JP6507043B2 - 紡糸引取装置 - Google Patents

紡糸引取装置

Info

Publication number
JP6507043B2
JP6507043B2 JP2015123486A JP2015123486A JP6507043B2 JP 6507043 B2 JP6507043 B2 JP 6507043B2 JP 2015123486 A JP2015123486 A JP 2015123486A JP 2015123486 A JP2015123486 A JP 2015123486A JP 6507043 B2 JP6507043 B2 JP 6507043B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
roller
spinning
rollers
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015123486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017008431A (ja
Inventor
正宏 松井
正宏 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TMT Machinery Inc
Original Assignee
TMT Machinery Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TMT Machinery Inc filed Critical TMT Machinery Inc
Priority to JP2015123486A priority Critical patent/JP6507043B2/ja
Priority to CN201610352873.8A priority patent/CN106256932A/zh
Publication of JP2017008431A publication Critical patent/JP2017008431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6507043B2 publication Critical patent/JP6507043B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/12Stretch-spinning methods
    • D01D5/16Stretch-spinning methods using rollers, or like mechanical devices, e.g. snubbing pins
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D10/00Physical treatment of artificial filaments or the like during manufacture, i.e. during a continuous production process before the filaments have been collected
    • D01D10/02Heat treatment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

本発明は、紡糸装置から紡出された糸を引き取る紡糸引取装置に関する。
従来から、熱収縮率が異なる2種類以上の糸を混繊した異収縮混繊糸が知られている。異収縮混繊糸は、熱処理を施したときに、高収縮糸と低収縮糸の間の収縮率の差によって膨らみが発現される。そのため、布帛にしたときにソフトな風合いを与えることができる。
また、後工程での熱処理時において自発的に伸長する糸(以下、自己伸長糸という)も従来から知られている。即ち、自己伸長糸は、「熱収縮率が0未満の糸」と表現することもできる。上記の混繊糸の生産において、低収縮糸の代わりに自己伸長性を有する糸を用いれば、2種類の糸の収縮率の差がさらに大きくなり、布帛にしたときの風合いがより良好なものとなる。
特許文献1には、自己伸長糸と収縮糸の混繊糸を生産する技術が開示されている。特許文献1では、まず、紡糸口金から紡出された糸Aは、加熱延伸されることなく、第1引取ローラと第2引取ローラで引き取られる。尚、第1引取ローラと第2引取ローラの少なくとも一方は加熱ローラである。また、第2引取ローラの速度は、糸走行方向上流側に位置する第1引取ローラの速度と同じか、第1引取ローラよりも速くなっている。一方で、別の紡糸口金から紡出された糸Bについては、加熱延伸された後に第3引取ローラと第2引取ローラで引き取られ、収縮性が付与される。未延伸の糸Aと加熱延伸された糸Bは、第2引取ローラの糸走行方向上流側に配置された交絡装置で交絡(合糸)されてから、巻取機で巻き取られる。
上記のようにして巻き取られた混繊糸は、次に、繊維(ポリエステル)のガラス転移温度以上の温度で定長熱処理される。この定長熱処理によって、未延伸の糸Aには自己伸長性が付与される。これにより、その後の工程で、上記の定長熱処理後の混繊糸に対してさらに熱処理が施されたときには、糸Aは伸長し、糸Bは収縮する。
特開2000−54239号公報
上記の特許文献1では、2種類の糸を交絡させて得られた混繊糸を巻取機で一旦巻き取ってから、定長熱処理を行うことによって、一方の糸Aに自己伸長性を付与している。つまり、紡糸から巻取までの工程と、定長熱処理の、少なくとも2つの工程を経て、自己伸長糸を含む混繊糸を生産している。従って、手間もコストもかかるものとなっていた。
本発明の目的は、自己伸長性を有する糸を、紡糸から一貫して生産することが可能な、紡糸引取装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の紡糸引取装置は、紡糸装置から紡出される第1の糸を引き取る第1引取部を備え、前記第1引取部は、前記第1の糸に弛緩熱処理を行って自己伸長性を付与する、弛緩熱処理部を有することを特徴とするものである。
本発明では、紡糸装置から紡出される第1の糸は、第1引取部で引き取られる。また、第1引取部の弛緩熱処理部においては、第1の糸に対して所定の条件で弛緩熱処理が行われることにより、第1の糸に自己伸長性が付与される。この構成では、紡糸から自己伸長糸の生成まで一貫して行われるため、自己伸長糸の製造にかかる手間やコストを減らすことができる。
第2の発明の紡糸引取装置は、前記第1の発明において、前記第1引取部は、前記弛緩熱処理部として、前記紡糸装置から紡出される前記第1の糸を引き取る第1ローラと、前記第1ローラよりも糸送り速度が小さく、前記第1ローラから送られる前記第1の糸を引き取る第2ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラの間で弛緩される前記第1の糸を加熱する加熱装置と、を有することを特徴とするものである。
本発明では、第2ローラの糸送り速度は、第1ローラの糸送り速度よりも小さいため、第1ローラと第2ローラの間で第1の糸は弛緩される。さらに、第1の糸は、弛緩された状態で加熱装置による加熱される。この際に、第1ローラ及び第2ローラの糸送り速度と、加熱装置の温度を、それぞれ適切な範囲で設定することにより、第1の糸に自己伸長性を付与することができる。
第3の発明の紡糸引取装置は、前記第1又は第2の発明において、前記紡糸装置から紡出される、前記第1の糸とは別の第2の糸を引き取る第2引取部と、前記第1引取部で引き取られた前記第1の糸と、前記第2引取部で引き取られた前記第2の糸とを合糸する、合糸部と、を有することを特徴とするものである。
本発明では、合糸部により、自己伸長糸である第1の糸に、第1の糸とは別の第2の糸とを合糸して、混繊糸を生産することができる。
第4の発明の紡糸引取装置は、前記第3の発明において、前記第2引取部は、前記紡糸装置から紡出される前記第2の糸を引き取る第3ローラと、前記第3ローラよりも糸送り速度が大きく、前記第3ローラから送られた前記第2の糸を引き取る第4ローラとを有し、前記合糸部は、前記第4ローラから送られた前記第2の糸を、前記第1の糸と合糸することを特徴とするものである。
紡糸装置から紡出される第2の糸は、第3ローラ、第4ローラによって順に引き取られる。ここで、第4ローラの糸送り速度は、第3ローラの糸送り速度よりも大きいため、第2の糸は、第3ローラと第4ローラとの間で延伸される。本発明によれば、自己伸長糸である第1の糸と、延伸糸である第2の糸とからなる、混繊糸を生産することができる。
第5の発明の紡糸引取装置は、前記第4の発明において、前記第4ローラは、非加熱ローラであることを特徴とするものである。
第4ローラが非加熱ローラであるため、第2の糸が、第3ローラと第4ローラとの間で延伸された後に、第2の糸には熱処理(熱セットともいう)が行われない。そのため、第2の糸は、後工程での熱処理において大きく収縮する高収縮糸となる。つまり、自己伸長糸である第1の糸と、高収縮糸である第2の糸とを合糸することになり、2種類の糸の熱収縮率の差がかなり大きい混繊糸を生産することができる。
第6の発明の紡糸引取装置は、前記第3の発明において、前記第1引取部は、前記紡糸装置から紡出される前記第1の糸を引き取る第1ローラと、前記第1ローラよりも糸送り速度が小さく、前記第1ローラから送られる前記第1の糸を引き取る第2ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラの間で弛緩される前記第1の糸を加熱する加熱装置とを有し、
前記第2引取部は、前記紡糸装置から紡出される前記第2の糸を引き取る第3ローラと、前記第3ローラよりも糸送り速度が大きく、前記第3ローラから送られた前記第2の糸を引き取る第4ローラとを有し、
前記第1ローラと前記第2ローラのそれぞれに対する、前記第1の糸の巻き掛け角度が、360度未満であり、前記第3ローラと前記第4ローラのそれぞれに対する、前記第2の糸の巻き掛け角度も、360度未満であることを特徴とするものである。
本発明では、第1引取部で引き取られる第1の糸は、第1ローラと第2ローラのそれぞれに対して、360度未満の巻き掛け角度で巻き掛けられている。また、第2引取部で引き取られる第2の糸も、第3ローラと第4ローラのそれぞれに対して、360度未満の巻き掛け角度でそれぞれ巻き掛けられている。そのため、紡糸装置から紡出された後、第1引取部及び第2引取部でそれぞれ糸が引き取られる際に、糸道が各ローラの軸方向にずれない。従って、合糸部の直前において、第1の糸の糸道と第2の糸の糸道とを一致させることができる。
本実施形態に係る紡糸引取装置(自己伸長糸と非熱セットFDYの混繊時)の正面図である。 紡糸引取装置(自己伸長糸と熱セットFDYの混繊時)の正面図である。 紡糸引取装置(自己伸長糸のみ生産時)の正面図である。 紡糸引取装置(POYと熱セットFDYの混繊時)の正面図である。 紡糸引取装置(熱セットFDYのみ生産時)の正面図である。 紡糸引取装置(POYのみ生産時)の正面図である。 変更形態の紡糸引取装置の正面図である。 別の変更形態の紡糸引取装置の正面図である。
次に、本発明の実施の形態について、図1を参照して説明する。尚、図1の上下方向、及び、左右方向を、それぞれ紡糸引取装置の上下方向、及び、左右方向と定義する。また、図1の紙面垂直方向を、紡糸引取装置の前後方向と定義する。尚、図1の紙面手前側が前方である。図1に示すように、紡糸引取装置1は、混繊糸製造装置3、巻取装置4、制御装置5等を備えている。
紡糸引取装置1の上方には、紡糸装置2の複数の紡糸口金7(7a,7b)が配置されている。尚、図1では、紡糸口金7が2つしか示されていないが、実際には、左右方向に沿って複数の紡糸口金7が並べて配置されている。複数の紡糸口金7からは、合成繊維(例えば、ポリエステル繊維)の糸Y(Y1,Y2)がそれぞれ紡出される。各紡糸口金7の下方には、紡出された糸Yに油剤を付与する油剤ガイド8が設置されている。
混繊糸製造装置3は、油剤が付与された糸Yを引き取る複数のローラ11〜15を備えている。また、混繊糸製造装置3は、紡糸装置2から紡出される複数の糸Yのうちの、一部の糸Y1に対して弛緩熱処理を行って自己伸長糸を生成する一方、他の糸Y2に対しては延伸を行って延伸糸(FDY)を生成する。さらに、2種類の糸Y1,Y2を合糸することによって1本の混繊糸Ymを製造する。混繊糸製造装置3の詳細構成については後述する。
巻取装置4は、混繊糸製造装置3で製造された複数の混繊糸Ymをそれぞれ巻き取る。巻取装置4は、ボビンホルダ21と、コンタクトローラ22等を備えている。ボビンホルダ21は、前後方向(図1の紙面垂直方向)に延びる長尺な形状を有し、図示しないモータによって回転駆動される。このボビンホルダ21には、その長手方向に沿って複数のボビン23が並べて装着される。巻取装置4は、ボビンホルダ21を回転させることによって、複数のボビン23に複数の混繊糸Ymをそれぞれ巻取り、複数のパッケージ24を形成する。コンタクトローラ22は、複数のパッケージ24の表面に接触して所定の接圧をそれぞれ付与することにより、各パッケージ24の形状を整える。
制御装置5は、紡糸引取装置1の様々な動作の制御パラメータを設定するための、設定部25を有する。設定部25では、例えば、ローラ11〜15の糸送り速度の設定、加熱装置18の温度設定、ローラ13,14にそれぞれ設けられたヒータ30の温度設定等が可能である。制御装置5は、オペレータによって設定部25から設定されたパラメータに基づいて、混繊糸製造装置3、及び、巻取装置4の各部をそれぞれ制御する。例えば、制御装置5は、後述するローラ11〜15の糸送り速度制御、加熱装置18の制御、ローラ13,14にそれぞれ設けられたヒータ30の制御等を行う。
次に、混繊糸製造装置3の構成について詳細に説明する。紡糸装置2の複数の紡糸口金7から紡出された複数の糸Yは、左右方向に並んだ状態で下方へ走行する。図1に示すように、混繊糸製造装置3は、複数の糸Yのうちの一部の糸Y1(本発明の第1の糸)を引き取って自己伸長糸を生成する第1引取部16と、他の糸Y2(本発明の第2の糸)を引き取って高収縮糸である延伸糸(FDY)を生成する第2引取部17と、自己伸長糸Y1と高収縮糸Y2とを合糸する合糸部としての交絡装置26を備えている。
(第1引取部)
第1引取部16は、2つの第1ローラ11(11a,11b)と、第2ローラ12と、加熱装置18を有する。2つの第1ローラ11は、右側の紡糸口金7aから紡出された糸Y1を引き取る。第1引取部16は、第1ローラ11と第2ローラ12の間で糸Y1を弛緩させた状態で、糸Y1に対して加熱装置18による弛緩熱処理を行う。
尚、糸Y1は、2つの第1ローラ11のそれぞれに対して、360度未満の巻き掛け角度で巻き掛けられている。第2ローラ12は、2つの第1ローラ11の下方に配置され、2つの第1ローラ11から送られた複数の糸Y1を引き取る。糸Y1は、第2ローラ12に対しても、360度未満の巻き掛け角度で巻き掛けられている。
2つの第1ローラ11と第2ローラ12は、それぞれ図示しないモータによって回転駆動され、各モータの駆動は制御装置5によって制御される。ここで、第2ローラ12の糸送り速度V2は、2つの第1ローラ11の糸送り速度V1よりも低い。そのため、第1ローラ11によって送られた糸Y1は、第1ローラ11と第2ローラ12の間で弛緩される。
尚、第1ローラ11は、ヒータを備えた加熱ローラであってもよいし、非加熱ローラであってもよいが、以下の観点からは、第1ローラ11を加熱ローラとすることが好ましい。糸Y1は、紡糸後に冷却され、且つ、油剤が付与された状態で第1ローラ11に巻き掛けられる。そのため、次の加熱装置18の短時間の加熱では、糸Y1に対して十分な熱処理を行うことができない場合も考えられる。そこで、加熱装置18での熱処理を効率よく行うために、第1ローラ11を加熱ローラとし、ガラス転移温度以上、且つ、100℃以下の温度で糸Y1を予熱することが好ましい。
加熱装置18は、第1ローラ11と第2ローラ12の間に配置されており、弛緩された状態の糸Y1を加熱する。加熱装置18の構成は特に限定されるものではないが、例えば、赤外線ヒータなどの、非接触で糸を加熱するヒータを好適に使用できる。
ここで、第1ローラ11の糸送り速度V1、第2ローラ12の糸送り速度V2、及び、加熱装置18の加熱温度Tを適切に設定することにより、糸Y1に自己伸長性を付与することができる。尚、「自己伸長性」とは、巻取装置4で巻き取られた後の糸に対して、その後の工程で熱処理を行ったときに、自発的に伸びる性質のことである。また、糸Y1に自己伸長性を付与するための弛緩熱処理を行う、第1ローラ11b、第2ローラ12、及び、加熱装置18が、本発明の「弛緩熱処理部」に相当する。
糸に自己伸長性が付与されるメカニズムは諸説あるが、その中でも、以下の説が有力である。まず、紡出された糸がある一定以上の速度で引き取られると、この糸には、結晶相と、結晶相の間に存在する非晶相と含む繊維構造が生成される。通常は、結晶相の間の非晶相が繊維軸方向に配向された状態となっており、後工程で熱処理が施されたときには、非晶相が配向方向(繊維軸方向)に収縮することで糸全体が大きく縮む。
一方、糸送り速度の条件、加熱装置18の温度条件、及び、弛緩条件を適切に設定することで、適度な大きさの結晶相の間に、無配向状態に近い非晶相が存在した状態を実現することができる。この状態の糸に対して、後工程で熱処理が施されると、非晶相は無配向であるために、先に説明した通常の糸とは異なり非晶相での収縮は生じず、逆に、結晶相が成長して大きくなることによって、糸全体が伸びる。
上の説明から分かるように、自己伸長性を有する糸とするためには、(1)非晶相が無配向状態に近く、後の熱処理で非晶相が収縮しないこと、(2)結晶相が成長しすぎず、後の熱処理で成長する余地があること、の2点が重要である。これら2点を実現するために、糸送り速度や温度の条件を適切に設定する必要がある。
第1ローラ11の糸送り速度が低すぎると、結晶相が生成されず非晶相のみとなるため、熱処理を行っても非晶相が収縮するのみで、結晶成長も起こらない。一方、第1ローラ11の糸送り速度が高すぎると、逆に結晶相の成長が進みすぎてしまい、後工程の熱処理で、結晶相がそれ以上成長せず、糸Y1がほとんど伸びなくなってしまう。そこで、第1ローラ11の糸送り速度は、V1=2500〜4000m/minとするのがよい。
また、糸Y1の非晶相を無配向化することで内部歪みを緩和させるには、少なくとも、加熱装置18の温度は、繊維のガラス転移温度よりも高いことが必要である。また、加熱温度が低いと、繊維構造が十分固定化されないため、輸送時や保管時に外部環境条件の影響を受けやすくなる。一方で、加熱装置18の温度が高すぎると、糸Y1内部の結晶相が成長し過ぎてしまい、後工程の熱処理時に糸Y1の伸長率が小さくなるという問題がある。そこで、加熱装置18の加熱温度Tは、後工程の熱処理温度にもよるが、100〜150℃とするのがよい。
さらに、加熱装置18による加熱によって、非晶相の内部歪みを十分に緩和するには、糸Y1を弛緩させた状態で加熱を行うと効果的である。これにより、先に挙げた特許文献1(特開2000−54239号公報)の定長熱処理よりも、自己伸長性に優れた糸を生産できる。どの程度弛緩させればよいかについては、弛緩率(オーバーフィード率)rf=((V1−V2)/V2)×100と定義したときに、この弛緩率rfを1〜10%とするのがよい。
上記の条件で、糸Y1に対して弛緩熱処理が行われると、糸Y1には自己伸長性が付与される。糸Y1の沸水伸長率は、例えば、5〜10%(熱収縮率で表現すると、−5〜−10%)である。
(第2引取部)
第2引取部17は、保温ボックス20と、2つの第3ローラ13と、2つの第4ローラ14を備えている。保温ボックス20は断熱性材料で形成され、左側の紡糸口金7bの下方に配置されている。保温ボックス20の上壁部には糸導入口20aが形成され、保温ボックス20の右壁部には糸導出口20bが形成されている。左側の紡糸口金7bから紡出された糸Y2は、糸導入口20aから保温ボックス20内に導入される。
保温ボックス20内には、2つの第3ローラ13(13a,13b)と、2つの第4ローラ14(14a,14b)とが収容されている。2つの第3ローラ13は、保温ボックス20内の上部空間に配置され、2つの第4ローラ14は、保温ボックス20内の下部空間に配置されている。これら4つのローラ13,14は、図示しないモータによってそれぞれ回転駆動され、各モータの駆動は制御装置によって制御される。
糸導入口20aから保温ボックス20内に導入された糸Y2は、まず、2つの第3ローラ13に巻き掛けられ、次に、2つの第4ローラ14に巻き掛けられる。尚、糸Y2は、4つのローラ13(14)のそれぞれに対して360度未満の巻き掛け角度で巻き掛けられる。
2つの第3ローラ13の糸送り速度、及び、2つの第4ローラ14の糸送り速度の設定について説明する。まず、2つの第3ローラ13の糸送り速度V3については、下流側の第3ローラ13bの糸送り速度V3bを、上流側の第3ローラ13aの糸送り速度V3aよりも少し速くする。V3aとV3bの速度差は、50m/min程度が好ましい。後でも述べるが、2つの第3ローラ13は、糸Y2を予熱するためのローラである。予熱時には糸Y2の内部応力が緩和されるため、糸Y2の弛みを防止するために、下流側のローラ13bの糸送り速度を高くするのがよい。一方、2つの第4ローラ14の糸送り速度V4については、上流側の第4ローラ14aの糸送り速度V4aと、下流側の第4ローラ14bの糸送り速度V4bをほぼ同じにする。
また、第3ローラ13(13a,13b)の糸送り速度V3と、第4ローラ14(14a,14b)の糸送り速度V4の関係は、V4>V3である。これにより、第3ローラ13bと第4ローラ14aとの間で、糸Y2が延伸されることになる。
また、4つのローラ13,14は、それぞれの内部にヒータ30を備えている。各ヒータ30のON/OFFの制御、及び、温度制御は、上記の制御装置5によって行われる。ローラ13(14)のそれぞれについてヒータ30をONにすることで、各ローラを、糸Y2を加熱する加熱ローラとして使用できる。また、ヒータ30をOFFにすれば、各ローラを、糸Y2を加熱しない非加熱ローラとしても使用できる。尚、ヒータ30のON/OFFの判別が容易になるように、図1において、ONの状態のヒータ30を黒で塗りつぶし、OFFの状態のヒータ30は塗りつぶしていない。
2つの第3ローラ13は、糸Y2を延伸可能な温度まで予熱するローラである。そこで、制御装置5は、2つの第3ローラ13のそれぞれについては、ヒータ30を常にONにし、2つの第3ローラ13を加熱ローラとして使用する。2つの第3ローラ13のうち、下流側のローラ13bの温度T3bは、繊維のガラス転移温度以上の温度(例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維の場合は80〜90℃)に設定される。一方、上流側のローラ13aについては、保温ボックス20外から導入された、油剤が付与された状態の糸Y2が巻き掛けられる。そのため、糸Y2を下流側の第3ローラ13bでガラス転移温度以上まで効率的に加熱するためには、上流側の第3ローラ13aで多くの熱を糸Y2に与えておく必要がある。そこで、上流側のローラ13aの温度T3aは、下流側のローラ13bの温度T3bよりも少し高目に設定されることが好ましい。尚、T3aとT3bの温度差は、例えば、5℃程度である。
一方、2つの第4ローラ14については、延伸後に糸Y2に熱処理(熱セット)を行うかどうかによって、ヒータ30のON/OFFが切り換えられる。熱セットを行わない場合には、制御装置5は、図1に示すように、2つの第4ローラ14のそれぞれについてヒータ30をOFFにし、2つの第4ローラ14を非加熱ローラとして使用する。一方、延伸後に糸Y2に熱セットを行う場合には、制御装置5は、2つの第4ローラ14のそれぞれについてヒータ30をONにする(後で説明する図2参照)。
糸導入口20aから保温ボックス20内に導入された糸Y2は、まず、2つの第3ローラ13によって送られつつ、延伸可能な温度(ガラス転移温度)まで予熱される。その後、糸Y2は、第3ローラ13bと第4ローラ14aとの間の糸送り速度差により延伸される。また、図1のように、2つの第4ローラ14が非加熱ローラである場合には、延伸後の糸Y2に熱セットが行われず(非熱セットFDY)、糸Y2は熱収縮率が高い糸となる。糸Y2の沸水収縮率は、例えば、10〜20%である。
延伸後の糸Y2は、2つの第4ローラ14によって糸導出口20bから保温ボックス20の外へ導出される。さらに、糸Y2は、第2ローラ12に巻き掛けられる。尚、糸Y2も、第2ローラ12に対して、360度未満の巻き掛け角度で巻き掛けられている。このとき、糸Y1と糸Y2の、正面側(前側)から見たときの糸道が一致する。
第2ローラ12よりも糸走行方向下流側には、交絡装置26(本発明の合糸部)と、糸送りローラ15とが配置されている。第2ローラ12によって送られた糸Y1と糸Y2は、交絡装置26において合糸されて混繊糸Ymとなる。交絡装置26は、特定の構成のものに限定されるものではないが、例えば、糸Yの走行方向と直交する方向から空気流を噴射して、多数のフィラメントを互いに絡ませる、インターレースノズルを有する構成を採用できる。例えば、糸Y1と糸Y2の本数がそれぞれ4本である場合には、交絡装置26は4個のインターレースノズルを備える。各インターレースノズルには1本の糸Y1と1本の糸Y2が挿入され、各ノズルにおいて2本の糸Y1,Y2を構成するフィラメントが空気流の作用で交絡する。これにより、交絡装置26によって4本の混繊糸Ymが生成される。交絡装置26で生成された複数の混繊糸Ymはローラ15によって巻取装置4へ送られ、巻取装置4において複数のボビン23にそれぞれ巻取られる。
以上説明した本実施形態では、紡糸装置2から紡出される糸Y1は、第1引取部16で引き取られる。この第1引取部16においては、第1ローラ11と第2ローラ12の間で、糸Y1に対して所定の条件で弛緩熱処理が行われることで、糸Y1に自己伸長性が付与される。つまり、紡糸から自己伸長糸の生成まで一貫して行われるため、自己伸長糸の製造にかかる手間やコストを減らすことができる。
また、第1ローラ11と第2ローラ12の間で、糸Y1を弛緩させた状態で加熱するため、糸Y1の内部歪みの緩和が進む。そのため、糸Y1の非晶相が無配向の状態に近づきやすくなり、自己伸長性の高い糸Y1を得ることができる。
これに加えて、本実施形態の紡糸引取装置1では、自己伸長糸である糸Y1と別の糸Y2とを、交絡装置26において合糸することにより、混繊糸Ymを生産することができる。より詳細には、糸Y2は、第2引取部17の第3ローラ13と第4ローラ14との間で延伸された延伸糸(FDY)である。また、第4ローラ14は非加熱ローラであり、糸Y2は、延伸後に熱セットされない糸(非熱セットFDY)であることから、糸Y2の熱収縮率は高くなる。自己伸長糸である糸Y1と、高収縮糸である糸Y2とを合糸することで、2種類の糸の熱収縮率の差がかなり大きい混繊糸Ymを生産することができる。
また、図1に示すように、第1引取部16で引き取られる糸Y1は、2つの第1ローラ11と第2ローラ12のそれぞれに対して、360度未満の巻き掛け角度で巻き掛けられている。また、第2引取部17で引き取られる糸Y2も、2つの第3ローラ13と2つの第4ローラ14のそれぞれに対して、360度未満の巻き掛け角度でそれぞれ巻き掛けられている。そのため、紡糸装置2から紡出された後、第1引取部16及び第2引取部17で糸Yが引き取られる際に、糸道が各ローラの軸方向にずれない。従って、交絡装置26の直前において、糸Y1の糸道と糸Y2の糸道とを一致させることができる。
尚、以上の説明では、紡糸引取装置1を、自己伸長糸と非熱セットFDYの混繊に使用した例を示したが、本実施形態の紡糸引取装置1は、他の種類の糸の製造にも使用できる。以下にいくつか例示する。
(1)自己伸長糸と熱セットFDYの混繊糸の製造
図2に示すように、第2引取部17の2つの第4ローラ14のそれぞれについても、ヒータ30をONにする。
この目的としては、2種類の糸の熱収縮率の差を小さくして、最終製品である布帛の表面を滑らかにすることが挙げられる。この場合、2つの第4ローラ14の加熱温度T4(ローラ表面温度)は、2つの第3ローラ13の加熱温度T3よりも高くし、例えば、100〜150℃とする。これにより、第3ローラ13と第4ローラ14との間で延伸された糸Y2が熱セットされ、自己伸長糸である糸Y1と、熱セットFDYである糸Y2とが、交絡装置26で合糸される。一般には、熱セットFDYは、前記の非熱セットFDYと比べて熱収縮率が低い糸となるため、糸Y1と糸Y2の間の熱収縮率の差は小さくなる。
また、上記とは別に、糸Y2の熱収縮率を安定化させる目的で、2つの第4ローラ14のそれぞれについて、ヒータ30をONにすることも考えられる。この場合は、2つの第4ローラの温度T4はそれほど高い温度にする必要はなく、例えば、50〜100℃とする。
(2)自己伸長糸のみの製造
図3に示すように、紡糸装置2から紡出されてきた複数の糸Yの全てを、第1引取部16で引き取ることにより、自己伸長糸のみを製造してもよい。
(3)POYとFDYの混繊糸の製造
図4に示すように、第1引取部16において、第1ローラ11と第2ローラ12の糸送り速度V1,V2を等しくし、さらに、加熱装置18をOFFにすれば、糸Y1には、弛緩、及び、熱処理が行われなくなる。これにより、自己伸長糸ではなく、POY(部分配向糸)を生成することができる。この場合は、POY(高収縮糸)である糸Y1と、熱セットFDY(低収縮糸)である糸Y2とが、交絡装置26で合糸される。
(4)FDYのみの製造
図5に示すように、紡糸装置2から紡出されてきた複数の糸Yの全てを、第2引取部17で引き取ることにより、FDYのみを製造してもよい。尚、図5では、熱セットFDYのみを製造する場合を示しているが、図5において、2つの第4ローラ14のヒータ30をOFFにして、非熱セットFDYのみを製造してもよい。
(5)POYのみの製造
第1引取部16において、第1ローラ11と第2ローラ12の糸送り速度V1,V2を等しくし、さらに、加熱装置18をOFFにする。その上で、図6に示すように、紡糸装置2から紡出されてきた複数の糸Yの全てを、第1引取部16で引き取ることにより、POYのみを製造してもよい。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]自己伸長糸である糸Y1と高収縮糸である糸Y2との間で、糸の太さ(フィラメントの太さやフィラメントの数)を異ならせてもよい。巻き取られた混繊糸Ymに対して、後工程で熱処理が行われたときに、伸長する糸Y1は外側に位置して鞘糸となり、収縮する糸Y2は内側に位置して芯糸となる。そこで、例えば、鞘糸となる糸Y1を細い糸とし、芯糸となる糸Y2を太い糸とすれば、ハリやコシが強く、且つ、柔らかな手触りの糸となり、風合いの面でも好ましい。尚、糸Y1と糸Y2の太さを変えるには、それぞれの糸を紡出する紡糸口金7の構成(フィラメントを紡出する孔の大きさ、あるいは、孔の数)、あるいは、ポリマーの吐出量を異ならせばよい。
2]前記実施形態では、2つの第3ローラ13と2つの第4ローラ14のそれぞれにヒータ30が設けられ、これら4つのローラ13(14)は保温ボックス20に収容されている。これに対し、第2引取部17が非熱セットFDYの生成に特化し、延伸後の糸Y2に熱セットを行うことがない場合は、第4ローラ14を常に非加熱ローラとして用いるため、第4ローラ14にヒータ30が設けられている必要がない。この場合は、2つの第4ローラ14は、保温ボックス20の外に配置されてもよい。
3]図7の紡糸引取装置61のように、第1ローラ41に、セパレートローラ43が近接して配置され、糸Y1は、第1ローラ41とセパレートローラ43との間に、1回以上巻き掛けられてもよい。第1ローラ41に糸Y1が1回以上巻き掛けられていると、第1ローラ41の径を小さくしても糸Y1の接触長さが長くなってグリップ力が高くなるために、糸Y1がスリップしにくくなる。尚、グリップ力を高めることが主目的であるため、糸Y1の巻き掛け回数はそれほど多くする必要はなく、数回で十分である。
4]前記実施形態では、第2引取部17の2つの第3ローラ13については、ヒータ30をONにして加熱ローラとして使用しているが、2つの第3ローラ13を非加熱ローラとして使用することもあり得る。例えば、繊維材料がナイロンである場合は、ガラス転移温度が低い(40〜50℃)ため、延伸前の予熱が不要であることが多い。そのような場合には、第3ローラ13を非加熱ローラとすればよい。
5]第2引取部17のローラの構成は、前記実施形態のものには限られず、ローラの数や配置を適宜変更してもよい。
6]図8の紡糸引取装置71のように、第1引取部16において、第2ローラ12がヒータ50を有する加熱ローラとした上で、加熱装置18が省略されてもよい。この場合、第1ローラ11と第2ローラ12との間で弛緩された糸Y1が、加熱ローラである第2ローラ12の表面で加熱されて熱処理される。この構成では、図1の非接触方式の加熱装置18によって糸Y1が加熱される場合と比べて、第2ローラ12の表面に糸Y1が接触して直接加熱されるため、より効率的に糸Y1を加熱できる。尚、図8の構成では、第2引取部17で引き取られた糸Y2も、第2ローラ12で加熱されてしまうため、図8の構成は、特に、糸Y2が、第4ローラ14で熱セットされる場合に適用されることが好ましい。
7]前記実施形態では、主に、ポリエチレンテレフタレート糸を生産する場合について、糸Y1に自己伸長性を付与する際の、第1引取部16の諸条件(第1ローラ11の糸送り速度、加熱装置18の加熱温度、及び、弛緩率)を記述したが、これらの条件は、生産する糸の種類によって当然異なる。つまり、糸の種類が変われば、自己伸長性を付与するための諸条件の設定も異なることになる。
1,61,71 紡糸引取装置
2 紡糸装置
11 第1ローラ
12 第2ローラ
13 第3ローラ
14 第4ローラ
16 第1引取部
17 第2引取部
18 加熱装置
26 交絡装置
41 第1ローラ
50 ヒータ
Y 糸
Y1 糸
Y2 糸

Claims (6)

  1. 紡糸装置から紡出される第1の糸を引き取る第1引取部を備え、
    前記第1引取部は、前記第1の糸に弛緩熱処理を行って自己伸長性を付与する、弛緩熱処理部を有することを特徴とする紡糸引取装置。
  2. 前記第1引取部は、前記弛緩熱処理部として、
    前記紡糸装置から紡出される前記第1の糸を引き取る第1ローラと、
    前記第1ローラよりも糸送り速度が小さく、前記第1ローラから送られる前記第1の糸を引き取る第2ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラの間で弛緩される前記第1の糸を加熱する加熱装置と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の紡糸引取装置。
  3. 前記紡糸装置から紡出される、前記第1の糸とは別の第2の糸を引き取る第2引取部と、
    前記第1引取部で引き取られた前記第1の糸と、前記第2引取部で引き取られた前記第2の糸とを合糸する、合糸部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の紡糸引取装置。
  4. 前記第2引取部は、
    前記紡糸装置から紡出される前記第2の糸を引き取る第3ローラと、前記第3ローラよりも糸送り速度が大きく、前記第3ローラから送られた前記第2の糸を引き取る第4ローラとを有し、
    前記合糸部は、前記第4ローラから送られた前記第2の糸を、前記第1の糸と合糸することを特徴とする請求項3に記載の紡糸引取装置。
  5. 前記第4ローラは、非加熱ローラであることを特徴とする請求項4に記載紡糸引取装置。
  6. 前記第1引取部は、
    前記紡糸装置から紡出される前記第1の糸を引き取る第1ローラと、前記第1ローラよりも糸送り速度が小さく、前記第1ローラから送られる前記第1の糸を引き取る第2ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラの間で弛緩される前記第1の糸を加熱する加熱装置とを有し、
    前記第2引取部は、
    前記紡糸装置から紡出される前記第2の糸を引き取る第3ローラと、前記第3ローラよりも糸送り速度が大きく、前記第3ローラから送られた前記第2の糸を引き取る第4ローラとを有し、
    前記第1ローラと前記第2ローラのそれぞれに対する、前記第1の糸の巻き掛け角度が、360度未満であり、
    前記第3ローラと前記第4ローラのそれぞれに対する、前記第2の糸の巻き掛け角度も、360度未満であることを特徴とする請求項3に記載の紡糸引取装置。
JP2015123486A 2015-06-19 2015-06-19 紡糸引取装置 Active JP6507043B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123486A JP6507043B2 (ja) 2015-06-19 2015-06-19 紡糸引取装置
CN201610352873.8A CN106256932A (zh) 2015-06-19 2016-05-25 纺丝牵引装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123486A JP6507043B2 (ja) 2015-06-19 2015-06-19 紡糸引取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017008431A JP2017008431A (ja) 2017-01-12
JP6507043B2 true JP6507043B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=57714186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015123486A Active JP6507043B2 (ja) 2015-06-19 2015-06-19 紡糸引取装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6507043B2 (ja)
CN (1) CN106256932A (ja)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60104543A (ja) * 1983-11-07 1985-06-08 東レ株式会社 紡績糸様フイラメント糸
JP2760990B2 (ja) * 1988-02-27 1998-06-04 鐘紡株式会社 異収縮混繊糸の製法
JPH04333634A (ja) * 1991-05-02 1992-11-20 Toyobo Co Ltd ポリエステル系複合糸
JPH05186923A (ja) * 1992-01-09 1993-07-27 Kanebo Ltd 異収縮混繊糸の製造方法
JP2698725B2 (ja) * 1992-03-04 1998-01-19 鐘紡株式会社 自己伸長性太細糸の製造方法及び異収縮混繊糸の製造方法
KR100416130B1 (ko) * 1996-09-09 2004-04-13 주식회사 휴비스 이수축혼섬사용 해도용 자기신장사의 제조방법
JPH11222745A (ja) * 1998-02-05 1999-08-17 Toray Ind Inc ポリエステル混繊糸の製造方法および織編物
JP3001539B1 (ja) * 1998-06-02 2000-01-24 三菱レイヨン株式会社 ポリエステル混繊糸の製造方法
CN1170013C (zh) * 2001-12-14 2004-10-06 中国石化集团巴陵石油化工有限责任公司 一种自伸长涤纶的制造方法
US6848151B2 (en) * 2003-03-31 2005-02-01 Invista Norh America S.à.r.l Air-jet method for producing composite elastic yarns
JP4339760B2 (ja) * 2004-07-30 2009-10-07 帝人ファイバー株式会社 混繊糸および織編物
KR100958528B1 (ko) * 2005-10-17 2010-05-19 주식회사 효성 다색톤 자기신장성 폴리에스터 복합사 및 그 제조방법
KR100972626B1 (ko) * 2005-12-30 2010-07-28 주식회사 효성 자발신장성을 가진 폴리에스테르 태,세사의 제조방법
JP4820211B2 (ja) * 2006-05-12 2011-11-24 帝人ファイバー株式会社 自己伸長性熱接着性複合繊維及びその製造方法
JP5832945B2 (ja) * 2012-03-28 2015-12-16 Tmtマシナリー株式会社 混繊糸製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017008431A (ja) 2017-01-12
CN106256932A (zh) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5937945B2 (ja) 紡糸延伸装置
CN103224165B (zh) 纺丝卷绕设备
JP6016919B2 (ja) 合成糸を溶融紡糸し、引出し、延伸し、緩和し、巻取る装置
JP5562417B2 (ja) 合成糸を引出しかつ延伸するための方法並びに該方法を実施する装置
JP6671110B2 (ja) 混繊糸製造装置
JP5382950B2 (ja) 二重オーブンを備えるテクスチャー加工・インターレース加工(交絡)機
CN105593416B (zh) 制造全牵伸合成纱线的方法和装置
CN103361812B (zh) 混合长丝制造装置
CN103911713B (zh) 纺丝拉伸装置
CN104583471A (zh) 用于制造卷曲长丝的熔融纺丝方法和熔融纺丝设备
JP2007535625A5 (ja)
US3435603A (en) Process and apparatus for producing torque in synthetic filaments,fibers and yarns
JP6530259B2 (ja) 紡糸延伸装置、及び、紡糸延伸方法
EP3012355B1 (en) Method of drawing a spun yarn
JP6507043B2 (ja) 紡糸引取装置
CN106795652A (zh) 用于由聚酰胺熔体生产复丝线的方法和装置
JP5984928B2 (ja) エンドレスな糸の製造方法及び装置
JP5984929B2 (ja) Hmls糸の製造方法及び装置
US20150233020A1 (en) Melt-spinning method and melt-spinning apparatus for producing a crimped yarn
CN107109704B (zh) 用于生产复丝纱的方法和设备
KR19990044083A (ko) 고강도 고수축성 폴리아미드 66 필라멘트사의 제조 방법
JP2020529527A (ja) 合成糸を製造する装置
CN105518194A (zh) 用于制造卷曲变形长丝的熔融纺丝方法和熔融纺丝设备
CN220450376U (zh) 纺丝牵引装置
CN110168155B (zh) 用于制造变形的长丝或纱线的设备和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6507043

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250