JP6504403B2 - 熱電併給システム - Google Patents

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Description

本発明は、熱電併給システムに関する。
熱電併給システム(CHPシステム:Combined Heat and Power System)とは、単一又は複数の資源から、熱及び電力のような複数の形態のエネルギーが同時に得られるように構成されたシステムのことである。近年では、大規模なCHPシステムだけでなく、病院、学校、図書館などの比較的小規模な施設に併設できるCHPシステム、さらには、一般家庭用のCHPシステム(いわゆるマイクロCHP)が注目を浴びている。
特許文献1には、ガスボイラー又はペレットボイラーで生成された燃焼ガスをランキンサイクル装置のための熱エネルギーとして利用して電力を得るように構成されたCHPシステムが記載されている。特許文献1のCHPシステムにおいて、ランキンサイクル装置の蒸発器は、温水を生成するための熱交換器よりも熱源の近く、すなわち、燃焼ガスの流路の上流側に配置されている。この構成によれば、蒸発器への熱入力が増加し、ランキンサイクル装置の膨張機の回転動力が増加するので、より大きい電力が得られる。
欧州特許出願公開第2014880号明細書
従来のCHPシステムにおいて、温水を安定的に供給できるかどうかは、ランキンサイクル装置の運転状態に依存する。例えば、ランキンサイクル装置の起動直後などの運転過渡期において、温水の供給は不安定である。また、膨張機、ポンプなどの機器の故障、作動流体の漏れなどの不具合によってランキンサイクル装置の運転が停止した場合、温水の供給が困難になる。
本発明は、熱エネルギーを安定的に供給できるCHPシステムを提供することを目的とする。
すなわち、本開示は、
熱源と、
前記熱源で生成された熱流体から熱エネルギーを吸収する第1熱交換器を作動流体を加熱するための蒸発器として有するランキンサイクル装置と、
前記ランキンサイクル装置の前記作動流体とは異なる熱媒体を加熱するための熱交換器であって、前記熱流体から熱エネルギーを吸収して前記熱媒体に伝達する第2熱交換器と、
前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器のそれぞれに前記熱源から前記熱流体が供給されるように前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器が配置された熱流体流路と、
を備え、
前記熱流体流路は、前記熱流体が前記熱源から前記第1熱交換器に直接的に到達することを許容する第1流路と、前記熱流体が前記熱源から前記第2熱交換器に直接的に到達することを許容する第2流路とを含む、熱電併給システムを提供する。
上記のCHPシステムは、熱エネルギーを安定的に供給できる。
本発明の一実施形態に係る熱電併給システムの構成図 熱交換ユニットの斜視図 変形例1に係る熱電併給システムの構成図 変形例2に係る熱電併給システムの構成図 変形例3に係る熱電併給システムの構成図 変形例4に係る熱電併給システムの構成図 図6に示す熱電併給システムにおける、燃焼器、第1熱交換器(蒸発器)及び第2熱交換器の位置関係を示す概略断面図 変形例に係る熱交換ユニットの斜視図 図8Aに示す熱交換ユニットの概略断面図 他の変形例に係る熱交換ユニットの斜視図
特許文献1に記載されたCHPシステムは、熱源で生成された熱エネルギーのうち、ランキンサイクル装置の蒸発器で吸収しきれなかった熱エネルギーと、ランキンサイクル装置の凝縮器で作動流体から放出される熱エネルギーとを温水に変換して供給する。すなわち、特許文献1に記載されたCHPシステムは、ランキンサイクル装置の排熱で温水を生成するシステムである。このようなCHPシステムでは、ランキンサイクル装置の運転状態に応じて温水の生成量も変化する。具体的には、ランキンサイクル装置が停止しているときに温水を供給することができない。ランキンサイクル装置が停止しているときにボイラーで燃料を燃やし、温水を生成するための熱交換器に燃焼ガスを供給すると、ランキンサイクル装置の蒸発器が過剰に加熱される。その結果、蒸発器の熱損傷、作動流体の熱分解、潤滑油の熱分解などの不具合が起こる可能性がある。
従って、従来のCHPシステムは、ランキンサイクル装置の運転の停止とともにシステム全体を停止させる必要がある。ボイラーでの燃焼ガスの生成量を減らし、ランキンサイクル装置の不具合が起こらない程度まで燃焼ガスの温度を低下させると、温水を生成するための熱交換器での燃焼ガスの温度が不足する。その結果、温水の供給量が極端に減少し、供給温度も低下する。周囲への放熱によって発生する損失の割合が増えるので、エネルギー変換効率も低下する。
上記の事情に鑑み、本開示の第1態様は、
熱源と、
前記熱源で生成された熱流体から熱エネルギーを吸収する第1熱交換器を作動流体を加熱するための蒸発器として有するランキンサイクル装置と、
前記ランキンサイクル装置の前記作動流体とは異なる熱媒体を加熱するための熱交換器であって、前記熱流体から熱エネルギーを吸収して前記熱媒体に伝達する第2熱交換器と、
前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器のそれぞれに前記熱源から前記熱流体が供給されるように前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器が配置された熱流体流路と、
を備え、
前記熱流体流路は、前記熱流体が前記熱源から前記第1熱交換器に直接的に到達することを許容する第1流路と、前記熱流体が前記熱源から前記第2熱交換器に直接的に到達することを許容する第2流路とを含む、熱電併給システムを提供する。
第1態様の熱電併給システムによれば、熱源で生成された熱流体は、第1流路を通ってランキンサイクル装置の蒸発器(第1熱交換器)に直接的に到達する。また、熱流体は、第2流路を通って第2熱交換器に直接的に到達する。そのため、ランキンサイクル装置の運転状態によらず、第2熱交換器への入熱エネルギーを一定に保ちやすい。その結果、熱エネルギーを安定的に供給することが可能となる。
本開示の第2態様は、第1態様に加え、前記熱源と前記第1熱交換器との間の空間によって前記第1流路が形成され、前記第1流路を介して前記第1熱交換器が前記熱源に直接的に面しており、前記熱源と前記第2熱交換器との間の空間によって前記第2流路が形成され、前記第2流路を介して、前記第2熱交換器が前記熱源に直接的に面している、熱電併給システムを提供する。このような構成によれば、燃焼ガスが速い流速を保ったまま第1熱交換器及び第2熱交換器のそれぞれに到達できる。そのため、第1熱交換器及び第2熱交換器の表面における熱伝達率が向上し、高い熱交換効率が発揮される。また、熱源と第1熱交換器との間に第2熱交換器が存在していたり、熱源と第2熱交換器との間に第1熱交換器が存在していたりすることもない。従って、熱源で一定の熱エネルギーが生成される限り、第1熱交換器及び第2熱交換器は、それぞれ、安定的に熱エネルギーを受け取ることができる。
本開示の第3態様は、第1又は第2態様に加え、前記熱流体流路における前記熱流体の流れ方向に垂直な投影面に前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器を正射影したとき、前記第1熱交換器の投影像と前記第2熱交換器の投影像とが前記投影面において重複していない、熱電併給システムを提供する。第1熱交換器及び第2熱交換器がこのような位置関係にあれば、第1又は第2態様に基づく効果を確実に得ることができる。
本開示の第4態様は、第1〜第3態様のいずれか1つに加え、前記第1熱交換器を経由することなく前記熱源から前記第2熱交換器に前記熱流体が到達でき、前記第2熱交換器を経由することなく前記熱源から前記第1熱交換器に前記熱流体が到達できる、熱電併給システムを提供する。このような構成によれば、第1〜第3態様に基づく効果を確実に得ることができる。
本開示の第5態様は、第1〜第4態様のいずれか1つに加え、前記第2熱交換器は、前記第1熱交換器に直接的に接している又は熱伝導部材を介して間接的に前記第1熱交換器に接している、熱電併給システムを提供する。ランキンサイクル装置の蒸発器(第1熱交換器)に第2熱交換器が直接的に又は熱伝導部材を介して間接的に接していると、ランキンサイクル装置の運転が停止したとしても、蒸発器の熱が第2熱交換器に伝導する。その結果、ランキンサイクル装置が停止している状態においても外部に熱エネルギーが供給できるとともに、システムから外部へと供給される熱エネルギーの量を高効率で増加させることができる。さらに、蒸発器の熱損傷、ランキンサイクル装置の作動流体の熱分解などの不具合を防止できる。
本開示の第6態様は、第1〜第5態様のいずれか1つに加え、前記熱源は、互いに独立して前記熱流体を生成できる複数の分割された熱源を含み、少なくとも1つの前記分割された熱源は、実質的に、前記第2熱交換器にのみ前記熱流体を供給できる、熱電併給システムを提供する。このような構成によれば、ランキンサイクル装置の運転状態にかかわらず安定的に第2熱交換器で熱媒体を加熱することができる。さらに、ランキンサイクル装置の運転の停止時において、第1熱交換器の熱損傷などの不具合をより確実に防止しつつ、要求される熱エネルギーの量に応じて、第2熱交換器で熱媒体を加熱できる。
本開示の第7態様は、第6態様に加え、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器との間に隔壁が設けられている、熱電併給システムを提供する。この隔壁によれば、熱流体流路を第1熱交換器が配置された部分と第2熱交換器42が配置された部分とに仕切ることができる。その結果、複数の分割された熱源のそれぞれから第1熱交換器及び第2熱交換器のそれぞれに熱流体を供給できる。第2熱交換器に熱流体が供給されているときに、第1熱交換器に熱流体が供給されることを隔壁によって妨げることができる。故に、ランキンサイクル装置の運転の停止時において、第1熱交換器の熱損傷などの不具合をより確実に防止しつつ、第2熱交換器で温水を生成できる。
本開示の第8態様は、第1〜第7態様のいずれか1つに加え、前記熱源は、火炎及び前記熱流体としての燃焼ガスを生成する燃焼器であり、前記熱流体流路は、前記燃焼器を収容している燃焼チャンバの内部空間によって形成されている、熱電併給システムを提供する。熱源として、火炎及び燃焼ガスを生成する燃焼器を使用すれば、高温の熱エネルギーを容易に得ることができる。その結果、ランキンサイクル装置の発電効率を向上させることができる。さらに、第1熱交換器及び第2熱交換器の寸法を小さくすることができる。
本開示の第9態様は、第1〜第8態様のいずれか1つに加え、前記第2熱交換器に前記熱媒体を流すように前記第2熱交換器に接続された流路と、前記流路に配置された流量調整器と、をさらに備えた、熱電併給システムを提供する。流量調整器を制御することによって、第2熱交換器を流れる熱媒体の量を調整できる。つまり、需要に応じて加熱するべき熱媒体の量を調整することができるだけでなく、電気出力(kWe)に対する熱出力(kWt)の比率を最適な範囲に調整することができる。
本開示の第10態様は、第9態様に加え、前記ランキンサイクル装置は、発電量を検出する検出器を含み、前記熱電併給システムは、前記検出器で検出された発電量に応じて前記流量調整器を制御する制御装置をさらに備えた、熱電併給システムを提供する。このような構成によれば、電気出力及び熱出力を需要に応じて自由にかつ細かく調整することができる。
本開示の第11態様は、第1〜第10態様のいずれか1つに加え、前記ランキンサイクル装置で発電が行われていないときに前記第2熱交換器に前記熱媒体を流して加熱することができる、熱電併給システムを提供する。このような構成によれば、熱エネルギーのみが必要なときに、第2熱交換器で加熱された熱媒体を外部へと供給できるため、ユーザの利便性が向上する。
本開示の第12態様は、第1〜第11態様のいずれか1つに加え、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器よりも前記熱源から離れた位置に配置された第3熱交換器をさらに備え、前記第3熱交換器は、前記熱流体が持っている熱エネルギーを前記熱媒体に伝達する、熱電併給システムを提供する。第3熱交換器を使用すれば、熱源で生成された熱エネルギーのうち、第1熱交換器及び第2熱交換器で吸収しきれなかった残りの熱エネルギーを回収できる。その結果、熱源で生成された熱エネルギーの利用効率が向上する。
本開示の第13態様は、第12態様に加え、前記第3熱交換器を通過した前記熱媒体が前記第2熱交換器に流入するように、前記第3熱交換器が前記第2熱交換器に接続されている、熱電併給システムを提供する。このような構成によれば、第3熱交換器に相対的に低温の水が流れ、第2熱交換器に相対的に高温の水が流れる。従って、より多くの熱エネルギーを第2熱交換器及び第3熱交換器で吸収できる。その結果、熱源で生成された熱エネルギーの利用効率が向上する。
本開示の第14態様は、第5態様に加え、前記熱伝導部材は、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とを間接的に接触させるヒートパイプである、熱電併給システムを提供する。ヒートパイプを使用すれば、第1熱交換器から第2熱交換器への熱移動を促進することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本実施形態の熱電併給システム100(以下、CHPシステムと称する)は、ボイラー10、ランキンサイクル装置20、第1流体回路30、第2流体回路40及び制御装置50を備えている。CHPシステム100は、ボイラー10で生成された熱エネルギーを使用して、温水及び電力を同時に又は独立して得ることができるように構成されている。「同時に」とは、温水を供給しながら電力も供給できるという意味である。「独立して」とは、温水の供給を停止して電力のみを供給することもできるし、電力の供給を停止して温水のみを供給することもできるという意味である。
ランキンサイクル装置20を運転しているときには、ランキンサイクル装置20で生成された電力と、第1流体回路30で生成された温水と、第2流体回路40で生成された温水とを外部へと供給できる。ランキンサイクル装置20の運転が停止しているときには、第2流体回路40で生成された温水を外部へと供給できる。
本実施形態において、第1流体回路30を流れる熱媒体が水である。ただし、第1流体回路30で加熱されるべき熱媒体は水に限定されない。第1流体回路30は、ブライン、空気などの他の熱媒体を加熱するように構成されていてもよい。また、本実施形態において、第2流体回路40を流れる熱媒体も水である。第2流体回路40で加熱されるべき熱媒体も水に限定されない。第2流体回路40は、ブラインなどの他の液相の熱媒体を加熱するように構成されていてもよい。
ボイラー10は、燃焼チャンバ12及び燃焼器14(combustor)を備えている。燃焼チャンバ12の上部には排気口が設けられている。燃焼器14は、火炎及び燃焼ガスを生成する熱源であり、燃焼チャンバ12の内部に配置されている。燃焼器14で生成された熱流体である燃焼ガスは、燃焼チャンバ12の内部空間を上に向かって進み、排気口を通って外部へと排出される。CHPシステム100の熱源として、火炎及び燃焼ガスを生成する燃焼器14を使用すれば、高温の熱エネルギーを容易に得ることができる。その結果、ランキンサイクル装置20の発電効率を向上させることができる。ボイラー10の内部には、送風機などの他の機器が配置されていてもよい。
ボイラー10は、例えばガスボイラーである。ボイラー10がガスボイラーであるとき、燃焼器14には天然ガス、バイオガスなどの燃料ガスが供給される。燃焼器14は、燃料ガスを燃焼させることによって、火炎及び高温の燃焼ガスを生成する。
ランキンサイクル装置20は、膨張機21、凝縮器22、ポンプ23及び蒸発器24を備えている。これらのコンポーネントは、閉回路を形成するように複数の配管によって上記の順番で環状に接続されている。ランキンサイクル装置20には、公知の再生器などが設けられていてもよい。
膨張機21は、ボイラー10で加熱された作動流体を膨張させる。膨張機21は、例えば、容積型又はターボ型の膨張機である。容積型の膨張機として、スクロール膨張機、ロータリ膨張機、スクリュー膨張機、往復膨張機などが挙げられる。ターボ型の膨張機は、いわゆる膨張タービンである。膨張機21の回転軸には、発電機26が接続されている。膨張機21によって発電機26が駆動される。ランキンサイクル装置20には、発電機26による発電量(kWe)を検出する検出器27が設けられている。検出器27は、典型的には電力計である。検出器27で検出された発電量に関する情報は制御装置50に送られる。
凝縮器22は、第1流体回路30の中の水と膨張機21から吐出された作動流体とを熱交換させることによって、作動流体を冷却し、水を加熱する。凝縮器22として、プレート式熱交換器、二重管式熱交換器、フィンチューブ熱交換器などの公知の熱交換器を使用できる。凝縮器22の種類は、第1流体回路30の中の熱媒体の種類に応じて適切に選択される。第1流体回路30の中の熱媒体が水などの液体のとき、プレート式熱交換器又は二重管式熱交換器を凝縮器22に好適に使用できる。第1流体回路30の中の熱媒体が空気などの気体のとき、フィンチューブ熱交換器を凝縮器22に好適に使用できる。
ポンプ23は、凝縮器22から流出した作動流体を吸い込んで加圧し、加圧された作動流体を蒸発器24に供給する。ポンプ23として、一般的な容積型又はターボ型のポンプを使用できる。容積型のポンプとして、ピストンポンプ、ギヤポンプ、ベーンポンプ、ロータリポンプなどが挙げられる。ターボ型のポンプとして、遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプなどが挙げられる。
蒸発器24は、燃焼器14で生成された燃焼ガスから熱エネルギーを吸収する第1熱交換器である。具体的に、蒸発器24は、ボイラー10の内部に配置されている。図2に示すように、蒸発器24として、フィンチューブ熱交換器を使用できる。燃焼器14で生成された燃焼ガスとランキンサイクル装置20の作動流体とが蒸発器24において熱交換する。これにより、ランキンサイクル装置20の作動流体が加熱され、蒸発する。また、蒸発器24には、燃焼ガスの熱と同時に火炎の輻射熱も与えられる。場合によっては、蒸発器24は、燃焼器14で生成された火炎によって直接加熱されてもよい。
ランキンサイクル装置20の作動流体として、有機作動流体を好適に使用できる。有機作動流体として、ハロゲン化炭化水素、炭化水素、アルコールなどが挙げられる。ハロゲン化炭化水素として、R−123、R−245faなどが挙げられる。炭化水素として、プロパン、ブタン、ペンタン、イソペンタンなどのアルカンが挙げられる。アルコールとして、エタノールなどが挙げられる。これらの有機作動流体は、単独で使用してもよいし、2種類以上の混合物を使用してもよい。その他、作動流体として、水、二酸化炭素、アンモニアなどの無機作動流体を使用できる可能性もある。
第1流体回路30は、ランキンサイクル装置20の凝縮器22に水を流すように凝縮器22に接続されている。第1流体回路30の中の水は、膨張機21から吐出された作動流体によって加熱される。
第1流体回路30を通じて加熱されるべき熱媒体が水などの液体のとき、第1流体回路30は1又は複数の配管にて形成されうる。第1流体回路30を通じて加熱されるべき熱媒体が空気などの気体のとき、第1流体回路30は気体を流すための風路又はダクトにて形成されうる。
第2流体回路40は、第2熱交換器42、流路44a、流路44b及び流量調整器46を有する。第2熱交換器42は、ランキンサイクル装置20の蒸発器24とともに、ボイラー10の内部に配置されている。第2熱交換器42は、燃焼器14で生成された燃焼ガスから熱エネルギーを吸収して水(熱媒体)に伝達する。つまり、燃焼器14で生成された燃焼ガスと第2流体回路40の中の水とが第2熱交換器42において熱交換する。これにより、第2流体回路40の中の水が加熱される。第2熱交換器42にも、燃焼器14で生成された火炎の輻射熱が与えられる。場合によっては、第2熱交換器42は、燃焼器14で生成された火炎によって直接加熱されてもよい。
第1流体回路30及び第2流体回路40は、それぞれ、ランキンサイクル装置20の作動流体回路から独立した回路である。つまり、第1流体回路30を流れる流体とランキンサイクル装置20の作動流体とが混ざることはなく、第2流体回路40を流れる流体とランキンサイクル装置20の作動流体とが混ざることもない。第2熱交換器42は、ランキンサイクル装置20の作動流体とは異なる熱媒体(本実施形態では水)を加熱するための熱交換器である。
図2に示すように、第2熱交換器42として、フィンチューブ熱交換器を使用できる。流路44a及び44bは、第2熱交換器42に水を流すように第2熱交換器42に接続されている。流路44a及び44bは、それぞれ、1又は複数の配管によって形成されうる。流路44aには流量調整器46が配置されている。流量調整器46は、典型的には流量調整弁である。流量調整器46を制御することによって、第2熱交換器42を流れる水の量を調整できる。つまり、温水(熱)の需要に応じて温水の生成量を調整することができるだけでなく、電気出力(kWe)に対する熱出力(kWt)の比率(熱電比)を最適な範囲に調整することができる。
制御装置50は、ランキンサイクル装置20のポンプ23、ボイラー10の燃焼器14、第2流体回路40の流量調整器46などの制御対象を制御する。制御装置50として、A/D変換回路、入出力回路、演算回路、記憶装置などを含むDSP(Digital Signal Processor)を使用できる。制御装置50には、CHPシステム100を適切に運転するためのプログラムが格納されている。
第1流体回路30で生成された温水は、蛇口、温水暖房回路、貯湯タンクなどの設備に供給されうる。第1流体回路30は、低温の温水を加熱する用途で使用されてもよいし、市水を加熱する用途で使用されてもよい。これらは、第2流体回路40にも当てはまる。
本実施形態では、蒸発器24及び第2熱交換器42のそれぞれに燃焼器14から燃焼ガスGが供給されるように、蒸発器24及び第2熱交換器42が燃焼器14とともにボイラー10の内部に配置されている。詳細には、蒸発器24及び第2熱交換器42が燃焼器14とともに燃焼チャンバ12の内部に配置されている。つまり、燃焼チャンバ12の内部空間によって、燃焼ガスの流路である燃焼ガス流路16(熱流体流路)が形成されている。このような構成によれば、高温の燃焼ガスは、蒸発器24及び第2熱交換器42にスムーズに導かれる。
燃焼ガス流路16は、第1流路16a及び第2流路16bを含む。第1流路16aは、燃焼ガスが燃焼器14から蒸発器24に直接的に到達することを許容する流路である。第2流路16bは、燃焼ガスが燃焼器14から第2熱交換器42に直接的に到達することを許容する流路である。また、第2流路16bは、第1流路16aから独立した経路で燃焼器14から第2熱交換器42に燃焼ガスが供給されるように規定された流路である。蒸発器24及び第2熱交換器42は、燃焼器14の上方に配置されており、かつ水平方向に並べられている。従って、燃焼器14と蒸発器24との間の空間によって第1流路16aが形成されている。燃焼器14と第2熱交換器42との間の空間によって第2流路16bが形成されている。なお、「燃焼ガスが燃焼器14から蒸発器24に直接的に到達する」とは、第2熱交換器42を経由することなく燃焼器14から蒸発器24に燃焼ガスが到達することを意味する。同様に、「燃焼ガスが燃焼器14から第2熱交換器42に直接的に到達する」とは、蒸発器24を経由することなく燃焼器14から第2熱交換器42に燃焼ガスが到達することを意味する。
上記の構成によれば、第2熱交換器42は、燃焼ガスから一定のエネルギーを受け取ることができる。蒸発器24が第2熱交換器42に及ぼす影響は小さい。従って、ランキンサイクル装置20の運転状態によらず、第2流体回路40は温水を供給できる。また、蒸発器24及び第2熱交換器42は、いずれも、燃焼器14で生成された高温の燃焼ガスから熱エネルギーを受け取ることができる。これにより、蒸発器24及び第2熱交換器42のエネルギー変換効率が向上する。その結果、ランキンサイクル装置20の発電効率と第2流体回路40の温水生成効率が向上し、ひいては発電量及び温水供給量が増加する。蒸発器24を経由することなく燃焼器14から第2熱交換器42に燃焼ガスが到達でき、第2熱交換器42を経由することなく燃焼器14から蒸発器24に燃焼ガスが到達できることによって、これらの効果を確実に得ることができる。
本実施形態において、蒸発器24は、第1流路16aを介して燃焼器14に直接的に面している。同様に、第2熱交換器42は、第2流路16bを介して燃焼器14に直接的に面している。つまり、燃焼ガスの流れを遮るような物体が第1流路16a及び第2流路16bに存在していない。このような構成によれば、燃焼ガスが速い流速を保ったまま蒸発器24及び第2熱交換器42のそれぞれに到達できる。そのため、蒸発器24及び第2熱交換器42の表面における熱伝達率が向上し、高い熱交換効率が発揮される。蒸発器24及び第2熱交換器42は、燃焼ガスの熱に加えて、火炎の輻射熱も直接的に受け取ることができる。そのため、蒸発器24及び第2熱交換器42は、非常に大きい熱エネルギーを効率よく受け取ることができる。また、燃焼器14と蒸発器24との間に第2熱交換器42が存在していたり、燃焼器14と第2熱交換器42との間に蒸発器24が存在していたりすることもない。従って、燃焼器14で一定の熱エネルギーが生成される限り、蒸発器24及び第2熱交換器42は、それぞれ、安定的に熱エネルギーを受け取ることができる。
蒸発器24及び第2熱交換器42は、ボイラー10の内部空間において、水平方向に並べられている。燃焼ガス流路16における燃焼ガスの流れ方向(例えば、鉛直方向)に垂直な投影面に蒸発器24及び第2熱交換器42を正射影したとき、蒸発器24の投影像と第2熱交換器42の投影像とが投影面において重複していない。言い換えれば、蒸発器24の投影像の全部が第2熱交換器42の投影像から分離している。蒸発器24及び第2熱交換器42がこのような位置関係にあれば、上記した効果を確実に得ることができる。
本実施形態において、ランキンサイクル装置20の蒸発器24及び第2流体回路40の第2熱交換器42は、ボイラー10の内部において互いに接触している。従って、蒸発器24を介して、燃焼器14で生成された熱エネルギーを第2熱交換器42の中の水に与えることができる。そのため、ランキンサイクル装置20の運転を停止した状態(ポンプ23の運転を停止した状態)で蒸発器24が熱エネルギーを吸収したとしても、熱は、蒸発器24から第2熱交換器42の中の水に伝導できる。その結果、蒸発器24が熱損傷を受けることを防止できるだけでなく、作動流体及び潤滑油が熱分解することも防止できる。しかも、ランキンサイクル装置20の運転の停止時においても、第2流体回路40を使用して温水を生成できる。
図2に示すように、蒸発器24の熱が空気以外の媒体を介して第2熱交換器42に直接的に伝導できるように、蒸発器24及び第2熱交換器42は、互いに直接的に接触している。具体的には、蒸発器24及び第2熱交換器42のそれぞれがフィンチューブ熱交換器であり、蒸発器24及び第2熱交換器42が複数のフィン61を共有している。複数のフィン61の右半分及び伝熱管62aによって蒸発器24が形成されている。複数のフィン61の左半分及び伝熱管62bによって第2熱交換器42が形成されている。蒸発器24の伝熱管62aは、第2熱交換器42の伝熱管62bに連通していない。伝熱管62aに作動流体が流れ、伝熱管62bに水が流れる。蒸発器24の熱は、フィン61を介して第2熱交換器42を流れる水に効率的に伝導しうる。これにより、蒸発器24の熱損傷、作動流体の熱分解、潤滑油の熱分解などの不具合を防止できる。なお、熱交換ユニット60における蒸発器24及び第2熱交換器42の左右の位置関係は図2に示す例に限定されない。
本実施形態において、蒸発器24及び第2熱交換器42は、単一の熱交換ユニット60を形成している。熱交換ユニット60は、燃焼器14の真上に位置するように、ボイラー10の内部に配置されている。複数のフィン61は水平方向に配列している。伝熱管62a及び62bは、それぞれ、複数のフィン61を水平方向に貫通している。フィン61とフィン61との間に形成された空間が燃焼ガスGの排気経路、すなわち、燃焼ガス流路16の一部を形成している。このような構成によれば、ランキンサイクル装置20の運転が停止しているときにも、第2熱交換器42が燃焼ガスGから直接的に熱エネルギーを吸収できる。そのため、ランキンサイクル装置20の運転が停止しているときにおける熱エネルギーの無駄を減らすことができ、高いエネルギー利用効率を達成できる。
本実施形態において、燃焼ガス流路16における燃焼ガスの流れ方向は、鉛直方向に平行である。第1流路16a及び第2流路16bにおける燃焼ガスの流れ方向も鉛直方向に平行なので、第1流路16aにおける燃焼ガスの流れ方向は第2流路16bにおける燃焼ガスの流れ方向に平行である。さらに、燃焼器14から蒸発器24までの距離(最短距離)は、燃焼器14から第2熱交換器42までの距離(最短距離)に等しい。例えば、蒸発器24及び第2熱交換器42がそれぞれフィンチューブ熱交換器であるとき、蒸発器24のフィンの下端と第2熱交換器42のフィンの下端とが燃焼器14から等距離に位置している。図2を参照して説明したように、本実施形態では、蒸発器24と第2熱交換器42とが複数のフィン61を共有している。燃焼器14から複数のフィン61の下端までの距離は一定に保たれている。このような構成によれば、燃焼器14から蒸発器24及び第2熱交換器42の各々への熱エネルギーの供給を安定させやすい。また、エネルギー変換効率を高めるうえでも有利である。さらに、燃焼器14から蒸発器24までの距離及び燃焼器14から第2熱交換器42までの距離を十分に短くすることによって、放射損失を抑制できるとともに、高温の燃焼ガスを蒸発器24及び第2熱交換器42の各々に供給しやすい。
なお、蒸発器24から第2熱交換器42への良好な熱伝導を達成できる限り、蒸発器24及び第2熱交換器42の構造は特に限定されない。例えば、蒸発器24及び第2熱交換器42が、それぞれ、蛇行した伝熱管によって形成されていてもよい。その場合、伝熱管同士が直接的に接触する。つまり、蒸発器24を構成する部材が第2熱交換器42を構成する部材に直接的に接触していることが望ましい。
次に、CHPシステム100の2つの典型的な運転モードを説明する。第1運転モードは、ランキンサイクル装置20の運転時における運転モードである。第2運転モードは、ランキンサイクル装置20の運転の停止時における運転モードである。
<第1運転モード>
第1運転モードにおいて、CHPシステム100は、温水及び電力の両方を外部へと供給できる。まず、ポンプ23を動かしてランキンサイクル装置20の運転を開始させ、適切なタイミングで第1流体回路30に水を流し始める。その後、適切なタイミングで燃焼器14への燃料の供給を開始し、燃料に着火する。ランキンサイクル装置20の作動流体は、蒸発器24において火炎及び燃焼ガスから熱を受け取り、過熱状態の気相の作動流体へと変化する。高温かつ気相の作動流体は膨張機21へと送られる。膨張機21において、作動流体の圧力エネルギーが機械エネルギーに変換され、発電機26が駆動される。これにより、発電機26において電力が生成される。膨張機21から吐出された作動流体は、凝縮器22に流入する。膨張機21の出口において、作動流体が過熱状態を維持していてもよい。作動流体は、凝縮器22において、第1流体回路30を流れる水によって冷却され、凝縮する。第1流体回路30の中の水は作動流体によって加熱される。第1流体回路30で温水が生成され、生成された温水は外部へと供給される。凝縮した作動流体はポンプ23によって加圧され、再び蒸発器24に送られる。
ランキンサイクル装置20の運転とは独立して、適切なタイミングで第2流体回路40に水を流し始める。第2流体回路40を流れる水は燃焼ガスによって加熱される。第2流体回路40においても温水が生成され、生成された温水は外部へと供給される。
第1運転モードにおいて、制御装置50は、検出器27で検出された発電量に応じてポンプ23及び/又は流量調整器46を制御する。このような制御によれば、電気出力及び熱出力を需要に応じて自由にかつ細かく調整することができる。例えば、電気出力を増加すべき旨の指令が制御装置50に入力されたら(つまり、電気出力を増加すべきとき)、制御装置50は、作動流体の循環量が増加するようにポンプ23を制御し、第2流体回路40の水の流量が減少するように流量調整器46を制御する。具体的には、ポンプ23の回転数を上げ、流量調整器46の開度を減らす。逆に、電気出力を減らすべき旨の指令が制御装置50に入力されたら(つまり、電気出力を減らすべきとき)、制御装置50は、作動流体の循環量が減少するようにポンプ23を制御し、第2流体回路40の水の流量が増加するように流量調整器46を制御する。具体的には、ポンプ23の回転数を下げ、流量調整器46の開度を増やす。検出器27で検出された発電量に応じて、ポンプ23の制御及び流量調整器46の制御の両方を実行してもよいし、一方のみを実行してもよい。
さらに、制御装置50は、ランキンサイクル装置20の異常を検出した場合、第2流体回路40の水の流量が増加するように流量調整器46を制御する。例えば、検出器27で検出された発電量がゼロになったことを検出した場合に、制御装置50は、ランキンサイクル装置20の異常が起きたと判断し、流量調整器46の制御を行う。これにより、予期せぬ故障などがランキンサイクル装置20に起こった場合においても、蒸発器24の熱損傷、ランキンサイクル装置20の内部圧力の過上昇などの不具合を防止できる。ボイラー10がガスボイラーの場合には、燃焼器14への燃料の供給を止めることによって、蒸発器24の熱損傷などの不具合をより確実に防止できる。しかし、後述するように、ボイラー10がペレットボイラーであるとき、燃焼ガスの生成を直ちに止めることができない可能性がある。このような場合、流量調整器46を制御して第2流体回路40に水を多目に流せば、蒸発器24の熱損傷などの不具合を防止できる。
さらに、第1運転モードにおいては、第1流体回路30を通じて十分に高い温度の温水が生成されうる。従って、第1運転モードにおいて、ランキンサイクル装置20が定常運転を行っているとき、第2流体回路40に水を全く流さなくてもよい。ただし、ランキンサイクル装置20の運転が過渡期にあるとき、第2流体回路40に適量の水を流すことは、蒸発器24の熱損傷などの不具合を防止する観点で望ましい。過渡期の例としては、運転を開始した直後から定常運転に移行するまでの期間、運転を停止するための処理を実行している期間などが挙げられる。
<第2運転モード>
第2運転モードにおいて、ランキンサイクル装置20の運転は停止しており、CHPシステム100は、温水のみを外部へと供給できる。ランキンサイクル装置20で発電が行われていないときに第2熱交換器42に水を流して加熱することができる。具体的には、第2流体回路40を使用して温水を生成するように第2流体回路40に水を流す。第2熱交換器42は、燃焼ガスの熱を直接的に吸収すると同時に、蒸発器24を介して燃焼ガスの熱を間接的に吸収する。これにより、蒸発器24の熱損傷、作動流体の熱分解などの不具合を防止しつつ、第2熱交換器42で温水を生成でき、ひいてはユーザの利便性が向上する。第2運転モードにおいて、流量調整器46は、例えば、全開状態に制御される。
以下、CHPシステムのいくつかの変形例を説明する。図1に示すCHPシステム100と各変形例とで共通する要素には同じ参照符号を付し、それらの説明を省略する。すなわち、CHPシステム100に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、以下の変形例にも適用されうる。
(変形例1)
図3に示すように、変形例1に係るCHPシステム102は、互いに直列的に接続された第1流体回路30及び第2流体回路40を備えている。すなわち、第1流体回路30を通じて加熱された水が第2流体回路40を通じてさらに加熱されるように、第1流体回路30と第2流体回路40とが直列的に接続されていてもよい。これにより、より高温の温水を生成することができる。
本変形例においても、第2流体回路40は、流路44a、第2熱交換器42及び流路44bで構成されている。流路44aは、分岐位置31において第1流体回路30から分岐し、第2熱交換器42の入口に接続されている。流路44bは、第2熱交換器42の出口に接続され、合流位置33において第1流体回路30に合流している。第1流体回路30には、分岐位置31と合流位置33との間の部分に流量調整器46が配置されている。このような構成によれば、第1流体回路30で加熱された水の全量を第2熱交換器42でさらに加熱することができるだけでなく、第1流体回路30で加熱された水の一部のみを第2熱交換器42でさらに加熱することができる。第2熱交換器42における水の圧力損失は相対的に大きいので、流量調整器46を全開にすると、大部分の水が第2熱交換器42を迂回し、第2熱交換器42には僅かな量の水しか流れない。このように、流量調整器46によって、第2熱交換器42を流れる水の量に対する第2熱交換器42を迂回する水の量の比率を調整できる。従って、電気出力及び熱出力を需要に応じて自由にかつ細かく調整することができる。また、ランキンサイクル装置20が停止しているときに適切な量の水(例えば全量)を第2熱交換器42に流せば、蒸発器24の熱損傷、ランキンサイクル装置20の内部圧力の過上昇などの不具合を確実に防止できる。なお、流量調整器46に代えて開閉弁を使用してもよい。このことは、他の変形例にもあてはまる。
(変形例2)
図4に示すように、変形例2に係るCHPシステム104は、燃焼器14として、互いに独立して火炎及び燃焼ガスを生成できる複数の分割燃焼器14a,14b及び14cを有している。少なくとも1つの分割燃焼器14aで生成された燃焼ガスが実質的に第2熱交換器42にのみ供給されるように第2熱交換器42と複数の分割燃焼器14a,14b及び14cとの位置関係が定められている。具体的には、複数の分割燃焼器14a,14b及び14cのうち、分割燃焼器14aの真上には第2熱交換器42が存在し、蒸発器24は存在していない。また、別の分割燃焼器14b及び14cの真上には蒸発器24が存在しており、第2熱交換器42は存在していない。言い換えると、蒸発器24を燃焼器14に向けて垂直に投影したとき、分割燃焼器14b及び14cの上にのみ蒸発器24の投影図が重なる。第2熱交換器42を燃焼器14に向けて垂直に投影したとき、分割燃焼器14aの上にのみ第2熱交換器42の投影図が重なる。分割燃焼器14aで生成された燃焼ガスGは、第2熱交換器42に向かって進む。本変形例に係るCHPシステム104によれば、ランキンサイクル装置20の運転の停止時において、蒸発器24の熱損傷などの不具合をより確実に防止しつつ、第2熱交換器42で温水を生成できる。
なお、「分割燃焼器14aで生成された燃焼ガスが実質的に第2熱交換器42にのみ供給される」とは、例えば、分割燃焼器14aの上方に第2熱交換器42のみが存在することを意味する。従って、第2熱交換器42に流入した燃焼ガスの流れの向きが変化して蒸発器24に流入したとしても、燃焼ガスが実質的に第2熱交換器42にのみ供給されることになる。
分割燃焼器14a,14b及び14cの大きさ(火力の大きさ)は、特に限定されない。例えば、分割燃焼器14aの火力が相対的に小さく、分割燃焼器14b及び14cの合計の火力が相対的に大きくてもよい。このような構成によれば、ランキンサイクル装置20に十分な発電能力を付与することができる。逆に、分割燃焼器14aの火力が相対的に大きく、分割燃焼器14b及び14cの合計の火力が相対的に小さくてもよい。この場合、ランキンサイクル装置20の運転が停止したときにも十分な量の温水を供給できる。つまり、十分な暖房能力が発揮される。
さらに、CHPシステム104は、第3熱交換器48を備えている。第3熱交換器48は、ボイラー10の内部において、蒸発器24及び第2熱交換器42よりも燃焼器14から離れた位置に配置されている。第3熱交換器48は、例えば、フィンチューブ熱交換器である。第3熱交換器48は、蒸発器24に直接的には接触しておらず、第3熱交換器48と蒸発器24との間には適切な広さの隙間が確保されている。同様に、第3熱交換器48は、第2熱交換器42に直接的には接触しておらず、第3熱交換器48と第2熱交換器42との間には適切な広さの隙間が確保されている。本実施形態において、第3熱交換器48には、第2熱交換器42と同じ熱媒体、すなわち水が流れる。第3熱交換器48において、燃焼器14で生成された燃焼ガスの熱エネルギーが水に伝達される。第3熱交換器48を使用すれば、燃焼ガスが持っている熱エネルギーのうち、蒸発器24及び第2熱交換器42で吸収しきれなかった残りの熱エネルギーを回収できる。その結果、燃焼器14で生成された熱エネルギーの利用効率が向上する。
本変形例において、第3熱交換器48は、ランキンサイクル装置20の凝縮器22で加熱された水をさらに加熱するように第1流体回路30に設けられている。詳細には、第1流体回路30は、流路32a〜32c及び第3熱交換器48で構成されている。流路32bによって凝縮器22の水出口と第3熱交換器48の入口とが接続されている。従って、第1流体回路30を流れる水は、凝縮器22においてランキンサイクル装置20の作動流体によって加熱された後、第3熱交換器48において燃焼ガスGの残留熱によってさらに加熱される。第3熱交換器48の出口に流路32cが接続されている。流路32cを通じて、外部へと温水が供給されうる。
また、本変形例では、第3熱交換器48を通過した水が第2熱交換器42に流入するように、第3熱交換器48が第2熱交換器42に接続されている。このような構成によれば、第3熱交換器48に相対的に低温の水が流れ、第2熱交換器42に相対的に高温の水が流れる。従って、より多くの熱エネルギーを第2熱交換器42及び第3熱交換器48で吸収できる。その結果、燃焼器14で生成された熱エネルギーの利用効率が向上する。
詳細には、第1流体回路30の流路32cから第2流体回路40の流路44aが分岐している。つまり、第1流体回路30と第2流体回路40とが直列的に接続されている。また、流路32cと流路44aとの分岐位置34よりも下流側の合流位置35において、第2熱交換器42の出口と流路32cとが流路44bによって接続されている。流路44bを通じて、第2熱交換器42から流出した温水が第1流体回路30の流路32cに戻される。凝縮器22で加熱された水は、第3熱交換器48及び第2熱交換器42でさらに加熱される。その結果、燃焼器14で生成された熱エネルギーの利用効率がさらに向上する。
第1流体回路30(流路32c)には、分岐位置34と合流位置35との間の部分に流量調整器46が配置されている。流量調整器46を制御すれば、第1流体回路30で加熱された水の全量を第2熱交換器42でさらに加熱することができるだけでなく、第1流体回路30で加熱された水の一部のみを第2熱交換器42でさらに加熱することもできる。第2熱交換器42における水の圧力損失は相対的に大きいので、流量調整器46を全開にすると、大部分の水が第2熱交換器42を迂回し、第2熱交換器42には僅かな量の水しか流れない。このように、流量調整器46によって、第2熱交換器42を流れる水の量に対する第2熱交換器42を迂回する水の量の比率を調整できる。従って、電気出力及び熱出力を需要に応じて自由にかつ細かく調整することができる。また、ランキンサイクル装置20が停止しているときに適切な量の水を第2熱交換器42に流せば、蒸発器24の熱損傷、ランキンサイクル装置20の内部圧力の過上昇などの不具合を防止できる。
なお、第3熱交換器48は、第1流体回路30及び第2流体回路40から独立して設けられていてもよい。言い換えれば、第3熱交換器48は、第1流体回路30及び第2流体回路40で加熱されるべき熱媒体とは異なる熱媒体を加熱することができる熱交換器であってもよい。第3熱交換器48は、先に説明したCHPシステム100及び102に設けられていてもよい。
分割燃焼器14a,14b及び14cは、それぞれ、単独で動作させてもよいし、分割燃焼器14a,14b及び14cから選ばれる複数の燃焼器を同時に動作させてもよい。例えば、分割燃焼器14aのみを動作させ、分割燃焼器14b及び14cを停止した場合、実質的に第2熱交換器42のみが熱エネルギーを受け取り、温水のみが生成される。また、分割燃焼器14b又は14cのみを動作させた場合、実質的に蒸発器24のみが熱エネルギーを受け取り、ランキンサイクル装置20によって電力及び温水が生成される。つまり、温水の需要及び電力の需要に応じて燃焼器14を制御することによって、電気出力及び熱出力を自由に調整することができ、ひいてはユーザの利便性が向上する。
(変形例3)
図5に示すように、変形例3に係るCHPシステム105は、変形例2のCHPシステム104に加え、蒸発器24と第2熱交換器42との間に配置された隔壁80を備えている。この隔壁80によれば、燃焼ガス流路16を蒸発器24が配置された部分と第2熱交換器42が配置された部分とに仕切ることができる。その結果、複数の分割燃焼器14a,14b及び14cのそれぞれから蒸発器24及び第2熱交換器42のそれぞれに燃焼ガスを供給できる。第2熱交換器42に燃焼ガスGが供給されているときに、蒸発器24に燃焼ガスGが供給されることを隔壁80によって妨げることができる。故に、ランキンサイクル装置20の運転の停止時において、蒸発器24の熱損傷などの不具合をより確実に防止しつつ、第2熱交換器42で温水を生成できる。
具体的には、蒸発器24と第2熱交換器42との間に隙間が形成されている。つまり、蒸発器24が第2熱交換器42に直接的に接していない。蒸発器24と第2熱交換器42との間の隙間に板状の隔壁80が配置されている。言い換えれば、隔壁80も燃焼ガス流路16に配置されている。隔壁80は、蒸発器24及び第2熱交換器42に向かい合う位置から燃焼器14に向かって延びており、蒸発器24と第2熱交換器42との間の隙間から下方に突出することによって第1流路16aと第2流路16bとを仕切っている。このような構成によれば、分割燃焼器14aで生成された燃焼ガスは、第流路16を流れ、第2熱交換器42に確実に流入できる。分割燃焼器14aで生成された燃焼ガスが蒸発器24に流入することは隔壁80によって妨げられる。同様に、分割燃焼器14b及び14cで生成された燃焼ガスは、第流路16を流れ、蒸発器24に確実に流入できる。分割燃焼器14b及び14cで生成された燃焼ガスが第2熱交換器42に流入することは隔壁80によって妨げられる。さらに、第2熱交換器42を通過中の燃焼ガスが向きを変えて蒸発器24に流入することは隔壁80によって妨げられる。蒸発器24を通過中の燃焼ガスが向きを変えて第2熱交換器42に流入することは隔壁80によって妨げられる。このように、隔壁80の働きによって、蒸発器24及び第2熱交換器42のそれぞれに個別に燃焼ガスを供給することができる。従って、本変形例に係るCHPシステム105によれば、ランキンサイクル装置20の運転の停止時において、蒸発器24の熱損傷などの不具合をより確実に防止しつつ、第2熱交換器42で温水を生成できる。
(変形例4)
図6及び図7に示すように、変形例4に係るCHPシステム106は、燃焼器14として、円筒型の燃焼器を備えている。燃焼器14は、燃焼ガスGが半径方向の外向きに流れるように構成されている。このような構造のボイラーは、主に欧州で普及しており、例えば、独国のVIESSMANN社から提供されている。
図7に示すように、燃焼器14の周囲には、蒸発器24としての伝熱管が配置されている。蒸発器24としての伝熱管は螺旋状に成形されており、燃焼器14から少し離れた位置で燃焼器14を包囲している。また、燃焼器14の周囲には、第2熱交換器42としての伝熱管が配置されている。第2熱交換器42としての伝熱管も螺旋状に成形されており、燃焼器14から少し離れた位置で燃焼器14を包囲している。蒸発器24及び第2熱交換器42は、燃焼器14の軸方向に並べられている。燃焼器14と蒸発器24との間の空間によって、第1流路16aが形成されている。燃焼器14と第2熱交換器42との間の空間によって、第2流路16bが形成されている。「燃焼器14の軸方向」は、円筒型の燃焼器14の高さ方向を意味する。
本変形例において、円筒型の燃焼器14は、互いに独立して火炎及び燃焼ガスを生成できる複数の分割燃焼器14a及び14bによって構成されている。分割燃焼器14a及び14bは、燃焼器14の軸方向において隣り合っている。分割燃焼器14a及び14bのうち、分割燃焼器14bの周囲には蒸発器24が存在し、第2熱交換器42は存在していない。別の分割燃焼器14aの周囲には第2熱交換器42が存在し、蒸発器24は存在していない。本変形例では、蒸発器24が燃焼チャンバ12の排気口の近くに位置し、第2熱交換器42が排気口から遠くに位置している。ただし、燃焼チャンバ12の排気口に対する蒸発器24及び第2熱交換器42の位置関係は特に限定されない。第2熱交換器42が燃焼チャンバ12の排気口の近くに位置し、蒸発器24が排気口から遠くに位置していてもよい。
蒸発器24と第2熱交換器42との間には、燃焼チャンバ12の内壁面に向かって延びる隔壁80が設けられている。隔壁80は、例えば円板の形状を有しており、第1流路16aと第2流路16bとを仕切っている。ただし、隔壁80の外周面と燃焼チャンバ12の内壁面との間には、燃焼ガスが通過できる隙間が形成されている。隔壁80の役割は、第3変形例で説明した通りである。
分割燃焼器14aで生成された燃焼ガスGは、第2流路16bを通じて、第2熱交換器42へと供給される。分割燃焼器14bで生成された燃焼ガスGは、第1流路16aを通じて、蒸発器24へと供給される。燃焼ガスGは、その後、蒸発器24の周囲の空間及び第2熱交換器42の周囲の空間を通って排気口に向かって進む。分割燃焼器14aで生成された燃焼ガスGの熱の大部分は、第2熱交換器42を流れる水によって奪われる。そのため、分割燃焼器14bを停止すれば、蒸発器24はほとんど加熱されない。つまり、本変形例に係るCHPシステム105においても、ランキンサイクル装置20の運転の停止時において、蒸発器24の熱損傷などの不具合をより確実に防止しつつ、第2熱交換器42で温水を生成できる。
燃焼チャンバ12の内部空間には、第2変形例で説明した第3熱交換器48が配置されていてもよい。本変形例では、蒸発器24と第3熱交換器48との間に追加の隔壁80が設けられている。分割燃焼器14bで生成された燃焼ガスGは、第1流路16aを通って蒸発器24に供給され、蒸発器24で熱を奪われた後、蒸発器24の周囲の空間を通って第3熱交換器48に供給される。同様に、分割燃焼器14aで生成された燃焼ガスGは、第2流路16bを通って第2熱交換器42に供給され、第2熱交換器42で熱を奪われた後、第2熱交換器42の周囲の空間を通って第3熱交換器48に供給される。燃焼ガスGは、その後、螺旋状に成形された第3熱交換器48の外周部から中心部に向かって流れ、さらに、燃焼チャンバ12の排気口に向かって進む。
上記の燃焼器14を備えたCHPシステム106においても、図4及び図5を参照して説明したCHPシステム104及びCHPシステム105と同じ機能が発揮され、同じ効果が得られる。
本変形例のCHPシステム106においても、変形例3のCHPシステム104と同じように、第1流体回路30が、第3熱交換器48を経由して第2流体回路40に直列的に接続されている。本変形例においても、流量調整器46を制御すれば、第1流体回路30で加熱された水の全量を第2熱交換器42でさらに加熱することができるだけでなく、第1流体回路30で加熱された水の一部のみを第2熱交換器42でさらに加熱することもできる。従って、変形例2及び3のCHPシステム102及び104と同様に、より高温の温水を生成することができる。電気出力及び熱出力を需要に応じて自由にかつ細かく調整することができる。また、ランキンサイクル装置20が停止しているときに適切な量の水を第2熱交換器42に流せば、蒸発器24の熱損傷、ランキンサイクル装置20の内部圧力の過上昇などの不具合を確実に防止できる。さらに、第3熱交換器48において、燃焼ガスが持っている熱エネルギーのうち、蒸発器24及び第2熱交換器42で吸収しきれなかった残りの熱エネルギーを回収できる。その結果、燃焼器14で生成された熱エネルギーの利用効率が向上する。
(その他の変形例)
蒸発器24が第2熱交換器42に接していることは必須ではなく、蒸発器24が第2熱交換器42から離れていてもよい。また、蒸発器24は、熱伝導部材を介して間接的に第2熱交換器42に接していてもよい。熱伝導部材は、蒸発器24と第2熱交換器42とを熱的に接続する部材である。熱伝導部材の例は、ヒートパイプである。
図8Aに示す熱交換ユニット70は、蒸発器24、第2熱交換器42及びヒートパイプ54によって形成されている。熱交換ユニット70において、蒸発器24は第2熱交換器42に直接的に接していない。蒸発器24としてのフィンチューブ熱交換器と、第2熱交換器42としてのフィンチューブ熱交換器との間には適度な広さの隙間が形成されている。すなわち、蒸発器24のフィンは、第2熱交換器42のフィンとは別の部材である。ただし、蒸発器24の熱が第2熱交換器42に十分に伝導するように、蒸発器24と第2熱交換器42とを間接的に接触させるヒートパイプ54が設けられている。このようなヒートパイプ54は、ある物体から別の物体への熱伝導を促進するためにしばしば使用される。ヒートパイプ54は、優れた熱伝導性を有する材料で作られたパイプと、そのパイプの中に封入された揮発性の媒体とで構成されうる。パイプの一端を加熱し、他端を冷却することによって、揮発性の媒体の蒸発と、その媒体の凝縮とのサイクルがパイプの中で起こる。その結果、パイプの一端から他端へと熱が移動する。
図8Bに示すように、ヒートパイプ54は、受熱部54a及び放熱部54bを有する。受熱部54a及び放熱部54bは、それぞれ、蒸発器24及び第2熱交換器42に直接的に接している。具体的には、受熱部54aが蒸発器24のフィンを貫通し、これにより、受熱部54aが蒸発器24に固定されている。放熱部54bが第2熱交換器42のフィンを貫通し、これにより、放熱部54bが第2熱交換器42に固定されている。このような構成によれば、蒸発器24から第2熱交換器42への熱移動を促進することができる。
もちろん、図8Cに示す熱交換ユニット72のように、蒸発器24が第2熱交換器42に直接的に接している場合においても、ヒートパイプ54を使用することができる。
また、図4を参照して説明したCHPシステム104のように、複数の分割燃焼器14a,14b及び14cが使用される場合には、蒸発器24への熱エネルギーの供給を実質的に遮断しつつ、第2熱交換器42のみに選択的に熱エネルギーを供給できる。この場合には、ヒートパイプ54のような熱伝導部材を省略することも可能である。
本明細書に開示されたCHPシステムは、ランキンサイクル装置の運転が停止しているときにも水などの熱媒体を効率的に加熱することができる。そのようなCHPシステムは、室内暖房のための温水をボイラーで作ることが慣習となっているような寒冷地帯での使用に特に適している。すなわち、ランキンサイクル装置が何らかの原因で故障したとしても、室内暖房を継続することができる。

Claims (16)

  1. 熱源と、
    前記熱源で生成された熱流体から熱エネルギーを吸収する第1熱交換器を作動流体を加熱するための蒸発器として有するランキンサイクル装置と、
    前記ランキンサイクル装置の前記作動流体とは異なる液相の熱媒体を加熱するための熱交換器であって、前記熱流体から熱エネルギーを吸収して前記熱媒体に伝達する第2熱交換器と、前記熱媒体が前記第2熱交換器に供給されるように前記第2熱交換器に接続された第1配管と、前記第2熱交換器で加熱された前記熱媒体が外部に供給されるように前記第2熱交換器に接続された第2配管とを有する流体回路と、
    前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器のそれぞれに前記熱源から前記熱流体が供給されるように前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器が配置された熱流体流路と、
    前記流体回路に設けられ、前記第2熱交換器を流れる液相の前記熱媒体の流量を調整する流量調整器と、
    を備え、
    前記作動流体が有機作動流体であり、
    前記熱流体流路は、前記熱流体が前記熱源から前記第1熱交換器に直接的に到達することを許容する第1流路と、前記熱流体が前記熱源から前記第2熱交換器に直接的に到達することを許容する第2流路とを含む、熱電併給システム。
  2. 前記熱源と前記第1熱交換器との間の空間によって前記第1流路が形成され、前記第1流路を介して前記第1熱交換器が前記熱源に直接的に面しており、
    前記熱源と前記第2熱交換器との間の空間によって前記第2流路が形成され、前記第2流路を介して、前記第2熱交換器が前記熱源に直接的に面している、請求項1に記載の熱電併給システム。
  3. 前記熱流体流路における前記熱流体の流れ方向に垂直な投影面に前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器を正射影したとき、前記第1熱交換器の投影像と前記第2熱交換器の投影像とが前記投影面において重複していない、請求項1又は2に記載の熱電併給システム。
  4. 前記第1熱交換器を経由することなく前記熱源から前記第2熱交換器に前記熱流体が到達でき、前記第2熱交換器を経由することなく前記熱源から前記第1熱交換器に前記熱流体が到達できる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
  5. 前記熱源は、火炎及び前記熱流体としての燃焼ガスを生成する燃焼器であり、
    前記熱流体流路は、前記燃焼器を収容している燃焼チャンバの内部空間によって形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
  6. 前記ランキンサイクル装置は、発電量を検出する検出器を含み、
    前記熱電併給システムは、前記検出器で検出された発電量に応じて前記流量調整器を制御する制御装置をさらに備えた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
  7. 前記ランキンサイクル装置で発電が行われていないときに前記第2熱交換器に前記熱媒体を流して加熱することができる、請求項1〜のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
  8. 前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器よりも前記熱源から離れた位置に配置された第3熱交換器をさらに備え、
    前記第3熱交換器は、前記熱流体が持っている熱エネルギーを前記熱媒体に伝達する、請求項1〜のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
  9. 前記第3熱交換器を通過した前記熱媒体が前記第2熱交換器に流入するように、前記第3熱交換器が前記第2熱交換器に接続されている、請求項に記載の熱電併給システム。
  10. 前記ランキンサイクル装置は、前記作動流体を前記蒸発器へ圧送するポンプと、前記蒸発器から流出した前記作動流体が流入する膨張機と、をさらに有し、
    前記作動流体は、前記ポンプから吐出されてから前記膨張機に流入するまでの間に前記熱流体のみから熱エネルギーを吸収して加熱される、請求項1〜のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
  11. 前記流量調整器を制御することによって、電気出力に対する熱出力の比率を調整する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
  12. 前記電気出力を増加すべきとき、前記流体回路の前記熱媒体の流量が減少するように前記流量調整器を制御し、
    前記電気出力を減らすべきとき、前記流体回路の前記熱媒体の流量が増加するように前記流量調整器を制御する、請求項11に記載の熱電併給システム。
  13. 熱源と、
    前記熱源で生成された熱流体から熱エネルギーを吸収する第1熱交換器を作動流体を加熱するための蒸発器として有するランキンサイクル装置と、
    前記ランキンサイクル装置の前記作動流体とは異なる液相の熱媒体を加熱するための熱交換器であって、前記熱流体から熱エネルギーを吸収して前記熱媒体に伝達する第2熱交換器と、前記熱媒体が前記第2熱交換器に供給されるように前記第2熱交換器に接続された第1配管と、前記第2熱交換器で加熱された前記熱媒体が外部に供給されるように前記第2熱交換器に接続された第2配管とを有する流体回路と、
    前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器のそれぞれに前記熱源から前記熱流体が供給されるように前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器が配置された熱流体流路と、
    を備え、
    前記作動流体が有機作動流体であり、
    前記熱流体流路は、前記熱流体が前記熱源から前記第1熱交換器に直接的に到達することを許容する第1流路と、前記熱流体が前記熱源から前記第2熱交換器に直接的に到達することを許容する第2流路とを含み、
    前記第2熱交換器は、前記第1熱交換器に直接的に接している又は熱伝導部材を介して間接的に前記第1熱交換器に接している、熱電併給システム。
  14. 前記熱伝導部材は、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とを間接的に接触させるヒートパイプである、請求項13に記載の熱電併給システム。
  15. 熱源と、
    前記熱源で生成された熱流体から熱エネルギーを吸収する第1熱交換器を作動流体を加熱するための蒸発器として有するランキンサイクル装置と、
    前記ランキンサイクル装置の前記作動流体とは異なる液相の熱媒体を加熱するための熱交換器であって、前記熱流体から熱エネルギーを吸収して前記熱媒体に伝達する第2熱交換器と、前記熱媒体が前記第2熱交換器に供給されるように前記第2熱交換器に接続された第1配管と、前記第2熱交換器で加熱された前記熱媒体が外部に供給されるように前記第2熱交換器に接続された第2配管とを有する流体回路と、
    前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器のそれぞれに前記熱源から前記熱流体が供給されるように前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器が配置された熱流体流路と、
    を備え、
    前記作動流体が有機作動流体であり、
    前記熱流体流路は、前記熱流体が前記熱源から前記第1熱交換器に直接的に到達することを許容する第1流路と、前記熱流体が前記熱源から前記第2熱交換器に直接的に到達することを許容する第2流路とを含み、
    前記熱源は、互いに独立して前記熱流体を生成できる複数の分割された熱源を含み、
    少なくとも1つの前記分割された熱源から見て前記熱流体の流れの下流方向には、前記第2熱交換器のみが存在する、熱電併給システム。
  16. 前記第1熱交換器と前記第2熱交換器との間に隔壁が設けられている、請求項15に記載の熱電併給システム。
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