JP6503231B2 - シリンダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
ロッドがシリンダから突出する方向に付勢されるシリンダ装置において、最伸長時にロッドを覆うカバーが傾いてシリンダの端部に係合するものがある。この種のシリンダ装置において、シリンダに断面U字状をなす板バネを溶接し、この板バネの付勢力でカバーを傾動させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭56−14636号公報
ところで、上記のように板バネをシリンダに溶接するとコスト増となってしまう。
したがって、本発明は、コストを低減することが可能となるシリンダ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ブラケットのロッドとの接合部に取り付けられてカバーを係合部への係合方向に付勢するバネ部材が、前記接合部と、前記カバーと前記ブラケットとを連結する連結部材との間の隙間に挿通される挿通部と、前記挿通部から延びて該挿通部を前記接合部に係止する係止部と、前記挿通部から延びて前記カバーを押圧する付勢部と、を備え、前記挿通部には、前記連結部材側に突出して該連結部材に当接可能な当接部が設けられる構成とした。
本発明によれば、コストを低減することが可能となる。
本発明に係る一実施形態のシリンダ装置を示す断面図である。 本発明に係る一実施形態のシリンダ装置の要部を示す断面図である。 本発明に係る一実施形態のシリンダ装置の要部を示すカバー傾動時の断面図である。 本発明に係る一実施形態のシリンダ装置のバネ部材を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)のC矢視図である。
本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態のシリンダ装置1は円筒状のシリンダ10を有している。以下では、このシリンダ10の軸方向をシリンダ軸方向と称し、シリンダ10の径方向をシリンダ径方向と称し、シリンダ10の円周方向をシリンダ周方向と称して説明する。
シリンダ10は、有底円筒状のシリンダ本体11と、シリンダ本体11の開口側に取り付けられてシリンダ10の軸方向一端の開口12を形成する開口形成部13とからなっている。シリンダ装置1は、シリンダ10内に摺動可能に設けられシリンダ10内を二つの室14と室15とに区画するピストン16と、シリンダ10の開口12からシリンダ10内に一端側が挿入され他端側がシリンダ10の外部に延出されるロッド17とを有している。ロッド17は、開口形成部13を貫通しており、シリンダ10内に配置される一端部がピストン16に連結されている。
シリンダ10内には、圧縮空気や圧縮窒素ガス等の加圧されたガスと潤滑液としての油液とが封入されている。加圧されたガスの圧力とピストン16の受圧面積の差とによってピストン16およびロッド17は、ロッド17をシリンダ10から突出させる突出方向に付勢されている。なお、室15にコイルスプリングを設けて、ガスの圧力によるロッド17の突出方向の付勢力をバネ力で補完したり、シリンダ10内に加圧ガスを封入せずにコイルスプリングのみでロッド17を突出方向に付勢したりすることも可能である。
開口形成部13は、シリンダ本体11の開口側に取り付けられてロッド17の移動をガイドするロッドガイド20と、ロッドガイド20よりもシリンダ軸方向のシリンダ本体11の内側位置に配置されてロッド17とシリンダ本体11との間を密閉するシール部材21とからなっている。シール部材21はカップシールでありシリンダ10の室14内の圧力によりロッドガイド20に当接する状態が維持される。
シリンダ本体11は、円筒状の胴部材31と、胴部材31の軸方向一端側を閉塞する閉塞部材32とからなっている。胴部材31には、閉塞部材32とは反対側の中間位置に外周面から径方向内方に凹むとともに内周面から径方向内方に突出する円環状の環状小径部33が形成されている。この環状小径部33は、これよりも閉塞部材32側にあるピストン16が通過してシール部材21に当接することを規制するものであり、ピストン16が環状小径部33に当接するとピストン16に連結されたロッド17がそれ以上シリンダ10から延出不可な状態つまりシリンダ装置1が最大長の状態となる。
胴部材31には、閉塞部材32とは反対側の端部に、外周面から径方向内方に凹むとともに内周面から径方向内方に突出する円環状の環状段差部35が形成されており、この環状段差部35がロッドガイド20をシリンダ本体11から抜けないように保持している。環状小径部33および環状段差部35は、いずれも胴部材31への加締め加工により形成される。
閉塞部材32は、球面状をなしており、外側に凸状をなす姿勢で胴部材31の端部に固定されている。閉塞部材32は、全周にわたって胴部材31の端部に隙間なく溶接されている。閉塞部材32の中央には、胴部材31の中心軸上でこの軸方向に沿って延在するように貫通穴38が形成されている。
シリンダ10の閉塞部材32には、そのシリンダ軸方向の外側にシリンダブラケット40が溶接により固定されている。シリンダブラケット40は、閉塞部材32に溶接により固定されるブラケット本体41と、ブラケット本体41から突出する嵌合部材42とを有している。ブラケット本体41は一枚の板状の素材からプレス成形により成形されるプレス成形品である。ブラケット本体41にはシリンダ径方向に沿う取付穴44が貫通形成されており、取付穴44には軸受部材45が取り付けられている。シリンダブラケット40は、嵌合部材42を閉塞部材32の貫通穴38に挿入した状態でブラケット本体41が全周にわたって閉塞部材32に隙間なく溶接されている。閉塞部材32と胴部材31とが溶接され、閉塞部材32とシリンダブラケット40とが溶接されることによって、シリンダ10は、軸方向のシリンダブラケット40側が密閉されている。
ピストン16は、シリンダ10の胴部材31内を摺接する円環状の部材であり、その径方向の中央には、軸方向に貫通する貫通穴51が形成されている。ピストン16には、貫通穴51よりも径方向外側に、軸方向に沿う貫通穴からなる流路52が、周方向に等間隔で複数形成されている。ロッド17とともにピストン16が移動したときに、ピストン16に設けられた複数の流路52を作動流体が流通する。ピストン16は、上述したように、シリンダ10における環状小径部33と閉塞部材32との間に配置されている。
ロッド17は、一定径の主軸部55と、主軸部55の軸方向の一端側に隣接するように形成された主軸部55よりも小径の嵌合軸部56と、嵌合軸部56の軸方向の主軸部55とは反対側に隣接するように形成された嵌合軸部56よりも大径の加締部57とを有している。
嵌合軸部56は、ピストン16の貫通穴51に嵌合可能となるように貫通穴51より若干小径となっている。加締部57は、加締め前は嵌合軸部56と同径となっており、主軸部55がピストン16に当接するまで嵌合軸部56が貫通穴51に挿入された状態で嵌合軸部56の先端側が加締められることによって形成される。加締部57は、貫通穴51よりも大径となっており、加締部57が形成されることでピストン16はロッド17に対し軸方向移動が規制されて一体化された状態となる。ロッド17は、主軸部55においてシール部材21およびロッドガイド20を通ってシリンダ10から外部に突出する。
ロッドガイド20には、径方向の中央に軸方向に貫通する挿通穴61が形成されており、この挿通穴61にロッド17が挿通されている。この挿通穴61の軸方向の外端部がシリンダ10の開口12となっている。ロッドガイド20には、径方向の外側に、大径部62と、大径部62よりも小径の小径部63と、大径部62よりも小径で小径部63よりも大径の中間径部64とが、軸方向にこの順に形成されている。ロッドガイド20は、ロッド17を挿通穴61に挿通させた状態で中間径部64および小径部63が加締め前のシリンダ本体11に挿入され、この状態で、シリンダ本体11の開口側の端部が径方向内方に加締められて環状段差部35が形成されると、この環状段差部35が小径部63に当接して、ロッドガイド20のシリンダ本体11からの抜けを規制する。ロッドガイド20の最大外径である大径部62の最大外径は、シリンダ本体11の最大外径よりも大径となっている。
ロッドガイド20の大径部62には、図2に示すように軸方向の中間径部64とは反対側の端部に、この端部を切り欠いた形状の段部65(係合部)が形成されている。段部65は、シリンダ軸方向に直交する面65aと、シリンダ軸方向に沿う面65bとを有している。段部65は、シリンダ10の開口12側に設けられている。
シリンダ10内に一端側が挿入されるロッド17の他端には、ロッドブラケット70(ブラケット)が接合されている。ロッドブラケット70はロッド17のシリンダ10から突出する側の端部に溶接により取り付けられている。ロッドブラケット70は、図1に示すようにロッド17に固定されるブラケット本体71と、ブラケット本体71に取り付けられる軸受部材72とを有している。
ブラケット本体71は、シリンダ軸方向に直交する姿勢でロッド17の端面に溶接される平板状の接合部75と、接合部75の一縁部からシリンダ軸方向にロッド17とは反対方向に延出する平板状の短延出部76と、接合部75の他縁部からシリンダ軸方向にロッド17とは反対方向に延出する平板状の長延出部77とを有している。短延出部76と長延出部77とは、互いに平行をなすとともに接合部75に対し垂直をなしており、短延出部76よりも長延出部77の方が接合部75からの延出長さが長くなっている。
長延出部77には挿通穴81が貫通形成されており、短延出部76には挿通穴82が貫通形成されている。挿通穴81および挿通穴82は、互いの中心軸線を一致させて同径に形成されている。挿通穴81,82の中心軸線は、ロッド17の中心軸と直交しており、接合部75と平行に配されている。長延出部77には取付穴83が延出先端側に貫通形成されている。取付穴83は挿通穴81と平行に形成されている。ブラケット本体71は、一枚の板状の素材からプレス成形により成形されるプレス成形品である。ブラケット本体71の取付穴83に軸受部材72が取り付けられている。
ロッドブラケット70には、ロッド17を覆うカバー87が連結部材88を介して取り付けられている。連結部材88は、ロッドブラケット70の挿通穴81,82に挿通される連結ピン91と、この連結ピン91に取り付けられるE形スナップリングからなる嵌合部材92とからなっている。連結ピン91はロッドブラケット70の挿通穴81,82に挿通される軸部95と、軸部95の一端から径方向外方に突出するフランジ部96とからなっており、軸部95の軸方向のフランジ部96とは反対側に、径方向内方に凹む嵌合溝97が形成されている。この嵌合溝97に嵌合部材92が嵌合する。ロッドブラケット70の挿通穴81,82に挿通された連結ピン91の軸部95と、ロッドブラケット70の接合部75との間には、シリンダ軸方向に隙間98が設けられている。
カバー87は、円筒状のカバー本体101と、カバー本体101の軸方向の一端側の外周部に固定される補強部材102とを有している。カバー本体101の軸方向の他端側には、挿通穴105および挿通穴106が形成されている。挿通穴105および挿通穴106は、互いの中心軸線を一致させて同径に形成されている。挿通穴105,106の中心軸線は、カバー本体101の中心軸線に直交している。連結ピン91が、軸部95の嵌合溝97側を先頭にして、カバー本体101の挿通穴105、ロッドブラケット70の挿通穴81、ロッドブラケット70の挿通穴82、カバー本体101の挿通穴106の順に挿入されることになり、フランジ部96をカバー本体101の外周面に当接させた状態でカバー本体101から突出する軸部95の嵌合溝97に嵌合部材92が取り付けられる。これにより、カバー87はフランジ部96と嵌合部材92とで挟まれた状態となり、連結ピン91に対して連結ピン91の軸方向の移動が規制されて一体化されることになる。連結ピン91および嵌合部材92からなる連結部材88は、ロッドブラケット70とカバー87とを相対回転可能に連結する。
補強部材102は、円筒状の胴部111と、胴部111の軸方向の一端から径方向内方に突出する円環状の内フランジ部112とを有している。補強部材102は、胴部111がカバー本体101の軸方向の一端側の外周部を覆うようにカバー本体101に固定されており、この状態で、内フランジ部112がカバー本体101の軸方向の挿通穴105,106とは反対側の一端縁部を覆っている。内フランジ部112の内径はカバー本体101の内径と同等になっている。
カバー87は、図3に示すようにシリンダ装置1が最大長の状態となったとき、その軸方向一端の内フランジ部112が、シリンダ10の開口12側の段部65に係合可能となる。言い換えれば、段部65はカバー87に係合可能に設けられている。他方、図2に示すようにシリンダ装置1が最大長よりも縮んだ状態にあるとき、カバー87は、シリンダ10の段部65に係合不可となり、ロッドガイド20の大径部62の段部65よりもシリンダ本体11側の部分の外周面上を移動する。
ロッドブラケット70のロッド17との接合部75には、カバー87を段部65への係合方向に付勢するバネ部材120が設けられている。バネ部材120は、一枚の板状の素材からプレス成形により成形されるプレス成形品である。
図4に示すように、バネ部材120は、平板状の係止板部121と、係止板部121の一端縁部から半円筒状をなして折り返す折返板部122と、折返板部122の係止板部121とは反対側の端縁部から係止板部121と平行に延出する載置板部123とを有している。また、バネ部材120は、載置板部123の折返板部122とは反対側の端縁部から載置板部123に対して鈍角をなして載置板部123の板厚方向の係止板部121とは反対側に延出する脚板部124と、脚板部124の載置板部123とは反対側の端縁部から載置板部123に平行をなして載置板部123から離れる方向に延出する当接板部125とを有している。また、バネ部材120は、当接板部125の脚板部124とは反対側の端縁部から当接板部125に対し鈍角をなして当接板部125の板厚方向の係止板部121側に延出する脚板部126と、脚板部126の当接板部125とは反対側の端縁部から載置板部123と同一平面に配されて当接板部125から離れる方向に延出する載置板部127とを有している。さらに、バネ部材120は、載置板部127の脚板部126とは反対側の端縁部から載置板部127に対し鈍角をなして載置板部127の板厚方向の係止板部121側に延出する付勢板部128(付勢部)を有している。
図2に示すように、バネ部材120は、載置板部123、脚板部124、当接板部125、脚板部126および載置板部127が、ロッドブラケット70の接合部75と連結ピン91との間の隙間98に挿通される挿通部131を構成している。この挿通部131は、両側の載置板部123,127において接合部75のシリンダ10とは反対側の面75aに載置されている。この状態で、中間の脚板部124、当接板部125および脚板部126は、接合部75と連結ピン91との間の隙間98を埋めるように両端の載置板部123,127よりも連結ピン91側に突出する。その結果、バネ部材120は、当接板部125が連結ピン91の軸部95に当接可能となっている。これら脚板部124、当接板部125および脚板部126が、挿通部131に連結部材88側に突出して設けられて、連結部材88に当接可能な当接部132を構成している。当接部132は、等脚台形状をなしており、その上底となる当接板部125が、シリンダ10とは反対側の当接面125aにて、連結ピン91の軸部95に当接する。接合部75の面75aから当接部132の当接面125aまでのシリンダ軸方向の高さは、接合部75の面75aから連結ピン91までの隙間98のシリンダ軸方向の高さと同等に設定されている。
また、バネ部材120は、係止板部121および折返板部122が、係止板部121において接合部75のシリンダ10側の面75bに当接して挿通部131を接合部75に係止する係止部133を構成している。言い換えれば、係止部133は挿通部131とで接合部75を挟持することになり、具体的には係止部133の係止板部121が挿通部131の載置板部123,127とで接合部75を挟持する。係止部133は、挿通部131の長さ方向の一端縁部から延びており、鉤型形状をなしている。
付勢板部128は、挿通部131の長さ方向の係止部133とは反対側の他端縁部から延びており、延出先端側でカバー87の内周面に当接してカバー87をシリンダ径方向に押圧する。付勢板部128と挿通部131の載置板部127との境界部が、接合部75の係止部133が係止される側とは反対側の端縁部に係合する。付勢板部128は、シリンダ軸方向の位置を接合部75と重ね合わせながら接合部75を越えてシリンダ軸方向のシリンダ10側に延出する。
付勢板部128は、シリンダ周方向の位置をシリンダ10の段部65と180度異ならせている。つまり、シリンダ装置1は、図1に示すシリンダブラケット40の軸受部材45とロッドブラケット70の軸受部材72とがそれぞれシリンダ周方向に位置決めされた状態で対象物に取り付けられることになり、その際に、図2に示すように付勢板部128と段部65とがシリンダ周方向の位置を180度異ならせるように取り付けられる。
図2に示すようにシリンダ装置1が最大長よりも縮んだ状態にあって、カバー87が、ロッドガイド20の大径部62の段部65よりもシリンダ本体11側の部分の外周面上を移動するとき、付勢板部128がカバー87でシリンダ径方向のロッド17側に押圧されて弾性変形させられている。その結果、バネ部材120の付勢板部128の付勢力によってカバー87は、大径部62のシリンダ周方向の段部65側に押し付けられている。この状態でカバー87は、シリンダ軸方向にロッド17と共に移動する。そして、シリンダ装置1が最大長まで伸びると、図3に示すように、バネ部材120の付勢板部128の付勢力によってカバー87がロッドブラケット70に対して連結部材88を中心に回転して傾き、そのシリンダ周方向の段部65と位相が合う規制部135のシリンダ径方向の位置を段部65に重ね合わせる。これにより、ロッド17がシリンダ10内への進入量を増大させようとしても、カバー87の規制部135がシリンダ10の段部65に当接してこれを規制する。つまり、シリンダ装置1の縮長を規制するロック状態となる。
このロック状態からシリンダ装置1を縮長させる場合、操作者は、バネ部材120の付勢板部128の付勢力に抗してカバー87を連結部材88を中心に回転させて、規制部135を段部65よりもシリンダ径方向外側に移動させる。これにより、カバー87の規制部135がシリンダ10の段部65に当接することがなくなり、ロッド17がシリンダ10内へ進入量を増大可能となって、シリンダ装置1が縮長可能となる。
ここで、シリンダ装置1が取り付けられる対象物としては、例えば、上方開口の箱体に蓋体が揺動開閉可能に連結された大型容器がある。このような大型容器に取り付けられる場合、シリンダブラケット40の軸受部材45がその内側に挿通される軸部材で箱体および蓋体の一方に連結され、ロッドブラケット70の軸受部材72がその内側に挿通される軸部材で箱体および蓋体の他方に連結される。そして、シリンダ装置1は、箱体に対し蓋体を開く操作を助勢するとともに、箱体に対し蓋体を閉じる際の速度を抑える。
上記した特許文献1では、シリンダに断面U字状をなす板バネを溶接し、この板バネの付勢力でカバーを傾動させるようになっているため、溶接によりコスト増となってしまう。
これに対して、本実施形態のシリンダ装置1は、上記のように、バネ部材120が、ロッドブラケット70の接合部75と連結部材88との間の隙間98に挿通される挿通部131と、挿通部131から延びて挿通部131を接合部75に係止する係止部133と、挿通部131から延びてカバー87を押圧する付勢板部128と、を有するものであるため、係止部133で挿通部131を接合部75に係止することになり、溶接が不要となる。したがって、コストを低減することが可能となる。
しかも、挿通部131には、連結部材88側に突出して連結部材88に当接可能な当接部132が設けられているため、例えばシリンダ装置1の伸長時に付勢板部128がカバー87からシリンダ軸方向の力を受けても、当接部132が連結部材88に当接して、挿通部131の接合部75から離れる方向の移動を規制する。よって、係止部133による挿通部131の接合部75への係止状態を良好に維持することができ、バネ部材120のロッドブラケット70からの外れを抑制することができる。
以上に述べた実施形態は、有底筒状のシリンダと、前記シリンダの開口から該シリンダ内に一端側が挿入されて突出方向に付勢されるロッドと、前記ロッドの他端に接合されるブラケットと、前記ロッドを覆うカバーと、前記ブラケットと前記カバーとを相対回転可能に連結する連結部材と、前記シリンダの前記開口側に、前記カバーに係合可能に設けられる係合部と、前記ブラケットの前記ロッドとの接合部に取り付けられて前記カバーを前記係合部への係合方向に付勢するバネ部材と、を備え、前記ブラケットの前記接合部と前記連結部材との間にはシリンダ軸方向に隙間が設けられており、前記バネ部材は、前記隙間に挿通される挿通部と、前記挿通部から延びて該挿通部を前記接合部に係止する係止部と、前記挿通部から延びて前記カバーを押圧する付勢部と、を備え、前記挿通部には、前記連結部材側に突出して該連結部材に当接可能な当接部が設けられていることを特徴とする。これにより、係止部で挿通部を接合部に係止することになり溶接が不要となる。したがって、コストを低減することが可能となる。しかも、挿通部には、連結部材側に突出して連結部材に当接可能な当接部が設けられているため、係止部による挿通部の接合部への係止状態を良好に維持することができ、バネ部材のブラケットからの外れを抑制することができる。
1 シリンダ装置
10 シリンダ
12 開口
17 ロッド
65 段部(係合部)
70 ロッドブラケット(ブラケット)
75 接合部
87 カバー
88 連結部材
120 バネ部材
128 付勢板部(付勢部)
131 挿通部
132 当接部
133 係止部

Claims (1)

  1. 有底筒状のシリンダと、
    前記シリンダの開口から該シリンダ内に一端側が挿入されて突出方向に付勢されるロッドと、
    前記ロッドの他端に接合されるブラケットと、
    前記ロッドを覆うカバーと、
    前記ブラケットと前記カバーとを相対回転可能に連結する連結部材と、
    前記シリンダの前記開口側に、前記カバーに係合可能に設けられる係合部と、
    前記ブラケットの前記ロッドとの接合部に取り付けられて前記カバーを前記係合部への係合方向に付勢するバネ部材と、
    を備え、
    前記ブラケットの前記接合部と前記連結部材との間にはシリンダ軸方向に隙間が設けられており、
    前記バネ部材は、
    前記隙間に挿通される挿通部と、
    前記挿通部から延びて該挿通部を前記接合部に係止する係止部と、
    前記挿通部から延びて前記カバーを押圧する付勢部と、を備え、
    前記挿通部には、前記連結部材側に突出して該連結部材に当接可能な当接部が設けられていることを特徴とするシリンダ装置。
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