JP6511169B1 - 包装体の検査方法、検査装置及び検査システム - Google Patents

包装体の検査方法、検査装置及び検査システム Download PDF

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Abstract

【課題】包装体のシール部の状態を製造の際に検査できる包装体の検査方法、検査装置及び検査システムを提供する。【解決手段】充填装置により内容物が包装袋に充填されて得られる包装体のシール部の状態を検査する検査方法であって、電磁波を照射してシール部を含む第1領域A1の画像を取得するステップS102と、取得された画像における画素値を取得するステップS104と、取得された画素値に基づいて、シール部における第2領域A2を決定するステップS106と、画素値に関する情報と第2領域A2の質量に関する情報との対応関係を参照し、第2領域A2における画素値に基づいて第2領域A2の質量に関する情報を取得するステップS107と、取得された第2領域A2の質量に関する情報に基づいてシール部の状態の良否を判定するステップS108と、を含む。【選択図】図8

Description

本発明は、包装体の検査方法、検査装置及び検査システムに関する。
従来、折り曲げられて重ね合わされた1枚のフィルム材又は重ね合わされた2枚のフィルム材を自動充填機等の製造装置が有するヒートロールにより熱溶着して包装袋を製造しつつ、当該包装袋に内容物を充填することが知られている。
例えば、特許文献1には、フィルム材に損傷を与えることなく液状内容物中に含まれる気泡又は粒状物等の横シール部内への噛み込みを阻止しながら液状内容物を連続充填する充填包装機が開示されている。
特開2017−019507号公報
特許文献1に記載の充填包装機を含む従来の製造装置により内容物を収容した包装体を連続的に製造する場合、作業者がシール部に関する製造装置の制御パラメータを設定し、包装体のシール部の状態を検査してその良否を判断している。例えば、作業者は、連続的に製造する前及び定期的に、検査対象とする包装体を抜き取って外観目視、耐圧試験及び充填量確認等を含む検査作業を行っている。
しかしながら、このような検査作業では作業者の手間が増大するうえに、検査の正確性も作業者によってばらつく。加えて、連続的に製造される包装体の一部しかシール部の状態を検査できない。したがって、作業者による作業を全て装置に行わせる製造の自動化が望まれる。
このような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、包装体のシール部の状態を製造の際に検査できる包装体の検査方法、検査装置及び検査システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の観点に係る包装体の検査方法は、
充填装置により内容物が包装袋に充填されて得られる包装体のシール部の状態を検査する検査方法であって、
電磁波を照射して前記シール部を含む第1領域の画像を取得するステップと、
取得された前記画像における画素値を取得するステップと、
取得された前記画素値に基づいて、前記シール部における第2領域を決定するステップと、
前記画素値に関する情報と、前記第2領域におけるシール前のシーラント層の質量に対するシール後のシーラント層の質量の割合との対応関係を参照し、前記第2領域における前記画素値に基づいて前記シーラント層の質量の割合を取得するステップと、
取得された前記シーラント層の質量の割合に基づいて前記シール部の状態の良否を判定するステップと、
を含み、
前記シール部の状態の良否を判定するステップにおいて、取得された前記シーラント層の質量の割合が第1所定値を下回る場合、前記シール部の状態は不良であると判定される。
の観点に係る包装体の検査方法では、
前記シール部の状態の良否を判定するステップにおいて、取得された前記シーラント層の質量の割合が前記第1所定値よりも大きい第2所定値を上回る場合、前記シール部の状態は不良であると判定される。
の観点に係る包装体の検査方法は、
前記シール部の状態の良否を判定するステップにおいて前記シール部の状態が不良であると判定されると、前記充填装置に信号を送信するステップをさらに含む。
の観点に係る包装体の検査方法では、
前記信号は、前記包帯袋への前記内容物の充填を停止させる制御信号、前記シール部の状態が不良であると判定された前記包装体を排出させる制御信号、前記シール部の状態が不良であることを報知させる制御信号、及び前記シール部に関する前記充填装置の制御パラメータを調整させる制御信号のうちの少なくとも1つを含む。
の観点に係る包装体の検査方法では、
画素値を取得するステップにおいて、前記画像における前記包装体の延伸方向に沿った画素列での前記画素値の変化に関する情報が取得される。
の観点に係る包装体の検査方法では、
第2領域を決定するステップにおいて、製造の際に最後に形成される前記シール部の出口側の端縁部を前記第2領域として決定し、
前記画素値に関する情報は、前記第2領域における最も大きい前記画素値と前記シール部の前記第2領域以外の領域における前記画素値との差分を含む。
の観点に係る包装体の検査方法では、
前記シーラント層の質量の割合を取得するステップにおいて、記憶されている前記対応関係を参照し、前記第2領域における前記画素値に基づいて前記シーラント層の質量の割合を算出する。
の観点に係る包装体の検査方法では、
前記画素値は、前記第1領域に照射された前記電磁波の検出輝度に対応する。
上記課題を解決するために、第の観点に係る包装体の検査装置は、
充填装置により内容物が包装袋に充填されて得られる包装体のシール部の状態を検査する検査装置であって、
前記シール部を含む第1領域に対して電磁波を照射する照射部と、
前記第1領域に照射された前記電磁波を検出する検出部と、
前記検出部からの出力に基づいて、前記第1領域の画像を取得する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
取得された前記画像における画素値を取得し、
取得された前記画素値に基づいて、前記シール部における第2領域を決定し、
前記画素値に関する情報と、前記第2領域におけるシール前のシーラント層の質量に対するシール後のシーラント層の質量の割合との対応関係を参照し、前記第2領域における前記画素値に基づいて前記シーラント層の質量の割合を取得し、
取得された前記シーラント層の質量の割合に基づいて前記シール部の状態の良否を判定し、
取得された前記シーラント層の質量の割合が第1所定値を下回る場合、前記シール部の状態が不良であると判定する。
上記課題を解決するために、第10の観点に係る包装体の検査システムは、
包装袋に内容物を充填して包装体を得る充填装置と、該充填装置に取り付けられ、前記包装体のシール部の状態を検査する検査装置と、を含む検査システムであって、
前記検査装置は、
前記シール部を含む第1領域に対して電磁波を照射する照射部と、
前記第1領域に照射された前記電磁波を検出する検出部と、
前記検出部からの出力に基づいて、前記第1領域の画像を取得する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
取得された前記画像における画素値を取得し、
取得された前記画素値に基づいて、前記シール部における第2領域を決定し、
前記画素値に関する情報と、前記第2領域におけるシール前のシーラント層の質量に対するシール後のシーラント層の質量の割合との対応関係を参照し、前記第2領域における前記画素値に基づいて前記シーラント層の質量の割合を取得し、
取得された前記シーラント層の質量の割合に基づいて前記シール部の状態の良否を判定し、
取得された前記シーラント層の質量の割合が第1所定値を下回る場合、前記シール部の状態が不良であると判定する。
本発明の一実施形態に係る包装体の検査方法、検査装置及び検査システムによれば、包装体のシール部の状態を製造の際に検査できる。
一実施形態に係る包装体の検査システムを示す模式図である。 一実施形態に係る包装体の検査装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2の検査装置によって実行される検査方法を説明するための第1模式図である。 図2の検査装置によって実行される検査方法を説明するための第2模式図である。 図2の検査装置によって実行される検査方法を説明するための第3模式図である。 図2の検査装置によって実行される検査方法を説明するための第4模式図である。 図2の検査装置によって実行される検査方法を説明するための第5模式図である。 図2の検査装置の制御を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る包装体2の検査方法、検査装置20及び検査システム1について詳細に説明する。
以下で述べる「縦方向」とは、一実施形態に係る検査システム1により製造された図1及び図3の包装体2をフィルム材12の厚み方向から見た正面視における一方向及びその逆方向を含む。縦方向は、例えば、各図の正面視における上下方向である。充填装置10における連続する複数の包装体2の搬送方向は、縦方向の一方向、より具体的には図1及び図3の正面視における下方向に対応する。「横方向」とは、同正面視における縦方向と直交する方向を含む。横方向は、例えば、各図の正面視における左右方向である。「包装体2の延伸方向」とは、同正面視における縦方向と平行な方向を含む。
図1は、一実施形態に係る包装体2の検査システム1を示す模式図である。図1を参照しながら、検査システム1の構成及び機能について主に説明する。
図1に示すとおり、検査システム1は、包装袋に内容物を充填して包装体2を得る充填装置10と、該充填装置10に取り付けられ、包装体2の横シール部2cの状態を検査する検査装置20とを有する。検査システム1は、充填装置10により内容物を収容した包装体2を連続的に製造しながら、製造された包装体2の横シール部2cの状態を検査装置20により検査する。「横シール部2cの状態」とは、横シール部2cのシール強度並びに横シール部2cにおける夾雑物、発泡及びしわ等の存否に関するシール面の状態を含む。
包装体2は、二つ折りにして重ね合わせた1枚のフィルム材12を熱溶着(ヒートシール)し、内容物を収容可能な収容空間Sを区画したものである。より具体的には、包装体2は、折り返し部2aと、折り返し部2aで折り返された1枚のフィルム材12の遊端部分をヒートシールすることにより形成される縦シール部2bとを有する。フィルム材12の「遊端部分」とは、フィルム材12が二つ折りに折り返された際に、正面視において折り返し部2aと対向した位置にくるフィルム材12の両端部を含む。包装体2は、縦方向に間隔をおいた2箇所で、折り返し部2a及び縦シール部2bの間をヒートシールすることにより形成される横シール部2cをさらに有する。収容空間Sは、折り返し部2a、縦シール部2b及び2箇所の横シール部2cにより区画されている。
フィルム材12は、例えば、基材層及びシーラント層の少なくとも2層を積層した積層フィルムを含む。基材層は、例えば、二軸延伸したナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム又はポリプロピレンフィルム等により構成される。シーラント層は、低密度ポリエチレン樹脂又はその他の各種ポリエチレン樹脂等により構成される。包装体2では、シーラント層が内側となるように折り返されており、シーラント層同士がヒートシールにて溶着されている。フィルム材12は、基材層とシーラント層との間に単層又は複数層の中間層を有してもよい。これにより、フィルム材12には、ガスバリア性、強度、耐寒性又は耐ピンホール性等の機能が付加される。中間層は、例えば、ガスバリア性の高い各種蒸着フィルム、耐ピンホール性の高い各種ナイロンフィルム又はアルミ箔等の金属箔等により構成される。
充填装置10は、巻取りロール11から繰り出されたフィルム材12をガイドロール13、14に順次通過させた後、折畳み部15により幅方向に二つ折りにする。充填装置10は、包装体2の縦シール部2bとなる縦シールを施す一対の回転体としての一対のヒートロール16と、包装体2の横シール部2cとなる横シールを施す二対の回転体としての二対のヒートロール17とを有する。折畳み部15により二つ折り状態にされたフィルム材12は、引出しロールを兼ねる一対のヒートロール16の間、二対のヒートロール17の間を縦方向に順次通過する。
一対のヒートロール16の各ヒートロールは、フランジ状のヒートシール刃16aを有する。二つ折りにされて重ね合わされたフィルム材12の遊端部分は、一方のヒートシール刃16aの外面と他方のヒートシール刃16aの外面との間に挟み込まれる。これにより、フィルム材12の遊端部分において縦方向に延在する縦シールが施される。その結果、包装体2の縦シール部2bが形成される。
二対のヒートロール17の各ヒートロールは、径方向に突出すると共に軸方向に延在するヒートシール刃17aを有する。ヒートシール刃17aは、ヒートロール17の周方向に所定の間隔をおいて複数設けられている。フィルム材12は、ヒートシール刃17aの径方向外側の面同士に挟み込まれながら縦方向に搬送される。これにより、フィルム材12には、斜線で示すような横方向に延在する横シールが施される。その結果、包装体2の横シール部2cが形成される。充填装置10が一対のヒートロール17の下方にもう一対のヒートロール17を有することで、包装体2の横シール部2cが再押圧され、横シールが確実になる。
充填装置10は、縦シールが施された後のフィルム材12の内側へ液体等の内容物を充填する充填手段としてのノズル18を有する。ノズル18は、包装体2の収容空間Sとなる部分に液体等の内容物を充填する。充填装置10は、二対のヒートロール17の下方に配置されたカッターロール19を有する。カッターロール19は、内容物が充填され、横シールが施された後、二対のヒートロール17によって横シールが施された部分の中間部を切断する。以上により、充填装置10は、包装体2を製造することができる。
検査装置20は、例えば、一対のヒートロール17ともう一対のヒートロール17との間に配置されている。検査装置20は、一対のヒートロール17により横シールが施された状態で縦方向に連続的に搬送されている包装体2の横シール部2cの状態を検査する。検査装置20は、充填装置10と有線又は無線によって通信接続されている。検査装置20は、縦方向に搬送されている包装体2の横シール部2cが検査装置20を通過するタイミングと、検査装置20が検査を行うタイミングとを同期させるための検査に関する情報を充填装置10から必要に応じて受信する。逆に、検査装置20は、包装体2の横シール部2cの状態の検査結果に基づき、包装体2の製造に関して充填装置10を制御する制御信号を充填装置10に必要に応じて送信する。
図2は、一実施形態に係る包装体2の検査装置20の構成を示す機能ブロック図である。図2を参照しながら、検査装置20の構成及び機能について主に説明する。
検査装置20は、制御部21と、照射部22と、検出部23と、記憶部24と、通信部25と、出力部26とを有する。
制御部21は、少なくとも1つのプロセッサを含む。制御部21は、検査装置20の種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供する。種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続されているIC及びディスクリート回路の少なくとも一方として構成されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って構成されてもよい。
一実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続又は処理を実行するために構成された、1以上の回路又はユニットを含んでもよい。例えば、制御部21は、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせを含んでもよい。制御部21は、他の既知のデバイス又は構成の任意の組み合わせを含んでもよい。
制御部21は、照射部22と、検出部23と、記憶部24と、通信部25と、出力部26とに通信接続されている。制御部21は、これらの各機能部をはじめとして検査装置20全体を制御及び管理する。制御部21は、記憶部24に記憶されているプログラムを取得して、当該プログラムを実行する。これにより、制御部21は、検査装置20の各機能部に係る種々の機能を実現する。制御部21から他の機能部に制御信号又は各種情報等を送信する場合、制御部21と他の機能部とは、有線又は無線により通信接続されていればよい。
照射部22は、包装体2を透過できる所定の波長の電磁波を放射する光源を含む。照射部22は、例えば軟X線を放射する軟X線光源により構成される。軟X線は、包装体2を構成するフィルム材12が透明フィルム、不透明な樹脂フィルム及び表面に印刷が施された樹脂フィルム、並びにアルミニウムフィルム等のいずれであっても包装体2を適度に透過する。照射部22は、フィルム材12の種類に応じて、例えば可視光又は赤外線等を放射する光源により構成されてもよい。照射部22は、横シール部2cを含む包装体2の所定の領域に対して電磁波を照射する。照射部22は、例えば、図1の包装体2をフィルム材12の厚み方向から見た正面視において、連続する複数の包装体2よりも手前側又は奥側に配置されている。
検出部23は、照射部22によって放射された所定の波長の電磁波を検出する検出器を含む。検出部23は、例えば照射部22を構成する軟X線光源によって放射された軟X線を検出する検出器により構成される。検出部23は、例えば可視光又は赤外線等を検出する検出器により構成されてもよい。検出部23は、横シール部2cを含む包装体2の所定の領域に対して照射部22により照射され、包装体2を透過した電磁波を検出する。検出部23は、包装体2を透過した電磁波の検出輝度に関する情報を制御部21に出力する。検出部23は、例えば、図1の包装体2をフィルム材12の厚み方向から見た正面視において、連続する複数の包装体2よりも奥側又は手前側に配置されている。検出部23は、縦方向及び横方向に垂直な方向に沿って、連続する複数の包装体2を挟むように照射部22と対向する。
記憶部24は、半導体メモリ又は磁気ディスク等を含む。記憶部24は、これらに限定されず、任意の記憶装置によって構成されてもよい。例えば、記憶部24は、光ディスクのような光学記憶装置によって構成されてもよいし、又は光磁気ディスク等によって構成されてもよい。記憶部24は、制御部21から取得した情報を記憶する。記憶部24は、制御部21によって実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部24は、例えば制御部21による演算結果等の各種データも記憶する。記憶部24は、制御部21が動作する際のワークメモリ等も含んでもよい。
通信部25は、有線又は無線を介する任意の通信規格に対応する通信インタフェースを含む。通信部25は、充填装置10と通信可能であり、充填装置10から必要に応じて検査に関する情報を受信し、かつ充填装置10に必要に応じて制御信号を送信する。
出力部26は、例えば液晶ディスプレイ等を含む。出力部26は、これに限定されず、任意の表示デバイスにより構成されてもよいし、視覚的に作用するデバイスではなく音を出力するような聴覚的に作用するデバイスであってもよい。出力部26は、制御部21から取得した情報を必要に応じて表示する。例えば、出力部26は、検査装置20によって検査された包装体2の横シール部2cの状態を表示する。
図3は、図2の検査装置20によって実行される検査方法を説明するための第1模式図である。図4は、図2の検査装置20によって実行される検査方法を説明するための第2模式図である。図5は、図2の検査装置20によって実行される検査方法を説明するための第3模式図である。図6は、図2の検査装置20によって実行される検査方法を説明するための第4模式図である。図7は、図2の検査装置20によって実行される検査方法を説明するための第5模式図である。図8は、図2の検査装置20の制御を示すフローチャートである。以下では、図3乃至図8を参照しながら、制御部21によって実行される、一実施形態に係る検査装置20の検査方法について主に説明する。
図3は、互いの横シール部2cによって接続されている一の包装体2及び隣接する他の包装体2について、横シール部2cを含む領域を拡大した模式図である。制御部21は、通信部25を介して受信した充填装置10からの検査に関する情報に基づいて、照射部22により電磁波を照射する包装体2の第1領域A1を決定する。「検査に関する情報」とは、フィルム材12がヒートシール刃17aの径方向外側の面同士によって挟み込まれる位置、包装体2の搬送速度及び連続する包装体2における横シール部2cの間隔等の情報を含む。制御部21は、検査に関する情報に基づいて、照射部22から電磁波を照射させるタイミング及び照射時間を算出する。より具体的には、制御部21は、下方向に搬送されている包装体2の収容空間Sの上縁部が照射部22と検出部23との間を通過するタイミングと、照射部22が電磁波を照射するタイミングとを同期させる。制御部21は、下方向に搬送されている連続する複数の包装体2のうちの一の包装体2の収容空間Sの上縁部から隣接する他の包装体2の収容空間Sの下縁部までの領域全体に電磁波が照射されるように照射時間を算出する。
第1領域A1についてより具体的に説明すると、第1領域A1は、横シール部2cを包含し、かつ横シール部2cよりも広範な包装体2における領域を含む。例えば、第1領域A1は、図3における破線囲み部に対応する。より具体的には、第1領域A1は、その中央部に横シール部2cを包含する。第1領域A1の横方向の幅は、横シール部2cと略同一である。横シール部2cと重畳しない第1領域A1の端縁部は、収容空間Sと重なる。
制御部21は、電磁波を照射するよう照射部22を制御し、検出部23によって出力された電磁波の検出輝度に関する情報に基づいて、横シール部2cを含む第1領域A1の画像を取得する。
制御部21は、取得した第1領域A1の画像に基づいて、画素値を取得する画素列を決定する。画素値は、第1領域A1に照射され、包装体2を透過した電磁波の検出部23における検出輝度に対応する。制御部21によって決定される画素列は、例えば、図3において点線で示すとおり、包装体2の延伸方向に沿った第1領域A1内の少なくとも1つ以上の画素列を含む。
図4は、図3の第1領域A1内で点線により示した少なくとも1つ以上の画素列のうち一の画素列における例示的な画素値の変化を示す。制御部21は、決定した画素列に対して、画素値の変化に関する情報を取得する。上述したとおり、画素値は検出部23における電磁波の検出輝度に対応する。したがって、任意単位で表されている図4の縦軸は、画素値及び電磁波の検出輝度のいずれにも対応する。図4の横軸は、第1領域A1内で点線により示された一の画素列における各画素の位置を示す。図4の横軸の原点は、第1領域A1の下端部に対応する。すなわち、図4のグラフは、第1領域A1内の一の画素列に沿って下端部から上方向に向かった際の画素の位置に対する画素値の依存性を示したものである。
図4に示すグラフにおいて、原点から急峻に立ち上がっている部分は一の包装体2の収容空間Sの上縁部に対応する。急峻に立ち上がっている部分と連続し、画素値が所定値近傍で微小に変動している部分は横シール部2cに対応する。横シール部2cに対応する部分から急峻に立ち下がっている部分は他の包装体2の収容空間Sの下縁部に対応する。
包装体2を透過した電磁波の検出輝度は、包装体2における透過位置の質量が大きい程低くなる。より具体的には、検出輝度は、包装体2における透過位置の厚みが大きい、又は密度が高い程低くなる。したがって、内容物が収容されている収容空間Sに重なった第1領域A1の下縁部に対応する原点付近では、画素値は最も小さい。第1領域A1の下縁部から横シール部2cに向かうにつれて包装体2の質量が小さくなるので、包装体2の質量に依存して画素値が次第に大きくなる。画素値は、横シール部2cに対応した画素領域において所定値近傍で微小に変動し、その画素領域内の所定の画素において最大となる。横シール部2cから第1領域A1の上縁部に向かうにつれて包装体2の質量が大きくなるので、包装体2の質量に依存して画素値が次第に小さくなる。
図5は、図4のグラフにおいて横シール部2cに対応する画素領域を拡大した拡大図である。一般的に包装体2の横シール部2cでは、ヒートロール17によるヒートシールの際に、熱及び圧力によってシーラント層を構成する樹脂材料が流動する。その結果、包装体2の横シール部2cにおいて質量の差が生じ、横シール部2cを透過する電磁波の検出輝度が質量の差が生じた部分において変化する。したがって、取得された画像の対応する画素領域において画素値が変化する。
より具体的には、横シール部2cでは、製造の際に最後に横シールが施される出口側、すなわち横シール部2cの上縁部を透過した電磁波の検出輝度は、製造の際に最初に横シールが施される入口側、すなわち横シール部2cの下縁部を透過した電磁波の検出輝度よりも大きい。より詳細には、横シール部2cの出口側を透過した電磁波の検出輝度は、横シール部2cにおいて最大となる。横シール部2cのその他の部分を透過した電磁波の検出輝度は、略一定となる。このように、横シール部2cの出口側の端縁部は、その他の部分よりも薄く、かつ横方向に直線的に形成されている。
制御部21は、図4及び図5に示すような画素値の変化に関する情報を取得すると、当該情報に基づいて検査領域に対応する画素領域を決定する。検査領域に対応する画素領域の決定方法は、任意の方法を含む。決定方法は、例えば、画素値の傾斜が大きくなる2つの画素領域それぞれを特定してそれらの間を検査領域に対応する画素領域とする方法であってもよいし、画素値が最も大きい画素を含む領域から所定の画素数だけ原点方向に幅を持たせる方法であってもよい。一例として、検査領域は、横シール部2cと一致する。
同様に、制御部21は、検査領域に対応する画素領域において取得された画素値に基づいて、横シール部2cにおける第2領域A2を決定する。例えば、制御部21は、横シール部2cの入口側の画素値よりも画素値が大きい画素を含む領域を第2領域A2として決定してもよい。例えば、制御部21は、検査領域において画素値が最も大きい画素を含む領域を第2領域A2として決定してもよい。より具体的には、第2領域A2は、図3に示すとおり、横シール部2cの出口側の端縁部である。第2領域A2は、横シール部2cとシールされていない部分との境界領域を含む。
図6は、検査領域に対応する画素領域において取得された画素値に関する情報と第2領域A2の質量に関する情報との対応関係を示す。
「画素値に関する情報」とは、第2領域A2に対応する画素領域の最大の画素値と、検査領域のその他の領域に対応する画素領域の画素値との差分を含む。第2領域A2に対応する画素領域の最大の画素値は、図5のグラフの最大値である。検査領域のその他の領域に対応する画素領域の画素値は、図5の対応する画素領域における任意の画素値を含み、例えば、所定値近傍で微小に変動している部分の最も小さい画素値であってもよいし、対応する画素領域における画素値の平均値であってもよい。一例として、図6の縦軸は、横シール部2cに対応する画素領域を示した図5のグラフの最大値と、所定値近傍で微小に変動している部分の最も小さい画素値との差分を示す。任意単位で表されている図6の縦軸は、図4及び図5と同様に画素値及び電磁波の検出輝度のいずれにも対応する。したがって、図6の縦軸は、第2領域A2を透過した電磁波の検出輝度と、検査領域のその他の領域を透過した電磁波の検出輝度との差分を示す。
「第2領域A2の質量に関する情報」とは、第2領域A2のシール前の質量に対するシール後の質量の割合を含む。例えば、第2領域A2の質量に関する情報は、横シール前に二つ折りにして重ね合わせた1枚のフィルム材12の対応する領域におけるシーラント層の質量に対する第2領域A2のシーラント層の質量の割合である。一例として、図6の横軸は、フィルム材12の対応する領域におけるシーラント層の質量に対する第2領域A2のシーラント層の質量の割合を示す。
図6を参照すると、第2領域A2及び検査領域のその他の領域にそれぞれ対応する検出輝度の差分は、第2領域A2のシーラント層の質量の割合が小さくなるほど大きくなる。すなわち、第2領域A2を透過した電磁波の検出輝度は、第2領域A2のシーラント層の質量が小さくなるほど高くなる。
記憶部24は、図6を参照して説明したような対応関係を示す情報を記憶する。制御部21は、第2領域A2における上述した画素値の差分を算出し、記憶部24から対応関係を示す情報を参照して、対応する第2領域A2のシーラント層の質量の割合を算出する。
図7は、第2領域A2のシーラント層の質量と横シール部2cのシール強度との関係を示す。図7の縦軸は、第2領域A2のシーラント層の質量及び横シール部2cのシール強度を示す。下側に示された折れ線グラフは、第2領域A2のシーラント層の質量を示す。上側に示された折れ線グラフは、横シール部2cのシール強度を示す。図7の横軸は、横シール温度を示す。
横シール温度が高くなるほど、第2領域A2のシーラント層の質量が小さくなる傾向にある。第2領域A2のシーラント層の質量が小さくなるほど、対応して横シール部2cのシール強度も低くなる傾向にある。横シール部2cのシール強度は、所定値以上に維持する必要がある。「所定値」とは、包装体2の内容物が横シール部2cから漏れないように包装体2の製品品質を保証できるシール強度の下限値を含む。
したがって、制御部21は、取得した第2領域A2の質量に関する情報に基づいて検査領域、すなわち横シール部2cの状態の良否を判定する。制御部21は、取得された第2領域A2の質量の割合が第1所定値よりも小さい場合、横シール部2cの状態が不良であると判定する。一方で、制御部21は、取得された第2領域A2の質量の割合が第1所定値以上である場合、横シール部2cの状態が良であると判定する。「第1所定値」とは、上述した横シール部2cのシール強度の所定値に対応する第2領域A2の質量の割合の下限値を含む。例えば、第1所定値は、5%から10%までの任意の値を含む。
逆に、第2領域A2の質量が大きすぎる場合、ヒートシールが不完全であり横シール部2cのシール強度が低くなる恐れもある。したがって、制御部21は、取得された第2領域A2の質量の割合が第2所定値よりも大きい場合、横シール部2cの状態が不良であると判定する。一方で、制御部21は、取得された第2領域A2の質量の割合が第2所定値以下である場合、横シール部2cの状態が良であると判定する。「第2所定値」とは、第1所定値よりも大きく、包装体2の製品品質を保証できる第2領域A2の質量の割合の上限値を含む。例えば、第2所定値は、70%から95%までの任意の値を含む。
以下では、図8を参照しながら検査装置20の制御のフローを説明する。
ステップS101では、制御部21は、検査対象となる横シール部2cを含む第1領域A1を決定する。
ステップS102では、制御部21は、照射部22により電磁波を照射して、第1領域A1の画像を取得する。
ステップS103では、制御部21は、第1領域A1の画像における包装体2の延伸方向に沿った画素列を決定する。
ステップS104では、制御部21は、取得された第1領域A1の画像における画素値を取得する。より具体的には、制御部21は、ステップS103で決定された画素列での画素値の変化に関する情報を取得する。
ステップS105では、制御部21は、シール状態を検査する検査領域を決定する。一例として、検査領域は、横シール部2cと一致する。
ステップS106では、制御部21は、ステップS104で取得された画素値に基づいて、横シール部2cにおける第2領域A2を決定する。
ステップS107では、制御部21は、画素値に関する情報と第2領域A2の質量に関する情報との対応関係を記憶部24から参照し、第2領域A2における画素値に基づいて第2領域A2の質量に関する情報を取得する。
ステップS108では、制御部21は、取得された第2領域A2の質量に関する情報に基づいて横シール部2cの状態の良否を判定する。制御部21は、取得された第2領域A2の質量の割合が第1所定値以上第2所定値以下である場合に横シール部2cの状態が良であると判定する。このとき、制御部21はステップS101に戻る。制御部21は、取得された第2領域A2の質量の割合が第1所定値よりも小さい、又は第2所定値よりも大きい場合に横シール部2cの状態が不良であると判定する。このとき、制御部21はステップS109に進む。
ステップS109では、制御部21は、横シール部2cの状態が不良であると判定すると、充填装置10に信号を送信する。「信号」とは、包装体2への内容物の充填を充填装置10に停止させる制御信号、横シール部2cの状態が不良であると判定された包装体2を自動的に排出させる制御信号、横シール部2cの状態が不良であることを報知させる制御信号、及び横シール部2cに関する充填装置10の制御パラメータを調整させる制御信号のうちの少なくとも1つを含む。「制御パラメータ」とは、ヒートロール17による横シール温度及び圧力等のヒートシールの状態を調整する際に必要となるパラメータを含む。充填装置10による報知の方法は、任意の方法を含む。例えば、報知の方法は、横シール部2cの状態が不良であることを示す任意のマークを包装体2の任意の位置に印字する方法であってもよい。例えば、報知の方法は、ランプを点滅させる等の任意の視覚的な方法であってもよい。例えば、報知の方法は、スピーカから音を出力させる等の任意の聴覚的な方法であってもよい。例えば、報知の方法は、上述した方法の任意の組み合わせであってもよい。
以上のような一実施形態に係る包装体2の検査方法、検査装置20及び検査システム1によれば、連続的に製造される包装体2全ての横シール部2cの状態を製造の際に検査できる。検査装置20は、第1領域A1の画像を取得して第2領域A2の質量に関する情報を取得することで、連続的に製造する前及び定期的に、抜き取り検査を行う必要がない。したがって、作業者による検査作業の手間が省略され、包装体2の生産性が向上する。検査装置20は、第1領域A1の画像に基づいて客観的に横シール部2cの状態を検査できるので、検査の正確性の向上にも寄与する。検査装置20は、連続的に製造される全ての包装体2の横シール部2cを検査できるので、全ての包装体2の製品品質を保証できる。検査装置20は、第1領域A1の画像を取得することで、横シール部2cのシール強度のみならず、横シール部2cにおける夾雑物、発泡及びしわ等の存否に関するシール面の状態も検査することができる。
取得された第2領域A2の質量に関する情報に基づいて横シール部2cの状態の良否を検査装置20が判定することで、作業者が行っていた判定作業も省略でき、包装体2の生産性がさらに向上する。作業者が判定作業を行う場合判定は主観的であるが、検査装置20が判定作業を行うことで、客観的な判定が可能となる。すなわち、検査装置20は、判定の正確性に関するばらつきを抑制できる。
検査装置20は、取得された第2領域A2の質量の割合に対する判定条件として第1所定値を設けることで、第2領域A2のシーラント層の質量が小さく、横シール部2cのシール強度が低い包装体2を客観的に不良と判定できる。
検査装置20は、取得された第2領域A2の質量の割合に対する判定条件として第2所定値を設けることで、ヒートシールが不完全で横シール部2cのシール強度が低い包装体2を客観的に不良と判定できる。
検査装置20は、横シール部2cの状態が不良であると判定したときに包装体2への内容物の充填を停止させる制御信号を充填装置10に送信することで、シール強度が低く不良と判定される包装体2のさらなる製造を防止できる。同様に、検査装置20は、横シール部2cの状態が不良であると判定された包装体2を自動的に排出させる制御信号を充填装置10に送信することで、良品と不良品とを効率的に分離できる。同様に、検査装置20は、横シール部2cの状態が不良であることを報知させる制御信号を充填装置10に送信することで、作業者に不良品の存在を直ちに認識させることができる。
検査装置20は、横シール部2cの状態が不良であると判定したときに横シール部2cに関する充填装置10の制御パラメータを調整させる制御信号を送信することで、製造の自動化に寄与できる。充填装置10が自動的に制御パラメータを調整して横シール部2cのシール強度の最適化を行うことで、作業者による調整作業が省略される。これにより、包装体2の生産性がさらに向上する。
本発明は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。したがって、先の記述は例示的であり、これに限定されない。発明の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるとする。
例えば、上述した各構成部の形状、配置及び個数等は、上記の説明及び図面における図示の内容に限定されない。各構成部の形状、配置及び個数等は、その機能を実現できるのであれば、任意に構成されてもよい。
例えば、上述した検査方法の各ステップに含まれる機能等は、論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のステップを1つに組み合わせたり、又は分割したりすることが可能である。
検査装置20は、充填装置10によって下方向に搬送される包装体2に限定せずに、水平方向等の任意の方向に搬送される包装体2を検査してもよい。検査装置20は、例えば水平に配置された連続する複数の包装体2の上方又は下方において包装体2の延伸方向に沿って移動しながら包装体2を検査してもよい。検査装置20は、カッターロール19によって切断された後の単体の包装体2を検査してもよい。
上述した「画素値に関する情報」は、画素値の差分に限定されない。「画素値に関する情報」は、検査装置20が第2領域A2の質量に関する情報を取得できるのであれば、第2領域A2に対応する画素領域の最大画素値そのものであってもよい。
上述した「第2領域A2の質量に関する情報」は、第2領域A2の質量の割合に限定されない。「第2領域A2の質量に関する情報」は、第2領域A2のシーラント層の質量そのものであってもよいし、質量ではなく厚み又は密度であってもよい。
検査装置20は、電磁波の検出輝度に関する情報から第2領域A2の質量に関する情報を取得できるのであれば、包装体2を透過した電磁波ではなく、例えば包装体2で反射した電磁波を検出してもよい。
横シール部2cの状態が不良であることを報知する主体は、充填装置10に限定されない。報知する主体は、検査装置20自体であってもよい。
検査装置20は、横シール部2cではなく、縦シール部2bを検査対象としてもよい。
図1では、縦シール部2bは、フィルム材12の遊端部分をヒートシールすることにより形成されているが、縦シール部2bの位置は、二つ折りにされたフィルム材12の遊端部分に限定されない。縦シール部2bは、正面視において折り返し部2aと横方向に間隔をおいた任意の位置にヒートシールが施されることにより形成されてもよい。
上記では、検査方法、検査装置20及び検査システム1について主に説明したが、本発明は、制御部21が有するプロセッサにより実行されるプログラム又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本発明の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
1 検査システム
2 包装体
2a 折り返し部
2b 縦シール部
2c 横シール部
S 収容空間
10 充填装置
11 巻取りロール
12 フィルム材
13 ガイドロール
14 ガイドロール
15 折畳み部
16 ヒートロール
16a ヒートシール刃
17 ヒートロール
17a ヒートシール刃
18 ノズル
19 カッターロール
20 検査装置
21 制御部
22 照射部
23 検出部
24 記憶部
25 通信部
26 出力部
A1 第1領域
A2 第2領域

Claims (10)

  1. 充填装置により内容物が包装袋に充填されて得られる包装体のシール部の状態を検査する検査方法であって、
    電磁波を照射して前記シール部を含む第1領域の画像を取得するステップと、
    取得された前記画像における画素値を取得するステップと、
    取得された前記画素値に基づいて、前記シール部における第2領域を決定するステップと、
    前記画素値に関する情報と、前記第2領域におけるシール前のシーラント層の質量に対するシール後のシーラント層の質量の割合との対応関係を参照し、前記第2領域における前記画素値に基づいて前記シーラント層の質量の割合を取得するステップと、
    取得された前記シーラント層の質量の割合に基づいて前記シール部の状態の良否を判定するステップと、
    を含
    前記シール部の状態の良否を判定するステップにおいて、取得された前記シーラント層の質量の割合が第1所定値を下回る場合、前記シール部の状態は不良であると判定される、
    包装体の検査方法。
  2. 前記シール部の状態の良否を判定するステップにおいて、取得された前記シーラント層の質量の割合が前記第1所定値よりも大きい第2所定値を上回る場合、前記シール部の状態は不良であると判定される、
    請求項に記載の包装体の検査方法。
  3. 前記シール部の状態の良否を判定するステップにおいて前記シール部の状態が不良であると判定されると、前記充填装置に信号を送信するステップをさらに含む、
    請求項1又は2に記載の包装体の検査方法。
  4. 前記信号は、前記包装袋への前記内容物の充填を停止させる制御信号、前記シール部の状態が不良であると判定された前記包装体を排出させる制御信号、前記シール部の状態が不良であることを報知させる制御信号、及び前記シール部に関する前記充填装置の制御パラメータを調整させる制御信号のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項に記載の包装体の検査方法。
  5. 画素値を取得するステップにおいて、前記画像における前記包装体の延伸方向に沿った画素列での前記画素値の変化に関する情報が取得される、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の包装体の検査方法。
  6. 第2領域を決定するステップにおいて、製造の際に最後に形成される前記シール部の出口側の端縁部を前記第2領域として決定し、
    前記画素値に関する情報は、前記第2領域における最も大きい前記画素値と前記シール部の前記第2領域以外の領域における前記画素値との差分を含む、
    請求項に記載の包装体の検査方法。
  7. 前記シーラント層の質量の割合を取得するステップにおいて、記憶されている前記対応関係を参照し、前記第2領域における前記画素値に基づいて前記シーラント層の質量の割合を算出する、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の包装体の検査方法。
  8. 前記画素値は、前記第1領域に照射された前記電磁波の検出輝度に対応する、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の包装体の検査方法。
  9. 充填装置により内容物が包装袋に充填されて得られる包装体のシール部の状態を検査する検査装置であって、
    前記シール部を含む第1領域に対して電磁波を照射する照射部と、
    前記第1領域に照射された前記電磁波を検出する検出部と、
    前記検出部からの出力に基づいて、前記第1領域の画像を取得する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    取得された前記画像における画素値を取得し、
    取得された前記画素値に基づいて、前記シール部における第2領域を決定し、
    前記画素値に関する情報と、前記第2領域におけるシール前のシーラント層の質量に対するシール後のシーラント層の質量の割合との対応関係を参照し、前記第2領域における前記画素値に基づいて前記シーラント層の質量の割合を取得し、
    取得された前記シーラント層の質量の割合に基づいて前記シール部の状態の良否を判定
    取得された前記シーラント層の質量の割合が第1所定値を下回る場合、前記シール部の状態が不良であると判定する、
    包装体の検査装置。
  10. 包装袋に内容物を充填して包装体を得る充填装置と、該充填装置に取り付けられ、前記包装体のシール部の状態を検査する検査装置と、を含む検査システムであって、
    前記検査装置は、
    前記シール部を含む第1領域に対して電磁波を照射する照射部と、
    前記第1領域に照射された前記電磁波を検出する検出部と、
    前記検出部からの出力に基づいて、前記第1領域の画像を取得する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    取得された前記画像における画素値を取得し、
    取得された前記画素値に基づいて、前記シール部における第2領域を決定し、
    前記画素値に関する情報と、前記第2領域におけるシール前のシーラント層の質量に対するシール後のシーラント層の質量の割合との対応関係を参照し、前記第2領域における前記画素値に基づいて前記シーラント層の質量の割合を取得し、
    取得された前記シーラント層の質量の割合に基づいて前記シール部の状態の良否を判定
    取得された前記シーラント層の質量の割合が第1所定値を下回る場合、前記シール部の状態が不良であると判定する、
    包装体の検査システム。
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