JP6514956B2 - 管切削除去方法及びそれに用いられるカッター - Google Patents
管切削除去方法及びそれに用いられるカッター Download PDFInfo
- Publication number
- JP6514956B2 JP6514956B2 JP2015103612A JP2015103612A JP6514956B2 JP 6514956 B2 JP6514956 B2 JP 6514956B2 JP 2015103612 A JP2015103612 A JP 2015103612A JP 2015103612 A JP2015103612 A JP 2015103612A JP 6514956 B2 JP6514956 B2 JP 6514956B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- cutting
- shaft
- cutter
- cutting blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Drilling And Boring (AREA)
- Turning (AREA)
Description
そのため、切削除去作業の終了時においても、配管の突出管部の一部が管配設部の表面から突出した状態で残置されるため、この突出管部の残置管部分を被覆処理するにあたっても、カバー等の特殊形状の被覆処理材が必要で、しかも、この被覆処理材が配管の残置管部分よりも大きく表面側に突出するため、被覆処理コストが高くなる割に、配管跡の外観意匠性が低下していた。
特に、管配設部の表面が床スラブの床面である場合には、床面から段差状に突出する被覆処理材に歩行者が躓く潜在的危険性がある。
前記配管の端面を切削し、且つ、前記管配設部の表面よりも内部側に入り込んだ設定内部位置にまで切削進行可能な外径に構成された切削刃部と、前記配管内に進入して前記切削刃部を管軸芯方向に沿って同芯又は略同芯状態で進行案内する案内体と、を備えたカッターを用いて、回転駆動されている前記カッターの前記切削刃部により前記配管の突出管部側を前記設定内部位置にまで切削除去し、
前記管配設部の表面から前記設定内部位置までの切削工程においては、前記案内体の進行案内作用により、前記切削刃部が、前記配管の外周面に接する前記管配設部側の配管孔の内周面を切削しない状態で切削進行し、
前記突出管部側の切削除去に伴って前記管配設部の表面側に露出形成される配管孔の凹部内に、前記管配設部の表面と面一又は略面一状態で充填材を充填してある点にある。
このとき、カッターの切削刃部自体は、配管の端面を切削し、且つ、管配設部の表面よりも内部側に入り込んだ設定内部位置にまで切削進行可能な外径に構成されているため、配管の外周面に接する管配設部側の配管孔の内周面に対する切削を抑制することができる。
しかも、突出管部側を管配設部の表面よりも内部側に入り込んだ設定内部位置まで切削除去することによって、管配設部の表面側に配管孔の凹部が露出形成されるため、この配管孔の凹部内に、管配設部の表面と面一又は略面一状態で充填材を充填することにより、配管跡を体裁良く処理することができる。
したがって、管配設部の表面から設定内部位置までの切削工程において、配管の外周面に接する管配設部側の配管孔の内周面に対する不必要な切削に起因する切削刃部の破損や切削作業効率の低下を回避することができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記軸体には、前記切削刃部で切削された切削屑が前記案内体の外面と前記配管の内周面との間に侵入するのを防止する侵入防止体が設けられている点にある。
上記構成によれば、切削刃部での切削に伴って発生した切削屑が案内体の外面と配管の内周面との間に侵入することを、軸体に設けた侵入防止体で防止することができるから、侵入した切削屑が案内体の外面と配管の内周面との間に噛み込むことに起因するカッターの引き抜き抵抗の増大化上記構成によれば、を抑制することができる。
したがって、カッターの案内体の外径を配管の内径に極力近づけて進行案内作用の高精度化を図りながらも、カッターの配管からの引き抜きを適切に行うことができる。
このとき、配管の管軸芯に対して軸体の軸芯を傾動操作させて切削刃部を直径方向に振ることにより、未切削部分を切削除去する手法が採られているが、侵入防止体が軸体と一体的に設けられている場合では、軸体の傾動操作に伴って侵入防止体も傾動するため、侵入防止体の周方向での侵入防止機能にばらつきが発生し、特に、配管の内周面から離間する側では発生した隙間から切削屑が侵入する可能性がある。
しかしながら、上述の特徴構成では、軸体を傾動操作しても、軸体と侵入防止体との間に設けられている融通によって侵入防止体を侵入防止姿勢に維持することができるので、侵入した切削屑が案内体の外面と配管の内周面との間に噛み込むことを良好に抑制することができる。
図1〜図5は、管配設部の一例であるコンクリート製の床スラブFの床面(表面の一例)Faから突設されているガス管や水道管等の金属製(例えば、鋼管製)の配管1の不要な突出管部1A側を切削除去する管切削除去方法(図6〜図9参照)に用いられるカッターCを示す。
このカッターCには、図1〜図5に示すように、回転駆動手段の一例である携帯式の電気ドリルEのドリルチャック2に装着可能な金属製(例えば、高炭素クロム軸受鋼)の軸体3と、配管1の端面1aを管軸芯方向に沿って切削し、且つ、床スラブFの床面Faよりも内部側に入り込んだ設定内部位置L1(図8参照)にまで切削進行可能な外径に構成された切削刃部4と、配管1内に進入して切削刃部4を管軸芯方向に沿って同芯又は略同芯状態で進行案内する金属製(例えば、砲金製)の案内体5とが備えられている。
さらに、このカッターCには、切削刃部4で切削された切削屑が案内体5の外周面(外面)5bと配管1の内周面1bとの間に侵入するのを防止する侵入防止体6が備えられている。
軸体3の大径軸部3Aには、図1、図3、図4に示すように、切削刃部4の周方向一箇所又は複数個所(当該実施形態においては周方向の二箇所)に形成されているネジ孔4aに対して径方向外方側から螺合操作される止ネジ7の先端部が係合する係合凹部3bが形成されている。
尚、ネジ孔4aに螺合された止ネジ7は、それの径方向外方側の端面が切削刃部4の外周面から飛び出さない寸法に構成されている。
円筒刃部4Bの複数の切削刃4bにおける周方向での隣接間の各々には、図4、図5に示すように、先端からベース部4A側に向かって切れ込み、且つ、円筒刃部4Bの径方向で貫通する切削屑排出溝4cが形成され、各切削屑排出溝4cの切削回転方向で相対向する溝形成壁面4ca、4cbは、ベース部4A側ほど切削回転方向後位側に傾斜する傾斜面に形成されている。
そのうち、各切削刃4bの刃先4baに連続する切削回転方向前位側の急傾斜の溝形成壁面4caと軸体3の軸芯方向に沿う第1平面(図5における垂直面)P1との間にはすくい角θが形成されている。
また、各切削刃4bの刃先4baと切削回転方向後位側の緩傾斜の溝形成壁面4cbにおける先端縁との間で後退壁面4dが連続形成され、この後退壁面4dと軸体3の軸芯に対して直交する第2平面(図5における水平面)P2との間で逃げ角βが形成されている。
そのため、図8に示すように、切削刃部4の刃先4baから床スラブFの床面Faに接触可能な電気ドリルEのドリルチャック2の前端面までの長さ領域が切削進行可能領域A1となる。
切削刃部4の円筒刃部4Bにおける内周面の内径D2は、配管1の内径D9と同一又は設定寸法分だけ小なる内径に構成されている。
この案内体5の先端の外周縁には、配管1内への挿入時における当該配管1の端面1a(図6参照)の内周縁との当接によって軸体3の軸芯を配管1の軸芯に合致させるテーパー状の挿入ガイド面5cが形成されている。
案内体5の基端側への移動は、当該案内体5と軸体3の段差面3dとの間に外嵌配置される同一形状の二枚の第2座金10と侵入防止体6とによって当接阻止されている。
この可撓性円板6Aが配管1内に進入した状態では、案内体5と切削刃部4との間において、進行方向後方側に撓み変形した可撓性円板6Aによって軸体3の小径軸部3Bの外周面と配管1の内周面1bとの間の環状空間を閉塞することにより、進行方向後方側に撓み変形した可撓性円板6Aの凹状の後側面において切削刃部4で切削された切削屑を受け止めることができる。
[1]上述のカッターCは、配管1の突出管部1Aの端面1aを管軸芯方向に沿って切削するため、図6に示すように、切削対象となる配管1の突出管部1Aの突出長さは、作業能率面から極力短い方が好ましい。
そのため、管切削除去方法の準備工程として、施工現場毎に突出長さが異なる配管1の突出管部1Aを、床スラブFの床面Faにできるだけ近い位置において既存の管切断装置(図示せず)で切断除去する。
図6においては、既存の管切断装置により、配管1の突出管部1Aを、床スラブFの床面Faから設定高さ位置(例えば、当該実施形態では10mm)Hにおいて既に切断除去した状態を示す。
電気ドリルEのドリルチャック2に装着されたカッターCの案内体5を配管1の突出管部1Aの端部開口から挿入する。
このとき、案内体5の外周面5bは、軸体3の軸芯と平行な直線状の周面に形成され、且つ、配管1の内径D9と同一又は設定寸法分だけ小なる外径に構成されているため、案内体5の外周面5bと配管1の内周面1bとの摺接により、切削刃部4は配管1の管軸芯方向に沿って同芯又は略同芯状態で進行案内される。
この撓み変形に伴って可撓性円板6Aの外周面が配管1の内周面1bに圧接され、特に、可撓性円板6Aの前側面の外周縁が配管1の内周面1bに強く圧接されるため、軸体3の小径軸部3Bの外周面と配管1の内周面1bとの間の環状空間が閉塞される。
また、切削進行可能領域A1は切削作業条件等に基づいて任意の長さに設定することができる。
この充填材13は、配管孔12の凹部12aの底面に開口する配管1の管孔を閉塞するスポンジ等の管孔閉塞部材13Aと、配管1の管孔が管孔閉塞部材13Aで閉塞処理されている配管孔12の凹部12aに対して床面Faと面一又は略面一状態で充填されるモルタル13Bとから構成されている。
上述の如く構成されたカッターCでは、例えば、配管1の一例であるSGP(配管用炭素鋼管)製のガス配管において、呼び径が3/4(20A)である場合、ガス配管の外径D8が27.2mm、内径D9が21.6mmとなるので、切削刃部4の外径D1は27.2(+0、−0.5)mm、内径D2は19.6mm、案内体5の外径D3は21.6(+0、−0.5)mmにそれぞれ設定されている。
(1)上述の実施形態では、床スラブFの床面Faから突出している配管1の突出管部1A側を切削除去する管切削除去方法について説明したが、壁面等の他の管配設部の表面から突出している配管1の突出管部1A側を切削除去する場合にも適用することができる。
さらに、侵入防止体6を、配管1の内径D9よりも小なる外径に構成された金属や樹脂等の硬質性円板の外周部に、配管1の内周面1bに摺接するゴムや不織布等の可撓摺接体を取付けて構成してもよい。
1A 突出管部
1a 端面
1b 内周面
1c 外周面
3 軸体
4 切削刃部
5 案内体
6 侵入防止体
6A 可撓性円板
10 変形規制部(後方側の第2座金)
12 配管孔
13 充填材
C カッター
D1 外径
D3 外径
D4 外径
D9 内径
E 回転駆動手段(電気ドリル)
F 管配設部(床スラブ)
Fa 表面(床面)
L1 設定内部位置
S 融通
Claims (7)
- 管配設部の表面から突設されている配管の突出管部側を切削除去する管切削除去方法であって、
前記配管の端面を切削し、且つ、前記管配設部の表面よりも内部側に入り込んだ設定内部位置にまで切削進行可能な外径に構成された切削刃部と、前記配管内に進入して前記切削刃部を管軸芯方向に沿って同芯又は略同芯状態で進行案内する案内体と、を備えたカッターを用いて、回転駆動されている前記カッターの前記切削刃部により前記配管の突出管部側を前記設定内部位置にまで切削除去し、
前記管配設部の表面から前記設定内部位置までの切削工程においては、前記案内体の進行案内作用により、前記切削刃部が、前記配管の外周面に接する前記管配設部側の配管孔の内周面を切削しない状態で切削進行し、
前記突出管部側の切削除去に伴って前記管配設部の表面側に露出形成される配管孔の凹部内に、前記管配設部の表面と面一又は略面一状態で充填材を充填してある管切削除去方法。 - 請求項1記載の管切削除去方法に用いられるカッターであって、回転駆動手段に装着可能な軸体に、前記切削刃部と前記案内体とが設けられているカッター。
- 前記軸体には、前記切削刃部で切削された切削屑が前記案内体の外面と前記配管の内周面との間に侵入するのを防止する侵入防止体が設けられている請求項2記載のカッター。
- 前記軸体と前記侵入防止体との間には、これら両者の直径方向での相対移動を一定範囲内で許容する融通が設けられている請求項3記載のカッター。
- 前記侵入防止体は、前記配管の内径よりも大なる外径で、且つ、前記配管内への進入に伴って進行方向後方側に撓み変形可能な可撓性円板から構成されている請求項3又は4記載のカッター。
- 前記軸体における前記侵入防止体の進行方向後方側部位には、前記案内体の外径よりも小なる外径を有し、且つ、前記侵入防止体の進行方向後方側への撓み変形範囲を規制する変形規制部が設けられている請求項5記載のカッター。
- 前記侵入防止体と前記軸体とが相対回転自在に構成されている請求項3〜6のいずれか1項に記載のカッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015103612A JP6514956B2 (ja) | 2015-05-21 | 2015-05-21 | 管切削除去方法及びそれに用いられるカッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015103612A JP6514956B2 (ja) | 2015-05-21 | 2015-05-21 | 管切削除去方法及びそれに用いられるカッター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016215325A JP2016215325A (ja) | 2016-12-22 |
JP6514956B2 true JP6514956B2 (ja) | 2019-05-15 |
Family
ID=57579987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015103612A Expired - Fee Related JP6514956B2 (ja) | 2015-05-21 | 2015-05-21 | 管切削除去方法及びそれに用いられるカッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6514956B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59173521U (ja) * | 1983-05-10 | 1984-11-20 | 大平 茂美 | 切断具 |
JPH07164238A (ja) * | 1993-12-14 | 1995-06-27 | Ikeda:Kk | パイプカッター |
JPH11221795A (ja) * | 1997-12-04 | 1999-08-17 | House Bm:Kk | パイプ切断方法および治具 |
-
2015
- 2015-05-21 JP JP2015103612A patent/JP6514956B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016215325A (ja) | 2016-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5093464B2 (ja) | 携帯用切断機 | |
JPWO2016129268A1 (ja) | 吸塵ドリル及び吸塵ユニット | |
CA3006710C (en) | Cutting cutter for tip dressing, and tip dresser | |
JP2011506112A (ja) | 切断装置 | |
JP2010125577A (ja) | 釘打機 | |
JP2002120220A (ja) | 削岩ドリル | |
JP4957228B2 (ja) | カッター | |
JP6514956B2 (ja) | 管切削除去方法及びそれに用いられるカッター | |
KR20160048705A (ko) | 팁 드레서용 절삭 커터 | |
JP5412744B2 (ja) | 携帯用工具 | |
WO2010047158A1 (ja) | 深孔切削用ドリル | |
JP2007130694A (ja) | 工具ホルダ | |
US9624730B2 (en) | Hard facing configuration for a drilling tool | |
US9227291B2 (en) | Angle grinder | |
JP6489778B2 (ja) | コアビット | |
JP2013252600A (ja) | 流体管穿孔装置 | |
JP2003145330A (ja) | 孔あけ用カッタ | |
KR100715291B1 (ko) | 버 제거기구 | |
JP2018196254A (ja) | 被覆付ケーブルの被覆除去工具 | |
JP5520677B2 (ja) | 鞘管付き穿孔具 | |
JP5374950B2 (ja) | 鋼管端面仕上げ機 | |
JP2009095943A (ja) | 切削工具の保護キャップ | |
KR200423651Y1 (ko) | 조류절단용 커팅장치 | |
JP2017185700A (ja) | 吸塵ドリル用の塵芥除去用部材 | |
JP2011011443A (ja) | 切削工具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190306 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190415 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6514956 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |