JP6514399B1 - 電力取引価格を予想するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

電力取引価格を予想するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】マーケットアプローチモデルに基づいて、各燃種の燃料価格も考慮した、精度の高い電力取引価格を予想するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体を提供する。【解決手段】電力取引価格予想システム1は、スポット実績価格月平均値算出部109、月平均限界発電コスト算出部111、月平均電力需要量算出部113、太陽光月平均発電量算出部115、月平均限界プラント利益算出部117、月平均残余電力需要量算出部119、第1の単回帰モデル生成部121、マージナルプラント決定部123、第2の単回帰モデル生成部125、スポット価格月平均期待値算出部127、季節調整部129、平準化部131、修正対数日次変化率平均値・ボラティリティ算出部133、スポット価格シミュレーション値算出部135、シミュレーション値調整部137を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、電力取引価格を予想するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
電力取引所の電力取引価格を分析、予想する必要性は、一般電力会社の総括原価方式の終焉に伴い発電事業に関与するステ−クホルダ−にとっては重要な課題となっている。そして、将来の電力取引価格を決定するための様々な方法が提案されている。ここで、日本では、一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)において電力取引がなされている。JEPXでは、地域的には、北海道、東北、北陸、関東、東海、近畿、中国、四国、九州の各エリア毎に取引が行われる。また、時間的には、毎時0分と30分に、すなわち1日に48回取引が行われる。
その様々な将来の電力取引価格を決定するための方法として、電力先物取引市場における先物取引価格形成のための電力フォワードカーブモデルについて、下記非特許文献1は、ファンダメンタルモデルとマーケットアプローチモデルの2つのモデルを提案している。
ファンダメンタルモデルは、発電設備のメリットオーダーをシミュレートし、ある時間帯に稼動している発電設備のうち、最も高い発電設備の限界コストをその時間帯の市場価格とするモデルである。メリットオーダーとは、発電する際の限界コストが低い順番に発電設備が稼働するとする考え方である。非特許文献1においては、限界コストの安い発電設備を単純に積み上げた供給力を想定する「電源スタックモデル」が提案されている。ここで、電源スタックのうち限界コスト(マージナルコスト)を決定する電源(プラント)がマージナルプラントである。電源スタックモデルにおける供給曲線(メリットオーダー曲線)のその時間帯の需要見通しに対応する点が限界コストを規定し、この点に位置する電源がマージナルプラントとなる。
非特許文献1で提案されているファンダメンタルモデルにおけるフォワードカーブは以下の手順によって作成される。
(1)過去の需要にGDP成長率等を加味し、1時間毎の需要見通しを作成する。ただし、再生可能エネルギーの発電量は、この需要から控除される。
(2)国内の発電所をリストアップし、出力、燃種(石油、石炭、天然ガス)、熱効率の情報を整理する。
(3)各燃種の先物価格のデータを収集する。
(4)燃料価格を熱効率で除し、各発電所の限界コストを算定し、限界コストの安い順に出力を積み上げ、電源スタックを作成する。
(5)(1)で作成された需要見通しと電源スタックの交点から、各時間帯の取引価格を算定する。
一方、マーケットアプローチモデルは、過去の電力取引価格のスポット価格の値動きにおける季節性、週・日変動パターン、燃料価格との相関などを統計処理し、将来な価格変動をモデル化するものである。
非特許文献1で提案されているマーケットアプローチモデルにおけるフォワードカーブは以下の手順によって作成される。
(1)過去の「JEPXスポット価格」及び「原油スポット価格」、直近の「原油先物価格」のデータを収集・整理する。
(2)過去の「JEPXスポット価格」から、季節性を除外(例:各月の月平均価格を、年平均価格で除算)する。
(3)季節性を除外したJEPXスポット価格と、原油スポット価格の単回帰分析を行い、ヒートレートを算定する。
(4)ヒートレートと燃料先物価格を乗じたものに、除外した季節性を加え、電力フォワードカーブを作成する。
平成27年度商取引適正化・製品安全に係る事業 電力先物の価格形成手法に関する調査報告書、平成28年3月、株式会社東京商品取引所
しかしながら、非特許文献1において提案されているファンダメンタルモデルにおいては、メリットオーダーをシミュレートするが、そのためには、電力会社の内部情報を入手する必要があるが、内部情報の入手は困難である。また、取引エリアへ供給する発電プラントの数が限定されている場合や太陽光発電の出力調整が必要な場合等、メリットオーダーに従って電力供給ができない場合もある。よって、メリットオーダーから取引価格が一様に決まると考える分析手法では現実を描写しきれないという問題がある。
また、非特許文献1において提案されているマーケットアプローチモデルにおいては、取引価格が、原油価格との関係のみの回帰分析により決定されており、原油以外の燃種の燃料価格が考慮できていないという問題がある。
また、非特許文献1において提案されているファンダメンタルアプローチ及びマーケットアプローチモデルにおいては、取引価格に発生するジャンプのシミュレートを具体的にどのように行うかが示されていない。
そこで、本発明は、上記のような問題を有するファンダメンタルモデルによらずに、マーケットアプローチモデルに基づいて、各燃種の燃料価格も考慮した、精度の高い電力取引価格を予想するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体を提供すること目的の1つとする。
また、本発明は、電力取引価格に発生するジャンプをシミュレート可能な電力取引価格を予想するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的の1つとする。
本発明の1つの態様は、コンピュータにより実行される電力取引価格予想方法であって、代表単位期間限界プラント利益算出部が、過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出するステップと、代表単位期間残余電力需要量算出部が、前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出するステップと、第1の単回帰モデル生成部が、前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成するステップと、マージナルプラント決定部が、各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するステップと、第2の単回帰モデル生成部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成するステップと、スポット価格単位期間代表期待値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するステップとを含む方法を提供するものである。
前記方法は、前記各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格単位期間代表期待値に修正を加えて、所望の日の所望の時間帯のスポット価格の期待値を算出するステップを更に含むことができる。
本発明の1つの態様は、コンピュータにより実行される電力取引価格予想方法であって、代表単位期間限界プラント利益算出部が、過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出するステップと、代表単位期間残余電力需要量算出部が、前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出するステップと、第1の単回帰モデル生成部が、前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成するステップと、マージナルプラント決定部が、各燃各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するステップと、第2の単回帰モデル生成部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成するステップと、スポット価格単位期間代表期待値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するステップと、スポット価格シミュレーション値算出部が、確率過程モデルに基づいて、所望の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出するステップと、スポット価格シミュレーション値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の所定の単位期間のスポット価格単位期間代表値期待値を1とした場合の各単位期間のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出するステップとを含む電力取引価格予想方法を提供するものである。
本発明の1つの態様は、コンピュータにより実行される電力取引価格予想方法であって、代表単位期間限界プラント利益算出部が、過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出するステップと、代表単位期間残余電力需要量算出部が、前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出するステップと、第1の単回帰モデル生成部が、前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成するステップと、マージナルプラント決定部が、各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するステップと、第2の単回帰モデル生成部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成するステップと、スポット価格単位期間代表期待値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、過去の所定の期間の、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するステップと、季節調整部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、各日のスポット実績価格について季節調整を行って、各日の季節調整スポット実績価格を算出し、前記季節調整スポット実績価格に基づいて、季節調整スポット実績価格の対数日次変化率を算出するステップと、平準化部が、前記季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプが発生した日を判定し、ジャンプ発生日と判定された日の対数日次変化率の値を、その日の属する月の対数日次変化率の代表値に置き換え、修正対数日次変化率を求めるステップと、修正対数日次変化率平均値・ボラティリティ算出部が、前記修正対数日次変化率に基づいて、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の各月の修正対数日次変化率の代表値とボラティリティを算出するステップと、スポット価格シミュレーション値算出部が、前記ボラティリティを変数として含む確率過程モデルに基づいて、過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出するステップと、前記スポット価格シミュレーション値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の過去の所定の期間の所定の月のスポット価格単位期間代表期待値を1とした場合の各月のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出するステップと、シミュレーション値調整部が、前記スポット価格のドリフト調整シミュレーション値について、所定の判定基準に基づいて、調整が必要かどうかを判定するステップと、前記シミュレーション値調整部が、前記所定の判定基準が満たされない場合は、前記所定の判定基準が満たされるようになるまで、前記確率過程モデルの前記ボラティリティの値を調整し、調整されたボラティリティの値の前記確率過程モデルに基づいて、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すステップと、前記スポット価格シミュレーション値算出部が、前記所定の判定基準が満たされた場合、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃の限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、将来の所望の期間の各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するステップと、前記スポット価格シミュレーション値算出部が、前記所定の判定基準を満たす前記ボラティリティの値の前記確率過程モデルに基づいて、将来の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出するステップと、前記スポット価格シミュレーション値算出部が、前記将来の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の所定の月のスポット価格単位期間代表期待値を1とした場合の各月のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出するステップとを含む電力取引価格予想方法を提供するものである。
前記確率過程モデルは、ジャンプ項を含み、前記所定の判定基準は、前記季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプ回数が所定の範囲内であることを更に含み、前記スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すステップは、前記所定の判定基準が満たされない場合は、前記所定の判定基準が満たされるようになるまで、前記ボラティリティの値、前記ジャンプ回数の値、前記ジャンプの大きさのうちの少なくとも1つを調整して、調整されたボラティリティの値、前記ジャンプ回数の値、前記ジャンプの大きさの値の前記確率過程モデルに基づいて、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すステップであるものとすることができる。
前記確率過程モデルは、時点の単位を日とした場合の、各時間帯の、基準時点d0の基準価格Ssd0,jに対する、時点dの価格Ssdjの対数価格変化率ln(Ssdj/Ssd0,j)をRsdjとしたとき、
Figure 0006514399
であり、ここで、
Figure 0006514399
であり、αは、回帰速度、φは、平均回帰点、σsnjは各月の各時間帯の対数価格変化率のボラティリティ、cnは、n月の所定の種類の日の日数であるものとすることができる。
前記確率過程モデルにおいて、
Figure 0006514399
であり、ここで、
Figure 0006514399
であり、
Figure 0006514399
であり、λnjは、n月の時間帯jのジャンプ発生回数、σ2は、ジャンプの大きさを規定する標準偏差、dn0は、n月の初めての所定の種類の日、Fhは、h回目に発生された0〜1の間の乱数、λsnjは、n月のジャンプ発生回数のシミュレーション値であって、
Figure 0006514399
を満たす最大のiであるものとすることができる。
α=1、φ=0であるものとすることができる。
時点dri,j(i=1,2,3,・・・)に対し、
Figure 0006514399
であるものとすることができる。
前記第1の単回帰モデルは、線形回帰モデルであるものとすることができる。
前記第2の単回帰モデルは、ベイズ線形回帰モデルであるものとすることができる。
前記単位期間は月であるものとすることができる。
前記代表単位期間限界発電コスト、前記代表単位期間限界プラント利益、前記代表単位期間電力需要量、前記代表単位期間残余電力需要量、スポット価格単位期間代表期待値は、月平均の値であるものとすることができる。
本発明の1つの態様は、前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
本発明の1つの態様は、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供するものである。
本発明の1つの態様は、過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出する代表単位期間限界プラント利益算出部と、前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出する代表単位期間残余電力需要量算出部と、前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成する第1の単回帰モデル生成部と、各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するマージナルプラント決定部と、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成する第2の単回帰モデル生成部と、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するスポット価格単位期間代表期待値算出部とを備える電力取引価格予想システムを提供するものである。
本発明の1つの態様は、過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出する代表単位期間限界プラント利益算出部と、前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出する代表単位期間残余電力需要量算出部と、前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成する第1の単回帰モデル生成部と、各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するマージナルプラント決定部と、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成する第2の単回帰モデル生成部と、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、過去の所定の期間の、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するスポット価格単位期間代表期待値算出部と、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、各日のスポット実績価格について季節調整を行って、各日の季節調整スポット実績価格を算出し、前記季節調整スポット実績価格に基づいて、季節調整スポット実績価格の対数日次変化率を算出する季節調整部と、前記季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプが発生した日を判定し、ジャンプ発生日と判定された日の対数日次変化率の値を、その日の属する月の対数日次変化率の代表値に置き換え、修正対数日次変化率を求める平準化部と、前記修正対数日次変化率に基づいて、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の各月の修正対数日次変化率の代表値とボラティリティを算出する修正対数日次変化率平均値・ボラティリティ算出部と、前記ボラティリティを変数として含む確率過程モデルに基づいて、過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の過去の所定の期間の所定の月のスポット価格単位期間代表期待値を1とした場合の各月のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出するスポット価格シミュレーション値算出部と、前記スポット価格のドリフト調整シミュレーション値について、所定の判定基準に基づいて、調整が必要かどうかを判定し、前記所定の判定基準が満たされない場合は、前記所定の判定基準が満たされるようになるまで、前記確率過程モデルの前記ボラティリティの値を調整し、調整されたボラティリティの値の前記確率過程モデルに基づいて、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すシミュレーション値調整部とを備え、前記スポット価格シミュレーション値算出部は、前記所定の判定基準が満たされた場合、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃の限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、将来の所望の期間の各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出し、前記所定の判定基準を満たす前記ボラティリティの値の前記確率過程モデルに基づいて、将来の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出し、前記将来の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の所定の月のスポット価格単位期間代表期待値を1とした場合の各月のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出する電力取引価格予想システムを提供するものである。
前記確率過程モデルは、ジャンプ項を含み、前記所定の判定基準は、前記季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプ回数が所定の範囲内であることを更に含み、前記スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すことは、前記所定の判定基準が満たされない場合は、前記所定の判定基準が満たされるようになるまで、前記ボラティリティの値、前記ジャンプ回数の値、前記ジャンプの大きさのうちの少なくとも1つを調整して、調整されたボラティリティの値、前記ジャンプ回数の値、前記ジャンプの大きさの値の前記確率過程モデルに基づいて、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すことであるものとすることができる。
前記確率過程モデルは、時点の単位を日とした場合の、各時間帯の、基準時点d0の基準価格Ssd0,jに対する、時点dの価格Ssdjの対数価格変化率ln(Ssdj/Ssd0,j)をRsdjとしたとき、
Figure 0006514399
であり、ここで、
Figure 0006514399
であり、αは、回帰速度、φは、平均回帰点、σsnjは各月の各時間帯の対数価格変化率のボラティリティ、cnは、n月の所定の種類の日の日数であるものとすることができる。
前記確率過程モデルにおいて、
Figure 0006514399
であり、ここで、
Figure 0006514399
であり、
Figure 0006514399
であり、λnjは、n月の時間帯jのジャンプ発生回数、σ2は、ジャンプの大きさを規定する標準偏差、dn0は、n月の初めての所定の種類の日、Fhは、h回目に発生された0〜1の間の乱数、λsnjは、n月のジャンプ発生回数のシミュレーション値であって、
Figure 0006514399
を満たす最大のiであるものとすることができる。
α=1、φ=0であるものとすることができる。
時点dri,j(i=1,2,3,・・・)に対し、
Figure 0006514399
であるものとすることができる。
前記第1の単回帰モデルは、線形回帰モデルであるものとすることができる。
前記第2の単回帰モデルは、ベイズ線形回帰モデルであるものとすることができる。
本明細書及び特許請求の範囲において、「再生可能エネルギーの発電量」とは、例えば、主要電気事業者(例えば、北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力)の電力系統に外部から流入する再生可能エネルギーといった、電力需要とバランスさせる電力供給力に含まれないと考えられる再生可能エネルギーの発電量に対応する発電量を意味する。
本明細書及び特許請求の範囲において、「将来の」とは、過去の直近の単位期間の次の単位期間以降の時を意味する。
上記構成を有する本発明によれば、ファンダメンタルモデルによらずに、マーケットアプローチモデルに基づいて、各燃種の燃料価格も考慮した、精度の高い電力取引価格を予想するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体を提供することができる。
また、上記構成を有する本発明によれば、電力取引価格に発生するジャンプをシミュレート可能な電力取引価格を予想するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体を提供することができる。
本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システムの全体構成を示す図である。 本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システムのハードウエア構成の例を示す図である。 本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システムの電力取引価格予想処理の例のフローチャートである。 本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システムの電力取引価格予想処理の例のフローチャートである。 本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システムの電力取引価格予想処理の例のフローチャートである。 本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システムの電力取引価格予想処理の例のフローチャートである。 シミュレーション値と実績値の1つの例を示す図である。 シミュレーション値と実績値の1つの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システムの全体構成図である。
図1に示されるように本実施形態に係る電力取引価格予想システム1は、記憶部101、表示部102、エリア設定部103、期間設定部105、各種データ取得部107、スポット実績価格月平均値算出部109、月平均限界発電コスト算出部111、月平均電力需要量算出部113、太陽光月平均発電量算出部115、月平均限界プラント利益算出部117、月平均残余電力需要量算出部119、第1の単回帰モデル生成部121、マージナルプラント決定部123、第2の単回帰モデル生成部125、スポット価格月平均期待値算出部127、季節調整部129、平準化部131、修正対数日次変化率平均値・ボラティリティ算出部133、スポット価格シミュレーション値算出部135、シミュレーション値調整部137を備える。各部の機能は、動作説明において説明する。
図2は、本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システム1のハードウエア構成の例を示す図である。電力取引価格予想システム1は、CPU10a、RAM10b、ROM10c、外部メモリ10d、入力部10e、出力部10f、通信部10gを含む。RAM10b、ROM10c、外部メモリ10d、入力部10e、出力部10f、通信部10gは、システムバス10hを介して、CPU10aに接続されている。
図1に示される電力取引価格予想システムの各部は、ROM10cや外部メモリ10dに記憶された各種プログラムが、CPU10a、RAM10b、ROM10c、外部メモリ10d、入力部10e、出力部10f、通信部10g等を資源として使用することで実現される。
以上のシステム構成を前提に、本発明の一実施形態に係る電力取引価格予想システムの電力取引価格予想処理の例を図1〜4を参照して、以下に説明する。図3A〜図3Dは、本発明の1つの実施形態に係る電力取引価格予想システムの電力取引価格予想処理の例のフローチャートである。以下、本実施形態では、JEPXでの電力取引を例として説明する。
ユーザの入力により、エリア設定部103は、取引対象エリアを設定する(S101)。
期間設定部105は、以下の過去の実績データに基づく分析を行う所定の期間や将来のシミュレーション期間を設定する(S103)。本実施形態においては、例として分析を行う過去の所定の期間を直近の月(例えば、現在が6月であるとすると、5月が直近の月)から過去12か月とし、将来のシミュレーション期間を直近の12か月(例えば、現在が6月であるとすると、6月から12か月)とするが、それぞれ任意の期間を設定することができる。設定する過去の所定の期間は、取引市場が成熟していない場合は、市場の傾向の変化が激しいので、直近の短い期間とした方がよい。JEPXは創成期であるので、この場合に当たる。一方、取引市場が成熟している場合は、市場の傾向が安定しているので、データを多く参照するために、長い期間とした方がよい。期間設定部105による期間の設定は、ユーザによる入力により行われてもよいし、デフォルト値により行われてもよい。
各種データ取得部107は、S103において期間設定部105により設定された過去の所定の期間の分析及び将来のシミュレーションに必要な、エリア設定部103により設定されたエリアの電力取引価格のスポット実績価格(以下、単に「スポット実績価格」ともいう。)、原油、天然ガス、石炭の各燃種の実績価格及び先物価格、為替実績レート及び為替先物レート、電力需要実績量、再生可能エネルギーの発電実績量等を外部のデータベースから取得し、記憶部101に記憶する(S105)。本実施形態においては、電力取引価格のスポット実績価格は、JEPXのサーバから取得する。原油、天然ガス、石炭の各燃種の実績価格は、例えば財務省貿易統計のサーバから取得することができる。原油、天然ガス、石炭の各燃種の先物価格は、例えば各種の先物市場情報提供サーバから取得することができる。為替実績レート、為替先物データは、例えば各種の為替情報提供サーバから取得することができる。電力需要実績量、再生可能エネルギーである太陽光の発電実績量は、例えば各電力会社のでんき予報のサーバから取得することができる。
ここで、JEPXでは、取引が毎時0分と30分に行われるので、1日に48個の時間帯に対応するスポット実績価格が存在することになる。
各種データの取得手法は、上記のような手法に限定されるものではなく、例えば、毎月所定の日に直近の月の1か月分のデータを取得して記憶部101に過去の各種データを蓄積する等の他の任意の適切な手法とすることができる。毎月所定の日に直近の月の1か月分のデータを取得して記憶部101に過去の各種データを蓄積する手法を用いると、月毎に各種データが更新されることにより、予想精度が高まる。
代表単位期間スポット実績価格算出部であるスポット実績価格月平均値算出部109は、記憶部101に記憶されたスポット実績価格に基づいて、S103において期間設定部105により設定された過去の所定の期間の、各時間帯毎の、価格予想の対象となる所定の種類の日の月平均値を算出し、記憶部101に記憶する(S107)。具体的には、例えば、平日の価格を予想する場合には、記憶部101に記憶されたスポット実績価格のデータに基づいて、各時間帯毎の、平日のスポット実績価格の月平均値であるスポット実績価格月平均値を算出し、記憶部101に記憶する。本実施形態において、月平均値を、その月のすべての日を対象として算出しないのは、平日、土曜日、休日では電力需要の挙動が大きく異なるので、予測精度を高めるためである。そのため、休日の価格を予想する場合には、休日のスポット実績価格月平均値を算出して、記憶部101に記憶する。また、土曜日の価格を予想する場合には、土曜日のスポット実績価格月平均値を算出して、記憶部101に記憶する。なお、平日には土曜日及び休日は含まれない。
代表単位期間限界発電コスト算出部である月平均限界発電コスト算出部111は、原油、天然ガス、石炭の各燃種について、各時間帯について、記憶部101に記憶された各燃種の実績価格、為替実績レート、各燃種のカロリー値、各燃種の発電プラント効率等に基づいて、S103において期間設定部105により設定された過去の所定の期間及び後述の第2の単回帰モデルを生成するために必要な期間の、各燃種の1日当たりの月平均限界発電コストFnmを算出し、記憶部101に記憶する。ここで、nは月であり、本実施形態においては、上述のように例として対象期間を直近の月から過去12か月としており、直近の過去の月をn=0として、n=−11,−10,−9,・・・,−1,0である。またmは燃種で、m=1(原油),2(天然ガス),3(石炭)である。月平均限界発電コストは、例えば、原油の月平均限界発電コスト[円/kwh]=原油の実績価格[円/l]/(カロリー値[kcal/l]×kwh−kcal換算比×石油の発電プラント効率)として算出する。また、原油、天然ガス、石炭の各燃種について、各時間帯について、記憶部101に記憶された各燃種の先物価格、為替先物レート、各燃種のカロリー値、各燃種の発電プラント効率等に基づいて、S103において期間設定部105により設定された将来のシミュレーション期間の、各燃種の1日当たりの月平均限界発電コストFnm(n=0,1,2,・・・)を算出し、記憶部101に記憶する(S109)。月平均限界発電コストは、例えば、原油の月平均限界発電コスト[円/kwh]=(原油の先物価格[ドル/l]×先物為替レート[円/ドル])/(カロリー値[kcal/l]×kwh−kcal換算比×原油の発電プラント効率)として算出する。
代表単位期間電力需要量算出部である月平均電力需要量算出部113は、各時間帯について、記憶部101に記憶された電力需要実績に基づいて、S103において期間設定部105により設定された過去の所定の期間及び後述の第2の単回帰モデルを生成するために必要な期間の各月の、1日当たりの月平均電力需要量D0njを算出し、記憶部101に記憶する(S111)。
代表単位期間再生可能エネルギー発電量算出部である太陽光月平均発電量算出部115は、各時間帯について、記憶部101に記憶された太陽光発電実績量に基づいて、S103において期間設定部105により設定された過去の所定の期間及び後述の第2の単回帰モデルを生成するために必要な期間の各月の、1日当たりの月平均太陽光発電量を算出し、記憶部101に記憶する。また、各時間帯について、記憶部101に記憶された前年の太陽光発電実績量パターンや太陽光発電所の計画導入量等に基づいて、S103において期間設定部105により設定された将来のシミュレーション期間の各月の、1日当たりの将来月平均太陽光発電量を算出し、記憶部101に記憶する(S113)。なお、再生可能エネルギー発電量として、風力発電等による発電量を考慮してもよい。
代表単位期間限界プラント利益算出部である月平均限界プラント利益算出部117が、対象期間、すなわちS103において期間設定部105により設定された過去の所定の期間及び後述の第2の単回帰モデルを生成するために必要な期間について、原油、天然ガス、石炭の各燃種について、各時間帯について、各時間毎のスポット実績価格月平均値Jnjから各燃種の月平均限界発電コストFnmを減じた、代表単位期間限界プラント利益である月平均限界プラント利益Mnjmを算出し、記憶部101に記憶する(S119)。
njm=Jnj−Fnm (式1)
ここで、nは月であり、本実施形態においては、上述のように例として対象期間を直近の月から過去12か月としており、後述の第2の単回帰モデルを生成するために必要な期間が直近の月から過去24か月となるので、直近の月をn=0として、n=−23,−22,・・・,0である。jは時間帯であり、上述のように1日に48個の時間帯があるので、0時00分〜0時30分の時間帯をj=1、0時30分〜1時00分までの時間帯をj=2として、以下時間順にj=3,4,・・・,48である。mは燃種で、m=1(石油),2(天然ガス),3(石炭)である。なお、対象期間は、直近の月から過去12か月に限定されるものではなく、過去の任意の適切な期間とすることができる。
具体的には、月平均限界プラント利益算出部117は、直近の月から過去12か月の各月について、記憶部101に記憶された、各時間帯のスポット実績価格月平均値Jnj、記憶部101に記憶された各燃種の月平均限界発電コストFnmに基づいて、各時間帯のスポット実績価格月平均値Jnjから各燃種の月平均限界発電コストFnmを減じた月平均限界プラント利益Mnjmを算出し、記憶部101に記憶する。
次に、代表単位期間残余電力需要量算出部である月平均残余電力需要量算出部119が、対象期間について、各時間帯について、各時間帯の代表単位期間電力需要量である月平均電力需要量D0njから、単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量である再生可能エネルギーの月平均発電量Pnjを減じた、代表単位期間残余電力需要量である月平均残余電力需要量をDnjを算出し、記憶部101に記憶する(S121)。
nj=D0nj−Pnj (式2)
これは、再生可能エネルギーによる発電量は、電力取引のスポット価格を引き下げるため、電力需要量から控除し、供給曲線を右にシフトさせるためである。
具体的には、月平均残余電力需要量算出部119は、直近の月から過去24か月の各月について、記憶部101に記憶された各時間帯の月平均電力需要量D0nj、記憶部101に記憶された再生可能エネルギーの月平均発電量である太陽光月平均発電量Pnjに基づいて、各時間帯の月平均電力需要量Dnjから太陽光月平均発電量Pnjを減じた月平均残余電力需要量Dnjを算出し、記憶部101に記憶する。
第1の単回帰モデル生成部121は、ステップS103において期間設定部105により設定された過去の所定の期間について、各燃種について、各時間帯について、算出された各時間帯の各燃種の月平均限界プラント利益Mnjm及び月平均残余電力需要量Dnjに基づいて、月平均限界プラント利益Mjmを目的変数、月平均残余電力需要量Djを説明変数とする第1の単回帰モデルを生成する(S123)。
具体的には、第1の単回帰モデル生成部121は、各燃種について、記憶部101に記憶された、ステップS119及びS121において算出された直近の月から過去12か月の各月の、各時間帯の月平均限界プラント利益Mnjmと月平均残余電力需要量Dnjに基づいて、月平均限界プラント利益Mjmを目的変数、月平均残余電力需要量Djを説明変数とする第1の単回帰モデルを生成する。
今、この単回帰モデルが次式で表される線形単回帰モデルとすると、この傾きAjmと切片Bjmを求めることになる。
jm=Ajm・Dj+Bjm (式3)
具体的には、各燃種の各時間帯についての12個のサンプル点(月平均限界プラント利益Mnjmと月平均残余電力需要量Dnjの組((M-11,jm,D-11,j),(M-10,jm,D-10,j),・・・,M0,jm,D0,j))に基づいて、傾きAjmと切片Bjmを求める。本実施形態においては、最小2乗法を用いて傾きAjmと切片Bjmを求めることにより、各燃種毎の各時間帯毎の回帰方程式を求める。
なお、本実施形態においては、第1の単回帰モデルを線形回帰モデルとしたが、第1の単回帰モデルはこれに限定されるものではなく、他の任意の適切な単回帰モデルとしてもよい。
マージナルプラント決定部123は、各燃種について、各時間帯について、求められた各燃種毎の各時間帯毎の回帰方程式に基づいて決定係数R2 jmを求め、各時間帯において決定係数R2 jmの最も大きい燃を、各時間帯のマージナルプラント燃pjとして決定し、記憶部101に記憶する(S125)。
第2の単回帰モデル生成部125は、各時間帯について、所定の期間の決定されたマージナルプラント燃pjの算出された各時間帯の月平均限界プラント利益Mn,j,pj及び月平均残余電力需要量Dnjに基づいて、月平均限界プラント利益Mjを目的変数、月平均残余電力需要量Djを説明変数として、各時間帯毎の第2の単回帰モデルを生成する(S127)。
具体的には、本実施形態においては、各時間帯について、残差が、平均がゼロ、分散σj 2が1の正規分布にしたがうと仮定した次式で表されるベイズ統計手法に基づく回帰モデルのパラメータ(傾き(回帰係数)aj、切片bj)の確率分布を求める。
j=aj・Dj+bj (式4)
まず、第2の単回帰モデル生成部125は、ステップS119、121で求められ、記憶部101に記憶された過去の月限界プラント利益Mn,j,pjと月残余電力需要量Dnjの組のいくつかであるデータDに基づいて、尤度f(D|aj,bj)を求める。本実施形態においては、例として、所定の期間を直近の月から過去12か月として、12個のサンプル点(月平均限界プラント利益Mn,j,pjと月平均残余電力需要量Dnjの組((M-11,j,pj,D-11,j),(M-10,j,pj,D-10,j),・・・,(M0,j,pj,D0,j))に基づいて、次式から求める。
f(D|aj,bj)=f-11(aj,bj)・f-10(aj,bj)・・・・・f-1(aj,bj)・f0(aj,bj) (式5)
ここで、
Figure 0006514399
続いて、第2の単回帰モデル生成部125は、各時間帯について、次式で表される事前分布π(aj,bj)を求める。ここでは、事前分布π(aj,bj)は正規分布を仮定する。
Figure 0006514399
ここで、
Figure 0006514399
0jはajの期待値、b0jはbjの期待値、σa0j 2はajの分散、σb0j 2はbjの分散である。a0j、b0j、σa0j 2、σb0j 2の具体的な算出方法は、これに限定されるものではないが、本実施形態においては、以下のようにして算出する。すなわち、上述の第1の単回帰モデルの生成と同様の手法によって、(式3)において、燃種mをマージナルプラント燃種pjとし、n=−11〜0の各n月に対して、記憶部101に記憶された(n−11)〜nまでの12か月の月平均限界プラント利益と月平均残余電力需要量の値に基づいて、傾きと切片を求め、求められた傾きと切片をanj、bnjとする。そして、anjの平均値
Figure 0006514399
、bnjの平均値
Figure 0006514399
をそれぞれ、a0j、b0jとする。そして、σa0j 2は、
Figure 0006514399
σb0j 2は、
Figure 0006514399
として算出する。
次に、求められた尤度f(D|aj,bj)と事前分布π(aj,bj)に基づいて、事後分布f(aj,bj|D)を求める。
f(aj,bj|D)=f(D|aj,bj)・π(aj,bj) (式7)
続いて、求められた事後分布f(aj,bj|D)の確率密度関数に基づいて回帰係数ajと切片bjの値を確定させる。本実施形態においては、マルコフ連鎖モンテカルロ(MCMC)法の1つであるメトロポリス法によって、5%点、50%点、95%点の値で回帰係数ajと切片bjの値を確定させ、記憶部101に記憶させる。確定値は、メトロポリス法によって得られた点列の期待値や最頻値を用いてもよい。確定値の決定手法は、MCMC法を用いるものに限定されるものではなく、メトロポリス法以外のMCMC法やMAP推定法等の他の任意の適切な手法によって決定してもよい。
スポット価格単位期間代表期待値算出部であるスポット価格月平均期待値算出部127は、生成された各時間帯毎の第2の単回帰モデルに各時間帯のマージナルプラント燃種の月限界発電コストFn,j,pjと月残余電力需要量Dnjを代入して、過去の所望の期間の各月の各時間帯毎のスポット価格月平均期待値Jenjを算出する(S129)。
具体的には、(式1)、(式4)から
Jenj=aj・Dnj+bj+Fn,j,pj (式8)
となるところ、本実施形態においては、例として、過去の所定の期間を直近の月から過去12か月として、直近の月から過去12か月の各月の各時間帯のマージナルプラント燃種の月平均限界発電コストFn,j,pjと月平均残余電力需要量Dnjを上式に代入して、直近の月から過去12か月の各月の各時間帯毎のスポット価格月平均期待値Jenjを算出し、記憶部101に記憶する。
続いて、季節調整部129は、過去の所定の期間の各日のスポット実績価格Sdjについて季節調整を行って、各日の季節調整スポット実績価格を算出し、季節調整スポット実績価格に基づいて、季節調整スポット実績価格の対数日次変化率を算出する(S131)。ここで、dは、直近の月の直近の日をd=0として(例えば、現在が6月10日であるとすると、5月31日がd=0)、d=−239,−238,・・・,0である。本実施形態においては、簡単のために、1か月の平日の日数を20日、12か月の平日の日数を240日として説明する。具体的には、以下のようにして季節調整である季節性を除外する処理を行う。
季節調整部129は、記憶部101に記憶されたスポット実績価格に基づいて、所定の期間のスポット実績価格の対数日次変化率ln(Sd+1,j/Sd,j)を算出する。本実施形態においては、例として所定の期間を直近の月から過去12か月として、過去12ヶ月分の対数日次変化率を算出する。
続いて、季節調整部129は、記憶部101に記憶された、各時間帯毎の第2の単回帰モデルの傾きajと切片bjの確定値を用いて、各時間帯について、各月のスポット価格月平均期待値の年平均値を1とした場合の各月のスポット価格月平均期待値である季節調整係数Unjを算出する。なお、傾きと切片は、第2の単回帰モデルのaj、bjに換えて、第1の単回帰モデルのAj,pj、Bj,pjを用いてもよい。
Figure 0006514399
季節調整部129は、各時間帯について、各日のスポット実績価格Sdj(ここでは、平日の各日のスポット実績価格)を、算出された、対応する月の季節調整係数Unjで除すことにより、季節性が除去されたスポット実績価格である季節調整スポット実績価格Sdj'を算出する。
dj'=Sdj/Unj (式10)
季節調整部129は、算出された季節調整スポット実績価格Sdj'に基づいて、季節調整スポット実績価格の対数日次変化率ln(Sd+1,j’/Sd,j’)を算出する。
平準化部131は、季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプが発生した日を判定し、ジャンプ発生日と判定された日の対数日次変化率の値を、その日の属する月の対数日次変化率の平均値に置き換える(S133)。
具体的には、平準化部131は、まず、各月について、季節調整スポット実績価格Sdj'の対数日次変化率ln(Sd+1,j’/Sd,j’)の平均μnj’と分散σnj2を算出する。
Figure 0006514399

Figure 0006514399
次いで、平準化部131は、対数日次変化率ln(Sd+1,j'/Sd,j')を標準化し、標準化対数日次変化率 [ln(Sd+1,j'/Sd,j')−μnj']/σnj'を算出する(正規分布の標準化)。
そして、平準化部131は、各標準化対数日次変化率 [ln(Sd+1,j'/Sd,j')−μnj']/σnj'が、ジャンプの判定基準となる所定の閾値γ以上となった場合に、ジャンプが発生したと判定し、ジャンプ発生日を記憶部101に記憶すると共にジャンプ発生回数をカウントし記憶部101に記憶する。所定の閾値γは、任意の適切な値とすることができるが、例えば2.4と良好なシミュレーション結果が得られる。
平準化部131は、標準化対数日次変化率 [ln(Sd+1,j'/Sd,j')−μnj']/σnj'のジャンプが発生した日の対数日次変化率ln(Sd+1,j'/Sd,j')をμnj'で置き換える
修正対数日次変化率平均値・ボラティリティ算出部133は、置き換えにより修正された修正対数日次変化率ln(Sd+1,j''/Sd,j'')に基づいて、各時間帯毎の各月の修正対数日次変化率の平均値μnj''とボラティリティσnj''を算出する(S135)。
Figure 0006514399

Figure 0006514399
スポット価格シミュレーション値算出部135は、下記の確率過程モデルに基づいて、過去の所定の期間(ここでは、直近の月から過去12ヶ月)の、各時間帯についての各日のスポット価格のシミュレーション値Ssdj(d=−239〜0)を算出する(S137)。
この確率過程モデルは、平均回帰性を表現できるオルンシュタイン=ウーレンベック過程にジャンプ過程を加えたものである。すなわち、基準時点t0の基準価格Sst0に対する、時点tの価格Sstの対数価格変化率ln(Sst/Sst0)をRstとすると、対数価格変化率についての離散型のオルンシュタイン=ウーレンベック過程は、
Rst+Δt−Rst=α(φ−Rst)Δt+σsnj・ΔWt (式15)
と記述される。
と記述することができる。ここで、αは、回帰速度、φは、平均回帰点、Wtはウィナー過程、σsnjは各月の各時間帯の対数価格変化率のボラティリティである。また、
Figure 0006514399
と記述される。
であるので、時点の単位を日とした場合の各時間帯のRstをRsdjと表すこととし、Δtを1(日)とし、ジャンプ過程をJdjとすると、確率過程モデルは、
Figure 0006514399
と記述される。ここで、cnは、n月の所定の種類の日(ここでは、平日)の日数(ここでは、20日)である。
ここで、発明者の経験上、回帰速度αが1、平均回帰点φがゼロの近傍である場合に良好なシミュレーション結果が得られることが分かっているが、回帰速度αが1、平均回帰点φがゼロであるとすると、(式17)は、
Figure 0006514399
となる。
ここで、基準時点d0の対数価格変化率Rsd0は、
Rsd0=ln(Ssd0/Ssd0)=ln(1)=0
となるから、
Figure 0006514399
とすると、(式18)より、
Rsd0+1,j=Yd0,j (式20)
となる。更に、(式18)、(式20)より、
Figure 0006514399
となり、更に、(式18)、(式21)より、
Figure 0006514399
となり、(式18)に順に代入することにより、結局、
Figure 0006514399
となる。
そして、
Rsd+1,j=ln(Ssd+1,j/Ssd0,j) (式24)
であるから、両式より、Ssd+1,jは、
Figure 0006514399
と求めることができる。
ここで、
Figure 0006514399
を構成するZ1、Z2(後述のようにJdjにZ2が含まれる)は、コンピュータ上の計算では、乱数により決定されるので、Ydjは、乱数により決定される値であり、(式18)から、乱数の値として大きな値が出てしまったとき、Rsdjの値が大きくなりすぎて、Ssdjの値が発散してしまう場合がある。
そこで、Rsdj若しくはSsdjの値が所定の値以上若しくはそれを超えた場合、又は適切なタイミングで(例えば、月毎や日毎といった所定期間毎に)、(式18)におけるRsdjをゼロにリセットすれば、Rsdjの値が大きくなりすぎてしまうのを抑制し、Ssdjの値が発散するのを抑制することができる。
Rsdjをゼロにリセットするためには、リセット時点をdrとすると、リセット時点drの対数価格変化率ln(Ssdr,j/Ssd0,j)の基準価格Ssd0,jをSsdr,jに等しくすればよいが、Ssdr,jも大きすぎない値が選択されることが望ましい。よって、Ssdr,jとしては、特定の時点のスポット価格は値が大きすぎる場合があるので、スポット実績価格又はスポット価格のシミュレーション値の平均値、例えば前月の平均値とするとよい。また、例えば、10円/kWh等の経験上スポット価格の平均値に近いことが分かっている所定の値としてもよい。Ssdr,jとどのような値とするかは、これらに限定されるものではなく、他の任意の適切な値とすることができる。
したがって、リセットが、リセット時点dri,j(i=1,2,3,・・・)で行われるとき、
Figure 0006514399
となる。
続いて、本実施形態において用いるジャンプ過程Jdj、すなわち本実施形態におけるジャンプのシミュレート手法について説明する。
単位時間に平均λ回起きる事象を、t時間観測したときにk回発生する確率は、次式のポアソン分布で与えられる。
F(k,t)=(λk/k!)・e-λt (式27)
よって、時刻t0からt0+tの間に、事象が起きない、すなわち0回事象が起こる確率は、上式において、k=0として、
F(0,t)=e-λt (式28)
となる。すると、時刻t0からt0+tまで事象が起こらず、時刻t0+tで初めて事象が起きる分布関数は、この余事象として、
F(t)=1−e-λt (式29)
となる。そして、この式から、時刻t0+tで初めて事象が起きるときのtは、
t=(−1/λ)ln(1−F(t)) (式30)
から求めることができる。
これを利用して、本実施形態においては、(式30)におけるF(t)を0〜1の間の一様乱数に置き換えて、その一様乱数に対応するtをジャンプの発生時刻とシミュレートする。すなわち、n月の時間帯jのジャンプ発生回数をλnj、スポット価格シミュレーション値算出部135が最初に発生した乱数をF1とすると、単位時間は月であるから、n月の所定の種類の日(ここでは、平日)の日数(ここでは、20日)をcnとすると、Dn1=−(1/λnj)ln(1−F1)・cnの四捨五入値を、その月の最初のジャンプ発生日とシミュレートする。Dn1がcn−1(ここでは、19)日以下であれば、次の乱数F2を発生させ、Dn2=−(1/λnj)ln(1−F2)・cnを求め、Dn1+Dn2がdn(ここでは、20)日以下であれば、Dn1+Dn2をその月の次のジャンプ発生日とする。以下、同様にして、Dn1+Dn2+Dn3、Dn1+Dn2+Dn3+Dn4、・・・、Dn1+Dn2+・・・+Dnh(Dnh=−(1/λnj)ln(1−Fh)・cn)とジャンプ発生日をシミュレートし、Dn1+Dn2+・・・+Dnhが、その月の日数dnを超えたら、ジャンプ発生日のシミュレートを終了する。このとき、n月のジャンプ発生回数のシミュレーション値λsnjは、
Figure 0006514399
を満たす最大のiとなる。なお、上記実施形態においては、F(t)を0〜1の間の一様乱数に置き換えたが、これに限定されるものではなく、F(t)は、他の任意の適切な乱数に置き換えてもよい。
ここで、発生するジャンプの大きさについては、σ2をジャンプの大きさを規定する標準偏差とすると、ジャンプ過程Jdjは、以下の式で表すことができる。ここで、σ2は、任意の適切な値とすることができるが、例えば0.1とすることができる。
Figure 0006514399

Figure 0006514399

Figure 0006514399

Figure 0006514399
n0は、n月の初めての所定の種類の日(ここでは、平日)である。
スポット価格シミュレーション値算出部135は、(式25)、(式31)から、モンテカルロ法にて、50%点をSsd,jの値として確定する。確定値は、50%点に限定されるものではなく、最頻度値等の適切な他の任意の代表値を用いてもよい。
一方、スポット価格シミュレーション値算出部135は、記憶部101に記憶された、各時間帯毎の過去の所定の期間の初期月のスポット価格月平均期待値Je-11,jを1とした場合の各月のスポット価格月平均期待値であるドリフト調整係数を、算出された各時間帯毎のスポット価格シミュレーション値Ssdjに乗じてスポット価格のドリフト調整シミュレーション値Ssdj'を算出する(S139)。
Ssdj'=(Jenj/Je-11,j)Ssdj (式32)
ドリフト調整係数を算出する際に基準とするスポット価格月平均期待値は、過去の所定の期間の初期月のものに限定されるものではなく、過去の所定の期間の他の任意の適切な月のものとすることができる。
シミュレーション値調整部137は、以上のようにして算出された過去の所定の期間(ここでは、過去12ヶ月)のスポット価格のドリフト調整シミュレーション値Ssdj'について、下記の(式33)〜(式35)で示される判定基準に基づいて、調整が必要かどうかを判定する(S141)。(式33)の条件は、過去の所定の期間のスポット実績価格Sdjの合計に対する、過去の所定の期間のスポット実績価格Sdjとスポット価格のドリフト調整シミュレーション値Ssdj'の差の合計の比が所定の値以下であるという条件であり、この所定の値は任意の適切な値とすることができるが、本実施形態では、所定の値を8%としている。(式34)の条件は、過去の所定の期間のスポット価格のドリフト調整シミュレーション値Ssdj'の分散が所定の値以下であるという条件であり、この所定の値は任意の適切な値とすることができるが、本実施形態では、所定の値を1.1としている。(式35)の条件は、過去の所定の期間のジャンプ回数が、所定の数値範囲内であるという条件であり、この所定の数値範囲は任意の適切な範囲とすることができるが、本実施形態では、(過去の所定の期間の日数の半分)±2.5%以内であるという条件としている。
Figure 0006514399

Figure 0006514399

Figure 0006514399
ここで、<Ssdj'>は、Ssdj'の平均値である。
シミュレーション値調整部137は、判定基準が満たされない場合は(S143)、判定基準が満たされるようになるまで、σsnj、σ2
Figure 0006514399
の値を調整して(S145)、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返す。ここで、
Figure 0006514399
の値の調整は、ジャンプの判定基準となる所定の閾値γの値を調整することにより行う。
判定基準が満たされると(S143)、スポット価格シミュレーション値算出部135は、過去のスポット価格のシミュレーション値の算出と同様にして、将来のスポット価格のシミュレーション値を算出する(S147)。
具体的には、ステップS137と同様にして、(式25)、(式31)から将来のスポット価格のシミュレーション値を算出する。
また、スポット価格シミュレーション値算出部135は、記憶部101に記憶された、各時間帯毎の第2の単回帰モデルの傾きajと切片bjを用いて、(式8)から、各時間帯について、将来のスポット価格月平均期待値を計算する。
ここで、月平均残余電力需要量Dnjとしては、ステップS103において期間設定部105により設定されたシミュレーション期間に対応する前年同月の電力取引価格のスポット実績価格、太陽光月平均発電量Pnjとしては、S103において期間設定部105により設定された将来のシミュレーション期間の、1日当たりの将来月平均太陽光発電量、各時間帯のマージナルプラントの月平均限界発電コストFnpjとしては、S103において期間設定部105により設定された将来のシミュレーション期間の、各燃種の1日当たりの月平均限界発電コストを、それぞれ記憶部101から読み出して用いる。
スポット価格シミュレーション値算出部135は、記憶部101に記憶された、各時間帯毎の過去の所定の期間の初期月のスポット価格月平均期待値Je-11,jを1とした場合の各月のスポット価格月平均期待値であるドリフト調整係数を、算出された各時間帯毎のスポット価格シミュレーション値Ssdjに乗じてスポット価格のドリフト調整シミュレーション値Ssdj'を算出する。
Ssdj'=(Jenj/Je-11,j)Ssdj (n=0,1,・・・,11,d=0,1,・・・,239)
スポット価格シミュレーション値算出部135は、算出された各時間帯毎のスポット価格のドリフト調整シミュレーション値Ssdj'を、Ss0,1',Ss0,2',Ss0,3',・・・,Ss239,46',Ss239,47',Ss239,48'と、時間順に並び替え、表示部102に数値やグラフとして出力する(S149)。
本実施形態の実施例として、計算実験を行った。図4、図5は、実施例の計算実験結果であるシミュレーション値(スポット価格のドリフト調整シミュレーション値)と実績値を示す図であり、実線がシミュレーション値、破線が実績値を示す。この計算実験は、取引対象エリアを関東エリアとし、2014年1月〜2017年12月までのデータに基づいて、ステップS103において期間設定部105により設定される過去の所定の期間を2016年1月〜2017年12月、将来のシミュレーション期間をそれぞれ2018年4月、8月として、2018年4月、8月の平日についてシミュレーションを行ったものである。これらのシミュレーションにおいては、Rsdのリセットを毎月最初の平日に行った。リセットの際のSsdrは、過去の所定の期間については、前月のスポット実績価格の平均値、将来のシミュレーション期間については、前月のシミュレーション値の平均値(最初のSsdrは、前月のスポット実績価格の平均値)とした。なお、第2の単回帰モデルは、直近の月から過去24か月のマージナルプラント燃pjの算出された各時間帯の月平均限界プラント利益Mn,j,pj及び月平均残余電力需要量Dnjに基づいて生成した。
2018年4月のシミュレーションについて、シミュレーション値の挙動は、実績値の挙動と非常によく一致しており、実績値の平均が8.63円/kwh、分散が1.48であったのに対し、シミュレーション値の平均が8.53円/kwh、分散が1.49であり、また、2018年4月の実績値の合計に対するシミュレーション値と実績値の差の合計の比がわずか1.23%と、両者が非常によく一致した。
2018年8月のシミュレーションについて、実績値の平均が15.14円/kwh、分散が10.08であったのに対し、シミュレーション値の平均が10.47円/kwh、分散が2.70であり、2018年8月の実績値の合計に対するシミュレーション値と実績値の差の合計の比は、44.54%であり、実績値とシミュレーション値で大きな乖離が見られた。しかしながら、この大きな乖離は、異常気象による予想外の突発的な需要増により、創生期で取引量が少ないJEPXにおいて、供給量が激変すると過大なスパイクが発生するために生じたものであると考えられ、8月1日からの日数が、1〜4日、7日、16〜19日では、シミュレーション値の挙動は、実績値の挙動と大きく乖離しているものの、それ以外の日についてはよく一致した。
本実施形態によれば、発電設備に関する公表情報だけでは推定が難しいマージナルプラントの推定を、市場データ等に基づいて(マーケットアプローチモデルによって)、精度よく行うことができるので、精度の高い電力取引価格予想を行うことができる。すなわち、マージナルプラントは、電力取引価格に大きな影響を与える限界コストを決定するものであるところ、本実施形態においては、市場データ等に基づく燃種(原油、天然ガス、石炭)毎の単回帰モデルを生成して決定係数の最も大きい単回帰モデルの燃種をマージナルプラントと推定することによって、精度の高いマージナルプラントの推定を実現している。
本実施形態によれば、電力取引価格に発生するジャンプをシミュレートすることができる。
上記実施形態においては、単位期間を月としたが、これに限定されるものではなく、例えば20日等の他の適切な任意の期間とすることができる。また、単位期間は一定の期間に限定されるものではなく、例えば20日、25日、23日、・・・等変動するものであってもよい。
上記実施形態においては、代表単位期間限界発電コスト、代表単位期間限界プラント利益、代表単位期間電力需要量、代表単位期間残余電力需要量、スポット価格単位期間代表期待値は、平均値であったが、これに限定されるものではなく、最頻値、中央値等の他の適切な任意の代表値とすることができる。
上記実施形態においては、分析期間として1つの期間が設定されたが、複数の期間を設定し、それぞれの期間に対してスポット価格シミュレーション値を算出し、単位年当たりのスポット実績価格との差が一番小さな期間を最適期間と判定し、該最適期間についてスポット価格シミュレーション値を算出してもよい。
以上、本発明について、例示のためにいくつかの実施形態に関して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変形及び修正を行うことができることは、当業者に明らかであろう。
1 電力取引価格予想システム
10a CPU
10b RAM
10c ROM
10d 外部メモリ
10e 入力部
10f 出力部
10g 通信部
10h システムバス
101 記憶部
102 表示部
103 エリア設定部
105 期間設定部
107 各種データ取得部
109 スポット実績価格月平均値算出部
111 月平均限界発電コスト算出部
113 月平均電力需要量算出部
115 太陽光月平均発電量算出部
117 月平均限界プラント利益算出部
119 月平均残余電力需要量算出部
121 第1の単回帰モデル生成部
123 マージナルプラント決定部
125 第2の単回帰モデル生成部
127 スポット価格月平均期待値算出部
129 季節調整部
131 平準化部
133 修正対数日次変化率平均値・ボラティリティ算出部
135 スポット価格シミュレーション値算出部
137 シミュレーション値調整部

Claims (24)

  1. コンピュータにより実行される電力取引価格予想方法であって、
    代表単位期間限界プラント利益算出部が、過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出するステップと、
    代表単位期間残余電力需要量算出部が、前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出するステップと、
    第1の単回帰モデル生成部が、前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成するステップと、
    マージナルプラント決定部が、各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するステップと、
    第2の単回帰モデル生成部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成するステップと、
    スポット価格単位期間代表期待値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格単位期間代表期待値に修正を加えて、所望の日の所望の時間帯のスポット価格の期待値を算出するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
  3. コンピュータにより実行される電力取引価格予想方法であって、
    代表単位期間限界プラント利益算出部が、過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出するステップと、
    代表単位期間残余電力需要量算出部が、前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出するステップと、
    第1の単回帰モデル生成部が、前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成するステップと、
    マージナルプラント決定部が、各燃各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するステップと、
    第2の単回帰モデル生成部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成するステップと、
    スポット価格単位期間代表期待値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するステップと、
    スポット価格シミュレーション値算出部が、確率過程モデルに基づいて、所望の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出するステップと、
    スポット価格シミュレーション値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の所定の単位期間のスポット価格単位期間代表値期待値を1とした場合の各単位期間のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出するステップと、
    を含む電力取引価格予想方法。
  4. コンピュータにより実行される電力取引価格予想方法であって、
    代表単位期間限界プラント利益算出部が、過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出するステップと、
    代表単位期間残余電力需要量算出部が、前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出するステップと、
    第1の単回帰モデル生成部が、前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成するステップと、
    マージナルプラント決定部が、各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するステップと、
    第2の単回帰モデル生成部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成するステップと、
    スポット価格単位期間代表期待値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、過去の所定の期間の、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するステップと、
    季節調整部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、各日のスポット実績価格について季節調整を行って、各日の季節調整スポット実績価格を算出し、前記季節調整スポット実績価格に基づいて、季節調整スポット実績価格の対数日次変化率を算出するステップと、
    平準化部が、前記季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプが発生した日を判定し、ジャンプ発生日と判定された日の対数日次変化率の値を、その日の属する月の対数日次変化率の代表値に置き換え、修正対数日次変化率を求めるステップと、
    修正対数日次変化率平均値・ボラティリティ算出部が、前記修正対数日次変化率に基づいて、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の各月の修正対数日次変化率の代表値とボラティリティを算出するステップと、
    スポット価格シミュレーション値算出部が、前記ボラティリティを変数として含む確率過程モデルに基づいて、過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出するステップと、
    前記スポット価格シミュレーション値算出部が、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の過去の所定の期間の所定の月のスポット価格単位期間代表期待値を1とした場合の各月のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出するステップと、
    シミュレーション値調整部が、前記スポット価格のドリフト調整シミュレーション値について、所定の判定基準に基づいて、調整が必要かどうかを判定するステップと、
    前記シミュレーション値調整部が、前記所定の判定基準が満たされない場合は、前記所定の判定基準が満たされるようになるまで、前記確率過程モデルの前記ボラティリティの値を調整し、調整されたボラティリティの値の前記確率過程モデルに基づいて、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すステップと、
    前記スポット価格シミュレーション値算出部が、前記所定の判定基準が満たされた場合、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃の限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、将来の所望の期間の各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するステップと、
    前記スポット価格シミュレーション値算出部が、前記所定の判定基準を満たす前記ボラティリティの値の前記確率過程モデルに基づいて、将来の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出するステップと、
    前記スポット価格シミュレーション値算出部が、前記将来の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の所定の月のスポット価格単位期間代表期待値を1とした場合の各月のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出するステップと、
    を含む電力取引価格予想方法。
  5. 前記確率過程モデルは、ジャンプ項を含み、前記所定の判定基準は、前記季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプ回数が所定の範囲内であることを更に含み、
    前記スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すステップは、前記所定の判定基準が満たされない場合は、前記所定の判定基準が満たされるようになるまで、前記ボラティリティの値、前記ジャンプ回数の値、前記ジャンプの大きさのうちの少なくとも1つを調整して、調整されたボラティリティの値、前記ジャンプ回数の値、前記ジャンプの大きさの値の前記確率過程モデルに基づいて、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すステップである請求項4に記載の方法。
  6. 前記確率過程モデルは、時点の単位を日とした場合の、各時間帯の、基準時点d0の基準価格Ssd0,jに対する、時点dの価格Ssdjの対数価格変化率ln(Ssdj/Ssd0,j)をRsdjとしたとき、
    Figure 0006514399
    であり、ここで、
    Figure 0006514399
    であり、αは、回帰速度、φは、平均回帰点、σsnjは各月の各時間帯の対数価格変化率のボラティリティ、cnは、n月の所定の種類の日の日数である請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記確率過程モデルにおいて、
    Figure 0006514399
    であり、ここで、
    Figure 0006514399
    であり、
    Figure 0006514399
    であり、λnjは、n月の時間帯jのジャンプ発生回数、σ2は、ジャンプの大きさを規定する標準偏差、dn0は、n月の初めての所定の種類の日、Fhは、h回目に発生された0〜1の間の乱数、λsnjは、n月のジャンプ発生回数のシミュレーション値であって、
    Figure 0006514399
    を満たす最大のiである請求項6に記載の方法。
  8. α=1、φ=0である請求項7に記載の方法。
  9. 時点dri,j(i=1,2,3,・・・)に対し、
    Figure 0006514399
    である請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記第1の単回帰モデルは、線形回帰モデルである請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記第2の単回帰モデルは、ベイズ線形回帰モデルである請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記単位期間は月である請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記代表単位期間限界発電コスト、前記代表単位期間限界プラント利益、前記代表単位期間電力需要量、前記代表単位期間残余電力需要量、スポット価格単位期間代表期待値は、月平均の値である請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 請求項1〜13に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムを記録した記録媒体。
  16. 過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出する代表単位期間限界プラント利益算出部と、
    前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出する代表単位期間残余電力需要量算出部と、
    前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成する第1の単回帰モデル生成部と、
    各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するマージナルプラント決定部と、
    前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成する第2の単回帰モデル生成部と、
    前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するスポット価格単位期間代表期待値算出部と、
    を備える電力取引価格予想システム。
  17. 過去の所定の期間について、各燃種について、1日を複数の時間帯に区分した時間帯の少なくとも1つの時間帯の各々について、単位期間の所定の種類の日の代表単位期間スポット実績価格から、前記単位期間の代表限界発電コストである代表単位期間限界発電コストを減じた代表単位期間限界プラント利益を算出する代表単位期間限界プラント利益算出部と、
    前記過去の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記単位期間の電力需要量である代表単位期間電力需要量から、前記単位期間の再生可能エネルギーの代表発電量を減じた代表単位期間残余電力需要量を算出する代表単位期間残余電力需要量算出部と、
    前記各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々の代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数として、第1の単回帰モデルを生成する第1の単回帰モデル生成部と、
    各燃種について、前記少なくとも1つの時間帯の各々について、前記第1の単回帰モデルの決定係数を求め、前記少なくとも1つの時間帯の各々において決定係数の最も大きい燃種を、前記少なくとも1つの時間帯の各々のマージナルプラント燃種として決定するマージナルプラント決定部と、
    前記少なくとも1つの時間帯の各々について、所定の期間の、前記マージナルプラント燃種の前記少なくとも1つの時間帯の各々の前記代表単位期間限界プラント利益及び前記代表単位期間残余電力需要量に基づいて、前記代表単位期間限界プラント利益を目的変数、前記代表単位期間残余電力需要量を説明変数とする第2の単回帰モデルを生成する第2の単回帰モデル生成部と、
    前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃種の代表単位期間限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、過去の所定の期間の、各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出するスポット価格単位期間代表期待値算出部と、
    前記少なくとも1つの時間帯の各々について、各日のスポット実績価格について季節調整を行って、各日の季節調整スポット実績価格を算出し、前記季節調整スポット実績価格に基づいて、季節調整スポット実績価格の対数日次変化率を算出する季節調整部と、
    前記季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプが発生した日を判定し、ジャンプ発生日と判定された日の対数日次変化率の値を、その日の属する月の対数日次変化率の代表値に置き換え、修正対数日次変化率を求める平準化部と、
    前記修正対数日次変化率に基づいて、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の各月の修正対数日次変化率の代表値とボラティリティを算出する修正対数日次変化率平均値・ボラティリティ算出部と、
    前記ボラティリティを変数として含む確率過程モデルに基づいて、過去の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の過去の所定の期間の所定の月のスポット価格単位期間代表期待値を1とした場合の各月のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出するスポット価格シミュレーション値算出部と、
    前記スポット価格のドリフト調整シミュレーション値について、所定の判定基準に基づいて、調整が必要かどうかを判定し、前記所定の判定基準が満たされない場合は、前記所定の判定基準が満たされるようになるまで、前記確率過程モデルの前記ボラティリティの値を調整し、調整されたボラティリティの値の前記確率過程モデルに基づいて、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すシミュレーション値調整部と、を備え、
    前記スポット価格シミュレーション値算出部は、
    前記所定の判定基準が満たされた場合、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記第2の単回帰モデルに、前記少なくとも1つの時間帯の各々の各単位期間の、前記マージナルプラント燃の限界発電コストと各単位期間の前記代表単位期間残余電力需要量を代入して、将来の所望の期間の各単位期間の前記少なくとも1つの時間帯の各々毎のスポット価格単位期間代表期待値を算出し、
    前記所定の判定基準を満たす前記ボラティリティの値の前記確率過程モデルに基づいて、将来の所定の期間の、前記少なくとも1つの時間帯の各々についての各日のスポット価格のシミュレーション値を算出し、
    前記将来の所定の期間について、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の所定の月のスポット価格単位期間代表期待値を1とした場合の各月のスポット価格単位期間代表期待値であるドリフト調整係数を算出し、前記少なくとも1つの時間帯の各々毎の前記スポット価格シミュレーション値を、前記ドリフト調整係数を用いて調整して、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値を算出する電力取引価格予想システム。
  18. 前記確率過程モデルは、ジャンプ項を含み、前記所定の判定基準は、前記季節調整スポット実績価格の対数日次変化率のジャンプ回数が所定の範囲内であることを更に含み、
    前記スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すことは、前記所定の判定基準が満たされない場合は、前記所定の判定基準が満たされるようになるまで、前記ボラティリティの値、前記ジャンプ回数の値、前記ジャンプの大きさのうちの少なくとも1つを調整して、調整されたボラティリティの値、前記ジャンプ回数の値、前記ジャンプの大きさの値の前記確率過程モデルに基づいて、スポット価格のドリフト調整シミュレーション値の算出を繰り返すことである請求項17に記載のシステム。
  19. 前記確率過程モデルは、時点の単位を日とした場合の、各時間帯の、基準時点d0の基準価格Ssd0,jに対する、時点dの価格Ssdjの対数価格変化率ln(Ssdj/Ssd0,j)をRsdjとしたとき、
    Figure 0006514399
    であり、ここで、
    Figure 0006514399
    であり、αは、回帰速度、φは、平均回帰点、σsnjは各月の各時間帯の対数価格変化率のボラティリティ、cnは、n月の所定の種類の日の日数である請求項17又は18に記載のシステム。
  20. 前記確率過程モデルにおいて、
    Figure 0006514399
    であり、ここで、
    Figure 0006514399
    であり、
    Figure 0006514399
    であり、λnjは、n月の時間帯jのジャンプ発生回数、σ2は、ジャンプの大きさを規定する標準偏差、dn0は、n月の初めての所定の種類の日、Fhは、h回目に発生された0〜1の間の乱数、λsnjは、n月のジャンプ発生回数のシミュレーション値であって、
    Figure 0006514399
    を満たす最大のiである請求項19に記載のシステム。
  21. α=1、φ=0である請求項20に記載のシステム。
  22. 時点dri,j(i=1,2,3,・・・)に対し、
    Figure 0006514399
    である請求項19〜21のいずれか1項に記載のシステム。
  23. 前記第1の単回帰モデルは、線形回帰モデルである請求項16〜22のいずれか1項に記載のシステム。
  24. 前記第2の単回帰モデルは、ベイズ線形回帰モデルである請求項16〜23のいずれか1項に記載のシステム。
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