JP6509270B2 - 両偏波送受用アンテナ、アンテナユニット、及び時計 - Google Patents

両偏波送受用アンテナ、アンテナユニット、及び時計 Download PDF

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Description

本発明は、両偏波送受用アンテナ、アンテナユニット、及び時計に係り、垂直偏波と水平偏波の送受信を行うアンテナに関する。
例えば小型の携帯端末や時計などにおいて、金属を含む筐体内にアンテナを配置する場合が増えている。例えば、特許文献1、2では、時計の金属筐体部分を利用して板状逆Fアンテナを配設する技術について提案されている。
しかし、特許文献1、2の記載技術では、いずれも単一偏波を対象として1つのアンテナを配置したものであり、互いに直交する水平偏波と垂直偏波の2偏波を受信することはできなかった。
また、金属筐体内にアンテナを組み込むと、電池等の金属の影響や、時計であれば更にムーブメントの影響を受けてアンテナとしての特性が劣化するという問題がある。
ところで、垂直偏波と水平偏波の2偏波を送受信する場合、両偏波に対応する2つの給電点が必要になる。
このような2偏波を送受信する技術として、偏波共用アンテナが提案されている(非特許文献1、2参照)。この偏波共用アンテナは、同一周波数において垂直偏波と水平偏波の2偏波を切り替えて、又は同時に送受信することができ、衛星通信やリモートセンシング等の分野で使用されている。
しかし、従来の偏波共用アンテナでは、同一平面上に配設した2つの垂直偏波アンテナと水平偏波アンテナの個々に給電線を用意する必要があった。
また、2つのアンテナを同時に送受信するためには、垂直偏波アンテナ用と、水平偏波アンテナ用の2つの高周波回路が必要であった。
特開2001−185927号公報 特開2003−156576号公報
電子情報通信学会論文’92/7 Vol.J75−B−IINo.7「直線偏波共用平面アンテナに関する一考察(松井章典、羽石操)」 電子情報通信学会 信学技報AP2000−118「偏波共用平面アンテナとその放射特性(今野恵、羽石操)」
本発明は、金属面部を有する筐体による特性劣化がより少ないアンテナを提供することを第1目的とする。
また、より簡単な構成で垂直偏波と水平偏波の送受信を可能にすることを第2目的とする。
(1)請求項1に記載の発明では、少なくとも一部に金属面部を有する筐体と、前記金属面部に対して平行に配設され一端側が開放端であるアンテナ主部と、当該アンテナ主部の他端側を前記金属面部に短絡する短絡部を有する第1アンテナと、前記第1アンテナと共振周波数が実質同一であり、前記金属面部に対して平行に配設され一端側が開放端であるアンテナ主部と、当該アンテナ主部の他端側を前記金属面部に短絡する短絡部を有する第2アンテナと、前記第1アンテナと第2アンテナに対する電力供給部と、を備え、前記第1アンテナと前記第2アンテナは両開放端が所定距離だけ離れて対向配置されている、ことを特徴とする両偏波送受用アンテナを提供することで第1目的を達成する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記電力供給部は、前記第1アンテナと前記第2アンテナの両開放端側と所定距離をおいて対面配置され、前記第1アンテナと前記第2アンテナに対して電磁的に給電を行う給電板と、当該給電板に接続された給電ラインを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の両偏波送受用アンテナを提供することで第2目的を達成する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記筐体は、金属で形成された周壁と、底面を備え、前記第1アンテナと前記第2アンテナは、前記周壁の金属面に対して平行に配置されている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の両偏波送受用アンテナを提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記筐体は、周壁と、金属で形成された底面を備え、前記第1アンテナと前記第2アンテナは、前記底面の金属面に対して平行に配置されている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の両偏波送受用アンテナを提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、前記周壁は円筒形である、ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の両偏波送受用アンテナを提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、前記第1アンテナ、前記第2アンテナ、及び、前記電力供給部は、前記筐体の内部又は外部に配設されている、ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナを提供する。
(7)請求項7に記載の発明では、前記第1アンテナは、第1板状逆Fアンテナ又は第1板状逆Lアンテナで構成され、前記第2アンテナは、第2板状逆Fアンテナ又は第2板状逆Lアンテナで構成されている、ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナを提供する。
(8)請求項8に記載の発明では、前記第1アンテナは、第1線状逆Fアンテナ又は第1線状逆Lアンテナで構成され、前記第2アンテナは、第2線状逆Fアンテナ又は第2線状逆Lアンテナで構成されている、ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナを提供する。
(9)請求項9に記載の発明では、前記筐体は、全体が金属で形成されている、ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナを提供する。
(10)請求項10に記載の発明では、前記筐体は、一部が所定長さで切り欠かれた段差部を備え、前記筐体の前記段差部に組み込まれるアンテナユニットに、前記第1アンテナ、前記第2アンテナ、前記電力供給部が誘電体によりモールドされ、前記第1アンテナの前記短絡部と、前記第2アンテナの前記短絡部は、前記アンテナ主部の反対側が前記アンテナユニットの誘電体から露出していることで、前記アンテナユニットが前記段差部に組み込まれた状態で前記短絡部が前記金属面部に短絡している、ことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナを提供する。
(11)請求項11に記載の発明では、一部が所定長さで切り欠かれた段差部に組み込まれることで、両偏波送受用アンテナを構成するアンテナユニットであって、請求項1から請求項10のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナにおける、前記第1アンテナ、前記第2アンテナ、前記電力供給部が誘電体によりモールドされ、前記第1アンテナの前記短絡部と、前記第2アンテナの前記短絡部は、前記アンテナ主部の反対側が前記アンテナユニットの誘電体から露出している、ことを特徴とするアンテナユニットを提供する。
(12)請求項12に記載の発明では、請求項1から請求項10のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナと、前記筐体内に配設された、少なくとも風防ガラス、文字盤、指針、前記指針を駆動するムーブメントを備えた時計ユニットと、を具備したことを特徴とする時計を提供する。
本発明によれば、筐体の金属面部との短絡点を持ち、実質同一の共振周波数に形成された第1アンテナと第2アンテナを直交状態に配設するので、アンテナ特性の劣化が少なく、自由度の高い両偏波送受用アンテナを得ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、第1アンテナと第2アンテナに対し、電磁的な1点給電を給電板で行うので、より簡単な構成で垂直偏波と水平偏波の送受信を行うことができる。
第1実施形態における両偏波送受用アンテナの構成を表した斜視図である。 第1実施形態におけるアンテナユニットの詳細を表した説明図である。 第2実施形態における両偏波送受用アンテナの構成を表した斜視図である。 第2実施形態におけるアンテナユニットの詳細を表した説明図である。 第3実施形態における両偏波送受用アンテナの構成図である。 第4実施形態における両偏波送受用アンテナの構成図である。 第5実施形態における両偏波送受用アンテナの構成図である。 変形例の両偏波送受用アンテナを表した説明図である。 両偏波送受用アンテナを備えた時計の外観図である。
以下、本発明の両偏波送受用アンテナ1、アンテナユニット20、及び時計100における好適な実施の形態について、図1から図9を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の両偏波送受用アンテナでは、金属筐体や金属を有する遮蔽容器に対し、金属面部に対して平行に配設され、一方が開放端で他方が金属面部に短絡した第1アンテナと第2アンテナを、開放面側を所定間隔開けて、互いに直交状態に配置すると共に、実質同一の共振周波数に形成する。
具体的には、金属筐体10の周壁11又は底面12a、12bに平行に、第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40とを、両者の開放端側を所定距離をおいて(所定距離だけ離して)対向して配置する。
第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40は、それぞれ周壁11又は底面12a、12bに沿って湾曲する主導体板31、41を有する。主導体板31、41の開放端の反対側には、主導体板31、41と周壁11又は底面12a、12b(金属面部)とを短絡する、第1短絡部32、42が端部に配設され、それよりも少し開放端側に第2短絡部33、43が配設されている。
そして、第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40の両開放端側のそれぞれに対して電磁的に結合するT字型給電部50が配置される。T字型給電部50は、両開放端側と所定間隔をおいて対面配置(面と面が対向配置された状態)される給電板51と、給電板51に給電ライン52を電気的に接続する。
このように、本実施形態の両偏波送受用アンテナによれば、共振周波数が実質同一である2つの直交する線状アンテナの両開放端側から、電磁的な1点給電を実現することで、給電部と高周波回路を簡略化することができる。すなわち、より簡単な構成で垂直偏波と水平偏波の送受信が可能な両偏波送受用アンテナが得られる。
第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40は、直交状態に配設されると共に、実質同一の共振周波数に形成される。
ここで、アンテナの「直交状態」の配置は、厳密な意味での直角にかぎられず、実用の両偏波送受用アンテナを実現できる程度の角度の幅を含むものとし、例えば、π/2±10度の範囲、好ましくはπ/2±5度の範囲に設定される。
(2)実施形態の詳細
最初に第1実施形態の両偏波送受用アンテナ1について説明する。
図1は、第1実施形態における両偏波送受用アンテナ1の構成を表した斜視図である。
図1に示すように、両偏波送受用アンテナ1は、金属で形成された金属筐体10と、ユニットベースがセラミック、又は樹脂等の誘電体で形成されたアンテナユニット20を備えている。
金属筐体10は、円筒状に形成された周壁11と、周壁11の一方の側に配設された
内向フランジ部11Fと、周壁11の他方の側に配設された底面12を備え、全体として円筒凹状の収容部を備えている。この円筒凹状収容部には例えば時計のムーブメントや携帯端末等の各種機器や回路、電池等を収容配置することが可能である。
なお、本実施形態では内向フランジ部11Fを設けているが、周壁11の厚さを周壁11の径方向の幅と同じにしてもよい。この場合、内向フランジ部11Fは不要である。
図1(b)に示すように、内向フランジ部11Fの一部には、アンテナユニット20がセットされる(組み込まれる)場所である周壁段差部13が形成されている。周壁段差部13は、周壁11と同じ厚さ分の側壁(以下この部分を周壁11として説明する)を残して、内側に形成されている。周壁段差部13は、周壁11の内周面側から外周面側(周壁11)に向かう凹部であると共に、内向フランジ部11Fの上側端面から底面12a側に向かう凹部である。
この周壁段差部13の底面12a側に向かう凹部の底面には、湾曲する長さ方向のほぼ中央に貫通孔14が形成されている。この貫通孔14は、高周波回路からの給電線90を通す孔である。給電線は、後述するT字型給電部50の給電点53と接続される。
周壁段差部13には、矢印Z方向にアンテナユニット20を組み込むことで、図1(a)の両偏波送受用アンテナ1が形成される。アンテナユニット20を組み込む場合、圧入や接着、ネジ止め等の固定手段により周壁段差部13に固定するる。アンテナユニット20を接着する場合には、アンテナユニット20の周面から露出している各短絡点32p、33p、42p、43と給電点53の周辺領域を除く面で接着することで、短絡対象である金属面や給電線に各短絡点等が確実に接続されるようにする。
このように、金属筐体10の周壁段差部13にアンテナユニット20を組み込む構造とすることで、コンパクトな両偏波送受用アンテナ1を構成することができる。また金属筐体10にアンテナユニット20を容易に配置、装着することができる。
図2は、アンテナユニット20の詳細を表したものである。
図2(a)はアンテナユニット20の外観斜視図、(b)はアンテナユニット20の外形ラインを点線で表すことで内部のアンテナ部材を表した配置図、(c)は両アンテナの直交状態についての説明図である。
アンテナユニット20は、第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40、及び、T字型給電部50の各アンテナ部材を備え、これら各アンテナ部材をセラミックや樹脂等の誘電体部21でモールドすることによって湾曲した棒状に形成されている。
本実施形態のアンテナユニット20では、ユニットベース(誘電体部21)にセラミックを用いることで小型化が可能であり、強度の高いアンテナユニット20とすることが可能である。
第1板状逆Fアンテナ30は第1アンテナとして機能し、第2板状逆Fアンテナ40は第2アンテナとして機能している。第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40とは、互いの開放端同士を所定距離だけ離して対向配置され、両開放端側のそれぞれと、所定間隔をおいて対面配置するようにT字型給電部50が配置されている。
第1板状逆Fアンテナ30は、主導体板31、第1短絡部32、第2短絡部33を備えている。
主導体板31は、銅等の金属板でその板面が湾曲するように形成され、金属筐体10の周壁11に対して平行して配置されている。この本実施形態の主導体板31は、図2(a)に示すように、アンテナユニット20の内周面側の端面に配設されることで、一方の板面が誘電体部21から露出状態(剥きだし状態)になっているが、主導体板31全体が誘電体部21内部に埋没するようにアンテナユニット20を形成してもよい。
主導体板31における、アンテナユニット20の中央側の端部は開放端になっている。主導体板31の開放端側の反対側端部には、当該端部と金属筐体10とを短絡する板状の第1短絡部32が形成されている。この第1短絡部32から少し開放端側よりには、主導体板31と金属筐体10とを短絡する板状の第2短絡部33が形成されている。
第1短絡部32と第2短絡部33の、主導体板31と反対側の端部である第1短絡点32pと第2短絡点33pは、アンテナユニット20から露出している。これにより、アンテナユニット20を金属筐体10の周壁段差部13に組み込むことで、第1短絡点32pと第2短絡点33pが、例えば金属製バネ板等によって、地導体板として機能する周壁11に接続される。
第2板状逆Fアンテナ40は、主導体板41、第1短絡部42、第2短絡部43を備えている。
主導体板41は、銅等の金属板でその板面が湾曲するように形成され、金属筐体10の周壁11に対して平行して配置されている。この本実施形態の主導体板41は、図2(a)に示すように、アンテナユニット20の内周面側の端面に配設されることで、一方の板面が誘電体部21から露出状態(剥きだし状態)になっているが、主導体板41全体が誘電体部21内部に埋没するようにアンテナユニット20を形成してもよい。
主導体板41における、アンテナユニット20の中央側の端部は開放端になっている。主導体板41の開放端側の反対側端部には、当該端部と金属筐体10とを短絡する板状の第1短絡部42が形成されている。この第1短絡部42から少し開放端側よりには、主導体板41と金属筐体10とを短絡する板状の第2短絡部43が形成されている。
第1短絡部42と第2短絡部43の、主導体板41と反対側の端部である第1短絡点42pと第2短絡点43pは、アンテナユニット20から露出している。これにより、アンテナユニット20を金属筐体10の周壁段差部13に組み込むことで、第1短絡点42pと第2短絡点43pが、例えば金属製バネ板等によって、地導体板として機能する周壁11に接続される。
このように本実施形態の両偏波送受用アンテナ1では、第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40が外向き(F字の横棒部分が外向き)に配置されることで、第1短絡部32、42と、第2短絡部33、43が金属筐体10の周壁11に接地している。
本実施形態によれば、金属筐体10を接地板として利用することで、アンテナ特性の劣化が少ない両偏波送受用アンテナ1が得られる。
T字型給電部50は、給電板51と給電ライン52を備えている。給電板51は銅等の金属板で板面が湾曲形成され、主導体板31の開放端側と主導体板41の開放端側の両者と対向して配置されている。給電板51は、第1板状逆Fアンテナ30との対向面積と第2板状逆Fアンテナ40との対向面積がほぼ等しくなるように、給電板51の長手方向の略中央が、両板状逆Fアンテナ30、40の開放端間の略中央に対応するように配置される。
この給電板51の中央には、給電ライン52の一端が接続され、給電ライン52の他端は給電点53として、誘電体部21から剥きだし状態になっている。給電ライン52と給電点53は、アンテナユニット20の長手方向の略中央に形成されている。これにより、アンテナユニット20を金属筐体10の周壁段差部13に組み込んだ状態で、給電点53が貫通孔14(図1(b)参照)と同位置となることで、給電ライン52が金属筐体10に短絡することなく、貫通孔14を通る給電線(図示しない)と接続されるようになっている。
このようにT字型給電部50を、第1板状逆Fアンテナ30の開放端と第2板状逆Fアンテナ40の開放端の両側に所定間隔で対面配置することで、図2(c)に点線領域Aで示すように、両板状逆Fアンテナ30、40に対して電磁結合による1点給電が実現される。
このように、両板状逆Fアンテナ30、40に対して電磁的な1点給電を実現することで、給電部と高周波回路を簡略化することができ、より簡単な構成で垂直偏波と水平偏波の送受信が可能な両偏波送受用アンテナが得られる。
なお、本実施形態のT字型給電部50は、給電板51の略中央に給電ライン52が配置されるが、必ずしも中央である必要はなく、給電板51の略中央から左右の各々の長さが異なる非対象形とすることも可能である。
第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40、T字型給電部50の各々は、図2(a)に示されるように、底面12a側(下側)が誘電体部21内に埋没するように配置、形成されることで、これら各部が金属筐体10から絶縁されている。一方、反対側(上側)は、誘電体部21から剥きだしとなるように配置されているが誘電体部21内に埋没するようにしてもよい。
次に、本実施形態における第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40との直交状態について説明する。
本実施形態では、図2(c)に示すように、周壁11の中心と、第2短絡部33とを結ぶ仮装線と、第2短絡部43とを結ぶ仮装線とが直交している。これにより、本実施形態の第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40とは等価的に直交状態に配置されている。
なお、本実施形態における直交状態は第2短絡部33と第2短絡部43との関係で決まるが、これに限られず、両板状逆Fアンテナ30、40の直交状態には次の状態を含んでいる。
すなわち、「直交状態」の具体的な範囲は、筐体の中心から第1板状逆Fアンテナ30の短絡部近傍を結ぶ仮想線と、第2板状逆Fアンテナ40の短絡部近傍を結ぶ仮想線とが直交状態であることをいう。短絡部近傍は、第1短絡部32、42と、第2短絡部33、43との間を短絡領域とし、短絡領域の中心側での距離をSとした場合、短絡領域の開放端側にS/2だけ離れた位置から、短絡領域の反対側にS/2だけ離れた位置までの範囲をいい、第1短絡部32、42から第2短絡部33、43までの範囲であることが好ましい。
このように、本実施形態によれば、共振周波数が実質同一である、第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40を直交状態に配置し、両板状逆Fアンテナ30、40の開放端側から、電磁的な1点給電(EM給電)を実現することで、容易に製造可能で小型化された両偏波送受用アンテナ1が得られる。
また本実施形態の両偏波送受用アンテナ1では、2つの板状逆Fアンテナ30、40とT字型給電部50を樹脂やセラミックの誘電体部21内に収容することによりアンテナユニット20を形成しているので、同一形状のアンテナユニット20に対して、収容するアンテナの長さを調整することで、共振周波数の異なるアンテナ系を構築し、両偏波送受用アンテナ1を容易に構成することができる。
なお、一般の逆Fアンテナは、モノポールアンテナを途中で折り曲げて低姿勢化した逆Lアンテナのインピーダンス整合をとりやすくするために、給電点の外側付近に短絡部を設けたものである。そして、給電点は地導体板に接続されない。この点、板状逆Fアンテナも同様である。
これに対して本実施形態の第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40は、主導体板31、41の開放端側に対面配置された給電板51で電磁的に結合(EM結合)すると共に、一般の給電点に対応する第2短絡部33、43が地導体板(金属筐体10)に短絡接続されている。
しかし、本実施形態では給電板51から両板状逆Fアンテナ30、40に電磁給電(EM給電)されることで、主導体板31、41を介して第2短絡部33、43にも電流が流れることで、第2短絡部33、43も一般の給電点と同様に作用し、全体として通常の板状逆Fアンテナと等価的な機能をしている。
この点は、変形例として後述する板状逆Lアンテナ、線状の逆Fアンテナ、線状の逆Lアンテナも同様である。
次に第2実施形態の両偏波送受用アンテナ1について説明する。
第1実施形態の両偏波送受用アンテナ1では、金属筐体10の周壁11を地導体板として、アンテナユニット20に収容された2つの板状逆Fアンテナ30、40の主導体板31、41の板面が周壁11と平行するように配置される場合について説明した。
これに対して、第2実施形態の両偏波送受用アンテナ1では、主導体板31、41の板面が、金属筐体10の底面12a(周壁段差部13の底面)と平行するように配置したものである。
図3は第2実施形態における両偏波送受用アンテナ1の全体構成を表したものである。
図3に示されるように、両偏波送受用アンテナ1は、金属筐体10とアンテナユニット20を備えており、金属筐体10の周壁段差部13にアンテナユニット20が組み込まれた状態で形成されている。
第2実施形態における金属筐体10は、図1(b)で説明した第1実施形態の金属筐体10と同一であるため説明を省略する。
図4は、アンテナユニット20の詳細を表したものである。
この図4(a)に示されるように、本実施形態のアンテナユニット20は、誘電体部21内に第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40、T字型給電部50が収容されている点、第1実施形態と同じであるが、主導体板31、41、給電板51の形状が異なっている。
第1実施形態の主導体板31、41はその板面が周壁11と平行するように湾曲している。
これに対して本実施形態では、図4に示されるように、主導体板31、41の側面が周壁11と平行するように湾曲した形状に形成されている。主導体板31、41の板面は、平面状態であり、底面12aと対向して平行に配置されている。
本実施形態の主導体板31、41は、誘電体部21の上面(底面12aと対向する側と反対側の面)に露出して配置されているが、誘電体部21内に埋没するように配置してもよい。
また主導体板31、41は、その湾曲した外側の端部が周壁11から所定間隔を開けて誘電体部21に配置することで、周壁11に短絡しないようになっている。
主導体板31、41は互いに所定間隔を開けて開放端部側が対向配置されている。この開放端の反対側には、主導体板31、41と底面12a(周壁段差部13の底面)とを短絡する第1短絡部32、42と第2短絡部33、43が配設されている。
本実施形態では、線状の第1短絡部32、42と第2短絡部33、43が使用されるが、第1実施形態と同様に板状の短絡部とすることも可能である。逆に第1実施形態における各第1短絡部32、42と第2短絡部33、43を板状ではなく、線状にすることも可能である。
対向する主導体板31と主導体板41の両開放端側には、所定間隔をおいてT字型給電部50の給電板51が対面配置されている。
この給電板51は、主導体板31、41と同様に側面側が湾曲し、平面が底面12aと平行して配置されている。給電板51の湾曲した長さ方向の略中央には、給電板51の平面と直角方向に給電ライン52が接続されている。
T字型給電部50は、第1実施形態と同様に、第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40と開放端側で電磁的な1点給電(EM給電)が実現される。
図4(b)は、アンテナユニット20を側方(周壁11の中心側)からみた状態を表したもので、図2(c)と同様に、アンテナユニット20の外形ラインを点線で表している。
第2実施形態では、図4(b)に示すように、第1短絡部32、42、第2短絡部33、43、及び、給電点53が周壁11の中心軸と平行な方向に形成され、いずれの端部(第1短絡点32p、42p、第2短絡点33p、43p、及び、給電点53)も誘電体部21から露出形成されている。
これにより、アンテナユニット20を金属筐体10の周壁段差部13に組み込むことにより、第1短絡点32p、42pと第2短絡点33p、43pが例えばバネ構造等によって周壁段差部13の底面に接続する。一方、給電点53は、金属筐体10に短絡することなく、貫通孔14を通る給電線(図示しない)と接続される。
第1実施形態では周壁11が導体地板として機能するのに対し、この第2実施形態では周壁段差部13の底面部(底面12a)が導体地板として機能している。本実施形態では金属筐体10全体が金属で形成されているが、少なくとも導体地板として機能している部分が金属で構成されていれば他の部分は必ずしも金属で構成される必要はなく、金属以外の樹脂やセラミック等の他材料で構成することも可能である。この点、他の実施形態や変形例も同様である。
次に第3実施形態の両偏波送受用アンテナ1について説明する。
第1、第2実施形態の両偏波送受用アンテナ1では、金属筐体10の周壁11内側にアンテナユニット20を介して第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40及びT字型給電部50を配設する場合について説明した。
これに対して第3実施形態の両偏波送受用アンテナ1では、周壁11の外側にアンテナユニット20を介さずに直接第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40を配設するものである。
図5は、第3実施形態における両偏波送受用アンテナ1の構成図である。
この図5に示されるように、第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40は、周壁11の外側に配置されている。本実施形態の周壁11は、アンテナユニット20を組み込むための周壁段差部13が形成されないため、内向フランジ部11Fは不要である。
このように本実施形態の第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40は、周壁11の外側に配置されることで、第1実施形態とは逆の内向き(F字の横棒部分が内向き)になっている。
主導体板31、41は、周壁11と平行に板面が湾曲し、その内側の端部に第1短絡部32、42と第2短絡部33、43の一端側が接続され、他端側の各短絡点32p、33p、42p、43pが、地導体板としての周壁11の外周面に接続される。
なお、本実施形態の第1短絡部32、42と第2短絡部33、43は、第1実施形態と同様に平板状であるが、第2実施形態と同様に線状であってもよい。
図5に示されるように、本実施形態においても主導体板31と主導体板41の両開放端側が対向配置され、この両開放端側と所定間隔をおいてT字型給電部50の給電板51が対面配置されている。給電板51は、周壁11に沿って板面が湾曲しており、その長手方向の略中央に給電ライン52の一端が接続されている。
本実施形態では、周壁11に径方向の貫通孔14が形成されており、この貫通孔14を図示しない回路からの給電線90が通り、給電ライン52の給電点53と接続されている。
本実施形態では、周壁11の中心点と、第2短絡点33pとを結ぶ仮装線と、第2短絡点43pとを結ぶ仮装線とが直交するように配置されている。そして第1、第2実施形態と同様に、共振周波数が実質同一に形成された第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40を使用する。
このように本実施形態も、第1、第2実施形態と同様に、共振周波数が実質同一に形成された第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40を直交状態に配置し、両板状逆Fアンテナ30、40の開放端側から、電磁的な1点給電(EM給電)を実現することで、容易に製造可能で小型化された両偏波送受用アンテナ1が得られる。
次に第4実施形態の両偏波送受用アンテナ1について説明する。
第1〜3実施形態では、2つのアンテナと給電部を金属筐体10の内側や、周壁11に沿った外側に配置したのに対し、この第4実施形態では、2つのアンテナと給電部を金属筐体10の外側底面部に設けたものである。
図6は、第4実施形態の両偏波送受用アンテナ1の構成を表したものである。この図6では、金属筐体10の外側の底面12b(内側の底面12aの反対側)と、周壁11の外周に沿って湾曲した底面段差部15が形成されている。
底面段差部15は、図6に示すように、周壁11の外周面側から内周面側に向かう凹部であると共に、底面12bから底面12a側に向かう凹部であり、外側に開放されている。
底面段差部15の底面部には底面12a側まで貫通する貫通孔16が形成されている。
この底面段差部15内に、第2実施形態と同様に、側面が周壁11と平行するように湾曲した形状の主導体板31、41が、底面段差部15の底面と対面配置されている。この主導体板31、41は、その湾曲した内側の端部を、周壁11の外周面側に、底面段差部15の中心側の金属側面と所定間隔を開けて配置することで、金属筐体10に短絡しないようになっている。
主導体板31と主導体板41は開放端側が所定間隔で対向配置され、他端側に線状の第1短絡部32、42と第2短絡部33、43のそれぞれ一端側が接続される。一方、第1短絡部32、42と第2短絡部33、43の他端側は、底面段差部15の底面に接続されている。
対向する主導体板31と主導体板41の両開放端側には、所定間隔をおいてT字型給電部50の給電板51が対面配置されている。
この給電板51は、主導体板31、41と同様に側面側が湾曲し、平板が底面12bと平行して配置されている。給電板51の湾曲した長さ方向の略中央には、給電板51の平面と直角方向に給電ライン52が接続されている。
T字型給電部50は、第2実施形態と同様に、第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40と開放端側で電磁的な1点給電(EM給電)が実現される。
次に第5実施形態の両偏波送受用アンテナ1について説明する。
図7は、第5実施形態における両偏波送受用アンテナ1の構成図である。
この第5実施形態では、第4実施形態における第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40、T字型給電部50を、第1、第2実施形態と同様に、誘電体部21で内部収容することでアンテナユニット20を形成したものである。
この第5実施形態のアンテナユニット20においても、第2実施形態と同様に、第1短絡点32p、42p、第2短絡点33p、43p、及び、給電点53が誘電体部21から露出形成されている。これにより、アンテナユニット20を底面段差部15に組み込むことにより、第1短絡点32p、42pと第2短絡点33p、43pが例えばバネ構造等によって底面段差部15の底面に接続し、給電点53は、金属筐体10に短絡することなく、貫通孔16を通る給電線(図示しない)と接続される。
以上説明した各実施形態では、第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40が次のように配置されている。
第1実施形態では、周壁11の内側で、F字の縦部分が周壁11と平行、横部分が外向きに配置されている(内側外向き)。
第2実施形態では、周壁11の内側で、F字の縦部分が底面と平行、横部分が底面向きに配置されている(内側底面向き)。
第3実施形態では、周壁11の外側で、F字の縦部分が周壁11と平行、横部分が内向きに配置されている(外側内向き)。
第4、第5実施形態では、周壁11の外側で、F字の縦部分が底面と平行、横部分が底面向きに配置されている(外側底面向き)。
次に両偏波送受用アンテナ1の変形例について説明する。
図8は、両偏波送受用アンテナ1における第1変形例から第4変形例についての概略構成を表した説明図である。
この変形例では、上述したように、周壁11や底面12aに対する第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40の配置を中心に、その特徴点を中心に説明することとし、詳細については、同様な形状の実施形態と同様であるため適宜その説明を省略する。
図8(a)の第1変形例では、第1板状逆Fアンテナ30、第2板状逆Fアンテナ40を、周壁11の内側で、F字の縦部分が周壁11と平行、横部分を内向きに配置したものである(内側内向き)。この変形例は、内側外向きに配置した第1実施形態と横部分の向きを反対にしたものである。第1変形例におけるアンテナユニット20の外形形状は第1実施形態とほぼ同じであるが、F字の横部分を内向きにしたことに伴い、第1短絡部32、42の第1短絡点32p、42pと、第2短絡部33、43の第2短絡点33p、43pがアンテナユニット20の内側周面(中心点側の側面)から露出している。これに伴い、第1実施形態では周壁11の外側を残すように周壁段差部13が形成されているのに対し、第1変形例では、図8(a)に示すように、周壁11の内側を残して周壁段差部17が形成されている。
説明した各実施形態及び第1変形例では、周壁11における第2短絡部33の位置を0°とした場合に、第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40の対向する両開放端の中心(給電ライン52の位置)が、ほぼ−45°の位置となるように配置している。
これに対し、第2変形例から第4変形例では、図8(b)〜(d)に示すように、両開放端の中心がほぼ135°の位置となるように配置したもので、それぞれ第1〜第3実施形態に対応している。すなわち、第2変形例は内側外向き、第3変形例は内側底面向き、第4変形例は外側内向きに2つの板状逆Fアンテナを配置している。
第2〜第4変形例では、開放端の中心位置を変更したことに伴い、給電ライン52用の貫通孔の位置も変更される。
また、第2、第3変形例では、第1実施形態、第2実施形態の両周壁段差部13に比べてこれらよりも長い周壁段差部18、底面段差部19が形成されている。第2変形例の周壁段差部18は、その開放側(金属面がない側)が周壁段差部13と同じように内向きに形成され、第3変形例の底面段差部19は、その開放側が外向きに形成されている。
なお、図示していないが、第5変形例として、図8(a)の第1変形例と同様に第1板状逆Fアンテナ30と第2板状逆Fアンテナ40が内側内向きの配置で、第2〜第4変形例と同様に両開放端の中心がほぼ135°の位置になるように構成するようにしてもよい。
以上説明した各実施形態及び変形例では、いずれも2つの板状逆Fアンテナを使用して両偏波送受用アンテナ1を構成する場合について説明したが、各実施形態、変形例に対応して、他のアンテナを使用して両偏波送受用アンテナ1を構成するようにしてもよい。
例えば、2つの板状逆Fアンテナに代えて線状の逆Fアンテナにより両偏波送受用アンテナ1を構成するようにしてもよい。
また、2つの板状逆Fアンテナを板状のそれぞれを板状逆Lアンテナに代えてもよく、線状の逆Lアンテナに代えて両偏波送受用アンテナ1を構成するようにしてもよい。この場合、第2短絡部33、43は不要である。
更に、一方を板状逆Fアンテナ、他方を板状逆Lアンテナで両偏波送受用アンテナ1を構成するようにしてもよい。
また、一方を線状の逆Fアンテナ、他方を線状の逆Lアンテナで両偏波送受用アンテナ1を構成するようにしてもよい。
以上説明した各実施形態及び変形例において、T字型給電部50が、第1アンテナ、第2アンテナの両開放端側における、いずれか一方の側の面と対向するように所定間隔をおいて対面配置されるが、T字型給電部50を他方の側の面と対向するように配置するようにしてもよい。
また、説明した実施形態では、2つのアンテナに対して、T字型給電部50により電磁的な1点給電(EM給電)をする場合について説明したが、2つのアンテナのそれぞれに対し直接給電(2点直接給電)する構成としてもよい。
この場合、T字型給電部50を削除し、第1短絡点32pが給電点1に、第2短絡点43pが給電点2に置き換わる。
更に、1点の直接給電とすることも可能である。
また説明した実施形態及び変形例では、周壁11が円柱状である場合を例に説明したが、必ずしも円柱状である必要はなく、方形形状の周壁11及び底面で金属筐体10を構成するようにしてもよい。
更に、金属筐体10は、全体が金属で構成される場合について説明したが、少なくとも、地導体板として機能する部分、すなわち、主導体板31、41が平行に配置され、第1短絡部32、42、第2短絡部33、43が短絡される領域が金属で形成されていればよい。
次に、各実施形態及び各変形例で説明した両偏波送受用アンテナを搭載した時計について説明する。
図9は両偏波送受用アンテナ1を搭載した時計100の外観図である。
図9に示されるように、時計100は、説明した両偏波送受用アンテナ1と、当該両偏波送受用アンテナ1の筐体10内に収容される時計ユニットから構成されている。
この時計ユニットとしては、少なくとも風防ガラス、文字板100、指針102、指針102を駆動するムーブメントが含まれる。
なた、本実施形態の時計ユニットでは、筐体10に組み込まれた/配設されたアンテナユニット20を上面から覆うためのベゼル103が配設されている
本実施形態の時計100によれば、時計の本体ケースとして金属筐体10を使用し、この金属筐体10を地導体板として使用しているので、アンテナ特性が内部に収容される時計ユニットによる影響を受けにくい。
なお、図示しない筐体10の底面12は、裏蓋による開閉式構造にしてもよい。
また、本実施形態の時計では、時計100の本体ケースとして筐体10を使用しているが、これに限らず、筐体10を含めた本実施形態の両偏波送受用アンテナ1を、これと別個に用意した本体ケース内に収容するようにしてもよい。
この場合であっても、金属筐体10を地導体板として使用しているので、アンテナ特性が外部の本体ケースによる影響を受けにくい。
なお、本実施形態の時計100では、ベゼル103を備える場合について説明したが、ベゼル103は必ずしも取付る必要はない。この場合、ベゼルに変わるカバーをアンテナユニット20上部に配設することが好ましい。
1 両偏波送受用アンテナ
10 金属筐体
11 周壁
12a、12b 底面
13 周壁段差部
14、16 貫通孔
15、19 底面段差部
17、18 周壁段差部
20 アンテナユニット
21 誘電体部
30 第1板状逆Fアンテナ
31 主導体板
32 第1短絡部
32p 第1短絡点
33 第2短絡部
33p 第2短絡点
40 第2板状逆Fアンテナ
41 主導体板
42 第1短絡部
42p 第1短絡点
43 第2短絡部
43p 第2短絡点
50 T字型給電部
51 給電板
52 給電ライン
53 給電点
90 給電線
A EM給電部
100 時計
101 文字板
102 指針
103 ベゼル

Claims (12)

  1. 少なくとも一部に金属面部を有する筐体と、
    前記金属面部に対して平行に配設され一端側が開放端であるアンテナ主部と、当該アンテナ主部の他端側を前記金属面部に短絡する短絡部を有する第1アンテナと、
    前記第1アンテナと共振周波数が実質同一であり、前記金属面部に対して平行に配設され一端側が開放端であるアンテナ主部と、当該アンテナ主部の他端側を前記金属面部に短絡する短絡部を有する第2アンテナと、
    前記第1アンテナと第2アンテナに対する電力供給部と、を備え、
    前記第1アンテナと前記第2アンテナは両開放端が所定距離だけ離れて対向配置されている、
    ことを特徴とする両偏波送受用アンテナ。
  2. 前記電力供給部は、前記第1アンテナと前記第2アンテナの両開放端側と所定距離をおいて対面配置され、前記第1アンテナと前記第2アンテナに対して電磁的に給電を行う給電板と、当該給電板に接続された給電ラインを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の両偏波送受用アンテナ。
  3. 前記筐体は、金属で形成された周壁と、底面を備え、
    前記第1アンテナと前記第2アンテナは、前記周壁の金属面に対して平行に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の両偏波送受用アンテナ。
  4. 前記筐体は、周壁と、金属で形成された底面を備え、
    前記第1アンテナと前記第2アンテナは、前記底面の金属面に対して平行に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の両偏波送受用アンテナ。
  5. 前記周壁は円筒形である、
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の両偏波送受用アンテナ。
  6. 前記第1アンテナ、前記第2アンテナ、及び、前記電力供給部は、前記筐体の内部又は外部に配設されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナ。
  7. 前記第1アンテナは、第1板状逆Fアンテナ又は第1板状逆Lアンテナで構成され、
    前記第2アンテナは、第2板状逆Fアンテナ又は第2板状逆Lアンテナで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナ。
  8. 前記第1アンテナは、第1線状逆Fアンテナ又は第1線状逆Lアンテナで構成され、
    前記第2アンテナは、第2線状逆Fアンテナ又は第2線状逆Lアンテナで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナ。
  9. 前記筐体は、全体が金属で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナ。
  10. 前記筐体は、一部が所定長さで切り欠かれた段差部を備え、
    前記筐体の前記段差部に組み込まれるアンテナユニットに、前記第1アンテナ、前記第2アンテナ、前記電力供給部が誘電体によりモールドされ、
    前記第1アンテナの前記短絡部と、前記第2アンテナの前記短絡部は、前記アンテナ主部の反対側が前記アンテナユニットの誘電体から露出していることで、前記アンテナユニットが前記段差部に組み込まれた状態で前記短絡部が前記金属面部に短絡している、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナ。
  11. 一部が所定長さで切り欠かれた段差部に組み込まれることで、両偏波送受用アンテナを構成するアンテナユニットであって、
    請求項1から請求項10のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナにおける、前記第1アンテナ、前記第2アンテナ、前記電力供給部が誘電体によりモールドされ、
    前記第1アンテナの前記短絡部と、前記第2アンテナの前記短絡部は、前記アンテナ主部の反対側が前記アンテナユニットの誘電体から露出している、
    ことを特徴とするアンテナユニット。
  12. 請求項1から請求項10のうちのいずれか1の請求項に記載の両偏波送受用アンテナと、
    前記筐体内に配設された、少なくとも風防ガラス、文字盤、指針、前記指針を駆動するムーブメントを備えた時計ユニットと、
    を具備したことを特徴とする時計。
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