JP6524817B2 - 経路制御装置、経路制御システムおよび経路制御方法 - Google Patents
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Description
理装置への通信経路を迂回経路に切り替える。
図1は、第1比較例に係る内部ネットワーク500の一例を示す図である。内部ネットワーク500は、ルータ520a、520b、L2スイッチ530a、530b、サーバ540を含む。内部ネットワーク500では、2台のルータ520a、520bおよび2台のL2スイッチ530a、530bによって、外部ネットワーク510とサーバ540との間の通信経路が冗長化されている。以下、本明細書において、通信経路はルートとも称する。
図である。AD値とは、ルートの情報源の信頼度の高さを示す値である。AD値の小さいルートの情報源ほど、信頼度が高いと判定される。図3の左から1列目には、ルートの情報の情報源が記載されている。図3の左から2列目には、左から1列目に記載された情報源に対応するAD値が記載されている。図3の左から3列目には、通信経路の情報の情報源が記載されている。図3の左から4列目には、左から3列目に記載された情報源に対応するAD値が記載されている。例えば、ルートの情報源がOSPFの場合、AD値は110となる。
経路がルーティングテーブルに複数登録されている場合、ロンゲストマッチ、AD値、メトリックの優先順位で使用する通信経路を選択する。ロンゲストマッチによる選択では、複数の通信経路のうち、最もプレフィックス長が長い通信経路が選択される。AD値による選択では、より信頼度の高い情報源から入手されたルートが選択される。すなわち、AD値による選択では、よりAD値が低い通信経路が選択される。メトリックは、通信経路のコストを示す値である。メトリックは、例えば、宛先までに経由するルータの数である。メトリックによる選択では、複数の通信経路のうち、よりメトリックの低い通信経路が選択される。
は、(1)で示される通信経路と、(2)で示される通信経路の2通りあることがわかる。(1)で示される通信経路のプレフィックス値は、24ビットである。また、(2)で示される通信経路のプレフィックス値は、32ビットである。したがって、(2)で示される通信経路の方が、(1)で示される通信経路よりもプレフィックス長が長い。そのため、ルータ520は、ロンゲストマッチによって(1)で示される通信経路を選択する。
0bは、自身のVRRPプライオリティ値を含むアドバタイズメントを交換する。その結果、VRRPプライオリティ値が大きい値になっているルータ520aがマスタールータとなり、ルータ520bは、バックアップルータとなる。その後、マスタールータとなったルータ520aは、バックアップルータとなったルータ520bに対してアドバタイズメントを断続的に送信する。断続的に送信されるアドバタイズメントによって、バックアップルータであるルータ520bは、マスタールータであるルータ520aの稼働を確認できる。ここで、ルータ520aおよびルータ520bを含む仮想ルータには、例えば、仮想IPアドレスとして3.3.3.1、仮想MACアドレスとして0000.5E00.0104が割り当てられてい
る。
0への通信経路として、ルータ520aのポートP1からL2スイッチ530aを経由する通信経路と、ルータ520aからルータ520bを経由する通信経路とが登録されている。この2つの通信経路では、宛先のプレフィックス長がいずれも24ビットである。そのため、ルータ520aは、ロンゲストマッチでは通信経路を選択できない。そこで、ルータ520aは、ロンゲストマッチの次に優先順位の高い通信経路の選択方法であるAD値による通信経路の選択を行う。ここで、図3に一例を示すAD値を参照すると、情報源「Connected(図3の接続されているインタフェースに対応)」の方が「IBGP」よりも優先度が
高い。すなわち、ルータ520aは、ポートP1からL2スイッチ530aを経由する通信経路によってサーバ540と通信を行う。そのため、図6に一例を示すように、下りトラフィックは、外部ネットワーク510、ルータ520a、L2スイッチ530a、L2スイッチ530bを経由してサーバ540のNIC#2に到達する。また、上りトラフィックは、サーバ540のNIC#2、L2スイッチ530b、L2スイッチ530a、ル
ータ520aを経由して、外部ネットワーク510に到達する。
第1比較例では、L2スイッチ530aとL2スイッチ530bとの間で障害が発生すると、管理者が当該障害箇所を迂回する迂回経路をルーティングテーブルに追加した。第2比較例では、ルータ520aとL2スイッチ530aとの間のリンクをリンクダウンさせることで、障害箇所を迂回する。図9は、第2比較例に係る内部ネットワーク500の一例を示す図である。図9の下方に記載されている表は、ルータ520aに登録されているルーティングテーブルの一例である。図9では、サーバ540aおよびサーバ540bが例示されている。サーバ540aおよびサーバ540bは、それぞれ2枚のNIC#1およびNIC#2を有している。サーバ540aでは、NIC#1がスタンバイ状態のNICであり、NIC#2がアクティブ状態のNICである。サーバ540aでは、スタンバイ状態のNIC#1がL2スイッチ530aに接続され、アクティブ状態のNIC#2がL2スイッチ530bに接続されている。サーバ540bでは、NIC#1がアクティブ状態のNICであり、NIC#2がスタンバイ状態のNICである。サーバ540bでは、アクティブ状態のNIC#1がL2スイッチ530aに接続され、スタンバイ状態のNIC#2がL2スイッチ530bに接続されている。すなわち、障害が発生してない場合のルータ220aからサーバ540aへの通信経路は、ルーティングテーブルに従い、
ルータ220a、L2スイッチ530a、L2スイッチ530b、サーバ540aのNIC#2となる。また、障害が発生してない場合のルータ220aからサーバ540bへの通信経路は、ルータ220a、L2スイッチ530a、サーバ540aのNIC#1となる。
第1比較例および第2比較例では、ルータ520はリンクダウンによって通信経路上の障害を検知した。第1実施形態では、所定時間通信が検知できない場合に通信経路上に障害が発生したと判定するルータについて説明する。なお、第1比較例または第2比較例と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。以下、図面を参照して第1実施形態について説明する。
のポートP1からL2スイッチ530aへ中継される通信経路である。他方の通信経路は、情報源を「IBGP」とするルータ220aのポートP2からルータ220bへ中継される通信経路である。図3に例示されるAD値を参照すると、「IBGP」よりも「Connected」
の方が優先度が高い。そのため、情報源を「Connected」とするルータ220aのポート
P1からL2スイッチ530aへ中継される通信経路が優先される。内部ネットワーク300は、ルータ220aおよびルータ220bを有する点で、内部ネットワーク500と異なる。内部ネットワーク300は、「情報処理装置への通信経路が冗長化されたネットワーク」の一例である。
ステートドライブ(Solid State Drive、SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk
Drive、HDD)等である。また、補助記憶部103は、例えば、Compact Disc(CD)ドライブ装置、Digital Versatile Disc(DVD)ドライブ装置、Blu-ray(登録商標) Disc(BD)ドライブ装置等である。また、補助記憶部103は、Network Attached Storage(NAS)あるいはStorage Area Network(SAN)によって提供されてもよい。
ネルあるいはプリンタといった出力デバイスを例示できる。
図14は、ルータ220の処理ブロックの一例を示す図である。図14では、トラフィック処理部301、インターフェース処理部302、トラフィック監視部303、トラフィックデータベース部304、タイマー部305、経路迂回制御部306、ルータ設定情報307、ルーティングテーブル308、ルーティング制御部309およびARP制御部310の各処理ブロックが例示されている。例えば、ルータ220のプロセッサ101が図14の各処理ブロックとして主記憶部102に展開されたコンピュータプログラムを実行する。ただし、図14のいずれかの処理ブロックの少なくとも一部はハードウェア回路、専用のプロセッサまたはデジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)を含んでもよい。
およびIPアドレス3.3.3.3が登録されている。
ック監視部303の処理について説明する。
信経路は複数登録されている。ここで、ルータ220aは、ロンゲストマッチにしたがって、追加された通信経路をサーバ540への迂回経路として選択する。
ている。ルータ220aからのARP要求は、当該障害の影響により、サーバ540に到達しない。ルータ220aは、サーバ540からのARP要求に対する応答を受信しないことで、ルータ220aからサーバ540への通信経路上に障害が発生していると判定できる。
以上説明した実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
情報処理装置への通信経路が冗長化されたネットワークの経路制御を行う経路制御装置であって、
前記経路制御装置を経由して前記情報処理装置へ向かう第1のトラフィックを検知する検知部と、
前記検知からの経過時間を計測する計測部と、
前記経過時間が前記情報処理装置への通信経路に障害が発生したと判定する所定時間を超えるまでの間に前記情報処理装置からの第2のトラフィックが検知されない場合、前記情報処理装置へ疎通確認を行うリクエストを送信し、前記リクエストの応答の有無を判定する疎通確認部と、
前記リクエストの応答が無いと判定された場合、前記情報処理装置への通信経路を迂回経路に切り替える制御部と、を備える、
経路制御装置。
(付記2)
前記ネットワークには複数の情報処理装置が存在し、
前記計測部は、前記第1のトラフィックに含まれる宛先情報によって示される情報処理装置毎に経過時間の計測を行う、
付記1に記載の経路制御装置。
(付記3)
前記計測部は、前記第2のトラフィックが検知されると前記経過時間を初期化し、経過時間の計測を再開する、
付記1または2に記載の経路制御装置。
(付記4)
前記疎通確認のリクエストは、ARP要求である、
付記1から3のいずれか一項に記載の経路制御装置。
(付記5)
情報処理装置への通信経路が冗長化されたネットワークの経路制御を行う経路制御システムであって、
前記経路制御装置を経由して前記情報処理装置へ向かう第1のトラフィックを検知する検知装置と、
前記検知からの経過時間を計測する計測装置と、
前記経過時間が前記情報処理装置への通信経路に障害が発生したと判定する所定時間を超えるまでの間に前記情報処理装置からの第2のトラフィックが検知されない場合、前記
情報処理装置へ疎通確認を行うリクエストを送信し、前記リクエストの応答の有無を判定する疎通確認装置と、
前記リクエストの応答が無いと判定された場合、前記情報処理装置への通信経路を迂回経路に切り替える制御装置と、を備える、
経路制御システム。
(付記6)
前記ネットワークには複数の情報処理装置が存在し、
前記計測部は、前記第1のトラフィックに含まれる宛先情報によって示される情報処理装置毎に経過時間の計測を行う、
付記5に記載の経路制御システム。
(付記7)
前記計測装置は、前記第2のトラフィックが検知されると前記経過時間を初期化し、経過時間の計測を再開する、
付記5または6に記載の経路制御システム。
(付記8)
前記疎通確認のリクエストは、ARP要求である、
付記5から7のいずれか一項に記載の経路制御システム。
(付記9)
情報処理装置への通信経路が冗長化されたネットワークの経路制御を行う経路制御装置が実行する経路制御方法であって、
前記経路制御装置を経由して前記情報処理装置へ向かう第1のトラフィックを検知し、
前記検知からの経過時間を計測し、
前記経過時間が前記情報処理装置への通信経路に障害が発生したと判定する所定時間を超えるまでの間に前記情報処理装置からの第2のトラフィックが検知されない場合、前記情報処理装置へ疎通確認を行うリクエストを送信し、前記リクエストの応答の有無を判定し、
前記リクエストの応答が無いと判定された場合、前記情報処理装置への通信経路を迂回経路に切り替える、
経路制御方法。
(付記10)
前記ネットワークには複数の情報処理装置が存在し、
前記計測は、前記第1のトラフィックに含まれる宛先情報によって示される情報処理装置毎に経過時間の計測を含む、
付記9に記載の経路制御方法。
(付記11)
前記計測は、前記第2のトラフィックが検知されると前記経過時間を初期化し、経過時間の計測を再開する処理を含む、
付記9または10に記載の経路制御方法。
(付記12)
前記疎通確認のデータは、ARP要求である、
付記9から11のいずれか一項に記載の経路制御方法。
302・・・インターフェース処理部
303・・・トラフィック監視部
304・・・トラフィックデータベース部
305・・・タイマー部
306・・・経路迂回制御部
307・・・ルータ設定情報
308・・・ルーティングテーブル
309・・・ルーティング制御部
310・・・ARP制御部
300、500・・・内部ネットワーク
510・・・外部ネットワーク
220、220a、220b、520、520a、520b・・・ルータ
530、530a、530b・・・L2スイッチ
540・・・サーバ
Claims (6)
- 情報処理装置への通信経路が冗長化されたネットワークの経路制御を行う経路制御装置であって、
前記経路制御装置を経由して前記情報処理装置へ向かう第1のトラフィックを検知する検知部と、
前記検知からの経過時間を計測する計測部と、
前記経過時間が前記情報処理装置への通信経路に障害が発生したと判定する所定時間を超えるまでの間に前記情報処理装置からの第2のトラフィックが検知されない場合、前記情報処理装置へ疎通確認を行うリクエストを送信し、前記リクエストの応答の有無を判定する疎通確認部と、
前記リクエストの応答が無いと判定された場合、前記情報処理装置への通信経路を迂回経路に切り替える制御部と、を備える、
経路制御装置。 - 前記ネットワークには複数の情報処理装置が存在し、
前記計測部は、前記第1のトラフィックに含まれる宛先情報によって示される情報処理装置毎に前記経過時間の計測を行う、
請求項1に記載の経路制御装置。 - 前記計測部は、前記第2のトラフィックが検知されると前記経過時間を初期化し、経過時間の計測を再開する、
請求項1または2に記載の経路制御装置。 - 前記疎通確認のリクエストは、ARP(Address Resolution Protocol)要求である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の経路制御装置。 - 情報処理装置への通信経路が冗長化されたネットワークの経路制御を行う経路制御システムであって、
前記経路制御システムを経由して前記情報処理装置へ向かう第1のトラフィックを検知する検知装置と、
前記検知からの経過時間を計測する計測装置と、
前記経過時間が前記情報処理装置への通信経路に障害が発生したと判定する所定時間を超えるまでの間に前記情報処理装置からの第2のトラフィックが検知されない場合、前記情報処理装置へ疎通確認を行うリクエストを送信し、前記リクエストの応答の有無を判定する疎通確認装置と、
前記リクエストの応答が無いと判定された場合、前記情報処理装置への通信経路を迂回経路に切り替える制御装置と、を備える、
経路制御システム。 - 情報処理装置への通信経路が冗長化されたネットワークの経路制御を行う経路制御装置が実行する経路制御方法であって、
前記経路制御装置を経由して前記情報処理装置へ向かう第1のトラフィックを検知し、
前記検知からの経過時間を計測し、
前記経過時間が前記情報処理装置への通信経路に障害が発生したと判定する所定時間を超えるまでの間に前記情報処理装置からの第2のトラフィックが検知されない場合、前記情報処理装置へ疎通確認を行うリクエストを送信し、前記リクエストの応答の有無を判定し、
前記リクエストの応答が無いと判定された場合、前記情報処理装置への通信経路を迂回経路に切り替える、
経路制御方法。
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