JP2001229264A - スマートカードによる与信・認証ビジネスシステムとそれに使用するスマートカード - Google Patents

スマートカードによる与信・認証ビジネスシステムとそれに使用するスマートカード

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JP2001229264A
JP2001229264A JP2000040486A JP2000040486A JP2001229264A JP 2001229264 A JP2001229264 A JP 2001229264A JP 2000040486 A JP2000040486 A JP 2000040486A JP 2000040486 A JP2000040486 A JP 2000040486A JP 2001229264 A JP2001229264 A JP 2001229264A
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JP2000040486A
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Hiroaki Kabamoto
浩明 蒲本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 与信の判断をスマートカード内においてする
ことのできる与信・認証ビジネスステムとそれに使用す
るスマートカードを提供する。 【解決手段】 本発明のスマートカードによる与信・認
証ビジネスステムは、一定期間内の契約者の与信限度額
を設定して取引きを行うシステムにおいて、当該与信限
度額が契約者の個人信用情報の評価値に基づいて設定さ
れ、かつ当該評価値が契約者の個人信用情報に伴って変
動して把握され、当該評価値が変動した場合には、変動
後の最初の取引き時に端末装置からスマートカードに記
録されることにより与信限度額が変更されることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スマートカードに
よる与信・認証ビジネスシステムとそれに使用するスマ
ートカードに関する。詳しくは、一定期間内の契約者の
与信限度額を設定して取引きするスマートカードシステ
ムにおいて、与信限度額が契約者の個人信用情報の評価
値の関数として設定され、かつ変更されることを特徴と
する、スマートカードによる与信・認証ビジネスシステ
ムとそれに使用するスマートカードである。
【0002】
【従来技術】近年、個人信用情報組織を介するチェック
には、CAFISNETとCATNETと称する2つの
オーソリゼーション・スイッチングセンター及び専用回
線がカード会社と個人信用情報組織〔消費者のクレジッ
ト取り引きに基づく客観的な発生情報(取り引き実績)
および消費者の客観的な属性情報(名前、住所、勤務
先、訴訟の有無)を収集し提供する組織または機関〕と
のネットワークに介在し、通信回線を利用したオンライ
ン・オーソリゼーションシステムが稼働している。特
に、これらのオンライン・オーソリゼーションシステム
は、クレジットカードの普及に伴い、ここ数年めざまし
い発達を遂げている。特に、一定利用金額以上のクレジ
ットカードの支払いには、その都度この専用回線を利用
し、与信が実施されており、利用金額の上昇に伴い、現
システムの利用回数も増加傾向にある。
【0003】従来行われている通信回線を利用したオン
ライン・オーソリゼーションサービスは、CAFISN
ETとCATNETを中心に、電話網、パケット交換網
を加えて基本ネットワークを構成している。これにクレ
ジットカード会社や大型加盟店の自社ネットワークが接
続され、全国的な規模をもつ巨大なネットワークを形成
している。しかし、これらサービスは不正利用防止など
の効果を持つ一方で、専用端末ないし与信機能を有した
高機能POS端末を必要とし、加盟店での業務及び経済
的な面における過大な負担を課しており、これが普及阻
害要因となっている。現オンライン・オーソリゼーショ
ン・サービスの主な課題は下記のとおりである。 1.専用端末操作の手間の削減 2.与信回線通話料、手数料の負担軽減 3.紹介時間のスピードアップ 4.伝票処理の煩わしさ軽減 5.高機能・低コストな端末の普及
【0004】このようなオンライン・オーソリゼーショ
ン・サービスの課題を解決してカード内で処理すべく、
特開平8−287201号、特開平10−269288
号公報では、今回の購入金額と過去の購入金額の累積値
を算出し、算出された値とカード利用限度額記憶部で設
定された与信との比較検査を行い、前記累積値の方が小
さい場合は取引きを許可し、前記累積値の方が大きかっ
た場合は、取引きを不可能とする与信方法、が提案され
ている。この方法は与信の判断をICカード内で行うこ
とで問い合わせ時間の短縮を図る提案であるが、利用限
度額が固定されたものであって、個人の信用情報の変化
が直ちには加味されないので、契約者の信用が契約時点
より何かの事情で低下したり向上した場合にも、その状
況が反映されないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では上
記課題を解決すべく、スマートカードのセキュリティ
ー、認証機能を利用し、本人照合及び与信、認証プロセ
スを実施することにより、クレジットカードでの利用限
度額認証を実現し、安全、安価かつスピーディーな与
信、認証(Authorization)を実現しよう
とするものである。また、上記機能の実現には、スマ
ートカードのチップ内に個人信用情報の評価値を付与
し、最新の個人信用情報をチップ内に更新しておく必要
があり、その機能を有する仕組みとする。さらに、上記
、の機能により与信、認証を店舗等のサービス現場
にて即時に実施するため、通信回線の使用料も軽減でき
る経済的なビジネスシステムとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨の第1は、一定期間内の契約者の与信限
度額を設定し、当該期間内における取引き総額が与信限
度額を超える場合は取引きを禁止し、与信限度額内であ
る場合は取引きを許可するスマートカードを使用した取
引きシステムにおいて、当該与信限度額が契約者の個人
信用情報の評価値に基づいて設定され、かつ当該評価値
が契約者の個人信用情報に伴って変動して把握され、当
該評価値が変動した場合には、変動後の最初の取引き時
に端末装置からスマートカードに記録されることにより
与信限度額が変更されることを特徴とする、スマートカ
ードによる与信・認証ビジネスシステム、にある。かか
る与信・認証ビジネスであるため、契約者の信用が変化
した場合であっても、外部個人信用情報機関と交信して
照合せずに間違いのない取引きを行うことができる。
【0007】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第2は、一定期間内の契約者の与信限度額を設定し、当
該期間内における取引き総額が与信限度額を超える場合
は取引きを禁止し、与信限度額内である場合は取引きを
許可するスマートカードを使用した取引きシステムにお
いて、当該与信限度額が契約者の個人信用情報の評価値
に伴って変動して把握され、当該評価値が変動した場合
には、変動後の最初の取引き時に端末装置からスマート
カードに記録されることにより与信限度額が変更される
ことを特徴とする、スマートカードによる与信・認証ビ
ジネスシステム、にある。かかる与信・認証ビジネスで
あるため、契約者の信用が変化した場合であっても、外
部個人信用情報機関と交信して照合せずに間違いのない
取引きを行うことができる。
【0008】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第3は、契約者の与信限度額を設定する取引きシステム
に使用するスマートカードであって、当該スマートカー
ドのICチップのメモリーには契約者の個人信用情報に
関する評価値が記録されていることを特徴とするスマー
トカード、にある。かかるスマートカードであるため、
契約者の信用が変化した場合であっても、外部個人信用
情報機関と交信して照合せずに間違いのない取引きを行
うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のシステムを説明する前に
現状のクレジットカード決済構図と個人信用情報機関に
ついて説明することとする。図1は、現状のクレジット
カードの決済構図を示す図である。図1において、
〔1〕は、スマートカードを使用する契約者であり利用
者または生活者とも表現できる個人である。〔2〕は、
システム加盟店、〔3〕は、クレジットカード会社、
〔4〕は、金融機関(A社)、〔5〕は、個人信用情報
機関、である。この取引き構図において取引きが発生し
た場合を検討する。契約者〔1〕が、加盟店〔2〕の店
頭において、商品を購入しまたはサービスの提供を受け
ようとする場合は、当該商品、サービスを指定して、ク
レジットカードを提示し、請求書にサインを行う
(1)。これに対し、加盟店からは契約者に、商品また
はサービスが提供される(2)。契約者との取引きはこ
の場面において一応終了するが、その後、加盟店〔2〕
からクレジットカード会社〔3〕に売上伝票が送付され
る(3)と、クレジットカード会社〔3〕からは売上代
金支払通知が加盟店〔2〕に送付される(4)。
【0010】クレジットカード会社〔3〕は、売上代金
を金融機関(A社)〔4〕に振込みし(5)、金融機関
(A社)〔4〕から加盟店〔2〕に対して売上代金の支
払いが行われる(6)。次いで、クレジットカード会社
〔3〕から契約者〔1〕に対して、利用代金明細書が送
付される(7)と、契約者〔1〕は預金残高に不足があ
る場合は、金融機関(A社)〔4〕に対して不足金の入
金を行う(8)。クレジットカード会社〔3〕から金融
機関(A社)に対して自動引落依頼が出され(9)、ク
レジットカード会社に対して自動振替がなされる(1
0)。
【0011】以上の過程において、加盟店〔2〕は、取
引きが一定金額以上の場合は、リスク回避のため、商品
またはサービスを提供する前に、提携する個人信用情報
機関〔5〕に対して、与信が得られるか否かの確認のた
め、契約者〔1〕の個人信用情報の問い合わせを行う
(11)。この信用情報の問い合わせに時間がかかるこ
とやコストに影響すること等の種々の問題については前
記したとおりである。また、この取引き構造では、個人
信用情報機関〔5〕から提供を受ける情報の精度を高く
維持するために個人の個々の情報が各信用情報機関から
相互に他の情報機関に提供されるようにされている。も
ちろん、私的な個人情報の提供は契約書により申込者の
同意を得た内容についてのもののみである。これらの情
報のうち特に、後述するリスク情報は重要視されてい
る。
【0012】ここに各加盟店に提供される個人信用情報
は、基本的に以下の情報からなる。 (1)属性情報 契約者を特定する情報であり、(1a)氏名、(1b)
生年月日、(1c)住所、(1d)電話番号、(1e)
勤務先、(1f)契約番号、(1g)契約年月日、(1
h)趣味嗜好、(1i)契約形態、等がある。 (2)個人開示情報 一般的には機密情報であって、契約者個人の開示や意志
表明により得られる情報であり、これには、(2a)人
物評価・支払い意志、(2b)支払能力、(2c)年
収、(2d)資産、(2e)担保能力、(2f)他のロ
ーン等の負債、(2g)その他の個人開示情報、等があ
る。これらは、主として契約者個人から提供される情報
であるため、虚偽の情報でないことの確認が必要とな
る。また、個人から情報が提供されない場合であっても
与信限度額を設定する必要上、推測した数値が採用され
ることが多い。
【0013】上記の属性情報、個人開示情報は契約の際
に、契約書(申込書)に記入される内容であり、当該内
容に基づいて特に個人開示情報に重点をおいてスコアリ
ングシートという表が作成される。具体的には年収50
0万円以上であれば10点、200万円以下であれば1
点というように各々の項目についてスコアが集計されて
何点以下であれば契約を締結しないというように各社の
ノウハウがある。
【0014】次に、顧客の過去の支払い状況と現在の支
払い額を調べるために、自社の顧客リストと外部の個人
信用情報機関との照合を行う。自社リストと照合するの
は過去の取引きで、きちんと支払っている事実があれば
今後もきちんと支払ってくれる可能性が高いと考えられ
るからである。個人信用情報機関に照合するのは、自社
の取引き履歴だけではなく、他社での取引き状況も参考
にするためであり、事故があればマイナスにスコアされ
る。このような情報には以下のように発生情報とリスク
情報とがある。
【0015】(3)発生情報 取引きの発生経過に関する情報であり、(3a)情報発
生日、(3b)購入商品、サービス名、(3c)支払い
回数、(3d)融資額、(3e)残債、等である。 (4)リスク情報 リスク情報は、与信契約のリスクに関係する情報であっ
て信用に直接影響する情報である。評価値には大きく影
響する要素である。これには、公的資料、情報であっ
て、(4a)失踪実績、(4b)破産宣告。その他の事
故種別であって、(4c)支払事故理由、(4d)督促
の有無、(4e)延滞月数、(4f)貸し倒れの有無、
等である。失踪実績や破産宣告が明らかであれば、評価
値は0、とせざるを得ない。また、貸し倒れや頻繁な督
促も評価値に大きな影響を与える。
【0016】失踪実績や破産宣告は公的に知らされるも
のである。一方、個人信用情報機関としては民間の機関
があり、財団法人日本クレジット産業協会、株式会社日
本信用情報センター、社団法人全国信販協会、等が知ら
れている。これらの機関の情報がCAT−NET、CA
FISNETによりクレジット会社に提供されている。
【0017】以下、本発明のシステムについて説明する
ことにする。以上の個人に関する諸情報、(1)属性情
報、(2)個人開示情報、(3)発生情報、(4)リス
ク情報、を総称して以下、「個人信用情報」とし、契約
設定当初における契約者の個人信用情報を総合評価して
する評価値を当初評価値Vfとする。この場合、契約者
の一定期間内の当初の与信限度額(Lf)、すなわち例
えば1ケ月間の与信限度額は、当初評価値の関数として
表すことができる。 (Lf)=F(Vf) また、契約締結後に新たに生じた発生情報、リスク情報
を加味した個人信用情報の評価値をVrとすると、その
後の与信限度額(Lr)は、以下の関数として表すこと
ができる。 (Lr)=F(Vf,Vr) 与信限度額(Lr)の算出において、VfとVrをどの
ように評価するかは各クレジットカード会社のノウハウ
やビジネス方針によるもので、Vfをまったく考慮しな
くする場合もあり得る。
【0018】この与信限度額の算出は、VfまたはVr
を要素として計算できるものであればよく、一定額にV
fまたはVrから算出される要素を加算するもの、乗算
するもの、一定額にVfまたはVrを乗算してある額を
加算するもの等、簡単なものであってよく、各種の関数
式を使用することができる。一例として、月平均収入が
50万円であれば、Vf=0.5とした場合に与信限度
額/月=25万円、延滞事故が1回あった場合のVr=
0.4であれば、延滞事故後の与信限度額は25×0.
4=10万円/月となる。
【0019】本発明の与信・認証ビジネスシステムで
は、当初の与信限度額を利用者の契約時点において算出
される(Lf)値に基づいて設定し、VfをICチップ
のメモリに記憶させ、契約締結後に新たに生じた発生情
報、リスク情報を加味した個人信用情報の評価値Vr
を、その後の最初の取引きにおいて評価値をスマートカ
ードのICチップに記憶させて、新たな与信限度額を変
更して算出することにより取引きの安全を期しようとす
るものである。
【0020】次に、本発明システムの処理手順について
説明する。図2は、スマートカードの発行処理手順を示
す図である。まず、クレジットカード等の契約申込みが
あった場合(S1)は、契約書(申込み書)に当該契約
者の属性情報と個人開示情報を記入してもらう(S
2)。個人開示情報には虚偽の開示がないか確認が必要
である。次に、当該申込者の個人信用調査がなされる
(S3)。信用調査は、外部の提携する個人信用情報機
関等から信用情報を受けることによりなされる(S
4)。個人信用情報機関は公的に公開された情報や独自
調査の個人情報を蓄積して保持しているのが通常であり
大部分の申込者についての情報を得ることができる。情
報機関等から得た個人信用情報を加味して当該申込み者
の個人信用情報の総合的なスコアリングがなされる(S
5)。最後に評価値がクレジット会社の基準に適合する
か否かの信用判定がなされる(S6)。個人信用が基準
に適合しない場合は契約拒絶の判定がされ(S7)、契
約は成立しない。判定が基準に適合する場合は契約が成
立し(S8)、個人信用情報の当初評価値Vfが決定す
る。当初評価値VfはスマートカードのICチップに記
録されてカードが発行される(S9)。
【0021】図3は、スマートカードの個人信用情報評
価値変動の記録手順を示す図である。契約者が商品購入
・サービス提供を受けて与信契約をした場合には(S1
1)、その後、クレジット会社から売上代金支払い通知
が加盟店に出され(S12)、金融機関(A社)から売
上代金が支払われる。契約者に請求がなされ(S1
3)、入金があったか否かの入金確認がされる(S1
4)。入金がなければ利用者に督促がなされ(S1
5)、さらに貸倒れの有無が確認される(S16)。貸
倒れの事実があれば貸倒れ処理がなされる(S17)。
貸倒れがなければ再度請求がされる。S14で入金があ
れば入金処理し(S18)、完済したかどうかを確認し
(S19)、完済していれば完済の登録がなされる(S
20)。完済していなければ再度請求がされる。
【0022】この過程において、クレジットカード会社
加盟店内で発生した督促や貸し倒れの事実は加盟店のP
OS端末に入力されて、その後の最初の取引きの際にそ
の評価値(Vr)をスマートカードのICチップに記録
するようにする。同様の処理は外部の個人信用情報機関
から得た情報についても行われ、スマートカードのIC
チップに記録される。破産宣告・失踪の実績がある場合
(S21)や支払い延滞、貸し倒れがあれば(S2
2)、それらの情報とクレジットカード会社加盟店内の
取引きで発生した情報を加味してスコアリングがされて
(S23)、その評価値をICチップに記録しその後の
取引きを停止したり制限することができる。これによ
り、当該クレジット会社加盟店以外で発生した取引き事
故を参考にして信用取引きの安全を期することができ
る。この際のスコアリングはスコアリングといっても、
実際には多数のリスク情報が同時に発生することはあま
りないので、情報内容を評価して個々に入力するように
なる。なお、破産宣告、失踪実績、支払い延滞、貸し倒
れ等の事実がなければ継続調査することになる(S2
4)。上記のような、破産宣告、失踪、貸し倒れ、支払
い延滞、支払い督促等の事実をどのような評価値(V
r)とするかも各クレジット会社のノウハウやビジネス
方針によるものである。
【0023】次に本発明の与信・認証ビジネスシステム
の動作について説明する。図4は、与信・認証ビジネス
システムの概要を示すブロック図である。図中、21は
加盟店のホストコンピュータ、22はPOS等の端末、
11は契約者(利用者)が利用するスマートカードであ
る。加盟店のホストコンピュータ21は外部の個人信用
情報機関5と接続していて、必要な情報はホストコンピ
ュータ21を介して提供され、ホストコンピュータが得
た情報は直ちに各POS端末に記録される。各POS端
末は加盟店の各店舗に分散して設置されるものである。
本発明のシステムでは、外部個人信用情報機関5と常時
の接続を行うものではなく、契約者の個人信用情報に変
更が生じた場合にのみ情報を得ることに特徴がある。
【0024】このシステムにおいて、契約者1aが端末
22aで取引きする場合に、当該契約者1aが他のクレ
ジットカード会社の取引きにおいて貸し倒れ事故を起こ
した当事者である場合には、外部の個人信用情報機関5
の提供による信用情報をスコアリングした新たな評価値
(Vr)がPOS端末22aに記録されているので、契
約者1aが端末22aにスマートカード11aを挿入し
た際にカードのICチップメモリーに記録される。従っ
て、その新たな評価値に基づいて算出される与信限度額
が変更されて無謀な取引きを禁止することができる。支
払い延滞の場合も同様であるが、破産や失踪の場合は通
常は取引き停止になる。評価はマイナス評価ばかりでな
く、長年の取引きで信用の増大した契約者には加点評価
することもできる。
【0025】実際の取引きにおける与信・認証ビジネス
システムの動作は次のようになる。スマートカードの契
約者1aが目的の商品を購入しようとしてPOS端末2
2aにスマートカード11aを挿入する。利用者は、取
引きにおける代金の額をPOS端末装置22aに入力す
る。これによりPOS端末はスマートカード11aの識
別コード、代金の額を認識する。この識別コードが評価
値(Vr)を書換えるべくホストコンピュータから指示
された識別コードでなければ当初評価値(Vf)に基づ
いて通常の取引きが開始され、評価値を書換えるべきも
のである場合は、前記のような処理がなされる。
【0026】一方、スマートカード11aは、POS端
末装置22aから、取引日時、端末ID、業種コード、
商品コードについてのデータを受信する。また、スマー
トカード11aは、利用者が端末装置に入力した取引き
金額につてのデータも取得することができる。上記にお
いて取引日時とは、利用者が取引き金額をPOS端末に
入力した日時である。かかる取引日時は一定期間内にお
ける与信限度額を集計する際の与信対象期間の時間的基
準の要素とすることができる。また、盗難にあったスマ
ートカード等の場合は盗んだ者が短時間に取引きするた
め、時間的に集中するのが常であるが、このような窃盗
者の買い回りを検査する時間的基準とすることもでき
る。
【0027】スマートカード11aは、カードに記録さ
れた各取引日時および取引き額を読み取って与信対象期
間内の取引き額、例えば最近1ケ月間の取引き額が期間
内の与信限度額を超えないか否かの与信検査を行う。す
なわち、1ケ月間の与信限度額が(Lf)である場合
に、新たな取引き額を加算した合計取引き額が(Lf)
を超える場合には、取引き拒絶信号を発する。この拒絶
信号を受信したPOS端末22a はスマートカードの利
用を不可能にする。また、与信限度額が更新された個人
信用情報評価値(Vr)に基づくものである場合には、
当該評価値を加味した与信限度額(Lr)が算出されそ
れを基準として同様に与信検査がなされ、与信限度額を
超える場合はスマートカードの利用が不可能になる。
【0028】一方、累積金額の計算値が与信限度内のも
のであれば、スマートカードは今回の取引きデータをE
EPROMに記録してデータの更新を行う。同時に利用
回数のについても検査を行い買い回りが異常でないかの
検査を行うことができる。当該利用回数についてもEE
PROMに記録してデータの更新を行う。これにより一
定期間(例えば、3時間以内)内の取引き回数が買い回
り検査パラメータを超える場合は取引きを禁止すること
もできる。
【0029】これらにより、スマートカード11は、そ
れ自身のメモリーに記憶している各種データに基づいて
取引きを許可したり禁止することの判断を単独でするこ
とができるので、逐一の取引きにおいて外部の個人信用
情報機関に問い合わせる必要がないので、取引きを迅速
に行うことができる他、個人信用情報機関との通信費、
手数料を節減できるという効果も得られる。
【0030】図5は、スマートカードの構成を示すブロ
ック図である。図5において、スマートカード11は、
集積回路(ICチップ)を内蔵したカードである。中央
制御装置(CPU)111は、カードの動作を制御す
る。端末装置とのデータ交信はI/O115を介して行
われる。ROM112は、スマートカード11の動作を
規定するプログラムなどを格納した不揮発性メモリであ
る。なお、スマートカードの動作を規定するプログラム
は、EEPROM113に格納してもよい。EEPRO
M113は、データを書換え可能に格納する不揮発性メ
モリである。RAM114は、データを一時的に格納す
る揮発性メモリである。また、EEPROM113に
は、個人信用情報の評価値(Vf)がカード発行時に予
め記録され、その後の取引き過程において変動した評価
値(Vr)が追加記録される。評価値Vf、Vrに基づ
いて算出する(Lf)、(Lr)の関数式もEEPRO
M113またはROM112に格納することができる。
【0031】
【発明の効果】上述のように、本発明のスマートカード
による与信・認証ビジネスシステムでは、取引きにおけ
る与信限度額を、ICチップのメモリーに記録されてい
る個人信用情報評価値に基づいて算出でき、スマートカ
ード内で取引きの判断を単独ですることができるので、
逐一の取引きにおいて外部の個人信用情報機関に問い合
わせる必要がなく取引きを迅速に行うことができる他、
個人信用情報機関との通信費、手数料を節減できるとい
う効果も得られる。また、個人信用情報評価値の変動が
ある場合は、その評価値を速やかに記録することができ
るので与信限度額を変更して取引きの安全を期すること
ができる。本発明のスマートカードによれば、個人信用
情報の評価値が、ICチップのメモリーに記憶されるの
で、当該評価値に基づいて与信限度額を算出して、スマ
ートカード内で取引きの判断を単独ですることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 現状のクレジットカードの決済構図を示す図
である。
【図2】 スマートカードの発行処理手順を示す図であ
る。
【図3】 スマートカードの個人信用情報評価値変動の
記録手順を示す図である。
【図4】 与信・認証ビジネスシステムの概要を示すブ
ロック図である。
【図5】 スマートカードの構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 契約者(利用者) 2 加盟店 3 クレジットカード会社 4 金融機関(A社) 5 個人信用情報機関 11 スマートカード 21 ホストコンピュータ 22 POS端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA34 MB08 SA04 SA05 SA06 SA13 3E044 BA05 CA06 DA05 DC05 DE01 DE07 5B035 BB09 BC00 CA29 5B049 AA05 BB11 CC39 DD04 EE01 EE02 EE23 EE24 EE26 FF08 GG01 GG04 GG07 5B058 CA25 KA02 KA04 KA11 YA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定期間内の契約者の与信限度額を設定
    し、当該期間内における取引き総額が与信限度額を超え
    る場合は取引きを禁止し、与信限度額内である場合は取
    引きを許可するスマートカードを使用した取引きシステ
    ムにおいて、当該与信限度額が契約者の個人信用情報の
    評価値に基づいて設定され、かつ当該評価値が契約者の
    個人信用情報に伴って変動して把握され、当該評価値が
    変動した場合には、変動後の最初の取引き時に端末装置
    からスマートカードに記録されることにより与信限度額
    が変更されることを特徴とする、スマートカードによる
    与信・認証ビジネスシステム。
  2. 【請求項2】 当初の与信限度額が契約者の属性情報と
    開示情報および外部個人信用情報機関から得た発生情報
    とリスク情報を基礎として算出されるものであることを
    特徴とする請求項1記載のスマートカードによる与信・
    認証ビジネスシステム。
  3. 【請求項3】 個人信用情報のその後の評価値が契約者
    の破産宣告、失踪実績、貸し倒れ、支払い延滞、支払い
    督促のいずれかの事実を要素として変動するものである
    ことを特徴とする請求項1および請求項2記載の与信・
    認証ビジネスシステム。
  4. 【請求項4】 一定期間内の契約者の与信限度額を設定
    し、当該期間内における取引き総額が与信限度額を超え
    る場合は取引きを禁止し、与信限度額内である場合は取
    引きを許可するスマートカードを使用した取引きシステ
    ムにおいて、当該与信限度額が契約者の個人信用情報の
    評価値に伴って変動して把握され、当該評価値が変動し
    た場合には、変動後の最初の取引き時に端末装置からス
    マートカードに記録されることにより与信限度額が変更
    されることを特徴とする、スマートカードによる与信・
    認証ビジネスシステム。
  5. 【請求項5】 個人信用情報のその後の評価値が契約者
    の破産宣告、失踪実績、貸し倒れ、支払い延滞、支払い
    督促のいずれかの事実を要素として変動するものである
    ことを特徴とする請求項4記載の与信・認証ビジネスシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 契約者の与信限度額を設定する取引きシ
    ステムに使用するスマートカードであって、当該スマー
    トカードのICチップのメモリーには契約者の個人信用
    情報に関する評価値が記録されていることを特徴とする
    スマートカード。
  7. 【請求項7】 当初の評価値が契約者の属性情報と開示
    情報および外部個人信用情報機関から得た発生情報とリ
    スク情報を基礎として算出されるものであることを特徴
    とする請求項6記載のスマートカード。
  8. 【請求項8】 個人信用情報のその後の評価値が契約者
    の破産宣告、失踪実績、貸し倒れ、支払い延滞、支払い
    督促のいずれかの事実を要素として変動するものである
    ことを特徴とする請求項6および請求項7記載のスマー
    トカード。
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