JP6517564B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

発明は、基板に対する処理液を用いた処理のための基板処理装置に関する。処理の対象となる基板には、たとえば、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハなどの基板を処理液によって処理する基板処理装置が用いられる。基板を1枚ずつ処理する枚葉型の基板処理装置は、たとえば、基板を水平に保持して回転させるスピンチャックを含む処理ユニットと、薬液と純水とを指定された混合比で混合することにより混合薬液を生成する混合薬液生成ユニットと、混合薬液を指定された液温に加熱するヒータと、混合薬液生成ユニットで生成された混合薬液を処理ユニットに向けて圧送するポンプと、を備えている(例えば特許文献1参照。)。
薬液と純水との混合比や混合薬液の液温は基板の基板処理条件として規定されており、処理対象の基板が変更される度に変更されることがある。
特開2006−351709公報
混合薬液は、例えば混合薬液生成ユニット内の薬液循環路に所望量の薬液と純水とを個別に供給することにより作成されるが、混合薬液が指定された混合比に安定するまでには一定の時間を要する。
また、混合薬液の液温は、例えば薬液循環路内を循環する混合薬液をヒータで指定された液温になるまで加熱することにより変更する。この場合も、混合薬液が指定された液温に安定するまでには一定の時間を要する。
処理ユニットに与えられる混合薬液の混合比や液温が安定しないと、基板処理の性能を安定させることができない。たとえば、混合薬液として希釈フッ酸を用いてシリコン基板の酸化膜を除去するエッチング処理を実行する場合を考える。この場合に、希釈フッ酸の混合比や液温が不安定だとエッチング量が安定しない。すなわち良好な基板処理性能を発揮することができない。
そこで本発明の目的は、処理ユニットに向けて、指定された混合比および液温の混合薬液を安定して供給することのできる基板処理装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、加熱された第1温度の純水を供給する第1温度純水供給部と、前記第1温度よりも低い第2温度の純水を供給する第2温度純水供給部と、前記第1温度純水供給部から供給される前記第1温度純水の流量を調整する第1バルブと、前記第2温度純水供給部から供給される前記第2温度純水の流量を調整する第2バルブとを含み、前記第1バルブおよび前記第2バルブにより流量調整された前記第1温度純水と前記第2温度純水とを混合して混合純水を生成する混合純水生成部と、薬液を供給する薬液供給部と、前記混合純水生成部で生成された前記混合純水と前記薬液供給部から供給される前記薬液とを指定された混合比で混合し混合薬液とするための薬液混合部と、基板を水平姿勢に支持するスピンベースと、前記スピンベースに向けて前記混合薬液を吐出するノズルと、を含む処理チャンバと、前記第1バルブと前記第2バルブとを制御するバルブと、前記指定された混合比のもとで混合された前記混合薬液が指定された液温になるように、前記バルブの開度を制御して前記第1バルブの初期開度と前記第2バルブの初期開度とを設定する初期開度設定処理を実行させた後に、前記薬液混合部から前記ノズルに向けて前記混合薬液の吐出を開始する吐出開始処理を実行させる制御部と、を備えた基板処理装置である。
請求項1記載の基板処理装置によると、薬液混合部は薬液と混合純水とを指定された混合比に混合して混合薬液を生成する。また、制御部は、指定された混合比のもとで混合された混合薬液が指定された液温になるように、第1バルブと第2バルブの初期開度を設定する初期開度設定処理を実行する。さらに、制御部は、混合比および液温の調整作業が完了した後に、スピンベースに支持された基板に向けて混合薬液の吐出を開始する。これにより、基板処理の開始当初から混合比と液温とが適正に調整された混合薬液を基板に吐出することができる。したがって、安定した基板処理が可能になる。
請求項2の発明は、前記混合純水生成部は駆動エアを供給するエア供給源を含み、前記第1バルブと前記第2バルブとは前記エア供給源から分岐配管を経由して供給される駆動エアによって駆動されるエアバルブであり、前記バルブは、前記第1バルブおよび前記第2バルブに対する駆動エアの流量を制御するエアバルブであり、前記制御部は前記エアバルブの開度を制御することにより前記第1バルブと前記第2バルブを制御することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置である。
請求項2記載の基板処理装置によると、第1バルブと第2バルブとを簡易な機構により駆動することができる。したがって、装置構成が簡易になる。
請求項3の発明は、前記駆動エアの流量に対するバルブ開度特性は、前記第1バルブと前記第2バルブとで相補的な特性とされている請求項2に記載の基板処理装置である。
請求項3記載の基板処理装置によると、混合純水の液温を変更するために第1バルブと第2バルブとを調整しても薬液混合部に入力する混合純水の流量は変動しない。したがって、薬液混合部における薬液と混合純水との混合比を安定させることができる。
請求項4の発明は、前記混合純水生成部と前記薬液混合部とは薬液温調混合部を構成し、前記薬液温調混合部は前記処理チャンバに隣接して設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれかに記載の基板処理装置である。
請求項4記載の基板処理装置によると、薬液温調混合部が処理チャンバに隣接しているため、薬液温調混合部と処理チャンバとの間で混合薬液の液温は維持される。したがって、基板処理をより安定させることが可能になる。
請求項5の発明は、前記処理チャンバは複数個存在し、前記薬液温調混合部は前記処理チャンバ毎に設けられ、前記第1温度純水供給部は前記複数の薬液温調混合部に向けて前記第1温度純水を供給することを特徴とする請求項4記載の基板処理装置である。
請求項5記載の基板処理装置によると、第1温度純水供給部は複数の薬液温調混合部に向けて第1温度純水を供給することができる。したがって、装置構成をより簡易にすることができる。
請求項6の発明は、前記制御部は、前記第1温度純水供給部と前記複数の薬液温調混合部との距離のばらつきを参照して前記初期開度設定処理を実行することを特徴とする請求項5記載の基板処理装置である。
請求項6記載の基板処理装置によると、第1温度純水供給部と複数の薬液温調混合部との距離のばらつきを参照して初期開度設定処理を実行する。したがって、第1温度純水供給部と複数の薬液温調混合部との距離に応じて第1温度純水の液温が変化する場合でも、第1バルブと第2バルブとを適正に制御することが可能になる。このため、基板処理をより安定させることができる。
請求項7の発明は、前記複数の薬液温調混合部のそれぞれは、その混合純水生成部に対して供給される前記第1温度純水の液温を測定する第1温度純水液温センサを備え、前記制御部は前記第1温度純水液温センサの出力を参照して、前記各薬液温調混合部に設けられた前記第1バルブと前記第2バルブとを制御することを特徴とする請求項5記載の基板処理装置である。
請求項7記載の基板処理装置によると、第1温度純水液温センサによって測定された加熱純水の液温に応じて初期開度設定処理を実行することができる。したがって、第1温度純水供給部と複数の薬液温調混合部との距離の大きさに応じて薬液温調混合部に供給される第1温度純水の液温が変化する場合であっても、第1バルブと第2バルブとを適正に制御することが可能になる。このため、基板処理をより安定させることができる。
請求項8の発明は、前記薬液温調混合部と前記ノズルとの間で前記混合薬液の液温を測定する混合薬液液温センサをさらに有し、前記制御部は前記混合薬液液温センサの出力に基づいて、前記吐出開始処理後の前記第1バルブと前記第2バルブとの制御を実行する、請求項ないし請求項7のいずれかに記載の基板処理装置である。
請求項8記載の基板処理装置によると、混合薬液の液温のフィードバック制御が可能になる。このため、基板処理をより安定させることが可能になる。
請求項9の発明では、前記制御部は、初期開度決定テーブルを参照して、前記指定された液温に基づいて前記バルブの開度を決定し、前記初期開度決定テーブルは、前記混合薬液の液温と前記バルブの開度との関係を示す、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の基板処理装置である。
請求項10の発明は、加熱された第1温度の純水を供給する第1温度純水供給部と、前記第1温度よりも低い第2温度の純水を供給する第2温度純水供給部と、前記第1温度純水供給部から供給される前記第1温度の純水の流量を調整する第1バルブと、前記第2温度純水供給部から供給される前記第2温度の純水の流量を調整する第2バルブとを含み、前記第1バルブおよび前記第2バルブにより流量調整された前記第1温度の純水と前記第2温度の純水とを混合して混合純水を生成する混合純水生成部と、薬液を供給する薬液供給部と、前記混合純水生成部で生成された前記混合純水と前記薬液供給部から供給される前記薬液とを指定された混合比で混合し混合薬液とするための薬液混合部と、基板を水平姿勢に支持するスピンベースと、前記スピンベースに向けて前記混合薬液を吐出するノズルと、を含む処理チャンバと、前記指定された混合比のもとで混合された前記混合薬液が指定された液温になるように、前記第1バルブの初期開度と前記第2バルブの初期開度とを設定する初期開度設定処理を実行させた後に、前記薬液混合部から前記ノズルに向けて前記混合薬液の吐出を開始する吐出開始処理を実行させる制御部と、を備え、前記混合純水生成部と前記薬液混合部とは薬液温調混合部を構成し、前記薬液温調混合部は前記処理チャンバに隣接して設けられ、前記処理チャンバは複数個存在し、前記薬液温調混合部は前記処理チャンバ毎に設けられ、前記第1温度純水供給部は前記複数の薬液温調混合部に向けて前記第1温度の純水を供給し、前記制御部は、前記第1温度純水供給部と前記複数の薬液温調混合部との距離のばらつきを参照して前記初期開度設定処理を実行する、基板処理装置である。
各請求項に記載の発明によれば、指定された混合比および液温の混合薬液を安定して生成し、処理チャンバ内の基板に供給することができる。これにより基板処理装置による基板の処理性能を向上することができる。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 図1の基板処理装置の模式的斜視図である。 基板処理装置における処理液の供給経路について説明するための図である。 各処理ユニット21の構成について説明するための模式図である。 バルブ242およびバルブ243からDIW混合配管244に流入するDIWの流量と、バルブ246の開度との関連を説明するグラフである。 ブロック図である。 基板処理装置100による基板処理の流れを説明するフローチャートである。 初期開度決定テーブルを説明するグラフである。 初期開度決定テーブルを説明するグラフである。 初期開度決定テーブルを説明するグラフである。
以下、本発明の実施の形態に係る基板処理装置について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板または光ディスク用基板等をいう。
(1)基板処理装置の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。図2は、図1の基板処理装置の模式的斜視図である。図1の基板処理装置100は、基板に処理液として薬液を用いた処理(以下、薬液処理と呼ぶ。)を行う。基板処理装置100は、インデクサ部10、処理部20および補助部30を備える。インデクサ部10には、インデクサロボット11が設けられる。薬液処理前の基板が、カセットに収容された状態でインデクサ部10に搬入される。インデクサロボット11は、カセットから薬液処理前の基板を取り出し、その基板を後述の搬送ロボット15に渡す。また、インデクサロボット11は、後述の搬送ロボット15から薬液処理後の基板を受け取り、その基板をカセットに戻す。
処理部20は、処理室群U1,U2,U3,U4および搬送ロボット15を含む。処理室群U1,U2は、処理部20の一方の側面に沿って並ぶように配置され、処理室群U3,U4は、処理部20の他方の側面に沿って並ぶように配置される。図2に示すように、処理室群U1〜U4の各々は、上下に積層された複数の処理室21を含む。本例では、各処理室群が3つの処理室21を含み、合計で12個の処理室21が設けられる。各処理室21において、基板の薬液処理が行われる。
図1に示すように、処理室群U1〜U4によって取り囲まれた空間に、搬送ロボット15が設けられる。搬送ロボット15は、インデクサロボット11から受け取った薬液処理前の基板を処理室群U1〜U4の各処理室21に搬送する。また、搬送ロボット15は、処理室群U1〜U4の各処理室21から薬液処理後の基板を取り出し、その基板をインデクサロボット11に渡す。
補助部30は、液供給室31を含む。液供給室31から処理部20の処理室群U1〜U4の各処理室21に高温DIW(DeIonized Water(脱イオン水))が供給される。液供給室31の詳細については後述する。
図3は、基板処理装置100における処理液の供給経路について説明するための図である。図3に示すように、液供給室31には、DIWタンク41が設けられる。DIWタンク41には、工場配管から供給されたDIWが貯留される。DIWタンク41には図示しない液量センサが設置されており当該液量センサの出力に基づいて、バルブ45を開閉することにより、DIWタンク41に所定量のDIWが貯留されるように制御される。なお、工場配管から供給されるDIWは常温である。
DIWタンク41には、循環配管PCの一端および他端が接続される。循環配管PCには、ポンプ42、温調部43およびフィルタ44が介挿される。ポンプ42は、循環配管PCの一端から他端に向かってDIWが流れるように、循環配管PC内のDIWを圧送する。これにより、DIWタンク41内のDIWが循環配管PCを通して循環される。温調部43は図示しない液温センサを有しておりDIWタンク41から圧送されるDIWが常に第1温度の高温(例えば80℃)に維持されるように加熱する。フィルタ44は、ポンプ42の下流に配置され、循環配管PCを流れるDIWから異物を除去する。
フィルタ44の下流の分岐点において、循環配管PCに処理用循環配管P1,P2,P3,P4の一端がそれぞれ接続される。なお、図3では、処理用循環配管P2、P3、P4の中間部分の図示を省略している。
処理用循環配管P1〜P4は、液供給室31から処理部20にDIWを送液し、かつ処理部20から液供給室31にDIWを還流させる。処理部20において、処理用循環配管P1は、処理ユニット群U1の近傍を通るように延びる。なお、図示は省略するが、処理用循環配管P2は、処理ユニット群U2の近傍を通るように延び、処理用循環配管P3は、処理ユニット群U3の近傍を通るように延び、処理用循環配管P4は、処理ユニット群U4の近傍を通るように延びる。処理用循環配管P1〜P4の他端は、処理用循環配管P1〜P4の一端よりも下流の循環配管PCの位置に接続される。
複数の処理ユニット21にそれぞれ対応するように複数の分岐配管Pdが設けられる。処理ユニット群U1の複数の処理ユニット21は、対応する分岐配管Pdを介して処理用循環配管P1にそれぞれ接続される。同様に、処理ユニット群U2〜U4の複数の処理ユニット21は、対応する分岐配管Pdを介して処理用循環配管P2〜P4(図示省略)にそれぞれ接続される。
循環配管PCを流れる高温DIWは、温調装置43によって一定の高温に調整され、かつフィルタ44を通して浄化される。浄化後の高温DIWが、処理用循環配管P1〜P4を通して処理部20に導かれた後に液供給室31に戻される。また、処理用循環配管P1〜P4から各分岐配管Pdを通して各処理ユニット21に高温DIWが導かれる。温調部43は循環配管PCを循環するDIWが指定された温度で維持されるようにDIWの液温を調整するが、温調部43から各処理ユニット21への配管距離のばらつきが大きくなると、各処理ユニット21に導かれる高温DIWの液温にもばらつきが生じることがある。
各処理ユニット21は、基板Wを処理するための処理チャンバ22と、処理チャンバ22に隣接する位置に設けられ、処理チャンバ22に指定混合比および指定温度に調整された混合薬液を供給する薬液混合温調部23とをからなる。
薬液混合温調部23は、分岐配管Pdから供給される高温DIWと工場配管から前記高温DIWよりも低温(たとえば約20℃)である常温DIWを供給する常温DIW用配管240を経て供給される常温DIWとを混合して混合DIWを生成する混合DIW生成部231と、混合DIWの流量を制御するバルブ232と、混合DIWの流量を検出する流量計233と、工場配管から薬液温調混合部23に薬液を導入する薬液導入配管234と、薬液導入配管234を通過する薬液の流量を制御するバルブ235と、薬液の流量を検出する流量計236と、薬液と混合DIWとを混合させて混合薬液にする薬液混合配管237と、混合薬液の流量を制御するバルブ238とを有している。薬液として、例えば、SC1(アンモニア過酸化水素水混合液)、SC2(塩酸過酸化水素水混合液)、SPM(sulfuric acid / hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水混合液)、フッ酸またはバッファードフッ酸が用いられる。
処理チャンバ22は、基板Wを水平姿勢で支持するスピンベース111と、薬液混合配管237から供給される混合薬液をスピンベース111に支持された基板Wに向けて吐出するノズル130と、薬液混合配管237とノズル130との間で混合薬液の液温を検出する温度センサ239などを有している。
(2)処理ユニットの構成
図4は、各処理ユニット21の構成について説明するための模式図である。図4に示すように、処理ユニット21は、処理チャンバ22および薬液温調混合部23とを含む。処理チャンバ22は、回転保持部110、スピンベース111、処理カップ120、ノズル130、温度センサ239を含む。スピンベース111は回転保持部110に連結されている。スピンベース111の上面には図示しない複数の保持ピンが配設され、これらの複数の保持ピンによりスピンベース111の上面に基板Wを水平に保持する。回転保持部110によってスピンベース111上に保持される基板Wが鉛直な回転中心線の周りに回転される。
処理カップ120は、回転保持部110を取り囲むように設けられ、基板Wから飛散する混合薬液を受け止める。処理カップ120によって受け止められた混合薬液は、回収または廃棄される。ノズル130は、基板Wの上方の位置と基板Wの外方の位置との間で移動可能に設けられ、基板Wの上方の位置において、基板Wに向けて混合薬液を吐出する。
薬液温調混合部23は、既述したバルブ232、流量計233、薬液導入配管234、バルブ235、流量計236、薬液混合配管237、バルブ238に加え、混合DIW生成部231を有している。
混合DIW生成部231は、常温DIW用配管240、高温DIW用配管241、ノーマルオープンのバルブ242、ノーマルクローズのバルブ243、DIW混合配管244、エア供給部245、バルブ246を含んでいる。
バルブ242とバルブ243とはエア供給部245から供給される駆動エアによって駆動されるエアバルブである。
バルブ242は、常温DIW用配管240内の常温DIWの流量を連続的に変更する弁体242a、エア供給部245から供給される駆動エアの流量の増加に応じて弁体242aを矢印Y1方向に移動させて常温DIWの流量を減少させるピストン242bと、駆動エアによるピストン242bの付勢に抗して弁体242aを矢印Y1の反対方向に付勢するスプリング242cとを含んでいる。バルブ242に対する駆動エアの流量がゼロであるとき常温DIW用配管240は完全に開放され、駆動エアの流量が最大値であるとき常温DIW用配管240は完全に閉鎖される。このように、バルブ242は駆動エアの流量がゼロであるときに完全に開放状態となるノーマルオープンのバルブである。
他方のバルブ243は、高温DIW用配管241内の高温DIWの流量を連続的に変更する弁体243a、エア供給部245から供給される駆動エアの流量の増加に応じて弁体242aを矢印Y2方向に移動させて高温DIWの流量を増加させるピストン243bと、エアによるピストン243bの付勢に抗して弁体242aを矢印Y2の反対方向に付勢するスプリング243cとを含んでいる。バルブ243に対する駆動エアの流量がゼロであるとき高温DIW用配管241は完全に閉鎖され、駆動エアの流量が最大値であるとき高温DIW用配管241は完全に開放される。このように、バルブ243は駆動エアの流量がゼロであるときに完全に閉鎖状態となるノーマルクローズのバルブである。
エア供給手段245は分岐配管247を経由して、常時一定の流量の駆動エアをバルブ242およびバルブ243に供給する。バルブ242およびバルブ243への駆動エアの流量はバルブ246によってゼロと最大値との間で連続的に調節される。
バルブ242により流量が調節された常温DIWと、バルブ243により流量が調節された高温DIWとはDIW混合配管244において混合され、混合DIWとなる。混合DIWの液温は常温DIWと高温DIWの混合比を調整することにより変更することができる。
(3)バルブ開度特性
図5はバルブ246の開度と、バルブ242およびバルブ243からDIW混合配管244に流入する各DIWの流量との関連を説明するグラフである。グラフの横軸はバルブ246の開度である。バルブ246の開度は0%(完全に閉鎖した状態)と100%(完全に開放した状態)との間で連続的に変更される。グラフの縦軸はDIW混合配管244に流入する各DIWの流量である。線L1はDIW混合配管244に流入する常温DIWの液量であり、線L2はDIW混合配管244に流入する高温DIWの液量である。すなわち、線L1は駆動エアの流量に対するバルブ242のバルブ開度特性を表しており、線L2は駆動エアの流量に対するバルブ243のバルブ開度特性を表している。
バルブ246の開度が0%のときバルブ242が完全に開放される一方、バルブ243が完全に閉鎖される。このため、DIW混合配管244へは常温DIWのみが流入する。このとき混合DIWの液温は常温DIWの液温と等しくなる。
バルブ246の開度が100%のときバルブ243が完全に開放される一方でバルブ242が完全に閉鎖される。このため、DIW混合配管244へは高温DIWのみが流入する。このとき混合DIWの液温は高温DIWの液温と等しくなる。
バルブ242とバルブ243のバルブ開度特性は相補的な特性とされている。すなわち、バルブ242とバルブ243の特性は常温DIWの流量と高温DIWの流量との和がバルブ246の開度に拘わらず常に一定となるような特性とされている。したがって、バルブ246の開度が0%のときの常温DIWの流量と、バルブ246の開度が100%のときの高温DIWの流量とは同一である。また、バルブ246の開度が50%のとき、常温DIWの流量および高温DIWの流量はそれぞれ最大値の50%であり、その和はバルブ246の開度が0%のときの常温DIWの流量、開度が100%のときの高温DIWの流量と同一である。
(4)制御ブロック図
図6は、基板処理装置100の電気的構成を示すブロック図である。基板処理装置100は制御部200を備えている。この制御部200には、入力部201、センサ手段としての流量計233、236および温度センサ239、インデクサロボット11、搬送ロボット15、回転保持部110、ポンプ42、温調部43、バルブ232および235、バルブ246、バルブ238、等が制御対象として接続されている。
入力部201は、制御部200に対して、基板Wの基板処理条件を規定するレシピを入力する。基板処理条件には、基板Wに供給される薬液の種類、濃度、液温、吐出時間などが含まれる。
制御部200は上記レシピに基づいて上記制御対象を制御することにより、基板Wの搬送や薬液処理を逐次に実行する。
(5)動作説明
図7は、基板処理装置1の動作の流れを説明するフローチャートである。
まず、制御部200は入力部201から入力されるレシピの読み込みを実行する(ステップS1)。レシピには処理対象の基板Wと、当該基板Wに対する基板処理条件が規定されている。制御部200は基板処理条件で指定されている薬液の指定濃度に基づいて薬液とDIWの混合比を決定する(ステップS2)。次に、制御部200はステップS2で決定された薬液とDIWの混合比に応じた開度でバルブ232とバルブ235を開放する(ステップS3)。これにより、薬液導入配管234から薬液混合配管に向けて237に薬液が導入される。但し、この時点でバルブ235は閉止されているため、薬液が薬液混合配管237からノズル130に向けて供給されることはない。
制御部200は次に、基板処理条件で指定された、基板Wに吐出される混合薬液の液温(指定液温)に基づいて、バルブ242および243の初期開度を決定する。本実施形態においては、バルブ242とバルブ243の初期開度は以下に説明する初期開度決定テーブルを用いて決定される。図8は初期開度決定テーブルの作成手順を説明するためのグラフである。図8のグラフの横軸は指定液温である。グラフの縦軸はバルブ246の開度である。既述したように本実施形態では、バルブ246の開度を調整することにより駆動エアの量が変化してバルブ242およびバルブ243の開度が連動して調整される。したがって、図8のグラフではバルブ246の開度の説明を以て、バルブ242およびバルブ243の開度の説明に代えている。
線L3は指定濃度が0%のときの、指定液温とバルブ246の開度との相関を示している。指定濃度が0%のとき、薬液混合配管237内の液体の温度は常温DIWの液温T(cold)と高温DIWの液温T(hot)との間で調整することができる。すなわち、バルブ246の開度を0%に設定すると、バルブ242が完全に開放しバルブ243が完全に閉止される。このため、薬液混合配管237にはバルブ242を通過した常温DIWのみが供給される。したがって、薬液混合配管237内の液体の温度は常温T(Cold)になる。常温T(cold)とバルブ246の開度0%とを対応付けることにより図8のグラフ上に座標d1が特定できる。
一方、バルブ246の開度を100%に設定すると、バルブ242が完全に閉鎖されバルブ243が完全に開放される。これにより、薬液混合配管237にはバルブ243を通過した高温DIWのみが供給される。したがって、薬液混合配管237内の液体の温度は高温DIWの温度T(hot)になる。T(hot)とバルブ246n開度100%とを対応付けることにより図8のグラフ上に座標d2が特定できる。
上記座標d1と座標d2とを結ぶことにより線L3(初期開度決定テーブル)を得ることができる。座標d1と座標d2との間の座標を実測により取得するとより高い精度で初期開度を決定することができる。
線L4は指定濃度がn%(0%<n%<100%)のときの、指定液温とバルブ246の開度との相関を示している。本実施形態では、薬液の液温は常温である。薬液混合配管237には、混合比に応じた流量の薬液(常温)が供給される。したがって、高温のDIWのみを薬液混合配管237に供給しても、T(hot)よりも低い液温(T(n−hot)しか得ることができない。バルブ246の開度を100%に設定したときにノズル130から吐出する混合薬液の液温を実測し、この液温(T(n−hot))とバルブ開度100%とを対応付けることにより図8のグラフ上に座標d3が特定できる。
一方、バルブ243を全開、バルブ242を完全閉鎖して薬液混合配管に常温DIWのみが供給されるようにした場合には、常温(T(cold))を得ることができる。これにより、図8のグラフにおいて座標d1が特定できる。
上記座標d1と座標d3とを結ぶことにより線L4(初期開度決定テーブル)を得ることができる。座標d1と座標d3との間の座標を実測により取得するとより高精度に初期開度を決定することができる。
制御部200の内部にはこのような線(初期開度決定テーブル)L3、L4が指定濃度毎に複数格納されている。
ステップS1において例えば、指定濃度n%、指定液温T(n)(T(cold)<T(n)<T(n−hot))のレシピが読み込まれるた場合には、制御部200はステップS4において、図8のグラフの線L4を選択する。次に、制御部200は指定濃度n%に対応する、座標d4を線L4上に探索する。制御部200は座標d4を特定することにより、指定濃度n%、指定液温T(n)の混合薬液を生成することのできるバルブ246の開度air(n)を取得する。この開度air(n)がバルブ242およびバルブ243の初期開度となる。
なお、常温の薬液の代わりに、加熱された薬液が薬液温調混合部23に供給されることも考えられる。図9は加熱された薬液が薬液温調混合部23に供給される場合の指定液温とバルブ246の開度との相関を説明するグラフである。薬液温調混合部23の薬液混合配管237には加熱された薬液が供給される。このため、混合DIW生成部231から薬液温調混合部23に常温DIWのみが供給されるようにしても、混合薬液の液温はT(cold)より高いT(cold)'になる。同様の理由から、最高液温はT(n−hot)よりも高温のT(n−hot)'になる。このようにして、図9のグラフ上に座標d5および座標d6を特定できる。これらの座標d5およびd6を結ぶことにより線L41(初期開度決定テーブル)を得ることができる。この場合において、指定液温T(n)を得るには既述したバルブ開度ain(n)よりも低いair(n)'でバルブ246を開放することになる。
図7のフローチャートに戻る。ステップS5において、制御部200はステップS4で決定されたバルブ246の初期開度(すなわちバルブ242とバルブ243の初期開度)を得るようにバルブ246を制御する。これにより、エア供給部245からバルブ246の開度に応じた駆動エアが分岐配管247を経由してバルブ242およびバルブ243に送られる。これによりバルブ242から常温DIWが、バルブ243から高温DIWがそれぞれ供給されDIW混合配管244で混合され混合DIWとなる。混合DIWは薬液混合配管237に送られ、薬液導入配管234からの薬液と混合されて混合薬液となる。ステップS3において混合比に応じた開度でバルブ232、235が開放されているため、混合薬液の濃度は指定濃度に一致している。また、ステップS5において指定液温に応じた初期開度でバルブ242とバルブ243が開放されているため、混合薬液の液温は指定液温に一致している。
次のステップS6で、制御部200は、レシピに従ってインデクサロボット11および搬送ロボット15などを制御して、基板Wを処理チャンバ22に搬入し、スピンベース111上に固定させる。なお、ステップS6は、既述したS2〜S5のいずれか又は全ての工程と並行して実行してもよい。
次のステップS7で、制御部200は、回転保持部110により基板Wを回転させつつ、ノズル130から基板Wの中心に向けて混合薬液を吐出する。具体的には、バルブ238を開放することによって、薬液混合配管内237内の混合薬液をノズル130から吐出させる。既述したように、ステップS7を開始する前に薬液混合温調部は薬液混合部23には指定濃度・指定液温に調整された混合薬液が供給されている。このため、ステップS7の混合薬液の吐出を開始した当初から混合比と液温とが適正に調整された混合薬液を基板Wに向けて供給することができる。したがって、基板処理性能が安定する。
例えば、混合薬液として希釈フッ酸を用いてシリコン基板の酸化膜を除去するエッチング処理を実行する場合を想定すると、基板Wに向けて混合薬液の吐出を開始する時点において、希釈フッ酸の濃度や液温が不安定であると、基板Wの酸化膜を所望のエッチング量でエッチングすることができなくなる。すなわち、基板処理性能が不安定になる。本実施の形態によればこのような事態が回避できる。
さらに、本実施形態に係る基板処理装置100では、薬液温調混合部23は処理チャンバ22毎に隣接して設けられている。薬液温調混合部23は混合薬液の混合比調整と液温調整とを行っている。薬液温調混合部23で作成された混合薬液を処理チャンバ22に送液される間の液温の降温が抑制されている。このため、基板処理がさらに安定する。また、混合比および液温のチャンバ間差を回避することも可能になる。
次のステップS8では、流量計233、流量計236および温度センサ239からの出力に基づいたフィードバック制御が実行される。すなわち、制御部200は流量計233および流量計236からの出力に基づいて、ステップS2で決定した混合比で薬液および混合DIWが薬液混合配管237に供給されるように、バルブ232およびバルブ235の開度を制御する。また、温度センサ239の出力に基づいて、レシピで指定された指定液温でノズル130から混合薬液が吐出するように、バルブ246の開度を調整する。これにより、所定の混合比および液温の混合薬液が基板Wに供給し続けることが可能になる。
なお、本実施形態ではバルブ23を開放することによりノズル130から基板Wに向けた混合薬液の吐出を開始した。しかし、バルブ238を省略することができる。この場合、バルブ232およびバルブ235をステップS2で決定された開度で、ステップS7において同時に開放することによりノズル130から基板Wに向けて混合薬液の吐出を開始することになる。
(6)変形例
図2および図3から明らかなように処理ユニット21(薬液温調混合部23)と温調部43との配管距離は処理ユニット21毎に異なっている。処理用循環配管P1〜P4(図3参照)の断熱性能が十分でない場合、配管距離が長くなるに従って高温DIWの液温が低下し、薬液温調混合部23に供給される高温DIWの液温がばらつくおそれがある。高温DIWの液温のばらつきは配管距離の長さに比例すると考えられるため、各処理ユニット21に与えられる高温DIWの液温は配管長さから経験的に推定することができる。薬液温調混合部23の高温DIW用配管240に温度センサを取り付け、当該温度センサの出力から高温DIWの液温を把握するようにしてもよい。既述した初期開度決定工程(ステップS4)では、このようにして把握した高温DIWの液温のばらつきを反映させるようにしてもよい。
すなわち、前に図8および図9を用いて説明した初期開度決定テーブルはすべての処理ユニット21で共有することもできるが、高温DIWの液温のばらつきに応じて補正したものを使用してもよい。図10は指定液温とバルブ246の開度とを対応づけたグラフである。線L3および線L4は基準となる処理ユニット21(第1処理ユニット21aと言う。)の初期開度決定テーブルである(線L3は薬液濃度0%のテーブル。線L4は薬液濃度n%のテーブル)。第1処理ユニット21aよりも温調部43から離れた位置に位置する別の処理ユニット(第2処理ユニット21b)を考える。第2処理ユニット21bに供給される高温DIWは第1処理ユニット21aに供給される高温DIWよりも差分温度T(d)だけ低温であるとする。第1処理ユニット21aの初期開度テーブルL3およびL4の高温側の座標d2およびd3を差分温度T(d)だけ低温側に移動させて座標d2'およびd3'を取得する。座標d2'と座標d1とを結ぶことにより薬液濃度0%のときの第2処理ユニット21bの初期開度決定テーブルL31を取得することができる。同様に、座標d3'と座標d1とを結ぶことにより薬液濃度n%のときの初期開度決定テーブルL41を取得することができる。
こうして作成した薬液濃度毎の初期開度決定テーブルを処理ユニット21毎に用意しておくことができる。このような初期開度決定テーブルを使用してバルブ242およびバルブ243の初期開度決定工程(ステップS4)を行う場合、液温のチャンバ間差を効果的に解消することができる。
なお、上記各実施形態では高温DIW(第1温度)は約80℃、常温DIW(第2温度)は約20℃であったがこれら以外の液温であってもよい。例えば常温DIWは常温よりも低温であってもよい。
本発明は、基板の処理に有効に利用することができる。
10 インデクサ部
11 インデクサロボット
15 搬送ロボット
20 処理部
21 処理ユニット
22 処理チャンバ
23 薬液温調混合部
30 補助部
31 液供給室
41 DIWタンク
42 ポンプ
43 温調部
44 フィルタ
45 バルブ
100 基板処理装置
110 回転保持部
111 スピンベース
120 処理カップ
130 ノズル
200 制御部
201 入力部
231 混合DIW生成部
232 バルブ
233 流量計
234 薬液導入配管
235 バルブ
236 流量計
237 薬液混合配管
238 バルブ
239 温度センサ
240 常温DIW用配管
241 高温DIW用配管
242 バルブ
243 バルブ
244 DIW混合配管
245 エア供給部
246 バルブ
247 分岐配管

Claims (10)

  1. 加熱された第1温度の純水を供給する第1温度純水供給部と、
    前記第1温度よりも低い第2温度の純水を供給する第2温度純水供給部と、
    前記第1温度純水供給部から供給される前記第1温度純水の流量を調整する第1バルブと、前記第2温度純水供給部から供給される前記第2温度純水の流量を調整する第2バルブとを含み、前記第1バルブおよび前記第2バルブにより流量調整された前記第1温度純水と前記第2温度純水とを混合して混合純水を生成する混合純水生成部と、
    薬液を供給する薬液供給部と、
    前記混合純水生成部で生成された前記混合純水と前記薬液供給部から供給される前記薬液とを指定された混合比で混合し混合薬液とするための薬液混合部と、
    基板を水平姿勢に支持するスピンベースと、前記スピンベースに向けて前記混合薬液を吐出するノズルと、を含む処理チャンバと、
    前記第1バルブと前記第2バルブとを制御するバルブと、
    前記指定された混合比のもとで混合された前記混合薬液が指定された液温になるように、前記バルブの開度を制御して前記第1バルブの初期開度と前記第2バルブの初期開度とを設定する初期開度設定処理を実行させた後に、前記薬液混合部から前記ノズルに向けて前記混合薬液の吐出を開始する吐出開始処理を実行させる制御部と、を備えた基板処理装置。
  2. 前記混合純水生成部は駆動エアを供給するエア供給源を含み、
    前記第1バルブと前記第2バルブとは前記エア供給源から分岐配管を経由して供給される駆動エアによって駆動されるエアバルブであり、
    前記バルブは、前記第1バルブおよび前記第2バルブに対する駆動エアの流量を制御するエアバルブであり
    前記制御部は前記エアバルブの開度を制御することにより前記第1バルブと前記第2バルブを制御することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記駆動エアの流量に対するバルブ開度特性は、前記第1バルブと前記第2バルブとで相補的な特性とされている請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記混合純水生成部と前記薬液混合部とは薬液温調混合部を構成し、前記薬液温調混合部は前記処理チャンバに隣接して設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記処理チャンバは複数個存在し、
    前記薬液温調混合部は前記処理チャンバ毎に設けられ、前記第1温度純水供給部は前記複数の薬液温調混合部に向けて前記第1温度純水を供給することを特徴とする請求項4記載の基板処理装置。
  6. 記制御部は、前記第1温度純水供給部と前記複数の薬液温調混合部との距離のばらつきを参照して前記初期開度設定処理を実行することを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 記複数の薬液温調混合部のそれぞれは、その混合純水生成部に対して供給される前記第1温度純水の液温を測定する第1温度純水液温センサを備え、
    前記制御部は前記第1温度純水液温センサの出力を参照して、前記各薬液温調混合部に設けられた前記第1バルブと前記第2バルブとを制御することを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  8. 前記薬液温調混合部と前記ノズルとの間で前記混合薬液の液温を測定する混合薬液液温センサをさらに有し、
    前記制御部は前記混合薬液液温センサの出力に基づいて、前記吐出開始処理後の前記第1バルブと前記第2バルブとの制御を実行する、請求項ないし請求項7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記制御部は、初期開度決定テーブルを参照して、前記指定された液温に基づいて前記バルブの開度を決定し、
    前記初期開度決定テーブルは、前記混合薬液の液温と前記バルブの開度との関係を示す、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の基板処理装置。
  10. 加熱された第1温度の純水を供給する第1温度純水供給部と、
    前記第1温度よりも低い第2温度の純水を供給する第2温度純水供給部と、
    前記第1温度純水供給部から供給される前記第1温度の純水の流量を調整する第1バルブと、前記第2温度純水供給部から供給される前記第2温度の純水の流量を調整する第2バルブとを含み、前記第1バルブおよび前記第2バルブにより流量調整された前記第1温度の純水と前記第2温度の純水とを混合して混合純水を生成する混合純水生成部と、
    薬液を供給する薬液供給部と、
    前記混合純水生成部で生成された前記混合純水と前記薬液供給部から供給される前記薬液とを指定された混合比で混合し混合薬液とするための薬液混合部と、
    基板を水平姿勢に支持するスピンベースと、前記スピンベースに向けて前記混合薬液を吐出するノズルと、を含む処理チャンバと、
    前記指定された混合比のもとで混合された前記混合薬液が指定された液温になるように、前記第1バルブの初期開度と前記第2バルブの初期開度とを設定する初期開度設定処理を実行させた後に、前記薬液混合部から前記ノズルに向けて前記混合薬液の吐出を開始する吐出開始処理を実行させる制御部と、を備え、
    前記混合純水生成部と前記薬液混合部とは薬液温調混合部を構成し、前記薬液温調混合部は前記処理チャンバに隣接して設けられ、
    前記処理チャンバは複数個存在し、
    前記薬液温調混合部は前記処理チャンバ毎に設けられ、前記第1温度純水供給部は前記複数の薬液温調混合部に向けて前記第1温度の純水を供給し、
    前記制御部は、前記第1温度純水供給部と前記複数の薬液温調混合部との距離のばらつきを参照して前記初期開度設定処理を実行する、基板処理装置。
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