JP6522283B2 - 粘着体の付与方法及び便器用器具 - Google Patents

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Description

本発明は、流動性を有する粘着体を便器の内面に付着させるための粘着体の付着方法及びそれに用いる便器用器具に関する。
従来、流動性を有する粘着体を収容するとともに、この粘着体が便器の内面に付着するように当該粘着体を吐出するための便器用器具が知られている。例えば特許文献1には、流動性を有する粘着体と、この粘着体を収容する管状本体と、管状本体内から前記粘着体を押し出すプランジャと、を備える便器用器具が開示されている。前記粘着体には、芳香成分や殺菌成分等を有する薬剤が含まれている。前記プランジャにより前記管状本体外へ押し出された粘着体は、便器の内面に付着する。
前記管状本体は、前記粘着体を収容する筒状の収容部と、収容部内の粘着体を吐出するための吐出口を有するオリフィスと、このオリフィスの周囲を取り囲む形状のシュラウドと、を有している。前記オリフィスは、前記収容部のうち前記粘着体の吐出方向における先端に接続されている。前記シュラウドは、前記収容部のうち前記吐出方向の先端でかつ前記吐出方向と直交する方向について前記オリフィスの外側に接続されている。前記シュラウドの前記収容部からの突出量は、前記オリフィスのそれよりも大きく設定されている。つまり、シュラウドの先端が便器の内面に当接することにより、当該内面と前記オリフィスの先端との間に空間が形成される。
前記プランジャは、前記収容部の内側で当該収容部に対してこの収容部の軸方向に相対変位可能な形状を有する。このプランジャが前記収容部内を前記軸方向に沿って当該収容部の先端に向かって変位することにより、前記収容部内の粘着体が前記オリフィスの吐出口から押し出される。
この便器用器具を用いて便器の内面に前記粘着体を付着させるには、まず、前記シュラウドの先端を便器の内面に当接させる。この状態で、便器の内面のうち前記シュラウドの先端の内側の領域と前記オリフィスの先端との間には、空間が形成されている。そして、前記プランジャを便器の内面に向かって前記収容部に対して相対変位させる。そうすると、前記収容部内の粘着体が前記オリフィスの吐出口から押し出され、便器の内面に付着する。具体的に、前記粘着体は、前記オリフィスの吐出口から吐出されて便器の内面のうち前記シュラウドの先端の内側の領域の略中央に接触した後、前記空間内を前記シュラウドの先端側に向かって広がるように流動し、便器の内面から隆起する形状で当該内面に付着する。
特表2009−500254号公報
特許文献1に記載されるような便器用器具では、粘着体が便器の内面に付着することにより形成される付着体の有する機能(芳香機能、洗浄機能又は殺菌機能等)の向上が求められている。
本発明の目的は、薬剤を含む粘着体が便器の内面に付着することによって形成される付着体の有する機能を向上させることが可能な粘着体の付与方法及び便器用器具を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、便器の内面に流動性を有するとともに薬剤を含む粘着体を付着させる方法であって、前記粘着体を収容する収容部と、当該収容部内の前記粘着体を吐出するための吐出口と、を有する容器の当該収容部に前記粘着体を装填することと、前記便器の内面に対して前記吐出口から前記粘着体を吐出させることにより、当該粘着体を、前記便器の内面上に並ぶとともにそれぞれが当該内面から隆起する複数の隆起部を有しかつ互いに隣接する隆起部の間に凹みを有する形状に当該内面に付着させることと、を含む、便器への粘着体の付与方法を提供する。
本付与方法では、粘着体を、複数の隆起部を有しかつ互いに隣接する隆起部の間に凹みを有する形状に便器の内面に付着させるので、粘着体が便器の内面に付着することによって形成される付着体の表面積が大きく確保される。よって、この付着体と大気との接触面積及び当該付着体と洗浄水との接触面積がいずれも大きく確保されるので、付着体の有する機能が向上する。具体的に、前記薬剤に芳香成分が含まれる場合、当該芳香成分は付着体の表面の全体から揮散するので、付着体の表面積が大きく確保されることによって芳香機能が向上する。また、前記薬剤に洗浄成分が含まれる場合、当該洗浄成分は、付着体の表面に接触した洗浄水とともに便器の内面に拡散するので、付着体の表面積が大きく確保されることによって洗浄機能が向上する。
この場合において、前記容器として複数の箇所に前記吐出口を有するものを用い、各吐出口から前記便器の内面に対して同時に前記粘着体を吐出させることにより、当該各吐出口から吐出された前記粘着体によって前記隆起部を形成することが好ましい。
このようにすれば、一度の吐出操作によって前記複数の隆起部及び隆起部間の凹みを有する付着体を形成することが可能となる。
また、本発明において、前記粘着体を、前記複数の隆起部のうち互いに隣接する隆起部同士が前記凹みを介して連なる形状に前記便器の内面に付着させることが好ましい。
また、本発明は、流動性を有するとともに便器の内面に付着可能で、かつ薬剤を含む粘着体と、前記粘着体を収容する容器と、を備え、前記容器は、前記粘着体を収容する収容部と、当該収容部内の前記粘着体を吐出するための吐出口と、を有し、前記吐出口は、当該吐出口から吐出される前記粘着体を、前記便器の内面上に並ぶとともにそれぞれが当該内面から隆起する複数の隆起部を有しかつ互いに隣接する隆起部の間に凹みを有する形状で当該内面に付着させる形状を有する、便器用器具を提供する。
本便器用器具では、吐出口を便器の内面に向けた姿勢で収容部内の粘着体を吐出することにより、便器の内面には、粘着体が、複数の隆起部を有しかつ互いに隣接する隆起部の間に凹みを有する形状で付着する。このため、粘着体が便器の内面に付着することによって形成される付着体の表面積が大きく確保される。よって、この付着体と大気との接触面積及び当該付着体と洗浄水との接触面積がいずれも大きく確保されるので、付着体の有する機能が向上する。
この場合において、前記容器は複数の箇所にそれぞれ前記吐出口を有し、これらの吐出口は、当該各吐出口から前記便器の内面に対して吐出される粘着体によって前記複数の隆起部を形成する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、一度の吐出操作によって前記複数の隆起部及び隆起部間の凹みを有する付着体を形成することが可能となる。
具体的に、前記吐出口は、当該吐出口から吐出される前記粘着体を、前記複数の隆起部のうち互いに隣接する隆起部同士が前記凹みを介して連なる形状で前記便器の内面に付着させる形状を有することが好ましい。
また、本発明において、前記各吐出口は放射状に配列されていることが好ましい。
このようにすれば、前記複数の隆起部及び隆起部間の凹みを有する付着体を容易に形成することができる。
以上のように、本発明によれば、薬剤を含む粘着体が便器の内面に付着することによって形成される付着体の有する機能を向上させることが可能な粘着体の付与方法及び便器用器具を提供することができる。
本発明の第一実施形態の便器用器具の正面図である。 図1に示すII−II線での断面図である。 図2に示す中栓の斜視図である。 便器用器具の使用態様を示す図である。 粘着体が便器の内面に付着することにより形成された付着体の斜視図である。 本発明の第二実施形態の便器用器具の使用態様を示す図である。 図6に示す便器用器具の吐出口の平面図である。 図7に示される吐出口から吐出された粘着体が便器の内面に接触した瞬間を示す平面図である。 図7に示される吐出口から吐出されることにより形成された付着体の平面図である。 第二実施形態の便器用器具の吐出口の第一変形例の平面図である。 図10に示される吐出口から吐出された粘着体が便器の内面に接触した瞬間を示す平面図である。 図10に示される吐出口から吐出されることにより形成された付着体の平面図である。 第二実施形態の便器用器具の吐出口の第二変形例の平面図である。 図13に示される吐出口から吐出された粘着体が便器の内面に接触した瞬間を示す平面図である。 図13に示される吐出口から吐出されることにより形成された付着体の平面図である。 第二実施形態の便器用器具の吐出口の第三変形例の平面図である。 図16に示される吐出口から吐出された粘着体が便器の内面に接触した瞬間を示す平面図である。 図16に示される吐出口から吐出されることにより形成された付着体の平面図である。 第二実施形態の便器用器具の吐出口の第四変形例の平面図である。 図19に示される吐出口から吐出された粘着体が便器の内面に接触した瞬間を示す平面図である。 図19に示される吐出口から吐出されることにより形成された付着体の平面図である。
以下、本発明を実施するための好ましい形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態の便器用器具について、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、本便器用器具の使用時の姿勢は問われないが、便宜上、以下の説明では、図1に基づいて上下方向を定義する。
本実施形態の便器用器具は、流動性を有するとともに薬剤を含む粘着体2(図4を参照)と、この粘着体2を収容するとともに当該粘着体2を便器の内面S(図4を参照)に向けて吐出するための容器10と、を備えている。本実施形態では、容器10には、粘着体2として、便器の内面に付着可能なゲル強度(25℃で200〜2000mN程度が好ましい)を有するものが収容される。なお、ゲル強度は、レオメーター(株式会社サン科学製、CR−500DX、データ解析ソフトとしてRHEO DATA ANALIZER for win)を使用して定深度測定法によって測定される。測定方法としては、アダプターの直径を20mm、貫入速度を60mm/min、設定距離(貫入の深さ)を20mmとし、マヨネーズ瓶(柏洋硝子株式会社製、M−70)にサンプル50gを入れ、24時間経過後に測定する。この時、測定された最大荷重をゲル強度とする。この粘着体2に含まれる薬剤は、芳香成分や洗浄成分等を含有している。そして、容器10を用いて、粘着体2が便器の内面Sに付着するように吐出される。
図1及び図2に示されるように、容器10は、粘着体2を収容する容器本体12と、容器本体12に装着される中栓20と、容器本体12に装着されるキャップ40と、を有している。
容器本体12は、粘着体2を収容可能な収容空間を有する収容部14と、この収容部14の上端から上方に延びる接続部16と、接続部16の上端から上方に延びる口部18と、を有している。本実施形態では、収容部14、接続部16及び口部18は、樹脂材料により一体的に成形されている。
収容部14は、外側から例えば指で押圧を受けることにより前記収容空間の体積を小さくするように内方に撓み変形することが可能な可撓性を有する。
接続部16は、円筒状に形成されている。この接続部16は、キャップ40を取り付けるための雄ねじ部17を有する。
口部18は、接続部16の内径よりも小さな内径を有する円筒状に形成されており、収容部14内の収容空間を上方に開放する形状を有している。このため、収容部14を外側から指で押圧することにより、収容部14内の粘着体2は、収容部14から口部18へ向かう押し出し方向に沿って流動し、口部18から容器本体12外に流出する。
中栓20は、容器本体12の口部18に装着されることにより、粘着体2を、それぞれが便器の内面Sから隆起する複数の隆起部5を有しかつ互いに隣接する隆起部5の間に凹み6を有する形状に当該内面Sに付着させることを可能とする部材である。換言すれば、中栓20は、粘着体2が便器の内面Sに付着することによって形成される付着体4(図5を参照)として、複数の隆起部5及び各隆起部5間の凹み6を有する形状のものを便器の内面Sに形成することを可能とする部材である。本実施形態では、複数の隆起部5は、互いに隣接する隆起部5同士が凹み6を介して環状に連なる形状で便器の内面S上に並んでいる。具体的に、中栓20は、容器本体12に装着される被装着部22と、粘着体2を吐出する吐出部30とを有する。なお、この中栓20は、容器本体12と一体的につながった単一の部材で構成されてもよい。
図2及び図3に示されるように、被装着部22は、円筒状の内筒部24と、内筒部24よりも一回り大きな円筒状の外筒部26と、内筒部24の上端と外筒部26の上端とを接続する円環状の接続壁28とを有する。内筒部24の外径は、口部18の内径よりも僅かに大きく設定されている。この内筒部24を口部18内に圧入することにより、中栓20が容器本体12に装着される。
吐出部30は、被装着部22の接続壁28の外縁から上方に延びる形状を有する。具体的に、吐出部30は、当該吐出部30の上端が便器の内面Sに当接された状態において、内筒部24の軸を中心として放射状に並ぶとともにそれぞれが内筒部24の径方向の外向きに開口する複数の吐出口30aを形成する形状を有する。すなわち、吐出部30は、接続壁28の外縁のうち周方向に互いに隣接する吐出口30a間を区切る位置から上方に向かって延びる柱状に形成されている。吐出部30の上端は、便器の内面Sに対して面接触可能な平面となっている。
キャップ40は、前記収容空間を密封するように容器本体12に装着される。図2に示されるように、キャップ40は、周壁42と、周壁42の上部に接続された上壁44と、中栓20に食い込む食い込み部46とを有する。
周壁42は、接続部16の外径よりも一回り大きな内径を有する円筒状を呈する。周壁42の内周面には、接続部16の雄ねじ部17に螺合する雌ねじ部43が形成されている。
食い込み部46は、上壁44の内面に接続されている。食い込み部46は、雄ねじ部17と雌ねじ部43とが螺合することにより中栓20の接続壁28の上面に食い込む形状を有する。この食い込み部46が接続壁28に食い込むことにより前記収容空間が密封される。
次に、本便器用器具を用いて粘着体2を便器の内面Sに付着させる方法について、図4及び図5を参照しながら説明する。なお、図4では、一つの吐出口30aから吐出された粘着体2のみが示されている。
まず、容器本体12からキャップ40を取り外す。そして、吐出部30の先端を便器の内面Sに当接させた状態(図4に示される状態)で収容部14を外側から指で押圧する。そうすると、収容部14内の粘着体2は、前記押し出し方向に沿って(図4の下方に向かって)流動することによって便器の内面Sのうち吐出部30の内側の領域に接触した後、放射状に配置された各吐出口30aに向かって径方向の外向きに流動して当該吐出口30aから放射状に吐出される。各吐出口30aから吐出されたそれぞれの粘着体2は、便器の内面S上を径方向の外向きに広がるように流動しながら当該粘着体2と周方向に隣接する位置で径方向の外向きに広がるように流動している粘着体2と合流する。これにより、図5に示されるように、便器の内面Sには、互いに隣接する隆起部5同士が凹み6を介して環状に連なる複数の隆起部5を有する形状(花びら状)の付着体4が形成される。
以上のように、本実施形態の便器への粘着体2の付与方法では、粘着体2を、複数の隆起部5を有しかつ互いに隣接する隆起部5の間に凹み6を有する形状に便器の内面Sに付着させるので、粘着体2が便器の内面Sに付着することによって形成される付着体4の表面積が大きく確保される。よって、この付着体4と大気との接触面積及び当該付着体4と洗浄水との接触面積がいずれも大きく確保されるので、付着体4の有する機能が向上する。具体的に、付着体4に含まれる芳香成分は、付着体4の表面の全体から揮散するので、付着体4の表面積が大きく確保されることによって芳香機能が向上する。また、付着体4に含まれる洗浄成分は、付着体4の表面に接触した洗浄水とともに便器の内面Sに拡散するので、付着体4の表面積が大きく確保されることによって洗浄機能が向上する。
このことは、容器10として、上記のように、複数の箇所に吐出口30aを有し、各吐出口30aから便器の内面Sに対して同時に粘着体2を吐出させることにより当該各吐出口30aから吐出された粘着体2によって隆起部5を形成することが可能なものが用いられることによって達成される。換言すれば、本実施形態の容器10では、吐出部30の先端を便器の内面Sに当接させた状態で収容部14を指で押圧することにより、一度の吐出操作(収容部14の押圧)によって複数の隆起部5及び隆起部5間の凹み6を有する付着体4を形成することが可能となる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態の便器用器具について、図6〜図9を参照しながら説明する。本実施形態では、吐出部30の形状が第一実施形態のそれと異なっている。なお、この第二実施形態では、第一実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第一実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態の吐出部30は、被装着部22の接続壁28の内側につながる吐出壁32と、接続壁28の外縁から径方向の外向きに延びる延長壁34と、吐出壁32と便器の内面Sとの間に空間が形成されるように延長壁34の外縁から前記押し出し方向に沿って(図6の下方に向かって)延びる空間形成壁36と、を有する。
吐出壁32は、吐出口30aを有しており、当該吐出口30aを除いて接続壁28の内側の領域を塞ぐ形状を有する。図7に示されるように、吐出口30aは、放射状に並ぶ複数の箇所(本実施形態では4箇所)に設けられている。
続いて、本便器用器具を用いて粘着体2を便器の内面Sに付着させる方法を説明する。
まず、第一実施形態と同様に、容器本体12からキャップ40を取り外す。そして、吐出部30における空間形成壁36の先端を便器の内面Sに当接させた状態(図6に示される状態)で収容部14を外側から指で押圧する。そうすると、収容部14内の粘着体2は、前記押し出し方向に沿って(図6の下方に向かって)流動することによって吐出壁32に形成された各吐出口30aから吐出されて便器の内面Sのうち空間形成壁36の内側の領域に接触する(図8を参照)。その後、各粘着体2は、図8の二点鎖線で示されるように、当該粘着体2の外形を外向きに広げるように、より具体的には、粘着体2の外縁のすべての部位が外向きに等しい距離Lだけ広がるように便器の内面S上を流動しながら、当該粘着体2と周方向に隣接する位置で外向きに広がるように流動している粘着体2と合流する。なお、図8では、一つの粘着体2の挙動のみが示されている。これにより、図9に示されるように、便器の内面Sには、互いに隣接する隆起部5同士が凹み6を介して環状に連なる複数の隆起部5を有する形状(花びら状)の付着体4が形成される。なお、図9では、各吐出口30aが破線で示されており、各吐出口30aから吐出されたそれぞれの粘着体2の仮想的な外形が二点鎖線で示されている。
以上のように、本実施形態においても付着体4の表面積が大きく確保されるので、付着体4の有する機能が向上し、しかも、一度の吐出操作によって複数の隆起部5及び隆起部5間の凹み6を有する付着体4を形成することができる。
なお、今回開示された上記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記第一及び第二実施形態では、収容部14を外側から指で押圧することによって粘着体2を便器の内面Sに付着させる例が示されたが、特許文献1で開示された便器用器具のように、プランジャによって管状本体から粘着体を押し出す仕様であってもよい。
また、上記第二実施形態では、吐出口30aが放射状に並ぶ4箇所に設けられた例が示されたが、吐出口30aは、以下の第一変形例〜第四変形例に示される形状であってもよい。
(第一変形例)
図10には、第一変形例の吐出口30aが示されている。この例では、一対の吐出口30aが形成されている。これらの吐出口30aは、それぞれ吐出口30aの両端の部位が放射状の4箇所に位置するように並ぶ形状に形成されている。これらの吐出口30aから吐出された粘着体2は、第二実施形態と同様に、便器の内面Sのうち空間形成壁36の内側の領域に接触した後(図11を参照)、当該粘着体2の外形を外向きに広げるように流動しながら当該粘着体2と隣接する位置で外向きに広がるように流動している粘着体2と合流する。これにより、図12に示されるように、便器の内面Sには、第二実施形態と略同形状の付着体4が形成される。
(第二変形例)
図13には、第二変形例の吐出口30aが示されている。この例では、吐出口30aは、十字形に形成されている。図14及び図15に示されるように、本変形例においても、上記第二実施形態と略同形状の付着体4が形成される。
(第三変形例)
図16には、第三変形例の吐出口30aが示されている。この例では、吐出口30aは、略ハート形に形成されている。図17及び図18に示されるように、本変形例では、凹み6を介して連なる一対の隆起部5を含み、全体として略ハート形を呈する付着体4が形成される。
(第四変形例)
図19には、第四変形例の吐出口30aが示されている。この例では、一対の略楕円形状の吐出口30a及び一つの略三角形状の吐出口30aが形成されている。図20及び図21に示されるように、本変形例では、上記第三変形例と略同形状の付着体4が形成される。
2 粘着体
4 付着体
5 隆起部
6 凹み
10 容器
12 容器本体
14 収容部
16 接続部
18 口部
20 中栓
22 被装着部
30 吐出部
30a 吐出口
32 吐出壁
40 キャップ
S 便器の内面

Claims (3)

  1. 便器の内面に流動性を有するとともに薬剤を含む粘着体を付着させる方法であって、
    前記粘着体を収容する収容部と、当該収容部内の前記粘着体を吐出するための吐出口であって周方向に並びながらそれぞれが前記便器の内面に当接する複数の吐出部のうち互いに隣り合う前記吐出部同士の間にそれぞれ形成されて径方向の外向きに開口する複数の吐出口と、を有する容器の当該収容部に前記粘着体であって25℃で200〜2000mNのゲル強度を有するものを装填することと、
    前記便器の内面に対して前記複数の吐出口からそれぞれ前記粘着体を前記便器の内面に沿って径方向外向きに吐出させることにより、前記便器の内面上に並ぶとともにそれぞれが当該内面から隆起する複数の隆起部であってその表面の全域が前記内面から離間する方向に凸となるように湾曲する湾曲面を形成するものを有しかつ互いに隣接する隆起部の間に凹みを有する形状に当該内面に付着させることと、を含み、前記容器として、前記複数の吐出口からそれぞれ前記便器の内面に沿って径方向の外向きに吐出される前記粘着体が当該吐出口に対応する前記隆起部を構成し、かつ、互いに隣接する隆起部同士の間に前記凹みが形成されるように当該複数の吐出口が配置されているものを用いる、便器への粘着体の付与方法。
  2. 流動性を有するとともに便器の内面に付着可能となるように25°Cで200〜2000mNのゲル強度を有し、かつ薬剤を含む粘着体と、
    前記粘着体を収容する容器と、を備え、
    前記容器は、前記粘着体を収容する収容部と、当該収容部内の前記粘着体を吐出するための吐出口であって周方向に並びながらそれぞれが前記便器の内面に当接する複数の吐出部のうち互いに隣り合う前記吐出部同士の間にそれぞれ形成されて径方向の外向きに開口する複数の吐出口と、を有し、
    前記吐出口は、当該吐出口から吐出される前記粘着体を、前記便器の内面上に並ぶとともにそれぞれが当該内面から隆起する複数の隆起部であってその表面の全域が前記内面から離間する方向に凸となるように湾曲する湾曲面を形成するものを有しかつ互いに隣接する隆起部の間に凹みを有する形状で当該内面に付着させる形状を有し、
    前記複数の吐出口は、当該複数の吐出口のそれぞれから前記便器の内面に沿って径方向の外向きに吐出される前記粘着体が当該吐出口に対応する前記隆起部を構成し、かつ、互いに隣接する隆起部同士の間に前記凹みが形成されるように配置されている、便器用器具。
  3. 請求項に記載の便器用器具において、
    前記各吐出口は放射状に配列されている、便器用器具。
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