JP6518359B1 - 顔認証技術による与信管理及び自動決済システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが与信取引を行うときに、クレジットカードを少なくとも含む物理媒体を利用せず、にユーザの顔情報のみに基づいて与信取引を行うことを可能とする与信管理システムを提供する。【解決手段】本発明の与信管理システムは、ユーザの顔を画像情報として表示するユーザ顔画像を生成するユーザ顔画像生成部と、ユーザに対して初期与信を行い第1の与信枠を決定するか否か、ユーザの与信審査を行い第2の与信枠を決定するか否か、およびユーザが与信取引を行うことを許可するか否か、を、ユーザ顔画像および/またはユーザ識別情報に基づいて判断をする与信判断部と、前記与信判断部による判断に基づいて、与信判断部で決定された第2の与信枠に対して第1の調整をする与信管理部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、顔認証技術による与信管理及び自動決済システムに関する。
インターネットをはじめとしたネットワークの拡大、それに伴うネットワーク上で展開される電子商取引の規模拡大と多様化、また対面型店舗と電子商取引との連携による複合化サービスの提供など、商品やサービスを提供する商取引は、その内容の多様性とともに、提供時の即時性が求められている。
即時的なサービスの提供を望む場合、サービス提供側のみならず、サービス享受側にも、享受したサービスに対する決済の即時性が求められる。
その決済手段の例として与信取引がある。与信取引は、一定の信用の下に取引口座に与信枠を設定し、商品またはサービスを享受した後にその対価である代金をその取引口座において決済処理を行う。たとえば、即時的に商品やサービスの享受を望む場合、現金を所持していない場合には即時的な決済を行うことができず、従って即時的な商品やサービスの提供を受けることができない。一方で、サービスの提供側と享受側との双方において、与信取引を行うことが可能である場合には、即時的なサービスを提供し、享受することが可能であり、即時性に関して有効な取引方法である。
この与信取引において重要な点は、その取引手段を利用する者の決済能力すなわち債務履行の能力を的確に判断して、債権者のリスクを最小限に留めることである。そのため、与信取引を利用しようとする場合には、一定の安全基準が設定された与信審査において、与信取引を利用することについて許可を受ける必要がある。
近年、その与信審査についても即時性が求められ、与信取引の利用をネットワークを介して申請する与信審査、いわゆるオンライン審査が主流となっている。
特開2006−331231 特開2004−206568
第一の課題は、申請手続の煩雑さである。このオンライン審査において与信審査を受けようとする申請者は、与信申請をする際にクレジットカード発行会社等の窓口に足を運ばなくても良いというメリットがあるものの、オンライン審査の申請手続のために、インターネット上のWEBサイト上において、与信審査に用いられる多数の項目について入力する必要がある。代表的な入力項目として、申請者自身についての氏名、名称、住所、電話番号、生年月日、家族構成、職業、年収、健康状態、または過去の反社会的行為の有無などがあり、さらに債権・債務関係を発生させる契約に関する約款に対する許諾を、都度繰り返し行う必要がある。
この申請手続は、煩雑で時間を要するため、申請者は、申請手続の中途でその申請手続をしばしば中断、または中止をしてしまう問題点がある。
第二の課題は、与信取引を利用しようとする者がクレジットカードを逸失したときの危険性である。上述したように即時性に関して有効である与信取引は、サービスの提供を受けようとする者がクレジットカード、そのクレジットカードに記憶された情報、またはその情報を記録した物理媒体を使用することにより開始する。クレジットカードは、一般に、その使用時に正規に与信取引の許可を受けた者しか知り得ない暗証番号の入力が必要とされ一定のセキュリティが確保されている。
しかしながら、クレジットカードを逸失した場合、数桁の数字または記号の配列などから構成される暗証番号は、コンピュータ等の利用により明らかとされることも考えられ、その場合、正規に与信取引の許可を受けていない者によるクレジットカードの不正な利用により、クレジットカードを逸失した正規に与信取引の許可を受けている者は、予期せぬ債務を負うことになるという問題がある。
特に、複数のクレジットカード情報を集約化し、たとえば携帯情報通信端末に記憶させた場合に、その携帯型情報通信端末を逸失したときの損害は甚大であり大きな問題となる。
第三の課題は、複数人で一つの決済を行う場合の個別の決済、いわゆる割り勘決済の際の非柔軟性である。現金による決済であれば、一定の割合に基づいて個別の決済額を決定して、決済を完了することが容易であるが、与信取引を利用して決済を行うときには複雑で、たとえば複数の内の一人が与信取引の利用により決済額の総額に対して支払い処理を行い、その者以外の者は、その後に現金によって個別の決済額を与信取引を利用して決済処理を行った者に支払うことになる。従って、与信取引による決済手段の特徴である即時性を逸する結果となり、割り勘決済においても大きなデメリットである。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ユーザが行う与信決済を含む与信取引を管理する与信管理システムであって、与信管理システムは、ユーザの顔を画像情報として表示するユーザ顔画像を生成するユーザ顔画像生成部と、ユーザに対して初期与信を行い第1の与信枠を決定するか否か、ユーザの与信審査を行い第2の与信枠を決定するか否か、およびユーザが与信取引を行うことを許可するか否か、を、ユーザ顔画像および/またはユーザ顔画像に関連する情報に基づいて判断をする与信判断部と、与信判断部による判断に基づいて、与信判断部で決定された第2の与信枠に対して第1の調整をする与信管理部と、を備え、ユーザが与信取引を行うときに、クレジットカードを少なくとも含む物理媒体を利用せずに与信取引を行うことを可能とする、与信管理システムを提供する。
本発明は、さらに、上記与信管理システムを制御し動作させるためのアプリケーションソフトウェアを提供する。
本発明のシステムおよびその動作を制御するアプリケーションソフトウェアを実施することにより、ユーザが与信取引を行う際に、初期与信の付与、与信審査および与信取引の利用について、クレジットカード発行会社等はクレジットカードなどの物理媒体を一切発行せず、かつユーザはクレジットカードなどの物理媒体を一切使用せずに、ユーザは、ユーザの顔の情報のみを入力ソースとすることにより、初期与信および与信照会を受けることが可能である。ユーザは、すなわち、クレジットカード等の物理媒体を一切使用せずに与信取引を行うことができる。
また、ユーザは、与信審査を申請する際に、従来よりも煩雑な手続き必要とせず、必要最小限の項目の入力のみにより与信審査を申請することが可能である。
さらに、与信取引時のユーザの顔の表情、すなわち感情とその時の取引内容とを関連付けて、そのユーザの嗜好情報を抽出し、次回以降の与信取引時に、その抽出した嗜好情報に基づいて推奨を行い、そのユーザの与信取引内容を補充または拡張する効果を与えることが可能である。
本発明のシステムの第1の構成例を示す図である。 ユーザ属性情報管理サーバに記録されるデータの構造を概念的に示す図である。 本発明のシステムの構成例の動作を示すフローチャートである。 表示部に表示される画面の例である。ここで、(a)は、ユーザに対して与信取引の利用を促す画面の例、(b)は、ユーザに与信取引を行うことを許可しない画面の例および(c)は、ユーザに与信取引を行うことを許可する画面の例である。 本発明のシステムの第2の構成例を示す図である。 割り勘情報のデータ構造を概念的に示す図である。
本発明のシステムとアプリケーションソフトウェアの構成及び動作を、以下に示す実施態様により例示し詳細に説明する。ただし、本発明の実施態様は、本発明の要旨を逸脱しない限り以下の実施態様によりなんら制限されない。
1.本発明のシステムの第1の構成例
図1は、本発明に係るシステムの第1の構成例を示している。図1を用いて、本発明のシステムの構成および本発明のシステムを構成する各部について説明する。まず、本発明のシステムは、与信取引を行おうとする者(以下、ユーザという)がサービスを受けるサービス提供場所101において利用するフロントエンド部100と、ユーザからの要求により初期与信の付与、与信審査による与信取引の利用の適否判断、与信照会により与信取引の適否判断を行う部分、ユーザがどのようなユーザなのかを識別する情報を取得する部分、および本発明のシステムの利用局面に応じてユーザに対して適する画像を出力する部分を含む、バックエンド部110とから構成される。
すなわち、フロントエンド部100は、撮像手段102、ユーザ顔画像生成部103、表示部104、レシート発行手段105、演算部106、および送受信インタフェース107を含む。バックエンド部110は、送受信インタフェース111、ユーザ属性情報取得生成部112、ユーザ属性情報管理サーバ113、与信判断部114、与信管理部115、画像送出部116、画像サーバ117、およびユーザ嗜好判断部118を含む。
フロントエンド部100は、ユーザがサービスを受けるサービス提供場所101に配置される。フロントエンド部100とバックエンド部110とは、ネットワーク120を介して接続されており、それぞれに設けられた送受信インタフェース107、111を通じて情報を双方向に送受信することが可能である。
また、1つのバックエンド部110に対して複数のフロントエンド部100を接続することも可能であり、同様に、1つのフロントエンド部100に対して複数のバックエンド部110を接続することも可能である。
ここで、サービス提供場所101は、対面型の店舗またはインターネット上の電子商取引を行うサイト(以下、ECサイトという)のいずれでも良く、ユーザに提供するサービスの内容にも制限はない。
ユーザの顔のデジタル画像を生成する手段として、ユーザの顔を撮像するための撮像手段102と、撮像手段102により撮像されたアナログ情報をデジタイズするユーザ顔画像生成部103とを備える。撮像手段102は、光学レンズを備えた公知のカメラを採用することが可能であり、ユーザ顔画像生成部103は、撮像手段102で撮像されたアナログ情報をデジタル情報へと変換し、デジタルデータであるユーザ顔画像201を生成する。
また、ユーザ顔画像生成部103は、ユーザ顔画像201を生成する際にユーザの顔が正確に判別できるようにデジタル情報を加工することも可能である。その加工は、たとえば、汎用的な画像編集ソフトウェアによって実現することが可能であり、ユーザの顔の周囲のみを自動抽出する自動トリミング処理、輪郭を強調するためのコントラスト調整処理、明度や彩度の調整処理などを行う。
表示部104は、バックエンド部110に備えられた画像サーバ117より送出される画像を、ネットワーク120を介して受信し、与信取引を行うように促すための画像、与信審査の適否判断結果に関する画像、および与信照会の結果与信取引の利用の適否判断結果に関する画像を表示する画面を備えた装置である。また、表示部104は、ユーザがその画面に手の指を接触させジェスチャを行い、またはユーザが画面上に表示された入力手段に対してユーザが押すなどの動作を行うことにより、ユーザが使用する入力手段としての機能も備えることができる。表示部104は、たとえば、平滑な画面を備えたタブレットPC、スマートフォンその他の携帯型情報通信端末を採用することができる。
レシート発行手段105は、ユーザが与信取引を行った後に、ユーザが与信取引を行ったことを示す与信利用マークが表示されるレシート108を、ユーザに対して発行する。レシート108は、紙、樹脂などの物理媒体、または表示部104にデジタル情報として表示される電子データのいずれでも良い。それに対応して、レシート発行手段105は、レシート108が物理媒体であるときは、汎用的なレシート発行機を採用することができ、レシート108が電子データであるときは、デジタル情報であるレシートを生成する装置を採用することができる。
レシート108に表示される与信利用マークは、ユーザが与信取引を行った内容を表現するもので、決済額、サービス提供内容、取引日時、およびユーザ顔画像生成部103で生成されたユーザ顔画像201、およびネットワーク120上における与信申請ページ122のアドレス、またはこれらに関連する情報を含む。与信利用マークの表現方法は、文字、数字、記号およびそれらの組み合わせ、バーコード、二次元バーコード、ホログラフなどとすることができる。
本発明のシステムを初めて利用するユーザは、初期与信により第1の与信枠222が与えられ、第1の与信枠222による与信取引後にレシート108を得る。ユーザは、与信取引をさらに継続して利用をしたい場合は、それに表示される与信利用マークを利用して、バックエンド部110の与信判断部114によりネットワーク120上に発行される与信申請ページ122へとアクセスをし、与信申請ページ122に所定の情報を入力し、与信審査の申請をする要求を与信判断部114に対して送信する。
ユーザは、与信利用マークを利用し与信申請ページ122にアクセスし、情報を入力し、要求を与信判断部114に対して送信するために、撮像手段を備え、ネットワーク120上の所定のアドレスにアクセスしてそのアドレスに関連する情報を表示し、その情報に対して入力をすることが可能な機能を備える機器(以下、ユーザ端末109という)を用いる必要がある。ユーザ端末109として、たとえば、汎用的なタブレットPC、スマートフォンその他の携帯型情報通信端末を採用することができる。
図1に示されるように、フロントエンド部100内で、表示部104、レシート発行手段105、およびユーザ顔画像生成部103が、演算部106に接続されている。さらに、演算部106は、送受信インタフェース107に接続され、ネットワーク120に接続されている。ここで、演算部106は、各部が入出力する情報を集中させ処理する機能を有している。演算部106として、たとえば、汎用的なコンピュータその他の電子計算機を採用することができる。
また、ユーザの所持するユーザ端末109を、フロントエンド部100の全体とすることもできる。
バックエンド部110は、フロントエンド部100からネットワーク120を介して受信したユーザ顔画像201に基づいてユーザの顔画像に関連する情報を取得して、ユーザに関する属性情報を生成し、その生成された属性情報に基づいて、ユーザが与信取引をするときには与信取引の利用の許可についての適否判断を行い、その判断結果を管理してユーザに対する与信枠を決定し調整する機能を備える。さらに、フロントエンド部100内の表示部104に、ネットワーク120を介して、ユーザに対して適する画像を送出する機能を備える。
ユーザ属性情報取得生成部112は、まずフロントエンド部100のユーザ顔画像生成部103で生成されたユーザ顔画像201を取得する。次いで、そのユーザ顔画像201を利用して、そのユーザ顔画像201に関連する情報121をネットワーク120上のWEBページ等の内容から取得する。ここで、ユーザ属性情報取得生成部112は、取得されたユーザ顔画像201に関連する情報121から、ユーザ識別情報202を抽出する。このユーザ識別情報202は、ユーザ個人を特定し識別することが可能な情報を含む情報である。
次に、ユーザ属性情報取得生成部112は、ユーザ顔画像201と、ユーザ識別情報202とを結合させて、ユーザ属性情報200を生成する。さらに、ユーザ属性情報取得生成部112は、生成したユーザ属性情報200をユーザ属性情報管理サーバ113内に記録する。
ここで、ユーザ識別情報202は、より具体的には、ユーザの氏名、名称、住所、電話番号、生年月日、家族構成、職業、年収、健康状態、趣味、嗜好、過去の反社会的行為の有無、または本システムの利用履歴の有無を含む情報である。このユーザ識別情報202は、たとえば、ネットワーク120上のソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNSという)において公開されているユーザに関する情報から取得することができる。このとき、そこでSNSに公開されているユーザの顔の画像とユーザ顔画像生成部103において生成されたユーザ顔画像201とを比較して、それらが一致したときに、そのユーザのSNSのページからユーザに関する情報を取得して、それをユーザ識別情報202とすることができる。
ここで、SNSの例として、ブログ、Facebook(登録商標)、Twitter(登録商標)、Instagram(登録商標)、LINE(登録商標)、Linkedin(登録商標)、Google+(登録商標)、Myspace(登録商標)、Pinterest(登録商標)などが挙げられる。それらSNSの備えるプロフィール機能、タイムライン機能、またはSNS利用ユーザ間の相互リンク機能などから出力され公開される情報を採用することもでき、また、SNSを提供する事業者または運営者が一定の契約の下で提供する、アプリケーションプログラミングインタフェース(以下、APIという)を利用して取得することもできる。
ユーザ属性情報管理サーバ113は、1または複数のユーザ属性情報200を記録することが可能である。また、記録したユーザ属性情報200に関連する情報をユーザ属性情報200に関連付けして管理する。管理されているユーザ識別情報202は、ユーザ属性情報管理サーバ113にアクセスすることにより参照することが可能であり、いわゆるデータベースとしての機能を備える。
図2は、ユーザ属性情報管理サーバ113に記録され管理されるユーザ属性情報200、ユーザ属性情報200に関連付けされる情報およびユーザ属性情報200から生成される情報を示している。
与信判断部114は、(1)ユーザに対して初期与信を行い第1の与信枠222を決定するか否か、(2)ユーザについて与信審査を行い第2の与信枠223を決定するか否か、(3)ユーザについて与信照会を行いユーザが与信取引を行うことを許可するか否か、の3つについて判断する。次いで、与信判断部114は、(1)の判断結果を初期与信可否判断結果211とし、(2)の結果を与信審査適否判断結果212とし、(3)の判断結果を与信照会適否結果213とし、それら3つを情報として生成し、それら3つの情報を結合させて、ユーザ与信判断情報210を生成する。さらに、与信判断部114は、生成したユーザ与信判断情報210を、ユーザ属性情報管理サーバ113内に記録させ、かつ与信管理部115へと出力する。
与信判断部114は、(1)を判断するとき、ユーザ属性情報管理サーバ113にアクセスし、そのユーザのユーザ属性情報200に含まれるユーザ識別情報202を参照して判断を行う。(2)を判断するときは、ネットワーク120上でアクセスが可能な与信申請ページ122に対してユーザが入力した情報に基づいて判断を行う。(3)を判断するときは、バックエンド部110の外部にありユーザの取引口座123を管理する取引口座管理サーバ124にネットワーク120を介してアクセスして判断を行う。
ここで、ユーザに対する与信枠は、初期与信を付与するときに決定される第1の与信枠222と与信審査により与信取引を利用することが適当と判断されたときに決定される第2の与信枠223との2つがある。第1の与信枠222は、ユーザ識別情報202のみに基づいて決定される値であり、いわゆる初期与信により与えられる与信枠のことである。それに対し、第2の与信枠223は、ユーザ識別情報202に加えて、ユーザについてのより詳細な情報により決定され調整され得る値であり、いわゆる与信審査の結果決定され途上与信により調整され得る与信枠である。
まず、第1の与信枠222は、いかなるユーザに対しても同一の値でも良く、ユーザ識別情報202の取得ができた場合のみに決定される与信枠である。また、ユーザ識別情報202の情報量に対応して変化をさせることもできる。たとえば、より多く情報量のユーザ識別情報202を取得できたユーザには、より大きな第1の与信枠222を決定するようにしても良い。
次に、第2の与信枠223は、ユーザ識別情報202を含む与信申請ページ122上の情報と、ユーザにより追加して入力された情報とにより、与信審査の結果、決定される値である。ユーザの年収や支払い能力に対応して、ユーザ毎に異なる値を決定することができる。
従来の与信審査において、審査の基準に適合しないと判断された場合には、与信がされず、すなわちユーザは、与信取引を利用することができない。一方、本発明のシステムの与信判断部114は、第1の与信枠222については、ユーザの支払い能力等を考慮した与信審査を行わずに、ユーザに与信をして決定する。その後に、与信審査を行い第2の与信枠223を決定するため、第1の与信枠222に対するユーザの債務履行の程度を、与信審査の基準とすることもできる。
たとえば、与信審査において、審査の基準に適合しないとされたユーザが、第1の与信枠222に対して迅速に債務履行を果たした場合、より具体的には、第1の与信枠222に対する決済額の合計値が第1の与信枠222に達するまでの時間が所定値以内である場合には、与信判断部114は、その結果に基づいて、そのユーザに対して再度、与信審査を行うこともできる。
また、たとえば、与信審査において、審査の基準に適合しないとされたユーザが、第1の与信枠222に対して積極的に債務履行を果たそうとした場合、より具体的には、第1の与信枠222に対する決済の頻度が所定値以上である場合にも、与信判断部114は、その結果に基づいて、そのユーザに対して再度、与信審査を行うこともできる。
また、第2の与信枠223の値は、第1の与信枠222の値と等しいかまたはそれより大きな値とすることができる。
与信申請ページ122は、たとえばWEBページのように電気通信回線を通じて発行されるものであって、与信判断部114によりネットワーク120上に発行され、与信審査を申請するユーザがアクセスしたときに、予め、そのユーザに関する情報が入力されている。従来のオンラインによる与信審査では、申請者であるユーザの、氏名、名称、住所、電話番号、生年月日、家族構成、職業、年収、健康状態、または過去の反社会的行為の有無など多くのユーザについての情報を、ユーザが入力する必要があったのに対し、本発明のシステムにおいて与信申請時に使用される与信申請ページ122では、ユーザによる入力を最小限に抑えることができる。なぜならば、ユーザについての情報は、ユーザ属性情報管理サーバ113内に記録されているユーザ属性情報200に含まれるユーザ識別情報202に基づいて、与信申請ページ122上に自動的に入力されるからである。
与信管理部115は、与信判断部114から出力されるユーザ与信判断情報210に基づいて、ユーザ信頼度221を生成し、さらにそのユーザ信頼度221に基づいて第2の与信枠223に対して第1の調整をする。
ユーザ信頼度221は、ユーザの有する信頼の度合いを示す情報である。さらに、このユーザ信頼度221に基づいて、ユーザに対する第1の与信枠222または第2の与信枠223が決定される。このユーザ信頼度221は、図2に示すように、与信判断部114で生成されるユーザ与信判断情報210に基づいて決定される。ユーザ与信判断情報210を構成する情報、すなわち初期与信可否判断結果211、与信審査適否判断結果212および与信照会適否結果213が変化をした場合に、ユーザ信頼度221も変化する。
たとえば、第2の与信枠223が付与されているユーザが与信取引を利用する場合、与信判断部114において与信照会を行い、その結果が与信照会適否結果213に反映される。この与信取引により決済処理が完了した場合には、与信判断部114は、ユーザの取引口座123を管理する取引口座管理サーバ124より出力される決済処理が完了した旨の通知を取得し、その通知情報を決済履歴結果214として生成し、ユーザ与信判断情報210に関連付けて、ユーザ属性情報管理サーバ113に記録する。ここで、決済履歴結果214は、ユーザに対して与信取引を行うことを許可した頻度、与信取引の金額、与信取引を行う対象を含む情報である。
たとえば、与信管理部115は、決済履歴結果214が所定の条件を満たしたときに、第2の与信枠223を大きくするように、ユーザ信頼度221を変化させるように、決済履歴結果214をユーザ与信判断情報210に作用させる。つまり、ユーザが正常に与信取引を行った頻度、与信取引を行った金額、与信取引を行った対象に対応して、ユーザの第2の与信枠223を、自動的に増大させることも可能である。すなわち、与信管理部115は、ユーザの第2の与信枠223に対して、第2の与信枠223に対する第1の調整とは異なる、第2の調整を、自動的に行うことも可能である。
これらのユーザ与信判断情報210、ユーザ信頼度221および第1の与信枠222または第2の与信枠223は、ユーザ属性情報200に関連付けられユーザ属性情報管理サーバ113に記録される。
画像送出部116は、画像が記録されている画像サーバ117と接続されている。画像送出部116は、ユーザ属性情報200がユーザ属性情報管理サーバ113に記録されたとき、またはそのユーザ属性情報200に基づいて生成されるユーザ与信判断情報210とそのユーザ与信判断情報210に基づいて生成されるユーザ信頼度221と第1の与信枠222または第2の与信枠223とがユーザ属性情報管理サーバ113に記録されたときに動作する。すなわち、フロントエンド部100に備えられる撮像手段102がユーザを撮像したときに、バックエンド部110内においてユーザ属性情報取得生成部112、与信判断部114および与信管理部115が動作をしたときに動作をする。
まず、画像送出部116は、フロントエンド部100側のユーザの状態を把握するために、ユーザ属性情報管理サーバ113にアクセスし、ユーザ属性情報200とそれに関連付けられたユーザ与信判断情報210およびユーザ信頼度221と第1の与信枠222または第2の与信枠223を参照する。次いで、画像サーバ117にアクセスし、フロントエンド部100側のユーザの状態に応じて、適する画像を画像サーバ117内から選択し、その画像を送出し、ネットワーク120を介してフロントエンド部100の表示部104にその画像を表示させる。
ここで、画像送出部116から送出される画像は、デジタルデータであり映像、静止画像またはそれらの組み合わせとすることができる。また、ユーザの要求に対応して表示内容が変化する対話型のデジタルコンテンツとすることもできる。
バックエンド部110は、さらにユーザ嗜好判断部118を備えることもできる。ユーザ嗜好判断部118は、ユーザ属性情報200に含まれるユーザ識別情報202および/またはユーザ顔画像201に基づいて、そのユーザの嗜好を類推して判断し、そのユーザのユーザ嗜好情報203を生成する。さらに、ユーザ嗜好判断部118は、ユーザ嗜好情報203をユーザ属性情報200に関連付けて、ユーザ嗜好情報203をユーザ属性情報管理サーバ113に記録する。
ユーザ嗜好情報203の例として、ユーザが好む食べ物、趣味、土地、国、スポーツ、テレビ番組、話題、インターネットコンテンツまたは乗り物などが挙げられる。
画像送出部116は、ユーザ属性情報管理サーバ113にユーザ嗜好情報203が記録されているときは、そのユーザ嗜好情報203に基づいて、フロントエンド部100側のユーザの嗜好に対応して適する画像を選択し、その画像を送出し、ネットワーク120を介してフロントエンド部100の表示部104にその画像を表示させることができる。
さらに、ユーザ嗜好判断部118は、ユーザ嗜好情報203の変化を判断することもできる。ユーザの嗜好が変化した場合、ユーザ識別情報202が変化をし、それに基づいてユーザ嗜好情報203も変化をする。このとき、ユーザ嗜好判断部118は、ユーザ属性情報管理サーバ113内に記録されているユーザ嗜好情報203を更新し、それに伴い、画像送出部116は、ユーザ属性情報管理サーバ113にアクセスし、更新されたユーザ嗜好情報203に基づいて、画像サーバ117内からユーザに対して適する画像を選択し送出することができる。
すなわち、本発明のシステムは、ユーザ顔画像201に基づいて、ユーザ識別情報202を取得し、ユーザ嗜好情報203を生成および更新し、それを表示部104に表示することによる、ユーザに対するレコメンデーション機能も有する。
2.本発明のシステムの動作
図3に、本発明のシステムをアプリケーションソフトウェアにより動作させるときの動作例をフローチャートで示す。
まず、ユーザが、本発明のシステムを初めて利用して、第1の与信枠222または第2の与信枠223が決定され与信取引を行う場合について説明する。
サービス提供場所101に訪れたユーザは、そこに設置される撮像手段102を用いて、ユーザの顔を撮像する(S101)。このとき、表示部104に、ユーザに対して与信取引の利用を促す画像(図4(a))を表示する(S103)。次に、ユーザ顔画像生成部103において、撮像されたユーザの顔の画像をデジタイズし、ユーザ顔画像201を生成する(S102)。
このとき、与信判断部114は、ユーザ属性情報管理サーバ113に記録されたユーザ属性情報200を参照し、そのユーザ属性情報200が既にユーザ属性情報管理サーバ113に記録されているか否かを判別する(S201)。
ユーザが、初めて本発明のシステムを利用する場合には、そのユーザのユーザ属性情報200は、ユーザ属性情報管理サーバ113に記録されていない。このとき、ユーザ属性情報取得生成部112は、ユーザ顔画像201に基づいてユーザ識別情報202を取得し(S202)、ユーザ属性情報200を生成し(S203)、ユーザ属性情報管理サーバ113に記録する。次いで、与信判断部114は、ユーザ属性情報管理サーバ113に記録したユーザ属性情報200に含まれるユーザ識別情報202に基づいて、そのユーザに対して初期与信を行うか否かを判断する(S204)。このとき、与信判断部114が、ユーザ識別情報202に基づいて、与信取引を行うことを許可しない場合には、与信取引を許可しない画面(図4(b))を表示部104に表示する(S104)
与信判断部114が、ユーザ識別情報202に基づいて、与信取引を行うことを許可する場合には、ユーザに対して、第1の与信枠222を決定する(S205)。このとき、第1の与信枠222を用いて与信取引を許可する旨の画面を表示部104に表示する(S105)。
このとき、ユーザが与信取引を行う(S206)と、レシート発行手段105から与信利用マークの表示されたレシート108を発行する(S106)。ユーザが、ユーザ端末109を用いて与信申請ページ122にアクセスし、継続して与信取引を希望するための与信審査の申請の要求があったときは、与信判断部114は、そのユーザにより、既に与信申請ページ122にアクセスされ与信審査が行われているか否かを判断する(S211)。このとき、与信判断部114が、ユーザ属性情報管理サーバ113にアクセスしそのユーザのユーザ属性情報200に関連付けられているユーザ与信判断情報210を参照して、与信審査が行われていないと判断するときは、ユーザ識別情報202および与信申請ページ122上の情報に基づいて与信審査を実行する(S212)。与信判断部114は、そのユーザが与信審査の基準に適合するか否かを判断し(S213)、適合すると判断したときは、そのユーザに第2の与信枠223を決定する(S214)。このとき、表示部104に、与信取引を行うことを許可する画面(図4(c))を表示し(S105)、ユーザに第2の与信枠223を用いて与信取引を行わせる(S215)。一方、与信判断部114が許可をしない場合は、そのユーザが与信審査の基準に適合しないと判断したときは、与信取引を許可しない画面(図4(b))を表示部104に表示する(S104)
次に、ユーザが、既に本発明のシステムにより第2の与信枠223が決定された後に、初めて第2の与信枠223を用いて与信取引を行う場合について説明する。
サービス提供場所101に訪れたユーザは、そこに設置される撮像手段102を用いて、ユーザの顔を撮像する(S101)。次いで、ユーザ顔画像生成部103が、ユーザ顔画像201を生成する(S102)。
このとき、与信判断部114は、ユーザ属性情報管理サーバ113に記録されたユーザ属性情報200を参照し、そのユーザ属性情報200が既にユーザ属性情報管理サーバ113に記録されているか否かを判別する(S201)。この場合、ユーザに第2の与信枠223が決定されており、すなわちそのユーザのユーザ属性情報200は、ユーザ属性情報管理サーバ113内に記録されている。
次いで、与信判断部114は、ユーザにより与信申請ページ122にアクセスされ与信審査が行われているかを判別する(S211)。この場合、ユーザに第2の与信枠223が決定されており、すなわちそのユーザに対して既に与信審査が行われている。
与信判断部114は、ユーザの取引口座123を管理する取引口座管理サーバ124に、ネットワーク120を介してアクセスし、ユーザの取引口座123を用いてユーザが与信取引を行うことを許可するかを判断する(S220)。このとき、与信判断部114が、ユーザが与信取引を行うことを許可しない場合は、与信取引を許可しない画面(図4(b))を表示部104に表示する(S104)。一方与信判断部114が、ユーザが与信取引を行うことを許可することを許可するときには、ユーザ属性情報管理サーバ113内に記録されている、そのユーザのユーザ与信判断情報210を与信管理部115に入力する。
与信管理部115は、与信判断部114から送信されたユーザ与信判断情報210に基づいて、ユーザ信頼度221を生成する。ここで、与信管理部115は、ユーザに対して第2の与信枠223に対しての第1の調整が必要かを判断する。ユーザに対して第2の与信枠223を決定する際に、それに対する第1の調整を行っているので、原則的には、第2の与信枠223に対する第1の調整は必要が無い。しかしながら、ユーザが、最初に第2の与信枠223を決定されたときの取引口座123と異なる他の取引口座を使用しようとするときには、改めて、第2の与信枠223を調整して決定する必要がある。その場合には、与信管理部115は、そのユーザに対して、再度、第2の与信枠223の第1の調整を行う(S221、S222)。
また、与信判断部114が、そのユーザの決済履歴結果214を生成している場合には、ユーザ与信判断結果と併せて、その決済履歴結果214も与信管理部115に入力される。このとき、与信管理部115は、決済履歴結果214を参照して、ユーザ信頼度221を変化させるか否か、すなわち第2の与信枠223に対して第2の調整が必要かを判別する(S223)。与信管理部115が、必要なしと判断した場合には、第2の与信枠223の第2の調整は行われず、必要ありと判断した場合には、第2の与信枠223の第2の調整を行う(S224)。与信管理部115は、第2の調整の必要有無に関わらず、ユーザに与信取引を行うことを許可する(S225)。
ここで、与信取引を許可する画面(図4(c))を表示部104に表示して(S104)、ユーザは、第2の与信枠223または第2の調整が行われた第2の与信枠223を用いて、与信取引を行う(S226)。
以上で説明した本発明のシステムの構成例およびその動作を制御するアプリケーションソフトウェアを実施することにより、ユーザが与信取引を行いたい場合、初期与信の付与および与信取引の利用について、クレジット発行会社等はクレジットカードなどの物理媒体を一切発行せず、およびユーザはそれを使用しない。すなわち、ユーザは、ユーザの顔の情報のみを入力ソースとすることによって初期与信および途上与信による与信取引を行うことができる。また、与信審査については、ユーザは従来よりも与信審査の申請時に入力する情報が従来よりも少なく、必要最小限の入力のみにより簡便に与信審査を申請することが可能である。
このようなシステムの構成例および、それの動作を制御するアプリケーションソフトウェアを実施する場合、サービス提供場所101が対面型店舗であれば、コンビニエンスストアや、一般小売、総合小売への適用が好適である。その対面型店舗内には、本発明のシステムのフロントエンド部100のみを設置するのみで実施が可能である。また、そのフロントエンド部100は汎用的な機器により構成できるため、すなわち本発明のシステムのフロントエンド部100を動作させるために、固有のアプリケーションソフトウェアの導入の必要が無いため低コストでの導入が可能である。
また、サービス提供場所101がECサイトであれば、ユーザの所持するユーザ端末109を、本発明のシステムのフロントエンド部100とすることにより、本発明の実施が可能である。ユーザ端末109にはフロントエンド部100の構成が含まれているため、表示部104にレシート108を表示するのみの簡単なフロントエンド部100用アプリケーションソフトウェアを導入するのみである。また、ECサイトにおける決済画面から、ユーザが、直接的に本発明のシステムを利用できるように、ECサイトの公開APIとフロントエンド部100用アプリケーションソフトウェアとを関連付けておくのみで、ECサイト上における本発明のシステムおよびそれを動作させるアプリケーションソフトウェアの実施をすることがさらに簡便となる。
3.本発明のシステムの第2の構成例
次に、本発明のシステムの構成の第2の構成について説明する。
図5は、本発明のシステムであって、上記第1の構成例と異なる第2の構成例を示す。上記第1の構成例では、ユーザが一人である場合を想定している。以下に説明する本発明の第2の構成例は、ユーザが複数人(以下、複数ユーザという)の場合を想定している。なお、この第2の構成例では、ユーザの人数を3人の場合を示している。
図1に示す第1の構成と異なる点は、フロントエンド部500が、タイマ508および決済額生成部509をさらに含み、バックエンド部520が、タイマ528、ユーザ顔画像記憶部529、ユーザ顔画像分離部530、ユーザ顔画像比較判断部531、ユーザ特定部532および割り勘情報生成部533がさらに設置されることである。
タイマ508、528は、フロントエンド部500および/またはバックエンド部520に設置される。このタイマ508、528は時刻を発生させ、ユーザ顔画像生成部503において、複数人のユーザが表示されるユーザ顔画像(以下、複数ユーザのユーザ顔画像608という)が生成された時および決済額生成部509において時刻に対する決済額が生成された時に、それらの情報に対して、その時の時刻情報を付加する、いわゆるタイムスタンプを付加する機能を有する。
タイマ508、528が、フロントエンド部500および/またはバックエンド部520に設置されるのは、時刻の基準を、サービス提供場所501において複数ユーザのユーザ顔画像608が生成された時の時刻を基準とするか、またはバックエンド部520において処理が開始される時の時刻を基準とするかを適宜選択できるようにするためである。
たとえば、図5に示すように、フロントエンド部500とバックエンド部520とのそれぞれにタイマ508、528を設けたときは、どちらかの時刻に同期させ時刻の基準を決定し、またはどちらかの時刻を優先させて時刻の基準を決定することもできる。
ユーザ顔画像記憶部529は、タイマ528と接続され、タイマ528の発生する時刻の情報を、複数ユーザのユーザ顔画像608に付加する。ユーザ顔画像記憶部529は、その時刻が付加された複数ユーザのユーザ顔画像608を逐次的に記憶する。
ユーザ顔画像分離部530は、複数ユーザのユーザ顔画像608に含まれる複数ユーザの顔から各ユーザの個々の顔を認識し、それを各ユーザ毎に分離して、一人のユーザのみが表示されるユーザ顔画像602、604、606を複数生成する。ここで、複数ユーザのユーザ顔画像608の分離は、汎用的な画像認識技術および自動トリミングなどの画像処理技術を組み合わせて採用することができる。ユーザ顔画像分離部530で生成された一人のユーザのみが表示される複数のユーザ顔画像602、604、606は、任意の順序で、ユーザ属性情報取得生成部522に出力され、任意の順序で、処理される。
ユーザ顔画像比較判断部531は、ユーザ顔画像記憶部529に記憶された複数ユーザのユーザ顔画像608を参照し、第1の時刻における複数ユーザのユーザ顔画像608と第1の時刻よりも前の時刻である第2の時刻における複数ユーザのユーザ顔画像608とを比較して、第2の時刻と第1の時刻との間にユーザの数が変化したか否かを判断する。ユーザ顔画像比較判断部531は、その判断結果から、複数ユーザのユーザ顔画像608に表示されるユーザの数を計測して取得する。その判断手法は、汎用的な画像認識技術および個数計測技術を組み合わせて採用することが可能である。つまり、ユーザ顔画像比較判断部531は、どの時刻において、ユーザ数がどれだけ変化したか、についての情報を取得する機能を有している。
ユーザ特定部532は、ユーザ顔画像比較判断部531の判断に基づいて、ユーザ数の変化に寄与するユーザを特定し、そのユーザに対応するユーザ顔画像602、604、606を利用して、ユーザ特定情報を生成する。つまり、このユーザ特定部532は、ユーザ顔画像比較判断部531で取得される情報と併せて、どの時刻において、どの顔のユーザがサービス提供場所501に現れ、または消え、ユーザ数がどれだけ変化したか、についての情報を取得する。
割り勘情報生成部533は、フロントエンド部500においてタイマ508、528の示す時刻が付加されて決済額生成部509で生成された決済額、ユーザ顔画像記憶部529で記憶された複数ユーザのユーザ顔画像608、およびユーザ特定部532で生成されたユーザ特定情報に基づいて各ユーザに対して生成された割り勘係数609、610、611を含んで割り勘情報600を生成する。この割り勘情報600は、各ユーザに対する個別の決済額を自動的に決定するために用いるものであり、各ユーザのユーザ属性情報601に関連付けられる。
割り勘係数609、610、611は、決済額生成部509で生成された決済額に対して作用をさせて、各ユーザに対する決済額を決定するために用いる。ここで割り勘係数609、610、611は、ユーザ特定情報、すなわち時刻を含む情報であり、時間に対して変化する値である。たとえば、ユーザ特定部532で特定されたユーザがサービス提供場所501においてサービスの提供を受けていた時間によって決定することができる。
また、割り勘係数609、610、611はユーザ特定部532で特定されたユーザのユーザ属性情報601およびそれに関連付く情報に応じて変化させても良い。たとえば、割り勘情報生成部533は、各ユーザの第2の与信枠223の値を基準として、それに基づき生成することもできる。また、割り勘情報生成部533は、各ユーザの顔の表情、すなわちサービス提供場所501における各ユーザの感情に基づいて生成することもできる。
図6に割り勘情報600のデータ構造の概念図を示す。この割り勘情報600は、たとえばスプレッドシート型のデータとして成形されユーザ属性情報管理サーバ523内に記録される。さらに、複数ユーザのユーザ顔画像608が含まれる割り勘情報600は、そこに表示される各ユーザのユーザ顔画像602、604、606が含まれるユーザ属性情報601に関連付けられる。すなわち、ユーザ属性情報管理サーバ523内では、どの時刻において、複数ユーザはどのユーザにより構成されていて、どのユーザがサービス提供場所501に現れ、または消え、ユーザ数がどれだけ変化したか、についての情報が記録される。
このとき、割り勘情報生成部533は、割り勘情報600に関連付けられている各ユーザのユーザ属性情報601同士を、図6に示すように、さらに相互に関連付け、ユーザ属性情報管理サーバ523内に記録することも可能である。この場合、同一の複数ユーザが、本発明のシステムを再度利用するときに、与信判断部524が、ユーザ属性情報管理サーバ523内に記録されている過去の割り勘情報600を参照し、割り勘情報生成部533は、その割り勘情報600に基づいて、各ユーザに対する割り勘係数609、610、611を決定することができる。たとえば、新たに生成された複数ユーザのユーザ顔画像613と過去に生成された複数ユーザのユーザ顔画像608とを照合し、同一であると判断できるときは、同一の複数ユーザに対して、割り勘情報生成部533が、同一の割り勘係数609、610、611を生成させるようにしても良い。
与信判断部524は、ユーザ属性情報管理サーバ523にアクセスし、割り勘情報600が関連付いているユーザ属性情報601を参照することにより、各ユーザに対して、(1)ユーザに対して初期与信を行い第1の与信枠222を決定するか否か、(2)ユーザについて与信審査を行い第2の与信枠223を決定するか否か、(3)ユーザについて与信照会を行いユーザが与信取引を行うことを許可するか否か、の3つについて判断する。この判断は、各ユーザに対して逐次的に行われ、上記第1の構成例で説明した手続と同様の手続により、結果的に、複数ユーザに対して、与信取引を行わせることが可能となる。
このようなシステムの構成例およびその動作を制御するアプリケーションソフトウェアを実施する場合、サービス提供場所501において、複数ユーザの人数が時間に対して変化をし、かつそのときに複数ユーザの全員が与信取引をすることが可能ではない場合に、特に本発明による効果を得ることができる。たとえば、複数人の乗り合いが可能なタクシー、複数人が利用できる飲食店、カラオケボックス、パーティ会場などへの適用が好適である。
与信取引の利用が未だ可能でない状態のユーザは、本発明のシステムを実施することにより、そのユーザの顔の情報のみによって、サービス提供場所501においてその場で、初期与信が受けられるため、サービス提供の前に与信取引を行うことが可能な状態でなくても良い。
従って、複数人のユーザが、サービス提供場所501に任意の時間で参加をし、または退出をするような場合に、柔軟に与信取引の利用による割り勘決済が可能である。
100、500 フロントエンド部
101、501 サービス提供場所
102、502 撮像手段
103、503 ユーザ顔画像生成部
104、504 表示部
105、505 レシート発行手段
106、506 演算部
107、111、507、521 送受信インタフェース
108、510 レシート
109、511 ユーザ端末
110、520 バックエンド部
112、522 ユーザ属性情報取得生成部
113、523 ユーザ属性情報管理サーバ
114、524 与信判断部
115、525 与信管理部
116、526 画像送出部
117、527 画像サーバ
118、534 ユーザ嗜好判断部
120、540 ネットワーク
121、541 ユーザ顔画像に関連する情報
122、542 与信申請ページ
123、543 取引口座
124、544 取引口座管理サーバ
200、601 ユーザ属性情報
201、602、604、606 ユーザ顔画像
202 ユーザ識別情報
203 ユーザ嗜好情報
210 ユーザ与信判断情報
211 初期与信可否判断結果
212 与信審査適否判断結果
213 与信照会適否結果
214 決済履歴結果
221 ユーザ信頼度
222 第1の与信枠
223 第2の与信枠
400 表示部の表示内容
401 ユーザ顔画像から抽出した画像
402 ユーザ識別情報から抽出したユーザの氏名または名称
403 メッセージ表示画面
404 操作ボタン
508、528 タイマ
509 決済額生成部
529 ユーザ顔画像記憶部
530 ユーザ顔画像分離部
531 ユーザ顔画像比較判断部
532 ユーザ特定部
533 割り勘情報生成部
600 割り勘情報
608 複数ユーザのユーザ顔画像

Claims (11)

  1. ユーザが行う与信決済を含む与信取引を管理する与信管理システムであって、
    前記与信管理システムは、
    前記ユーザの顔を画像情報として表示するユーザ顔画像を生成するユーザ顔画像生成部と、
    前記ユーザ顔画像に関連する情報を取得し、取得した前記ユーザ顔画像に関連する情報からユーザ識別情報を抽出し、前記ユーザ顔画像と前記ユーザ識別情報とを結合して、前記ユーザのユーザ属性情報を生成するユーザ属性情報取得生成部と、
    前記ユーザに対して初期与信を行い第1の与信枠を決定するか否かを前記ユーザ顔画像に関連付けられる前記ユーザ識別情報に基づいて判断し
    前記ユーザの与信審査を行い第2の与信枠を決定するか否かを前記ユーザ識別情報を含む前記ユーザ顔画像に関連する情報に基づいて判断し、および
    前記ユーザが与信取引を行うことを許可するか否かを与信照会に基づいて判断する、
    与信判断部と、
    前記与信判断部による判断に基づいて、前記与信判断部で決定された前記第2の与信枠に対して第1の調整をする与信管理部と、を備え、
    前記ユーザが与信取引を行うときに、クレジットカードを少なくとも含む物理媒体を利用せずに与信取引を行うことを可能とする、与信管理システム。
  2. 前記ユーザ属性情報取得生成部は、生成した前記ユーザ属性情報をユーザ属性情報管理サーバに記録する、請求項1に記載の与信管理システム。
  3. 前記ユーザ属性情報取得生成部は、前記ユーザ顔画像を利用して、インターネット上のWEBページから前記ユーザ顔画像に関連する情報を取得する、請求項に記載の与信管理システム。
  4. 前記ユーザ属性情報に含まれる前記ユーザ識別情報または前記ユーザ識別情報の変化、および
    前記ユーザ属性情報に含まれる前記ユーザ顔画像の表情または前記ユーザ顔画像の表情の変化に基づいて、
    前記ユーザの嗜好を判断するユーザ嗜好判断部を、さらに備える請求項に記載の与信管理システム。
  5. 画像が記録されている画像サーバに通信可能に接続され、前記ユーザ属性情報に基づいて、前記画像サーバ内から前記ユーザに適する画像を選択し送出する画像送出部と、
    前記画像送出部から送出された前記画像を、前記ユーザが視認可能なように表示する表示部と、をさらに備える請求項に記載の与信管理システム。
  6. 前記ユーザに初期与信を行い前記ユーザが与信取引を行った後に、初期与信により与信取引を行ったことを示す与信利用マークが表示されたレシートを、前記ユーザに対して発行し、
    前記ユーザに前記与信利用マークを利用して前記与信判断部と通信可能な与信申請ページにアクセスさせ、前記与信申請ページの情報と前記ユーザ識別情報とに基づいて、前記ユーザの与信審査を行い前記第2の与信枠を決定するか否かを判断する、請求項に記載の与信管理システム。
  7. 前記ユーザ嗜好判断部は、判断された前記ユーザの嗜好を示すユーザ嗜好情報を生成し
    前記ユーザ嗜好情報を前記ユーザのユーザ属性情報に関連付けてユーザ属性情報管理サーバ内に記録し、参照し、
    前記ユーザ嗜好情報が変化したと判断したときは、前記ユーザ嗜好情報を更新し、
    前記画像送出部は、前記ユーザ属性情報管理サーバにアクセスし、更新された前記ユーザ嗜好情報に基づいて前記画像サーバ内から前記ユーザに適する画像を選択し送出する、
    請求項に記載の与信管理システム。
  8. 前記与信判断部は、前記第1の与信枠が決定された前記ユーザに対して、前記ユーザの与信審査を行い第2の与信枠を決定しないと判断したときに、
    前記ユーザの決定された前記第1の与信枠に対する決済額の合計値が前記第1の与信枠に到達するまでの時間が所定値以下である、または、
    前記ユーザの決定された前記第1の与信枠に対する決済の頻度が所定値以上である場合、
    前記与信判断部が、前記ユーザに対して、再度、前記ユーザの与信審査を行い第2の与信枠を決定するか否かの判断をする、請求項に記載の与信管理システム。
  9. 前記与信管理部は、前記与信判断部による判断に加えて、前記ユーザが与信取引を行うことを許可した頻度、与信取引の金額、および与信取引を行う対象に基づいて、前記ユーザの第2の与信枠に対して第2の調整をする、請求項に記載の与信管理システム。
  10. 前記ユーザ顔画像生成部および前記表示部を含む部分が、1または複数の携帯情報通信端末内に設置され、前記レシートが前記表示部に表示される、請求項に記載の与信管理システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の与信管理システムを制御し動作させるためのアプリケーションソフトウェア。
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