JP6523564B2 - 水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤の製造方法及びその使用方法 - Google Patents

水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤の製造方法及びその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、環境保護分野に属し、特に水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤及びその応用に関する。
2014年に環境保護省と国土資源省は、「中国における土壌汚染状況に対する調査報告」を発表して、全国土壌中のカドミウム、銅、鉛、亜鉛及びニッケルのような5種の2価のカチオン重金属の超標準率は、それぞれ7.0%、2.1%、1.5%、0.9%及び4.8%であった。そして、耕作可能土地の超標準率は19.4%であって、そのなか、わずか超過、軽度汚染、中度汚染、重度汚染の比率は、それぞれ13.7%、2.8%、1.8%、及び1.1%であった。主な汚染物質は、カドミウム、ニッケル、銅、鉛などであった。土壌カドミウムなど重金属の汚染管理は、中国にとって直面する主要な環境問題であり、水田土壌のカドミウム汚染問題が特に突出している。
わが国では、水田カドミウム汚染が大規模に存在し、米のカドミウム含有量を減らすために、大規模に適用可能、低コスト、農作業に影響のない技術の開発が急務である。実際、水田中のカドミウムなどの重金属の作用工程は、水−土壌−空気−生物の共同作用の地表プロセスであり、多くの要素の生体地球化学的挙動がこのプロセスに影響する。そのうち、硫黄元素(S)は水田で人工的に導入する最も豊富な活性元素であり、鉄元素(Fe)は水田で最も活性化している高金属量元素である。微生物は、水田中のS及びFeの形態を転換させ、重金属の形態転換を引き起こすための主要な推進力である。水田土壌中の硫黄元素及び鉄の生物地球化学的循環は、カドミウムの形態及び生物有効性に影響し、カドミウムと硫黄、鉄元素のサイクルにおける生物地球化学の基本的な科学的問題の理解及び応用価値のある製品の開発から、水田カドミウムの移動性と生物意有効性を減らし、米に吸収されるカドミウムを減らし、米カドミウムの安全性を向上させることは、実現可能な技術的アイデアであり、我が国の水田の大規模なカドミウム汚染を抑制する重要な方法でもある。
硫黄元素は、重金属カドミウムの活性及び生物有効性に著しく影響する。また、硫黄元素は土壌中の重要な活性成分であり、その地球化学的過程は非常に活発である。土壌中の硫黄元素は、−2から+6の異なる原子価状態を有し、主に、S2−、SO、SO 2−、S 2−、及びS 2−など形態を含む。土壌に入るSO 2−は急速に嫌気的条件下でS2−に還元され、S2−は金属イオンと硫化物を形成し重金属を安定化させる役割を果たすことができるが、土壌中で硫黄が酸化されSO 2−を生成する際に、大量のH+が生成され、重金属が活性化されてしまう(Chen et al、2002)。したがって、土壌中の硫黄元素の酸化―還元プロセスは、土壌中の重金属の溶解−沈殿を制御するための重要なメカニズムである。土壌微生物は硫酸塩の源―シンクにおいて中心的な役割を果たし、様々な微生物間の相互作用は土壌硫酸塩含量の重要な調節因子となっている(Wainwright、1984)。
最近、Mueheらによれば、Geobacter SP.Strain Cd1を単離して、該菌株は、Cd含有酸化鉄鉱物を還元及び溶解することができ、また、該菌株によって酸化鉄還元後、放出されたCdは、二次酸化鉄鉱物に固定化され得る。この研究によれば、鉄還元中に、酸化鉄鉱物の再結晶化によってCdの再固定化も促進されることを示している。Cooperらは、この過程において、酸化鉄の再結晶中に土壌中の自由形態の二価重金属(Cd、Co、Mn、Ni、Pb、Zn)を二次鉱物構造中に固定でき、重金属は構造化され固定し解毒されることを見出した。
上記の原理分析によれば、土壌中の硫酸塩還元菌など微生物活性を活かすことによって、水田土壌中の硫黄及び鉄の還元を促進し、次いでカドミウムを固定することができる。土壌中の硫酸塩還元菌など微生物の活性は、土壌中の電子ドナー、電子シャトルなどに関連する。水田土壌に電子ドナー及び電子シャトルを加えることによって、硫酸塩還元菌のような微生物の活性を効果的に活性化することができる。
電子ドナーとは、硫酸塩還元菌など微生物の増殖に必要な低分子有機炭素材料である。電子シャトルは、微生物と鉱物の間に電子を輸送する担体を指す。電子シャトルは、細胞外呼吸微生物から電子を取り出して還元した後、電子受容体(鉱物、例えば酸化鉄)に電子を移動させながら酸化させ、この過程中にシャトル自体の構造は比較的に安定していて消費されることがない。鉄還元と硫黄還元を促す微生物のほとんどは、細胞外呼吸機能を有し、そのため、電子シャトルは、鉄還元及び硫黄還元微生物を活性化し、水田土壌の鉄還元及び硫黄還元のプロセスを促進することができる。
電子シャトルは、キノン構造を有する小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノン、大分子腐植質、及び固体類腐植質生物炭を含む。小分子ベンゾキノン類腐植質AQDS(9,10−アントラキノン−2,6−ジスルホン酸ナトリウム)の標準酸化還元電位は、−0.184Vであり、その他のキノン構造を有する腐植質の標準酸化還元電位は、約−0.5〜−0.003Vである。これらの値は、硝酸塩還元、硫酸塩還元、及び鉄還元の標準酸化還元電位よりも低い。ほとんどの場合、腐植質及び類腐植質は、硝酸塩、硫酸塩及び酸化鉄により前に電子を獲得し、獲得した電子を硝酸塩、硫酸塩及び酸化鉄を含む他の電子受容体に移動させることができる。したがって、腐植質及び類腐植質は、元素の生物地球化学サイクル中に電子シャトルとして作用する。腐植質は、土壌有機物の重要な成分であり、水溶液中における溶解特性によって腐植を下記3つの比較的均質な成分に分けられる:(1)フルボ酸(Fulvic Acid,FA,フルビック酸と称することもある)、酸に溶解可能しアルカリにも溶解可能;(2)フミン酸(Humic Acid,HA)、アルカリ溶液にのみ溶解可能し、アルカリ抽出液が酸化される場合沈殿する;(3)フミン(Humin,HM)、酸にもアルカリにも溶解不可。腐植質分子構造には、大量な活性官能基、例えばカルボキシル、アルコール性ヒドロキシル及びフェノール性ヒドロキシルなどが含まれ、環境に侵入するCu、Cd、Pd、Zn、Hgなどの有毒金属と複合することができ、最も重要なのは、腐植質にあるキノン構造が、それが酸化還元活性を有する天然有機化合物であることを決定した。固体類腐植質生物炭の表面に、大量なフェノール基、キノン基、芳香族基を有し、いずれも電子移動に関与する重要な反応部位である。キノン基は、電子輸送に寄与する最も重要な電子輸送活性部位であり、その電子伝達率は約70%であり、非キノン部位による電子伝達率は約38%である。
以上の分析に基づいて、上記の電子シャトルは、硫酸塩還元菌や鉄還元細菌などの微生物を活性化する機能を有し、上記のものを利用し硫酸塩還元菌などの微生物の活性化を行い、硫黄と鉄元素サイクルとカドミウム結合による固定鈍化関係を利用し、水田カドミウムの移動性を低減させる技術手段と新製品を研究開発し、元素サイクルの生物地球化学観点から、水田土壌におけるカドミウム鈍化に関連する機能性微生物の活性を規制し、水田土壌におけるカドミウム移動性を低下させ、水田におけるカドミウム汚染の抑制を達成することができる。我が国の大規模な農地での重金属汚染の管理には大きな意味がある。
従来技術の欠点を克服するために、本発明の一目的としては、水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤を提供することであって、該重金属カドミウム鈍化剤は、水田土壌中の硫酸塩還元菌など微生物の活性を活かすことができ、カドミウムの吸着と固定化を促進し、米中の重金属カドミウムの含有量を効果的に減少させ、中度または軽度汚染の水田が標準を満たす生産を達成することができる。
本発明の他の目的として、上記の重金属カドミウム鈍化剤の調製方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的として、上記の重金属カドミウム鈍化剤の応用を提供することである。
本発明の第四の目的として、水田土壌中硫酸塩還元菌の活性を活かすことによる重金属カドミウムの鈍化方法を提供し、該方法によれば、水田土壌の隙間にある水中の重金属カドミウム濃度を低下させ、置換可能状態の重金属を固定状態の重金属に転化させることができる。
上記の本発明の目的は、下記の技術案を通じて実現する。
電子ドナーのみではなく、電子シャトルのみ、又は電子シャトルと電子ドナーからなる水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤。
前記水田土壌中の硫酸塩還元の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤は、電子ドナーと電子シャトルからなり、電子ドナーと電子シャトルの質量比は(1:3)〜(1:8)である。
前記電子ドナーとは、硫酸塩還元菌などの微生物の増殖に必要な低分子有機炭素材料である。
前記電子ドナーは、有機酸類、アルコール類、糖類及び他の大分子炭水化物類のうちの少なくとも1種であることが好ましい。
前記有機酸は、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸のうちの少なくとも1種であることが好ましい。
前記アルコールは、エタノール、プロパノール等のうちの少なくとも1種であることが好ましい。
前記糖類は、グルコース、スクロース等のうちの少なくとも1種であることが好ましく、
前記他の大分子炭水物類は、デンプン、ハチミツ等のうちの少なくとも1種であることが好ましい。
前記電子供与体は、酢酸、乳酸、グルコースのうちの少なくとも1種であることがより好ましい。
前記電子シャトルは、小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノン、大分子腐植質、又は固体類腐植質生物炭のうちの少なくとも1種である。
前記電子シャトルは、小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノン、大分子腐植質、及び固体類腐植質生物炭の混合物であることが好ましい。
前記小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノン、大分子腐植質、及び固体類腐植質生物炭の質量比は、(1:2.5:5)〜(1:5:10)であることが好ましい。
前記小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノンは、9,10−アントラキノン−2,6−ジスルホン酸ナトリウムであることが好ましい。
前記大分子腐植質としては、フルボ酸、フミン酸、及びフミンのうちの少なくとも1種であることが好ましい。
前記固体類腐植質生物炭の調製方法としては、生物質を乾燥し破壊して、窒素保護雰囲気の下で、300℃?〜500℃までに昇温してから8時間〜10時間、温度を保持し、そして加熱を停止し、引き続き窒素保護雰囲気下で冷却して粉砕し、ふるいにかけ、前記固体類腐植質生物活性炭を得ることを含む。
前記生物質は、ハーブ又は木本植物の根、茎及び葉のうちの少なくとも1種である。
前記生物質を乾燥し粉砕した後の粒度は、5cm未満であることが好ましい。
前記ふるいかけは、60〜200目のメッシュのふるいにかけることが好ましい。
前記固体類腐植質生物活性炭の固定炭素含は、55%以上であり、pH値は7〜9である。
前記水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤の調製方法であって、前記水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤の組成成分を混合し、水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤を得ることを含む。
顆粒化重金属カドミウム鈍化剤であって、前記水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤と結合剤を含む。
前記顆粒化重金属カドミウム鈍化剤の調製方法であって、
前記水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤を、結合剤を用いてラッピングペレット化し、顆粒化重金属カドミウム鈍化剤を得ることを含むことが好ましい。
前記顆粒化重金属カドミウム鈍化剤の粒子径は3〜5mmであり、
前記結合剤はリグニン、デンプン、デキストリン、キチン、キトサン、コラーゲン、ゼラチン、シルク又はアルギン酸塩など高分子材料のうちの少なくとも1種であり、前記結合剤と前記水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤との質量比は(1:30)〜(1:150)であり、好ましくは(1:80)〜(1:110)である。
前記水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤又は前記顆粒化重金属カドミウム鈍化剤の重金属汚染管理技術分野における応用。
水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かことによる重金属カドミウムの鈍化方法であって、下記のことを含む。
水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤を単独で適用するか、又は他の肥料と混合して一緒に適用する。好ましくは、単独で適用する。
前記重金属カドミウム鈍化剤の適用時期として、田植えの5〜10日前に基肥として適用するか、水稲分蘖末期の中干し時に追肥として適用するか、あるいは上記の二つの時期のそれぞれにおいて適用する。
前記重金属カドミウム鈍化剤の使用量は、50〜300kg/ムーである。好ましいくは、カドミウム汚染程度によって決定し、軽度カドミウム汚染水田の管理(土壌カドミウムは1.0mg/kg以下であり、米中カドミウムは0.4mg/kg以下である)として、使用量は50〜150kg/ムーとなり、中度カドミウム汚染水田の管理(土壌カドミウムは1.0mg/kg以下であり、カドミウムは0.4〜0.6mg/kgである)として、使用量は100〜300kg/ムーとなる。
前記重金属カドミウム鈍化剤は、顆粒化重金属カドミウム鈍化剤であることが好ましい。
前記田植えの5〜10日前に基肥としての適用は、下記のことを含む。田植え前で田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから適用し、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用後に水田を3cm以上に浸水し、15日以上に浸水を保持しなければならない。
前記水稲分蘖末期の中干し時に追肥としての適用は、下記のことを含む。前記重金属カドミウム鈍化剤を稲の葉ではなくその根の周りに振りかけ、その時の畑を乾きすぎないようにし、土壌の水分が飽和含水量の70%を超えることとし、土壌の水分が不足の場合は適当に灌漑し、そして、前記重金属カドミウム鈍化剤を適用してから3日以内に水田を5cm以上に浸水して5日以上浸水を保つ。
本発明の原理:本発明は、水田土壌に適用することによって硫酸塩還元菌の活性を活かせることができる重金属カドミウム鈍化剤を提供し、該鈍化剤を適用することで硫酸塩還元菌の活性が激しく活かされ、土壌中硫黄と鉄の還元プロセスを加速させるとともに、カドミウムがカップリングされ固定され、土壌間隙水中のカドミウムの含有量を減らし、置換可能なカドミウム濃度を減少させ、カドミウムの固定状態への転換を促進し、よって、米のカドミウムに対する吸収と蓄積を減少させる。そのカドミウム鈍化の作用メカニズムとして、下記のことを含む。
(1)腐植質による硫酸塩の還元及び及びカドミウムとカップリング化並びにカドミウムの固定するメカニズム:腐植質は、水田土壌の硫酸塩のS2−への還元を促進し、硫化カドミウム鉱物の形成を促進し、カドミウム固定を促進する。
(2)腐植質による鉄の還元及びカドミウムとカップリング化並びにカドミウムを固定するメカニズム:腐植質は微生物によって還元され、還元態の腐植質はその電子を酸化鉄へ搬送し、よって微生物による鉄の還元速度を著しく高めることができる。また、酸化鉄が還元し溶解されて、それに続く二次鉱化プロセスにともなってカドミウムが固定される。また、本発明は、該機能性鈍化剤の適用法、適用期間、適用量、及び適用際の注意事項などを含む特別な適用技術によって該鈍化剤を適用することで、硫酸塩還元菌などの微生物活性を更に活性化し、米のカドミウムに対する吸収と蓄積を更に減らすことができる。
本発明は、従来技術と比較して、下記のメリットと効果を有する。
(1)本発明は、水田土壌に適用することによって硫酸塩還元菌など微生物の活性を活かすことができる重金属カドミウム鈍化剤を提供し、該鈍化剤を適用することで硫酸塩還元菌など微生物の活性が激しく活かされ、土壌中の硫黄と鉄の還元プロセスを加速させるとともに、カドミウムがカップリングされ固定され、土壌間隙水中のカドミウムの含有量を減らし、交換可能なカドミウム濃度を減少させ、カドミウムの固定状態への変換を促進し、よって、米のカドミウムに対する吸収と蓄積を減少させる。
(2)酸塩基中和及び吸着固定に基づく鈍化技術と比較すれば、本発明は、硫酸塩還元菌及び鉄酸化物還元菌など機能性微生物の作用メカニズムに基づき、本発明により提供される鈍化剤を少量適用することで硫酸塩還元菌機能性微生物の活性を調整することができ、カドミウムを鈍化させる機能を達成することができる。中度汚染の水田について、本発明の重金属カドミウム鈍化剤の適用量は、わずか50〜300kg/ムーである。吸着固定に基づく鈍化技術の使用量よりもはるかに少なく、処理コストを低減することができる。
(3)本発明は、硫酸塩還元菌の活性を活かす役割を果たすために、異なる硫酸塩還元菌など微生物の低分子有機炭素源に対する依存性に基づいて、電子ドナーの組成、電子ドナーと電子シャトルの最適化された組合せを確定し、重金属カドミウム鈍化剤を調製した。適用後の土壌微生物活性は長期的に比較的高い活性を維持することができ、よって鈍化効果を持続的に発揮することができる。
(4)本発明によって提供される重金属カドミウム鈍化剤の供給源は広く、製造プロセスも簡単であり、大規模な工場生産が可能である。
(5)本発明によって提供される水田中カドミウムの鈍化方法は、農業生産を妨害することなく、広い範囲に普及しやすく、水田中の重金属カドミウムを鈍化し、米中カドミウム等の重金属の含有量を効果的に低減し、軽度重金属カドミウム汚染の水田を安全生産基準に達成させる技術的方法である。
図1は、フィールド試験による軽度汚染水田に対する異なる重金属カドミウム鈍化剤で処理した後における米中のカドミウム含有量の測定結果の分析図である。 図2は、フィールド試験による中度汚染水田に対する異なる重金属カドミウム鈍化剤で処理した後における米中のカドミウム含有量の測定結果の分析図である。
以下、添付図面を参照して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではない。
(実施例1)電子シャトル型機能性鈍化剤の調製
小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノンAQDS(9,10−アントラキノン−2,6−ジスルホン酸ナトリウム)、大分子腐植質(フルボ酸とフミン酸(質量比1:1)の混合物)、及び固体類腐植質生物炭を、質量比1:5:10で均一に混合し、水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤を獲得した。
その中、固体類腐植質生物炭の調製プロセスは、下記の通りであった。
わらを乾燥してから5cm未満に粉砕して、窒素雰囲気下で300℃に加熱してからさらに10時間温度を保持して、加熱を停止して、引き続き窒素雰囲気下で室温まで冷却して、それから再度粉砕して60メッシュのふるいをかけて、固定炭素含有量58.2%、pH8.1の固体類腐植質生物炭を得た。
(実施例2)電子ドナーとシャトルの両方を有するタイプ重金属カドミウム鈍化剤の調製
(1)質量比1:1:2:1のエタノール、乳酸、グルコース、デンプンを均一に混合して、電子ドナーを得た。
(2)質量比1:2.5:5の小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノンAQDS(9,10−アントラキノン−2,6−ジスルホン酸ナトリウム)、大分子腐植質、及び固体類腐植質生物炭を均一に混合して、電子シャトルを得た。
(3)前記ステップ(1)で得た電子ドナーと前記ステップ(2)で得た電子シャトルとを、質量比1:3で均一に混合して、水田土壌中mp硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤を獲得した。
その中、固体類腐植質生物炭の調製プロセスは、下記の通りであった。
ヤシ糸を乾燥してから5cm未満に粉砕して、窒素雰囲気下で500℃に加熱してからさらに8時間温度を保持して、加熱を停止して、引き続き窒素雰囲気下で室温まで冷却して、それから再度粉砕して200メッシュのふるいをかけて、固定炭素含有量 67.7%、pH8.8の固体類腐植質生物炭を得た。
(実施例3)顆粒化の電子ドナーとシャトルの両方を有するタイプの重金属カドミウム鈍化剤の調製
(1)酢酸、乳酸、グルコースを1:1:2の質量比で均一に混合して、電子ドナーを得た。
(2)質量比1:4:8の小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノンAQDS(9,10−アントラキノン−2,6−ジスルホン酸ナトリウム)、大分子腐植質(フルボ酸:フミン酸:フミンの質量比1:1:1の混合物)、及び固体類腐植質生物炭を均一に混合して、電子シャトルを得た。
(3)前記ステップ(1)で得た電子ドナーと前記ステップ(2)で得た電子シャトルを、質量比1:3で均一に混合して、水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤(電子ドナーとシャトルの両方を有するタイプの重金属カドミウム鈍化剤)を獲得した。
その中、固体類腐植質生物炭の調製プロセスは、下記の通りであった。
ヤシ糸とトウモロコシの茎を乾燥してから5cm未満に粉砕して、質量比1:1で均一に混合して、窒素雰囲気下で450℃に加熱してから、さらに8時間温度を保持して、加熱を停止して、引き続き窒素雰囲気下で室温まで冷却して、それから再度粉砕して100メッシュのふるいにかけて、固定炭素含有量 60.5%、pH8.3の固体類腐植質生物炭を得た。
(4)顆粒化:質量比1:1:1:5のキトサン、ゼラチン、デキストリン及びデンプンを均一に混合して、結合剤を得た。そして、該結合剤とステップ(3)で調製した粉末状重金属カドミウム鈍化剤を異なる質量比で均一に混合して、上記混合物に対してその重量の35%の水をスプレーして顆粒化させた後に、乾燥したら顆粒化重金属カドミウム鈍化剤を得た。その中、結合剤とステップ(3)で調製した粉末状重金属カドミウム鈍化剤の質量比は、それぞれ1:30、1:150、1:100であって、それに対応して、得られた顆粒化重金属カドミウム鈍化剤の粒子径はそれぞれ4.5±0.5mm、3.5±0.5mm、4±0.5mmであった。
(実施例4)重金属カドミウム鈍化剤による土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす効果を評価するポット試験
土壌試料は広東省汕頭にある砒素とカドミウム汚染土壌から採取した。土壌試料を自然乾燥した後に、不純物を除去して、粉砕してから100メッシュのふるいにかけて、使用前に2週間浸水して土壌微生物活性を活性化させた。測定の結果、土壌のpH値は7.3であって、その他の元素含有量は、下記の通りであった:TOC 13.1g/kg,CEC 11.5 mol(+)/kg,全カドミウム2.01 mg/kg,全鉄30.5 g/kg,AM−Fe 0.403g/kg,DCB−Fe 17.3g/kg,Ca 5.56g//kg,Mg 4.06g/kg,K 13.9g/kg。
試験処理:各ポットに、10kgの土壌を装填し、それぞれ下記の試料を取った。
(1)対照群(CK)であって、いずれの重金属カドミウム鈍化剤も適用しなかった。
(2)実施例1の重金属カドミウム鈍化剤を100g/ポットで添加した(T1)。
(3)実施例2の重金属カドミウム鈍化剤を100g/ポットで添加した(T2)。
(4)実施例4の粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を100g/ポットで添加した(T3)。
上記の試料について、いずれも3つのサンプルを採取した。また、各種の重金属カドミウム鈍化剤を添加してから10日後に、稲を田植えした。そして、稲が35日間生長した時点で、項萌らに報道された方法(項萌, 張国平, 李玲,その他. 広西省鉛 - アンチモン鉱山地域における土壌プロファイルと間隙水中の重金属汚染の分布規則性 [J]. 環境科学, 2012, 33(1):266-272.)に基づいて、土壌間隙水を収集してカドミウム含有量を測定した。土壌間隙水の収集は、オランダのEIJKELKAMP社製のRhizon土壌の間隙水サンプリング装置を用いて収集した。また、カドミウム含有量の測定は、Tessierらに報道された方法(Tessier A,Campbell P G C,Bisson M.Sequential extraction procedure for the speciation of particulate trace metals[J]. Analytical Chemistry, 1979, 51(7):844-851.)に基づいて、1 mol・L−1のMgCl(pH7.0)を用いて交換可能なカドミウムを抽出して、劉▲ウェイ▼▲チィー▼らに報道された方法(劉▲ウェイ▼▲チィー▼(▲ウェイ▼王偏に韋の簡体字、▲チィー▼は王偏に奇), 茆振川,楊宇紅,その他. 16S rRNA遺伝子ライブラリーを用いた土壌における細菌の多様性解析 [J]. 微生物学ジャーナル, 2008, 48(10):1344−1350.)に基づいて、16SrRNA配列決定技術を用いて土壌中のcdnaサンプルについて高スループット配列決定を行って、土壌微生物群集構造を測定した。そして、RT−qPCR技術を用いて硫酸塩還元菌、鉄還元細菌などの微生物の活性を測定した。また、米の収穫時に米試料を採取して、穀物中のカドミウム含有量を測定した。
表1に示すように、ポット土壌中で検出できたすべての活性硫酸塩還元菌は、プロテオバクテリア門(Proteobacter)デルタプロテオバクテリア綱(Deltaproteobacteria)に属し、その中、Desulfuromonadales, Desulfobulbaceae, Desulfovibionalesは、優勢な活性硫酸塩還元微生物群である。本実施例1〜3で調製した重金属カドミウム鈍化剤の何れを適用しても、硫酸塩還元微生物群の豊度を増加させることができた。実施例1、2、3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した後に、デスルフォバクター(Desulfobacter)目微生物の豊度が、それぞれ9.89、10.39及び10.93倍増加して、Desulfovibrio目微生物の豊度が、それぞれ9.25、13.75及び21.25倍増加して、DesulphaTeの豊度が、それぞれ1.98、2.91及び6.52倍増加した。実施例1〜3で調製した様々な重金属カドミウム鈍化剤の硫酸塩還元菌など微生物活性に対する影響をさらに明確するために、RT−qPCR技術を用いて、Desulfobacter、Desulfovibrio、Desulfuromonas、又はGeobacterとShewanellaを含む鉄還元菌によって転写したコピーについて定量分析を行って、Geobacter(鑑定プライマーGeo494F:5'−AGGAAGCACCGGCTAACTCC−3'及びGeo825R:5'−TACCCGCRACACCTAGTTCT−3')、Shewanella(鑑定プライマーShe120F:5'-GCCTAGGGATCTGCCCAGTCG−3'とShe220R:5'-CTAGGTTCATCCAATCGCG−3')、Desulfobacter(鑑定プライマーDSB127F:5'−GATAATCTGCCTTCAAGCCTGG−3'とDSB1273R:5'−CYYYYYGCRRAGTCGSTGCCCT−3')、Desulfovibrio(鑑定プライマ:DSV691−F:5'−CCGTAGATATCTGGAGGAACATCAG−3'とDSV826−R:5'−ACATCTAGCATCCATCGTTTACAGC−3')、Desulfurizemonus(鑑定プライマーDSF205F:5'−AACCTTCGGGTCCTACTGTC−3'とDSF1033R:5'−GCCGAACTGAC CCCTATGTT−3')の蛍光定量結果(表2に示す)からわかるように、実施例1〜3で調製した何れの重金属カドミウム鈍化剤を適用しても、全細菌転写活性が有意に増加されて(p<0.05)、重金属カドミウム鈍化剤を適用することによって土壌中の微生物の成長と転写レベルが促進された。また、実施例1〜3で調製した何れの重金属カドミウム鈍化剤を適用しても、硫酸塩還元菌群の活性を有意に増加させることができ、対照群と比較すれば、実施例1、2、3で調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した後に、Desulfobacterの転写コピー数は、それぞれ2.59、3.24及び4.23倍増加して、Desulfovibrioの転写コピー数は、それぞれ2.76、5.59及び11.41倍増加して、Desulfuromonasの転写コピー数は、それぞれ3.18、8.13及び9.63倍増加して、Geobacterの転写コピー数は、それぞれ2.84、6.32及び7.29倍増加して、Shewanellaの転写コピー数は、それぞれ3.75、7.23及び8.02倍増加した。それによって、実施例1〜3で調製した重金属カドミウム鈍化剤のいずれも硫酸塩還元菌群、鉄還元菌群など機能性微生物の活性を活かし、転写レベルを促進することができることをさらに示した。その中、実施例3で調製した重金属カドミウム鈍化剤の硫酸塩還元菌群、鉄還元菌群など機能性微生物の活性に対する促進効果が最もよかった。
表1:異なる重金属カドミウム鈍化剤で処理した場合における土壌硫酸塩還元菌群の豊度に対する影響(%)
Figure 0006523564
表2:異なる重金属カドミウム鈍化剤で処理した土壌の全細菌、Desulfobacter、Desulfovibrio、Desulfuromonas、Geobacter及びShewanellaの蛍光定量
Figure 0006523564
各種の重金属カドミウム鈍化剤を適用した後に、土壌硫酸塩還元菌群、鉄還元菌群など機能性微生物の活性が活かされたとともに、土壌間隙水中のカドミウムの含有量を減らし、土壌中交換可能なCdが固定態カドミウムに変換された。表3に示すように、対照群と比較すれば、実施例1〜3で調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した後に、土壌間隙水中のカドミウムの含有量は、それぞれ42.7%、46.7%及び55.5%減少した。表4に示すように、対照群と比較すれば、実施例1〜3で調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した後に、根の周りの土壌中の交換可能なCdの濃度は、それぞれ45.6%、57.8%及び66.8%減少した。従って、各種の重金属カドミウム鈍化剤を適用することで、ポット培養の米中のカドミウム含有量を減少させることもできる。表5に示すように、対照群と比較すれば、実施例1〜3で調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した後に、米中のカドミウム含有量は、それぞれ45.8%、63.2%及び69.1%減少した。さらに、全カドミウム含有量2.01 mg/kgである汚染土壌に対して、実施例3の重金属カドミウム鈍化剤を適用した後、米中のカドミウム含有量は、対照群の0.575 mg/kgから0.192 mg/kgまで下がり、食糧安全標準を満たした。上記の結果からわかるように、実施例1〜3で調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用することで、土壌中の硫酸塩還元菌群など機能性微生物の活性を活かすことができ、水田土壌中のカドミウムの移動性を減らしことができ、米中カドミウム含有量を減らす目標に致ることできた。
表3:異なる重金属カドミウム鈍化剤で処理した後における土壌間隙水中のカドミウム濃度のポット試験結果(μg・L L−1
Figure 0006523564
表4:異なる重金属カドミウム鈍化剤で処理した後における根の回りの土壌中交換可能なCd濃度変化(mg・kg−1
Figure 0006523564
表5:異なる重金属カドミウム鈍化剤で処理した後における米中のCd濃度変化(mg・kg−1
Figure 0006523564
(実施例5)軽度汚染状態下での、重金属カドミウム鈍化剤による米カドミウム含有量を減らす効果のフィールド試験
試験時間:2014年4月7日に田植えをして、7月2日に収穫した。試験場所:広東省韶関市曲江区樟市町にあるカドミウム汚染農田。農田土壌のpH値は5.32であって、全Cd含有量は0.545 mg/kg−1であった。
下記の試料を取った。
(1)ブランク対照群、(CK)。
(2)稲を田植え10日前に、一括で100kg/ムーの添加量で実施例3に調製した粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を適用した(T1)。田植え前に田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから他の肥料と一緒に適用して、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用後に水田を3cm以上に浸水し、15日以上に浸水を保持した。
(3)稲を田植え10日前に、一括で150kg/ムーの添加量で実施例3に調製した粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を適用した(T2)。田植え前に田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから他の肥料と一緒に適用して、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用後に水田を3cm以上に浸水し、15日以上に浸水を保持した。
(4)稲を田植え5日前に、50kg/ムーの添加量で実施例3に調製した粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を適用して、水稲分蘖末期の中干し時にさらに50kg/ムーの添加量で実施例3に調製した粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を適用した(T3)。田植え前に田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから他の肥料と一緒に適用して、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用後に水田を3cm以上に浸水し15日以上に浸水を保持して、水稲分蘖末期の中干し時に、前記重金属カドミウム鈍化剤を単独適用し、稲の葉ではなくその根の周りに振りかけ、その時の畑を乾きすぎないようにし、土壌の水分が飽和含水量の70%を超えることとし、土壌の水分が不足の場合は適当に灌漑し、そして、前記重金属カドミウム鈍化剤を適用してから3日以内に水田を5cm以上に浸水し、5日以上浸水を保持した。各テストについて、3つの実験区域をとって、ランダムに並べて、全部で9個実験区域とし、各実験区域は5*64=30mとし、独立灌漑を保証した。
図1に示したように、各実験区域では、フィールド条件下の米カドミウム含有量を有効に下げることができた。対照群と比較すれば、田植え前に一括で100kg/ムーの添加量で実施例3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した場合、米中カドミウム含有量が41.0%減少し、田植え前に一括で150kg/ムーの添加量で実施例3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した場合、米中カドミウム含有量が67.1%減少し、田植え5日前と水稲分蘖末期の中干し時にそれぞれ50kg/ムーの添加量で実施例3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した場合、米中カドミウム含有量が68.0%減少し、上記3種の適用方式のいずれによっても、米中のカドミウム含有量について安全基準を満たすことができ、それぞれの米中のカドミウム含有量は0.191mg/kg、0.106mg/kg及び0.103mg/gであった。その結果からわかるように、実施例3で調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用することによって、軽度汚染農田上で合格する米を生産でき、その中、米中カドミウムを減らすために、田植え5日前と水稲分蘖末期の中干し時にそれぞれ50kg/ムーの添加量で実施例3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した場合、費用対効果が最も高かった。
(実施例6)中度汚染状態下で、重金属カドミウム鈍化剤による米カドミウム含有量を減らす効果のフィールド試験
試験時間:2014年7月6日に田植えして、11月3日に収穫した。試験場所:広東省韶関市曲江区白土町にあるカドミウム汚染農田。該農田の表層土壌(0〜30cm)を取り出し分析した結果、農田土壌のpH値は6.51であって、Cd含有量は0.815mg/kg−1であった。
下記の試料をとった。
(1)ブランク対照群、(CK)。
(2)稲を田植え10日まえに、一括で200kg/ムーの添加量で実施例3に調製した粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を適用した(T1)。田植え前に田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから他の肥料と一緒に適用して、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用した後に水田を3cm以上に浸水し、15日以上浸水を保持した。
(3)稲を田植え10日前に、一括で300kg/ムーの添加量で実施例3に調製した粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を適用した(T2)。田植え前に田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから他の肥料と一緒に適用して、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用後に水田を3cm以上に浸水し、15日以上浸水を保持した。
(4)稲を田植え5日前に、100kg/ムーの添加量で実施例3に調製した粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を適用して、水稲分蘖末期の中干し時に更に100kg/ムーの添加量で実施例3に調製した粒子径4±0.5mmの重金属カドミウム鈍化剤を適用した(T3)。田植え前に田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから他の通常肥料と一緒に適用して、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用後に水田を3cm以上に浸水し、15日以上浸水を保持して、水稲分蘖末期の中干し時に、前記重金属カドミウム鈍化剤を単独適用し、稲の葉ではなくその根の周りに振りかけて、その時の畑が乾すぎないようにし、土壌の水分が飽和含水量の70%を超えることとし、土壌の水分が不足の場合は適当に灌漑し、そして、前記重金属カドミウム鈍化剤を適用してから3日以内に水田を5cm以上に浸水して5日以上浸水を保持した。各テストについて、3つの実験区域をとって、ランダムに並べて、全部で9個実験区域とし、各実験区域は5*64=30mとし、独立灌漑を保証した。
図2に示すように、各実験区域では、フィールド条件下の米カドミウム含有量を有効に下げることができた。対照群と比較すれば、田植え前に一括で200kg/ムーの添加量で実施例3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した場合、米中カドミウム含有量が42.9%減少し、田植え前に一括で300kg/ムーの添加量で実施例3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した場合、米中カドミウム含有量が60.4%減少し、田植え5日前と水稲分蘖末期の中干し時にそれぞれ100kg/ムーの添加量で実施例3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した場合、米中カドミウム含有量が62.6%減少し、上記3種の適用方式のいずれによっても、米中のカドミウム含有量について安全基準を満たすことができ、それぞれの米中のカドミウム含有量は0.184mg/kg、0.128mg/kg及び0.121mg/gであった。その結果からわかるように、実施例3で調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用することによって、軽度汚染農田上で合格する米を生産でき、その中、米中カドミウムを減らすために、田植え5日前と水稲分蘖末期の中干し時にそれぞれ100kg/ムーの添加量で実施例3に調製した重金属カドミウム鈍化剤を適用した場合、費用対効果が最も高かった。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において行う変更、修正、代替、組み合わせ、又は簡略化は、同等の置換であって、すべて本発明の保護範囲に含まれるものとする。
[付記]
[付記1]
電子シャトルのみ、又は電子シャトルと電子ドナーからなることを特徴とする水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤。
[付記2]
前記水田土壌中の硫酸塩還元の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤は、電子ドナーと電子シャトルからなり、電子ドナーと電子シャトルの質量比は、(1:3)〜(1:8)
である、
ことを特徴とする付記1に記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤。
[付記3]
前記電子ドナーは、有機酸類、アルコール類、糖類及び他の大分子炭水化物類のうちの少なくとも1種であり、
前記電子シャトルは、小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノン、大分子腐植質、又は固体類腐植質生物炭のうちの少なくとも1種である、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤。
[付記4]
前記電子ドナーは、酢酸、乳酸、ブドウ糖のうちの少なくとも1種であり、
前記電子シャトルは、小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノン、大分子腐植質、及び固体類腐植質生物炭の混合物である、
ことを特徴とする付記3に記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤。
[付記5]
前記小分子であり腐植質と同様の特性を有するキノン、大分子腐植質、及び固体類腐植質生物炭の質量比は、(1:2.5:5)〜(1:5:10)である、
ことを特徴とする付記4に記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤。
[付記6]
前記固体類腐植質生物炭の調製方法として、生物質を乾燥し破壊してから、窒素保護雰囲気の下で、300℃〜500℃までに昇温してから8時間〜10時間温度を保持し、そして加熱を停止し、引き続き窒素保護雰囲気下で冷却して粉砕し、ふるいにかけ、前記固体類腐植質生物活性炭を得ることを含む、
ことを特徴とする付記3に記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤。
[付記7]
顆粒化重金属カドミウム鈍化剤であって、付記1乃至5のいずれか1つに記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤と結合剤を含有し、
その調製方法として、付記1乃至6のいずれか1つに記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤を、結合剤を用いてラッピングペレット化し、顆粒化重金属カドミウム鈍化剤を得ることを含み、
前記顆粒化重金属カドミウム鈍化剤の粒子径は3〜5mmであり、
前記結合剤はリグニン、デンプン、デキストリン、キチン、キトサン、コラーゲン、ゼラチン、シルク又はアルギン酸塩の中の少なくとも1種であり、
前記結合剤と前記水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤との質量比は、(1:30)〜(1:150)である、
ことを特徴とする顆粒化重金属カドミウム鈍化剤。
[付記8]
前記付記1乃至6のいずれか1つに記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤又は前記付記7に記載の顆粒化重金属カドミウム鈍化剤の重金属汚染管理技術分野における応用。
[付記9]
前記付記1乃至6のいずれか1つに記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤又は前記付記7に記載の顆粒化重金属カドミウム鈍化剤を単独で適用し、又は、その他の肥料と混合して一緒に適用することを含む、
ことを特徴とする水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かすことによる重金属カドミウムの鈍化方法。
[付記10]
前記重金属カドミウム鈍化剤の適用時期として、田植えの5〜10日前に基肥として適用するか、水稲分蘖末期の中干し時に追肥として適用するか、あるいは上記の二つの時期のそれぞれにおいて適用し、
前記重金属カドミウム鈍化剤の使用の量は50〜300キロ/ムーであり、
前記田植えの5〜10日前における基肥としての適用は、田植え前に田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから適用し、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用後に水田を3cm以上に浸水し、15日以上に浸水を保時しなければならなく、
前記水稲分蘖末期の中干し時における追肥としての適用は、前記重金属カドミウム鈍化剤を稲の葉ではなくその根の周りに振りかけ、その時の畑が乾きすぎないようにし、土壌の水分が飽和含水量の70%を超えることとし、土壌の水分が不足の場合適当に灌漑し、そして、前記重金属カドミウム鈍化剤を適用してから3日以内に水田を5cm以上に浸水して5日以上に浸水を保つ、
ことを特徴とする前記付記9に記載の水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かすことによる重金属カドミウムの鈍化方法。

Claims (4)

  1. 水田土壌中の重金属汚染管理技術分野における水田土壌中硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤の製造方法であって、
    重金属カドミウム鈍化剤は、電子ドナーと電子シャトルからなり、電子ドナーと電子シャトルの質量比は、(1:3)〜(1:8)であり、
    前記電子ドナーは、酢酸、乳酸、ブドウ糖のうちの少なくとも1種であり、
    前記電子シャトルは、9,10−アントラキノン−2,6−ジスルホン酸ナトリウム、大分子腐植質、及び固体類腐植質生物炭の混合物であり、
    前記9,10−アントラキノン−2,6−ジスルホン酸ナトリウム、大分子腐植質、及び固体類腐植質生物炭の質量比は、(1:2.5:5)〜(1:5:10)であり、
    前記大分子腐植質としては、フルボ酸、フミン酸、及びフミンのうちの少なくとも1種であり、
    前記固体類腐植質生物炭の調製方法として、生物質を乾燥し破壊してから、窒素保護雰囲気の下で、300℃〜500℃までに昇温してから8時間〜10時間に温度保持し、そして加熱を停止し、引き続き窒素保護雰囲気下で冷却して粉砕し、ふるいにかけ、前記固体類腐植質生物活性炭を得る、
    ことを特徴とする水田土壌中の重金属汚染管理技術分野における水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法で製造された重金属カドミウム鈍化剤を、結合剤を用いてラッピングペレット化し、顆粒化重金属カドミウム鈍化剤を得て、他の肥料と混合して一緒に適用し、又は、単独で適用し、
    前記顆粒化重金属カドミウム鈍化剤の粒子径は3〜5mmであり、
    前記結合剤はリグニン、デンプン、デキストリン、キチン、キトサン、コラーゲン、ゼラチン、シルク又はアルギン酸塩の中の少なくとも1種であり、
    前記結合剤と前記水田土壌中の硫酸塩還元菌の活性を活かす重金属カドミウム鈍化剤との質量比は、(1:30)〜(1:150)である、
    ことを特徴とする重金属カドミウム鈍化剤の水田土壌中重金属汚染管理技術分野における使用方法。
  3. 前記請求項1に記載の製造方法で製造された重金属カドミウム鈍化剤をその他の肥料と混合して一緒に適用する、
    ことを特徴とする重金属カドミウム鈍化剤の水田土壌中の重金属汚染管理技術分野における使用方法。
  4. 請求項1に記載の製造方法で製造された重金属カドミウム鈍化剤の適用時期として、田植えの5〜10日前に基肥として適用するか、水稲分蘖末期の中干し時に追肥として適用するか、あるいは上記の二つの時期のそれぞれにおいて適用し、
    前記重金属カドミウム鈍化剤の使用の量は50〜300キログラム/ムーであり、
    前記田植えの5〜10日前における基肥としての適用は、田植え前に田んぼを犁熊手で均一に耙耕してから適用し、そして、重金属カドミウム鈍化剤を適用後に水田を3cm以上に浸水し、15日以上に浸水を保時しなければならなく、
    前記水稲分蘖末期の中干し時における追肥としての適用は、前記重金属カドミウム鈍化剤を稲の葉ではなくその根の周りに振りかけ、その時の畑が乾きすぎないようにし、土壌の水分が飽和含水量の70%を超えることとし、土壌の水分が不足の場合は適当に灌漑し、そして、前記重金属カドミウム鈍化剤を適用してから3日以内に水田を5cm以上に浸水して5日以上に浸水を保つ、
    ことを特徴とする重金属カドミウム鈍化剤の水田土壌中重金属汚染管理技術分野における使用方法。
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