JP6521230B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
また、該ラインヘッドは、位置が固定されている電子回路基板等とフレキシブルフラットケーブル(以下、単に「FFC」と言う場合がある)によって接続されているものがある。
また、媒体の厚みの違いに対応して、或いは媒体のカールに対応して該媒体とノズル形成面との間隔を調整できるように、該ラインヘッドは媒体を支持する支持面に対して昇降移動できる構造が採用されている。更に、ラインヘッドを下方に位置するメンテナンスポジションに移動する構造のものがあり、この構造の場合は上下方向の移動距離が前記媒体との間隔調整のための移動距離よりも増す。
この昇降移動によって可撓性チューブにストレスがかかり、前記継手の部分から液体漏れが発生する虞がある。可撓性チューブが該ラインヘッドの近傍において装置本体側の固定部によって位置が固定されている場合には、特に前記ストレスがかかりやすい。
また、ラインヘッドの昇降移動によってFFCにねじれが発生する虞がある。また、ラインヘッドの昇降移動によってFFCにストレスがかかり、該ラインヘッドとの接続部からFFCが外れたり、断線に至る虞がある。
また、前記継手からラインヘッド内に供給された液体は、前記複数の流路を通って各ノズルに送られるが、各ノズルは長尺なラインヘッドの長手方向の全体に亘って設けられているので、前記継手から各ノズルまでの各流路長にバラツキが生じやすい。前記流路長のバラツキが大きいと液体供給元からの供給圧力にバラツキが発生し、これにより各ノズルから噴射される液滴の重量にバラツキが発生する虞がある。
また、メンテナンス等の際に可撓性のチューブをラインヘッドの継手から取り外す構造である場合、その取り外しに伴って液体が垂れる場合がある。該ラインヘッドの下方には媒体搬送領域があるので、前記垂れた液体が該媒体搬送領域に落下する虞がある。
本発明の目的は、ラインヘッドから液体供給流路を取り外す際に、媒体搬送領域に液体が垂れ落ちる虞を低減することにある。
ここで、サポート機構による「サポート」とは、液体供給流路の接続部を上方に持ち上げる際に該接続部がラインヘッドの上面に沿って移動するようにガイドすることを意味し、機械的構造によるガイド、矢印や移動先の目標位置に設けられたマークや保持部、その他の移動先の目印となる表示によるガイド等が挙げられる。
また、前記液体供給流路は、前記規制部の規制面によって、前記延設部分における複数の流路のラインヘッドの上面における位置が規制されるので、前記複数の流路のバラツキを抑制することができる。
また、保持部は媒体搬送領域の範囲外に位置するので、保持部に保持された状態の液体供給流路から媒体搬送領域に液体が垂れ落ちる虞を低減することができる。
本態様によれば、外した状態の液体供給流路の接続部から液体が垂れる虞を抑制することができる。
ここで、「液体を溜めて下方への流出を止める」における「流出を止める」とは、本願明細書では、液体が完全に下方へ流出しないように止める構造に限定されず、下方への流出を抑制できる構造も含む意味で使われている。
ここで、ラインヘッドは、液体吐出領域を往復移動するシリアル型の液体吐出ヘッドに比べてサイズも大きく形状の長いので、液体を一時的に溜める液体溜め部を設ける場所を確保しやすいと言える。
各図において示したX−Y−Z座標系は、X方向が装置幅方向(媒体の全幅方向)、Y方向が媒体の搬送方向、及びZ方向が装置高さ方向を表している。尚、説明を理解しやすくするために装置としての前側、後側、左側及び右側の方向を一部の図面に併記した。
この液体噴射装置は、記録装置の一つであるインクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1と言うことがある)である。該プリンター1はスキャナーユニット2を上部に備えて複合機として構成されている。尚、本発明においてスキャナーユニット2は備えていなくてもよい。
該プリンター1は、装置本体3の下部に「媒体」の一例として普通紙や写真用紙等の用紙M(図5、以下「媒体M」と記す場合もある)を収容する複数の媒体収容カセット4が配置され、該媒体収容カセット4の上側に、内部にラインヘッド14(図2)を備える記録実行部6が設けられている。各媒体収容カセット4は、装置本体3の前面側から着脱可能になっている。
ラインヘッド14が昇降することによって可撓性チューブ9が受ける問題に対する対処の実施形態を以下説明する。
図2から図13、図19を主に用いて本実施形態について説明する。
(A-1-1)構成
図2から図4に表したように、本実施形態では、可撓性チューブ9は、液体であるインクをラインヘッド14に供給する4本の第1可撓性チューブ9aと、気体である空気をラインヘッド14に供給する2本の第2可撓性チューブ9bを備えている。尚、該チューブの本数はこれらに限定されない。
第1可撓性チューブ9aの基端側は、液体供給元となる液体収容体18側につながっている。図2から図4において、符号30は液体収容体ホルダーであり、該液体収容体ホルダー30に液体収容体18が装着される。液体収容体18はインクカートリッジやインクパック等である。第2可撓性チューブ9bの基端側は、空気供給源となるポンプ16(図5)につながっている。
ラインヘッド14は、第1の方向F1に沿って位置する複数のノズルN(図8も参照)と、第1可撓性チューブ9aと接続される第1継手10と、第1継手10と複数のノズルNとの間の流路を成す複数の流路11とを備えている。更に、ラインヘッド14は、第1の方向F1に直交する第2の方向F2(Z方向と同じ)に図示しない昇降機構によって昇降する。
前記「複数の流路」については、後述する図5から図13に基づくラインヘッドの構造の説明の部分において詳しく説明する。
ここで、「第1継手10は、第1の方向F1においてラインヘッド14を3等分した場合の中央部分17bに配置される」における「3等分した場合の中央部分17b」とは、第1継手10は長尺なラインヘッド14に対してその長手方向(第1の方向F1)における端の部分ではなく中央部分に設けるのであるが、その中央部分の前記長手方向における範囲を規定したものである。前記「流路長のバラツキ」に基づく前記「供給圧力のバラツキ」を低減する課題との関係で当該「中央部分17b」の範囲は決まる。従って、「3等分」は厳密な3等分であることは要しない。
単純には、ラインヘッド14の長手方向の全体に亘ってノズルNが設けられている構造のラインヘッド14においては、該ラインヘッド14の長手方向における端から端までを全体として3等分した領域の中央部分でよい(図3)。
或いは、第1継手10と複数のノズルNとの間に設けられる複数の流路11(後述する流路構造体G1に設けられた流路PI1(図9))について、その第1の方向F1における形成範囲の端から端を全体として3等分した領域の中央部分でもよい。
更に、第1可撓性チューブ9aは、第2の方向F2(Z方向)における位置が互いに重なる、即ち略水平面内に位置するように配置される4本の一番チューブ9a(C)、二番チューブ9a(M)、三番チューブ9a(Y)及び四番チューブ9a(K)を含む。一番チューブ9a(C)はインクの色がシアン、二番チューブ9a(M)はマゼンタ、三番チューブ9a(Y)はイエロー、四番チューブ9a(K)はブラックに対応する。
そして、第1継手10は、一番チューブ9a(C)と接続される一番継手10C、二番チューブ9a(M)と接続される二番継手10M、三番チューブ9a(Y)と接続される三番継手10Y、四番チューブ9a(M)と接続される四番継手10Kとを含む(後述する図26も参照)。
尚、チューブの本数は4本に限定されない。プリンターの種類によってチューブの本数は定まる。
そして、一番チューブ9a(C)、二番チューブ9a(M)、三番チューブ9a(Y)及び四番チューブ9a(K)は、第1の方向F1及び第2の方向F2のそれぞれに直交する第3の方向F3に沿って、一番流路11C、二番流路11M、三番流路11Y、四番流路11Kと同じ順番に並んで配設されている。
ここでは、支点部34は、装置本体3内を引き回される第2可撓性チューブ9aを下側から支持する支持部35の端部36で構成されているが、支点部34はこの端部36により構成に限定されない。
第2可撓性チューブ9bは、第2継手27と接続される第2接続部分28を備える。更に、第2接続部分28が第2継手27に接続された状態において、該第2接続部分28から第1の方向F1における一方側(+X側)へ第1の方向F1に沿って延設され、他方側(−X側)には延設されず、ラインヘッド14の昇降に伴い移動可能な第2延設部分29を備える。
第2継手27は、第1継手10よりも第1の方向F1における他方側(−X側)に配置されている。
尚、第2可撓性チューブ9bで送られる空気のラインヘッド14内での流路及び役割については、後述する図5から図13に基づくラインヘッドの構造の説明の部分において詳しく説明する。
そして、前記4本の第1可撓性チューブ9aと2本の第2可撓性チューブ9bは、第2の方向F2(Z方向)における位置が互いに重なる、即ち略水平面内に位置するように配置されている。
更に、本実施形態では、第2可撓性チューブ9bの第2延設部分29は、ラインヘッド14から第1の方向F1に離間した位置に該ラインヘッド14と共に昇降移動する際の支点部34を有する。この支点部34は、第1延設部分15に対する前記支点部34と共通のもので、一番チューブ9b(A1)、二番チューブ9b(A2)の各チューブに対する各支点34A1、34A2を含む。そして、各支点34A1、34A2は、第2継手27の複数の各継手27A1,27A2と同じく、第3の方向F3に沿って配置されている。
(1)上記実施形態によれば、第1可撓性チューブ9aは、ラインヘッド14の第1継手10と接続される第1接続部分13から、ラインヘッド14の長手方向である第1の方向F1における一方側(+X側)へ該第1の方向F1に沿って延設され、他方側(−X側)には延設されず、ラインヘッド14の昇降に伴い移動可能な第1延設部分15を備えている。このように第1延設部分15は、長尺なラインヘッド14の長手方向における一方の端部側から中央部分17bまで該ラインヘッド14に沿って延設されているので、該第1延設部分15はラインヘッド14の昇降動作に柔軟に対応することが可能となる。
これにより、該ラインヘッド14の昇降に伴って該ラインヘッド14に接続された第1可撓性チューブ9aに加わるストレスを、当該第1延設部分15によって吸収して低減することができる。
また、一番チューブ9a(C)、二番チューブ9a(M)、三番チューブ9a(Y)及び四番チューブ9a(K)を透明部材を用いることで外部から視認可能な流路にした場合、複数のチューブ(9a(C)、9a(M)、9a(Y)、9a(K))の接続位置が解り易く、誤接続を低減できる。
ラインヘッド14の昇降移動によって第1延設部分15が支点部34を支点に揺動する際、本実施形態によれば、上記の通り、前記「複数の各チューブの長さがほぼ同じ」であること、及び前記「複数の各チューブは第2の方向における位置が互いに重なる」ことの構成によって、その揺動姿勢は複数の各チューブ9a(C)、9a(M)、9a(Y)及び9a(K)でほぼ同じになる。これにより、前記揺動に基づくストレスを複数の各チューブ9a(C)、9a(M)、9a(Y)及び9a(K)においてほぼ同等に受けることができ、以って前記揺動に基づくストレスを偏り無く効果的に吸収して低減することができる。
別の言い方をすると、前記揺動に基づいて各チューブ9a(C)、9a(M)、9a(Y)及び9a(K)にかかるストレスが一様でない場合には、大きなストレスがかかった一部のチューブに外れや劣化等の問題が集中する虞があるが、本実施形態によればそのような虞は少ない。
また、第2継手27は、第1継手10よりも第1の方向F1における前記他方側(−X側)に配置されているので、継手の構造が複雑化しない。
従って、ラインヘッド14の昇降移動によって第2延設部分29が支点部34を支点に揺動する際、その揺動姿勢は複数の各チューブ9b(A1)、二番チューブ9b(A2)でほぼ同じになる。これにより、前記揺動に基づくストレスを複数の各チューブ9b(A1)、9b(A2)においてほぼ同等に受けることができ、以って前記揺動に基づくストレスを偏り無く効果的に吸収して低減することができる。
ラインヘッド14の構造について図5から図13に基いて詳しく説明する。
図5は、本発明の実施形態に係るプリンター1の部分的な構成図である。このプリンター1は、液体の例示であるインクを印刷用紙等の印刷媒体(噴射対象)Mに噴射する液体噴射装置であり、制御装置100と搬送機構12とラインヘッド(以下、「液体噴射ヘッド」という場合がある)14とポンプ16とを具備する。複数色のインクIを貯留する液体収容体(以下、「液体容器(インクカートリッジ)」と言う場合がある)18がプリンター1には装着される。本実施形態では、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(B)の4色のインクIが液体容器18に貯留される。
液体噴射ヘッド14は、液体容器18から供給されるインクIを制御装置100による制御のもとで印刷媒体Mに噴射する。本実施形態の液体噴射ヘッド14は、Y方向に交差するX方向に長尺なラインヘッドである。なお、X-Y平面(印刷媒体Mの表面に平行な平面)に垂直な方向を以下ではZ方向と表記する。液体噴射ヘッド14によるインクIの噴射方向が−Z方向に相当する。
以上に概説した液体噴射ヘッド14の各要素(流路構造体G1,流路制御部G2、液体噴射部G3)の具体例を以下に詳述する。
図10は、流路構造体G1の側面図および平面図であり、図11は、図10におけるVII-VII線の断面図である。図10の側面図に例示される通り、本実施形態の流路構造体G1は、基板20と複数の封止部25(25a,25b,25c)と複数の封止部26(26a,26b)とを包含する平板状の構造体である。なお、図10の平面図では各封止部25および各封止部26の図示を便宜的に省略した。
他方、2個の供給口SA1の各々には、第1面21に設置された接続部382(図3の第2継手27が設けられる部分)を介して、第2可撓性チューブ9bより成る各空気A(A1,A2)の供給管TA1の端部が接続される。各供給管TA1は、領域31bおよび領域31aの面上でX方向に延在し、供給口SA1とは反対側の端部がポンプ16に接続される。
以上の構成において、液体容器18に貯留された4系統のインクI(C,M,Y,K)は、各供給管TI1を介して4個の供給口SI1に並列に供給され、ポンプ16から送出された2系統の空気A(A1,A2)は、各供給管TA1を介して2個の供給口SA1に並列に供給される。
また、基板20の第1面21の領域31aには、各空気Aに対応する2個の溝部342aが形成される。同様に、領域31bには2個の溝部342bが形成され、領域31cには2個の溝部342cが形成される。溝部342bと溝部342cとは、平面視で供給口SA1を挟んで相互に反対側に位置する。
図10に例示される通り、第1面21の各領域31(31a,31b,31c)において、空気Aに対応する2個の溝部342(342a,342b,342c)を挟む両側に、インクIに対応する各溝部341(341a,341b,341c)が位置する。
以上の例示の通り、本実施形態では、フィルム状の封止部25および封止部26が基板20に設置されるから、例えば所定の板厚の平板材を基板20に貼着することで流路を形成する構成と比較して流路構造体G1のZ方向の寸法(厚さ)を低減できるという利点がある。
また、本実施形態では、複数の封止部25が第1面21に設置されるから、第1面21の全体を単体の封止部25で被覆する構成と比較して封止部25の設置が容易である(各溝部の封止の不良を低減できる)という利点がある。封止部26についても同様である。
また、本実施形態では、各封止部25と各封止部26とが相互に別体に形成される。したがって、封止部25と封止部26とが一体に形成された構成と比較して封止部25および封止部26の設置が容易であるという利点がある。
以上の説明から理解される通り、任意の1個の供給口SI1から第2面22の溝部351と第1面21の各溝部341とを経由して第2面22の6個の流出口DI1に至る図9の流路PI1が、4系統のインクの各々について形成される。すなわち、流路PI1は、供給口SI1に供給される1系統のインクIを6個の流出口DI1に分配する流路である。
以上の説明から理解される通り、任意の1個の供給口SA1から第2面22の溝部352と第1面21の各溝部342とを経由して第2面22の6個の流出口DA1に至る図9の流路PA1が、2系統の空気Aの各々について形成される。すなわち、流路PA1は、供給口SA1に供給される1系統の空気A(A1,A2)を6個の流出口DA1に分配する流路である。
なお、本実施形態の流路PA1は、取付孔23を迂回するようにX-Y平面内で屈曲する。インクIの供給用の流路PI1を同様に屈曲させた場合には流路抵抗の増加が問題となるが、流路PA1に流通する流体は空気Aであるから、流路PA1の屈曲に起因した流路抵抗の増加は特段の問題とならない。
本実施形態に係る流路構造体G1の構成は以上の通りである。
図6に例示される通り、流路制御部G2の各流路制御ユニットU2のうち流路構造体G1との対向面には4個の供給口SI2と2個の供給口SA2とが形成される。流路構造体G1と各流路制御ユニットU2とが相互に固定された状態では、流路構造体G1の流出口DI1が流路制御ユニットU2の供給口SI2に挿入され、流路構造体G1の流出口DA1が流路制御ユニットU2の供給口SA2に挿入される。したがって、図9からも理解される通り、流路制御ユニットU2の各供給口SI2には流路構造体G1の各流出口DI1から各系統のインクIが供給され、流路制御ユニットU2の各供給口SA2には流路構造体G1の各流出口DA1から各系統の空気Aが供給される。
以上の例示の通り、本実施形態では、流路構造体G1の流出口DI1と各流路制御ユニットU2の供給口SI2とが直接的に接続されるから、例えば流出口DI1と供給口SI2とを配管で接続する構成と比較して、部品点数の削減や液漏れの防止等を実現することが可能である。
図13に例示される通り、流路PI2における負圧発生部42の下流側に流路開閉部44が設置され、流路開閉部44の下流側に圧力調整部46が設置される。すなわち、流路開閉部44は流路PI2上で負圧発生部42と圧力調整部46との間に位置する。
以上の動作によれば、流路開閉部44による流路PI2の閉塞で負圧発生部42と圧力調整部46とを相互に隔絶した状態(すなわち負圧発生部42による負圧の付与が無効とされた状態)で圧力調整部46による負圧の解除が実行されるから、流路開閉部44の下流側の流路の負圧を有効に解除できるという利点がある。
液体噴射部G3は、流路制御部G2を経由した各系統のインクIをノズルNから噴射する。図6に例示される通り、液体噴射部G3の各液体噴射ユニットU3のうち流路制御部G2との対向面には4個の供給口SI3が形成される。流路制御部G2と液体噴射部G3(筐体142)とが相互に固定された状態では、各液体噴射ユニットU3の各供給口SI3が流路制御ユニットU2の各流出口DI2に挿入される。したがって、図9から理解される通り、各液体噴射ユニットU3の4個の供給口SI3には、流路制御ユニットU2の流出口DI2から各系統のインクIが並列に供給される。
液体噴射部G3の構造の詳細な説明は省略する。
(2)更に、図3及び図4に表したように、本実施形態では、第1可撓性チューブ9aの第1延設部分15は、ラインヘッド14から第1の方向F1に離間した位置に該ラインヘッド14と共に昇降する際の支点部34を有し、第1延設部分15のラインヘッド上の長さL1は、該ラインヘッド14に最も近い本体3側の支点部34とラインヘッド14までの長さL2よりも長く構成されている。
本実施形態によれば、第1延設部分15のラインヘッド14上の長さL1は、該ラインヘッド14に最も近い本体3側の支点34とラインヘッド14までの長さL2よりも長いので、該ラインヘッド14の昇降に伴って該ラインヘッド14に接続された第1可撓性チューブ9aに加わるストレスを、当該第1延設部分15によって吸収して低減することができる。
これにより、ラインヘッド14の昇降に際して可撓性チューブ9(9a、9b)が嵩張らず、装置を小型化することができる。
ここで、負圧発生部42は、既述の通り、ノズルNに連通する流路内を所定の負圧に維持するものであり、該負圧発生部42より下流側のノズルNまでの流路内の供給圧力を一定の所定圧にして該負圧発生部42の上流側における供給圧力のバラツキの影響を低減する機能を有するものである。
しかし、本実施形態によれば、上記の通り、第1継手10は、ラインヘッド14の長手方向において前記中央部分17bに配置されて、液体の供給口となる第1継手10からノズルNまでの流路長のバラツキを上記の通り小さくしている。従って、前記クリーニング流速にバラツキが出る虞を低減して効果的なクリーニングを実行することができる。
(6-1)第2継手27は、前記配置と逆に、第1継手10よりも第1の方向F1における前記一方側(+X側)に配置される構造でもよい。
(6-2)第2可撓性チューブ9bを介してラインヘッドに供給する「気体」の使い方としては、ラインヘッド内の液体を加圧するために用いる以外に、ノズル面に付着したゴミ等を吹き飛ばすために用いる等が挙げられる。勿論、この使い方に限定されない。
ラインヘッドが昇降することによってFFCが受ける問題に対する対処の実施形態を以下説明する。
図14から図19を主に用いて本実施形態について説明する。尚、上記(A)の実施形態における構成部材と共通の構成部材については同一符号を付してその説明は省略する。
(B-1-1)構成
図14及び図15に基いて、ラインヘッドが昇降することによってFFCが受ける問題に対する対処の実施形態1について説明する。
これらの図においては、図面を解り易くするために第1可撓性チューブ9a及び第2可撓性チューブ9bの図示は省略されている。本実施形態においては、可撓性チューブ9の当該ラインヘッド14に対する接続位置や延設位置等は、図2から図4において説明したものと同じである。
尚、可撓性チューブ9の当該ラインヘッド14に対する接続位置や延設位置等は、図2から図4において説明したものと異なっているものでもよい。
FFC50は、先端にコネクタ52と接続されるケーブル接続部分53を備える。更に、FFC50は、ケーブル接続部分53がコネクタ52に接続された状態において、第2の方向F2と直交するように、即ち水平にフラット面54が配置され、ケーブル接続部分53側から第1の方向F1における一方側(+X側)へ該第1の方向F1に沿って延設され、他方側(−X側)には延設されないケーブル延設部分55を備える。
ケーブル接続部分53とケーブル延設部分55との間にFFC50が折り曲げられた折り曲げ部分56を備える。即ち、FFC50は折り曲げ部分56を介してコネクタ52に接続される。
そして、FFC50の折り曲げ部分56は、ケーブル延設部分55から折り曲げられ、フラット面54aが第2の方向F2と直交する第1折り曲げ部分56aと、第1折り曲げ部分56aから折り曲げられ、フラット面54bが第3の方向F3と直交する第2折り曲げ部分56bとを備える。この第2折り曲げ部分56bを介して下方に位置するコネクタ52に接続される。
尚、上記実施形態では、折り曲げ部分は2回異なる方向に折り曲げられているが、他の実施形態として、コネクタ52を、第2の方向F2においてケーブル延設部分55と同一平面に配置し、折り曲げ部分56を第1折り曲げ部分56aだけの構造にしてもよい。
更に、図14に示したように、複数の各FFCC501,502,503,504,505の各ケーブル延設部分55は互いに重なるように配置される。本実施形態で、FFC501、502、503の3つがラインヘッド14の一方側に位置して重なり、FFC504、505の2つがラインヘッド14の他方側に位置して重なっている。尚、FFC50の数は前記5つに限定されず、他の複数の数、或いは一つでもよい。
上記実施形態によれば、FFC50は、第1の方向F1に沿って長尺なラインヘッド14のコネクタ52と接続されるケーブル接続部分53と、第2の方向F2に対して直交するようにフラット面54が配置され、ケーブル接続部分53側から、第1の方向F1における一方側(+X側)へ該第1の方向F1に沿って延設され、他方側(−X側)には延設されないケーブル延設部分55とを備えている。従って、ラインヘッド14が昇降移動した場合、その昇降に伴って該ラインヘッド14に接続されたFFC50にねじれが発生する虞を、第2の方向F2に対して直交するようにフラット面54が配置された当該ケーブル延設部分55によって低減することができる。また、前記昇降に伴ってFFC50に加わるストレスを軽減することができる。
また、複数のFFC501,502,503,504,505は、ケーブル延設部分55が重なるように配置されているので、ラインヘッド14が昇降しても複数のFFC501,502,503,504,505はかさばらない。以って装置の小型化を図ることができる。
(1)更に、図14に表したように、ラインヘッド14は、第3の方向F3に沿って位置する複数のコネクタ523、525を備える。そして、これらのコネクタ523,525は、第1の方向F1における位置が重なるように、即ち略水平面内に配置されている。
これにより、ラインヘッド14の昇降移動に基くFFC503,504への前記ストレスのかかり方が同等になるので、該ストレスを効果的に軽減することができる。加えて、ラインヘッド14に複数のコネクタ52を高密度で配設することができる。
尚、第1の方向F1における位置が重なるように配置するコネクタ52としては、上記の一対(523、525)に限定されないことは勿論である。
更に、この本体側コネクタ57は、ラインヘッド14に対して、第2の方向F2の一方側(+Z方向)、即ちラインヘッド14の上面5より上方の位置に設けられている。これにより、FFC50の他端側のケーブル接続部分58は、ケーブル延設部分55の位置から上方に向かって立ち上がる立ち上がり部分59を介して本体側コネクタ57に接続されるようになっている。
ラインヘッド14を当該プリンター1から取り外す場合に、先ずカバーを兼ねる排出用トレイ7を開き、装置本体3内のラインヘッド14に上方からアクセスできる状態にする。
次に、可撓性チューブ9(図14及び図15では図示を省略されている)をラインヘッド14から外し、更にFFC50の装置本体3側との接続を外す。FFC50の本体側コネクタ57は、カバー(排出用トレイ7)を開けた状態においてラインヘッド14の上方となる取り出し側に位置する。即ち、本体側コネクタ57は、上方から容易にアクセスできる位置に設けられている。従って、FFC50を本体側コネクタ57から容易に外すことができる。
続いて、ラインヘッド14を持ち上げて当該プリンター1の外部に取り外す。
このように、ラインヘッド14を当該プリンター1から容易に取り外すことができる。
(B-2-1)構成
図16から図18に基いて実施形態2について説明する。
図16に表したように、本実施形態のプリンター1は、FFC50のケーブル延設部分55は、ラインヘッド14の長手方向の長辺に沿って隣接して位置し、5つの第1折り曲げ部分56aの内の3つは、ラインヘッド14に対してFFC50と反対側の位置まで延設された横断部66を有する。
詳しく説明すると、コネクタ521,522,523,524,525は、図14の配置と同じであるが、5つのFFC501,502,503,504,505は、図14の配置と異なり、いずれもラインヘッド14の一方側(コネクタ521,522,523と反対側、コネクタ524,525と同じ側)に配置されている。そのため、ラインヘッド14を横切る横断部66がFFC501,502,503の各第1折り曲げ部分56aに設けられている。
そして、5つのFFC501,502,503,504,505は、各ケーブル延設部分55が上下で重なるように配置されている。即ち、ケーブル接続部分53がコネクタ52に接続された状態において、各フラット面54が第2の方向F2と直交するように、即ち略水平に配置されている。
FFC501,502,503の各ケーブル接続部分58は、本体側コネクタ57に接続されている。
尚、複数のコネクタ52の配置に対応して横断部66の数が決まることになるので、横断部66は上記3つに限定されない。
更に、本実施形態では、各横断部66は、第1可撓性チューブ9a及び第2可撓性チューブ9bの下に配置されている。即ち、各横断部66は、ラインヘッド14の上面5と第1可撓性チューブ9a及び第2可撓性チューブ9bとの間に配置されている。
図16から図18に基いて、プリンター1からラインヘッド14を取り外す場合について工程順に説明する。
(1)先ず、図1の状態からカバーである排出用トレイ7を開けて装置本体3内のラインヘッド14に上方からアクセス可能な図16の状態にする。
(2)次に、図17に表したように、第1可撓性チューブ9a及び第2可撓性チューブ9bをラインヘッド14から外して持ち上げ、装置本体3側に設けられている後述する保持部71、80(図23、図25)を用いて第1接続部分13を上にして保持する。
(3)次に、図18に表したように、本体側コネクタ57に接続されているFFC501,502,503を該本体側コネクタ57から外す。更に該FFC501,502,503をラインヘッド14からも外す。これにより、残りのFFC504,505にアクセスできる状態になる。
残りのFFC504,505は、本実施形態では、本体側コネクタ57を介さずに直接制御元の回路基板側(後述する電装部材83、図30)にまで引き回されて接続されている。
該FFC50は、各種の信号を送信するために使われるが、送信する信号の種類(高速転送等)によっては、複数のFFCをコネクタによって繋げて配線した場合にノイズの影響を大きく受ける場合がある。ノイズの影響を大きく受ける場合は、図18に表したように、コネクタを介さずに一本のFFCによってダイレクトに制御元(電装部材83、図30)と接続される。
そこで、残りのFFC504,505は、ラインヘッド14との接続部分(コネクタ524,525の部分)だけを外す。これにより、ラインヘッド14は可撓性チューブ9及びFFC50との接続から解放され、取り外しが可能な状態になる。そこで、ラインヘッド14を持ち上げて外部に取り出す。
本実施形態によれば、ケーブル延設部分55は、ラインヘッド14の長手方向の長辺に沿って一方側に位置し、第1折り曲げ部分56aの少なくとも一つはラインヘッド14に対して該FFC50と反対側となる他方側に延設された横断部66を有する。この横断部66によって、ラインヘッド14のコネクタ52の配置に対するFFC50の配置の自由度が増し、設計及び製造が容易になる。
本実施形態によれば、FFC50の横断部66は、第1可撓性チューブ9a及び第2可撓性チューブ9bの下に配置されているので、FFC50の電気的接続状態だけを確保して上記所定のヘッド駆動を行い、その後に第1可撓性チューブ9a等をFFC50の横断部66の上に配置して接続することができる。従って、ラインヘッド14の交換が容易である。
図19に基いて実施形態3について説明する。
図19に表したように、本実施形態では、プリンター1は、ラインヘッド14により液体が吐出される対象である媒体Mを搬送する搬送経路69を備えている。この搬送経路69は、第1の方向F1(X方向)に直交する平面上において該ラインヘッド14の周囲を囲んでいる。図19においては、搬送経路69は模式的に記載されている。
該搬送経路69は、媒体収容カセット4側からラインヘッド14のノズルNと対向する記録実行領域(液体吐出領域)を通って排出用トレイ7側に向かう片面記録用の搬送経路69aと両面記録用の反転経路69bとを含む。即ち、ラインヘッド14は、片面記録用の搬送経路69aと両面記録用の反転経路69bによって周囲を囲まれている。
尚、搬送経路69の構造は、後述の他の実施形態(図35)において詳しく説明される。
ラインヘッドから液体供給流路を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態を以下説明する。
図2から図4及び図20から図29を主に用いて本実施形態について説明する。尚、上記(A)(B)の各実施形態における構成部材と共通の構成部材については同一符号を付してその説明は省略する。
(C-1-1)構成
図2から図4に基いて、ラインヘッドから液体供給流路を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態1について説明する。
ここで、図20から図23に基いて、本実施形態においてプリンター1からラインヘッド14を取り外す場合について工程順に説明する。
(1)先ず、図1の状態からスキャナーユニット2を少し回動させて排出用トレイ7の上部空間を拡大し、作業しやすくする。そして、カバーである排出用トレイ7を開ける(図20)。更に、装置本体3内においてラインヘッド14の上方に位置する搬送経路69(図19)の一部を取り外して該ラインヘッド14に上方からアクセス可能な状態にする(図21)。この状態のラインヘッド14と液体収容体18の部分だけを表すと図2乃至図4となる。
(2)次に、図22に表したように、可撓性チューブ9(第1可撓性チューブ9a及び第2可撓性チューブ9b)の各接続部(第1接続部分13、第2接続部分28)をラインヘッド14の各継手(第1継手10、第2継手27)から外して持ち上げる。そして、装置本体3側に設けられている保持部71に第2接続部分28を係止し、これにより第1接続部分13及び第2接続部分28を上にして吊下げた状態で保持する。
次に、FFC50(図14、図16等)をラインヘッド14から外す。これにより、ラインヘッド14は可撓性チューブ9及びFFC50との接続から解放され、取り外しが可能な状態になる。
(3)次に、図23に表したように、ラインヘッド14をその装置本体3内の設置位置から持ち上げて外部に取り出す。その後、ラインヘッド14に必要なメンテナンスを施して、或いは新しいラインヘッド14に換えて、上記と逆の工程で装置本体3内の設置位置に設置し、可撓性チューブ9及びFFC50を接続する。
本実施形態によれば、液体供給流路である第1可撓性チューブ9aは、鉛直方向において媒体搬送領域19との間にラインヘッド14が位置するように配置されている。即ち、第1可撓性チューブ9aの下側にラインヘッド14が存在する。これにより、第1可撓性チューブ9aの第1接続部分13から液体が漏れても、媒体搬送領域19に液体が直接垂れ落ちる虞を低減することができる。
また、保持部71は媒体搬送領域19の範囲外に位置するので、保持部71に保持された状態の第1可撓性チューブ9aから媒体搬送領域19に液体が垂れ落ちる虞を低減することができる。
図4、図23に基いて、ラインヘッドから液体供給流路を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態2について説明する。
このように、保持部71は、ラインヘッド71の着脱経路から外れる位置に設けられているので、該ラインヘッド14の修理や交換等のメンテナンスの際に装置本体3の外に取り出すが、該保持部71は前記取り出しの邪魔にならない状態で可撓性チューブ9を保持することができる。
これにより、ラインヘッド14から外した状態の第1可撓性チューブ9aの第1接続部分13から液体が垂れる虞を抑制することができる。
図24に基いて、ラインヘッドから液体供給流路を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態3について説明する。
図24に表したように、第1可撓性チューブ9aは、複数の流路体(一番チューブ9a(C)、二番チューブ9a(M)、三番チューブ9a(Y)及び四番チューブ9a(K))から成る。更に、第2可撓性チューブ9bは2本の流路体(一番チューブ9b(A1)、二番チューブ9b(A2))から成る。
本実施形態では、これらの第1可撓性チューブ9aと第2可撓性チューブ9bの接続部(第1接続部分13及び第2接続部分28)を上方に持ち上げる際に、該接続部(第1接続部分13及び第2接続部分28)がラインヘッド14の上面5に沿って移動することをサポートするサポート機構74を備えている。
図24に表したように、このサポート機構74は、ラインヘッド14に設けられ、可撓性チューブ9の延設部分(第1延設部分15、第2延設部分29)に沿って両側に位置し、第1可撓性チューブ9aと第2可撓性チューブ9bの接続部(第1接続部分13及び第2接続部分28)をラインヘッド14の上面5に沿って上方に持ち上げる際の持ち上げ方向に沿う規制面75a、76aを有する板状の規制部75、76である。
具体的には、サポート機構74を成す規制部75、76の規制面75a、76aは、可撓性チューブ9の接続部(第1接続部分13及び第2接続部分28)をラインヘッド14の上面5に沿って上方に持ち上げる際の持ち上げ方向に沿っている。従って、規制部の規制面75a、76aは、可撓性チューブ9の接続部(第1接続部分13及び第2接続部分28)を上方に持ち上げる際に、該接続部がラインヘッド14の上面5に沿って移動するように自然に促す作用をする。即ちサポートする。
図3、図25に基いて、ラインヘッドから液体供給流路を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態4について説明する。
本実施形態のサポート機構74は以下のように構成されている。
図25に表したように、サポート機構74は、可撓性チューブ9の接続部(第1接続部分13及び第2接続部分28)を上方に持ち上げてラインヘッド14の上面5に沿って移動する方向線77(図3)上の位置に設けられ、移動先の位置を示す目標表示78(図3、図25)である。
尚、図25は可撓性チューブ9及び第1接続部分13が凹部79及び保持部80に収まる直前の状態である。
更に、目標表示78は単なるマークではなく、装置本体3の対応する位置に設けられて可撓性チューブ9が収まる凹溝79であるので、ラインヘッド14から外した可撓性チューブ9を凹溝79内に収めた状態で保持することができる。これにより、ラインヘッド14の取り出しの際の邪魔になる虞を一層低減することができる。
図26に基いて、ラインヘッドから液体供給流路を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態5について説明する。
図26に表したように、ラインヘッド14は、第1可撓性チューブ9aの第1接続部分13が接続する第1継手10が設けられている部位に液体を溜めて下方への流出を止める液体溜め部181を備えている。
ここで、「液体を溜めて下方への流出を止める」における「流出を止める」とは、本願明細書では、液体が完全に下方へ流出しないように止める構造に限定されず、下方への流出を抑制できる構造も含む意味で使われている。
ここで、ラインヘッド14は、液体吐出領域を往復移動するシリアル型の液体吐出ヘッドに比べてサイズも大きく形状も長いので、液体を一時的に溜める液体溜め部181を設ける場所を確保しやすい。
(1)サブタンク
図2から図4及び図27から図29に表したように、ラインヘッド14と液体収容体18との間の液体供給流路(第1可撓性チューブ9a等)には、ラインヘッド14による記録を中断することなく液体収容体18の交換を可能にするために、液体収容体18とラインヘッド14との間の液体供給流路に、液体を貯留可能な液体室24を有するサブタンク33が設けられている。図27において、符号49は背面カバーである。
図28、図29に表したように、サブタンク33は、液体のラインヘッド14に向かう流れ方向の上流側に位置する第1サブタンク33Aと、下流側に位置する第2サブタンク33Bのセットを2つ含む。そして、サブタンク33は、第1プレート37と第2プレート38を螺子47を締め付けて接合することで形成されている。各サブタンク33A、33Bの各液体室24は、フィルム39で構成された面を有し、該フィルム39は付勢部材40によって加圧されている。フィルム39の周縁部はOリング48によって大気と遮断されている。液体室24は、該フィルム39の変位により液体を貯留する空間容積が変化する。付勢部材40は前記空間容積を減少させる方向に付勢する。
液体収容体18内から加圧ポンプ109(後述する図36参照)で加圧されて送られる液体は、第1サブタンク33A用の液体入口41から該第1サブタンク33Aの液体室24内に導入されて溜まり、更に液体出口43から出て、チューブ45(図28)を通り、再び第2サブタンク33B用の液体入口41から第2サブタンク33Bの液体室24内に導入されて溜まり、更に液体出口43から出て、ラインヘッド14側に送られる。
以上の構成において、液体収容体18からサブタンク33を介してラインヘッド14に至る液体供給流路は、大気圧よりも高圧状態にある。そのため、ラインヘッド14を装置本体3から取り外す場合に、単に第1可撓性チューブ9aをラインヘッド14の第1継手10から外すと、該第1可撓性チューブ9a内の液体が噴き出ることになる。そこで、各動作を制御する制御部(後述する電装部材83、図30)は、液体供給流路内の加圧状態を解除するための加圧解除用シーケンスを通常備えている。
しかし、この加圧解除用シーケンスが正常に動作しない場合、第1可撓性チューブ9aをラインヘッド14の第1継手10から外すことができない。
本実施形態のプリンター1では、このような場合に、サブタンク33を構成する第1プレート37と第2プレート38を接合する螺子47を緩めることで、液体室24の空間容積を変えることができ、それにより前記加圧状態を解除することが可能である。即ち、第1可撓性チューブ9aをラインヘッド14の第1継手10から外した際に、該第1可撓性チューブ9a内の液体が噴き出る虞を低減できる。
更に、前記支持部105を退避位置に移動させた後、ラインヘッド14のノズル形成面81に接してノズルNを封止する後述するキャップ部材106をラインヘッド14の下方に移動させて位置させるようにしてもよい。
これらにより、液体漏れによる被害を抑制することができる。
ラインヘッドのノズル形成面を払拭する払拭部材を設置場所から取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態を以下説明する。
図2から図4及び図30から図37を主に用いて本実施形態について説明する。尚、上記(A)(B)(C)の各実施形態における構成部材と共通の構成部材については同一符号を付してその説明は省略する。
(D-1-1)構成
図2から図4及び図30から図37に基いて、設置場所から払拭部材を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態1について説明する。
払拭部材82は、保持部85に保持されている。保持部85は、キャリッジ86に着脱可能に一例としての螺子87で取り付けられている。これにより、螺子87を外すことにより払拭部材82は保持部85に保持された状態でキャリッジ86から外すことができる。
キャリッジ86は、ねじ軸88に移動可能に取り付けられている。ねじ軸88は、モーター89の回転がウォームギヤ90を介して伝達されて回転する。このねじ軸88が回転することでキャリッジ86がねじ軸88の長手方向である第1の方向F1(ラインヘッド14の長手方向、媒体Mの搬送される方向FMと交差する方向)に移動し、該払拭部材82はラインヘッド14のノズル形成面81を払拭する。
図において、符号104はガイドであり、払拭部材82をスライド可能に支持してねじ軸88の長手方向(第1の方向F1)への移動を安定化させる。
即ち、図30に表したように、本実施形態では当該プリンター1の後面の背面カバー49を開けると、前記移動した払拭部材82にアクセスできるようになっている。これにより、背面カバー49を開けて螺子87を外すことで、該払拭部材82を装置本体3の外部に取り外すことができる。
また、本実施形態では、払拭部材82は、当該プリンター1の装置本体3から取り外す際は、前記モーター89の動作を制御する制御部である電装部材83によって前記着脱を行える位置に自動的に移動するように構成されている。
即ち、背面カバー49が閉じられている通常状態では、電装部材83は前記着脱経路84に位置している。しかし、払拭部材82を取り外すために背面カバー49を開けると、自動的に当該電装部材83は払拭部材82の着脱経路84から退避する。
また、上記構造において、「払拭部材82は該プリンター1の装置本体3に対して着脱可能」における「着脱可能」とは、本願明細書では、ノズル形成面81に接触して払拭する払拭部材82の部分を交換や修理するために着脱すること、払拭ユニット91の一部又は全部を交換や修理するために着脱することの両方を含む意味で使われている。
本実施形態では、上記の通り、払拭部材82と保持部85が着脱可能になっているが、払拭部材82だけ、或いは払拭ユニット91全体を着脱可能に構成してもよい。
ここで、図30から図34に基いて、本実施形態においてプリンター1内の設置位置から払拭部材82を取り外す場合について工程順に説明する。
(1)先ず、プリンター1の後面の背面カバー49を開ける(図30)。これにより、電装部材83は払拭部材82の着脱経路84から自動的に退避する。
(2)払拭部材82は、本実施形態では、ねじ軸88が回転して取り外し可能な位置に自動的に移動する。このように自動的に移動する構成でない場合は、取り外し可能な位置に移動させる。
(3)次に螺子87を外すことにより、払拭部材82は保持部85に保持された状態でキャリッジ86から外すことができる。その際、電装部材83は払拭部材82の着脱経路84から退避しているので、払拭部材82から液体が垂れても電装部材83には付着する虞は少ない。
尚、本実施形態では、払拭部材82と保持部85の部分だけを取り外す場合について説明したが、払拭ユニット91全体を取り外す構造の場合は、その全体を取り外す。
本実施形態によれば、電子回路基板等の電装部材83は、払拭部材82を着脱する際の着脱経路84の下方とは異なる場所(開状態の背面カバー49の内面)に配置されているので、払拭部材82を交換や修理のために設置場所から取り外す際に、電装部材83に払拭部材82に付着している液体が垂れる虞を低減することができる。
図31から図34、図36に基いて、設置場所から払拭部材を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態2について説明する。
図31から図34及び図36に表したように、本実施形態のプリンター1においては、払拭部材82を保持する保持部85は、前記払拭動作によってノズル形成面81から払拭された液体が溜まる貯留部92を備える。この貯留部92に溜まった液体は満杯になる前に貯留部92から排出する必要がある。
その排出手段として、払拭部材82が移動する移動端において保持部85と係合する係合部材93を備えている。本実施形態の係合部材93は、保持部85との係合状態において液溜め部92と連通する連通部96として内部に吸引路を有する吸引針97を備えている。一方、保持部85は、吸引針97を受け入れる受け入れ孔101を備え、該受け入れ孔101は吸引針97の挿抜によって流路を開閉する弁102を備える。
払拭部材82の係合部材93との係合(受け入れ孔101に吸引針97が挿入)は、払拭動作毎に実行される。尚、払拭動作毎でなくてもよい。
更に、払拭部材82は、当該プリンター1から取り外す際は、移動端における前記係合位置94における連通部96との連通状態を解除して前記着脱を行える位置95に移動可能であるので、払拭部材82の交換や修理等のための取り外しを容易に行うことが可能になる。
図31及び図32に基いて、設置場所から払拭部材を取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態3について説明する。
図31及び図32に表したように、本実施形態のプリンター1においては、払拭部材82を清掃する清掃部103を備える。清掃部103は、モーター89側に設けられ、上下に移動可能である。払拭部材82を清掃する際は下がって清掃位置に移動する。非清掃時は上がって退避位置に移動している。また、この清掃部103は、払拭部材82と同じ方向に着脱可能に構成されている。
(1)清掃部103は、上記実施形態では、その着脱方向が払拭部材81の着脱方向と同じであるとして説明したが、反対側に着脱可能に構成してもよい。
更に、ラインヘッド14のノズル形成面81に接してノズルNを封止するキャップ部材106も封止位置113(図37(B))から離間した退避位置114(図37(A))に退避させるようにしてもよい。図において、符号107は、キャップ部材106の前記各位置間の移動をガイドするガイドレール、符号108は大気解放機構である。
これらにより、払拭部材82からの液体垂れによる被害を抑制することができる。
これにより、払拭部材82は、前記取り外しを搬送経路69の下側で行えるので、払拭部材82を、プリンター1から取り外す際に液体が垂れても搬送経路69に落下する虞を低減できる。
ラインヘッドに対するキャップ部材を設置場所から取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態を以下説明する。
図35から図37、図38から図46を主に用いて本実施形態について説明する。尚、上記(A)(B)(C)(D)の各実施形態における構成部材と共通の構成部材については同一符号を付してその説明は省略する。
(E-1-1)構成
図35から図37、図38から図45に基いて、ラインヘッドに対するキャップ部材を設置場所から取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態1について説明する。
キャップ部材106は、着脱ユニット115を取り外した状態において、該着脱ユニット115と同じ方向Fc(図35、図40、図44)に取り外すことが可能に構成されている。この方向Fcは当該プリンター1の左方向である。装置本体3の左面を成す筐体には、開閉可能なカバー118が設けられている(図38)。
媒体Mの搬送経路69は、媒体Mの搬送中に詰り(「ジャム」とも言われる)等のトラブルが発生することがある。該搬送経路69の一部又は全部を当該プリンター1の装置本体3に対して着脱可能に構成することで、そのトラブル処理が行い易くなる。本実施形態では、排出ユニット117の他にも、排出用トレイ7の直下に位置する部分がラインヘッド14を上方に取り出せるようにするために着脱可能に構成されている(図20及び図21、図35)。
本実施形態では、キャップ部材が装着された状態のキャップユニット119が当該プリンター1の装置本体3から取り外すことが可能に構成されている。移動機構121は、ガイドレール107及びガイドレール107に案内されて移動するための駆動機構(図示せず)等を備え、制御部(電装部材83)によってその動作が制御される。
本実施形態では、図36及び図41に表したように、減圧ポンプ110と第1チューブ122との間に中継流路130を備えている。即ち、第1チューブ122の前記他方は中継流路130に接続されている。中継流路130と減圧ポンプ110とは第2チューブ123によって接続されている。
(1)図38の状態の当該プリンター1に対して、先ず左面の筐体に設けられたカバー118を取り外す(図39)。これにより、搬送経路69の一部を成す着脱ユニット115(排出ユニット117)にアクセス可能になる。
(2)図40に表したように、着脱ユニット115(排出ユニット117)を方向Fc(装置左方)に引き出す。該着脱ユニット115(排出ユニット117)は、装置本体3側のレール(図示せず)に案内されて引き出せるようになっている。この引き出しにより、その奥に位置しているキャップユニット119にアクセス可能となる。
(3)次に、第1チューブ122について中継流路130との接続を解除する。その解除の方向は、着脱ユニット115(排出ユニット117)を装置本体3から取り外す方向Fcと同じである。これにより、図42の状態になる。第1チューブ122は可撓性であるが、剛性が比較的高く、前記接続を解除された状態では、図に表したように略直線の姿勢になる。
図42において、符号124は中継流路130との接続部である。図45の符号125は、前記接続部124が接続される中継流路130側の継手部である。
図43に表したように、第1チューブ122の中継流路130との接続を解除した状態においては、第1チューブ122の先端の接続部124は、装置本体3内に位置する。これにより、第1チューブ122から液体が垂れても装置本体3内に留めることができる。
(4)次に、図44に表したように、キャップユニット119を装置本体3外に取り外す。この取り外し方向は、着脱ユニット115(排出ユニット117)を装置本体3から取り外す方向Fcと同じである。これにより、図44の状態になる。
尚、本実施形態では、キャップユニット119は、装置本体3側のレール(図示せず)に案内されて引き出せるようになっている。
本実施形態によれば、キャップ部材106は、前記構成の着脱ユニット115(排出ユニット117)を取り外した状態において、該着脱ユニット115(排出ユニット117)と同じ方向Fcに取り外すことが可能に設けられている。即ち、着脱ユニット115(排出ユニット117)を取り外して生じるスペースが当該キャップ部材106を取り外すための取り外し用スペースとなり、該スペースを利用してキャップ部材106を着脱ユニット115と同じ方向に取り外すことが可能に構成されている。このように、該キャップ部材106は、着脱ユニット115を取り外して生じるスペースを利用して着脱ユニット115と同じ方向Fcに取り外すことができるので、当該キャップ部材106の修理や交換等のメンテナンスを作業性良く実施することができる。
また、キャップ部材106を取り外すに際して、その手前に位置する搬送経路69は着脱ユニット115になっているので、該ユニット115を一体として取り外すだけでよく、各部品に分解する必要がないので、作業性が良い。
また、本実施形態によれば、キャップ部材106に負圧を作用させるために接続される第1チューブ122が、該キャップ部材106を取り外す方向Fcと同じ方向へその接続を解除可能である。従って、当該キャップ部材106の修理や交換等のメンテナンスの際に、障害になる第1チューブ112の接続解除処理を作業性良く実施することができる。
また、本実施形態によれば、キャップ部材106は、第1チューブ122、中継流路130及び第2チューブ123によって減圧ポンプ(吸引部)110につながる構成にした。従って、キャップ部材106を取り外す際に接続を解除する必要がある第1チューブ122の長さを、中継流路130及び第2チューブ123の分だけ短くすることができ、以って取り外しの作業性がよくなる。
図41、図45に基いて、ラインヘッドに対するキャップ部材を設置場所から取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態2について説明する。
図41、図45に表したように、本実施形態のプリンター1においては、第2チューブ123は、キャップ部材106の取り外しの際の移動経路外に設けられている。即ち、キャップ部材106を含むキャップユニット119の前記取り出しの方向Fcと交差する方向(X方向)に占める領域によって前記移動経路が占める範囲が決まるが、第2チューブ123はその範囲の外側に位置するように構成されている。
これにより、第2チューブ123の接続状態はそのままにしてキャップ部材106或いはキャップユニット119を取り外すことができるので、作業性がよい。
これにより、第2チューブ123は、減圧ポンプ110を取り外す方向(装置後方であるY方向)に接続を解除可能である。従って、減圧ポンプ110の修理や交換のための取り外しの際に、第2チューブ123に減圧ポンプ110の取り外し方向(装置後方)からアクセスして接続を解除することができるので、その作業性が良くなる。
図46に基いて、ラインヘッドに対するキャップ部材を設置場所から取り外す際に生じる問題に対する対処の実施形態3について説明する。
図46に表したように、本実施形態のプリンター1においては、キャップ部材106は、移動機構121によってラインヘッド14に対する封止位置113(図37(B))と退避位置114(図37(A))との間を移動可能である。移動機構121は、キャップ部材106を当該プリンター1から取り外す際にはキャップ部材106を退避位置114に移動可能である。
そして、キャップ部材106は、キャップユニット119上の退避位置114から前記方向Fcに取り外すことが可能に構成されている。キャップユニット119は取り外されず、装置本体3内に残る。
これにより、キャップ部材106の退避位置114をキャップ部材106を取り外すための取り外し位置として利用することができ、設計及び製造に無駄がない。
(1)図35に表したように、キャップ部材106は、装置本体3内の設置位置からの取り外しを搬送経路69の下側で行えるように設けられている。
これにより、キャップ部材106は、前記取り外しを搬送経路69の下側で行えるので、キャップ部材106をプリンター1から取り外す際に液体が垂れても搬送経路69に落下する虞を低減できる。
4 媒体収容カセット、5 上面、6 記録実行部、7 排出用トレイ、
8 出口、9 可撓性チューブ、9a 第可撓性チューブ、
9a(C) 一番チューブ、9a(M) 二番チューブ、
9a(Y) 三番チューブ、9a(K) 四番チューブ、
9b 第2可撓性チューブ、10 第1継手、
10C 一番継手、10M 二番継手、
10Y 三番継手、10K 四番継手、11 複数の流路、
11C 一番流路、11M 二番流路、
11Y 三番流路、11K 四番流路、12 搬送機構、
13 第1接続部分、14 ラインヘッド(液体噴射ヘッド)、
15 第1延設部分、16 ポンプ(空気供給源)、
17a,17b,17c 3等分した領域、17b 中央部分、
18 液体収容体、19 媒体搬送領域、 20 基板、21 第1面、
22 第2面、23 取付孔、24 液体室、
25(25a,25b,25c) 封止部、26(26a,26b) 封止部、
27 第2継手、28 第2接続部分、29 第2延設部分、
30 液体収容体ホルダー、31a,31b,31c 領域、
32(32a,32b) 領域、33 サブタンク、
33A 第1サブタンク、33B 第2サブタンク、34 支点、
35 支持部、36 端部、37 第1プレート、38 第2プレート、
39 フィルム、40 付勢部材、41 液体入口、43 液体出口、
48 Oリング、42 負圧発生部、44 流路開閉部、
46 圧力調整部、 47 螺子、50 FFC、51 複数の端子、
52 コネクタ、53 ケーブル接続部分、54 フラット面、
55 ケーブル延設部分、56 折り曲げ部分、
56a 第1折り曲げ部分、56b 第2折り曲げ部分、
57 本体側コネクタ、58 ケーブル接続部分、66 横断部、
69 搬送経路、69a 片面記録用の搬送経路、
69b 両面記録用の反転経路、70 噴射ヘッド部、71 保持部、
72 液体収容部18の液体の出口、
73 第1可撓性チューブ9aの第1接続部分13の位置、
74 サポート機構、75 規制部、75a 規制面、76 規制部、
76a規制面、77 方向線、78 目標表示、79 凹溝、
80 保持部、81 ノズル形成面、82 払拭部材、83 電装部材、
84 着脱経路、85 保持部、86 キャリッジ、87 螺子、
88 ねじ軸、89 モーター、90 ウォームギヤ、
91 払拭ユニット、92 貯留部、93 係合部材、94 係合位置、
95 着脱を行える位置、96 連通部、97 吸引針、
98 廃液貯留部、99 減圧室、100 制御装置、
101 受け入れ孔、102 弁、103 清掃部、104 ガイド、
105 支持部、106 キャップ部材、107 ガイドレール、
108 大気解放機構、109 加圧ポンプ、110 減圧ポンプ(吸引部)、
111 媒体支持位置、112 退避位置、113 封止位置、
114 退避位置、115 着脱ユニット、116 湾曲反転経路、
117 排出ユニット、118 カバー、119 キャップユニット、
121移動機構、122 第1チューブ、123 第2チューブ、
124 減圧室との接続部、126 保持部、130 中継流路、142 筐体、
181 液体溜め部、341(341a,341b,341c) 溝部、
342(342a,342b,342c) 溝部、
351(351a,351b) 溝部、352(352a,352b) 溝部、
381 接続部、382 接続部、442 可撓部材、444 弾性体、
462可撓部材、464 弾性体、
501,502,503,504,505 複数のFFC、
521,522,523,524,525 複数のコネクタ、
F1 第1の方向(ラインヘッドの長手方向)、
F2 第2の方向(装置の高さ方向)、F3 第3の方向、
Fc FM 媒体の搬送方向である移動方向、
L1 ラインヘッド上の長さ、
L2 支点34とラインヘッドまでの長さ、M 媒体(用紙)、N ノズル。
Claims (9)
- 媒体搬送領域と、
前記媒体搬送領域を搬送される媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドに接続される接続部を有し、該液体噴射ヘッドに前記液体を供給する液体供給流路と、
前記接続部が前記液体噴射ヘッドから外された状態の前記液体供給流路を保持可能な保持部と、を備え、
前記保持部は前記媒体搬送領域の範囲外に設けられる、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1に記載された液体噴射装置において、
前記接続部は、前記液体噴射ヘッドの上面に接続され、
前記液体供給流路は、前記接続部の位置から前記液体噴射ヘッドの上面を通って前記媒体の搬送方向と交差する方向に延設された延設部分を有し、
前記延設部分であって前記液体噴射ヘッドの上面の外になる部分は、前記媒体搬送領域の外に位置する、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1又は2に記載された液体噴射装置において、
前記液体供給流路は複数の流路から成り、
前記接続部を上方に持ち上げる際に、該接続部が前記液体噴射ヘッドの上面に沿って移動することをサポートするサポート機構を備えている、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3に記載された液体噴射装置において、
前記サポート機構は、
前記液体噴射ヘッドに設けられ、
前記液体供給流路の延設部分に沿って両側に位置し、
前記接続部を前記液体噴射ヘッドの上面に沿って上方に持ち上げる際の持ち上げ方向に沿う規制面を有する規制部である、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3に記載された液体噴射装置において、
前記サポート機構は、前記接続部を上方に持ち上げて前記液体噴射ヘッドの上面に沿って移動する方向線上の位置に設けられ、移動先の位置を示す目標表示である、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載された液体噴射装置において、
前記保持部は、前記接続部を上方にした状態で前記液体供給流路を保持する、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項6に記載された液体噴射装置において、
前記液体噴射ヘッドは当該液体噴射装置に対して着脱可能であり、
前記保持部は、前記液体噴射ヘッドの着脱経路から外れる位置に設けられている、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項6又は7に記載された液体噴射装置において、
前記液体噴射ヘッドに供給される液体を収容する液体収容体を備え、
前記保持部に保持された状態における前記接続部の位置は、前記液体収容体の液体の出口の中心位置より上である、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載された液体噴射装置において、
前記液体噴射ヘッドは、前記接続部が接続される継手が設けられている部位に液体を溜めて下方への流出を止める液体溜め部を備えている、ことを特徴とする液体噴射装置。
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