JP6525703B2 - 放射線撮影システム、放射線撮影システムの制御方法およびプログラム - Google Patents

放射線撮影システム、放射線撮影システムの制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の放射線撮像装置を用いた放射線撮影システム、放射線撮影システムの制御方法およびプログラムに関するものである。
近年、例えば医療分野では、被検者の歪みや異常を把握するために、脊髄や下肢の全体や全身を撮影するといった、観察領域の尺が長い撮影(以下長尺撮影と称する)に対する要望がある。
特許文献1には、複数の放射線撮像装置の一部を重ね合わせるように並べて撮影し、各々の放射線撮像装置で撮影された放射線画像を合成して長尺画像(長尺撮影された画像)を得る放射線撮影システムが開示されている。当該放射線撮影システムでは、複数の放射線撮像装置が重ね合わさる重複領域に指標を有し、各々の放射線画像に写り込んだ指標を用いて放射線画像間の位置合わせを行うことが開示されている。
特開2005−278812号公報
特許文献1においては、指標が各々の放射線画像に写り込むように撮影される。そのため合成された長尺画像において、指標と被写体の構造とが放射線画像上で重複する場合には、当該構造に相当する部分の画質が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、指標を用いて複数の放射線画像を合成し長尺画像を生成する放射線撮影システムにおいて、長尺画像の画質を向上し得る放射線撮影システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一側面は、複数の放射線撮像装置が互いに一部が重複するように配置され、前記複数の放射線撮像装置のそれぞれから取得された放射線画像を合成して長尺画像を生成する放射線撮影システムにおいて、前記重複するように配置された重複領域であって、放射線が照射される側の放射線撮像装置で取得される放射線画像に写りこまない位置に配置され、複数の放射線画像の位置合わせを行うための指標を有することを特徴とする。
本発明によれば、指標を用いて複数の放射線画像を合成し長尺画像を生成する放射線撮影システムにおいて、長尺画像の画質を向上し得る放射線撮影システムを提供することが可能となる。
第一の実施形態における放射線撮影システムを示す図。 第一の実施形態における放射線撮像装置の断面図。 第一の実施形態における放射線撮像装置内の指標の配置を示す図。 第一の実施形態における放射線撮影制御部の処理を示す図。 第一の実施形態における指標を示す図である。 第一の実施形態における放射線画像を合成する処理を示す図。 第二の実施形態における放射線撮像装置内の指標の配置を示す図。 第三の実施形態における放射線撮像装置内の指標の配置を示す図。
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。ただし、各実施形態に示す寸法や構造の詳細は、本文および図中に示す限りではない。なお、本明細書では、X線だけでなく、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線なども、放射線に含まれるものとする。
(第一の実施形態)
まず、図1を用いて放射線撮影システム100について説明する。放射線撮影システム100は、複数の検査情報を含む検査オーダーに基づいて検査(撮影)を行う。検査情報には、撮影プロトコル情報が含まれ、撮影プロトコルのそれぞれは、撮影条件、又は撮影画像に対して実施する画像処理の内容等を規定する。より詳細には、撮影プロトコルは、撮影時又は画像処理時等に用いられるパラメータ情報又は撮影実施情報、並びに、例えばセンサ種類若しくは撮影姿勢のような撮影環境情報を含む。また、検査情報には、検査ID及び受付番号等の、検査オーダーを特定する、又は検査オーダーに従う撮影画像を特定する情報が含まれる。放射線撮影システム100は、長尺撮影を実施する場合、各々の放射線撮像装置で取得した放射線画像を撮影範囲が広がるように連結し合成する。そして、放射線撮影システム100は、各々の放射線撮像装置で撮影した放射線画像を合成する合成処理を実行し、表示部などに長尺画像を表示させることが可能となる。
放射線撮影システム100は、放射線撮影制御部102と、複数の放射線撮像装置(D1、D2)と、を少なくとも備える。更に、放射線撮影システム100は、放射線発生制御部101と、表示部103と、操作部104と、撮影台Sを備える。本実施形態における放射線撮影システム100は、2つの放射線撮像装置から構成されているがこの限りではなく、3つ以上の放射線撮像装置から構成されていてもよい。
放射線撮影システム100は、各放射線撮像装置の各々が取得した画像(放射線画像)を、合成処理部(図4における1022)により合成した画像を生成することにより、長尺画像を得られる。長尺画像は、一例として、複数の放射線撮像装置に対し同時に放射線が照射された場合における放射線画像を撮影領域を広げるように合成した画像である。また、長尺画像は、複数の放射線撮像装置に所定の時間差で順次放射線を照射して取得された放射線画像を撮影領域を広げるように合成した画像であってもよい。ここで、放射線画像は、放射線撮像装置によって放射線を検出し、画像データを取得することによって得られた画像である。以下、放射線撮影システム100の各部について説明する。
放射線源105は、複数の放射線撮像装置へ放射線を照射する機能を有する。ここで、放射線源105は、本実施形態では放射線管球であり、被写体M(すなわち、被検者)に向けて放射線Xを照射する。放射線源105と被検者との間には、放射線の照射領域を制限するコリメータCが配置されている。
放射線発生制御部101は、放射線撮影制御部102の制御に基づいて放射線の発生を制御する。具体的には、放射線発生制御部101は、撮影プロトコルに対応する撮影条件に従って放射線源105に電圧を印加して放射線を発生させる。また、放射線発生制御部101は、照射野や放射線の強度を調整するためのコリメータCを制御し得る。
複数の放射線撮像装置の各々は、被検者Mを透過した放射線に基づいて放射線画像を取得する。また、複数の放射線撮像装置の各々は、撮影台Sとの一体構成や、可搬型の放射線撮像装置D1及びD2を撮影台Sに取り付けた別体構成を用いることができる。
ここで、複数の放射線撮像装置の一部は、他の放射線撮像装置と空間的に重なっている。本実施形態においては、放射線撮像装置D2の有効画素領域に放射線撮像装置D1の一部が空間を介して重なるように配置されている。このため、放射線撮像装置D2で得られる信号のうち、放射線撮像装置D1と空間的に重なる画素から得られる信号の低下が引き起こされる。つまり、放射線画像を合成した後の長尺画像における、複数の放射線撮像装置が重なる領域に、アーチファクト(偽像あるいは欠陥部分)が発生し得る。ここで、「空間的に重なる」とは、放射線撮像装置同士が直接又は間接的に、物理的に接して重なっていてもよく、また、物理的に接することなく空間を介して重なっていてもよい。
撮影台Sは、複数の放射線撮像装置の配置を規定する。つまり、撮影台Sは、複数の放射線撮像装置を保持する保持部としての機能を有する。ここで、撮影台Sは、放射線撮像装置D1が放射線源と正対する位置の下側に配置されている。また、放射線撮像装置D2が、放射線撮像装置D1の上側で、D1の裏面側に配置されている。被検者Mは、撮影台Sの前に置かれた踏み台上に立つことで該撮影台Sおよび放射線源105に対し位置が規定される。
放射線撮影制御部102は、撮影条件に基づいた放射線撮影処理を統括制御する。放射線発生制御部101に対して、様々な情報を送信する送信部および受信する受信部としての機能を有する。また、放射線撮影制御部102は、各放射線撮像装置から得た撮影画像に対して画像処理を行う。画像処理には、各放射線撮像装置からの複数の撮影画像の合成処理、補正処理、階調処理、及び周波数処理等が含まれる。当該合成処理は、後述する合成処理部1022により行われる。放射線撮影制御部102は、得られた撮影画像およびこれら合成した長尺画像を表示部103に表示する。また、放射線撮影制御部102は、得られた長尺画像をPACS又はプリンタに送信することもできる。
表示部103は、操作者に対して放射線撮影システムの状態等の情報および長尺画像を表示する。つまり、表示部103は、複数の放射線撮像装置の状態および長尺画像を表示する表示部として機能する。また、表示部103は、複数の放射線撮像装置のうちの一部のみの放射線撮像装置の状態を示すものであってもいい。表示部103は、例えばディスプレイでありうる。表示部103は、例えば、RISから受信した検査オーダー、又は放射線撮影システム100の操作者が作成した検査オーダーを更に表示することもできる。
操作部104は、操作者からの指示を取得する。操作部104は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等のGUI又は各種の入力部の少なくともいずれか1つを備える。例えば、操作者は、操作部104を介して、放射線撮影制御部102に対して画像複製の指示、撮影に使用する放射線撮像装置の選択、プロトコルの変更等を入力することができる。
図2を用いて、放射線撮像装置および、複数の放射線撮像装置の重なり部分(重複領域)について説明する。放射線撮像装置D1と放射線撮像装置D2は、放射線撮像装置D1内部の指標106が、放射線撮像装置D2の有効画素領域と重なるように配置される。ここで有効画素領域とは、2次元マトリクス状に複数の画素が配列された領域であって、放射線が到達した際に、放射線画像を取得し得る領域を示す。
以下の説明において、放射線撮像装置D1の機能を説明するが、他の放射線撮像装置D2も同様の機能を有する。
放射線検出パネル3は、a−Seなどの放射線を直接的に電気信号に変換する直接変換型の放射線検出パネル、あるいはCsIなどの蛍光体層(シンチレータ層)と光電変換素子を用いた間接型の放射線検出パネルが用いられ得る。本実施形態では間接型の放射線検出パネルを用いた放射線撮像装置について説明するが、これに限定されるものではない。
放射線検出パネル3は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素(不図示)を有している。複数の画素の各々は、光電変換素子とTFTを有する。そして、放射線検出パネル3は、複数の画素が配置された基板と、基板の上に配置された蛍光体層とを有している。また、放射線検出パネル3は、支持基台109に支持され、放射線撮像装置内の所定の配置に規定される。
放射線検出パネル3は、フレキシブル回路基板108bを介して制御部107bと電気的に接続されている。制御部107bは、制御部4と電気的に接続されている。ここで、制御部107bは、複数の画素から取得した電荷をデジタル信号に変換するAD変換回路としての機能を有する。制御部4は、放射線検出パネル3から検出された放射線に基づく信号を読み出す機能を有する。また、制御部4は、当該信号に対して所定の処理を行い、放射線画像に変換し得る。制御部4は、例えば、プリント回路基板および当該回路基板に構成された、CPU、MPU、FPGAである。
放射線撮像装置D1は、放射線検出パネル3を内包する筺体2を更に有する。筐体2はCFRP(Carbon−fiber−reinforced plastic)等の放射線透過率の高い材質であることが望ましい。また、放射線撮像装置D1は、放射線撮影制御部102と種々の情報の送受信および放射線画像を送信する通信部12を有する。通信部12は、制御部4と電気的に有線または無線接続され、これらと種々の情報および放射線画像を送受信する。
放射線撮像装置D1は、放射線検出パネル3、制御回路7等に電力を供給するための充電池を更に備えていてもよい。また、電力の供給方法はこれに限られるものではなく、外部から無線または有線により接続して電力を供給してもよい。
次に、図3を用いて放射線撮像装置D1の構成と指標の配置について説明する。図3は、放射線撮像装置D1を背面から見た図であり、筺体2のうち制御部107aが配置される面の筺体部分がない図を示す。
制御部107aは、支持基台109によって支持されている。制御部107aは、例えば、ネジ止め、あるいは接着剤等により結合し、支持されていてもよい。
制御部107aはフレキシブル基板108aを介して放射線検出パネル3と接続される。制御部107aと制御部4は電気的に接続され得る。
次に、指標106の機能および指標106a〜d複数の指標の配置について説明する。指標106は、複数の放射線画像どうしの位置合わせを行うために配置されている。本実施形態では、指標106は、放射線検出パネル3の検出面の端部と筺体2の側壁との間の領域に配置されている。つまり、指標106は、有効画素領域110の正投影領域であって、放射線撮像装置D1で取得される放射線画像には写りこまない位置に配置される。そのため、当該配置の一例として、指標106は、筺体2上の正投影領域に配置されていてもよい。指標106は、正投影領域であって、筺体2の内側と放射線検出パネル3との間に配置されていてもよい。さらに、指標106は、筺体2の外側に配置されていてもよい。指標106は、放射線撮像装置D1に対して着脱可能に構成されていてもよい。
また、指標106は、放射線源105から見て放射線撮像装置D1よりも背面の放射線撮像装置D2で取得された放射線画像に写り込む位置に配置される。筺体2における、有効画素領域110の正投影領域にあたる箇所は、放射線の透過率が周辺領域と比べて高い。また、指標106a〜dの各々は、放射線透過率の低い物質で構成され得る。このため、指標106は、放射線撮像装置D2に対する放射線の到達量を周囲に比べて低減させる。このため、指標106が放射線画像上での視認性が高くなる。指標106は、鉛、ステンレス、モリブデンといった放射線透過率が低い材料を用いる。
本実施形態においては、図3に示すように、指標106は、指標106a、指標106b、指標106c、指標106dから構成される。指標106は、放射線撮像装置102の有効画素領域110の直交する少なくとも2辺に、少なくとも1ヶ所ずつ配置されている。直交する2辺に指標を配置することによって、放射線撮像装置D1の向きを変更した場合でも、合成処理部1022は、放射線画像間の位置合わせの指標として用いることができる。例えば、放射線撮像装置D1が90度回転されて配置された場合には、指標106bあるいは指標106cを用いて位置合わせを行うことが可能である。指標106の配置はこの限りではなく、放射線撮像装置D1の1辺にそれぞれ1箇所ずつ配置されていてもよい。あるいは、指標106の配置は、1辺のみに配置する構成としてもよい。
また、指標106は、位置合わせ時に放射線画像間の相対位置の修正、あるいは歪み補正といった画像補正の精度を高めるため用いることもできる。この場合には、1辺に2箇所以上の指標を設けることで、放射線画像を水平方向の傾きを修正し得る。
制御部4は、それぞれの指標106の位置情報を記憶する記憶部200を有している。記憶部200は、例えば、HDD、フラッシュメモリ等が用いられる。なお、記憶部200は、揮発性あるいは不揮発性のメモリであってもよい。記憶部200は、制御部4に対して着脱可能であってもよい。放射線撮像装置D1は、放射線撮影制御部102に対して送信部12によって送信し得る。ここで、位置情報は、複数の放射線撮像装置のうち放射線が照射される側にある放射線撮像装置と指標との位置関係を示す情報である。また、放射線が照射される側にある放射線撮像装置とは、図1における放射線源105から見て手前にある放射線撮像装置D1を示す。本実施形態において、位置情報は、放射線撮像装置D1内のどの位置に配置されているかを示す情報であるともいえる。例えば、位置情報は、一例として、有効画素領域の正投影にあたる位置に配置されている場合には、放射線撮像装置D1により取得される放射線画像における座標としての情報であってもよい。また、指標106が、放射線撮像装置D1における有効画素領域の正投影にあたる位置に配置されていない場合には、有効画素領域からの相対的な座標を位置情報として有していてもよい。また、記憶部200は、写り込んだ放射線画像への拡大率を補正するため、奥行き方向の位置情報を有していてもよい。奥行き方向の位置情報は、一例として、放射線検出パネルの検出面および筺体の面から指標106までの距離を示す情報であってもよい。
図4を用いて、放射線撮像装置および放射線撮影制御部102で行われる処理について説明する。
まず、複数の放射線撮像装置の各々に配置された記憶部200は、上述した指標の位置情報を記憶する。次に、通信部12は、記憶部200が取得した位置情報を放射線撮影制御部(位置取得部1021)に送信する。
そして、位置取得部1021は、記憶部200が取得した指標の位置情報を取得する。
また、複数の放射線撮像装置から放射線画像を取得する前に、位置取得部1021による位置情報の取得を行い得る。つまり、長尺撮影が行われるよりも前に、指標の位置情報を取得することができる。位置取得部1021は、放射線撮像装置から位置情報を取得しているがこれに限られるものではない。例えば、位置取得部1021は、操作部104またはその他の入力部から位置情報を取得してもよい。例えば、操作者が操作部104から各放射線撮像装置における指標の位置情報を入力することにより、位置取得部1021は、当該位置情報を取得し得る。
合成処理部1022は、複数の放射線画像のうち指標が写り込んだ放射線画像と指標の位置情報とに基づいて複数の放射線画像の位置合わせを行い、複数の放射線撮像装置から取得された複数の放射線画像を合成して長尺画像を生成する。複数の放射線画像は、複数の放射線撮像装置の各々が取得した放射線画像データである。当該複数の放射線画像のうち、放射線撮像装置D2から取得された放射線画像には、放射線撮像装置が重なり合う領域(重複領域)にアーチファクトが発生している。合成処理部1021は、放射線撮像装置が重なり合う領域(重複領域)については、放射線撮像装置D1から取得した放射線画像を用いて長尺画像を生成し、長尺画像に生じるアーチファクトの面積を最小化することができる。一例として、合成処理部1022は、複数の放射線画像によって重複する領域については、指標の写り込みの影響を低減するために、手前に配置された放射線撮像装置で取得された放射線画像を採用して優先的に使用するように合成処理し得る。
当該処理の後、放射線撮影制御部102は、補正された長尺画像を、表示部103に表示し得る。さらに、放射線撮影制御部102は、複数の放射線画像どうしが正しく位置合わせができたか否かを示す表示を表示部103に表示させてもよい。
図5を用いて、指標の形状の他の例と、当該形状を用いた位置合わせの方法について説明する。放射線撮影システム100は、指標106の所定の形状と、放射線画像に写り込んだ指標の形状との差に基づいて、複数の放射線画像の位置合わせを行うことができる。
例えば、放射線源と放射線撮像装置との間の距離が撮影室の空間の制約等で十分な距離を確保できない場合がある。特に、複数の放射線撮像装置に対して一度の放射線を照射して長尺撮影を行う方法では、放射線源105と放射線撮像装置D1およびD2との距離を十分に離すことが望ましい。そして、十分な距離が取れない場合、放射線源105から照射される放射線の入射角が大きくなってしまう。この場合、複数の放射線画像に歪みが生じてしまうことがある。本実施形態では、第2の放射線画像113に写り込んだ画像114の形状と、指標106aの形状との差分を用いて第2の放射線画像を補正する。当該補正により、放射線画像の歪みを補正することも可能である。例えば、本来の指標の形状である図5(a)の画像が図5(b)のように上下に延長されたような形状になった場合について説明する。図5から、縦方向の長さをそれぞれ算出して、延びた倍率を算出する。倍率が放射線画像の歪み検出して放射線画像の補正に使用することができる。
次に、図6を用いて、複数の放射線画像の位置合わせについて説明する。放射線撮像装置D1で得られた第1の放射線画像112と放射線撮像装置D2で得られた第2の放射線画像113を合成して、長尺画像116を生成する。指標106aによる指標画像114が、第2の放射線画像113に写りこんでいる。更に、第1の放射線画像112および第2の放射線画像113における重なり部分を117および118に示す。重なり部分を117および118は、重複領域の一部である。
指標画像114と放射線撮像装置D1に記憶している指標106aの位置情報を用いて第1の放射線画像112と第2の放射線画像113の合成を行い、長尺画像116を生成する。第2の放射線画像の影114を含む領域に対しても第1の放射線画像112が用いられるため、指標画像114のない長尺画像116を作成することが可能である。
以上、本実施形態における放射線撮影システムにおいて、指標を用いて複数の放射線画像を合成し長尺画像を生成している。指標は、各々の放射線撮像装置の一部が重ね合わせられた重複領域における放射線が照射される側の放射線撮像装置で取得される放射線画像に写りこまない位置に配置されている。更に、指標は、放射線画像に写りこまない位置に配置され、複数の放射線画像の位置合わせを行うために用いられる。このため、指標を用いて複数の放射線画像を合成する放射線撮影システムにおいて、長尺画像の画質を向上することが可能となる。
(第二の実施形態)
図7を用いて、第二の実施形態における放射線撮影システムについて説明する。第二の実施形態における放射線撮影システムは、第一の実施形態と比較して指標の構成が異なる。
図7に、第二の実施形態における放射線撮像装置202の内部構成の概略図を示す。当該放射線撮像装置202は、第一の実施形態における放射線撮像装置D1と同様に、複数の放射線撮像装置のうち放射線源105から見て手前側に配置される放射線撮像装置である。本実施形態における指標は、第一の実施形態における指標106のように別体の構造物でなく、放射線撮像装置内の構造物の一部に設けられている。本実施形態における指標206は、支持基台109の一部に設けられた空壁である。
このため、放射線撮像装置202における指標206は、周辺領域と比較し放射線透過率を高くしている。指標206は、有効画素領域の正投影領域にあたる領域内に指標206aと指標206bとを有している。そして、指標206は、一例として放射線透過率を高くするために、構造物の一部を空壁としている。指標206aおよび指標206bは、空壁であるため周辺の領域と比較して放射線透過率が低くなる。第一の実施形態と同様に、重ね合わせた複数の放射線撮像装置202による複数の放射線画像のうち、放射線が照射される側にある放射線撮像装置202の指標が、背面側の放射線撮像装置によって撮影された放射線画像に写り込む。このため、合成処理部1022は、複数の放射線画像どうしの位置合わせを行うことが可能である。
更に、本実施形態の応用例として、放射線撮像装置202内の構造物を指標として用いてもよい。この場合、例えば、放射線検出パネルと電気的に接続される回路基板または、放射線検出パネルまたは回路基板に接続される部品が指標として用いられ得る。このように本実施形態では、指標として特別な構造物を有さないため、第一の実施形態と比較して部品を減らすことができる。
以上、放射線撮像装置の構造物の一部を指標として設ける場合でも、複数の放射線画像の位置合わせ精度が向上させ放射線撮影システムにおいて、長尺画像の画質を向上することが可能となる。
(第三の実施形態)
図8を用いて、第三の実施形態における放射線撮影システムについて説明する。他の実施形態とは、指標の構成が異なる。
図8に、第三の実施形態における放射線撮像装置302の内部構成の概略図を示す。放射線撮像装置302は、格子状の指標306を有する。
指標306は、格子状の指標を有しているため、他の実施形態と比較して容易に位置合わせを行うことができる。そのため、合成処理部1022で行われる放射線画像同士の位置合わせの精度が上がる。
また、格子状になっていることから、支持基台309の剛性を強化し得る。更に、放射線検出パネル3が、支持基台309上に構成されている場合には放射線検出パネル3の剛性も強化し得る。
以上、格子状の指標を用いることで、複数の放射線画像の位置合わせ精度が向上するため放射線撮影システムにおいて、長尺画像の画質を向上することが可能となる。
また、各実施形態で説明した放射線撮像装置は、長尺撮影を行わない放射線撮影システムでも使用可能である。例えば、操作者は、1つの放射線撮像装置によって放射線画像を取得し、これを1枚の診断画像として採用することができる。
なお、本発明の各実施形態は、コンピュータや制御コンピュータがプログラム(コンピュータプログラム)を実行することによって実現することもできる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施例として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体およびプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。また、実施形態から容易に想像可能な組み合わせによる発明も本発明の範疇に含まれる。
以上、本発明を実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれらの特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明の範疇に含まれる。さらに、上述した実施形態は本発明の一実施の形態を示すものにすぎず、上述した実施形態から容易に想像可能な発明も本発明の範疇に含まれる。
100 放射線撮影システム
102 放射線撮影制御部
106 指標
D1、D2 放射線撮像装置
1022 合成処理部

Claims (15)

  1. 複数の放射線撮像装置が互いに一部が重複するように配置され、前記複数の放射線撮像装置のそれぞれから取得された放射線画像を合成して長尺画像を生成する放射線撮影システムにおいて、
    前記重複するように配置された重複領域であって、放射線が照射される側の放射線撮像装置で取得される放射線画像に写りこまない位置に配置され、複数の放射線画像の位置合わせを行うための指標を有することを特徴とする放射線撮影システム。
  2. 前記複数の放射線撮像装置のそれぞれから取得された放射線画像を合成して前記長尺画像を生成する合成処理部を更に有し、
    前記長尺画像を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影システム。
  3. 前記合成処理部は、前記重複領域における複数の放射線撮像装置で放射線画像が取得される領域については、前記放射線が照射される側に配置された放射線撮像装置で撮影された放射線画像を用いて、前記長尺画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影システム。
  4. 前記合成処理部は、前記複数の放射線画像のうち前記指標が写り込んだ放射線画像と前記指標の位置情報とに基づいて前記複数の放射線画像の位置合わせを行い、前記複数の放射線画像を合成することを特徴とする請求項2または3に記載の放射線撮影システム。
  5. 前記指標の位置情報は、複数の放射線撮像装置のうち前記放射線が照射される側にある放射線撮像装置と前記指標との位置関係を示す情報であることを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影システム。
  6. 前記指標は所定の形状を有し、
    前記所定の形状と、放射線画像に写り込んだ指標の形状との差に基づいて、前記複数の放射線画像の位置合わせを行い、前記複数の放射線画像を合成することを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影システム。
  7. 前記所定の形状は、回転対称の形状であることを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影システム。
  8. 各々の前記放射線撮像装置は、放射線又は光を検出する検出面を有する放射線検出パネルを有し、
    前記重複領域は、各々の前記放射線撮像装置の検出面が重複する領域を含み、
    前記指標は、前記各々の前記放射線撮像装置の検出面が重複する領域に配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  9. 各々の前記放射線撮像装置は、放射線又は光を検出する検出面を有する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルを内包する筺体を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  10. 前記指標は、前記放射線検出パネルとは異なる構造物であることを特徴とする請求項に記載の放射線撮影システム。
  11. 前記構造物は、前記放射線検出パネルと電気的に接続される回路基板または、前記放射線検出パネルまたは回路基板に接続される部品であることを特徴とする請求項10に記載の放射線撮影システム。
  12. 前記指標は、前記放射線撮像装置の直交した少なくとも2辺に配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  13. 前記指標は、前記放射線撮像装置の1辺に少なくとも1つ以上配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  14. 複数の放射線撮像装置が互いに一部が重複するように配置され、前記複数の放射線撮像装置のそれぞれから取得された放射線画像を合成して長尺画像を生成する放射線撮影システムの制御方法であって、
    前記重複するように配置された重複領域における、前記放射線が照射される側の放射線撮像装置で取得される放射線画像に写りこまない位置に配置され、複数の放射線画像の位置合わせを行うための指標の位置を取得する工程と、
    前記指標の位置に基づいて前記複数の放射線撮像装置のそれぞれから取得された放射線画像間の位置合わせを行う工程と、
    を有する放射線撮影システムの制御方法。
  15. 請求項14の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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