JP6550880B2 - ガスケット及び密封構造 - Google Patents
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2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットであって、
2部材のうちの一方の部材には、複数の孔と、これら複数の孔をまとめて取り囲む壁部とが設けられており、
前記一方の部材の端面のうち、前記複数の孔の周囲にそれぞれ密着する複数の環状部と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ少なくとも一つの繋ぎ部と、を一体に有するガスケットにおいて、
全ての前記環状部及び前記繋ぎ部は、前記壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されると共に、
前記複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられており、前記一方の部材に対しては、該一方の部材の前記端面と前記壁部の内壁面に対してのみ密着するように構成されていることを特徴とする。
第1環状部と隣り合うように設けられる第2環状部と、
第2環状部と隣り合うように設けられる第3環状部と、
を備え、
第1環状部と第2環状部とが隣り合う方向と、第2環状部と第3環状部とが隣り合う方向が交差しており、
第1環状部の外壁面と第2環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられ、かつ第2環状部の外壁面と第3環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられているとよい。
第1部材と、
第1部材に固定される第2部材と、
第1部材と第2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットと、
を備え、
第1部材には、複数の孔と、これら複数の孔をまとめて取り囲む壁部とが設けられており、
前記ガスケットは、第1部材の端面のうち、前記複数の孔の周囲にそれぞれ密着する複数の環状部と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ少なくとも一つの繋ぎ部と、を一体に有する密封構造であって、
全ての前記環状部及び前記繋ぎ部は、前記壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されると共に、
前記複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられており、前記ガスケットは、第1部材に対しては、第1部材の前記端面と前記壁部の内壁面に対してのみ密着するように構成されていることを特徴とする。
第1環状部と、
第1環状部と隣り合うように設けられる第2環状部と、
第2環状部と隣り合うように設けられる第3環状部と、
を備え、
第1環状部と第2環状部とが隣り合う方向と、第2環状部と第3環状部とが隣り合う方向が交差しており、
第1環状部の外壁面と第2環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられ、かつ第2環状部の外壁面と第3環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられているとよい。
図1〜図7を参照して、本発明の実施例1に係るガスケット及び密封構造について説明する。本実施例に係るガスケット100は、互いに固定される2部材の端面間の隙間を封止するために用いられる。以下、便宜上、2部材のうちの一方の部材を第1部材200と称し、他方の部材を第2部材300と称する。
特に、図1,図2,図4及び図5を参照して、本実施例に係るゴム状弾性体製のガスケット100及びガスケット100が装着される第1部材200の構成について説明する。図1は本発明の実施例1に係るガスケットの平面図である。図4は本発明の実施例1に係るガスケットの模式的断面図であり、図1中のAA断面図である。また、図2は本発明の実施例1に係るガスケットが装着される第1部材の平面図である。図5は本発明の実施例1に係るガスケットが装着される第1部材の模式的断面図であり、図2中のBB断面図である。
第2壁部220Yの内壁面221に対して密着し、第3環状部110Zに設けられた脱落防止用突起120は、第3壁部220Zの内壁面221に対して密着するように構成されている。
特に、図1及び図2を参照して、ガスケット100と第1部材200に設けられた壁部220との寸法関係について説明する。本実施例に係るガスケット100においては、第1環状部110X,第2環状部110Y,第3環状部110Z,第1繋ぎ部110XY及び第2繋ぎ部110YZは、第1部材200の壁部220の内壁面221に対して接しない寸法に設定されている。そして、複数の脱落防止用突起120のみが、第1部材200の壁部220の内壁面221に対して密着するように構成されている。この点について、より具体的に説明する。
特に、図3,図6及び図7を参照して、本実施例に係る密封構造について説明する。図3は本発明の実施例1に係るガスケットが第1部材に装着された状態を示す平面図である。図6は本発明の実施例1に係るガスケットが第1部材に装着された状態を示す模式的断面図であり、図3中のCC断面図である。図7は本発明の実施例1に係る密封構造の模式的断面図である。なお、図7中のガスケット及び第1部材は、図3中のCC断面図に相当する。
1部材200に装着された状態においては、上記の通り、ガスケット100のうち複数の脱落防止用突起120のみが、第1部材200の壁部220の内壁面221に対して密着する(図3及び図6参照)。従って、第1環状部110Xと第1壁部220Xとの間、第2環状部110Yと第2壁部220Yとの間、第3環状部110Zと第3壁部220Zとの間、第1繋ぎ部110XYと第1繋ぎ壁部220XYとの間、第2繋ぎ部110YZと第2繋ぎ壁部220YZとの間には、それぞれ隙間が形成される(図3参照)。
本実施例に係るガスケット100及び密封構造によれば、ガスケット100における全ての環状部及び繋ぎ部は、第1部材200に設けられた壁部220の内壁面221に対して接しない寸法に設定されている。従って、第1部材200へのガスケット100の装着作業性に優れている。また、各環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、壁部220の内壁面221に密着する脱落防止用突起120が少なくとも一つずつ設けられている。従って、ガスケット100が第1部材200から脱落してしまうことを抑制することができる。
図8及び図9には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、ガスケットを構成する環状部と繋ぎ部の配置構成が実施例1とは異なる場合の構成を示す。図8は本発明の実施例2に係るガスケットの平面図である。図9は本発明の実施例2に係るガスケットが装着される第1部材の平面図である。
本実施例においても、上記実施例1の場合と同様に、ガスケット100aは、2部材(第1部材200aと第2部材(不図示))の端面間の隙間を封止するために用いられる。図9は、2部材のうち、ガスケット100aが装着される側の第1部材200aを平面図にて示している。この第1部材200aには、複数の孔211Xa,211Ya,211Zaと、これら複数の孔211Xa,211Ya,211Zaをまとめて取り囲む壁部220aとが設けられている。また、ガスケット100aは、第1部材200aの端面210aのうち、複数の孔211Xa,211Ya,211Zaの周囲にそれぞれ密着する複数の環状部(第1環状部110Xa,第2環状部110Ya,第3環状部110Za)と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ繋ぎ部(第1繋ぎ部110XYa,第2繋ぎ部110YZa)と、を一体に有している。
れらの環状部の外壁面から部分的に突出する脱落防止用突起120aがそれぞれ設けられている。なお、第1環状部110Xaに設けられた脱落防止用突起120aは、第1壁部220Xaの内壁面221aに対して密着し、第2環状部110Yaに設けられた脱落防止用突起120aは、第2壁部220Yaの内壁面221aに対して密着し、第3環状部110Zaに設けられた脱落防止用突起120aは、第3壁部220Zaの内壁面221aに対して密着するように構成されている。
本実施例に係るガスケット100aにおいても、第1環状部110Xa,第2環状部110Ya,第3環状部110Za,第1繋ぎ部110XYa及び第2繋ぎ部110YZaは、第1部材200aの壁部220aの内壁面221aに対して接しない寸法に設定されている。そして、複数の脱落防止用突起120aのみが、第1部材200aの壁部220aの内壁面221aに対して密着するように構成されている。この点について、より具体的に説明する。
ら脱落してしまうことを抑制することができる。
上記実施例においては、ガスケットが、3つの環状部を備える場合の構成について示したが、本発明は複数の環状部を備える各種ガスケットに適用可能である。なお、環状部が2つの場合には、環状部同士を繋ぐ繋ぎ部は一つのみとなる。また、本発明に係るガスケットを構成する複数の環状部の配置構成についても、実施例1,2で示した配置構成に限られることはない。この場合において、ガスケットに設けられる脱落防止用突起の配置位置も、環状部の配置構成に応じて適宜設定される。また、上記実施例1,2では、全ての環状部に対して、少なくとも一つずつ脱落防止用突起が設けられる場合の構成を示したが、複数の環状部の配置構成によっては、脱落防止用突起が設けられない環状部が存在していてもよい。ただし、ガスケットの脱落を抑制するために、少なくとも2つの環状部に、脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられる必要がある。
110X,110Xa 第1環状部
110Y,110Ya 第2環状部
110Z,110Za 第3環状部
110XY,110XYa 第1繋ぎ部
110YZ,110YZa 第2繋ぎ部
120,120a 脱落防止用突起
200,200a 第1部材
210,210a 端面
211X,211Y,211Z,211Xa,211Ya,211Za 孔
220,220a 壁部
220X,220Xa 第1壁部
220XY,220XYa 第1繋ぎ壁部
220Y,220Ya 第2壁部
220YZ,220YZa 第2繋ぎ壁部
220Z,220Za 第3壁部
221,221a 内壁面
300 第2部材
310 孔
320 端面
Claims (4)
- 2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットであって、
2部材のうちの一方の部材には、複数の孔と、これら複数の孔をまとめて取り囲む壁部とが設けられており、
前記一方の部材の端面のうち、前記複数の孔の周囲にそれぞれ密着する複数の環状部と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ少なくとも一つの繋ぎ部と、を一体に有するガスケットにおいて、
全ての前記環状部及び前記繋ぎ部は、前記壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されると共に、
前記複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられており、前記一方の部材に対しては、該一方の部材の前記端面と前記壁部の内壁面に対してのみ密着するように構成されていることを特徴とするガスケット。 - 第1環状部と、
第1環状部と隣り合うように設けられる第2環状部と、
第2環状部と隣り合うように設けられる第3環状部と、
を備え、
第1環状部と第2環状部とが隣り合う方向と、第2環状部と第3環状部とが隣り合う方向が交差しており、
第1環状部の外壁面と第2環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられ、かつ第2環状部の外壁面と第3環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。 - 第1部材と、
第1部材に固定される第2部材と、
第1部材と第2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットと、
を備え、
第1部材には、複数の孔と、これら複数の孔をまとめて取り囲む壁部とが設けられてお
り、
前記ガスケットは、第1部材の端面のうち、前記複数の孔の周囲にそれぞれ密着する複数の環状部と、隣り合う環状部同士をそれぞれ繋ぐ少なくとも一つの繋ぎ部と、を一体に有する密封構造であって、
全ての前記環状部及び前記繋ぎ部は、前記壁部の内壁面に対して接しない寸法に設定されると共に、
前記複数の環状部のうち少なくとも2つの環状部には、これらの環状部の外壁面から部分的に突出し、前記壁部の内壁面に密着する脱落防止用突起が少なくとも一つずつ設けられており、前記ガスケットは、第1部材に対しては、第1部材の前記端面と前記壁部の内壁面に対してのみ密着するように構成されていることを特徴とする密封構造。 - 前記ガスケットは、
第1環状部と、
第1環状部と隣り合うように設けられる第2環状部と、
第2環状部と隣り合うように設けられる第3環状部と、
を備え、
第1環状部と第2環状部とが隣り合う方向と、第2環状部と第3環状部とが隣り合う方向が交差しており、
第1環状部の外壁面と第2環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられ、かつ第2環状部の外壁面と第3環状部の外壁面のうち互いの距離が最も長くなる部位にそれぞれ前記脱落防止用突起が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の密封構造。
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JP2015082779A JP6550880B2 (ja) | 2015-04-14 | 2015-04-14 | ガスケット及び密封構造 |
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JP2015082779A JP6550880B2 (ja) | 2015-04-14 | 2015-04-14 | ガスケット及び密封構造 |
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JP2016200269A JP2016200269A (ja) | 2016-12-01 |
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JP2015082779A Active JP6550880B2 (ja) | 2015-04-14 | 2015-04-14 | ガスケット及び密封構造 |
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