JP6511288B2 - 電子機器及びその表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器及びその表示制御方法、特に広告効果を向上させる表示制御技術に関し、例えばスタンドアロンで使用するデジタルサイネージに適用して有効な技術に関する。
特定企業の製品やサービス、更には行政の施策やサービスなどを広く知らせる広告手法の一つとして、デジタル技術を用いて平面ディスプレイやプロジェクタ等によって情報や映像を表示する電子看板などと称されるデジタルサイネージ(Digital signage)をメディアとして用いる場合がある。デジタルサイネージは、印刷物や塗装による看板と異なり、同じ設置場所で従来よりも短い期間に複数の宣伝広告や特定情報等のコンテンツの表示が可能であり、予め設定された順番(番組表)に従い順次コンテンツの表示を行うようになっていた。
ここで、広告の効果をより高める方法としてデジタルサイネージ近傍にいる人の属性に合わせた表示を行う試みが種々提案されている。
特許文献1では、任意の地点に設置されたデジタルサイネージにネットワークを介して広告提供管理装置を接続しておき、広告提供管理装置は、デジタルサイネージの近傍に存在する視聴者の所持する携帯端末からWiFi(Wireless Fidelity)のアクセスポイントや携帯基地局を介して識別情報を取得することにより、これに基づいて視聴者のデモグラフィック情報(属性情報)を取得する。取得したデモグラフィック情報に応じた広告コンテンツを選択して、デジタルサイネージに配信する。これは、デモグラフィックデータにしたがってデジタルサイネージへ適切な広告配信をしようとするものである。
特許文献2には、携帯電話と通信可能であって携帯電話から受信したユーザの属性を示す個人属性情報をサイネージサーバに送信し、それに応答してサイネージサーバが返信したコンテンツを受信して表示する表示端末と、表示端末から受信した個人属性情報が示す属性に適合するコンテンツを選択してその表示端末に送信するサイネージサーバとを備えた表示システムについて記載がある。
特開2012−098598号公報 特開2011−053767号公報
広告効果を高めるためにデジタルサイネージ近傍にいる人の属性に合わせた表示を行う技術について本発明者が検討したところ、電波強度が大きい(電波が遠くまで届く)WiFiや携帯電話網を用いる上記従来技術では、識別情報を取得する端末がサイネージの近傍にいることを保証することができない場合があるので、これを解決する新たな手段を講ずることが必要になる。また、識別情報を受け取ったサーバが対応する個人属性情報を参照する特許文献1の場合は、識別情報と個人属性情報との対応をサーバ上で最新状態に更新しておかなければ、その個人に対して広告効果を高めることができず、サーバのデータメンテナンスに手間が掛かることが予想される。この点について特許文献2では端末自らが個人属性情報を表示端末に出力し、表示端末を経由してサイネージサーバに送るから、特許文献1のようにサーバが識別情報と個人属性情報との対応を最新状態に更新することは必要ない。
しかしながら、上記特許文献に記載の技術ではデジタルサイネージがサーバに接続されていることが必須であり、多くのデジタルサイネージがスタンドアロンで使用される現実に鑑みれば、上記技術の適用範囲は限定的であるといわざるを得ない。特にスタンドアロンで機能されるデジタルサイネージの場合にはコンテンツを保持する記憶装置などのリソースに限りがあるので、限られたリソースの範囲で個人属性を考慮した適切な広告を行うことができる新たな工夫が必要になることが本発明者によって見出された。
本発明の目的は、広告表示のためにスタンドアロンで使用される場合にも限られたリソースの範囲で個人属性を考慮して広告効果を高めることができる電子機器、更にはそのように広告効果を高めることができる電子機器のための表示制御方法を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
(1)<携帯端末からの個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択し表示する>
本発明に係る電子機器は、複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、携帯端末との間で近距離無線受信を行う複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、前記近距離無線通信部で携帯端末から受信した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する制御部と、前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有する。
これによれば、近距離無線通信によって限定的な範囲にある携帯端末からその個人属性情報を取得することができる。取得した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて記憶部からコンテンツデータを選択するから記憶容量が限られた記憶部であっても対処することができる。個人属性情報に一対一対応するようなコンテンツを多量に保有しておくことを要しない。したがって、スタンドアロンで使用される場合にも限られたリソースの範囲で個人属性を考慮して広告効果を高めることができる。
<近距離無線通信動作>
上記近距離無線通信動作として、例えば以下の3態様を例示することができる。
(a)<稼動時間帯で常時>前記電子機器の稼動時間帯において前記近距離無線通信部は常時近距離無線受信動作を行う。稼動時間帯とは一日24時間の範囲で適宜決められた時間帯であり、近距離無線通信部は所定周期の送信動作で送信されてくる信号を受信する。これによれば、前記近距離無線通信部の電力消費は大きくなるが、携帯端末から送信されてくる前記属性情報を取りこぼすことはない。
(b)<稼動時間帯で単位時間毎>前記電子機器の稼動時間帯において前記近距離無線通信部は単位時間毎に近距離無線受信動作を行う。これによれば、近距離無線通信の送信動作が所定周期で繰り返されることに鑑みれば、その周期より長い受信動作時間を持つ単位時間毎に受信動作を行うことによって、前記属性情報を取りこぼすことなく電力消費を低減することができる。
(c)<稼動時間帯で所定パケット送信毎にその後で近距離無線受信>前記電子機器の稼動時間帯において前記近距離無線通信部は所定のパケットを近距離無線送信する毎にその後で一定時間近距離無線受信動作を行う。例えばBluetooth(登録商標)規格の一つであるブルートゥース・ロウ・エナジのアドバタイジングパケットの利用を一例とすれば、近距離無線通信部はアドバタイザとして所定のパケットを近距離無線送信し、これを携帯端末がスキャナとしてパッシブスキャンにより受信すると、今度は携帯端末がアドバタイザとして前記属性情報を近距離無線送信する。このとき電子機器はスキャナとしてパッシブスキャンで近距離無線受信を行うことにより当該携帯端末からその属性情報を受信することができる。したがって、電子機器の近距離無線通信部は所定のパケットを近距離無線送信する毎に一定期間だけ近距離無線受信動作を行えばよいから、前記属性情報を取りこぼすことなく電力消費を低減することができる。
<処理ルール>
上記近距離無線通信動作における前記処理ルールとして、例えば以下の6態様を例示することができる。
(a)<個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずるコンテンツデータを選択>前記制御部は、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずるコンテンツデータを前記記憶部から選択する。これによれば、同時に多くの個人属性情報が検出されるような場合にも広告効果を高めることができる。
(b)<個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずる特定の番組データを選択>記記憶部は表示するコンテンツの順番を規定する複数の番組データを格納し、前記制御部は、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずる特定の前記番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する。これによれば、主とする世代や性別を考慮したコンテンツを選択する複数の番組データを用意しておきて番組データ単位で広告効果の高いものを選択することができる。
(c)<特徴的な傾向を得られないとき標準番組データを選択>前記記憶部はコンテンツの標準的な表示の順番を規定する標準番組データを格納し、前記制御部は、上記において特徴的な傾向を得られないときは前記標準番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する。これによれば複数の個人属性情報から効果的なコンテンツの選択が難しいとき標準番組データによって容易に対応することができる。
(d)<所定時間内で個人属性情報の受信がない場合に標準番組データを選択>前記記憶部はコンテンツの標準的な表示の順番を規定する標準番組データを格納し、前記制御部は、所定時間内で前記個人属性情報の受信がない場合には前記標準番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する。これによれば個人属性情報を受信できないとき標準番組データによって容易に対応することができる。
(e)<所定時間内で個人属性情報の受信がない場合に静止画表示又は非表示>前記制御部は、所定時間内で前記個人属性情報の受信がない場合を所定の複数回繰り返したとき前記記憶部から静止画コンテンツデータを選択し又は前記表示部へ非表示の指示を行う。これによれば個人属性情報を受信できない期間が長くなったとき標準表示スケジュール或いは非表示によって容易に対応することができる。
(f)<個人属性情報を処理する所定のルールを時間帯に応じて変更>前記制御部は、受信された個人属性情報を処理する所定のルールを時間帯に応じて変更する。例えば、時間帯に応じて個人属性情報の内から参照する情報の種類を変更する。即ち、前記制御部は、受信された個人属性情報の内から参照する情報の種類を時間帯に応じて変更する。これによれば、多様な属性の人が存在する時間帯とそうでない時間帯とに応じて、個人属性情報を参照するときの処理ルールを最適化することができる。例えば通勤時間帯は人が非常に多く集まり、多様な属性の人が存在する。このような場合は、細かい個人属性情報による制御を行っても、所望の属性以外の人が多く、広告効果が上がらないと考えられる。したがって、人が多く集まる時間帯では単に「性別や年齢」など少ない条件に着目した番組データに基づいてコンテンツデータを選択し、その他の時間帯では個人属性の詳細な条件による制御を行うことが、結果として広告効果を高めることができる。
<特定表示要求>
上記電子機器において、前記近距離無線通信部が前記携帯端末から特定の表示要求を受信したとき、前記制御部はその表示要求を優先させて前記記憶部からコンテンツデータを選択するようにしてもよい。これによれば、電子機器の管理会社(又は広告主)との間で電子機器の広告表示に関する個別の契約を行った携帯端末を介して、当該個別契約に基づいたコンテンツを電子機器に表示するサービスが可能になる。
<ブルートゥース・ロウ・エナジ>
上記電子機器において、近距離無線通信部はブルートゥース・ロウ・エナジ規格に準拠する通信方式を有するとき所定周期で送信されてくるアドバタイジングパケットを受信し、前記制御部は前記アドバタイジングパケットにおけるアドバタイジングデータ中の所定領域に定義された前記個人属性情報を取得する。この場合、携帯端末はアドバタイザ、電子機器はスキャナとして位置付けられ、例えば携帯端末はGPSを用いた測位機能によって事前に設定された地理的領域に入ったことなどを検出することにより定期的にアドバタイジングパケットの送信を行えばよい。或いは、近距離無線通信部がアドバタイザとして所定のパケットを近距離無線送信し、これを携帯端末がスキャナとしてパッシブスキャンにより受信すると、今度は携帯端末がアドバタイザとして前記個人属性情報を近距離無線送信する。このとき電子機器はスキャナとしてパッシブスキャンで近距離無線受信を行うことにより当該携帯端末からその属性情報を受信することができる。
(2)<特定時間帯以外で端末からの個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択し表示する>
本発明の別の観点による電子機器は、個人属性情報に基づくコンテンツデータの選択を特定時間帯以外で行い、特定時間帯ではその時間帯に割り当てられたコンテンツデータを選択するようにされる。即ち、この発明に係る電子機器は、複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、携帯端末との間で近距離無線受信を行う複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、第1時間帯ではその時間帯に割り当てられたコンテンツデータを前記記憶部から選択し、第2時間帯では前記近距離無線通信部で携帯端末から受信した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する制御部と、前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有する。
これによれば、電子機器の前を通過する人の種類はその設置場所や時間帯で大雑把に把握することができる。例えば学生の通学時間帯やサラリーマンの通勤時間帯のようにその時間帯で年齢層を特定できる。このような時間帯(第1時間帯)は多様な属性の人が非常に多く集まるから細かい属性による制御を行っても、所望の属性以外の人が多く、広告効果は小さいと考えられる。人が多く集まる特定時間帯などの第1時間帯においては、単に「性別のみ」、「年齢層のみ」など最大公約数的な条件に応じた表示スケジュールに従ってコンテンツデータを選択することにより高い広告効果を得ることができる。しかも、そのような特定時間帯において使用するコンテンツの種類は少なくて済むから、多くの個人属性情報に基づいて記憶装置から対応するコンテンツデータを検索して表示する制御負担が大きくなって処理が破綻する虞もなく、データ処理能力と言う点での限られたリソースの範囲で広告の表示制御を行うのに適し、特に、スタンドアロンで使用する電子機器に好適である。一方、第2時間帯で個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択する制御については上記同様の作用効果を奏する。
<近距離無線通信動作>
上記近距離無線通信動作として、例えば以下の3態様を例示することができる。
(a)<第2時間帯で常時>前記近距離無線通信部は第2時間帯で常時近距離無線受信動作を行う。これによれば、第2時間帯で常時近距離無線受信動作を行うから、前記近距離無線通信部の電力消費は大きくなるが、携帯端末から送信されてくる前記個人属性情報を取りこぼすことはない。
(b)<第2時間帯で単位時間毎>前記近距離無線通信部は第2時間帯で単位時間毎に近距離無線受信動作を行う。これによれば、近距離無線通信の送信動作が所定周期で繰り返されることに鑑みれば、その所定周期より長い受信動作時間を持つ単位時間毎に受信動作を行うことによって、前記個人属性情報を取りこぼすことなく電力消費を低減することができる。
(c)<第2時間帯で所定パケット送信毎に近距離無線受信>前記近距離無線通信部は第2時間帯で所定のパケットを近距離無線送信する毎にその後で一定時間近距離無線受信動作を行う。例えばブルートゥース・ロウ・エナジのアドバタイジングパケットの利用を一例とすれば、近距離無線通信部はアドバタイザとして所定のパケットを近距離無線送信し、これを携帯端末がスキャナとしてパッシブスキャンにより受信すると、今度は携帯端末がアドバタイザとして前記個人属性情報を近距離無線送信する。このとき電子機器はスキャナとしてパッシブスキャンで近距離無線受信を行うことにより当該携帯端末からその属性情報を受信することができる。したがって、電子機器の近距離無線通信部は所定のパケットを近距離無線送信する毎に一定期間だけ近距離無線受信動作を行えばよいから、前記個人属性情報を取りこぼすことなく電力消費を低減することができる。
<処理ルール>
上記近距離無線通信動作における前記処理ルールとして、例えば以下の5態様を例示することができる。
(a)<個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずるコンテンツデータ>前記制御部は、前記第2時間帯において、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずるコンテンツデータを前記記憶部から選択する。これによれば、同時に多くの個人属性情報が検出されるような場合にも広告効果を高めることができる。
(b)<個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずる特定の番組データを選択>前記記憶部は表示するコンテンツの順番を規定する複数の番組データを格納し、前記制御部は、前記第2時間帯において、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずる特定の前記番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する。これによれば、主とする世代や性別が考慮されたコンテンツを選択する複数の番組データを用意しておきて番組データ単位で広告効果の高いものを選択することができる。
(c)<特徴的な傾向を得られないときは標準の番組データを選択>前記記憶部はコンテンツの標準的な表示の順番を規定する標準番組データを格納し、前記制御部は、前記第2時間帯において、前記特徴的な傾向を得られないときは前記標準番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する。これによれば複数の個人属性情報から効果的なコンテンツの選択が難しいとき標準番組データによって容易に対応することができる。
(d)<所定時間内で個人属性情報の受信がない場合には標準の番組データを選択>前記記憶部はコンテンツの標準的な表示の順番を規定する標準番組データを格納し、前記制御部は、前記第2時間帯において、所定時間内で前記個人属性情報の受信がない場合には前記標準番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する。これによれば個人属性情報を受信できないとき標準番組データによって容易に対応することができる。
(e)<所定時間内で個人属性情報の受信がない場合に静止画又は非表示>前記制御部は、前記第2時間帯において、所定時間内で前記個人属性情報の受信がない場合を所定の複数回繰り返したとき前記記憶部から静止画コンテンツデータを選択し又は前記表示部へ非表示の指示を行う。これによれば個人属性情報を受信できない期間が長くなったとき標準表示スケジュール或いは非表示によって容易に対応することができる。
<第1時間帯>
上記電子機器において、前記第1時間帯は前記電子機器の設置環境に応じて設定された複数の特定時間帯であり、前記特定時間帯には通勤時間帯及び通学時間帯を含む。これによれば、電子機器が設置される場所の通勤時間帯及び通学時間帯などの設置環境に応じた時間帯に基づいて予め決められたコンテンツデータを選択することにより高い広告効果を得ることができ、しかも、データ処理能力と言う点での限られたリソースの範囲で広告の表示制御を行うのに適し、特に、スタンドアロンで使用するデジタルサイネージに好適である。
<特定表示要求>
上記電子機器において、前記近距離無線通信部が前記携帯端末から特定の表示要求を受信したとき、前記制御部はその表示要求を優先させて前記記憶部からコンテンツデータを選択するようにしてもよい。これによれば、電子機器の管理会社(及び広告主)との間で電子機器の広告表示に関する個別の契約を行った携帯端末を介して、当該個別契約に基づいたコンテンツを電子機器に表示するサービスが可能になる。
<ブルートゥース・ロウ・エナジ>
上記電子機器において、近距離無線通信部はブルートゥース・ロウ・エナジ規格に準拠する通信方式を有し、所定周期で送信されてくるアドバタイジングパケットを受信し、前記制御部は前記アドバタイジングパケットにおけるアドバタイジングデータ中の所定領域に定義された前記個人属性情報を取得する。この場合、携帯端末はアドバタイザ、電子機器はスキャナとして位置付けられ、例えば携帯端末はGPSを用いた測位機能によって事前に設定された地理的領域に入ったことなどを検出することにより定期的にアドバタイジングパケットの送信を行えばよい。或いは、近距離無線通信部がアドバタイザとして所定のパケットを近距離無線送信し、これを携帯端末がスキャナとしてパッシブスキャンにより受信すると、今度は携帯端末がアドバタイザとして前記個人属性情報を近距離無線送信する。このとき電子機器はスキャナとしてパッシブスキャンで近距離無線受信を行うことにより当該携帯端末からその個人属性情報を受信することができる。
(3)<端末からの個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択し表示する>
本発明に係る表示制御方法は、複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、前記記憶部からコンテンツデータを選択する制御部と、前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有する電子機器のための表示制御方法であって、携帯端末が発信する個人属性情報を前記近距離無線通信部が受信する受信処理と、前記受信処理で受信した前記個人属性情報を前記制御部が所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する選択処理と、前記選択処理で選択されたコンテンツデータを表示部が表示する表示処理と、を含む。
これによれば、近距離無線通信によって限定的な範囲にある携帯端末から個人属性情報を取得することができる。取得した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて記憶部からコンテンツデータを選択するから記憶容量が限られた記憶部であっても対処することができる。個人属性情報に一対一対応するようなコンテンツを多量に保有しておくことを要しない。したがって、スタンドアロンで使用される場合にも限られたリソースの範囲で個人属性を考慮して広告効果を高めることができる。
(4)<特定時間帯以外で端末からの個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択し表示する>
本発明の別の観点による表示制御方法は、複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、前記記憶部からコンテンツデータを選択する制御部と、前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有する電子機器のための表示制御方法であって、携帯端末が発信する個人属性情報を第2時間帯において前記近距離無線通信部が受信する受信処理と、第1時間帯においてその時間帯に割り当てられたコンテンツデータを前記記憶部から選択する第1選択処理と、第2時間帯において前記受信処理で受信した前記個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する第2選択処理と、前記第1選択処理及び第2選択処理で選択されたコンテンツデータを表示部が表示する表示処理と、を含む。
これによれば、電子機器の前を通過する人の種類や数はその設置場所や時間帯で大雑把に把握することができるから、人が多く集まる特定時間帯などの第1時間帯においては、単に「性別のみ」、「年齢層のみ」など最大公約数的な条件に応じた表示スケジュールに従ってコンテンツデータを選択することにより高い広告効果を得ることができる。しかも、そのような特定時間帯において使用するコンテンツの種類は少なくて済むから、多くの個人属性情報に基づいて記憶装置から対応するコンテンツデータを検索して表示する制御負担が大きくなって処理が破綻する虞もなく、データ処理能力と言う点での限られたリソースの範囲で広告の表示制御を行うのに適し、特に、スタンドアロンで使用する電子機器の表示制御に好適である。一方、第2時間帯で個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択する制御については上記同様の作用効果を奏する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、スタンドアロンで使用される場合にも限られたリソースの範囲で個人属性を考慮して広告効果を高めることができる電子機器を提供することができる。更にはそのように広告効果を高めることができる電子機器のための表示制御方法を提供することができる。
図1は第1の実施の形態に係るデジタルサイネージの構成を例示するブロック図である。 図2はデジタルサイネージへのコンテンツデータの供給元を書き込み装置からサーバに変更した変形例を示すブロック図である。 図3は属性情報の近距離無線通信のための携帯端末とデジタルサイネージの原理的な動作例を示すフローチャートである。 図4は図3のステップS1、S2の具体例を示すフローチャートである。 図5は個人属性の源情報を取得するステップS11の具体例を示すフローチャートである。 図6は図3のステップS3の具体例を示すフローチャートである。 図7は個人属性の源情報及びそれに基づいて生成された個人属性情報の一例を示す説明図である。 図8はアドバタイジングパケットのフォーマットを例示するフォーマット図である。 図9はコンテンツデータ選択のための処理ルールの第1の処理態様を例示するフローチャートである。 図10はコンテンツデータ選択のための処理ルールの第2の処理態様を例示するフローチャートである。 図11はコンテンツデータ選択のための処理ルールの第5の処理態様を例示するフローチャートである。 図12は第2の実施の形態に係るデジタルサイネージの構成を例示するブロック図である。 図13は図12のデジタルサイネージ、管理機器及び携帯端末の動作を例示するフローチャートである。 図14は図13のステップS100の具体例を示すフリーチャートである。 図15は本発明の第3の実施の形態に係るデジタルサイネージの一例を示すブロック図である。 図16はデジタルサイネージの時間帯に応じた表示制御の原理的な動作を例示するフローチャートである。 図17は本発明の第4の実施の形態に係るデジタルサイネージの一例を示すブロック図である。 図18は図17に示すデジタルサイネージへの広告表示動作を例示するフローチャートである。 図19は図18の処理の変形例を示すフローチャートである。 図20は第4の実施の形態におけるアドバタイジングパケットへの情報割付例を示す説明図である。
第1の実施の形態について説明する。
<デジタルサイネージの構成>
図1には本発明の第1の実施の形態に係るデジタルサイネージの一例が示される。同図に示されるデジタルサイネージ1は電子機器の一例であり、複数のコンテンツデータを格納する記憶部12と、携帯端末2との間で近距離無線通信によって無線信号20を受信する複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部13と、近距離無線通信部13で携帯端末2から受信した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて記憶部12からコンテンツデータを選択する制御部11と、制御部11で選択されたコンテンツデータ22を表示する表示部10と、を有する。デジタルサイネージ1は少なくともスタンドアロンで使用できる構成が考慮されており、そのための特徴的な構成について説明する。
ここでは記憶部12は制御部11のシステムボードに実装されたフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ又はファイルメモリのような不揮発性シリコンディスクとされる。したがって、外部からそのような記憶部12にデータを消去及び書き込み可能にするためのデータインタフェース部14が設けられている。データインタフェース部14には外部から必要に応じてPROMライタのような書き込み装置3が接続可能にされ、記憶部12に所要のコンテンツデータや番組データ等のデータ21を書き込み可能になっている。データインタフェース部14は必須ではなく、記憶部12がリムーバブルなシリコンディスクなどの場合には当該記憶部12が着脱可能に接続されるメモリスロットがあればよい。また、データインタフェース部14は書き込み装置3とのインタフェースに限定されず、図2に例示されるようにインターネット又はイントラネット30を経由してサーバ4に接続して、サーバ4から所要のコンテンツデータや番組データ等のデータ21を記憶部12にダウンロードできるようにしてもよい。この場合にデータインタフェース部14はインターネットに接続可能なネットワークコントローラの機能を備えることになる。
記憶部12にはコンテンツデータ及び必要に応じて表示するコンテンツデータの順番を規定した番組データを格納する。コンテンツデータとしては広告主の製品やサービスを広告するための複数の動画や静止画であり、対象とする年齢、性別、嗜好などに従った複数種類のものが用意されている。換言すれば、広告対象とされる個人の属性を指標としてそれとの相性が良くなるように考慮された複数のコンテンツデータが用意されている。但し、デジタルサイネージ1はスタンドアロンで使用することを前提としているため、記憶部12の記憶容量には自ずと制限がある。スタンドアロンとは広告表示すべきコンテンツを記憶部12から選択してくるということであり、デジタルサイネージの広告表示制御と同期的にネットワークを介して外部のサーバなどから表示に用いるコンテンツデータをダウンロードするようなネットワーク機能を前提とするものではない、ということである。
表示部10は静止画、動画を表示可能な装置であればよく、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の平面又は曲面の表示装置、平面又は曲面のスクリーンに映像を投影する投影機(プロジェクタ)や、3次元映像を表示(投影)する装置の何れであってもよい。
制御部11は、特に制限されないが、Windows、Linux、Android(いずれも登録商標)等のオペレーティングシステム(OS)により動作し、その筐体にはプロセッサ、データとプログラムなどを格納するハードディスクのような補助記憶装置、及びダイナミックRAMなどから成るメインメモリなどを備え、一般的なパーソナルコンピューター(PC)、シングルボードコンピュータ、或いは電子看板制御に特化された専用機器として実現されればよい。
近距離無線通信部13は、大容量のデータ受信を要せず、低消費電力で近距離無線通信の通信規格に則ったものであればよい。近距離無線通信としてブルートゥース1.0〜3.0、ブルートゥース・ロウ・エナジ(BLE)、ジグビ(Zigbee(登録商標))、無線タグ(RFID)、近接非接触通信(NFC)などの規格があるが、例えば幅が数メートル乃至10数メートル程度の中小型のデジタルサイネージの場合には、通信距離、消費電力、間欠送信プロトコルなどの点で、ブルートゥース・ロウ・エナジ(単にBLEとの記す)を採用するのが得策と考えられる。そこで以下の説明ではブルートゥース・ロウ・エナジを採用した場合を一例として説明する。例えば、ブルートゥース・ロウ・エナジの規格では、通信速度が1Mbps、チャネル数が40、変調方式がGFSK、送信電力が0.01から10mW、エラー無く通信できる受信強度「−70dbm」近傍における推定通信距離が大凡10mとされる。
近距離無線通信部13の通信対象は携帯端末2、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末又はノートPC等であり、Windows、Linux、Android、iOS(いずれも登録商標)等のオペレーティングシステム(OS)により動作し、その筐体にプロセッサ、ハードディスクや不揮発性メモリなどから成る補助記憶装置、ダイナミックRAMなどから成るメインメモリ、ディスプレイ、加速度/照度等の各種センサー、USB等のインタフェース及び無線通信のための無線通信部を備える。以下の説明では携帯端末2の無線通信部もブルートゥース・ロウ・エナジに準拠した近距離無線通信が可能になっている。
デジタルサイネージ1は電子看板として筐体を持つ装置であるが、前記電子機器はこれに限定されず、同様な表示機能を発揮できる装置であればよく、例えばPC(パーソナルコンピュータ)にプロジェクタやディスプレイを接続した形態、通常のテレビ受像機にシングルボードコンピュータや電子看板制御に特化された専用機器を接続又は内臓させた形態、更にはタブレット端末やノートPC等のコンピュータ端末によっても実現可能である。
<デジタルサイネージの表示制御形態>
デジタルサイネージ1の表示制御形態の基本は、近距離無線通信部13で携帯端末2から受信した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて制御部11が記憶部12からコンテンツデータを選択して表示部10に与えることである。
図3には個人属性情報を近距離無線通信するための携帯端末2とデジタルサイネージ1の原理的な動作例が示される。双方の近距離無線通信動作はブルートゥース・ロウ・エナジに準拠したものとする。携帯端末2は、個人に係る属性情報(個人属性情報)として例えば当該携帯端末2のユーザに関する個人属性情報を例えばBLEにおけるアドバタイジングパケットの所定のフィールドに準備し(S1)、その後に携帯端末の近距離無線通信部を動作させて(S2)、当該アドバタイジングパケットを無線信号として送信する(S3)。アドバタイジングパケットのフォーマットは図8に例示され、ペイロード(Payload)のアドバタイジングデータ(Advertising data)領域中のメジャーナンバ(Major number)及びマイナナンバ(Minor number)の領域に個人属性情報を保持させる。メジャーナンバ及びマイナナンバの何れか一方又は双方の領域を適宜用いればよい。UUID(Universally Unique Identifier)領域には個人属性情報の送信を意味するような所定の機能ID或いは携帯端末固有の識別番号などを含めることになる。
図3においてデジタルサイネージ1は無線信号の受信動作を行い(S4)、個人属性情報を受信したときはその個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて記憶部12からコンテンツデータを選択する(S5)。個人属性情報を受信しなかった場合には例えば予め準備した標準番組データを記憶部12から読込み(S6)、読み込んだ標準番組データが規定する表示順に従ってコンテンツデータを選択する(S7)。ステップS5又はS7で選択されたコンテンツデータは表示部10に転送されて表示される(S8)。
<携帯端末による個人属性情報の送信>
図3のステップS1の具体例は図4に示される。個人属性を準備するステップS1は、個人属性の源情報を取得するステップ(S11)、取得した源情報を、予め定義した規則に従って符号化した個人属性情報に変換するステップ(S12)、及び変換された個人属性情報を携帯端末の記憶装置に格納するステップ(S13)を有する。
個人属性の源情報を取得するステップS11の具体例が図5に示される。具体例として以下を挙げることができる。第1の例は広告を表示させるためのみに、ユーザに個人属性の源情報を入力させる手法である(S11_1)。第2の例は各種ソーシャルネットワークサービス(SNS)にアクセスするためのアプリケーションから個人属性の源情報を取得する方法である(S11_2)。第3の例は、クレジットカードなどの決済用アプリケーションから個人属性の源情報を取得する方法である(S11_3)。第4の例は、公衆無線LAN接続用アプリケーションから個人属性の源情報を取得する方法である(S11_4)。第5の例は、メッセージング用アプリケーションから個人属性の源情報を取得する方法である(S11_5)。それら方法の内の何れかを個人属性の源情報取得プログラムに実行させることになる。
取得する項目としては、個人を特定しない範囲で広告表示に有効な項目として、特に制限されないが、図7に例示されるように性別、年齢、使用する言語、関心のあることや趣味、最近又は今日の訪問先などが考えられる。
ステップS12による変換として、年齢の項目に着目すれば、年齢をそのまま2進数に変換する、又は0から5歳、5歳から10歳等のように年代別のデータとする、図7に例示されるように0から5歳:000、5歳から10歳:001といったように数値を割り当てる、というような処理を行う。
図3のステップS2の具体例は図4に例示される。携帯端末2の無線送信部を動作させるステップS2では、消費電力低減対策などで送信動作を停止している無線通信部2を通信可能にするものである。停止している無線通信部を動作させる条件として、第1例は個人属性情報を記憶装置に格納したら常時動作させることとする(S21)。第2例はデジタルサイネージの管理者や広告主が予め定めた領域、例えば空港や大型ショッピングモール等、に入ったか否かを検知し(S22)、入っていなければ起動せず(S23)、入ったことを判別した場合に通信部を起動する(S24)。入ったか否かの検出には例えば既存のGPS機能を用いて、特定の地理的範囲に入ったことを検出すればよい。特定の地理的範囲は予め登録してもよいし、アプリケーションプログラムによって予め決定されていてもよい。第3の例は特定のアプリケーションプログラムが実行されていることを前提に、デジタルサイネージの管理者や広告主が予め定めた建物、例えば、デパートや地下街など、において特定の位置にいることが検出されたとき当該特定の位置に入るタイミングで地図表示を特定位置の案内表示に切替えることを検出した場合(S25)、また屋内ナビゲーションのための特定のビーコン(電波標識)を検出した場合(S25)、などに携帯端末2の近距離無線通信部を起動させ(S27)、それ以外では起動させない(S26)。特定位置の検出には上記同様に携帯端末2のGPS機能を用いればよい。
図3のステップS3の具体例は図6に示される。携帯端末2の無線信号の送信動作(S3)は、変換された個人属性情報を携帯端末2の記憶装置から読出すステップ(S31)、読み出した個人属性情報に、予め定義された識別情報等を付加するステップ(S32)、及び個人属性情報及び識別情報等を所定の形式で送信するステップ(S33)を含む。ステップS32の処理は少なくともBLEのアドバタイジングパケットにおけるUUID領域への付加を想定したものであり、これに従えば携帯端末2に固有の識別番号を付加すればよい。BLEのアドバタイジングパケット以外の通信プロトコルではステップS32の識別情報の付加を要しない場合もあり得る。また逆に、携帯端末2に固有の識別番号(端末識別番号)だけでなく、デジタルサイネージを管理する会社の識別番号(会社識別番号)などの他の情報を付加することも考えられる。携帯端末固有の識別番号は複数の携帯端末を分別するために必要である。デジタルサイネージを管理する会社の識別番号は、デジタルサイネージが受信して処理する個人属性情報を特定の携帯端末2から送信されたものに限定したりするために用いられる。或いは、後述するように、デジタルサイネージがそれを管理する会社のサーバ等と通信を行って別の情報をダウンロードしなければならない場合(デジタルサイネージを管理する場合)にも対応できるようにするために用いる。BLE規格を一例として、図8のアドバタイジングパケット形式に従えば、デジタルサイネージを管理する会社の識別番号を送信対象にしない場合には、ユーザが自由に設定可能なUUIDの部分に端末固有の識別番号を、メジャーナンバ(Major number)及び/又はマイナナンバ(Minor number)の領域に個人属性情報を保持させる。デジタルサイネージを管理する会社の識別番号を送信対象にする場合には、UUIDの部分に端末固有の識別番号を、メジャーナンバ(Major number)の部分にデジタルサイネージを管理する会社の識別番号を、マイナナンバ(Minor number)の領域に個人属性情報をそれぞれ割り当てて送信する。勿論上記割り当ては任意に変更可能であり、例えばUUIDに端末固有の識別番号に加えてデジタルサイネージを管理する会社の識別番号を割り当てるなど、適宜変更可能であることは言うまでもない。また、BLE規格に従い無線信号を送信する場合には、アドバタイジングと称される間欠的(同規格では送信間隔は20msから10.24sの間で0.625msの整数倍と定められている)な送信が可能になる。少量のデータを自動的に間欠送信することが可能なため、デジタルサイネージのように散在しているものに対して情報を渡したい場合に、低消費電力かつユーザがその都度操作せずに自動的に動作するので、携帯端末2による個人属性情報等の送信に適した技術と考えられる。
<デジタルサイネージによる近距離無線受信動作>
デジタルサイネージ1の近距離無線通信動作とは、携帯端末2が近距離無線通信で送信した信号を、デジタルサイネージ1が近距離無線通信によって受け取る動作である(図3のS4)。近距離無線通信部13の通信方式がブルートゥース・ロウ・エナジ規格に準拠する通信方式の場合には、近距離無線通信部13は所定周期で送信されてくるアドバタイジングパケットを受信し、前記制御部11は前記アドバタイジングパケットにおけるアドバタイジングデータ中の所定領域に定義された前記個人属性情報を取得する。この場合、携帯端末2はアドバタイザ、デジタルサイネージ1はスキャナとして位置付けられる。このとき近距離無線送信を行う携帯端末2はGPSを用いた測位機能によって事前に設定された地理的領域(デジタルサイネージ1が設置された建物内や通路)に入ったことなどを検出することにより定期的にアドバタイジングパケットの送信を行えばよい。デジタルサイネージによる近距離無線受信動作の形態として以下の3態様を例示する。
第1の受信態様は、デジタルサイネージ1の稼動時間帯において近距離無線通信部13は常時近距離無線受信動作を行う。稼動時間帯とは一日24時間の範囲で適宜決められた時間帯であり、近距離無線通信部13は所定のインターバルで送信されてくる信号を受信する。これによれば、前記近距離無線通信部の電力消費は大きくなるが、携帯端末2から送信されてくる個人属性情報を取りこぼすことはない。
第2の受信態様は、デジタルサイネージ1の稼動時間帯において近距離無線通信部13が単位時間毎に近距離無線受信動作を行う。これによれば、近距離無線通信の送信動作が所定周期で繰り返されることに鑑みれば、その周期より長い受信動作時間を持つ単位時間毎に受信動作を行うことによって、個人属性情報を取りこぼすことなく電力消費を低減することができる。
第3の受信態様は、稼動時間帯で所定パケット送信毎にその後で近距離無線受信を行う。即ち、デジタルサイネージ1の稼動時間帯において近距離無線通信部13は所定のパケットを近距離無線送信する毎にその後で一定時間近距離無線受信動作を行う。例えばブルートゥース・ロウ・エナジのアドバタイジングパケットの利用を一例とすれば、近距離無線通信部13はアドバタイザとして所定のパケットを近距離無線送信し、これを携帯端末2がスキャナとしてパッシブスキャンにより受信すると、今度は携帯端末2がアドバタイザとして前記個人属性情報を近距離無線送信する。このときデジタルサイネージ1はスキャナとしてパッシブスキャンで近距離無線受信を行うことにより当該携帯端末2からその個人属性情報を受信することができる。したがって、デジタルサイネージ1の近距離無線通信部13は所定のパケットを近距離無線送信する毎に一定期間だけ近距離無線受信動作を行えばよいから、個人属性情報を取りこぼすことなく電力消費を低減することができる。
<コンテンツデータ選択のための処理ルール>
デジタルサイネージ1は、個人属性情報を受信したときその個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて記憶部12からコンテンツデータを選択する(S5)。その処理ルールとして以下の6態様を例示する。
第1の処理態様として、制御部11は、図9に例示されるように受信された単数又は複数の個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向を判別し(S51_1)、その判別結果に応ずるコンテンツデータを記憶部12から選択する(S51_2)。例えば、制御部11は、受信した無線信号に含まれる携帯端末2に固有の識別番号又はデジタルサイネージの管理会社の識別番号を確認することによって、有意の信号受信があると判断し、無線信号に含まれる個人属性情報を用いてコンテンツデータを選択する。具体的には、コンテンツデータは表示対象となる属性と関係付けられて記憶部12のデータベースが形成されていて、個人属性情報に合致するコンテンツデータが選択される。ここで、データベースと比較される属性の項目は1つでも複数でもよく、データベースの検索プログラムを動作させる条件として例えば管理者(例えばデジタルサイネージを管理する会社)が設定しておけばよい。例えば、コンテンツデータを選択する条件とて「年齢」の項目のみ設定、「年齢」及び「性別」の2項目が合致する設定、等が考えられる。尚、項目の組合せは上記に限定されず任意に設定可能であることは言うまでもない。特に単位時間に数多くの個人属性情報が受信される事態を想定し、例えば個人属性情報の所定時間毎の情報項目を平均化若しくは多数決で特徴的な傾向を把握することにより、データベースと比較する属性を決定する。前述した通り、BLE規格に従い送信される無線信号を受信する場合、前記受信部もまた同規格に従い動作させるが、この際にスキャンと称される間欠的(同規格では10.24s以下で自由に設定可能)な受信動作が可能となる。デジタルサイネージ近傍に携帯端末を所持した人間が常時いるわけではないので、前記スキャンのような間欠的な受信はデジタルサイネージに適した技術である。
コンテンツデータのそのような選択手法によれば、同時に多くの個人属性情報が検出されるような場合にも広告効果を高めることができる。
第2の処理態様では、表示するコンテンツの順番を規定する複数の番組データを前記記憶部12に格納しておき、制御部11は、図10に例示されるように、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向を判別し(S52_1)、この判別結果に応ずる特定の番組データを記憶部12から選択し(S52_2)、選択した番組データに基づいて前記記憶部12からコンテンツデータを選択する(S52_3)。これは、個人属性情報に応じて、その個人属性情報に適合する広告そのものを選択するのではなく、個人属性情報に応じて用意された複数の番組データ(複数広告の表示順番、表示回数を定めたデータ)の中から適した番組データを選択するというものである。番組データが選択されて変更されるので、対象条件の携帯端末が単位時間(例:1分間、5分間)に複数回に渡りに複数人数(5名以上、10名以上、など)検出された場合、すなわち、対象の属性の人が多数いると考えられる状態に対して、その条件に応じて番組データを適応的に切替えようとするものである。具体的には、番組データを「格納された広告をランダムに表示するもの」、「20代男性向け」、「20代女性向け」、「30代男性向け」、「30代女性向け」などのように用意する。デジタルサイネージを起動した最初の状態や、単位時間あたりに所定人数より多い対象条件の端末が検出されない場合は、待機状態として標準番組データ(「ランダムな表示を行う番組データ」)を選択する。番組データの内容を表示中に、単位時間あたりに所定人数より多い対象条件の端末(例えば20代男性が5名以上)が検出された場合は、次の番組としてその検出結果に基づき「20代男性向けの番組データ」を選択して表示を切替える。番組データの切り替えは、標準番組データによる広告表示を中断して行えば、迅速に対応でき、広告効果が一層向上する。
前記番組データの内容を表示中に、単位時間あたりに所定人数より多い対象条件の端末が検出されない場合、前記番組を一通り実行し終えると再び待機状態にして標準番組データによる表示を実行しつつ、携帯端末の検出を行うようにしてもよい。
また、空港等の使用言語の異なる人が多く集まる場所では、使用言語に応じて番組データの選択を行うようにするのがよい。空港に設置されたデジタルサイネージでは、同じ内容であってもこれに含まれる文字情報(音声が含まれる場合は音声)は言語の異なるものを用意して予めデジタルサイネージに格納しておき、携帯端末2から得られる個人属性情報にその所有者の使用言語を含ませることにより、番組選択制御に加え言語に応じた表示制御を可能にすることができる。
このように、主とする世代や性別を考慮したコンテンツを選択する複数の番組データを用意しておいて、個人属性情報の特徴的な傾向に応じた番組データを参照してコンテンツデータの選択を行えば、番組データ単位で広告効果の高いものを選択することができる。
第3の処理態様として、上述したように、制御部11は、個人属性情報に基づいて特徴的な傾向を判別し(S51_1)、その結果特徴的な傾向を得られないときは前記標準番組データに基づいて記憶部12からコンテンツデータを選択する。これによれば複数の個人属性情報から効果的なコンテンツの選択が難しいとき標準番組データによって容易に対応することができる。
第4の処理態様として、制御部11は、ステップS4の受信動作においての所定時間内で前記個人属性情報の受信がない場合には前記標準番組データに基づいて記憶部12からコンテンツデータを選択する。これによれば個人属性情報を受信できないとき標準番組データによって容易に対応することができる。
第5の処理態様として、制御部11は、図11に例示されるように、ステップS4の受信動作を経て、所定時間内で個人属性情報の受信がない場合を所定の複数回(例えばn回)繰り返したかが判別され(S100)、連続してn回繰り返したときは記憶部12から静止画コンテンツデータを選択又は表示部10へ非表示の指示を行う(S101)。連続してn回繰り返さなかった場合には前述の通りに標準番組データを読込み(S6)、読込んだ標準番組データが規定する順番に従ってコンテンツデータを選択する(S7)。これによれば個人属性情報を受信できない期間が長くなったとき標準番組データによる表示又は非表示によって容易に対応することができる。
第6の処理態様として、制御部11は、受信された個人属性情報を処理する所定のルールを時間帯に応じて変更する。例えば前記制御部11は、受信された個人属性情報の内から参照する情報の種類を時間帯に応じて変更する。これによれば、通勤時間帯は人が非常に多く集まり、多様な属性の人が存在する。このような場合は、細かい個人属性情報による制御を行っても、所望の属性以外の人が多く、広告効果が上がらないと考えられる。したがって、人が多く集まる時間帯では単に「性別や年齢」など少ない条件に着目した番組データに基づいてコンテンツデータを選択し、その他の時間帯では個人属性の詳細な条件による制御を行うことが、結果として広告効果を高めることができる。このように、多様な属性の人が存在する時間帯とそうでない時間帯とに応じて、個人属性情報を参照するときの処理ルールを最適化することができ、広告効果の向上に資することができる。
上記実施の形態1によれば、デジタルサイネージ1は近距離無線通信によって限定的な範囲にある携帯端末2からその個人属性情報を取得することができる。取得した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて記憶部12からコンテンツデータを選択するから記憶容量が限られた記憶部12であっても対処することができる。個人属性情報に一対一対応するようなコンテンツデータを多量に保有しておくことを要しない。したがって、スタンドアロンで使用される場合にも限られたリソースの範囲で個人属性情報を考慮して広告効果を高めることができる。
デジタルサイネージ1において、近距離無線通信部13がブルートゥース・ロウ・エナジ規格に準拠する通信方式を有するとき所定周期で送信されてくるアドバタイジングパケットを受信し、前記制御部11は前記アドバタイジングパケットにおけるアドバタイジングデータ中の所定領域(UUID,Major,Minor等)に定義された前記個人属性情報を取得する。この場合、携帯端末2はアドバタイザ、デジタルサイネージ1はスキャナとして位置付けられ、例えば携帯端末2はGPSを用いた測位機能によって事前に設定された地理的領域に入ったことなどを検出することにより定期的にアドバタイジングパケットの送信を行えばよい。或いは、近距離無線通信部13がアドバタイザとして所定のパケットを近距離無線送信し、これを携帯端末2がスキャナとしてパッシブスキャンにより受信すると、今度は携帯端末2がアドバタイザとして個人属性情報を近距離無線送信する。このときデジタルサイネージ1はスキャナとしてパッシブスキャンで近距離無線受信を行うことにより当該携帯端末2からその個人属性情報を受信することができる。
次に第2の実施の形態について説明する。
<特定表示要求>
図12には本発明の第2の実施の形態に係るデジタルサイネージの一例が示される。同図に示されるデジタルサイネージ1Aは図1のデジタルサイネージ1に対して、携帯端末2Aからの特定の表示要求に対してこれを優先させる制御機能が追加されている。即ち、近距離無線通信部13が携帯端末2Aから特定の表示要求を受信したとき、制御部11Aはその表示要求を優先させて記憶部12からコンテンツデータを選択する。この制御機能は制御部11Aが備えるが、そもそも制御部11Aは第1の実施の形態で説明したデジタルサイネージ1の制御機能と同じ制御機能を備えていることは言うまでもなく、ここではそれについての詳細な説明は省略する。
図12の例では特定の表示要求に答える例として、デジタルサイネージ1Aの管理会社の管理サーバ等の管理機器31からの指示で携帯端末2Aを介してデジタルサイネージ1Aに所望のコンテンツデータの表示要求を行う場合を一例とする。この例に従った管理機器31、携帯端末2A及びデジタルサイネージ1Aの動作例が図13に示される。
先ず、管理機器31で表示要求が準備される(S100)。例えば、図14に例示されるように、いつ、どこで、どの表示コンテンツを表示させるのかを示すための要求データである表示要求が準備される。表示させる場所については、デジタルサイネージ1Aが設置される地域や施設を指定してその地域や施設内にあるデジタルサイネージ1Aを一括して指定する方法や、デジタルサイネージ1Aに付与された識別番号(例えば会社識別番号及び枝番)を直接指定する方法でも良い(S100_1)。表示時間については、表示要求により広告や情報が表示される表示時間帯を設定する(S100_2)。更に、表示させるコンテンツ名又はコンテンツ番号を設定する(S100_3)。そのように決定された情報は所定フォーマットの表示要求とされる。準備された表示要求は管理機器31の記憶装置に格納され、表示要求を準備する処理を終了する(S100_4)。
次に、その表示要求を送信する処理が行われる(S101)。この処理では、管理機器31の記憶装置から表示要求を読み出し、予め登録された携帯端末2Aへ、その表示要求をインターネット等のネットワーク30を介して送信する。携帯端末2Aは実施の形態1で説明した個人属性情報を取得する個人属性取得プログラムが導入されて、実施の形態1で説明した携帯端末2の機能を兼ね備えたものであってよいことは言うまでもない。
携帯端末2Aは、表示要求を受信すると自らの記憶装置にこれを格納する(S102)。そして、携帯端末2Aは自らの近距離無線通信部を動作させ(S2)、無線信号の送信動作を行う(S3)。携帯端末2AはステップS2の送信動作で上記表示要求を送信する。実施の形態1と同様に携帯端末2Aは個人属性情報を送信することも可能である。表示要求の送信動作についても個人属性情報の送信動作と同様に、(1)表示要求を記憶装置に格納したら常時動作させる、(2)デジタルサイネージ1Aの管理者や広告主が予め定めた領域、例えば空港や大型ショッピングモール等、に携帯端末2Aが入ったことを検知した場合(位置の検出は既存のGPS等を用いて行う)、(3)デジタルサイネージ1Aの管理者や広告主が予め定めた建物、例えば、デパートや地下街など、に携帯端末2A入ったことを検知した場合(位置の検出は既存のGPSやビーコン(電波標識)を用いて行う)、に行えばよい。携帯端末2Aの近距離無線通信部が通信可能になると、携帯端末2Aは自らの記憶装置から表示要求を読み出し、無線信号を用いてデジタルサイネージ1Aへ送信する(S3)。無線信号は、実施の形態1と同様に例えばBLE規格に従い前述のアドバタイジングパケットの形式で送信することができる。その際に、当該パケットの特定の部分に表示要求であることを示すデータ(フラグ)と当該表示要求とを付加してパケットを形成すればよい。例えば特定部分としてアドバタイジングパケットのメジャーナンバ(Major number)の部分やマイナナンバ(Minor number)の部分を利用すればよい。上記表示要求であることを示すデータは実施の形態1で説明した個人属性情報を送信する場合と表示要求を送信する場合とを、受信側のデジタルサイネージ1Aで判別可能にするためである。実施の形態1と同様にBLE規格に従い無線信号を送信する場合、アドバタイジングと称される間欠的(同規格では送信間隔は20msから10.24sの間で0.625msの整数倍と定められている)な送信が可能である。少量のデータを自動的に間欠送信することが可能なため、デジタルサイネージのように散在しているものに対して情報を渡したい場合に、低消費電力かつユーザがその都度操作せずに自動的に動作するので、好適である。勿論これ以外の無線規格を選択することも可能である。
デジタルサイネージ1Aは近距離無線通信部13を用いて無線信号を受信する(S4)。受信動作には第1の実施の形態と同様にBLE規格などによる手順を採用すればよい。制御部11Aは受信信号に対してその情報の種別を判別する。表示要求が含まれるのか、又は個人属性情報が含まれるかを判別し、表示要求が含まれる場合にはその表示要求に含まれる識別番号とデジタルサイネージ1Aに予め設定された識別番号とが合致するか確認する。識別番号がデジタルサイネージ1A側で設定されているものと異なる場合、又は表示要求でもなく個人属性情報も含まれていない場合には、実施の形態1の場合と同様に、制御部11Aは、予め準備した標準番組データを記憶部12から読込み(S6)、読み込んだ標準番組データが規定する順番でコンテンツデータを選択し(S7)、選択したコンテンツデータを表示部10に表示する。
判別された識別番号がデジタルサイネージ1A側で設定されているものと合致し、又は表示要求ではなく個人属性情報が含まれている場合には、ステップS4で受信した信号が表示要求又は個人属性情報を含むかの判別結果に従い(S103)、表示要求でなければ第1の実施の形態と同様に、個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを選択し(S5)、選択したコンテンツデータを表示する(S8)。表示要求であると判別された場合には、表示要求の内容に即したコンテンツデータ記憶部12から選択し(S104)、選択したコンテンツデータを表示する(S8)。特に、制御部11AはステップS104で表示要求の内容に即したコンテンツデータ選択したとき、先に個人属性情報に基づいて選択したコンテンツ又は標準スケジュールに従って選択したコンテンツデータを表示させていても、当該先の表示を途中で終了させても、当該表示要求の内容に即したコンテンツデータの表示を優先させるものとする。
第2の実施の形態によれば、第1の実施形態で得られる効果に加えて、デジタルサイネージ1Aを管理する会社(及び広告主)からの指示に従って、携帯端末2Aを介して、スタンドアロンで使用されるデジタルサイネージ1Aに所望のコンテンツの表示要求を行うことが可能となる。即ち、インターネットなどの広域ネットワークにデジタルサイネージを接続することなく、デジタルサイネージの管理会社(広告主体)が希望する場所のデジタルサイネージに希望する時間に応じて広告を表示させることが可能になる。更に加えれば、デジタルサイネージの管理会社(広告主)との間でデジタルサイネージの広告表示に関する個別の契約を行った携帯端末を介して、当該個別契約に基づいたコンテンツをデジタルサイネージに表示するサービスが可能になる。
次に第3の実施の形態について説明する。
<特定時間帯以外で端末からの個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択し表示する>
図15には本発明の第3の実施の形態に係るデジタルサイネージの一例が示される。同図に示されるデジタルサイネージ1Bは図1のデジタルサイネージ1に対して、個人属性情報に基づくコンテンツデータの選択を特定時間帯以外で行い、特定時間帯ではその時間帯に割り当てられたコンテンツデータを選択する制御機能が採用されている点が相違する。この制御機能を実現する制御11BはRTC(Real Time Clock)のような時計回路15と特定時間帯がプログラマブルに設定されるレジスタ回路16が追加されている。この制御部11Bは、第1時間帯ではその時間帯に割り当てられたコンテンツデータを記憶部12から選択し、第2時間帯では近距離無線通信部13で携帯端末2から受信した当該携帯端末2に係る個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを記憶部12から選択する。
個人属性情報の近距離無線通信動作については第1の実施の形態と同様であり、個人属性情報の近距離無線受信については第2時間帯で行うに制御され、具体的には「第2時間帯で常時」、「第2時間帯で単位時間毎に」、又は「第2時間帯で所定パケット送信毎に」近距離無線受信を行えばよい。受信した個人属性情報に対する処理ルールについても基本は第1の実施の形態と同様であり、「個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずるコンテンツデータの選択」、「個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずる特定の番組データを選択」、「特徴的な傾向を得られないときは標準の番組データを選択」、「所定時間内で個人属性情報の受信がない場合には標準の番組データを選択」、「所定時間内で個人属性情報の受信がない場合に静止画又は非表示」などとすればよい。
時間帯によりコンテンツ(番組データ)の選択方法を変化させるには以下の理由による。鉄道の駅など、時間帯によってある属性の人が非常に多いことが予め分かっている場所に設置されたデジタルサイネージでは、時間帯により広告や番組データの選択方法を変化させることが望ましいと考えられるからである。例えば午前7時から8時及び午後3時から5時は学生(10代)が多く、午前8時から9時及び午後5時から7時などの通勤時間帯は、20代から50代の人が多い。このような時間帯では、その年齢層に応じた番組データが選択・実行されるように設定され、個人属性情報に応じた表示制御は行わないようにする。通勤時間帯を除いた時間帯になると、第1の実施の形態と同様に取得した個人属性情報に応じた表示制御を行えばよい。また、別の例として、午前7時から9時及び午後5時から7時などの通勤時間帯は人が非常に多く集まり、多様な属性の人が存在する。このような場合は、細かい個人属性情報による制御を行っても、所望の属性以外の人が多く、広告効果が上がらないと考えられるからである。したがって、人が多く集まる時間帯では単に「性別や年齢」など少ない条件に着目した番組データに基づいてコンテンツデータを選択し、その他の時間帯では第1の実施の形態のような個人属性の詳細な条件による制御を行うことが、結果として広告効果を高めることができると考えられる。
図16にはデジタルサイネージ1Bの時間帯に応じた表示制御の原理的な動作例が示される。双方の近距離無線通信動作はブルートゥース・ロウ・エナジに準拠したものとする。第1の実施の形態に係る図3の原理的なフローチャートとの相違点はステップS200〜S202を追加した点である。即ち、デジタルサイネージ1Bはレジスタ回路16に設定された時間帯と時計回路15による現在時刻とを比較して現在特定時間帯(第1の時間帯)であるか否かを判別している(S200)。第1の時間帯でなければ図3で説明したと同様の処理でコンテンツデータを表示する(S4〜S8)。第1時間帯であれば、時間帯に応じた番組データが記憶部12から読み込まれ(S201)、読み込まれた番組データに従ってコンテンツデータが選択される(S202)、選択されたコンテンツデータが表示される(S8)。
その他の構成及び機能については第1の実施の形態と同様であるからその詳細な説明は省略する。更に、この第3の実施の形態には、特定時間帯以外で端末からの個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択し表示する第2の実施の形態の技術を適用することも可能である。
また、第3の実施の形態の変形例として、第1の実施の形態と同様に第1の時間帯と第2の時間帯の双方共に個人属性情報を参照してコンテンツの選択を行うようにするが、第1の時間帯で参照する個人属性情報の参照項目の条件を第2の時間よりも緩和する。例えば人が多く集まるような第1の時間帯では個人属性情報の内で単に性別や年齢など少ない条件だけを参照してコンテンツデータを選択し、その他の時間帯では個人属性情報の内から単に性別や年齢だけでなく各種嗜好などを含めて詳細な条件を参照してコンテンツデータを選択するようにしてもよい。これによっても、更に、広告効果を高めることができると考えられる。
第4の実施の形態について説明する。
<ネットワーク利用のコンテンツ配信の併用>
図17には本発明の第4の実施の形態に係るデジタルサイネージの一例が示される。同図に示されるデジタルサイネージ1Cは、ネットワークを利用して個人属性情報をサーバにアップロードしてサーバからコンテンツデータの配信を受ける機能を備え、これは単独で用いることができる構成ではあるが、第1乃至第3のデジタルサイネージがそれぞれ付加的に備えてよい構成として位置付けることも可能である。したがって、後者の場合には、携帯端末2から近距離無線通信で受け取った個人属性情報を上記第1乃至3の実施の形態で説明した機能で用いるか、或いは第4の実施の形態で説明する機能で用いるかを選択するモードレジスタ18を制御部11Cが供えることになる。モードレジスタ18の設定はネットワークコントローラ17などを経由してデジタルサイネージ1Cの管理システムを介して行えばよい。
図17にはネットワーク利用のコンテンツ配信のための構成が示されている。デジタルサイネージ1Cは広告等を表示する表示部10と、表示部10の表示内容などを制御する制御部11C、無線信号を受信可能な近距離無線通信部13等からなる。更に、ネットワークコントローラ17から有線又は無線のLAN等を介してネットワーク30に接続される。ネットワーク30にはサーバが接続される。サーバ40は、静止画、動画等からなり前記デジタルサイネージ1Cに表示されるべき表示データが蓄積され、且つ、前記制御部11Cから送信される識別情報や個人属性情報に応じて前記表示データを選択してデジタルサイネージ1Cに送信するためのプログラム処理を行う。携帯端末2は、識別情報及び個人属性情報を取得して送信用データを生成するプログラム処理を行うと共に、前記送信用データを含む無線信号を発信する近距離無線送動作を行う。
前記制御部11Cは、表示部の制御が可能な機器であれば良く、Windows、Linux、Android(いずれも登録商標)等のオペレーティングシステム(OS)により動作し、その筐体にプロセッサ、ハードディスクや不揮発性メモリからなる記憶媒体、ダイナミックRAM、ネットワークやディスプレイ等のインタフェースを収めた一般的なパーソナルコンピューター(PC)、シングルボードコンピュータ、及び電子看板制御に特化された専用機器でもよい。近距離無線通信13部はBluetooth Low Energy (BLE)などの通信規格に則って近距離無線通信を行う。
図18を用いて図17に示すデジタルサイネージ1Cへの広告表示動作を説明する。ステップS1〜S3は第1の実施の形態と同じであるからその詳細な説明は省略する。特にステップS3の処理では、個人属性情報に識別情報として、携帯端末固有の識別番号(端末識別番号)及びデジタルサイネージを管理する会社の識別番号(会社識別番号)の双方を付加する。端末識別番号は複数の携帯端末を分別するために必要である。デジタルサイネージを管理する会社の会社識別番号は、デジタルサイネージを管理する会社が自社のデジタルサイネージを管理(制御)する上で必要とされる。会社識別番号は、管理会社のサーバからネットワークを介してコンテンツの配信を行う第4の実施の形態においては必須とした。不特定の携帯端末からの送信信号に無条件に応答してデジタルサイネージが管理会社のサーバと交信することはセキュリティー上望ましくないという考慮からである。したがって、スタンドアロンで使用すること前提とする第1の実施の形態等ではそのような会社識別番号の使用は想定しなかった。但し、スタンドアロンで使用すること前提とする第1の実施の形態等においても会社識別番号を使用することを妨げるものではない。
個人属性情報及び識別情報等を所定の形式で送信するステップでは、使用する無線規格に定められた形式(フォーマット)に従い送信される。例えば携帯端末2をBLE規格に従い動作させるのであれば、図8で説明したアドバタイジングパケット形式に従って、UUIDの部分に端末識別番号を、Majorの部分に電子看板を管理する会社の会社識別番号を、Minorの部分に個人属性情報を割り当てて送信すればよい。図20にはそのようなパケットへの情報割付例が示される。上記割り当ては任意に変更可能であり、例えばUUIDに端末固有の識別番号に加えてデジタルサイネージを管理する会社の識別番号を割り当てるなど、変更可能であることは言うまでもない。また、BLE規格に従い無線信号を送信する場合、アドバタイジングと称される間欠的な送信が可能である。少量のデータを自動的に間欠送信することが可能なため、電子看板のように散在しているものに対して情報を渡したい場合に、低消費電力かつユーザがその都度操作せずに自動的に動作するので、好適である。
デジタルサイネージ1Cは、携帯端末2からの無線信号を受信すると、無線信号に含まれる会社識別番号を確認する。受信した会社識別番号が、デジタルサイネージ1Cの制御部11Cに予め設定された番号(管理会社が設定した識別番号)に一致であれば、有意の信号受信があったと判断して(S300)、無線信号に含まれる個人属性情報をインターネット等のネットワーク30を介してサーバ40に送信する(S303)。例えば、BLE規格に従い送信される無線信号を受信する場合、近距離無線通信部13も同規格に従い動作されるが、その際にスキャンと称される間欠的(同規格では10.24s以下で自由に設定可能)な受信動作が可能となる。デジタルサイネージ近傍に携帯端末2を所持した人間が常時いるわけではないので、前記スキャンのような間欠的な受信はデジタルサイネージに好適である。
サーバ40は、受信した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータ又は特定の番組データを選択する(S304)。その処理ルールは第1の実施の形態と同じあってよい。サーバ40は、選択したコンテンツデータをデジタルサイネージ1Cに送信する(S305)。ここで、個人属性情報の参照項目は1つでも複数でもよく、サーバのデータ処理条件としてサーバの管理者(例えばデジタルサイネージを管理する会社)が設定すればよい。例えば、コンテンツデータを選択する条件とて年齢の1項目を設定する場合、年齢及び性別の2項目を設定する場合、等が考えられる。2項目以上を設定する場合は、各項目の論理和、論理積を設定することも可能である。尚、項目の組合せは任意であることは言うまでもない。サーバ40より送信されたコンテンツデータは、デジタルサイネージ1Cの制御部11Cを介して表示部10に表示される。
ステップS300の判別により、デジタルサイネージ1Cに対応する会社識別番号を受信しなかった場合、受信なしと判断して、その結果をインターネット等のネットワーク30を介してサーバ40に送信する。サーバ40は前記受信なしの情報に従い、予め準備された標準番組データを記憶装置から読込(S301)、読み込んだ標準番組データが規定する順番でコンテンツデータを選択する(S302)。選択されたコンテンツデータはサーバ40からデジタルサイネージ1Cに送信される(S305)。送信されたコンテンツデータは制御部11Cが表示部10に表示する。
図19には図18の処理の変形例が示される。図18では無線信号の受信動作を行った結果、デジタルサイネージ1Cが対応する会社識別番号を受信したか否かを判別したが(S300)、図19の例ではデジタルサイネージ1Cに対応する会社識別番号を受信したか否かをサーバ40に判別させる(S310)。したがって、会社識別番号のような識別情報を個々のデジタルサイネージに設定しておくことを要しない。
図19に従えば、デジタルサイネージ1Cの制御部11Cは無線信号(例えばBLE規格の無線信号)のあり/なしを判断し、無線信号のない場合を受信なしとしてサーバに情報を送信する(S300_1)。これを受けたサーバ40は前記ステップS301,S302の処理によって標準番組データが規定するコンテンツデータを選択する。デジタルサイネージ1Cを管理する会社の会社識別番号の設定はサーバ40に格納され、デジタルサイネージ1Cを管理する会社の会社識別番号の判断もサーバ40で動作するプログラムにて行うことになる。次に、デジタルサイネージ1Cで無線信号が受信された場合、無線信号から会社識別番号及び個人属性情報が取り出され(S300_2)、それらがデジタルサイネージ1Cからサーバ40へ送信される(S310)。サーバ40は、受信した会社識別番号と予め設定された番号とを比較し(S311)、異なる場合は、前記ステップS301,S302に移行して標準番組データが規定するコンテンツデータを選択する。ステップS311の比較結果が一致の場合にはステップS304の処理にて上述と同様に個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを選択する。
ネットワーク利用のコンテンツ配信機能が併用される第4の実施の形態によれば、携帯端末2からその所有者の属性データを無線信号で発信し、デジタルサイネージ1Cで前記属性情報を含む無線信号を受信してその個人属性情報に適合した広告や情報をサーバ40からダウンロードして示させることが可能となる。スタンドアロンだけで使用する場合に比べ、サーバから必要なコンテンツデータの配信を受けて広告を行うことができるので、コンテンツデータの選択の幅が増えるという利点がある。但し、インターネットのような広域ネットワークに個人属性情報を発信させるという点でセキュリティーの強化、携帯端末ユーザの個人情報保護についての承諾取得の難化、会社識別番号などの識別情報に対する処理の追加などに対する対策が必要になる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、デジタルサイネージの表示部は複数に分割されていても良い。また、通路に沿って表示部が大きなデジタルサイネージなどの場合に複数個の近距離無線通信部を分散させて配置することも可能である。デジタルサイネージは通路などだけではなく車輌内に配置されるものであってもよい。例えば電車などに設置される場合には乗降区間内では人の移動が少ないので、本発明方式のデジタルサイネージは車輌などの交通手段内において高い広告効果を得ることができる。
また、上記実施の形態で説明したデジタルサイネージの動作は以下の制御方法として把握することができる。端末からの個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択し表示する場合は、携帯端末が発信する個人属性情報を前記近距離無線通信部が受信する受信処理と、前記受信処理で受信した前記個人属性情報を前記制御部が所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する選択処理と、前記選択処理で選択されたコンテンツデータを表示部が表示する表示処理と、を含む方法として把握することができる。また、特定時間帯以外で端末からの個人属性情報に基づいてコンテンツデータを選択し表示する場合は、携帯端末が発信する個人属性情報を第2時間帯において前記近距離無線通信部が受信する受信処理と、第1時間帯においてその時間帯に割り当てられたコンテンツデータを前記記憶部から選択する第1選択処理と、第2時間帯において前記受信処理で受信した前記個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する第2選択処理と、前記第1選択処理及び第2選択処理で選択されたコンテンツデータを表示部が表示する表示処理と、を含む方法として把握することができる。
そのような方法は、コンピュータ装置である制御部が実行するプログラムとして提供することによって、上記方法を実現するデジタルサイネージを容易に実現可能になる。広域に多数設置されるデジタルサイネージへのそのようなプログラムをイニシャルロードし、更には容易にバージョンアップ可能にするにはインターネットなどのネットワークを介してプログラを配信すればよい。
近距離無線通信部は、実効通信距離が約10m程度で間欠送信プロトコルを有するものが好適であるが、BLEに限定されず、大凡同様の通信仕様を備えたその他の通信規格を採用することは妨げられない。
個人属性情報は携帯端末のユーザに関する個人属性情報に限定されず、任意の集団や特定のグループに関する個人属性情報などであってもよい。
電子機器は単機能製品としてのデジタルサイネージに限らず、PC、タブレット、テレビジョンセットなどの汎用装置を用いてそのディスプレイパネルに広告表示を可能にする機能を備えたものであればよい。広告は企業の宣伝広告に限定されず、行政機関や町内会などで使用する電子掲示板へのお知らせなどであっても良いことは言うまでもない。記憶部に格納するコンテンツについても電子機器の性質に応じて決定されればよい。
1,1A,1B,1C デジタルサイネージ
2、2A 携帯端末
3 書き込み装置
4 サーバ
13 近距離無線通信部
11,11A,11B,11C 制御部
12 記憶部
14 データインタフェース部
15 時計回路
16 レジスタ回路
17 ネットワークコントローラ
18モードレジスタ
20 無線信号
22 コンテンツデータ
30インターネット

Claims (22)

  1. 複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、
    携帯端末との間で近距離無線受信を行う複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信部で携帯端末から受信した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する制御部と、
    前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有し、
    前記記憶部は表示するコンテンツの順番を規定する複数の番組データを格納し、前記制御部は、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずる特定の前記番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する、電子機器。
  2. 請求項1において、前記電子機器の稼動時間帯において前記近距離無線通信部は常時近距離無線受信動作を行う、電子機器。
  3. 請求項1において、前記電子機器の稼動時間帯において前記近距離無線通信部は単位時間毎に近距離無線受信動作を行う、電子機器。
  4. 請求項1において、前記電子機器の稼動時間帯において前記近距離無線通信部は所定のパケットを近距離無線送信する毎にその後で一定時間近距離無線受信動作を行う、電子機器。
  5. 請求項において、前記記憶部はコンテンツの標準的な表示の順番を規定する標準番組データを格納し、前記制御部は、特徴的な傾向を得られないときは前記標準番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する、電子機器
  6. 複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、
    携帯端末との間で近距離無線受信を行う複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信部で携帯端末から受信した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する制御部と、
    前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有し、
    前記制御部は、受信された個人属性情報を処理する所定のルールを時間帯に応じて変更する、電子機器。
  7. 請求項において、前記制御部は、受信された個人属性情報の内から参照する情報の種類を時間帯に応じて変更する、電子機器。
  8. 請求項1乃至の何れか1項において、近距離無線通信部は、ブルートゥース・ロウ・エナジ規格に準拠する通信方式を有し、所定周期で送信されてくるアドバタイジングパケットを受信し、
    前記制御部は前記アドバタイジングパケットにおけるアドバタイジングデータ中の所定領域に定義された前記個人属性情報を取得する、電子機器。
  9. 電子機器であって、
    複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、
    携帯端末との間で近距離無線受信を行う複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、
    第1時間帯では当該電子機器の設置場所を通ると予想される人々の個人属性情報における後記第2時間帯より少ない数の参照項目に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択し、第2時間帯では前記近距離無線通信部で携帯端末から受信した個人属性情報における前記第1時間帯よりも多い数の参照項目を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する制御部と、
    前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有する電子機器。
  10. 請求項において、前記近距離無線通信部は第2時間帯で常時近距離無線受信動作を行う、電子機器。
  11. 請求項において、前記近距離無線通信部は第2時間帯で単位時間毎に近距離無線受信動作を行う、電子機器。
  12. 請求項において、前記近距離無線通信部は第2時間帯で所定のパケットを近距離無線送信する毎にその後で所定のイベント発生毎に一定時間近距離無線受信動作を行う、電子機器。
  13. 請求項乃至12の何れか1項において、前記制御部は、前記第2時間帯において、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずるコンテンツデータを前記記憶部から選択する、電子機器。
  14. 複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、
    携帯端末との間で近距離無線受信を行う複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、
    第1時間帯ではその時間帯に割り当てられたコンテンツデータを前記記憶部から選択し、第2時間帯では前記近距離無線通信部で携帯端末から受信した個人属性情報を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する制御部と、
    前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有し、
    前記記憶部は表示するコンテンツの順番を規定する複数の番組データを格納し、前記制御部は、前記第2時間帯において、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずる特定の前記番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する、電子機器。
  15. 請求項13又は14において、前記記憶部はコンテンツの標準的な表示の順番を規定する標準番組データを格納し、前記制御部は、前記第2時間帯において、前記特徴的な傾向を得られないときは前記標準番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する、電子機器。
  16. 請求項乃至12の何れか1項において、前記記憶部はコンテンツの標準的な表示の順番を規定する標準番組データを格納し、前記制御部は、前記第2時間帯において、所定時間内で前記個人属性情報の受信がない場合には前記標準番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する、電子機器。
  17. 請求項乃至12の何れか1項において、前記制御部は、前記第2時間帯において、所定時間内で前記個人属性情報の受信がない場合を所定の複数回繰り返したとき前記記憶部から静止画コンテンツデータを選択し又は前記表示部へ非表示の指示を行う、電子機器。
  18. 請求項において、前記第1時間帯は前記設置場所に応じて設定された複数の特定時間帯であり、前記特定時間帯には通勤時間帯及び通学時間帯を含む、電子機器。
  19. 請求項において、前記近距離無線通信部が前記携帯端末から特定の表示要求を受信したとき、前記制御部はその表示要求を優先させて前記記憶部からコンテンツデータを選択する、電子機器。
  20. 請求項乃至19の何れか1項において、近距離無線通信部はブルートゥース・ロウ・エナジ規格に準拠する通信方式を有し、所定周期で送信されてくるアドバタイジングパケットを受信し、
    前記制御部は前記アドバタイジングパケットにおけるアドバタイジングデータ中の所定領域に定義された前記個人属性情報を取得する、電子機器。
  21. 複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、前記記憶部からコンテンツデータを選択する制御部と、前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有する電子機器のための表示制御方法であって、
    携帯端末が発信する個人属性情報を前記近距離無線通信部が受信する受信処理と、
    前記受信処理で受信した前記個人属性情報を前記制御部が所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する選択処理と、
    前記選択処理で選択されたコンテンツデータを表示部が表示する表示処理と、を含み、
    前記記憶部は表示するコンテンツの順番を規定する複数の番組データを格納し、前記制御部は、受信された単数又は複数の前記個人属性情報の所定時間毎の特徴的な傾向に応ずる特定の前記番組データに基づいて前記記憶部からコンテンツデータを選択する、表示制御方法。
  22. 複数のコンテンツデータを格納する記憶部と、複数の通信チャネルを備えた近距離無線通信部と、前記記憶部からコンテンツデータを選択する制御部と、前記制御部で選択されたコンテンツデータを表示する表示部と、を有する電子機器のための表示制御方法であって、
    携帯端末が発信する個人属性情報を第2時間帯において前記近距離無線通信部が受信する受信処理と、
    第1時間帯において前記電子機器の設置場所を通ると予想される人々の個人属性情報における前記第2時間帯より少ない数の参照項目に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する第1選択処理と、
    第2時間帯において前記受信処理で受信した前記個人属性情報における前記第1時間帯よりも多い数の参照項目を所定のルールに従って処理した結果に基づいてコンテンツデータを前記記憶部から選択する第2選択処理と、
    前記第1選択処理及び第2選択処理で選択されたコンテンツデータを表示部が表示する表示処理と、を含む表示制御方法。
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