JP6520390B2 - シール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シール溝に収容したシール材によって内部空間を密封するシール構造に関する。
特許文献1には、フランジ継手の一方のフランジ部に設けた環状のシール溝に、シール材となるOリングを収容し、一対のフランジ部相互を突き合せることで、Oリングを圧縮させて内部空間を密封することが開示されている。
実開平3−4971号公報
ところで、一対のフランジ部相互を突き合せて固定する際に、ボルトなどの締結具を用いることがある。その際、シール溝に沿って一定間隔をおいて複数箇所で締結する締結具相互間は、締結部近傍に比較してOリングに対する圧縮力(押付力)が弱い。このため、締結部相互間では、Oリングの圧縮量が不充分となりシール機能の低下を招く。
そこで、本発明は、締結部相互間においても、シール機能を充分確保できるようにすることを目的としている。
本発明は、シール材は、シール溝内の内側壁部と外側壁部との少なくともいずれか一方に接触する位置規制部を備えている。位置規制部は、シール材のシール溝における溝幅方向の位置を規制するもので、シール溝を備える第1の部材と、第1の部材との間でシール材を圧縮する第2の部材とを締結する締結具による締結部近傍に位置している。
シール溝は、内部空間の周囲を囲む形状が、少なくとも三つの角部を備える多角形であり、シール材の位置規制部は、シール溝の多角形の角部に対応する位置に接触する。
本発明によれば、シール材は、シール溝内での位置が位置規制部により規制されることで、シール溝内での溝幅方向の片寄りを抑制できる。これによりシール材は、圧縮される力が弱い締結部相互間でも、圧縮されたときにシール溝の外側壁部に対してより確実に密着してシール機能を充分確保できる。その際、締結部近傍に、シール溝の内側壁部と外側壁部との少なくともいずれか一方に接触して他の部位に比較して圧縮されにくくなる位置規制部を設けているので、シール材の反力をより強く確保してシール機能を維持することができる。
位置規制部をシール材の角部に設けているので、当該角部に隣接する両側の二つの辺部に対してそれぞれ位置規制を行う位置規制部を設ける必要がない。このため、角部両側の辺部にそれぞれ位置規制を行う位置規制部を設ける場合に比較して、位置規制部の数を減らすことができ、シール材の形状簡素化による製造コスト低減に寄与することができる。
本発明の第1の実施形態に係わるシール構造のシール溝にOリングを収容した状態を示すケースの平面図である。 第1の実施形態に係わるシール構造を示す、図1のA−A線に対応するカバーを含む断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 本発明の第2の実施形態に係わるシール構造の、図1に対応するケースの平面図である。 図5のE−E線に対応するカバーを含む断面図である。 図5のD部の拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係わるシール構造を示す、図7に対応する拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係わるシール構造を示す、図7に対応する拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1、図2は、本発明の第1の実施形態に係わるシール構造を示す。第1の部材としてのケース1の内部には、内部空間としての冷却水通路1aが形成されている。冷却水通路1aは図1に示すように円形となっている。ケース1には、図示していないが、冷却水通路1aを通過する冷却水によって冷却される電子部品などが装着される。
ケース1の表面1bには、冷却水通路1aの周囲を囲むように環状のシール溝5を設けてあり、シール溝5にOリングで構成されるシール材7が収容される。
ケース1のシール溝5を備える表面1bには、第2の部材としての配管9が、シール溝5を覆うようにして取り付けられて接続固定される。配管9内の冷却水通路9aは、ケース1の冷却水通路1aに連通している。配管9は、環状のフランジ11を備え、フランジ11をケース1の表面1bに締結具としてのボルト13を用いて締結固定する。ボルト13は、周方向に沿って等間隔に複数(ここでは4個)設けている。
したがって、図1に示すように、ケース1の表面1bには、シール溝5の外側にて周方向に沿って等間隔に四つのねじ孔15が形成されている。ねじ孔15に対応してフランジ11には、ボルト13を挿入するボルト挿入孔11aが形成されている。なお、図1は、シール溝5にシール材7を収容しただけの状態であり、ケース1に配管9を装着しておらず、したがってシール材7は自然状態の圧縮されていない状態である。
シール材7は、上記自然状態で、図1のB−B断面図である図3に示すように、断面ほぼ円形である。断面円形のシール材7の直径dは、シール溝5の幅Wよりも小さく、深さHよりも大きい。つまり、H<d<Wである。
このため図3に示すように、シール材7の中心がシール溝5の幅Wの中心と一致するように、シール材7をシール溝5に収容した状態では、シール材7は、シール溝5の内側壁部5a及び外側壁部5bとの間に、ほぼ同等の隙間Sa及びSbがそれぞれ形成される。また、このときシール材7は、ケース1の表面1bから一部が突出している。
シール材7は、図1のC−C断面図である図4に示すように、ねじ孔15の近傍、換言すればボルト13による締結部の近傍に、位置規制部としての凸部7aを備えている。凸部7aは、シール材7の外周側に一体的に設けられ、シール溝5の外側壁部5bに向けて突出し、先端が外側壁部5bに接触している。
図1において、凸部7aは、ボルト13による締結部に対応するねじ孔15と、ケース1の冷却水通路1aとの間の最短距離線上に位置している。換言すれば、図1において、凸部7aは、締結状態でのボルト13やねじ孔15の中心と、断面円形の冷却水通路1aの中心とを結ぶ直線上に位置している。さらに、上記直線は、凸部7aの幅(シール材7の円周方向に沿った幅)の中心を通っている。
図1に示すように、シール材7をシール溝5に収容してセットした状態では、四つの凸部7aの先端がシール溝5の外側壁部5bにそれぞれ接触する。このとき、シール材7は、外周側については凸部7aを除く部位が外側壁部5bとの間に隙間Saが形成され、内周側については全周にわたり内側壁部5aとの間に環状の隙間Sbが形成される。
この状態で、図2に示すように、ケース1の表面1bに配管9のフランジ11を4本のボルト13によって締結固定する。ボルト13を締結することで、シール材7は、シール溝5の底面5cと、フランジ11の端面11bとの間で圧縮されて弾性変形する。シール材7は、流路(冷却水通路1a,9a)内の圧力上昇により、圧縮が少ないボルト締結部間で外側に移動し、隙間Saを形成していた外周側が外側壁部5bに密着するとともに、フランジ11の端面11bに密着し、自封効果によりシール機能が発揮される。
シール材7の外周側の隙間Saは、シール材7が四つの凸部7aを備えることによって、シール溝5の全周にわたりほぼ均一化されている。すなわち、シール材7は、シール溝5内での溝幅方向の片寄りが抑制されている。このため、隙間Saの間隔を、内圧(流路内の圧力)がかかった後にシール材7の外周側が密着できるように各部の寸法を設定すれば、シール材7は、ボルト締結部(凸部7a)近傍を除く部分において均一な隙間Saを埋め尽くすように外側に広がって外側壁部5bに密着し、シール機能を全周にわたり確保することができる。
一方、凸部7aを備えていないシール材は、シール溝5に収容してセットするときに、シール溝5内で溝幅方向にずれる恐れがある。ずれた場合には、シール材のずれた側の外周側がシール溝5の外側壁部5bに接触し、ずれた側と反対側の外周側がシール溝5の外側壁部5bから大きく離反することになる。シール材の、外側壁部5bから大きく離反した側は、内圧(流路内の圧力)がかかっても、外側壁部5bに接触しない恐れがあり、シール機能の低下を招く。
ボルト13による締結力は、ボルト締結点からの距離に比例して弱くなる。つまり、ボルト締結部相互間の中央は、ボルト13による締結力が最も弱い。さらに、ボルト締結部相互間の中央は、ボルト締結時でのシール材7に対する押付力の反力によってフランジ11の変形が最も大きい。つまり、ボルト締結部相互間は、ボルト締結部から離れるほどシール材7に対する押付力(圧縮力)が弱くなる。
本実施形態は、上記のようにシール材7に対する押付力が弱いボルト締結部相互間においても、シール材7が外側壁部5bに密着してシール性を確保することができる。その際、シール材7に対する押付力が強いボルト締結部近傍のシール材7に、位置規制部となる凸部7aを外側壁部5bに接触した状態で設けることで、押付力をシール材7に効率よく伝達することができる。
シール材7の凸部7aは、シール溝5の外側壁部5bに接触して動きが拘束されるので、シール材7の凸部7aを備える部分周辺は、他の部分に比較して圧縮されにくい。また、シール材7の凸部7aを備える部分は、他の部分に比較して、断面積が大きいことから圧縮されにくい。シール材7の圧縮されにくい部分の近傍をボルト13により締結することで、シール材7の反力をより強く確保することができ、シール機能を維持することができる。
ボルト締結部が、シール材7の凸部7aから離れた位置にあると、圧縮されにくい凸部7a近傍に対する押付力が不充分となり、凸部7a周辺のシール機能が低下する。
本実施形態は、シール機能を充分確保するために、ボルト13による締結部の数を増加したり、配管9(フランジ11)の剛性を高める必要がなく、コストアップを抑制できる。
本実施形態は、シール材7のシール溝5に対する位置を規制する位置規制部となる凸部7aを、シール材7に設けている。このため、位置規制部となる凸部を、シール溝5に設ける場合に比較して製造が容易であり、コストアップを抑制できる。
本実施形態は、位置規制部は、シール溝5内の外側壁部5bに向けて突出する凸部7aで構成されている。このため、シール材7に単に凸部7aを一体成形することによって容易に位置規制部を設けることができる。
なお、位置規制部となる凸部は、シール溝5内の内側壁部5aに向けて突出するものであってもよく、内側壁部5a及び外側壁部5bの双方に向けて突出するものであってもよい。すなわち、位置規制部は、シール溝5内の内側壁部5aと外側壁部5bとの少なくともいずれか一方に向けて突出するものであればよい。
本実施形態は、シール材7の凸部7aは、ボルト13による締結部とケース1内の冷却水通路1aとの間の最短距離線上に位置している。この場合、ボルト13による締結部の最も近い位置に、凸部7aが設けられているので、押付力をシール材7に対してより効率よく伝達することができる。
図5〜図7は、本発明の第2の実施形態に係わるシール構造を示す。第2の実施形態は、図5に示すように、ケース1Aの冷却水通路1Aaが矩形となっている。このため、ケース1Aの表面1Abには、冷却水通路1Aaの周囲を囲むように矩形状のシール溝5Aを設けてあり、シール溝5Aに矩形状のシール材7Aが収容される。
図6に示すように、ケース1Aの表面1Abに、配管9Aのフランジ11Aの端面11Abを当接させて、ボルト13により締結固定する。配管9A内には、冷却水通路9Aaが形成されている。ボルト13による締結部は、矩形状のシール溝5Aの四つの角部及び、図5中で左右方向に長い長辺部の長手方向中央の2箇所、全部で6箇所に設定している。すなわち、図5に示すように、ボルト13が締結されるねじ孔15Aは、シール溝5Aに沿って全部で6箇所に形成されている。
シール溝5Aの四つの角部は、内側壁部5Aa及び外側壁部5Ab共に曲面に形成され、この曲面に対応してシール材7Aの四つの角部の内周側及び外周側も共に曲面に形成されている。
四つの角部を除く部分の、シール溝5Aの断面形状及びシール材7Aの断面形状は、図3に示した第1の実施形態と同様である。シール溝5Aとシール材7Aとの互いの寸法関係も、図3に示した第1の実施形態と同様である。
シール材7Aの四つの角部の外周側には、位置規制部としての凸部7Aaを備えている。凸部7Aaは、図5、図7のように、シール材7Aをシール溝5Aに収容してセットしたときに、先端がシール溝5Aの曲面となっている部分の外側壁部5Abに接触する。
このため、図5の状態でのシール材7Aは、図7にも示すように、外周側については凸部7Aaを除く部位が外側壁部5Abとの間に隙間SAaが形成され、内周側については全周にわたり内側壁部5Aaとの間に隙間SAbが形成される。
このように、第2の実施形態においても、隙間SAaは、シール材7Aが四つの凸部7Aaを備えることによって、シール溝5Aの全周にわたりほぼ均一化されている。すなわち、シール材7Aは、シール溝5A内での溝幅方向の片寄りが抑制されている。このため隙間SAaの間隔を、内圧(流路内の圧力)がかかった後にシール材7Aの外周側が密着できるように設定すれば、シール材7Aは、ボルト締結部(凸部7Aa)近傍を除く部分において外側に広がって外側壁部5Abに密着し、シール機能を全周にわたり確保することができる。
このため、第1の実施形態と同様に、シール材7Aに対する押付力が、ボルト13による締結部に比較して弱くなる締結部相互間についても、シール機能を充分確保することができる。本実施形態においても、シール機能を充分確保するために、ボルト13による締結部を増加したり、配管9Aの剛性を高める必要がなく、コストアップを抑制できる。
本実施形態は、第1の実施形態と同様に、シール材7Aに対する押付力が弱いボルト締結部相互間においても、シール材7Aが外側壁部5Abに密着してシール性を確保することができる。その際、シール材7Aに対する押付力が強いボルト締結部近傍のシール材7Aに、位置規制部となる凸部7Aaを外側壁部5Abに接触した状態で設けることで、押付力をシール材7Aに効率よく伝達することができる。
シール材7Aの凸部7Aaは、シール溝5Aの外側壁部5Abに接触して動きが拘束されるので、シール材7Aの凸部7Aaを備える部分周辺は、他の部分に比較して圧縮されにくい。また、シール材7Aの凸部7Aaを備える部分は、他の部分に比較して、断面積が大きいことから圧縮されにくい。さらに、凸部7Aaは矩形の角部に位置していることからも、凸部7Aa周辺のシール材7Aは圧縮されにくい。シール材7Aの圧縮されにくい部分の近傍をボルト13により締結することで、シール材7Aの反力をより強く確保することができ、シール機能を維持することができる。
本実施形態は、凸部7Aaをシール材7Aの角部に設けているので、当該角部に隣接する両側の二つの辺部に対してそれぞれ位置規制を行う凸部を設ける必要がない。このため、角部両側の辺部にそれぞれ位置規制を行う凸部を設ける場合に比較して、凸部の数を減らすことができ、シール材7Aの形状簡素化による製造コスト低減に寄与することができる。
なお、第2の実施形態の位置規制部となる凸部は、シール溝5A内の内側壁部5Aaに向けて突出するものであってもよく、内側壁部5Aa及び外側壁部5Abの双方に向けて突出するものであってもよい。
図8は、本発明の第3の実施形態に係わるシール構造を示しており、第2の実施形態の図7に対応している。第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に、矩形状のシール溝5A及び矩形状のシール材7Bを備えている。
シール溝5Aの四つの各部に対応する外側壁部5Abは、当該シール溝5Aの延長方向に沿って曲面5Arに形成されている。また、シール溝5Aの外側壁部5Abの曲面5Arに対応する位置のシール材7Bの外周側は、シール材7Bの延長方向に沿って曲面7Brに形成されている。
上記シール溝5Aの外側壁部5Abの曲面5Arの曲率をRa、シール材7Bの外周側の曲面7Brの曲率をRbとすると、Ra<Rbである。これにより、図8に示すように、曲率が大きい(曲率半径が小さい)シール材7Bの外周側の曲面7Brを、曲率が小さい(曲率半径が大きい)シール溝5Aの曲面5Arに接触させる。この接触させた部位を除く部位のシール材7Bと、シール溝5Aの外側壁部5Abとの間に隙間SAaが形成される。シール材7Bと、シール溝5Aの内側壁部5Aaとの間には全周にわたり隙間SAbが形成される。
このように、第3の実施形態は、シール材7Bの四つの角部の曲面7Brがシール溝5Aの角部の曲面5Arに接触することによって、隙間SAaがシール溝5Aの全周にわたりほぼ均一化される。内側の隙間SAbは、シール溝5Aの全周にわたりほぼ均一化される。つまり、曲面7Brが、第2の実施形態の凸部7Aaに代わる位置規制部となる。このため、隙間SAaの間隔を、内圧(流路内の圧力)がかかった後にシール材7Bの外周側が密着できるように設定すれば、シール材7Bは、ボルト締結部(曲面7Br)近傍を除く部分において均一な隙間SAaを埋め尽くすように外側に広がって外側壁部5Abに密着し、シール機能を全周にわたり確保することができる。
したがって、シール材7Bに対する圧縮力が、ボルト13による締結部に比較して弱くなる締結部相互間についても、シール機能を充分確保することができる。本実施形態においても、シール機能を充分確保するために、ボルト13による締結部を増加したり、配管9Aの剛性を高める必要がなく、コストアップを抑制できる。
本実施形態は、第1の実施形態と同様に、シール材7Bに対する押付力(圧縮力)が弱いボルト締結部相互間においても、シール材7Bが外側壁部5Abに密着してシール性を確保することができる。その際、シール材7Bに対する押付力が強いボルト締結部近傍に、位置規制部となる曲面7Brが、シール溝5Aの曲面5Arに接触した状態で設けられている。シール材7Bは、曲面7Brがシール溝5Aの曲面5Arに接触していると動きが拘束されるので、シール材7Bの曲面7Brを備える部分周辺は、他の部分に比較して圧縮されにくい。また、曲面7Brは、矩形の角部に位置しているので、曲面7Brを備える部分周辺は、他の部分に比較して圧縮されにくい。シール材7Bの圧縮されにくい部分の近傍をボルト13により締結することで、シール材7Bの反力をより強く確保することができ、シール機能を維持することができる。
本実施形態は、シール溝5Aの外側壁部5Abの曲面5Arの曲率Raと、シール材7Bの外周側の曲面7Brの曲率Rbとの関係が、Ra<Rbとなるように、曲面5Arと曲面7Brとの相互の形状を設定すればよく、容易に対応できる。また、シール材7Bに凸部を設ける必要がない。
図9は、本発明の第4の実施形態に係わるシール構造を示しており、第2の実施形態の図7に対応している。第4の実施形態は、第2の実施形態と同様に、矩形状のシール溝5A及び矩形状のシール材7Cを備えている。
シール溝5Aの四つの角部に対応する内側壁部5Aaは、当該シール溝5Aの延長方向に沿って曲面5Asに形成されている。また、シール溝5Aの内側壁部5Aaの曲面5Asに対応する位置のシール材7Cの内周側は、シール材7Cの延長方向に沿って曲面7Crに形成されている。
上記シール溝5Aの内側壁部5Aaの曲面5Asの曲率をRc、シール材7Cの内周側の曲面7Crの曲率をRdとすると、Rc>Rdである。これにより、図9に示すように、曲率が小さい(曲率半径が大きい)シール材7Cの内周側の曲面7Crを、曲率が大きい(曲率半径が小さい)シール溝5Aの曲面5Asに接触させる。この接触させた部位を除く部位のシール材7Cと、シール溝5Aの内側壁部5Aaとの間に、隙間SAbが形成される。シール材7Cと、シール溝5Aの外側壁部5Abとの間には全周にわたり隙間SAaが形成される。
このように、第4の実施形態は、シール材7Cの四つの角部の曲面7Crがシール溝5Aの角部の曲面5Asに接触することによって、隙間SAbがシール溝5Aの全周にわたりほぼ均一化される。外側の隙間SAaは、シール溝5Aの全周にわたりほぼ均一化される。つまり、曲面7Crが、第2の実施形態の凸部7Aaに代わる位置規制部となる。このため、隙間SAaを、圧縮後にシール材7Cの外周側が密着できるように設定すれば、全周にわたり均一な隙間SAaを埋め尽くすようにシール材7Cが外側に広がって外側壁部5Abに密着し、シール機能を全周にわたり確保することができる。
したがって、シール材7Cに対する圧縮力が、ボルト13による締結部に比較して弱くなる締結部相互間についても、シール機能を充分確保することができる。本実施形態においても、シール機能を充分確保するために、ボルト13による締結部を増加したり、配管9Aの剛性を高める必要がなく、コストアップを抑制できる。
本実施形態は、第1の実施形態と同様に、シール材7Cに対する押付力(圧縮力)が弱いボルト締結部相互間においても、シール材7Cが外側壁部5Abに密着してシール性を確保することができる。その際、シール材7Cに対する押付力が強いボルト締結部近傍に、位置規制部となる曲面7Crが、シール溝5Aの曲面5As接触した状態で設けられている。シール材7Cは、曲面7Crがシール溝5Aの曲面5Asに接触していると動きが拘束されるので、シール材7Cの曲面7Crを備える部分周辺は、他の部分に比較して圧縮されにくい。また、曲面7Crは、矩形の角部に位置しているので、曲面7Crを備える部分周辺は、他の部分に比較して圧縮されにくい。シール材7Cの圧縮されにくい部分の近傍をボルト13により締結することで、シール材7Cの反力をより強く確保することができ、シール機能を維持することができる。
本実施形態は、シール溝5Aの内側壁部5Aaの曲面5Asの曲率Rcと、シール材7Cの内周側の曲面7Crの曲率Rdとの関係が、Rc>Rdとなるように、曲面5Asと曲面7Crとの相互の形状を設定すればよく、容易に対応できる。また、シール材7Cに凸部を設ける必要がない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含む。
例えば、図1の実施形態及び図5の実施形態における凸部7a及び7Aaは、平面視で矩形状となっているが、なだらかな山形状であってもよい。また、図1の実施形態の凸部7aは、周方向等間隔に四つ設けているが、少なくとも2つ設けてあればよい。2つの凸部7aは、冷却水通路1aの中心を間にして互いに対向する位置に設ける。
図5〜図9の実施形態は、シール材及びシール溝を矩形状としているが、三角形以上の多角形でもよい。すなわち、シール溝は、内部空間の周囲を囲む形状が、少なくとも三つの角部を備える多角形であり、シール材の位置規制部は、多角形の角部に対応する位置に接触していればよい。また、図7〜図9の各実施形態を適宜組み合わせても構わない。
1 ケース(第1の部材)
1a 冷却水通路(内部空間)
5,5A シール溝
5a,5Aa シール溝の内側壁部
5b,5Ab シール溝の外側壁部
7,7A,7B,7C シール材
7a,7Aa シール材の凸部(位置規制部)
7Br シール材の外周側の曲面(位置規制部)
7Cr シール材の内周側の曲面(位置規制部)
9,9A 配管(第2の部材)
13 ボルト(締結具)

Claims (5)

  1. 内部空間の周囲を囲むように形成されるシール溝を備える第1の部材と、
    前記シール溝に収容されるシール材と、
    前記シール溝を覆うようにして前記第1の部材に取り付けられ、当該第1の部材との間で前記シール材を圧縮する第2の部材と、
    前記第2の部材を前記第1の部材に取り付ける際に締結固定する締結具と、を有し、
    前記シール材は、前記シール溝内の内側壁部と外側壁部との少なくともいずれか一方に接触して前記シール溝における溝幅方向の位置を規制する位置規制部が、前記締結具による締結部近傍に設けられ
    前記シール溝は、前記内部空間の周囲を囲む形状が、少なくとも三つの角部を備える多角形であり、
    前記シール材の前記位置規制部は、前記シール溝の多角形の角部に対応する位置に接触することを特徴とするシール構造。
  2. 前記位置規制部は、前記シール溝内の内側壁部と外側壁部との少なくともいずれか一方に向けて突出する凸部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記多角形の角部における前記シール溝の外側壁部は、当該シール溝の延長方向に沿って曲面に形成され、
    前記シール溝の外側壁部の曲面に対応する位置の前記シール材の外周側は、前記シール材の延長方向に沿って曲面に形成され、
    前記シール溝の外側壁部の曲面の曲率をRa、前記シール材の外周側の曲面の曲率をRbとすると、Ra<Rbであることを特徴とする請求項に記載のシール構造。
  4. 前記多角形の角部における前記シール溝の内側壁部は、当該シール溝の延長方向に沿って曲面に形成され、
    前記シール溝の内側壁部の曲面に対応する位置の前記シール材の内周側は、前記シール材の延長方向に沿って曲面に形成され、
    前記シール溝の内側壁部の曲面の曲率をRc、前記シール材の内周側の曲面の曲率をRdとすると、Rc>Rdであることを特徴とする請求項に記載のシール構造。
  5. 前記位置規制部は、前記締結部と前記第1の部材の内部空間との間の最短距離線上に位置していることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシール構造。
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