JP6504888B2 - バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法 - Google Patents
バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6504888B2 JP6504888B2 JP2015079042A JP2015079042A JP6504888B2 JP 6504888 B2 JP6504888 B2 JP 6504888B2 JP 2015079042 A JP2015079042 A JP 2015079042A JP 2015079042 A JP2015079042 A JP 2015079042A JP 6504888 B2 JP6504888 B2 JP 6504888B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ballast water
- ballast
- chlorine concentration
- sterilizing agent
- concentration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
により抑制することができる。
<バラスト水処理システムの構成>
参考形態のバラスト水処理システム10の構成について図1を参照して説明する。
バラスト水の塩素濃度が時間とともに減少し、それに応じて殺菌剤5を導入すべきことを踏まえると航海日数の長短も考慮して殺菌剤5の分量を決定することが好ましい。なお、バラスト水2の塩素濃度が経時的に減少する原因としては、バラスト水2の水温が高い場合にバラスト水2中の塩素が蒸散するか又は分解すること、バラスト水2に含まれる塩素が溶存有機物などと反応して消費されること等が考えられる。
次に、上記バラスト水処理システム10による作用効果について説明する。
たに設けるだけでよいため、設置スペースを確保しにくい船舶においても上記バラスト水処理システム10を適用しやすい。
<バラスト水処理システムの構成>
実施形態1に係るバラスト水処理システム20は、参考形態に対して、バラストタンク1内のバラスト水2の塩素濃度を測定する濃度測定部4と、殺菌剤5の位置を移動させる薬剤位置調整手段3と、を設けたことが異なる他は参考形態と同一のものである。以下に実施形態1に係るバラスト水処理システム10の構成について図3及び図4を参照して説明する。
次に、上記バラスト水処理システム10における塩素濃度の調整方法について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
次に、実施形態1のバラスト水処理システム20による作用効果について説明する。なお、参考形態のバラスト水処理システムによる作用効果と重複する部分は割愛する。
実施形態1のバラスト水処理システム20においては、バラストタンク内のバラスト水2に対して薬品容器6の位置を上下動させることにより、薬品容器6内の殺菌剤5をバラスト水2に浸漬させる形態を説明したが、このように殺菌剤5を浸漬させる形態のみに限られず、バラスト水2に殺菌剤5を一定期間浸漬させる形態である限り本発明の範囲に含まれる。ここで「一定期間浸漬させる」とは、バラスト水2に殺菌剤5を浸漬させたときに、バラスト水2の塩素濃度を予め設定した塩素濃度まで高め得る浸漬方法である限り、その浸漬方法は限定されず、例えば、バラスト水2に殺菌剤5を投入したまま殺菌剤5をバラスト水2から取り出さなくてもよいし、殺菌剤5をバラスト水2に浸漬させる操作とバラスト水2から殺菌剤5を取り出す操作とを1回ずつ行うことで予め設定した塩素濃度に至るまで殺菌剤5をバラスト水2に浸漬させてもよいし、これらの各操作を2回以上交互に繰り返すことで予め設定した塩素濃度までバラスト水2の塩素濃度を徐々に高めてもよい。勿論、バラストタンク内に殺菌剤5を配置したまま殺菌剤5をバラスト水2から取り出さなくてもよい。
容積1m3のプラスティックタンク(バラストタンクを模擬)内に、1tの濾過された
海水を導入した。当該濾過された海水(バラスト水)の水温は18℃であった。次に、側面にスリットが入った各辺25mmの立方体形のプラスティックケース(薬品容器)に直径20mm、高さ10mmのトリクロロイソシアヌル酸(殺菌剤)の20g錠剤を1錠入れた。この殺菌剤入りのプラスティックケースをプラスティックタンクに投入することにより、殺菌剤を濾過された海水に浸漬させた。このプラスティックタンクから10分ごと(10分後、20分後、30分後)に濾過された海水をサンプリングし、プラスティックケース投入から30分後に、殺菌剤入りのプラスティックケースを濾過された海水から取り出した。
次に、濾過された海水にプラスティックケースを投入した直後から10分ごとに採取し
た各サンプルのTRO濃度をDPD方式のHACH製クロリメーターIIによって測定した。また海水及びプラスティックケース投入から30分経過後のサンプルの従属栄養細菌数(海水培地)を測定した。これらの結果を表1に示す。
実施例1に対して、殺菌剤を平均直径1.2mmの顆粒状のトリクロロイソシアヌル酸10gに代えたことが異なる他は実施例1と同一のバラスト水処理システムを用いて実験を行った。なお、海水の水温は19°Cであった。海水にプラスティックケースを投入した直後から5分ごと(5分後、10分後、15分後)に海水をサンプリングし、採取した各サンプルのTRO濃度を実施例1と同様の方法で測定した。そして、プラスティックケース投入から15分後に、殺菌剤入りのプラスティックケースを濾過された海水から取り出した。
プラスティックケース投入から15分経過後のサンプルの従属栄養細菌数(海水培地)を実施例1と同様の方法によって測定した。この結果を表2に示す。
許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
Claims (9)
- トリクロロイソシアヌル酸からなる固体状の殺菌剤と、
前記殺菌剤が充填される薬品容器と、
前記薬品容器がバラストタンク内のバラスト水の上方に位置する第2位置から前記バラスト水に浸漬された第1位置に前記薬品容器を移動させる移動手段と、を備え、
前記第1位置では、前記バラスト水に浸漬された前記薬品容器内の前記殺菌剤が前記バラスト水中に溶け出す、バラスト水処理システム。 - トリクロロイソシアヌル酸からなる固体状の殺菌剤と、
バラストタンク内のバラスト水に前記殺菌剤を浸漬させた第1位置及び前記バラストタンク内のバラスト水から前記殺菌剤を取り出した第2位置に移動可能な状態で前記殺菌剤を保持する薬剤位置調整手段と、を備えた、バラスト水処理システム。 - 前記バラストタンク内のバラスト水の塩素濃度を測定する濃度測定部をさらに備え、
前記薬剤位置調整手段は、前記濃度測定部によって測定された塩素濃度が基準値未満のときに前記殺菌剤を前記第1位置に移動させる、請求項2に記載のバラスト水処理システム。 - 前記薬剤位置調整手段は、前記濃度測定部によって測定された塩素濃度が基準値以上のときに前記殺菌剤を前記第2位置に移動させる、請求項2又は3に記載のバラスト水処理システム。
- 前記薬剤位置調整手段は、前記殺菌剤を移動させるための駆動機構と、前記濃度測定部による測定結果に基づいて前記駆動機構を制御する位置制御部と、を備える、請求項3又は4に記載のバラスト水処理システム。
- 前記殺菌剤が充填された薬品容器をさらに備え、
前記薬剤位置調整手段は、前記薬品容器を上下動させることにより前記殺菌剤を前記第1位置に移動させる操作及び前記第2位置に移動させる操作を行う、請求項2〜4のいずれか一項に記載のバラスト水処理システム。 - トリクロロイソシアヌル酸からなる固体状の殺菌剤が充填された薬品容器を、バラストタンク内のバラスト水よりも上方の位置から下方に移動させて、前記薬品容器内の殺菌剤が前記バラスト水に溶け出すように前記薬品容器を前記バラスト水に浸漬させる工程を含むバラスト水処理方法。
- 前記バラストタンク内のバラスト水の塩素濃度を測定する第1工程と、
前記第1工程によって得られた塩素濃度が基準値未満のときに前記バラストタンク内のバラスト水に対して、トリクロロイソシアヌル酸からなる固体状の殺菌剤を浸漬させる工程と、を行う、バラスト水処理方法。 - 前記殺菌剤を浸漬させる工程を行った後に、前記バラストタンク内のバラスト水の塩素濃度を測定する第2工程と、
前記第2工程によって得られた塩素濃度が基準値以上のときに、浸漬させた前記殺菌剤を前記バラストタンク内のバラスト水から取り出す工程と、をさらに含む、請求項8に記載のバラスト水処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015079042A JP6504888B2 (ja) | 2015-04-08 | 2015-04-08 | バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015079042A JP6504888B2 (ja) | 2015-04-08 | 2015-04-08 | バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016198698A JP2016198698A (ja) | 2016-12-01 |
JP6504888B2 true JP6504888B2 (ja) | 2019-04-24 |
Family
ID=57423272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015079042A Expired - Fee Related JP6504888B2 (ja) | 2015-04-08 | 2015-04-08 | バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6504888B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11530144B2 (en) | 2017-08-31 | 2022-12-20 | Kuraray Co., Ltd. | Ballast water treatment method |
US20230026382A1 (en) * | 2019-12-27 | 2023-01-26 | Kuraray Co., Ltd. | Ballast Water Treatment Agent, and Ballast Water Treatment System and Ballast Water Treatment Method Each Using Same |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4730667U (ja) * | 1971-04-24 | 1972-12-07 | ||
DE2929813A1 (de) * | 1979-07-23 | 1981-01-29 | Hoelzle & Chelius Kg | Verfahren zur entkeimung von stroemungsfaehigen mitteln und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens |
JPS60237001A (ja) * | 1984-05-10 | 1985-11-25 | Nissan Chem Ind Ltd | 水処理用成形組成物 |
JP2002035763A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-02-05 | Sogo Giken:Kk | 汚水浄化槽の再利用方法及び生活排水等の再利用装置 |
JP2012254415A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Kurita Water Ind Ltd | 船舶バラスト水の処理システム |
-
2015
- 2015-04-08 JP JP2015079042A patent/JP6504888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016198698A (ja) | 2016-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5831327B2 (ja) | バラスト水処理システムの遠隔監視装置、及び遠隔監視方法 | |
JP6504888B2 (ja) | バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法 | |
JP5460936B2 (ja) | 水流中の過酸化水素および過酢酸の含量を減少させる装置および方法 | |
JP5942373B2 (ja) | 船舶バラスト水の処理システム | |
KR102041742B1 (ko) | 밸러스트수 처리 장치 및 밸러스트수 처리 방법 | |
JP2015167937A (ja) | バラスト水処理装置およびバラスト水の処理方法 | |
JP2012254415A (ja) | 船舶バラスト水の処理システム | |
JP5776343B2 (ja) | 船舶バラスト水の処理システム | |
JP2009095742A (ja) | スライム防止方法およびハロゲン系殺菌剤添加システム | |
JP5776367B2 (ja) | 船舶バラスト水の処理方法 | |
JP2013006173A (ja) | 船舶バラスト水の処理方法 | |
JP6730263B2 (ja) | バラスト水処理装置及びバラスト水処理方法 | |
JP7329440B2 (ja) | バラスト水処理及び中和 | |
JP5187928B2 (ja) | 冷却水や工程水の殺菌方法 | |
WO2017033848A1 (ja) | バラスト水処理装置及びバラスト水処理方法 | |
JP6686424B2 (ja) | バラスト水の制御装置及びバラスト水処理システムの制御方法 | |
KR102133663B1 (ko) | 밸러스트 수 처리 장치 및 밸러스트 수 처리 방법 | |
JP2012254416A (ja) | 船舶バラスト水の処理システム | |
JP2013046897A (ja) | 船舶バラスト水の処理方法 | |
EP2956619A1 (en) | System and method for disinfecting and removing biological material from water to be injected in an underwater injection well | |
JP6529706B1 (ja) | バラスト水処理方法 | |
TWI817443B (zh) | 水處理應用中可變組成之水性鹵素的響應式製備及輸送 | |
JP6980272B2 (ja) | 殺菌方法およびその装置 | |
JP6191255B2 (ja) | バラスト水の処理方法 | |
JP2016168527A (ja) | バラスト水処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190326 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6504888 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |