JP3865002B2 - ステーダンパ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のバックドアや車両以外の窓などの開閉手段の開放助勢に用いられて、その開放状態を安定状態に維持するステーダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両のバックドアを開放維持するため、シリンダに対するピストンロッドの最伸長状態をロック可能にしたステーダンパが、例えば、実開昭60―192137号公報に示されている。
【0003】
これは、シリンダに対しガス圧により伸方向に付勢されたピストンロッドを出入可能に設けて、ピストンロッドの最伸長時にこのピストンロッド側カバー端をシリンダ端に係止可能にしたものであり、これにより外部荷重を受けてピストンロッドが収縮しないようにし、バックドアなどの自重降下や落下およびこれに伴う事故を未然に回避することができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のステーダンパにあっては、最伸長時におけるピストンロッドの前記のような収縮回避ロック時に、スプリング反力を利用して傾動付勢される鉄製のピストンロッド側カバー端が、ピストンロッドに対し直接接触することによって干渉雑音を発生したり、ピストンロッドの外周面が傷付くという課題があった。
【0005】
そして、かかるピストンロッドの傷付きに起因して、シリンダ内の油洩れ,ガス洩れ事故を招くこととなり、バックドアなどの開閉不良,バックドアの不用意な落下や降下が生じる場合があった。
【0006】
また、ピストンロッドが最収縮状態から最伸長状態に移る工程またはその逆の工程で、シリンダ外周とピストンロッド側カバーとが摺接し、シリンダ外周の塗装が剥がれたり、この剥がれにより錆が発生するという課題があった。
【0007】
さらに、シリンダとピストンロッド側カバーはいずれも円筒状をなすため、係止ロック時にこれらがシリンダ端で二点接触となり、従って、ロックによるピストンロッド側カバーのシリンダ端における保持力が弱く、この保持部での局部面圧力が高くなり、シリンダ端面の塗装に傷を付け、錆を発生するという課題があった。
【0008】
この発明は、前記のような従来の課題を解消するものであり、ピストンロッド側カバーによるピストンロッドおよびシリンダの外周面やシリンダの端面の傷付きをなくして、塗装の剥がれおよびこれによる錆の発生を回避できるとともに、シリンダ端におけるピストンロッド側カバーの保持力を十分に確保できるステーダンパを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、請求項1の発明にかかるステーダンパは、 シリンダに対し出入自在に設けられて常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に先端部が支持され後端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えたステーダンパにおいて、ピストンロッド側カバー後端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着させ、当該樹脂キャップの後端にシリンダ端に対向する係止部を形成し、この係止部の後端外周に外周側からピストンロッド方向に向けて傾斜するテーパ状の係止面を形成したことを特徴とするものである
【0011】
また、請求項2の発明かかるステーダンパは、シリンダに対し出入自在に設けられて常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に一端部が支持され他端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えたステーダンパにおいて、ピストンロッド側カバー他端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着させ、当該樹脂キャップの内周面のシリンダ端に係止される荷重作用点を含む樹脂キャップ円周を4等分する位置付近にピストンロッド側カバー端が圧入保持される凸部を形成したことを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項3の発明にかかるステーダンパは、シリンダに対し出入自在に設けられて常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に一端部が支持され他端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えたステーダンパにおいて、ピストンロッド側カバー他端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着させ、更にピストンロッド端にピストンロッドに対してピストンロッド側カバーを傾動付勢する板スプリングを設け、当該板スプリングをピストンロッドに取付ける板本体と、板本体の一端部から折り曲げられて傾斜する傾斜片とで構成させ、傾斜片の端縁がピストンロッド側カバー内周面に沿って接触する円弧状に形成されていることを特徴とするものである
【0013】
また、請求項4の発明にかかるステーダンパは、シリンダに対し出入自在に設けられて常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に一端部が支持され他端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えたステーダンパにおいて、ピストンロッド側カバー他端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着させ、ピストンロッド端にピストンロッド側カバー端を塞ぐように長円断面筒状のカバーキャップを取り付けと共に、このカバーキャップの長径側の外周に突設された突軸を中心にピストンロッド側カバー端を回動自在に支承し、カバーキャップの短径側の外周をピストンロッド側カバーの中心に向う方向に所定角度傾斜させるようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
上記請求項4の発明において、 ピストンロッド側カバー端に突軸を回動自在に支承する軸孔を設けると共に、突軸先端をピストンロッド側カバーの中心に向う方向に傾斜させるようにするのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図について説明するが、図1は、この発明のステーダンパを一部切断して示す正面図であり、1は、ガス封入されたシリンダで、2は、このシリンダ1の一端でこのシリンダ内に出入し、かつ常時ガス圧によって伸方向に付勢されているピストンロッドである。
【0016】
3は、シリンダ端に連設されて、バックドア車体側に固定される取付ブッシュで、4は、ピストンロッド2の外端に取り付けられて、車体側に固定される取付ブッシュであり、5は、この取付ブッシュ4付近のピストンロッド2に取り付けられたカバーキャップである。
【0017】
このカバーキャップ5は、図2乃至図4に示すように、全体として略長円断面の筒状をなし、中心部にはピストンロッド2に対し廻り止め結合されるD字形の取付孔6が設けられており、従って、このカバーキャップ5の取付部位では、ピストンロッド2がD形断面をなす。
【0018】
また、このカバーキャップ5は、一端の前後側部に円弧状の突縁7を有し、他端の対向位置には各一の突軸8が一体に設けられており、これらの突軸8がピストンロッド2を被うピストンロッド側カバー10端に形成した軸受部(例えば、軸穴)に嵌合され、この突軸8を中心に前記ピストンロッド側カバー10の全体を、図1中、矢印方向に回動可能にしている。
【0019】
また、ピストンロッド側カバーのシリンダ1端に対するロック時にはピストンロッド側カバー10が受ける軸力をカバーキャップ5の突縁7が受けるため、そのピストンロッド側カバー10内面とカバーキャップ5の外径とのクリアランスが小さくとってあり、突縁7の腕長さは短くとってある。
【0020】
このため、突軸8を中心とするピストンロッド側カバー10の回動運動時に、カバーキャップ5の外周部分12とピストンロッド側カバー10の内面とが接触し、ピストンロッド側カバーのロック解除時における操作性が悪くなる。
【0021】
そこで、前記突軸8に対して90度方向に臨む部位付近のカバーキャップ5の外周部分をテーパ状に角度θだけ傾斜させ、こうすることで、シリンダ1端に対するピストンロッド側カバー10のロック解除の操作性を良くしている。
【0022】
なお、突軸8は、全体として小円柱体をシリンダ1方向に斜めに切断したような形態をなし、すなわち、シリンダ1方向に低くなるように形成されているために、カバーキャップ5の長径側をピストンロッド側カバー10端の内周に圧入することで、前記軸穴内へのワンタッチでの嵌入と、この嵌入後の抜け防止を確実なものとすることができる。
【0023】
また、9は、カバーキャップ5の内端に取付けられる板スプリングであり、この板スプリング9はピストンロッド2に取付ける板本体と、板本体の一端部から折り曲げられて傾斜する傾斜片9aとで構成させ、更に、下記に示すように傾斜片9aの端縁がピストンロッド側カバー10の内周面に沿って接触する円弧状に形成されている。
【0024】
なお、板スプリング9の取り付けは、ピストンロッド2に対しD字形の取付孔9bを嵌合した後、周知の締結具を利用したり、かしめ加工などの周知の方策によって行われる。
【0025】
さらに、板スプリング9の傾斜片9aの端縁は、後述のピストンロッド側カバー10の内周面に沿うように添接される滑らかな円弧状とされながらピストンロッド側カバー10を上方に常時傾動付勢している。
【0026】
傾斜片9aの端縁が円弧状とされることで、傾斜片9a端によってピストンロッド側カバー10の内周面が損傷するのを回避可能にしているが、傾斜片9aの端部を折り返して円滑な折曲面を形成し、この円滑な折曲面をピストンロッド側カバー10の内周面に接触させるようにしてもよい。
【0027】
また、図1において、11は、ピストンロッド側カバー10端(シリンダ1側端)に装着された筒状の樹脂キャップであり、これが、図7乃至図9に示すような形態をなす。
【0028】
すなわち、この樹脂キャップ11の一端(左端)部内周には、ピストンロッド側カバー10端部(右端)外周に周方向に形成された凹凸面に対し嵌着される凹凸面が形成されており、これらの各凹凸部でピストンロッド側カバー10に樹脂キャップ11が密嵌している。
【0029】
なお、樹脂キャップ11は、これが圧入されるピストンロッド側カバー10との間に生じる寸法バラツキに起因するガタの発生が免れず、その圧入荷重の管理や圧入後の抜け荷重のバラツキが大きくなり、樹脂キャップ内面のカジリ発生に伴う荷重低減化,圧入不足によるロック不可,樹脂キャップ外れ,回転を招き、シリンダ1とのクリアランス不足などを生じることがある。
【0030】
また、樹脂キャップ11では温度や湿度の影響を受けて内径寸法が変化し、この寸法管理が難しく生産性からみても全周圧入タイプは望ましくない。
【0031】
これに対して、前記のように樹脂キャップ11の一端部内周に、シリンダ1端に係止される部位の荷重点を含む凹凸面の凸部を3等分配置することが考えられる。
【0032】
しかし、この荷重点に対向する樹脂キャップ11の内周面には間隙があるために、前記荷重点に対しシリンダ1からピストンロッド方向への荷重を受けると、樹脂キャップ11の前記荷重点に対向する部位が内外周方向に撓み、前記荷重点における樹脂キャップ11に対するピストンロッド側カバーのかじりとも重なることになり、この樹脂キャップ11が抜け易くなる。
【0033】
このため、この発明では、図10に示すように、荷重点Qに位置する凸部Pに対向する樹脂キャップ11の一端部内周面にも凸部Pを配置して、例えば、全ての凸部Pを90度おきに配置することで、前記間隙をなくすることができ、かかる四つの凸部Pを持った樹脂キャップ11の内周に対しピストンロッド側カバー10を圧入した後も、温度や湿度変化にも大きく影響されないで、樹脂キャップ11の抜け防止を十分に確実にかつ長期に亘って維持できるものとなる。
【0034】
また、樹脂キャップ11は、図7において右側となる後端部において下半部が一定長に亘って切欠されて係止部11aが形成されている。そして、この係止部11aの後端外周には外周側からピストンロッド2方向に向けて傾斜するテーパ状面Tからなる係止面が形成され、この係止面はピストンロッド2の最伸長時にシリンダ1の端面と対向して当接する。
【0035】
このようにすれば、シリンダ1端面に対するピストンロッド側カバー10、すなわち、樹脂キャップ11の係止状態が、ピストンロッド2近傍にあって十分な面接触によって安定化し、衝撃を受けても容易に外れないように安定保持されることになり、また、この係止時に干渉音が発生したり、シリンダ1端面が損傷するのを防止できる。
【0036】
さらに、樹脂キャップ11は、ピストンロッド側カバー10に装着された状態にあって、その装着部位外で内周面がピストンロッド側カバー10の内周面より内径方向に突出しているため、そのピストンロッド側カバー10のピストンロッド2外周およびシリンダ1外周に対する直接干渉が防止でき、これらの損傷や異音発生を確実に防止できる。
【0037】
なお、シリンダ1およびピストンロッド2は、車体とバックドアに各取付ブッシュ3,4を利用して取り付けられるが、このとき樹脂キャップ11のロック解除操作表示部位(図9中に“PRESS”と記入してある部位)は、バックドアの操作に都合の良い方向に向けて取り付けられる。
【0038】
従って、かかる構成になるステーダンパは、シリンダ1に対してピストンロッド2を最伸長作動させると、これまで、シリンダ1の外周に摺接していた樹脂キャップ11の一部が、切欠部11aに至ってシリンダ1端からピストンロッド2の外周側に落ちるように動作する。
【0039】
すなわち、板スプリング9の傾斜片9aに接して上方へ付勢されていたピストンロッド側カバー10が突軸8を中心に、図1に示すように、反時計の矢印方向に回動付勢されることで、樹脂キャップ11における切欠部11aの内周がピストンロッド2の外周に当接し、かつ、その切欠部11aの端面であるテーパ状面Tが、シリンダ1端のピストンロッド2に近い部位に係止することとなる。
【0040】
従って、ピストンロッド2は、これの最伸長状態が前記の係止操作によって保持(ロック)されることとなる。
【0041】
そして、この保持までの各当接動作時や係止動作時においても、樹脂キャップ11自身が持つ性質により、衝撃音や異音を発生したり、ピストンロッド側カバー10とピストンロッド2外周やシリンダ1外周やシリンダ端面との干渉を確実に回避可能にする。
【0042】
この結果、ピストンロッド2の損傷にもとづくガス洩れ,油洩れやシリンダの塗装の剥離を未然に防止でき、また、錆の発生を防止できる。
【0043】
また、樹脂キャップ11は、切欠部11a端で内面側が外周側よりシリンダ1端側に突出しているため、ピストンロッド2の最伸長時におけるシリンダ端面に対する樹脂キャップ11の係止ロックが確実となる。
【0044】
一方、係止ロックを解除するには、切欠部11aが設けられない側の樹脂キャップ11に“PRESS”と記入したある部位を、板スプリング9の反発力に抗してその切欠部11aがある方向に指で押圧する。
【0045】
このため、テーパ状面Tは、シリンダ1の端面上を滑った後このシリンダ1端から離れるとともに、切欠部11aの内周面がシリンダ1の外周位置に至り、シリンダ1およびピストンロッド2間に収縮方向の力が負荷されることで、樹脂キャップ11がシリンダ1の外周面上を滑って、ピストンロッド2を最収縮位置に円滑にガイドすることになる。
【0046】
また、板スプリング9の傾斜片9a端は、ピストンロッド側カバー10の内周面に沿った円弧状に形成され、かつ、ピストンロッド側カバーに対し滑らかに摺接する加工が施してあるため、ピストンロッド側カバー10の損傷を防止できることになる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、各請求項の発明によれば、シリンダに対し出入自在に設けられ常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に一端部が支持され他端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えて、ピストンロッド側カバーの他端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着するように構成したので、ピストンロッド側カバーによるピストンおよびシリンダの外周面やシリンダの端面の傷付きをなくして、塗装の剥がれおよびこれによる錆の発生を回避できるとともに、シリンダ端におけるピストンロッド側カバーの保持力を十分に確保できるという効果が得られる。
【0048】
また、請求項1の発明によれば、樹脂キャップの後端にシリンダ端に対向する係止部を形成し、この係止部の後端外周に外周側からピストンロッド方向に向けて鋭角に傾斜するテーパ状の係止面を形成したので、ピストンロッド側カバーのシリンダ端に対する係止が容易に外れることをなくし、この係止ロック状態を安定に保持できるほか、その係止保持の解除操作を容易化できるという効果が得られる。
【0049】
また、請求項2の発明によれば、樹脂キャップの内周面のシリンダ端に係止される荷重作用点を含む樹脂キャップ円周を4等分する位置付近に、ピストンロッド側カバー端が圧入保持される凸部を形成したので、ピストンロッド側カバーに対する樹脂キャップの圧入による保持を面倒な圧入荷重の管理をすることなく、確実なものとすることができ、かつ、その樹脂キャップの不用意な脱抜を回避できるという効果が得られる。
【0050】
また、請求項3の発明によれば、ピストンロッド端にピストンロッドに対してピストンロッド側カバーを傾動付勢する板スプリングを設け、当該板スプリングをピストンロッドに取付ける板本体と、板本体の一端部から折り曲げられて傾斜する傾斜片とで構成させ、傾斜片の端縁がピストンロッド側カバー内周面に沿って接触する円弧状に形成されたので、板スプリングによるピストンロッド側カバー内周面の損傷を確実に防止できるという効果が得られる。
【0051】
また、請求項4の発明によれば、ピストンロッド端にピストンロッド側カバー端を塞ぐように長円断面筒状のカバーキャップを取り付け、このカバーキャップの長径側の外周に突設された突軸を中心に、ピストンロッド側カバー端を回動自在に支承し、カバーキャップの短径側の外周をピストンロッド側カバーの中心に向う方向に所定角度傾斜させるように構成したので、カバーキャップに対するピストンロッド側カバーの突軸を中心とする傾動操作やシリンダ端に対するピストンロッド側カバーのロック解除の操作性を向上できるという効果が得られる。
【0052】
また、請求項5の発明によれば、ピストンロッド側カバー端に突軸を回動自在に支承する軸孔を設け、突軸先端をピストンロッド側カバーの中心に向う方向に傾斜させるように構成したので、突軸の軸孔への挿入ロックをワンタッチにてスムースにて行えるほか、その挿入ロック後は両者が不用意に脱抜するのを確実に防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態のステーダンパを一部破断して示す正面図である。
【図2】図1におけるカバーキャップを示す正面図である。
【図3】図2に示すカバーキャップの平面図である。
【図4】図2に示すカバーキャップの側面図である。
【図5】図1における板スプリングを示す正面図である。
【図6】図5に示す板スプリングの側面図である。
【図7】図1における樹脂キャップを示す正面断面図である。
【図8】図7に示す樹脂キャップの側面図である。
【図9】図7に示す樹脂キャップの平面図である。
【図10】図7に示す樹脂キャップを拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ピストンロッド
5 カバーキャップ
9 板スプリング
10 ピストンロッド側カバー
11 樹脂キャップ

Claims (5)

  1. シリンダに対し出入自在に設けられて常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に先端部が支持され後端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えたステーダンパにおいて、ピストンロッド側カバー後端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着させ、当該樹脂キャップの後端にシリンダ端に対向する係止部を形成し、この係止部の後端外周に外周側からピストンロッド方向に向けて傾斜するテーパ状の係止面を形成したことを特徴とするステーダンパ。
  2. シリンダに対し出入自在に設けられて常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に一端部が支持され他端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えたステーダンパにおいて、ピストンロッド側カバー他端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着させ、当該樹脂キャップの内周面のシリンダ端に係止される荷重作用点を含む樹脂キャップ円周を4等分する位置付近にピストンロッド側カバー端を圧入保持する凸部が形成されていることを特徴とするステーダンパ。
  3. シリンダに対し出入自在に設けられて常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に一端部が支持され他端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えたステーダンパにおいて、ピストンロッド側カバー他端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着させ、更にピストンロッド端にピストンロッドに対してピストンロッド側カバーを傾動付勢する板スプリングを設け、当該板スプリングをピストンロッドに取付ける板本体と、板本体の一端部から折り曲げられて傾斜する傾斜片とで構成させ、傾斜片の端縁がピストンロッド側カバー内周面に沿って接触する円弧状に形成されていることを特徴とするステーダンパ。
  4. シリンダに対し出入自在に設けられて常時伸方向に付勢されたピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に一端部が支持され他端部がピストンロッドの最伸長時にシリンダ端に係止されるピストンロッド側カバーとを備えたステーダンパにおいて、ピストンロッド側カバー他端部にピストンロッド側カバーのピストンロッドおよびシリンダに対する直接干渉を回避する筒状の樹脂キャップを装着させ、ピストンロッド端にピストンロッド側カバー端を塞ぐように長円断面筒状のカバーキャップが取り付けられると共にこのカバーキャップの長径側の外周に突設された突軸を中心にピストンロッド側カバー端が回動自在に支承されてなり、カバーキャップの短径側の外周がピストンロッド側カバーの中心に向う方向に所定角度傾斜していることを特徴とするステーダンパ
  5. ピストンロッド側カバー端に突軸を回動自在に支承する軸孔が設けられると共に突軸先端がピストンロッド側カバーの中心に向う方向に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載のステーダンパ。
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