JP6505149B2 - 電源システム - Google Patents

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Description

この発明は、電動機と、該電動機の力行運転あるいは回生運転を行うための電源として燃料電池(放電電源)及び蓄電器(充放電電源)を有し、前記燃料電池の電圧及び/又は前記蓄電器の電圧を変換して前記電動機に出力する複数の電圧変換器を有する電源システムに関する。
この種の電源システムとして、特許文献1には、燃料電池から入力された電力の電圧を変換して電動機に出力する燃料電池側の複数の電圧変換器と、蓄電器から入力された電力の電圧を変換して電動機に出力する蓄電器側の電圧変換器とを備えた燃料電池システムが開示されている(特許文献1の図1)。
特許第5751329号公報
上記した燃料電池システムでは、蓄電器は、燃料電池の余剰電力や電動機の回生運転時の回生電力を充電する機能を有している(特許文献1の[0027])。
しかしながら、電動機の回生運転時に、回生電力とともに燃料電池の余剰電力を蓄電器に充電しようとする場合に、燃料電池の余剰電力が大きいと、回生電力を取りきれなくなる場合があり、回生効率が下がるという課題がある。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、電動機の回生電力を蓄電器に最大限充電可能とすることで回生効率を向上させることを可能とする電源システムを提供することを目的とする。
この発明に係る電源システムは、トルク又は回生電力を出力可能な電動機と、燃料電池及び蓄電器と、を備える電源システムであって、前記燃料電池及び前記蓄電器の少なくとも一方の電力が入力され、入力された電力の電圧を変換して前記電動機に出力する複数の電圧変換器を有し、複数の前記電圧変換器の中、少なくとも1つの電圧変換器が、前記燃料電池の電力がスイッチを介して入力可能であって、且つ前記蓄電器の電力が前記スイッチを介さずに直接入力可能な共用電圧変換器として構成され、さらに、前記スイッチのオンオフを切り換える制御部、を有し、該制御部は、前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にした上で、前記回生電力を前記共用電圧変換器を介して前記蓄電器に充電するようにしている。
この発明によれば、電動機が回生電力を出力している回生運転時に、燃料電池と共用電圧変換器とを接続する(通電路中に設けた)スイッチをオフ状態にしているので、蓄電器には前記共用電圧変換器を通じて回生電力が充電されるが、前記燃料電池の電力が充電されないように構成される。このため、前記電動機の回生電力を蓄電器に最大限充電することができる。この結果、回生効率が向上し、且つ燃料電池の電力の無駄がなくなる。
この場合、さらに、前記蓄電器の残容量を取得する残容量取得部を備え、前記制御部は、前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際、前記残容量が第1残容量閾値より大きいときに、前記スイッチをオフ状態にしてもよい。
スイッチをオフ状態にした後、電動機の負荷が高負荷になった場合、又は燃料電池の電力を蓄電器に充電しようとする場合には、前記スイッチをオン状態にする必要がある。しかし、前記燃料電池の電圧と前記蓄電器の電圧の電圧差(燃料電池の電圧−蓄電器の電圧)が大きいときに、前記スイッチがオン状態にされると、前記燃料電池から前記蓄電器へ過電流が流れる虞があり、あるいは前記燃料電池の電力が前記蓄電器に過剰に充電される結果、前記燃料電池の電力による前記電動機の高負荷への対応が困難になる等の課題がある。
そこで、前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記残容量が第1残容量閾値より大きいとき、換言すれば前記電圧差が小さいときあるいは電圧差が負の(蓄電器の電圧が燃料電池の電圧より高い)ときに、前記スイッチをオフ状態にすることで、上記課題を未然に回避乃至抑制することができる。
なお、蓄電器の残容量は、蓄電器のSOC、蓄電器の出力インピーダンス、又は温度をパラメータとした蓄電器の電圧等により検出することができる。
さらに、前記燃料電池の電圧と前記蓄電器の電圧とを比較する電圧比較部を備え、前記制御部は、前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記燃料電池の電圧から前記蓄電器の電圧を引いた電圧差が、電圧差閾値より小さいときに、前記スイッチをオフ状態にするようにしてもよい。
スイッチをオフ状態にした後、電動機の負荷が高負荷になった場合、又は燃料電池の電力を蓄電器に充電しようとする場合には、前記スイッチをオン状態にする必要がある。しかし、前記燃料電池の電圧と前記蓄電器の電圧の電圧差が大きいときに、前記スイッチがオン状態にされると、前記燃料電池から前記蓄電器へ過電流が流れたり、あるいは前記燃料電池の電力が前記蓄電器に過剰に充電される結果、前記燃料電池の電力による前記電動機の高負荷への対応が困難になる等の課題がある。
そこで、前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記燃料電池の電圧から前記蓄電器の電圧を引いた電圧差が、電圧差閾値より小さいときに、前記スイッチをオフ状態にすることで、上記課題を未然に回避乃至抑制することができる。
さらに、前記蓄電器の残容量を取得する残容量取得部を備え、前記制御部は、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記電動機で予定される回生運転によって、前記蓄電器の残容量が第2残容量閾値を上回ることが予測されるときに前記スイッチをオフ状態にするようにしてもよい。
スイッチをオフ状態にした後、電動機の負荷が高負荷になった場合、又は燃料電池の電力を蓄電器に充電しようとする場合には、スイッチをオン状態にする必要がある。しかし、前記燃料電池の電圧と前記蓄電器の電圧の電圧差が大きいときに、前記スイッチがオン状態にされると、前記燃料電池から前記蓄電器へ過電流が流れたり、あるいは前記燃料電池の電力が前記蓄電器に過剰に充電される結果、前記燃料電池の電力による前記電動機の高負荷への対応が困難になる等の課題がある。
そこで、前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記電動機で予定される回生運転によって、前記蓄電器の残容量が第2残容量閾値を上回ることが予測されるときに前記スイッチをオフ状態にすることで、上記課題を未然に回避乃至抑制することができる。
前記予測は、前記電動機の前記回生電力を取得して行うようにしてもよい。
実際に、回生電力を取得して予測を行うことで、予測の精度を高くすることができる。なお、回生電力の取得には、回生電流の取得も含まれる。
前記予測は、前記共用電圧変換器を電動機側から蓄電器側に流れる通過電力を取得して行うようにしてもよい。
実際に、通過電力に制限のある共用電圧変換器の通過電力を取得して行うことで、予測の精度を高くすることができる。なお、通過電力の取得には、通過電流の取得も含まれる。
さらに、前記蓄電器に充電される前記回生電力の増加量を監視する電力増加量監視部と、を備え、前記制御部は、前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記電力増加量監視部によって監視される前記回生電力の増加量が略ゼロ値になる前は前記スイッチをオフ状態にせず、前記回生電力の増加量が略ゼロ値になったときに、前記スイッチをオフ状態にしてもよい。
電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、電力増加量監視部によって監視される回生電力の増加量が略ゼロ値になる前は前記スイッチをオフ状態にしないで前記回生電力の他、前記燃料電池の電力も前記蓄電器に充電し、さらに電力増加量監視部によって監視される回生電力の増加量が略ゼロ値になって、大きな回生電力が見込まれるときに前記スイッチをオフ状態にすることで、蓄電器に燃料電池の電力及び回生電力を好適に充電することができる。
さらに、前記蓄電器の残容量を取得する残容量取得部と、前記蓄電器に充電される前記回生電力の増加量を監視する電力増加量監視部と、を備え、前記制御部は、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記電動機で予定される回生運転によって、前記蓄電器の残容量が第2残容量閾値を上回ることが予測され、且つ電力増加量監視部によって監視される前記回生電力の増加量が略ゼロ値になったときに、前記スイッチをオフ状態にしてもよい。
電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記電動機で予定される回生運転によって、前記蓄電器の残容量が第2残容量閾値を上回ることが予測されるときであって、且つ回生電力の増加量が略ゼロ値になって、大きな回生電力が見込まれるときに前記スイッチをオフ状態にすることで、前記燃料電池の電圧と前記蓄電器の電圧の電圧差が大きいときに、前記スイッチがオン状態にされると、前記燃料電池から前記蓄電器へ過電流が流れたり、あるいは前記燃料電池の電力が前記蓄電器に過剰に充電される結果、前記燃料電池の電力による前記電動機の高負荷への対応が困難になる等の課題を未然に回避乃至抑制することができる。
この発明によれば、電動機が回生電力を出力している回生運転時に、燃料電池と共用電圧変換器とを接続する(通電路中に設けた)スイッチをオフ状態にしているので、蓄電器には前記共用電圧変換器を通じて回生電力が充電されるが、前記燃料電池の電力が充電されないように構成される。このため、前記電動機の回生電力を蓄電器に最大限充電することができる。この結果、回生効率が向上し、且つ燃料電池の電力の無駄がなくなる。
この発明の実施形態に係る電源システムが具現化された電動車両の概略構成図である。 図2Aは、第1及び第2電圧変換器の回路構成図、図2Bは、第3及び第4電圧変換器の回路構成図である。 図3Aは、電圧変換器の交互スイッチング動作を説明するタイムチャート、図3Bは、第1から第4電圧変換器の交替スイッチング動作を説明するタイムチャートである。 電動車両の制御処理表を示す図である。 第1制御処理による電力伝送の模式図である。 第2制御処理による電力伝送の模式図である。 第3制御処理による電力伝送の模式図である。 第4制御処理による電力伝送の模式図である。 第5制御処理による電力伝送の模式図である。 第6制御処理による電力伝送の模式図である。 第6制御処理の比較例の制御処理による電力伝送の模式図である。 比較例の動作説明に供されるタイムチャートである。 実施形態の第6制御処理の動作説明に供されるタイムチャートである。
以下、この発明に係る電源システムについて、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して説明する。
[構成の説明]
図1は、この実施形態に係る電源システムが具現化された電動車両(車両ともいう。)10の概略構成図である。
図1に示すように、電動車両10は、放電電源としての燃料電池(FC)12及び充放電電源としての蓄電器(BAT)14と、力行運転時にトルクを出力可能であり、回生運転時に回生電力を出力可能な電動機(M)16を備える。
また、電動車両10は、燃料電池12の出力電力の電圧であるFC電圧Vfc及び蓄電器14の出力電力の電圧であるBAT電圧Vbatが入力され、これら出力電力の電圧を電圧変換し、直流電力の出力端電圧(負荷端電圧ともいう。)Vinvとして電動機16に印加する電圧変換ユニット20を備える。
さらに、電動車両10は、電動車両10の制御に必要な各構成要素と接続され、これら各構成要素を制御するとともに、電圧変換ユニット20を制御する制御部としてのECU(Electronic Control Unit)22を備える。
具体的にECU22は、後述する各種センサ等の他に、ナビゲーション装置(NAV)80、車速センサ82、及びアクセルペダル84の踏込量センサ(アクセル開度センサともいう。)85等に接続される。なお、ナビゲーション装置80は、公知のように、自車位置を検出するGPS装置等の位置検出装置と地図情報記憶装置とを含み出発地から目的地までの自車の走行経路を決定し、ディスプレイ上に地図と現在の自車位置を表示させる等の機能を有する。
電動車両10の力行運転時に、出力端電圧Vinvは、直流電圧の力行電圧Vprとしてインバータ(2相→3相、3相→2相の双方向電力変換器)24を介して、ここでは3相の交流電力に2相→3相変換されて電動機16に印加(給電)され、電動機16は、交流電力に応じたトルクを発生する。電動機16により発生されたトルクは、直接的又はトランスミッションを介して間接的に駆動輪に供給される。
また、電動機16は、アクセルペダル84を開放した回生運転時に交流電力の回生電力を発生する。この回生電力は、インバータ24を介して直流電力の電圧である回生電圧Vregに3相→2相変換される。出力端電圧Vinvとしての回生電圧Vregは、電圧変換ユニット20を介して蓄電器14の充電に適した電圧に変換され、蓄電器14を充電する。
電圧変換ユニット20は、コンタクタ28を介して燃料電池12の出力端子30p、30n(正側端子30p、負側端子30n)に接続される入力端子32p、32nと、コンタクタ34を介して蓄電器14の入出力端子36p、36nに接続される入出力端子38p、38nと、インバータ24を介して電動機16に接続される入出力端子40p、40nと、を備える。
燃料電池12の出力電圧(FC電圧)Vfcと出力電流(FC電流)Ifcとがそれぞれ電圧センサ42と電流センサ44とで検出され、ECU22で取得される。
ECU22は、取得したFC電圧VfcとFC電流Ifcとから燃料電池12の電力(発電電力)を算出(取得)する。
蓄電器14の出力電圧(BAT電圧)Vbatと入出力電流(BAT電流)Ibatとがそれぞれ電圧センサ46と電流センサ48とで検出され、さらに蓄電器14のBAT温度Tbatが温度センサ49で検出され、それらがECU22で取得される。
ECU22は、取得したBAT電圧VbatとBAT電流IbatとBAT温度Tbatとから蓄電器14の電力を算出(取得)するとともに、予め記憶しているマップ(例えば、BAT温度TbatをパラメータとしたBAT電圧Vbatに対する残容量の特性)等を参照して蓄電器14の残容量としてのSOC(充電状態)を算出(取得)する。すなわち、ECU22は、残容量取得部22aとしての機能を有する。なお、ECU22は、BAT電圧VbatとFC電圧Vfcとでどちらが大きな電圧であるか等を比較する電圧比較部22bとしての機能も有する。
電圧変換ユニット20の出力端電圧Vinv(力行電圧Vpr、回生電圧Vreg)と入出力電流Iinv(力行電流Ipr、回生電流Ireg)が、電圧センサ62と電流センサ64とで検出され、それぞれECU22で取得される。
この場合、ECU22は、取得した出力端電圧Vinv(力行電圧Vpr、回生電圧Vreg)と出力端電流Iinv(力行電流Ipr、回生電流Ireg)とから入出力端子40p、40nに係わる力行電力又は回生電力を算出(取得)する出力端電力(力行電力又は回生電力)取得部22cとしての機能も有する。
電圧変換ユニット20は、第1〜第4電圧変換器51〜54から構成される。
第1電圧変換器51は、インダクタ101とダイオード102と逆並列ダイオード104が接続されたスイッチング素子103とから構成され、燃料電池12の電力のFC電圧Vfcを力行電圧Vprの負荷端電圧Vinvに昇圧する昇圧コンバータである。
第2電圧変換器52は、インダクタ111とダイオード112と逆並列ダイオード114が接続されたスイッチング素子113とから構成され、第1電圧変換器51と同様に、燃料電池12の電力のFC電圧Vfcを負荷端電圧Vinvに昇圧する昇圧コンバータである。
インダクタ101とインダクタ111とは、共通のコアにインダクタ101及びインダクタ111を形成する各コイルが逆極性に巻回された構成とされている。
インダクタ101とインダクタ111の共通接続点は、第1通電路71を介し、正側の入力端子32p、コンタクタ28を介して燃料電池12の正側端子30pに接続されている。
第3電圧変換器53は、インダクタ121と、逆並列ダイオード123が接続されたスイッチング素子124と、逆並列ダイオード125が接続されたスイッチング素子126とから構成され、基本的には、蓄電器14の電力のBAT電圧Vbatを力行電圧Vprの負荷端電圧Vinvに昇圧する昇圧コンバータとして動作するとともに、回生電圧Vregの負荷端電圧VinvをBAT電圧Vbatに降圧する降圧コンバータとしても動作する。すなわち、第3電圧変換器53は、昇降圧コンバータとして動作する。
第4電圧変換器54は、インダクタ131と、逆並列ダイオード133が接続されたスイッチング素子134と、逆並列ダイオード135が接続されたスイッチング素子136とから構成され、第3電圧変換器53と同様に、基本的には、蓄電器14の電力のBAT電圧Vbatを力行電圧Vprの負荷端電圧Vinvに昇圧する昇圧コンバータとして動作するとともに、回生電圧Vregの負荷端電圧VinvをBAT電圧Vbatに降圧する降圧コンバータとしても動作する。すなわち、第4電圧変換器54も、昇降圧コンバータとして動作する。
インダクタ121とインダクタ131とは、共通のコアにインダクタ121及びインダクタ131を形成する各コイルが逆極性に巻回された構成とされている。
インダクタ121とインダクタ131の共通接続点は、第2通電路72を介し、バイパス通電路(第3通電路ともいう。)73を通じ、正側の入力端子32p及びコンタクタ28を介して燃料電池12の正側端子30pに接続されるとともに、正側の入出力端子38p及びコンタクタ34を介して蓄電器14の正側の入出力端子36pに接続される。
バイパス通電路73は、ダイオードD1と逆並列ダイオードが接続され、ECU22によりオンオフ制御されるスイッチ素子(以下、単にスイッチともいう。)S1との直列接続で構成される。
なお、通電路(共通通電路)74は、燃料電池12、蓄電器14、及び第1〜第4電圧変換器51〜54、及びインバータ24の基準電位(共通電位ともいう。)となる通電路である。
第1通電路71の通過電流Ifは、第1枝路通電路151の通過電流及び第2枝路通電路152の通過電流の合成電流となるが、その合成電流が、電流センサ141により通過電流Ifとして検出され、ECU22により取得される。
スイッチS1がオン状態(閉状態)にされているとき、Vfc>Vbatを前提条件として、燃料電池12から第3通電路73に流れる電流(通過電流)Itの値は、FC電流Ifcから通過電流Ifを差し引いた電流値(It=Ifc−If)としてECU22で算出(取得)される。
第2通電路72の通過電流Isは、第3枝路通電路153の通過電流及び第4枝路通電路154の通過電流の合成電流となるが、その合成電流が通過電流Isとして、電流センサ142により検出され、ECU22により取得される。
さらに、ECU22の電力増加量監視部22eは、回生電力量、通過電力量及び電力増加量を算出(取得)し、この実施形態では、回生電力量(Δ回生電力/Δ時間)と電力増加量閾値(ここでは、値0)との大小を比較する。
コンデンサC1〜C3は、FC電圧VfcとBAT電圧Vbatと負荷端電圧Vinvをそれぞれ平滑化するコンデンサ、抵抗器R3は、コンデンサC3の放電用抵抗器である。
ここで、図2Aを参照して第1及び第2電圧変換器51(52)の[昇圧動作]と[直結動作]、及び図2Bを参照して第3及び第4電圧変換器53(54)の[昇降圧動作]と[直結動作]を、第1電圧変換器51及び第3電圧変換器53を代表として説明する。
[第1電圧変換器51の昇圧動作]
図2Aに示す第1電圧変換器51は、スイッチング素子103のオンオフ(スイッチング)を周期的に行うことで、1次側の入力端子32p、32n間に燃料電池12から入力される直流電力のFC電圧Vfcを昇圧した直流電力の力行電圧Vprを2次側の入出力端子40p、40nから出力することが可能な一方向型の電圧変換器である。この場合、スイッチング素子103のオンオフのデューティを調整することで、電圧の昇圧率(Vpr/Vfc)を可変的に制御することができる。
[第1電圧変換器51の直結動作]
また、第1電圧変換器51は、スイッチング素子103をオフ状態に維持した場合には、第1電圧変換器51の1次側から2次側への一方向の電力伝送に関して、該第1電圧変換器51の1次側と2次側とが実質的に直結された状態となる。この状態では、1次側の入力端子32p、32nに入力される燃料電池12の直流電力を、そのまま(電圧変換をせずに)、力行電圧Vprとして2次側の入出力端子40p、40nから出力することが可能である。この直結状態では、第1電圧変換器51のいわゆるスイッチング損失がゼロ値となる。
図2Bに示す第3電圧変換器53は、双方向型の電圧変換器である。
[第3電圧変換器53の昇圧動作]
スイッチS1がオフ状態であり、燃料電池12の直流電力が遮断されている状態の第1の昇圧時には、上記した第1電圧変換器51と同様に、スイッチング素子124をオフ状態とし、スイッチング素子126のオンオフ(スイッチング)を周期的に行うことで、1次側の入出力端子38p、38n間に蓄電器14から入力される直流電力のBAT電圧Vbatを昇圧した直流電力の力行電圧Vprを2次側の入出力端子40p、40nから出力する。この場合、スイッチング素子126のオンオフのデューティを調整することで、電圧の昇圧率(Vpr/Vfc)を可変的に制御することができる。
スイッチS1がオン状態であり、燃料電池12からの直流電力が第3通電路73のダイオードD1及びスイッチS1を通じて入出力端子38p、38nに供給されるとともに、蓄電器14からの直流電力が入出力端子38p、38nに供給されている状態(Vbat=Vfc)の第2の昇圧時には、上記した第1電圧変換器51と同様に、スイッチング素子124をオフ状態とし、スイッチング素子126のオンオフ(スイッチング)を周期的に行うことで、1次側の入出力端子38p、38n間に燃料電池12及び蓄電器14から入力される直流電力の電圧(Vbat=Vfc)を昇圧した直流電力の力行電圧Vprを2次側の入出力端子40p、40nから出力する。この場合、スイッチング素子126のオンオフのデューティを調整することで、電圧の昇圧率{(Vpr/Vbat)=(Vpr/Vfc)}を可変的に制御することができる。
[第3電圧変換器53の降圧動作]
この場合、スイッチS1をオフ状態として、燃料電池12(第3通電路73)を遮断し、燃料電池12の発電電力を極小(発電を停止させないで継続させておく程度の最小限の発電)に制御した状態で、2次側の入出力端子40p、40nに入力される直流電力、具体的には、電動機16の回生電力がインバータ24を介して生成された直流電力の回生電圧Vregを入出力端子38p、38nのBAT電圧Vbatまで降圧させて出力する、すなわち、蓄電器14を回生電力により充電する。
このため、スイッチング素子126をオフ状態に制御した状態で、スイッチング素子124のオンオフ(スイッチング)を周期的に行うことで、2次側の入出力端子40p、40nに入力される直流電力(電動機16の回生電力からインバータ24を介して生成された直流電力)の回生電圧Vregを降圧した直流電力を1次側の入出力端子38p、38nから出力することができる。この場合、スイッチS1をオフ状態にしているので、回生電力を最大限、蓄電器14に充電することができる。なお、スイッチング素子124のオンオフのデューティを調整することで、電圧の降圧率(Vbat/Vreg)を可変的に制御することが可能である。
[第3電圧変換器53の直結動作(力行運転時)]
また、第3電圧変換器53は、スイッチング素子124、126をオフ状態に維持した場合には、電圧変換器53の1次側から2次側への一方向の電力伝送に関して、該第3電圧変換器53の1次側と2次側とが実質的に直結された状態となる。この状態では、1次側の入出力端子38p、38nに入力される直流電力を、そのまま(電圧変換をせずに)、2次側の入出力端子40p、40nから出力することが可能である。
[第3電圧変換器53の直結動作(回生運転時、力行運転時)]
さらに、第3電圧変換器53は、スイッチング素子126をオフ状態に維持し、且つスイッチング素子124をオン状態に維持した場合には、電圧変換器53の1次側と2次側との間の双方向の電力伝送に関して、該電圧変換器53の1次側と2次側とが実質的に直結された状態となる。この状態では、1次側の入出力端子38p、38n及び2次側の入出力端子40p、40nの一方側に入力した直流電力を、そのまま(電圧変換をせずに)、他方側から出力することが可能である。
ここで、図3Aのタイムチャートを参照して[第1及び第2電圧変換器51、52のスイッチング素子103、113の交互スイッチング動作]、又は[第3及び第4電圧変換器53、54のスイッチング素子124、134の交互スイッチング動作]について説明する。
[第1及び第2電圧変換器51、52のスイッチング素子103、113の交互スイッチング動作]
図3Aに示すように、第1及び第2電圧変換器51、52の上記の昇圧動作では、スイッチング素子103、113が、スイッチング周期Tcの間に交互にオン状態となるように(交互にオフ状態になるように)、スイッチング素子103、113の両方のスイッチングを周期的に行うようにしてもよい。
このように交互制御することで、第1及び第2電圧変換器51、52の出力電圧である力行電圧Vprのリップルを低減することができる。
[第3及び第4電圧変換器53、54のスイッチング素子124、134の交互スイッチング動作]
図3Aに示すように、第3及び第4電圧変換器53、54の上記の降圧動作(スイッチング素子126、136がオフ状態)では、スイッチング素子124、134が、スイッチング周期Tcの間に交互にオン状態となるように(交互にオフ状態になるように)、スイッチング素子124、134の両方のスイッチングを周期的に行うようにしてもよい。
このように交互制御することで、第3及び第4電圧変換器53、54の出力電圧である、回生電圧Vregを電圧変換したBAT電圧Vbatのリップルを低減することができる。
さらに、図3Bのタイムチャートを参照して[第1〜第4電圧変換器51〜54のスイッチング素子103、113、126、136の交替スイッチング動作]について説明する。
[第1〜第4電圧変換器51〜54のスイッチング素子103、113、126、136の交替スイッチング動作]
図3Bに示すように、第1〜第4電圧変換器51〜54の上記の昇圧動作では、スイッチング素子124、134のオフ状態下に、スイッチング素子103、126、113、136のそれぞれがオン(又はオフ)になるタイミングが、スイッチング周期Tcを、スイッチング素子103、126、113、136の個数(=4)で除算した時間幅(=Tc/4)に相当する位相(すなわち、90degの位相)だけ順番に(第1、第3、第2、第4の順番で)ずれるように行われる。
このように交替制御することで、第1〜第4電圧変換器51〜54の出力電圧である力行電圧Vprのリップルを低減することができる。
[動作の説明]
基本的には以上のように構成される、この実施形態に係る電源システムとしての電動車両10の動作について説明する。
なお、図1において、燃料電池12から第3及び第4電圧変換器53、54に電力を入力することは、燃料電池12の出力電圧であるFC電圧Vfcが蓄電器14の出力電圧であるBAT電圧Vbatよりも高くなっている状況下で、バイパス通電路73のスイッチS1をオン状態に制御することで可能となる。
また、蓄電器14の電力は、ダイオードD1により阻止されるので、第1及び第2電圧変換器51、52に入力することはできず、第3及び第4電圧変換器53、54だけに入力することが可能となっている。
このように、第1〜第4電圧変換器51〜54のうち、第3及び第4電圧変換器53、54は、燃料電池12及び蓄電器14の双方の電力を入力し得る電圧変換器(すなわち、燃料電池12及び蓄電器14に対しての共用電圧変換器)となっており、第1及び第2電圧変換器51、52は、燃料電池12の電力だけを入力し得る電圧変換器(すなわち、燃料電池12に対しての専用電圧変換器)となっている。
第3及び第4電圧変換器53、54のそれぞれは、インダクタ121、131と、入出力端子40pとの間に、スイッチング素子124、134を備えるため、電動機16の回生運転時においては、入出力端子40p、40n側から、第3及び第4電圧変換器53、54のスイッチング素子124、134を介して、蓄電器14に電力を供給して、該蓄電器14の充電を行うことが可能となっている。
あるいは、燃料電池12の電力を、第1及び/又は第2電圧変換器51、52と、第3及び/又は第4電圧変換器53、53とを経由させて、蓄電器14に充電することも可能である。
以下、図4に示す電動車両10の制御処理表に沿って動作(制御処理)を説明する。
ECU22は、コンタクタ28、34がオン状態となっている状態(電動車両10の走行可能な状態)で前記制御処理表に示す第1〜第6制御処理を適宜実行する。なお、第6制御処理が、この実施形態の要部に係わる制御処理である。
[第1制御処理]
第1制御処理は、電動機16の力行運転時に、BAT電圧VbatがFC電圧Vfcよりも高くなっている場合に、図5に示すように、燃料電池12及び蓄電器14の双方の電力(主に、燃料電池12の電力)を電動機16に給電し、該電動機16に比較的小さな駆動力を発生させる制御処理である。
この第1制御処理は、例えば、電動機16の要求加速度(電動機16の出力軸の回転角加速度の要求値)又は要求駆動力(要求トルク、要求推進力)が所定の閾値よりも小さい状況(電動車両10の緩加速状況)、あるいは、電動機16の動作速度(電動機16の出力軸の回転角速度)が所定の閾値よりも低い低速域での電動機16のクルーズ運転状態等、電動機16に発生させるべき駆動力が比較的小さなものとなる力行運転時に実行される制御処理である。
換言すれば、第1制御処理は、電動機16の要求電力が比較的小さなものとなる力行運転時に実行される制御処理である。以下、前記要求加速度、前記要求駆動力、及び前記動作速度等を、理解の便宜、煩雑さの回避のために、電動機16の要求電力として説明する。
電動機16のクルーズ運転状態は、該電動機16の出力軸の回転角速度が略一定に保たれる運転状態である。そして、電動機16の動作速度が所定の閾値よりも低い低速域での電動機16のクルーズ運転状態は、換言すれば、車速が所定の閾値よりも低い低速域での電動車両10のクルーズ走行状態である。
回路的に、第1制御処理は、BAT電圧VbatがFC電圧Vfcよりも高くなっている状況で、第3及び第4電圧変換器53、54は直結状態(スイッチング素子124、126、134、136:オフ状態)に維持される。なお、バイパス通電路73のスイッチS1はオフ状態に維持される。
なお、スイッチS1がオン状態に維持されても、Vbat>Vfcなので、ダイオードD1により第3通電路73の通過電流Itが阻止されるので、実質的に電流の流れない状態、換言すればオフ状態になっている。以下の関連する制御処理でも同様である。
この場合、第3及び第4電圧変換器53、54は、それぞれ、一次側に入力される蓄電器14の電力を、そのまま(電圧変換を行わずに)二次側に出力する。このため、第3及び第4電圧変換器53、54のそれぞれの出力端電圧Vinv(=力行電圧Vpr)は、BAT電圧Vbatに略一致する電圧{BAT電圧Vbatからダイオード123(133)の順方向電圧を引いた電圧}となる。
また、ECU22は、燃料電池12の電力が入力される第1及び第2電圧変換器51、52の出力端電圧Vinvを、第3及び第4電圧変換器53、54のそれぞれの出力端電圧Vinv≒BAT電圧Vbatに一致させるように、第1及び第2電圧変換器51、52の昇圧動作を行わせる。
この昇圧動作では、図3Aに示したように、電圧変換器51、52のそれぞれのスイッチング素子103、113のスイッチング(オンオフ)が周期的に行われるとともに、そのスイッチングのデューティを調整することで、電圧変換器51、52の出力電圧が制御される。
なお、電動機16への通電電流が十分に小さい場合には、電圧変換器51、52のいずれか一方だけに昇圧動作を行わせるようにしてもよい。
[第2制御処理]
第2制御処理は、電動機16の力行運転時に、図6に示すように、燃料電池12及び蓄電器14の双方から比較的大きな電力を電動機16に給電して、該電動機16に比較的大きな駆動力を発生させる制御処理である。
この第2制御処理は、電動機16の要求電力が大きい状況(例えば、車両10の急加速又は登坂時等の高負荷運転状況)で実行される制御処理である。
回路的に、第2制御処理は、ECU22が、原則的に、前記バイパス通電路73のスイッチS1をオン状態に制御した状態で、第1〜第4電圧変換器51、52、53、54にそれぞれの昇圧動作を、図3Bを参照して説明した交替スイッチング動作で行わせる。
この場合、ECU22は、第3及び第4電圧変換器53、54のそれぞれ出力端電圧Vinvを、所定の目標値に近づけるように、電圧フィードバック制御処理を実行することで、電圧変換器53、54のそれぞれのスイッチング素子126、136のスイッチングのデューティを決定する。そして、そのデューティに従って、スイッチング素子126、136のそれぞれのスイッチング(オンオフ)を行わせる。
また、ECU22は、燃料電池12の電力が入力される第1及び第2電圧変換器51、52のそれぞれの出力電流を、所定の目標値(例えば、電動機16の電流要求値から、第3及び第4電圧変換器53、54のトータルの出力電流を差し引いた電流量)に近づけるように、出力電流フィードバック制御処理を実行することで、電圧変換器51、52のそれぞれのスイッチング素子103、113のスイッチング(オンオフ)のデューティを決定する。そして、そのデューティに従って、スイッチング素子103、113のそれぞれのスイッチングを行わせる。この場合、出力電流フィードバック制御により、電圧変換器51、52の昇圧動作が行われる。
以上のように、第2制御処理では、図6に示したように、第1〜第4電圧変換器51、52、53、54の昇圧動作を行いながら、燃料電池12及び蓄電器14の双方から電動機16に大きな電力が給電され、該電動機16の力行運転(大きな駆動力での力行運転)が行われる。
この場合、バイパス通電路73のスイッチS1をオン状態に制御しているので、第2制御処理の実行中に、蓄電器14の出力電圧が低下しても、矢印付き破線で示すように、燃料電池12から第3及び第4電圧変換器53、54を介して電動機16への供給電力を確保することができる。併せて、燃料電池12の電力を蓄電器14に充電することもできる。
[第3制御処理]
蓄電器14は、出力密度が高い蓄電器であるので、蓄電器14の電力を頻繁に電動機16に給電すると、該蓄電器14の残容量が早期に小さくなる虞がある。
このため、燃料電池12の電力を、蓄電器14に適宜、充電することが行われる。この充電は、第3制御処理により行われる。
第3制御処理は、基本的には、車両10の停止時に、BAT電圧VbatがFC電圧Vfcよりも高くなっている状況、すなわち、燃料電池12の電力をバイパス通電路73を経由して蓄電器14に供給することがダイオードD1により阻止される状況で、図7に示すように、蓄電器14の充電を行う制御処理である。
この制御処理では、ECU22は、第1及び第2電圧変換器51、52のそれぞれの昇圧動作を図3Aに示したスイッチングタイミングで行わせる。この場合、ECU22は、例えば、第1及び第2電圧変換器51、52のそれぞれの出力電圧である負荷端電圧Vinvが、BAT電圧Vbatよりも若干高い電圧値になるように、電圧変換器51、52のそれぞれのスイッチング素子103、113のスイッチングのデューティを制御する。
さらに、ECU22は、第3及び第4電圧変換器53、54を電力が二次側から一次側に向かう方向で直結状態にする。すなわち、スイッチング素子126、136をオフ状態に維持するとともに、スイッチング素子124、134をオン状態に維持する。これにより、第3及び第4電圧変換器53、54は、それぞれ、二次側に入力される電力を、そのまま(電圧変換を行わずに)、一次側から出力し得る直結状態となる。
このため、図7に示すように、第1及び第2電圧変換器51、52の昇圧動作によって昇圧された燃料電池12の電力が、第3及び第4電圧変換器53、54の二次側から一次側に伝送され、さらに、該電圧変換器53、54の一次側から蓄電器14に充電される。
なお、第3制御処理では、蓄電器14への充電電流が小さなものとなる状況では、第1及び第2電圧変換器51、52の一方の昇圧動作だけを行うようにしてもよい。
また、第3制御処理において、第3及び第4電圧変換器53、54の降圧動作(二次側に入力される電力の電圧を降圧して一次側に伝送する降圧動作)を行うことも可能である。この場合には、電圧変換器53、54のそれぞれのスイッチング素子124、134のスイッチングを、図3Aに示した態様と同様の態様で、位相をずらして行うことが好ましい。
なお、BAT電圧VbatがFC電圧Vfcよりも高い状況では、スイッチS1をオン状態にしてもダイオードD1に電流が流れることがない。
逆に、FC電圧VfcがBAT電圧Vbatよりも高い状況で、バイパス通電路73のスイッチS1をオフ状態に維持した状態では、第1及び第2電圧変換器51、52と、第3及び第4電圧変換器53、54とを順に経由させて、蓄電器14に充電する(換言すれば、第3制御処理により蓄電器14を充電する)ことも可能である。
[第4制御処理の概要及び第5制御処理の概要]
第4制御処理は、図8に示すように、電動機16の力行運転時に、燃料電池12の電力を電動機16に給電することと、燃料電池12の電力を蓄電器14に充電することとを並行して行う制御処理、第5制御処理は、図9に示すように、電動機16の力行運転時に、燃料電池12の電力を電動機16に給電することと、前記第3制御処理と同様の回路接続・制御処理により、燃料電池12の電力を蓄電器14に充電することとを並行して行う制御処理である。
これらの第4制御処理及び第5制御処理は、例えば、電動機16の要求電力が小さなものとなる状況、例えば電動機16の動作速度(電動機16の出力軸の回転角速度)が所定の閾値よりも高いものとなる高速域での電動機16のクルーズ運転状態で実行される制御処理である。
なお、電動機16の動作速度(電動機16の出力軸の回転角速度)が所定の閾値よりも高いものとなる高速域での電動機16のクルーズ運転状態は、換言すれば、車速が所定の閾値よりも高い高速域での車両10のクルーズ走行状態である。
[第4制御処理の詳細]
図8に示した第4制御処理は、次のように実行される。すなわち、ECU22は、FC電圧VfcがBAT電圧Vbatよりも高くなっている状況で、燃料電池12の電力を、バイパス通電路73を介して蓄電器14に充電することと並行して、第1〜第4電圧変換器51〜54のうちの1つ以上の電圧変換器の昇圧動作を行わせることで、該電圧変換器を介して燃料電池12の電力を電動機16に給電する。
この場合、ECU22は、電動機16に供給すべき電流が多くなるほど、昇圧動作を行わせる電圧変換器(以降、昇圧動作対象の電圧変換器という)の個数(相数)を多くするように、昇圧動作対象の電圧変換器を選定する。
例えば、ECU22は、電動機16に供給すべき電流が比較的小さい場合には、第1及び第2電圧変換器51、52の対、あるいは、第3及び第4電圧変換器53、54の対を昇圧動作対象の電圧変換器として選定し、電動機16に供給すべき電流が比較的大きい場合には、第1〜第4電圧変換器51〜54を昇圧動作対象の電圧変換器として選定する。
そして、ECU22は、昇圧動作対象の電圧変換器の出力端電圧Vinv=Vprが、電動機16の力行運転に必要な所定の電圧になるように、昇圧動作対象の電圧変換器の対象のスイッチング素子103、113、126、136のスイッチングのデューティを制御する。
この場合、昇圧動作対象の電圧変換器が、第1及び第2電圧変換器51、52の対、あるいは、第3及び第4電圧変換器53、54の対である場合には、スイッチングは、図3Aに示した態様で位相をずらして行われる。また、昇圧動作対象の電圧変換器が、第1〜第4電圧変換器51〜54である場合には、スイッチングは、図3Bに示した態様で位相をずらして行われる。
[第5制御処理の詳細]
一方、図9に示した第5制御処理は、次のように実行される。すなわち、ECU22は、BAT電圧VbatがFC電圧Vfcよりも高くなっている状況で、燃料電池12の電力を、第1及び第2電圧変換器51、52と、第3及び第4電圧変換器53、54とを順に経由させて蓄電器14に充電することと並行して、第1及び第2電圧変換器51、52を介して燃料電池12の電力を電動機16に給電する。
この場合、ECU22は、第1及び第2電圧変換器51、52の昇圧動作によって、該電圧変換器51、52の出力端電圧Vinvが、BAT電圧Vbatよりも高い電圧で、電動機16の力行運転に必要な所定の電圧になるように、図3Aに示した態様で、電圧変換器51、52のそれぞれのスイッチング素子103、113のスイッチングのデューティを制御する。
さらに、ECU22は、第3及び第4電圧変換器53、54のそれぞれのスイッチング素子126、136をオフ状態に維持した状態で、該電圧変換器53、54の降圧動作によって、該電圧変換器53、54の一次側の入出力端子38p、38nの出力電圧が、BAT電圧Vbatよりも若干高い電圧になるように、図3Aに示した態様で、電圧変換器53、54のそれぞれのスイッチング素子124、134のスイッチングのデューティを制御する。
なお、電動機16に供給すべき電流が十分に小さい場合には、第1及び第2電圧変換器51、52のいずれか一方だけの昇圧動作を行い、あるいは、第3及び第4電圧変換器53、54のいずれか一方だけの降圧動作を行うようにしてもよい。
以上のように、第4制御処理又は第5制御処理を実行することで、燃料電池12から電動機16への給電を行いながら、燃料電池12の電力を蓄電器14に充電することができる。このため、燃料電池12の電力だけで電動機16の力行運転を行い得る状況で、蓄電器14を充電して、該蓄電器14の残容量の極端な低下を予防することができる。
[第6制御処理]
この実施形態の要部に係わる第6制御処理は、図10に示すように、電動機16の回生運転時(車両10の回生制動時)に、電動機16から出力される回生電力を蓄電器14に充電することを行う制御処理である。
第6制御処理は、次のように実行される。すなわち、ECU22は、アクセルペダル84が開放されて、踏込量センサ85による踏込量がゼロ値となる回生運転を検出したとき、スイッチS1をオフ状態とし、さらに、燃料電池12の発電電力を極小(発電を停止させないで継続させておく程度の最小限の発電)に制御した状態で、電動機16の回生電力の回生電圧Vregを入力とする第3及び第4電圧変換器53、54の降圧動作を行わせることで、該電圧変換器53、54を介して電動機16の回生電力を蓄電器14に充電する。
この場合、ECU22は、第1及び第2電圧変換器51、52のそれぞれのスイッチング素子103、113をオフ状態に維持する。なお、回生電力が燃料電池12に供給されることは、ダイオード102、112により阻止される。
さらに、ECU22は、第3及び第4電圧変換器53、54のそれぞれのスイッチング素子126、136をオフ状態に維持した状態で、該電圧変換器53、54の降圧動作によって、該電圧変換器53、54の1次側の出力電圧が、BAT電圧Vbatより若干高い電圧になるように、図3Aに示した態様で、電圧変換器53、54のそれぞれのスイッチング素子124、134のスイッチングのデューティを制御する。
この第6制御処理(回生運転時にスイッチS1をオン状態からオフ状態にする。)を実行することで、図10に示したように、燃料電池12からの電力が蓄電器14に給電されることが遮断され、電動機16の回生電力のみによる第3及び第4電圧変換器53、54を介した蓄電器14の充電が行われ、電動機16の回生電力を蓄電器14に最大限充電することができる。
ここで、図10を参照して説明した第6制御処理の作用効果について、図11に示す比較例に係る回生制動時の制御処理と対比して詳細に説明する。なお、符号は、理解の便宜のために、同一の符号を付けている。
図11に示す、比較例の制御による制御処理では、電動機16の回生運転時(車両10の回生制動時)に、電動機16から出力される回生電力を蓄電器14に充電することと、燃料電池12の電力を蓄電器14に充電することとを並行して行っている。そのため、スイッチS1がオン状態に保持されている。
しかしながら、電動機16の回生運転時に、回生電力とともに燃料電池12の余剰電力を蓄電器14に充電した場合に、回生電力を取りきれなくなる(回生電力の全てを蓄電器14に充電できない)場合があり、その場合には、回生効率が下がる。
具体例で示せば、図12の比較例のタイムチャートの電動機回生電力に示すように、時点t0にてアクセルペダル84の踏込が止められて開放されて{踏込量センサ85の踏込量(アクセル開度センサの開度)が0[%]}降坂路での降坂等が開始され、時点t1以降、時点t3経過後も、降坂路を定速度で降坂している車両10を考慮する。
この場合に、蓄電器14には、燃料電池12の電力と回生電力の両方が合算されて充電されているので、時点t3にて、蓄電器14の残容量、例えば、仕様上の満充電であるSOC(充電状態)が、100[%]に達し、時点t3以降、回生電力を採りきれない領域が発生する。
さらに、時点t2にて、SOCが満充電の100[%]に近づいていることがSOC取得部(残容量取得部22a)としてのECU22により検出されるので、燃料電池12の発電が停止乃至抑制される。
なお、蓄電器14の残容量は、SOCに限らず、SOCに相関する値、例えば、温度等をパラメータとして把握されるBAT電圧Vbat、蓄電器14のインピーダンス等で検出してもよい。
その一方、図13の実施形態のタイムチャートに示すように、時点t0にて、アクセルペダル84の踏込が止められて開放されて(踏込量センサ85の踏込量が0[%])、降坂路での降坂が開始され、時点t1以降、時点t3経過後も、降坂路を定速度で降坂している比較例と同じ車両10を考慮する。
この場合、時点t0からの充電によりSOCが上昇し、SOCが第1SOC閾値(第1残容量閾値という。)SOCth1となったことがECU22で検出されたとき、あるいは時点t0からの充電によりBAT電圧Vbatが上昇しBAT電圧VbatとFC電圧Vfcとの電圧差が予め定められた電圧差閾値より小さくなったとき(理由は、第1理由として後述する。)に、図10のスイッチS1近傍の矢印に示すように、スイッチS1を破線で示すオン状態から実線で示すオフ状態に遷移させる。
同時に、この時点taにて、燃料電池12への反応ガスの供給を制限し、燃料電池12の発電電力を絞る。
時点ta以降、スイッチS1がオフ状態になっているので、燃料電池12からの電力で蓄電器14が充電されることがなくなり、蓄電器14が電動機16の回生電力でのみ充電されることになるので、比較例のように時点t3においても満充電状態になることがなく、電動機16の回生電力を蓄電器14に最大限に充電することができる。
なお、スイッチS1のオン状態からオフ状態への遷移時(開始時)は、SOCが第1残容量閾値SOCth1になったことを検出した時点taに限らず、SOCが第2SOC閾値(第2残容量閾値という。)SOCth2となったことがECU22で検出された図13に示す時点tb、又はSOCth2になることがECU22で事前に予測された時点t1にて(理由は第2理由として後述する。)、スイッチS1をオフ状態にしてもよい。
なお、遷移の時点(遷移時)tbは、ECU22がナビゲーション装置80から取得される当該車両10の経路情報及び地図情報並びに車速センサ82から得られる車速情報から、回生電力量(回生電力×時間)が十分に大きく見込まれる時点としてもよい。この時点tbは、燃料電池12の電力と電動機16の回生電力の合成電力による蓄電器14への充電量が、回生充電途中に、満充電になる虞が検出されたときでもある。
[まとめ]
以上説明したように上述した実施形態に係る電源システムが具現化された電動車両10は、力行電圧Vprによるトルク又は回生運転による回生電力を出力可能な電動機16と、燃料電池12及び蓄電器14と、燃料電池12及び蓄電器14の少なくとも一方の電力が入力され、入力された電力の電圧を変換し力行電圧Vprとして電動機16に印加する複数の電圧変換器(第1〜第4電圧変換器51〜54)と、を備える。
さらに、複数の電圧変換器(第1〜第4電圧変換器51〜54)の中、蓄電器14の電力が直接入力可能であって、且つ燃料電池12の電力がスイッチS1を介して入力可能な少なくとも1つの共用電圧変換器(第3及び第4電圧変換器)と、スイッチS1のオンオフを切り換えるECU22(制御部)と、を有する。
ECU22は、電動機16の回生運転時に、スイッチS1をオフ状態にした上で、電動機16の回生電力を、共用電圧変換器(第3及び又は第4電圧変換器53、54)を通過させて蓄電器14に充電する。
このように、電動機16が回生電力を出力している回生運転時に、燃料電池12と共用電圧変換器(第3及び第4電圧変換器53、54)とを接続するバイパス通電路73中に設けたスイッチS1をオフ状態にしているので、蓄電器14には共用電圧変換器(第3及び又は第4電圧変換器53、54)を通じて回生電力が充電されるが、燃料電池12の電力が充電されないように構成される。このため、電動機16の回生電力を蓄電器14に最大限充電することができる。この結果、回生効率が向上し、且つ燃料電池12の電力の無駄がなくなる。
さらに、ECU22は、蓄電器14の残容量、この実施形態では、SOCを取得する残容量取得部22aを備えている。ECU22は、電動機16の回生運転時に、スイッチS1をオフ状態にする際、残容量であるSOCが、第1残容量閾値SOCth1より大きいときに、スイッチS1をオフ状態にすることが好ましい。
(上記した第1理由)仮に、スイッチS1をオフ状態にした後、電動機16の負荷が高負荷になった場合、又は燃料電池12の電力を蓄電器14に充電しようとする場合には、スイッチS1をオン状態にする必要がある。しかし、FC電圧VfcとBAT電圧Vbatとの電圧差(Vfc−Vbat)が大きいときに、スイッチS1がオン状態にされると、燃料電池12から蓄電器14へ過電流が流れる虞があり、あるいは燃料電池12の電力が蓄電器14に過剰に充電される結果、燃料電池12の電力による電動機16の高負荷への対応が困難になるという課題がある。
そこで、電動機16の回生運転時に、スイッチS1をオフ状態にする際に、残容量であるSOCが第1残容量閾値SOCth1より大きいときに、スイッチS1をオフ状態(図13の時点ta)にすることで、上記課題を未然に回避乃至抑制することができる。
さらにECU22の前記電圧比較部22bを、BAT電圧VbatとFC電圧Vfcとの電圧差と電圧差閾値とを比較するように構成し、電動機16の回生運転時に、スイッチS1をオフ状態にする際に、FC電圧VfcからBAT電圧Vbatを引いた前記電圧差が、電圧差閾値より小さいときに、ECU22は、スイッチS1をオフ状態にしてもよい。
(上記した第1理由)仮に、スイッチS1をオフ状態にした後、電動機16の負荷が高負荷になった場合、又は燃料電池12の電力を蓄電器14に充電しようとする場合には、スイッチS1をオン状態にする必要がある。しかし、FC電圧VfcとBAT電圧Vbatとの電圧差が電圧差閾値より大きいときに、スイッチS1がオン状態にされると、燃料電池12から蓄電器14へ過電流が流れ、あるいは燃料電池12の電力が蓄電器14に過剰に充電される結果、電動機16の高負荷への対応が困難になるという課題がある。
そこで、電動機16の回生運転時に、スイッチS1をオフ状態にする際に、FC電圧VfcからBAT電圧Vbatを引いた電圧差が、電圧差閾値より小さいときに、スイッチS1をオフ状態にすることで、上記課題を未然に回避乃至抑制することができる。
さらにまた、ECU22は、回生運転時に、スイッチS1をオフ状態にする際に、電動機16で予定される回生運転によって、蓄電器14のSOCが第2残容量閾値SOCth2を上回ることが予測されたときにスイッチS1をオフ状態にしてもよい。
(上記した第2理由)仮に、スイッチS1をオフ状態にした後、電動機16の負荷が高負荷になった場合、又は燃料電池12の電力を蓄電器14に充電しようとする場合には、スイッチS1をオン状態にする必要がある。しかし、FC電圧VfcとBAT電圧Vbatとの電圧差が大きいときに、スイッチS1がオン状態にされると、燃料電池12から蓄電器14へ過電流が流れたり、あるいは燃料電池12の電力が蓄電器14に過剰に充電される結果、電動機16の高負荷への対応が困難になる可能性が高くなるという課題がある。
そこで、電動機16の回生運転時に、スイッチS1をオフ状態にする際に、電動機16で予定される回生運転によって、蓄電器14のSOCが第2残容量閾値SOCth2を上回ることが予測されるとき(図13の時点tb)にスイッチS1をオフ状態にすることで、上記課題を未然に回避乃至抑制することができる。
なお、予測は、電動機16の回生電力(回生電圧Vreg×回生電流Ireg、又は回生電流Iregのみでもよい。)を電圧センサ62及び電流センサ64の検出出力に基づき、出力端電力取得部22cで、回生電力を実際に取得して行っているので、予測の精度を高くすることができる。
また、予測は、通過電力に制限のある共用電圧変換器(第3及び又は第4電圧変換器53、54)を電動機16側から蓄電器14側に流れる通過電力を通過電力取得部22dで、通過電力(通過電流、例えば、電流センサ142による検出)を実際に取得して行うことでも、予測の精度を高くすることができる。
[変形例]
さらに、蓄電器14に充電される回生電力の増加量(Δ回生電力/Δ時間)を監視する電力増加量監視部22eを備える。この場合、ECU22は、電動機16の回生運転時に、スイッチS1をオフ状態にする際に、電力増加量監視部22eによって監視される回生電力の増加量が略ゼロ値になる前はスイッチS1をオフ状態にしないで、燃料電池12の電力及び回生電力を蓄電器14に充電し、回生電力の増加量が略ゼロ値になって、大きな回生電力が見込まれるときに、スイッチS1をオフ状態にして回生電力のみが蓄電器14に充電されるようにする。
このように電動機16の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、電力増加量監視部22eによって監視される回生電力の増加量が略ゼロ値になる前は前記スイッチをオフ状態にしないで前記回生電力の他、前記燃料電池の電力も前記蓄電器に充電し、さらに電力増加量監視部22eによって監視される回生電力の増加量が略ゼロ値になって、大きな回生電力が見込まれるときに前記スイッチをオフ状態にすることで、蓄電器14に燃料電池12の電力及び回生電力を好適に充電することができる。
また、ECU22は、スイッチS1をオフ状態にする際に、電動機16で予定される回生運転によって、蓄電器14のSOCが第2残容量閾値SOCth2を上回ることが予測され、且つ電力増加量監視部22eによって監視される前記回生電力の増加量が略ゼロ値になって(図13の時点t1)大きな回生電力が見込まれるときに、スイッチS1をオフ状態にすることで、上記課題を未然に回避乃至抑制することができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…電動車両 12…燃料電池
14…蓄電器 16…電動機
20…電圧変換ユニット 22…ECU
51〜54…第1〜第4電圧変換器 73…バイパス通電路
S1…スイッチ

Claims (9)

  1. トルク又は回生電力を出力可能な電動機と、
    燃料電池及び蓄電器と、を備える電源システムであって、
    前記燃料電池の電力が入力され、入力された前記電力の電圧を変換して前記電動機に出力する少なくとも1つの専用電圧変換器と、
    前記専用電圧変換器に対して並列に接続され、前記燃料電池の電力が順方向に接続されたダイオード及び直流を開閉するスイッチを介して入力されるか、前記蓄電器の電力が前記スイッチを介さずに直接入力され、入力された前記燃料電池又は前記蓄電器の電力の電圧を変換して前記電動機に出力する少なくとも1つの共用電圧変換器と、
    さらに、前記スイッチのオンオフを切り換える制御部、を有し、
    該制御部は、
    前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にした上で、前記回生電力を前記共用電圧変換器を介して前記蓄電器に充電する
    ことを特徴とする電源システム。
  2. 請求項1に記載の電源システムにおいて、
    さらに、前記蓄電器の残容量を取得する残容量取得部を備え、
    前記制御部は、
    前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際、前記蓄電器の残容量が、前記回生運転による電力の充電時に前記スイッチを再びオン状態にした場合に前記燃料電池の電力により前記蓄電器に過剰に充電される虞のない第1残容量閾値より大きいときに、前記スイッチをオフ状態にする
    ことを特徴とする電源システム。
  3. 請求項1に記載の電源システムにおいて、
    さらに、前記燃料電池の電圧と前記蓄電器の電圧とを比較する電圧比較部を備え、
    前記制御部は、
    前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記燃料電池の電圧から前記蓄電器の電圧を引いた電圧差が、前記回生運転による電力の充電時に前記スイッチを再びオン状態にした場合に前記燃料電池の電力により前記蓄電器に過剰に充電される虞のない電圧差閾値より小さいときに、前記スイッチをオフ状態にする
    ことを特徴とする電源システム。
  4. 請求項1に記載の電源システムにおいて、
    さらに、前記蓄電器の残容量を取得する残容量取得部を備え、
    前記制御部は、
    前記スイッチをオフ状態にする際に、前記電動機で予定される回生運転によって、前記蓄電器の残容量が第2残容量閾値を上回ることが予測されるときに前記スイッチをオフ状態にする
    ことを特徴とする電源システム。
  5. 請求項4に記載の電源システムにおいて、
    前記予測は、前記電動機の前記回生電力を取得して行う
    ことを特徴とする電源システム。
  6. 請求項4に記載の電源システムにおいて、
    前記予測は、前記共用電圧変換器を電動機側から蓄電器側に流れる通過電力を取得して行う
    ことを特徴とする電源システム。
  7. トルク又は回生電力を出力可能な電動機と、
    燃料電池及び蓄電器と、を備える電源システムにおいて
    前記燃料電池及び前記蓄電器の少なくとも一方の電力が入力され、入力された電力の電圧を変換して前記電動機に出力する複数の電圧変換器を有し、
    複数の前記電圧変換器の中、少なくとも1つの電圧変換器が、前記燃料電池の電力がスイッチを介して入力可能であって、且つ前記蓄電器の電力が前記スイッチを介さずに直接入力可能な共用電圧変換器として構成され、
    さらに、前記スイッチのオンオフを切り換える制御部、を有し、
    該制御部は、
    前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にした上で、前記回生電力を前記共用電圧変換器を介して前記蓄電器に充電する電源システムであって、
    さらに、前記蓄電器に充電される前記回生電力の増加量を監視する電力増加量監視部を備え、
    前記制御部は、
    前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にする際に、前記電力増加量監視部によって監視される前記回生電力の増加量が略ゼロ値になる前は前記スイッチをオフ状態にせず、前記回生電力の増加量が略ゼロ値になったときに、前記スイッチをオフ状態にする
    ことを特徴とする電源システム。
  8. トルク又は回生電力を出力可能な電動機と、
    燃料電池及び蓄電器と、を備える電源システムにおいて
    前記燃料電池及び前記蓄電器の少なくとも一方の電力が入力され、入力された電力の電圧を変換して前記電動機に出力する複数の電圧変換器を有し、
    複数の前記電圧変換器の中、少なくとも1つの電圧変換器が、前記燃料電池の電力がスイッチを介して入力可能であって、且つ前記蓄電器の電力が前記スイッチを介さずに直接入力可能な共用電圧変換器として構成され、
    さらに、前記スイッチのオンオフを切り換える制御部、を有し、
    該制御部は、
    前記電動機の回生運転時に、前記スイッチをオフ状態にした上で、前記回生電力を前記共用電圧変換器を介して前記蓄電器に充電する電源システムであって、
    さらに、
    前記蓄電器の残容量を取得する残容量取得部と、
    前記蓄電器に充電される前記回生電力の増加量を監視する電力増加量監視部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記スイッチをオフ状態にする際に、前記電動機で予定される回生運転によって、前記蓄電器の残容量が第2残容量閾値を上回ることが予測され、且つ電力増加量監視部によって監視される前記回生電力の増加量が略ゼロ値になったときに、前記スイッチをオフ状態にする
    ことを特徴とする電源システム。
  9. 請求項1に記載の電源システムにおいて
    前記専用電圧変換器は、昇圧コンバータであり、前記共用電圧変換器は、昇降圧コンバータである
    ことを特徴とする電源システム。
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