JP6515732B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明の請求項2に係る画像形成装置によれば、前回の光量の補正でも濃度むらの補正が十分でない場合、光量の補正量を適切な補正量に近づけることができる。
本発明の請求項3に係る画像形成装置によれば、濃度むらが少なくなるようにチップが発する光の光量を補正することができる。
本発明の請求項4に係る画像形成装置によれば、主走査方向の端から奇数番目にあるチップに対応した領域と偶数番目にあるチップに対応した領域の濃度差を抑えることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を示す図である。画像形成装置1は、複写機能、ファクシミリ機能、スキャン機能、外部のコンピュータ装置から取得した画像データが表す画像を用紙に形成する画像形成機能などを有する。
スキャン部14は、文書を光学的に読み取り、読み取った文書の画像を表す画像データを生成する。スキャン部14は、生成した画像データを制御部11へ出力する。本実施形態においては、画像データはビットマップ形式であり、各画素はRGBの表色系に基づいた濃度の情報を有する。スキャン部14は、記録媒体に形成された画像を読み取る読み取り部の一例である。
各画像形成エンジンの感光体ドラム31、帯電器32、露光装置33、現像器34、一次転写ローラ35を区別する場合、それぞれに画像形成エンジンの符号の末尾を付す。例えば、画像形成エンジン21Yの露光装置33について説明する場合、露光装置33Yと表記する。
露光装置33は、LPHと、LPHが備える発光素子を駆動する駆動回路330を備えている。本発明に係るLPHは、複数の発光素子(本実施形態においてはLED)がライン状に配列されたチップを複数備えている。また、LPHは、発光素子から出射された光を感光体ドラム31上に結像させるためのレンズアレイを備えている。LPHにおいては、発光素子が主走査方向に沿って並ぶように複数のチップが配置されている。
濃度特定部111は、スキャン部14が生成した画像データが表す画像において、チップC1〜Cmに対応した領域の濃度をチップC1〜Cm毎に特定する。
補正量特定部112は、濃度特定部111が特定した濃度や画像形成部13の状態に応じて、チップC1〜Cmが発する光の光量の補正量を特定する。補正量特定部112は、補正量を特定する際に、後述するY_光量ゲイン、M_光量ゲイン、C_光量ゲイン、K_光量ゲインにより補正量を調整する。
補正部113は、補正量特定部112が特定した補正量に応じて駆動回路を制御し、チップC1〜Cmが発する光の光量を補正する。
変更部114は、Y_光量ゲイン、M_光量ゲイン、C_光量ゲイン、K_光量ゲインを、補正量特定部112が前回特定した補正量と前回特定した補正量とを用いて変更する。
図4及び図5は、用紙に形成される画像の濃度むらを抑えるために、制御部11が行う処理の流れを示したフローチャートである。用紙に形成される画像の濃度むらを抑えるために画像形成装置1が行う動作の一例を、図4及び図5を用いて説明する。
Y_b*[i]=(Y_b*[i+1]−Y_b*[i−1])÷2+Y_b*[i−1]・・・(1)
M_L*[i]=(M_L*[i+1]−M_L*[i−1])÷2+M_L*[i−1]・・・(2)
C_L*[i]=(C_L*[i+1]−C_L*[i−1])÷2+C_L*[i−1]・・・(3)
K_L*[i]=(K_L*[i+1]−K_L*[i−1])÷2+K_L*[i−1]・・・(4)
ステップSA7とステップSA8の処理を終えると、各チップCに係るY_b*、M_L*、C_L*及びK_L*の値は、主走査方向に隣り合うチップCに係るY_b*、M_L*、C_L*及びK_L*の値に対して、その差が小さくなるように補正された状態となる。
具体的には、露光装置33YのチップC1〜Cmが出力する光の光量の補正量を表すY_Δ光量[1]〜[m]を、(5)の式を用いて算出する。
Y_Δ光量[i]=(ΔY_b*[i]÷Y_光量感度)×(Y_光量ゲイン÷100)・・・(5)
制御部11は、iの初期値を1とし、iの値を一つずつ増やしていき、iの値がmを超えると、Y_Δ光量[i]の算出を終了する。
換言すると、制御部11は、感光体ドラム31Yの膜厚(画像形成プロセスの状態)に対応して、Y_Δ光量[i]の特定方法として複数の方法を備えており、膜厚の状態に対応した方法を選択し、選択した方法でY_Δ光量[i]の特定を行う。
M_Δ光量[i]=(ΔM_L*[i]÷M_光量感度)×(M_光量ゲイン÷100)・・・(6)
制御部11は、iの初期値を1とし、iの値を一つずつ増やしていき、iの値がmを超えると、M_Δ光量[i]の算出を終了する。
換言すると、制御部11は、感光体ドラム31Mの膜厚(画像形成プロセスの状態)に対応して、M_Δ光量[i]の特定方法として複数の方法を備えており、膜厚の状態に対応した方法を選択し、選択した方法でM_Δ光量[i]の特定を行う。
C_Δ光量[i]=(ΔC_L*[i]÷C_光量感度)×(C_光量ゲイン÷100)・・・(7)
制御部11は、iの初期値を1とし、iの値を一つずつ増やしていき、iの値がmを超えると、C_Δ光量[i]の算出を終了する。
換言すると、制御部11は、感光体ドラム31Cの膜厚(画像形成プロセスの状態)に対応して、C_Δ光量[i]の特定方法として複数の方法を備えており、膜厚の状態に対応した方法を選択し、選択した方法でC_Δ光量[i]の特定を行う。
K_Δ光量[i]=(ΔK_L*[i]÷K_光量感度)×(K_光量ゲイン÷100)・・・(8)
制御部11は、iの初期値を1とし、iの値を一つずつ増やしていき、iの値がmを超えると、K_Δ光量[i]の算出を終了する。
換言すると、制御部11は、感光体ドラム31Kの膜厚(画像形成プロセスの状態)に対応して、K_Δ光量[i]の特定方法として複数の方法を備えており、膜厚の状態に対応した方法を選択し、選択した方法でK_Δ光量[i]の特定を行う。
具体的には、記憶部17には、光量の補正量と、当該補正量の分だけ光量を変化させるために駆動回路330へ供給するデータとを対応付けたテーブルを記憶している。制御部11は、算出したY_Δ光量[1]〜[m]毎に、当該テーブルから対応するデータを取得して補正データYdata[1]〜[m]とする。また、制御部11は、算出したM_Δ光量[1]〜[m]毎に、当該テーブルから対応するデータを取得して補正データMdata[1]〜[m]とする。また、制御部11は、算出したC_Δ光量[1]〜[m]毎に、当該テーブルから対応するデータを取得して補正データCdata[1]〜[m]とする。また、制御部11は、算出したK_Δ光量[1]〜[m]毎に、当該テーブルから対応するデータを取得して、補正データKdata[1]〜[m]とする。即ち、制御部11は、露光装置33Y、露光装置33M、露光装置33C、露光装置33KのチップC1〜Cmのそれぞれに対して、光量を補正するための補正データを取得する。
制御部11は、ステップSA21で算出した複数の差分において閾値を超えた差分が予め定められた個数未満である場合(ステップSA22でNO)、「(第2差分−第1差分)÷第1差分」の絶対値の平均値が予め定められた閾値(本実施形態では0.5)未満であるか判断する(ステップSA23)。
具体的には、制御部11は、「|(第2ΔY_b*[i]−第1ΔY_b*[i])÷第1ΔY_b*[i]|」、「|(第2ΔM_L*[i]−第1ΔM_L*[i])÷第1ΔM_L*[i]|」、「|(第2ΔC_L*[i]−第1ΔC_L*[i])÷第1ΔC_L*[i]|」及び「|(第2ΔK_L*[i]−第1ΔK_L*[i])÷第1ΔK_L*[i]|」の式でiの初期値を1とし、iの値を1つずつ増やして絶対値を算出する。次に制御部11は、算出した絶対値の平均値を算出し、平均値が0.5未満ではない場合(ステップSA23でNO)、濃度むらの補正処理を終了する。
制御部11(補正量特定部112)は、ステップSA24の処理を終えると、露光装置33のチップC1〜Cmが出力する光の光量の補正量をステップSA10と同様に算出する(ステップSA25)。ここで、補正量を算出する際には、上書きされたY_光量ゲイン、M_光量ゲイン、C_光量ゲイン及びK_光量ゲインを用いて補正量が算出される。
制御部11(補正部113)は、ステップSA26の処理を終えると、ステップSA26で取得した補正データを、ステップSA12と同様に、露光装置33の駆動回路330へ供給する(ステップSA27)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
Y_b*[i]=(Y_b*[i+2]−Y_b*[i−2])÷2+Y_b*[i−2]・・・(9)
M_L*[i]=(M_L*[i+2]−M_L*[i−2])÷2+M_L*[i−2]・・・(10)
C_L*[i]=(C_L*[i+2]−C_L*[i−2])÷2+C_L*[i−2]・・・(11)
K_L*[i]=(K_L*[i+2]−K_L*[i−2])÷2+K_L*[i−2]・・・(12)
例えば、膜厚に応じてY_光量感度、M_光量感度、C_光量感度及びK_光量感度の値を変えるのではなく、予め定められた固定値を使用する構成としてもよい。
また、本発明においては、基準となる光量(基準光量)を複数設定し、画像形成部13の状態(例えば、画像形成部13内の温度)に応じて基準となる光量を選択し、選択した光量を中心にして光量の補正を行う構成としてもよい。この場合、選択した光量に応じて、Y_光量感度、M_光量感度、C_光量感度及びK_光量感度の値を変える構成としてもよい。
また、感光体ドラム31の明電位や暗電位、現像器34のバイアス電圧に応じて、Y_光量感度、M_光量感度、C_光量感度及びK_光量感度の値を変える構成としてもよい。
また、現像器34内にあるトナーの状態(現像器34内にトナーが何%入っているか)に応じて、Y_光量感度、M_光量感度、C_光量感度及びK_光量感度の値を変える構成としてもよい。
また、本発明においては、チップC1〜Cmが出力する光の基準光量、感光体ドラム31の明電位や暗電位、現像器34のバイアス電圧、現像器34内にあるトナーの割合などの画像形成部13の状態に応じて、Y_光量感度、M_光量感度、C_光量感度及びK_光量感度の値を求める数式を設定し、パラメータに応じた数式を選択してY_光量感度、M_光量感度、C_光量感度及びK_光量感度の値を取得するようにしてもよい。
Claims (4)
- 複数の発光素子を有するチップが主走査方向へ複数配列され、前記発光素子により像保持体を露光し、当該露光によって前記像保持体に形成された静電潜像を現像して記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記記録媒体に形成された画像を定着させる定着部と、
前記定着部によって前記記録媒体に定着した画像を読み取る読み取り部と、
前記読み取り部が読み取った画像において、前記チップに対応した領域の濃度を前記チップ毎に特定する濃度特定部と、
前記チップが発する光の光量の補正量を、前記濃度特定部が特定した濃度であって、当該チップから予め定められた範囲内にあるチップに対応した領域の濃度から近似し、係数により調整して前記補正量を特定する補正量特定部と、
前記チップが発する光の光量を前記補正量特定部が特定した補正量に応じて補正する補正部と、
前記補正量特定部が今回特定した補正量と、前記補正量特定部が前回特定した補正量とを用いて、前記係数を変更する変更部と
を備える画像形成装置。 - 前記変更部は、前記補正量特定部が今回特定した補正量が予め定められた閾値を超えている場合、前記係数を変更する
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記変更部は、前回特定した補正量と今回特定した補正量との差に応じて前記係数を変更する
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記補正量特定部は、前記主走査方向の端から奇数番目と偶数番目の一方のチップが発する光の光量の補正量を特定した後、他方のチップが発する光の光量の補正量を特定する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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