JP6524015B2 - 防災用車両 - Google Patents

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Description

本発明は、火災現場から離れた場所にある水源からの送水や、洪水時の大量の水の排水が可能な防災用車両に関する。
防災用車両には、震災時に発生する大規模な火災に対応するために、遠方に位置する海及び河川等の水利ポイントから火災現場まで、長距離かつ大量に送水することが可能であり、さらに、大洪水に対応するために、洪水している場所から、当該水利ポイントに大量の水を排水することが可能な車両がある。これは、通常、送水車両と、ホース延長車両の2台の車両が1組として構成されている。
送水車両は、例えば特許文献1に開示されているように、海及び河川等の大量に揚水可能な場所(無限水利ポイント)に、油圧で駆動される水中ポンプによって、揚水することが可能な車両である。ホース延長車両は、少なくとも1000m以上離れている場所に、送水できる送水ホースが積まれている。ホース延長車両には、車両外部に取り出されている送水ホースを回収するホース回収装置が搭載されている。これらの2台で1組の防災用車両は、送水車両の水中ポンプでくみ上げた水を、ホース延長車両に搭載されている送水ホースで送水している。
特開平7−185031号公報
上記のように、通常は、2台の車両で1組となるため、車両の運転者は2台分(2人)を要する。また、通常、送水車両には、水中ポンプを駆動するための専用エンジンが搭載されており、同様に、ホース延長車両には、ホース回収装置を駆動するための専用エンジンが搭載されている。各車両の荷台部には、これらの専用エンジンを搭載するためのスペースを確保する必要がある。また、車両点検時には、専用エンジンのメンテナンス作業が必要となる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、消火作業や排水作業を効率よく行うことが可能で、メンテナンス性が向上できる防災用車両を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係る防災用車両は、運転席を備えている運転台と、該運転台の車両後方に配置されている荷台部と、を備えている。当該防災用車両において、車輪を駆動することが可能な駆動用エンジンと、前記荷台部上に配置され、送水ホースが収容されているホース収容部と、前記ホース収容部よりも車両前方の前記荷台部上に配置され、前記ホース収容部から車両外部に取り出されている前記送水ホースを、前記ホース収容部に収容可能に構成されているホース回収装置と、前記駆動用エンジンの動力により作動される油圧ポンプと、前記送水ホースが着脱可能に連結され、車両外部の水源に投入可能な水中ポンプと、を1台の車体上に備えており、前記油圧ポンプにより、前記ホース回収装置または前記水中ポンプを作動するように構成されている。また、本発明に係る防災用車両は、ポンプ収容部を備えており、前記ポンプ収容部内には、前記油圧ポンプと、前記油圧ポンプに連結されている油圧ホースが巻き付けられているホースリールが収容され、前記水中ポンプが車両外部に取出し可能に収容されている。また、前記油圧ポンプから前記油圧ホースを介して前記水中ポンプに駆動油が供給される第1の油圧系統と、前記油圧ポンプから前記油圧ホースを介して前記ホース回収装置に前記駆動油が供給される第2の油圧系統と、を有している。
本発明によれば、駆動用エンジンの動力によって油圧ポンプが作動され、この油圧ポンプによって、水中ポンプやホース回収装置が作動するように構成しているので、ホース回収装置を作動させるための専用エンジンや、水中ポンプを作動させるための専用エンジンを必要としない。その結果、専用エンジンを配置していた空間に、ポンプ収容部等を配置することが可能となり、従来、2台の車両を用いて行われていた作業を、1台の車両に集約することができる。これにより、運転要員の削減、車両の停車場所の半減が可能となる。また、上記のような専用エンジンを、防災用車両に搭載していないため、メンテナンス作業が低減する。
本発明に係る防災用車両の外観を概略的に示す斜視図であり、車両外部に取り出された送水ホースをホース回収装置によってホース収容部に回収している状態を示している。 図1のホース回収装置収容部及びポンプ収容部に収容されている装置の配置を概略的に示す側面図であり、ホース回収装置が、送水ホースを回収可能な状態を示している。 図2の斜視図である。 図3のホース回収装置が収容されている状態を示す斜視図である。 図1の実施形態の油圧系統の概要を示す系統部である。
以下、本発明に係る防災用車両の一実施形態について、図面(図1〜図5)を参照して説明する。
本実施形態の防災用車両は、内部に運転席を備えている運転台1と、該運転台1の車両後方に配置されている荷台部2と、を備えている。図1では破線で大まかな位置のみを示しているが、運転台1には、車輪を駆動するための駆動用エンジン3が配置されている。駆動用エンジン3には、PTO(パワー・テイク・オフ:Power take-off)4が接続されている。PTO4は、車両の駆動用エンジン3の動力を、ポンプ等の作業用の機械装置を駆動させるために取り出すことができる機構であり、用途に応じて、エンジン回転数に比例するものや比例しないものがある。
本実施形態では、駆動用エンジン3のPTO4には、後述する油圧ポンプ31が機械的に接続されている。駆動用エンジン3から得られる動力は、油圧ポンプ31で油圧に変換され、当該油圧は、後述する水中ポンプ21,22及びホース回収装置10に供給されている。
荷台部2には、ホース回収装置収容部6と、ポンプ収容部7と、ホース収容部5と、が設けられている。ホース回収装置収容部6とポンプ収容部7は、荷台部2における車両前部に配置されており、これらは車両上下方向に並んでいる。この例では、ホース回収装置収容部6の車両下方に、ポンプ収容部7が配置されている。また、ホース回収装置収容部6とポンプ収容部7は、運転台1の車両後方に隣接するように配置されている。
ホース収容部5は、ホース回収装置収容部6及びポンプ収容部7の車両後方に配置されており、ホース回収装置収容部6等の車両後端から、荷台部2の車両後端まで延びている。ホース収容部5には、送水ホース8が車両外部に取出し可能な状態で収容されている。送水ホース8は、例えば、ホース直径が約150mmで、少なくとも1000m以上の長さを備えている。送水ホース8は、所定の長さのホースが、金属製の継手(図示せず)で接続されることにより1000m以上の長さの送水ホース8を構成している。当該送水ホース8は、折り畳まれている状態で、ホース収容部5に収容されている。
続いて、ポンプ収容部7について説明する。ポンプ収容部7には、図2〜図4に示すように、水中ポンプ21,22及びホース回収装置10を駆動するための油圧ポンプ31と、2つのホースリール(第1ホースリール34、第2ホースリール35)と、駆動油タンク32と、2つの水中ポンプ(第1水中ポンプ21、第2水中ポンプ22)が収容されている。
本実施形態の第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22は、30kg程度の重量で、作業員が自力で運搬することが可能である。第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22は、図2に示すように、円筒形状で、一方の軸方向端には、継手部21a,22aが設けられ、送水ホース8が接続される。反対側の端部には、水をくみ上げる吸水口21b,22bが形成されている。
駆動油タンク32は、ホース回収装置収容部6の車両下方に配置されている略長方形状の容器である。駆動油タンク32には、第1油圧ホース36と、第2油圧ホース37と、第3油圧ホース38が接続されている。第1油圧ホース36には、第1水中ポンプ21に駆動油を供給する第1送り油圧ホース36aと、第1水中ポンプ21から駆動油が戻る第1戻り油圧ホース36bが含まれている。第2油圧ホース37には、第2水中ポンプ22に駆動油を供給する第2送り油圧ホース37aと、第2水中ポンプ22から駆動油が戻る第2戻り油圧ホース37bが含まれている。
第3油圧ホース38は、ホース回収装置10に接続される油圧ホースである。なお、第3油圧ホース38は、図5の系統図にのみ示し、図2〜図4では省略している。また、第3油圧ホース38には、第1油圧ホース36等と同様に、ホース回収装置10に駆動油を供給する第3送り油圧ホース38aと、ホース回収装置10から駆動油が戻る第3戻り油圧ホース38bが含まれている。この例では、第3油圧ホース38は、ホースリールを介さずにホース回収装置10に接続されている。
油圧ポンプ31は、駆動油タンク32の車両下部に取り付けられている。油圧ポンプ31は、PTO4に機械的に接続されているが、当該接続についての図示は省略している。また、油圧ポンプ31には、切替機33が一体的に設けられている。なお、切替機33は、図5の系統図にのみ示し、図2〜図4では省略している。この例の切替機33は、油圧ポンプ31の一部であるが、油圧ポンプ31とは別体の装置としてもよい。切替機33の機能については後で説明する。
第1ホースリール34には、第1送り油圧ホース36a及び第1戻り油圧ホース36aが一対となって巻かれており、第2ホースリール35には、第2送り油圧ホース37a及び第2戻り油圧ホース37bが一対となって巻かれている。第1ホールリール34が回転することで、巻かれている状態の第1送り油圧ホース36a及び第1戻り油圧ホース36bを、車両外部に取り出すことができる。第2ホースリール35についても同様に構成されている。この例では、第1ホースリール34は、駆動油タンク32の車両後方に配置され、第2ホースリール35は、駆動油タンク32の車両前方に配置されている。なお、図4では、第1ホースリール34に巻かれている第1ホース36の図示は省略している。
図5では、各送り油圧ホース36a,37a,38aは、油圧ポンプ31から離れる方向の矢印が付された実線で示されており、各戻り油圧ホース36b,37b,38bは、油圧ポンプ31に向かう方向の矢印が付された破線で示されている。
この例の油圧系統は、互いに独立の2つの油圧系統(第1の油圧系統41及び第2の油圧系統42)を備えている。第1の油圧系統41は、第1油圧ホース36及び第2油圧ホース37を介して、油圧ポンプ31と、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22とを繋ぐ系統である。上述したように、第1水中ポンプ21と油圧ポンプ31は、第1送り油圧ホース36a及び第1戻り油圧ホース36bで繋がれ、第2水中ポンプ22と油圧ポンプ31は、第2送り油圧ホース37a及び第2戻り油圧ホース37bで繋がれている。
第2の油圧系統42は、第3油圧ホース38を介して、油圧ポンプ31と、ホース回収装置10とを繋ぐ系統である。油圧ポンプ31とホース回収装置10は、第3送り油圧ホース38aと第3戻り油圧ホース38bで繋がれている。
第1の油圧系統41を介して第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22を作動させるか、または、第2の油圧系統42を介してホース回収装置10を作動させるかは、切替機33により制御される。この例では、両系統を作動させることはなく、一方の系統のみを作動させるように構成されている。
図5に示すように、油圧ポンプ31は、駆動用エンジン3のPTO4に接続されており、駆動用エンジン3の動力により作動する。油圧ポンプ31によって、当該動力は油圧に変換され、当該油圧は、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22、またはホース回収装置10に供給される。この例では、作業者が図示しない操作盤により、油圧ポンプ31等を制御している。
本実施形態では、第1水中ポンプ21、第2水中ポンプ22、及びホース回収装置10を作動させるための専用のエンジン装置を備えておらず、第1水中ポンプ21、第2水中ポンプ22、及びホース回収装置10は、全て、防災用車両の駆動用エンジン3から動力を供給されている油圧ポンプ31によって、作動している。
続いて、ホース回収装置10について説明する。ホース回収装置10は、ホース回収装置収容部6の内部に収容されており、アーム部11と、ホース搬送部12と備えている。アーム部11は、ホース搬送部12を支持しており、油圧ポンプ31から供給される油圧により、車両上下方向に移動可能に構成されている。なお、アーム部11と、送り油圧ホース38a及び戻り油圧ホース38bとの接続の図示は省略している。
図2〜図4に示すように、ホース搬送部12は、アーム部11の車両上部に取り付けられている箱状の部材である。当該ホース搬送部12は、アーム部11の車両上部に設けられている水平に延びる軸部14を回転軸として、回動可能に構成されている。ホース搬送部12は、ホース収容部5に収容されている状態では、当該軸部14から車両下方に延びている。
ホース搬送部12は、送水ホース8を回収するときは、収容状態よりも車両上方に配置されており、上記の軸部14を中心に回動し、車両前方にやや傾斜している状態となる。
当該箱状の内部には、2組のロール対(第1ロール対15及び第2ロール対)が取り付けられている。なお、ホース搬送部12と、第3送り油圧ホース38a及び第3戻り油圧ホース38bとの接続についての図示は省略している。
第1ロール対15は、図1に示すように、水平に延びる駆動ロール15bと従動ローラ15aが車両上下方向に並んで配置されていることにより構成されている。従動ローラ15aは、駆動ロール15bの回転に追従するように、回転する。駆動ロール15b及び従動ローラ15aによって、送水ホース8を挟み込むことができる。駆動ローラ15bと従動ローラ15aとで挟み込む力は、油圧ポンプ31から供給される油圧によって得られている。
第2ロール対の図示は省略しているが、第1ロール対15の車両後方に間隔を空けて配置されており、第1ロール対15と同様に、送水ホース8を挟み込むことができる。ホース回収装置10によるホース回収作業は後で説明する。
続いて、本実施形態の防災用車両を用いて、例えば火災現場に向けて放水するまでの作業について説明する。先ず、火災現場付近で、送水ホース8の一方の端部を、防災用車両の外部の任意の場所に敷設する。この例では、詳細な図示は省略しているが、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22のそれぞれに送水ホース8を接続するので、2本の送水ホース8を、当該任意の場所に敷設する。その後、防災用車両を、海及び河川等の水利ポイントに向かって走行させる。これにより、ホース収容部5の中に収容されている2本の送水ホース8を、取り出すことができる。防災用車両を走行させながら、送水ホース8を取り出しているので、重量物である送水ホース8を作業員が車両外部に運び出す必要がほとんどなく、作業員にかかる負荷を抑制できる。
次に、水利ポイントの付近に防災用車両を停止させた状態で、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22を、水中に投入する。このとき、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22の各継手部21a,22aには、送水ホース8の他方の端部が連結されている。第1ホースリール34や第2ホースリール35にそれぞれ巻かれている第1油圧ホース36や第2油圧ホース37は、作業員によって車両外部に取り出され、車両外部の水利ポイントまで延び、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22は、水利ポイントまで作業員によって自力搬送され、水中に投入される。
次に、操作盤からの操作によって、切替機33を、第1の油圧系統41が使用可能な状態になるように設定する。油圧ポンプ31に、駆動用エンジン3のPTO4から動力を供給する。動力が供給された油圧ポンプ31によって、駆動油が第1の油圧系統41の内部を流通し、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22に油圧が供給される。これにより、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22は作動可能な状態になる。作業者が操作盤を操作することにより、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22は、水利ポイントから水を吸水し、2本の送水ホース8内を流通させ、放水する。
続いて、放水作業が完了した後に、ホース回収装置10により、送水ホース8をホース収容部5の内部に収容する作業について説明する。
操作盤からの操作によって、切替機33を、第1の油圧系統41が使用可能な状態から、第2の油圧系統42が使用可能な状態になるように切り替える。これにより、駆動油は、油圧ポンプ31により第2の油圧系統42の内部を流通し、駆動用エンジン3のPTO4から得られる動力は、油圧ポンプ31で油圧に変換され、ホース回収装置10に供給される。また、このとき、第1水中ポンプ21及び第2水中ポンプ22の継手部21a,22aから、送水ホース8を取り外しておく。
次に、ホース搬送部12は、アーム部11によって車両上方に移動させる。その後、ホース搬送部12は、軸部14を中心に車両下方に回動させる。この例では、図1に示すように、ホース搬送部12の鉛直方向に対する角度は、30度〜45度くらいである。また、ホース搬送部12の先端が車幅方向の外側に向くように、ホース搬送装置12を回転させ、送水ホース8の回収動作が可能な状態にする。この例では作業員により手動で回転させている。
ホース搬送部12を、回収動作が可能な状態に移動した後に、第1ロール対15の駆動ローラ15bと従動ローラ15aの間、及び第2ロール対の駆動ローラと従動ローラとの間に、第1水中ポンプ21に連結されていた方の送水ホース8の端部を挿通させ、ホース収容部5に取り込む。
その後、油圧ポンプ31から供給される油圧により作動する第1ロール対15の駆動ローラ15bと従動ローラ15aによって、送水ホース8を挟み込み、さらに、第2ロール対でも同様に、送水ホース8を挟み込む。その後、当該油圧により、駆動ローラを回転させて、送水ホース8を、車両前方から、車両後方に向かうように移送し、ホース収容部5に取り込む。
このとき、送水ホース8の継手を認識するセンサによって、当該継手が認識されたときは、先ず、第1ロール対15を開放させ、第2ロール対のみで、送水ホース8を搬送し、継手が第1ロール対15を超えた後に、第1ロール対15を閉じて送水ホース8を再び挟み込み、第2ロール対を開放する。継手が第2ロール対を通り過ぎた後に、再び第2ロール対によって送水ホース8を挟み込み、両方のロール対で、移送する。これにより、送水ロールの移送を連続的に行うことができる。もう一方の送水ホース8も同様に回収する。
また、本実施形態の防災用車両は、大洪水が発生したときに、洪水している場所に水中ポンプ21,22を投入し、送水ホース8内に洪水現場の水を流通させ、海及び河川等に放水することもできる。この場合、送水ホース8の端部を敷設する場所は、海及び河川等の水利ポイントの任意の場所となる。送水ホース8を回収する作業は上述の通りである。
以上の説明から分かるように、本実施形態の防災用車両によれば、駆動用エンジン3の動力によって油圧ポンプ31が作動され、この油圧ポンプ31によって、水中ポンプ21,22やホース回収装置10が作動するように構成しているので、ホース回収装置10を作動させるための専用エンジンや、水中ポンプを作動させるための専用エンジンを必要としない。その結果、専用エンジンを配置していた空間に、例えばポンプ収容部5を配置することが可能となり、従来、2台の車両を用いて行われていた作業を、1台の車両に集約することができる。これにより、運転要員の削減、車両の停車場所の半減が可能となる。また、上記のような専用エンジンを、防災用車両に搭載していないため、メンテナンス作業が低減する。
また、上記のような専用エンジンを搭載していないので、水中ポンプ21,22を操作するときに、専用エンジンを作動させるための操作は不要となる。このため、操作盤の構成をより単純にすることが可能となる。そのため、操作性が向上し、さらに、制御系が単純化でき、設計コストや製作コストが低減する。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、ホース回収装置10は1台のみ示しているがこれに限らない。車幅方向に複数台配置してもよい。また、水中ポンプは、1台でもよいし、3台以上接続することもできる。
また、本実施形態では、ホース回収装置収容部6とポンプ収容部7は、車両上下方向に並ぶように配置されているが、これに限らない。車幅方向に並んでもよいし、車両前後方向に並んでもよい。
1 運転台
2 荷台部
3 駆動用エンジン
4 PTO
5 ホース収容部
6 ホース回収装置収容部
7 ポンプ収容部
8 送水ホース
10 ホース回収装置
11 アーム部
12 ホース搬送部
15 第1ロール対
15a 駆動ロール
15b 従動ロール
21 第1水中ポンプ
21a 継手部
21b 吸水口
22 第2水中ポンプ
22a 継手部
22b 吸水口
31 油圧ポンプ
32 駆動油タンク
33 切替機
34 第1ホースリール
35 第2ホースリール
36 第1油圧ホース
36a 第1送り油圧ホース
36b 第1戻る油圧ホース
37 第2油圧ホース
37a 第2送り油圧ホース
37b 第2戻り油圧ホース
38 第3油圧ホース
38a 第3送り油圧ホース
38b 第3戻り油圧ホース
41 第1の油圧系統
42 第2の油圧系統

Claims (1)

  1. 運転席を備えている運転台と、該運転台の車両後方に配置されている荷台部と、を備えている防災用車両において、
    車輪を駆動することが可能な駆動用エンジンと、
    前記荷台部上に配置され、送水ホースが収容されているホース収容部と、
    前記ホース収容部よりも車両前方の前記荷台部上に配置され、前記ホース収容部から車両外部に取り出されている前記送水ホースを、前記ホース収容部に収容可能に構成されているホース回収装置と、
    前記駆動用エンジンの動力により作動される油圧ポンプと、
    前記送水ホースが着脱可能に連結され、車両外部の水源に投入可能な水中ポンプと、
    ポンプ収容部と、
    を1台の車体上に備えており、
    前記油圧ポンプにより、前記ホース回収装置または前記水中ポンプを作動するように構成されており、
    前記ポンプ収容部内には、前記油圧ポンプと、前記油圧ポンプに連結されている油圧ホースが巻き付けられているホースリールが収容され、前記水中ポンプが車両外部に取出し可能に収容されており、
    前記油圧ポンプから前記油圧ホースを介して前記水中ポンプに駆動油が供給される第1の油圧系統と、
    前記油圧ポンプから前記油圧ホースを介して前記ホース回収装置に前記駆動油が供給される第2の油圧系統と、
    を有していることを特徴とする防災用車両。
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