JP6550880B2 - ガスケット及び密封構造 - Google Patents

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Description

本発明は、2部材の端面間の隙間を封止するガスケット及び密封構造に関する。
2部材の端面間の隙間をゴム状弾性体製のガスケットにより封止する場合、2部材のうちの一方部材に、ガスケットを装着するための溝を設ける構成を採用するのが一般的である。この場合、ガスケット本体部の幅を、装着用の溝の幅よりも狭くすると共に、ガスケット本体部の両側面に、溝の両側面に密着する脱落防止用突起を複数個所に設ける構成を採用するのが一般的である。このように構成されたガスケットによれば、ガスケットを溝に装着する際の作業性に優れ、かつガスケットが溝から脱落してしまうことを抑制することが可能となる。
しかしながら、シール対象が隣接する場合など、2部材のうちの一方の部材にガスケットを装着するための溝を形成することができない場合がある。そのような従来例に係るガスケット及び密封構造について、図10及び図11を参照して説明する。図10は従来例に係るガスケットの平面図である。図11は従来例に係るガスケットが装着される第1部材の平面図である。
上記の通り、ガスケット500は、2部材の端面間の隙間を封止するために用いられる。図11は、2部材のうち、ガスケット500が装着される側の第1部材600を平面図にて示している。この第1部材600には、複数の孔611X,611Y,611Zと、これら複数の孔611X,611Y,611Zをまとめて取り囲む壁部620とが設けられている。また、ガスケット500は、第1部材600の端面610のうち、複数の孔611X,611Y,611Zの周囲にそれぞれ密着する複数の環状部(第1環状部510X,第2環状部510Y,第3環状部510Z)と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ繋ぎ部(第1繋ぎ部510XY,第2繋ぎ部510YZ)と、を一体に有している。
ここで、第1部材600に設けられる上記の壁部620は、第1環状部510Xに対応する部分(第1壁部620X)と、第2環状部510Yに対応する部分(第2壁部620Y)と、第3環状部510Zに対応する部分(第3壁部620Z)と、第1繋ぎ部510XYに対応する部分(第1繋ぎ壁部620XY)と、第2繋ぎ部510YZに対応する部分(第2繋ぎ壁部620YZ)とから構成される。
そして、この従来例に係るガスケット500においては、ガスケット500が第1部材600から脱落してしまわないように、ガスケット500の外壁面全体が、第1部材600に設けられる壁部620の内壁面に沿って密着するように構成されている。従って、例えば、ガスケット500における図10に示す幅S3と、第1部材600における図11に示す幅S0との関係は、S3≧S0を満たす。また、ガスケット500における図10に示す幅T3と、第1部材600における図11に示す幅T0との関係は、T3≧T0を満たす。以上の構成により、ガスケット500の外壁面全体が、第1部材600に設けられる壁部620の内壁面に沿って密着し、ガスケット500が第1部材600から脱落してしまうことを抑制可能としている。
しかしながら、上記従来例においては、ガスケット500の外形が、第1部材600における壁部620の内壁面の外形よりも大きい。そのため、ガスケット500を装着する際に、ガスケット500が撓み、その一部が第1部材600の端面610から浮き上がろうとしてしまい、装着し難い問題がある。
特許第4215083号公報
本発明の目的は、脱落を抑制しつつ、装着作業性に優れたガスケット及び密封構造を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のガスケットは、
2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットであって、
2部材のうちの一方の部材には、複数の孔と、これら複数の孔をまとめて取り囲む壁部とが設けられており、
前記一方の部材の端面のうち、前記複数の孔の周囲にそれぞれ密着する複数の環状部と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ少なくとも一つの繋ぎ部と、を一体に有するガスケットにおいて、
全ての前記環状部及び前記繋ぎ部は、前記壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されると共に、
前記複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられており、前記一方の部材に対しては、該一方の部材の前記端面と前記壁部の内壁面に対してのみ密着するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ガスケットにおける全ての環状部及び繋ぎ部は、2部材のうちの一方の部材に設けられた壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されている。従って、この一方の部材へのガスケットの装着作業性に優れている。また、複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられている。従って、ガスケット全体(外周側の側面全体)に締め代を設けなくても、ガスケットが一方の部材から脱落してしまうことを抑制することができる。
第1環状部と、
第1環状部と隣り合うように設けられる第2環状部と、
第2環状部と隣り合うように設けられる第3環状部と、
を備え、
第1環状部と第2環状部とが隣り合う方向と、第2環状部と第3環状部とが隣り合う方向が交差しており、
第1環状部の外壁面と第2環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられ、かつ第2環状部の外壁面と第3環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられているとよい。
これにより、脱落防止用突起の数が少なくても、ガスケットが一方の部材から脱落してしまうことを抑制することができる。
また、本発明の密封構造は、
第1部材と、
第1部材に固定される第2部材と、
第1部材と第2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットと、
を備え、
第1部材には、複数の孔と、これら複数の孔をまとめて取り囲む壁部とが設けられており、
前記ガスケットは、第1部材の端面のうち、前記複数の孔の周囲にそれぞれ密着する複数の環状部と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ少なくとも一つの繋ぎ部と、を一体に有する密封構造であって、
全ての前記環状部及び前記繋ぎ部は、前記壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されると共に、
前記複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられており、前記ガスケットは、第1部材に対しては、第1部材の前記端面と前記壁部の内壁面に対してのみ密着するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ガスケットにおける全ての環状部及び繋ぎ部は、第1部材に設けられた壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されている。従って、第1部材へのガスケットの装着作業性に優れている。また、複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられている。従って、ガスケット全体(外周側の側面全体)に締め代を設けなくても、ガスケットが第1部材から脱落してしまうことを抑制することができる。
前記ガスケットは、
第1環状部と、
第1環状部と隣り合うように設けられる第2環状部と、
第2環状部と隣り合うように設けられる第3環状部と、
を備え、
第1環状部と第2環状部とが隣り合う方向と、第2環状部と第3環状部とが隣り合う方向が交差しており、
第1環状部の外壁面と第2環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられ、かつ第2環状部の外壁面と第3環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられているとよい。
これにより、脱落防止用突起の数が少なくても、ガスケットが第1部材から脱落してしまうことを抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ガスケットの脱落を抑制しつつ、ガスケットの装着作業性を向上させることができる。
図1は本発明の実施例1に係るガスケットの平面図である。 図2は本発明の実施例1に係るガスケットが装着される第1部材の平面図である。 図3は本発明の実施例1に係るガスケットが第1部材に装着された状態を示す平面図である。 図4は本発明の実施例1に係るガスケットの模式的断面図である。 図5は本発明の実施例1に係るガスケットが装着される第1部材の模式的断面図である。 図6は本発明の実施例1に係るガスケットが第1部材に装着された状態を示す模式的断面図である。 図7は本発明の実施例1に係る密封構造の模式的断面図である。 図8は本発明の実施例2に係るガスケットの平面図である。 図9は本発明の実施例2に係るガスケットが装着される第1部材の平面図である。 図10は従来例に係るガスケットの平面図である。 図11は従来例に係るガスケットが装着される第1部材の平面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1〜図7を参照して、本発明の実施例1に係るガスケット及び密封構造について説明する。本実施例に係るガスケット100は、互いに固定される2部材の端面間の隙間を封止するために用いられる。以下、便宜上、2部材のうちの一方の部材を第1部材200と称し、他方の部材を第2部材300と称する。
<ガスケット及び第1部材>
特に、図1,図2,図4及び図5を参照して、本実施例に係るゴム状弾性体製のガスケット100及びガスケット100が装着される第1部材200の構成について説明する。図1は本発明の実施例1に係るガスケットの平面図である。図4は本発明の実施例1に係るガスケットの模式的断面図であり、図1中のAA断面図である。また、図2は本発明の実施例1に係るガスケットが装着される第1部材の平面図である。図5は本発明の実施例1に係るガスケットが装着される第1部材の模式的断面図であり、図2中のBB断面図である。
上記の通り、ガスケット100は、2部材(第1部材200と第2部材300)の端面間の隙間を封止するために用いられる。図2は、2部材のうち、ガスケット100が装着される側の第1部材200を平面図にて示している。この第1部材200には、複数の孔211X,211Y,211Zと、これら複数の孔211X,211Y,211Zをまとめて取り囲む壁部220とが設けられている。また、ガスケット100は、第1部材200の端面210のうち、複数の孔211X,211Y,211Zの周囲にそれぞれ密着する複数の環状部(第1環状部110X,第2環状部110Y,第3環状部110Z)と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ繋ぎ部(第1繋ぎ部110XY,第2繋ぎ部110YZ)と、を一体に有している。
ここで、第1部材200に設けられる上記の壁部220は、第1環状部110Xに対応する部分(第1壁部220X)と、第2環状部110Yに対応する部分(第2壁部220Y)と、第3環状部110Zに対応する部分(第3壁部220Z)と、第1繋ぎ部110XYに対応する部分(第1繋ぎ壁部220XY)と、第2繋ぎ部110YZに対応する部分(第2繋ぎ壁部220YZ)とから構成される。
また、第1環状部110X,第2環状部110Y,第3環状部110Zには、これらの環状部の外壁面から部分的に突出する脱落防止用突起120がそれぞれ設けられている。なお、第1環状部110Xに設けられた脱落防止用突起120は、第1壁部220Xの内壁面221に対して密着し、第2環状部110Yに設けられた脱落防止用突起120は、
第2壁部220Yの内壁面221に対して密着し、第3環状部110Zに設けられた脱落防止用突起120は、第3壁部220Zの内壁面221に対して密着するように構成されている。
<ガスケットと第1部材に設けられた壁部との寸法関係>
特に、図1及び図2を参照して、ガスケット100と第1部材200に設けられた壁部220との寸法関係について説明する。本実施例に係るガスケット100においては、第1環状部110X,第2環状部110Y,第3環状部110Z,第1繋ぎ部110XY及び第2繋ぎ部110YZは、第1部材200の壁部220の内壁面221に対して接しない寸法に設定されている。そして、複数の脱落防止用突起120のみが、第1部材200の壁部220の内壁面221に対して密着するように構成されている。この点について、より具体的に説明する。
本実施例に係るガスケット100においては、第1環状部110Xと第2環状部110Yと第3環状部110Zが直線的に並ぶように構成されており、第1環状部110Xと第3環状部110Zが最も離れるように配置されている。そして、第1環状部110Xの外壁面と第3環状部110Zの外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ脱落防止用突起120が設けられている。ここで、第1環状部110Xの外壁面と第3環状部110Zの外壁面のうち互いの距離が最も長い部分の幅をS1とする。そして、第1環状部110Xの外壁面と第3環状部110Zの外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ設けられた脱落防止用突起120の先端間の幅をS2とする。
そして、本実施例に係るガスケット100においては、第1環状部110Xと、第2環状部110Yと、第3環状部110Zのそれぞれに、上記幅S1の幅方向に対して垂直な方向で、各環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ脱落防止用突起120が設けられている。ここで、上記幅S1の幅方向に対して垂直な方向で、各環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長い部分の幅をT1とする。そして、各環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ設けられた脱落防止用突起120の先端間の幅をT2とする。
また、本実施例に係る第1部材200に設けられた壁部220において、壁部220の内壁面221のうち互いの距離が最も長くなる部分の幅をS0とする。そして、この幅S0の幅方向に対して垂直な方向で、第1壁部220X,第2壁部220Y、及び第3壁部220Zの内壁面221のうち互いの距離が最も長い部分の幅をT0とする。
以上のように各部分の幅を定義した場合に、ガスケット100と第1部材200における壁部220は、公差を考慮した上で、S2≧S0>S1及びT2≧T0>T1を満たすように設計されている。これにより、ガスケット100のうち複数の脱落防止用突起120のみが、第1部材200の壁部220の内壁面221に対して密着する。
<密封構造>
特に、図3,図6及び図7を参照して、本実施例に係る密封構造について説明する。図3は本発明の実施例1に係るガスケットが第1部材に装着された状態を示す平面図である。図6は本発明の実施例1に係るガスケットが第1部材に装着された状態を示す模式的断面図であり、図3中のCC断面図である。図7は本発明の実施例1に係る密封構造の模式的断面図である。なお、図7中のガスケット及び第1部材は、図3中のCC断面図に相当する。
本実施例に係る密封構造は、ガスケット100が第1部材200に装着された後に、第2部材300が第1部材200に固定されることにより得られる。ガスケット100が第
1部材200に装着された状態においては、上記の通り、ガスケット100のうち複数の脱落防止用突起120のみが、第1部材200の壁部220の内壁面221に対して密着する(図3及び図6参照)。従って、第1環状部110Xと第1壁部220Xとの間、第2環状部110Yと第2壁部220Yとの間、第3環状部110Zと第3壁部220Zとの間、第1繋ぎ部110XYと第1繋ぎ壁部220XYとの間、第2繋ぎ部110YZと第2繋ぎ壁部220YZとの間には、それぞれ隙間が形成される(図3参照)。
そして、第2部材300が第1部材200に固定されることにより、ガスケット100は、第1部材200の端面210と、第2部材300の端面320にそれぞれ密着する。これにより、ガスケット100によって、第1部材200の端面210と、第2部材300の端面との間の隙間が封止される。なお、第2部材300にも、第1部材200に設けられた複数の孔211X,211Y,211Zに対応してそれぞれ孔310が設けられている。本実施例に係るガスケット100によって、例えば、第1部材200に設けられた孔と第2部材300に設けられた孔との間を通る流体が外部に漏れてしまうことを抑制することが可能となる。
<本実施例に係るガスケット及び密封構造の優れた点>
本実施例に係るガスケット100及び密封構造によれば、ガスケット100における全ての環状部及び繋ぎ部は、第1部材200に設けられた壁部220の内壁面221に対して接しない寸法に設定されている。従って、第1部材200へのガスケット100の装着作業性に優れている。また、各環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、壁部220の内壁面221に密着する脱落防止用突起120が少なくとも一つずつ設けられている。従って、ガスケット100が第1部材200から脱落してしまうことを抑制することができる。
(実施例2)
図8及び図9には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、ガスケットを構成する環状部と繋ぎ部の配置構成が実施例1とは異なる場合の構成を示す。図8は本発明の実施例2に係るガスケットの平面図である。図9は本発明の実施例2に係るガスケットが装着される第1部材の平面図である。
<ガスケット及び第1部材>
本実施例においても、上記実施例1の場合と同様に、ガスケット100aは、2部材(第1部材200aと第2部材(不図示))の端面間の隙間を封止するために用いられる。図9は、2部材のうち、ガスケット100aが装着される側の第1部材200aを平面図にて示している。この第1部材200aには、複数の孔211Xa,211Ya,211Zaと、これら複数の孔211Xa,211Ya,211Zaをまとめて取り囲む壁部220aとが設けられている。また、ガスケット100aは、第1部材200aの端面210aのうち、複数の孔211Xa,211Ya,211Zaの周囲にそれぞれ密着する複数の環状部(第1環状部110Xa,第2環状部110Ya,第3環状部110Za)と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ繋ぎ部(第1繋ぎ部110XYa,第2繋ぎ部110YZa)と、を一体に有している。
ここで、第1部材200aに設けられる上記の壁部220aは、第1環状部110Xaに対応する部分(第1壁部220Xa)と、第2環状部110Yaに対応する部分(第2壁部220Ya)と、第3環状部110Zaに対応する部分(第3壁部220Za)と、第1繋ぎ部110XYaに対応する部分(第1繋ぎ壁部220XYa)と、第2繋ぎ部110YZaに対応する部分(第2繋ぎ壁部220YZa)とから構成される。
また、第1環状部110Xa,第2環状部110Ya,第3環状部110Zaには、こ
れらの環状部の外壁面から部分的に突出する脱落防止用突起120aがそれぞれ設けられている。なお、第1環状部110Xaに設けられた脱落防止用突起120aは、第1壁部220Xaの内壁面221aに対して密着し、第2環状部110Yaに設けられた脱落防止用突起120aは、第2壁部220Yaの内壁面221aに対して密着し、第3環状部110Zaに設けられた脱落防止用突起120aは、第3壁部220Zaの内壁面221aに対して密着するように構成されている。
<ガスケットと第1部材に設けられた壁部との寸法関係>
本実施例に係るガスケット100aにおいても、第1環状部110Xa,第2環状部110Ya,第3環状部110Za,第1繋ぎ部110XYa及び第2繋ぎ部110YZaは、第1部材200aの壁部220aの内壁面221aに対して接しない寸法に設定されている。そして、複数の脱落防止用突起120aのみが、第1部材200aの壁部220aの内壁面221aに対して密着するように構成されている。この点について、より具体的に説明する。
本実施例に係るガスケット100においては、第1環状部110Xaと第2環状部110Yaとが隣り合う方向と、第2環状部110Yaと第3環状部110Zaとが隣り合う方向が交差している。より具体的には、これらの方向が垂直となるように構成されている。そして、第1環状部110Xaの外壁面と第2環状部110Yaの外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ脱落防止用突起120aが設けられている。また、第2環状部110Yaの外壁面と第3環状部110Zaの外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にもそれぞれ脱落防止用突起120aが設けられている。このように、本実施例においては、合計4か所に、脱落防止用突起120aが設けられている。
ここで、第1環状部110Xaの外壁面と第2環状部110Yaの外壁面のうち互いの距離が最も長い部分の幅をS1とする。そして、第1環状部110Xaの外壁面と第2環状部110Yaの外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ設けられた脱落防止用突起120aの先端間の幅をS2とする。また、第2環状部110Yaの外壁面と第3環状部110Zaの外壁面のうち互いの距離が最も長い部分の幅をT1とする。そして、第2環状部110Yaの外壁面と第3環状部110Zaの外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ設けられた脱落防止用突起120aの先端間の幅をT2とする。
また、本実施例に係る第1部材200aに設けられた壁部220において、第1壁部220Xaと第2壁部220Yaの内壁面221aのうち互いの距離が最も長くなる部分の幅をS0とする。そして、第2壁部220Yaと第3壁部220Zaの内壁面221aのうち互いの距離が最も長くなる部分の幅をT0とする。
以上のように各部分の幅を定義した場合に、ガスケット100aと第1部材200aにおける壁部220aは、公差を考慮した上で、S2≧S0>S1及びT2≧T0>T1を満たすように設計されている。これにより、ガスケット100aのうち複数の脱落防止用突起120aのみが、第1部材200aの壁部220aの内壁面221aに対して密着する。
密封構造に関しては、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明は省略する。以上のように構成された本実施例に係るガスケット100a及び密封構造においても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例に係るガスケット100aの場合に、合計4か所に設けられた脱落防止用突起120aによって、ガスケット100aが第1部材200aから脱落してしまうことを抑制することができる。このように、脱落防止用突起120aの数が少なくても、ガスケット100aが第1部材200aか
ら脱落してしまうことを抑制することができる。
(その他)
上記実施例においては、ガスケットが、3つの環状部を備える場合の構成について示したが、本発明は複数の環状部を備える各種ガスケットに適用可能である。なお、環状部が2つの場合には、環状部同士を繋ぐ繋ぎ部は一つのみとなる。また、本発明に係るガスケットを構成する複数の環状部の配置構成についても、実施例1,2で示した配置構成に限られることはない。この場合において、ガスケットに設けられる脱落防止用突起の配置位置も、環状部の配置構成に応じて適宜設定される。また、上記実施例1,2では、全ての環状部に対して、少なくとも一つずつ脱落防止用突起が設けられる場合の構成を示したが、複数の環状部の配置構成によっては、脱落防止用突起が設けられない環状部が存在していてもよい。ただし、ガスケットの脱落を抑制するために、少なくとも2つの環状部に、脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられる必要がある。
100,100a ガスケット
110X,110Xa 第1環状部
110Y,110Ya 第2環状部
110Z,110Za 第3環状部
110XY,110XYa 第1繋ぎ部
110YZ,110YZa 第2繋ぎ部
120,120a 脱落防止用突起
200,200a 第1部材
210,210a 端面
211X,211Y,211Z,211Xa,211Ya,211Za 孔
220,220a 壁部
220X,220Xa 第1壁部
220XY,220XYa 第1繋ぎ壁部
220Y,220Ya 第2壁部
220YZ,220YZa 第2繋ぎ壁部
220Z,220Za 第3壁部
221,221a 内壁面
300 第2部材
310 孔
320 端面

Claims (4)

  1. 2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットであって、
    2部材のうちの一方の部材には、複数の孔と、これら複数の孔をまとめて取り囲む壁部とが設けられており、
    前記一方の部材の端面のうち、前記複数の孔の周囲にそれぞれ密着する複数の環状部と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ少なくとも一つの繋ぎ部と、を一体に有するガスケットにおいて、
    全ての前記環状部及び前記繋ぎ部は、前記壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されると共に、
    前記複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられており、前記一方の部材に対しては、該一方の部材の前記端面と前記壁部の内壁面に対してのみ密着するように構成されていることを特徴とするガスケット。
  2. 第1環状部と、
    第1環状部と隣り合うように設けられる第2環状部と、
    第2環状部と隣り合うように設けられる第3環状部と、
    を備え、
    第1環状部と第2環状部とが隣り合う方向と、第2環状部と第3環状部とが隣り合う方向が交差しており、
    第1環状部の外壁面と第2環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられ、かつ第2環状部の外壁面と第3環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
  3. 第1部材と、
    第1部材に固定される第2部材と、
    第1部材と第2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットと、
    を備え、
    第1部材には、複数の孔と、これら複数の孔をまとめて取り囲む壁部とが設けられてお
    り、
    前記ガスケットは、第1部材の端面のうち、前記複数の孔の周囲にそれぞれ密着する複数の環状部と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ少なくとも一つの繋ぎ部と、を一体に有する密封構造であって、
    全ての前記環状部及び前記繋ぎ部は、前記壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されると共に、
    前記複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられており、前記ガスケットは、第1部材に対しては、第1部材の前記端面と前記壁部の内壁面に対してのみ密着するように構成されていることを特徴とする密封構造。
  4. 前記ガスケットは、
    第1環状部と、
    第1環状部と隣り合うように設けられる第2環状部と、
    第2環状部と隣り合うように設けられる第3環状部と、
    を備え、
    第1環状部と第2環状部とが隣り合う方向と、第2環状部と第3環状部とが隣り合う方向が交差しており、
    第1環状部の外壁面と第2環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられ、かつ第2環状部の外壁面と第3環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の密封構造。
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