JP6503136B2 - キャリアアグリゲーションをサポートするワイヤレス通信システムにおけるモバイルユーザ機器のrf及びbbケイパビリティの別々のレポーティング - Google Patents

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Description

本発明は、概して、ワイヤレステレフォニーに関連し、具体的には、ユーザ機器のキャリアアグリゲーションケイパビリティを送信する効率的なシステム及び方法に関連する。
キャリアアグリゲーション(CA)は、ワイヤレス通信ネットワークと加入者のユーザ機器(UE)との間のエアインタフェースの帯域幅を向上させ、よってビットレートを向上させるための技法である。CAでは、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)がデータで変調され、UEは特定される全てのCCから(又はそれらへ)データを受信(又は送信)する。これは、ピークユーザデータレート及び全体的なネットワークキャパシティを共に向上させ、事業者が断片化したスペクトル割り当てを活用することを可能にする。
3GPP LTE(Long Term Evolution)標準のリリース10は、デュアルセル(DC)と呼ばれるCAの限定的な形式を取り入れた。DCは、2つの帯域内(intra-band)隣接CCのアグリゲーション(FDD若しくはTDD)、又は、2つの帯域間(inter-band)非隣接CCのアグリゲーション(FDDのみ)を可能にした。CAは、リリース11において、2つの帯域内非隣接CCのアグリゲーション(FDD又はTDD)を可能にするように拡張された。リリース12は、統合し得るCCの数を拡張し、アップリンクにCAを取り入れ、FDDキャリアとTDDキャリアとの間のアグリゲーションのためのフレームワークを提供した。リリース13は、さらに、統合されるCCの数及びタイプを拡張した。そして、リリース13は、ライセンス済みスペクトルと未ライセンススペクトルとの間のアグリゲーションを可能にする。リリース13については、8個までの隣接CCのアグリゲーションが定義されている。各CCは、1.4、3、5、10、15又は20MHzという帯域幅を有し得る。よって、定義される最大の帯域幅は、8×20MHz=160MHzである。
CAのために各UEを効率的に構成するために、ネットワークはUEのケイパビリティを認識しなければならない。UEは、RRC接続済み状態にあるときにネットワークへそれらケイパビリティを通信し、ネットワークはその情報をハンドオーバの期間中にターゲットサービングノードへ移管する。サービングノードは、RRCアイドル状態にある各UEのケイパビリティを維持する必要はない。接続済みモードへの遷移の都度この情報を再送することを回避するために、サービングノードは、CAケイパビリティ情報をモビリティ管理エンティティ(MME)へアップロードし、UEがRRC接続済み状態へ遷移する際にUEのための固有のコンテキストが生成されるときにそれを引き出してもよい。
リリース13を通じて定義されているCAケイパビリティのアップリンクシグナリング(ここではレガシーシグナリングという)は、統合される帯域に重点を置いている。サポートされる帯域の各コンビネーションについて、UEは、サポートされる周波数帯域及び帯域コンビネーション、キャリア帯域幅、マルチタイミングアドバンス(TimingAdvance)又は同時Tx/Rxをサポートするか、並びにMIMOアンテナの数など、RFの特徴に関する自身のケイパビリティをレポートする。追加的に、各帯域について、UEは、処理可能なMIMOレイヤの数、サポートされるチャネル状態情報(CSI)プロセスの数、及びCAでのネットワーク支援干渉除去(NAIC)ケイパビリティなど、ベースバンド(BB)のケイパビリティをレポートする。この情報はサポートされる帯域コンビネーションごとに別々にレポートされることから、CAケイパビリティが拡大しUEがCCの多くのコンビネーションをサポート可能となるにつれて、ネットワークへレポートされるデータは膨大になり、その多くが繰り返される。そのうえ、レガシーシグナリングは、UEが自身のフォールバックケイパビリティを別個にレポートすることを要する。フォールバックケイパビリティとは、即ち、1つ以上のCCが利用不能になる場合に、より低次のどのCAをUEがサポートするか(及び、フォールバックのコンビネーションごとの自身のケイパビリティの全て)である。将来の3GPPリリースは、(アップリンク及びダウンリンクにおいて)32個までの統合されるキャリアをサポートすることが予期されている。多数の統合されるキャリアについて、レガシーCAシグナリングは、システムオーバヘッドへ過剰に大きい負荷を課すであろう。実際、UE別のCAケイパビリティの送信は、エアインタフェース上での送信向けの8080バイトという現行のPDCP PDUサイズ制限を超過する可能性が高い。
ここで使用されるところによれば、無線ネットワークノード又はより簡易にネットワークノードという非限定的な用語は、UEへサービスし、及び/若しくは、他のネットワークノード若しくはネットワークエレメントへ接続されるワイヤレス通信ネットワーク、又はUEの信号の受信元であるワイヤレス通信ネットワークの任意のタイプのノードをいう。無線ネットワークノードの例は、ノードB、基地局(BS)、MSR(multi-standard radio) BSなどのMSR無線ノード、eNodeB、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、リレー、リレーを制御するドナーノード、基地送受信局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、及びDAS(distributed antenna system)内のノードなどである。
ここで使用されるところによれば、ユーザ機器(UE)という非限定的な用語は、セルラー又はモバイル通信システムにおいて無線ネットワークノードと通信する任意のタイプのワイヤレスデバイスをいう。UEの例は、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUE若しくはマシンツーマシン(M2M)通信可能なUE、PDA、iPAD、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、LEE(laptop embedded equipped)、LME(laptop mounted equipment)、及びUSBドングルなどである。
本発明の実施形態は、3GPP EUTRAN/LTEシステムを基準としてここで説明される。しかしながら、それら実施形態は、例えばUTRA/HSPA、GSM/GERAN、WiFi、WLAN、WiMax及びCDMA2000など、UE側から推定されるチャネルステータスからなるUEフィードバックと共にUEが動作するいかなるRAT又はマルチRATシステムにも適用可能である。
ここで使用されるところによれば、キャリアアグリゲーション(CA)という用語は、“マルチキャリアシステム”、“マルチセル動作”、“マルチキャリア動作”、“マルチキャリア”送信及び/又は受信といった用語と同義である。
本発明の実施形態は、少なくとも1つの受信アンテナに対応したUEに適用可能であり、2つ以上の受信アンテナを伴うUEにも適用される。それら実施形態は、MIMOとの併用でも適用可能であり、その場合、UEはMIMOを用いてデータを受信し及び/又は1つよりも多くのサービングセルへデータを送信することができ、例えばUEに2、4又は8個の受信アンテナがある。
各UEは(第1のサービングセル又はより簡易にプライマリサービングセルとしても知られる)少なくとも1つのサービングセルによりサービスされ、そのサービングセルは、転じて第1のネットワークノードにより管理され又はサービスされる。UEは、複数のサービングセルによりサービスされてもよく、例えば、CAにおける、プライマリセル(PCell)などの第1のサービングセル、第1のセカンダリセル(SCell)などの第2のサービングセル、第2のSCellなどの第3のサービングセルなどである。デュアルコネクティビティでは、第1のサービングセルはPCellであってよく、第2のサービングセルはPSCellであってよく、第3の及び追加的なサービングセルはSCellであってよい。異なるサービングセルは、同じ第1のネットワークノードにより管理され若しくはサービスされてもよく、又は、異なるネットワークノードによりそうされてもよい。例えば、PCellは第1のネットワークノードにより、SCellは第2のネットワークノードにより管理され又はサービスされるなどである。
また、サービングセルからのUEによる信号の受信は、1つ以上の与干渉セルからの信号により干渉されるかもしれず、これはセル間干渉としても知られる。例えば、第1のサービングセルからのUE受信は、第1の与干渉セルにより干渉されるかもしれない。
ここで使用されるところによれば、時間リソースという用語は、適用可能な標準により定義される時間的な区画又は時間長をいう。時間リソースの例は、タイムスロット、送信時間インターバル(TTI)、サブフレーム、シンボル、フレーム、スケジューリングピリオド、並びに、データ及び/若しくは制御チャネル受信時間若しくはインスタントなどを含む。典型的には、UEは、各時間リソース(例えば、サブフレーム)の期間中にスケジューリングされることができ、従って、UEは、概して、当該UEがスケジューリングされるか否かを判定するために、各時間リソースの期間中に1つ以上の制御チャネルをモニタリングする。
UEは、1つ以上のデータチャネル上で、あるいは少なくとも第1のセルからの第1のデータチャネル(例えば、PDSCH)上で、ダウンリンクにおけるデータと共にスケジューリングされる(即ち、データを受信する)。従って、データ受信は、LTEシステムにおけるDL PDSCH復調に対応する。
いくつかの実施形態において、リスト又は情報エレメントなどのデータ構造が具体的な記法を用いて説明される。それら記法は、単に例として提供されており、当業者は他の記法が使用されてもよいことを認識するであろう。
レガシーCAシグナリングは、フォールバック構成を含めて、サポートされる帯域コンビネーションごとにUEが別々に自身のCA/MIMO/CSI/NAICSケイパビリティをシグナリングすることを要する。ここで開示され及び特許請求される実施形態によれば、UEの無線周波数(RF)関連のケイパビリティとベースバンド(BB)関連のケイパビリティとを別々にレポートするか、又はそれらをCA帯域構成から切り離してレポートするかのいずれかのCAシグナリングが定義される。これが可能なのは、UEが一旦デリバリされると、当該UE内のRF構成及びベースバンド処理キャパシティが固定化されるからである。このアプローチは、(恐らくは数多くの)サポートされる帯域コンビネーションの各々についてケイパビリティの全UEセットをシグナリングする必要性を回避する。そのうえ、フォールバックケイパビリティは暗黙的にシグナリングされ、そのデータを送信する必要性が排除される。
1つの実施形態は、ユーザ機器(UE)からワイヤレス通信ネットワーク内のノードへキャリアアグリゲーション(CA)ケイパビリティを通信する方法に関連する。上記UEの無線周波数(RF)動作に関連するCAケイパビリティと、上記UEのベースバンド(BB)動作に関連するCAケイパビリティとが別々に上記ネットワークノードへ送信される。上記RFケイパビリティは、サポートされる周波数帯域の数及びサポートされるMIMOレイヤの数を含む。上記BBケイパビリティは、サポートされる統合帯域幅の標識及びサポートされるチャネル状態情報(CSI)プロセス複雑度の標識を含む。
他の実施形態は、ワイヤレス通信ネットワークのノードによる、ユーザ機器(UE)からキャリアアグリゲーション(CA)ケイパビリティを取得する方法に関連する。別々に送信された、上記UEの無線周波数(RF)動作に関連するCAケイパビリティと、上記UEのベースバンド(BB)動作に関連するCAケイパビリティとが受信される。上記RFケイパビリティは、サポートされる周波数帯域の数及びサポートされるMIMOレイヤの数を含む。上記BBケイパビリティは、サポートされる統合帯域幅の標識及びサポートされるチャネル状態情報(CSI)プロセス複雑度の標識を含む。UEのRF又はBB動作に関連する受信される上記CAケイパビリティは、1つ以上の無線動作タスク又は無線リソース管理タスクを構成し又は実行するために利用される。
3GPP TS36.101,v13.1.0のテーブル5.6A−1である(従来技術)。 3GPP TS36.101,v13.1.0のテーブル5.6A.1−1である(従来技術)。 3GPP TS36.101,v13.1.0のテーブル5.6A.1−2である(従来技術)。 3GPP TS36.101,v13.1.0のテーブル5.6A.1−2aである(従来技術)。 3GPP TS36.101,v13.1.0のテーブル5.6A.1−3である(従来技術)。 レガシーCAケイパビリティシグナリングの階層的構造を描いたグラフである(従来技術)。 帯域幅クラス(bandwidthclass)ごとにDL及びULについてのMIMOレイヤの最大数をレポートするためのある構造を描いたテーブルである。 サポートされる帯域の帯域間コンビネーションをレポートするためのSupportedInterbandCombinationsデータ構造の部分図である。 サポートされる帯域の帯域内コンビネーションをレポートするためのSupportedIntrabandCombinationsデータ構造内のエントリである。 総BB処理ケイパビリティに基づいてUEがサポート可能なMIMOレイヤとCSIプロセスとの間の関係をレポートするための代表的なデータ構造である。 UEごとのBB処理パワーのパラメータ化された等式である。 基本構成に対する、多様なMIMO及び帯域幅コンビネーションの処理複雑度のテーブルである。 基本構成に対する、多様なCSIプロセス及び帯域幅コンビネーションの処理複雑度のテーブルである。 多様なサポートされる周波数帯域のコンビネーションの図である。 UEからネットワークへCA RF及びBBケイパビリティを別々に送信する方法のフロー図である。 UEから別々に送信されたCA RF及びBBケイパビリティを受信する方法のフロー図である。 ワイヤレス通信ネットワークノードのブロック図である。 UEのブロック図である。 UEにおいて動作可能な機能モジュールを描いている。 ネットワークノードにおいて動作可能な機能モジュールを描いている。 図10及び図11のシグナリングの一実装を実証するリリース12シグナリングコードのセグメントである。 図10及び図11のシグナリングの一実装を実証するリリース12シグナリングコードのセグメントである。 図10及び図11のシグナリングの一実装を実証するリリース12シグナリングコードのセグメントである。 図10及び図11のシグナリングの一実装を実証するリリース12シグナリングコードのセグメントである。
[レガシーシグナリング]
図1は、3GPP技術仕様(TS)36.101,v13.1.0のテーブル5.6A−1を複製したテーブルである。このテーブルは、6つの異なるCAクラス定義(A〜I)を描いている。
CA構成及び帯域幅コンビネーションセットは、TS36.101において異なるCAケイパビリティと共に定義されてもいる。例えば、図2は、テーブル5.6A.1−1の複製であり、キャリア周波数の昇順で各CCについてのサポートされる帯域幅コンビネーションと共に帯域内隣接CA構成を示している。上記テーブル内の別の列に、UL CAケイパビリティも示されている。図3は、テーブル5.6A.1−2を描いており、2つの周波数帯域の間の帯域間CAとしての他のCAケイパビリティを示している。
同じ周波数帯域内の様々な帯域幅の配備のより高い柔軟性を提供する目的で、上記テーブル内で最後の列において帯域幅コンビネーションセットもまた導入されている。図4は、テーブル5.6A.1−2aを描いており、3つの帯域を包含する帯域間アグリゲーションについてのCA構成を示している。最後の列に描かれているように、同じCA構成の下で異なる帯域幅コンビネーションセットをサポートすることができる。図4の例では、セット0はそうしたCA構成でサポート可能な最大の統合帯域幅のスーパーセットであり、一方で、セット1は、UEがやはりサポートする、より小さい最大統合帯域幅を伴うセット0のサブセットである。
そのうえ、帯域内非隣接CAのCA構成を、2つのサブブロックと共に示すことができ、その場合、サブブロックは一帯域内で隣り合うCCの集合として定義される。例えば、図5は、テーブル5.6A.1−3を描いており、各サブブロックが単一のCC又は隣接CAのいずれかとして構成される限り、それらを帯域内非隣接CAとして見ることができることを示している。
使用される他の考え方は、帯域の中のキャリアが統合される2つ以上の帯域を表すCA帯域であり、例えば、CA_X−Yは、何らかのCA帯域幅クラスの帯域X及び帯域Y内のキャリアのアグリゲーションを表す。
3GPP TS36.331からのUEケイパビリティ情報エレメント(IE)によれば、CAサポートのレガシーシグナリング標識は、次の階層的構造を有する:
・ RF_structure
・ Supported_band_insequence
・ Supported_bandcombination_insequence
・ Supported_bandcombinationset_insequence
・ multipleTimingAdvance
・ simultaneousRx-Tx
・ bandInfoEUTRA
・ dc-Support
・ supportedNAICS-2CRS-AP
・ commSupportedBandsPerBC
・ BandParameters
・ Bandparameter_DL
・ CABandClass_DL
・ CA-MIMO-ParametersDL
・ Bandparameter_UL
・ CABandClass_DL
・ CA-MIMO-ParametersUL
・CSIprocess
[帯域別のCA MIMOケイパビリティ及びCSIプロセス]
また、図6は、レガシーCAケイパビリティシグナリングの構造を描いている。この図は、R2−152913(3GPP TSG RAN WG2 Meeting #90, Fukuoka, Japan, 25-30 May 2015,“LS to RAN4 on capability signaling for B5C”)からの複製である。図6が示すように、MIMO/CSIプロセスケイパビリティ(及び追加的にNAICS CAケイパビリティ)などのCAケイパビリティは、bandwidthClass/bandごとか又はbandCombinationごとかのいずれかで別々にレポートされる。
特にUEが5つよりも多くのCCをサポートする際の、レガシーCAケイパビリティシグナリングの過剰なサイズには、数多くの理由が存在する。それらは以下を含む:
・それら帯域のうちのサポートされる周波数帯域及び帯域コンビネーションの数の増加
・各帯域コンビネーションがCAのコンビネーションのスーパーセットとサブセットとの間で同じでないかもしれない他のケイパビリティを示唆することでの、フォールバック構成の明示的なシグナリング
・帯域内非隣接CAコンビネーション及び帯域間CAコンビネーションについて多重的な帯域エントリがシグナリングされる
・Ca-BandwidthClassがDL及びULへ分割され、サポートされる各bandwidthClassが明示的にシグナリングされる
・supportedMIMO-CapabilityがDL及びULへ分割される。加えて、それはbandwidthClassごとに示される
・各帯域コンビネーションについてUEのサポートされる帯域ごとにinterFreqNeedForGaps及びinterRAT-NeedForGapsがシグナリングされる
・近日合意された通り、各帯域コンビネーションについて帯域エントリごとに、及び隣接統合キャリアのケースではさらにCCごとに、supportedCSI-Procが示される
・帯域幅コンビネーションセットが帯域コンビネーションごとにシグナリングされ、最大32個までのビット(値)をとるが、そのほとんどはRAN4により使用されない
・1つのCA帯域コンビネーションが1回よりも多くシグナリングされ得る
帯域コンビネーションごとに、UEは、当該帯域コンビネーション内の各帯域のBandwidthClass及び対応するMIMO/CSIケイパビリティをレポートする。それら帯域幅クラスは、7タイプのBandwidthClassを含み、それらについて最大帯域幅は800RBまで、CC数は8個までであり得る。
[NAICケイパビリティ]
3GPP TS36.331,v12.5.0は、25PRBのステップサイズで、UEによりサポートされることになるCC数及び最大統合帯域幅を示すための帯域非依存(band agnostic)のシグナリングとしてのネットワーク支援干渉除去(NAIC)CAケイパビリティを、naics-Capability-Listとして定義している。このリストは、UEがNAICSをサポートすること、即ち、サービングセルから支援情報を受信し及びそれを用いて少なくとも1つの帯域コンビネーションについて近隣セルの干渉を除去し又は抑制することをサポートすることを示す。それが存在しなければ、UEはどの帯域コンビネーションについてもNAICSをサポートしない。フィールドnumberOfNAICS-CapableCCは、NAICS処理がサポートされるコンポーネントキャリアの最大数を示し、フィールドnumberOfAggregatedPRBは、それらコンポーネントキャリアにまたがる(PRB数として表現される)最大統合帯域幅を示す。
numberOfNAICS-CapableCC=1の場合、UEはnumberOfAggregatedPRBについてレンジ{50,75,100}のうちの1つの値をシグナリングする;
numberOfNAICS-CapableCC=2の場合、UEはnumberOfAggregatedPRBについてレンジ{50,75,100,125,150,175,200}のうちの1つの値をシグナリングする;
numberOfNAICS-CapableCC=3の場合、UEはnumberOfAggregatedPRBについてレンジ{50,75,100,125,150,175,200,225,250,275,300}のうちの1つの値をシグナリングする;
numberOfNAICS-CapableCC=4の場合、UEはnumberOfAggregatedPRBについてレンジ{50,100,150,200,250,300,350,400}のうちの1つの値をシグナリングする;
numberOfNAICS-CapableCC=5の場合、UEはnumberOfAggregatedPRBについてレンジ{50,100,150,200,250,300,350,400,450,500}のうちの1つの値をシグナリングする。
[フォールバック]
フォールバックは、CA構成についてのセカンダリセル(キャリア)の解放として定義される。マルチキャリアをUEによりサポートすることができる場合のCAの既存の概念の下では、いかなるCA構成についても、サポートされる最大のCAと共に、サポートされるCA構成のサブセットもまたUEによりサポートされるべきであることが義務とされており、これはCAのフォールバックケイパビリティと呼ばれる。具体的には、UEは、セカンダリセルの解放から帰結するCA構成をサポートしなければならない。8個よりも多くのCCについては、これは、帯域固有の及び帯域非依存のシグナリングの双方についてレガシーのCAケイパビリティ(8個以下のキャリア)をも示すような後方互換性を伴うCAケイパビリティシグナリングを設計することが必要であることを意味する。
[本発明のシグナリング階層化]
本発明の多様な実施形態において、CAケイパビリティシグナリングは、サポートされる帯域幅をレポートするための代替案の列挙と共に、次のような階層構造を取り得る。なお、ここでより充分に議論されるように、その構造は、RF構造とBBケイパビリティとの間できれいに分かれる。
・ RF_structure
・ Supported_band_insequence
・ IntraBandParameters
・ サポートされるサブブロック数
・ 隣接及び非隣接帯域内CAのサポート:
・ サブブロックごとのCC数(例、周波数の昇順で)
・ 代替案1:SupportedBandwidthPerCC:各サブブロック内のCC別のサポートされる帯域幅についてのビットマップ
・ 代替案2:BandwidthCombinationSetPerSubblock:サブブロック別のサポートされる帯域幅コンビネーションセットのビットマップ
・ 代替案3:BandwidthCombinationSet:帯域別のサブブロックをまたいだサポートされる帯域内隣接及び非隣接CA構成についてのビットマップ又は帯域幅コンビネーションセットインデックス
・ MIMO_RFcapability
・ Supported_interbandcombination_insequence
・ Supported_interbandcombinationset_insequence
・ DLについて組み合わせ可能な周波数帯域番号の文字列:組み合わせ可能なN個の帯域(>5であり得る)のセット、より少ないどの帯域番号へのフォールバック動作もサポートされなければならない
・ multipleTimingAdvance
・ simultaneousRx-Tx
・ dc-Support
・ supportedNAICS-2CRS-AP
・ BB_capability
・ MIMO_BBcapability
・ CSI_process
・ NAICS
・ CRS−IC、制御チャネルICケイパビリティといった、ベースバンド複雑度に関連する他のケイパビリティ
本発明の実施形態によれば、MIMO/CSI/NAIC処理キャパシティといったBB関連のCAケイパビリティは、サポートされる周波数帯域、サブグループ及び帯域幅クラスといったRFケイパビリティとは別々にレポートされる。これが、サポートされる帯域コンビネーションのあらゆる候補ごとに同じ情報をレポートする繰り返しを回避し、8個よりも多くのCCのアグリゲーションへレガシーのCAケイパビリティシグナリングが拡張されたならば要したはずのものよりも格段に小さいペイロードでUEからネットワークへ同じ情報を送信することを可能にする。
[RFケイパビリティシグナリング]
[MIMOレイヤシグナリング]
RF側からのMIMOケイパビリティは、様々なCA帯域及びそれら帯域内のサポートされるアンテナ数に、特に周波数に依存するが、帯域幅コンビネーションには依存しない。RFケイパビリティシグナリングについて複数のオプションが提供される。
1つの実施形態において、サポートされるMIMOレイヤ数に関する情報がサポートされる各帯域について示される。
1つの実施形態において、サポートされるMIMOレイヤ数に関する情報がサポートされる各帯域コンビネーションについて示される。
1つの実施形態において、サポートされるMIMOレイヤ数に関する情報がサポートされる各帯域コンビネーションセットについて示される。
1つの実施形態において、サポートされるMIMOレイヤ数に関する情報がサポートされる各帯域について帯域幅クラス別に示される。この実施形態の一例が図7に描かれている。bandwidthClassが1つよりも多くのキャリアを示唆する場合、それは帯域上のそれら隣接キャリアについての総MIMOケイパビリティを意味する。その場合、その総MIMOケイパビリティを尊重しつつ、各キャリアについてのレイヤ数の構成はネットワーク次第である。
各実施形態において、サポートされるMIMOレイヤ数に関する情報は、サポートされるMIMOレイヤの最大数であってもよく、又はサポートされるMIMOレイヤの最小数であってもよい。MIMOキャパシティは、DL及びULについて別々にシグナリングされる。UEにより提供されるMIMOキャパシティは、ネットワークにより要求される周波数帯域のリストのみに制限されてもよい。
これら実施形態を組み合わせることができる。例えば、いくつかの帯域について、サポートされるMIMOレイヤ数に関する情報が帯域別に示され、一方で、他の帯域について、サポートされるMIMOレイヤ数に関する情報が帯域コンビネーション別に示されてもよい。
[サポートされる帯域間コンビネーションの標識]
SupportedInterbandCombinationsのリストにより、動作帯域(CA_band)のサポートされる組み合わせが示される。それらは、3GPP TS36.101においてインデックス付けされ得る。各エントリは、図8に描いた構造を有する。“Ind”は、サポートされるCA_bandsのテーブル内のインデックスを表す(即ち、帯域間コンビネーション)。各CA_bandについて、帯域間コンビネーションに関連する特性が帯域ごとに列挙される。プライマリセル(PCell)サポートを帯域を列挙することにより示すことができ、それらについて帯域エントリ(例えば、X)がダウンリンクのみに制限される。これは、帯域のペアに関連し得る:Yが含まれる場合、Xは、帯域Yと組み合わせられるならばDLのみである(かつPCell動作をサポートしないであろう)。帯域の文字列内の他のエントリについても同様である。Y及びZが示される場合、それは、コンビネーションCA_X-Y-ZにおいてXが単にDLのみであり得ることをやはり意味する。
同様に、SupportedInterbandCombinationsリストは、どの帯域ペアにおいて所与の帯域(例えば、X)が非同時Tx/Rxをサポートできるのみであるかを示し得る。これは、TDD帯域にのみあてはまる。
フォールバック態様CA_X-Y、CA_Y-Z及びCA_X-Zの全てが暗黙的に示される。
[サポートされる帯域内コンビネーションの標識]
SupportedIntrabandCombinationsのリストにおいて、以下のRF関連のエントリを各帯域(例えば、X)について示すことができる:
・サポートされるサブブロックの数
・サポートされるサブブロックにおけるBWクラス(任意の順序で、サポートされ得るBWクラス群の文字列)
・サポートされる帯域幅コンビネーションセット(恐らくは、隣接及び非隣接CAの双方について必要とされる)
[帯域幅コンビネーションセット]
帯域幅コンビネーションセットは、帯域間コンビネーションCA_X-Y-Zについては示されず、代わりに、SupportedIntrabandCombinations内の各帯域エントリにより示されるであろう。これは、帯域内隣接CA及び帯域内非隣接CAについてサポートされる既存のセットであり得る。図9は、代表的なエントリを描いている。各帯域について、3つの行が(1)当該帯域内で非CA、(2)帯域内隣接CA、及び(3)帯域内非隣接CAへの参照を含む。“例外(exception)”を示す必要が無い場合には、後者はオプションであってよい。
そして、帯域内隣接CAについての帯域幅セットは、サポートされる各帯域幅クラスについてビットマップを含み得る:例えば、Dが最大である場合、その帯域によりサポートされるB及びCについてのビットマップもまた含まれ得る。帯域幅セットは、(例えば、CA_42C及びCA_42Dについて)恐らくは既存であり得る。
帯域内非隣接アグリゲーションについて、帯域幅セットは、サポートされるサブブロックの最大数に従って列挙され得る:ある帯域についてサポートされるのが最大3つのサブブロックである場合、2サブブロックについて1つのビットマップが、3サブブロックについて他のビットマップが含められる。代替的に、サポートされるサブブロックの最大数について“最大セット”が示されてもよい。
[BBケイパビリティシグナリング]
本発明の実施形態によれば、UEベースバンド処理ケイパビリティは、帯域別に又は帯域コンビネーション別によりもむしろ、UE別にシグナリングされる。総UE BB処理ケイパビリティに関する情報もまたシグナリングされ、ネットワークがUE向けにBB処理をそのキャパシティに違反することなく構成することが可能とされる。1つの実施形態において、BB関連のCAケイパビリティは、MIMO/CSIプロセスについての統合ケイパビリティをレポートすることによりシグナリングされる。他の実施形態では、基本構成に対する相対的な各構成の複雑度がレポートされる。どちらのケースでも、ネットワークは、示されるUEのケイパビリティの範囲内でいかなる所望の構成にUEを構成してもよい。
[統合BBケイパビリティレポーティング]
本実施形態において、次のうちの少なくとも1つがネットワークへレポートされる:
・ サポートされるCCの最大数
・ M個のレイヤをサポートする統合帯域幅(各CCについての全帯域幅)
・ N個のレイヤをサポートする統合帯域幅(各CCについての全帯域幅)
・ K個のレイヤをサポートする統合帯域幅(各CCについての全帯域幅)
・ X個のCSIプロセスをサポートする統合帯域幅(各CCについての全帯域幅)
・ Y個のCSIプロセスをサポートする統合帯域幅(各CCについての全帯域幅)
・ Z個のCSIプロセスをサポートする統合帯域幅(各CCについての全帯域幅)
1つの実施形態において、サポートされるMIMOレイヤとCSIプロセスとの間の関係が明示的にシグナリングされてもよい。例えば、図10は、UEが自身のMIMO及びCSIプロセスについての総キャパシティのみならずそれらケイパビリティがどのように関連するかをもネットワークへシグナリングし得る1つの手法を示している(それらがベースバンド処理リソースを共用するためである)。
図11は、総UE ベースバンド処理ケイパビリティの代替的な定義を描いている。1つの実施形態において、basebandProcessingPowerPerUE及びprocessingPowerPer MIMOLayer/Per CSI/Per NAICS/Per CAがUEによりネットワークへシグナリングされる。そして、ネットワークは、UEにおけるこの示された総ベースバンド処理パワーに従って、統合されるキャリア/MIMOレイヤ/CSIプロセス/NAICS向けPRBの数を決定する。
ベースバンド処理の視点から異なる機能性の間に依存関係があってもよい。このケースにおいて、各機能性について別途のファクタ(α,β,γ,δ)のセットを追加することができ、UEケイパビリティにおいてシグナリングすることもできる。それらファクタの各々は、値レンジ(0,1]を有し得る:(p05=0.05、p10=0.10、p15=0.15、p20=0.2、…、p95=0.95、p100=1)。UE総ベースバンド処理ケイパビリティの定義(図11)は、後に導入される任意の新たなベースバンドケイパビリティを含むように拡張可能である。
図21A〜図21Dは、リリース12シグナリングに基づく、図10及び図11に描いた情報のUE CA BBケイパビリティシグナリングの1つの例を実証する、UE-EUTRA-Capability情報を描いている。図21Aは、全体的なUE−ETRAケイパビリティに関連する。図21Bは、RFパラメータに関連し、サポートされる帯域コンビネーション及びそれら帯域に関連するMIMOレイヤケイパビリティを搬送する。図21は、図10の情報−MIMOレイヤ数の関数としてのCSIプロセスサポートを描いている。図21Dは、図11の情報−図11の式を含む多様なパラメータを送信することによりベースバンドケイパビリティを送信する代替的な方法を描いている。当業者は、図21A〜図21Dが代表的であって例示的に過ぎないこと、及び上述した情報が多様な手法でシグナリングされてもよいことを認識するであろう。
[相対的BBケイパビリティレポーティング]
他の実施形態において、基本構成が定義され、UEは基本構成に対して相対的な形で、自身のBB処理ケイパビリティをレポートする。基本構成は、予め定義されてもよく、又はUEとネットワークとの間で動的にシグナリングされてもよい。UEは、基本構成に対する各構成についての相対複雑度、又は統合される相対複雑度のいずれかをネットワークへレポートする。
例えば、2×2MIMO及び20MHzが基本構成であるものと想定する。他の構成について、UEは、基本構成に対するその相対複雑度をレポートする。1つの例が図12に示されており、そこでは2×2MIMO及び20MHzという基本構成は複雑度“x”を有する。統合帯域幅が100MHzでありUEが4×4MIMOで動作する場合、総複雑度は19xである。UEは、各構成について、これら全ての相対複雑度をレポートすることができる。
各UEについての統合される相対複雑度、及び各構成についての相対複雑度に基づいて、ネットワークは、UEのために柔軟にCAを構成することができる。例えば、サポートされる機能ブロックの最大数が5xである場合、ネットワークは、100MHz及び2×2MIMOをサポートするようにUEを構成し、又は40MHz及び2×4MIMOをサポートするようにUEを構成することができる。
1つの実施形態において、相対複雑度がパラメータ化される。例えば、図12に描いた相対複雑度は、次のようにパラメータ化されてもよい:
ComplexityMIMO=f(α,MIMOレイヤ数,帯域幅,送信アンテナ,送信モード,受信機タイプ)
1つの実施形態において、上記関数f(.)は次の通りである
=α×NumberofMIMOLayers×NumberofPRBs×NumberofTransmitAntennas
この式において、異なる構成についてαが異なってもよい。
同様に、他のBBケイパビリティ−CSIプロセス構成、NAIC構成、CRS干渉除去など−を基本構成に対して相対的なものとしてレポートすることができる。図13は、CSIプロセス構成についての相対複雑度のテーブルを描いており、基本構成は2つのCSIプロセス及び100MHzの統合帯域幅である。
CSIプロセスについての相対複雑度もまたパラメータ化されることができる。例えば、図13に描いた相対複雑度は、次のようにパラメータ化されてもよい:
ComplexityCSI-Process=f(β,CSI RSポート数,帯域幅)
1つの実施形態において、上記関数f(.)は次の通りである
=β×NumberofCSIRSPorts×BW
この式において、異なる構成についてβが異なってもよい。
NAIC又はCRS−IMについて、NAIC又はCRS−IMの複雑度を、上で議論したように、MIMOレイヤと同様にテーブル化し又はパラメータ化することができる。1つの実施形態において、そのパラメータ化は次式により与えられる:
ComplexityNAIC-Process=f(γ,攻撃側セル数,帯域幅,攻撃側セルのCRSポート数)
1つの実施形態において、上記関数f(.)は次の通りである
=γ×NumberofAggressorCells×BW×NumberofAggressorCelllsCRSports
この式において、異なる構成についてγが異なってもよい。
[測定ギャップケイパビリティ]
レガシーのシグナリングにおいて、UEは、帯域コンビネーション別に、サポートされる各EUTRAN及びRAT間(inter-RAT)帯域について、周波数間(inter-frequency)測定又はRAT間測定のために測定ギャップを要するかを示す。1つの実施形態において、このギャップケイパビリティシグナリングは、ネットワーク要求型の帯域コンビネーション手続の一部としてネットワークにより要求される周波数帯域のリストについてのみ測定ギャップを求める要求をレポートすることにより低減される。
さらに、RAT間ケイパビリティについて、ネットワークは、UEケイパビリティの問合せ(UE Capability Enquiry)内に他のRAT(UTRAN、GERAN、CDMA2000など)の要求される帯域のリストを含めてもよい。このリストが受信される場合、UEは、要求された帯域の範囲内に制限される測定ギャップケイパビリティを含めて、他のRATについてサポートされる帯域及び対応するケイパビリティをレポートする。UEケイパビリティの問合せ内にこのリストが含まれない場合、UEは、RAT間ケイパビリティを全くレポートすべきでない。
[帯域コンビネーションから切り離されるレポーティングの組み合わせ]
1つの実施形態において、UEのRF及びBBケイパビリティは、別々にレポートされず、むしろ帯域のリストに各バンド内のサポートを示すビットマップを組み合わせたものを利用する効率的なやり方でレポートされる。この実施形態において、UEは、以下の情報をネットワークへ送信する(Cnという番号付けは単に参照用である):
・C1:周波数帯域のコンビネーションのリスト、その中で各エントリがUEによりサポートされるM個の帯域のうちのN個の帯域のサポートを示す(kは周波数帯域コンビネーションのリスト内のインデックスである)。それらN個の帯域のうちのN未満へのフォールバックが暗黙的に示される;
・C2:N個の帯域の各エントリについて、異なる周波数帯域の組み合わせに関連するケイパビリティが示される。N個の帯域(及びフォールバック態様)の間でケイパビリティをマッピングするためにビットマップが使用される。例えば、同時TX/RX、マルチタイミングアドバンス、及びデュアルコネクティビティサポートなど;
・C3:サポートされるサブブロック数やサポートされる帯域内隣接及び非隣接アグリゲーション情報を含む、帯域固有のケイパビリティのリスト。例えば、最大CA BWクラス、CC数、MIMOケイパビリティ、CSIプロセスなど(例えばサブブロック別)。各帯域固有のケイパビリティは、サポートされる帯域のリスト内の各帯域エントリに対応する同じ順序で列挙される。ある帯域の範囲内のケイパビリティも、その帯域が他の帯域と組み合わせられる場合には当てはまる;及び
・C4:全ての帯域及びキャリアをまたいだ“最大限の”ケイパビリティ。例えば、統合されるキャリアの総数。
個の帯域のサポートされる各セットは、N個の帯域番号のエントリの文字列において示される。N個の帯域の各エントリは、サポートされるCA帯域を表し、そのN個の帯域のコンビネーションに固有のケイパビリティを含む。それらケイパビリティは、例えば、同時Tx/Rx(FDD及びTDDのコンビネーションについて)、及び複数の帯域の間のマルチタイミングアドバンスのサポートであってもよい。
動作帯域(N個までの帯域)のサポートされるコンビネーションは、UEによりサポートされるM個の帯域のうちでN個の帯域のセットが示され、全てのあり得るフォールバック態様がサポートされる、という手法で示される。N個の帯域の各セットは一意であり、N個未満の帯域へのフォールバック態様が暗黙的に示される。N個の帯域のうちで全てのフォールバック態様がサポートされるわけではない場合、N個の帯域は、サポートされる帯域コンビネーションのリストにおいて複数のエントリで、各エントリについて全てのフォールバックがサポートされるように列挙され得る。
個の帯域の各エントリにおいて全てのフォールバック態様が暗黙的に示されることから、N個の帯域の全てにわたって特定の帯域間ケイパビリティがサポートされないケースのために、それらN個の帯域の間の機能性のサポートの標識が含められなければならない。例えば、組み合わせられる帯域のうちのいくつかがTDDをサポートするケースでは、N個の帯域の全てにわたって同時Tx/Rxはサポートされないかもしれない。この目的のために、ビットマップ又は類似の配置が使用されてよい。1つの実施形態において、ビットマップ標識は、帯域のペアに基づき、Bx及びByが帯域x及び帯域yをそれぞれ表すとして、ビットマップ標識において各ビットが帯域ペア(Bx,By)にわたってそのケイパビリティがサポートされることを示す。これは、N個の帯域の各コンビネーションについてビットマップの長さがN(N−1)/2であることを意味する。(Bx,By)、(Bx,Bz)及び(By,Bz)が示される場合、それは、UEが3つの帯域をまたいで特定のケイパビリティをサポートし得るならば、そのケイパビリティが3つの帯域(Bx,By,Bz)をまたいでサポートされることを意味する。1つの例:マルチタイミングアドバンス(TA)が帯域のペア(Bx,By)、(Bx,Bz)及び(By,Bz)においてサポートされる場合、UEが3つ(サポートされるTAグループ数)の帯域をまたいでマルチTAを管理するケイパビリティを有するならば、それは(Bx,By,Bz)をまたいでサポートされる。
他の実施形態では、同時に使用され得る帯域をビットパターンが示す。この実施形態では、ビットマップサイズは2^N−1>>N(N−1)/2になるであろう。このケースにおいて、“1”のみを含むNというビット列は、そのコンビネーションの全ての帯域にわたってそのケイパビリティがサポートされることを意味する。より短いビットマップを用いて、ペアごとの標識が作られてもよい。
ある実施形態では、同時Tx/Txのためのビットマップが、同時Tx/Rxケイパビリティは帯域ペア間にあるという事実に基づいて考案される:UEの無線フロントエンドは、ある帯域における受信を、他の帯域におけるUL送信がある中で可能にする。よって、最大でN個の帯域が組み合わせられ得る場合、N×(N−1)/2個のエントリにより又は上述した代替的な標識を用いてそれを示すことができる。
ビットマップサイズは、組み合わせ可能な帯域の数に依存して変化し得る。ビットは、例えば(B1,B2)、(B1,B3)、…、(BN−1,BN)というように、昇順のシーケンスを用いる曖昧性の無い手法で並べられてよく、そのようにして、ネットワークは、サポートされる帯域の様々な数について各ビットが何を意味するかを知得しなければならない。
ある実施形態では、同様の手法でマルチタイミングアドバンス(MTA)のためのビットマップが考案される:それは、マルチTA管理が使用可能な帯域ペアを記述する。ある帯域の範囲内の複数のキャリアの間のMTAケイパビリティは、帯域固有のエレメントにおいて示される。実際上、ULケイパビリティが近い将来において5つの帯域を超える可能性は低く、よって、事業者はレガシーシグナリングに依拠してもよい。
デュアルコネクティビティ(DC)のためのビットマップは、非同期的な動作について異なるセルグループ(CG)を収容可能な帯域のコンビネーションを記述する。ある帯域の範囲内の複数のキャリアの間のCGケイパビリティは、帯域固有のエレメント(ある帯域の範囲内のMCG及びSCGであってもよい)において示される。
1つの実施形態において、ネットワークへシグナリングされるCAケイパビリティの最初の2つの項目(例えば、C1及びC2)は、SupportedInterBandCombinationリスト内で特定され、その中に帯域リストの文字列が組み合わせ可能な動作帯域を示すためにあり、フォールバックは暗黙的に示される。機能性(例えば、同時Tx/Rx)はビットマップを用いて管理される。組み合わせられる各帯域の範囲内のケイパビリティは、帯域別に単一のエントリにより示される。
SupportedInterBandCombination

DL向けに組み合わせ可能な周波数帯域番号の文字列: 組み合わせ可能なN個の帯域のセットであり、より少ない帯域番号へのフォールバック動作がサポート必須
UL向けに組み合わせ可能な周波数帯域番号の文字列: 組み合わせ可能なN個の帯域のセットであり、より少ない番号へのフォールバックがサポート必須
同時Tx/Rx(Simultaneous Tx/Rx): ビットマップ又はそれに類するもの
マルチタイミングアドバンス(MultipleTimingAdvance): ビットマップ又はそれに類するもの
DCサポート(DC support): ビットマップ[標準に従うが、N>4についてこのビットマップは非常に大きくなることに留意されたい]、異なるCGを収容可能な帯域ペアを記述
帯域幅コンビネーションセット(BandwidthCombinationSet): ビットマップ
サポートされる全ての帯域コンビネーションがSupportedInterBandCombinationのリスト内に含まれる。図14は、M=12個の周波数帯域B1〜B12をサポートするUEにより示されるSupportedInterBandCombinationのリストの一例を示している。この例のUEは、12個のうち6個までの帯域のコンビネーションをサポートしているが、UEの無線フロントエンドによる制限として、6つの帯域の全ての組み合わせがサポートされるわけではない。コンビネーションB1+…+B6のサポート(CA帯域 CA_1-2-3-4-5-6)は、例えばB1+B2+B3+B4といったフォールバック態様もまたサポートされることを意味する。フォールバックの暗黙的なシグナリングは、ネットワークへ送信する必要のあるケイパビリティ情報を有意に低減する。最大32個までのCCについてケイパビリティ情報をサポートするために、この低減が必要である。
レガシーシグナリングとは対照的に、動作周波数帯域のサポートされる各組み合わせに関連するケイパビリティは、一動作帯域の範囲内のケイパビリティとは別々に示される。よって、サポートされる各帯域間コンビネーションについて帯域内ケイパビリティを繰り返す必要が無く、これが送信される情報の量を低減する。帯域又は周波数帯域コンビネーション別に列挙される上記ケイパビリティパラメータは、単に本解決策が実現可能であることを示すための一例として提供されている。
各帯域について、帯域固有のケイパビリティ(C3)がUEによりサポートされる周波数帯域の文字列と同じ順序のリスト内に記述され、各帯域について1つのケイパビリティ項目がある。帯域固有の情報は、隣接CA及び非隣接CAの双方をカバーする。よって、各帯域固有のエレメントは、例えば、サブブロックをまたいだデュアルコネクティビティのための異なるCGなどに関する情報をも含む。
特定の帯域についてのケイパビリティエレメントの一例が(代替的な実施形態の注記と共に)以下に列挙される:
SupportedCACapabilityPerBand

サポートされるサブブロック数
隣接及び非隣接帯域内CAのサポート

サブブロック別の最大UL BWクラス(例えば、周波数の昇順)
サブブロック別の最大DL BWクラス(例えば、周波数の昇順)
サブブロック別のCC数(例えば、周波数の昇順)
代替案1:CC別サポート帯域幅(SupportedBandwidthPerCC): 各サブブロックの範囲内のCC別のサポートされる帯域幅についてのビットマップ
代替案2:サブブロック別帯域幅コンビネーションセット(BandwidthCombinationSetPerSubblock): サブブロック別のサポートされる帯域幅コンビネーションセットのビットマップ
ケイパビリティがサブブロック別に同じではない場合、各サブブロック内の複数のCCをまたいだ又は各CCのUL及びDL MIMOケイパビリティ
各サブブロック内の複数のCCをまたいだCSIプロセス

代替案3:帯域幅コンビネーションセット(BandwidthCombinationSet): 帯域別のサブブロックをまたいだサポートされる帯域内隣接及び非隣接CA構成についての、ビットマップ又は帯域幅コンビネーションセットインデックス
マルチタイミングアドバンス(MultipleTimingAdvance): 当該帯域の範囲内のCC間
DCサポート: 当該帯域の範囲内の異なるCCへのキャリアのマッピング
UL及びDLのMIMOケイパビリティは、複数のキャリア又は複数のサブブロックをまたいでサポートされるレイヤの数、及び全てのキャリアについてその最大のレイヤ数がサポートされるわけではないか、をも示す。MIMOケイパビリティは、各サブブロックへマッピングされてもよい。これは、一サブブロックの範囲内の各CCのMIMOケイパビリティの標識を含むこともできる。帯域内CAが当該帯域においてサポートされない場合、サブブロック数は1であり、単一のCCのみを含む(帯域幅クラスA)。
帯域の範囲内のDCサポートは、レガシーシグナリングの通りに示されてもよい。
様々な実施形態において、サポートされる帯域幅、帯域幅コンビネーション又は帯域幅コンビネーションセットが異なる形で示されてもよい。
ある実施形態では、例1において代替案1として挙示した通り、CC別のサポートされる帯域幅を示すためにビットマップ又はそれに類するものが使用され、それにより、コンビネーションセットのいかなるタイプも示すことなく又は予め定義することなく、あるCCからのサポートされる帯域幅を他のCCからの他のサポートされる帯域幅と組み合わせることができる。
他の実施形態では、例1において代替案2として挙示した通り、サポートされる帯域幅コンビネーションセットが予め定義される場合に、サブブロック別のサポートされる帯域幅コンビネーションセットが使用される。サブブロック別のサポートされる帯域幅コンビネーションセットのビットマップが使用可能であり、又はCAシグナリングにおいてそのセットのインデックスが直接的に使用されるであろう。
他の実施形態についての一例は、例1において代替案3として挙示した通り、上で議論したものと同じSupportedInterBandCombinationであり、帯域間コンビネーションBX+BY+BZ、即ちCA帯域CA_X-Y-Zについて図9に描かれている。このコンビネーションについてのケイパビリティは、サポートされる帯域コンビネーションのリスト内のエントリSupportedInterBandCombinationにおいて示されるであろう。サポートされるBandwidthCombinationSetについてのビットマップは、セット“0”のサポートを示す。このセットは、ネットワークにより帯域内CA及び帯域間CAのコンビネーションが構成されるケースのために、各帯域についてSupportedCACapabilityPerBand内で示されるセットのインデックスをも含む(帯域内隣接及び非隣接CA構成についての帯域幅コンビネーションセットは、レガシーシグナリングにおいて既に定義されている)。例えば:各帯域内に2つの隣接CCを伴って帯域X、Y及びZをまたいで6つのCCが構成される場合、サポートされる帯域幅コンビネーションは、各帯域内の隣接CAについてのインデックスにより与えられる。UEは、全てのUEにより全ての帯域間及び帯域内コンビネーションがサポートされるわけではないケースのために、(SupportedInterBandCombinationにおいて)CA_X-Y-Zについて複数の帯域幅コンビネーションセットを示すこともできる。
よって、帯域固有のセットを含めて、各CA帯域(例えば、CA_X-Y-Z)について帯域幅コンビネーションセットが与えられる。これは、UEが各帯域について何らかのケイパビリティを有し、及びそれら帯域を組み合わせることができるという事実に依拠する。
例1において代替案2及び代替案3として挙示した実施形態について、各CA構成についてサポートされる帯域幅コンビネーションセットは、レガシーのそれと比較すると若干異なる定義を有する。代替案2について、サブブロック別のコンビネーションセットは、隣接する複数のCCのうちサポートされる帯域幅コンビネーションを伴う帯域内隣接CAとしてのセットのみである。代替案3について、帯域別のコンビネーションセットは、異なるサブブロック間のセットである。レガシーシグナリングと比較すると、帯域間及び帯域内のコンビネーションについての帯域幅ケイパビリティの標識が分離される。
また別の実施形態では、レガシーのCA帯域幅コンビネーションセットと同様、サポートされる各帯域間コンビネーションは、サポートされる帯域幅コンビネーションセットを示す、対応するエントリSupportedInterBandCombination内のビットマップを含む。そして、その情報は、ネットワークにより構成可能な帯域幅コンビネーションを算出するために、帯域間コンビネーションの各帯域についての帯域固有のエントリSupportedCACapabilityPerBand内で示される帯域幅コンビネーションセットと組み合わせられる。
ネットワークへ送信されるC4情報の例は次を含む:
MaximumNumberofCC (統合される帯域の全てにわたる)
MaximumNumberofMTAGroups (統合されるキャリアの全てにわたる)
MaximumNumberofSubBlocks (非隣接CAをサポートする統合される帯域の全てにわたる)
C1〜C3において送信される情報は、例えばUEカテゴリにリンクする処理上の限度が存在するケースのために、UEの総キャパシティの情報(C4)で補完されてもよい。また、示される各帯域コンビネーションについてそれら制限を考慮する必要の無い場合には、所要のシグナリングが削減されてもよい。例えば、UEは、統合される全てのキャリアにわたってマルチタイミングアドバンス管理をサポートしなくてもよい。
[ネットワークアクション]
ここで説明した実施形態の全てにおいて、ネットワークノード(必須ではないが、典型的には、eNBなどのプライマリサービングノード)は、UEからCAケイパビリティ情報を(直接的に又は間接的に)受信し、UEの制限及びケイパビリティを尊重しつつ、UEについてCAパラメータを構成して所望の又は所要の帯域幅を達成する。具体的には、ネットワークノードは、受信される情報を用いて、以下のような1つ以上の無線動作上のタスク又は無線リソース管理タスクを実行し得る:
・セル構成:UEのサポートされる帯域及びCAケイパビリティに依存して、ネットワークは、ライセンス済みスペクトル又は未ライセンススペクトル内のどの周波数帯域をUEへCAの利用のために割り当てるべきかを決定し得る。追加的に、ネットワークノードは、CA又はDC動作のためにどのセルをPCellのために使用すべきかを決定し得る。
・セル間協調:サポートされる全ての帯域からの負荷条件に依存して、ネットワークは、例えばライセンス済み帯域をオフロードするなど、より良好なスループットを達成するためにセル間の協調を行い得る。
・他のノードへの情報の送信:受信側のネットワークノードは、受信したCAケイパビリティ情報を他のネットワークノードへシグナリングしてもよい。例えば、受信側のネットワークノードは、第2のネットワークノード(HSPAにおいてIubインタフェース上でeNBからRNCへ、など)及び/又は第3のネットワークノード(LTEにおいてXインタフェース上で隣りの基地局へ、など)へそれを送信するなどしてもよい。受信側のネットワークノードは、受信されるその情報を、1つ以上の無線タスクのために使用し得る。例えば、RNCは、UEにより提供される相関情報で1つ以上のUEを適応させ又は修正してもよい。上で言及したように、モビリティ管理エンティティ(MME)は、UEのCAケイパビリティ情報を、RRC接続済み状態からアイドル状態へ移る際に記憶し、eNBとのアクティブなコンテキストをそれ以上有しない。
[シグナリング協調]
ここで説明した新たなCAケイパビリティシグナリングを利用するために、UE及びネットワークの双方は、各々がその新たなシグナリングを理解し及びサポートすることをシグナリングしなければならない。シグナリングを低減するために、ネットワークは、従来技術のシグナリング(例えば、システム情報ブロードキャスト)に従ってUEへCAのサポート対象の周波数帯域を示してもよい。
1つの実施形態において、ネットワークは、本発明のCAケイパビリティシグナリングをサポートするか否かを、UEケイパビリティの問合せ(UE Capability Enquiry)において示してもよい。本発明のシグナリングはフォールバック態様の暗黙的なシグナリングを含むことから、このシグナリングをサポートするUEは、レガシーシグナリングと比較してオーバヘッドトラフィックを有意に低減することができる。フォールバック態様に対応する帯域コンビネーションは、UEケイパビリティ情報エレメント内のレガシーのフィールドにより示されなくてよい。一例として、UEがN個の固有の帯域のコンビネーションをサポートし、かつ同じN個の帯域がネットワークによりサポートされ(及びリクエストされる)場合、それらN個の帯域を伴う1つの動作帯域コンビネーションが送信される必要があるだけである。これは、サポートされる帯域のうちN個よりも少ない帯域をフォールバックケイパビリティとして伴うケースをもカバーし得る。
ネットワークが本発明のシグナリング構造をサポートするかを、各サービングネットワークノードについてRRC構成シグナリングを通じてネットワークから各UEへ送信されるRRCシグナリングにおいて示すことができる。1つの実施形態において、そうしたケイパビリティを示すために単一のビットのみを要する。
[方法]
図15は、ワイヤレス通信ネットワークにおいてUEからノードへCAケイパビリティを通信する方法100を描いている。上記方法は、UEのRF動作に関連するCAケイパビリティ(ブロック102)と、上記UEのBB動作に関連するCAケイパビリティ(ブロック104)とを別々にネットワークノードへ送信すること、を含む。それら送信は、それらの非依存の性質を示すために並列の処理として描かれているが、必ずしも同時には送信されない。実際、当業者は、RFケイパビリティレポーティング(ブロック102)及びBBケイパビリティレポーティング(ブロック104)が同時に又はいずれの順序でもシーケンシャルに行われてもよいことを理解するであろう。上記RFケイパビリティは、サポートされる周波数帯域の数及びUEによりサポートされるMIMOレイヤの数を少なくとも含む。上記BBケイパビリティは、サポートされる統合帯域幅の標識及びUEによりサポートされるCSIプロセス複雑度の標識を少なくとも含む。
図16は、ワイヤレス通信ネットワーク内のノードにより実行される、UEからCAケイパビリティを取得する方法200を描いている。上記ネットワークノードは、別々に送信された、UEのRF動作に関連するCAケイパビリティ(ブロック202)と、UEのBB動作に関連するCAケイパビリティ(ブロック204)とを受信する。それら受信は、それらの非依存の性質を示すために並列の処理として描かれているが、必ずしも同時には送信され又は受信されない。実際、当業者は、RFケイパビリティ受信(ブロック02)及びBBケイパビリティ受信(ブロック04)が同時に又はいずれの順序でもシーケンシャルに行われてもよいことを理解するであろう。上記RFケイパビリティは、サポートされる周波数帯域の数及びUEによりサポートされるMIMOレイヤの数を少なくとも含む。上記BBケイパビリティは、サポートされる統合帯域幅の標識及びUEによりサポートされるCSIプロセス複雑度の標識を少なくとも含む。上記ネットワークノードは、次いで、UEのRF又はBB動作に関連する受信される上記CAケイパビリティを利用して、1つ以上の無線動作タスク又は無線リソース管理タスク(CAセルの構成、複数セルの協調、又はUE CAケイパビリティ情報の他のネットワークノードへの送信など)を構成し又は実行する(ブロック206)。
[ハードウェア]
図17は、LTEなどのワイヤレス通信ネットワークにおいて動作可能な無線ネットワークノード10を描いている。無線ネットワークノード10は、1つ以上のUEへのエアインタフェースを介したワイヤレス通信を作用させるために、他のネットワークノードとデータを交換するように動作可能な通信回路12、処理回路14、メモリ16、送受信機などの無線回路18、及び1つ以上のアンテナ20などを含む。アンテナは、塔又は建物などの上に設置されるなど、無線ネットワークノード10から物理的に離れた場所にあってもよい。メモリ16は処理回路14とは別個に描かれているものの、当業者は、処理回路14がキャッシュメモリ又はレジスタファイルなどの内部的なメモリを含むことを理解するであろう。当業者が加えて理解することとして、仮想化技法は、処理回路14により名目的に実行されるいくつかの機能を、実際にはリモートに位置するかもしれない他のハードウェア(例えば、所謂“クラウド”)により実行することを可能にする。
本発明の実施形態によれば、メモリ16は、ソフトウェア22を記憶するように動作可能であり、処理回路14は、ソフトウェア22を実行するように動作可能である。ソフトウェア22は、実行された場合に、無線ネットワークノード10に、ここで説明され特許請求されるように、別々に送信されたUEのRF動作に関連するCAケイパビリティ及びUEのBB動作に関連するCAケイパビリティ、並びに/又は、サポートされるCA帯域コンビネーションから分離されたRF/BBケイパビリティ、を受信させるように動作可能である。具体的には、ソフトウェア22は、処理回路14上で実行された場合に、ここで説明され特許請求される方法200を実行するように動作可能である。
図18は、本発明の実施形態において動作可能なUE30を描いている。UE30は、典型的には、ユーザインタフェース32(ディスプレイ、タッチスクリーン、キーボード又はキーパッド、マイクロフォン及びスピーカなど)を含む。いくつかの実施形態では、多くのM2M、MTC又はNB−IoTシナリオにおいてそうであるように、ワイヤレス通信デバイス30は、(図18においてブロック32の破線により示されているように)最小限のユーザインタフェース32のみを含んでもよく又はユーザインタフェース32を含まなくてもよい。また、UE30は、1つ以上の無線ネットワークノード10へのエアインタフェースを介したワイヤレス通信を作用させるために、処理回路34、メモリ36、送受信機などの無線回路38、及び1つ以上のアンテナ40などを含む。破線で示したように、アンテナ40はワイヤレス通信デバイス30から外部へ突出してもよく、又はアンテナ40は内部にあってもよい。
本発明の実施形態によれば、メモリ36はソフトウェア42を記憶するように動作可能であり、処理回路34は、ソフトウェア42を実行するように動作可能である。ソフトウェア42は、実行された場合に、UE30に、ここで説明され特許請求されるように、UEのRF動作に関連するCAケイパビリティ及びUEのBB動作に関連するCAケイパビリティ、並びに/又は、サポートされるCA帯域コンビネーションから分離されたRF/BBケイパビリティ、をネットワークノード10へ別々に送信させる、ように動作可能である。
全ての実施形態において、処理回路14、34は、1つ以上のハードウェア実装の(例えば、離散ロジック、FPGA、ASICなどにおける)ステートマシンといった、メモリ16、36内のマシン読取可能なコンピュータプログラムとして記憶されるマシン命令を実行するように動作可能な任意のシーケンシャルステートマシン、適切なファームウェアを伴うプログラマブルロジック、適切なソフトウェアを伴う、1つ以上のストアドプログラム、マイクロプロセッサ若しくはDSP(Digital Signal Processor)といった汎用プロセッサ、又は、それらの任意の組み合わせ、を含んでよい。
全ての実施形態において、メモリ16、36は、当分野で知られた又は開発され得る任意の非一時的なマシン読取可能な媒体を含んでよく、限定ではないものの、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブなど)、光学媒体(例えば、CD−ROM、DVD−ROMなど)又はソリッドステート媒体(例えば、SRAM、DRAM、DDRAM、ROM、PROM、EPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートディスクなど)などを含む。
全ての実施形態において、無線回路は、IEEE802.xx、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMax又はNB−IoTなどといった当分野において知られた又は開発され得る1つ以上の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワークを介して1つ以上の他の送受信機と通信するために使用される1つ以上の送受信機18、38を含んでよい。送受信機18、38は、無線アクセスネットワークリンクにとって適切な送信機及び受信機の機能性(例えば、周波数割り当てなど)を実装する。送信機及び受信機の機能は、回路コンポーネント及び/若しくはソフトウェアを共有してもよく、又は代替的に別々に実装されてもよい。
全ての実施形態において、通信回路12は、イーサネット、TCP/IP、SONET又はATMなどといった当分野で知られた又は開発され得る1つ以上の通信プロトコルに従って、通信ネットワーク上で1つ以上の他のノードと通信するために使用される受信機及び送信機インタフェースを含んでよい。通信回路12は、通信ネットワークリンク(例えば、光学的及び電気的など)にとって適切な受信機及び送信機の機能性を実装する。送信機及び受信機の機能は、回路コンポーネント及び/若しくはソフトウェアを共有してもよく、又は代替的に別々に実装されてもよい。
[機能モジュールアーキテクチャ]
図19は、機能モジュール300を描いており、機能モジュール300は、UE30内に所在するなどしてもよく、UEのRF動作に関連するCAケイパビリティと、UEのBB動作に関連するCAケイパビリティとを別々にネットワークノードへ送信する機能を実行する、ように動作可能である。RFケイパビリティは、サポートされる周波数帯域の数及びUE30によりサポートされるMIMOレイヤの数を少なくとも含む。BBケイパビリティは、サポートされる統合帯域幅の標識及びUE30によりサポートされるCSIプロセス複雑度の標識を少なくとも含む。
図20は、機能モジュール400、410を描いており、機能モジュール400、410は、無線ネットワークノード10内に所在するなどしてもよい。モジュール400は、別々に送信される、UEのRF動作に関連するCAケイパビリティと、UEのBB動作に関連するCAケイパビリティとを受信する、ように動作可能である。RFケイパビリティは、サポートされる周波数帯域の数及びUE30によりサポートされるMIMOレイヤの数を少なくとも含む。BBケイパビリティは、サポートされる統合帯域幅の標識及びUE30によりサポートされるCSIプロセス複雑度の標識を少なくとも含む。モジュール410は、UE30のRF又はBB動作に関連する受信される上記CAケイパビリティを利用して、1つ以上の無線動作タスク又は無線リソース管理タスクを構成し又は実行する、ように動作可能である。そうしたタスクは、CAセルの構成、複数のセルの協調、又はUE Cケイパビリティ情報の他のネットワークノードへの送信などを含んでもよい。
[利点]
本発明の実施形態は、従来技術のレガシーCAシグナリングに対して多数の利点を呈する。まず、所要のCAケイパビリティ情報を搬送するために必要なシグナリングの量が、8個よりも多くのコンポーネントキャリアのアグリゲーションについて劇的に低減される。CAケイパビリティ送信ペイロードにおけるこの低減は、MIMO/CSI/NAICケイパビリティを帯域コンビネーションシグナリングから切り離すことにより、また明示的なフォールバックケイパビリティシグナリングを低減し又は排除することにより達成される。そのシグナリングモデルは、拡張可能であり、RF依存又はBB依存のいずれかの新たなUEケイパビリティを容易に収容し得る。測定ギャップシグナリングの最適化は、ギャップケイパビリティシグナリングサイズを低減することになり、さらに総UEケイパビリティサイズを低減する。RAT間ケイパビリティについての明示的な要求は、UEケイパビリティの送信サイズをさらに低減することになる。
本発明は、当然ながら、本発明の本質的な特徴から逸脱することなく、ここで具体的に説示したものとは別の手法で遂行されてもよい。本発明の実施形態は、あらゆる点において、例示的であって制限的ではないものと見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲の意味及び均等の範囲内に入る全ての変更は、そこに包含されるものと意図される。

Claims (15)

  1. ユーザ機器(UE)(30)からワイヤレス通信ネットワーク内のノード(10)へキャリアアグリゲーション(CA)ケイパビリティを通信する方法(100)であって、
    前記UEの無線周波数(RF)動作に関連するCAケイパビリティであるRFケイパビリティと、前記UEのベースバンド(BB)動作に関連するCAケイパビリティであるBBケイパビリティとを別々に前記ノード(10)へ送信することと、
    前記RFケイパビリティは、サポートされる周波数帯域の数及びサポートされるMIMOレイヤの数を含むことと、
    前記BBケイパビリティは、サポートされる統合帯域幅の標識及びサポートされるチャネル状態情報(CSI)プロセス複雑度の標識を含むことと、
    を特徴とする方法(100)。
  2. RFケイパビリティ及びBBケイパビリティを別々に送信すること(102,104)に先立って、
    RF及びBBケイパビリティの別々の送信が前記UE(30)によりサポートされるという標識を前記ノード(10)へ送信することと、
    RF及びBBケイパビリティの別々の送信がサポートされるという前記標識に応じて、RF及びBBケイパビリティの別々の送信の受信が前記ノード(10)によりサポートされるという標識を前記ノード(10)から受信することと、
    をさらに含む、請求項1の方法(100)。
  3. 前記RFケイパビリティは、
    サポートされる各周波数帯域についてのサポートされるMIMOレイヤの最大数又は最小数のいずれかに関する情報
    サポートされる各周波数帯域コンビネーションについてのサポートされるMIMOレイヤの最大数又は最小数のいずれかに関する情報、
    サポートされる各周波数帯域コンビネーションセットについてのサポートされるMIMOレイヤの最大数又は最小数のいずれかに関する情報、及び、
    サポートされる各周波数帯域について、帯域幅クラス別に示される、サポートされるMIMOレイヤの最大数又は最小数のいずれかに関する情報、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1の方法(100)。
  4. 前記RFケイパビリティは、サポートされる各周波数帯域について帯域間コンビネーションに関連する特性を示すSupportedInterbandCombinationsリストを含む、サポートされる帯域間コンビネーションの標識、をさらに含む、請求項1の方法(100)。
  5. 前記RFケイパビリティは、サポートされるサブブロックの数、前記サポートされるサブブロック内の帯域幅クラスの標識、及びサポートされる帯域幅コンビネーションセット、のうちの少なくとも1つを含む、サポートされる帯域内コンビネーションの標識、をさらに含む、請求項1の方法(100)。
  6. サポートされる前記帯域幅コンビネーションセットは、サポートされる各周波数帯域についてサポートされる非CAキャリア帯域幅、サポートされる帯域内隣接CAキャリア及びサポートされる帯域内非隣接CAキャリアを示すSupportedIntrabandCombinationsリストにより示される、請求項の方法(100)。
  7. サポートされる前記統合帯域幅の前記標識は、サポートされるコンポーネントキャリアの最大数を含む、請求項1の方法(100)。
  8. サポートされる前記統合帯域幅の前記標識は、サポートされる各MIMOレイヤ数をサポートする各コンポーネントキャリアについての全帯域幅の合計を含む前記統合帯域幅を含む、請求項1の方法(100)。
  9. サポートされる前記統合帯域幅の前記標識は、サポートされる各CSIプロセス数をサポートする各コンポーネントキャリアについての全帯域幅の合計を含む前記統合帯域幅を含む、請求項1の方法(100)。
  10. 前記ノード(10)へ送信される前記BBケイパビリティは、予め決定される基本構成に対するサポートされる各MIMO及び帯域幅構成の相対的な複雑度、前記予め決定される基本構成に関する情報、及び前記UE(30)についての統合相対複雑度、のうちの1つ以上を含む、請求項1の方法(100)。
  11. 前記ノード(10)へ送信される前記BBケイパビリティは、予め決定される基本構成に対するサポートされる各CSIプロセス数及び帯域幅構成の相対的な複雑度、を含む、請求項1の方法(100)。
  12. 前記ノード(10)へ送信される前記BBケイパビリティは、予め決定される基本構成に対するサポートされる各ネットワーク支援干渉除去(NAIC)プロセス数及び帯域幅構成の相対的な複雑度、を含む、請求項1の方法(100)。
  13. 記ノード(10)へレポートされるCAケイパビリティは、前記UE(30)によりサポートされる最大限のケイパビリティを表し、前記UE(30)は、レポートされる当該CAケイパビリティに含まれるよりも少ないどのCAケイパビリティも全面的にサポートし、前記UE(30)は、フォールバックケイパビリティを明示的にシグナリングしない、請求項1〜12のいずれかの方法(100)。
  14. ネットワーク要求型の帯域コンビネーション手続の一部として前記ワイヤレス通信ネットワークにより要求される周波数帯域のリストについて、周波数間測定又はRAT間測定のための測定ギャップを要求すること、をさらに含む、請求項1〜13のいずれかの方法(100)。
  15. 複数のネットワークノードを含むワイヤレス通信ネットワーク内で動作可能なユーザ機器(UE)(30)であって、
    1つ以上のアンテナ(40)と、
    前記アンテナ(40)へ動作可能に接続される送受信機(38)と、
    前記送受信機(38)へ動作可能に接続され、前記送受信機(38)に、前記UEの無線周波数(RF)動作に関連するキャリアアグリゲーション(CA)ケイパビリティであるRFケイパビリティと、前記UEのベースバンド(BB)動作に関連するCAケイパビリティであるBBケイパビリティとを別々にネットワークノードへ送信させる、ように動作可能なベースバンドプロセッサ(34)と、
    を特徴とし、
    前記RFケイパビリティは、サポートされる周波数帯域の数及びサポートされるMIMOレイヤの数を含み、
    前記BBケイパビリティは、サポートされる統合帯域幅の標識及びサポートされるチャネル状態情報(CSI)プロセス複雑度の標識を含む、
    ユーザ機器(UE)(30)。
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