JP6513514B2 - 温度測定方法 - Google Patents

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本発明は、真空チャンバ内に配置されるターゲットのスパッタ面の温度を測定する温度測定方法に関する。
成膜対象物の表面に酸化アルミニウムや酸化マグネシウム等の誘電体膜を成膜する成膜装置として、スパッタリング装置が知られている。スパッタリング装置は、真空チャンバ内に誘電体製のターゲットと成膜対象物とを配置し、ターゲットに電力投入して真空チャンバ内にプラズマを生成し、ターゲットをスパッタリングして飛散したスパッタ粒子を成膜対象物に付着、堆積させることにより誘電体膜を成膜する。
ここで、誘電体膜の成膜レートを高める場合、例えばターゲットに対する投入電力を増加させることが考えられるが、投入電力を増加させると、ターゲットに欠けや割れが発生したり、誘電体膜の膜質(例えば組成)の面内分布が悪くなったりするという不具合がある。
そこで、本発明の発明者らは、鋭意研究を重ね、誘電体の熱伝導率が金属に比べて低く、ターゲットへの投入電力を増加させていくと、ターゲットのスパッタ面内で温度差が生じ、これに起因して上記不具合が生じることを知見するのに至った。このような不具合が生じないように投入電力を設定するには、投入電力とスパッタ面内で生じる温度差との相関を求める必要がある。
ターゲットのスパッタ面の温度を測定する装置が例えば特許文献1で知られている。このものでは、真空チャンバ側壁に固定された温度検出手段によりスパッタ面の温度を測定しているため、スパッタ面の1点の温度しか測定することができない。また、真空チャンバ内にはターゲットと成膜対象物との間の空間を囲繞するように筒状の防着板が配置されることが一般であるため、上記従来例の温度検出手段を所定の角度範囲で首振りさせる機構を設けたとしても、スパッタ面の温度を所定範囲に亘って測定するには限界がある。
特開平11−100670号公報
本発明は、以上の点に鑑み、ターゲットのスパッタ面の温度を所定範囲に亘って測定することが可能な温度測定方法を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために、真空チャンバ内に配置されるターゲットのスパッタリングされる表面をスパッタ面とし、スパッタ面の温度を測定する本発明の温度測定方法は、スパッタ面と平行な面内でスパッタ面の所定の範囲を横切って移動する真空チャンバ内の可動部品に温度検出手段を設け、スパッタリングが終了した後に、可動部品をスパッタ面に対して相対移動させながら、温度検出手段によりスパッタ面の温度を測定することを特徴とする。
本発明によれば、スパッタリングが終了した後に、可動部品をターゲットのスパッタ面に対して相対移動させることで、可動部品が横切ったスパッタ面の温度を所定範囲に亘って測定することができる。つまり、ターゲットのスパッタ面の径方向や周方向の温度分布を測定することができる。ここで、スパッタリングが終了した後、ターゲットは所定の冷却率で冷却されるため、スパッタリングが終了してから温度測定を行うまでの時間の間に低下した温度を求めることで、スパッタリング終了直後のスパッタ面の温度を所定範囲に亘って推定することができる。尚、本発明では、温度検出手段により温度測定を連続的に行う場合だけでなく、少なくとも1回の温度測定を間欠的に行う場合を含むものとする。
本発明において、前記可動部品が、真空チャンバ内に成膜対象物を搬送する搬送ロボットであることが好ましい。これによれば、搬送ロボットに温度検出手段を設けるだけで、ターゲットのスパッタ面の所定範囲の温度を測定できる構成を実現することができる。尚、可動部品たる搬送ロボットに温度検出手段を設けるとは、搬送ロボットが温度検出手段付きの基板を保持する場合を含むものとする。
本発明において、前記可動部品が、スパッタ面を覆う遮蔽位置とスパッタ面から離間した退避位置との間で移動自在なシャッター板であることが好ましい。これによれば、シャッター板に温度検出手段を設けるだけで、ターゲットのスパッタ面の所定範囲の温度を測定できる構成を実現することができる。
本発明の第1実施形態のスパッタリング装置の構成を示す模式図。 図1に示す処理室において実施される温度測定方法を説明する模式図。 ターゲットのスパッタ面の温度測定範囲を説明する模式図。 本発明の第2実施形態の温度測定方法を実施するスパッタリング装置の構成を示す模式図。 ターゲットのスパッタ面の温度測定範囲を説明する模式図。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態のスパッタリング装置について説明する。図1に示すように、クラスターツールとして構成されるスパッタリング装置SM1は、中央の搬送室Tと、搬送室Tと仕切りバルブIVを介して夫々接続される真空処理室(以下「処理室」という)C1,C2及びロードロック室L1,L2とを備える。搬送室T内には搬送ロボットRが配置され、この搬送ロボットRは、図示省略の2個のモータを有し、同心に配置された各モータの回転軸11a,11bにはロボットアーム12が図示省略のリンク機構を介して連結され、ロボットアーム12の先端に成膜対象物たる基板Wを保持するロボットハンド13が取り付けられている。そして、回転軸11a,11bの各回転角を適宜制御することで、ロボットアーム12が伸縮及び旋回自在となり、ロボットハンド13で保持した基板Wを各室の所定位置に搬送できるようになっている。また、回転軸11a,11bには図示省略するエアシリンダ等の昇降手段が付設され、回転軸11a,11bひいてはロボットハンド13を昇降できるようにしている。
搬送室Tとロードロック室L1,L2及び処理室C1,C2とは、隔絶手段たる仕切バルブIVを介してそれぞれ連結されている。仕切バルブIVは、弁箱21と、この弁箱21内で往復動自在に設けられる弁体22とで構成されている。弁体22を下方に移動させて開弁することで、透孔21a,21aを通じて搬送室Tと処理室C1とが連通し、搬送ロボットRにより搬送室Tと処理室C1との間で基板Wの搬送が可能となる。
図2も参照して、スパッタリング装置SM1は、処理室C1を画成する真空チャンバ1を備える。真空チャンバ1の底部には、排気管を介してターボ分子ポンプやロータリーポンプなどからなる真空ポンプPが接続され、処理室C1内を所定圧力(例えば1×10−5Pa)まで真空引きできるようにしている。また、真空チャンバ1の底部には、ステージ2が配置され、ステージ2には図示省略する静電チャックが設けられ、基板Wがその成膜面を上側にして位置決め保持されるようにしている。
真空チャンバ1の側壁には、図示省略のガス源に連通し、マスフローコントローラ10aが介設されたガス管10が接続され、Arなどの希ガス(または希ガスと酸素ガスの混合ガス)からなるスパッタガスを処理室C1内に所定流量で導入できるようになっている。
真空チャンバ1の天井部には、ターゲットアッセンブリ3が設けられている。ターゲットアッセンブリ3は、成膜しようとする薄膜の組成に応じて適宜選択される酸化アルミニウムや酸化マグネシウム等の誘電体で作製されるターゲット31と、ターゲット31のスパッタ面31aと背向する面(上面)に図示省略のインジウムやスズ等のボンディング材を介して接合される例えばCu製のバッキングプレート32とを備える。バッキングプレート32には図示省略の冷媒用通路が形成され、この冷媒用通路に冷媒を循環させることで、ターゲット31を冷却出来るようになっている。ターゲット31には、スパッタ電源Eとしての公知の構造を有する高周波電源からの出力が接続され、スパッタリング時、所定電力が投入される。なお、ターゲット31の材質(例えばCuやAl等の金属)によっては、スパッタ電源Eとして公知の直流電源やパルス電源を採用することができる。また、スパッタ電源Eやマスフローコントローラ10aが本発明の「プラズマ発生手段」に相当する。
バッキングプレート32の上方には、ターゲット31のスパッタ面31aの下方空間に磁場を発生させる公知構造を有する磁石ユニット4が配置され、ターゲット31からのスパッタ粒子を効率よくイオン化できるようにしている。
処理室C1内には、筒状の防着板5u,5dが上下に配置され、真空チャンバ1の内壁面にスパッタ粒子が付着することを防止している。下側の防着板5dには、図示省略のシール手段を介して真空チャンバ1の底板を貫通する駆動手段50の駆動軸51が接続されている。駆動軸51を駆動することで、防着板5dを、図中仮想線で示す成膜位置と、実線で示す搬送位置との間で上下動させることができる。
ところで、基板Wへの誘電体膜の成膜レートを高めるには、ターゲット31への投入電力を増加させることが考えられるが、投入電力を増加させると、ターゲット31に欠けや割れが発生する等の不具合があり、このような不具合はスパッタリング中にスパッタ面31a内で生じる温度差に起因することを知見するに至った。ターゲット31への投入電力を設定するに当たり、ターゲット31のスパッタ面31aの温度を所定範囲に亘って測定する必要がある。
そこで、本実施形態では、スパッタ面31aと平行な面内でスパッタ面31aの所定範囲を横切る可動部品たる搬送ロボットRに温度検出手段6を設けた。温度検出手段6は、例えば、搬送ロボットRのロボットハンド13に形成した凹部に設けることができる。温度検出手段6としては、例えば、公知の放射温度計を用いることができ、スパッタ面31aから放射される赤外線や可視光線の強度を検出することで、スパッタ面31aの温度を測定できる。温度検出手段6には公知の電源(もしくは電源供給ライン)や通信手段が付設されており、温度検出手段6により測定した温度は制御手段Cuに送信されるようになっている。これらの放射温度計6、電源及び通信手段は公知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
上記スパッタリング装置SM1は、マイクロコンピュータやシーケンサ等を備えた公知の制御手段Cuを有し、搬送ロボットRの稼働、マスフローコントローラ10aの稼働及び真空排気手段Pの稼働、スパッタ電源Eの稼働等を統括制御するほか、温度検出手段6から送信された測定温度からスパッタリング終了直後の温度を推定する。以下、上記スパッタリング装置SM1を用い、ターゲット31をスパッタリングし、スパッタリングが終了した後にスパッタ面31aの温度を測定する場合を例に本実施形態の温度測定方法について説明する。
先ず、大気中でロードロック室L1に基板Wを投入し、ロードロック室L1を真空引きした後、搬送ロボットRによりロードロック室L1から搬送室Tに基板Wを搬送する。次いで、防着板5dを搬送位置に下降させた状態で搬送室Tから処理室C1のステージ2上に基板Wを搬送した後、防着板5dを成膜位置に上昇させる。そして、処理室C1内の圧力が所定の圧力(例えば、1×10−5Pa)に達すると、マスフローコントローラ11を制御してアルゴンガスを所定流量で導入し(このとき、処理室1aの圧力が0.01〜30Paの範囲となる)、スパッタ電源Eからターゲット31に例えば13.56MHzの高周波電力を1kW〜10kW投入して真空チャンバ1内にプラズマを形成する。これにより、ターゲット31のスパッタ面31aをスパッタリングし、飛散したスパッタ粒子を基板W表面に付着、堆積させることにより、基板W表面に酸化アルミニウム膜を成膜する。所定時間成膜を行った後、電力投入を停止すると共にアルゴンガスの導入を停止してスパッタリングを終了する。
スパッタリングを終了した後、処理室C1内に残留するスパッタガスを排気すると共に基板Wのデチャックを行う。次いで、防着板5dを搬送位置に下降させて、仕切りバルブIVを開弁した状態で、スパッタ面31aと平行な面内でスパッタ面31aの所定範囲をロボットハンド13が横切るように搬送ロボットRを移動する。これにより、ロボットハンド13をスパッタ面31aに対して相対移動させながら、温度検出手段6によりスパッタ面31aの温度を所定範囲に亘って測定することができる。本実施形態では、例えば、図3に示すように、スパッタ面31aの温度を、ロボットハンド13の伸縮方向に沿う直線状の範囲R1に亘って測定することができる。尚、ロボットアーム12を旋回させてロボットハンド13を移動すれば、図3中、スパッタ面31aの上記範囲R1の上下に位置する部分に対向するように温度検出手段6を移動させることができ、当該範囲R1とは異なる範囲に亘って温度測定を行うことができる。即ち、ロボットハンド13の移動を制御すれば、スパッタ面31aの任意の範囲の温度を測定することができる。尚、ロボットハンド13における温度検出手段6の設置箇所は任意であるが、ロボットハンド13のフィンガー部13aの先端近傍に温度検出手段6を設けることで、ロボットハンド13aの基端部13bに設ける場合と比較して、スパッタ面31aの温度測定範囲を広く確保することができる。
温度検出手段6による測定結果は、例えば無線通信手段等の公知の通信手段により制御手段Cuに送信され、搬送ロボットR(ロボットハンド13)の位置信号(例えば、エンコーダ信号)と関連付けて記憶される。また、制御手段Cuには、予め求められたスパッタリング終了後のターゲット31の温度下降曲線が記憶されており、この温度下降曲線と、スパッタリングが終了してから温度測定を行うまでの時間(sec)及び測定温度とから、当該温度下降曲線における測定温度から上記時間(sec)だけ前の温度、すなわち、スパッタリング終了直後のスパッタ面31aの温度を求める(推定する)ことができる。さらに、スパッタ面31a内の複数箇所の測定温度に対して夫々スパッタリング終了直後の温度を求めることで、スパッタ面31a内で生じる温度差を求めることができる。ターゲット31への投入電力を変えてスパッタリングを行い、同様にスパッタ面31a内で生じる温度差を求めることで、投入電力と温度差との相関を得ることができる。この相関に基づき投入電力を設定することで、つまり、温度差を考慮して投入電力を設定することで、ターゲット31の欠けや割れの発生を可及的に抑制することができる。尚、温度下降曲線は、実測により求めるだけでなく、バッキングプレート32を流れる冷媒の温度、バッキングプレート32の熱伝導率及び厚み、ターゲット31の厚み、ボンディング材料及び厚みをパラメータとした熱シミュレーションにより推定してもよい。また、温度下降曲線の形式は特定限定されず、例えば、数式の形式で記憶することができる。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態の温度測定方法を実施するスパッタリング装置SM2について説明する。スパッタリング装置SM2は、スパッタ面31aと平行な面内でスパッタ面31aの所定範囲を横切るシャッター板7を備える。シャッター板7は、例えばダミースパッタリング時にスパッタ面31aを覆う遮蔽位置(図4中、実線で示す)と、スパッタ面31aから離間した退避位置(図4中、仮想線で示す)との間で移動自在に構成されている。シャッター板7は、真空チャンバ1aの下壁を貫通する回転自在な回転軸71が連結され、この回転軸71を真空チャンバ1の外側に配置されたモータ72により回転させることで、シャッター板7を回動できるようになっている。
上記シャッター板7の上面には、上記温度検出手段6が設けられ、シャッター板7を回動させることで、シャッター板7をスパッタ面31aに対して相対移動させながら、温度検出手段6によりスパッタ面31aの温度を所定範囲に亘って測定することができる。以下、上記スパッタリング装置SM2を用い、スパッタリングが終了した後にスパッタ面31aの温度を測定する場合を例に本実施形態の温度測定方法について説明する。
上記第1実施形態と同様にターゲット31のスパッタ面31aをスパッタリングして所定時間成膜を行った後、電力投入を停止すると共にアルゴンガスの導入を停止してスパッタリングを終了する。
スパッタリングが終了した後、処理室C1内に残留するスパッタガスを排気すると共に基板Wのデチャックを行う。これと共に、防着板5dを下降させ、シャッター板7を退避位置から遮蔽位置に回動させる。このとき、スパッタ面31aと平行な面内でスパッタ面31aの所定範囲をシャッター板7が横切ることにより、シャッター板7をスパッタ面31aに対して相対移動させながら、温度検出手段6によりスパッタ面31aの温度を所定範囲に亘って測定することができる。本実施形態では、例えば、図5に示すように、ターゲット31のスパッタ面31aの円弧状の範囲R2に亘って温度を測定することができる。そして、上記第1実施形態と同様に、ターゲット31の冷却率とスパッタリングが終了してから温度測定を行うまでの時間とを考慮して、スパッタリング終了直後のスパッタ面31aの温度を所定範囲に亘って推定することができ、スパッタ面31a内で生じる温度差を求めることができる。本実施形態によれば、シャッター板7を回動させる前に仕切りバルブIVを開弁する必要がないため、スパッタリングが終了してから温度測定を行うまでの時間を短くすることができる。このため、スパッタリング終了直後の温度を推定するために考慮すべきターゲット31の温度低下量を少なくできる点で有利である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。上記第1実施形態では、ロボットハンド13に温度検出手段6を設ける場合を例に説明したが、温度検出手段付きの温度測定用基板をロボットハンドに保持し、このロボットハンドがスパッタ面31aと平行な面内でスパッタ面31aの所定範囲を横切るように搬送ロボットRを移動させるように構成してもよい。これによれば、上記第1実施形態と同様に、スパッタリング終了直後のスパッタ面31aの温度を所定範囲に亘って推定することができる。この場合、ロボットハンド13に温度検出手段6、電源や通信手段を設けるための加工が不要となる点で有利である。
また、上記実施形態では、ロボットハンド13、シャッター板7を1回横切らせて温度測定を行っているが、複数回繰り返して横切らせて温度測定を行うことで、スパッタ面31aの温度変化を所定範囲に亘って測定することもできる。この場合、測定した温度変化量と上記温度下降曲線とを用いることで、スパッタリング終了直後のスパッタ面31aの温度をより精度良く求めることができる。また、複数回の測定温度から温度下降曲線を求め、この求めた温度下降曲線と、スパッタリング終了から温度測定までの時間(sec)とから、スパッタリング終了直後のスパッタ面31aの温度を所定範囲に亘って推定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、温度検出手段6により温度測定を連続的に行う場合を例に説明したが、温度測定を間欠的に行うようにしてもよい。即ち、ロボットハンド13を移動させてターゲット31のスパッタ面31aに対向する位置に温度検出手段6を位置させた後、温度検出手段6により温度測定を行う。そして、ロボットハンド13を所定量移動させた後、温度検出手段6により温度測定を行う。このように、ロボットハンド13の移動と温度測定とを繰り返し行うことで、温度測定が間欠的に行うことができる。この場合少なくとも1回の温度測定を行うようにすればよい。
SM1…スパッタリング装置、1…真空チャンバ、31…ターゲット、31a…スパッタ面、R…搬送ロボット、13…ロボットハンド(可動部品)、6…表面温度センサ(温度検出手段)、7…シャッター板(可動部品)、W…基板(成膜対象物)、C1…真空処理室、E…高周波電源(プラズマ発生手段)、10…マスフローコントローラ(プラズマ発生手段)、T…搬送室、IV…仕切りバルブ(隔絶手段)。

Claims (3)

  1. 真空チャンバ内に配置されるターゲットのスパッタリングされる表面をスパッタ面とし、スパッタ面の温度を測定する温度測定方法において、
    スパッタ面と平行な面内でスパッタ面の所定の範囲を横切って移動する真空チャンバ内の可動部品に温度検出手段を設け、
    スパッタリングが終了した後に、可動部品をスパッタ面に対して相対移動させながら、温度検出手段によりスパッタ面の温度を測定することを特徴とする温度測定方法。
  2. 前記可動部品は、成膜対象物を真空チャンバ内に搬送する搬送ロボットであることを特徴とする請求項1記載の温度測定方法。
  3. 前記可動部品は、スパッタ面を覆う遮蔽位置とスパッタ面から離間した退避位置との間で移動自在なシャッター板であることを特徴とする請求項1記載の温度測定方法
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