JP6503934B2 - 布材 - Google Patents

布材 Download PDF

Info

Publication number
JP6503934B2
JP6503934B2 JP2015133294A JP2015133294A JP6503934B2 JP 6503934 B2 JP6503934 B2 JP 6503934B2 JP 2015133294 A JP2015133294 A JP 2015133294A JP 2015133294 A JP2015133294 A JP 2015133294A JP 6503934 B2 JP6503934 B2 JP 6503934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
sheath
sheath yarn
thread
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015133294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017014666A (ja
Inventor
昌平 山田
昌平 山田
國貞 秀明
秀明 國貞
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2015133294A priority Critical patent/JP6503934B2/ja
Publication of JP2017014666A publication Critical patent/JP2017014666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6503934B2 publication Critical patent/JP6503934B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

本発明は、通電可能な第一糸材(導電糸を備えた糸材)と、第一糸材よりも収縮しやすい第二糸材の双方を構成糸とする布材に関する。
乗物用シートのシートカバーは、シートの利便性などを考慮して、静電容量式センサの電極やヒータとして使用できることが好ましい。例えば特許文献1に開示の織物(布材の一例)は、通電可能な面材であることから上述のシートカバーとして好適に使用できる。この織物は、通電可能な第一糸材と、第一糸材よりも収縮しやすい第二糸材を構成糸として備える。そして第一糸材は、例えば芯糸(導電糸)と、芯糸にスパイラル状に巻装される鞘糸(樹脂製の糸材)を有する。また第二糸材として、第一糸材よりも収縮しやすい樹脂製の糸材を使用する。
公知技術では、第一糸材と第二糸材の双方を織物の構成糸として使用する。このとき織物組織(構成糸)の大部分に第二糸材を使用しつつ、収縮性の異なる組織(収縮しやすい組織、収縮しにくい組織)を交互に形成する。また第一糸材を、収縮性の異なる組織の間に配置する。つぎに織物に仕上げ処理(液流リラックス加工や加熱処理など)を施したのちシートカバーとして使用するのであるが、このとき加熱にて第二糸材が収縮することにより第一糸材が相対的に長くなる。そこで公知技術では、各組織の収縮度合いを異ならせることにより、第一糸材を部分的に引張して面方向に蛇行させる。こうすることで第一糸材が相対的に長くなっても、第一糸材が織物表面から突出することを極力阻止できる。そして公知技術では、上述の織物を所定形状にカットしたのち、ミシンを用いて他の織物に縫製してシートカバーを作成する。そしてシートカバーに第一糸材を蛇行状に配置する(正面視で山と谷が交互に形成される)ことで、乗員の着座時において、第一糸材が過度に緊張して断線することを極力阻止できる。
特開2010−261116号公報
ところで公知技術では、第一糸材が、織物の製織工程や仕上げ加工時において、第二糸材に対して滑るなどして不均一に蛇行する(山と谷の間隔が不均一となって分布にばらつきが生ずる)ことが懸念される。このためシートカバーの縫製時に、第一糸材の位置特定が困難になるなどして、ミシン針との接触により断線するおそれがあった。もっとも第一糸材の径を太くする(織物組織との結びつきを強くする)などして滑りにくくすることもできるが、そうするとシートカバーに部分的に凹凸(異物感)が生じるなどして着座性等が悪化する。また第一糸材に交絡する第二糸材の本数を増やす(第一糸材の拘束を強くする)こともできるが、そうするとシートカバーの意匠性に悪影響がでるおそれがある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、布材中の第一糸材の滑りを性能良く規制することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の布材は、通電可能な第一糸材と、第一糸材よりも収縮しやすい第二糸材の双方を構成糸として備える。そして第二糸材との収縮差により第一糸材が蛇行状に配置するのであるが、この種の構成では、布材中の第一糸材の滑りを性能良く規制できることが望ましい。そこで本発明では、第一糸材が、導電糸(通電可能な糸材)を備えた芯糸と、芯糸に対してスパイラル状に巻装される鞘糸とを有する。そして鞘糸が、鞘糸の軸線方向に延びる第一鞘糸と、第一鞘糸に対してスパイラル状に巻装される第二鞘糸とを有するとともに、第二鞘糸が、第一鞘糸よりも嵩高とされて柔軟である。本発明では、第一鞘糸と第二鞘糸からなる鞘糸を芯糸に巻装する(第一糸材の径を極力太くする)ことで、第二糸材に対する第一糸材の滑りを規制できる。そして鞘糸の周面側に、柔軟な第二鞘糸(例えば捲縮されてスポンジライクな糸材)が配置することから、着座性に極力悪影響を及ぼさない構成となる。
第2発明の布材は、第1発明の布材であって、鞘糸が、第一鞘糸と、第一鞘糸よりも収縮しにくい第二鞘糸を撚り合わせたのち、オーバーフィードをかけながら熱収縮させてなる。本発明では、比較的シンプルな構成にて、第一鞘糸に対して第二鞘糸を好適に配置させることができる。
本発明に係る第1発明によれば、布材中の第一糸材の滑りを性能良く規制することができる。また第2発明によれば、布材中の第一糸材の滑りを更に性能良く規制することができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートカバー一部の正面図である。 (a)は、芯糸の側面図であり、(b)は、第一糸材の側面図である。 (a)は、作成途中の鞘糸の側面図であり、(b)は、鞘糸の側面図である。 一部の構成糸のみを図示したシートカバー一部の概略正面図であり、(a)は、収縮前の図であり、(b)は、収縮後の図である。 試験結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。
本実施形態では、シートクッション4のシートカバー4Sの一部が通電可能とされて、静電容量式センサの電極又はヒータとして機能する(図1及び図2を参照)。すなわちシートカバー4Sの一部(構成糸)に、通電可能な第一糸材11と、第一糸材11よりも収縮しやすい第二糸材12が使用される(各糸材の詳細は後述)。そして第一糸材11と第二糸材12の収縮性の違いを利用しつつ、両糸材の間に長さの違い(糸長差)を生じさせて、第一糸材11を面方向に蛇行状に配置する。そして本実施形態では、後述のように第一糸材11が、芯糸20と、鞘糸30を有する(図3及び図4を参照)。そして芯糸20に対して鞘糸30がスパイラル状に巻装されるのであるが、この種の構成では、後述する第一表皮ピース40f(布材)中の第一糸材11の滑りを性能良く(例えば着座性良く)規制できることが望ましい。そこで本実施形態では、後述の構成にて、第一糸材11の滑りを性能良く規制することとした。以下、各構成について詳述する。
[シートカバー(布材)]
シートカバー4Sは、袋状の面状部材であり、複数の表皮ピース(第一表皮ピース40f,第二表皮ピース40sなど)を縫合して形成できる(図1及び図2を参照)。そして第一表皮ピース40fは、シート中央(座面)形状に倣った略矩形の面状部材である。本実施形態では、第一表皮ピース40fが布材を用いて形成されており、第一糸材11と、第二糸材12と、接続部材14を有する(各糸材及び部材の構成は後述)。そして後述するように、第一表皮ピース40fを、接続部材14を介して電源9に電気的に接続することにより、シートカバー4Sを、静電容量式センサの電極やヒータとして機能させることができる。また第二表皮ピース40sは、シート側部形状に倣った形状の面状部材であり、布帛(織物,編物,不織布)、皮革(天然皮革,合成皮革)又はこれらの複合材にて形成できる。なお各表皮ピースの裏面側(シートパッドを臨む側)には、パッド材16(典型的に発泡樹脂製の面材)と、裏基布18(例えば不織布)を積層状に配置できる。
[第一糸材]
第一糸材11は、通電性を有するカバリング構造の糸材であり、芯糸20(導電糸22,支持糸21)と、鞘糸30(第一鞘糸31,第二鞘糸32)を有する(図2〜図4を参照)。本実施形態では、後述するように芯糸20に鞘糸30を巻装する(第一糸材11の径を大きくする)ことで、第一表皮ピース40f中の第一糸材11の滑りを規制する。このとき鞘糸30が、柔軟な第二鞘糸32(例えば捲縮されてスポンジライクな感触を有する糸材)を有することから、着座性に悪影響を極力及ぼさない構成となる。
(芯糸中の支持糸)
支持糸21は、紡績糸、フィラメント糸、延伸糸及び伸縮加工糸(仮撚加工糸や座屈糸)等の糸材である(図3を参照)。支持糸21として、複数の糸材を引き揃えるなどして使用することができ、また単数の糸材を使用することもできる。支持糸21(材質)は特に限定しないが、植物系及び動物系の天然繊維、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる化学繊維及びこれらの混繊糸を例示できる。天然繊維では、綿、麻又は羊毛が風合いに優れるため、第一表皮ピース40f(シートカバー4S)の構成糸として用いることが好ましい。また化学繊維では、ポリエステル繊維(例えばポリエチレンテレフタレートのフィラメント)やナイロン繊維は耐久性と風合いと強度に優れるため、第一表皮ピース40f(シートカバー4S)の構成糸として用いることが好ましい。
(芯糸中の導電糸)
導電糸22は、通電可能な導電性の糸材であり、典型的に比抵抗が10〜10−12Ω・cm(好ましくは10-3〜10−7Ω・cm)である(図3を参照)。ここで「比抵抗(体積抵抗率とも呼ぶ)」とは、どのような材料が電気を通しにくいかを比較するために用いられる物性値であり、例えば「JIS C2525 7.2.C 体積抵抗率」に準拠して測定することができる。この種の導電糸22として、金属(銅やアルミニウム等)や合金などの糸材、メッキ線材、炭素繊維のフィラメントを例示できる。メッキ線材は、非導電性又は導電性の線材(芯材)と、金属又は合金のメッキ層を有する。また炭素繊維とは、ポリアクリロニトリル系炭素繊維(PAN系炭素繊維)やピッチ系炭素繊維である。なかでも焼成温度1000℃以上の炭素繊維(炭素化繊維、黒鉛化繊維、黒鉛繊維)のフィラメントは良好な電気伝導性を有するため、本実施形態の導電糸22として好適に使用できる。なお導電糸22は、単数の導電糸22にて形成することができ、また複数の導電糸22を撚り合せて形成することもできる。特に単数の導電糸22の径が太い場合(例えば40μmを超える太さの場合)や、複数の素線(導電糸22)を撚り合せて用いる場合、導電糸22の曲げ剛性が高くなり支持糸21から分離しやすくなるため、本実施形態の構成(後述の鞘糸によるカバリング)が分離阻止に有効である。
(芯糸の作成)
図3を参照して、支持糸21に対して導電糸22をスパイラル状に巻装することで芯糸20を作成する。こうして導電糸22(典型的に収縮しにくい糸材)を巻装することで、芯糸20(第一糸材11)の収縮性が、第二糸材12よりも劣ることとなる。ここで芯糸20中の導電糸22の本数は特に限定しない。例えば本実施形態では、導電糸22をシングルカバリングすることで、芯糸20の部品点数を抑えて製造コスト等を低減することができる。また複数の導電糸22を支持糸21に巻装することもできる。例えば一方の導電糸22をZ撚りにて巻装するとともに、他方の導電糸22をS撚りにて巻装する(ダブルカバリングする)。このように各導電糸22のカバリング方向を異ならせることで、芯糸20の構造を安定化しつつ、第二糸材12(後述)との糸長差をより確実に発生させることができる。
なお導電糸22のカバリング撚数は、導電糸22の太さ(繊度)、支持糸21との伸度差などに応じて適宜設定できる。例えば導電糸22の撚数を20〜2000T/mの範囲に設定することで、芯糸20に所望の強度を付与することができる。ここで導電糸22の撚数が20T/m未満であると、所望の第一糸材11の強度が得られない傾向にある。また導電糸22の撚数が2000T/mより多いと、芯糸20の伸縮性や弾力性が過度に悪化することがある。そして導電糸22の撚数を200〜1500T/mの範囲に設定することで、所望の性能を備えた芯糸20とすることができる。
(鞘糸中の第一鞘糸)
第一鞘糸31は、鞘糸30の軸線方向に延びる糸材であり、相対的に熱収縮しやすいことが好ましい(図3及び図4を参照)。この種の第一鞘糸31として、例えば沸騰水収縮率(100℃の熱水に30分間入れた前後の収縮率)が30〜60%である糸材を好適に例示できる。この種の第一鞘糸31(材質)として、共重合ポリエステル繊維、共重合ナイロン系繊維を例示できる。また第一鞘糸31の繊度は特に限定しないが、典型的には10〜200dtexである。
(鞘糸中の第二鞘糸)
第二鞘糸32は、第一鞘糸31よりも嵩高とされて柔軟な糸材であり、第一鞘糸31よりも収縮しにくいことが望ましい(図3及び図4を参照)。第二鞘糸32(材質)として、例えば支持糸21で例示の材質を用いることができる。そして第二鞘糸32に対して、嵩高加工を施すことにより、第一鞘糸31よりも嵩高として柔軟にすることができる。この種の嵩高加工として、捲縮加工(仮撚加工や座屈加工等)や毛羽立ち加工(ハリなどの部材により糸材表面に傷を付けてケバ立たせる処理)を例示できる。そして捲縮加工を施してなる第二鞘糸32は、柔軟でフワフワしたスポンジライクな感触を備えることから、本実施形態の第二鞘糸32として好適に使用できる。なお第一鞘糸31の繊度は特に限定しないが、第一鞘糸31よりも大きいことが望ましく、典型的には200〜100dtexの範囲に設定できる。
(鞘糸の作成)
本実施形態では、第二鞘糸32を、第一鞘糸31に対してスパイラル状に巻装した状態とすることで鞘糸30を形成する(図4(b)を参照)。ここで鞘糸30の作成方法は特に限定しないが、例えば本実施形態では、第一鞘糸31と、第一鞘糸31よりも収縮しにくい第二鞘糸32を撚り合わせたのち、オーバーフィードをかけながら熱収縮させる(図4(a)を参照)。ここでオーバーフィードとは、第一鞘糸31よりも収縮しにくい第二鞘糸32を撚り合わせた状態で弛緩させることである。そしてオーバーフィード率は、例えば送り出し速度と巻き取り速度の関係にて測定可能であり、典型的には10〜50%に設定できる。
そして上述の作成条件は、各鞘糸の材質により適宜設定可能である。例えば第一鞘糸31として、ポリエチレンテレフタレート(PET糸)(33T/12f/1inch)を使用し、第二鞘糸32として、PET糸(167T/36f/1inch)を使用する。この場合には、第一鞘糸と第二鞘糸を撚り合わせたのち、30%オーバーフィード(オーバーフィード率30%)をかけた状態で、ヒータ(温度220℃)内に0.8秒以上滞留させる。これにより第一鞘糸31が相対的に収縮して直線状となるとともに、第二鞘糸32が、第一鞘糸31に対してスパイラル状に巻装された状態となる(撚り構造からカバリング構造になる)。なお第一鞘糸31は、典型的に第二鞘糸32に対して10〜100%収縮することかできる。このように本実施形態では、比較的シンプルな構成にて、第一鞘糸31に対して第二鞘糸32を好適に配置させることができる。そして鞘糸30をカバリング構造にすることで、鞘糸30が引っ張られた際の応力を第一鞘糸31が負担して、第二鞘糸32を縮めた状態を維持しつつ芯糸20に巻き付けることができる。
また第一鞘糸31に対する第二鞘糸32の撚りの強さは、例えば下記の計算式1にて算出される撚り係数(糸の太さと関連付けた撚りの強さ)にて設定できる。本実施形態では、第二鞘糸32の撚り係数を10〜100の範囲に設定でき、好ましくは5〜45の範囲、更に好ましくは10〜30の範囲に設定できる。計算式1:K(係数)=√(D/10,000)×T(Dは総デニール数(dtex)、Tは撚数(T/m))
[第一糸材の作成]
図3を参照して、芯糸20に対して鞘糸30をスパイラル状に巻装することで第一糸材11を作成する。本実施形態では、第二鞘糸32が、第一鞘糸31にカバリングされた状態である(カバリング構造である)。このため鞘糸30を、芯糸20に巻き付ける際に張力が働き伸ばされたとしても、その張引力を第一鞘糸31が負担することから、第二鞘糸32の巻縮性を極力損なうことがない。ここで芯糸20中の鞘糸30の本数は特に限定しない。例えば本実施形態では、鞘糸30をシングルカバリングすることで、芯糸20の部品点数を抑えて製造コスト等を低減することができる。この場合には鞘糸30のカバリング方向を、本実施形態のように導電糸22の撚り方向と異ならせてもよく、同一としてもよい。また複数の鞘糸30を芯糸20に巻装することもできる。このとき例えば一方の鞘糸30をZ撚りにて巻装するとともに、他方の鞘糸30をS撚りにて巻装する(ダブルカバリングする)。このように各鞘糸30のカバリング方向を異ならせることで、芯糸20の構造を安定化しつつ、第二糸材12(後述)との糸長差をより確実に発生させることができる。
また鞘糸30のカバリング撚数は、鞘糸30の太さ(繊度)、芯糸20との伸度差などに応じて適宜設定できる。例えば鞘糸30の撚数を200〜1500T/mの範囲に設定することで、芯糸20に所望の強度を付与することができる。ここで鞘糸30の撚数が200T/m未満であると、所望の第一糸材11の強度が得られない傾向にある。また鞘糸30の撚数が1500T/mより多いと、第一糸材11の剛性が高くなり、得られる第一表皮ピース40fの風合いや触感が過度に悪化することがある。そして鞘糸30の撚数を400〜1000T/mの範囲に設定することで、所望の性能を備えた第一糸材11とすることができる。
[第二糸材]
第二糸材12は、第一糸材11よりも収縮しやすい糸材であり、紡績糸、フィラメント、延伸糸又は伸縮加工糸(仮撚加工糸や座屈糸)を例示できる(図2では、便宜上、個々の第二糸材12ではなく同糸材が使用される組織部分に符号を付す)。ここで収縮とは、仮撚加工糸のように構造的なケン縮により縮むことも含む。第二糸材12(材質)として、植物系及び動物系の天然繊維、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる化学繊維及びこれらの混繊維を例示できる。ここで第一糸材11と第二糸材12の糸長差は特に限定しないが、第二糸材12に対して第一糸材11が10%〜45%長いことが望ましい。両糸材の糸長差が10%未満であると、第一糸材11が蛇行状に配置しないおそれがある。また両糸材の糸長差が45%より大きいと、第二糸材12の収縮により第一糸材11が過度に引張されることがある。
[シートカバー(第一表皮ピース)の作成]
第一表皮ピース40fを、第一糸材11と第二糸材12を構成糸として使用しつつ作成する(図2を参照)。例えば織物の第一表皮ピース40fを作成する場合、経糸としての第二糸材12を整経したのち、緯糸としての第一糸材11を適宜打ち込むことができる。また経糸として、第一糸材11を使用することもできる。また編物(横編物等)の第一表皮ピース40fを作成する場合、コース方向又はウェール方向の一部に第一糸材11を導入できる。
本実施形態では、図5(a)の組織構成を参照して、織物の第一表皮ピース40fを作成する。そして第一表皮ピース40fのベースとなる部分を第二糸材12(例えば経糸としての第二糸材12a〜12c、緯糸としての第二糸材12d〜12i)にて形成する。このとき緯糸の一部に第一糸材11を使用して、ベース部分の幅方向に沿うように織り込む。そして第二糸材12a〜12iにて誘導点10a,10b及び拘束点10c(ともに後述)を形成することで、各第二糸材12との収縮差により第一糸材11を蛇行状に配置することとした。ここで第一糸材11と交差させる各第二糸材12(誘導点及び拘束点を構成する糸材)は、第一表皮ピース40fの表面意匠を構成する糸材でもよく、表面意匠とは無関係の糸材でもよい。例えば表面意匠とは無関係の(表面側に現れない)各第二糸材を誘導点(10a,10b)及び拘束点10cの形成に用いることで、第一糸材11の表面意匠への影響を極力排除できる。
(誘導点)
誘導点(第一誘導点10a,第二誘導点10b)は、第一表皮ピース40fの面方向に第一糸材11の変位を許容する部位であり、経糸一部(第二糸材12a,12c)で構成される(図5(a)を参照)。ここで第二糸材12aと第二糸材12cは第一糸材11(緯糸)よりも外方に配置しており、第一表皮ピース40f表面からの第一糸材11の飛び出しを規制できる。そして第一誘導点10aは、経糸の延びる方向で見て、第一糸材11の一側(図5で見て上側)の糸飛ばし長さ(緯糸の飛ばし量)が、第一表皮ピース40fの他の箇所に比べて大きい箇所である。また第二誘導点10bは、経糸の延びる方向で見て、第一糸材11の他側(図5で見て下側)の糸飛ばし長さが他の箇所に比べて大きい箇所である。
(拘束点)
拘束点10cは、第一表皮ピース40fの面方向に第一糸材11の変位を許容する範囲が誘導点(10a,10b)よりも小さい部位である(図5(a)を参照)。本実施形態の拘束点10cは、経糸他部(第二糸材12b)で構成されており、第一誘導点10aと第二誘導点10bの間に形成される。なお第二糸材12bは第一糸材11よりも外方に配置しており、第一表皮ピース40f表面からの第一糸材11の飛び出しを規制できる。そして本実施形態の拘束点10cは、経糸の延びる方向で見て、第一糸材11一側の糸飛ばし長さが第一誘導点10aよりも小さく、また第一糸材11他側の糸飛ばし長さが、第二誘導点10bよりも小さい箇所である。
ここで拘束点10cと誘導点10a(10b)の間隔(一周期の長さ)は特に限定しないが、5〜30mm程度が好ましく、より好ましくは10〜25mmである。そして一周期の長さを5〜30mm程度に設定することで、第一糸材11(剛性に優れて蛇行しにくい導電糸22)を好適に蛇行させることができる。また隣り合う拘束点10cの間に、単数又は複数の誘導点(10a又は10b)を形成できる。ここで隣り合う拘束点10cの間の距離が広くなると第一糸材11が引っかかりやすくなるため、隣り合う拘束点10cの間に緯糸に対して複数本の誘導点となる経糸を配置してもよい。誘導点を複数形成する場合、各誘導点の糸飛ばし長さを同一とすることができ、また第一糸材11の蛇行の位置(振幅の幅)に合わせて、各誘導点の糸飛ばし長さを適宜変えてもよい。
なお第一表皮ピース40f中の第一糸材11の配置本数は特に限定しないが、各種機能を好適に発揮させるために、複数の第一糸材11を、所定間隔をあけつつ平行に配置することが好ましい(図2を参照)。例えば第一表皮ピース40fにヒータ機能を持たせる場合、第一糸材11同士の間隔寸法W1を1mm〜60mmに設定することができる。また第一表皮ピース40fにセンサ(電極)機能を持たせる場合、第一糸材11同士の間隔寸法W1を60mmの範囲内に設定することが望ましい。第一糸材11同士の間隔寸法W1が60mmを超えると、第一表皮ピース40fのセンサ機能が悪化(静電容量が低下)して電極として機能しないおそれがある。好ましくは第一糸材11の間隔寸法W1の上限値を30mmとすることで、第一表皮ピース40fがより好適なセンサ機能(静電容量)を備える。
(仕上げ処理)
そして第一表皮ピース40fを作成したのち、所定の仕上げ処理を行うことで、各第二糸材12との収縮差により第一糸材11を蛇行状に配置させる(図2及び図5(b)を参照)。この仕上げ処理として、精練工程と、染色工程と、熱セット工程と、風合い出し工程と、後加工剤付与工程と、液流リラックス加工と、仕上げセット工程を例示でき、これら上述の工程を全て行うこともでき、1又は複数の工程を省略することもできる。上記各工程では、第一表皮ピース40fに熱処理(乾熱処理又は湿熱処理)を施すことが多く、例えば精練や染色工程や液流リラックス加工では90〜155℃前後の熱処理が施されることが多い。そしてこの加熱処理によって、第一表皮ピース40f中の各第二糸材12が面方向に収縮する。また熱処理のほかに化学的な薬品による処理にて、各第二糸材12が面方向に収縮することもある。なお第一表皮ピース40fの収縮により、その地厚感や伸び付与、仕立て栄えにも効果がある。
本実施形態では、上述の仕上げ処理において、各第二糸材12が相対的に収縮することで、第一糸材11(収縮性に劣る糸材)が蛇行状に撓み変形する。このとき第一糸材11が、拘束点10cにて拘束された箇所を支点として、誘導点10a,10bにおいて山なりに撓み変形する。すなわち第一糸材11が、第一誘導点10aに沿って一側(図5で見て上側)に向けて山なりに撓み変形するとともに、第二誘導点10bに沿って他側(図5で見て下側)に向けて山なりに撓み変形する。このように本実施形態では、誘導点10a,10bと拘束点10cなどにて、第一糸材11を面方向にスムーズに蛇行させることにより、第一表皮ピース40fからの第一糸材11の飛び出しを極力阻止できる。そして本実施形態の第一糸材11では、芯糸20に鞘糸30を巻装する(第一糸材11の径を太くする)ことで、第二糸材12に対する第一糸材11の滑りを規制できる。このため複数の第一糸材11が、第二糸材12に対して個々に滑るなどして不均一に蛇行する(山と谷の間隔が不均一となって分布にばらつきが生ずる)ことが極力回避される。
[シートカバーの作成作業]
図2を参照して、第一表皮ピース40f(布材)の向きを調節するなどして、各第一糸材11をシート幅方向に向けつつ配置する。つぎに第一表皮ピース40f(布材)の両末端部に接続部材14をそれぞれ配設する。ここで接続部材14は、各第一糸材11と電源9を電気的につなげる部材であり、本実施形態のように帯体(導電テープ、導電化された布体)や線材(導線)を例示できる。そして各接続部材14を、第一表皮ピース40fに縫着しつつ、各第一糸材11の両端に電気的につなげる。そして一対の接続部材14を、電源ケーブル(符号省略)などを介して電源9につなげることで、第一表皮ピース40fを通電可能状態とすることができる。こうすることでシートカバー4S(第一表皮ピース40f)を、例えばヒータとして機能させることができる(利便性に優れるシート構成となる)。
そして上述の作業に前後して、複数の表皮ピース(第一表皮ピース40f,第二表皮ピース40sなど)をミシン(図示省略)にて縫合しつつ袋状のシートカバー4Sを作成する。このとき本実施形態の各第一糸材11は、上述の通り各第二糸材12に対する滑りが規制されて極力均一に蛇行する。よって各第一糸材11(導電糸22)の位置特定が容易になるなどして、ミシン針との接触により断線することを好適に阻止できる。
[シートカバーの使用]
図1及び図2を参照して、シートカバー4Sを、シートパッド4P上に配置しつつ、ヒータ等として使用する。本実施形態の各第一糸材11では、上述の通り、ミシン針との接触により図3の導電糸22が断線することが好適に阻止される。さらに図3を参照して、鞘糸30の周面側に、柔軟な第二鞘糸32(例えば捲縮されてスポンジライクな糸材)が配置することから、着座性に極力悪影響を及ぼさない構成となる。このため本実施形態によれば、第一表皮ピース40fの性能悪化(例えば導電糸22の切断、異物感、温度ムラが生じること)を好適に阻止できる。そして本実施形態では、第一糸材11がシートカバー4Sに蛇行状に配置する。このためシートカバー4Sの幅方向に力が加わったときでも、第一糸材11(蛇行状)が直線となるように変形することでシートカバー4Sが力を負担し、第一糸材11に過度の力が加わらず断線を抑制できる。
以上説明したとおり本実施形態では、第一鞘糸31と第二鞘糸32からなる鞘糸30を芯糸20に巻装する(第一糸材11の径を極力太くする)ことで、第二糸材12に対する第一糸材11の滑りを規制できる。そして鞘糸30の周面側に、柔軟な第二鞘糸32(例えば捲縮されてスポンジライクな糸材)が配置することから、着座性に極力悪影響を及ぼさない構成となる。このとき本実施形態では、第二鞘糸32の風合い(例えば捲縮状態)を極力崩すことなく、鞘糸30を芯糸20に巻装できる。このため本実施形態によれば、第一表皮ピース40f(布材)中の第一糸材11の滑りを性能良く規制することができる。
以下、本実施形態を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されない。下記の[表1]及び[表2]に、実施例及び比較例の第一糸材の構成を示すとともに、これら第一糸材とそれを用いた布材の詳細を後述する。
Figure 0006503934
Figure 0006503934
[実施例1]
本実施例では、導電糸として、7本のSUS304線(線径20μm)をS撚に1500T/mで撚糸した糸材を使用した。導電糸の表面は、樹脂皮膜(PFA、膜厚50μm)にて被覆した。また支持糸として、PET糸(280T/48f)を使用した。そして芯糸として、導電糸にて、支持糸に対してZ撚方向に500T/m(ターン数)にてダブルカバリングを行った糸材を使用した。また本実施例では、第一鞘糸として、熱処理時に高い収縮性を持つ高収縮PET糸(33T/12f)を使用した。また第二鞘糸として、既に220℃の処理した仮撚りPET糸(167T/36f)を使用した。そして鞘糸として、第一鞘糸と第二鞘糸を150T/mで撚り合わせたのち、20%オーバーフィードをかけながら熱収縮させた糸材を使用した(温度220℃、滞留時間:0.8秒、第一鞘糸の収縮率:15%)。そして第一糸材として、鞘糸を、芯糸に対して2000T/mにてS撚方向にカバリングを行った糸材を使用した。
そして本実施例では、図5の織組織(蛇行組織)にて第一糸材をヨコ打ち込みして織物(生機段階の織物)を作成した。なお第二糸材として、PET糸(84T−36f、Z=130T/m)を使用した。つぎに染色仕上げ加工として、高圧液流染色機を用いた液流リラックス加工を織物に対して行い、染色仕上げ加工後の織物を実施例1の布材とした。このときの加工条件を、設定温度:100℃、昇温速度2℃/min、降温速度1℃/min、保持時間20min、滞留速度140m/minに設定した。実施例1の布材は、そのタテ方向の収縮率が10%で、ヨコ方向の収縮率が23%であった。
[実施例2]
実施例2では、実施例1の芯糸を使用した。また鞘糸として、実施例1の第一鞘糸と、実施例1の第二鞘糸を150T/mで撚り合わせたのち、30%オーバーフィードをかけながら熱収縮させた糸材を使用した(温度220℃、滞留時間:0.8秒、第一鞘糸の収縮率:30%)。その他の条件は実施例1と同一に設定して実施例2の布材を作成した。
[実施例3]
実施例3では、実施例1の芯糸を使用した。また鞘糸として、実施例1の第一鞘糸と、第二鞘糸(PET糸、450T/108f)を150T/mで撚り合わせたのち、15%オーバーフィードをかけながら熱収縮させた糸材を使用した(温度220℃、滞留時間:0.8秒、第一鞘糸の収縮率:15%)。その他の条件は実施例1と同一に設定して実施例3の布材を作成した。
[比較例1]
比較例1では、実施例1の芯糸を使用した。また鞘糸として、第二鞘糸(PET糸、167T/72f)を30%熱収縮させた糸材のみを使用した。その他の条件は実施例1と同一に設定して比較例1の布材を作成した。
[比較例2]
比較例2では、実施例1の芯糸を使用した。また鞘糸として、第二鞘糸(PET糸、900T/216f)を30%熱収縮させた糸材のみを使用した。その他の条件は実施例1と同一に設定して比較例2の布材を作成した。
[滑り量の評価試験及び異物感の確認試験]
滑り量の評価試験:各実施例及び各比較例の生機段階の織物を用いて、蛇行1/2周期間での芯糸の長さを測定(N=10)してその最大値と最小値の差(R値(μm))を算出した(図6を参照)。蛇行1/2周期間の第一糸材の長さの測定方法としては、デジタルマイクロスコープ(KEYENCE製、VHX−1000)を使用し、蛇行1/2周期のところを50倍に拡大して映し出し、第一糸材の内側の長さを測定した。また同様に各実施例及び各比較例の布材(仕上げ加工後の織物)を用いて、その蛇行1/2周期間での芯糸の長さを測定(N=10)してその最大値と最小値の差(R値)を算出した。ここで滑り量の評価試験では、R値が高いほど、各第一糸材が、第二糸材に対して滑ることにより不均一に蛇行したことを意味する。異物感の確認試験:第二糸材のみで作成した織物をブランクとして作成した。そして各実施例及び各比較例の布材を手の平で触って、ブランクに比して異物感があるか否かを調べた。
[試験結果及び考察]
図6を参照して、比較例1では、生機段階と仕上げ加工後の段階のいずれにおいてもR値が高く、10本の第一糸材が不均一に蛇行したことがわかった。これとは異なり実施例1〜3では、生機段階と仕上げ加工後の段階のいずれにおいてもR値が低く、10本の第一糸材が比較的均一に蛇行したことがわかった。これは芯糸に鞘糸を巻装する(第一糸材の径を太くする)ことで、第二糸材に対する第一糸材の滑りを好適に規制できたためと考えられる。また比較例2では異物感があったが、実施例1〜3及び比較例1の布材では異物感がなかった(ブランクと同程度の感触であった)。これは実施例1〜3の布材において、鞘糸の周面側に、柔軟な第二鞘糸が配置するためと考えられる。このことから実施例1〜3の布材によれば、布材中の第一糸材の滑りを性能良く規制できることがわかった。
本実施形態の布材は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、第一糸材11の構成を例示したが、第一糸材の構成を限定する趣旨ではない。例えば芯糸を、導電糸のみで構成することもできる。また鞘糸の作成方法は実施例に限定されない。また本実施形態では、誘導点10a,10bと拘束点10cを備える織物を布材の一例として説明したが、布材の構成(組織構成など)を限定する趣旨ではない。
また本実施形態では、一対の接続部材14を第一表皮ピース40f(布材)の両端に取付ける例(ヒータとして機能させる例)を説明した。これとは異なり第一表皮ピースを静電容量式センサの電極として機能させる場合には、例えば同表皮ピースの一側に接続部材(単数)を取付けることができる。また本実施形態では、第一表皮ピース40fを布材で作成する例を説明した。布材は、例えば第一表皮ピースのほか、第二表皮ピースなどの他の表皮ピースとして使用することができる。またシートクッションのシートカバーのほか、シートバックやヘッドレストのシートカバーに使用することもできる。また本実施形態では、乗物用シートを一例に説明したが、本実施例の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用でき、車室天井や車室壁体などの車両構成部材や衣類等にも適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
9 電源
4S シートカバー
4P シートパッド
11 第一糸材
12 第二糸材
14 接続部材
20 芯糸
21 支持糸
22 導電糸
30 鞘糸
31 第一鞘糸
32 第二鞘糸
40f 第一表皮ピース(本発明の布材)
40s 第二表皮ピース

Claims (2)

  1. 通電可能な第一糸材と、前記第一糸材よりも収縮しやすい第二糸材の双方を構成糸として備えるとともに、前記第二糸材との収縮差により前記第一糸材が蛇行状に配置する布材において、
    前記第一糸材が、導電糸を備えた芯糸と、前記芯糸に対してスパイラル状に巻装される鞘糸とを有し、
    前記鞘糸が、前記鞘糸の軸線方向に延びる第一鞘糸と、前記第一鞘糸に対してスパイラル状に巻装される第二鞘糸とを有するとともに、前記第二鞘糸が、前記第一鞘糸よりも嵩高とされて柔軟である布材。
  2. 前記鞘糸が、前記第一鞘糸と、前記第一鞘糸よりも収縮しにくい前記第二鞘糸を撚り合わせたのちオーバーフィードをかけながら熱収縮させてなる請求項1に記載の布材。
JP2015133294A 2015-07-02 2015-07-02 布材 Expired - Fee Related JP6503934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133294A JP6503934B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 布材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133294A JP6503934B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 布材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017014666A JP2017014666A (ja) 2017-01-19
JP6503934B2 true JP6503934B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=57830035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015133294A Expired - Fee Related JP6503934B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 布材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6503934B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH068507Y2 (ja) * 1986-08-11 1994-03-02 株式会社ポツプクラフト マニキユアの色見本装置
US5927060A (en) * 1997-10-20 1999-07-27 N.V. Bekaert S.A. Electrically conductive yarn
JP3973917B2 (ja) * 2002-02-06 2007-09-12 クラシエホールディングス株式会社 コアヤーンを用いたフォーマルウエア用毛織物
JP2004011033A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Yoshio Imai 電磁波遮蔽編織用複合糸
JP2014132128A (ja) * 2013-01-07 2014-07-17 Toyota Boshoku Corp 織物
JP2015078456A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 東レ株式会社 カーボンブラックを含有する織物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017014666A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1201806B1 (en) Electric heating/warming fabric articles
US6160246A (en) Method of forming electric heat/warming fabric articles
JP5510302B2 (ja) 接続部材、その製造方法及び接続構造体
US6888112B2 (en) Electric heating/warming woven fibrous articles
JP5708045B2 (ja) 布材
EP1234903A1 (en) Electrical heating/warming fibrous articles
JP5282647B2 (ja) 織物
JP2011074538A (ja) 布材
JP2020133094A (ja) スペーサファブリック部分、スペーサファブリック部分から成るヒータ設備を形成する方法及び原動機付き車両用の加熱可能な内装部品
JP4634636B2 (ja) 電熱糸及び該電熱糸を用いたヒーター
JP2014132128A (ja) 織物
JP5605247B2 (ja) 布材
JP6503934B2 (ja) 布材
JP2016037680A (ja) 繊維製品及び糸材の製造方法
JP2016017241A (ja) 布材
JP6610394B2 (ja) シートベルトウェビング
JP2015199438A (ja) シートベルト
KR20090010665U (ko) 자동차 시트히터용 열선
JP2960843B2 (ja) 発熱シート
JP5945960B2 (ja) 布材及びその製造方法
JP2014084540A (ja) 布材
WO2020110159A1 (en) Thermal mattress cover or thermal blanket
JP4774174B2 (ja) コード状抵抗体及びそれを用いたシートヒータ
JP2017014664A (ja) 繊維製品
JP3091700U (ja) 電熱線及び当該電熱線を使用する装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190311

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6503934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees