JP6517040B2 - 高圧用フィルタ装置とこれを用いた水素ステーション - Google Patents

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Description

本発明は、高圧用フィルタ装置に関し、特に、水素等の高圧流体が流れる水素ステーションなどの流路内の水素に含有されている不純物を除去する高圧用フィルタ装置とこれを用いた水素ステーションに関する。
近年、自動車用燃料電池の水素ステーションの供給インフラが普及しつつある。水素ステーションで燃料電池用の水素を供給する場合には、水素に不純物が混入していると燃料電池の発電性能に悪影響を及ぼすおそれがあるため、水素内の不純物はできるだけ少ないほうが望ましい。そのため、水素ステーションの配管流路には、不純物を除去するためのフィルタ装置の設置が要求されてきており、この場合、水素ステーションでは、例えば、約99MPaの高圧の水素が流れることもあるため、フィルタ装置はこの高圧流体に耐えうる必要がある。
水素ガスから不純物を除去するフィルタ装置としては、例えば、特許文献1や特許文献2のフィルタ装置が開示されている。これらのフィルタ装置は、水素を貯蔵タンクに供給する流路に設けられ、内部には水素に含有される不純物を除去するためのフィルタ部材が設けられている。これらフィルタ装置にフィルタ部材を内装する場合、例えば、特許文献1の図3に示すように、一方側が開放したケーシング内にフィルタ部材が充填され、このケーシングにガスケットを介してキャップ部材が螺合されて一体化される。
さらに、例えば、高圧水素を燃料自動車のタンクに供給する流路に設けられるフィルタ装置として、図5に示した高圧水素用フィルタ装置1が知られている。このフィルタ装置1では、ろ過用の有底円筒状フィルタ2がコイルスプリング3を介してボデー部材4とキャップ部材5内に弾発装着されている。ボデー部材4とキャップ部材5とは、シール用Oリング部材6を介して螺着により組み込まれ、このOリング部材6は、キャップ部材5の外周におけるボデー部材4の流路内周面7に接する位置に装着されている。
また、これら以外の高圧水素用フィルタ装置として、キャップ部材の先端部に内径側を頂部とした緩やかなテーパ面、ボデー部材側内周に平面部がそれぞれ形成され、キャップ部材と、フィルタを収納したボデー部材との螺着結合時に、テーパ面と平面部とが強い締付けトルクで圧接されて、外部への漏れを防止しようとするものが知られている。
特開2002−54798号公報 特許第5026931号公報
特許文献1や特許文献2のフィルタ装置は、水素を貯蔵タンクに供給する流路に設けられ、この流路は、例えば約1MPa程度の比較的低い圧力用として設定されている。そのため、これらのフィルタ装置は、約99MPaの高圧の水素の流路には適していない。
一方、図5のフィルタ装置1においては、キャップ部材5の先方外周側に装着したOリング部材6を介してキャップ部材5の流路縁部側でボデー部材4と胴着シールしているため、キャップ部材5が緩み始めると、Oリング部材6によるシール性が直ちに失われて流体漏れを生じやすくなる。しかも、ボデー部材4とキャップ部材5との螺着でOリング部材6の締付けトルクを発生させていることから、締付けトルクが小さくなって高圧流体の圧力やコイルスプリング3の弾発力、外力などでキャップ部材5が緩みやすい。
キャップ部材5が緩むと、コイルスプリング3の弾発力が弱くなり、円筒状フィルタ2とボデー部材4側との間に隙間が生じてフィルタ装置1のろ過機能が不足するという問題も生じる。さらに、このフィルタ装置1では、コイルスプリング3で円筒状フィルタ2の有底面3aの中央付近を弾発することにより、ボデー部材4との間に設けた保持部材8をパッキン部材8aを介して円筒状フィルタ2全体で押圧し、保持部材8の背面側に設けたシール用Oリング9で保持部材8背面側からの漏れを防ぎ、パッキン部材8aで円筒状フィルタ2と保持部材8との間をシールしようとするものである。そのため、コイルスプリング3による弾発力の伝達効率が悪くなり、キャップ部材5の緩みによりパッキン部材8aによるシール性を維持できなくなり、円筒状フィルタ2と保持部材8との間から漏れを生じやすくなる。
キャップ部材5の先方側をボデー部材4の流路4aに挿入して両者を接続していることで、キャップ部材5におけるコイルスプリング3装着部分の内径φdAがボデー部材4の内径(流路径)φdBに比して極端に小さくなる。そのため、キャップ部材5側の流量が少なくなり、圧力損失が大きくなるという問題もあった。これを回避するために、仮に、キャップ部材5の内径φdAを拡径しようとすると、その挿入側の肉厚が不足して高圧流体に対する強度を十分に確保することが難しくなる。
さらに、Oリング部材6が流路口径内の流路内周面7に位置しているため、高圧流体が流れるときにパーティクルが発生して悪影響を及ぼす可能性もある。
また、キャップ部材のテーパ面とボデー部材の平面部とを締付けて外部漏れを防ぐ構造の場合、金属製のボデー部材及びキャップ部材を直接圧接シールするための甚大な締付けトルクが必要になる。しかも、これらの圧接後には平面部が変形するため、メンテナンス等による分解後に再度締付けたときには、圧接シール部分に隙間が生じて高圧流体のシール性能を維持できなくなる可能性もある。
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、高圧流体が流れる場合にも組み込みの緩みを防止して高いシール性を確保し、流体に含まれる不純物の除去機能を維持できる大流量の高圧用フィルタ装置とこれを用いた水素ステーションを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、管接合部を有するボデーと管接合部を有するキャップとを対向シール部位を介して螺着結合し、対向シール部位は、ボデーとキャップとのシール面の内周方向に鈍角のエッジシール部をそれぞれ形成し、この両者のエッジシール部でガスケットを挟圧して構成すると共に、ボデーの流路に設けた円筒空間部内に、一次側に有底部を有し、かつ二次側に開口部を有するフィルタエレメントを収納し、このフィルタエレメントは、有底部をスプリングで押圧し、かつ開口部をシール機構で密封シールした高圧用フィルタ装置である。
請求項2に係る発明は、スプリングの一端をキャップの流路径より拡径した段部に係合し、他端をフィルタエレメントの有底部の外周側位置に弾発接触させた高圧用フィルタ装置である。
請求項3に係る発明は、シール機構は、フィルタエレメントの開口部に設けたパッキンとこれを挟圧する流路孔を有するホルダで保持し、スプリングの弾発力で密封シールした機構である高圧用フィルタ装置である。
請求項4に係る発明は、フィルタエレメントは、ステンレス又はステンレス合金製の焼結体である高圧用フィルタ装置である。
請求項5に係る発明は、鈍角のエッジシール部は、断面が160〜178度の山状であり、この山状の間にガスケットを挟圧させた高圧用フィルタ装置である。
請求項6に係る発明は、高圧水素の供給ラインに高圧用フィルタ装置を用いた水素ステーションである。


請求項1に係る発明によると、ボデーとキャップとを、鈍角のエッジシール部でガスケットを挟圧しながら対向シール部位を介して螺着結合していることで締付けトルクを増大し、高圧流体が流れる場合にもボデーとキャップとの組み込みの緩みを防止でき、ガスケットの挟圧状態を維持して高いシール性と耐久性とを確保できる。特に、対向シール部位のシール面に鈍角エッジシール部を設けていることで、シール面がフラットである場合に比べて、小さいトルクでもシール面の内周側で高い面圧が得られるようになり、高いシール性を確保することが可能となる。仮にボデーとキャップとの間に緩みが生じた場合にも直ちにシール性が損なわれることがなく、これらを増し締めすることでシール性も回復できる。このようなキャップの緩み防止機能により、スプリングの弾発力の低下を阻止し、フィルタエレメントとシール機構との密封シール状態を保持して、不純物の除去機能を確実に維持できる。対向シール部位を流路の外側に設けていることにより、流体のガスケットへの接触によるパーティクルの発生を抑えて流体の純度を維持しつつ、流路を大口径化して圧力損失を抑えながら大流量の流体の不純物を除去処理できる。
請求項2に係る発明によると、スプリングの一端をキャップの流路径よりも拡径した段部に係合することで、高圧流体によるスプリングへの影響を抑えつつ、流路を大きく確保して大流量の高圧流体の不純物を除去できる。スプリングの他端をフィルタエレメントの有底部の外周側位置に弾発接触させていることにより、スプリングの弾発力の伝達効率を高めながらシール機構に伝達させ、シール機構による密封シール性が高まる。
請求項3に係る発明によると、フィルタエレメントをホルダにより安定状態で保持しつつ、パッキンによりフィルタエレメント開口側のシール性を確保して密封シール状態を維持できる。
請求項4に係る発明によると、ろ過精度を高めて水素に含有される不純物を確実に除去でき、高精度のフィルタエレメントを容易に形成できるため、流路径に合わせて既存のフィルタエレメントを用いることができ、その交換も容易になる。
請求項5に係る発明によると、鈍角のエッジシール部でガスケットを挟着することにより、ボデーとキャップとを緩み難くしながらこれらの間からの外部漏れを防止し、シール機能を有効に発揮して高圧流体の漏れを防止する。
請求項6に係る発明によると、外部漏れを防ぐことにより高圧流体の圧力を確保しつつ、この高圧流体内の不純物を除去して二次側に供給する水素ステーションを提供できる。
本発明における高圧用フィルタ装置の実施形態を示す縦断面図である。 図1の高圧用フィルタ装置の分離斜視図である。 図1の一部省略拡大縦断面図である。 水素ステーションを示したブロック図である。 従来の高圧用フィルタ装置の一例を示す縦断面図である。
以下に、本発明における高圧用フィルタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1、図2においては、本発明の高圧用フィルタ装置の実施形態を示しており、図3においては図1の一部拡大断面図を示している。
図1、図2に示すように、本発明における高圧用フィルタ装置は、ボデー10、キャップ11、ガスケット12、フィルタエレメント13、コイルスプリングからなるスプリング14、シール機構15を有し、ボデー10とキャップ11とは、対向シール部位16を介して螺着結合される。
ボデー10は金属材料により設けられ、例えば、ステンレス合金(SUS316)によって略筒状に形成される。ボデー10の一端側、図において右側には雌螺子からなる管接合部20が形成され、この管接合部20には図示しない外部継手の雄螺子が螺合可能に設けられる。この管接合部20に続けて縮径穴21が形成され、この縮径穴21と連通して、拡径した円筒空間部22がボデー内流路23に設けられる。更に、円筒空間部22に続いて雌ねじ部24が形成される。
図3に示すように、ボデー10の円筒空間部22よりも開口側にはシール面25が形成され、このシール面25の内周方向に鈍角のエッジシール部26が形成される。エッジシール部26の断面の角度α1は、160〜178度の山状であり、本実施形態では170度の鈍角に設けられる。なお、管接合部20と縮径穴21との間には、気密検査用の検査孔27が設けられる。
図1において、キャップ11はボデー10と同様に金属材料により設けられ、例えば、ボデー10と同材料のステンレス合金(SUS316)により形成される。キャップ11の内部には、ボデー10の流路23と連通する流路28が設けられ、この流路28に続けて雌螺子部からなる管接合部30が形成される。管接合部30には、ボデー10の雌螺子20と同様に、図示しない外部継手の雄螺子部が螺合可能に設けられる。
図3に示すように、キャップ11におけるボデー10のシール面25との対向側にはシール面35が設けられ、このシール面35の内周方向にボデー10側と同様に鈍角のエッジシール部36が形成される。エッジシール部36の断面の角度α2は、例えば、ボデー10側と同様に160〜178度の山状であり、本実施形態では、角度α1と同じ170度の鈍角に設けられる。キャップ11のボデー10取付け側には、雌ねじ部24に螺合可能な雄ねじ部34が形成され、この雄ねじ部34を介してキャップ11がボデー10に螺合される。なお、管接合部30と流路28との間には、気密検査用の検査孔37が設けられる。
キャップ11の流路口側には、その流路径よりも拡径され、スプリング14を係合可能な段部38が内径φD1により形成される。
上記ボデー10とキャップ11とのシール面25、35と、これらシール面25、35に形成されたエッジシール部26、36とは、対向シール部位16にそれぞれ形成され、この対向シール部位16の両者のエッジシール部26、36でガスケット12が挟圧されるように構成されている。
図1において、ガスケット12は、平型の穴あき円板状に形成され、雌ねじ部24と雄ねじ部34との螺着時に、エッジシール部26、36の断面山状の間に挟圧可能な状態に装着され、このガスケット12によりボデー10とキャップ11との間がシールされる。ガスケット12は、ボデー10、キャップ11よりも硬度の小さい材質で形成され、具体的には、ボデー10、キャップ11がSUS316であれば、ガスケット12が銅又は銅合金で形成されていることが望ましい。
フィルタエレメント13は、ステンレス又はステンレス合金製の焼結体により設けられ、高圧水素の不純物を除去する場合、公称ろ過精度5〜20μmの焼結体とすることが望ましい。フィルタエレメント13は、一次側に有底部40を有し、かつ二次側に開口部41を有する有底円筒形状に形成され、ボデー10の流路23に設けた円筒空間部22内に収納される。
この場合、スプリング14の一端がキャップ11の段部38に係合され、他端がフィルタエレメント13の有底部40の外周側位置に弾発接触される。これにより、有底部40がスプリング14で押圧され、かつ開口部41がシール機構15で密封シールされる。
シール機構15は、パッキン42、ホルダ43を有し、ボデー側流路23の二次側に設けられる。パッキン42は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂により穴あき円板状に形成され、フィルタエレメント13の開口部41側に設けられる。
ホルダ43は、パッキン42を保持して挟圧可能にこのパッキン42の背面側に装着され、例えば、ステンレス等の金属により略筒状に設けられる。ホルダ43の中央位置には流路孔44が形成され、この流路孔44を介してフィルタエレメント13を通過してろ過された流体が二次側に送られる。ホルダ43の背面側には、Oリングからなるシール部材45が装着され、このシール部材45によりホルダ43の裏漏れが防がれる。
ホルダ43の背面側中央には突起部46が形成され、この突起部46を縮径穴21に嵌合しながらホルダ43をボデー10に装着することで、ホルダ43が流路23の中央に位置決め状態で固定される。ホルダ43のフィルタエレメント13側には、パッキン42装着用の凸状部47が形成されている。
このような構成により、シール機構15は、スプリング14の弾発力でフィルタエレメント13の開口部41がパッキン42を押圧して密封シールする機構となっている。
上述した高圧用フィルタ装置を組み込む場合、ボデー10内にパッキン42とシール部材45とを装着したホルダ43を突起部46を縮径穴21に嵌合させるように装着し、次いで、パッキン42側に開口部41を向けてフィルタエレメント13を円筒空間部22に収納する。この状態で、シール面25とシール面35との間にガスケット12、フィルタエレメント13の有底部40の外周側位置と段部38との間にスプリング14をそれぞれ介在させつつ、雄ねじ部24と雌ねじ部34とを螺着して締め込むことにより、ボデー10とキャップ11とを一体化する。これにより、ガスケット12をエッジシール部26、36の間に挟着し、スプリング14の押圧により開口部41をシール機構15で密封シールした状態で、フィルタエレメント13を円筒空間部22内に位置決め保持状態で一体化できる。
次いで、本発明の高圧用フィルタ装置の上記実施形態における作用を説明する。
図1に示した本発明の高圧用フィルタ装置において、ボデー10とキャップ11とを螺着結合する際には、対向シール部位16の鈍角のエッジシール部26、36でガスケット12を挟圧していることにより、このガスケット12がエッジシール部26、36に沿うように変形しながら高いシール面圧によりシール面25、35と密着シールする。
このように、雌ねじ部24側のボデー10と雄ねじ部34側のキャップ11とをメタルガスケット構造によりシールし、これらの螺着時に適切な締付けにより締付けトルクを大きく確保しながらガスケット12を圧着することにより、緩みの発生を防止して高シール性を維持し、外部漏れを確実に防止できる。仮に、緩みが生じた場合でも、直ちにシール性が失われることがなく、しかも、増し締めによりガスケット12を挟圧することでシール性を回復して確実に漏れを防止できる。配管施工時にも、逆トルクによるボデー10とキャップ11との緩みを防止可能になる。
上記構成により、図3におけるキャップ11の内径(流路径)φD3を大径化した場合にも、このキャップ11の肉厚を十分に確保して強度を向上できるため、ボデー10の内径(流路径)φD2を大径にしたときの大流量化の要求に応じて、この内径φD2に比して径の減少を抑えて内径φD3を大きく形成できる。この場合、流路23の外側の対向シール部位16でガスケット12を挟圧していることで、このガスケット12が内径φD2よりも外側に外れるため、パーティクルの発生を抑えながら大流量の流体の不純物を除去処理できる。
ボデー10に対するキャップ11の緩みを防止したことにより、装着後のスプリング14の余分な伸長を抑えてこのスプリング14の弾発力の低下を阻止できる。これにより、フィルタエレメント13とシール機構15とのシール力を維持し、開口部41とパッキン42との間の隙間の発生を防止して密封シール状態を確保し、例えば、約99MPaの超高圧水素等の流体が流れる場合であっても、安定確実なフィルタ性能を保持することができる。
ガスケット12をボデー10、キャップ11よりも硬度の小さい材質にした場合には、メンテナンス等でこれらボデー10とキャップ11との螺着を外す際に、シール面25、35がガスケット12との面接触により損傷するおそれがないため、ガスケット12を交換することでシール性能を回復できる。
スプリング14を介したフィルタエレメント13の装着構造により、このフィルタエレメント13の着脱が容易になり、交換や清掃等の保守も簡単になる。
スプリング14の一端をキャップ11の流路径φD3よりも拡径した段部38に係合させていることで、高圧流体の圧力が直接スプリング14の弾発方向に伝わることを防ぎつつ、流路径φD3を大きく確保して大流量化できる。スプリング14の他端をフィルタエレメント13の有底部40の外周側位置に弾発接触させていることで、スプリング14の弾発力をフィルタエレメント13の円筒部位に直接伝達させて、開口部41とシール機構15との圧接力を高めてパッキン42による密封シール性を向上できる。流路径φD2、φD3の設計自由度も高くなるため、全体のコンパクト性を維持しながら流路を大きく確保できる。
図4においては、本発明の高圧用フィルタ装置を用いた水素ステーションを示している。水素ステーションは、例えば、蓄圧器70、圧縮機71、ディスペンサ72、プレクール熱交換器73、迅速継手74、充填ホース75、充填ノズル76、車載タンク77、高圧用逆止め弁79を有し、これらは高圧水素の供給ライン78としてシステムを構成している。
本発明の高圧用フィルタ装置である装置本体90は、インライン型として、例えば、充填ノズル76の一次側に設けられるか、或は、供給ライン78のその他の箇所に設けられる。装置本体90を設けることで、超高圧流体が流れる場合にも外部漏れを防ぎ、優れたろ過性能を維持できる。
なお、水素ステーションの各ユニットの接続部位には手動弁81が設けられ、各ユニットの一次側又は二次側に適宜に自動弁80が設けられている。
蓄圧器70の内部は、複数のタンクに分かれており、それぞれのタンクと圧縮機71とを接続する自動弁80、及びそれぞれのタンクとディスペンサ72とを接続する自動弁80を適宜切り替えることにより、所定圧に至ったタンクから水素をディスペンサに供給する一方、所定の下限値圧を下回ったタンクには、圧縮機71から水素を前記所定圧に至るまで充填する。この水素ステーションに設けられた供給ライン78において、所定のプログラムによって水素供給が制御され、車両供給量に応じて適宜に水素を供給制御可能になる。
10 ボデー
11 キャップ
12 ガスケット
13 フィルタエレメント
14 スプリング
15 シール機構
16 対向シール部位
20、30 管接合部
22 円筒空間部
23 流路
25、35 シール面
26、36 エッジシール部
38 段部
40 有底部
41 開口部
42 パッキン
43 ホルダ
44 流路孔
90 装置本体
φD3 キャップの流路径

Claims (6)

  1. 管接合部を有するボデーと管接合部を有するキャップとを対向シール部位を介して螺着結合し、前記対向シール部位は、前記ボデーと前記キャップとのシール面の内周方向に鈍角のエッジシール部をそれぞれ形成し、この両者のエッジシール部でガスケットを挟圧して構成すると共に、前記ボデーの流路に設けた円筒空間部内に、一次側に有底部を有し、かつ二次側に開口部を有するフィルタエレメントを収納し、このフィルタエレメントは、前記有底部をスプリングで押圧し、かつ前記開口部をシール機構で密封シールしたことを特徴とする高圧用フィルタ装置。
  2. 前記スプリングの一端を前記キャップの流路径より拡径した段部に係合し、他端を前記フィルタエレメントの有底部の外周側位置に弾発接触させた請求項1に記載の高圧用フィルタ装置。
  3. 前記シール機構は、前記フィルタエレメントの開口部に設けたパッキンとこれを挟圧する流路孔を有するホルダで保持し、前記スプリングの弾発力で密封シールした機構である請求項1又は2に記載の高圧用フィルタ装置。
  4. 前記フィルタエレメントは、ステンレス又はステンレス合金製の焼結体である請求項1乃至3の何れか1項に記載の高圧用フィルタ装置。
  5. 前記鈍角のエッジシール部は、断面が160〜178度の山状であり、この山状の間に前記ガスケットを挟圧させた請求項1乃至4の何れか1項に記載の高圧用フィルタ装置。
  6. 高圧水素の供給ラインに請求項1乃至5の何れか1項に記載の高圧用フィルタ装置を用いたことを特徴とする水素ステーション。
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