JP6509170B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6509170B2
JP6509170B2 JP2016182478A JP2016182478A JP6509170B2 JP 6509170 B2 JP6509170 B2 JP 6509170B2 JP 2016182478 A JP2016182478 A JP 2016182478A JP 2016182478 A JP2016182478 A JP 2016182478A JP 6509170 B2 JP6509170 B2 JP 6509170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
image
image display
correction
observer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016182478A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018049039A (ja
Inventor
正和 東原
正和 東原
和隆 猪口
和隆 猪口
丈慶 齋賀
丈慶 齋賀
順敬 斎藤
順敬 斎藤
恒樹 安孫子
恒樹 安孫子
裕 岡野
裕 岡野
俊樹 石野
俊樹 石野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016182478A priority Critical patent/JP6509170B2/ja
Publication of JP2018049039A publication Critical patent/JP2018049039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6509170B2 publication Critical patent/JP6509170B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)等の画像表示装置に関する。
HMD等の画像表示装置では、観察者に歪みや色ずれのない観察画像を観察させるために、LCD等の画像表示素子に表示された原画像からの光を観察者の眼に導く接眼光学系の歪曲収差や倍率色収差等の光学収差が少ないことが望ましい。接眼光学系の光学収差の影響を低減した観察画像を観察者に観察させる方法として、特許文献1には、接眼光学系の歪曲収差により生ずる歪みとは逆の歪みを持つように補正処理がなされた原画像を画像表示素子に表示する画像表示装置が開示されている。また、特許文献1では、赤、緑および青の色成分ごとの歪曲収差に応じた画像処理を原画像に対して行うことで、倍率色収差も低減している。
また、特許文献2には、接眼光学系の歪曲収差や倍率色収差に関する原画像に対する補正値を、観察者の眼鏡等の視力矯正用光学系の収差に応じて変更する画像表示装置が開示されている。
特開平10−327373号公報 特開2010−096864号公報
しかしながら、接眼光学系の光学収差は、観察者の眼の位置に応じて異なる。例えば、接眼光学系の近くに位置する観察者の眼と接眼光学系から遠くに位置する観察者の眼には互いに異なる量や形状の光学収差が現れる。特許文献1および特許文献2にて開示された画像表示装置ではいずれも、原画像に対して観察者の眼の位置に応じた補正処理を行わないため、観察者の眼の位置に応じた光学収差を良好に補正した観察画像を観察者に観察させることができない。
本発明は、観察者の眼の位置に応じた光学歪曲を良好に補正した観察画像の観察を可能とした画像処理システムを提供する。
本発明の一側面としての画像表示システムは、画像表示素子と、該画像表示素子に表示された原画像からの光を観察者の眼に導く接眼光学系と、接眼光学系に対する互いに異なる眼の位置のそれぞれに対応する複数の補正値を記憶した記憶手段と、接眼光学系が有する光学収差に応じた補正値を用いて原画像を補正する補正処理を行う画像処理手段とを有する。画像処理手段は、原画像を複数の補正値のそれぞれを用いた補正処理により複数の補正原画像を生成し、該複数の補正原画像のうち観察者により選択された補正原画像に対応する補正値をその後の前記補正処理に用いることを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての画像処理プログラムは、画像表示素子と、該画像表示素子に表示された原画像からの光を観察者の眼に導く接眼光学系と、接眼光学系に対する互いに異なる眼の位置のそれぞれに対応する複数の補正値を記憶した記憶手段と、コンピュータとを有する画像表示システムにおいて、該コンピュータに、接眼光学系が有する光学収差に応じた補正値を用いて原画像を補正する補正処理を行わせるコンピュータプログラムであって、該コンピュータに、原画像を複数の補正値のそれぞれを用いた補正処理により複数の補正原画像を生成させ、該複数の補正原画像のうち観察者により選択された補正原画像に対応する補正値をその後の補正処理に用いて補正処理を行わせることを特徴とする

本発明によれば、観察者に、その観察者の眼の位置に応じた光学収差が良好に補正された観察画像を観察させることができる。
本発明の実施例1であるHMDシステムを示す図。 実施例1における光学構成を示す上面図。 実施例1における歪曲収差補正処理を説明する図。 実施例1において眼幅が異なる場合を説明する図。 実施例1においてアイレリーフが異なる場合を説明する図。 本発明の実施例2であるHMDシステムを示す図。 実施例2における光学構成を示す側面断面図。 実施例2における別の光学構成を示す側面断面図。 実施例1においてPCが行う画像処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である画像表示システムを構成するHMD101およびパーソナルコンピュータ(PC)102を示している。HMD101には、画像処理手段および画像処理装置としてのPC102がケーブルを介して(または無線通信)により通信可能に接続されている。PC102は、HMD101内の後述する右眼用および左眼用画像表示素子に表示するための画像信号としての右眼用原画像および左眼用原画像を生成し、これら原画像をHMD101に通信により出力する。
図2には、HMD101の光学構成を示している。107は右眼用画像表示素子であり、108は左眼用画像表示素子である。105は右眼用接眼光学系であり、106は左眼用接眼光学系である。103は右眼用接眼光学系105の射出瞳(右射出瞳)に配置された観察者の右眼であり、104は左眼用接眼光学系106の射出瞳(左射出瞳)に配置された観察者の左眼である。
右眼用画像表示素子107および左眼用画像表示素子108はそれぞれ、有機EL素子により構成され、PC102から入力された画像信号に応じて右眼用原画像および左眼用原画像を表示する。右眼用接眼光学系105は、右眼用画像表示素子107に表示された右眼用原画像から光により形成される虚像を拡大して右眼103に導く。一方、左眼用接眼光学系106は、左眼用画像表示素子108に表示された左眼用原画像から光により形成される虚像を拡大して左眼103に導く。
この際、画像表示素子107,108に図3(a)に示す歪みがない原画像110を表示すると、観察者が接眼光学系105,106を通して見る観察画像111は、接眼光学系105,106の歪曲収差によって図3(b)に示すように樽形に歪んだ画像となる。また、画像表示素子107,108に白色の線を含む原画像を表示すると、観察者が接眼光学系105,106を通して見る観察画像は、接眼光学系105,106の倍率色収差によって赤、緑および青が互いに分離した線の画像となる。
そこで本実施例では、PC102は、原画像110を図3(c)に示すように接眼光学系105,106で生ずる歪曲収差とは逆の糸巻き形の歪みを有するように画像処理(補正処理)により補正して補正原画像112を生成する。そして、この補正原画像112をHMD101に出力して画像表示素子107,108に表示させる。これにより、観察者が接眼光学系105,106を通して見る観察画像は、接眼光学系105,106の歪曲収差による歪みが低減された画像となる。さらに、赤、緑および青の色光ごとの接眼光学系105,106での歪曲収差量に応じて原画像における赤、緑および青成分に対する補正処理を行うことで、接眼光学系105,106で生ずる倍率色収差による色ずれをも低減することができる。
接眼光学系105,106の歪曲収差が無視できる程度に少ない場合には、原画像に対して倍率色収差のみを補正する補正処理を行ってもよい。また、接眼光学系105,106の倍率色収差が無視できる程度に少ない場合には、原画像に対して歪曲収差のみを補正する補正処理を行ってもよい。
ここで、HMD101(接眼光学系105,106)に対する観察者の眼の位置と光学収差(歪曲収差および倍率色収差)との関係について説明する。HMD101に対する観察者の眼の位置に関するパラメータとして、眼幅とアイレリーフとがある。
まず、接眼光学系105,106に対して観察者の右眼103と左眼104との間隔である眼幅が変化する場合について説明する。図4(a)には接眼光学系105,106の光軸間の間隔(以下、基準眼幅という)WAよりも観察者の眼幅WEが狭い場合を示しており、図4(b)には基準眼幅WAよりも観察者の眼幅WEが広い場合を示している。図4(a)と図4(b)とでは、接眼光学系105,106内において観察者の右眼103および左眼104に導かれる光線が通る位置が互いに異なる。接眼光学系105,106にて光学収差が発生する場合には、接眼光学系105,106内で光線が通る位置が異なることで観察者の右眼103および左眼104で観察される光学収差の量や形状が変化する。このため、図2に示すように基準眼幅WAと観察者の眼幅WBとが同じである場合の光学収差の量や形状に基づいて原画像の補正処理を行っても、図4(a),(b)に示す場合に良好に光学収差が補正された観察画像を観察者に観察させることができない。
そこで本実施例では、PC102内のメモリに、接眼光学系105,106の光学収差による歪みや色ずれ等を補正した補正原画像を生成するための補正値として、観察者の眼幅に応じた複数の補正値を予め記憶させている。そして、該複数の補正値から観察者の眼幅に対応する補正値を選択可能としている。これにより、複数の観察者の眼幅が互いに異なる場合に、各観察者の眼幅に応じた光学収差に対応する原画像の補正処理を行うことができる。このため、眼幅が互いに異なる複数の観察者のそれぞれが、より光学収差の影響が低減された観察画像を観察することができる。
観察者の眼幅に対応した補正値を選択するための方法としては、以下のものがある。第1に、観察者が自身の眼幅を予め測定し、その眼幅を示す情報(眼の位置に関する情報)をPC102に設けられたキーボードやタッチパネル等の入力デバイス(眼位置取得手段および入力手段)を通じてPC102に入力する。第2に、眼幅ごとに異なる補正値を用いた補正処理により生成された補正原画像を順次または同時に画像表示素子107,108に表示させる。そして、それら補正原画像のうち観察者が最も光学収差の影響が少ないと感じて選択した補正原画像に対応する補正値をその後の補正処理に用いる補正値として選択する。この場合は、観察者が自身の眼幅を把握していなくてもよい。またこの際、補正処理に用いる補正値を連続的に変化させてもよいし段階的に変化させてもよい。
第3に、詳しくは実施例2で説明するが、HMD101において観察者の眼幅を計測(検出)し、計測された眼幅を示す情報が自動的にPC102に入力されるようにする。PC102は、その入力された眼幅の情報に対応する補正値を選択する。
次に、接眼光学系105,106と観察者の右眼103および左眼104との間の距離であるアイレリーフが変化する場合について説明する。図5(a)にはアイレリーフERがHMD101において設定された基準アイレリーフER1より短い場合を示し、図5(b)にはアイレリーフERが基準アイレリーフER1より長い場合を示している。図5(a)と図5(b)とでは、接眼光学系105,106内において観察者の右眼103および左眼104に導かれる光線が通る位置が互いに異なる。接眼光学系105,106にて光学収差が発生する場合には、接眼光学系105,106内で光線が通る位置が異なることで観察者の右眼103および左眼104で観察される光学収差の量や形状が変化する。このため、基準アイレリーフER1において観察される光学収差の量や形状に基づいて原画像に対する補正処理を行っても、図5(a),(b)に示す場合に良好に光学収差が補正された観察画像を観察者に観察させることができない。
そこで本実施例では、PC102内のメモリに、接眼光学系105,106の光学収差による歪みや色ずれ等を補正した補正原画像を生成するための補正値として、アイレリーフに応じた複数の補正値を予め記憶させている。そして、該複数の補正値から実際の観察時におけるアイレリーフに対応する補正値を選択可能としている。これにより、複数の観察者が観察する際のアイレリーフが互いに異なる場合に、各アイレリーフに応じた光学収差に対応する原画像の補正処理を行うことができる。このため、互いに異なるアイレリーフで観察する複数の観察者のそれぞれが、より光学収差の影響が低減された観察画像を観察することができる。
アイレリーフに対応した補正値を選択するための方法としては、以下のものがある。第1に、観察者が、自身が観察する際のアイレリーフを予め測定し、そのアイレリーフの情報(眼の位置に関する情報)を上述した入力デバイスを通じてPC102に入力する。第2に、アイレリーフごとに異なる補正値を用いた補正処理により生成された補正原画像を順次または同時に画像表示素子107,108に表示させる。そして、それら補正原画像のうち観察者が最も光学収差の影響が少ないと感じて選択した補正原画像に対応する補正値をその後の補正処理に用いる補正値として選択する。この場合は、観察者が自身が観察する際のアイレリーフを把握していなくてもよい。またこの際、補正処理に用いる補正値を連続的に変化させてもよいし段階的に変化させてもよい。第3に、詳しくは実施例2で説明するが、HMD101において観察者が観察する際のアイレリーフを計測(検出)し、計測されたアイレリーフを示す情報が自動的にPC102に入力されるようにする。PC102は、その入力されたアイレリーフの情報に対応する補正値を選択する。
ここで、眼幅やアイレリーフの平均値は人種によって異なることが知られている。例えば、日本人は欧米人に比べて眼幅が広い傾向がある。また、日本人に比べて欧米人は、顔の彫が深いため、アイレリーフも日本人より欧米人の方が長い傾向がある。このため、PC102に予め人種ごとの平均の眼幅やアイレリーフでの補正値を格納し、観察者の人種に応じて補正値を変更することも可能である。この際、観察者が自身の人種を上述した入力デバイスを通じてPC102に入力してもよい。また、HMD101に設けた色センサにより、観察者の肌や眼の色を検出し、その検出結果に応じてPC102が推定した人種、つまりは眼の位置に対応する補正値を選択するようにしてもよい。
このように、眼の位置に関する情報としては、上述した眼幅やアイレリーフそのものに限らず、人種等、眼の位置を特定または推定可能な様々な情報を含む。また、眼の位置に関する情報を取得する方法(眼位置取得手段)としては、上述した例に限らず、観察者を撮影することで得られた撮影画像から画像認識処理によって取得する等、様々な方法を用いることができる。
また、眼幅とアイレリーフのいずれに対しても、上記のように複数の補正値から使用する補正値を選択するのではなく、基準眼幅や基準アイレリーフに対応する補正値を入力等された眼幅やアイレリーフに応じて補正することで使用する補正値を生成してもよい。このようにして補正値を選択したり生成したりすることを、補正値を設定するともいう。
また、観察者が眼鏡等の視力矯正光学系を用いている場合には、観察者は接眼光学系105,106だけでなく、視力矯正光学系の光学収差の影響も受けた観察画像を観察する。この場合に、接眼光学系105,106の光学収差のみを補正する補正値を用いて原画像を補正しても、視力矯正光学系の光学収差の影響を低減した観察画像を観察者に観察させることができない。
そこでこの場合には、PC102内のメモリに、視力矯正光学系の視度等に応じた補正値を複数格納し、観察者が使用する視力矯正光学系の視度等に応じて異なる補正値を使用できるようにすることが望ましい。これにより、視力矯正光学系を使用する観察者に、接眼光学系105,106と視力矯正光学系の両方で生じる光学収差の影響を良好に補正しした観察画像を観察させることができる。この場合、観察者は自身が使用する眼鏡の視度を予め測定または保持してこれをPC102に入力してもよい。また、観察者が自身の眼鏡の視度が分からない場合には、視度ごとに異なる補正値を用いた補正処理により生成された補正原画像を順次または同時に画像表示素子107,108に表示させる。そして、それら補正原画像のうち観察者が最も光学収差の影響が少ないと感じて選択した補正原画像に対応する補正値を選択してもよい。また、PC102が基準となる視度に対応する補正値を、入力等された視度に応じて補正することで使用する補正値を生成してもよい。
本実施例は、HMDにおける画像表示素子に表示される原画像の補正について説明したが、カメラの電子ビューファインダにおいて画像表示素子に表示される原画像を同様に補正してもよい。
また、図2および図5に示した接眼光学系105,106は、球面形状の単レンズにより構成されているが、非球面形状の単レンズを用いたり複数のレンズを用いたりしてもよい。また、本実施例では、画像表示素子107,108として有機EL素子を用いる場合について説明したが、透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等、他の画像表示素子を用いてもよい。これらの場合は、画像表示素子を照明するための光源と照明光学系が必要となる。
接眼光学系として回転対称なレンズを用いることで、歪曲収差や倍率色収差も回転対称な形状となるため、PC102で原画像を補正するために用いる補正値は、画像表示素子の中心からの距離をパラメータとする関数としてもよい。また、製造誤差等で歪曲収差や倍率色収差が回転対称ではなくなる場合は、画像表示素子の画素ごとに補正値を持つような補正テーブルを用いてもよい。
図9には、PC102が行う原画像の補正処理の流れを示している。PC102は、これにインストールされたコンピュータプログラムである画像処理プログラムに従って本補正処理を実行する。ここでは、PC102が上述した入力デバイスからの入力または計測を通じて観察者の眼の位置に関する情報(眼幅、アイレリーフまたは人種の情報:以下、眼位置情報という)を取得する場合について説明する。
まずステップS101において、PC102は、眼位置情報を取得する。次にステップS102において、PC102は、ステップS101で取得した眼位置情報に応じた補正値を設定する。この際、観察者が視力矯正光学系を使用する場合は、該視力矯正光学系の視度に応じた補正値をさらに設定してもよい。
さらに、ステップS103において、PC102は、ステップS102で設定した補正値を用いて原画像に対する補正処理を行って補正原画像を生成する。最後に、ステップS104において、PC102は、ステップS103にて生成した補正原画像をHMD101に出力する。これにより、観察者に、その眼幅やアイレリーフに応じた接眼光学系105,106の光学収差による歪みや色ずれ等が良好に補正された観察画像を観察させることができる。
図6には、本発明の実施例2である画像表示システムを構成するHMD201およびパーソナルコンピュータ(PC)202を示している。HMD201には、画像処理手段および画像処理装置としてのPC202がケーブルを介して(または無線通信)により通信可能に接続されている。PC202は、HMD201内の後述する右眼用および左眼用画像表示素子に表示するための画像信号としての右眼用原画像および左眼用原画像を生成し、これら原画像をHMD201に通信により出力する。
また、HMD201には、それぞれ眼位置取得手段かつ検出手段としての右眼位置センサ203および左眼位置センサ204が設けられている。右眼位置センサ203は観察者の右眼の位置を検出し、左眼位置センサ204により観察者の左眼の位置を検出する。
本実施例では、観察者の眼の位置に応じて異なる光学収差を良好に補正することができるように、PC202内のメモリに複数の補正値を記憶している。観察者がHMD201を装着した際に、PC202は、右眼および左眼位置センサ203,204を通じて観察者の右眼および左眼の位置を検出する。そして、その検出結果から観察者の眼幅、アイレリーフおよび左右の眼の基準位置からのずれ等の眼の位置に関する情報(眼位置情報)を取得する。さらに、PC202は、メモリに記憶された複数の補正値から眼位置情報に対応する補正値を選択する。
このように、本実施例では、右眼および左眼位置センサ203,204により観察者の左眼および右眼の位置を検出し、その検出結果に応じた補正値を設定する。これにより、観察者に、その眼幅やアイレリーフの個人差だけでなく、HMD装着時に眼の位置ずれが生じても、光学収差による歪みや色ずれが良好に補正された観察画像を観察させることができる。
図7には、本実施例におけるHMD201の右眼用接眼光学系206を示している。右眼用接眼光学系206は、3つの面により囲まれた内部が屈折率が1より大きいガラスやプラスチック等の光学媒質で満たされた光学素子(プリズム)により構成されている。該光学素子は、右眼用画像表示素子207に表示された原画像からの光が透過する第1面206aと、第1面206aから光学素子内に入射した光を反射する第2面206bと、第2面206bからの反射光を反射する第3面206cとを有する。第2面206bは、第3面206cからの反射光を透過させる透過面としても機能する。第3面206cから出射した光は、右眼用接眼光学系206の射出瞳(右射出瞳)に位置する観察者の右眼205に導かれる。これにより、原画像の拡大虚像を観察者に提示する。
このように、右眼用画像表示素子207からの光は右眼用接眼光学系206内で2回反射されて右眼205に導かれる。第2面206bは、光を反射および透過する光学面であるため、ここでの反射は光量ロスを少なくするために内部全反射であることが望ましい。また、右眼用接眼光学系206は、偏心反射面(206b,206c)を用いて光路を折り畳んだことによって右眼用接眼光学系206の厚さを薄型化している。右眼用接眼光学系206を構成する各面を自由曲面とすることで、偏心収差を良好に補正することができ、観察者に良好な画質の観察画像を観察させることができる。
本実施例において、左眼用接眼光学系についても右眼用光学系206と同様に構成されている。
-本実施例のように、接眼光学系として偏心した自由曲面を有する光学素子を用いることで、歪曲収差や倍率色収差は回転対称形状ではなくなる。このため、PC202での補正処理に用いる補正値は、画像表示素子の画素ごとの補正値を持つ補正テーブルとすることが望ましい。
また、本実施例における接眼光学系は中間結像面を有さないが、図8に示すように、画像表示素子307から観察者の眼305までの光路中に中間結像面IMを形成する接眼光学系306を用いてもよい。これにより、接眼光学系(つまりはHMD)をコンパクトにしつつ、原画像をより大きく拡大した観察画像を観察者に提示することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
101,201 HMD
102,202 パーソナルコンピュータ(画像処理装置)
103、205 右眼
104 左眼
105,206 右眼用接眼光学系
106 左眼用接眼光学系
107,207 右眼用画像表示素子
108 左眼用画像表示素子

Claims (9)

  1. 画像表示素子と、
    該画像表示素子に表示された原画像からの光を観察者の眼に導く接眼光学系と、
    前記接眼光学系に対する互いに異なる前記眼の位置のそれぞれに対応する複数の補正値を記憶した記憶手段と、
    前記接眼光学系が有する光学収差に応じた前記補正値を用いて前記原画像を補正する補正処理を行う画像処理手段とを有し、
    前記画像処理手段は、前記原画像を前記複数の補正値のそれぞれを用いた前記補正処理により複数の補正原画像を生成し、該複数の補正原画像のうち前記観察者により選択された補正原画像に対応する前記補正値をその後の前記補正処理に用いることを特徴とする画像表示システム。
  2. 前記眼の位置に関する情報を取得する眼位置取得手段を有し、
    前記画像処理手段は、前記眼の位置に関する情報に基づいて設定した前記補正値を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 前記眼位置取得手段は、前記観察者に前記眼の位置に関する情報を入力させる入力手段であり、
    前記画像処理手段は、前記入力手段から入力された前記眼の位置に関する情報に基づいて前記補正値を設定することを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
  4. 前記眼位置取得手段は、前記眼の位置を検出する検出手段であり、
    前記画像処理手段は、前記検出手段により検出された前記眼の位置に基づいて前記補正値を設定することを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
  5. 前記光学収差は、歪曲収差であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像表示システム。
  6. 前記光学収差は、倍率色収差であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像表示システム。
  7. 前記接眼光学系として、前記原画からの光を前記観察者の右眼と左眼のそれぞれが位置する右射出瞳および左射出瞳に導く右眼用接眼光学系および左眼用接眼光学系を有し、
    前記右眼用および左眼用接眼光学系はそれぞれ、前記光を反射および透過する光学面と、少なくとも1つの反射面とを有する光学素子を含むことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像表示システム。
  8. 前記画像表示素子および前記接眼光学系を有する画像表示装置と、
    前記画像表示装置に対して前記原画像を通信により出力する前記画像処理手段としての画像処理装置とを有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像表示システム。
  9. 画像表示素子と、該画像表示素子に表示された原画像からの光を観察者の眼に導く接眼光学系と、前記接眼光学系に対する互いに異なる前記眼の位置のそれぞれに対応する複数の補正値を記憶した記憶手段と、コンピュータとを有する画像表示システムにおいて、前記コンピュータに、前記接眼光学系が有する光学収差に応じた前記補正値を用いて前記原画像を補正する補正処理を行わせるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、前記原画像を前記複数の補正値のそれぞれを用いた前記補正処理により複数の補正原画像を生成させ、該複数の補正原画像のうち前記観察者により選択された補正原画像に対応する前記補正値をその後の前記補正処理に用いて前記補正処理を行わせることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2016182478A 2016-09-20 2016-09-20 画像表示装置 Active JP6509170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016182478A JP6509170B2 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016182478A JP6509170B2 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018049039A JP2018049039A (ja) 2018-03-29
JP6509170B2 true JP6509170B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=61766224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016182478A Active JP6509170B2 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6509170B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118118644A (zh) 2018-09-27 2024-05-31 美国斯耐普公司 可分离失真视差确定
JP7365183B2 (ja) * 2019-03-29 2023-10-19 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像生成装置、ヘッドマウントディスプレイ、コンテンツ処理システム、および画像表示方法
US11126001B2 (en) 2019-03-29 2021-09-21 Sony Interactive Entertainment Inc. Image generating apparatus, head-mounted display, content processing system and image displaying method
JP7429515B2 (ja) * 2019-03-29 2024-02-08 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像処理装置、ヘッドマウントディスプレイ、および画像表示方法
JP2022086233A (ja) 2020-11-30 2022-06-09 セイコーエプソン株式会社 表示モジュールおよび表示装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0771433A1 (en) * 1995-05-15 1997-05-07 HE HOLDINGS, INC. dba HUGHES ELECTRONICS Low-cost light-weight head-mounted virtual-image projection display with low moments of inertia and low center of gravity
JP2001194619A (ja) * 1999-11-02 2001-07-19 Olympus Optical Co Ltd 画像表示装置
JP2004029099A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Canon Inc 画像観察装置
JP2004233867A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Nikon Corp 画像表示装置
JP4985248B2 (ja) * 2007-09-05 2012-07-25 コニカミノルタホールディングス株式会社 映像表示ユニットおよび面体ユニット
JP5907250B2 (ja) * 2012-03-22 2016-04-26 ソニー株式会社 表示装置、画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018049039A (ja) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6509170B2 (ja) 画像表示装置
US10048750B2 (en) Content projection system and content projection method
US7992996B2 (en) Spectacles-type image display device
US11150476B2 (en) Method for providing a display unit for an electronic information device
JP3338837B2 (ja) 複合表示装置
US11740459B2 (en) Head-mounted display and method for designing wide-focus lens to be used for the head-mounted display
JP2010096864A (ja) 収差補正方法、画像処理装置および画像処理システム
CN105474074B (zh) 镜片以及具有这种镜片的显示装置
US11300805B2 (en) Stereoscopic eyeglasses, method for designing eyeglass lens to be used for the stereoscopic eyeglasses, and method for observing stereoscopic image
JP2011209530A (ja) 眼鏡レンズの装用状態パラメーター測定装置および眼鏡レンズの装用状態パラメーター測定方法
WO2015046466A1 (ja) 眼鏡装用パラメータ測定装置、および眼鏡装用パラメータ測定用プログラム
WO2021092314A1 (en) System and method for displaying an object with depths
JP2015219489A (ja) 表示装置
EP3200003A1 (en) Glasses-free 3d display device
JP3143553B2 (ja) ファインダー装置
CN111868605A (zh) 针对具体使用者校准能够佩戴在使用者的头部上的显示装置以用于增强显示的方法
CN111678674B (zh) 近眼显示测量方法及近眼显示测量系统
JP2017181657A (ja) 眼鏡装用画像解析装置、眼鏡装用画像解析方法、及び眼鏡装用画像解析プログラム
JP6611768B2 (ja) 画像表示装置
JP3355779B2 (ja) Hmd用光学系
JP2019179083A (ja) 画像表示装置
JP5962062B2 (ja) 自動合焦方法及び装置
CN115407513A (zh) 一种双目视差测量装置及方法
CN115509007A (zh) 增强现实显示设备与方法
JP2021124537A (ja) 画像観察装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180723

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190402

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6509170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151