥する部材とを係合させてもよい。
前記の実施形態では、ボス対応部41には凹部43が設けられる一方、羽根対応部42には嵌合部44が設けられていたが、この構成には限定されない。凹部43及び嵌合部44を設けずに、ボス表面41aに対し、羽根対応部42の取付面42aを接着してもよい。
前記の実施形態では、凹部43は断面円形状に形成される一方、嵌合部44は円板状に形成されていたが、この構成には限定されない。凹部43及び嵌合部44の数、配置及び形態等は、適宜、変更することが可能である。例えば、凹部43及び嵌合部44は、多角形状の横断面を有していてもよい。
尚、前記の構成では、軸流羽根車2に3枚の羽根22を配置したが、ここに開示する技術は、複数の羽根を備えた軸流羽根車2に広く適用可能である。
また、ここに開示する技術は、共通のボス部に対し、形状の異なる羽根を取り付けるような軸流羽根車の製造にも、適用することが可能である。
また、ここに開示する技術は、ワックス模型を用いた精密鋳造に限らず、発泡剤等によって成形した消失模型を用いた精密鋳造にも適用可能である。
M 水中撹拌機
1 水中モータ
2 軸流羽根車
21 ボス部
21a 外表面
22 羽根
3 ドラフトリング
4 ワックス模型(消失模型)
41 ボス対応部
41a 外表面(ボス表面)
42 羽根対応部
42a 取付面
43 凹部
43a 内底面
44 嵌合部
44a 端面
5 位置決めピン
B1〜B5 ボス側位置決め穴(第1〜第5ボス側位置決め穴)
V1〜V5 羽根側位置決め穴(第1〜第5羽根側位置決め穴)
Bj ボス側凹凸部
Vj 羽根側凹凸部
Xm 回転軸
Xv 中心軸(円板の中心軸)
O 中心
θ 取付角度(迎角)

Claims (6)

  1. 回転軸に駆動連結されるボス部と、前記ボス部の外表面から延び、当該外表面に対して所定の取付角度で配置される複数の羽根とを備えた軸流羽根車の製造方法であって、
    前記軸流羽根車と同形状の消失模型を成形する工程と、
    前記消失模型の外表面に鋳型材料を付着させると共に、付着させた鋳型材料を固化させる工程と、
    前記鋳型材料内から前記消失模型を消失させることによって、前記鋳型材料から成る鋳型を製造する工程と、
    前記鋳型への注湯によって、前記軸流羽根車を鋳造する工程とを含み、
    前記消失模型は、前記ボス部に対応する部品として成形されるボス対応部と、前記ボス対応部に対して別体であり且つ、前記羽根に対応する部品として成形される羽根対応部とから組み立てられ、
    前記消失模型を成形する工程は、前記ボス対応部の外表面に対して所定の取付角度で前記羽根対応部を固定することにより、前記消失模型を成形し、
    前記ボス対応部には、前記ボス対応部の外表面から凹陥する凹部が設けられる一方、前記羽根対応部には、前記凹部内に嵌め込まれることで、前記ボス対応部に対し取付固定される嵌合部が設けられ、
    前記凹部は断面円形状に形成される一方、前記嵌合部は円板状に形成され、
    前記嵌合部を前記凹部内に嵌め込むときに、前記嵌合部の前記円板の中心軸まわりに回転することにより、前記羽根対応部の取付角度を調整し、
    前記ボス対応部の外表面は、先端に向かって小径となる半球面状に形成される一方、前記羽根対応部の、前記ボス対応部の外表面に当接する取付面は、前記ボス対応部の外表面と同径の凹球面となるように形成され、
    前記凹部は、前記嵌合部が前記凹部内に嵌め込まれたときに、前記嵌合部の前記中心軸が前記ボス対応部の外表面に対応する半球の中心を通るように形成されていることを特徴とする軸流羽根車の製造方法。
  2. 回転軸に駆動連結されるボス部と、前記ボス部の外表面から延び、当該外表面に対して所定の取付角度で配置される複数の羽根とを備えた軸流羽根車の製造方法であって、
    前記軸流羽根車と同形状の消失模型を成形する工程と、
    前記消失模型の外表面に鋳型材料を付着させると共に、付着させた鋳型材料を固化させる工程と、
    前記鋳型材料内から前記消失模型を消失させることによって、前記鋳型材料から成る鋳型を製造する工程と、
    前記鋳型への注湯によって、前記軸流羽根車を鋳造する工程とを含み、
    前記消失模型は、前記ボス部に対応する部品として成形されるボス対応部と、前記ボス対応部に対して別体であり且つ、前記羽根に対応する部品として成形される羽根対応部とから組み立てられ、
    前記消失模型を成形する工程は、前記ボス対応部の外表面に対して所定の取付角度で前記羽根対応部を固定することにより、前記消失模型を成形し、
    前記ボス対応部には、前記ボス対応部の外表面から凹陥する凹部が設けられる一方、前記羽根対応部には、前記凹部内に嵌め込まれることで、前記ボス対応部に対し取付固定される嵌合部が設けられ、
    前記嵌合部を前記凹部内に嵌め込むときに、前記羽根対応部の取付角度を調整し、
    前記凹部には、複数のボス側位置決め穴が設けられる一方、前記嵌合部には、前記羽根対応部を所定の取付角度に調整したときに、前記ボス側位置決め穴のいずれかと連続するように形成された少なくとも1つの羽根側位置決め穴が設けられ、
    互いに連続するように位置合わせされた前記ボス側位置決め穴と前記羽根側位置決め穴とに対して、前記消失模型と同一の材料から成る位置決めピンを挿通することにより、前記羽根対応部を、前記ボス対応部に対し所定の取付角度に調整及び固定することを特徴とする軸流羽根車の製造方法。
  3. 回転軸に駆動連結されるボス部と、前記ボス部の外表面から延び、当該外表面に対して所定の取付角度で配置される複数の羽根とを備えた軸流羽根車の製造方法であって、
    前記軸流羽根車と同形状の消失模型を成形する工程と、
    前記消失模型の外表面に鋳型材料を付着させると共に、付着させた鋳型材料を固化させる工程と、
    前記鋳型材料内から前記消失模型を消失させることによって、前記鋳型材料から成る鋳型を製造する工程と、
    前記鋳型への注湯によって、前記軸流羽根車を鋳造する工程とを含み、
    前記消失模型は、前記ボス部に対応する部品として成形されるボス対応部と、前記ボス対応部に対して別体であり且つ、前記羽根に対応する部品として成形される羽根対応部とから組み立てられ、
    前記消失模型を成形する工程は、前記ボス対応部の外表面に対して所定の取付角度で前記羽根対応部を固定することにより、前記消失模型を成形し、
    前記ボス対応部には、前記ボス対応部の外表面から凹陥する凹部が設けられる一方、前記羽根対応部には、前記凹部内に嵌め込まれることで、前記ボス対応部に対し取付固定される嵌合部が設けられ、
    前記嵌合部を前記凹部内に嵌め込むときに、前記羽根対応部の取付角度を調整し、
    前記凹部には、ボス側凹凸部が設けられる一方、前記嵌合部には、前記羽根対応部を所定の取付角度に調整したときに、前記ボス側凹凸部に係合するように形成された羽根側凹凸部が設けられ、
    前記羽根側凹凸部と前記ボス側凹凸部とを互いに係合させることによって、前記羽根対応部を所定の取付角度に調整及び固定することを特徴とする軸流羽根車の製造方法。
  4. 請求項2又は3に記載の軸流羽根車の製造方法において、
    前記凹部は断面円形状に形成される一方、前記嵌合部は円板状に形成され、
    前記嵌合部を前記凹部内に嵌め込むときに、前記嵌合部の前記円板の中心軸まわりに回転することにより、前記羽根対応部の取付角度を調整することを特徴とする軸流羽根車の製造方法。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載の軸流羽根車の製造方法において、
    前記ボス対応部の成形型を用意して、当該成形型により前記ボス対応部を成形する工程と、
    前記羽根対応部の成形型を用意して、当該成形型により前記羽根対応部を成形する工程とをさらに含むことを特徴とする軸流羽根車の製造方法。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載の軸流羽根車の製造方法において、
    前記羽根対応部を前記ボス対応部に取り付けた後に、前記羽根対応部と前記ボス対応部との間隙を、前記消失模型と同一の材料で埋める工程をさらに含むことを特徴とする軸流羽根車の製造方法。
JP2015195200A 2015-09-30 2015-09-30 軸流羽根車の製造方法 Active JP6527441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015195200A JP6527441B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 軸流羽根車の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015195200A JP6527441B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 軸流羽根車の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017064765A JP2017064765A (ja) 2017-04-06
JP6527441B2 true JP6527441B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=58493561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015195200A Active JP6527441B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 軸流羽根車の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6527441B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107398202B (zh) * 2017-07-04 2022-02-25 盐城市诚益通机械制造有限责任公司 铸造用的蜡模原料混合装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018513B2 (ja) * 1977-06-28 1985-05-10 株式会社クボタ プロペラ模型の製作法
JPS57167298U (ja) * 1981-04-14 1982-10-21
JPH04294856A (ja) * 1991-03-25 1992-10-19 Toshiba Corp 回転電機用冷却ファン
JPH0679399A (ja) * 1992-09-04 1994-03-22 Riken Corp ろう模型用補修ワックス
JP2007152419A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Toyota Motor Corp 消失模型及びその組立て方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017064765A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2434728C2 (ru) Способ изготовления моноблочного диска, снабженного системой лопаток
CN101173668B (zh) 叶轮
CN104259793B (zh) 一种叶轮制造方法及其由该方法制造的叶轮
US20080118356A1 (en) Hub for a horizontal axis wind turbine
JP3500292B2 (ja) 軸流ファン
US20090290986A1 (en) Impeller of multiblade blower and method of manufacuturing the same
JP5716951B2 (ja) 送風ファンおよび送風ファンの製造方法
US9039378B2 (en) Marine propeller structure
JP6527441B2 (ja) 軸流羽根車の製造方法
JP2010174652A (ja) インペラの製造方法およびインペラ
JP4762775B2 (ja) リングファン及びその製造方法
US7334995B2 (en) Turbine blade assembly and method of manufacture
JP6952481B2 (ja) ターボ機械の位置合せキー及び関連するターボ機械
CA2686331A1 (en) Agitator for abrasive media
JP4242410B2 (ja) インペラの製造法及びそのインペラ
JPH0235879B2 (ja)
CN101363528B (zh) 变矩器的叶片结构及变矩器的叶片结构的制造方法
EP1620647A2 (en) Hard material impeller and methods and apparatus for construction
JPH01253595A (ja) 水ポンプ用インペラ
JP5977991B2 (ja) インペラ及びその製造方法
JP2011190705A (ja) 過給機及び過給機の製造方法
JP4467041B2 (ja) 遠心ファン
JPS63230251A (ja) ミキシングエレメントの製造装置
JP2005240557A (ja) 自動車エンジン冷却用ウォーターポンプのインペラ製造方法
EP3431207B1 (en) Linkage of composite core features

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6527441

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250