JP6518449B2 - ウェハ研削装置及びウェハ研削方法 - Google Patents

ウェハ研削装置及びウェハ研削方法 Download PDF

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Description

本発明は、ウェハ研削装置及びウェハ研削方法に関する。
ウェハの表面を研削加工するウェハ研削装置としては、ウェハの裏面を吸着保持するウェハチャックと該ウェハチャックの上方に配置された砥石とを備え、ウェハチャック及び砥石をそれぞれ回転させながら、砥石をウェハに押圧することにより、ウェハの表面を研削するものが知られている。
このようなウェハ研削装置では、研削加工前に、砥石とウェハチャックとの間隔を測定して砥石の研削開始位置(0点位置)を登録する必要がある。従来は、ウェハチャック上にブロックゲージを載置し、砥石をブロックゲージに接触するまで下降させることにより、既知のブロックゲージの厚み(例えば、1〜2mm)から砥石の研削開始位置を導出していた。
ブロックゲージを用いて研削開始位置を導出する作業は、作業者が手動で行うものであり、ウェハチャックや砥石を交換する度にブロックゲージを置き、ウェハチャックと砥石とが接触した位置を正確に把握して、研削開始位置の再登録を行わなければならないといったように作業者の負担が重かった。
このような研削開始位置の導出に要する作業者の負担を軽減するウェハ研削装置として、チャックテーブルに設けられてチャックテーブルの垂直方向の変位を検出する変位検出手段と、変位検出手段から出力されるチャックテーブルの変位に基づいて砥石の基準位置を登録する制御手段と、を備えているもの(例えば、特許文献1参照)や、ウェハチャックの位置は変わらないものとして扱い、砥石の高さのみをセンサ等で測定して砥石の研削開始位置を導出するものが知られている。
特開平11−198008号公報
しかしながら、前者のウェハ研削装置では、ウェハチャック内に変位検出手段等の特殊な機構を設ける必要があり、既存のウェハチャックを流用できず、装置設置に伴う経済的負担が重いという問題があった。
また、後者のウェハ研削装置では、ウェハチャックと砥石とが接触してウェハチャックが損傷する等してウェ八チャックを交換する場合には、基準高さのウェハチャックの高さが変わり、ウェハチャック交換後の研削開始位置の導出には対応できないという問題があった。
そこで、研削開始位置の位置合わせを円滑且つ簡便に行うために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は、この課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ウェハチャックに載置されたウェハの表面に砥石を押圧してウェハを研削するウェハ研削装置において、前記ウェハチャックと前記砥石との間に、水平方向に延伸されたアームと、該アームを垂直方向に昇降させる昇降手段と、前記アームの上面に配置されて、前記砥石の接触を検出して前記砥石の複数の接触点の高さを測定する上方接触センサと、前記上方接触センサが測定した前記複数の接触点の高さから前記砥石の回転軸に対する真直性を測定して前記砥石が水平に取り付けられているか否かを判定し、前記砥石が水平に取り付けられていないと判定された場合には、砥石取付手段に前記砥石を水平に再取り付けさせ、前記砥石が水平に取り付けられていると判定された場合には、前記上方接触センサが前記砥石に接触している状態を前記砥石の研削開始位置と判断する制御手段と、を備えているウェハ研削装置を提供する。
この構成によれば、ウェハチャックと砥石との間隔を自動で測定可能なため、砥石の研削開始位置の位置合わせを簡便に行うことができる。また、従来のウェハ研削装置にアーム、昇降手段及び上方接触センサを設けるだけで砥石の研削開始位置を測定可能なため、既存のウェハ研削装置を流用して経済的コストを軽減することができる。
また、砥石が水平に取り付けられていることを研削前に確認できることにより、砥石が傾いた状態でウェハに片当たりすることが抑制されるため、砥石の全面がウェハに均一に接触して、滑らかな研削面を得ることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載のウェハ研削装置の構成に加えて、前記上方接触センサの接触点は、前記砥石上に同心円状で配置されているウェハ研削装置を提供する。
この構成によれば、砥石を自転させるだけで、上方接触センサの接触点を変更できるため、簡便に砥石の真直性を測定することができる。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載のウェハ研削装置の構成に加えて、前記アームの下面に配置されて、前記ウェハチャックの接触を検出する下方接触センサを備え、前記制御手段は、前記上方接触センサが前記砥石に接触していると共に前記下方接触センサが前記ウェハチャックに接触している状態を前記砥石の研削開始位置と判断するウェハ研削装置を提供する。
この構成によれば、下方接触センサがウェハチャックに接触した状態で砥石の位置合わせを行うため、ウェハチャックの交換前後でウェハチャックの高さが変更した場合であっても、砥石の研削開始位置を正確に得ることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載のウェハ研削装置の構成に加えて、前記下方接触センサは、前記ウェハチャックの複数の接触点の高さを測定し、前記制御手段は、前記下方接触センサが測定した前記複数の接触点の高さから前記ウェハチャックの回転軸に対する真直性を測定するウェハ研削装置を提供する。
この構成によれば、ウェハチャックが水平に取り付けられていることを研削前に確認できることにより、ウェハが傾いた状態で砥石に接触することが抑制されるため、砥石がウェハに均一に接触して、滑らかな研削面を得ることができる。
請求項記載の発明は、請求項又は記載のウェハ研削装置の構成に加えて、前記下方接触センサの接触点は、前記ウェハチャック上に同心円状で配置されているウェハ研削装置を提供する。
この構成によれば、ウェハチャックを自転させるだけで、下方接触センサの接触点を変更できるため、簡便にウェハチャックの真直性を測定することができる。
請求項6記載の発明は、 ウェハチャックに載置されたウェハの表面に砥石を押圧してウェハを研削するウェハ研削方法において、前記ウェハチャックと前記砥石との間に水平方向に延伸されたアームを配置する工程と、前記アームの上面に配置された上方接触センサが前記砥石に接触するまで前記砥石を下降させて前記砥石の複数の接触点の高さを測定する工程と、前記上方接触センサが測定した前記複数の接触点の高さから前記砥石の回転軸に対する真直性を測定して前記砥石が水平に取り付けられているか否かを判定し、前記砥石が水平に取り付けられていないと判定された場合には、前記砥石を水平に再取り付けし、前記砥石が水平に取り付けられていると判定された場合には、前記上方接触センサが前記砥石に接触状態を研削開始位置とする工程と、を含むウェハ研削方法を提供する。
この構成によれば、ウェハチャックと砥石との間隔を自動で測定可能なため、砥石の研削開始位置の位置合わせを簡便に行うことができる。また、従来のウェハ研削装置にアーム、昇降手段及び上方接触センサを設けるだけで砥石の研削開始位置を測定可能なため、既存のウェハ研削装置を流用して経済的コストを軽減することができる。
また、砥石が水平に取り付けられていることを研削前に確認できることにより、砥石が傾いた状態でウェハに片当たりすることが抑制されるため、砥石の全面がウェハに均一に接触して、滑らかな研削面を得ることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載のウェハ研削方法の構成に加えて、前記複数の接触点の高さを測定する工程において、前記砥石を自転させて、前記上方接触センサが前記砥石の周方向に異なる接触点の高さを測定するウェハ研削方法を提供する。
この構成によれば、砥石を自転させるだけで、上方接触センサの接触点を変更できるため、簡便に砥石の真直性を測定することができる。
請求項記載の発明は、請求項6又は7記載のウェハ研削方法の構成に加えて、前記アームの下面に配置された下方接触センサが前記ウェハチャックに接触するまで前記アームを下降させる工程を含み、前記研削開始位置をする工程において、前記上方接触センサが前記砥石に接触すると共に前記下方接触センサが前記ウェハチャックに接触した状態を研削開始位置とするウェハ研削方法を提供する。
この構成によれば、下方接触センサがウェハチャックに接触した状態で砥石の位置合わせを行うため、ウェハチャックの交換前後でウェハチャックの高さが変更した場合であっても、砥石の研削開始位置を正確に得ることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載のウェハ研削方法の構成に加えて、前記ウェハチャックの上方にアームを配置する工程と、前記下方接触センサを前記ウェハチャックの複数の接触点の高さを検出する工程と、前記複数の接触点から前記ウェハチャックの回転軸に対する真直性を測定する工程と、を含むウェハ研削方法を提供する。
この構成によれば、ウェハチャックが水平に取り付けられていることを研削前に確認できることにより、ウェハが傾いた状態で砥石に接触することが抑制されるため、砥石がウェハに均一に接触して、滑らかな研削面を得ることができる。
請求項10記載の発明は、請求項又は記載のウェハ研削方法の構成に加えて、前記複数の接触点の高さを測定する工程において、前記ウェハチャックを自転させて、前記下方接触センサが前記ウェハチャックの周方向に異なる接触点の高さを測定するウェハ研削方法を提供する。
この構成によれば、ウェハチャックを自転させるだけで、下方接触センサの接触点を変更できるため、簡便にウェハチャックの真直性を測定することができる。
本発明は、ウェハチャックと砥石との間隔を自動で測定可能なため、砥石の研削開始位置の位置合わせを簡便に行うことができる。また、従来のウェハ研削装置にアーム、昇降手段及び上方接触センサを設けるだけで砥石の研削開始位置を測定可能なため、既存のウェハ研削装置を流用して経済的コストを軽減することができる。
本発明の一実施例に係るウェハ研削装置を示す平面図。 図1に示す粗研削ステージを示す部分拡大図。 粗研削ステージを示す側面図。 砥石の測定開始位置を測定する工程を示すフローチャート。 砥石の真直性を測定する工程を示すフローチャート。 ウェハチャックの真直性を測定する工程を示すフローチャート。 砥石の取り付け状態を確認する際の測定点を示す図。 砥石の高さに基づいて真直性を測定する手順を説明する図。
本発明に係るウェハ研削装置は、研削開始位置の位置合わせを円滑且つ簡便に行うという目的を達成するために、ウェハチャックに載置されたウェハの表面に砥石を押圧してウェハを研削するウェハ研削装置において、ウェハチャックと砥石との間に水平方向に延伸されたアームと、アームを垂直方向に昇降させる昇降手段と、アームの上面に配置されて、砥石の接触を検出する上方接触センサと、上方接触センサが砥石に接触している状態を砥石の研削開始位置と判断する制御手段と、を備えていることにより実現する。
また、本発明に係るウェハ研削方法は、研削開始位置の位置合わせを円滑且つ簡便に行うという目的を達成するために、ウェハチャックに載置されたウェハの表面に砥石を押圧してウェハを研削するウェハ研削方法において、ウェハチャックと砥石との間にアームを配置する工程と、アームの上面に配置された上方接触センサが砥石に接触するまで砥石を下降させる工程と、上方接触センサが砥石に接触した状態を研削開始位置とする工程と、を含むことにより実現する。
以下、本発明の一実施例に係るウェハ研削装置1について、図1に基づいて説明する。なお、本実施例において、「上」、「下」の語は、垂直方向における上方、下方に対応するものとする。図1は、ウェハ研削装置1の装置構成を示す図である。
ウェハ研削装置1は、図1の紙面を反時計回りに回動可能なINDEXテーブル2と、INDEXテーブル2上に互いに等間隔で離間して配置されている4台のウェハチャック3と、INDEXテーブル2の上方に配置された砥石4及び研磨布(ポリッシュパッド)5と、加工前のウェハWを収容する第1のラック6と、加工後のウェハを収容する第2のラック7と、第1のラック6からウェハチャック3にウェハWを搬送する第1のアーム8と、ウェハチャック3から第2のラック7にウェハWを搬送する第2のアーム9と、を備えている。なお、図1中の符号4aは、砥石4を上下方向に昇降させる砥石送り装置である。なお、ウェハ研削装置1の構成は上記のものに限定されず、例えば、研磨ステージを設けないものであっても構わない。
ウェハ研削装置1には、アライメントステージST1と、粗研削ステージST2と、精研削ステージST3と、研磨ステージST4と、が設けられている。各ステージは、それぞれ区画されている。INDEXテーブル2が90°回転する度に、ウェハWは、粗研削、精研削、研磨の順に加工が施される。
アライメントステージST1では、第1のアーム8が第1のラック6からウェハWを取り出し、ウェハチャック3上にウェハWを載置する。ウェハWは、ウェハチャック3に真空吸着されて、ウェハチャック3と一体に固定される。また、第2のアームは、研磨後のウェハWをウェハチャック3から第2のラック7に搬送する。ウェハWがウェハチャック3に取り付けられると、INDEXテーブル2が図1の紙面上で反時計回りに90°回転して、ウェハWは粗研削ステージST2に搬送される。
粗研削ステージST2では、砥石4とウェハチャック3をそれぞれ自転させ、砥石4をウェハWに押し付けることで、ウェハWの表面を研削する。粗研削加工後には、INDEXテーブル2が図1の紙面上で反時計回りに90°回転して、ウェハWは精研削ステージST3に搬送される。
精研削ステージST3では、砥石4とウェハチャック3をそれぞれ自転させ、砥石4をウェハWに押し付けることで、ウェハWの表面を研削する。精研削加工後には、INDEXテーブル2が図1の紙面上で反時計回りに90°回転して、ウェハWは研磨ステージST4に搬送される。
研磨ステージST4では、研磨布5とウェハチャック3をそれぞれ自転させ、研磨布5をウェハWに押し付けることで、ウェハWの表面を鏡面に研磨する。研磨加工後には、INDEXテーブル2が図1の紙面上で反時計回りに90°回転して、ウェハWはアライメントステージST1に搬送される。
ウェハ研削装置1の動作は、制御手段15によって制御されている。制御手段15は、ウェハ研削装置1を構成する構成要素をそれぞれ制御するものである。制御手段15は、例えば、CPU、メモリ等により構成される。なお、制御手段15の機能は、ソフトウェアを用いて制御することにより実現されても良く、ハードウェアを用いて動作することにより実現されても良い。
次に、ウェハ研削装置1に配置された測定機構10の構成について、図面に基づいて説明する。以下、粗研削ステージST2に配置された測定機構を例に説明するが、測定機構10が精研削ステージST3又は研磨ステージST4に適用可能なことは言うまでもない。図2は、ウェハ研削装置1の粗研削ステージST2を示す平面図である。図3(a)は、アーム11を水平方向Hにスライドした状態を示す測定機構10であり、図3(b)は、昇降手段12を下降させた状態を示す側面図である。
測定機構10は、水平方向Hに延伸されたアーム11と、アームを垂直方向Vに上下に昇降させる昇降手段12と、アーム11の上面に配置された上方接触センサ13と、アームの下面に配置された下方接触センサ14と、を備えている。
アーム11は、ウェハチャック3と砥石4との間で水平方向Hに延伸されている。アーム11の基端部11aは、昇降手段12に載置されたエアーピストン12aに連結されており、エアーピストン12aの水平方向Hの伸縮動作に応じて、アーム11が水平方向Hにスライドするようになっている。これにより、研削処理時には、アーム11がウェハチャック3と砥石4との間から退避して所定の待機位置に移動する。
昇降手段12は、アーム11の基端部11aを支持しており、図示しないレール上を垂直方向Vに昇降することにより、アーム11を昇降させる。
上方接触センサ13は、アーム11の先端上部に配置されている。上方接触センサ13は、公知の接触式センサであり、上方接触センサ13と砥石4との接触を検出する。
下方接触センサ14は、アーム11の先端下部に配置されている。下方接触センサ14は、公知の接触式センサであり、下方接触センサ14とウェハチャック3との接触を検出する。
制御手段15は、予め記憶されたプログラムに従って測定機構10を動作させる。制御手段15は、上方接触センサ13が発する検出信号又は下方接触センサ14が発する検出信号を受信する。制御手段15は、上方接触センサ13及び下方接触センサ14が検出信号を発した状態、即ち、上方接触センサ13が砥石4に接触し、且つ、下方接触センサ14がウェハチャック3に接触している状態を研削開始位置と判断する。制御装置15は、砥石送り装置4aに砥石4の研削開始位置に関する位置情報を送る。
次に、ウェハ研削方法について、図4に基づいて説明する。図4は、砥石の研削開始位置を測定する手順を示すフローチャートである。
ウェハ研削方法は、公知の工程に加えて、図4に示すような測定機構10を用いた砥石4の研削開始位置(0点位置)を測定する工程を含む。まず、ウェハチャック3と砥石4との間にアーム11を配置する(S1)。具体的には、昇降装置12がアーム11を垂直方向Vでウェハチャック3と砥石4との間に配置する。また、必要に応じて、エアーピストン12aが伸縮してアーム11を水平方向Hにスライドさせる。これらの動作は、下方接触センサ14とウェハチャック3との接触点、及び上方接触センサ13と砥石4との接触点を所望の位置に配置するために任意に実行される。
次に、アーム11を下降させて(S2)、下方接触センサ14をウェハチャック3に接触させる(S3)。具体的には、昇降装置12の下降動作に従ってアーム11も下降する。下方接触センサ14がウェハチャック3と接触したことを検出すると、制御手段15が昇降装置12の下降動作を停止させ、アーム11が停止する。
次に、砥石4を下降させて(S4)、上方接触センサ13を砥石4に接触させる(S5)。具体的には、砥石送り装置4aが砥石4を下方に送り、上方接触センサ13が砥石4に接触したことを検出すると、制御手段15が砥石送り装置4aの送り動作を停止させ、砥石4が停止する。
そして、上方接触センサ13が砥石4に接触すると共に下方接触センサ14がウェハチャック3に接触した状態を研削開始位置とする(S6)。すなわち、制御手段15が、下方接触センサ14からウェハチャック3に接触したことを検出した信号を受けた後に、上方接触センサ13から砥石4に接触したことを検出した信号を受けると、ウェハチャック3と砥石4とが、アーム11、下方接触センサ14及び上方接触センサ13の厚みに応じた間隔で対向する。したがって、ウェハチャック3と砥石4との間隔が自動で測定される。なお、上方接触センサ13と下方接触センサ14とはどちらを先に非接触物(ウェハチャック3、砥石4)に接触させても構わず、下方接触センサ14とウェハチャック3とが接触する前に、上方接触センサ13と砥石4とが接触しても構わない。また、研削開始位置を判断する上では、下方接触センサ14は必須の構成要素ではない。下方接触センサ14を昇降装置12の下降動作を停止させる機能を有する代替手段に置換することも可能である。下方接触センサ14の代替手段としては、例えば、モータ駆動の昇降装置12の負荷が一定値以上に達した場合に下降を停止させる過負荷ストッパや、シリンダ駆動の昇降装置12の所定量以上の下降を防止するシリンダーストッパ等が考えられる。
ウェハ研削方法は、砥石4の真直性を測定する工程を含むのが好ましい。これにより、砥石4が水平に取り付けられていることが研削前に確認され、砥石4が傾いた状態でウェハWに片当たりすることが抑制されるため、砥石4の全面がウェハWに均一に接触して、滑らかな研削面を得ることができる。ここで、「砥石の真直性」とは、砥石4の表面が砥石4の回転軸に対して垂直であることを意味するものである。
砥石4の真直性の測定手順について、図5に基づいて説明する。図5は、砥石4の真直性を測定する手順を示すフローチャートである。砥石4の真直性を測定する工程は、まず、砥石4の下方にアーム11を配置する(S11)。次に、アーム11を上昇させて砥石4に接近させる(S12)。アーム11は、上方接触センサ13と砥石4とが接触するまで上昇する(S13)。
上方接触センサ13が、上方接触センサ13と砥石4との接触点の高さを測定する(S14)。接触点の高さは、例えば、昇降手段12の垂直方向Vの送り量に基づいて導出される。接触点の高さ測定が終わると、アーム11が僅かに下降する(S15)。これにより、上方接触センサ13と砥石4との接触が解除される。
次に、制御手段15が予め設定された接触点の数だけ接触点の高さ測定が終了したか否かを判定する(S16)。接触点の測定数が予め設定された測定数より少なければ(S16のNo)、砥石4を回転軸回りに自転させて(S17)、他の接触点の高さ測定を行う。砥石4を回転させることにより、接触点は砥石4上で同心円状に配置される。
接触点の測定数が予め設定された測定数に達しており、高さ測定が終了していれば(S16のYes)、各測定点の高さから砥石4の真直性を測定する(S18)。砥石の真直性の測定手順については、後述する。
さらに、ウェハ研削方法は、ウェハチャック3の真直性を測定する工程を含むのが好ましい。これにより、ウェハチャック3が水平に取り付けられていることが研削前に確認され、ウェハWが傾いた状態で砥石4に接触することが抑制されるため、砥石4がウェハWに均一に接触して、滑らかな研削面を得ることができる。ここで、「ウェハチャックの真直性」とは、ウェハチャック3の表面がウェハチャック3の回転軸に対して垂直であることを意味するものである。
ウェハチャック3の真直性の測定手順について、図6に基づいて説明する。図6は、ウェハチャック3の真直性を測定するフローチャートである。ウェ八チャック3の真直性を測定する工程は、まず、ウェハチャック3の上方にアーム11を配置する(S21)。次に、アーム11を下降させてウェハチャック3に接近させる(S22)。アーム11は、下方接触センサ14とウェハチャック4とが接触するまで下降する(S23)。
下方接触センサ14が、下方接触センサ14とウェハチャック3との接触点の高さを測定する(S24)。接触点の高さは、例えば、昇降手段12の垂直方向Vの送り量に基づいて導出される。接触点の高さ測定が終わると、アーム11が僅かに上昇する(S25)。これにより、下方接触センサ14とウェハチャック3との接触が解除される。
次に、制御手段15が予め設定された接触点の数だけ接触点の高さ測定が終了したか否かを判定する(S26)。接触点の測定数が予め設定された測定数より少なければ(S26のNo)、ウェハチャック3を回転軸回りに自転させて(S27)、他の接触点の高さ測定を行う。ウェハチャック3を回転させることにより、接触点はウェハチャック3上で同心円状に配置される。
接触点の測定数が予め設定された測定数に達しており、高さ測定が終了していれば(S26のYes)、各測定点の高さからウェハチャック3の真直性を測定する(S28)。ウェハチャック3の真直性の測定手順については、後述する。
砥石4の真直性及びウェ八チャック3の真直性の測定について、図7、8に基づいて説明する。なお、砥石3の真直性の測定手順と砥石4の真直性の測定手順は同様であるので、ここでは、砥石3の真直性の測定手順についてのみ説明し、ウェハチャック4の真直性の測定手順に関する説明を省略する。図7は、砥石4の測定点を示す模式図であり、図8(a)は、真直性が確保できていない場合の各測定点の高さを示す図であり、図8(b)は、真直性が確保された場合の各測定点の高さを示す図である。
図7に示すように、砥石4上に同心円状で等間隔に離間した4点(A〜D)を接触点とした場合、図8(a)に示すように、各接触点の高さにバラつきが生じている場合には、砥石4の真直性が確保されていない。砥石4の真直性が確保できない原因としては、例えば、砥石4と砥石4を取り付けるフランジとの間に異物が介在しており、砥石4がフランジに対して斜めに取り付けられていること等が考えられる。したがって、砥石4とフランジとの間に異物が介在している場合には、砥石4をフランジから一度取り外して異物を除去する必要がある。そこで、砥石4をフランジから取り外して異物を除去して、図8(b)に示すように、各接触点(A〜D)の高さを同一にすることにより、砥石4の真直性は確保される。
このようにして、上述した本実施例に係る発明は、ウェハチャック3と砥石4との間隔を自動で測定可能なため、砥石4の研削開始位置の位置合わせを簡便に行うことができる。また、既存のウェハ研削装置に測定機構10を設けるだけで砥石4の研削開始位置を測定可能なため、経済的コストを軽減することができる。さらに、下方接触センサ14がウェハチャック3に接触した状態で砥石4の位置合わせを行うため、ウェハチャック3の交換前後でウェハチャック3の高さが変更した場合であっても、砥石4の研削開始位置を正確に得ることができる。
また、上方接触センサ13が、砥石4の複数の接触点の高さを測定し、制御手段15が、上方接触センサ13が測定した複数の接触点の高さから砥石4の真直性を測定することにより、砥石4が水平に取り付けられていることが研削前に確認されるため、砥石4が傾いた状態でウェハWに片当たりすることが抑制され、砥石4の全面がウェハWに均一に接触して、滑らかな研削面を得ることができる。
また、下方接触センサ14が、ウェハチャック3の複数の接触点の高さを測定し、制御手段15が、下方接触センサ14が測定した複数の接触点の高さからウェハチャック3の真直性を測定することにより、ウェハチャック3が水平に取り付けられていることが研削前に確認され、ウェハWが傾いた状態で砥石4に接触することが抑制され、砥石4がウェハに均一に接触して、滑らかな研削面を得ることができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
1 ・・・ ウェハ研削装置
2 ・・・ INDEXテーブル
2a・・・ 仕切壁
3 ・・・ ウェハチャック
4 ・・・ 砥石
4a・・・ 砥石送り装置
5 ・・・ 研磨布(ポリッシュパッド)
6 ・・・ 第1のラック
7 ・・・ 第2のラック
8 ・・・ 第1のアーム
9 ・・・ 第2のアーム
10・・・ 測定機構
11・・・ アーム
11a・・・(アームの)基端部
12・・・ 昇降手段
12a・・・エアーピストン
13・・・ 上方接触センサ
14・・・ 下方接触センサ
15・・・ 制御手段
W ・・・ ウェハ
H ・・・ 水平方向
V ・・・ 垂直方向

Claims (10)

  1. ウェハチャックに載置されたウェハの表面に砥石を押圧してウェハを研削するウェハ研削装置において、
    前記ウェハチャックと前記砥石との間で水平方向に延伸されたアームと、
    該アームを垂直方向に昇降させる昇降手段と、
    前記アームの上面に配置されて、前記砥石の接触を検出して前記砥石の複数の接触点の高さを測定する上方接触センサと、
    前記上方接触センサが測定した前記複数の接触点の高さから前記砥石の回転軸に対する真直性を測定して前記砥石が水平に取り付けられているか否かを判定し、前記砥石が水平に取り付けられていないと判定された場合には、砥石取付手段に前記砥石を水平に再取り付けさせ、前記砥石が水平に取り付けられていると判定された場合には、前記上方接触センサが前記砥石に接触している状態を前記砥石の研削開始位置と判断する制御手段とを備えていることを特徴とするウェハ研削装置。
  2. 前記上方接触センサの接触点は、前記砥石上に同心円状で配置されていることを特徴とする請求項1記載のウェハ研削装置。
  3. 前記アームの下面に配置されて、前記ウェハチャックの接触を検出する下方接触センサを備え、
    前記制御手段は、前記上方接触センサが前記砥石に接触していると共に前記下方接触センサが前記ウェハチャックに接触している状態を前記砥石の研削開始位置と判断することを特徴とする請求項1又は2記載のウェハ研削装置。
  4. 前記下方接触センサは、前記ウェハチャックの複数の接触点の高さを測定し、
    前記制御手段は、前記下方接触センサが測定した前記複数の接触点の高さから前記ウェハチャックの回転軸に対する真直性を測定することを特徴とする請求項3記載のウェハ研削装置。
  5. 前記下方接触センサの接触点は、前記ウェハチャック上に同心円状で配置されていることを特徴とする請求項3又は4記載のウェハ研削装置。
  6. ウェハチャックに載置されたウェハの表面に砥石を押圧してウェハを研削するウェハ研削方法において、
    前記ウェハチャックと前記砥石との間に水平方向に延伸されたアームを配置する工程と、
    前記アームの上面に配置された上方接触センサが前記砥石に接触するまで前記砥石を下降させて前記砥石の複数の接触点の高さを測定する工程と、
    前記上方接触センサが測定した前記複数の接触点の高さから前記砥石の回転軸に対する真直性を測定して前記砥石が水平に取り付けられているか否かを判定し、前記砥石が水平に取り付けられていないと判定された場合には、前記砥石を水平に再取り付けし、前記砥石が水平に取り付けられていると判定された場合には、前記上方接触センサが前記砥石に接触状態を研削開始位置とする工程と、
    を含むことを特徴とするウェハ研削方法。
  7. 前記複数の接触点の高さを測定する工程において、前記砥石を自転させて、前記上方接触センサが前記砥石の周方向に異なる接触点の高さを測定することを特徴とする請求項6記載のウェハ研削方法。
  8. 前記アームの下面に配置された下方接触センサが前記ウェハチャックに接触するまで前記アームを下降させる工程を含み、
    前記研削開始位置をする工程において、前記上方接触センサが前記砥石に接触すると共に前記下方接触センサが前記ウェハチャックに接触した状態を研削開始位置とすることを特徴とする請求項6又は7記載のウェハ研削装置。
  9. 前記ウェハチャックの上方にアームを配置する工程と、
    前記下方接触センサを前記ウェハチャックの複数の接触点の高さを検出する工程と、
    前記複数の接触点から前記ウェハチャックの回転軸に対する真直性を測定する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項8記載のウェハ研削方法。
  10. 前記複数の接触点の高さを測定する工程において、前記ウェハチャックを自転させて、前記下方接触センサが前記ウェハチャックの周方向に異なる接触点の高さを測定することを特徴とする請求項8又は9記載のウェハ研削方法。
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