JP6520645B2 - 調光装置及びこれを備えた板状建材 - Google Patents

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Description

本発明は、調光装置及びこれを備えた板状建材に関する。
従来より、透過光の調整が可能とされた調光板が知られている。例えば、電圧の印加有無(ON/OFF)によって透過率(透明度)が切り替えられる構成とされた液晶調光層を設けた調光板が知られている。このようなものでは、配線や電源が必要となり、設置やメンテナンスの際の作業も煩雑になるという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、それぞれにパターン領域が形成され間隔を空けて配置された第1調光シート及び第2調光シートの一方をパターンに交差する面方向に移動させることで、明状態及び暗状態の切り替えが可能とされた調光板が開示されている。
国際公開第2015/111730号
しかしながら、上記特許文献1には、第1調光シート及び第2調光シートの一方をパターンに交差する面方向に移動させる機構についての詳述がなく、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、設置やメンテナンスの際の作業性の向上が可能でありながらも、調光板を構成する可動板を面域方向に安定的に移動させ得る調光装置及びこれを備えた板状建材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る調光装置は、厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板のうちの一方の固定板に対して他方の可動板を面域方向に移動させることで、厚さ方向一方側から入射した光の厚さ方向他方側への透過変更が可能とされた調光装置であって、前記可動板の一辺部とこの一辺部に対向して配される支持部とを連結し、かつ互いに平行状に変位する複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在とされており、前記複数本のリンクアームは、一端部が前記可動板に対して回転自在に連結され、他端部が前記支持部に対して回転自在に連結され、かつ前記可動板の一辺部と前記支持部とによって平行リンク機構状に機能する構成とされていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る調光装置は、厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板のうちの一方の固定板に対して他方の可動板を面域方向に移動させることで、厚さ方向一方側から入射した光の厚さ方向他方側への透過率の変更が可能とされた調光装置であって、前記可動板の一辺部とこの一辺部に対向して配される支持部とを連結し、かつ互いに平行状に変位する複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在とされており、前記支持部が前記可動板の上方側に位置するように配され、前記複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在に吊下支持される構成とされていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る調光装置は、厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板のうちの一方の固定板に対して他方の可動板を面域方向に移動させることで、厚さ方向一方側から入射した光の厚さ方向他方側への透過率の変更が可能とされた調光装置であって、前記可動板の一辺部とこの一辺部に対向して配される支持部とを連結し、かつ互いに平行状に変位する複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在とされており、前記可動板の前記一辺部に直交する辺部に沿うように長尺状とされた連結部材と、この連結部材を長手方向に沿って移動させる操作部と、前記可動板の前記一辺部及びこの一辺部に平行な他辺部のそれぞれの一端側に設けられ、前記連結部材に連結されて該連結部材の長手方向への移動に連動させて前記可動板を前記面域方向に移動させる連動部と、を備えていること特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る板状建材は、本発明に係る調光装置と、この調光装置が組み込まれる開口が設けられたパネル本体と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る調光装置及びこれを備えた板状建材は、上述のような構成としたことで、設置やメンテナンスの際の作業性の向上が可能でありながらも、調光板を構成する可動板を面域方向に安定的に移動させることができる。
本発明の一実施形態に係る調光装置の一例及びこれを備えた板状建材の一例を模式的に示す概略正面図である。 (a)は、図1におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(b)は、(a)におけるZ1部に対応させた一部破断概略拡大横断面図である。 (a)は、図2(a)に対応させた一部破断概略横断面図、(b)は、(a)におけるZ2部に対応させた一部破断概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、図1におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 同板状建材が備えるパネル本体の一例を模式的に示す一部を省略した概略分解正面図である。 (a)は、図1に対応させた概略平面図、(b)は、図5に対応させた概略平面図、(c)は、図5におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 同調光装置を模式的に示す一部破断概略正面図である。 図7に対応させた一部破断概略正面図である。 同調光装置を模式的に示す一部破断概略分解斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る調光装置を組み込んだ本実施形態に係る板状建材が施工された状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る調光装置20は、図1〜図4に示すように、厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板35,40のうちの一方の固定板35に対して他方の可動板40を面域方向に移動させることで透過光の調整が可能とされている。また、調光装置20は、可動板40の一辺部40aとこの一辺部40aに対向して配される支持部27とを連結し、かつ互いに平行状に変位する複数本のリンクアーム28,28によって可動板40を面域方向に移動自在とした構成とされている。本実施形態では、この調光装置20を、図1に示すように、固定板35及び可動板40の四周を囲むように配され、これら二枚の調光板35,40を支持する方形枠状の枠体21を備えた構成としている。また、この調光装置20を、固定板35とによって可動板40の厚さ方向両側を保護するように配され、かつ枠体21に支持される透光板34を備えた構成としている。
また、本実施形態に係る板状建材1は、図1に示すように、本実施形態に係る調光装置20と、この調光装置20が組み込まれる開口11が設けられたパネル本体10と、を備えている。
この板状建材1は、引戸や開き戸、折戸等の建具を構成するものとしてもよく、間仕切パネルや衝立(パーティション)等を構成するものとしてもよい。本実施形態では、この板状建材1を、戸先側端部の厚さ方向両側に引手2を有した建具としての引戸を構成するものとしている。
この板状建材1は、施工された状態で上下方向に長尺な略矩形平板状とされている。本実施形態では、この板状建材1の上下方向途中部位及び幅方向途中部位において透光部として機能するように、調光装置20を組み込んだ構成としている。図例では、板状建材1の上下方向上側半部の途中部位における幅方向略中央部において透光部として機能するように、調光装置20を組み込んだ構成としている。
パネル本体10は、図2(a)、図3(a)及び図4に示すように、四周枠13,14,14,15を備えた枠状芯材12の外周表面に面材19,19を設けたフラッシュパネル状とされている。
枠状芯材12は、図5に示すように、上横枠13と一対の縦枠14,14と下横枠15とからなる四周枠内に、複数の中桟と、調光装置20を受け入れる開口11を区画する保持枠16,17,18と、を設けた構成とされている。
一対の縦枠14,14のパネル幅方向外方側に向く面には、図6に示すように、枠状芯材12のパネル厚さ方向両側に貼着される面材19,19の端部が嵌め入れられる凹溝がパネル幅方向外方側に向けて開口するように、かつ全長に亘って設けられている。
開口11は、上側が上横枠13によって区画され、パネル幅方向に沿う方向の両側が側部保持枠16,17によって区画され、下側が下部保持枠18によって区画されている。
上横枠13には、図4〜図6(a)、(b)に示すように、調光装置20が挿通される挿通孔13aが上下方向に貫通するように設けられている。この挿通孔13aは、パネル幅方向に長尺状とされ、かつ、後記する調光装置20の他の部位よりもパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法が大とされた枠体21の上枠22を保持可能なように、上側部位が拡径状の段付孔状とされている。つまり、この挿通孔13aの上側部位のパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法は、下側部位のパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法よりも大とされている。
また、この挿通孔13aの上側部位のパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法は、枠体21の上枠22のパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。また、この挿通孔13aの下側部位のパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法は、調光装置20の枠体21の上枠22以外の外形寸法(パネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法)に応じた寸法とされている。なお、上横枠13の上方側開口を閉鎖する覆板等を設けた態様としてもよい。
両側の側部保持枠16,17は、上下方向に延びるように、かつパネル幅方向に間隔を空けて設けられている。これら側部保持枠16,17は、上端部が上横枠13に接合され、下端部が一対の縦枠14,14間に架け渡されるように設けられた横桟に接合されている。また、これら側部保持枠16,17のパネル幅方向外方側に向く側面とこれらが対向する各縦枠14,14との間に架け渡されるように複数本の横桟が設けられている。
また、これら側部保持枠16,17のパネル幅方向中央側に向く側面、つまり互いに対向する側面には、図5及び図6(b)、(c)に示すように、調光装置20の枠体21を保持する保持溝16a,17aが設けられている。これら保持溝16a,17aは、互いに向き合う方向に向けて開口し、かつ上下方向に延びるように設けられている。
これら保持溝16a,17aは、平面視して、上横枠13の挿通孔13aの下側部位のパネル幅方向両端部にそれぞれが一致するように、かつ挿通孔13aの下側部位のパネル幅方向両端部に連なるように設けられている。また、これら保持溝16a,17aのパネル厚さ方向に沿う溝幅寸法は、調光装置20の枠体21の両側の縦枠24,25のパネル厚さ方向に沿う寸法に応じた寸法とされている(図2(a)及び図3(a)参照)。また、パネル幅方向一方側の第1側部保持枠16の保持溝16aのパネル幅方向に沿う溝深さ寸法よりもパネル幅方向他方側の第2側部保持枠17の保持溝17aのパネル幅方向に沿う溝深さ寸法を大としている。これら保持溝16a,17aの溝深さ寸法は、枠体21の各縦枠24,25の収容が可能なように適宜の寸法としてもよい。
また、本実施形態では、図2(a)及び図3(a)に示すように、これら保持溝16a,17aに、調光装置20のパネル幅方向に沿う方向の両側部に係合する係合部16b,17bを設けている。これら係合部16b,17bは、保持溝16a,17aの溝底から互いに向き合う方向となるパネル幅方向中央側に向けて突出するように設けられた突起状、つまり、係合突部状とされている。このような係合部16b,17bとしては、保持溝16a,17aの溝底に設けられた保持穴に圧入されるダボ状突起を有した部材としてもよい。また、この係合部16b,17bのパネル厚さ方向両側に、弾性変形を伴って調光装置20のパネル厚さ方向への移動を抑制するパネル厚さ方向外方側に向けて付勢された付勢部を設けてもよい。また、このような付勢部に代えて、または加えて、係合部16b,17bの互いに向き合う側に、弾性変形を伴って調光装置20のパネル幅方向への移動を抑制する互いに向き合う側に向けて付勢された付勢部を設けてもよい。
下部保持枠18は、パネル幅方向に延びるように設けられ、長手方向一端部が第1側部保持枠16の下端側部位に接合され、長手方向他端部と第2側部保持枠17との間に隙間を設けるように配されている。この下部保持枠18の長手方向他端部は、この長手方向他端部と、両側の側部保持枠16,17の下端部が接合された横桟と、の間に設けられた上下方向に延びる補助縦桟18bに接合されている。
また、この下部保持枠18の上方側に向く面には、調光装置20の枠体21を保持する保持溝18aが設けられている。この保持溝18aは、上方側に向けて開口し、かつパネル幅方向に延びるように設けられている。この保持溝18aは、平面視して、上横枠13の挿通孔13aの下側部位のパネル幅方向一方側部位に一致するように設けられている。また、この保持溝18aのパネル厚さ方向に沿う溝幅寸法は、調光装置20の枠体21の下枠23のパネル厚さ方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。また、この保持溝18aの溝深さ寸法は、枠体21の下枠23の収容が可能なように適宜の寸法としてもよい。
なお、枠状芯材12は、例えば、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、PB(パーティクルボード)等の木質ボード、MDF(中密度繊維板)やハードボード等の木質繊維板などの木質系材料から形成されたものとしてもよい。また、木質系材料としては、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)としてもよい。
また、枠状芯材12の中空部に、適宜、ペーパーコア(ハニカムコア)や発泡樹脂等のコア材を充填するようにしてもよい。
また、板状建材1が、建具や可動間仕切を構成する場合には、枠状芯材12に、ランナーや戸車等の走行案内部材や、蝶番等の回動連結部材、ハンドルや引手等の手掛部材、錠装置等を取り付けるための取付下地や加工孔等を適宜、設けておくようにしてもよい。
枠状芯材12のパネル厚さ方向両側に貼着される面材19,19は、薄板状とされている。図例では、パネル厚さ方向両側で2枚の面材19,19を、枠状芯材12のパネル厚さ方向両側のそれぞれに貼着した例を示している。
これら面材19,19としては、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料からなる板材の表面に、合成樹脂製シートや突板等の表面仕上材となる化粧シートが貼着された構成とされたものとしてもよい。また、これら面材19,19は、枠状芯材12の四周の角部に応じて裏面側に設けられた折曲溝の部位で折り曲げられて枠状芯材12の四周表面に一連状に巻き付けるように貼着されたものとしてもよい。また、パネル本体10の上下端面にも必要に応じて、エッジシートや面材等を貼着するようにしてもよい。
また、これらパネル厚さ方向両側の面材19,19には、図2(a)、図3(a)及び図4に示すように、パネル厚さ方向に貫通し、透光部を構成する透光孔19a,19aが設けられている。これら透光孔19a,19aは、パネル厚さ方向に見て、上下方向に長尺な略矩形孔状とされ、互いに一致するように設けられている。
これら透光孔19a,19aは、四周の開口縁が透光板34及び固定板35の四周端部に沿うように設けられている。これら透光孔19a,19aの上側開口縁は、図4に示すように、透光板34及び固定板35の上端面よりも下側に位置するように設けられている。また、これら透光孔19a,19aのパネル幅方向両側開口縁は、図2(a)及び図3(a)に示すように、枠状芯材12の各側部保持枠16,17の互いに向き合う面と一致するように、かつ透光板34及び固定板35のパネル幅方向両側端面よりもパネル幅方向内方側に位置するように設けられている。また、これら透光孔19a,19aの下側開口縁は、図4に示すように、枠状芯材12の下部保持枠18の上方側に向く面と一致するように、かつ透光板34及び固定板35の下端面よりも上側に位置するように設けられている。
また、本実施形態では、これら透光孔19a,19aの四周の開口縁に沿わせるように、四周の開口縁を覆う額縁状部材(モール)3,3をパネル厚さ方向両側に設けた構成としている。これらパネル厚さ方向両側の額縁状部材3,3は、四周枠状とされ、調光装置20の透光板34及び固定板35の四周端部をパネル厚さ方向両側から挟むように設けられている。これらパネル厚さ方向両側の額縁状部材3,3の内周側の開口が実質的な透光部として機能する。なお、これら額縁状部材3,3は、四周枠状に一体成形されたものでもよく、別部材とされた四辺部が接合されたものとしてもよい。
調光装置20は、図7及び図8に示すように、パネル厚さ方向に見て、略方形状とされている。本実施形態では、調光装置20を、上下方向に長尺な略矩形状としている(図1も参照)。
また、本実施形態では、調光装置20は、図1及び図7〜図9に示すように、可動板40の一辺部40aに直交する辺部に沿うように長尺状とされた連結部材30と、この連結部材30を長手方向に沿って移動させる操作部33aと、を備えている。また、調光装置20は、可動板40の一辺部40a及び一辺部40aに平行な他辺部40bのそれぞれの一端側に設けられ、連結部材30に連結されて連結部材30の長手方向への移動に連動させて可動板40を面域方向に移動させる連動部48,49を備えている。
また、本実施形態では、複数本のリンクアーム28,28が連結された支持部27,27を、枠体21の一辺部としての上枠22に設けた構成としている。つまり、支持部27,27が可動板40の上方側に位置するように配される構成とし、複数本のリンクアーム28,28によって可動板40が面域方向に移動自在に吊下支持される構成としている。つまりは、可動板40は、パネル幅方向に概ね沿う方向に移動自在とされている。また、可動板40の一辺部としての上端部40aに平行な可動板40の他辺部としての下端部40b側に係合し、可動板40の下端部40b側の厚さ方向への移動を抑制する振止部23aを設けた構成としている。
この調光装置20の透光板34、固定板35及び可動板40は、図2(a)、図3(a)及び図4に示すように、いずれも厚さ方向に見て略方形状とされており、本実施形態では、上下方向に長尺な矩形状とされている(図9も参照)。
また、これら透光板34、固定板35及び可動板40の厚さ寸法は、互いに異なる寸法としてもよいが、本実施形態では、互いに略同寸法としている。これら透光板34、固定板35及び可動板40の厚さ寸法は、強度上の観点や薄型化を図る観点等から適宜の寸法としてもよく、1mm〜10mm程度としてもよく、好ましくは、1mm〜5mm程度としてもよい。
また、これら透光板34、固定板35及び可動板40の上下方向に沿う寸法(長さ寸法)も同様、互いに異なる寸法としてもよいが、本実施形態では、互いに略同寸法としている。これら透光板34、固定板35及び可動板40の長さ寸法は、面材19,19の透光孔19a,19aの上下方向に沿う寸法に応じて適宜の寸法としてもよい。
また、これら透光板34、固定板35及び可動板40のパネル幅方向に沿う寸法(幅寸法)も同様、互いに異なる寸法としてもよいが、本実施形態では、透光板34及び固定板35を互いに略同寸法とし、可動板40の幅寸法をこれらよりも小としている。
透光板34及び固定板35の幅寸法は、面材19,19の透光孔19a,19aのパネル幅方向に沿う寸法に応じて適宜の寸法としてもよい。また、可動板40の幅寸法は、後記するように移動される移動寸法に応じて適宜の寸法としてもよい。本実施形態では、可動板40の幅寸法を、図2(a)及び図3(a)に示すように、可動板40がパネル幅方向のいずれ側に位置した状態でも可動板40のパネル幅方向両端部が額縁状部材3,3の両側辺部の少なくとも一部にパネル厚さ方向で重なり合うような寸法としている。
透光板34は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂系材料や、ガラス等の透光性材料から形成され、透明または乳白色等の半透明とされている。
この透光板34は、四周端部がパネル厚さ方向一方側の額縁状部材3のパネル厚さ方向中央側に向く面に当接または近接するように、可動板40の厚さ方向一方側に位置するように配されている。
固定板35は、四周端部がパネル厚さ方向他方側の額縁状部材3のパネル厚さ方向中央側に向く面に当接または近接するように、可動板40の厚さ方向他方側に位置するように配されている。つまり、これら透光板34と固定板35との間に可動板40が移動自在に設けられている。
また、本実施形態では、図2(b)及び図3(b)に示すように、固定板35及び可動板40を、透過光の偏光状態または位相状態を変化させる複数の領域39a,39b,44a,44bがパターン状に形成された調光層37,42をそれぞれに備えた構成としている。また、可動板40が面域方向に移動されて互いの調光層37,42の領域39a,39b,44a,44bの重合状態が変更されることで透過光の調整がなされる構成としている。また、これら固定板35及び可動板40を、透光性基材36,41の互いに向き合う側に、調光層37,42を層状に設けた構成としている。これら固定板35及び可動板40の透光性基材36,41は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂系材料や、ガラス等の透光性材料から形成されたもので透明または半透明のものでもよい。
これら固定板35及び可動板40の調光層37,42は、固定板35に対して所定方向に可動板40を移動させることで、一方側から入射した光の他方側への透過率の変更が可能となるように、複数の領域39a,39b,44a,44bが形成されたものでもよい。可動板40を移動させることによる透過率の変更は、段階的に変更可能とされたものでもよく、透光状態(明状態)と遮光状態(暗状態)とに変更可能とされたものでもよい。また、各調光層37,42の複数の領域39a,39b,44a,44bは、厚さ方向に見た形状が互いに同寸同形状で多角形状とされたものでもよく、また、千鳥状やストライプ状(縞状)に配置されたものでもよい。また、これら調光層37,42としては、偏光板に直接的に偏光軸の方向が異なる複数の領域39a,39b,44a,44bがパターン状に形成されたものでもよい。
本実施形態では、これら調光層37,42を、偏光層38,43とパターン位相差層39,44とを含むものとしている。また、これら調光層37,42を、可動板40が所定方向に移動されて互いのパターン位相差層39,44の位相差領域39a,39b,44a,44bの重合状態が変更されることで透過光の調整がなされる態様としている。
偏光層38,43は、固定板35及び可動板40の各透光性基材36,41の互いに向き合う側に設けられている。これら偏光層38,43としては、透過光を直線偏光させる偏光子からなるものでもよく、適宜、公知の偏光層38,43の採用が可能である。
また、固定板35の偏光層38と可動板40の偏光層43とは、互いの偏光軸方向が直交するように設けられている。つまり、固定板35の偏光層38は、その偏光軸方向(例えば、X軸方向)と同一方向に振動する直線偏光を透過させ、可動板40の偏光層43は、その偏光軸方向(例えば、Y軸方向)と同一方向に振動する直線偏光を透過させる構成とされている。
また、パターン位相差層39,44は、固定板35及び可動板40の各偏光層38,43の互いに向き合う側に設けられている。つまり、固定板35及び可動板40は、各透光性基材36,41の互いに向き合う側に、偏光層38,43とパターン位相差層39,44とをこの順に設けた構成とされている。
これらパターン位相差層39,44としては、面内遅相軸及び位相差の両方または一方が異なる複数の領域としての位相差領域39a,39b,44a,44bが設けられたものとしてもよい。これら位相差領域39a,39b,44a,44bの面内遅相軸や位相差を異ならせる態様としては、種々の態様の採用が可能である。例えば、隣り合う位相差領域39a,39b,44a,44bの一方の面内遅相軸の方向と他方の面内遅相軸の方向とを直交させたり、複屈折率を異ならせたり、隣り合う位相差領域39a,39b,44a,44bの厚さを異ならせたりする態様等としてもよい。
また、これらパターン位相差層39,44は、複数の位相差領域39a,39b,44a,44bが一定の間隔をおいて繰り返し状にストライプ状に設けられたものでもよい。本実施形態では、各パターン位相差層39,44に、第1位相差領域39a,44aと第2位相差領域39b,44bとを、交互にストライプ状に設けた構成としている。また、これら位相差領域39a,39b,44a,44bを、可動板40の移動方向に概ね沿う方向となるパネル幅方向に複数列状に設けた構成としている。つまり、これら位相差領域39a,39b,44a,44bの延びる方向を、パネル幅方向に直交する方向となる上下方向とした構成としている。つまりは、これら位相差領域39a,39b,44a,44bを、パネル厚さ方向に見て、上下方向に長尺な矩形状としている。
図2(b)に示すように、可動板40を、可動板40と固定板35との互いの位相差領域39a,39b,44a,44b同士が対応する位置となるように配置すれば、透光可能な状態となる。つまり、固定板35の第1位相差領域39aと可動板40の第1位相差領域44aとがパネル厚さ方向で重なり合い、固定板35の第2位相差領域39bと可動板40の第2位相差領域44bとがパネル厚さ方向で重なり合うように可動板40を透光位置に配置する。このように可動板40を透光位置とすれば、パネル厚さ方向一方から入射した光は、一方の偏光層38、一方のパターン位相差層39、他方のパターン位相差層44及び他方の偏光層43を直線偏光や円偏光しながら透過する。つまり、パネル厚さ方向他方側では、明状態となる。
図3(b)に示すように、可動板40を、可動板40と固定板35との互いの位相差領域39a,39b,44a,44b同士がずれた位置となるように配置すれば、不透光(遮光)状態となる。つまり、固定板35の第1位相差領域39aと可動板40の第2位相差領域44bとがパネル厚さ方向で重なり合い、固定板35の第2位相差領域39bと可動板40の第1位相差領域44aとがパネル厚さ方向で重なり合うように可動板40を遮光位置に配置する。このように可動板40を遮光位置とすれば、パネル厚さ方向一方から入射した光は、一方の偏光層38、一方のパターン位相差層39及び他方のパターン位相差層44を直線偏光や円偏光しながら透過するが、他方の偏光層43を透過できず、遮光状態となる。つまり、パネル厚さ方向他方側では、暗状態となる。
なお、各位相差領域39a,39b,44a,44bの幅寸法は、可動板40の移動距離を小さくしながらも、所望の調光状態が得られるように適宜の寸法としてもよい。つまり、各位相差領域39a,39b,44a,44bの幅寸法を大きくし過ぎれば、可動板40を大きく移動させる必要がある。一方、各位相差領域39a,39b,44a,44bの幅寸法を小さくし過ぎれば、可動板40の移動距離を小さくすることは可能ではあるが、パターン同士の位置ずれが生じ易くなる傾向がある。このような観点等から、各位相差領域39a,39b,44a,44bの幅寸法を、5mm〜30mm程度としてもよく、好ましくは、10mm〜20mm程度としてもよい。
また、固定板35と可動板40との厚さ方向に沿う隙間寸法は、可動板40の移動が可能で、調光機能を阻害しないように、また、厚さ方向のコンパクト化を図る観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、固定板35と可動板40との厚さ方向に沿う隙間寸法を、0.1mm〜5.0mm程度としてもよく、好ましくは、0.5mm〜2.0mm程度としてもよい。また、透光板34と可動板40との厚さ方向に沿う隙間寸法も、概ね同様、適宜の寸法としてもよい。
また、図2(b)及び図3(b)では、固定板35側から光を入射させた例を示しているが、可動板40側、つまり、透光板34側から光を入射させた場合にも、透過光の調整が可能である。
また、固定板35及び可動板40における調光層37,42としては、上記した例に限られず、その他、種々の変形が可能である。例えば、位相差領域39a,39b,44a,44bを、パネル幅方向に複数列状に設けた態様に代えて、上下方向に複数列状に設けた態様としてもよい。この場合は、後記するように複数本のリンクアーム28,28によって支持されながら円弧を描くように移動される可動板40の上下方向への移動寸法を、適宜の寸法としてもよい。また、固定板35及び可動板40としては、その他、公知の調光板の採用が可能である。例えば、複数の領域としての不透光部と透光部とがパターン状に形成された調光層を設けた構成とされたものとしてもよい。
また、透光板34、固定板35及び可動板40のうちの少なくとも一つに、適宜、必要に応じて、赤外線反射層や赤外線吸収層、耐候性付与層、光拡散層、保護層、飛散防止層等を設けるようにしてもよい。
枠体21は、図1及び図7〜図9に示すように、四周枠を構成する上枠22と下枠23と第1側部保持枠16側に配される第1縦枠24と第2側部保持枠17側に配される第2縦枠25とを備えている。
上枠22は、パネル幅方向に長尺状とされ、図4及び図6(a)に示すように、上横枠13の挿通孔13aの上側部位に嵌め入れられるように保持される。図例では、この上枠22を、長手方向に見て、上方側に向けて開口する略コ字状(U字状)とした例を示している。
この上枠22には、複数本のリンクアーム28,28の上端部がそれぞれ回転自在に連結される支持部27,27が設けられている。本実施形態では、二本のリンクアーム28,28を対状に設けた構成とし、これら一対のリンクアーム28,28を支持する一対の支持部27,27をパネル幅方向に間隔を空けて設けた構成としている。これら支持部27,27は、パネル幅方向中央部から互いに概ね等間隔を空けた位置となるように設けられている。
また、図例では、これら支持部27,27を、上枠22の下面に固定される上枠22とは別体とされたものとしているが、上枠22に一体的に設けた態様としてもよい。また、図例では、これら支持部27,27に、下方側に向けて突出する片部をパネル厚さ方向に間隔を空けて設けた構成とし、これら片部に架け渡すように、各リンクアーム28,28の上端回転軸28a,28aを設けた構成としている。なお、各リンクアーム28,28の上端部をパネル厚さ方向に沿う軸廻りに回転自在に支持させる構成としては、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
一対のリンクアーム28,28は、互いに同様の構成とされ、概ね上下方向に沿う方向に長尺状とされている。
これらリンクアーム28,28の下端部は、上枠22に対向するように配される可動板40の上端部40a側に、パネル厚さ方向に沿う軸廻りに回転自在に連結されている。本実施形態では、可動板40の上端部40aを、固定部材45を介してリンクアーム28,28の下端部に連結した構成としている。また、単一の固定部材45に、複数本(本実施形態では、二本)のリンクアーム28,28の下端部を回転自在に連結した構成としている。
この固定部材45は、パネル幅方向に長尺状とされている。図例では、この固定部材45の長さ寸法を、可動板40の幅寸法と略同寸法とした例を示しているが、可動板40の幅寸法よりも小さい寸法としてもよい。
また、この固定部材45は、図4及び図9に示すように、長手方向に見て、下方側に向けて開口する略コ字状(U字状)とされている。この固定部材45の上片部には、各リンクアーム28,28の下端部が挿通される開口が設けられている。また、この固定部材45のパネル厚さ方向に間隔を空けて設けられた両片部に架け渡すように、各リンクアーム28,28の下端回転軸28b,28bを設けた構成としている。これら下端回転軸28b,28b間(互いの軸心間)の寸法は、各リンクアーム28,28が互いに平行状に変位するように、上端回転軸28a,28a間(互いの軸心間)の寸法と同寸法とされている。
また、この固定部材45の第2縦枠25側の端部には、後記する連動部48が固定される固定部45aが設けられている。
また、この固定部材45のパネル厚さ方向一方側の片部には、可動板40の上端部40aが固定される固定片部46が設けられている。この固定片部46は、パネル厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされ、パネル厚さ方向一方側の片部の下端部からパネル厚さ方向他方側の片部よりも下方側に向けて延出するように設けられている。
この固定片部46と可動板40の上端部40aとは、適宜の接着剤や、粘着材、止具等によって固定するようにしてもよい。図例では、可動板40の透光板34側に向く面に沿わせるように固定片部46を固定した例を示している。
また、本実施形態では、一対のリンクアーム28,28に吊り下げられる可動板40の上端部40a側に係合し、上端部40a側のパネル厚さ方向への移動を抑制する振止部26aを設けた構成としている。
本実施形態では、振止部26aを、固定部材45の固定片部46を受け入れる振止溝26aとしている。また、この振止溝26aを、両側の縦枠24,25間に架け渡されるように設けられ、上下方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされた中間横桟26に設けた構成としている。また、この中間横桟26に、厚さ方向に貫通するように、かつ、パネル幅方向に長尺スリット状に、振止溝26aを設けた構成としている。また、この振止溝26aに、固定部材45の固定片部46を挿通させた構成としている。また、振止溝26aに挿通された固定部材45の下端部を、可動板40の上端部40aに固定した構成としている。
この振止溝26aのパネル厚さ方向に沿う溝幅寸法(開口幅寸法)は、固定片部46の厚さ寸法に応じた寸法とされている。また、この振止溝26aのパネル幅方向に沿う溝長さ寸法(開口長さ寸法)は、可動板40の移動に伴い移動する固定片部46のパネル幅方向への移動が可能なように適宜の寸法とされている。この振止溝26aの溝長さ寸法を、可動板40の移動に伴い移動する固定片部46のストッパーとして機能するように適宜の寸法としてもよい。つまり、振止溝26aを、透光位置及び遮光位置のそれぞれに移動する可動板40の上端部40a側の移動方向先側への移動を抑止するストッパーとして機能させる態様等としてもよい。
なお、本実施形態では、可動板40に固定される固定片部46を、振止溝26aに係合する係合部として兼用した例を示しているが、上下方向の一方向に開口する振止溝26aに差し入れられる係合片等を別部位に設けた態様等としてもよい。可動板40の上端部40a側のパネル厚さ方向への移動を抑制する振止部26a及びこれに係合する係合部46としては、その他、種々の変形が可能である。
下枠23は、両側の縦枠24,25間に架け渡されるように設けられ、上下方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされている。この下枠23のパネル厚さ方向に沿う寸法は、上枠22よりも小とされ、上横枠13の挿通孔13aの下側部位及び下部保持枠18の保持溝18aのパネル厚さ方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。
本実施形態では、この下枠23に、可動板40の下端部40b側のパネル厚さ方向への移動を抑制する振止部23aを設けた構成としている。
また、可動板40の下端部40bに、パネル厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされ、下端部40bから下方側に向けて突出するように設けられ、振止部23aに係合する係合片47,47Aを設けた構成としている。本実施形態では、可動板40の下端部40bに、パネル幅方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の係合片47,47Aを設けた構成としている。また、これら係合片47,47Aを、固定片部46が固定された側と同じ側となる可動板40の透光板34側に向く面に沿わせるように固定している。これら係合片47,47Aは、上記同様、適宜の接着剤や、粘着材、止具等によって可動板40に固定するようにしてもよい。また、これら係合片47,47Aのうち、第2縦枠25側の係合片47には、後記する連動部49が固定される固定部47aが設けられている。
振止部23aは、これら係合片47,47Aを受け入れる振止溝23aとされている。また、この振止溝23aを、下枠23に、厚さ方向に貫通するように、かつ、パネル幅方向に長尺スリット状に設けた構成としている。また、本実施形態では、各係合片47,47Aに対応させて、下枠23の複数箇所(図例では、2箇所)に振止溝23a,23aを設けた構成としている。また、これら振止溝23a,23aのそれぞれに、各係合片47,47Aを挿通させた構成としている。
これら振止溝23a,23aのパネル厚さ方向に沿う溝幅寸法(開口幅寸法)は、係合片部47,47Aの厚さ寸法に応じた寸法とされている。また、これら振止溝23a,23aのパネル幅方向に沿う溝長さ寸法(開口長さ寸法)は、可動板40の移動に伴い移動する係合片部47,47Aのパネル幅方向への移動が可能なように適宜の寸法とされている。
なお、これら振止溝23a,23aの溝長さ寸法を、上記同様、可動板40の移動に伴い移動する各係合片47,47Aのストッパーとして機能するように適宜の寸法としてもよい。つまり、振止溝23a,23aを、透光位置及び遮光位置のそれぞれに移動する可動板40の下端部40b側の移動方向先側への移動を抑止するストッパーとして機能させる態様等としてもよい。
なお、上記した下部保持枠18の保持溝18aを、可動板40の移動に伴い上下方向に移動する第1縦枠24側の係合片47Aに干渉しないように設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、下枠23に、可動板40の下端部40b側の係合部としての係合片47,47Aを受け入れる振止溝23a,23aを設けた例を示しているが、下枠23とは別部位に、振止部23aを設けた態様等としてもよい。可動板40の下端部40b側のパネル厚さ方向への移動を抑制する振止部23a及びこれに係合する係合部47としては、その他、種々の変形が可能である。
両側の縦枠としての第1縦枠24及び第2縦枠25は、上下方向に延びるように長尺状とされている。これら第1縦枠24及び第2縦枠25の上端部は、上枠22の長手方向端面から長手方向中央側に寄った部位に接合されている。
また、本実施形態では、これら両側の縦枠24,25に、透光板34及び固定板35のパネル幅方向両側端部を固定した構成としている。また、これら両側の縦枠24,25に、固定板35の各側端部を固定する第1固定片部24a,25aと、透光板34の各側端部を固定する第2固定片部24b,25bと、を設けた構成としている。
これら第1固定片部24a,25a同士及び第2固定片部24b,25b同士は、パネル厚さ方向で一致する位置となるように、かつ互いに向き合う方向に向けて突出するように各縦枠24,25に長手方向に延びるように設けられている。また、これら第1固定片部24a,25a及び第2固定片部24b,25bと透光板34及び固定板35とは、上記同様、適宜の接着剤や、粘着材、止具等によって固定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1固定片部24a,25aを、固定板35の反可動板側に向く面(パネル厚さ方向外方側に向く表面)に沿わせるように固定されるものとしている。つまり、固定板35のパネル幅方向両側端部を、第1固定片部24a,25aと第2固定片部24b,25bとによって区画される凹溝に収容させた構成としている。また、第1固定片部24a,25aと第2固定片部24b,25bとによって区画される凹溝に、透光位置と遮光位置とを移動される可動板40のパネル幅方向両端部を収容可能としている。
また、第2固定片部24b,25bを、透光板34の可動板40側に向く面(パネル厚さ方向中心側に向く裏面)に沿わせるように固定されるものとしている。
これら第1固定片部24a,25aと第2固定片部24b,25bとの間のパネル厚さ方向に沿う寸法(溝幅寸法)は、固定板35及び可動板40のパネル幅方向の各端部の受け入れが可能で、かつ可動板40の移動を阻害しないように適宜の寸法としてもよい。また、上記した上横枠13の挿通孔13a及び各保持枠16,17,18の保持溝16a,17a,18aは、第1固定片部24a,25aに対応させて僅かにパネル厚さ方向一方側に片寄った部位に設けられている。なお、両側の縦枠24,25に、固定板35及び透光板34を固定保持する固定部を設けた態様に代えて、または加えて、上枠22及び下枠23に固定部を設けた態様等としてもよい。
また、本実施形態では、これら両側の縦枠24,25に、上記した側部保持枠16,17の保持溝16a,17aに設けられた突起状の係合部16b,17bが係合する凹部としての係合凹溝を設けた構成としている。これら縦枠24,25の係合凹溝は、パネル幅方向外方側に向けて開口し、かつ上下方向に延びるように設けられている。
また、これら両側の縦枠24,25のパネル厚さ方向に沿う寸法は、下枠23と略同寸法とされ、上横枠13の挿通孔13aの下側部位及び両側の側部保持枠16,17の保持溝16a,17aのパネル厚さ方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。また、本実施形態では、第2縦枠25を、第1縦枠24よりも下方側に延出させるように、第2縦枠25の長さ寸法を、第1縦枠24よりも大としている。また、第2縦枠25のパネル幅方向に沿う寸法を、第1縦枠24よりも大としている。
また、本実施形態では、第2縦枠25に、棒状の連結部材30が挿通される筒状部を設けた構成としている。図例では、この筒状部を、第2縦枠25の固定片部25a,25bと係合凹溝との間に設けた例を示している。
連結部材30は、可動板40の第2縦枠25側の側端部に沿うように上下方向に長尺状とされている。図例では、この連結部材30を、四角柱状とした例を示しているが、筒状としたり、丸棒状等としたりしてもよい。
また、この連結部材30の長手方向途中部位には、当該連結部材30を長手方向に沿って移動させる際に操作される操作部33aに連結される連結部としての連結ピン30aがパネル厚さ方向一方側に向けて突出するように設けられている。図例では、この連結ピン30aを、連結部材30の下端側部位に設けた例を示している。上記した第2縦枠25の筒状部には、この連結ピン30aを上下動可能に受け入れる上下方向に長尺状のピン挿通長孔25cが設けられている。
この連結ピン30aは、板状建材1の厚さ方向一方側の面材19に設けられた開口に嵌め入れられるように取り付けられた取付座33に対して上下方向にスライド操作される操作部33aに連結固定される構成とされている(図1参照)。図例では、取付座33を、額縁状部材3によって囲まれた透光部のパネル幅方向一方側辺部の下端側に設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、取付座33(操作部33a)を、額縁状部材3によって囲まれた透光部のパネル幅方向一方側辺部の上端側に設けたり、パネル厚さ方向両側に設けたりしてもよい。また、連結ピン30a自体が操作部33を構成するもの等としてもよい。また、連結部材30を長手方向に沿って移動させる際に操作される操作部33aとしては、上下方向にスライド操作されるものに限られず、回転操作されるレバー状や摘み状等とされたものでもよく、その他、種々の変形が可能である。
また、この連結部材30の上端部には、可動板40の第2縦枠25側の側端部の上端部に設けられた上端連動部48に連結される上端連結部31が設けられている。また、この連結部材30の下端部には、可動板40の第2縦枠25側の側端部の下端部に設けられた下端連動部49に連結される下端連結部32が設けられている。
本実施形態では、上端連結部31及び下端連結部32に、上端連動部48及び下端連動部49のそれぞれに設けられたガイド溝48a,48bに係合する係合部31a,32aを設けた構成としている。また、上端連動部48及び下端連動部49を、パネル厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とし、パネル厚さ方向に貫通するようにガイド溝48a,48bをそれぞれに設けた構成としている。
これら上端連結部31及び下端連結部32は、概ね同様の構成とされ、連結部材30の上端部及び下端部から第1縦枠24側に向けて突出するように設けられている。また、これら上端連結部31及び下端連結部32には、薄板状とされた上端連動部48及び下端連動部49をパネル厚さ方向両側から挟むように連結片部が設けられている。これら連結片部間のパネル厚さ方向に沿う寸法は、上端連動部48及び下端連動部49のパネル厚さ方向への移動を抑制可能な寸法としてもよい。また、上端連結部31及び下端連結部32に、それぞれのパネル厚さ方向両側の連結片部に架け渡すように係合部31a,32aを設けた構成としている。
これら上端連結部31及び下端連結部32の係合部31a,32aは、パネル厚さ方向に軸方向を沿わせた円板状とされたものでもよく、パネル厚さ方向に沿う軸廻りに回転自在とされたベアリングローラー等のローラー状とされたものでもよい。
上端連動部48及び下端連動部49は、概ね同様の構成とされている。上端連動部48は、可動板40の上端部40aに固定された固定部材45の第2縦枠25側の端部から上方側に向けて突出するように設けられている。また、この上端連動部48は、一対のリンクアーム28,28によって連結された上枠22と可動板40との間に位置するように設けられている。下端連動部49は、可動板40の下端部40bに固定された第2縦枠25側の係合片47から下方側に向けて突出するように設けられている。この下端連動部49は、上記した下部保持枠18の第2側部保持枠17側に設けられた隙間に納められるように配される構成とされている。
これら上端連動部48及び下端連動部49は、連結部材30の上下動に伴う係合部31a,32aの上下動によって可動板40が面域方向に移動するようにガイド溝48a,49aを設けた構成とされている。本実施形態では、上端連動部48及び下端連動部49に、図7に示すように、下限位置とされた連結部材30(操作部33a(30a))を上方側に向けて移動させれば、可動板40が第1縦枠24側に向けて移動するようにガイド溝48a,49aを設けた構成としている。つまり、下限位置の係合部31a,32aが上方側に移動するに従い、可動板40が相対的に第1縦枠24側に向けて移動するようにガイド溝48a,49aが設けられている。つまりは、これらガイド溝48a,49aは、パネル厚さ方向に見て、上方側に向かうに従い第2縦枠25側に近づくように傾斜する傾斜状とされている。これらガイド溝48a,49aの下端部位と上端部位とのパネル幅方向に沿う寸法は、透光位置と遮光位置とに移動される可動板40のパネル幅方向に沿う移動寸法に応じた寸法とされている。この可動板40のパネル幅方向に沿う移動寸法は、上記した固定板35及び可動板40の位相差領域39a,39b,44a,44bの幅寸法と同寸法としてもよい。
また、本実施形態では、図2、図4(a)及び図7に示すように、連結部材30(操作部33a(30a))を下限位置とすれば、可動板40が透光位置に配置される構成としている。また、この状態では、可動板40の第1縦枠24側の端部が第1縦枠24の凹溝外に位置し、可動板40の第2縦枠25側の端部が第2縦枠25の凹溝に収容された状態となる。また、この状態では、各リンクアーム28,28は、下端部が上端部よりも第2縦枠25側に位置するように斜め状に配された状態となる。
一方、図3、図4(b)及び図8に示すように、連結部材30(操作部33a(30a))を上限位置とすれば、可動板40が遮光位置に配置される構成としている。また、この状態では、可動板40の第2縦枠25側の端部が第2縦枠25の凹溝外に位置し、可動板40の第1縦枠24側の端部が第1縦枠24の凹溝に収容された状態となる。また、この状態では、各リンクアーム28,28は、下端部が上端部よりも第1縦枠24側に位置するように斜め状に配された状態となる。なお、このような態様に代えて、連結部材30(操作部33a(30a))を下限位置とすれば、可動板40が遮光位置に配置される一方、連結部材30(操作部33a(30a))を上限位置とすれば、可動板40が透光位置に配置される構成としてもよい。
上記のように連結部材30(操作部33a(30a))を上下動させれば、一対のリンクアーム28,28に吊下支持された可動板40が概ねパネル幅方向に沿う方向に移動する。つまり、僅かに下方側に凸となるような円弧を描くように、可動板40が概ねパネル幅方向に沿う方向に移動する。この際、可動板40は、上記のように平行状に変位する一対のリンクアーム28,28に吊下支持されているので、上端部40a側と下端部40b側とがパネル幅方向で位置ずれするようなことなく、平行状に移動される。なお、上記のように、可動板40が透光位置及び遮光位置のいずれの状態でも各リンクアーム28,28が斜め状に配される構成とした態様に代えて、可動板40が透光位置及び遮光位置のいずれかの状態で、各リンクアーム28,28が長手方向を上下方向に沿わせるように配される構成としてもよい。
また、これら上端連動部48及び下端連動部49には、可動板40の上端部40a及び下端部40bのそれぞれに固定された固定部材45及び係合片47の固定部45a,47aに固定される被固定部48b,49bが設けられている。これら被固定部48b,49bは、固定部材45及び係合片47の固定部としての雌ねじ穴45a,47aに応じた止具挿通孔とされている。また、固定部材45及び係合片47のそれぞれに、パネル幅方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の雌ねじ穴45a,47aを設け、上端連動部48及び下端連動部49のそれぞれに、パネル幅方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の止具挿通孔48b,49bを設けた構成としている。
また、これら止具挿通孔48b,49bを、固定部材45及び係合片47に対する上端連動部48及び下端連動部49のパネル幅方向に沿う方向の固定位置の調整が可能なように、パネル幅方向に長径の長孔状としている。なお、これら上端連動部48及び下端連動部49における、固定部材45及び係合片47の固定部45a,47aに固定される被固定部48b,49bとしては、上記のような態様に限られず、種々の変形が可能である。また、上端連動部48及び下端連動部49の両方または一方を、固定部材45及び係合片47に一体的に設けた態様等としてもよい。
また、本実施形態では、上端連動部48及び下端連動部49を、第2縦枠25側に向けて付勢する付勢部材29,29を設けた構成としている。つまり、これら付勢部材29,29は、上限位置とされた連結部材30を、上限位置に維持する方向に付勢する構成とされている。また、これら付勢部材29,29は、下限位置とされた連結部材30がこれらの付勢によって上方側に移動するようなことがないように適宜の付勢力とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、これら付勢部材29,29を、引張コイルばねとしている。上端連動部48の上端部及び第2縦枠25の上端部には、上端側の付勢部材29の長手方向両端部を保持する保持部48c,25dがそれぞれに設けられている。また、下端連動部49の下端部及び第2縦枠25の下端部には、下端側の付勢部材29の長手方向両端部を保持する保持部49c,25dがそれぞれに設けられている。
なお、上限位置とされた連結部材30を上限位置に維持する態様としては、このような付勢部材29,29を設けた態様に代えて、または加えて、摩擦力等によって維持する態様としたり、適宜のロック機構を設けた態様等としてもよい。また、このような連結部材30を上限位置に維持する部材や機構等を設けた態様に代えて、または加えて、可動板40を、透光位置及び遮光位置において解除可能に保持する適宜のロック機構等を設けた態様としてもよい。
また、連結部材30の長手方向への移動に連動させて可動板40を面域方向に移動させる連動部48,49及びこれらに連結される連結部材30の連結部31,32としては、上記のような態様に限られず、その他、種々の態様とされたものとしてもよい。
また、上記した枠体21や、各リンクアーム28,28、連結部材30、固定部材45、係合片47,47A、上下の連動部48,49等は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
本実施形態に係る調光装置20及びこれを備えた板状建材1は、上述のような構成としたことで、設置やメンテナンスの際の作業性の向上が可能でありながらも、調光板35,40を構成する可動板40を面域方向に安定的に移動させることができる。
つまり、厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板35,40のうちの一方の固定板35に対して他方の可動板40を面域方向に移動させることで透過光の調整を可能としている。従って、電圧の印加有無(ON/OFF)によって透過率(透明度)が切り替えられる構成とされたものと比べて、配線や電源が不要となり、設置やメンテナンスの際の作業性を向上させることができる。
また、可動板40の一辺部(上端部)40aとこの一辺部40aに対向して配される支持部27,27とを連結し、かつ互いに平行状に変位する複数本のリンクアーム28,28によって可動板40を面域方向に移動自在としている。例えば、可動板の移動方向に直交する方向の両端部をガイド溝等によって規制した状態でスライドさせる態様としたり、プーリー等によって移動させたりする態様では、厚さ方向に沿う軸廻りに回転し易くなったり位置ずれし易くなることが考えられる。上記構成によれば、互いに平行状に変位する複数本のリンクアーム28,28によって可動板40を安定的に移動させることができる。つまり、複数本のリンクアーム28,28と可動板40の一辺部40aと支持部27,27とが平行リンク機構状に機能し、可動板40を安定的に移動させることができる。なお、本実施形態では、二本のリンクアーム28,28を設けた例を示しているが、三本以上のリンクアーム28,28を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、固定板35及び可動板40の四周を囲むように配され、これら二枚の調光板35,40を支持する方形枠状の枠体21を備えた構成とし、支持部27,27を、この枠体21の一辺部(上枠)22に設けた構成としている。従って、固定板35及び可動板40を、枠体21によって安定的に支持することができ、このように安定的に支持された固定板35に対して可動板40をより安定的に移動させることができる。
また、本実施形態では、固定板35とによって可動板40の厚さ方向両側を保護するように配され、かつ枠体21に支持される透光板34を備えた構成としている。従って、固定板35及び透光板34並びに枠体21によって可動板40の厚さ方向両側及び四周を保護することができ、可動板40への物品や手指等の接触を抑制することができる。これにより、可動板40の移動が損なわれるようなことや、可動板40やこれを移動させる機構28,30,48,49の損傷等を抑制することができる。なお、このような透光板34や、枠体21を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、支持部27,27が可動板40の上方側に位置するように配される構成とし、複数本のリンクアーム28,28によって可動板40が面域方向に移動自在に吊下支持される構成としている。従って、支持部27,27が可動板40の下方側や側方側に位置するものと比べて、複数本のリンクアーム28,28によって可動板40をより安定的に面域方向、つまりは概ね水平方向に移動させることができる。なお、このような態様に代えて、支持部27,27が可動板40の下方側や側方側に位置するように配される構成としてもよい。
また、本実施形態では、一辺部(上端部)40aに平行な可動板40の他辺部(下端部)40b側に係合し、可動板40の他辺部40b側の厚さ方向への移動を抑制する振止部(振止溝)23aを設けた構成としている。従って、可動板40の他辺部40b側の厚さ方向への移動を抑制することができ、固定板35に対する可動板40の面域方向における厚さ方向のずれを抑制することができ、透過むら等が生じるようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、可動板40の一辺部(上端部)40a側の厚さ方向への移動を抑制する振止部(振止溝)26aを設けた構成としている。従って、可動板40の一辺部40a側の厚さ方向への移動を抑制することができ、透過むら等が生じるようなことをより効果的に抑制することができる。なお、このような可動板40の一辺部40a側の振止部26aや、他辺部40b側の振止部23aを設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、固定板35及び可動板40を、透過光の偏光状態または位相状態を変化させる複数の領域39a,39b,44a,44bがパターン状に形成された調光層37,42をそれぞれに備えた構成としている。また、可動板40が面域方向に移動されて互いの調光層37,42の領域39a,39b,44a,44bの重合状態が変更されることで透過光の調整がなされる構成としている。従って、例えば、可動板40の移動方向に概ね沿う方向に、交互に透光部と不透光部とをストライプ状に設けたようなものと比べて、見栄えを向上させることができ、また、透光範囲を大きくすることができる。
また、本実施形態では、連結部材30を長手方向に沿って移動させる操作部33aと、連結部材30に連結されて連結部材30の長手方向への移動に連動させて可動板40を面域方向に移動させる連動部48,49と、を備えた構成としている。従って、操作部33aを操作することで、可動板40を面域方向に移動させることができる。また、複数本のリンクアーム28,28に連結された一辺部40aと他辺部40bとを連動部48,49を介して連結部材30によって連結した構成としているので、可動板40をより安定的に移動させることができる。なお、このような連結部材30や連動部48,49を設けずに、可動板40を、面域方向に移動させる際に操作される操作部を他の部位に設けたり、可動板40自体が操作部として面域方向に移動される態様等としたりしてもよい。可動板40を面域方向に移動させる態様としては、その他、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、調光装置20をパネル本体10に組み込んで板状建材1に設けた構成としている。従って、当該板状建材1を、調光部(採光部)付のパネルとして種々の箇所に施工することができる。
また、板状建材1を、上述のように、引戸等の開閉操作される建具とすれば、調光装置20に配線や電源が不要となるため、より好適となる。
なお、本実施形態に係る調光装置20の組み込み対象としては、厚さ方向を水平方向に沿わせて配される板状建材1に限られず、厚さ方向を上下方向に沿わせて配されたり、斜め状に配される板状建材1としてもよく、例えば、天窓状に配されるものとしてもよい。また、調光装置20を、板状建材1に組み込んだ態様に代えて、建物の屋根や天井、間仕切壁、外壁等に、窓部として直接的に設置されるものとしてもよい。また、調光装置20を、家具の一部を構成するものとしたり、家具に組み込まれるものとしてもよい。さらには、調光装置20を、飛行機や電車、自動車等に組み込まれるものとしてもよい。
1 板状建材
10 パネル本体
11 開口
20 調光装置
21 枠体
22 上枠(枠体の一辺部)
23a 振止溝(振止部)
27 支持部
28 リンクアーム
30 連結部材
33a 操作部
34 透光板
35 固定板(調光板)
37 調光層
39a 第1位相差領域(領域)
39b 第2位相差領域(領域)
40 可動板(調光板)
40a 上端部(一辺部)
40b 下端部(他辺部)
42 調光層
44a 第1位相差領域(領域)
44b 第2位相差領域(領域)
48 上端連動部(連動部)
49 下端連動部(連動部)

Claims (9)

  1. 厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板のうちの一方の固定板に対して他方の可動板を面域方向に移動させることで、厚さ方向一方側から入射した光の厚さ方向他方側への透過変更が可能とされた調光装置であって、
    前記可動板の一辺部とこの一辺部に対向して配される支持部とを連結し、かつ互いに平行状に変位する複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在とされており、
    前記複数本のリンクアームは、一端部が前記可動板に対して回転自在に連結され、他端部が前記支持部に対して回転自在に連結され、かつ前記可動板の一辺部と前記支持部とによって平行リンク機構状に機能する構成とされていることを特徴とする調光装置。
  2. 厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板のうちの一方の固定板に対して他方の可動板を面域方向に移動させることで、厚さ方向一方側から入射した光の厚さ方向他方側への透過率の変更が可能とされた調光装置であって、
    前記可動板の一辺部とこの一辺部に対向して配される支持部とを連結し、かつ互いに平行状に変位する複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在とされており、
    前記支持部が前記可動板の上方側に位置するように配され、前記複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在に吊下支持される構成とされていることを特徴とする調光装置。
  3. 厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板のうちの一方の固定板に対して他方の可動板を面域方向に移動させることで、厚さ方向一方側から入射した光の厚さ方向他方側への透過率の変更が可能とされた調光装置であって、
    前記可動板の一辺部とこの一辺部に対向して配される支持部とを連結し、かつ互いに平行状に変位する複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在とされており、
    前記可動板の前記一辺部に直交する辺部に沿うように長尺状とされた連結部材と、この連結部材を長手方向に沿って移動させる操作部と、前記可動板の前記一辺部及びこの一辺部に平行な他辺部のそれぞれの一端側に設けられ、前記連結部材に連結されて該連結部材の長手方向への移動に連動させて前記可動板を前記面域方向に移動させる連動部と、を備えていること特徴とする調光装置。
  4. 請求項1またはおいて、
    前記支持部が前記可動板の上方側に位置するように配され、前記複数本のリンクアームによって前記可動板が面域方向に移動自在に吊下支持される構成とされていること特徴とする調光装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記固定板及び前記可動板の四周を囲むように配され、これら二枚の調光板を支持する方形枠状の枠体を備えており、
    前記支持部は、前記枠体の一辺部に設けられていることを特徴とする調光装置。
  6. 請求項において、
    前記固定板とによって前記可動板の厚さ方向両側を保護するように配され、かつ前記枠体に支持される透光板を備えていること特徴とする調光装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項において、
    前記一辺部に平行な前記可動板の他辺部側に係合し、該可動板の他辺部側の厚さ方向への移動を抑制する振止部が設けられていること特徴とする調光装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項において、
    前記固定板及び前記可動板は、透過光の偏光状態または位相状態を変化させる複数の領域がパターン状に形成された調光層をそれぞれに備えており、前記可動板が面域方向に移動されて互いの調光層の領域の重合状態が変更されることで前記透過変更がなされること特徴とする調光装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の調光装置と、この調光装置が組み込まれる開口が設けられたパネル本体と、を備えていることを特徴とする板状建材。
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