JP6504456B2 - タッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置 - Google Patents

タッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置 Download PDF

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本発明は、タッチパネルセンサに関する。また本発明は、タッチパネルセンサと表示装置とを組み合わせることによって得られるタッチ位置検出機能付き表示装置に関する。
近年、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は、タッチパネルセンサと、タッチパネルセンサ上への接触位置を検出する制御回路と、配線およびフレキシブルプリント基板(FPC)とを含んでいる。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ等の表示装置が組み込まれた様々の装置等(例えば、スマートフォン、タブレット型端末、カーナビゲーション装置等の電子機器)に対する入力手段として、表示装置とともに用いられている。このような装置においては、タッチパネルセンサが表示装置の表示面上に配置されており、これによって、表示装置に対する極めて直接的な入力が可能となっている。タッチパネルセンサのうち表示装置の表示領域に対面する領域は透明になっており、タッチパネルセンサのこの領域が、接触位置(接近位置)を検出し得るアクティブエリアを構成するようになる。
タッチパネルセンサとして、投影型容量結合方式のタッチパネルセンサが知られている。容量結合方式のタッチパネルセンサにおいては、位置を検知されるべき外部導体(典型的には、指)が誘電体を介してタッチパネルセンサに接触(接近)する際、新たに寄生容量が発生する。この寄生容量に起因する静電容量の変化に基づいて、タッチパネルセンサ上における外部導体の位置が検出される。このような投影型容量結合方式のタッチパネルセンサは、例えば、第1面と第1面に対向する第2面とを有する基材と、基材の第1面上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、基材の第2面上に設けられ、第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備えている。第1電極及び第2電極は、例えば、透光性及び導電性を有する透明導電材料から構成されている。
このような投影型容量結合方式のタッチパネルセンサとして、より詳細には、自己容量方式のタッチパネルセンサと相互容量方式のタッチパネルセンサとが知られている。
自己容量方式のタッチパネルセンサでは、例えば特許文献1(特開2013−69261号)に示すように、第1電極及び第2電極の各々は、四角形状または菱形形状の単位電極がその角部分で連ねられて形成されており、第1電極の単位電極と第2電極の単位電極とは、互いに重ならないように格子状に交互に配列されている。このタイプのタッチパネルセンサにおいては、指などの外部導体の接近に起因する第1電極のグラウンドに対する寄生容量の変化と第2電極のグラウンドに対する寄生容量の変化とがそれぞれ測定されるようになっている。そのため、外部導体が同時に2点に接近する場合、真の接近位置とは識別できないゴースト座標が発生するという欠点がある。
一方、相互容量方式のタッチパネルセンサでは、例えば、第1電極は第1方向に帯状に延びるとともに、第2電極は第2方向に帯状に延びるように形成されており、第1電極と第2電極とが交差する部分の各々に対応して規定される複数の領域が、第1方向に沿って並んで配置されているとともに、第2方向に沿っても並んで配置されている。このタイプのタッチパネルセンサにおいては、指などの外部導体の接近に起因する、第1電極と第2電極とが交差する部分において第1電極と第2電極との間に形成される静電容量の変化が測定されるようになっている。そのため、複数のタッチ位置を一意的に識別することが可能である。
ところで、最近では、第1電極及び第2電極の電気抵抗値を低くするため、第1電極及び第2電極を構成する材料として、透明導電材料よりも高い導電性を有する銀や銅などの金属材料を用いることが提案されている。第1電極及び第2電極が金属材料から構成される場合、第1電極及び第2電極には、表示装置からの映像光を適切な比率で透過させるための開口部が形成されている。例えば、第1電極及び第2電極は、金属材料からなり、網目状に配置された導線によって構成される。
しかしながら、このような構成の第1電極及び第2電極を備えたタッチパネルセンサが表示装置の表示面上に配置される場合、表示装置の画素配列の周期性と第1電極及び第2電極の開口部の配置の周期性とが干渉して縞状の模様、すなわちモアレ(干渉縞)が生じることがある。特許文献1では、このようなモアレの発生を抑制するために、自己容量方式のタッチパネルセンサにおいて、第1電極及び第2電極の単位電極を、開口部の形状が一定でない特殊な網目状に配置された導線から構成することが提案されている。
特開2013−69261号公報
特許文献1において提案されているように、自己容量方式のタッチパネルセンサでは、第1電極及び第2電極の単位電極を、開口部の形状が一定でない特殊な網目状に配置された導線から構成すると、モアレの発生が抑制されて良好な視認性が得られる。
しかしながら、本件発明者の知見によれば、相互容量方式のタッチパネルセンサでは、面内で均一な検出感度を達成するためには、第1電極と第2電極との相対的な位置関係が、第1電極と第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して規定される複数の領域において同一である必要があるが、第1電極及び第2電極の各々を、単に、開口部の形状が一定でない特殊な網目状に配置された導線から構成すると、第1電極と第2電極との相対的な位置関係が、前記複数の領域において同一とはならず、各領域のタッチ位置検出感度に差が生じるおそれがある。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、相互容量方式のタッチパネルセンサにおいて、モアレの発生が抑制されると共に、タッチ位置の検出感度が面内で均一なタッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置を提供することにある。
本発明は、相互容量方式のタッチパネルセンサであって、基材と、前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、前記基材上に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、当該タッチパネルセンサには、前記第1電極と前記第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、当該複数の領域は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、前記第1電極は、前記第1方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、前記第2方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における前記開口部の形状が一様でなく、前記第2電極は、前記第1方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、前記第2方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における前記開口部の形状が一様でないことを特徴とするタッチパネルセンサである。
本発明によるタッチパネルセンサは、通常は、表示装置の表示面上に配置されて用いられる。タッチパネルセンサには第1電極と第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、各領域内における第1電極の開口部の形状は一様でなく、各領域内における第2電極の開口部の形状も一様でないため、各領域内における開口部の配置が表示装置の画素配列の周期性と干渉することがなく、モアレの発生が効果的に抑制される。また、1つの領域内における第1電極は、第1方向に隣り合う2つの領域内の導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向に隣り合う2つの領域内の導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、1つの領域内における第2電極は、第1方向に隣り合う2つの領域内の導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向に隣り合う2つの領域内の導線が互いに対称をなすパターンで配置されているため、第1電極と第2電極との相対的な位置関係が、第1方向に隣り合う2つの領域において同一となると共に、第2方向に隣り合う2つの領域においても同一となり、これにより、タッチ位置検出感度の面内均一性が高まる。
本発明は、相互容量方式のタッチパネルセンサであって、基材と、前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、前記基材上に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、当該タッチパネルセンサには、前記第1電極と前記第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、当該複数の領域は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、1つの領域内における前記第1電極は、当該1つの領域の中心を通り前記第1方向と平行な第1直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でなく、1つの領域内における前記第2電極は、当該1つの領域の中心を通り前記第1方向と平行な第1直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でないことを特徴とするタッチパネルセンサである。
このようなタッチパネルセンサによれば、1つの領域内におけるタッチ位置の検出感度が第1直線によって2分されてなる2つの半領域間で対称となり、第1方向においてタッチ位置検出感度の均一性が高まる。
本発明は、相互容量方式のタッチパネルセンサであって、基材と、前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、前記基材上に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、当該タッチパネルセンサには、前記第1電極と前記第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、当該複数の領域は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、1つの領域内における前記第1電極は、当該1つの領域の中心を通り前記第2方向と平行な第2直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でなく、1つの領域内における前記第2電極は、当該1つの領域の中心を通り前記第2方向と平行な第2直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でないことを特徴とするタッチパネルセンサである。
このようなタッチパネルセンサによれば、1つの領域内におけるタッチ位置の検出感度が第2直線によって2分されてなる2つの半領域間で対称となり、第2方向においてもタッチ位置検出感度の均一性が高まる。
本発明は、相互容量方式のタッチパネルセンサであって、基材と、前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、前記基材上に設けられ、前記第1方向と直交する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、当該タッチパネルセンサには、前記第1電極と前記第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、当該複数の領域は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、1つの領域内における前記第1電極は、当該1つの領域の中心を通り前記基材の板面に平行な面内で前記第1方向に対して45°傾斜する第3直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、当該1つの領域の中心を通り前記基材の板面に平行な面内で当該第3直線に対して直交する第4直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でなく、1つの領域内における前記第2電極は、当該1つの領域の中心を通り前記基材の板面に平行な面内で前記第1方向に対して45°傾斜する第3直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、当該1つの領域の中心を通り前記基材の板面に平行な面内で当該第3直線に対して直交する第4直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でないことを特徴とするタッチパネルセンサである。
このようなタッチパネルセンサによれば、1つの領域内におけるタッチ位置の検出感度が、第3直線によって2分されてなる2つの半領域間、及び、第4直線によって2分されてなる2つの半領域間で、それぞれ対称となり、タッチ位置検出感度の面内均一性が高まる。
本発明は、相互容量方式のタッチパネルセンサであって、基材と、前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、前記基材上に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、前記タッチパネルセンサには、平面視において前記第1電極と前記第2電極とが交差する交差部が複数形成されており、当該交差部は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、各第1電極は、前記交差部の前記第1方向に沿った配置ピッチの1/n(nは自然数)のピッチで前記第1方向に沿って並んで配置された複数の領域を有し、前記第1方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、前記第2方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における前記開口部の形状が一様でなく、各第2電極は、前記交差部の前記第2方向に沿った配置ピッチの1/m(mは自然数)のピッチで前記第2方向に沿って並んで配置された複数の領域を有し、前記第1方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、前記第2方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における前記開口部の形状が一様でないことを特徴とするタッチパネルセンサである。
このようなタッチパネルセンサによれば、各第1電極は、交差部の第1方向に沿った配置ピッチの1/n(nは自然数)のピッチで繰り返し配置された対称パターン(単位パターン)を有し、各第2電極は、交差部の第2方向に沿った配置ピッチの1/m(mは自然数)のピッチで繰り返し配置された対称パターン(単位パターン)を有するので、パターン設計の容易性が向上する。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、1つの領域内における前記第1電極の導線は、2つの分岐点の間を延びて前記第1電極の開口部を画成する複数の境界線分から形成され、1つの分岐点から延び出す境界線分の数の平均が、3.0以上4.0未満であり、1つの領域内における前記第2電極の導線は、2つの分岐点の間を延びて前記第2電極の開口部を画成する複数の境界線分から形成され、1つの分岐点から延び出す境界線分の数の平均が、3.0以上4.0未満であってもよい。
また、本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記第1電極は、前記基材の第1面上に、前記第1方向に帯状に延びるように設けられ、前記第2電極は、前記基材の前記第1面に対向する第2面上に、前記第2方向に帯状に延びるように設けられ、前記複数の領域は、前記第1電極と前記第2電極とが平面視において交差する部分の各々に対応して規定されていてもよい。
また、本発明は、上述のタッチパネルセンサを備えたことを特徴とするタッチ位置検出機能付き表示装置である。
本発明によるタッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置によれば、タッチ位置検出感度の面内均一性が高まる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるタッチ位置検出機能付き表示装置を概略的に示す斜視図である。 図2は、図1のタッチ位置検出機能付き表示装置におけるタッチパネルセンサを示す平面図である。 図3は、図2のタッチパネルセンサにおいて符号Bが付された一点鎖線で囲まれた部分の第1電極を拡大して示す平面図である。 図4は、図2のタッチパネルセンサおいて符号Bが付された一点鎖線で囲まれた部分の第2電極を拡大して示す平面図である。 図5は、図3の第1電極の導線のパターンを説明するための図である。 図6は、図5の第1電極の導線のパターンを設計する方法を説明するための図であって、母点を決定する方法を示す図である。 図7は、図5の第1電極の導線のパターンを設計する方法を説明するための図であって、母点を決定する方法を示す図である。 図8は、図5の第1電極の導線のパターンを設計する方法を説明するための図であって、母点を決定する方法を示す図である。 図9(A)〜(D)は、決定された母点群を絶対座標系及び相対座標系において示す図であり、母点群の分散の程度を説明するための図である。 図10は、図5の第1電極の導線のパターンを設計する方法を説明するための図であって、決定された母点からボロノイ図を作成してパターンを決定する方法を示すである。 図11(a)は、第2及び第3の実施の形態による第1電極の導線のパターンを示す平面図である。図11(b)は、第2及び第3の実施の形態による第2電極の導線のパターンの一変形例を示す平面図である。 図12(a)は、第4の実施の形態による第1電極の導線のパターンを示す平面図である。図12(b)は、第4の実施の形態による第2電極の導線のパターンを示す平面図である。 図13は、隣り合う2つの第2電極の間にダミーパターンが設けられた変形例を示す平面図である。 図14は、図13の第2電極及びダミーパターンを拡大して示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示の理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態によるタッチ位置検出機能付き表示装置を示す展開図である。
図1に示すように、本実施の形態によるタッチ位置検出機能付き表示装置10は、タッチパネルセンサ30と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置15とを組み合わせることによって構成されている。
図示された例では、表示装置15は、フラットパネルディスプレイとして構成されている。表示装置15は、表示面16aを有する表示パネル16と、表示パネル16に接続された不図示の表示制御部と、を有している。図1に示すように、表示パネル16は、映像を表示することができるアクティブエリアA1と、アクティブエリアA1を取り囲むようにしてアクティブエリアA1の外側に配置された非アクティブエリア(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。アクティブアリアA1には、多数の画素が所定のパターン(例えば、正方格子状パターン)で周期的に配列されている。表示制御部は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて表示パネル16を駆動するようになっている。表示パネル16は、表示制御部の制御信号に基づいて、各画素の発光を制御することにより、所定の映像を表示面16aに表示するようになっている。すなわち、表示装置15は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
図1に戻って、本実施の形態のタッチパネルセンサ30は、表示装置15の表示面16a上に、例えば接着層(不図示)を介して接着されている。
図2は、観察者側から見た場合のタッチパネルセンサ30を示す平面図である。
本実施の形態のタッチパネルセンサ30は、投影型の静電容量結合方式のタッチパネルセンサとして構成されている。なお、「静電容量結合」方式は、タッチパネルの技術分野において「静電容量」方式や「容量結合」方式等とも呼ばれており、本件では、これらの「静電容量」方式や「容量結合」方式等と同義の用語として取り扱う。
図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、基材32と、基材32上に設けられ、第1方向D1に延びる複数の第1電極46と、基材32上に設けられ、第1方向D1と交差する、例えば第1方向D1と直交する第2方向D2に延びる複数の第2電極41と、を備えている。本実施の形態では、基材32は、第1面32a及び第1面32aに対向する第2面32bを有しており、第1電極46は、基材32の第1面32a上に第1方向D1に帯状に延びるように設けられ、第2電極41は、基材32の第2面32b上に第2方向D2に帯状に延びるように設けられている。なお、図2においては、基材32の第2面32b側に設けられている構成要素が実線で表され、基材32の第1面32a側に設けられている構成要素が点線で表されている。
本実施の形態では、基材32は、第1電極46及び第2電極41の各々を支持するような剛性を有すると共に、タッチパネルセンサ30において誘電体として機能するような誘電率を有している。基材32を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)やガラス等の十分な透光性を有する材料が用いられる。
本実施の形態では、図1に示すように、第1面32aが、表示装置15側を向く面となっており、第2面32bが、観察者側を向く面となっている。
また、図1に示すように、基材32は、タッチ位置(外部導体が接近している位置)を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1を取り囲むようにしてアクティブエリアAa1の外側に配置された矩形枠状の非アクティブエリアAa2と、を含んでいる。アクティブエリアAa1及び非アクティブエリアAa2は、それぞれ、表示パネル16のアクティブエリアA1及び非アクティブエリアA2に対応して区画されている。
図2に示すように、第1電極46及び第2電極41は、アクティブエリアAa1内に配置されている。より詳細には、アクティブエリアAa1内において、複数の第1電極46は、第2方向D2に沿って所定の間隔を空けて並べて配置されており、複数の第2電極41は、第1方向D1に沿って所定の間隔を空けて並べて配置されている。通常は、第2方向D2における第1電極46の配列ピッチと、第1方向D1における第2電極41の配列ピッチとは同一になっている。第1電極46及び第2電極41の配列ピッチは、タッチ位置の検出に関して求められる分解能に応じて定められており、例えば4mm〜5mmとなっている。
図2に示すように、アクティブエリアAa1内には、第1電極46と第2電極41との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域Rが規定されている。本実施の形態では、当該複数の領域Rは、第1電極46と第2電極41とが平面視において交差する部分の各々に対応して規定されている。当該複数の領域Rは、第1方向D1に沿って互いに間隔を空けて並んで配置されていると共に、第2方向D2に沿っても互いに間隔を空けて並んで配置されている。
一方、図2に示すように、非アクティブエリアAa2のうち基材32の第1面32a上には、各第1電極46に電気的に接続された複数の第1額縁配線48と、基材32の外縁近傍に配置され、各第1額縁配線48に電気的に接続された複数の第1端子部49と、が設けられている。また、非アクティブエリアAa2のうち基材32の第2面32b上には、各第2電極41に電気的に接続された複数の第2額縁配線43と、基材32の外縁近傍に配置され、各第2額縁配線43に電気的に接続された複数の第2端子部44と、が設けられている。
本実施の形態では、第1電極46には、第1端子部49と第1額縁配線48とを順に介して、タッチ位置を検出するための所定の駆動信号、例えばパルス信号が伝達されるようになっている。この駆動信号は、第1電極46と第2電極41との間の容量結合を介して第2電極41に伝達され、第2額縁配線43と第2端子部44とを順に介して外部に取り出されるようになっている。このように、本実施の形態のタッチパネルセンサ30において、第1電極46及び第2電極41は、いわゆる相互容量方式のタッチパネルセンサにおける駆動電極及び検出電極としてそれぞれ機能するようになっている。
次に、図3及び図4を参照して、第1電極46及び第2電極41の詳細な構造について説明する。図3は、図2において符号Bが付された一点鎖線で囲まれた部分における第1電極46を拡大して示す平面図である。図4は、図2において符号Bが付された一点鎖線で囲まれた部分における第2電極41を拡大して示す平面図である。
本実施の形態では、図3に示すように、第1電極46は、遮光性及び導電性を有する導線56であって、各導線56の間に開口部56aが形成されるように網目状に配置された導線56から構成されている。また、図4に示すように、第2電極41も、遮光性及び導電性を有する導線51であって、各導線51の間に開口部51aが形成されるように網目状に配置された導線51から構成されている。導線56、51を構成する材料としては、銀、銅、クロム、または、これらの合金等を用いることができる。このように、高い導電性を有する金属材料を用いて第1電極46及び第2電極41を構成することにより、第1電極46及び第2電極41の電気抵抗値を十分に低くすることができる。
導線56、51の線幅は、求められる開口率(電極46、41全体の面積のうち開口部56a、51aによって占められる面積の比率)等に応じて設定されるが、例えば、導線56、51の線幅は、1μm〜10μmの範囲内、より好ましくは、1μm〜5μmの範囲内に設定されている。これにより、観察者が視認する表示装置15からの映像に対して導線56、51が及ぼす影響を、無視可能な程度まで低くすることができる。導線56、51の厚みは、電極46、41に対して求められる電気抵抗値等に応じて適宜設定されるが、例えば、0.1μm〜2μmの範囲内となっている。
網目状に配置された導線56、51は、例えば、基材32上に銅、アルミニウム等の導電性金属層を積層し、この金属層を所望のパターンでエッチングする方法、あるいは、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等のバインダ樹脂中に銀、銅、ニッケル等の導電性金属粒子が分散された導電性インキを基材32上に所望のパターンで印刷する方法等の従来公知の方法によって、基材32上に形成することができる。
本実施の形態では、図3及び図4に示すように、1つの領域R内における第1電極46の開口部56aの形状は一様でなく、1つの領域R内における第2電極41の開口部51aの形状も一様でない。図示された例では、1つの領域R内における第2電極41の導線51の配置パターンは、1つの領域R内における第1電極46の導線56の配置パターンと略同様であり、以下では、1つの領域R内における第1電極46の導線56の配置パターンを代表として詳細に説明する。
図3に示すように、第1電極46の導線56は、複数の分岐点56bを含んでおり、両端において分岐点56bを形成する複数の境界線分56cから構成されている。すなわち、1つの領域R内における第1電極46の導線56は、2つの分岐点56bの間を延びる複数の境界線分56cから構成されている。そして、分岐点56bにおいて、境界線分56cが接続されていくことにより、開口部56aが画成されている。言葉を換えて言うと、境界線分56cで囲繞され、区画されて1つの閉領域として開口部56aが画成されている。なお、図3に示すように、導線56が境界線分56cのみから構成されているため、開口部56aの内部に延び入って行き止まりとなる導線56は存在しない。これにより、第1電極46に十分な低抵抗と高い透明性とを同時に付与することが可能となる。
また、本実施の形態の第1電極46では、1つの領域R内において、開口部56aが一定のピッチで並べられた直線方向が存在しないようになっている。
ここで、図5は、開口部56aの形状が一様でない状態、言い換えると、開口部56aが一定のピッチで並べられた方向が存在しない状態、更に言い換えると、開口部56aが規則的に配列された方向が存在しない状態、更に言い換えると、開口部56aが規則性を持って並べられた方向が存在しない状態を説明するための平面図である。
図5においては、1つの領域R内における第1電極46のシート面上において、任意の位置で任意の方向を向く一本の仮想的な直線dが選ばれている。この一本の直線dは、導線56の境界線分56cと交差し交差点を形成している。この交差点を、図面では図面左下の側から順に、交差点C,C,C,・・・・・,Cとして図示してある。
なお、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
隣接する交差点、例えば、交差点Cと交差点Cとの距離が、ある一つの開口部56aの直線d上での寸法Tである。次に、寸法Tを持つ開口部56aに対して直線dに沿って隣接する別の開口部56aについても、同様に、直線d上での寸法Tが定まる。そして、任意位置で任意方向の直線dについて、直線dと交差する境界線分56cとから、任意位置で任意方向の直線dと遭遇する複数の開口部56aについて、当該直線d上における寸法として、T,T,T,・・・・・・,Tが定まる。そして、T,T,T,・・・・・・,Tの数値の並びには、周期性(規則性)が存在しない。例えば、開口部42aは、直線方向dに沿って規則性を持たないように並べられ、
≠Tk+l(k:任意の自然数、l:任意の自然数)・・・条件式(x)を満たすようになっていてもよい。なお、図5では、このT,T,T,・・・・・・,Tは、判り易い様に図面下方に、直線dと共に第1電極46とは分離して描いてある。
また、この直線dを図5で図示のものから任意の角度だけ回転させた別の直線di+1について各開口部56aの寸法T,T,・・を求めると、やはり図5で図示された場合と同様に、当該別の直線di+1方向に対しても、開口部56aの寸法T,T,・・に繰返し周期性(規則性)は見られない。このように、いずれの方向においても開口部56aの寸法に繰返し周期性(規則性)が見られない場合、開口部56aの形状が一様でない、あるいは、開口部56aが一定のピッチで並べられた方向が存在しない、あるいは、開口部56aが規則的に配列された方向が存在しない、あるいは、開口部56aが繰返周期を持つ方向が存在しない、あるいは、開口部56aの配列が規則性を持たない、と表現する。
本実施の形態では、図3及び図4に示すように、1つの領域R内の第1電極46において、1つの分岐点56bから延び出す境界線分56cの数の平均が、3.0以上4.0未満となっており、1つの領域R内の第2電極41において、1つの分岐点51bから延び出す境界線分51cの数の平均が、3.0以上4.0未満となっている。
1つの領域R内の第1電極46を代表として説明すると、このように一つの分岐点56bから延び出す境界線分56cの数の平均が3.0以上4.0未満となっている場合、導線56の配置パターンを、正方格子配列から大きく異なるパターンとすることができる。また、一つの分岐点56bから延び出す境界線分56cの数の平均が3.0より大きく4.0未満となっている場合には、ハニカム配列からも大きく異なるパターンとすることができる。
なお、一つの分岐点56bから延び出す境界線分56cの数の平均は、厳密には、1つの領域R内における第1電極46に含まれる全ての分岐点56bについて、延び出す境界線分56cの数を調べてその平均値を算出することになる、ただし、実際的には、導線56によって画成された一つあたりの開口部56aの大きさ等を考慮した上で、一つの分岐点56bから延び出す境界線分56cの数の全体的な傾向を反映し得ると期待される面積を持つ一区画に含まれる分岐点56bについて延び出す境界線分56cの数を調べてその平均値を算出し、算出された値を当該電極についての一つの分岐点56bから延び出す境界線分56cの数の平均値として取り扱うようにしてもよい。
また、開口部56aが一定のピッチで並べられている方向が存在するか否かについても、厳密には、対象となる1つの領域R内において任意の方向における開口部56aの配列を調査することなる。ただし、実際的には、開口部56aの配列の全体的な傾向を反映し得ると期待される面積を持つ一区画においてその中心の1点を通過すると共に全方向についての周期性の傾向を反映すると期待され得る程度の角度にて等分した各方向(例えば、15°おきの方向)について、開口部56aの配列を調査して、開口領域が規則的に配列された方向か存在するか否かを判断すればよい。
ここで、一つの分岐点56bから延び出す境界線分56cの数の平均が3.0より大きく4.0未満であり且つ開口部56aが一定のピッチで並べられた直線方向が存在しない導線56のパターンを作製する方法の一例を以下に説明する。
以下に説明する方法は、母点を決定する工程と、決定された母点からボロノイ図を作成する工程と、ボロノイ図における一つのボロノイ境界によって結ばれる二つのボロノイ点の間を延びる境界線分の経路を決定する工程と、決定された経路の太さを決定して各境界線分を画定して1つの領域R内における第1電極46(導線56)のパターンを決定する工程と、を有している。以下、各工程について順に説明していく。なお、上述した図3及び図4に示されたパターンは、実際に以下に説明する方法で決定されたパターンである。
まず、母点を決定する工程について説明する。最初に、図6に示すように、絶対座標系XYの任意の位置に一つめの母点(以下、「第1の母点」と呼ぶ)BP1を配置する。次に、図7に示すように、第1の母点BP1から距離rだけ離れた任意の位置に第2の母点BP2を配置する。言い換えると、第1の母点BP1を中心として絶対座標系XY上に位置する半径rの円周(以下、「第1の円周」と呼ぶ)上の任意の位置に、第2の母点BP2を配置する。次に、図8に示すように、第1の母点BP1から距離rだけ離れ且つ第2の母点BP2から距離r以上離れた任意の位置に、第3の母点BP3を配置する。その後、第1の母点BP1から距離rだけ離れ且つその他の母点BP2,BP3から距離r以上離れた任意の位置に、第4の母点を配置する。
このようにして、次の母点を配置することができなくなるまで、第1の母点BP1から距離rだけ離れ且つその他の母点から距離r以上離れた任意の位置に母点を配置していく。その後、第2の母点BP2を基準にしてこの作業を続けていく。すなわち、第2の母点BP2から距離rだけ離れ且つその他の母点から距離r以上離れた任意の位置に、次の母点を配置する。第2の母点BP2を基準にして、次の母点を配置することができなくなるまで、第2の母点BP2から距離rだけ離れ且つその他の母点から距離r以上離れた任意の位置に母点を配置していく。その後、基準となる母点を順に変更して、同様の手順で母点を形成していく。
以上の手順で、1つの領域R内において第1電極46が形成されるべき範囲内に母点を配置することができなくなるまで、母点を配置していく。1つの領域R内において第1電極46が形成されるべき範囲内に母点を配置することができなくなった際に、母点を作製する工程が終了する。ここまでの処理により、2次元平面(XY平面)において不規則的に配置された母点群が、1つの領域R内において第1電極46が形成されるべき範囲内に一様に分散した状態となる。
このような工程で2次元平面(XY平面)内に分布された母点群BP1、BP2、・・、BP6(図9(A)参照)について、個々の母点間の距離は一定では無く分布を有する。ただし、任意の隣接する2母点間の距離の分布は完全なランダム分布(一様分布)でも無く、平均値RAVGを挟んで上限値RMAXと下限値RMINとの間の範囲ΔR=RMAX−RMINの中で分布している。なお、ここで、隣接する2母点であるが、母点群BP1、BP2、・・からボロノイ図を作成した後、2つのボロノイ領域XAが隣接していた場合に、その2つのボロノイ領域XAの母点同士が隣接していると定義する。
すなわち、ここで説明した母点群について、各母点を原点とする座標系(相対座標系o−x−yと呼称し、一方、現実の2次元平面を規定する座標系を絶対座標系O−X−Yと呼称する)上に、原点に置いた母点と隣接する全母点をプロットした図9(B)、図9(C)、・・等のグラフを全母点について求める。そして、これら全部の相対座標系上の隣接母点群のグラフを、各相対座標系の原点oを重ね合わせて表示すると、図9(D)の如きグラフが得られる。かかる相対座標系上での隣接母点群の分布パターンは、母点群を構成する任意の隣接する2母点間の距離が0から無限大迄の一様分布では無く、RAVG―ΔRからRAVG+ΔRまでの有限の範囲(半径RMINからRMAXまでのドーナツ形領域)内に分布していることを意味する。なお図9(A)において、これら母点群から得られるボロノイ境界(図10参照)を参考までに破線で図示してある。
このように各母点間の距離を設定することによって、当該母点群から以下に説明する方法で得られるボロノイ領域XA、更には、これから得られる開口部56aの面積の分布についても、一様分布(完全ランダム)では無く、有限の範囲内に分布したものとなる。
なお、以上の母点を決定する工程において、距離rの大きさを変化させることにより、一つあたりの開口部56aの大きさを調節することができる。具体的には、距離rの大きさを小さくすることにより、一つあたりの開口部56aの大きさを小さくすることができ、逆に距離rの大きさを大きくすることにより、一つあたりの開口部56aの大きさを大きくすることができる。
次に、図10に示すように、配置された母点を基準にして、ボロノイ図を作成する。図10に示すように、ボロノイ図とは、隣接する2つの母点間に垂直二等分線を引き、その各二等分線同士の交点で結ばれた線分で構成される図である。ここで、垂直二等分線の線分をボロノイ境界XBと呼び、ボロノイ境界XBの端部をなすボロノイ境界XB同士の交点をボロノイ点XPと呼び、ボロノイ境界XBに囲まれた領域をボロノイ領域XAと呼ぶ。
図10のように作成されたボロノイ図において、各ボロノイ点XPが、導線56の分岐点56bをなすようにする。そして、一つのボロノイ境界XBの端部をなす二つのボロノイ点XPの間に、一つの境界線分56cを設ける。この際、境界線分56cは、図3に示された例のように二つのボロノイ点XPの間を直線状に延びるように決定してもよいし、あるいは、他の境界線分56cと接触しない範囲で二つのボロノイ点XPの間を種々の経路(例えば、円(弧)、楕円(弧)、放物線、双曲線、正弦曲線、双曲線正弦曲線、楕円函数曲線、ベッセル関数曲線等の曲線状、折れ線状等の経路)で延びるようにしてもよい。なお、境界線分56cは、図3に示された例のように二つのボロノイ点XPの間を直線状に延びるように決定した場合、各ボロノイ境界XBが、境界線分56cを画成するようになる。
各境界線分56cの経路を決定した後、各境界線分56cの線幅(太さ)を決定する。
境界線分56cの線幅は、例えば、開口率が所望の範囲となるように、すなわち、第1電極46が所望の電気伝導度および可視光透過率を発現するように、具体例としては前述のような範囲の線幅に決定される。以上のようにして、1つの領域R内における第1電極46の導線56の配置パターンを決定することができる。また、同様にして、1つの領域R内における第2電極41の同線51の配置パターンを決定することもできる。
図3及び図4に戻って、本実施の形態では、1つの領域R内における第1電極46は、第1方向D1に隣り合う2つの領域R内の導線56が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域R内の導線56が互いに対称をなすパターンで配置されており、1つの領域R内における第2電極41は、第1方向D1に隣り合う2つの領域R内の導線51が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域R内の導線51が互いに対称をなすパターンで配置されている。図示された例では、1つの領域R内における第1電極46および第2電極41は、それぞれ、第1方向D1に隣り合う2つの領域R内の導線56,51が互いに並進対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域R内の導線56,51が互いに並進対称をなすパターンで配置されている。言い換えれば、1つの領域R内における第1電極46の導線56を、第1方向D1に隣り合う2つの領域Rの中心間の距離だけ第1方向D1に平行移動させると、第1方向D1に隣り合う別の領域R内における第1電極46の導線56の配置パターンと一致し、第2方向D2に隣り合う2つの領域Rの中心間の距離だけ第2方向D2に平行移動させると、第2方向D2に隣り合う別の領域R内における第1電極46の導線56の配置パターンと一致するようになっている。また、1つの領域R内における第2電極41の導線51aを、第1方向D1に隣り合う2つの領域Rの中心間の距離だけ第1方向D1に平行移動させると、第1方向D1に隣り合う別の領域R内における第2電極41の導線51aの配置パターンと一致し、第2方向D2に隣り合う2つの領域Rの中心間の距離だけ第2方向D2に平行移動させると、第2方向D2に隣り合う別の領域R内における第2電極41の導線51aの配置パターンと一致するようになっている。
なお、1つの領域R内における第1電極46の導線56および第2電極41の導線51について、第1方向D1に隣り合う2つの領域Rに関する対称性および第2方向D2に隣り合う2つの領域Rに関する対称性は、それぞれ、並進対称に限定されず、回転対称または鏡像対称であってもよい。この場合、第1方向D1または第2方向D2に隣り合う2つの領域Rの互いに対向する側の各側縁間における、電極46,41の導線56,51の配置パターンに起因する信号レベルの差(段差)を減少させることができ、これにより、外部からのノイズによって生じ得るタッチパネルセンサ30の誤動作を効果的に減少させることができる。また、1つの領域R内における第1電極46または第2電極41の導線51が密度分布を有する場合、第1方向D1または第2方向D2に隣り合う2つの領域R内の導線51が互いに並進対称をなすパターンで配置されていると、第1方向D1または第2方向D2に隣り合う2つの領域Rの互いに対向する側の各境界側縁部に、当該2つの領域R間で急激に導線密度が変化する部分が生じ、これが光の透過率や反射率の急激な変化となって当該2つの領域R間の境界部が視認されやすくなる。これに対して、第1方向D1または第2方向D2に隣り合う2つの領域R内の導線51が互いに回転対称または鏡像対称をなすパターンで配置されている場合、当該2つの領域R間での導線密度の変化を抑制することができ、これにより当該2つの領域R間の境界部が視認されることを効果的に防止することができる。
図示された例では、第1電極46の導線56の配置は、第1方向D1に隣り合う2つの領域Rの中心間の距離(配置ピッチ)を1周期とする繰り返しパターンとなっており、すなわち各領域Rの外側に位置する第1電極46の導線56も、第1方向D1に関して並進対称性を有しているが、これは検出感度の均一性を高める点において必ずしも必須ではない。第1電極46の導線56の配置が第1方向D1に隣り合う2つの領域Rの中心間の距離(配置ピッチ)を1周期とする繰り返しパターンとなっていることは、パターン設計の容易性の点から好ましい。同様に、図示された例では、第2電極41の導線51の配置は、第2方向D2に隣り合う2つの領域Rの中心間の距離(配置ピッチ)を1周期とする繰り返しパターンとなっており、すなわち各領域Rの外側に位置する第2電極41の導線51も、第2方向D2に関して並進対称性を有しているが、これは検出感度の均一性を高める点において必ずしも必須ではない。第2電極41の導線51の配置が第2方向D2に隣り合う2つの領域Rの中心間の距離(配置ピッチ)を1周期とする繰り返しパターンとなっていることは、パターン設計の容易性の点から好ましい。
以上のような本実施の形態によれば、図3に示すように、各領域R内における第1電極46の開口部56aの形状は一様でなく、図4に示すように、各領域R内における第2電極41の開口部51aの形状も一様でないため、各領域R内における開口部56a、51aの配置が表示装置15の画素配列の周期性と干渉することがなく、縞状の模様、すなわちモアレの発生が効果的に抑制され得る。
また、本実施の形態によれば、図3に示すように、1つの領域R内における第1電極46は、第1方向D1に隣り合う2つの領域R内の導線56が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域R内の導線56が互いに対称をなすパターンで配置されており、図4に示すように、1つの領域R内における第2電極41は、第1方向D1に隣り合う2つの領域R内の導線51が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域R内の導線51が互いに対称をなすパターンで配置されているため、第1電極46と第2電極41との相対的な位置関係が、第1方向D1に隣り合う2つの領域Rにおいて同一となると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域Rにおいても同一となり、これにより、タッチ位置検出感度の面内均一性(一様性)が向上され得る。
〔第2の実施の形態〕
図11(a)および図11(b)は、第2の実施の形態による電極46,41の導線56,51のパターンを示す平面図である。本実施の形態におけるタッチ位置検出機能付き表示装置10およびタッチパネルセンサ30の全体構成、とりわけ図1および図2を参照して説明したタッチ位置検出機能付き表示装置10およびタッチパネルセンサ30の全体構成、については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図11(a)及び図11(b)に示す例では、1つの領域R内における第1電極46は、当該1つの領域Rの中心を通り第1方向D1と平行な第1直線L1によって2分されてなる2つの半領域内の導線56が互いに対称(鏡像対称または回転対称)をなすパターンで配置されており、1つの領域R内における第2電極41も、当該1つの領域Rの中心を通り第1方向D1と平行な第1直線L1によって2分されてなる2つの半領域内の導線51が互いに対称(鏡像対称または回転対称)をなすパターンで配置されている。この場合、1つの領域R内において第1電極46と第2電極41との相対的な位置関係が第1直線L1によって2分されてなる2つの半領域に関して対称(鏡像対称または回転対称)となるため、1つの領域R内におけるタッチ位置の検出感度も第1直線L1によって2分されてなる2つの半領域に関して対称(鏡像対称または回転対称)となる。これにより、第1直線L1においてタッチ位置検出感度の均一性(一様性)がより向上され得る。
また、本実施の形態では、第1電極46および第2電極41において、2つの半領域内の導線56が互いに鏡像対称または回転対称をなすパターンで配置されているので、当該2つの半領域の互いに対向する側の各側縁間における、電極46,41の導線56,51の配置パターンに起因する信号レベルの差(段差)を減少させることができ、これにより、外部からのノイズによって生じ得るタッチパネルセンサ30の誤動作を効果的に減少させることができる。また、1つの半領域内における第1電極46または第2電極41の導線51が密度分布を有する場合、2つの半領域内の導線51が互いに並進対称をなすパターンで配置されていると、当該2つの半領域の互いに対向する側の各境界側縁部に、当該2つの半領域間で急激に導線密度が変化する部分が生じ、これが光の透過率や反射率の急激な変化となって当該2つの半領域間の境界部が視認されやすくなる。これに対して、本実施の形態では、2つの半領域内の導線51が互いに鏡像対称または回転対称をなすパターンで配置されているので、当該2つの半領域間での導線密度の変化を抑制することができ、これにより当該2つの半領域間の境界部が視認されることを効果的に防止することができる。
〔第3の実施の形態〕
図11(a)および図11(b)は、第3の実施の形態による電極46,41の導線56,51のパターンを示す平面図である。本実施の形態におけるタッチ位置検出機能付き表示装置10およびタッチパネルセンサ30の全体構成、とりわけ図1および図2を参照して説明したタッチ位置検出機能付き表示装置10およびタッチパネルセンサ30の全体構成、については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図11(a)及び図11(b)に示す例では、1つの領域R内における第1電極46は、当該1つの領域Rの中心を通り第2方向D2と平行な第2直線L2によって2分されてなる2つの半領域内の導線56が互いに対称(鏡像対称または回転対称)をなすパターンで配置されており、1つの領域R内における第2電極41も、当該1つの領域Rの中心を通り第2方向D2と平行な第2直線L2によって2分されてなる2つの半領域内の導線51が互いに対称(鏡像対称または回転対称)をなすパターンで配置されている。この場合、1つの領域R内において第1電極46と第2電極41との相対的な位置関係が第2直線L2によって2分されてなる2つの半領域に関しても対称(鏡像対称または回転対称)となるため、1つの領域R内におけるタッチ位置の検出感度も第2直線L2によって2分されてなる2つの半領域に関して対称(鏡像対称または回転対称)となる。これにより、第2方向D2においてタッチ位置検出感度の均一性(一様性)がより向上され得る。
また、本実施の形態では、第1電極46および第2電極41において、2つの半領域内の導線56が互いに鏡像対称または回転対称をなすパターンで配置されているので、当該2つの半領域の互いに対向する側の各側縁間における、電極46,41の導線56,51の配置パターンに起因する信号レベルの差(段差)を減少させることができ、これにより、外部からのノイズによって生じ得るタッチパネルセンサ30の誤動作を効果的に減少させることができる。また、1つの半領域内における第1電極46または第2電極41の導線51が密度分布を有する場合、2つの半領域内の導線51が互いに並進対称をなすパターンで配置されていると、当該2つの半領域の互いに対向する側の各境界側縁部に、当該2つの半領域間で急激に導線密度が変化する部分が生じ、これが光の透過率や反射率の急激な変化となって当該2つの半領域間の境界部が視認されやすくなる。これに対して、本実施の形態では、2つの半領域内の導線51が互いに鏡像対称または回転対称をなすパターンで配置されているので、当該2つの半領域間での導線密度の変化を抑制することができ、これにより当該2つの半領域間の境界部が視認されることを効果的に防止することができる。
〔第4の実施の形態〕
図12(a)および図12(b)は、第4の実施の形態による電極46,41の導線56,51のパターンを示す平面図である。本実施の形態におけるタッチ位置検出機能付き表示装置10およびタッチパネルセンサ30の全体構成、とりわけ図1および図2を参照して説明したタッチ位置検出機能付き表示装置10およびタッチパネルセンサ30の全体構成、については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図12(a)及び図12(b)に示す例では、1つの領域R内における第1電極46は、当該1つの領域Rの中心を通り、基材32の板面に平行な面内で第1方向D1に対して45°傾斜する第3直線L3によって2分されてなる2つの半領域内の導線56が互いに対称(鏡像対称または回転対称)をなすパターンで配置されていると共に、当該1つの領域Rの中心を通り、基材32の板面に平行な面内で当該第3直線L3に対して直交する第4直線L4によって2分されてなる2つの半領域内の導線56が互いに対称(鏡像対称または回転対称)をなすパターンで配置されており、1つの領域R内における第2電極41は、第3直線L3によって2分されてなる2つの半領域内の導線51が互いに対称(鏡像対称または回転対称)をなすパターンで配置されていると共に、第4直線L4によって2分されてなる2つの半領域内の導線51が互いに対称(鏡像対称または回転対称)をなすパターンで配置されている。この場合、1つの領域R内において第1電極46と第2電極41との相対的な位置関係が第3直線L3によって2分されてなる2つの半領域及び第4直線L4によって2分されてなる2つの半領域の各々に関して対称(鏡像対称または回転対称)となるため、1つの領域R内における検出感度も第3直線L3によって2分されてなる2つの半領域及び第4直線L4によって2分されてなる2つの半領域の各々に関して対称(鏡像対称または回転対称)となる。これにより、タッチ位置検出感度の面内均一性(一様性)がより向上され得る。
また、本実施の形態では、第1電極46および第2電極41において、2つの半領域内の導線56が互いに鏡像対称または回転対称をなすパターンで配置されているので、当該2つの半領域の互いに対向する側の各側縁間における、電極46,41の導線56,51の配置パターンに起因する信号レベルの差(段差)を減少させることができ、これにより、外部からのノイズによって生じ得るタッチパネルセンサ30の誤動作を効果的に減少させることができる。また、1つの半領域内における第1電極46または第2電極41の導線51が密度分布を有する場合、2つの半領域内の導線51が互いに並進対称をなすパターンで配置されていると、当該2つの半領域の互いに対向する側の各境界側縁部に、当該2つの半領域間で急激に導線密度が変化する部分が生じ、これが光の透過率や反射率の急激な変化となって当該2つの半領域間の境界部が視認されやすくなる。これに対して、本実施の形態では、2つの半領域内の導線51が互いに鏡像対称または回転対称をなすパターンで配置されているので、当該2つの半領域間での導線密度の変化を抑制することができ、これにより当該2つの半領域間の境界部が視認されることを効果的に防止することができる。
〔第5の実施の形態〕
本実施の形態におけるタッチ位置検出機能付き表示装置10およびタッチパネルセンサ30の全体構成、とりわけ図1および図2を参照して説明したタッチ位置検出機能付き表示装置10およびタッチパネルセンサ30の全体構成、については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態では、タッチパネルセンサ30に、平面視において第1電極46と第2電極41とが交差する交差部が複数形成されており、当該交差部は、第1方向D1に沿って並んで配置されていると共に、第2方向D2に沿って並んで配置されており、各第1電極46は、交差部の第1方向D1に沿った配置ピッチの1/n(nは自然数)のピッチで第1方向D1に沿って並んで配置された複数の領域を有し、第1方向D1に隣り合う2つの領域内の導線56が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域内の導線56が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における開口部56aの形状が一様でなく、各第2電極41は、交差部の第2方向D2に沿った配置ピッチの1/m(mは自然数)のピッチで第2方向D2に沿って並んで配置された複数の領域を有し、第1方向D1に隣り合う2つの領域内の導線51が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域内の導線51が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における開口部51aの形状が一様でない。この場合、各第1電極46は、交差部の第1方向D1に沿った配置ピッチの1/n(nは自然数)のピッチで繰り返し配置された対称パターン(単位パターン)を有し、各第2電極41は、交差部の第2方向D2に沿った配置ピッチの1/m(mは自然数)のピッチで繰り返し配置された対称パターン(単位パターン)を有するので、パターン設計の容易性を効果的に向上させることができる。なお、図3に示された例ではn=1であり、この場合、交差部の第1方向D1に沿った配置ピッチと第1電極46の導線56における対称パターン(単位パターン)の繰り返しピッチとは同一である。また、図4に示された例ではm=1であり、この場合、交差部の第2方向D2に沿った配置ピッチと第2電極41の導線51における対称パターン(単位パターン)の繰り返しピッチとは同一である。なお、これに限られず、n,mは、それぞれ2以上の自然数であってもよい。
上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を適宜参照しながら、変形例について説明する。以下の説明及び以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
例えば、図13に示すように、隣り合う2つの第2電極41の間には、第2電極41及び第2額縁配線43のいずれにも電気的に接続されていないダミーパターン(ダミーフロータ)42が設けられていてもよい。図14は、図13において符号Cが付された一点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す平面図である。図14に示すように、ダミーパターン42は、遮光性及び導電性を有する導線52であって、各導線52の間に開口部52aが形成されるように網目状に配置された導線52から構成されており、ダミーパターン42の開口部52aの形状は一様でない。好ましくは、ダミーパターン42の開口率は、第2電極41の開口率と同一である。この場合、基材32の観察者側におけるタッチパネルセンサ30の光透過率を、アクティブエリアAa1の全域に亘ってほぼ均一にすることができる。このことにより、タッチ位置検出機能付き表示装置10の輝度にばらつきが生じることを防ぐことができる。なお、ダミーパターン42は、第1電極46と第2電極41との間の容量結合に寄与しないため、1つの領域R内におけるダミーパターン42の導線52は、第1方向D1に関して対称に配置されている必要はなく、第2方向D2に関しても対称に配置されている必要はない。
また、前述の実施の形態では、第1電極46が駆動電極として機能すると共に、第2電極41が検出電極として機能するようになっていたが、これに限定されず、第2電極41が駆動電極として機能すると共に、第1電極46が検出電極として機能するようになっていてもよい。すなわち、駆動信号が第2電極41に印加され、この駆動信号が、第2電極41と第1電極46との間の容量結合を介して第1電極46に伝達されてもよい。
また、前述の実施の形態では、第1電極46及び第2電極41の両方とも、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されていたが、これに限定されず、第1電極46及び第2電極41のいずれか一方が、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成され、他方が、透光性及び導電性を有する透明導電層から構成されていてもよい。この場合、導線から構成された一方の電極に関して、1つの領域R内における当該電極について、第1方向D1に隣り合う2つの領域R内の導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、第2方向D2に隣り合う2つの領域R内の導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域R内における当該電極の開口部の形状が一様でないならば、他方の電極の電気抵抗値が高くなる以外は、前述の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
また、前述の実施の形態では、第1電極46は、基材32の第1面32a上に、第1方向D1に帯状に延びるように設けられ、第2電極41は、基材32の第1面32aに対向する第2面32b上に、第2方向D2に帯状に延びるように設けられていたが、これに限定されず、第1電極及び第2電極の各々は、四角形状または菱形形状の単位電極がその角部分で連ねられて形成されており、第1電極の単位電極と第2電極の単位電極とは、互いに重ならないように格子状に交互に配列されていてもよい。この場合、第1電極及び第2極は、基材32の同一面上に設けられていてもよいし、基材32の互いに対向する面上に設けられていてもよい。
なお、以上において、複数の実施の形態及び複数の変形例を説明してきたが、当然に、各実施の形態及び変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 タッチ位置検出機能付き表示装置
15 表示装置
16 表示パネル
16a 表示面
30 タッチパネルセンサ
32 基材
32a 第1面
32b 第2面
41 第2電極
42 ダミーパターン
43 第2額縁配線
44 第2端子部
46 第1電極
48 第1額縁配線
49 第1端子部
51 導線
51a 開口部
51b 分岐点
51c 境界線分
52 導線
52a 開口部
56 導線
56a 開口部
56b 分岐点
56c 境界線分
A1 アクティブエリア
Aa1 アクティブエリア
A2 非アクティブエリア
Aa2 非アクティブエリア
D1 第1方向
D2 第2方向
R 領域
L1 第1直線
L2 第2直線
L3 第3直線
L4 第4直線

Claims (8)

  1. 相互容量方式のタッチパネルセンサであって、
    基材と、
    前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、
    前記基材上に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、
    前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    当該タッチパネルセンサには、前記第1電極と前記第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、当該複数の領域は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、
    前記第1電極は、前記第1方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、前記第2方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における前記開口部の形状が一様でなく、
    前記第2電極は、前記第1方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、前記第2方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における前記開口部の形状が一様でない
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ。
  2. 相互容量方式のタッチパネルセンサであって、
    基材と、
    前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、
    前記基材上に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、
    前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    当該タッチパネルセンサには、前記第1電極と前記第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、当該複数の領域は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、
    1つの領域内における前記第1電極は、当該1つの領域の中心を通り前記第1方向と平行な第1直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でなく、
    1つの領域内における前記第2電極は、当該1つの領域の中心を通り前記第1方向と平行な第1直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でない
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ。
  3. 相互容量方式のタッチパネルセンサであって、
    基材と、
    前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、
    前記基材上に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、
    前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    当該タッチパネルセンサには、前記第1電極と前記第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、当該複数の領域は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、
    1つの領域内における前記第1電極は、当該1つの領域の中心を通り前記第2方向と平行な第2直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でなく、
    1つの領域内における前記第2電極は、当該1つの領域の中心を通り前記第2方向と平行な第2直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でない
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ。
  4. 相互容量方式のタッチパネルセンサであって、
    基材と、
    前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、
    前記基材上に設けられ、前記第1方向と直交する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、
    前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    当該タッチパネルセンサには、前記第1電極と前記第2電極との間に容量結合が生じる部分の各々に対応して複数の領域が規定されており、当該複数の領域は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、
    1つの領域内における前記第1電極は、当該1つの領域の中心を通り前記基材の板面に平行な面内で前記第1方向に対して45°傾斜する第3直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、当該1つの領域の中心を通り前記基材の板面に平行な面内で当該第3直線に対して直交する第4直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でなく、
    1つの領域内における前記第2電極は、当該1つの領域の中心を通り前記基材の板面に平行な面内で前記第1方向に対して45°傾斜する第3直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、当該1つの領域の中心を通り前記基材の板面に平行な面内で当該第3直線に対して直交する第4直線によって2分されてなる2つの半領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各半領域内における前記開口部の形状が一様でない
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ。
  5. 相互容量方式のタッチパネルセンサであって、
    基材と、
    前記基材上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極と、
    前記基材上に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の第2電極と、を備え、
    前記第1電極は、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    前記第2電極も、遮光性及び導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるように網目状に配置された導線から構成されており、
    前記タッチパネルセンサには、平面視において前記第1電極と前記第2電極とが交差する交差部が複数形成されており、当該交差部は、前記第1方向に沿って並んで配置されていると共に、前記第2方向に沿って並んで配置されており、
    各第1電極は、前記交差部の前記第1方向に沿った配置ピッチの1/n(nは自然数)のピッチで前記第1方向に沿って並んで配置された複数の領域を有し、前記第1方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、前記第2方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における前記開口部の形状が一様でなく、
    各第2電極は、前記交差部の前記第2方向に沿った配置ピッチの1/m(mは自然数)のピッチで前記第2方向に沿って並んで配置された複数の領域を有し、前記第1方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されていると共に、前記第2方向に隣り合う2つの前記領域内の前記導線が互いに対称をなすパターンで配置されており、各領域内における前記開口部の形状が一様でない
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ。
  6. 1つの領域内における前記第1電極の導線は、2つの分岐点の間を延びて前記第1電極の開口部を画成する複数の境界線分から形成され、1つの分岐点から延び出す境界線分の数の平均が、3.0以上4.0未満であり、
    1つの領域内における前記第2電極の導線は、2つの分岐点の間を延びて前記第2電極の開口部を画成する複数の境界線分から形成され、1つの分岐点から延び出す境界線分の数の平均が、3.0以上4.0未満である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタッチパネルセンサ。
  7. 前記第1電極は、前記基材の第1面上に、前記第1方向に帯状に延びるように設けられ、
    前記第2電極は、前記基材の前記第1面に対向する第2面上に、前記第2方向に帯状に延びるように設けられ、
    前記複数の領域は、前記第1電極と前記第2電極とが平面視において交差する部分の各々に対応して規定されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のタッチパネルセンサ。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のタッチパネルセンサを備えたことを特徴とするタッチ位置検出機能付き表示装置。
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